移動要塞〔鎮守府〕の日常 (80)

※初艦これSSです。超独自設定で、地の文がヘッタクソです。


[工厰室]

暁「う、うーん?」パチリ


妖精「建造が完了しました!
駆逐艦の子ですね。早速、連絡しないと…」ガチャ

妖精は壁に備えつけてある電話で会話を始めた

妖精「…はい。了解しました。
提督がお待ちしておりますので、そちらのエレベーターから司令室へ上がって下さい」ユビサシ



暁「こ、工厰にエベレーター?」カミカミ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424213294


<フォーン


暁(とととりあえず、落ち着くのよ!一人前のレディーなら緊張しちゃダメよ暁!
司令室なんて、窓からは鎮守府の港とか見えて、大きな机に提督がふんぞりかえっているんだから!)


<ティーン


暁「暁型一番艦の暁よ!よろし……」

そこに広がる光景に暁は固まってしまった

天井には複数の配線が通っていて、大きな机は無く、代わりに高そうな機材が置いてある。
壁にはいつくものモニターがあり様々な情報が表示されていて、
窓から見えるのは真っ青な大海原。


提督「ようこそ暁君。わが鎮守府は君を歓迎しよう。」
「早速だが何か質問はあるかな?」ニッコリ


暁「…ここはどこ?」ポカーン

提督「大淀君?」


大淀「はい、モニター切り替えます」カタカタ


室内にいる艦娘の一人、大淀がキーボードを操作するとモニターが何かを写し出した


暁「島?」


そこに写し出されたのは島…いや島のように巨大な空母のような船だった。何十と窓があり、甲板には緑も見える。


提督「これが今、君がいる場所、そして我が鎮守府だ」


暁「」

とりあえずこんな感じでシリアス少なめで今後も進めます。

鎮守府のイメージはガルパンの船の二倍くらいデカイ感じです

扶桑「驚いたでしょ?大丈夫?」スタスタ

秘書艦である扶桑が暁の部屋まで案内してくれている途中


暁「大丈夫です。でも、本当にこの船が鎮守府なのね…」スタスタ


扶桑「メリットが大きいですからね」


暁「どんな?」

扶桑「まず、遠征の必要が無いこと」


暁「遠征が…無い?」


扶桑「少し海に出れば、資材なんかその辺りにゴロゴロありますし」ユビヲクルクル


暁「あ!!
そういえば、この海域って大丈夫なの?」アワワ


扶桑「心配いりません。既に制圧された海域です。めったな事とが無い限り狙われませんよ」


暁「良かったぁ」ホッ


扶桑「いざとなれば、鎮守府で逃げれば問題ありませんし♪」ニッコリ

暁「鎮守府が逃げるって発想は無かったわ…」

【寮スペース】

??「あ、扶桑秘書艦!」ビシッ

扶桑「吹雪さん。迎えに来てくれたのね」


吹雪「はじめまして、相部屋の吹雪です」ペコリ


暁「あ、暁よ。よろしく」ペコリ


扶桑「あとはよろしくお願いしますね?」スタスタ



吹雪「今日は何も無いので鎮守府内を案内しますね?」スタスタ


暁「あ、そうね。(迷ったら一人前のレディーじゃないものね)」スタスタ

【トレーニングルーム】

吹雪「ここはトレーニングルームです。練度が低い間は、良く来ますね」スタスタ


暁「え、なんで?」


吹雪「練度が低い艦娘は極力鍛えることに専念しろ。」
「提督からの指示です」


暁「そういえば甲板に見慣れないものがあったような…」


吹雪「なら行きましょう!」スタスタ

暁「あ、置いていかないでよ!」スタタ

【甲板】

暁「甲板に木が生えてるのって、なんかシュールね」ジトー


吹雪「人工樹林ですよ。ここに畑もあるので食料にも困りません」


<<<フィーン


暁「あら?こっちに何人か近づいてきたわ」ジー


吹雪「あ!あれは他の鎮守府の艦娘達ですね。遠征中の」ジー


暁「え!?」

暁「なんで、別の鎮守府の遠征してる艦娘が来るのよ?」


吹雪「遠征って、やはり遠い所に行って資材を調達するわけじゃないですか?
多少は息抜きしたい訳ですよ」
「そういう疲れた艦娘達が一息つけるのが、我が鎮守府なんです」キリッ


暁「なにそのレストハウス的な鎮守府」

【多目的室】

<ワイワイ ガヤカヤ ワハハハ


暁「ん?ここはやけに賑やかね」スタスタ


吹雪「あ~、確か寄席(よせき・落語等をすること)でしたね」スタスタ


暁「寄席まであるのココ!?」



天龍「舞鶴の天龍だ。金持ちの話をしよう」セイザ
「あるところに、それはそれは金持ちがいたそうだ。
札束をポンと出すくらいの。
そんな金持ちの前にノートが欲しい奴が来たわけだが
金持ちは札束を出して、こう言ったんだ

この札束でノートを作りなさい………ってな
」ドヤァ

暁「どうなってんのよ…」アゼン


吹雪「最初は戦闘の自慢とか、お互いの情報交換が主だったんです。いつの間にか艦娘達の演芸披露になったんですよ」


暁「変わってるってレベルじゃないわね…」ツッコミツカレタ


吹雪「ちなみに私は紙相撲で絶対勝てる講座をやりました」キリッ


暁「なにそれ気になる」

とりあえず今日はここまでです

施設紹介はまだ続きますが、こういう施設あったら面白いよ、みたいな案あれば お願いします。

【間宮】

吹雪「ここが食堂兼、喫茶店兼、居酒屋の間宮です」


暁「お酒は飲めないけど、スイーツは気になるわね」ダイブナレタ


【入渠室】

吹雪「ここには複数の風呂が用意してあるんですよ。泡が出たりサウナだったり」ガチャ


暁「まるで民宿ね。」

暁「そういえば、この鎮守府って燃料はどうなってるの?」


吹雪「基本、自家発電ですよ。資材も無限では無いですから普段から節約してるんです。あと半年に一回は佐世保の港に停泊しますし」


暁「ちょっと面倒ね。ココ」


吹雪「まぁ住めば都と言う言葉もありますから」アハハ


暁「船だけど」プクク

【あっという間に夜・寮スペース】

暁「ねむれない…吹雪は、もう寝てるみたいね」ヨイショ

吹雪が起きないよう、部屋を抜け出す暁



扶桑「暁さん?」スタスタ


暁「ふ、扶桑秘書艦!!」ビクッ


扶桑「眠れないのですか?」


暁「あ、はい。ちょっと甲板に出て外の空気を吸ってこようとしてたの」


扶桑「う~ん。あ、そうだわ。ちょっとこっちについてきて」スタスタ

暁「消灯時間すぎてるわよね?」スタスタ

【多目的室】

夕立「ここはテレポを使うっぽい!」カチカチ


長門「うぬぬ、ここはやはり、擦り付けで……いやビック7と呼ばれた私がそんな卑怯な真似を」グヌヌ

金剛「その隙に私が3・3・7リズムカードでfinishデース!」カチカチ


暁「皆…何してるの?」


扶桑「桃○ですね」


暁「なんで○鉄!?」

扶桑「この鎮守府の艦娘達は…娯楽や情報が少ないんです」
「他の鎮守府だったら外出して買い物をしたり、最新の流行をチェック出来るんでしょうが、ここでは無理ですから」


暁「だからこうやって、隠れてゲームしたりしてるのね」フムフム


扶桑「隠れては……いませんね。
今ボンビ○ス星送りになったのが寮監ですから」フフッ


長門「な、長門の資産は伊達では無いぞ!」カチカチ

次の日から暁の本格的な鎮守府生活がスタートした

【甲板】

暁「はぁ、はぁ…畑を耕すだけでも運動になるわね」ザクザク


間宮「ありがとね、次は野菜の運搬を手伝ってもらえるかしら?」ザクザク



【多目的室】

霧島「~であるからして、この海域のヲ級を倒すことができたのです」キリッ


金剛「さすが霧島、解りやすかったネー!」


暁「」zzz

【トレーニングルーム】

暁「長門さん、練度が高いのに毎日来てるですか?」スタタタ


長門「何事も基礎の積み重ねは大切だ。練度が高いからとサボるのはいかんからな」スタスタ



【間宮】

夕立「うぅ~ニンジン嫌いっぽい」ウルウル


加賀「なら私が変わりに食べましょう」モグモグ


吹雪「加賀さん!夕立ちゃんを甘やかすのはダメですよ!」プンスカ

暁「そういう吹雪はブロッコリー食べてないわよ?」ニヤニヤ

鎮守府での生活は思っていたより寂しいことはなく、暁の練度は段々と上がっていった。

そして気がつけば暁が着任して、3ヶ月が過ぎようとしていた…


【間宮】

那珂「ねえねえ聞いた聞いた?来週、佐世保に停泊するんだって!」キャピ


名取「私…陸に上がるのは、はは初めてです」アワアワ


加古「あたしも今のうちに、お小遣いを貯めてとこ♪」


暁「佐世保……ね、どんな艦娘がいるのかしら、色々聞きたいわね」ムムッ

とりあえずここまでです
続きは夕方以降の予定です

ビリヤード等リクしてくれた方、ありがとう。あと遅くて申し訳ない

投稿 遅れます

【あっという間に一週間後 ・集会所】

提督
「本日より2日、佐世保に停泊する。外出の許可が出た子は迷子にならないよう気をつけて」


暁(艦娘達が40人くらい集まってもだいぶ空きがある集会所。こんな所もあったのね)


提督「ついでに、帰ってきたら新しい施設が出来る予定だから、また集合して下さいね?」ニッコリ


暁(2日の突貫工事で何ができるのかしら?少し楽しみね)

【佐世保の港】

<イラッシャイマセー!
<ガンタンク ウルヨ!
<バケツ10トコウカンデ



暁「賑わってるわね…」スタスタ


??「あ、暁お姉ちゃん!」スタタタ

暁「はい?」クルリ


雷「私よ!雷!
会いたかったよ~♪」ダキッ


暁「」ポカーン

【飲食店】

雷「ご、ゴメンなさい。私、練度低いから演習くらいしか出たこと無いから、第六の艦娘に出会うのが久しぶりで…つい///」シュン

暁「別に気にしてないわ。私の鎮守府にも私以外まだ第六の子いないもの」


雷「お姉ちゃんの鎮守府って……アレ?」ユビサシ


暁「アレよ」ユビサシ


雷「いいな~!私もココを出て、あんな船で、あちこち旅してみたいな~」アコガレノメ


暁「そう……」



雷「せっかくだから、ここは私が奢るわ」


暁「え、本当!?」


佐世保バーガー「やぁ」バーーン


暁「」

【夕方】

暁「ウップ…まだ残ってる…」スタスタ



吹雪「…」スタスタ

提督「…」スタスタ



暁「あれ?あれは提督と吹雪?」ピタ



佐世保提督(佐提督と略)「」ペコ



暁「あ、怪しいわ」ソローリ

佐提督「君が、あの鎮守府の吹雪ちゃんだね。佐世保の提督だ、よろしく」


吹雪「はい。お会いできて光栄です」ビシッ


提督「堅い挨拶は嫌いなんだ。話を進めよう。
吹雪君の移籍を認めてくれるのかい?」ガタリ


佐提督「もちろん許可する。資料から優秀な艦娘と聞いていたが、本人に会って決めた。我が鎮守府への移籍、心から歓迎しよう」



暁(ふ……吹雪、佐世保に残るの!?)

一旦休憩

今さらだけど鎮守府名決めてなかった…

【2日目・寮スペース】

吹雪「あの…暁ちゃん。私、実は……その」


暁「移籍するんでしょ?良かったわね」


吹雪「え?」


暁「も、もう連絡できないかも…しれないけど
会えなくなるかもしれないけど…
暁は、暁は吹雪のこと忘れないからね!!」ウルウル


吹雪「暁ちゃん…」ウルウル


暁「あ!あと佐世保にいる雷の面倒を見てもらえる?だれかに似て……寂しがりやだから」グスン


吹雪「…私も忘れない。また演習とかで会えますよ!」ダキッ


暁「吹雪ぃい」ジワァ



〈〈ウワアアアアアアン!!

【出港日・集合所】

提督「さて皆、今回の新しい施設を紹介しよう」


<ザワ、ザワ


提督「まずトレーニングルームを増設しました。」パチパチ


<パチパチパチパチ

提督「ここからが新規の重要な施設です」


<ザワッ!


提督「娯楽室を作りました。許可制ですが是非利用して下さい」


<ズテーーン

【娯楽室】

龍田「えぃ♪」ガコン


名取「龍田さん上手です」パチパチ

霧島「フフ、私の計算通りね」



暁「ビリヤードね。暁にはちょっと早いかも…」スタスタ



こうして移動要塞〔鎮守府〕は再び海の上へと出港した。

しかし出港して2日後

鎮守府は嵐に襲われていた。


<ヒョー ザザザザ


【多目的室】

北上「うわぁ、凄い音…
ここって大丈夫なの?」カチカチ

最近建造された北上がふと、そんなことを聞いた


暁「大丈夫大丈夫。ココはそんなにヤワじゃないわ」カチカチ


長門「暁の言う通り、この鎮守府はかつてのオリンピック号の魂をうけついで…いる!」カチカチカチカチ


暁「オリンピック号?」クビカシゲ

那珂「有名なタイタニック号の姉妹艦だよ!何十年も航海したらしいね」カンセンチュウ


加賀(2つの船が替え玉されたとか逸話が残っているのは黙っていましょう)

【司令室】

大淀「!
提督、レーダーに反応!」カタカタ


提督「敵かね?」


扶桑「不審船…ですね。
誰か偵察に行かせましょう」


提督「フム、なら暁君と如月君を向かわせよう」



<<ザザザザザザ゛

如月「あぁ髪が痛んじゃうわ」フィーン


暁「髪なんて入渠すれば良いわ、近づくわよ」フィーン

【不審船】

大淀『状況を報告して下さい』

暁「この嵐に流されたと推測するわ。漁船のようね」フィーン


如月「あれ?
扉が無理矢理開けられてる」フィーン

暁「だ、誰かいるの!?」ガコン

暁は中に灯りをつけて入った

雪風「……痛い、痛いょお」タイハ

暁「! 発見!生存者発見!大破した艦娘です!」

大淀『了解しました。すぐ入渠の準備をしますね』

【数時間後・司令室】

提督「自分のことは言えますか?」


雪風「は、はい!」カチンコチン


暁「リラックスしなさいよ。うちの提督は優しいから」ナデナデ


雪風「えっ、えっと…
宿毛鎮守府の雪風……です」


提督「ほーう、宿毛」


扶桑「資料によると、一週間前出撃し、戦闘中敵の主砲が暴発、
その際に巻き込まれ行方不明……ということです。」


暁「一週間も漂流してたの!?」

雪風「たまたま見つけた古びた漁船に乗って…」


大淀「提督。宿毛に連絡をとりましょうか?」


提督「いや、良いよ」

扶桑「て、提督なぜ!?」


提督「帰っても始末書やら書かさせれて、最悪は解体さ」
「それに、幸運艦と呼ばれた雪風君が我が鎮守府に来てくれるのは嬉しい。

それに?」チラッ


暁「?」


提督「偶然か必然か、相部屋の子が居なくなって寂しい思いをしている子がいるのは、私は好かないからね」ニッコリ


暁「提督ぅ…」ウルウル

雪風「あの~。し、しれぇ
ちょっと質問があるんですが?」テヲアゲ


提督「ん?何かな?」ニヤニヤ


雪風「ここってお船……ですよね?一体どこなんですか?」



雪風以外「ようこそ、我が鎮守府へ!!」



今日もどこかで、その船は海を行く。それが
移動要塞〔鎮守府〕 である

・完・

ここまで付き合って下さり感謝です。久しぶりに長いのを書きました。
自分自身、トンデモない設定が浮かんだな~って何度も書くのを躊躇しましたが、無事終わって良かったです。ありがとうございます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom