男「自転車旅行中に道連れができた」 (310)

男「公園でのテント泊はなんどやってもなれない」

「いつも外の自転車の鍵を壊されて盗まれないか恐ろしい上に」

「夜中にガラの悪い奴らがきたりするしな」

「コンロで湯わかそ」

爺さん「お、自転車旅か!」

男「あ、どうもおはようごさいます」

爺さん「若いっていいのう、この公園で寝たんか?」

男「ええ、まあ」

ー雑談ー

爺さん「いやぁええのう、これ差し入れな!じゃあの」

男「ありがとうございます!それでは」

男「…またみかんか」

男「みかんはビタミンCだ、もらいものに贅沢いったらだめだな」

男「だが自転車旅して一ヶ月、道行く優しい人の差し入れが、六人中五人みかんなのはどうなんだろう」

男「みかん差し入れ協会なんてのがあるのかもしれない」

大阪来たらあめちゃんもらえるで

男「今日はオートキャンプ場に泊まりたい」

男「受付のためには三時までに60キロ先の目的地に到着が望まれる」

男「というわけであまり観光地に寄り道もできないな」

男「金もないし、一人だし」

男「男一人だしな」

ロードバイクのサイドバックに荷物を全て乗せ、ロックをはずす

男「…俺、なんの為に旅してるんだっけ」

>>4
大阪はやたら話しかけられた思い出
若い人も結構

男「就活失敗して、思い切って貧乏旅始めたみたものの…」

キィコキコ

男「尻いてえし、足いてえし、秋だから夜さみいし」

ギアチェン

男「何もおもしろくないな、観光地言っても」

男「旅と言うより放浪だなこれは」

男「ホーロー、ホロ、…ロレンス爆発しろ」

男「けついてえ」

受付「14番をお使いください、炊事場は、西側、調理器具レンタルはご利用されないんですね?」

男「はい自前で。何か他に注意ありますか?浮浪者がでたりとか、電気の使用規則とか」

受付「電気については案内板を確認してください…そうですね…最近狐がでたらしいので、注意してください」

男「噛まれたりするんですか?」

受付「いえ、えづけされて居つかれても困るので」

男「成歩堂」

チャリ旅実況した?

>>8
ちょっとした。前写真のせた

男「野外の米炊きは実はそれほど難しくない」

男「直火ならともかく、携帯コンロと旅用鍋持参なら火加減も正直気にしなくていい」

男「ふきこぼれそうなら弱めるくらいで」

男「しっかり水に漬けとくのがポイントだ」

男「そして今日はとっておきの鯖缶とさっき近くで買った野菜を使った炊き込みご飯なのだ!!!」

男「これで世界は平和になる」

ガサガサ

男「何奴!!!!!」

ガサッと狐登場

男「…なんだ狐か、風の噂はかねがね、だが私の希望と夢の詰まった炊き込みご飯は渡さない」

狐「…」

男「…小さいな…子供か?ってか寄ってくんなし」

狐「…」スリスリ

男「人間様に媚び売りやがって」

狐「…」ゴロン

男「野生動物のプライドはないのかプライドはオォン?」

狐「…」クンクン

男「…こいつオスメスどっちなんだろ」

狐「sexual harassment訴えるぞこら」

男「」

狐「だいたい聞いてたらいいたい放題すぎない?」

男「」

狐「野生動物のプライド?はっ?おまえ等人間に住処奪われた上に食うに困って仕方なしにですが何か?」


狐「つまり餓死しそうな訳、わかる?君、私殺したいの?ポンポコなの?」


狐「何、日本語不自由なの?君実は狐?あ、蒸らし終わったみたいだしちょうだいよ」

男「」



男(夢だろ…夢に決まってるだろ、バカみたいな夢みてるんじゃねえよ…)

男(狐喋ってるよ…小説とかアニメならともかくリアル動物が喋ってるとすげえ気色わりぃよ…)

男(というか俺、頭大丈夫?メンタルいく?旅終わってしまうん?)

狐「ねえ!」

男「は、はひ!!」

狐「熱い米に顔つっこんで食べるのやだし、人間に姿になろうと思うんだけどさリクエストある?」

男「と、とりあえず…」

やっつけで書いてるから全然決めてねえわ

ネタは面白そうなのに
なんだか文章適当だなとは思ってた

>>14
すまんなss書いたことないんた

男「じゃ、じゃあ巨乳で」

狐「うん、他には?」

男「森ガール的な服装で、髪型は艶やかな栗色のセミロングストレートで、あ、もちろん耳付きで、あとちょっと男を挑発するような扇情的な瞳に唇、あと安産型、これは譲れない」

狐「注文多いなぁ」

少し練るか、

ボフン

狐女「こんなかんじ?」

男「…」

狐女「どうしたの?ご飯食べていい?」

男「…君、妖怪か何かか?」

狐女「…普通に化け狐だけど、さっきハイテンションでまくし立てたくせにどうしたのいきなり」

男「いや、さっきのは頭の処理が限界超えたせいというかさ…」

狐女「やっぱ変化してもだめ?これ、最後の力なのに」ぐぅー

男「なんていうか、状況が現実離れしすぎててついていけ…」

狐女「だめ…もう死ぬ…」パタン

男「あああもう、くえ!!存分に食え!」

男「話を整理するとだ」

狐女「むしゃむしゃ」コクン

男「故郷の山が道路開発でぼろぼろになり一族離散人間恨みつつ家族捜してここまできたけど飢え死に寸前」

狐女「ごくごく」ウンウン

男「しばらくは憎い人間に恵んでもらってたけど、それも少なくなり
本気でやばかったから一族で禁止されてる変化と人間の言葉を使ってご飯をもらおうしたと、というかあわよくば乗り物を奪おうとしていたと、乗ったこともないのに」

狐女「モグモグ」コクン

男「ちょっと現実ってどこ行ったんかな」

狐女「ここ現実でしょ?」プハー

男「俺が知ってる現実に君みたいなのはいるわけねぇよ」

誰もみてないだろうしのんびり書いてこ

狐女「ごちそうさま、という訳でそこの自転車?っていうの?頂戴」

男「やだよ、というかロードバイクだから慣れてないと無理だぞ」

狐女「私の辞書に不可能の二文字はないよ!」

男「さっきまで自転車という単語すらも載ってなかった辞書を信用できるか、というか鍵かけてあるし」

狐女「さっきあなたからその鍵をスったから大丈夫」

鍵開けまたがる

男「何も大丈夫じゃねえ!!ああ乗るな!!」

ガシャーン

狐「ぐす…ぐす」

男「ロードバイクに限った話じゃないけど、自転車はその人の身長股下に合わせた設定設計になってるから、俺より結構低いその身長じゃまず無理」

狐「痛い…痛い…」

男「変化で身長変えれるとしても実は正体は狐で自転車に乗ったことないのにいきなり乗れるわけない」

狐「うぅうううう、母様私はだめ狐です…」

男「…ったくなんで自転車なんてほしがる人間よりよっぽど速いだろ狐とか」

狐「…他の狐たちよく町中で車や自転車に曳かれて死ぬから守るためにもほしかった、…それに、新しい住処探すのに自分でも動かせそうな遠出に適したものが必要なの」

男「新しい住処ってどこだ?」

狐「わからない、でも西のほうによそ者でも優しい森があるって聞いたことがある」

男「西か…」

見てるぞ
だんだん読みやすくなってきたわ

男「とりあえず変化溶けてるなら、森へ帰れ。今なら俺も明日の朝にはおまえのこと夢かと思うだろうし、自転車も渡さない、つかただ飯食っただけで十分だろ」

狐「…あなたはこれからどこいくの?」

男「…決めてないけどなるべく海沿いの国道乗ってくつもり、西へ」

狐「乗せてきなさい!」

男「…やだよ、食事の取り分減るしな、そもそも報酬もなしに狐なんて自転車に乗せれるか、俺はもう寝る」

狐「報酬ありならいいの?」

男「なんだ?札束に化けた木の葉でもくれるのか?」

ボフン

狐女「今のところ、この身体しか渡せるものはないわ。これが報酬」

男「…美女に化けた狐に誑かされるなんて笑えないジョークだろ」

狐女「あなたが言ったんじゃない、扇情的な唇とか」スッ

男「」


>>21
やっぱなにも考えずに始めるもんじゃないなssは

狐女「なんちゃって、ポケットの自転車の鍵ゲット」

ボフン

男「おいてめえ」

狐「ふふ、こんな初歩的な色仕掛けでやられるなんて、経験ないの?
私を乗せないのならこの鍵返さないからね」パク

男「鍵を口の中に入れるな、そして当たり前のように俺のテントに入ろうとするな」

狐「人間状態ならいいの?」

男「そういうことじゃない!!」

翌朝

キィコキィコ

狐「ねえ、今日はどこまでいくの?」

男「頼むから町中では声かけないでくれ、ただでさえ狐を後ろに乗せて目立ってるんだから」

狐「じゃあ変化すればいい?」

男「重さで坂上れなくなるわ。ったく結局夢じゃなかったのかよ
…今日はスーパーで昼食べて、ここからだいたい80キロ先の道の駅に泊まろうと思ってる」

狐「道の駅?」

男「なんか地域の売れそうにないお土産とかうってるとこ。だいたいトイレとか広い無料駐車場とかあるから旅してる人はよくそこで夜越してる」

狐「そこは安全なの?」

男「場所によるな。ヤンキーとか暴走族のたまり場だったりすることもあるし」

狐「今日行くところは?」

男「スマホで調べた感じは大丈夫そうた」

道の駅

男「ここだな、はぁ、なんとか日が暮れるまでに着いた」

狐「途中休みすぎではないの?、一時間に何回も休憩してる」

男「飛ばしすぎるとむしろ距離悪くなるんだよ、というか、おまえの目的地の森は探してるか?」

狐「探してるよ?何となく気配でわかる!」

男「俺は気配なんて超常は信じてない、あれ海外だとない表現で訳すの難しいらしいしな」

狐「あ、なんかお店やってる!いこうよ!」

男「話無視すんな。というかたぶん動物入店禁止だぞ」

狐「…変化したらいい?」

男「試食だけな」

狐「むぅ」

男「あ、この帽子かぶってけ」

狐女「?イヤだ。ごわごわしてるし、汗くさい」

男「耳隠せってこと」

狐女「これあなたのリクエストなのに隠すの?なんで?人間もたまに付け耳してるよね?」

男(こいつ人間の常識あるのかないのかどっちなんだ)

男(狐は展示のほう行ったか)

おっさん「おまえさんの自転車できたのかい?」

男「あ、ええ。ここに泊まるのまずいっすかね?」

おっさん「ああ、大丈夫だぞ、ここ運ちゃんたちがよく寝てる場所でもあるし旅人も多い、この前なんかリアカー引いて旅してる汚いじいさん着てたしな」

男「それってホームレスかなにかじゃ…」

おっさん「ホームレスだろうがなんだろうがかっこよかったがね。やりたいことやってんだから。あんちゃんはなんで旅してるんだ?仕事は休んでんの」

男「…まぁ、いろいろありましてね」

男(ただ就職できなくて逃げてるだけってなんでいえないんだろうな)

オチか考えつかない
少し休む

おもろいからオチなしでダラダラ続けてくれてもいいのよ

男(おっちゃんから差し入れに刺身と弁当をもらってしまった…道の駅のおっちゃんのいい人率は異常)

男(インスタントラーメンですまそうと思ってたから涙でそう)

男「お、夕焼け…」

狐娘「なにをしてるの?」

男「ああ、夕焼け綺麗だから…って何だその漬け物の山」

狐娘「おばちゃんが良い試食のくいっぷりだって喜んでくれてあまりものくれたの。まずかった?」

男(狐って漬け物大丈夫だっけ)

狐「…夕焼けか。明日になくなるものでもないのにどうしてそんな特別視するのかわかんない」


>>29
なるほど固まってきたしのんびりやるわ
ここ落ちないんだよな?

>>30
落ちんよ
ただ、リストからは消えるかもしれんから、
urlは手元に残しとけよ

>>31
なるほど了解
安心して飯食うわ
そして二つ上最後狐娘だった誤字大杉だ

男「ちょうどいいとこに東屋があるな
ここをキャンプ地とする!!」

狐女「?なにそれ。というか結局店内に泊まれないなら結局野宿じゃないの?」

男「まあそうだが、近くにトイレがある上に公園よりかは地面と夜の人通りがましだからな。あと、道の駅によっては24時間あいてる休憩所とかある」

狐女「トイレってそんな必要なものなの?そこらへんの茂みにすればいいのに」

男「え」

狐女「え」

テント内

狐「なにそのマットと寝袋」

男「そりゃ敷くだろ、下アスファルトだし、この季節の結露やべえしな」

狐「人間はやっぱり許されない」

男「人間への憎悪安すぎだろ、一緒に寝袋はいるか?

狐「あなたが寝袋から出るなら喜んで」

男「さいですか」

男「明日は五時起きだからな」

狐「なんでそれほど速く起きるの」

男「道の駅の従業員がくるまでにテントを撤収するのがまあマナーだ」

狐「朝から動くの寒そう…」

男「温かいもんでも作るからがまんしとけ。というかなにもかけずに寝るとかバカか?上着くらいかけてやるぞ?」

狐「…いらない、狐の毛皮舐めないでよ」プイ

男「そうかよ。あとテント内の荷物は荒らすなよ」

男(…一応、あいつが寝るまで警戒しておこう)

男(というかここに着いたとたん鍵をひったくりやがって)

男(そこまでするかふつー)

男(…八時か、明日はそろそろ風呂はいらないとまずいな、ルート上に銭湯あるか明日調べよう)

男(…zzz)

狐(やっぱ寒い…)

狐(荷物から防寒具だしたらボロでそうだし…)

狐(あいつが起きる前に起きれば大丈夫よね)

ゴソゴソ

狐(寝袋いいな…草とか土とかと段違い。こんな薄さで昔のうちより温かい…)

男「ンゴー」ゴロン

狐(ちょっ…寝返りやめ!!!)

男「う、うーん朝か、なんかやな夢見たな…まだ日は昇りきってないな…ん?」

狐「重い苦しい重い苦しい重い苦しい重い苦しい」

男「」

狐「重い苦しい重い苦しい重い苦しい」

男「…いつから俺の寝袋の中で呪詛を吐いてやがるこのきつね」

狐「…速く退いてください」

男「寒いなやっぱ、ちょっとテント片づけるの手伝え、結露拭いてくれ」

狐「…眠い」うつらうつら

男「…俺は悪くねえからな。寒かったなら最初からいえ、ほれ雑巾」

狐「…うるさい…別に結露なんてそのうち乾くでしょ…」

男「これやっとかないと黴びるんだよ、かびるんるんのテントで寝たくないだろ」

狐「やだ…眠い」

男「手伝ってくれたら朝飯のパンにジャムつけるぞ」

狐「やる」

男「うーさむさむ」ガチャ

狐「…昨日も思ったけどそのテントってほとんど組み立てずにいけるのね」

男「?ああ、これワンタッチテントっていってな、一瞬で組み立てられるからすげえ便利、まあそのぶん小さいし高いけどな」

狐「傘みたいね」

男「まあそうだな」

狐「パン堅すぎない…?」

男「そらフランスパンだからな」

狐「フランス人も物好きね…、今日はどこまてまでいくの?」

男「進路はこのまま国道で、途中にある銭湯に入ろうと思う、ツーリングマップの値段のままなら今夜はネカフェで泊まるつもり、スマホとかの電池がそろそろやばいしな」

狐「…ネカフェってなに?」

男(あっこいつどうしよ)

男「…はぁはぁはぁはぁ」

狐「もう、息荒すぎ、発情期?」

男「冗談は下り坂でいえ…!もう…何キロ登り坂だと思ってんだ…!」

狐「じゃあ自転車押せばいいんじゃないの?」

男「時間がかかりすぎるだろうが…!ったく、どうして日本はこう坂と山しかねえんだよ…!ずっと平地走ったことなんて一日もねえぞ俺!」

狐「山も慣れれば走りやすいよ?」

男「ほざいてろ四足歩行…!」

狐「結局押すのね…」

男「誰のせいで自転車重くなったと…もうすぐ下りかな…」

狐「あ!コンビニ!」

男「…何も買わないぞ」

狐「いいよ、ゴミ箱漁るだけだから、昔からそうだし」

男「買ってやるかやめろ!!」

買ってやるか×
買ってやるから○

狐「にくまんうまうま」

男「半分だからな、俺の金だからな。ねえきいてる?ねえ」

狐「けふ…」

男「こいつ全部くいやがった!人の金で一切合切の躊躇なく」

狐「余は満足じゃ…」

来てた(・∀・)!
きゃわいいぃぃぃいい!!

あれ?
俺の狐はここに居たのか・・・・。

狐「下りは気持ちいいな」

男「漕いでないやつがほざくな」

狐「そういやこの自転車前輪と後輪の両脇に鞄ついてるけど、何はいってるの?」

男「何って、最低限の生活用品食料品あと、まあ本とか」

狐「へぇー、食べ物とかの鞄はどれ?小腹すいた」

男「はたくぞ」

狐「それがすまーとふぉん?」

男「まぁな。ツーリングマップ基本的に使うけどこれでも確認しとかないとまじで迷うし」

狐「へぇー地図みれたり…何調べてるの?げすとはうす?」

男「あーまあこれはそのうちだな。もうすぐ銭湯だが、留守番頼むぞ、鍵は渡さない」

狐「私は入れないの?」

男「むしろなぜできると思った」

男「ついた…じゃあ行くけどつまみぐいすんなよ」

狐「えー」

イラッシャイマセー

男「えーっと大人一枚200円っと」ポチ

狐女「ゲット!」サッ

男「」

>>49
>>50
感謝

あと上は銭湯

男「…いましがた留守番頼んだばかりじゃないかよてめえ、というか耳隠せ」ボウシノセ

狐女「そのぼうし臭いからやだ。だってはいってみたいし」

男「…ちなみにおまえ人間状態で風呂入浴経験は?」

狐女「ないけど?なんとかなるでしょ」

男(アカン)

男(まいった。こいつ一人で入らせたら絶対になんかしでか…!しかも止めても絶対強行するというかすでに入浴券奪いやがったし…そうだ)

男「…おまえ男には化けれないの?」

狐女「あなたは女装したとしてマン(自主規制)をつくれって言われて作れる?」

男「なんだよその例え…つまりできないってことか」

狐女「左様」

男「」もおまえ一人で入れたら絶対なにかしでかすだろ…」

狐女「一緒に入ればいいんじゃないの?」

男「おまえは一度人間の倫理をしっかり学ぶべきだな」

狐女「無理なことをおっしゃる…」

男「ったく、親子とかならともかくお前の見た目じゃ無理だ」

狐女「親子みたいならいいの?」

男「え?」

」も×
でも○

ミス多くてすまぬ…

狐幼女「わーい!!でっかーいあったかーい!」バシャーン!

男「…」

男性客(幼女)(幼女だ)(なんかあの幼女頭に巻いたタオル変なかたちしてね?)(おいあまりマジマジみるな)

男「明鏡止水なむあみだぶつなむみょうほうれんげきょー」ブツブツ

狐幼女「なに目を閉じて言ってるの?『おとーさん』?」

男「…自主規制だ」

男(クールになれ…こいつは狐でしかも今幼女に化けてる。俺が興奮する要素はどこにもない!どこにもないのだ!!!)

シャコシャコ

狐幼女「髪変な感じ…まだ目をあけたらだめ?」

男「…目に泡入るぞ閉じてろ」

狐幼女「この泡変なにおいだね」

男「…男性用のシャンプー兼ボディーソープだからな。わざわざ分けて荷物にする余裕なかったし。…それはそうと体は自分で洗えよ」

狐幼女「えーなんで?」

男「なんでもだ!」

風呂ターンが長いが俺はロリコンではない


狐幼女「いやー風呂っていいなーこれは!」

男「…」

狐幼女「ねえどうして目をそらすの?『おとーさん』」ニヤニャ

男(こいつ確信犯だろ…)

男「…なぁそろそろあがらないか…」

狐幼女「次はこっち…サウナってなんだろう?」バタン

男「」



男「…」ゲッソリ

狐幼女「楽しかった」

男「髪くらい拭け…」

狐「風呂っていいものだった」

男「さよか…でも当分行かないからな」

狐「なんで」

男「場所にもよるけど結構高いんだよ銭湯」

キィコキィコ

狐「そういやそのハンドルの真ん中の機械なに?さっきからカチャカチャやってるけど」

男「これはサイクルコンピュータっていって速度とか走った距離とかを計測する。これないと以外と困るんだよ」

狐「なんで?」

男「今の速度と一日の走行距離で一日の計画たてるようなもんだからな」

狐「つまり、自分がどれくらいのペースで走るかみれるってこと?」

男「乱暴にいえばそんな感じだな。のど乾いたし休憩しようか」

有 能 !
オレもロリコンじゃないけどな!
でも


有 能 !

男「豪勢に半額弁当は食ったし、そろそろネカフェにいくか」

狐「すっかり辺り暗くなってるけどなんで早く行かなかったの?ここらへんについてからずっとぶらぶらしてるし」

男「ネカフェはいる時間で料金かわるからな。すこしでも安くするためになるべく寝る時間だけにしたい」

狐「カフェなんだからなにか食べたらいいのに、わたし甘いもの食べたい」 

男「飲み物は飲み放題だぞジュースとか、あともしかしたらソフトクリームも」

狐「まじで!?」


>>63
幼女は愛でるものであり愛するものではないよね

受付「お席はどうなさいますか?」

男「えっと…禁煙ペアのフラットシートでお願いします」

男(ペアシートとか初めて頼んだな)

狐女(なにあの緑の台、玉を棒でつくの…?)キョロキョロ

受付「フッ…特別なラブい席とかしましょうか?」

男「…?え、結構です」(なんだこの店員)

男(ペアシートって言っても二人寝るにはやっぱきついか、狐にもどってもらったら危ないだろうし)

狐女「これがパソコン…かぁ…」オソルオソル

男「えっと」ゴソゴソ

狐女「なにしてるの?」

男「分配コンセント指してんだよ、スマホの他にも充電器とかテントのランプとかいつもこうして充電するんだ」

狐女「あーテントの上にかけてたあれね。電池じゃなかったんだ」

男「…これでよしっと…あんまりコンセント使えるとこって少ないからできるときに満タンにしとかないとな」

狐女「走行中に充電とかできないの?」

男「うーん昔すれ違ったチャリダーは車輪の回転で電気おこすやつつけてたけど…高いしなぁ。かといって太陽光は発電微妙だし」

狐女「人間の利器もいろいろ面倒なのね」

狐女「ところでチャリダーって?」

男「結構間抜けな名前だけど自転車で旅する人をそういうのさ。ライダーから派生したんじゃね?」

狐女「つまり私たちはチャリダーってこと?」

男「漕いでないおまえが名乗るのはちょっとなー」

狐女「ぶぅぶぅ」

受付wグッジョブw
チャリダーって初めて聞いた、けど今打つ時ちゃんと予測変換に出てきた!

男「寝る前に貯まってるアニメ動画サイトで消化しとこ…」カチカチ

狐女「ソフトクリームとかってどこにあるの!?」

男「基本最初に店員さんに案内された飲み物あるとこにあるんじゃないか?まあこの店にはないかもしれんが」

狐女「じゃあとってくる!」ガチャ

男「あいつドリンクとかの取り方わかるのか…?まあいいか」

男(アニメとかニュースみとこ…)カチカチ

『広告 日雇いバイト、ハローワーク』

男「…くそ」(…なんでネカフェの広告ってこっち方面多いんだよ)


>>69
あんまり聞かないかな
まあ普通そんなに話題にでないしね

狐女「えっと、コップをこの機械において…どうすればいいの…?あいつにききにいくのも癪だし…」

店員「なにかお困りですか?」

狐女「えっと、ネットカフェはじめてで飲み物の入れ方わからないっていうか」

店員「あらあら、箱入り娘いいわね…さぞかし燃え上がるんでしょうね…」

狐女「?」

狐女「あの、ここってソフトクリームないんですか?」

店員「?ないわよ?あれあるの快活クラブくらいじゃないかしら」

狐女「…」

店員「…ちょっとショックうけすぎじゃないかしら」

狐女「せかいを…ころす!!」

店員「まあ、シャーベットはあるわよそこに、夜零時になったら清掃で使えなくなるけどね」

狐女「ほんとですか!?」キラキラ

店員「そうよ。うふ…とこで今日は彼氏とこれ?」(例の手のサインにずぼずぼ)

狐女「…はい?」(この人のいうこと所々よくわからないな)

IDおかしいが二つ上も俺であります

狐女「別に彼氏とかでもないし…」

受付「あら、それはそれでいい…どういう関係?」

狐女「…道ズレっていうやつなのかな」

受付「なりゆきの男女の関係いい…」

狐女(この人の言葉基本的にいかがわしいな)

受付「うふふ。ジュースはこのボタン押したら普通にでるわよ。あと存分にやっちゃっていいからね」手サイン

狐女「はあ…」(この言葉のいかがわしさを考えるとたぶんあれとことなのかな)

狐女(…私はあいつに出せる対価は体だけって条件をだした)

狐女(鍵を奪ってその場うやむやにしたけど…)

狐女(一度も求められたことはない)

狐女(別にあいつに、人間に対して引け目ができたわけじゃないけど)

狐女(あいつもしかして勃○障害とか?いや幼女形態に目をそらしてたしロリコンとか…?)

狐女(なんにせよ、フェアじゃない)

狐女(…)

なんでこんなに店員のキャラ濃くなったんだろ…

>>76
店wl員w
何があったw

男「うは、セイバー萌え」

狐女「ただいま、なにみてるの?」ガチャ

男「一週間ためてたアニメみてる。どうだった。ドリンクバーわかったか?」

狐女「ソフトクリームなかったんだけど」

男「やっぱりな」

狐女「だましたなああああ!!!」

男「他のブースに聞こえるからやめろ!」

>>77
裏設定
店員は重度のカプ中
カップルがくる度にニヤニヤしながらラブイ席を勧めてくる
仕事の合間にカップル席に聞き耳をたてるのが趣味

男(だいたいアニメも見終わったし明日の経路確認してねよ)カチカチ

狐女「…ねぇ」

男「何?」

狐女「…やっぱはっきりさせようか」

男「?なにを…ってうわ!」ドサッ

男(こいつすげえ力…というかなんで押し倒してきた)

狐女「私からの旅行運賃、『コレ』で受け取る約束だったよね?」ハラリ

追いついた!

パンツも脱いだ!!

男「おまえ…」

狐女「このままぐずぐずにしてもいいかなって思ってたけど…私もこれでも誇り高い狐でありたいからね。約束は守りたい」

男「…体を対価にするのは誇り高いのか?」

狐女「その倫理はあなたたち人間のものでしょ。野山をかける生き物なら、たくさんの相手とまぐわうことはおかしくないの。それより約束を破るほうが私にはがまんできない」

男(…こいつ、震えてないか)

狐女「私この姿はいや?子供状態がいいならそっちに化けるけど」

パンツ弾け飛んだ

なんでシリアスになっちゃったのか

男「…お前、実ははじめてなんじゃないのか?その姿でも、元の姿でも」

狐女「…それがどうしたの。この体がご不満?」ムニ

男「押しつけるな暴発する。やめろ」

狐女「ちゃんとこーふんできてんじゃん。やっちゃえばいいのに何をためらうの」

男「…まだお前の望みを果たしてないだろ。契約はまだ成立してない」

狐女「…新しい森が見つかるまで払わなくていいって?私後払いとかイヤなの。言ったでしょぐずぐずにしたくないって」ムニ

男「だから押しつけるな。俺だって貯まってるからまじで襲うぞ」

狐女「だから襲えって言ってるのに」

狐女「ほらほら。言ってくれたらあなた好みに化けるよ?」

男「…一つ勘違いしてるな。そもそも俺は顰めっ面で震えてるやつとするのはごめんだ」

狐女「同情でもしてる?」

男「…さあな。でも俺はまだお前から受け取れないよ。前払いは窮屈だからな」ムク

男「…どうせするならそんな思い詰めた面してる女より、心配事がもうない『綺麗な』表情の女のときがいい」

男「…トイレ言ってくる」バタン

狐女「…バカ」



男(…俺の童貞ヘタレ)


>>81
>>83
ごめんパンツ履いて

たぶん次は十時くらい

狐たんあぁぁああああああぁああああああ!!!
ハッピーエンドにしてくれよーーーー!!!

ID違うだろうけど1
たぶんまた戻る

男(あそこまでいってヘタレすぎだろ俺、いやまああれは本心だけどさ。それでも据え膳なんとかっていうし)

男(だから俺童貞なんかな息子よ↓)

息子「」ムクムク

男(そろそろ収まんねえかな…抜けばいいんだろうけど明日つらいし)




狐女「何やってんだろ私…」




>>88
これ終わるんかな。思いつきで書いていってるんだけど

たぶんID戻った

男(でも月並みだけど、あいつ可愛いかったな。柔らかい体に、少し潤んだ顔…細い腰、ってなに思い出してる俺!)

男(いかんいかん。どうせ興奮しても手だせないだろうに…トイレからでてなんか飲もう)

ガチャ

店員「フフフ行きずりの関係…互いにうぶなやりとり…ハァハァ種族の壁…自覚ない感情」ブツブツ


男(よく聞こえないがなにブツブツ言ってんだろあの店員)



男「…ただいま。ってあれ、パソコンなんてできるのか?」

狐女「わかんないけど…これで…できた!」

男「なにして…って勝手にアイスクリーム注文しやがったこいつ!」

狐女「へへーん」

>>89
やっぱりおわらないでくれー!!
そして店員気付いているのか……!?

男「くそっ結局アイスとハニートースト頼みやがって、高いんだよネカフェって…もう寝るぞ!パソコンから離れろ」

狐女「ふぃーたしかなまんぞく」

男「ったく。ほら。ブランケットと枕」

狐女「こんなのもあるんだね、ネカフェって」

男「宿泊する人も結構いるしな」ゴロン

狐女「私もねよっと」隣にゴロン

男「っておい。少し離れろ」

狐女「ふん」


>>91
だらだら書いてるから当分終わらないと思う飽きない限り

受付「会計は三千百円になります」

男「くそ…寝坊な上に食べ物注文でかなり言ってしまった」

狐女「むふふ…」

男「なに笑ってんだてめえ」アイアンクロー

狐女「痛い痛い」

受付「フフ…いいわね…いい…不可思議なカップルいい…」

男(よく聞こえないけどこの受付やっぱおかしい)

キィコキィコ

男「今日は…おっ近くに文化遺産の城があるな。入場料も安い」

狐女「城かー。私みたことないな」

男「そら狐が経験あったら逆に怖いわ」



男「町の有料駐輪場たけえな…」

狐女「適当に停めたらいいんじゃないの?」

男「さすがに町中で適当に停める勇気ないわ。荷物盗まれる」

訂正
上は狐女じゃなくて狐

適当に止めなくても盗難されるだろ…

男「入場料以外と安かったな。中のお土産とか軽食で採算とってんだろうかね」

狐女「饅頭たべたい」

男「だめ」

狐女「だめ?」

男「だめ」



男「なんで結局おごってんだおれ」

>>97
観光地はやっぱ人やばくて町中の屋内駐輪場とかのほうがやっぱ気持ち安全そうにみえた。俺の時は
屋外で受付ないとこは怖い

まあ自転車以外盗まれても大したもんないんだけどな。貴重品持っていくし

狐女「昔のお城って中も昔のまま保存してあるものだと思ってたけど…」

男「…博物館みたいな感じなんだな。確かにちょっとがっかりかもしれん。一部の文化的価値のある部分は保存してるって感じか」

狐女「そういえば、あの同じ服来た子供の集団なに?すごくうるさい」

男「たぶん修学旅行生だな。中学生かな」

狐女「…女の子ばっか目で追ってない?」

男「オッテマセンヨ」

狐女「あ!忍者いるよ忍者!」

男「あーPRのために案内人がああいう格好するんだよ」

狐女「螺旋丸できるのかな?」

男「…そういやお前、今朝ネカフェでNARUTO読んでたな。あの人ができるのはたぶん記念撮影と案内だけだよ」

狐女「ふーん」

忍者「そこのお二人さん記念撮影しましょうか」

男「スマホしかないけど、まあせっかくだしお願いしようか」

狐女「いやだ!」

男「なして」

狐女「魂とられる!」

男「お前は明治の人間か?いや狐だったわ」

男「大丈夫死にはしないから」

狐女「じゃあなにが起こるの離せー!?」

男「すんません。こいつ捕まえてる間に撮っちゃってください」

忍者「…いいんすか?」

男「ああこれこいつなりの照れなんて」

狐女「照れてない!死にたくない!」

忍者「じゃあ…えっと彼女さんじっとしててねー」

男「別に恋人じゃないんで」

忍者「はいチーズ」

狐女「やめろォ!!」

キィコキィコ

狐「ぐす…ぐす…穢された…」

男「普通に無事だったのになにショック受けてんだよ」

狐「ぐす…」

男「しかしなんだな…アニメのぽんぽことかだと変化したら写真とかに写らないみたいだったけど、普通に写るのな。変化ってどういう仕組みなんだよ」

狐「企業秘密だから。ぐす…呪ってやる」

男(こいつ泣いたら長引くなぁ…)

飽きてちゃんと終わらなかったらお前の金的を潰す。勿論二個だ

男「今日はこの先の道の駅で泊まるし、急ぐぞ。捕まってろよ」

狐「…」プイ

ギューン!

男「ここらへん下りばっかでうれしいわ…んっ?」

自転車『ガタガタガタ』

男「やべっ…やっちまったか!」

狐「ひゃああああ!」ガタガタガタカダ

ID違うけど上1です


>>103
オチ考えつかないし…まあ当分だらだらやると思う

狐「なにが起こったの?地震?!」

男「落ち着けただパンクしただけだっての」

狐「ぱんく?」

男(えっと、感触的に前輪だな。とれどれ)

男「うわ見事に釘がぶっささってやがる」

狐「…私の呪いじゃないからね?」

男「そんなもんハナから信用してねえよ」

男「さてと、なおしてたら道の駅いくのきついな。なるべく夜は走りたくないし…。まあとりあえず直すか。そうだ。狐?」

狐「…なに?」

男「悪いけど公園かどっかでこの容器とペットボトルに水汲んでくれないか?」

狐「それ直すのに水いるの?」

男「それがいるんだよ実は」

狐「…わかった」

男(なんかイヤに素直だなこいつ)

狐女(なんか悪いこと起こっちゃえって思っちゃった…)トボトボ

狐女(私のせいじゃない…でも…)

狐女(…えっと、教えてもらった公園の場所は…あそこだ。すまほって便利だな)

公園にいる犬「わんわん」

公園にいる人「あはは。ブラックはやて号、くすぐったいよ」

狐女(犬と人間がじゃれあってる…いいな…ってそんなこと思ってない!思ってない!)

狐女「ただいま」

男「おかえりんこ」

狐女「こんな感じで良かった?」ボフン

男「ああ、ありがとう。ってか町外れとはいえ普通に隠れず変化するのはやめろ…」

狐「…」

男(…なんか様子変だな)

狐(あの犬みたいにって何考えてるの私)

狐「なにそのタイヤからでてるの」

男「ああ、これチューブっていってタイヤの中にある空気入れる風船みたいなもんだ。パンクっていうのはこれに穴があいておこるもんだから。今から水でその穴を探す」

狐「なんか無性にかじりたいそれ」

男「ダメゼッタイ」

狐「…直すとこみてていい」

男「いいけど」

直すとこみてていい×
直すとこみてていい?○

間違い多くてすまん

疲れた
十時にまた書いてなんとかパンクのターンは終わらせたい

狐「わっほんとに泡ぷくぷくしてるきもい」

男「きもいとかいうな。ここをすこしけずってっと」

狐「…慣れてるね」

男「そら結構長く旅やってるからな。最初はうまくチューブをタイヤ戻せなくてよけいひどく破けたこともあったけど」

狐「つまりよく破裂させてたわけだ」

男「なぜそうなるし…っとこれであとは乾くのを待つか。…でも道の駅にいくのはちょいきついかな」


狐「じゃあ今日はどうするの?」

男「うーん。とりあえず適当に足りない食料買って…お前が水汲んだ公園で寝るか。マップみた感じ結構広かったし」

狐「昨日と比べるとやっぱ寒そう。今日結構冷え込みそうだし」

男「ネカフェに毎日泊まる金もないぞ…とりあえず買い物いくか。ついてくるか?」

狐「ん」

お金って現金結構持ち歩くの?

>>114
俺はできるだけ余裕もってたけど金使えるとこは結局金卸せるとこが近くにあること多かったし、正直あまり常に持たなくてもいいかも。北海道とか広いとこは知らん

男「さすがジ○スコなんでもあるな」

狐女「温かい…もうここで寝たい」

男「むちゃいうな。…そうだちょっと買うものがあったから待っててくれ」

狐女「もうご飯とかガスボンベとかいろいろ買ったでしょ?まだなんかあるの」

男「ちょっとな。もう少ししたら公園いくぞ」

狐女「うにゃー」

男「狐のくせにそんな鳴き声だすな」

男「ここが今夜のハウスね…」

狐「ここは公園でしょなに言ってるの。あ、あそこ東屋あるわよ」

男「ボケを殺されるのはつらいな…東屋で寝るのはやめとくぞ」

狐「えーなんで、雨降ったらどうすんの」

男「今夜は雨は大丈夫だ。それに町近くの公園の東屋って意外と近所のヤンキーとか溜まったり警察が回ってきたりするからよくないんだよな。まあ飯はあそこで食うか」

狐「今日はご飯炊くの?」

男「めんどくさいけど炊くか…ラーメン飽きたし…」

狐「私、お昼みそらーめんしか食べた覚えないしもうラーメンはいい」

男「作るの楽なんだよインスタントラーメンは」

男「ふぅ、食った食った」

狐「…ちょっとご飯べちゃってしてた。訴訟」

男「少しくらい水が多いのくらい勘弁してくれ。うまくいかないときもあるんだよ」

狐「んもー」

男「今度は牛か。テントを…そうだな、あの線路との仕切りの壁と木の間にしよう。ちょうど道から死角になってるし」

狐「電車うるさそう、寝れるかな…」

男「耳栓貸してやるよ」ポイ

狐「狐の私にそれでどうしろと」

訴訟w牛w
こんな会話できる嫁、三次元にいませんかねぇ(´・ω・`)

ガタンゴトン…

狐「やっぱり電車うるさいな…」

男「ランプつけてっと…ふぅオッケー。荷物も全部テント中にいれたし自転車もシートかけて鍵でテントとつないだっと」

狐「ちょっと洗濯物溜まってきてるね…」

男「勝手に荷物漁るな。後で肌着だけでも公園の水道で洗っとくか」

狐「水冷たそう。よくやるわこんな寒いのに」

男「あ、そうそうこれやる」

狐「?」

男「ほれ、ネックウォーマー。お前の体ならこれで布団代わりになるだろこ折り畳めば首にも巻けるし、変化しても俺の帽子なしで耳隠せるだろ」

狐「…お支払いする?」ボフンハラ

男「ヤメロ」

今日はここまで

>>121
look現実

狐「でもさー」

男「最後にまとめてはらってくれりゃそれでいいよ。それにネックウォーマーなんて安いからな」

狐女「あんまし期待しないでね…。私も経験ないんだからさ」

男「やっぱお前生娘か」

狐女「うるさい!」サッ

男「おい余ってるテントのペグ構えるな!待て待て待て!」

男「ったく、洗濯してくる」バサッ

狐「いってらっしゃい。ジュースもお願い」

男「あほ」

狐(ネックウォーマー普通のより大きいし温かい…ふふ。でもさすがに狐形態でもお腹だけしか巻けないな…)

狐(今日は冷える空気の匂いしてるし…)

狐(そうだ!)ピコーン



男「あーつめてー。洗濯終わったしテントに干すか」バサッと

狐in寝袋「すかぴー」

男「…」

狐「くかー」

男「なに勝手に寝袋出して寝てんだよこいつ…とりあえず洗濯物干すか…」



男(明日の経路は確認したし…あとはこいつをどうするか)

狐「すやー」

男「…」つんつん

狐「このたぬきぃ…ムニャ」スヤー

男「ガチ寝かよ」

男(しゃあねえ今のうちに秘蔵のクッキー食っとこ)ガサ

狐「…糖分の匂い」

男「お前起きるのはええよ」

狐「…ムニャ点今夜冷えるような空気の匂いだから寝袋で寝たいの。ネックウォーマーちょっと小さいし…」モシャモシャ

男「寝ぼけながら食うな寝袋にクッキー滓落ちてる。…この寝袋一人用だっての前みたいに潰されるぞ」

狐「むにゃ…あなたが寝袋なしで」

男「俺に死ねというのか。上着貸してやるからそれにくるまれほら」バサッ

狐「むう。汗くさい…。ファブリーズを要求する…」

男「さらっと俺の心に傷つけるのやめてくれね?」

男「じゃあ俺も寝る。上着のくるみかたはこれでいいだろ」寝袋in

狐「…ムニャ、さいおうばんじおっけ」

男「…まだ寝ぼけてる…っておい。俺の上に乗って寝るな」

狐「寒いのやー…ふにゃ」コテン

男(落ちても寝てる…)

狐「むー…」スリスリ

男(寒いからってくっつくなこいつ。…起こすのも悪いか…)

ガタンゴトン…

男「う…朝か…寒っ寝袋ありでこれか…」

男(寝袋なかったらガチ凍え死んでたかもな…えっと狐は…)

狐「…あっおあよ」

男(なんか着てる上着増えてるって勝手に荷物漁りやがったというか真横かよ)

狐「…ねえクッキーの空き袋あるんだけど私に内緒で食べた?」

男「お前も寝ぼけて食ってたよ」


あしたほんきだす

男「また通りすがりのおじさんからみかんの差し入れ頂いてしまった…」

狐「それあまり匂い好きじゃない」

男「そういや柑橘系苦手な動物って多いんだっけ?」

狐「食べれないことはない食べる」

男「皮も食う?」

狐「なんでそうなるの」

男(なんで俺エルマーの冒険思い出したんだろ)

男「朝のコーヒーは最高。湯沸かすのめんどいけど」

狐「やっぱフランスパン堅い…今日はどこまでいくの?」

男「待ってろ地図出すから…今日は昨日の分の距離取り返したいから早めに出る。周り道する予定だったけど高原突っ切って途中の展望台で寝る予定」

狐「また野宿かー…」

男「最近が豪勢すぎたんだよ」

狐「!ねえねえ途中に温泉あるよ!しかも混浴!」

男「…だから今日急いでるって言ってるだろ」

狐「温泉!混浴!」

男「うるせえ」

キィコキィコ

(混浴ねえ。昔期待して行ったら寒いは誰もいないわ金は高いわで失望しまくったし。あまり行きたくねえな。こいつはやらかしそうだし。今日平日だから人いないだろうし)

狐「寒い。手袋いいな…」

男「悪いけど狐用手袋なんてないからな」

狐「あ、あれ道の駅?」

男「お、そうだな。ちょっと休憩するか」

ふと気づいたら同じネタ2連続か、やめとこかな

男「よし、ちょっと休んだらすぐ出るから、ここでおとなしくしといてくれよ」

狐「えー」

男(水でも汲んでおこうかな、ん?誰かくる)

?「こんにちは。一人旅かい?」

男「ええまあ、あなたは…?」

男(…後ろにバイク…400ccくらいか?それに荷物…なるほど)

男「ライダーさんですか。長距離ツーリングされてるんですか?」

ライダー「はは、そういうこと。まあ君には負けるけどね」

男「いやいやそちらこそ」

狐(喋っちゃだめだ喋っちゃだめだ喋っちゃだめだ喋っちゃだめだ)

ライダー「!後ろに乗ってるのは、…犬か?はは珍しい道連れ連れてるな」

男「…ええっと、狐です。…ご飯上げたらついてきちゃいいましてね」

ライダー「狐!そらまた珍しい。あまり人に懐かなん動物だと思ってたけど」

男「懐いてはいませんね。余計なこと結構しでかしますし…」

狐(イラっ)ヒッカキ

男「痛!こいつ!」

ライダー「はは。懐かれてるな」

狐(むすー)プィ

男(思いっきり拗ねたなこいつ)

ライダー「はは。でも今の狐ちゃんの反応、おもいっきり人間の言葉わかってる感じやったな!」

狐・男(ギクッ)

男「そ、そうですかね。単に悪口言ってるって感じとったから苛ついたんでしょー。こいつ気まぐれだし」

狐(気まぐれってなにさ!)ヒッカキヒッカキ

男「いて!いて!」

ライダー「わはは。仲いいなー」

男「まあ、一緒に行動して日が浅いけど振り回されてますよ…」

ライダー「いやーでも羨ましいわ。一人旅してると楽は楽なんだけどどうしても寂しいときあるからなー。移動中声の出し方忘れるっていうか」

男「…ああ、よく分かります。ふいにきますよね」

ライダー「そうそう。いきなりくるんだよな寂しさが。旅でこうして出会ってもすぐ別れるし」

男「まあ、その点ではこいつはありがたいかな…」

ライダー「いやーうちにもこんなかわいい子ほしーわ」ナデナデ

狐(ゴロゴロ)

男(狐のくせに猫かぶってるなこいつ)

男「どちらからいらしたんですか?」

ライダー「ああ俺は京都だな。ちょっと訛ってんやろ」

男「あー確かに、でも結構遠くからいらしてますね」

ライダー「そういう君は?」

男「東京です」

ライダー「そっちのほうがやばいわ。すごいなぁ。もう数ヶ月走ってるん?」

男「まあそうですね。就活失敗しまして…バイトの貯金続く限りってかんじです…」

ライダー「まだまだ不景気だしなぁ。まあ頑張れ。面接でネタにできるかもよ?」

男「だといいんですけどね」

狐(話よくわからないな…)

ライダー「さっきまで西のほう回っててなーさっき混浴風呂いってきた」

男「あーツーリングマップに書いてありましたね。でも基本混浴風呂って」

ライダー「残念なんだよなー。おってもおばちゃんとかだし…そっちは西へ?海沿いでいくん?」

男「ああちょっと海沿いだとライダーズハウスが遠そうなんで高原方面通ろうと思います」

狐(ライダーズハウス?)

ライダー「なるほど確かにあそこのライダーズハウス泊まるなら高原通ったほうがいいだろけど、…きついよ?」

男「まあ途中の展望台で一泊してのんびりいきますよ」

ライダー「いやあ若いなー」

ライダー「じゃあ僕そろそろいくわ」

男「お疲れさまです。気をつけて」

ライダー「そうそう。狐ちゃんみておもいだしたんけど、この間すれ違ったライダーにおもしろい噂聞いたわ」

男「?なんですか?」

ライダー「二つ隣の県の山近くで提灯みたいな光の行列をみたんだと。狐の嫁入りっていうやつ?」

狐・男(!)

男「…そうなんですか。なんだろう。心霊現象なんですかね」

ライダー「でも化け狐だったらおもろいだろ?その子も大切にしとけば美少女に化けてくれるかもよ?」

男(化けれるんだけどな)

男「ありがとうございました。またどこがで会えたらいいですね」

ライダー「おう、ほななー」

ヒッカキの流れでニヤニヤ止まんないっす(* ´ ∀ ` *)ノ

そしてついに物語がすすむのか!?wktk

狐「…」

男「…」ゴクゴク

狐「…なに缶ジュース飲んでるの?いつもお金もったいないとか言ってるのに」

男「…たまにはな…飲むか?」

狐「…うん」

男「あのさ」狐「ねえ」

男「…」狐「…」

男「…あんまり嬉しそうじゃないな」

狐「…そっちこそ。私に振り回されてるんでしょ…」

男「…」(なにショック受けてんだ俺)

狐「…」(なにきつくいってるの私)




>>149
伏線だけど旅ネタ的にまだ結構続きそう

男「温泉いくか…結構安いし」

狐「うん…」

乗り乗り

キィコキィコ

狐「そういえばライダーズハウスってなに?」

男「ああ、バイクとか自転車とかで旅してる人に格安で寝床を提供してくれるとこ。シェアしたりもするからゲストハウスみたいなとこもあるな」

狐「…なるほど、ゲストハウスもよく、わかんないけど」

男「まあ他の客と一緒の部屋で寝ることもある宿泊施設ってだけだ」

狐「やだな…」

男「まあ観光地真っ只中ならともかくここらへんならこの時期誰もいないだろ」

男(そして温泉についた、地元民がよくくるらしいが客は平日のせいかほとんどいなかった)

男(今回狐は一人で大丈夫って言って女湯の更衣室に行ったけど、大丈夫なんだろうか…)

男「おお、泥湯ってやつなのかな。湯の中が全然見えん」

男「確かにこれなら混浴でもあまり問題ないんだろうな」

男「…正直顔あわせづらいし男湯で過ごしとこかな…」ちゃぷん

狐女「ひゃああああ!」ステーンゴン

男「…」

男「けっこう声が近いな…混浴のほうか…いくしかないか…」

スタスタ

おばさん「あ、どうも」スタスタ

男「…」ペコ

男(あっちはサウナか…だからイヤなんだよな混浴だいたいおばさんだし…こっちの道を行けば混浴大露天風呂か)

狐女「…いてて…」タオル巻かず耳は半分見えてる

男「…耳と体はをもうちょいうまく隠せ…」

狐女「ひゃああああ!」バチーン


男「なんでこの前の銭湯のときはふつうだったのに今回はこうなるんだよ」ヒリヒリ

狐女「…うるさい」

男「…しかしなんだなこの泥湯すごいよな、肌とかにいいらしいぞ」

狐女「変化してても効果あるのかな?」

男「あるんじゃないか?」

狐女「そっか…じゃあ…」上半身ヌリヌリ

男「…」

狐女「…どうして目を反らすの?」

男「ベツニナンデモナイ」

男(胸に白い泥を塗るのってこんないかがわしくなるのか)

男「山が見えるな…」

狐女「あそこは…鹿の気配がする、彼らの縄張り」

男「わかるのか」

狐女「私の一族は特殊だからね」

男「…やっぱり違うのか。ふつうの狐と」

狐女「まあね。元は人間だったのが本物の妖狐に惚れて秘術で狐になったって言い伝えもある。だから、変化とか、生き物の息吹とかわかるの」

男「…あのライダーがいってた場所に、行くか?」

狐女「…うん。それが私の生きる場所だから」

男「そっか…そうだよな」

狐女「遠いのかな?」

男「詳しい場所はわからないが二つ先の県だと二週間くらいかな…」

男(…嘘だ、いくら自転車でも二つ先の県なら一週間も懸からない。)

狐女「そっか…そうだよね。遠いよね…」

男(たぶんこいつも…嘘だって気づいてる)

狐女「安全に行かなきゃ、いけないよね」

男「…そうだな」

今日はここまで

狐女「ねえ、もうちょいそっちよっていい…?」

男「…いたずらすんなよ」

狐女「空気くらい読むわよ馬鹿」

男(狐は化けて男を誑かすっていうけど、こいつの場合天然なんだな、くそ)



男「そろそろ上がるぞ」

狐女「ん」ジャバ

男「…」

狐女「上がるじゃないの?」

男「お前のせいで色々たってるからもう少し後ででる」

狐女「あ、ふーん」ニヤリ

男「なんだよ…って!」

ギュ

狐女「じゃあ先着替えとく」バシャ

男「」

色々たってる×
色々立ってる○
色々立ってる◎

色々たってる×
色々立ってる○
色々勃ってる◎

追い付いた(*・ω・*)
狐ちゃん~
惚れてまう~

狐女(…なにがしたいの私…)

狐女(というか緊張で手が震えてるんですけど)

狐女(この、私のはんぱもの)



男(しずまれ…しずまれ…今の状態で出たら色々まずいぞ…)

おばさん(あらあらまあまあ、若いっていいわね)



男「瓶の牛乳売ってんのか…」

狐女「私はコーヒー牛乳がいい」

男「わーったわーったから、飲んだら速く出るぞ」

狐女「うい」

キィコキィコ

男「…きっつ」ゼエゼエ

狐「あのライダーいってたけど本当に大変そうだね」

男「ぶっちゃけ…後悔してる…高原ルート」ゼエゼエ

狐「がんばれ、がんばれ」

男「ぜんぜんやる気ねえ頑張れコールやめろ」ゼエゼエ

狐「というか無理してライダーズハウス?にいく必要あるの?」

男「…どうせ泊まるならそっちのほうがいいってだけだよ」ゼエゼエ

男「やべえな…暗くなってきた…。まだ展望台にもついてねえのに」

狐「自転車の灯りじゃ心許なそうね」

男「そうだな。全く街灯ないし…どうやらこの道、牧場に隣接してるらしいな」

狐「どーすんの?展望台はもうすこしなの?」

男「もうすぐのはずなんだけどな…だが今からだと間違いなく真っ暗になるか…しゃーない。道の脇で寝るか。ちょうど草が開けてる」

狐「えー」

男「お前元野生生物だろ」

↑も俺

男「なんとか日が暮れる前にテントとか間に合ったな」

グツグツ

狐「ねーまたインスタントラーメン?」

男「そーだな。寒いしあんまり飯作るのに外にいたくないんだが…そういやレトルト食品があったな。米とカレーか」

狐「カレー?」

男「そういや狐って香辛料きついの平気なのか?」



狐「カレーはおいしいけど米まずい…」

男「そらレトルトだしな」

男「湯を魔法瓶にいれてっと…後は体拭くようにタオルを…」

狐「寒いから速くテントはいろ?」

男「少しは片づけと準備手伝えよ」

狐「えー、いいけど」



男(テント越しでも寒いな…そうだ)ゴソゴソ

狐「なに荷物探してるの?」

男「ああ、まあな。…ここらへんに…あった!」

ゴトン

狐「?飲み物?」

男「安物のウィスキーだ。これ寝酒にして少し暖まろうと思ってな」

狐「お酒?のみたい!」

男「ああ、ちょっとだけな」ニヤ

旅用の浅い鍋にいれる

狐「よっしゃ、ペロ………」

男「…」

狐「んんんんんんんん!」ジタバタ

男「はっはっはっは」

狐「ぎゃーーー!」

狐「苦い!こんなの飲み物じゃない!!」

男「そこまで強くないし苦くないんだけどな。まあ原液で初めてならそんなもんか」

狐「騙したな!毒だなこれは!」

男「まあ待ってろって」

男(さっき沸かした湯でインスタントコーヒー淹れて、そこに百均クリープをたくさんと、これでもかと砂糖を入れる。そしてそこにウィスキーを入れるっと)

男「ほれ、アイリッシュコーヒーもどきだ」

狐「じー…」

男「じーって言葉でいうやつ始めてみたわ」

狐「騙されないんだからね」

男「ウィスキー少量以外ほとんど甘々カフェオレだっつーの、いらないんなら俺だけ飲むからな」

狐「じゃあ飲む…」ペロ

男「やれやれ…」グビ

男(笑い上戸…)

狐「ひゃはははははは」/////

男(泣き上戸…)

狐「ひっく…ひっく…母様…」

男「両方になるやつ始めてみたわ、しかも一杯で」

狐「あにいってんのよ…酔ってなあい。グズっグズっ」

男(今は泣き上戸か)

狐「あたしのからだのどこがごふまんなわけですかぁ?ひっく…グス…グス」

男「いや、不満とか滅相もないとうか…」

狐「やっぱ異性経験ないとびびるよねえひゃははははははは!!」//////

男(こいつめんどくせえ)



男「だんだんと泣き上戸に固定されたな。というか俺の分まで飲みやがって…」

狐「ぐすっ…うぃ…ひっく…かあ様」

狐「母様、兄様…どちらにいかれたのぉ…ひっく」

男「そういや、お前の家族のこときいたことなかったな」

狐「みんな、優しくて、狩りがうまくて…でももうどこにいるのかわかんないの…ひっく」

男「…二つ先の県には、いるといいな」

狐「母様ぁ…うぃ、ぐすっ」

狐「すぅ…すぅ…」

男「寝たか…騒ぐだけ騒ぎやがって…こいつには酒厳禁だな」

男(こいつには、こいつの家族と世界がある)

男(これまでの旅であまり口にだしてないけど、酒精ででた言葉は本音のはずだよな)

男(…やっぱりこいつがいるべきなのは、人間の隣じゃ、ないんだろうな)

狐「すぅ…すぅ…」

男「…少なくとも、お前の住むべきところには、連れてってやるからさ…、安心しとけよ」ファサ

狐「むー…?すぅ…すぅ」

ファサは髪じゃないからな。上着だからな

狐ちゃんかわいいけど…
男もいい奴だ…(´┰ω┰)

狐「むにゃ…んぅ?…私いつ寝たんだろう?」

男「ぐー…ぐー…」

狐「寒い…もう朝か…そっか、そうだ、お酒飲んで、それで、…色々泣いちゃった」

狐「…ごめん」

男「ぐー…」

狐「起きてないときに言っとかないとね」

狐「寒いからもうちょい寄っとこ…」

狐「ちょっとあったかい」

狐「ん…二度寝しちゃった…」

男「…起きたか、おはよう」

狐「おはよう…ん?」

狐(なんか背中に違和感…紙がはられてる?)ペラ

『酒気厳禁』

男「戒めなさい」

狐(イラッ)ツメヲタテル

男「いててててててて」

男「やっぱ高原は朝寒いな…」

狐「むすー」

男「悪かった悪かったから結露拭くの手伝えって」

狐「…反省してる?」

男「してるしてる」

狐「じゃあ手伝う」

男「はは…待て、誰かくる」

狐「!」



男(中年二人、載ってるのは長距離用のロードバイクか…ここらへんの人か)

おじさんA「お前さんここでなにしてんの?」

おじさんB「テントとか出して、大荷物で、まさか旅行かい?」

男「ええまあ」

男「本当は展望台で寝たかったんですけど、気づいたら真っ暗でしてね」

おじさんB「そりゃ惜しかったな。あと10分も走れば展望台あったのに」

おじさんA「ここに通ってて長いけどそこにテント張ってるやつ初めてみたよ」

男「あはは…」

狐(なんかピッチリな服とヘルメットきててきもい…)

男「そういや、お二人はツーリング仲間ですか?」

おじさんA「ああ、地元に自転車クラブがあってね。週に何度かこうして走ってるのさ」

おじさんB「でもここを君みたいなランドナーで走るのはきつそうだけどね、無茶というか若さというか」

男「あはは…耳が痛いです」

男「この高原越えたらライダーズハウスありますよね。今日中につけますかね」

おじさんA「ああ、着くと思うよ。登り坂ももうすぐ終わるしね。…ところで、そこの狐って君の連れかい?」

男「あ、ああまあそんなとこです」

おじさんB「おもしろいねぇ、君とその狐のことうちの自転車クラブのブログに載せたいけど」

男「構いませんよ」

おじさんB「ありがとう、じゃあ写真撮っていいかい」

男「ああ、どうぞ」

狐(だめええええええ!)

今日はここまで
ファフナーみて寝る

>>189
乙ー
かわゆいですなぁ( ´ ∀ ` )ホッコリしますなぁ(*´ ∀ `*)

キィコキィコ

狐「…魂削られた…」

男「だからおまえは明治時代のやつかっていう」

狐「写真とは悪魔の技です」

男「ないない。そういやブログに載せるっていってたなあのおっさんたち。俺ら全国デビューだな」

狐「うぎゃあああ」

男「そういや今のうちにライダーズハウスの予約いれとこ…」

狐「予約いるもんなの?」

男「やっとくに越したことないだろ」

ピポパポ

宿の人『はい、こちら民宿タモリです』

男「すみません。今日ライダーズハウス利用したいんですが…自転車です」

宿の人『ああ、かまいませんよ。何名様でしょうか』

男(…やべ、この問題忘れてた)

男「…一人です」

宿の人『かしこまりました。お時間はいつほどにされますでしょうか』



男「予約とれた」

狐「やったぜ」

男「だがどうしよう…」

狐「?」

男「さすがに狐というか動物を連れて宿泊するのは無理だろ?そこをどうするか…」

狐「?前みたいに私が人間に化けたらいいんじゃないの?」

男「お前はアホか」

狐「…アホって言う奴がアホなの」

男「今時その返しも珍しいっつの。…ライダーズハウスに『自転車一台』で来てるのに『客が二人』なのは普通におかしいだろが」

狐「…?」プスプス

男「…もっかい説明してやるから」

来てた!乙!狐たんと一緒で「何?男いじわるしてんの?」て思ってました、私もアホです!

狐「よくわかんないけどネカフェのときは大丈夫だったしいけるんじゃないの?」

男「ネカフェはわざわざ客が乗ってきたもんまで関知しないからな。だけどライダーズハウスは徒歩かバイクか自転車の人しか泊まれないんだよ」

狐「へー」

男「だから二人で泊まるのに荷物や自転車が一人分しかないならそもそも本当に自転車で来てるのかすら怪しまれる」

狐「じゃあ私があなたとは無関係の徒歩で旅してる他人としていけばいいんじゃないの?」

男「…じゃあお前電話予約やら泊まってから俺と他人の振りする演技できるか?」

狐「無理…」

男「一番確実なのは…荷物に紛れることだな。ちょうどリュックあるしそこに入るか?」

狐「窮屈なのやだ」

男「いやならお前一人だけ野宿な」

狐「喜んで入らせて頂きます」

男「…お前本当に野生に戻って生活できるの?」

狐「大丈夫だし!…たぶん。ところでいつもはリュック使わないよね」

男「まあな。自転車で長距離乗るとき背中に荷物あるとすげえ疲れるんだよ」

狐「そうなんだ。なんか意外」

男「…そういやお前人間以外の物に化けれる?」

狐「化けれないことないけど…人間より苦手かな」

男「苦手か…。だけど一応準備しといてくれ。ないとは思うが持ち物調べられたらやばいからな」

狐「うぃ」

すっかり飼いならされてるw


ID違うけど作者

狐「ひゃっほーい!」

男「下り坂はやっぱ気持ちいいな、お、見えてきた。民宿タモリ」

狐「なんか聞いたことある名前。…!おっきい車たくさんあるね」

男「ありゃキャンピングカーだな。たぶんあれ改装してライダーズハウスにしてるんだろ」

狐「すごい早くいこ!」

男(でも外にあるタイプか、これなら荷物に紛れこまなくてもあとからこっそりキャンピングカーに狐を入れればいけるんじゃないk)

民宿の飼い犬「わんわんわんわんわんわんわんわん!!!」

狐「ぎゃーーー!!!」

男(あ、だめだこりゃ)

補足しておくと民宿の目の前に道路に面した駐車場があってそこに数台キャンピングカーが並んでる感じ

狐「めっちゃほえてる!これ私にめっちゃ吠えてる!!」

男「まだあんまり近づいてもないのにな。明らか俺らのほうみて吠えてるし」

狐「はよ!リュックにはやく入れて!」

男「ほらよ…絶対声出すなよ?」

狐「出さないから!犬怖い!」

わんわんお「わんわんわんわんわんわんわんわん!!!」

狐inリュック(ひぃぅ!!)

ピンポーン

男「すいませーん。朝に予約した者ですがー」

宿屋「いらっしゃいませ、お待ちしておりました。おや、申し訳ありません。うちの犬がずいぶん吠えて…人間には滅多に吠えないおとなしい犬なんですけれど」

男「は、はは。そうなんですか。いやあ昔から動物には懐かれた試しがないので…」

わんわんお「わぅ!!!」

宿屋「すみませんね…それでは案内させて頂きます」

男「はい。よろしくおねがいしm」

わんわんお「ガゥゥ!!!」リュックに吠える

狐(あべしゃ!)ビクン!!

もご!

男(やべ!)

宿屋「おや?そのリュック、今動きませんでした?」

男「そ、そうですかね?」

宿屋「すいません。まことに申し訳ないのですが、そのリュックの中身を一度確認させていただきたいのですが」

男「えっ…!?」

宿屋「夏に来たお客様の中に犬をもちこんだ方がいらっしゃったので、念のために」

男「それは大変でしたね…わかりました」(やばいな、頼むぞ狐)

狐(え!?やばい!変化!何に!?考えてなかった!えっとえっと!!)

宿屋「申し訳ありません」リュックオープン

狐(と、とにかく変化!!)ボフン!

宿屋「…」

男「…」

宿屋「…なぜ鞄に大きいリカち○ん人形が?」

男「その…えっと…しゅ…趣味で…」

犬「ウォン!!」

狐(ひぃ!)ギギギ

宿屋「あの、今…この人形動きませんでした?」

男「気のせいです」

宿屋「は、はあ、ありがとうございました。それではキャンピングカーに案内します」



キャンピングカー

宿屋「それではごゆっくりと」バタン

男「……はーーー」

狐「ふう」ボフン

男「お前…」

狐「ミッションコンプリート!」ブイV

男「どこがだ!どこが!」

すまないもう寝る…あしたがんばる

男「そもそもなんでリカちゃ○人形なんだよ!?」

狐「小さいけど人のかたちしてるから化けやすかったの!昔ゴミで捨てられてるのみたことあったし」

男「だからってあんなの男のしかも旅人の俺が持ってるのどう考えても変人になるだろうが!」

狐「別にいいじゃん変人で」

男「てんめぇ」

ガチャ

男・狐「!」

宿屋「あのーお客様もう少しお静かに…というか、どなたとお話しされて…」

人形「…」

男「…人形とです」

宿屋(この人怖い)

男「もうちょい静かにしとこか…」

狐「そだね…そういやここご飯とかでるの?」

男「まあな。だけど自由だし、民宿のほうにいかないといけないから、今日くらい近くのコンビニか、定食屋で空しかないか」

狐「意外とコンビニとか定食屋にはいかないよね」

男「高いからなぁ、ま、今日くらいはいくか。どっちがいい?」

狐「どっちも」

定食屋で空×
定食屋で食う○

男「ご飯おかわり自由とはありがたいな」もくもく

狐女「うまー」もくもく

男「おい、サラダ残すな食え」

狐女「えー」



狐女「プリンと、シュークリームも…」

男「三百円までな」

狐女「けち」

犬「わんわんわんわんわん!!」

狐inリュック(ひええ)

男「好かれてんなーお前」

狐inリュック(敵意!敵意だからこれは!!)

ガチャ

男「ま、今回は他に客いなくて助かったな」

狐「はあ、他の客いても部屋別々でしょ?」

男「一緒のこともあるんだよ」

狐「なにそれ怖い…というかプリンちょうだい」

男「はいはい…お、やっぱあったか」

狐「?何それ?ノート?」

男「旅人が書き残していくノートってところだよ」

『??大学サイクリング部、お邪魔させて頂きました』

『鹿児島からバイクでここまできました???です。彼女できないかなぁ』

『もしよければご連絡を???ー???』

狐「へー。泊まった人がこのノートにメッセージ書いていくんだ…」

男「ここ二週間くらい客こなかったみたいだな…あとでなにか書くか?俺は書くけど…」

狐「…考えておく」

男「さてと…今のうちに洗濯とか風呂とか済ませておくか」

狐「洗濯できるの?」

男「まあな、さっき案内みた感じだとできるみたいだし、やってくる。悪いけどお前待機しててくれ」

狐「私もお風呂入りたい」

男「無理いうなし」

男(ふう、あいつのいない風呂は久々だな…)

男(…)ドアをチラリ

男(…俺はなに期待してんだろ)



狐(あいつノート書いてたよね…みてみよ)

『今回の旅で、生きる上での何かを掴みたいと思ってましたが、難しいです。ですが面白い出会いがありました。これからもがんばろうとおもってます 男』

狐(…あいつ、私との出逢いがおもしろいとかかいてやがる。それはそれとしてあいつ就活?失敗したとか言っていたよね。なんかそれだけじゃないっぽいけど…)

狐「…」

狐「私も何か書いておこ」

あれ、ID違う1です

男(乾燥機終わるのは1時間後…忘れないようにしないとな)ガチャ

狐女「!」ボフン

人形「…」

男「俺だ俺」

狐女「なんだーびっくりさせないでよ」

男「悪い悪い、というかノート書いてんのか。みせてよ」

狐女「!やだ!」ガバ!

男「隠すようなこと書くなよ」

狐女「しゃー!!」

狐女「プリン…うまー…」コクンッコクンッ

男「お前あきらか船漕いでるじゃねえか。早く寝ろ。ベッドはたくさんあるんだし」

狐女「だって先に寝たら…ノートみられるし…」

男「俺は洗濯物とか明日の準備とかあるし、みないから先寝ろ」

狐女「…みない?」

男「みないみない」

狐女「じゃあ寝る…」ボフン

モゾモゾ

狐「くかー」

男「寝付きはええ。…よし、ノートみるか」

男「…」ペラッ

男「こいつ…」

狐「くーくー」

男「…俺も寝るか」

男「…明日はどうするか、コインランドリーとかで寝れるかね…」


男「そろそろでるぞ。朝飯のごみ片づけろ」

狐女「…うぃ。本当にみてないよね?」

男「みてないから安心しろ」

狐女「じーっ」

男「だから口にだしていうな」



男「ありがとうございました。これで失礼します」

宿屋「いえいえ、またおこしください」

犬「わんわんわん!!」

宿屋「すみませんね…」

男「は、はは…」




宿屋「さて、片づけますか。変な客だったけどなにかノートに書いてるのかね…」


『今回の旅で、生きる上での何かを掴みたいと思ってましたが、難しいです。ですが面白い出会いがありました。これからもがんばろうとおもってます 男』

『私の旅、残された時間が少ないなりに、私を連れていってくれてる人との時間を大切にしたいと思う。いつか家族に、自慢できるように』

宿屋「こ、このもう一人ってまさか…に、人形…!!?」

宿屋「ひぃ!」

今日はここまで

お疲れさまー
またよろしくねー(*・ω・*)ノ

狐「ちべた!!?」

男「…雨が降ってきたな」

狐「うー」ブルブル

男「合羽出すか」

狐「今日はもうどっかにとまろーよーというか私にも合羽プリーズ」

男「お前ほんとのほんとに野生に戻れるの?」

狐「うぐっ。戻れるし…」

男「まあいいか…狐用合羽とかあるわけないし…」

狐「!いいことおもいついた」

男「却下な」

狐「ひどい」

男「こーなる気はしてたんだよ…」

狐「へへー合羽の中ってあったかいねー」

男「せめて背中に乗れ、男の胸元に入ってもなにもよくはないだろ」

狐「やだ。背中に前足の力だけで乗るのって疲れるし」

男「こいつ」グラグラ

狐「うあー揺らすなー!!」

男「でも結構やべえなこの雨、なるべく走らずに寝れそうなとこはないもんかね」

狐「この感じだとテントもきつそう?」

男「無理なことはないだろうけど、しみこんでくるかもな。野宿ですませたかったけど…どうするか…」


狐「24時間やってるマクドナルドとかないのかな」

男「この辺りじゃきびしいだろうな…そうだ、コインランドリー…あった」

待ってた
狐ちゃんプリンだょ
|ヨω-^)っ□

狐「こいんらんどりー?あそこ泊まれるの?」

男「ま、ほんとはだめなんだろうけど24時間空いてるとこ多いし、その割に深夜に来る人がすごく少ないからな。ただ防犯はお察しだ」

狐「…大丈夫なの?」

男「ま、いってみてだな。うまいこと休憩所が別にあるとこだといいんだが」



狐「たしかに24時間だけど…ぼろいね」

男「近くにコンビニもあるし、しのごもいえないか。今日はここで寝るぞ」

狐「なんか出そうなんですけど…」

男「おまえ化け狐なのに幽霊怖いの?」

狐「噛みつくわよ」

男「昨日洗濯したばっかだが、荷もつも少し濡れてるな…まとめて乾燥機かけちまうか」

狐「ちょっとここで脱がないでよ」

男「人はいないしいいだろ」

狐「私がいるんですけど」



男「とりあえず一段落ついたな」

狐「お腹空いたお腹空いたお腹空いたお腹空いた」

男「あとでなんか買ってくるから待ってろ。…そうだ。悪いけど変化しておいてくれないか?たまに客がきたときに狐がいたら色々言われそうだし」

狐「え?また人形?」

男「人間でいいっての」

狐女「プリンうまうま」

男「当たり前のようにデザートまで悔いやがってからに」

狐女「やめられないとまらない」

男「でもよかったわ。人こない割に休憩室あるランドリーで。壁のぼろさと、おいてある雑誌はあれだけどな。三年前のジャンプとか」

狐女「でも何人かお客さんきてたし、寝るのはちょっと怖いかも」

男「ここ一時間はきてないからまあ大丈夫だとは思う。念のために荷物に防犯ブザーはつけてあるしな」

狐女「…」

男「どした?」

狐女「いや、なんでもないよ」

狐女(他のお客さんからみたら私たちってどんなふうにみえてるのかな)

狐女「暇ね…」

男「確かにな…」パタン

狐女「何読んでるの?」

男「英単語帳」

狐女「…おもしろい?」

男「まったく。携帯もあまりデータ通信したくないし。暇だな」

狐女「ねえ…。どうしてあなたは旅してるの?」

男「…どうした?いきなり」

狐女「ちょっと気になって。私は住むところを探したくて旅に同行してるけど、あなたはなんでかなって思ってさ」

男「昨日のノートにも書いてたし、よく他の人にも言ってただろ?就活うまくいかなくて旅でぶらぶらなにか探してるってだけだ」

狐女「よく親はなにもいわないね」

男「まあ、もう死んでるしな」

狐女「…え?」

狐女「…どうして?」

男「そんな珍しい話でもねーよ。ガキの頃病気で親父が死んで、大学生の頃に脳梗塞でぽっくりお袋が逝ったってだけだ」

狐女「…」

男「おいおいなんでおまえが暗くなるんだよ。一人っ子だから、やたら遺産と実家をまるまる相続してるから俺はこうしてモラトリアムを継続してるわけだ」

狐女「…悲しくなかったの?」

男「…さあな。まだ実感沸いてないだけなのかもしれない。なにせお袋が死んだとき俺は大学の用事で青森行ってたからな」

男「だから、気づいたら一人ぼっちになってたって感じだよ」

狐女「…そっか」

狐女「あのさ、私が…」

男「…なんだ?」

狐女「…なんでもない。そろそろ眠いから、狐に戻っていい?」

男「…そうか。いいよ。温かくしといてやる」

狐(私がいなくなったら、悲しんでくれるかな)

男(こいつがいなくなったら、俺は、また一人に耐えられるのだろうか)

今日はなんかだめだ
ここまで

無理しないで大丈夫だょ
温かくしてゆっくり休んでねー(*・ω・*)ノ

狐「ん…?むにゃ」

男「ぐーぐー」

狐「何でこいつ私を腹に乗せて抱えながら寝てるの」モゾ

狐「寒っ!」

狐「そっか、ここそんなに防寒できてないのね…」

狐「…」ペロ

男「ぐっ…ぐー」

狐「なんかイヤそうな顔した…」

狐「…おやすみ」

キィコキィコ

狐「だんだん家が増えてきたね」

男「そうだな。近くに地方都市があるからだろう」

狐「今日はそこにいくの?」

男「そうだな。たまには豪勢に行きてえし、そっち寄るか。たぶんネカフェもあるし」

狐「ソフトクリームあるとこプリーズ」

男「はいはい」

コンビニ

男(ここらへんで観光できそうなとこはっと)

男(あんまめぼしいとこないな。おっ、ここいいかもな)

男(なんとか夜には着きそうだし、言ってみるか)

狐女「ねー肉まんたべたい」

男「今日はがまんな」

狐女「えー」

男「ところでさ。魚をみるのと魚を食べるのどっちがいい?」

狐女「食べたい」

男「即答かよ…そうだ」

狐女「?」

男「ぜったいに酒を呑まないって約束できるか?」

狐女「なんで?」

男「できるか?」

狐女「う、うぃ」



屋台村

狐女「おいしそうな匂いてんこもり!」

男「飲むなよ?絶対に飲むなよ!?」

モデルは鹿児島

飲むなよwwwもう振りにしか聞こえないwww
鹿児島は行ったことないですけどこりゃあ聖地訪問するっきゃねぇ

男「他の飯どころ高そうだったしここと水族館くらいしか財布に優しそうなとこなかったんだよ」

狐女「ラーメンに、刺身に、煮込み料理に…おおおおおお」

男「二店までな。もちろん、二品縛り」

狐女「けちー」

刺身、丼店

男「すんません空いてますか?」

店員「どうぞどうぞ。なんにしましょう」

男「そうすね。この鰤の刺身丼と…焼酎水割り」

狐女「同じので」

男「おまえは呑むなっつってんだろ」

>>255
まあ屋台村みたいなとこは他の地域にもあるんじゃないかと
俺は屋久島いくために鹿児島に結構滞在したから記憶に残ってるだけなんだけどね

男「うまい…結構魚は旅で食ってるけどなかなか…漬け物もいい案配ですね」

店主「でしょう。鰤は寝かせておいたほうが味に深みがでるんですよ。もちろん新鮮なのをたべたほうがおいしいときもありますが」

男「なるほど、焼酎はここらへんのですか」

店主「ええ、この屋台村と提携してるところのものでしてね。おいしいでしょう。ところでお二人は旅をされてるんですか?一緒に?」

狐女「はははははは。そーでーす!」

男「すみません…」

店主「いえいえ慣れてますし」

店主「その若さでカップルで旅行とはね。長いんですか?」

狐女「えっとですねー。一人で歩いてたのでー、このひとにー乗せてもらいましたーー!」

店主「それはお嬢さん勇気ありますね。ヒッチハイクで旅行とは」

男(まあ、ちょっと違うんだけどな)

店主「私の知り合いにもヒッチハイクで北海道に行った者がいましてね。やはり行動力がある人は違いますよ」

男「北海道!それはまた大胆な」

店主「ええ。でもそういうことができる人は何か『持っている』んでしょうね。その後その友人は一人で法人を立ち上げましたよ」

男「…」

店主「あ、いえいえ。旅をする人みんながそうではないんでしょうけど、やはり殻を破れず働いてる私たちからしたらまぶしいものです」

男「というかてめー普通に俺の焼酎呑んでるんじゃねー」

狐女「にししっ油断するほうがわるいのだーはははははは」

男「こいつ出来上がってやがる…」

店主「まあまあ、たまには羽目をはずすのもいいでしょう。どうです?もう一杯ついでにおすすめのネギと魚のつまみサラダは」

男「商売がお上手なこって。お願いします。こいつにはネギなしを」

狐女「ありでいいよー」

男「だめだ」

男(犬とかにネギは駄目ってきいたことあるしな)

店主「ありがとうございましたーよい旅を」

男「どうもごちそうさま。さてまだ腹一杯じゃねーな。個人的に鍋物いきたいが」

狐女「うにゃー…」

男「幸せそうな顔で酔っぱらいやがってつーか、一杯で足下覚束なさそいってどうなんだよ」

狐女「しょぎょーむじょー…」

足下覚束ない●
ミスりすぎだろ俺

男「次はここだなっと」

店員「いらっしゃいませ。なんにされやすか?」

男「そうですね…。この海鮮鍋ってやつ二人前。あと焼酎とオレンジジュース」

店員「はいよ!」

狐女「うーにー…」

男「ふう…ちょうどいいか。ちょっとこいつが覚めるまで一人で呑むか」

隣の男1「ふう、やっぱり新しく入ったやつは使えませんね」

隣の男2「そうだな。まったく大学でなにしてたのか。フォローする俺らの身にもなれってんだ」

男「…」

男(まずったな…。こういうのって意識しないようにすると耳に入るしな…)

隣の男1「とりあえず研修の段階でふるいにかけれるようにしてほしいですね」

隣の男2「そうだよな。無能を相手するのも勘弁だし。人事はなにやってんだか」 

男(気にするな…気にするな…よくあるグチで、よくあることだ)

狐女「ひゃっふーーー!ビクトリーー!」ガタッ

男たち「!!」

狐女「明日も楽しくすごします!!」

狐女「今日もごはんがおいしいです!!」

狐女「以上!!」

狐女「食べるー…」コクンっコクンっ

男たち「なんだこの女…」

男「は、はは。そうだよな…」

男(そうだよな…。こんな美味しいもの食って、なに辛気くさいことしてんだ。こいつらも…俺も)

男「おい。おめーはオレンジジュースだかんな」

狐女「ふいー?やー?おさけー!ぐすっちょーだいー」

男(あー、泣き上戸になったか)

男たち「ちっ、変なやつがきたな」「でましょうか」



男「すいませんね…店のじゃましちゃって」

店員「いえいえ…、個人的に、お酒のむ人には笑顔でいてほしいもんすよ。こっちも。あ、迷惑がひどくなりそうならでてってくださいね」

男「はは。そうしますよ」

男「…おまえがいてくれてうれしかったよ。俺一人だと…たぶん、飲み込まれるとこだった」

狐女「うきゅー…ぐす」ゴクゴク

男「だからって俺の分の焼酎のむな」

狐女「むぃー…」

今日はここまで、だんだんネタがなくなってきたな

しえんあげ

狐女「ふひー」

男「おい起きろ!ネカフェいくぞ!」

狐女「ネスカフェ?」

男「それはコーヒーだ」

狐女「ひゃひゃひゃ…ぐすっ」

男「じゃあすみませんごちそうさんでした」

店員「いえいえ。どうぞお楽しみくまさい」

男「…あ、そういえば」

店員「なんでしょう」

男「この近辺に狐にちなんだ観光地とか心霊スポットとかないですかね?」

店員「…ピンポイントですねー。そうですね。ここから車でちょっと行ったとこに稲荷を奉った神社があるくらいでしょうか。ちょっと昔恋愛成就とかではやったことありましてね。それくらいですかねー」

男「どうも、縁があったらまたきますよ」

店員「まいどあり」

男「…狐…心霊現象…ひとだま…目撃…」カタカタ

男「普段こういうのぐぐらねえからまともに情報あつまらねえな。くそ」

男「Twitterもあることないこと多すぎて濾過するにも不純物ありすぎる…」

狐女「すぴー」

男「…頼まれたことくらい、しっかり果たしてやるよ。この狐」

飲みながら書いてるからおかしなことかいてたらすまん

目覚まし「朝ー朝だよー朝ご飯食べて学校行くよー」

狐「はっ!?ここはどこ?私は誰?」

男「おまえは狐、ここはネカフェ」

狐「あれ?私なんで…」ペラ

『酒気厳禁』

男「天丼だが今回はガムテープにしといた」

狐「痛い!剥がせない!」

男「ったく、ご要望通りソフトクリームありのネカフェなのにぐっすりしやがって…」

狐「まじで!?食べてくる!!」ダッ

男「ほどほどにしろよーってきいてねえか」

狐女「」ギュルルルル…

男「…だからほどほどにしろよと行ったのに」

狐女「WCが…WCが私を呼んでいる…」

男「幻聴だからなそれ」

狐女「というか。後ろの紙剥がして…」

男「剥がさない、魂に刻み込んでいきろ」

狐女「ひっかき…」ギュルルルル…

男「早くトイレいけ」

狐女「呪ってやるんだからーー!」

おもろいな

>>271
>>277
感謝

男「収まったか?そろそろ行くぞ」

狐女「なんとかね…でも忍空まだだからもうちょっとまって」

男「おまえ忍者になにかこだわりあんの?」

狐女「うるさい。…今日はどこまでいくの?」

男「寝るところは決まってないが…近くの有名な稲荷神社にいこうと思う」

狐女「…正直神社苦手なんですけど」

男「やっぱそういうのだめなかんじなのか?」

狐女「うーん。だめっていうより苦手に近いのよね。わずかにしても法力があるとこ多いし…」

男「一応狐の力の由来があるとこだけど…無理ならよけるぞ?」


狐女「ううん…いく」

キイコキィコ

狐「うー。まだお腹痛い…そして頭がんがんするー」

男「自業自得だ。…ところで神社ってさ。やっぱそういうおまえを拒むような『力』があるのか?」

狐「…そうだね。人間はもう忘れてるんだろうけど、神社っていうのは文字通り神が降りる社。厳密にいうなら、神が降りやすい場所なんだよね」

男「『降りやすい』?」

狐「そうだね。このあたりは神の行為にふれるから、あまり人間には言えないんだけど…神が降りる条件が整いやすいっていうかな」

男「条件…」

狐「神は一所にいるんじゃなくて偏在してる…。そしてそれは、ある一定の、光の角度と時間と音律によって顕れるって母様がいってた」

男(祭りとかが決まった日に行われるのと、なにか関係あるのか?)

狐「…そして、それが整ってるときに、決して私たちのような外れた一族は、決して近寄ってはならないってことも、きつく教えられた」

男「…今日は大丈夫なのか?」

狐「わからない。でもたぶん、近づいたらわかると思うから、大丈夫」

ID変わったけど1です。というかここらへんは設定だから読み飛ばして結構

男「これは…また…」

狐女「うん…なんていうか」

『恋愛成就の社、南稲荷神社(ハート)』

男「ちょっと…村おこしかなんかなんだろうけど、少し神様冒涜してね?これ…?」

狐女「うん、ちょっと法力あるけど、私からしてもちょっと…これは…まあ、私でも入れるみたいだしいこ?」


狐女「この縄をくぐると幸せになれるって!やらない?」

男「…」

『夫婦円満』

男「…止めとく」

狐女「なんでよー」

男「神社か…おみくじとかお守りとこやたら高いんだよな…」

狐女「そういやさっきみたけど、この神社、おみくじ豊富なんだって!恋愛、商業、子宝!」

男「…そのうちほとんどがおまえに関係ないもんなんだが?」

狐女「関係あるし!…たぶんこれから先…だから一つ引かない?」

男「…おみくじねぇ…占いとか良いほうでても悪いほうでてもあんまりいい気分じゃないんだよな」

男(…良い方でたときは特に、そんなうまいことあるかって思うんだよ)

狐女「すいませーんおみくじ二つください」

男「おい」

男(小吉…求職…長引く…?)

狐女「え、えっと」

男「…」

狐女「…どんまい?」

男「うるせえ…そういうおまえはどうなんだよ」

狐女「約束された勝利の大吉ですが?なにか?」ドヤァ

男「…」ビリビリ

狐女「なんで破くの!?」

男「おまえだけ幸せなのが気に食わん共に地獄に堕ちろ」

今日はだめだ
明日がんばるすまん

男「そういや稲荷というか狐って油揚げが好きってイメージがあるよな」

からーんからーん

狐女「別に狐が全員好きってわけじゃないけど。…そういう決めつけあまり好きじゃないっていうか」

ぱんっぱんっ

男「ふーん。っと、賽銭…五円玉一枚しかないな」

狐女「御縁がありますようにってやつ?私が投げたい」

男「ほらよ」

狐女「えいっ」ぐー

男「…そういや昼飯まだか食。せっかくだしコンビニのいなり寿司とかは?」

狐女「…別にいやじゃないです」

男(神社とかならこのあたりの狐の逸話とかの掲示があるかと思ったけど…期待はずれか…)

狐女「そういや神社の御神体ってあの鏡?みたいなの?」

男「そうだな。基本寺では仏像だけど、神社では鏡とか、剣とかを奉る」

狐女「…私がいうのもなんだけど胡散臭い」モグモグ

男「まあな…。それに、全国各地の小さい寺とか神社では御神体が盗まれる事件も多いらしい」

狐女「嘘」プハー

男「ま、罰当たってでも金がほしいやつなんて腐るほどいるんだろう」

男(さて、と。二つ隣…いや、もう隣の県か…。その県内の山のどっかって聞いたけど正直範囲が広すぎる。もう少し情報あればいいんだが)

狐女「?どうしたの?」

男「…なぁ。仲間の狐がいる森だが、他に何か手がかりとか、気配の方向性はないのか?」

狐女「…早く、私を下ろしたいの?」

男「…」

狐女「…ごめん。なんでもない」

男「…俺こそ、悪い」

男「…ちょっと待ってろ」

狐女「?」



男「ほら、饅頭」

狐女「女の子にさ。食べ物でご機嫌とるっていう発想がまず甘いっていうか」モグモグ

男「食うか喋るかどっちかにしろよ」

狐女「…じゃあ食べる」

男「…悪かった。ちょっと焦ってた」

狐女「…私こそごめん。というかあなたの行動のほうが正しいんだよね…」

男「…もしさ。もし…」

狐女(もし…)

男・狐(住処の森がみつからなかったら…)

男「…なんでもない。ここには手がかりなかったし、これから海沿いにいくか。道の駅もあるらしいし」

狐女「…そういえば私、海岸あまりみたことないかも」

男「んじゃ。さっさと食え」

狐女「あなたが買ってきたんでしょうに」

男「じゃあ俺がもらう」

狐女「全力ガード!」

終わらせるの意識したら駄目だなやっぱ
今日はこれだけ

無理スンナ
まったりとした物語進行の中から、厚みが出てくると思うので
タダで読ませてもらってるので、気が向くように寄り道しなっせ

>>293
ありがとう
なんとか終わらせる構想はできてきたからまあのんびりやるわ

狐女「今日はこれからどこに止まるつもり?」

男「そーだな。ツーリングマップみてるかんじ海沿いに無料のキャンプ場あるらしいからそこにいくつもり」

狐女「海沿いかー。魚とか釣る?」

男「悪いが釣り竿とかないからな。適当に食い物買って作るか」

狐女「インスタント麺だったら噛みつくからね」

男「わーったわーった」

狐女「じゃあいこ?やっぱり神社はなんか居心地悪い」

男「そーいやおみくじどうする?」

狐女「結ぶんだっけ?」

男「そうそう」

狐女「口の中で舌を使って」

男「んなわけないだろ。あのあたりに結ぶとこあるだろ」

狐女「私あまり御神体近づきたくないから、結んできてくれる?」

男「わかったよ。先に自転車戻っててくれるか?」

狐女「了解。これお願いね」タタ

男「ったく…そういや大吉だったなあいつ」

『探物 まもなくみつかる』

男「…」

キィコキィコ

狐「そういや、私、キャンプ場にはしっかり泊まったことないかも」

男「そういや初めて会ったときはキャンプ場だったが、その時は野良だったな」

狐「別にあなたに飼われているわけじゃないですけど」

男「ことばの綾ってやつだ。だがちょっと急ぐから捕まってろよ」

狐「?なんで?まだ二時くらいなのに」

男「キャンプ場の受付って締め切るの意外と早いんだよ。三時とか五時とか。途中で買い物するけどだらだらみるなよ」

狐「別にいいけどプリン買って」

男「…」アイアンクロー

狐「痛い痛い痛い!!買ってくれなきゃスーパーのゴミ漁ってやる!」

男「うわ…」

ビュオーーー

狐「ひぃぃぃ!!」

男「海風はたまにやばいって聞いたことあるけどこれは…」

狐「とーばーさーれーるー!!」

受付「こんな日にくる人なんて珍しいね。もうすぐ閉めようと思ってたんだよ」

男「あはは。すみません。だけどホームページにかいてあるとこに予約の電話を入れたと思うんですが」

受付「ああ、あれ?あそこ役場の番号でさ。こっちには連絡こないのよ…でも本当にここで寝る気?テント飛ばされない?」

男「荷物の重石とペグでなんとかなるとは思いますが」

受付「最悪屋根のある調理場で寝ていいからね。はい水道の鍵」

男「どうも…そういえば、ホームページの評判みたいなのにたまにホームレスの人がくるとか書いてあったんですが…」

受付「ああ、あれは近所の祖父さんでね。奥さんなくしてからよくキャンプ場にくるのさ。なんでも思い出の場所とかで。まあこの時期なら大丈夫だと思うよ」

男「わかりました。ありがとうごさいます」

受付「うん。じゃあ自転車の置き場所とかきいつけてね。あとこれ差し入れ。チョコレートとか詰め合わせ」


狐「ぎゃーーーー!!!」

ビュオオオオ!!

男「おい!そっちもっと押さえろ!ペグがズレる!」

狐「む、むりぃぁあああ!!」

男「…お前人間になればそんな飛ばされそうにならなくてすむんじゃないの?」

狐「こっこんな今にも飛ばされそうなときに結構繊細な変化つかえないってうおああい!!!」

男「…お前、実は遊んでね?」

狐「んなわけあるうおああ!!!」

狐「ぐでー…」

男「疲れた…ワンタッチテントも考えもんだな。広げた側から飛ばされそうになる。つかペグ使ったのすげえ久しぶりだわ…」

狐「おなか…すいて…力が…でない」

男「今日はお前のリクでご飯炊くんだから一時間後だぞ」

狐「いっそ…ころして…」

男「そうか、じゃあそのまま土に還るがいい」モシャモシヤ

狐「!なに食べてんの!!!」

男「さっき受付のおばさんからもらった菓子」

狐「ころしてでもうばいとる」

男「やるから余ったペグを咥えるのはヤメロ」

狐女「そういや、スーパーで、買い物したとき、コロッケ買ってたよね」モシャモシヤ

男「食うか喋るかどっちかにしろ。あとそれ一気にくうな。数日とっとくつもりなんだから」

狐「うん…んぐ…今日はご飯とコロッケだけ?」

男「今日は結構時間あるし、スープとカレーでも作ろうと思う」

狐「コロッケじゃないの?」

男「クッキングパパ読み続けてる俺をなめんなよ」

上すべて狐女

炊事場

男「さてと…ご飯炊けたからそのまま蒸らしてっと」

狐女「コロッケ潰したよーこれでいい?」

男「うん。ありがと。これにコンソメと水を溶かして煮詰めてスープにしてっと」

狐女「…普通にスープの元買ったほうが早くない?」

男「コロッケ半額だったんだからいいだろ」

男「んで、もう一つはコロッケの両面を軽く焼いて…クリープ溶かしたみずを沸騰させてその上にコロッケをうかべ崩す…んでカレールーを入れると」

狐女「見た目すっごく悪いんですけど…」

男「野生生物なのに料理の見た目にこだわるなよ。ほれグチャコロカレー。ちょい味見してみ」

狐女「…むー」ペロ


狐女「…」パクパクパクパク

男「全部食おうとすんなコラ」

寝る
ちなみにどっちもそこそこうまい
(カレーは家ならクリープじゃなくて牛乳をつかう。フライパンで三分で一人分カレーができる)

男「ちっとカレー焦げたかな…火加減むずい上にこの風だかんなー」

狐女「テントで食べるんだよね?」

男「ああ、さすがにこの風で外じゃあれだし。めんどくさいけど戻るか。コンロとかかたしておくから飯もって戻っといてくれ」

狐女「さき食べてていいよね?」

男「いけません」

狐女「ちぇー」

男「ランプとかそろそろかけといてくれ」

狐女「いいけど…気づいてる?」

男「?なにがだ?」

狐女「おじいさんだから力で絡まれたりはしないだろうけど気をつけてね」

男「?」

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