女子高生「やぁ少年。雪見だいふくでも食べないか?」 (70)

コンビニ前

少年「・・・・・・えっ?もしかして俺に言ってますか?」

女子高生「おう、そうだよ。雪見だいふく片方食べるかい?」

少年「えっと、じゃあいただきます」オズオズ

女子高生「ムグムグ・・・・・・くぅ~、雪見だいふくはうまいなぁ」モグモグ

少年「えっと・・・・・・そうっすね・・・・・・」モグモグ

女子高生「うむ、うまかった。それではまたな!少年よ!」タッタッ・・・

少年「・・・・・・行っちゃった。誰なんだあの人・・・・・・」

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翌日ー月曜夕方・コンビニ

ウィーン
ラッサーセー

少年「さて、ジャンプジャンプっと・・・・・・」

女子高生「やぁ少年。奇遇だね」

少年「あれっ、貴女は昨日の・・・・・・」

女子高生「そうだ、雪見だいふくを君に奢った懐の暖かい美人お姉さんだ」

少年「自分で美人っていうものなんですか?」

女子高生「・・・・・・異論があるか?」

少年「いや、別にないですけど・・・・・・んじゃ俺はジャンプを読むので・・・・・・」

女子高生「立ち読みか?感心しないなぁ」

少年「ファッション雑誌立ち読みしながら言っても説得力ないです」

女子高生「言えてる」

少年「・・・・・・」ペラッ

少年「・・・・・・!」ワクワクペラッ

少年「・・・・・・」ペラッ

少年「!?」ガーン!ペラッ

女子高生「・・・・・・君はけっこう顔に出るタイプだね」

少年「えっ」

女子高生「いや、ページめくる度に顔色がコロコロ変わるから。どういうシーンを読んでるかすぐわかる」ニヤッ

少年「そ、そうかな・・・・・・」ペラッ

少年「・・・・・・って、なに人のことジロジロ見てるんですか」

女子高生「失敬失敬」

しばらくして

少年「・・・・・・ふぅー、今日も面白かった。そろそろ帰るか」ガサッ

少年「ん?足元になんか袋が・・・・・・」ゴソゴソ

袋に入ってた手紙『熱中してるみたいだからこれを置いて帰る。肉まんが入ってるぞ』

少年「・・・・・・これって女の人の字だしあの人のか?」

少年「あ、ほんとに肉まんが入ってる」

少年「・・・・・・帰ってから食べるか」

水曜日夕方-コンビニ前

女子高生「やぁ、来ると思っていたぞ少年!」

少年「あっ、雪見だいふくの人」

女子高生「今日はサンデーの発売日だからな」

少年「・・・・・・貴女ってもしかしてストーカー?」

女子高生「えっ」

少年「いやだってさっきの発言かなりストーカーチックでしたよ」

女子高生「何を言う!心外だ!私は学校帰りにここで買い食いをしてるからここにいるからだなぁ!」

少年「必死なところがさらにストーカーチック・・・・・・ 」

女子高生「なっ!?」

女子高生「い、言うに事欠いてその言い草はないんじゃないか!?」

少年「知ってますよ俺。もしかしてお姉さんってあれなんじゃないですか?しょこたんとかいう」

女子高生「それをいうならショタコンだろう」

少年「あっ、やっぱり・・・・・・」

女子高生「違うって!!ああもうお前などしらん!」スタスタ

少年「うわぁごめんなさいジョークですジョーク!」

女子高生「ふんっ!」ブンッ

少年「うわっぷ!」ガサッ

少年「いてて・・・・・・なんか投げてきたぞ・・・・・・」

少年「あっ、フランクフルトだ」

少年「投げてきたってことは食べていいんだよな・・・・・・?」ガサガサ

少年「・・・・・・」モグモグ

少年「明日もコンビニにいたら謝ろう」モグモグ

木曜日夕方-コンビニ前

少年「・・・・・・」

女子高生「・・・・・・」

少年「・・・・・・」チラッ

女子高生「・・・・・・なにか申し開きはあるか?」

少年「えっと、昨日は本当にすんませんでした」

女子高生「何が?」

少年「えー、お姉さんをストーカー呼ばわりして・・・・・・?」

女子高生「・・・・・・」ジーッ

少年「・・・・・・」チラッ

女子高生「・・・・・・仕方ないな今回は許してやろう」

少年「あざーっす!」

女子高生「あ、なんかそれイラっときた」

少年「ごめんなさい」

女子高生「うむ、今後気をつけるように」

女子高生「あ、ブラックサンダー食べるか?」

少年「食べる」

金曜日 朝-少年通学路

友人「おーっす少年ー」

少年「おはよう。今日も相変わらずアホみたいな顔してるな」

友人「お前もな!」

少年「抜かしおる」

友人B「おはようデブー二人ともー」

少年「おはよう」

友人「おうB。お前今日も一段とデブってんなぁ」

友人B「うるさいデブー!朝からひどいデブー!」

少年「おちつけデブ」

友人「そうだぞおちつけデブ」

友人B「やめろデブゥ!!」

友人「そういえばさぁ、お前がコンビニで一緒にいたのって誰なんだ?」

少年「えっ?」

友人「いや昨日コンビニで女と話してたじゃん。ブラックサンダーとか貰ってたし」

少年「見てたのか・・・・・・」

友人B「ブラックサンダーは僕の好物デブ。うらやましいデブー」

友人「で、結局だれなんだ?高校生っぽかったけど・・・・・・」

少年「えーっと・・・・・・雪見だいふくの人かな・・・・・・」

友人「なんだよ雪見だいふくの人って」

少年「いや、一番最初雪見だいふくをくれたことから話すようになった人だから・・・・・・」

少年B「雪見だいふくは僕の好物デブー。うらやましいデブー」

同時刻-女子高生通学車両

ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・

女子高生「ふぅ・・・・・・やっと席に座れたな」

女子友「朝は電車に乗るまでが大変だよねー」

女子高生「・・・・・・体力つかったからお腹が減ってきたかも」グゥ

女子友「えっ、駅に来るまでになんか食べてなかった?チョコレートのやつ」

女子高生「あんなもので私のお腹が満たされると思う?」

女子友「・・・・・・そんだけ食べてよく太らないね女子高生ちゃん」

女子高生「食べた分だけ陸上部で消費しているからな!」ドヤッ

女子友「あっそういえばさぁ、昨日コンビニで話してたのって誰?」

女子高生「むっ?」

女子友「ほら、小学生か中学生くらいの子とコンビニで話してたじゃん」

女子高生「見てたの?」

女子友「うん、チラッとね。で、結局あれって誰なの?弟さんとか?」

女子高生「あ、いや、弟ではない」

女子友「えー、じゃあどういう関係なの?もしかして・・・・・・女子高生ちゃんってそういう趣味だったり?」

女子高生「・・・・・・ショタコンと言いたいのか?」

女子友「越後製菓!」

女子高生「ピンポーンって、やかましいわ!」ぺしっ

女子友「あいたっ!」

女子友「いてて・・・・・・だったらどういう関係なのよー」

女子高生「えーっと・・・・・・共に雪見だいふくをわけあった仲だ!」

女子友「えっ、なにそれどゆこと?」

女子高生「えーっと、劉備たちみたいな」

女子友「我ら生まれし時は違えど死ぬときは同じ時を願わん!」

女子高生「そーれっ!桃園の契りぃー!」パーンッ!

二人「「あはははwww」」

サラリーマン(なんだあの女子高生達は・・・・・・)

同日夕方-コンビニ

少年「こんにちは雪見だいふくさん」

女子高生「少年、なんだその呼び方は」

少年「いや、一番最初雪見だいふくをくれたから『雪見だいふくさん』って呼ぶことにしようかと」

女子高生「それだとなんか私が雪見だいふくみたいにまるまるして太ってるみたいじゃないか」

少年「確かに雪見だいふくっていうには肌もちょっと美白って感じでもないですしね」

女子高生「」グサァッ!

女子高生(くっ、人が気にしてることを・・・・・・!)

少年「?・・・・・・どうかしました?」

女子高生「い、いや、なんでもない」

女子高生「い、いやぁ、陸上部だからな!ちょっとの日焼けは仕方ないことなんだ!」

少年「へぇ、雪見だいふくさん陸上部の人なんだ」

女子高生「ああ!まだ一年だが部活内でも女子では一番走るのは上手いと自負している!」

少年「いいなぁ、部活動。俺もなにかやりたい」

女子高生「やればいいじゃないか。体を動かすのはいいことだぞ」

少年「・・・・・・」

少年「ねぇ、雪見だいふくさんって陸上うまいんだよね」

女子高生「ああ」フンス

少年「だったら俺にも教えてよ、陸上 」

女子高生「む、陸上に興味があるのか?」

少年「いや、そこまでじゃないけど体を動かしてみたい気分になったから・・・・・・」

女子高生「?」

少年「とにかくさ、教えてよ」

女子高生「ああ、わかった。ここじゃなんだし近くの公園に行こうか。言っとくが私はビシバシ行くからな!」

少年「お、押忍!」

ーーーー

少年「あはは・・・・・・ゲホゲホッ」

少年「雪見だいふくさんの言う通り・・・・・・確かに運動って、いいものかもしれないですね・・・・・・」ゼヒューゼヒュー

女子高生「そ、そうか・・・・・・ってそんなに苦しそうなのに今しゃべるな!」

少年「は、はい・・・・・・」ゼヒュー・・・

女子高生「まったく、ペース配分も考えないと立派なスプリンターにはなれないぞ少年」

少年(別にスプリンターになろうとは思ってないんだけどな)ゼヒュー

少年(でも一生懸命運動してると、余計なことなんて何も考えられないから・・・・・・)

少年「あの・・・・・・けほっ・・・・・・また今日みたいに、教えてもらってもいいですか?」

女子高生「あ、ああ・・・・・・私は構わないぞ」

少年「ありがとうございます、雪見だいふくさん」

土曜日 朝-少年宅

チュンチュン・・・チチチチ・・・

少年「・・・・・・」ムクッ

少年「・・・・・・あれ、朝・・・・・・?」

少年「ああそうか、昨日あれから帰ってきてそのまま疲れて寝たんだった」

少年「・・・・・・」クンクン

少年「汗クッサ・・・・・・風呂入るか」ノソノソ

中年女性「あら、少年くん。今日は休みなのに早起きね」

少年「おはようございます叔母さん。昨日は帰ってくるなり寝ちゃって、すいませんでした」

中年女性「やーねぇ、謝ることないわよ。ね、あなた」

中年男性「そうだぞ少年くん」

少年「はい、ありがとうございます。おばさん、おじさん」

中年女性「んふふ、いーのよ。それよりも朝ごはんできてるから早くいらっしゃい」

少年「すいません、その前にお風呂に・・・・・・昨日汗かいたのにそのまま寝ちゃてたから・・・・・・」

中年女性「あら、じゃあなるべく早くね。ご飯がさめちゃうから」

少年「はい」ニコ

同時刻-女子高生宅

ジリリリリン!ジリリリリン!

女子高生「」グースカ

ジリリリリン!ジリリリリン!

女子高生「」グースカ

ジリリリリン!ジリリリリン!

女子高生「」グースカ

母「いい加減起きなさい!いつまでジリリンジリリン鳴らしてるの!」

女子高生「ふ、ふがっ?」

母「あーあーもう!だらしない声出さないの!」

女子高生「いやぁ朝ごはん美味しいなぁ」パクパクモグモグ

父「女子高生は今日も相変わらずいい食べっぷりだな」

母「もう!すこしくらい落ち着いて食べなさい!」

女子高生「何を言ってるんだお母さん。私はちゃんと行儀よく食べてるじゃない」パクパクモグモグ

母「そんなにせっせと食べなくていいでしょうに・・・・・・」

女子高生「今日は部活があるからたくさん食べないと」モグモグ

父「おう!食え食え!目指せ国体!!」

母「もう!あなた!」

ピンポーン

女子友『女子高生ちゃーん!』

女子高生「む、女子友ちゃんもう来たのか!ごちそうさま!」ガタッ

母「ほら!お弁当忘れてる!」

女子高生「ありがと!行ってきます!」ガチャッバタン

母「まったくもう・・・・・・朝からせわしないんだから」

父「ふはは、元気なのはいいことだぞ!」

母「もう・・・・・・」

同時刻-少年宅

少年「ごちそうさまでした」

中年女性「お粗末様」

中年男性「おっと、そろそろテレビで観たい番組が始まるんだった!」イソイソ

中年女性「もう!あなたったら休日だからって朝っぱらからテレビばっかり見て!」

中年男性「ええじゃないかええじゃないか」ピッピッ

少年「えっと・・・・・・俺、あ、僕ちょっと出かけてきます」

中年女性「あら、こんな朝早くからどこに?」

少年「えっと・・・・・・少し、ランニング、に」

中年女性「えっ?」

少年「そ、それじゃあ」ガチャッバタン

少年「・・・・・・はっ・・・・・・はっ!」タッタッタッ・・・

少年(朝はランニングをして体力をつける・・・・・・)

少年(基礎体力を鍛えなきゃ始まらないって昨日あの人も言ってたからな・・・・・・)

少年「・・・・・・はっ・・・・・・はっ!」タッタッタッ・・・

「あれ?少年?」

少年「えっ?」ピタッ

女子高生「お、やっぱり少年じゃないか」

女子友「あれ?この子この間コンビニで女子高生ちゃんと話してた子じゃん」

少年「え・・・・・・えっと」

女子友「あ、私は女子友。女子高生ちゃんの友達だよ!」

少年「雪見だいふくさんの・・・・・・」

女子友「えっ、なにそれ?」

女子高生「人前でその呼び方はやめないか少年」

少年「すいません、つい」

女子高生「それはそうとこんな朝からランニングか、精が出るな」

女子友「・・・・・・」ジーッ

少年「な、なんすか?」

女子友「いや、二人とも随分したしげだなぁと思いましてねぇ・・・・・・」

女子高生「そうか?」

女子友「まさか女子高生ちゃんってホントにショ」ぺしっ

女子友「あいたっ!無言で叩かないでよ!」

女子高生「当然の処置だ」

少年(なんか漫才のボケとツッコミみたいだなぁ)

少年「えっと、それじゃあ俺ランニングの続きに戻るので・・・・・・」

女子高生「少年」ポイッ

少年「うわっと!」パシッ

少年「これは・・・・・・飴?」

女子高生「塩飴。運動するならオススメだぞ。頑張れよ!」

少年「あ、ありがとう・・・・・・」タッタッタッ

女子友「・・・・・・ねぇ女子高生ちゃん」

女子高生「なんだ?」

女子友「ホントは女子高生ちゃんってショタこ」

女子友「まってまって!冗談!冗談だからそのつっこもうと振りかぶった腕をおろして!」

女子高生「まったく、何回同じボケをかますつもりだ」

女子友(わりと最後のはボケのつもりじゃなかったんだけども・・・・・・)

女子友「・・・・・・あれ?そういえばあの子ちょっと似てない?」

女子高生「なに?」

女子友「ほら、一学期に転校していった男の子がうちのクラスにいたじゃん」

女子高生「!」

女子友「確か名前はーーーー」

女子高生「ほ、ほらっ!はやくしないと電車に遅れるぞ!駅までダッシュだ!!」バッ!!

女子友「ちょ、ちょっとまってよ女子高生ちゃん!!まだ時間には余裕あるって!待ってー!」

1時間後-公園

少年「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・少し休憩するか・・・・・・」ドスッ

少年「・・・・・・はぁ・・・・・・結構走ったな・・・・・・」ゼェゼェ・・・

少年「そうだ、飴、もらったんだった」ゼェゼェ・・・

ガサッ

少年「・・・・・・ちょっと塩の味がするけど甘い・・・・・・」コロコロ

少年「・・・・・・」

ーーーーー

ーーー

友人「おい、少年!おい!」

少年「!」ビクッ

友人「おっ、やっと気がついたか」

少年「あ、あれ、俺は・・・・・・」

友人「お前なんでこんなとこで寝てんだよ。しかも座ったまま」

少年「少しの休憩のつもりだったのにいつのまにか寝てた・・・・・・のか・・・・・・今何時だ?」

友人「あん?もう昼前だよ昼前。いつから寝てたんだお前」

少年「朝から・・・・・・ランニングしててその休憩をしようとしてたんだけどいつのまにか寝てたみたいだ」

友人「ランニングぅ?」

友人「一体どういう風の吹き回しだ?お前が運動するなんてさ」

少年「・・・・・・うっせ」

少年「あれ、そういえば飴が・・・・・・」

友人「あめ?」

少年「いや、寝る前に塩飴を舐めてた筈なんだけど・・・・・・」

友人「あっぶねーな・・・・・・つーかその飴ってお前の足元にあるやつじゃねーの?」

少年「あっ、ホントだ。蟻が集ってるな・・・・・・」

友人「寝てるときに口から落ちたんじゃね?あーあもったいねぇなぁ」

少年「・・・・・・」

同日・昼-高校

陸上部顧問「・・・・・・それじゃあ本日の練習はここまで!解散!!」

部長「ありがとうございましたー!」

部員「「「ありがとうございましたー!」」」

ワイワイガヤガヤ


女子友「いやー疲れたねー」ヘトヘト

女子高生「そうか?私としてはあと二時間ぐらい練習したいな」

女子友「女子高生ちゃんのスタミナどうなってるのよ!あたしはもうヘトヘトなのに!」

女子高生「実力の差かな(笑)」

女子友「ぐぬぬ、言わせておけば!こらーっ!」

女子高生「はっはっはっ!そのヘトヘトの足腰で私に追いつけるかな!?」ビュンッ!

女子友「」

あたしおっさんだけどこういうお姉さんキャラ好きだわ

部長「ははっ、女子高生はすごい体力だな。あんだけ部活で走ったのにまだそんなに走れるのか」

女子友「あ、部長!おつかれさまです!」

女子高生「おつかれさまです」

部長「お疲れ様。二人ともこのあと暇?よかったら休憩がてらファミレスでも行かない?ご馳走するよ」

女子友「あ、あたしは暇です!」

部長「女子高生ちゃんは?」

女子高生「私も特に用事はありません」

部長「よし、じゃあ決まりだね。そうと決まればお店が混む前にささっと行こうか」

女子友「はいっ!」

三十分後-ファミレス

部長「女子友ちゃん、ドリンクバーだけでよかったの?」

女子友「は、はいっ!あはは///」

女子高生「エビフライ定食とハンバーグ定食うまい」モグモグパクパク

部長「はは、いい食べっぷりだね女子高生は」

女子高生「?・・・・・・別にいつもどおりですが」

部長「なるほど、これがあの無尽蔵なスタミナの秘訣かな?」

女子友「あはは、そうかもしれませんね!と、ところで部長さんは良かったんですかパフェだけで?」

部長「うん、運動した後は甘いものを食べるに限るよ」

女子友「へ、へぇ、少し可愛いですね///」

部長「ははは、そうかな?」

女子高生「そういえばしってるか女子友。エビのしっぽはゴキブリと同じ成分らしいぞ」モグモグ

女子友「エビフライ食べながらよくそんなこと言えるね女子高生ちゃん・・・・・・」

部長「それ本当?初めて知ったよ」

女子高生「ええ、昔テレビでやってました」

部長「へぇ、そうなんだ」ニコッ

女子友「!」ドキッ

女子友(部長さん笑顔もかっこいい///)

ーーーーー

女子友「えと、今日はごちそうさまでした!」

女子高生「ご馳走様でした、部長。」

部長「いや良いんだよお礼なんて。俺が誘ったんだしね」

女子友「い、いえいえ!」

女子高生「では私達はそろそろ電車の時間なので。行こうか女子友」

部長「あ、そうだ。そういえば俺たちお互いの連絡先交換してなかったよね?一応交換しとこようよ」

女子友「は、はいっ!しましょうしましょう!」

女子高生「む・・・・・・」

電車

ガタンゴトンガタンゴトン

女子友「はー、部長さんのアドレスとLINE教えてもらっちゃった///」ホクホク

女子高生「さっきからずっと浮かれっぱなしだな女子友」

女子友「だって部長さんの連絡先だよ!?これがこころおどらいでか!」

女子高生「落ち着いて落ち着いて、言葉遣いがなんか変になってる」

女子友「そんなこと些細な問題でおじゃるよ!」

女子高生「おじゃるって・・・・・・」

ラインッ♪

女子高生「あ、部長からLINEがきた」

女子友「えー!いいなー!」

メッセージ『今日は楽しかったよ。また機会があれば食事に行こう!』

女子友「えっ!?これって実質デートの誘いじゃ・・・・・・」

女子高生「何言ってんの、ただの社交辞令社交辞令」

女子友「・・・・・・」

女子高生「・・・『そうですね。また機会があれば。本日はご馳走様でした』っと」

夕方-コンビニ

ウィーン
ラッサーセー

少年「あっ」

女子高生「やぁ少年、朝ぶりだな。ランニングはどうだった?」

少年「いやそれが、一時間くらい走ったあとに公園で休憩してたら何時の間にか寝てたみたいで・・・・・・」

女子高生「それは大変だったな、まぁ初めてなんだから1時間もランニングできたなら御の字だ」ポンポン

少年「あ、頭をさわらないでください」

女子高生「ははっ、照れるな照れるな!」ワシワシ

少年「ち、違う!」

女子高生「あっはっは!」

少年「その、今日も教えてもらってもいいですか・・・・・・陸上」

女子高生「おう、任せなさいって。そうと決まれば公園に行こう!」

少年「はいっ!」

女子高生「あ、その前にシュークリーム食べるか?」

少年「食べます」

女子高生「よしっ、糖分とったら特訓だ!」

少年「はいっ!」

ーーーーー

ーーー

ーー

『ーーーー!!ーーーー!!』ゲシッ

やめてくれ・・・!

『ーー!ーーーーーー!!』

違う・・・・・・!

『ーーーーー!!』ガシャーン

やめてくれ!!

『ーーーーーーーー!!』

『ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』



『ーーーーこの、泥棒ーーーーーーーー!!』

ガバッ!!

「はぁっ・・・・・・!はぁっ・・・・・・!」

「・・・・・・ゆ、夢・・・・・・?」

「げほっげほっ・・・・・・!」

「どうして、今更・・・・・・」

「おえっ・・・・・・!」ゲロッ・・・

ビチャビチャビチャッ・・・・・・!

「う、っ・・・・・・!げっ・・・・・・!」

ビチャビチャビチャ・・・・・・

「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」

「今・・・・・・夜中の3時・・・・・・?」ハァ・・・ハァ・・・

「・・・・・・床、片付けなきゃ」

「・・・・・・」

「どうして・・・・・・」グスッ・・・

「なんで・・・・・・」

「どうして・・・・・・」

ーーーーーー

ーーー

朝-少年宅

チュンチュン・・・チチチ・・・

少年「・・・・・・」ムクッ

少年「くぁ・・・・・・朝、か」

少年「昨日も結局練習して帰ってきてすぐ寝たんだっけか・・・・・・」

少年「・・・・・・よし!今日もランニングしよう!」

ムワッ

少年「うわっ!服汗クッサ!!」

少年「・・・・・・まずはお風呂からだな」

少年「はっ・・・・・・はっ・・・・・・」タッタッタッ

少年「はっ・・・・・・はっ・・・・・・」タッタッタッ

少年(昨日よりは少し楽な気がする・・・・・・まぁ気のせいなんだろうけど)

少年「はっ・・・・・・はっ・・・・・・」タッタッタッ

少年(・・・・・・空気が冷たい。けどそれがなんだか心地いい)

女子高生「よっ、今日も頑張ってるな少年」タッタッタッ

少年「女子高生さん!」タッタッタッ

女子高生「私も今日は部活がないから走ってるんだ。どうせなら一緒にやろう」タッタッタッ

女子高生「・・・・・・大丈夫か?」

少年「大丈夫・・・・・・です・・・・・・」ゼェゼェ

女子高生「まったく、だからキツくなったら休憩しろって言ったじゃないか」

少年「すいません・・・・・・」ゼェゼェ

女子高生「ほら、ポカリスエットだ。ゆっくり飲め」スッ

少年「ゴク・・・・・・ゴク・・・・・・」

女子高生「そうそう、ゆっくりな?」

少年「す、すいません何から何まで・・・・・・」ハァ・・・ハァ・・・

女子高生「どうだ、落ち着いてきたか?」

少年「はい・・・・・・結構落ち着いて来ました・・・・・・少し横になります」スッ

少年「・・・・・・すぅ・・・・・・」

女子高生「うん?」

少年「・・・・・・」zzz・・・

女子高生「あれ、これ寝てない?」

少年「グゥ・・・・・・」zzz・・・

女子高生「あ、これ寝てるな・・・・・・ううむ・・・・・・」

女子高生「やれやれ、仕方ない。少しだけ寝かしておいてやるか」ハァ

少年「・・・・・・」zzz・・・

女子高生「・・・・・・」ジーッ

女子高生「確かに女子友が言うように、少し似ているような気がするな・・・・・・」

少年「・・・・・・」zzz・・・

女子高生(いや・・・・・・あるいは少年が似ているのではなくて・・・・・・)

女子高生「っと、イカンイカン。余計なことを考えていた」

友人B「余計なことってなにデブー?」

女子高生「うわぁ!」ビクッ!

友人B「どもども、こんにちはデブー」

女子高生「き、君は・・・・・・!?」

友人B「僕は少年くんの友達デブ。お姉さんこそだれデブ?」

女子高生「わ、私は・・・・・・知り合いだ知り合い!」

友人B「そうデブか、こんにちはデブ」

女子高生「こ、こんにちは」

友人B「そうか、最近少年くんが運動してたのはお姉さんの影響デブね?」

女子高生「えっ?」

友人B「その脚を見ればわかるデブよ。その脚の筋肉のつき方はしっかりとした運動をしてる人のつき方デブ。おそらく陸上部に所属してると見たデブ」

女子高生「お、おお・・・・・・!すごい・・・・・・!」

友人B「簡単な推理デブよ!デブッブッブッ(笑い声)」

女子高生「あっそうだ、おやつカルパス食べるか?」

友人B「おやつカルパスは僕の大好物デブよ~」

女子高生「そうか、ほら5本やろう!」

友人B「嬉しいデブ!お姉さんはイイ人デブね!」モグモグ

女子高生「ああ、ビニールはちゃんと剥がしてから食べるんだぞ?」

友人B「あっ、失念してたデブ」ペッ

友人B「・・・・・・お姉さん。少年くんのことちゃんと見ていて欲しいデブ」

女子高生「えっ?」

友人B「なんでもないデブー。僕はそろそろ退散するデブー」ソソクサ

女子高生「・・・・・・なんだったんだ?」

少年「ん・・・・・・?」パチッ

女子高生「あっ、起きたか少年」

少年「あ、あれ・・・・・・また俺寝てたのか・・・・・・」

女子高生「まったく、ムリをするからそんなことになるんだぞ!しっかり自分のことを理解しろ少年!」

少年「あ、あはは・・・・・・」

女子高生「今日はもう引き上げよう、そんなヘトヘトの状態で練習をしても身が入らないだろうしな」

少年「すいません・・・・・・」

女子高生「謝るな謝るな。別に悪いことしたわけじゃないんだからな?」

少年「は、はい」

少年「それじゃあ、俺帰ります」スクッ

女子高生「送ってやろう。なんなら背負って運ぼうか?」

少年「だ、大丈夫ですよ!家までくらい歩けます!」

女子高生「そうか、なら行くぞ少年」

少年「は、はい」ヨロヨロ

女子高生(本当に大丈夫だろうか・・・・・・)

少年「大丈夫ですよ!」

女子高生「人の思考を勝手に読むな!」

[ピザ]いいキャラしてんな

女子高生「ーーーーで、だ」

女子高生「結局私に背負って運ばれてる現状についてどう思う?」

少年「まことに申し訳ございません」

女子高生「まったく、女の私より体力なくてどうする!肉たべろ肉!」

少年「精進します・・・・・・」

女子高生「肉たべろって言ってるのに精進してどうする。豆と野菜ばっか食べる気か?」

少年「そういう意味の精進じゃないです」

女子高生「知ってる」フフ


「あらーーーー少年くん?」


少年「!」

女子高生「ん?」

中年女性「えっと、そちらの方は・・・・・・どなたかしら?」

女子高生「えっと、私は少年くんの知り合いで最近よく一緒に運動を」

少年「・・・・・・」

中年女性「ああ!最近少年くんが朝早くにランニングに出たりヘトヘトになって帰ってくるのってもしかして!」

女子高生「あ、私の影響だと思います。すいません」

中年女性「いえいえいいのよぉ。なるほどねぇ、うふふ、そういうことかぁ」ニコニコ

女子高生「えっと、あなたはもしかして・・・・・・」

中年女性「あ、少年の『保護者』です。いつも少年がお世話になってるみたいで!」

女子高生「いえいえ!お世話なんてそんな大層なことはしてないですよ!」

中年女性「うふふ、まさか少年くんがこんな可愛いお嬢さんとお知り合いだったとはね~」

女子高生「そ、そんなことないですよ。『お母様』こそこんなにお若くてお綺麗で」

中年女性「!」

少年「・・・・・・」

少年「女子高生さん、おろしてもらっていいですか・・・・・・」

女子高生「えっ、でもまだ」

少年「大丈夫ですもうすぐそこですから・・・・・・おろしてください」

女子高生「あ、ああ」スッ

中年女性「えっと、あの、少年くん・・・・・・」

少年「すいません『おばさん』。・・・・・・僕は先に帰ってます」タッ

中年女性「う、うん・・・・・・」

女子高生「しょ、少年?」

Bの語尾ひどすぎデブ
かわいそうデブ

女子高生「一体どうしたんだ・・・・・・?」

中年女性「・・・・・・ごめんなさいね女子高生さん。なんだか巻き込んじゃって」

女子高生「えっ?」

中年女性「私の言い方が悪かったの・・・・・・ごめんなさい」

女子高生「ど、どういうことです?」

中年女性「・・・・・・今から少し、お茶に付き合ってくれる?詳しいことはそこで話しましょう」

女子高生「???」

昼-少年宅近所のカフェ

女子高生「・・・・・・少年は実の子じゃない?」

中年女性「ええ、私達は義理の親子なのよ」

女子高生「それって、旦那様の連れ子ということ、ですか?」

中年女性「いいえ・・・・・・私の旦那とも実の親子ではないわ。血縁関係者ではあるけどね」

中年女性「あの子は、少年くんは私の親戚夫婦の子供なのよ」

女子高生「・・・・・・」

中年女性「ちょうど半年前、あの子の両親は交通事故で亡くなってね。ひとりぼっちになったあの子を私たちが引き取ったの」

中年女性「私たち夫婦には子供がいなかったから・・・・・・なんてよくある理由よ」

女子高生「・・・・・・ごめんなさい。私が、不用意に発言したばっかりに・・・・・・」グッ・・・

中年女性「いいえ、アレは私の言い方が悪かったわ。『保護者』なんて言い方したら普通は『親』のことだと思うもの・・・・・・だから悪いのは私」

女子高生「でも・・・・・・」

中年女性「・・・・・・自分を責めないで、女子高生さん。私あなたに感謝してるくらいなのよ?」

女子高生「えっ・・・・・・感謝・・・・・・?」

中年女性「あなたと一緒に運動するようになってから少年くんは凄くイキイキしてた、毎日見てた私の目から見たら明らかに」

中年女性「・・・・・・だから、また少年くんと一緒に運動してあげて?今は塞ぎ込んでいるけど、きっとまたあなたのところにいくと思うから」

女子高生「・・・・・・」

夜-女子高生宅

母「女子高生ちゃん!晩御飯できたわよー!」

女子高生「ごめん、ちょっと今いらないかな・・・・・・」

母「ええっ!?」

母「あなたっ!大変よ!!あの女子高生ちゃんがご飯いらないって!!」

父「な、なんだと!?一体どうしたんだ女子高生!具合でも悪いのか!?」

母「天変地異の前触れよー!!」

女子高生「ああもう!いま考え事してるからあっちいってて!」ガチャッバタン

母「・・・・・・」

父「・・・・・・」

母「本当にどうしたのかしら・・・・・・」

父「アレじゃないのか?生r」バキッ!!

父「痛いっ!」

母「当然の制裁よ」

書きため終了

はよう

はよう

こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい

まだか?

まってるぜ

追いついた

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