覚者「そしておれは界王になった」(7)

覚者「こうやって一人でいるようになってはや一年」

覚者「いい加減寂しい」

覚者「どうしたものか」

メイポ「独り言もほどほどにしましょう、界王様。」

界王「おう、お前いたのか」

メイポ「お側にずっとおりますよ。」

界王「知ってた」

メイポ「・・・」

メイポ「界王様、もうこの会話何度目かおわかりですか。」

界王「数えたこともないね。無意識だから」

メイポ「そうでしょうね。私も同じようなものです。」フフ

界王「というかさ」

メイポ「?」

界王「お前やっぱその呼び方やめてくれ」

メイポ「でもあなたは世界を統べる、紛うことなき界王様ですよ。」

界王「そーいうのが嫌なの」ムッ

メイポ「フフ」

メイポ「・・・はい、マスター」ニコッ

界王「よしよし」

メイポ「ふあ」

界王「なあ」

メイポ「はい。」

界王「お前も、俺になっていくのだろうか」

メイポ「・・・」

界王「セレナやヒルフィギュアの二人があれならば、やっぱり必然なのかな」

メイポ「・・・私には、分かり兼ねます。」

界王「そうか」

界王「ただ、少なくともおれは嫌だな。お前はお前で在ってほしい。
この意味、わかるか?」

メイポ「ええ。私もあなたを好いております、マスター。」

界王「相思相愛って幸せだな」

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