野獣先輩「ぬああああああうんまあああああああああああああい!」 (56)

~ い つ も の 和 室 ~


野獣「ぬああああああん疲れたもおおおおおおおん。きつかったすねー今日も」

MUR「おっ、そうだな」

KMR「コンクール、近いですもんね」

野獣「先輩、夜中……腹減らないっすか?」

MUR「もうペコペコだゾ」

KMR「それも、そうですね」

野獣「この辺にぃ、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ。みんなで行きませんか」

MUR「いいゾ~それ。オイ木村ァ、お前も行くよな?」

KMR「えっ、でも……ここ19ヶ月くらい、毎日ラーメン食べてますよね」

KMR「そろそろ、飽きませんか?」

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MUR「は?(威圧)」

野獣「お前さ木村さ、俺の誘い断るのか? ノリ悪いなぁ~」

KMR「い、いやその……」

MUR「ラーメンにノリは必須だゾ(的外れ)」

野獣「じゃけん、特別におごりってことでさ。な、行く行く?」

KMR「おごりですか。だったら……」

MUR「行こうぜ早く」

野獣「ホラホラホラ行くよ。待ってくださいよぉ~先輩」

KMR「仕方ないなあ……」

~ ラ ー メ ン 屋 台 ~


野獣「こ↑こ↓らしいっすよ」

KMR「ああ^~、いい匂いが鼻を突いてきますね」

MUR「寒い日には温まっていいゾ~」


店主「ッシャァ(いらっしゃい)」


野獣「滑舌悪すぎィ!」

店主「アァ!?」

KMR「ひっ……先輩、この店主893っぽいんですが、大丈夫ですか(小声)」

野獣「大丈夫でしょ。移動屋台だし、まあ、多少はね(余裕の微笑)」

店主「……ったく。注文あくしろよ」

MUR「俺は味噌ラーメンにするゾ」

野獣「決めるの早いっすね。俺はぁ……王道を征く、醤油ラーメンで」

店主「あいよ。お前は?」

KMR「え、えっと……じゃ、キムチラーメンで」

店主「おう、ちょっと待ってろ」

ブシュワーブリュブリュブリュ!

ボワアッー! 

コトコトコトコトコトコトコト……

ジュワァァァァァ!

シャッ! シャァ!

シコシコシコシコシコシコシコ!


KMR「ゴクリ」

MUR「あくしろよ(盗用)」

野獣「あーもう待てませんよぉ(舌舐めズリ)」


店主「 お ま た せ 」

ドンッ! ドンッ! ドンッ!


MUR「すっげぇ美味そうだゾ!」

KMR「……わあ」

野獣「何だ木村。あんま乗り気じゃなかった癖に、嬉しそうじゃねぇかよ」

KMR「いや、ホント……おいしそうなんで」


店主「おいコラァ、早く食えよ。――冷めないうちに、な」


三馬鹿「「「いただきナス!!!」」」

チュルチュルチュルチュルチュル!

チュパチュパチュパチュパ!

ズズズズズズ~


野獣「ぬああああああうんまあああああああああああああい!(宮川大輔並感)」

KMR「アツゥイ! けど、ンンーおいしい(小並感)」

MUR「麺にコシがあって、しっとりとしたスープとの相性が抜群なんだゾ(素人並感)」


プチャプチャプチャ! 

ズルルルルルルッ!

フニャッフニャッ!

一般来客JC「うわぉ~! この麺の歯ざわり、もう……しなやかでくにっくに!」

一般来客JC「そんでもって、こってりスープとちゅるるんとした細麺のカラみが……ああ~最高ッ!」

一般来客JC「おじさん、おかわり!」

店主「はしたねえ食い方だなあ……」

一般来客JC「ネギと油が合わさって醸し出す濃厚なコクと、あつあつのチャーシューからしみ出した肉汁とのハーモニーがたまりません!」

一般来客JC「さらに旨味成分を凝縮した半熟の煮卵と、弾力があって甘みさえ感じさせるメンマ――」

一般来客JC「シャキシャキの新鮮なモヤシに、上はパリパリ、下は濡れてペトペトになった味付けノリ――」

一般来客JC「そして中央に鎮座して、大輪の花を咲かせるおっきなナルトの渦潮――もう夜中なのに、いくらでも食べられちゃいますっ」


ハフハフハフハフ!

ジュリュリュリュリュリュリュ!

ムチュムチュムチュムチュ!

KMR「……」

野獣「俺達、ちょっと語彙少なすぎませんかね……(自虐)」

MUR「そうだよ(自嘲)」

KMR「でも、ウフフッ。やっぱり皆で食べるとおいしいですね。来てよかった」

MUR「ああ。おっ、そうだ(唐突)」

MUR「今日は、木村のおごりだったな」

KMR「えっ!? いや、違いますよ。田所先輩がおごってくれるって……」

野獣「それはさ、(俺がおごるとは言って)ないんだよなぁ」

KMR「そんなぁ……」

店主「お前ら、ウチの店に来るのは初めてか?」

KMR「アッハイ」

野獣「フゥー! ああ美味かった。俺、おかわり行きますよ」

MUR「ゲップ……ォォー、腹減ったな~。次、もっさりワカメラーメンにするゾ」

KMR「ひぎぃ~」

店主「……そうか。じゃ、今回はサービスだ。お前、犬の真似するんだよ」

野獣「はい? 俺?」

店主「ヤったらお前らのおかわりの分、タダにしてやんよ。だからヨツンヴァインだよ、あくしろ(強制)」

野獣「クゥーン(子犬)」


――――――
――――

~ 帰 り 道 ~


野獣「ホァー。からだが温まって、夜風が気持ちいい~」

MUR「もう腹いっぱいだゾぉー」

KMR「いやぁ、もう……舌が肥えちゃいますね」

野獣「みんなでごはんを食べるとおいしい。はっきり分かんだね」

MUR「また行きてえなぁ~」

KMR「そうですね。今度は、おごってくださいよ――先輩」




三人は幸せそうに腹を満たして一日は終了。





第壱話『ちゅるるん!ちゅぱちゅぱ!ずずずずず!』( 糸冬 )







【次回】最終話『サッー!カリカリ!サクサクッ☆』







【 閲 覧 注 意 】



~ 迫 真 料 理 研 究 部 ~


部長「次の暗黒美食会(コンクール)に向けて、俺が直々に指導してやるよオルルァ(体育会系)」

部長「はい、部員点呼始めんぞ、整列しろ」

野獣「(整列する必要)ないです」

MUR「4人しかいないんだゾ」

部長「いいだろお前聖人(バレンティン)の日だぞ」

KMR「もう過ぎてるんですけど、それは……」

部長「よしお前ら、今日はチョコバナナ作りの稽古をするから、早くパンツ脱いで穿けよ」

KMR「あの、それに何の意味があるんですか……(正論)」

部長「じゃ、まず俺が手本見せるから(親切)」


ブリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ!


部長「ほら、バナナの表面をコーティングするチョコを用意したぞ」

野獣「何で始めから溶けてとろーりなんですかね(疑問)」


ニョロリ!


部長「ここに、バナナも用意してある」

MUR「おお、皮がむけて太くて旨そうだゾ」

部長「オラ、チョコをかけろ! 上に!」

KMR「えっ、僕がやるんですか……」

ドロドロドロドロドロドロ~


部長「よし、完成だ。こうだぁ、分かったか?」

MUR「手軽に作れて、三時のおやつにももってこいだゾ」

野獣「おい木村ぁ、ちょっと試食してみろよ」

KMR「はい? 何で僕が……」

部長「早くしろ(般若顔)」

KMR「ふぇぇ」


ヌチュッヌチュッヌチュッヌチュッヌチュッヌチュッヌチュッヌチュッ……


――――――
――――

~ い つ も の 和 室 ~


野獣「ふぁー、疲れたどおおおおおん!(メンタル面)」

KMR「疲れました……(人生)」

MUR「何だ木村ぁ、ちょっと元気がないゾ。元気出せよ」

KMR「……」

野獣「あっ……(察し)」

野獣「お前、腹が減って力が出ないんだろ(確信)」

KMR「えっ、いや……」

MUR「よぉし、今日は俺がおごってやるよ(太っ腹)」

野獣「いいっすね、先輩! さ、来いよ木村!」

KMR「は、ふぁーい……」

~ カ レ ー 専 門 店 ~


一般来客JC「おじさん、おかわり!」

KBTIT「おじ↑さん↓だとふざけんじゃねえよお前!」

KBTIT「もう許さねえからな?(迫真)」

一般来客JC「どろりとしたこげ茶色の海に、まっさらな丘が染め上げられ――」

一般来客JC「そしてひとつになったルウとご飯がわたしの口の中へ――」

一般来客JC「隅々まで広がって……はむっっ……んん、ずっと噛みしめていたいれす……」

KBTIT「もう許せるぞオイ!(感激)」

一般来客JC「この七色の香辛料が生み出す甘味と酸味のコントラスト――」

一般来客JC「好きだなぁ。この味」

KBTIT「もう……お金タダでいいから(涙腺崩壊)」

トロローリ~!

ベチャベチャジュルジュル!

ハフンホフンムホムホ!


野獣「まいううううううぅぅぅぅぅぅうううううううぅぅぅぅ(DEBUYA並感)」

KMR「……」

MUR「おっ、どうした? 木村、まだカレー食べてないじゃないか?」

野獣「仕方ねえな。俺達が食わせてやるよ。ホラ、口開けんだよホラ!」

KMR「やめてくれよ……(絶望)」

野獣「何だよホラ~、嬉しいだろー!」

MUR「嬉しいだろぉ~! ホラ、オラァ!」

KMR「やめろぉー……(諦観)」


木村は辛そうに腹をさすって一日は終了。

∋─━ 食い改めて =|二フ





【 完 結 編 】



~ 迫 真 料 理 研 究 部 ~


野獣「あのさぁ……木村」

KMR「何です、先輩?」

野獣「昨日はさ、ちょっとヤりすぎたかな。って思ってさ」

KMR「……」

野獣「カレーを食べたくなかったお前のキモチに、気付いてやれなかった。すまんな」

KMR「先輩……」

MUR「嘘つけ絶対気づいてたゾ」

野獣「三浦さんも便乗し過ぎっすよ、本当に」

MUR「……そうだな。俺も悪かったよ、木村」

MUR「ポッチャマ……の人形やるから、許してくれよぉ~(懇願)」

KMR「気にしないでください、もう気にしてないですから。あと、人形はいらないです(即答)」


ガラララッ!


部長「おいお前らァ! 大事な話がある! ちょっとこっちに来い!」

部長「今日をもって迫真料理研究部は解散だッ!」

野獣「ファッ!?」

部長「暗黒美食会のアブノーマル(意味深)部門が、次回の大会から廃止になったそうだ……」

MUR「当然だよ、なぁ」

KMR「むしろどうして今まで存続できたんですか(困惑)」

部長「アブノーマル部門で優勝して無敵になることのみが目標だった俺達にとって……」

部長「もはや、活動を続ける理由はねぇんだよ!!(断定)」

野獣「ノーマル部門じゃダメなんですか?(指摘)」

部長「舐めんじゃねえ! ノーマルに甘んじるなんて、女の子みてえだろぉ!」

KMR「僕は、甘いもの……嫌いじゃないし好きじゃないわけでもないです(スイーツ男子)」

部長「……そうか。まあいいさ。お前らは、お前らの道を歩めばいい」

部長「きっとすぐに、お前らの生きる道が――見つかんだろうからよ(至言)」

野獣「部長……」

部長「最後の部活動は、これで終わりだオラ! 勃起(きりーつ)! 礼!」




一同「「「「ありがとナス!!!!」」」」




――――――
――――

~ 帰 り 道 ~


野獣「ンンー、これからどうします?」

MUR「どうすっかなー」

KMR「うーん……ん?」


クンカクンカ!


野獣「いや~、いい匂いがし~、しますよ。クウーン!」

MUR「向こうの方から匂ってくるゾ」

KMR「何かを焼いているんですかね?」

MUR「よし! じゃあ見に行こうぜ!」


モゾモゾモゾモゾモゾモゾ!

~ 都 内 の 旧 家 ~


野獣「はぇ~、すっごい広い」

KMR「勝手に入って、まずくないですか?」

MUR「おい、あれ見ろよ! すげぇ旨そうだゾ」


シュ―――

シャクシャク!

KRN「うぉー!! 焼き立てホヤホヤのクッキー☆」

KRN「結構柔らかくてぷにぷにだけど……温かくてウマ……あっちち!!」

RYO「もう、KRNったら。あわてちゃダメですよ。少し冷ましたら、自然と硬くなってサクサクになるんです」

KRN「ホントに!?」

SIN「ほら、ここにもう冷めたのがあるよ」

KRN「いただきっ!」


パキッ!

サクサク!!

カリカリ!!!


KRN「んん~!! このちょっぴりぬくもりの残ったサックサク手作りクッキー最高ぉ!!!」


ハグハグモグモグモグモグ!!


KRN「ウマウマ~んっ!? ゲホッ……ゲホゲホゲホッ!!」

RYO「そんなに慌てなくても。まだまだいっぱい焼いてるんですから」

SIN「わたし、飲み物取ってくるよ。アイスティーしかないけど、いい?」

サッー! サッー!


~ 竹 林 の 三 馬 鹿 ~


野獣「ホア~、アルミホイルでダンボールオーブンを作ってクッキーを焼いているみたいっすね」

MUR「寒空の下、暖を取りながら焼き立てクッキーを頬張る……美味いいゾ~これ」

KMR「ああいうふうに、自分で(普通に料理を)作って食べるのって、やっぱり一味違うんでしょうね」

野獣「先輩、木村――俺達も、自分で料理作って食べましょうよ! ウチさぁ、調理器具揃ってるんすよ」

MUR「そうだな! ヤろうぜ、おう!」

KMR「いいですね! 何を作るんですか?」

野獣「ラーメンでいいっすかぁ! 白菜買ってきますよぉ~」

MUR「さっそく買い出しに行くゾ!」


ドピュンドピュンドピュン!!


KMR「あっ……待って下さいよ――先輩たち」


――三人は幸福な腹の虫を鳴かせて完結。





最終話『サッー!カリカリ!サクサクッ☆』 (糸冬)







*このSSはフィクションであり、登場する実在の人物・団体・四コマ漫画とは一切関係ありません。




                                        ~ 完 ~

作る~(ホモだちを)
食べる~(ホモだちを)
笑う~(マジキチスマイル)
ふたりドゥビドゥバッ(意味深な擬音)

幸腹はホモ、はっきりわかんだね

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