シスイ「万華鏡写輪眼に宿る術も色々とあってな」 サスケ「確かにそうだな」 (538)

シスイ「例えば天照はイタチの右眼とサスケの左眼に宿ってるよな?」

サスケ「ああ」

シスイ「それに月読なイタチの左眼に宿ってるあれ」

サスケ「宿る術は人によって違う」

シスイ「そう!サスケの右眼に宿った加具土命は天照を操れるだろ?」

サスケ「珍しいのか?」

シスイ「うちは一族の中でも天照みたいな火遁の最高峰を操れるのは凄い事だ」

サスケ「両眼が加具土命だった場合はどうなるんだ」

シスイ「それは運が無いとしか言いようがないね」

サスケ「後はオビトの神威」

シスイ「それと両眼とも開眼させた時に稀に使える須佐能乎・・・」

サスケ「あんたは別天神だったよな」

シスイ「そう・・・両眼共ね・・・何で両眼共に同じ術なんだ・・・」

サスケ「いや・・・いいんじゃないか?両眼同じってオビトも本来は」

シスイ「あの人は同じは同じでも違うから・・・何で俺だけ何か微妙なんだ・・・」

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サスケ「適性はあった・・・ここからが本番だ。この本には」

フガク「永遠の万華鏡写輪眼の適性があったそうだなサスケよ」

サスケ「父さん・・・いいだろ別に」

フガク「悪い事は言わんからやめておけ!マダラみたいになるぞ!」

サスケ「忍には七つの死に至る罪があり一通り経験すると永遠になれる・・・か」

フガク「大体お前もイタチもどうして父さんを越えようとするんだ!もう少し父親を」

サスケ「ただし度が過ぎるとうちの長男坊みたくなって大変な事になる」

フガク「そうだ!俺と眼を交換するんだサスケ」

サスケ「これ見ろよ」

フガク「一族同士では眼を交換するとより厄介になる。うちの長男坊みたいに・・・あてにならん」

サスケ「腐ってもマダラの父親が書いた本だ。少しは信憑性が増す」

フガク「母さん!何とか言い聞かせてくれ!」

サスケ「万華鏡写輪眼のリスクは使いすぎると理性が吹き飛んでしまう」

サスケ「無意識のうちにサクラのブラを盗るなんて・・・クソ」

フガク「サスケ!聞かんかサスケ!」

サスケ「さっさと始めよう。思えば兄さんもオビトも万華鏡写輪眼の影響であんな風になったんだ」

フガク「無視するんじゃない!」

サスケ「少し出かけてくる」

フガク「コラ!もう帰って来なくていいぞお前は!」

サスケ「しかしシスイはどうして普通・・・でもないか」

フガク「サスケェ!」

我愛羅「なるほど大体わかった」

サスケ「手伝ってくれ」

我愛羅「七つの死に至る罪か・・・まずは怒りだな」

サスケ「俺を怒らせてみろ」

我愛羅「いつも怒ってるじゃないか」

サスケ「怒りの頂点に達するレベルだ」

我愛羅「・・・しかしお前は女の趣味が悪いな」

サスケ「・・・」

我愛羅「何というかサクラは無い。サクラを選ぶぐらいなら雌の鶏の方が俺はいい」

サスケ「ッッ!」

我愛羅「いや鶏は卵を産むな・・・サクラは何を産むんだ?」

サスケ「し、知らねェ」

我愛羅「あいつは俗に言う阿婆擦れという奴だな。気をつけろよ誰の子が産まれるかわからんぞ」

サスケ「て、てめえ」

我愛羅「こう言うのも何だがサクラは砂隠れではすぐに股を開く」

サスケ「てめえ!ふざけんじゃねェ!あいつがそんな事するわけねェだろ!」

サスケ「いい加減な事を言いやがって!天照!」

我愛羅「おっと危ない」

サスケ「野郎!」

我愛羅「まずは怒りは成功だな。この怒りは怒りの頂点に達している」

我愛羅「次は妬み」

サスケ「・・・」

我愛羅「妬み・・・妬み・・・」

サスケ「・・・」

我愛羅「キバでさえ中忍のにお前は」

サスケ「ナルトだって下忍だ」

我愛羅「・・・キバは中忍だぞ」

サスケ「だから」

我愛羅「あのキバが中忍だ」

サスケ「くっ」

我愛羅「キバが中忍なんだ」

サスケ「・・・」

我愛羅「かつて中忍試験に於いて凄腕のルーキーと言われた俺とお前、ネジ」

我愛羅「俺は里長でネジは上忍・・・お前は下忍」

サスケ「下忍の何が悪いんだ」

我愛羅「いいや悪くはない。下忍ってどういう気分だ?キバに負けた気分は?」

サスケ「・・・俺だって中忍になりたいに決まってるだろ」

我愛羅「それは妬みか」

サスケ「ああ」

我愛羅「これで妬みも完璧だ」

サスケ「な、何だよこの量は・・・」

サイ「良かれと思って僕が用意しました!」

サスケ「てめえ・・・」

我愛羅「暴食だ。食え」

サスケ「こ、こんな量食えるかよチョウジじゃねェんだ・・・それに何でこいつが」

我愛羅「俺が呼んだ」

サイ「フハハハハハハ!情けないねえ」

サスケ「て、てめえ!」

サイ「暴力はいけません」

サスケ「くっ」

サイ「ですが笑えすねえ。チョウジは大食いで落ちこぼれだった忍、君は成績優秀者なのにその程度の量が食べられないなんて」

サイ「随分と差がつきましたァ。悔しいでしょうねェ!」

サスケ「てめえ!」

サイ「ならば食すんだな!その量の食べ物を!」

我愛羅「暴食はこれで終わりか」

サイ「他はどうするの?」

我愛羅「色欲」

サイ「色欲?色欲なんてサスケそのものじゃないか」

我愛羅「そうか、これは既に完了していたか」

サスケ「クソ・・・クソ・・・」クチャクチャ

我愛羅「お次は怠惰」

サスケ「おェェ」

我愛羅「ところでサスケ」

サスケ「な、何だよ」

我愛羅「これらの事は全てサスケが普段やってる事じゃないのか?」

サスケ「何が言いたい」

我愛羅「挑発すれば怒り何かあれば嫉妬しそのくせ人一倍性欲が強い」

サスケ「だから何だ」

我愛羅「怠惰とは先へ先へと延ばす一種の怠け病みたいなものだ」

サスケ「・・・」

我愛羅「任務はいつやるんだ」

サスケ「いつかだ」

我愛羅「やはりそうか・・・暴食以外は既にお前が極めているものだ」

サスケ「じゃあ残りは」

我愛羅「お前からすれば最も程遠い強欲と傲慢だな」

サスケ「傲慢は人を見下し強欲は金銭やらにがめつい事を現すんだよな・・・」

我愛羅「誰でもいい見下せ」

サスケ「もう見下せる奴がいないだろ。どいつもこいつも悪い奴じゃない」

我愛羅「なら見下せる者が見つかるまで強欲を極めるぞ」

サスケ「・・・何するんだ」

我愛羅「俺に考えがある。明日まで待て」

翌日

サスケ「な、何だこれ」

我愛羅「説明をしてくれ」

ナルト「これは遺跡だってばよ」

サスケ「冗談言うなよ・・・何が遺跡だ」

ナルト「テバヨ=ダッテバヨって言う古代遺跡なんだよなァ・・・」

シカマル「ナルト」

ナルト「本当は俺と我愛羅が一日かけて作った物だなんて口が裂けても言えねェ」

我愛羅「ここにお宝がある。どうだ?欲が出てきただろ」

サスケ「・・・やらなきゃいけないんだろ。行く」

我愛羅「ナルト、開けてくれ」

ナルト「テバヨォ・・・ダッテバヨォ・・・」

ガラッ

我愛羅「さあ強欲への道だ」

サスケ「ああ」

ナルト「俺ってばすごく楽しみだってばよ!」

我愛羅「俺もだ」

サスケ「・・・」

ナルト「危ねェ!落とし穴だってばよ!俺ってばワクワクするってばよ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「はしゃぐのはやめるってばよ・・・」

サスケ「一本道なのか」

ナルト「・・・」

サスケ「おいナルト」

ナルト「テバヨォ・・・テバヨォ・・・」

サスケ「な、何だこいつ!」

我愛羅「いかん!ナルトがこの遺跡に巣食う悪霊に取り憑かれたぞ!」

ナルト「ここから立ち去れェ・・・ッテバヨォ・・・」

サスケ「このウスラトンカチ!何やってんだ!」

ナルト「ダッテバヨォ・・・」

シカマル「ナルト」

ナルト「シカマルゥ・・・テバヨォ・・・」

シカマル「ナルト!」

ナルト「生ける屍ごっこはやめるってばよ・・・」

我愛羅「とこのような事が起これば真っ先に俺達を見捨てて宝を目指せ」

サスケ「見捨てられるわけねェだろ」

我愛羅「そうでもしなきゃ強欲にたどり着けん」

ナルト「まだごねてるのかサスケは」

我愛羅「仕方ないからプランBで行くか」

ナルト「あれしかねェんだよなァ・・・」

我愛羅「時にサスケ」

サスケ「どうした」

我愛羅「サクラの家に入った事はあるのか?」

サスケ「いや・・・それがどうした」

ナルト「我愛羅ァ!それを言っちゃいけないってばよ!」

我愛羅「おっと失言だった」

サスケ「言えよ」

ナルト「サクラちゃんの家は貧乏なんだよな・・・」

我愛羅「しかも弟が6人も居る・・・」

サスケ「あいつは一人っ子で家だって普通の」

ナルト「外装はハリボテだってばよ」

我愛羅「雨漏りはするわ風は通るわで笑えんらしいぞ・・・」

ナルト「サクラちゃんってば同期の中で一番身体的な成長がまるで無いってばよ。貧乏で栄養が・・・」

我愛羅「昔から同じ服を着ているしな」

サスケ「だからって貧乏とは限らないだろ・・・俺には一度も」

ナルト「言えねェんだ・・・余計な心配をさせたくないから」

我愛羅「健気な女だ・・・」

ナルト「だからそのお宝でサクラちゃんを楽にさせてやれサスケェ」

我愛羅「たとえ俺達を見捨ててでもだ」

サスケ「・・・」

サスケ「わかった。やってやる」

ナルト「成功だってばよ」

我愛羅「これでいい」

サスケ「ところで弟の名はなんだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「弟だ」

我愛羅「どうするナルト」

ナルト「上からジュウダイ、ユウセイ、ユウマ、ユウト、ユウゴ、ユウヤだってばよ」

サスケ「そうか・・・いい名だ」

ナルト「頑張れサスケ」

サスケ「昔から我慢強い奴だからな・・・あいつって」

ナルト「娘の名前はサラダだってばよ!」

サスケ「娘!?」

ナルト「サクラちゃんの娘!何とそれは」

シカマル「ナルト」

ナルト「未来からのメッセージだってばよ・・・」

我愛羅「気にするな。サクラとネジの娘だ」

シカマル「我愛羅」

我愛羅「・・・」

シカマル「ほら見ろ。めんどくせえ事になっちまったじゃねえか」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「前にも同じような事で落ち込んでいたが進歩の無いというか」

ナルト「サクラちゃん絡みになると9割以上騙せるんだよなァ・・・」

我愛羅「サスケを丸め込むのは意外と簡単だ」

サスケ「こっちか・・・」

ナルト「真っ直ぐだってばよ」

サスケ「・・・」

我愛羅「そして励ますために周りが巻き込まれる」

ナルト「サスケってば案外肝っ玉小さいんだ」

我愛羅「だからあっちの方も」

ナルト「それがサスケってば実はかなりのデカチンなんだってばよ!俺ってばサスケ博士だから」

我愛羅「バカな!?」

ナルト「みんなサスケの見た目で判断して小さいとか言ってんだ・・・これはサスケの兄ちゃんも知らねェ」

我愛羅「巨根で性欲旺盛・・・」

ナルト「俺にはわかるってばよ。サクラちゃんの悲痛な叫びが・・・てばてばてば」

シカマル「ナルト」

ナルト「下ネタは・・・やめねェ!シカマルの頼みでもやめねェ!!!」

サスケ「まだ真っ直ぐか・・・」

我愛羅「まだ真っ直ぐだ」

ナルト「サスケェ!止まるってばよ!」

サスケ「今度は何だ」

ナルト「あれはこの遺跡に住み着いている民だってばよ」

サスケ「どう見てもお前の父親だろ」

ミナト「ダッテバヨ!」

ナルト「ダッテバヨ!」

我愛羅「四代目があんな事をするか?」

ミナト「ダッテバダッテバダッテバヨ(この遺跡が母さんにバレたらどうする?)」

ナルト「テバヨテバヨダッテバヨテバヨ(そんなもん俺と父ちゃんが怒られるに決まってるってばよ)」

ミナト「テバヨダッテバダッテバダッテバヨダッテバヨ(じゃあ夜には終わるね?)」

ナルト「テバヨダッテバヨテバヨテバヨテバヨテバヨ(終わり次第この遺跡を跡形も無く消すってばよ)」

ミナト「テバヨ(うん)」

ナルト「ダッテバヨテバヨ(また連絡するってばよ)」

サスケ「何の話をしていた?」

ナルト「お宝はあっちだってばよって」

サスケ「かなり四代目に似てた」

ナルト「父ちゃんに似た忍なんてゴロゴロ居るってばよ」

サスケ「・・・」

ナルト「ダッテバヨ一族の最後の生き残りテバヨ・ダッテバヨ6世なんだよなァ」

サスケ「・・・」

サスケ「これがお宝か」

ナルト「早い者勝ちだってばよ!」

我愛羅「俺が先だ!」

サスケ「やめろォ!!」

ナルト「あげるってばよ」

我愛羅「どうぞ」

サスケ「ぜ、全部、俺のだ」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「これで強欲は完璧か・・・問題は最後」

ナルト「それも手は売ってあるってばよ」

我愛羅「根回しがいいな」

ナルト「サスケが一番傲慢だったあの時期を再現してやるってばよ」

我愛羅「つまり・・・どういうことだ・・・!?」

ナルト「みんなを集めて一日だけアカデミー時代を再現させて傲慢なサスケを呼び戻すってばよ!」

我愛羅「それなら大丈夫そうだ」

ナルト「サスケェ!どうだってばよお宝の感想は!」

サスケ「思ってたより少ないな・・・」

我愛羅「あれは誰の金だ?」

ナルト「ギャンブルで稼いだ金だってばよ」

シカマル「ナルト」

ナルト「未成年の賭場への出入りは禁止だってばよ・・・」

初期「周りはバカばっかり。まともなのはシノぐらい(意訳)」

現在「バカにできる奴なんていない。みんな悪いやつじゃないから」

本編より全うに成長してるこのサスケェなら火影になれる(確信)

それはそうと地味にとーちゃん出番多いな。
もう暁入っちゃえよwとーちゃんなら黒幕がゲシュタルト崩壊するぐらいの黒幕になれるはず。

キバ「しかしよォ・・・集まったはいいが再現できるのか?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シノ「今さら無理だ。なぜなら俺達はあの頃より成長している」

シカマル「って思うだろ?男って奴は意外と成長しねえもんなんだよ」

キバ「じゃあヒナタやいのはどうすんだ?あの身体でアカデミーの頃なんざ再現できねえぞ」

ナルト「キバァ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「落ち着くってばよ・・・」

シカマル「いのはサイが女装するってよ。そうだろナルト?」

ナルト「ああ!だってサイってばいのと」

シカマル「ナルト」

ナルト「未来への干渉は慎むってばよ・・・」

シノ「ヒナタは」

シカマル「ネジ」

キバ「サクラも代役立ててんのか?」

シカマル「いやサクラは特にアカデミー時代と変わってねえから心配ねえよ」

シノ「チョウジの姿が見えんぞ」

シカマル「サイが連れて来るってよ・・・ほら女装したサイが来たぜ」

サイ「ごめんみんな!チョウジが居ないから代わりに」

チョウザ「見つけ次第殺るぞ」

サイ「良かれと思ってチョウジのお父さんを連れて来ました!」

ナルト「チョウザのおっちゃん・・・今日だけは和解するってばよ!」

チョウザ「チッ」パシッ

キバ「握手を払いやがったぜ!とんでもねえオヤジだ!」

サイ「ええーっ!?そんな・・・ナルトとチョウジのお父さんが不仲なんて」

シカマル「やっちまったな・・・めんどくせえ事になるぞ」

サイ「ごめんナルト!許してください!」

ナルト「許すってばよ」

キバ「うげっ・・・ネジが来た」

ネジ「ナルト・・・くん」

キバ「ヒャーハッハッハ!!!何だよお前!ヒナタになりきってやがるぜ!」

ナルト「違うんだよなァ・・・昔のヒナタは指をこうしてもっと恥ずかしそうにしてたってばよ」

ネジ「こ、こうか?」ツンツン

ナルト「・・・」

ネジ「どうなんだ」

ナルト「プッ」

ネジ「わ、笑うな!こっちは別に着けたくもないヒナタ様の下着まで着けてるんだぞ!」

ナルト「そこまでは頼んでねェ」

キバ「こういう奴に限ってスケベなんだよな。サスケにしてもそうだし」

ネジ「ち、違う!俺はただ完璧に自分の役を演じようと思ってだな!」

ナルト「後でヒナタの父ちゃんには言っておくってばよ」

ネジ「やめろォ!!」

シノ「サスケとサクラも来た」

サクラ「あれ?いのとヒナタは居ないんだ」

サイ「ん?君は子供体系だからね。アカデミー時代の再現が簡単にできるんだってさ」

サスケ「て、てめえ」

サクラ「だ、だから何よ!」

キバ「お前だけは何にも変わらねえってよ!笑っちまうぜ!」

サイ「フハハハハハハハハ!笑えますねェ」

サスケ「てめえ!」

サイ「暴力はいけません」

サスケ「くっ・・・」

サイ「サクラ・・・悔しいでしょうねェ」

サクラ「あんた本当にぶん殴るわよ」

サイ「ごめんよサクラ・・・つい良かれと思って・・・許してください!」

キバ「許してやれよ!心が狭いんじゃねえの?これだから優等生は困るぜ」

サイ「でもね君も悪いんだよ?サスケだって本心では成長して欲しかったって思ってるんだから」

サスケ「そんな事は思ってない」

サイ「サクラだってその点は反省してるよね?僕が代わりにサスケへの懺悔を聞いてあげるよ」

サイ「力及ばず体つきがまるで全然成長しませんでしたァ~許してくださいってかァ!?許してやるよォ!!」

サスケ「てめえ!!」

サクラ「サイ!どうして私達ばかり挑発するのよ!殴るからそこ動くんじゃないわよ!」

サイ「僕はただ良かれと思って言っただけなのに・・・助けてよナルト!」

サスケ「千鳥流し!」

サクラ「ドララララララララララララ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

サイ「い、痛い!こんな無抵抗な人間に全力を出すなんて!鬼だ!」

ナルト「やめるってばよ!」

サクラ「あんただってこいつの本性知ってるはずよね!?何度やったって裏切られるだけよ!」

ナルト「それでも俺はサイを助けるってばよ」

サスケ「やめろナルト!そいつに心はない!助けてもまた裏切るだけだ!」

ナルト「だったらもう一回信じる!心がないなら心ができるまで信じる!それが俺の忍道だってばよ!」

サイ「ナルト・・・なら僕の道連れになってくれよォ!」

サスケ「ほら見ろ!前と同じようになってるじゃねェか!」

サクラ「手を離しなさいナルト!」

サイ「さァ!こっちに来てよォ!」

ナルト「ああ・・・いいぜサイ。お前を1人になんてしない。俺がお前を守ってやるってばよ」

サイ「・・・とんだお人好しだバカバカしい・・・君なんて道連れにできるわけないじゃないか・・・」

サイ「さよならだ・・・ナルト・・・」

ナルト「サイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!」

サスケ「二度も引っかかってんじゃねェよウスラトンカチ」

サクラ「ナルト!少しは学習してよ!」

ナルト「絶対に許さねえ!!!サスケェ!サクラちゃん!」

ネジ「バカ四人組の演劇は放っておいて俺達で作戦を進めるか」

シカマル「ああ・・・マジでめんどくせえなこいつら」

ナルト「ってわけで今からアカデミー時代の再現を始めるってばよ!」

キバ「さっきまで遊んでたくせに」

ナルト「俺の精神テンションってばあの頃のイタズラ坊主に戻っちまったってばよ!」

サスケ「サクラ、あの頃の俺はどんな感じだった」

キバ「アァン?スカしてて友達の居ねえクソ野郎だったぜ!」

ナルト「先ずは登下校から始めるってばよ!俺とシカマル、キバ、チョウザのおっちゃんは一緒に通ってたってばよ」

チョウザ「チッ」

ナルト「今日も元気だラーメンが美味いってばよ!」

キバ「待てよナルト!」

シカマル「あぁ・・・めんどくせ」

チョウザ「チッ」

ナルト「そしてネジはヒナタだから俺の背後に居たってばよ!」

ネジ「・・・」

ナルト「サイはいのだからサクラちゃんと張り合ってたってばよ!そしてサスケを見つけて!」

サイ「悔しいでしょうねェ」

サクラ「うっさいわね・・・あ、サスケくーん!」

サスケ「お、おう」

ナルト「違うってばよ!お前ってばサクラちゃんが挨拶してもシカトしてたってばよ!」

サスケ「そんなの覚えてない」

ナルト「サスケェ!真面目にやらねェなら帰れ!!!やる気あんのかァ!?」

ナルト「気を取り直して!今度は手裏剣の授業の再現だってばよ!」

サクラ「そう言えばイルカ先生は本人?代役?」

ナルト「暇そうなおっちゃんを捕まえてイルカ先生の代役だってばよ」

マダラ「・・・」

サスケ「何でこいつを・・・」

マダラ「手裏剣を投げろ」

サスケ「チッ」シュッシュッシュッシュッシュッシュッ

シカマル「サスケの奴また刺さりやがったぜ」

キバ「女にモテるし何でもできるし腹立つよな」

ナルト「いつか超えてやらァ!」

サクラ「さすがサスケくん!カッコいいわよ!!」

サスケ「フッ」

ナルト「サスケェ!何ニヤついてんだ!」

キバ「てめえのためにやってんだぞ!」

ナルト「昔のお前はサクラちゃんなんてダンゴムシ程度に思ってたじゃねェか!!」

サクラ「誰がダンゴムシよ!」

ナルト「キバァ!」バシッバシッバシッ

キバ「何しやがんだ!」

ナルト「これから誰かミスするたびにキバを平手打ちするってばよ!」

キバ「だから何で俺が!」

ナルト「友達だってばよ・・・」

ナルト「昼飯の再現だってばよ。サスケは1人で寂しく飯を食べていたってばよ」

サスケ「改めて思うと寂しい学校生活を送ってたんだな俺・・・」

チョウザ「チッ」

サイ「さあ寂しい寂しいサスケくんは僕と一緒に食べようか」

サスケ「てめえ・・・」

サクラ「私と一緒に食べるよねサスケくん?」

サスケ「・・・好きにしろ」

ナルト「サスケェ!」バシッ

キバ「てめえ!俺が引っ叩かれるだろ!」

ナルト「あの頃の傲慢さはどこに行っちまったんだ!この色ボケ野郎!」

キバ「落ちぶれちまったもんだぜサスケもよォ」

サスケ「う、うるせェ」

ネジ「俺は女装してまでやってるんだぞ!」

サイ「あららサスちゅわ~ん?ちょっとイケてないんじゃないのォ?」

ナルト「俺も心が痛いけど・・・サクラちゃんが一番傷つく事を言うんだ。いいよなサクラちゃん?」

サクラ「サスケくんが永遠の万華鏡写輪眼を会得するためなら仕方ないか」

サスケ「無茶苦茶な事を言いやがって」

ナルト「頑張れサスケ!」

ネジ「やるんだサスケ!」

マダラ「サスケェ!非情の鬼になれ!」

サスケ「一番傷つく事・・・何がある」

ネジ「言えるのかあいつ」

ナルト「サクラちゃんを何度も泣かせたサスケなら可能だってばよ」

キバ「女泣かせのクソッタレ野郎だぜ!火影になったら顎でこき使ってやるからな!」

シノ「キバに火影は無理だ。なぜなら」

ナルト「十三代目火影だってばよ」

キバ「十二代目じゃねえのかよ」

ナルト「不必要なものを切り捨ててランクアップしたんだってばよ」

キバ「何だランクアップか・・・」

シカマル「ナルト」

ナルト「この世の中に不必要なものなんて一つも存在しないってばよ」

サスケ「・・・うざい」

サクラ「・・・」

サスケ「すっげえうざいんだよ!人の周りをウロウロしやがってよォ!そんなんで忍になれると思ってんのか!」

サクラ「うん・・・」

サスケ「半端な気持ちで入って来るなよ・・・忍の世界によォ!!」

サスケ「それとてめえらなんてどいつもこいつも格下なんだよ!俺がナンバー1だ!わかってんのか!」

ナルト「・・・」

サスケ「なんだよ・・・何見てんだよ・・・」

ナルト「サスケェ!そこまで言うことねェだろうが!!」

キバ「袋叩きにしてやるぜ!」

我愛羅「終わったか?」

マダラ「サスケは傲慢さも会得した」

我愛羅「バカの総大将が何故ここに」

マダラ「何?」

我愛羅「いや・・・それでどうするんだ」

マダラ「再び最寄りの眼科に行けば永遠の万華鏡写輪眼になっている」

我愛羅「それにしても何があったんだ」

ナルト「サスケってばいきなり暴れ出して」

サスケ「お前らのせいだ・・・」

我愛羅「喜べサスケ!永遠の万華鏡写輪眼習得は終わったぞ!これでサクラのブラも返せるな!」

サスケ「シッ」

サクラ「ど、どういうこと・・・」

我愛羅「いやこれは無意識のうちにやった事でサスケに罪はない」

サイ「フハハハハハハ!」

サスケ「て、てめえ」

サクラ「何か徐々に暗黒面に堕ちてるねサスケくん・・・」

サスケ「すまない。返す」

サクラ「居ないないよ・・・さようならサスケくん」

サスケ「あっ!俺はそんなつもりでやったんじゃない!」

サイ「笑えますねェ」

サスケ「てめえ!」

我愛羅「どうだった」

サスケ「なってた・・・けど問題は」

我愛羅「それは当人同士の問題だ」

サスケ「やったものは仕方がない。言い訳はできない」

サイ「1着盗んでこのサスケへの扱い・・・どういう気分?」

サスケ「全面的に俺が悪い」

サイ「今だから言えるけどそれは僕が君のポケットに入れたんだよ。良かれと思って」

サスケ「てめえ!」

サイ「ジャンジャジャ~ン!今明かされる衝撃の真実ゥ~!」

シカマル「おーい出て来いよサクラ」

サクラ「やっぱりあんたの仕業だったのね」

サイ「えぇ・・・どうしてわかったの?やっぱりって?」

サクラ「サスケくんは頭の中で変な妄想ばっかするけど現実では勇気が出せない誠実な男の子だからよ!」

我愛羅「信頼度が高いのか低いのかわからんな」

シカマル「めんどくせぇ事になるからさっさと行こうぜ」

サイ「許してください!僕はただ良かれと思ってやっただけなんです!助けてナルト!」

ナルト「俺はサイを信じるってばよ!サイはもう更生してるってばよ!」

サクラ「そこをどきなさい」

サスケ「新しい万華鏡写輪眼の力をこいつで試してやる」

サイ「許しください!お願いします!」

我愛羅「うわっ・・・あれは痛いな・・・」

サスケ「永遠の万華鏡写輪眼か・・・然程変わらねェな」

オビト「よっ!永遠の万華鏡写輪眼だってな?見せてみろよ」

サスケ「別にいいが・・・何だその袋は」

オビト「パチンコの景品に決まってるだろ。ほらやるよ記念に」

サスケ「・・・じゃあ見せてやるか」

オビト「おう」

サスケ「・・・どうだ!」

オビト「うげっ!マジかよお前!」

サスケ「な、何だよ」

オビト「マダラと同じだぜお前?直巴とか言ってたな」

サスケ「も、模様が違うだろ・・・あのおっさんと一緒にすんなよ」

オビト「マダラ2号だなお前」

サスケ「やめろっつってんだろ!一緒にすんじゃねェ!」

オビト「プッ」

サスケ「笑うなァ!」

オビト「ガタガタ騒ぐんじゃねえよマダラ2号」

サスケ「パチンコやってるバカに言われたかねェよ」

オビト「やる事ねえんだから仕方ねえだろ」

サスケ「ったくどいつもこいつも自堕落的な生き方しやがって」

オビト「それがうちは一族だから仕方ねえよ」

サクラ「少しサイにやりすぎたかな・・・でもあいつだって悪いんだしなぁ」

「うわっ!」

サクラ「な、何だろ?喧嘩かな?」

「貴様の術には刃の如き鋭さも弾丸の如き威力も感じられない。欠片もな・・・」

「ハッハッハ!イタい!イタい!」

サクラ「あの独特の言い回し・・・サスケくんっぽい」

「ん?」

サクラ「え!?」

「君は・・・」

サクラ「や、やだ・・・サスケくん!?」

「いや俺は」

サクラ「さっきバイバイしたのに何で?しかも黒ずくめの服に着替えて」

「似ている・・・」

「おい!お前の相手は俺だろうが!」

サクラ「オラァ!」

「いてっ!」

サクラ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」ドドドドドドドドドド

「こ、こいつ春野サクラッスよ!」

「ダメだ!完全に伸びてる!」

「マジヤバすぎッスよ!」

サクラ「サスケくんよね?」

「・・・」

サクラ「・・・髪型も髪色も違うけど顔立ちは完全にサスケくん」

「君も忍なのか?」

サクラ「あ、うん」

「今のは体術?」

サクラ「どちらかと言えば・・・そうかな。殴るの得意だし」

「君に体術は似合わない」

サクラ「は?」

「だが君が生き延びるためには仕方のない・・・それが敵の術であっても」

サクラ「ど、どういう事?意味がわからないよ」

「・・・」

サクラ「あなたはサスケくんなの?それとも似たような人なの?」

「俺は」

サクラ「う、うん」

「もう君を傷つけたくない・・・」

サクラ「あ、待ってよ!まだ話が・・・」

サクラ「何だったんだろ・・・敵とか傷つけたくないとか・・・」

サクラ「結局どっちなんだろ・・・」

翌日

キバ「バッカじゃねえのお前!何が黒ずくめのサスケだよ!」

サイ「君を傷つけたくない・・・良かれと思ってカッコつけちゃいました!ってかァ?」

サクラ「信じてよ!本当に居たんだから」

サイ「ナルトはどう思う?」

キバ「サクラは頭がお花畑だからよォ・・・いよいよ狂っちまったんじゃねえの?」

ナルト「この事は他言無用だってばよ。特にサスケには」

サクラ「何でよ!」

ナルト「サクラちゃんが知る必要は無いってばよ」

サクラ「どうして!?私だって知る権利ぐらい!」

ナルト「サクラちゃん!たまには俺のいう事を聞けってばよ!」

サクラ「そ、そんなに怒鳴らなくてもいいじゃない・・・」

ナルト「シカマルちょっと来てくれってばよ」

シカマル「ああ」

ナルト「ついにこっちにも来ちまったんだ」

シカマル「そう断言するのは早い。まだ1人だろ?偶然に」

ナルト「サスケとサクラちゃんを奴らと接触させるのはマズいってばよ。もしもの時の為に手を打つ必要がある」

シカマル「でもどうして奴らの争いの余波がこっちに」

ナルト「体術次元の奴らはところ構わず侵略行為をするから」

シカマル「こっちに来るのも時間の問題ってわけか」

ナルト「そうだってばよ」

サスケ「今なんて言った?」

ネジ「ヒナタ様の下着が盗まれた!大人しく返せ!」

サスケ「俺がヒナタの下着を?盗むわけないだろ」

ネジ「前科者は信用できん」

サスケ「俺は確かに前科があるがヒナタには興味はない」

ネジ「言われてみれば確かに・・・」

サスケ「その点あいつはいい尻をしてる。それに太もももいい・・・脚綺麗だろ?」

ネジ「お前が語り出すと長くて気がどうにかなるからやめろ」

ナルト「サスケェ!探したってばよォ!」

サスケ「うるせェな」

ナルト「サクラちゃんが何か言ってたか?」

サスケ「いや何も」

ネジ「それよりもヒナタ様の下着が盗まれたぞ」

ナルト「・・・てばよ」

ネジ「どうした・・・?」

ナルト「見つけ次第殺るってばよ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「さっきの件は後回しただってばよ!!!ヒナタの下着を盗んだ奴は見つけ次第殺るってばよ!殺るってばよ!」

ネジ「だが盗んだ奴はわからんぞ」

ナルト「キバだってばよ」

ネジ「根拠は」

ナルト「キバだってばよ」

ナルト「キバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

キバ「な、何だ!?戻って来たぞあいつ」

ナルト「螺旋丸!」

キバ「ブヘッ!?」

ナルト「キバァ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「キバだってばよ」

ネジ「実はヒナタ様の下着が盗まれてな、第一容疑者はキバなんだ」

キバ「ぬ、盗むわけねえだろ!いつだよ!いつ盗まれた!」

ネジ「朝だったと言っていた」

シカマル「キバとはずっと一緒に居たじゃねえか」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「アリバイだ」

キバ「いきなり犯人扱いして螺旋丸ぶつけやがって!俺を殺す気かよ!?」

ナルト「キバは強いってばよ」

キバ「よくわかってるじゃねえか」

シカマル「ナルト」

ナルト「強いってばよ」

サスケ「どうした?」

サクラ「べ、別に・・・何でもない」

サスケ「?」

シカマル「朝か・・・わかるのか?そんなの」

ネジ「何が言いたい」

シカマル「いやヒナタはボケっとしてるから、そういや返したのか?」

ネジ「返した?一体何を?」

シカマル「前に女装した時に着けた下着だ」

ネジ「まだ返していない。ちゃんと洗濯してだな」

シカマル「許可は」

ネジ「・・・」

シカマル「あんたじゃねえか」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「ネジが下着泥棒の犯人」

キバ「バカかよ、借りただけじゃねえか」

シカマル「許可取ってなくまだ返してねえならあいつも盗まれたって思うだろ」

ナルト「たとえそうでもネジに悪気はねェから俺は許すってばよ」

サイ「僕は」

ナルト「許すってばよ」

キバ「俺は」

ナルト「殺すってばよ」

シカマル「ナルト」

ナルト「冗談だってばよ」

キバ「ちょっとビビったじゃねえか・・・眼がマジだったぞ」

サスケ「ちゃんと返せよ」

ネジ「わかっている」

サクラ「・・・」

サスケ「さっきからどうしたんだ?」

キバ「そりゃお前こいつが黒いサ」

ナルト「キバァ!!!」バシッ

サイ「何でも黒ずくめのサスケに出会ったらしいよ」

サスケ「黒ずくめの俺?そうなのか?」

サクラ「う、うん」

ナルト「言っちゃダメだってばよ」

サイ「つい良かれと思って・・・許してください!」

ナルト「許すってばよ」

キバ「何でこいつは許して俺は叩かれるんだよ!」

ナルト「キバは強いから心配ないってばよ」

キバ「信頼度高いな俺って」

シカマル「まあ忘れろよ。夢と思ってよ」

サクラ「う、うん」

ナルト「少しぐらいは話してもいいってばよ」

シカマル「あの事か?」

ナルト「いや俺とサスケ・・・それとこの忍界が生まれた事を特にサスケには」

ナルト「その昔、大筒木ハゴロモと大筒木ハムラが居たってばよ。そのハゴロモの息子の生まれ変わりが」

サスケ「俺とお前か?」

ナルト「そうだってばよ。インドラは力をアシュラは愛を説いてた。今の俺とサスケと変わらねェんだ」

キバ「インドラってのはダチが少なそうだよな」

サイ「ブスに惚れてアホ面晒してそう」

サスケ「てめえ!」

ナルト「しかしある時、力を付けすぎた忍に天罰が下ったんだよなァ・・・」

サクラ「天罰?」

ナルト「その私欲に走る忍に怒りを感じた神々は忍に害を及ぼすシノビリア光線を放ち全滅に追い込んだんだ」

ナルト「でも1人の神が今の座を捨て1人の忍となり今なお世界を救いたいと願う人格・能力に優れた10人の忍を生かしたんだ」

サスケ「まさかその中に」

ナルト「インドラとアシュラも居たってばよ。人は彼らを完璧忍者始祖と呼んだんだってばよ」

サクラ「は、初耳だわ」

ナルト「だが年月が経ちインドラとアシュラは彼らと枝を分かち合い何処かへ行き完璧忍者始祖もある場所へと引っ込み地上を監視する立場になったってばよ」

サイ「ある場所?」

ナルト「そこが忍者墓場・・・俺はそれが何処にあるか知ってるけど言わねェ」

シカマル「それは置いといてインドラとアシュラの話だろナルト」

ナルト「ああ・・・サスケ、サクラちゃんついて来てくれ」

サイ「僕達は?」

ナルト「留守番だってばよ」

ナルト「これ」

サクラ「く、首!?」

ナルト「全ての忍のチャクラの源と言われているインドラとアシュラの生首だってばよ」

サスケ「何でこんな状態になっちまってるんだ」

ナルト「兄弟喧嘩の末だってばよ。この絵巻を見てくれ」

サスケ「インドラは力でアシュラは愛で互いに互いを高めあっていた」

サクラ「だが1人の子供が『インドラとアシュラはどっちが強いのと言う他愛もない質問で全てが一転した』」

サスケ「お互いに一歩も譲らず地上を揺るがす大喧嘩が始まり無関係な者まで巻き込む大騒ぎに」

サクラ「それを見兼ね裁きの忍が動き出した・・・この裁きの忍って何か二代目様に似てる」

サスケ「裁きの忍は2人に刀を持たせ戦わせ戦闘の末に・・・この状態か」

サクラ「酷いことするわね裁きの忍」

ナルト「それは違うってばよ!裁きの忍は刀を持たせてねェんだ!」

サクラ「でも2人に刀を」

ナルト「勝手に刀を持って戦わせたんだ。もう止まらなかったんだよなァ・・・史上最大の兄弟喧嘩は」

サスケ「その2人の生まれ変わりが俺とお前」

ナルト「それと初代のおっちゃんとマダラだってばよ」

サスケ「マダラ・・・最悪だ・・・」

ナルト「ちなみに鬼童丸の腕が何か多いのはあいつの先祖が裁きの忍の弟子の腕をもぎ取ってくっ付けた結果、繁栄したんだってばよ」

サクラ「何でも知ってるのねナルトって」

ナルト「これぐらいは常識だってばよ」

サクラ「それがナルトとサスケくん、初代様とマダラが争ったりする原因なのね」

ナルト「マダラは純然たるホモだからそうでも無いってばよ」

サスケ「この子供が余計な事しなきゃな」

ナルト「子供は今も生きてるってばよ。そいつが暁の黒ゼツなんだから」

サスケ「あいつが!?」

サクラ「暁メンバーって確かに非常識な人が多いけど・・・そこまでするかな?」

ナルト「だってあいつはカグヤの子供で全ては母親を復活させ・・・あれを見つけ出そうとしてるんだってばよ」

サクラ「あれ?」

ナルト「この世界の全ての過去と未来が記述してあるヌメロン・コードだってばよ。絶対運命決定力を持った力だってばよ」

サスケ「ヌメロン・コード?」

ナルト「それを見つけ出すために長い間、俺達を歪み合わせ外道魔像に封印された母親を」

サスケ「だがあれは随分前に暁アジトの大掃除の時に捨てただろ?」

シカマル「そいつは俺が隠しておいた。物騒だからな」

マダラ「いい事を聞かせてもらったぞ波風ナルト・・・!」

ナルト「マダラァ・・・」

マダラ「それさえ手に入れば無限月読など必要はないな!さあ外道魔像を出せ!」

ナルト「長い因縁に巻き込まれた哀れな忍を止められるのは俺たちだけだってばよ!」

マダラ「ヌメロン・コードさえあれば柱間を!フフフ!」

サスケ「俺達がこいつに引導を渡すんだなナルト」

ナルト「この勝負・・・勝つってばよサスケェ!」

サスケ「ああ!」

サクラ「私も戦うわ!」

サスケ「お前は下がってろ」

マダラ「女の出る幕ではない」

ナルト「サクラちゃん・・・いい事を思いついたってばよ!」

サスケ「何だ」

ナルト「今日はこれで解散だってばよ」

マダラ「何!?ふざけているのか!」

ナルト「俺は正気だ。だからひと月待ってほしい」

サスケ「まさかお前」

ナルト「俺とサスケとサクラちゃんの3人でお前を止めてやらァ!」

マダラ「お前とサスケはともかく、サクラはこの件には関係の無い事」

ナルト「いいやサスケとサクラちゃんの代でうちは一族は変わる!そして俺が七代目火影としてサスケと力を合わせてこの負の連鎖を止める」

マダラ「止まるわけがなかろう」

ナルト「でもオビトを変わったってばよ」

サスケ「そうだ!オビトも変わったんだ。あんただって」

マダラ「不可能だ!この俺を変える事なんぞ」

ナルト「人は変われるんだよなァ・・・だからひと月待つんだってばよ」

マダラ「・・・いいだろう。だがもしも変われなかったらどうする気だ」

ナルト「切腹してやるってばよ。1人の人間を変える事のできない奴に火影は勤まらねェからな」

マダラ「大きく出たな!ならば俺を変えてみせろ、波風ナルト!」

ナルト「わかったってばよ」

サクラ「ひと月・・・ひと月って」

サスケ「それでマダラを止められるのか」

ナルト「やれるってばよ」

サクラ「なら私は修行しないと」

サスケ「修行?」

サクラ「少しあてがあるのよ。それに今のままじゃサスケくんとナルトの足手まといになるし」

サスケ「そうか・・・なら行って来い」

サクラ「うん!」

ナルト「サクラちゃんも大きくなったってばよ」

サスケ「ああ、小さかった背中が大きくみえる」

ナルト「背中じゃねェよ。尻だってばよ」

サスケ「どこ見てんだよお前」

ナルト「尻だってばよ」

サスケ「て、てめえ」

ナルト「サスケだってそう思うだろ」

サスケ「・・・少しな」

ナルト「サスケも修行するってばよ。シカマル」

シカマル「ああ」

サスケ「修行か・・・」(

シカマル「おいナルト」

ナルト「なんだってばよ」

シカマル「何でサクラを巻き込んだんだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「危険だ」

ナルト「わかるってばよ。でもサクラちゃんもやらなきゃいけねェんだ」

シカマル「そりゃ将来的にうちは一族の一員になるけど・・・あのマダラ相手に」

ナルト「それだけじゃねェよ」

シカマル「どういう意味だ?」

ナルト「サクラちゃんは何の血筋も持たない平凡な忍だからだってばよ」

シカマル「?」

ナルト「俺はマダラとの決戦を多くの人の前でやりたいんだ」

シカマル「お前・・・」

ナルト「そしてまだ学校に通ってない奴も通ってる奴もそして多くの平凡な忍にサクラちゃんの活躍を見てほしいんだ」

ナルト「血筋だけが全てじゃないってな」

シカマル「そうか」

ナルト「キバも混ぜてやろうかな・・・」

シカマル「ナルト」

ナルト「冗談だってばよ・・・でもキバなら」

シカマル「ナルト」

ナルト「キバは友達だってばよ。友達だってばよ・・・友達だってばよ・・・」

サクラ「ガイ先生!リーさん!」

リー「サクラさんじゃありませんか!」

サクラ「実はお願いがあって」

ガイ「お願い?」

サクラ「私に体術を教えてほしいの」

ガイ「よし!いいだろう!」

サクラ「そ、そんな簡単に!?」

ガイ「来る者は拒まずだ!さあ早速始めるぞ!」

リー「まずはこれに着替えてください」

サクラ「こ、これって・・・」

リー「これでお揃いです!」

サクラ「うっ・・・嫌だな・・・全身タイツって」

リー「サクラさん?」

サクラ「わ、わかったわ!着替えます!」

ガイ「まさかサクラが体術に興味を持つなんてな」

リー「感無量ですね!」

「・・・」

オビト「マダラの万華鏡写輪眼?」

サスケ「どんなのか教えてくれ」

オビト「知らねえよ」

サスケ「付き合い長いんだろ。それに弟子なんだから」

オビト「あいつは一度も出した事がねえんだぜ?わかるわけねえだろうが」

サスケ「一度も?」

オビト「須佐能乎以外はな・・・あれだってお前どんな能力があるか」

サスケ「須佐能乎なんてどれも同じじゃ・・・それにあいつの眼って輪廻眼だよな?」

イタチ「いいや、須佐能乎と言っても色々と種類があるぞ」

サスケ「兄さん!?何処から」

イタチ「それにうちは一族の者が輪廻眼を開眼すれば豪華特典として万華鏡写輪眼の瞳術もそのまま付属される」

サスケ「じゃあ須佐能乎は」

イタチ「とりあえず出してみろ」

サスケ「ああ・・・!」

イタチ「永遠の万華鏡写輪眼を会得したんだよな」

サスケ「それが何だよ」

イタチ「何でまだ骸骨なんだ」

サスケ「あまりやらないし仕方がないだろ」

イタチ「お前は相変わらず色々と順序を飛ばしすぎる・・・ならば須佐能乎の仕組みを話すか」

イタチ「そのサスケの須佐能乎の形態は鳥で言えば雛だ」

サスケ「って事は俺が成長すれば兄さんみたいに」

イタチ「それと須佐能乎は持ち主のチャクラ+精神エネルギーによってその姿と能力を変化させる」

サスケ「精神エネルギー?」

イタチ「例えば俺の須佐能乎は何処からとも無く武器を出してくる。武器と言っても須佐能乎に付属されてる剣だの弓矢などではなく神具だ」

サスケ「俺は何だろうな」

イタチ「とりあえずシスイ、出してくれないか」

シスイ「いやいや・・・無理だからな。何度も試して見たけど、両眼同じだし」

イタチ「やるんだ」

シスイ「須佐能乎・・・須佐能乎・・・」

サスケ「どうだ?」

シスイ「な、何か出てきた気がする・・・どうだイタチ!」

オビト「頭出てるぜ須佐能乎の!」

イタチ「あと一歩だ」

オビト「須佐能乎・・・須佐能乎・・・須佐能乎・・・」

イタチ「お前はお前だけの須佐能乎を見つけてみろ」

サスケ「ひと月で?」

イタチ「俺とオビトさんとシスイが手伝えばお釣りが来る」

サスケ「やってやるよ兄さん!」

一ヶ月後

ナルト「さあ張り切って行くってばよ!」

サスケ「元気だなお前」

サクラ「しかも聞いた話じゃ大勢の人たちの前で戦うって・・・危ないわよ」

ナルト「その点は二代目のおっちゃんが手を打ってくれているってばよ」

長門「来た来た。ナルト、サスケ、サクラ」

サクラ「長門さん?何か用?」

サスケ「久しぶりに会ったが変わらず無職って顔してるな・・・」

ナルト「どうしたってばよ」

長門「暁メンバーが帰って来てな。それでお前達に合わせたい人が居るんだ」

ナルト「合わせたい人?」

長門「ほら見なよ」

サクラ「あっ・・・」

サスケ「マジかよ」

ナルト「驚いたってばよ」

長門「旅の道中でナルト達がマダラと戦うって噂を聞いて一緒に帰って来たんだってさ」

長門「伝説の三忍って言えばお前達の師匠だからな。俺にとっても先生は師匠だけど」

ナルト「ありがたいってばよ」

綱手「相手は何故か生き返っているうちはマダラだ。持てる力を全て出してやりな!」

サクラ「はい!」

大蛇丸「マダラを超えてやりなさい。サスケくんがうちはを変えてあげるのよ」

サスケ「ああ」

自来也「良い面構えになったのォナルト」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

自来也「そういう所は変わっておらんか・・・」

長門「たまには暁も役に立つだろ」

サスケ「そうだな」

サクラ「カカシ先生は?」

長門「カカシは出張で居ないってさ」

サスケ「肝心な時に居ないんだ・・・カカシは」

ナルト「わかるってばよ」

キバ「さっさと来いよ!二代目が結界張るってよ!」

サクラ「な、何か凄い数ね」

チョウザ「殺せ!殺せ!ナルトを殺せェ!!」

チョウジ「父ちゃん・・・」

扉間「早くせんか、マダラはもう待っておるぞ」

マダラ「ナルトォ・・・サスケェ・・・」

ナルト「マダラァ・・・!」

サスケ「まるで祭だ」

マダラ「言っておくが死は間逃れんぞ」

サクラ「それは負けたらの話でしょ」

マダラ「お情けで加入した女は黙ってろ!」

シスイ「おーいサスケ!」

サスケ「シスイ?」

シスイ「おばさんが額当てを忘れてるから届けろって」

サスケ「あ、ああ。悪いな」

扉間「これで結界は完成したぞ」

シスイ「じゃ、頑張れよ・・・いてっ」コンッ

イタチ「早く出て来い、危ないぞ」

シスイ「そ、それが出れないんだよ!」

扉間「内からは決して出られん代物ぞ」

シスイ「じゃあ解除してくださいよ」

イタチ「無理だな。あれを見ろ」

サクラ「しゃーんなろォォッッ!!!」

イタチ「ゴングは鳴った」

シスイ「えぇ・・・どうするの俺・・・」

イタチ「まあ特等席で見られると思えばラッキーだ」

サクラ「オラァッッ!!!」

シスイ「ダメだ・・・ここに居たら俺は死ぬ・・・何て事だ・・・」

マダラ「まずは女から突っ込んでくるか・・・まあ貴様の攻撃は受けてやろう」

マダラ「そして思い知るがいい、所詮は女だという事を」

サクラ「オラァッッ!!!」

ベシィッッッ

マダラ「ッッッ!!!」

イタチ「驚いたな。マダラが苦悶の表情を浮かべているぞ」

リー「どうやら成功のようですねガイ先生」

オビト「何教えやがったんだサクラに?」

ガイ「鞭打だ」

イタチ「鞭打・・・なるほど鞭打ならマダラにも有効ですね」

オビト「だから鞭打ってのは何なんだよ!」

ガイ「皮膚への攻撃だ」

イタチ「鍛えぬかれた肉体では無く皮膚への攻撃ならば全身が急所と化す」

オビト「あんな平手打ちみたいなのでか!?」

イタチ「オビトさんでもそれを喰らえばあの様な風になりますよ。最もマダラでさえあの痛がり方だ」

イタチ「サクラちゃんの鞭打は言わば鋼鉄の鞭で思いっきり引っ叩いた感じですね」

キバ「すげえぞサクラ!お前はもう女じゃねえ!女らしさの欠片もねえぞ!」

シカマル「キバ」

マダラ「この・・・よくも俺を・・・ふざけるなァ!」

ナルト「このまま鞭打だってばよ!」

サクラ「しゃーんなろォォッッ!!!」

サスケ「俺も行かせてもらうぞ」

ナルト「ああ!悶絶したマダラを一気に袋叩きだってばよ!」

サスケ「やるなら今しかない!」

ナルト「思いの外、早く決着がつきそうだってばよ。でもこれで」

サクラ「痛ッッ!」

サスケ「どうした!?」

サクラ「わ、わからない・・・いきなりマダラの身体が硬くなって」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

マダラ「なら教えてやろう・・・痛かったぞ女・・・だが俺は二度目の鞭打で万華鏡写輪眼を発動していた!」

サスケ「身体を硬くする瞳術か?だったら大した事は」

マダラ「自惚れるな!俺の右眼は硬度調節ができる」

サスケ「こ、硬度調節だと・・・?」

ナルト「インドラが得意としたインドラだけの術だってばよ・・・さすがは転生者ってところか」

サクラ「だから硬度調節って何なのよ?」

マダラ「硬度10のダイヤモンドから硬度0の軟体まで思いのままにできる術よ」

サスケ「ダイヤモンド・・・それに軟体まで」

マダラ「ならば今度は俺が見せてやろう!この肉体より繰り出される妙技を!お前からだ!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

マダラ「お前を地獄へ送ってやろう」

ナルト「わかるってばよ・・・」

マダラ「ソリャァァッ!!!」

ドガッッ

サクラ「ナルト!」

ナルト「せ、背中の感覚がねェ・・・」

マダラ「まだ行くぞ!次は貴様の両腕だ!」

マダラ「地獄の九所封じその2とその3!!!」ギュンギュンギュン

ズシィッッ

ナルト「両腕が使えねェ・・・!」

イタチ「あれはうちは一族のリーダーにしかできない地獄の九所封じ!」

オビト「って事はお前の親父も使えるのか?」

イタチ「無理ですね。父さんには忍としてのセンスがない」

マダラ「その4とその5!!!」

キバ「今度は足をやられちまったぞ!」

マダラ「その6!」

キバ「頭だ!」

マダラ「九所封じと言うが最後まで持った奴は1人もおらん・・・柱間を除いてだがな」

オビト「最後はどこだ」

イタチ「首です。首を砕くのです」

扉間「わしら忍はマダラの恐るべき体術をこう呼んだ・・・こう呼ぶ以外に他はない」

キバ「な、なんて」

扉間「忍の断頭台とな・・・」

マダラ「このような大観衆の前で俺に恥をかかせた罪は重いッ!さらに左眼の効果を発動!」

サスケ「ナルトォ!」

マダラ「人の心配をしている場合か!これは貴様が受けろ!」

サスケ「今度は何が出るんだ・・・一体何が」

サクラ「ナルト!」

ナルト「瀕死だってばよ」

サスケ「俺がこいつを引き付けるから・・・お前はナルトを頼む」

サクラ「う、うん・・・ナルト・・・」

ナルト「瀕死だってばよ」

マダラ「この術は言わば幻術だ」

サスケ「幻術だと?まさか月読か」

マダラ「相手の精神を支配し洗脳する」

サスケ「その程度なら幻術返しでどうにかなる。それにこっちには幻術タイプのサクラも居る」

マダラ「そんなものは無効化される!何故ならこいつは目の前で人が死なん限り解けんのだからな!」

サスケ「め、目の前でだと」

マダラ「故に禁断の術・・・だが俺を怒らせた事を後悔するがいい!喰らえ!!」

マダラ「幻朧魔皇拳!!」

サクラ「サスケくん!」

ナルト「瀕死だってばよ」

サクラ「ナルトは瀕死・・・サスケくんも妙な術を受けた・・・どうすれば・・・」

マダラ「さてと最後はお前か・・・サスケにでも殺らせてみるか」

サスケ「ぜ、全然効いてねェ・・・どうなってんだ」

イタチ「シスイ、何かやったのか」

シスイ「サスケに別天神を」

マダラ「貴様ァ・・・何処から入ってきた!」

シスイ「ど、どうする」

イタチ「とりあえず愛想笑いでもしておけ」

シスイ「ハハハ・・・」

マダラ「・・・」

シスイ「に、睨んでるぞ」

イタチ「明日はお通夜か・・・お前と会えてよかったよ」

シスイ「や、やめろよ!縁起でもない事を!」

サクラ「サスケくん!少しだけ足止めできる?」

サスケ「何かあるのか」

サクラ「ガイ先生から教わったあの技なら・・・」

サスケ「そいつにかけよう・・・マダラァ!!」

マダラ「シスイだったな、貴様の処分は後にしておいてやる」

シスイ「は、はい」

サスケ「千鳥!」

マダラ「千鳥・・・?フハハハハハハ!!!うちは剛掌波!!」

サスケ「うちは一族に伝わる剛拳体術まで・・・何処まで底の見えない奴なんだ・・・!」

サスケ「何をする気なんだ!それにマダラはまだ・・・」

マダラ「出してほしいか?須佐能乎を」

サスケ「やれるもんならやって見ろ!天照!」

マダラ「この俺に近づけたのならばの話だ!硬度調節!」

サスケ「いくらダイヤモンドだろうと天照の黒炎なら!」

マダラ「そんなものが通用すると思っているのか!」

サスケ「それはどうかな」

マダラ「何!?」

サスケ「加具土命で形態変化させ・・・狙うはお前の眼だ!」

マダラ「フン・・・遅い!」

サスケ「まだかサクラ・・・」

サクラ「サスケくん私の側にマダラを引き寄せて、そして硬度調節を封鎖する方法を」

サスケ「封鎖か・・・万華鏡写輪眼のリスクはあいつには通用しない・・・じゃあ」

ナルト「な、なら硬度調節させなきゃいいってばよ・・・それは俺に任せてくれ」

サスケ「もう動けるのか」

ナルト「眠ってる場合じゃないってばよ。変化の術!そして多重影分身!!」

マダラ「柱間!?柱間が沢山!?柱間ァ!!!」

ナルト「これなら股間の硬度以外は解除できたってばよ。ダイヤモンドのままじゃ抱きつけねェから」

マダラ「柱間ァ!」

サスケ「来るぞサクラ」

サクラ「この一発でサスケくんとナルトに繋ぐッッ!」

マダラ「柱間ァァァァァ!!!」

オビト「情けねえおっさんだぜ」

イタチ「オビトさんも同じ穴のムジナって奴ですよ」

オビト「お前は」

イタチ「イタチです」

サクラ「しゃーん・・・なろォォォォォォッッッ!!!」

ドボォッッッ

マダラ「ゴハッ!?」

キバ「今度は血反吐出したぜ!?何でサクラなんかが!」

ガイ「あれこそが体術の中の体術・・・剛体術だ!」

キバ「剛体術?」

ガイ「打撃の瞬間に全身の関節を固定し放つ技だ」

キバ「そうするとどうなるんだよ?」

ガイ「サクラの体重が40kg前後ならそれと同じ重さの鉄球が相手の鳩尾に直撃した事になる」

マダラ「二度・・・二度だ・・・女なんかに・・・二度も・・・!」

オビト「どうよイタチ」

イタチ「どうと言うと?」

オビト「サクラだよ。強くなったんじゃねえかって」

イタチ「俺は正直言って怖いですよ・・・あの子が俺の義妹になると改めて考えると・・・」

シスイ「いいよな・・・外は楽しそうで・・・はぁ・・・」

サスケ「よォ・・・」

マダラ「俺に勝ったつもりかサスケ・・・」

サスケ「いいやまだだ・・・まだ完全な勝利とは言えねェ」

マダラ「サスケェ・・・!」

サスケ「出しな・・・てめェの・・・須佐能乎を・・・」

ドドドドドドドドドド

マダラ「・・・」

ドドドドドドドドドド

サスケ「・・・」

ドドドドドドドドドド

オビト「あの野郎!真っ向勝負で挑むつもりだぜ!」

マダラ「須佐能乎!」

サスケ「ドラァーッ!」

マダラ「ガッ・・・グフッ・・・!」

サスケ「ドラララララララララララララララララララァァッ!」

ズダダダダダダダダダダダダダダ

マダラ「グッ!ゴホッ!!」

オビト「このまま一気に突っ切れサスケ!しかもサスケも須佐能乎を完全体にしてやがるぜ!」

イタチ「須佐能乎には千差万別の能力がある。今はただの殴り合いだが・・・マダラもサスケも手の内を見せていない!」

マダラ「そうだ・・・俺の須佐能乎を封じる手は無い・・・俺の須佐能乎は世界を制する!」

マダラ「止まった時ならば誰も入門する事は不可能・・・!この俺を除いてな・・・」

マダラ「ガキ相手に・・・力ならば俺が圧倒していた・・・」

マダラ「だがこいつらは策を弄し人体の弱点を突き・・・これが戦いと言えるのか」

マダラ「否!戦いとは術と術を拳と拳を交差させる事!俺と柱間はそうだった・・・」

サスケ「・・・」

マダラ「早いうちにトドメを刺すか・・・何せ俺の須佐能乎は」

サスケ「10秒程度・・・そうだな」

マダラ「こ、こいつ!?身体が・・・!」

サスケ「俺とあんたはとことん似てる・・・須佐能乎まで同じなんてな」

マダラ「サスケェ!まさかお前も!?」

サスケ「俺もだ・・・最も5秒そこそこだけどな・・・」

マダラ「俺の世界に入門する者が居るとは・・・大した奴よ」

サスケ「だがチャクラも底を尽きた・・・最後の一発が限界だ・・・」

マダラ「一発では俺を倒せんぞ・・・」

サスケ「まだナルトが居る・・・あんたとの唯一の違いは俺には仲間が居る。絆がある」

マダラ「仲間なんぞ足手まといよ・・・暁の奴らもうちは一族の者もそうだ・・・お前だって昔はそうだったのだろ」

マダラ「強くなりたくば孤独になれ・・・役立たずは切り捨てろ・・・絆なんぞ断ち切れ!」

サスケ「昔の俺はそうだった・・・だが気がつけば周りには五月蝿い連中ばかり居る」

サスケ「どんなに否定しようとも絆からは逃れる事はできやしない!悪いが俺はお前と違って孤独ではない!」

サスケ「そしてそれを分からせてくれたのが一人の女の愛だ!マダラ!人はそう簡単には孤独になれないんだ!」

マダラ「サスケ・・・サスケェ!!!」

サスケ「オラァッッ!!!」

ナルト「マダラが突然吹っ飛んだってばよ・・・」

シスイ「時を停止させたからね」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シスイ「一時停止」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「万華鏡写輪眼のおかげで意識は止まらなかったみたいだ」

シスイ「いやいや身体が動かせなくて意識があるのって怖いだろ・・・ましてや俺なんてここに居るんだから」

サスケ「ナ、ナルト・・・後は任せたぞ・・・出せよ切り札を」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サクラ「あんたの事だからまだ奥の手があるんでしょ」

ナルト「わかるってばよ」

クラマ「勝利の方程式は全て揃ったみてえだな。ナルト・・・九尾モードだ!」

ナルト「わかったってばよ!」

サクラ「やっぱりあるのね奥の手が・・・いきなり独り言言ってたけど」

ナルト「見せてやろうぜ九尾モードを!」

クラマ「おう!」

クラマ「遠き二つの魂が交わる時!」

ナルト「語り継がれし力が現れる!」

クラマ「来いナルト!!!」

ナルト「行くってばよ!俺ーーッッ!!!」

キバ「すげえ!ナルトが何か大変な事になってるぞ!」

ヒナタ「あれが九尾モードだよ」

いの「あんたナルトと四六時中居るのに知らなかったの?」

チョウジ「ナルトが修行から帰って来た時に見せてくれたのに」

キバ「は?はァ!?」

ヒナタ「じゃあ仙人モードは」

シカマル「ヒナタ」

ヒナタ「ご、ごめんなさい・・・」

いの「けどいきなり独り言言うのよね」

サクラ「あれが九尾モードだったんだ。本人は宴会芸だとか言ってたのに」

サスケ「俺が見た時は夜道を歩く時がどうとか言ってたぞ」

マダラ「九尾・・・ククク・・・そういう事か」

ナルト「最強忍者の術は全て必然!術さえも忍者が創造する!」

ナルト「全ての光よ!力よ!我が腕に宿り希望の道筋を照らせ!」

マダラ「おのれェ・・・波風ナルトォ!」

ナルト「俺はうずまきナルトだってばよ!!!」

マダラ「何ィ!?俺を騙したか!!」

ナルト「うるせー!!!勝手に騙されてただけじゃねェか!それに俺は一言も波風なんて言ってないってばよ!」

マダラ「くっ・・・この五体を持ってして耐え抜いてやる!貴様が創造した術とやらを!」

ナルト「これが俺の創造した術!希望遁螺旋斬りだってばよ!」

ナルト「疲れたってばよ・・・」

シスイ「・・・マダラ倒れたけど」

イタチ「審判だろシスイは」

シスイ「俺が審判?いつから?」

イタチ「そこに居た時から審判だった」

シスイ「えーっと・・・この勝負はうずまきナルトチームの勝ち!」

キバ「やりやがったぜ!ナルト達が勝ったんだ!」

チョウジ「どうするの?」

リー「胴上げですよ!」

サスケ「あ、暁メンバーは・・・帰って来たんじゃないのか?」

イタチ「いやサスケ達が負けるのに賭けてな・・・金を持ち逃げした」

サクラ「イタチさんは・・・どっちに」

イタチ「マダラ」

サスケ「兄さん・・・あんた最低だぞ!」

イタチ「冗談に決まってるだろ。ほら胴上げが始まるぞ」

我愛羅「ワッショイ!ワッショイ!」

ネジ「ワッショイ・・・ワッショイ・・・」

キバ「ワッショイ!」

ナルト「キバァ!!!」

シカマル「ナルト」

ナルト「落ち着くってばよ・・・」

マダラ「俺が・・・負けた」

オビト「どういう気分だ」

マダラ「何が言いたい・・・」

オビト「ナルト達の周りには人が大勢居るのにお前は居ねえからよ」

マダラ「うるさくなくて清々するわ・・・」

オビト「ったくこの爺さんだけは」

マダラ「何処がジジイだ!この全盛期の肉体を持つ俺にジジイと言うか!」

オビト「おう」

扉間「今ならトドメが刺せるぞ」

マダラ「好きにしろ・・・刺したければ刺せばいい。あんなガキに負けたのならば」

オビト「逆襲すんだろ。どうせ」

マダラ「知るか・・・」

オビト「まだ生きてえんだってよ。悪いけど二代目のじいさん」

扉間「言わんでよい」

オビト「肩貸してやるよ」

マダラ「貴様に同情されるなんてな・・・この俺も焼きが回ったもんだ」

オビト「誰が同情なんてするかよ。人は変われるんだって事だぜ」

マダラ「・・・」

オビト「ほら肩貸すか自分で帰るか選べよ!」

マダラ「それぐらい自分でやる・・・弟子なんかに同情されてたまるか・・・」

マダラ「ナルト・・・ヌメロン・コードは貴様のものだ」

ナルト「そんなものはねェ」

マダラ「また嘘をついたな・・・」

ナルト「そんな便利なものがあっても俺は使わねェよ」

ナルト「過去は変えられないけど現在と未来なら変えれるんだ。そうだろ?」

サスケ「今居る俺達が今も未来も作っていく」

ナルト「今を生きているマダラもその一員だってばよ」

オビト「だってよ」

マダラ「・・・帰る」

ナルト「マダラだってわかってくれるはずだってばよ」

オビト「何となくわかってるんじゃねえか、あの爺さんも」

サスケ「わかるのか」

オビト「付き合い長えからあれとは」

キバ「わからなかったら今度は俺の番だぜ!なあナルト!」

ナルト「無視するってばよ」

シカマル「ナルト」

ナルト「俺にはこのお調子者が身の程を知らずに突っかかる理由がわからねェってばよ」

シカマル「キバも誰にでも噛みつくのはやめろ」

ナルト「火影になったら犬塚一族を変えなきゃな・・・こいつじゃ心配だってばよ」

サスケ「身体中が痛い・・・また入院コースだな・・・これ」

数日後

ナルト「熟睡中だってばよ」

サスケ「ほら入院だ」

キバ「サクラはピンピンしてるのに・・・サスケは情けねえな」

サイ「君だけ楽してたよね?」

サクラ「私だって頑張ったわよ!」

サイ「確かにそうだけどさ・・・もう男だよね?」

サクラ「私のどこが男なのよ」

キバ「女にしちゃガタイがいいんだよな・・・なあ?」

サイ「悔しいでしょうねェ」

サスケ「て、てめえ」

サイ「暴力はいけません」

サスケ「くっ・・・」

シカマル「キバとサイはもう帰れ」

キバ「じゃあな!」

サイ「良かれと思ってまたバカにしに来るよ」

シカマル「また来るからよ」

ナルト「熟睡中だってばよ」

サスケ「俺も寝よ・・・」

我愛羅「しかし暇だ・・・ナルトもサスケも入院中で張り合いがない」

「またここに来てしまったか・・・」

我愛羅「サスケか?」

「いや俺はサスケではない。俺は」

我愛羅「退院したのか、それに服装まで変えて」

「・・・」

我愛羅「黒ずくめとは・・・センスが」

「行かせてもらうぞ」

我愛羅「黒サスケ」

「?」

我愛羅「いいあだ名だとは思わないか」

「俺にもちゃんとした名がある」

サクラ「あ、あなたは・・・」

「君は」

我愛羅「どうしたんだ。余所余所しいぞ」

サクラ「また会ったわね」

我愛羅「何が起こったんだ・・・一体何が」

「それでは俺は」

我愛羅「待つんだサスケ」

「だから俺は」

我愛羅「何?違う次元からの」

黒サスケ「そうだ」

サクラ「黒サスケ・・・くん」

黒サスケ「もう好きに呼んでくれ」

サクラ「どうしてそんなにサスケくんに似てるの?声は違うのに」

黒サスケ「俺にもよくわからない。サスケという忍が」

我愛羅「お前に似ているんだ」

黒サスケ「似てる似てると言われてもな・・・」

我愛羅「何か違いとかはないのか?」

黒サスケ「俺は忍術しか使わない」

我愛羅「そんなの証拠にはならんぞ」

サクラ「た、例えば変な事を考えて鼻血出したり」

黒サスケ「いや」

我愛羅「この場でサクラが脱いだらどうする」

黒サスケ「それは・・・困るな」

我愛羅「こいつ・・・下心は無いのか?サクラの尻を見て何とも思わないのか!?」

黒サスケ「彼女とは会うのは二度目だが・・・そんな尻をチラチラ見るのか?俺に似た忍は」

我愛羅「そうだ。はっきり言って変態だ」

サクラ「そこまで言うことないでしょ!」

我愛羅「奴は自分とどこか似ている俺とネジにはよく喋るぞ」

我愛羅「ある日の事だ。俺はあいつに尻以外は見ないのか?と聞いた」

我愛羅「すると太ももも見ると・・・夏は腋にも注目しているって」

黒サスケ「彼女とその忍はどういう関係なんだ」

我愛羅「これだ」

黒サスケ「小指・・・そういう事か」

サクラ「ま、まあスケベなのは認めるわよ。けど男の子なんだしね」

我愛羅「他にはあいつは柔らかくていい匂いだと延々に語り始めたり唇が柔かったと楽しそうにしたり」

サクラ「そ、そんなことを?サスケくんが?」

我愛羅「半笑いでな。それと・・・」

サクラ「もういい!もういいから!」

我愛羅「千鳥は使えるか?」

黒サスケ「これか」チチチチチチ

我愛羅「そっくりだ」

サクラ「じゃあ口寄せの術なんかは?蛇とか鷹とか」

黒サスケ「そのサスケも」

サクラ「千鳥も使えるし口寄せだって」

黒サスケ「・・・見せようか俺の口寄せを」

サクラ「いいの?」

黒サスケ「少し下がってくれないか?」

サクラ「う、うん」

サクラ「やっぱり蛇も黒いのかな・・・」

黒サスケ「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!ダーク・リベリオン・アオダ!!!」

我愛羅「口寄せの際に口上を・・・その面はサスケにはないがな。言ったら真似するのだろうか」

サクラ「反逆?」

黒サスケ「俺は反逆者だ」

サクラ「そうなんだ・・・」

黒サスケ「もし何か君の身に起これば俺は君を助ける」

サクラ「ど、どうして?」

黒サスケ「俺は君を守らなければならない。今度こそ」

我愛羅「顎に牙が生えているのか変な蛇だ・・・」

黒サスケ「彼が言うサスケでは君を守れそうにない」

サクラ「でもね・・・私にだって戦える力が」

黒サスケ「そうか・・・でも何か困った事があれば俺を呼んでくれ」

サクラ「どうやって?」

黒サスケ「君が願えば俺はすぐにでも現れる。約束しよう」

サクラ「う、うん」

黒サスケ「帰ろう。ダーク・リベリオン・アオダ」

黒アオダ「はい」

我愛羅「不思議な男だな。そう思わないか?」

サクラ「・・・」

我愛羅「一体何に反逆するのだろうか」

サクラ「ねえ」

我愛羅「案ずるな。さっきの事はサスケには言わん」

サクラ「そう・・・」

我愛羅「俺もナルトとサスケの見舞いにでも行くか」

サクラ「・・・」

我愛羅「言わんから心配するな」

サクラ「だってあなた口が軽いから」

我愛羅「心外だ」

サクラ「それにナルトは寝てるしサスケくんも寝ちゃったし」

我愛羅「お前はどうなんだ?」

サクラ「どうって」

我愛羅「具合だ」

サクラ「2人に比べて軽いし大丈夫よ」

我愛羅「ならいいか」

サクラ「あまりバカな事はしないでよね。2人は安静しなきゃいけないんだから」

我愛羅「見舞いの品は何にしようか・・・あれがいいな」

サクラ「変な物はやめてよね。絶対に」

我愛羅「そんなに信用できないか?」

サクラ「少しね」

我愛羅「大丈夫だ。静かに語り明かすだけだ・・・多分な」

ナルト「ンゴゴゴゴゴゴゴ・・・だってばよ・・・」

サスケ「チッ」

ナルト「ンゴゴゴゴゴゴゴ・・・だってばよ・・・」

サスケ「うるせェ・・・」

ナルト「ンゴゴゴゴゴゴゴ・・・だってばよ・・・」

サスケ「うるせェ!」

ナルト「・・・おはようだってばよ」

サスケ「うるせェんだよ!いびきかきやがって!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「・・・もういい」

我愛羅「入るぞ」

ナルト「我愛羅!来てくれたんだってばよ!?」

我愛羅「見舞いの品だ。これを見て暇でも潰せ」

サスケ「これ・・・絵本じゃねェか」

我愛羅「何だ?読み聞かせてほしいのか?」

ナルト「子供だってばよ」

サスケ「いらねェよ・・・何だよ桃太郎とか浦島太郎とか・・・馬鹿馬鹿しい」

我愛羅「確かに子供騙しだな。考えてみれば獣が三匹で子供が一人で鬼を倒せるわけがない」

サスケ「そういう意味じゃ」

我愛羅「なら俺流でアレンジしてやろう・・・昔々あるところに」

サスケ「また面倒な事が始まっちまった・・・クソ」

サクラ「サスケくん!桃を拾ってきたわよ」

サスケ「桃?」

サクラ「それも巨大な桃でね。川から流れて来たから拾ってきたの」

サスケ「巨大な桃だと?どうせ大したデカさじゃ」

「ここから出せってばよォ・・・!」ドンドン

サクラ「ね?」

サスケ「何か居る・・・中に何か居るぞ!」

「俺が何したってばよォ・・・!人権蹂躙だってばよォ・・・!」ドンドン

サクラ「そうなのよ、どうやら人が閉じ込められてて」

サスケ「捨てて来い・・・」

「つまり・・・どういうことだってばよ・・・?」ドンドン

サスケ「気味悪いだろ・・・何だよこれ・・・」

「薄情者ォ・・・!末代まで祟ってやるってばよォ・・・!」ドンドン

サクラ「けどこのまま流しちゃ中身が死んじゃうし」

「さっさと出せってばよォ・・・!」ドンドン

サスケ「・・・」

「運命のイタズラが俺を母ちゃんの母胎から桃の中に転送されちまってってばよォ・・・!」ドンドン

サクラ「ど、どうするのサスケくん」

サスケ「とりあえず割ってみるか」

「神々の遊戯だってばよォ・・・!」ドンドン

サスケ「わかったから大人しくしろ」

我愛羅「とこうなる」

サスケ「何で喋るんだよ?おかしいよな?」

我愛羅「無言のままじゃそのままお婆さんも素通りするだろ」

サスケ「・・・」

我愛羅「ちなみに拾ったのは新婚ホヤホヤの若夫婦であり3日前が初夜だった」

ナルト「サスケの金棒がサクラちゃんを血だらけにしちまったんだよなァ・・・」

我愛羅「これで満足だろ?」

サスケ「何でナルトが桃太郎なんだよ」

我愛羅「ナルトには華がある。お前にはそれがない」

サスケ「・・・」

我愛羅「不服なら序章として初夜の話でもしてやるか」

ナルト「サスケの下心が丸見えだってばよ」

我愛羅「遡ること3日前・・・」

サスケ「やめろォ!!」

ナルト「俺ってば桃太郎よりラーメン太郎がいいってばよ」

我愛羅「ゴチャゴチャするからナルトにしておこう」

ナルト「それがいい」

我愛羅「サスケは何を思ったか草薙の剣を取り出し桃に向けました・・・」

サスケ「俺も俺なのかよ・・・」

サスケ「おい、その中から出してやる」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「叩き斬る」

ナルト「何バカな事を言ってるってばよ!」

サスケ「端っこにへばりついてろ」

スパッ

サクラ「だ、大丈夫かな」

ナルト「死ぬかと思ったってばよ」

サクラ「案外、普通の子供なのね」

サスケ「見たいだな」

ナルト「中に人が居ると知りつつ叩き斬るなんて頭がおかしいってばよ・・・」

ナルト「これが俺の養父母になっちまうんだよなァ・・・先が思いやられるってばよ」

サスケ「出すだけじゃないのか?」

ナルト「こんな赤子を捨てるなんてどういう神経してるんだってばよ・・・」

サクラ「わかったわよ。育てればいいんでしょ!」

ナルト「そんな嫌々言われてもなァ・・・俺にも選ぶ権利があるってばよ」

サクラ「こ、こいつ・・・」

ナルト「とりあえず俺ってばナルトだ。よろしく頼むってばよ!」

サスケ「名前まで自分で付けやがったこいつ・・・」

ナルト「ここで変な名前を付けられちゃ末代までの恥だってばよ。サスケは子供に変な名前を付けそうだ」

サスケ「くっ・・・」

我愛羅「こうして誕生し産まれてから数日で成長したと」

サスケ「どうやって」

ナルト「ナルトはラーメンを食べると成長するってばよ」

サスケ「・・・」

我愛羅「問題は鬼だ」

ナルト「こんな子供と3匹の動物が鬼を退治できるわけねェ」

我愛羅「きっと屈強なお供だったはずだ」

ナルト「俺ってば金銭目当てで鬼を退治したくないってばよ」

我愛羅「ならヒナタ、シカマル、キバが拉致された事にしよう」

ナルト「それがいいってばよ」

我愛羅「鬼は強そうなのがいい・・・マダラはどうだ」

ナルト「腕が鳴るってばよ!」

我愛羅「そしてお供は・・・奴らにするか」

サスケ「奴ら?」

我愛羅「犬はオビト、猿はイタチ、雉はシスイ」

ナルト「これなら童話通りの鬼退治ができるってばよ」

サスケ「全員うちはじゃめェか」

我愛羅「うちは一族はこういう例え話には最適だ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「・・・」

ナルト「じゃあ行くってばよ!俺ってば鬼を退治して愛を取り戻すってばよ!」

サクラ「はい、きびだんご」

イタチ「サクラちゃんが作ったのか?」

サクラ「うん」

オビト「絶対にいらねえ!行く前に俺ら殺す気かよ!」

サクラ「食べてみないとわからないでしょ!食べなさいよ!」

イタチ「オビトさんは落ちてる物を食べても平気ですから大丈夫ですよ」

オビト「ならお前が食えよ!義妹だろうが義妹!」

イタチ「ちょっと勘弁してくださいよ。嫌ですよ俺」

シスイ「何で俺が雉なの?オビトさんとイタチはわかるけど」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シスイ「イタチは猿みたいに木に登るの好きだしオビトさんは誰にでも噛みつく狂犬っぽい。けど俺は」

イタチ「雉も鳴かずば撃たれまいという諺を知っているか?」

シスイ「無用な発言をした為に自ら災いを招く・・・」

イタチ「シスイは口が軽いから、いつも無用な事ばかり言って大変な騒ぎを起こす」

サスケ「まあ頑張れ」

オビト「うるせえ!調子乗ってんじゃねえぞ!」

シスイ「はあ・・・何で俺までメンバー入りしてんのさ・・・おかしいだろ」

ナルト「鬼退治だってばよ!見つけ次第殺るってばよ!!!」

オビト「よっしゃー!ボッコボコにしてやろうぜ!」

イタチ「じゃあ作戦を立てようか、マダラは反省なんて絶対にしないから本気で殺る。終わり」

オビト「どうやって殺るんだ?かなり強えぞ」

イタチ「シスイの別天神ですよ。幻術にかけてブスリと」

ナルト「殺るってばよ!」

シスイ「殺れないだろ。せめて封印とか」

イタチ「なら穴を掘ろう。深い深い穴を掘って、封じ込めよう」

シスイ「どうやって?」

イタチ「おびき寄せる。ナルト君は隙を見てシカマルくんとヒナタちゃんを救い出すんだ」

オビト「俺らはどうすんだよ」

イタチ「いいんじゃないですか?傍観者って」

シスイ「おびき寄せる方法はあるの?」

イタチ「初代様の写真を穴に貼りまくって、匂いの素を撒く・・・するとやって来る」

オビト「初代の写真貼っときゃ出たくても出れねえだろうしな」

イタチ「じゃあ穴掘りはお願いしますね」

オビト「俺が!?」

イタチ「体力担当じゃないですか、俺は頭脳担当ですので」

シスイ「俺は?」

イタチ「シスイは語り部担当でナルトくんは火影担当でいいんじゃないか?」

ナルト「俺ってばキバって助け出して来るってばよ!」

シスイ「あ、待ってくれよ!」

我愛羅「こうして鬼を封印し平和が戻ったとさ」

サスケ「閉じ込めてか?」

我愛羅「そうだ。残酷だろ」

サスケ「・・・」

我愛羅「人の心の中に鬼が存在してるんじゃないじゃって俺は思う」

ナルト「次はこれだってばよ」

我愛羅「浦島太郎・・・これもおかしくないか?」

サスケ「何が?」

我愛羅「考えてもみろ。何で助けた亀の罠にかかってるんだ」

サスケ「知るかよ」

ナルト「浦島はサスケっぽいってばよ」

サスケ「俺?」

我愛羅「騙されやすく罠にかかりやすい」

ナルト「亀ってところもサスケっぽいってばよ」

サスケ「何で俺が亀だ?蛇と同じ爬虫類だからか?」

ナルト「チンコだってばよ」

サスケ「俺の何処がチンコだ!ふざけんじゃねェ!」

ナルト「毎夜毎夜とチンコ握り締めてるくせに何言ってんだか・・・」

我愛羅「恋人が居ながらその恋人を想像し1人で励むなんて前代未聞だろうな」

ナルト「チンコの化身だってばよ」

ナルト「サスケはチンコだってばよ」

サスケ「草薙の剣は釣竿じゃないぞ・・・」

「亀が居ましたよチョウザさん!」

チョウザ「殺るぞ!」

ナルト「痛いってばよ!痛いってばよ!何だってばよこいつら!?」

ナルト「地上世界の人間は鬼畜外道しか居ないのか!?」

チョウザ「オラァ!」

ナルト「無抵抗な亀を虐めるなんて・・・現代社会の闇だってばよ!」

ナルト「あー!これが後に起こる地上世界と海底世界の争いになるとは知らずに!アホだってばよ!」

サスケ「おい、やめろ」

チョウザ「チッ・・・逃げるぞ!」

ナルト「助かったってばよ」

サスケ「何者だ?」

ナルト「亀だってばよ」

サスケ「・・・帰る」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「お前のような亀が居るか」

ナルト「助けたお礼に竜宮城に連れて行くってばよ。綺麗な女や美味しい食べ物がいっぱいだってばよ」

サスケ「女に興味はない。生憎だが俺には」

ナルト「だってばよ!」ドスッ

サスケ「うっ・・・」

ナルト「お前はもう竜宮城行き決定なんだよなァ・・・」

サスケ「・・・何処だ」

ナルト「ここは竜宮城だってばよ」

サスケ「お、おい!何だよ俺のこの格好!」

ナルト「サスケが見に纏っているのは鱗衣という防具だってばよ」

サスケ「は?」

ナルト「サスケは大海を支える7つの柱を守る7人の海闘士・・・つまり海将軍に選ばれたんだってばよ」

サスケ「俺が?」

ナルト「さあ現れるってばよ!」

イタチ「海魔女のイタチ!」

鬼鮫「海皇子の鬼鮫!」

デイダラ「海魔人のデイダラ!」

サソリ「海馬のサソリ!」

飛段「海幻獣の飛段!」

角都「海聖獣の角都!」

ナルト「そしてサスケは海龍のサスケだってばよ」

サスケ「お前は?」

ナルト「亀は仮の姿・・・俺の正体は神話の時代より女神と戦い封印された海皇だってばよ!」

イタチ「海皇様、ご指示を」

ナルト「今こそ数千年前の聖戦の決着をつける時だってばよ!」

ナルト「手始めに地上の人間を見つけ次第殺るってばよ!!!」

「オオーッ!!!!!!」

サスケ「おい」

我愛羅「どうした?」

サスケ「悪党かよ。竜宮城の奴らは」

ナルト「神々の聖戦だってばよ・・・」

サスケ「・・・」

我愛羅「この聖戦が元で現代において冥王が復活したり天より天闘士が出現するんだ」

サスケ「・・・」

ナルト「これが浦島太郎の真実だってばよ」

サスケ「次・・・かぐや姫か・・・これは」

ナルト「ヒナタだってばよ。似てるんだよなァこの童話と後に起こる大事件と」

サスケ「そうか・・・」

我愛羅「金太郎はサクラだな」

ナルト「サクラちゃんは怪力無双だってばよ」

サスケ「サクラは女だ。いい加減にしねェと」

ナルト「なら金太郎はキバだってばよ」

我愛羅「無難だな」

ナルト「そんで持って俺が熊だってばよ」

我愛羅「ナルト対キバか」

ナルト「全面戦争だってばよ。男と男の意地をかけた戦いだってばよ」

キバ「忘れ物っと」

ナルト「クマァ!!!」バシッ

キバ「いきなり何しやがんだ!」

我愛羅「落ち着け現実だ」

ナルト「どうしたんだお前」

キバ「忘れ物だよ。っつうか何やってんだ?」

サスケ「昔話を俺たち風に書き換えてる」

キバ「面白そうじゃねえか、なら俺も話してやろうかな」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「犬塚一族が何で忍犬を使うかだ。伝説の忍犬使いのな」

ナルト「ふーん・・・伝説って?」

キバ「ああ!」

サスケ「話したいなら早く話せ」

キバ「そいつは昔、ずっと昔にこの里に居た。里って言っても木の葉ができる前な」

キバ「その頃のここは戦争で二つに分断されてたみたいなんだぜ?裕福なのと貧相なので・・・裂け目みたいなのができてよ」

サスケ「そうなのか?」

ナルト「初代のおっちゃんが大地を起こしくっ付けたってばよ」

我愛羅「戦争の悲惨さが滲み出てるな」

サスケ「平和な時代に生まれて良かったぜ」

キバ「その忍犬使いはある日突然ふらりと現れた・・・」

キバ「男は二つに分断された土地と土地を繋ぐために橋を作ろうとしたんだ」

キバ「最初のうちはみんなバカにしたらしいぜ?できるわけねえって」

ナルト「わかるってばよ」

キバ「でも徐々にその男に賛同する奴が出てきたんだ。男と共に橋を作る奴がな」

サスケ「・・・」

キバ「橋は半分まで完成した・・・けどな、それをよく思わない奴らが現れちまったんだ」

我愛羅「今で言う権力者ってやつか」

キバ「男は追われた。そいつらに・・・」

キバ「捕まれば確実に処刑にされるか一生檻の中だったかもしれねえ」

キバ「男は追われに追われ建造途中の橋までたどり着いた」

キバ「誰もがもう助からねえって思った・・・だが」

ナルト「・・・」

サスケ「・・・」

我愛羅「・・・」

キバ「男は飛んだ。一匹の忍犬と共に見事に羽ばたいた・・・その後、男の生死は不明のままだ」

ナルト「犬塚一族にそんな伝説の男が居るなんて俺ってば初めて聞いたってばよ!」

サスケ「生死不明なのか?」

キバ「ああ!だがよ伝説の男の居場所は犬塚一族なら知ってるぜ!」

我愛羅「それは」

キバ「俺たち一族の心の中だぜ!俺もいつか赤丸と共に羽ばたきたい・・・あの伝説の男のようにな!」

ナルト「キバにも夢があったんだよなァ・・・」

サスケ「ああ」

キバ「そりゃそうだぜ!だから俺はマダラに挑戦する!」

我愛羅「!?」

キバ「お前たち2人と女のサクラだってやったんだ」

サスケ「やめとけ」

ナルト「俺は賛成だってばよ!」

キバ「だろ?やるなら今しかねえんだ!」

サスケ「だがな」

ナルト「キバなら殺れるってばよ!絶対に!」

キバ「へへへ!じゃあ殺ってやるか!」

我愛羅「・・・行ってしまったぞ」

ナルト「これでいいんだってばよ」

サスケ「死ぬぞあいつ」

ナルト「人間って奴は叩かれなきゃ成長しねえ」

サスケ「絶対にヤバい」

ナルト「キバはタフだから大丈夫だってばよ」

サスケ「・・・」

ナルト「明日には病院仲間が増えちまうな・・・賑やかになるってばよ」

ナルト「でもキバがあれに気づけば万に一つ勝てるかもしれねェ」

翌日

キバ「ざけんなよ・・・強すぎじゃねえか!」

サスケ「だろうな」

ナルト「どれぐらい耐えたんだ」

キバ「パンチ一発に火遁を少々・・・」

ナルト「まだまだ修行が足りねェな」

サクラ「あんた、マダラに挑んだんだ」

ヒナタ「さすがに死んじゃうよ」

キバ「けど生きてるじゃねえか!」

サクラ「それはそうだけど」

ヒナタ「無謀すぎるよキバくん」

キバ「・・・」

サスケ「何だ急に黙って?」

キバ「・・・不公平だ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「何で俺に女いねえの?何で!」

ナルト「うるせェからだってばよ」

ガチャ

サスケ「誰か来たぞ。お前の見舞いかもな」

ネジ「聞いたぞ、怪我をしたんだってな?」

キバ「野郎じゃねえか!」

ナルト「わかるってばよ・・・」

キバ「大体さ考えてみろよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「彼女だよ!俺にだって居たっていいじゃねえか!」

ネジ「どうしたんだこいつ」

サクラ「色々あってな」

キバ「オビトのおっさんの気持ちがすげえわかるぜ。そりゃキレるよ」

サスケ「は?」

キバ「イチャイチャしやがってよ!何だこれ?何なんだこれ?」

ナルト「ならホモになればいいってばよ」

キバ「なれるわけねえだろ!」

サスケ「あのな、別に俺達はまだ若いんだ」

キバ「余裕かましてんじゃねえぞ!」

ナルト「女だけが人生じゃねェ」

キバ「ナルト・・・やっぱ、お前だけだぜ」

ナルト「友達だってばよ」

ネジ「・・・」

ナルト「ネジ・・・」

ネジ「な、何だ」

ナルト「ネジも幸せになれるってばよ・・・」

ネジ「何が言いたい」

ナルト「幸せは誰にでも権利があるんだよなァ」

ネジ「・・・」

キバ「おっさんの弟子になろうかな・・・」

サスケ「オビトの?」

キバ「似た者同士って感じだろ?落ちこぼれで喧嘩っ早いとこ何て」

サスケ「しかも口が悪い」

ナルト「オビトは火影になれた。キバも十三代目火影だってばよ」

キバ「だろ!やっぱ似た者同士なんだよ」

サクラ「オビトさんのね・・・」

キバ「文句あるのかよ!?」

ナルト「オビトにはそう簡単になれねェってばよ」

サスケ「ああ」

キバ「何でだよ?」

サスケ「お前にあの執念深さあるのか?」

ナルト「マダラに叩き込まれたって実績もあるってばよ」

サスケ「いっぺん死んで輪廻眼まで会得しやがった」

サクラ「何処からでも現れる尋常じゃない聴覚と嗅覚もあるよね。勘も凄いし」

キバ「っつうか、あのおっさん何やってんだ?」

サスケ「知ってるか?」

サクラ「何か屋根直してたわよ」

ヒナタ「私が見た時はシスイさんやイタチさんと遊んでたよ」

キバ「そこそもどうやって暮らしてるんだ?」

サスケ「生きがいも無くしちまったしな・・・何やってんだか」

キバ「仲の良い友達って言ったら歳の離れたサスケの兄貴達と変な植物トリオと暁メンバー・・・」

ナルト「それでもオビトの弟子になりてェのか」

キバ「男に二言はねえよ。やってやる!」

サクラ「ってわけなの」

オビト「キバを俺の弟子に?」

サクラ「ま、嫌な別に」

オビト「いいぜ、やってやるよ」

サクラ「本気で言ってるの!?」

オビト「男に二言はねえよ」

サクラ「でもキバよ?」

オビト「落ちこぼれ舐めんなよ。頭いいからって調子乗りやがって」

サクラ「だから調子に乗って」

オビト「うるせえ!乗ってんだよ!お前もサスケも」

ヒナタ「キバくんの世話を引き受けてくれるのですね?」

オビト「当然よ」

サクラ「手加減してやってよね」

オビト「手加減はしねえ」

サクラ「だから手加減しないとキバが!」

オビト「そう簡単にくたばるタマか?てめえはキバの本質を見てねえよ」

サクラ「本質?」

オビト「泥水食った野郎は強えんだよ。坊ちゃんのサスケにはねえ強い意志ってやつよ」

サクラ「サスケくんだって努力してるわよ!」

オビト「してるのは知ってるぜ、けど野郎は恵まれてる」

サクラ「言うほどサスケくんって恵まれてる?だって周りは」

オビト「恵まれてるに決まってんじゃねえか!大概にしろよ!」

シスイ「本気ですかオビトさん?」

オビト「何度も言わすんじゃねえよ」

イタチ「キバくんには才能はある」

シスイ「ふーん」

オビト「弟子だってよ?どうだイタチ、シスイ」

イタチ「俺達からすれば弟弟子みたいなものですね」

シスイ「いや俺ってオビトさんの弟子?」

オビト「何か文句あんのか」

シスイ「無いです」

イタチ「この歳でここまで楽天家な人は居ないぞ」

シスイ「裏を返せばダメ人間・・・冗談です冗談ですよ」

オビト「じゃあ行くか」

イタチ「行くって」

オビト「キバのところ」

イタチ「キバくんは入院中ですよ?」

オビト「唾つけりゃ治る」

シスイ「そんな無茶苦茶な!」

オビト「無茶すんのがうちはの特権じゃねえか」

イタチ「オビトさんに任せますよ」

シスイ「知らないぞ・・・俺は知りませんからね」

オビト「まあ見てろよ」

シスイ「だ、大丈夫か?」

イタチ「どうだろうな」

オビト「キバ!キバは居るか!?」

サスケ「うるせェのが来ちまったよ。どうすんだ?来るの早すぎだろ」

キバ「おっさん!」

オビト「退院だ。準備しろ準備」

キバ「早えよ!入院したばっかだぜ?」

ナルト「俺も付き合うってばよ」

オビト「ナルトは退院してやるってよ?どうすんだ」

キバ「なら退院してやるよ!」

サスケ「・・・」

オビト「情けねえなァ・・・何だお前は?」

サスケ「何が」

オビト「いつまで甘ったれてんだお前」

サスケ「俺はお前と修行する気はねェし弟子になる気も無い」

キバ「ビビってんのかよ」

オビト「行こうぜ!ヘタレは放っておいてよ」

サスケ「チッ、行けばいいんだろ行けば!」

オビト「無理しなくてもいいんだぜ。お前はお坊ちゃん何だからよ」

ナルト「俺もいいってばよ?」

オビト「当然だぜ!纏めて面倒見てやるよ!」

サスケ「・・・」

オビト「お前はオマケだけどな。ムカつくし」

サスケ「いい歳して若い奴を挑発して楽しいかよ?そんなんだからお前は」

オビト「お前も俺みたいに情けねえおっさんになっちまうかもしれねえぞ?一歩間違えりゃお前も俺だ」

サスケ「くっ・・・」

オビト「お前らは凄えよ、3人がかりだったしセコかったけどマダラに勝ちやがった」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「ファンも増えてるぜ」

サスケ「そいつはどうも」

オビト「ただタイマンならどうだ?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

オビト「勝てるか勝てねえか」

ナルト「わからねェ」

サスケ「知るかよ」

キバ「俺は根性みせりゃやれると思うぜ!」

オビト「要するに気合と根性と度胸だぜ!」

サスケ「それで勝てれば苦労はしない」

オビト「は?ならてめえはマダラと正面向き合ってぶっ飛ばされた時はどうだったよ」

サスケ「何が?」

オビト「マダラ相手に正面向き合うだけで相当な度胸だぜ」

サスケ「・・・」

オビト「ぶっ飛ばされて立ち上がった時はどうよ?気合と根性だったろ」

ナルト「そうだってばよ!気合と根性と度胸だってばよ!」

オビト「っつうわけで走れ」

キバ「走れば強くなれんのかよ?」

オビト「知らねえ!けど走りゃいいんだよ!」

ナルト「わかったってばよ!走って走って走りまくるってばよ!」

オビト「さっさと行け!サスケもキバも!」

サスケ「何で走るんだよ・・・ったく」

キバ「グチグチ言ってんじゃねえぞ!」

サスケ「あいつもマダラの弟子なら術の一つぐらい教えてくれりゃ」

ナルト「基礎だってばよ」

キバ「基礎だ基礎!」

サスケ「・・・わかったよ。基礎だな基礎」

キバ「走りは得意だぜ」

サスケ「それで何処まで走るんだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「延々と走っても埒が明かないだろ」

キバ「おっさんは?おっさんに聞けば」

ナルト「オビトは何処へ行ったってばよ」

サスケ「後ろだ」

キバ「あ、歩いてやがる」

サスケ「・・・」

ナルト「何か考えがあるんだよなァ」

サスケ「どうだかな」

キバ「何がどうだかなだ」

サスケ「オビトは昔から飽きっぽいからな・・・今回も適当言ってるんじゃないか」

キバ「適当だと?んなわけねえだろ!お前におっさんの何がわかるってんだ!」

サスケ「俺はガキの頃から知ってる」

キバ「年数の問題じゃねえだろ!」

サスケ「付き合いの長さは重要だ。俺が正式に忍になった頃からオビトや暁は」

リン出てきたな…

>>200
別次元(仙術or幻術orそれ以外)でオビトxリンが成立している可能性が微レ存…?

>>200
別次元(仙術or幻術orそれ以外)でオビトxリンが成立している可能性が微レ存…?

オビト「愚痴愚痴言いやがって過去の事なんざ忘れちまえよ」

サスケ「誰のお陰で色んな事に巻き込まれたと思ってんだ!無関係なサクラまで」

オビト「うるせえな」

キバ「サスケには勝ち目がねえよ。だよなナルト」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「だから」

ナルト「わからねェ何が言いたいのか全くわからねェ」

キバ「お前ってたまに冷たくなるよな」

ナルト「友達だってばよ」

キバ「へへへ」

オビト「じゃあ暁入るか?てめえの実力なら余裕だぜ」

サスケ「嫌に決まってんだろ。俺は普通に生きて普通の家庭を築いて」

ナルト「プッ」

サスケ「何笑ってんだよ」

ナルト「何でもねェ・・・」

オビト「普通の家庭?笑わせんじゃねえぞ、俺が生きてる限り普通なんてねえんだよ!」

サスケ「もう30過ぎてるんだからその言葉遣いやめろ。カッコ悪りいぞ」

オビト「俺は俺のままでいいんだよ。俺なんだから」

サスケ「少しはまともになったかと思ったらこれかよ。クソ・・・」

オビト「帰るか」

サスケ「結局帰るのかよ。やっぱ飽きっぽいな」

キバ「俺もおっさんみたいな男になれるのかよ!?」

オビト「お前らは3人揃えば俺だろうな。3本のクナイって知ってるか?ちょっとクナイ貸してみろ」

サスケ「ほら」

オビト「1本のクナイはこう力入れれば折れるだろ?」バキッ

サスケ「じゃあ3本なら」

オビト「折れねえんだよな。ほら」バキッ

サスケ「折れてるぞ」

オビト「折れてねえよ。折れてねえよな」

ナルト「何も見てないってばよ」

キバ「知らね」

サスケ「折れてるだろ!何処からどう見ても」

オビト「しつけえな。折れてねえだろ」

サスケ「チッ」

オビト「って感じで3人揃えば何でもできる。サスケは心当たりあるだろ?親父さんとやり合った時に」

サスケ「我愛羅とネジ・・・」

オビト「だろ?昔から三勇士って呼んでんだよ、そういう奴らをな」

オビト「三勇士の発祥は遥か昔に居た3人の忍の事を言うんだぜ」

ナルト「わかるってばよ。伝説の3人組を」

キバ「伝説って?」

ナルト「・・・」

オビト「1人は背後霊と行動を共にする忍、1人は伝説上の龍を従えた忍、1人はガラの悪い鮫のような忍」

サスケ「鮫?」

オビト「鬼鮫の先祖だ」

サスケ「あいつ意外と凄いんだな・・・」

キバ「そんなに凄かったのか?」

オビト「マダラの話じゃ何かヤバいらしい」

キバ「そんなにかよ!?」

オビト「特に背後霊と鮫はナルトとサスケによく似てるんだとさ」

ナルト「何か立ち位置が似てるんだよなァ・・・鮫ってば事あるごとに闇堕ちして」

サスケ「何で知ってんだよ」

ナルト「言えねェ・・・俺とあいつらが密接な関係である事は言えねェ!」

オビト「力を合わせりゃ何だってできる。そいつらも最初は仲が良くなかったって言うし」

ナルト「そうなんだよなァ・・・あいつらってば相性が悪くて団結したのは最後辺りだったもんな」

サスケ「最後って何だよ?」

ナルト「それも言えねェ・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「全然帰って来ないんだけどサスケくんもナルトも」

イタチ「そのうち帰って来る。シスイはそう思ってるはずだ」

シスイ「俺!?」

イタチ「そうだ」

シスイ「知らんよ、サクラちゃんの怒りがこっちに向いたらどうすんのさ」

イタチ「怒ってないはずだ。そうだろサクラちゃん」

サクラ「・・・」

イタチ「ほら」

シスイ「俺にはわかる。何か怖い」

イタチ「怒り出したら逃げよう」

シスイ「追いついて来そうな雰囲気あるんだよな、マダラ殴るし」

イタチ「まさか俺達に手出しするとは思えん。そうだろサクラちゃん」

サクラ「・・・」

イタチ「ほら」

シスイ「怒ってるって絶対に怒ってる」

イタチ「安心しろ。俺とお前が力を合わせれば誰にも負けない」

シスイ「本当か?本当に言ってるのか?」

イタチ「ああ」

イタチ「何を恐れているんだ」

シスイ「あのマダラを悶絶させる女の子なんて居ないだろ」

イタチ「昔を思い出せ可愛い子だってだろ」

シスイ「・・・」

イタチ「可愛い子だった。あと数年すれば俺の義妹になるんだ」

シスイ「って事は親友の俺はサクラちゃんは親友の義妹になるって事か?へえ」

イタチ「うちは一族に嫁ぐんだ。うちはサクラになるんだ」

シスイ「じゃあサスケの子供は俺にとっては親友の弟と義妹の子供?それはいい」

イタチ「だろ?薔薇色の人生だ」

シスイ「でも表札にサスケとサクラちゃんって名前が並ぶと似た名前で紛らわしいよな」

イタチ「ちなみに子供はサラダだ」

シスイ「はあ・・・目が痛くなるな」

イタチ「ついでにサソリを養子縁組させれば大変な事になる気がする」

シスイ「サが四つか・・・」

イタチ「しかし遅いな」

シスイ「オビトさんと一緒なら絶対にロクでもない事してないな間違いない」

イタチ「オビトさんと言えば歩けば敵を作って大喧嘩する人だ」

シスイ「血の気が多いから」

イタチ「放っておけば帰ってくるだろ」

シスイ「何処行くんだよ」

イタチ「帰る」

シスイ「マズいって俺らが帰ったらサクラちゃんに怒られるって」

イタチ「それは嫌だな。残ろう」

シスイ「お前大丈夫か?将来的に怒られまくったりして」

イタチ「俺は真面目だ。怒られたりはせん」

シスイ「だといいけど」

イタチ「帰って来た」

オビト「何だよ出迎えかよ。サクラも居るしイタチも」

サスケ「・・・嫉妬か」

オビト「嫉妬なんかしてねえだろ!」

イタチ「やめるんだサスケ」

サスケ「こいつがやたらと絡んでくるんだよ」

イタチ「どうせお前の次の台詞はいつまでおばさんに熱を上げてるんだと言うんだろ」

サスケ「は?」

イタチ「確かにサスケやナルトくん世代から見ればリンさんはおばさんだ。だが俺世代からはお姉さんなんだぞ」

シスイ「おばさん・・・はっ!?」

オビト「てめえ・・・」

イタチ「おばさんにしては美人だろ?年齢的に考えれば三十代の女性はおばさんかもしれないがおばさんじゃないんだ」

サスケ「それぐらいわかってる」

イタチ「子供だって居るけどおばさんじゃなくてお姉さんなんだ。ですよねオビトさん」

オビト「ぶっ殺す」

イタチ「謝るんだサスケ」

オビト「てめえだよイタチ!さっきから俺を挑発しやがって!」

イタチ「俺?説明してくれシスイ」

シスイ「イタチがおばさんを連呼するから怒ってるんだ。まあ確かに脱いだらだらしない身体だと俺も思うけど」

オビト「てめえも殺す」

シスイ「俺も!?しまった・・・調子に乗ってうっかり」

イタチ「逃げるぞ。本気で殺されてしまう」

シスイ「あ、待ってくれよ!」

オビト「待ちやがれ!」

イタチ「別天神の用意だ」

シスイ「あれ疲れるから嫌なんだよな」

イタチ「じゃあマダラの寝床へ誘い込む・・・いや全力で暴れ始めて大変な事になる」

シスイ「どうする?追って来てるぞ!」

イタチ「カカシさんの家に行こう」

シスイ「カカシさんの!?何で!」

イタチ「リンさんが居る。暴れ狂ったオビトさんを止めるにはリンさんだ」

シスイ「さすがイタチ!」

イタチ「大魔神には美女をオビトさんにはリンさんをこれは木の葉に伝わる諺だ」

シスイ「リンさんが居なかったら!?」

イタチ「居る。この時間帯は確実に居る」

シスイ「そ、そうだったな」

イタチ「そうだろ」

シスイ「でもリンさんの想いを振り切ったオビトさんに通用するのか?」

イタチ「通用する」

シスイ「信じようイタチを」

イタチ「さあ走るぞ」

シスイ「ああ!」

イタチ「って訳なんでかくまってください。お願いします」

リン「何かやったの?」

イタチ「いえ何も」

リン「そう・・・」

シスイ「お邪魔します」

イタチ「とりあえずオビトさんを説得してください。そうしないと俺達が殺されます」

リン「イタチくんとシスイくんを?まさか」

イタチ「本人からすれば軽く殴っただけのつもりでも痛いものは痛いです」

シスイ「リンさんだってオビトさんが怒りを爆発した時の恐怖を知ってますよね」

リン「でも2人はオビトと長い付き合いの友達なんだから」

イタチ「だから言えるんです」

リン「じゃあ」

オビト「オラァ!てめえら何やってんだ!!」

イタチ「助けてくださいリンさん」

オビト「ちょっと退いてくれよリン」

イタチ「退いてはダメです。俺達の命が狩られます」

オビト「リンの後ろに隠れてんじゃねえ!ガキかよてめえは!」

イタチ「お二人から見れば俺は子供です。だったら俺は今日からカカシさんの子供になります」

オビト「クソ野郎!男なら堂々と勝負しやがれ!」

イタチ「嫌です」

シスイ「こういう時の俺の影の薄さっていいよな。後は任せたよイタチ」

イタチ「子供達が怯えてます。それに近所迷惑はやめてください」

オビト「腰抜けが!それでも暁のエースかよ!!」

イタチ「エースです」

オビト「リンの後ろに隠れるようじゃ暁のエースも終わりだな。デイダラにでも座を渡しちまおうかな」

イタチ「あの生きた火薬庫に渡すなんて・・・正気ですか?」

リン「イタチくんもオビトを挑発しちゃダメよ」

イタチ「挑発じゃありません」

リン「オビトもこの子は歳下なんだからもっと我慢しないと」

オビト「何でイタチを庇うんだよ!それに子供って年齢じゃないじゃんか!」

リン「この子だって昔は・・・」

オビト「昔から狂ってただろ」

リン「確かに他の子とは少し違ってたけど・・・」

オビト「少しどころの騒ぎじゃねえぞ!」

リン「いいところもある・・・あるよねイタチくん」

イタチ「あります」

オビト「ねえだろ!いつも騒ぎの火種作ってんのはてめえじゃねえのか!?」

リン「あれ?シスイくんが居ない」

イタチ「あいつなら逃げ出しましたよ。動きが機敏ですから」

オビト「頼むから引き渡してくれよリン」

イタチ「勘弁してください。天照」

オビト「あっち!見ただろリン」

リン「え?」

オビト「俺を見てくれよ燃えてるだろ。黒炎って言えばイタチじゃねえか!」

イタチ「俺は断じてしていません」

リン「でも燃えてるよ?」

イタチ「オビトさんの魂の炎ですね。人はこれを荒ぶる魂・・・烈火魂と呼びます」

リン「どういう意味?」

イタチ「古の忍が紅蓮の悪魔との死闘で身につけた炎遁の超高等忍術です」

リン「へえ・・・聞いたこと無いけど」

イタチ「伝説ですから」

オビト「コラ!ハッタリこいてねえでかかって来い!!」

イタチ「助けてくださいリンさん」

リン「オビトもそんな脅すような言い方しちゃダメよ!」

オビト「くっ・・・」

マダラ「こんな所で遊んでいたのかうちはの面汚しコンビよ」

オビト「てめえが一番の面汚しじゃねえか」

イタチ「何か用か?まさかマダラも」

マダラ「ふざけるな。用があるのは」

大蛇丸「私よ」

イタチ「どうせ下らない話だ。ですよねオビトさん」

オビト「おうよ」

マダラ「暁全員集合だ」

オビト「今それどころじゃねえんだよ!こいつが」

イタチ「行きましょうオビトさん」

オビト「てめえはとことん自分勝手な野郎だぜ」

イタチ「それが俺のいいところです」

オビト「全員集合なんて久しぶりじゃねえか」

マダラ「さっさと来いクズ共が」

オビト「女のサクラにぶん殴られて吐いたくせに図に乗ってんじゃねえぞ」

イタチ「これが俺達の先祖なんて最悪ですよね」

イタチ「シン?誰だシンって」

大蛇丸「イタチのファンを名乗る子よ」

ペイン「勝手にうちはを名乗っている奴らしい」

デイダラ「うちは?好き好んでうちは名乗るなんて罰ゲーム以外の何物でもねえよな」

角都「こいつら見てるとそうなる」

イタチ「別にいいんじゃないか?シンだろうと何であろうと関係無い」

大蛇丸「シンは五大国の先にあるとある地方を制圧して組織を結成下のよ」

飛段「ふーん」

サソリ「それがどうしたんだ。俺らに喧嘩吹っかけるって腹じゃねえだろうな」

デイダラ「命知らずだ命知らず」

大蛇丸「甘いわね、シンは強力な体術を使うわ」

イタチ「特徴は」

大蛇丸「イケメンで髪の長い金髪よ」

イタチ「強力な体術と言っても体術は体術だ。俺だって」

大蛇丸「シンの体術はあらゆる物を貫く外部からの破壊を目的にした拳法よ」

イタチ「わかった。とりあえずシンの件は俺が何とかする」

鬼鮫「何やらまたまた大変な事になりましたねイタチさん」

イタチ「慣れている」

鬼鮫「しかしイタチさんのファンなんて」

イタチ「そういうけしからんファンには俺が最高のファンサービスを与えるさ」

シスイ「俺の出番か」

イタチ「逃げたくせに何処から出てきたんだ」

シスイ「シンは任せてくれよ。俺が見てくる」

鬼鮫「大丈夫なのですか?」

シスイ「影の薄さには自信があるから」

イタチ「まあ頑張ってくれ」

プチッ

イタチ「鼻緒が切れた・・・不吉な」

カーッカーッカーッ

イタチ「カラスが鳴いてる。死んだりして」

シスイ「や、やめてくれよ・・・縁起でも無い」

オビト「ってわけで気をつけろよサスケ」

サスケ「わざわざ忠告するなんて」

サクラ「珍しい」

オビト「勘違いすんじゃねえぞ!てめえはナルトがぶっ倒すんだから」

サスケ「・・・」

オビト「さっさと行きやがれ!シッシッ」

サクラ「ありがとうオビトさん」

オビト「チッ」

サスケ「すまないオビト」

オビト「うるせえ!散れよ!散れ散れ!」

サクラ「わ、わかったわよ」

オビト「フン」

オビト「あれも結婚とかしちまうんだろうな・・・イラっとくるぜ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「ナルト!?いつの間に」

ナルト「こっちに来るってばよ」

オビト「は?」

ナルト「来るってばよ」

オビト「待てよナルト!」

ナルト「来るってばよ」

ナルト「来るってばよ」

ナルト「来るってばよ」

オビト「わかったから影分身はやめろ。マジで怖えから」

オビト「何だこいつは」

ナルト「ロストタワー改だってばよ」

オビト「何だロストタワーってのは」

ナルト「過去に戻った気分になれる気がする塔だってばよ」

オビト「お前が作ったのか?」

ナルト「父ちゃんが母ちゃんに内緒でコソコソ作ったんだよなァ」

オビト「やりやがるぜ先生も」

ナルト「どうするってばよ」

オビト「どうしてこんなのを」

ナルト「オビトの後ろ姿があまりにも虚しいからだってばよ」

オビト「へえ・・・じゃあやってみるか」

ナルト「オビトにも希望があるってばよ」

オビト「そんなのわかってるっつうの」

リン「オビト!起きてオビト!」

オビト「リン・・・?おいおいマジで縮んじまってるぜ」

リン「いきなり谷底に落ちたと思ったら凄い勢いで跳ね上がって」

オビト「過去に戻った気分になれる気がする塔・・・いいもんだな」

リン「ほら帰るよ」

オビト「お、おう」

リン「帰って早く作らないと」

オビト「作る?何を」

リン「シノビホイールよ」

オビト「はあ?何言ってんだリン」

リン「早く!」

オビト「過去に戻った気分になれる気がするとか言ってもまるで違うじゃねえか」

オビト「里ってこんなだったか?ドヤ街みてえだぞ」

リン「この場所から始めて火影になった波風ミナトと戦うのがオビトの夢だったよね」

オビト「何で先生と?大丈夫かリン」

リン「オビトこそ」

カカシ「また開発をサボってフラフラしてたのかナルト」

オビト「ナルト?てめえボケてんのか」

カカシ「おかしい・・・いつもならナルトじゃねえ!オビトだ!って叫ぶのに」

リン「さっきから様子が変なのよ」

オビト「様子が変なのは・・・まあいいや何か楽しいし」

カカシ「やっと正気に戻ったかナルト」

オビト「ナルトじゃねえ!オビトだ!」

ガイ「オビトよそろそろ仕事だぞ」

オビト「ガイ・・・こいつだけは全然変わらねえのな」

ガイ「サボっちゃいかんぞ!俺達が働かねば誰が子供達を養うんだ」

オビト「子供?まさか俺とリンの子供じゃねえよな」

イタチ「俺達を養ってくださいよ」

デイダラ「働け!働け!」

飛段「早く働けよ!」

オビト「ガキってのはこいつらの事かよ。じゃあ俺はこれ作って働いてんのか?多忙すぎじゃねえか!カカシは!?」

カカシ「俺に合った仕事が無い以上、仕方がない」

オビト「無職かよ・・・ちょっと待てよ、リンってカカシに惚れてねえよな?大丈夫だよな!」

カカシ「あるわけないだろ」

ガイ「カカシとリンが言ってた通り少し頭がおかしくなっているようだ・・・」

リン「本当に大丈夫なの?」

オビト「やべえな最高じゃねえかよナルト・・・帰ったらナルト大明神って言ってやろう」

イタチ「働かないと俺達が生きていけません」

デイダラ「ただでさえ貧しい生き方してんだから」

オビト「サソリとか角都は居ねえのか?ゼツ達とグルグルは」

リン「角都おじさんはこの前捕まったじゃない」

カカシ「サソリならさっき」

ガイ「ゼツ達とグルグルなら同じ場所で働いているだろ」

オビト「何処言っても暁の連中はつるんでるってか」

「何処に行ってしまったんだ・・・」

オビト「ド派手な頭してんな、赤と緑なんてかっ飛んでるぜ」

ガイ「何でも他の場所からやって来て幼馴染を探しているそうだ」

オビト「マジかよ。難儀な奴だ」

グルグル「手を動かさないと怒られるよオビト」

オビト「何やってんだ俺ら」

ガイ「廃品回収だろ」

白ゼツ「あっちから流れてくるんだ」

黒ゼツ「上流階級ノ連中ガ捨テタ物ヲ俺達ガ再利用スル」

オビト「上流階級?」

ガイ「いい暮らしをしている者達だ」

白ゼツ「僕達とは違ってちゃんとした生活ができてるんだ」

「はあ・・・」

オビト「ため息ついてんじゃねえぞ!てめえも働け!!」

チョウザ「ちゃんと手を動かせよクズ共」

オビト「誰がクズだ!っつうかチョウザのおっさんじゃねえか!」

チョウザ「慣れないしいぞ、触るな」

オビト「そんな言い方ねえじゃねえか」

ガイ「やめんかオビト!」

グルグル「こいつを見ればわかるだろ?上忍のチョウザだぞ」

白ゼツ「いつも僕達の事をクズって罵る奴だよ。知ってるだろオビトだって」

オビト「知らねえ」

ガイ「この男達に逆らえば俺達は檻の中だぞ、やめるんだオビト」

チョウザ「クズが」

オビト「何かすっげえムカつく気分だぜ!俺と戦えチョウザのおっさん!」

グルグル「オ、オビト!こいつらに目をつけられたら」

オビト「心配いらねえよ、勝てばいいんだろ勝てば」

チョウザ「シノビホイールの無い奴が俺と決闘だと?笑わせるな」

オビト「こいつでどうだ!」

ガイ「オビト!?そ、それは」

オビト「拾った」

グルグル「そんな拾ったシノビホイールで決闘疾走をするなんて」

チョウザ「フン」

オビト「て言うか決闘疾走って何だよ」

ガイ「シノビホイールに乗りながら決闘する事だ」

オビト「どんだけふざけてんだ・・・」

白ゼツ「でもオビトじゃ」

ガイ「いやオビトならやれる!オビトの須佐能乎は俺達の希望じゃないか!」

オビト「出せんのか俺?言われてみればカカシの眼はどっちも普通だったし当然っちゃ当然か」

チョウザ「行くぞォ!」

オビト「待てよおっさん!」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオン

オビト「先に行きやがって!だったら見せてやるぜ俺の須佐能乎を!!」

オビト「何が出るか知らねえが何だってやってやるぜ!」

チョウザ「倍化の術!」

オビト「ふざけやがって!あんな術使えばシノビホイールがぶっ壊れるじゃねえか!!」

チョウザ「俺の倍化の術はあらゆる奴らを潰して捕縛してきた・・・次はお前の番だぞクズ!」

オビト「頭に来たぜ・・・さすがの俺でもおっさんに怒り爆発だ!!須佐能乎を出してボコボコにしてやらァ!」

ガイ「行けオビト!」

オビト「・・・それでどうすんだ」

グルグル「何か止まってるぞオビト」

白ゼツ「う、うん」

オビト「出し方がわからねえよ!」

黒ゼツ「俺ガ教エテヤル」

オビト「いつの間に乗り込んでたんだ黒ゼツ」

黒ゼツ「唱エルンダ」

オビト「唱える・・・思い出せよ俺・・・俺はこっちの俺じゃねえが俺なんだ・・・こいつだ!」

オビト「その美しくも雄々しき翼翻し光の速さで敵を討て!来い!!須佐能乎!!!」

チョウザ「な、何だそれは!?」

オビト「俺の須佐能乎の能力はこいつ以外の奴が術を発動した時に相手の術を無効にし相手に大ダメージを与える!」

チョウザ「な、何ィ!?」

オビト「そして破壊した術分のチャクラだけ俺の須佐能乎はさらに強くなる!!覚悟しやがれおっさん!!」

チョウザ「ぐわあああああああああああああああああああ」

オビト「やったぜ!」

オビト「ってわけでチョウザのおっさんを」

カカシ「お前ってやつは何て事を」

オビト「クズクズって言いやがるんだぜ?頭に来るに決まってるじゃねえか」

カカシ「どうしてガイも止めなかったんだ」

ガイ「俺も1人の人間として奴らの横暴が許せなかった」

オビト「なあイタチ」

イタチ「何ですか」

オビト「お前って弟居るよな?」

イタチ「居ませんよ。俺は天涯孤独です」

オビト「ナルトは?」

イタチ「ナルトはオビトさんがよく間違えられる名前じゃないですか」

オビト「サクラは?キバは?我愛羅とネジは!?」

イタチ「さあ」

オビト「先生は・・・波風ミナトに子供は」

リン「独身のはずよ」

オビト「チョウザのおっさんに子供は!?」

カカシ「オビト・・・疲れてるんだな」

ガイ「・・・」

オビト「この世界ではあいつらは居ねえってのか・・・クソ」

オビト「・・・子供が多いんだな」

リン「だって孤児院だもん」

カカシ「俺達はここで育った」

オビト「すっげえ髪型した奴が居る」

リン「あの子は違うところから来たんだって」

オビト「髪の色もド派手だし」

ガイ「あの子が言うには俺達とは違う世界があるんだそうだ」

オビト「違う世界も何も全然知らねえよ」

ガイ「これは俺の予想なんだがまさかと思うがあの男の幼馴染は彼女なんじゃ」

オビト「ねえよ、都合良すぎだぜ」

ガイ「確かに」

オビト「何か疲れたな・・・」

リン「どこ行くの?」

オビト「散歩」

オビト「お前らもついて来るのかよ」

ガイ「心配だからな」

カカシ「普段の元気なお前が何となく様子が変で」

オビト「俺だって慣れねえ環境で疲れてんだよ」

ガイ「慣れない環境って俺達は昔からずっと」

オビト「それに冷静に考えりゃ俺のこの格好は何だよ?白だぜ白!俺は黒のが」

カカシ「まさかお前がリンの作ってくれた服にケチをつけるなんて」

オビト「・・・それなら問題ねえ」

「うわあああああ」

ガイ「叫び声!?一体何だ!?」

カカシ「あそこだ!」

オビト「どうした!何が・・・な、何なんだよこいつ」

カカシ「オビトそっくりだ」

ガイ「あれを見ろ!」

オビト「俺が二人!?悪趣味な服着やがって!しかも紫って何だよ!!」

紫オビト「・・・」スッ

ガイ「き、消えた」

オビト「おい大丈夫か!黒い俺!!」

黒オビト「お、俺そっくり・・・噂は本当だったのか・・・」

オビト「何が!?何で俺そっくりの野郎が2人も居るんだ!!」

黒オビト「俺はもうダメだ・・・だから君に託そう・・・」

カカシ「リンを呼んでくる」

ガイ「あまり話すんじゃない!傷は浅いぞオビト!!」

オビト「おい俺!死ぬんじゃねえぞ!」

黒オビト「お、俺・・・初めて会った君に頼むのはお門違いだが・・・俺ならわかるはずだ」

オビト「な、何が」

黒オビト「任務で笑顔を・・・君の力で世界に・・・みんなの未来に笑顔を・・・」

オビト「き、消えちまった」

ガイ「あ、ああ」

オビト「理由は知らねえ・・・知らねえが頭に来るぜ!あの紫の俺!!」

ガイ「・・・それにしても何処に消えてしまったんだ」

オビト「わからねえ」

リン「オビトが怪我したって聞いたけど」

オビト「俺じゃねえ俺だ」

リン「?」

オビト「俺じゃねえんだ」

サスケ「何やってんだナルト」

ナルト「番人だってばよ」

サスケ「何が番人だ・・・」

ナルト「何か用か」

サスケ「リー居るだろ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「まだ何も言っちゃいねェだろ」

ナルト「お前もゲジマユも子供の名前に対するネーミングセンスが皆無なんだよなァ・・・」

サスケ「子供?」

ナルト「メタルは無いってばよ」

サスケ「?」

ナルト「そろそろ話しても」

ガサガサ

シカマル「ナルト」

ナルト「今はまだ話す時では無いってばよ」

サスケ「あいつが新術を開発したとか言ってるんだがお前も来るか」

ナルト「シカマル番を頼む」

シカマル「番って必要か?」

ナルト「何かの拍子で倒れたらオビトが死ぬ」

シカマル「あのおっさんはそう簡単には死なねえよ」

リー「来てくれましたねナルトくん!サスケくん!」

サスケ「新術ってのは何だ?どうせ体術だろうと」

ナルト「サスケェ!お前ってばゲジマユが体術しか使えない事を内心バカにしてるな!だってばよ!!」バシッ

サスケ「て、てめえ!」

リー「やめてください!ではお見せしましょう」

サスケ「ナルトを呼んだ理由は?」

リー「影分身をお願いします」

ポンッポンッポンッ

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

ナルト「だってばよ」

サスケ「こんなものか?」

リー「はい!」

リー「まずはこの体術です!そりゃァ!」

ナルト「てばよ!?」

リー「そして空中に投げ飛ばした相手の頭を4の字固めの状態で挟みそのまま真っ逆さまに落下する!」

ナルト「オオーッ!」

サスケ「自分の分身がやられてるんだぞ」

ナルト「それとこれとは話が違うってばよ」

リー「名付けて!」

サスケ「・・・」

リー「・・・実はまだ決まってません」

ナルト「リースペシャルだってばよ」

リー「いいですねそれ!」

ナルト「俺はその体術の使い手と知り合いだってばよ」

リー「僕のオリジナルじゃないのですかナルトくん?」

ナルト「そうだってばよ」

サスケ「何者なんだそいつ」

ナルト「仮面の貴公子だってばよ」

リー「お次はこれです」

リー「いいですか、空中へ高く跳び上がり!そして」

シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ

サスケ「ただの蹴りじゃねえか」

リー「いいえ1秒間に100発の蹴りを浴びせる凄い技です」

サスケ「いやお前」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「知ってるのかナルト」

ナルト「今のはこの五大国から遠く離れたところに潜んでいる一角獣の聖闘士が得意とする技だってばよ」

リー「さすがナルトくん!」

サスケ「そいつは強いのか?」

ナルト「・・・」

リー「ナルトくん?」

ナルト「・・・」

サスケ「おい!」

ナルト「マゾだってばよ」

リー「とりあえず今日はここまでです」

サスケ「あと4つは」

リー「それは後のお楽しみってやつですよ」

ナルト「そうだってばよ、俺たち若き忍はあと少ししたら大筒木カグヤと戦う日々が続くってばよ」

サスケ「あ、ああ」

ナルト「やっぱり言えねェ」

サスケ「だからお前は」

リー「その人は強いのですか?」

ナルト「恐ろしいってばよ」

リー「なるほど」

ナルト「これ以上言うとシカマルに怒られるからノーコメントだってばよ」

リー「頑張りましょうナルトくん!」

ナルト「当然だってばよ!」

ナルト「どのみち大筒木カグヤはろくな奴じゃねーんだ!見つけ次第殺るってばよ!」

リー「オオーッ!」

これからは毎週火曜日と木曜日に定期的に出現します

3日後

オビト「ああ・・・波乱万丈だったぜ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「あの塔入ってよ。少しでも未来が変わったのかなって思ったんだぜ?」

ナルト「・・・」

オビト「またフられたっつうの」

サスケ「しばらく姿見ないと思ったら、そう言えばこの中に入ってたんだったな」

オビト「俺が何したか教えてほしいか?」

サスケ「別に」

オビト「革命してやったんだよ!革命を!」

ナルト「プッ」

サスケ「何で俺の方見て笑ってんだよ」

ナルト「革命だってばよ」

サスケ「だから何で」

ナルト「融通が利かないのは何処に居ても変わらないってばよ」

サスケ「何なんだこいつは」

オビト「何で何処行っても変わらねえんだ?教えてくれよナルト!」

ナルト「俺にもわからねェ・・・」

オビト「わからねえ?わからねえなら仕方ねえよな・・・」

イタチ「そうかオビトさんが」

ナルト「あまりにも悲惨なんだよなァ・・・」

イタチ「オビトさんにリンさん以上の人を見つければいいとナルトくんは言いたいんだな」

ナルト「そうだってばよ」

イタチ「リンさんは木の葉でも3本の指に入る美少女だった・・・今も美人だけど」

ナルト「だったら」

イタチ「忍が結婚する時期は早い。君もサスケもリーくんもシカマルくんだって」

ナルト「あのまま行けば独身コース真っしぐらだってばよ」

イタチ「オビトさんと言えばリンさんだ・・・そうだ」

ナルト「何か手が」

イタチ「クローンだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

イタチ「同一人物って事さ」

ナルト「わからねェ・・・」

イタチ「拉麺男と蒙古男だ」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「そうと決まればオビトさん達に相談してクローンを作ろう」

イタチ「そういうわけでリンさんの毛を下さい」

カカシ「・・・お前自分が言ってる意味わかってる?」

イタチ「ええ」

カカシ「クローンってそんな事しても意味が無いだろ」

イタチ「そうでもしなければオビトさんが一生独身で子供のままです」

カカシ「そうは言っても火影にもなったんだし万々歳だ。すぐに放棄したが」

イタチ「お願いします」

カカシ「お断りだ」

イタチ「何故ですか」

カカシ「どこの世界に自分の女房の毛を渡す奴が居ると思ってるんだ」

イタチ「別に俺は陰毛とか腋毛が欲しいと言ってるわけじゃありません。髪の毛です」

カカシ「だからそう言う」

イタチ「お願いします」

カカシ「とにかく毛なんてやれんからさっさと帰れ」

イタチ「・・・」

カカシ「わかったな」

イタチ「・・・」

デイダラ「毛?」

イタチ「ああ」

鬼鮫「毛ですか」

イタチ「はっきり言ってお前やお前みたいな野蛮人にリンさんを関わらせたくないが」

飛段「どういう意味だ!」

デイダラ「愚弄してんのか!」

サソリ「こっそり部屋に入ればいいじゃねえか」

イタチ「俺達は暁だぞ?堂々とやるんだ」

角都「堂々とか」

イタチ「どうですかリーダー」

ペイン「勝手にやってくれ」

イタチ「そういうわけだ」

デイダラ「しかしリンリン言ってももうババアだろ?」

鬼鮫「三十代はババアじゃありませんよ。ねえイタチさん」

イタチ「子供のデイダラには理解できないだろうな」

デイダラ「てめえ!」

イタチ「おっと暴力はいけない」

デイダラ「くっ・・・」

イタチ「始めるぞ、リンさんの毛を取る!ちなみに手荒な真似をすれば天照で焼くからそのつもりで」

デイダラ「チッ、イタチのクソバカ野郎だけは何でオイラ達がやらなきゃいけねえんだ!」

サソリ「あいつもオビトもバカだから限度っての知らねえんだ」

デイダラ「大体リンってガキが3人も居るんだろ?オイラからすりゃ対象外だ。うん」

サソリ「だが美人なのは確かだ」

デイダラ「やめてくれよ旦那まで」

サソリ「医療忍者だったな」

デイダラ「ああ」

サソリ「今で言うサクラか?」

デイダラ「サクラ・・・サクラはねえよ」

サソリ「・・・」

デイダラ「だってそうじゃねえか!ガキの頃は弱かったくせに最近ムチャクチャ強えじゃねえか!!」

サソリ「マダラも殴り飛ばしたからな」

デイダラ「だろ?サスケも趣味が悪りいよな」

サソリ「まあ結婚はねえだろ」

デイダラ「所詮はガキ同士の恋愛ごっこだ」

サソリ「お前よっぽどサスケやサクラが嫌いなんだな」

デイダラ「うちは一族ってのは周りを振り回しすぎなんだよ」

デイダラ「・・・」コンコン

リン「はーい」

デイダラ「オイラが殴る。気絶させて毛を取る」

サソリ「マジで言ってんのか?」

デイダラ「お、おうよ」

サソリ「イタチに焼かれるぞ」

デイダラ「イタチが怖くて七皇やれっかよ!」

サソリ「オビトがキレるぞ」

デイダラ「オビトなんて・・・よ、余裕だ」

サソリ「知らんからな」

ガチャッ

デイダラ「殴るんだ・・・頭叩けばいいんだ・・・手加減は」

リン「あ、オビトの友達の」

デイダラ「・・・殴れねえ」

サソリ「だろうな」

デイダラ「自分より弱い奴を殴れねえ・・・」

サソリ「俺達は毛を貰いにきた。大人しく毛を渡せ」

リン「イタチくんの差し金か・・・」

サソリ「毛を寄越せ、そうでもしないとうるせえのが1匹居るんだ」

リン「そもそも毛なんて」

デイダラ「お前のクローンを作るんだ」

リン「・・・」

サソリ「な?イタチって異常だろ」

リン「・・・」

デイダラ「クローンって事は2号だ2号!うん」

リン「アジトって何処?」

デイダラ「殴り込みか!?」

リン「そ、そうじゃないけど」

デイダラ「旦那!下剋上の時が来たぜ」

サソリ「何を言ってるんだお前」

デイダラ「こいつはオビトとイタチの弱点だ。行けるぜ」

サソリ「何が」

デイダラ「オイラの勝ちだ」

サソリ「クーデターか?イタチの親父じゃねえんだから」

デイダラ「今しかねえんだ!」

そろそろ息子達でないかなぁ

デイダラ「帰って来たぞ!イタチ!てめえの最後だ」

イタチ「バカと話し合ってる暇はないんだ」

デイダラ「こいつを見ろ!連れて来たぜ」

イタチ「リンさん・・・オビトさんは」

鬼鮫「あそこで穴掘ってますよ」

イタチ「オビトさーん!墓穴掘ってる場合じゃないですよ」

オビト「どうした?リン!?何でリンがここに!?」

リン「クローンとかバカな事しないでねイタチくん」

イタチ「はい」

オビト「何で来たんだ?ここは野蛮で社会性0の連中しか居ねえところだぜ」

リン「私・・・暁に入ろうと思う」

イタチ「家計ですね」

オビト「カカシの野郎!」

リン「違うから」

イタチ「俺は賛成です。文句は言わせない」

ペイン「待て面接の必要がある。長門とマダラに話を通して」

鬼鮫「何でまた」

リン「私が居ればオビトも少しは落ち着くんじゃないかなって」

イタチ「暁はツーマンセルだから・・・すまんな鬼鮫」

鬼鮫「おやおや長年の友情よりも子持ちを取りましたか」

オビト「俺だ俺!俺が組むんだよ」

ペイン「とりあえず面接をしようか」

>>283
もう少し

ペイン「特技は」

リン「医療忍術を少々」

長門「俺はいいと思うよ」

マダラ「暁は男の集団だぞ!女をしかも医療忍者なんぞ不要だ!」

オビト「うるせえぞジジイ」

イタチ「少し黙ってろ」

マダラ「こいつら・・・!」

黒ゼツ「採用」

ペイン「数少ない常識人だから採用」

長門「弥彦も黒棒が外れたら非常識人なのに・・・採用」

マダラ「不採用!帰れ!!」

イタチ「はい決定」

オビト「やったぜ!」

マダラ「俺がダメだと言ったらダメだ!」

イタチ「黒ゼツはお前より黒幕だ。そうだよな黒ゼツ」

黒ゼツ「アア」

オビト「てめえは大人しく隠居でもしてやがれホモ親父!」

マダラ「黙れ!」

イタチ「俺達の勝ちですね」

オビト「おうよ!」

扉間「ついにやらかしおったな暁の連中め」

ダンゾウ「はい」

扉間「潰すか」

ダンゾウ「ですが2代目」

扉間「芽は摘まねばならぬ」

ダンゾウ「オビトは腐っても元火影で」

扉間「ならばオビト以外の者を粛清する」

ダンゾウ「まあイタチ辺りなら」

扉間「ついに一般人まで巻き込むとは・・・」

ダンゾウ「何とも遺憾で」

扉間「聞けば暁は大変人気があると」

ダンゾウ「2枚目揃いですからイタチとか」

扉間「問題は暁の連中はバカはバカだがその気になれば1人で里を破壊できるような奴らがゴロゴロと」

ダンゾウ「・・・」

扉間「兄者を穢土転生するか」

ダンゾウ「えぇ・・・」

扉間「それと暁の連中と戦える優秀な兵を集めよう」

ダンゾウ「・・・死ぬと思いますが」

扉間「安心せい!こっちには穢土転生がある!」

シスイ「うちはシン・・・あの金髪の美形がシンなんだな」

シスイ「あれはダンゾウ様!?何やってんだあのおっさんは」

ダンゾウ「お前がシンか」

シン「そういうお前は志村ダンゾウ」

犬「ワンワン!」

シン「フンッ!」

バキッ

犬「キャヒーン!」

ダンゾウ「あ、何という事を!無垢な野良犬を蹴っ飛ばすなんて」

シン「言っておくが俺は犬が怖いから蹴ったんじゃない。人間に媚びへつらう犬が嫌いなだけだ」

ダンゾウ「この血塗られた十字の紋章のように恐るべき男よ」

シン「何のようだ」

ダンゾウ「これで暁と戦ってくれ」

シン「暁とはいつか拳を交えるつもりだった・・・だが今はその時では無い」

ダンゾウ「何だと?こんな辺境の地まで来たというのに」

シン「たかが五大国で胡座をかいている暁ら忍の連中なんぞ怖くも何とも無い。どうだ俺に一撃でも打ち込んでみろ」

ダンゾウ「・・・セイッ!」

シン「ハチャーッ!」

ダンゾウ「ぐふっ!?は、鼻が!」

シン「見えんだろう?なぜ俺の拳が見えぬか教えてやろう」

ダンゾウ「是非」

シン「それは・・・執念だ。お前には圧倒的な執念が足らぬ!」

ダンゾウ「五大国以外ならば暁に打ち勝つ者が」

シン「そうだ。南へ行けば凶悪無比の悪魔忍者達が多数生息している」

シン「東へ行けば聖域を守護する黄金忍闘士が居る」

シン「西ならば忍塾の3号生と呼ばれる極悪集団が居る」

シン「そして北には・・・」

ダンゾウ「怯えているのかこの男が・・・」

シン「拳王・・・あの男が居る!」

ダンゾウ「本当に暁に勝てるのか」

シン「だったら電話でもしてやるぞ」

ダンゾウ「電話・・・?」

シン「お前達は少し時代遅れだ」

ダンゾウ「恐ろしい男よ」

シスイ「電話とかパソコンとか勉強になるな」

シン「うちはの者!貴様見ているな!」

シスイ「は、はい!」

シン「伝えるがいい!イタチにオビトにマダラに!堕落しきったうちはは俺が帰ると!フハハハハハハハ!!!」

シスイ「いやー参った参った。何かアジト綺麗になってるけど」

イタチ「リンさんが暁入りした。ポジションは黒幕の黒幕の愛人だ」

シスイ「愛人!?」

イタチ「冗談だ」

シスイ「シンが狙ってる俺達を」

イタチ「シンの軍はどんな奴が居た」

シスイ「シンを補佐する四天王が居る。と言っても1人を除いて弱いけど」

イタチ「強いのか?」

シスイ「別名・術殺しのハート」

イタチ「珍しい名前だ」

シスイ「何か俺らって外じゃ田舎者扱いらしいよ」

イタチ「ハートか」

シスイ「怒りが頂点に達するとデッドゾーン・・・つまり八門みたいな感じになるっぽい」

イタチ「外の世界・・・か」

シスイ「リンさんは?」

イタチ「任務中だ」

シスイ「暁に入るなんて命知らずだよな・・・俺も入ろうかな」

イタチ「お前は少し臆病すぎてダメだ」

シスイ「きっついな・・・」

イタチ「ただいま」

サスケ「何だ珍しく帰って来たのか」

イタチ「ここは俺の家だ」

サスケ「何かヤバい奴らが来てるんだってな」

イタチ「誰から聞いた」

サスケ「シスイ」

イタチ「・・・」

サスケ「うちは新聞とか言って号外撒いてたぞ」

イタチ「あいつは瓦版屋とかに向いている」

サスケ「外の世界・・・行ってみようかな俺」

イタチ「お前は根性無しだから挫折する」

サスケ「やって見なきゃわからねェだろ!」

イタチ「・・・」

サスケ「俺は狭い里や国なんかで満足はしねェ」

イタチ「サクラちゃんはどうする」

サスケ「それ何だよな・・・」

イタチ「兄さんは嫌だぞ帰って来て子供が生まれたとか言い出すのは」

サスケ「誰がするか!いい加減にしろ!」

イタチ「行けばいいんじゃないか?次男なんだから」

サスケ「そうしようかな俺」

イタチ「長男の俺は一族の上に立たねばならぬ」

サスケ「する気も無いくせに何言ってんだか」

イタチ「父さんは」

サスケ「檻の中」

イタチ「まあゆっくり考える事だ」

サスケ「そうさせてもらう」

イタチ「ナルトくんは火影でサスケは暁のリーダー・・・未来は明るい」

サスケ「暗いぞ俺の未来が」

イタチ「これから兄さん達は強敵との死闘が待っている」

サスケ「強敵?」

イタチ「お前は恋をし友と遊び青春を満喫するんだ」

サスケ「お、おう」

イタチ「じゃあ俺はこれで」

サスケ「また何処かに行くのか?」

イタチ「会議の時間だ」

サスケ「相変わらず何考えてるかわからない・・・」

一週間後

扉間「ダンゾウよ例の奴らは」

ダンゾウ「はあ・・・」

シン「俺1人で十分だ!行くぞォ!!」

ダンゾウ「どいつもこいつも他に事情がどうとか言って居て」

シン「ホォチャァーッ!」

イタチ「誰が行く?ダンゾウは俺が殺るとして2代目とシンは」

シン「イタチィ!」

鬼鮫「御指名のようですよイタチさん」

イタチ「やれデイダラ」

デイダラ「オイラ?やだよ」

角都「お前が行け」

シスイ「気をつけろイタチ!うちはシンは南斗六聖と呼ばれる連中の1人で貫きを真髄とする南斗孤鷲拳を」

イタチ「須佐能乎!」

シン「甘いわイタチィ!須佐能乎程度で俺の拳を止められると思っているか!アタタタタタタタタタタタ!!!」

サソリ「時を止めるのか?」

イタチ「俺の須佐能乎は触れた物を爆弾に変化させる!須佐能乎!第1の爆弾発動!」

ボンッ

シン「」

飛段「エグい事するぜ・・・禿げてやがるよシンが」

イタチ「二代目は火影だから俺は戦いたくない。ダンゾウは個人的に懲らしめたい」

ダンゾウ「イタチめ・・・とことん愚弄する気か!」

イタチ「俺はお前が嫌いだ」

ダンゾウ「わしのが嫌いだ!」

サクラ「また旅!?」

サスケ「ああ」

サクラ「別にいいと思うけど、すっかり怠け癖がついたよねサスケくん」

サスケ「五大国を抜けた先に何があるのか見たいんだよ」

サクラ「ふーん」

サスケ「何でも俺達の知らないDゲイザーとか言うやつやDパットなんかあるそうだぜ」

ナルト「それにレーザーブレードとかいう刀を持ってるヤバい奴も居るってばよ」

サスケ「だから俺は」

サクラ「頑張って!」

サスケ「あ、ああ」

ナルト「どんなに遠く離れても途切れないのが絆なんだってばよ」

サスケ「いつ帰って来るかわからないぞ」

サクラ「待つのにはなれてるから」

シカマル「こんな所に居たのかサスケ」

サスケ「俺に何か用か」

シカマル「マダラが暴れてるぞ」

ナルト「つまり・・・どういう事だってばよ?」

シカマル「2代目が暁と喧嘩してる間に木の葉を乗っ取るって考えだろ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「あの野郎・・・これで何度目だ」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「ぶっ潰してやるぜ」

マダラ「その程度か?お前になら勝てそうだ」

キバ「修行したってのに!離せよてめえ!!」

マダラ「俺が火影だ!火影を超えた火影・・・ランクアップした新たな火影よ!」

サスケ「それはどうかな」

ナルト「だってばよ」

マダラ「出たな」

サスケ「恥ずかしいからやめろ」

マダラ「断る!何が悲しくてたった1度の敗北でこの俺が諦めると思うか!」

サクラ「だから友達が居ないのよ!」

サスケ「そういう事だぜ」

マダラ「友なら居る。柱間だ」

ナルト「死んでるってばよ」

マダラ「否!生きている」

サクラ「何処に居るのよ」

マダラ「俺の心の中にだ」

我愛羅「見ろ初代火影が居るぞ」

ネジ「あ、ああ」

マダラ「見ろ!居るではないか、柱間ァァァ!!!」

サスケ「ほ、本当に初代なのか」

我愛羅「俺が作った砂人形だ。それも毒砂で構成した」

サスケ「毒?」

我愛羅「抱きつけば皮膚から入り込んで常人なら死ぬが常人ではないマダラなら痺れて動けなくはなるだろうな」

ナルト「さすが風影だってばよ!」

マダラ「あががが」

シカマル「あんたはナルト達とやり合ったあの日から壊れちまったんだよ。身も心もな」

キバ「そうだ!シカマルの言う通りだぜ!!」

ネジ「どんなに頑強な男でも内部からの攻撃は・・・せいっ!」

マダラ「ヌッ!」

ネジ「俺は死ぬ死ぬと何度も何度も連呼されていたが今もこうして生きている!死んでたまるか!」

我愛羅「普通の奴なら殴られ蹴られ戦えば心変わりだってする。俺やネジなんかがいい例だ」

マダラ「何が言いたい!」

我愛羅「初代火影はお前に変わってほしかったんじゃないか?初代がナルトなら俺やネジそしてサスケはお前自身みたいなものだ」

我愛羅「変われないなら何度だって叩いて叩いてやろう。サスケが旅に出るならマダラだった頃の俺達が・・・そうだなサスケ」

ナルト「これはサスケが言わなきゃ駄目だってばよ」

シカマル「サスケは口下手だからな」

サスケ「・・・」

マダラ「ま、またしても負けるのか・・・こうなれば俺の」

ネジ「無駄だ!俺は既にお前達の写輪眼を司る経絡を突いた!お前はもう・・・フフフ」

マダラ「くっ・・・」

ナルト「喧嘩相手は多い方がいいってばよ。いつでもかかって来い!俺達ってば逃げねェ!」

キバ「俺とナルトとサスケが居れば無敵なんだからよ。3本のクナイだ!」

ナルト「つまり・・・どういう事だってばよ?」

マダラ「覚えていろ・・・俺は必ず火影の座を奪い取ってやる!俺が新時代の火影になる!」

ナルト「だったら俺とお前もライバルだってばよ」

マダラ「ならば今はトドメを刺せ、旅に出るならしばらくお前の顔も忘れそうだ・・・サスケェ」

サスケ「・・・俺に付き纏うにはやめろよマジで」

マダラ「クックック・・・」

扉間「さすがにうちは一族きっての天才中の天才であるイタチだな」

イタチ「恐縮です」

「コッチヲ見ロォ!」

ダンゾウ「な、何だこいつは!?」

扉間「あれは何ぞ」

イタチ「須佐能乎の第2の爆弾です。標的を爆破するまで追います」

扉間「お前は」

シスイ「両眼とも同じじゃ大した事なんてできませんよ・・・」

デイダラ「どうすんだ火影!」

飛段「俺らと全面戦争するってなら受けて立つぞ!」

扉間「いやお前達は何かと利用できそうだ。わしの軍門に下れ」

ペイン「俺達は誰の子分でもない。だが給料をくれるなら」

サソリ「プライドを捨てるのかお前」

ペイン「俺は妻子持ちだぞ?当然の事だ」

扉間「言っておくが悪事を働き続ければ刺客を送り抹殺するぞ、良いな」

イタチ「そんな事言ってひと月もすればまた俺達は戦いますよ」

扉間「・・・帰るぞダンゾウ」

ダンゾウ「2代目!」

扉間「あれはどうすれば追撃をやめるんだ」

イタチ「爆破すればいいだけです」

扉間「だそうだ」

ダンゾウ「何て奴らだ・・・わしを何だと思っているんだ」

「コッチヲ見ロォ!」

シン「・・・ハゲてる」

イタチ「気がついたようだな」

シン「俺の長かった髪が・・・貴様ァ!」

ペイン「体術だけのお前じゃイタチには勝てないぞ」

シン「い、いつか復讐してやる!イタチ!!」

イタチ「いつでも挑戦を受ける。シスイが」

シスイ「俺!?何で」

イタチ「暇そうだから」

シン「シスイ・・・」

シスイ「睨んでるんだけど」

イタチ「そうだな」

角都「そう言えば長門見ないが」

サソリ「何かうるさくねえと思ったらオビトもだ」

ペイン「長門は家で寝てるんだろう。オビトは知らん」

デイダラ「帰ろうぜ」

イタチ「そう言えばサスケの事を言うの忘れてたな」

デイダラ「あ?あんなガキが」

イタチ「旅に出るそうだ」

サソリ「旅?あいつもいよいよ俺らになって来たな」

鬼鮫「暇人と言えば旅・・・ですよねイタチさん」

イタチ「ああ」

デイダラ「何か寂しくなっちまうな・・・サクラにでも喧嘩売ってやろうかな」

サソリ「死ぬからやめとけ」

フガク「何?また旅に出るのか」

サスケ「ああ」

フガク「いつ」

サスケ「明日」

フガク「何でそんな大事な事を父さんに言わないんだ!」

サスケ「檻の中に居るからだろ」

フガク「母さーん!」

サスケ「言っとくがいつ帰るか」

フガク「何でちゃんと俺に」

サスケ「聞いてねェ」

イタチ「最後の晩餐がこれ・・・我が家らしいだろ」

サスケ「大蛇丸によろしく言っといてくれよ」

イタチ「わかった。何処かに行くのか」

サスケ「挨拶回り」

イタチ「荷物まで持って直接旅に出るのかお前」

サスケ「ああ」

イタチ「俺は見送りに行かないぞ、眠いから」

サスケ「じゃあな兄さん」

イタチ「サクラちゃんの事なら俺達に任せろ」

サスケ「あまり近寄るなよサクラに」

イタチ「俺以外の奴らはサクラちゃんを女の子として見てないから大丈夫だ」

サスケ「喜んでいいのか悪いのかわからないぜ」

カカシ「まーた旅に出るのかお前」

サスケ「色々と見て教えてやるよ」

カカシ「それはいいけど」

サスケ「あんたは暁に成り行きで入っちまったけど・・・すまない」

リン「き、気にしなくていいのよ」

サスケ「オビトやイタチを止める事ができるのはあんたぐらいなんだ。よろしく頼むよ」

リン「うん」

サスケ「オビトの居場所わかるか?」

カカシ「さあな、あいつフラフラしてるから」

サスケ「最後ぐらい挨拶してやろうと思ったのにあの野郎は」

カカシ「あいつの事だからひょっこり出てくるでしょ」

サスケ「暁の奴らは・・・まあいいか」

リン「本当にいいの?」

サスケ「あいつらとの付き合いも長いから湿っぽいの嫌がるんだよ」

カカシ「頑張れよサスケ」

サスケ「あんたも頑張れよ、ナルトの予言じゃ六代目」

リン「カカシが?」

サスケ「ってナルトが」

カカシ「あの二代目がそう簡単に火影を退くとは思えんが」

サスケ「なるようになるんじゃねェか、じゃ俺は」

カカシ「まだ挨拶回りするのか」

サスケ「いや・・・ちょっと見ておきたい場所がある」

サスケ「・・・」

オビト「不審者発見これより職務質問を開始する・・・てか」

サスケ「オビト」

オビト「何やってんだこんな時間に」

サスケ「今夜は眠りたくないんだ、あいつらが居るこの里を・・・この空気を胸に刻んでおきたい」

オビト「言う事がキザだなてめえは!明日には旅に出るんだろ?いいのか本当に?」

サスケ「本当はあいつらと遊びたい・・・でも1度決めた事なんだ。曲げるわけにはいかねェさ、それが俺が選んだ道だから」

サスケ「そして俺の一歩があいつらの一歩に繋がるって俺は思ってる」

オビト「お前達の絆はそれでいいのか?」

サスケ「絆は絆それに揺るぎは無い。けれど・・・俺達が進む未来は絆だけじゃどうにもならない」

サスケ「自分の人生は自分で責任を持って生きていかなければならない。それが今なんだ。俺達は次のステージに進むんだよ」

オビト「ふーん・・・いつの間にか大人になったんだな」

サスケ「あいつらと行動して暁の連中とつるんで気がついた。この里は俺自身が・・・俺の魂はずっとこの里と共にあったんだって!」

サスケ「だから俺が戻って来た時その旅の事やまだ見ぬ物や文化を伝えて行くのが俺の役目さ」

オビト「ヘッ・・・大きくでやがったぜ、あのガキだったサスケが本当にデカくなっちまったなお前は」

サスケ「何か言ったか?」

オビト「俺は帰るからな、見送ったりしねえからな。あばよサスケ!!」

サスケ「ああ・・・またな」

オビト「って言ってたんだぜサスケが」

イタチ「そうですか」

オビト「あいつが次に帰ってくるのは1年か2年か」

イタチ「気長に待ちますか」

オビト「賭けるか」

イタチ「2年ですね」

シスイ「あいつはあれで寂しがり屋だから2週間で」

オビト「じゃあ俺は・・・5年ぐらいでいいか」

イタチ「それまでオビトさんも結婚してるといいですね」

オビト「てめえもだ」

イタチ「・・・」

シスイ「まあ若い俺達に比べて」

オビト「何か文句でもあるのか」

シスイ「い、いえ」

イタチ「さあ今日も元気に暁の任務でもやりましょうか」

オビト「おう」

シスイ「任務?あるの?」

イタチ「ハハハ・・・そんなのあるわけないだろ」






第3部完

転載禁止

2年後

ナルト「携帯ってば便利だってばよ・・・」パカパカ

シカマル「カカシさん・・・いや六代目が外に行って色んな文化を」

ナルト「シカマル」

シカマル「どうした」

ナルト「俺ってばそろそろ結婚しようと思ってるってばよ」

シカマル「俺らまだ花の十代だろ。まだ早いと俺は思うぞ」

ナルト「俺ってばグダグダ長引かせるの嫌いだってばよ」

シカマル「でもな、相手は日向一族だぜ?そりゃお前は」

ナルト「・・・」

シカマル「まあ忍が結婚する時期ってのは早いからな、ところで何でたんこぶ作ってるんだ」

ナルト「母ちゃんに殴られたってばよ」

シカマル「何で」

ナルト「携帯の使用量で母ちゃんに殴られたってばよ」

シカマル「お前は限度を知らねえからな」

ナルト「エロサイト巡りって金がかかるんだなァ・・・」

シカマル「・・・」

キバ「おーい!」

ナルト「キバァ!!!!!」バシッ

キバ「何しやがんだ!」

ナルト「スキンシップだってばよ!」

キバ「へへへ・・・なら仕方ねえな」

シカマル「結婚しちまえば今みたいにつるんで遊ぶ事もねえんだぜナルト」

キバ「モノクロからカラーに早変わり・・・サスケの旅って無駄じゃねえか?だってよ」

ナルト「サスケの悪口は許さねェ!!」

キバ「だってカカシ先生がこんな技術持って来てお前」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「だから」

ナルト「わからねェ・・・キバの言動はいつも理解不能だってばよ」

キバ「お前さ俺のこと嫌いだろ」

ナルト「大好きだってばよ!」

キバ「素直じゃねえってのは不便だなシカマル」

シカマル「・・・」

我愛羅「楽しそうだな」

シカマル「いつもの事だ」

我愛羅「実は耳寄りの情報があるんだが」

ナルト「耳寄り?」

我愛羅「実はモザイクや水着などは消しゴムで擦れば消えるそうだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

我愛羅「全裸が見れる。カラー万歳ってところだ」

ナルト「なら早速試して見るってばよ!」

我愛羅「すでに本は持って来た」

ナルト「さすが我愛羅だってばよ!」

シカマル「めんどくせえな、消えねえぞ」

ナルト「やる前から諦めるんじゃねェ!」

シカマル「・・・ならやってみろ」

我愛羅「ここにあるのは暁の小南の6番目の水着写真集」

キバ「ババアなのによくやるぜ、また子供できたんだってな?」

ナルト「9人目だってばよ」

我愛羅「暁の収入源の一つらしいな」

シカマル「そういやサスケの兄貴が飛ぶように喜んでたな」

キバ「あの兄貴も何処かぶっ飛んでるからな」

我愛羅「消そう」

ナルト「擦するってばよ!」

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

キバ「けどババアの裸みて楽しいか?ヒナタにしようぜ」

ナルト「後でキバは死刑だってばよ」

シカマル「ナルト」

ナルト「パンチだってばよ」

シカマル「絶対に消えねえぞ」

ビリッ

我愛羅「あっ・・・」

ナルト「破れちまった」

シカマル「だから俺は言ったんだ。無理だって」

ナルト「何度でも試すってばよ」

我愛羅「ああ」

シカマル「諦めろ、無理だって」

ナルト「俺が諦めるのを諦めろ」

シカマル「・・・」

我愛羅「ダメみたいだな」

ナルト「・・・」

シカマル「だから言ったじゃねえか」

我愛羅「砂で削ろう」

キバ「拘るなよ!もっと若い奴にしろ!」

我愛羅「イタチは言っていた。人妻や熟女の方がいいと」

キバ「そりゃ野郎の性癖じゃねえか!」

ナルト「イタチってば賢いから大体の言い分は間違っちゃいねェ」

キバ「チッ」

チョウジ「何やってるの?」

ナルト「全裸だってばよ」

チョウジ「全裸!?」

我愛羅「今日の俺達の任務は全裸だ」

チョウジ「僕も手伝うよ。そういえば父ちゃんがナルトを殺すって」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「いつもの事だな」

ナルト「俺ってばチョウジの父ちゃんに屈しねェ!」

チョウジ「その意気だよナルト」

ナルト「逆に見つけ次第殺るってばよ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「過激な発言は慎むってばよ」

我愛羅「始めようか」

イタチ「リンさんも掃除するからアジトから出てけって酷な事を」

鬼鮫「あの人は主婦ですから掃除が好きなのですよ」

ヒナタ「な、何ですかあなた!?」

トネリ「迎えに来たよヒナタ」

イタチ「前方に変態発見」

鬼鮫「変態ですね紛れもなく変態ですよ」

ヒナタ「イタチさん!鬼鮫さん!」

トネリ「君はうちはイタチ・・・それと干柿鬼鮫だね」

イタチ「嫌がる女の子を無理矢理連れて行くのは良くないな、何者だ」

トネリ「僕の名は大筒木トネリ」

イタチ「ネトリ?」

鬼鮫「何と酷い名前でしょうか」

トネリ「トネリ」

イタチ「ネトリ」

トネリ「・・・まあいいさ大人しくヒナタを渡しなよ」

イタチ「ダメだ。どうせ身体目当てなんだろ?居るんだよそういう変態が目の前に」

トネリ「僕とヒナタは運命の赤い糸で結ばれている!うずまきナルトなんて目じゃない程の」

鬼鮫「名は体を表すと言いますが本当なのですねぇ」

イタチ「親もそれを見越して彼にネトリなんて名を名付けたもだろうな」

トネリ「くっ・・・だったら力ずくで奪うまで!」

鬼鮫「どうしますイタチさん」

イタチ「俺がやろう。ヒナタちゃんは木の葉の男子の宝だ」

鬼鮫「みんなヒナタちゃんでいやらしい妄想をしてますからねぇ」

イタチ「俺以外はな」

オビト「どうしたんだお前?」

イタチ「恐ろしい奴が現れましたよ」

ヒナタ「イ、イタチさん」

イタチ「鬼鮫」

鬼鮫「さあ行きましょう。私がお家まで送って行きますよ」

オビト「何があったんだ」

イタチ「これ見てください」

オビト「歯?」

イタチ「はい」

オビト「まさか、てめえに乳歯があったなんてな」

イタチ「いえ全て永久歯です。それにこれは奥歯です」

オビト「・・・」

イタチ「どうですか?」

オビト「てめえの歯をへし折る奴なんて数える程しかいねえ」

イタチ「名は大筒木ネトリ」

オビト「ネトリ?だっせえ名前だな、おい!」

イタチ「狙いはヒナタちゃんです」

オビト「ヒナタ狙いのネトリか」

イタチ「この喧嘩はナルトくんが買いますね」

オビト「やられっぱなしでいいのか?らしくねえぞ」

イタチ「まさか俺だって参戦しますよ」

オビト「そりゃそうだな」

3日後

我愛羅「知らせてくれてすまないなカンクロウ」

シカマル「何かあったのか?」

我愛羅「大筒木ネトリの話だ」

シカマル「3日前ヒナタに言い寄った変態野郎だったな」

我愛羅「砂隠れのヒナタファンクラブが潰された」

シカマル「まさか」

我愛羅「ネトリの犯行だ」

シカマル「好き放題やってるって事か」

我愛羅「ネトリ退治に俺も参加させてもらうぞ」

ナルト「元々参加する気だったろ?」

我愛羅「ナルトの敵は俺の敵でありナルトの友は俺の友だ」

シカマル「だな」

我愛羅「ナルトの恋人は俺の恋人でもある」

シカマル「それは違う」

我愛羅「違うのか」

シカマル「全然違う。恋人は別物だ」

我愛羅「実は見合い話があってな、シカマルはどう思う」

シカマル「いいんじゃね?」

我愛羅「なら床屋に行くねばな」

シカマル「気が早いな」

我愛羅「ナウい髪型にしてもらおう」

シカマル「ま、頑張れよ」

我愛羅「失礼する」

「風影様じゃないですか!相変わらず木の葉に入り浸って」

我愛羅「実は見合いをする事になってな」

「なるほど」

我愛羅「そして気合を入れたい」

「気合?」

我愛羅「俺の友人の恋人を狙う奴が現れた。そして俺の里の仲間を傷つけた」

我愛羅「決して許すわけにはいかない。例えこの身が砕けようとも」

「そうですか、さすがはナルトとサスケの友人」

我愛羅「そういうわけなんだ」

「だったら」

我愛羅「どれがいいと思う」

「そうですね」

我愛羅「・・・」

「やはり御自分で決めてもらった方が」

我愛羅「確かに一理ある」

「ええ」

我愛羅「ならば」

「・・・」

我愛羅「パンチパーマにしてくれ」

「わかりました!」

我愛羅「きっと驚くだろうな」

ナルト「我愛羅!」

我愛羅「ナルト・・・お前も」

ナルト「パンチパーマだってばよ!」

我愛羅「お互い考えてる事は一緒って事か」

ナルト「今日は人柱力の集いの日だってばよ」

我愛羅「あの毎回人が集まらない事で有名な人柱力の集いか」

ナルト「大丈夫だってばよ!今日は俺を含めて三人!」

我愛羅「三人?俺とお前とフウ・・・いつものメンバーだ」

ナルト「それは違うってばよ」

我愛羅「違う?それで誰が」

ナルト「六尾のウタカタだってばよ」

我愛羅「あのシャボン玉の」

ナルト「あいつは気難しい奴だから注意するってばよ」

我愛羅「確かに難しそうな奴だった。ノリの良い人柱力メンバーにしては」

ナルト「だから家に押しかけて暴れ回って俺達色に染めるってばよ!」

我愛羅「あいつの家でやるのか?」

ナルト「あいつ自分の故郷で偉い人ぶん殴って逃亡中なんだよなァ」

我愛羅「面白そうだ」

ナルト「行くってばよ!」

我愛羅「ああ!」

ナルト「・・・」コンコン

ウタカタ「・・・」ガチャッ

ナルト「だってばよ!」

ウタカタ「・・・誰だ!?」

我愛羅「覚えてないのも無理はないな」

ウタカタ「お前は一尾の我愛羅か」

ナルト「こいつってば可愛い子と同居してるんだ」

我愛羅「結婚するのか」

ウタカタ「いや師弟だ」

ナルト「お前ってば髪型がサスケに似てるんだよなァ・・・」

ウタカタ「ちょ触るな」

我愛羅「その可愛い子というのは」

ナルト「こんな髪型してて胸がデカいんだってばよ!」

ウタカタ「嫌なんだよなこいつら騒がしいから・・・」

我愛羅「これでシャボン玉を発射するのか」

ウタカタ「やめろ」

ナルト「お前ってばいつも乳首丸出しなんだよな」

ウタカタ「くっ・・・」

ナルト「じゃあ会議をするってばよ」

我愛羅「どうだ最近」

ウタカタ「頼むから帰ってくれ」

ナルト「お前ってば付き合いが異常に悪すぎるってばよ」

我愛羅「何が嫌なんだ?」

ウタカタ「人柱力というのは本来大人しくすべき・・・そうだろ」

我愛羅「お前はキラー・ビーやフウを見てそんな事が言えるのか」

ウタカタ「里からすれば人柱力というのは人気者であるんだぞ」

ナルト「人柱力だってウンコするってばよ」

我愛羅「お前だってぶん殴って逃亡中の身なんだろ」

ウタカタ「言うな」

ナルト「もっとコミュニケーションを取るってばよ!」

我愛羅「とりあえず俺達と同じ髪型に」

ウタカタ「やめろォ!」

ナルト「その反応」

我愛羅「まるでサスケだ」

ナルト「こういうクールな奴に限ってスケベなんだよなァ」

我愛羅「スケベか?」

ウタカタ「俺は他の人柱力とは違い、誇りがある。帰れ!」

人柱力達でてくるか。
どんな色物になってるかな。


あと今までのスレ見直したいけどスレタイなんだっけ

>>325
うろ覚えだが、
1スレ目
イタチ「また今度だ」サスケ「いつだよ」ボキッ
2スレ目
オビト「うちは一族は愛の深い一族なんだ」
サスケ「知ってる」

我愛羅「しかし見れば見るほどサスケっぽいな」

ナルト「俺もそう思うんだよなァ・・・」

ウタカタ「・・・」

我愛羅「弟子は」

ウタカタ「買い物・・・もういいだろ帰ってくれ」

我愛羅「ナルト、サスケ俺の話を聞いてほしい」

ナルト「わかるってばよ、ネトリの事は俺がガキの頃から感知しているってばよ」

我愛羅「俺の里の者がやられてな」

ウタカタ「俺は知らん。それに俺はサスケではない」

我愛羅「例の弟子とはどういう女なんだ?サクラ系なのか?」

ナルト「真っ平らなサクラちゃんとは違って丸みがあるってばよ」

ウタカタ「今はその話はいいだろ」

我愛羅「ここにビーが居ないのは痛いが討とうネトリを」

ウタカタ「だから俺は」

ナルト「クラマ!」

ポンッ

我愛羅「守鶴!」

ポンッ

ナルト「さあ」

ウタカタ「待て!何故尾獣を出しているんだ!?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ウタカタ「どうして」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「できないのかお前は?六尾とはどういう」

ナルト「犀犬だってばよ」

我愛羅「強そうな名前だ」

ナルト「それがナメクジっぽくて何が犀で何が犬なのかわからないってばよ」

我愛羅「ナメクジなのか」

ナルト「でもこの前見たとき何か人型の形状してた」

ウタカタ「・・・」

我愛羅「まあ今度教えるから守鶴の背中に乗ってくれ」

ウタカタ「・・・俺も行くのか?」

我愛羅「ネトリは強い・・・強いな」

ナルト「月生まれだから強いってばよ」

ウタカタ「仕方が無い。俺も行くか」

我愛羅「すまないな」

ナルト「今度ビーのおっちゃんを連れて歌を聴かせてやるってばよ」

ウタカタ「あいつはやめろ」

我愛羅「なら」

ナルト「ハンだな」

ウタカタ「ハン?あの五尾の」

我愛羅「何でも100人から先は覚えていないらしい」

ウタカタ「そんな事を言われても困る。さっさと言ってさっさと終わらせるぞ」

イタチ「六代目・・・」

カカシ「お、脅かすな・・・いきなり背後から」

イタチ「これリンさんがお弁当だと言ってましたよ」

カカシ「わざわざ届けてくれたのか」

イタチ「少し食べましたけどね、では俺は」

カカシ「待てイタチ」

イタチ「すみません空腹に耐えられず」

カカシ「いやそっちの話じゃない」

イタチ「なら」

カカシ「お前・・・何かするつもりか」

イタチ「実はヒナタちゃんを狙う大筒木ネトリという男に負けましてね」

カカシ「負けた?お前がか?」

イタチ「まあ負ける時もありますよ」

カカシ「あんまり派手にやるなよイタチ」

イタチ「大丈夫です。あいつの歯をへし折って終わらせますから」

扉間「また何かやらかす気か」

イタチ「マダラ並の男と少し」

扉間「マダラ並?変態か?」

イタチ「はい」

扉間「ならば地獄へ落としてしまえ、失敗は許さんぞ」

イタチ「わかりました」

カカシ「いやいやそれはマズいでしょ」

扉間「手加減無用ぞ」

イタチ「さて」

シスイ「見つけたぞネトリを」

イタチ「どうしてた」

シスイ「ずっとヒナタちゃんの背後を」

イタチ「背後か」

シスイ「まさにオビトさんの再来だな」

イタチ「あの人は堂々としていた。だがネトリは姑息だ」

シスイ「勝ち目あるのか」

イタチ「死んでも長門さんが居るから問題無い」

シスイ「いや・・・死んだらダメだろ」

イタチ「ネトリは恐るべき奴だ」

シスイ「月からだったか?いよいよ忍も宇宙時代か」

イタチ「・・・」

シスイ「やるなら派手にやってやれイタチ!うちは一族のプライドを賭けて!」

イタチ「やたら張り切ってるが何かいい事でもあったのか?」

シスイ「何も無い」

イタチ「その無理にテンションを上げるのやめた方がいいぞ」

シスイ「そうでもしなきゃ人生が面白くない・・・ただでさえ」

イタチ「じゃあ行って来るから」

シスイ「いやいや聞いてくれよイタチ!」

イタチ「また今度」

シスイ「じゃあ道中俺の悩みを教えるから」

イタチ「わかった。早く話してくれ」

サクラ「また見てるわよ、あの人」

ヒナタ「今までストーカー被害に会った事は何度かあるけど」

いの「あいつは異常者ね、ほら小指に赤い糸なんか付けて」

トネリ「ヒナタこっちを向いて僕はここに居るよ」

サクラ「何かブツブツ言ってるし」

ヒナタ「・・・」

トネリ「ヒナタ!聞こえてるんだよね!?僕はここだよ!!」

ヒナタ「ヒッ」

サクラ「あいつ、ぶん殴って来る!」

イタチ「良くないな女の子がぶん殴るとかタマを蹴り上げるなんて言っちゃ」

シスイ「サスケが悲しむよ」

サクラ「だってあのストーカーが!」

イタチ「そのストーカーを成敗しに来た」

トネリ「また君か、この前負けたくせに」

いの「イタチさん負けちゃったの!?」

イタチ「奥歯を折られた」

サクラ「イタチさんが負けるなんて」

トネリ「何度やっても無駄さ僕は」

イタチ「御託はいいお前は既に俺の術中に嵌っている」

トネリ「?」

イタチ「月読!」

トネリ「フッ・・・万華鏡写輪眼?そんなの僕には」

イタチ「今にわかる」

トネリ「これが月読か、以外と大した事はないな。うちは一族敗れたり」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

トネリ「ヒナタのお父さんを何人出しても無駄だ!所詮は幻術!」

イタチ「だったらこれより72時間耐えてみる事だな」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

トネリ「声が変わった・・・ヒナタの声!?」

イタチ「見た目はヒアシ様だが声はヒナタちゃん・・・どうだネトリ」

トネリ「幻術・・・これは幻術なんだ」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強」

トネリ「まるで僕には通用しない!」

イタチ「だったら次は・・・これをやったら発狂するだろうな」

トネリ「やってみろうちはイタチ!」

トネリ「」

サクラ「泡吹いてるんだけど」

イタチ「少し強烈な幻術を浴びせた」

シスイ「さすがイタチ」

イタチ「歯はヘシ折れなかったが頭にクナイでも刺しておこう」

ブスッ

いの「刺されても目覚めないなんて」

シスイ「何をしたんだ」

イタチ「女の子が居る前で口に出せる事じゃない」

シスイ「大体想像つくからいいや」

イタチ「これで俺の任務も終了ってとこだ」

パカパカパカパカパカパカパカパカパカパカパカパカパカパカパカパカ

サクラ「何かこっちに来る!」

ナルト「ネトリイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」

サクラ「ナルト!?」

我愛羅「暴れん坊里長がお前を天誅しに来たぞ!」

いの「元気ねあの人は」

シスイ「見ろサスケっぽいな奴が乗ってるぞ」

ナルト「だってばよ!」バシッ

我愛羅「目潰し!」

ナルト「だってばよ!」バシッ

我愛羅「目潰し!」

ナルト「だってばよ!」バシッ

我愛羅「目潰し!」

イタチ「久しぶりだなサスケ」

ウタカタ「違う」

ナルト「埋めるってばよ」

我愛羅「そうしよう」

ナルト「これだけダメージを与えれば」

トネリ「絶対に許さない・・・」

ナルト「てばよ!」バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ

トネリ「」

シスイ「いや驚きの代わりようだなサスケ」

ウタカタ「だから違う」

イタチ「あの後ろに乗ってる女の子は誰だ?」

ナルト「あいつの弟子だってばよ。道中で拾ったんだよな」

イタチ「サスケェ!お前って男は!!」

シスイ「里にサクラちゃんを残してあんな可愛い子を!」

ウタカタ「だから俺は」

サクラ「サスケくん・・・」

ウタカタ「俺の話を」

ナルト「ウタカタァ!お前ってば引きこもりだったのにサクラちゃんと密会してたのか!?」

我愛羅「人に説教をする前に自分をどうにかした方がいいな。残念だ」

サクラ「最低!」

ウタカタ「みんな俺の話を聞け!」

いの「サスケくんが女の敵だったなんて、あんなにサクラと仲が良かったのに裏切るなんて」

イタチ「この裏切り者!」

ウタカタ「違う違う違う!!!」

数日後

ナルト「つ、つまり・・・どういうことだってばよ!?」

カカシ「サクラの件で綱手様が里に帰還される」

ナルト「わ、わからねェ・・・言ってる意味がわからねェ!!」

我愛羅「どうしたナルト」

ナルト「絶対に怒ってるってばよ!よくわからないけどあの日からサクラちゃんを見てねェし」

カカシ「ま、大丈夫でしょ」

ナルト「カカシ先生は知らねェんだ!綱手の婆ちゃんが怒った時の勢いを!!」

シカマル「聞いた話じゃ痴話喧嘩だろ?サスケとサクラの」

ナルト「綱手の婆ちゃんってば数年前に旦那が光の国に帰還してからずっと荒ぶってるってばよ!!」

我愛羅「光の国?」

ナルト「綱手の婆ちゃんの旦那は6兄弟の3番目だってばよ」

シカマル「ナルト」

ナルト「最初はそんな設定無かったのに全部郷の時代が悪いんだよなァ・・・7なのに三男って矛盾してるってばよ」

シカマル「ナルト」

ナルト「若い頃は温厚だったのに弟子には厳しすぎるってばよダンは」

シカマル「ナルト」

ナルト「全滅だってばよ!!」

シカマル「ダメだ完全にビビっちまってる」

我愛羅「俺がナルトの代わりに殴られてもいいぞ」

カカシ「いやいやダメでしょ」

我愛羅「日頃から世話になっているんだ。それにナルトとサスケは俺の友だからな」

シカマル「綱手様のパンチは痛えぞ、サクラにも殴られるかもしれない」

我愛羅「耐えるさ」

リー「君も大変ですね、震えてますよ」

我愛羅「実は緊張しているんだ」

サイ「良かれと思って御守りを買ってきました」

我愛羅「それにしてもサクラはどうしてサスケにまで怒りを?」

サイ「あいつ短気だから」

キバ「へっムカついたから師匠を呼ぶってか?反則じゃねえか!」

我愛羅「綱手という人には俺はあった事あるか?」

サイ「おっぱいの大きい人居たよね?あのナルト達がマダラと戦った時に」

我愛羅「居た・・・居たのか?」

チョウジ「居た・・・居たよね?」

サイ「居たよ」

キバ「言っとくがヒナタよりデカいんだぜ!」

我愛羅「だがナルトは婆ちゃんと言っていたぞ」

キバ「婆ちゃんだよな?年齢的に三忍て言えば」

リー「ですが大蛇丸の例もありますよ」

我愛羅「ナルトがあれだけ怯えるんだ・・・怖い人なんだろう」

ネジ「・・・帰ってもいいか」

リー「我愛羅くんを見捨てるなんて」

ネジ「俺はただでさえ死ぬ死ぬ言われてるんだぞ!何でそんな三忍の1人の怒りを買っているんだ!!」

キバ「お前は大丈夫だろ」

我愛羅「何もしてないから大丈夫」

ネジ「そうやって飛び火して俺の命を刈り取るんだ・・・許さんぞサスケェ!!」

我愛羅「サスケ・・・お前は一体何をしてしまったんだ・・・教えてくれサスケ」

サイ「こんな感じ」

我愛羅「この体系で動き回るのか?」

サイ「うん」

我愛羅「不思議だ」

シカマル「おーい!」

ネジ「俺は帰る」

キバ「落ち着けよシカマルだ」

シカマル「何なんだこいつら」

ネジ「だったら帰ってもいいな」

サイ「ビビり君なのかな?」

ネジ「ネトリからヒナタ様を護衛しなければ」

シカマル「めんどくせえ奴だな・・・」

サイ「どうしたの?」

チョウジ「まさか来たんじゃないよね?」

キバ「ねえよ、だって早すぎじゃね?」

シカマル「来てるぞ」

ネジ「帰ろう」

キバ「よっしゃ!迎え撃ってやろうぜ!!」

我愛羅「俺は争うために殴られるんじゃないんだ」

リー「僕も一緒に殴られますよ」

チョウジ「ぼ、僕だって」

サイ「美しい友情ごっこだよね、好きだよ僕」

シカマル「・・・」

コンコン

我愛羅「失礼する」

綱手「・・・」

我愛羅「さあ殴ってくれ!ナルトとサスケを殴るぐらいなら俺を力の限り殴ってくれ!」

綱手「何だいこいつ?」

カカシ「影影です。いや根が純真というか変わり者というか」

我愛羅「やってくれ!ここで俺が死んでもカンクロウやテマリと言う俺の兄と姉が居る!だから砂隠れも安泰だ!」

綱手「ちょっと待て!お前何か勘違いしてるんじゃないか?」

リー「僕も殴ってください!お願いします!」

チョウジ「僕だって!」

キバ「俺もやってやるぜ!」

シカマル「はあ・・・じゃあ俺も」

サイ「僕もです」

ネジ「ええい!どうせ死ぬならここで散るぞ俺も!!」

サイ「ガツンと言ってあげなよキバ」

キバ「おう!やいやいクソバアア!てめえ三忍だか何だか知らねえが俺らのダチに喧嘩売ろうってのか!?」

キバ「大体バアアのくせに若作りしやがって!そんなに若く居たいってのか!?」

キバ「例えお天道様が許しても、この犬塚キバは許さねえぜ!かかって来やがれクソバアア!!!」

綱手「アアアン!?」

シカマル「サイ!何キバを煽ってんだ!」

サイ「ただ僕は良かれと思って言っただけなのに・・・すみません!何でもしますから許してください!!」

綱手「お前たち表に出な」

キバ「上等だ!」

キバ「ぐわあああああああああああああああああああああああああ」

綱手「次」

シカマル「だから言わないこっちゃない」

リー「キバくんが吹き飛ばされるなんて」

サイ「信じられない!」

綱手「次!」

我愛羅「俺が行こう・・・それとネジ」

ネジ「巻き込むのはやめろ」

我愛羅「既に弱点は把握している」

ネジ「弱点だと!?」

綱手「さあ砂隠れと日向一族の力を見せてごらん!」

我愛羅「やろうネジ」

ネジ「しかしだな」

我愛羅「忘れたのか?俺達はかつてサスケの父率いるうちは一族と真っ向から戦っただろ」

ネジ「わかった!ここまで来たなら心中でも何でもしてやる!」

リー「教えてください我愛羅くん」

我愛羅「弱点か?」

リー「はい!」

我愛羅「少し耳を貸せ・・・こういう事だ」

リー「確かに・・・考えましたね我愛羅くん!」

我愛羅「ネジは囮を頼む」

ネジ「どいつもこいつも俺を殺したいのか」

我愛羅「行くぞ!」

綱手「中々のスピードだね!」

ネジ「いや・・・セイッ!」

綱手「甘い!」

ネジ「うわっ!」

サッ

綱手「私の正拳突きを避けるなんて・・・!」

ネジ「第六感が働いた・・・三忍の綱手・・・なるほど確かに強い」

ネジ「問題は人体の弱点の一つである心臓があの巨大な乳房による絶対防御がある事だ」

ネジ「まさに俺や我愛羅とは違う絶対防御・・・俺の目測では106cmぐらいか」

綱手「さっきから何をブツブツ言ってるんだ?」

ネジ「・・・そうか!それが弱点となる!我愛羅の考えがわかったぞ!」

我愛羅「勝利の方程式は全て揃った・・・下がれネジ!」

ネジ「ああ!」

我愛羅「すまないがあんたの負けだ綱手!喰らえ!!」

綱手「なっ・・・私の胸に砂が・・・!?」

我愛羅「新術・砂縛り!」

ギュゥゥゥッッ

綱手「ぎぇぇ・・・」

我愛羅「大きすぎるのもまた弱点と言うわけだ!」

ギュゥゥゥッッ

綱手「ぎぇぇ・・・」

キバ「や、やったぜ!」

我愛羅「何?違うのか?」

綱手「だから言ったじゃないか、私はただ遊びに来ただけだと」

キバ「六代目の野郎!」

リー「サクラさんは?」

綱手「私が喝を入れてやったよ、メソメソするなって」

チョウジ「じゃあ帰って来てるんだね」

綱手「あんた名前は」

我愛羅「我愛羅です」

綱手「その髪型は」

我愛羅「パンチパーマです」

綱手「あんた絶対攻撃を身につけたくないか?」

我愛羅「言ってる意味が」

綱手「弟子にしてやるって言ってるんだよ」

我愛羅「俺を?」

綱手「見込みがある。その風貌と言い」

我愛羅「どうすればいいんだ」

シカマル「いいんじゃねえか?」

我愛羅「どう思う」

リー「いいじゃないですか!」

ネジ「勝手にしろ」

綱手「よし決まり!早速叩き込んでやるよ!」

我愛羅「父よ母よ・・・俺はまた一つ勉強になった」

我愛羅「次に里に帰る時の俺はきっと生まれ変わっているだろうな」

サクラ「これ手紙」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばさ?」

サクラ「師匠のとこに居る我愛羅からよ」

ナルト「わかるってばさ」

サクラ「じゃ私は」

ナルト「待つってばさ!」

サクラ「何よ?」

ナルト「サクラちゃんってば原因不明の落ち込みっぷりを見せてるからキバに我愛羅からの手紙を読んでもらうってばさ」

ヒナタ「はいキバくん」

キバ「何で俺が!」

ナルト「友達だってばさ」

キバ「拝啓ナルト以下木の葉の若き忍達へ」

ナルト「チョロいってばさ」

シカマル「ナルト」

ナルト「俺とキバとは遠い昔に別れた半身同士なんだよなァ・・・」

キバ「俺は元気にやってます。だが厳しい事や辛い事が多すぎます。サクラはどうやって師匠を切り抜けたのだろうか」

ナルト「わかるってばさ。綱手の婆ちゃんってば・・・」

サクラ「確かに厳しいし辛いけどあの我愛羅が根を上げるなんて」

ナルト「そうかサクラちゃんは知らないだってばさ」

サクラ「何を?」

ナルト「・・・言えねェ」

キバ「どんだけ長い手紙なんだ!」

ヒナタ「キバくん」

キバ「えーっと」

我愛羅「101・・・102・・・103・・・104・・・105・・・106・・・107・・・」

綱手「まだまだ!錘を増やすよ!」

我愛羅「はぁはぁ・・・死んでしまう・・・」

綱手「そんなんでこれから先の時代を勝ち抜けると思っているのかい!?何のためのパンチパーマだ!」

我愛羅「これは見合いのための気合とネトリとの戦いのために」

バシッ

我愛羅「竹刀で殴るのは反則だ!」

綱手「お前は男だからね、サクラとは違った方法でやるよ!」

我愛羅「男女差別は良くない」

バシッ

我愛羅「しかし片腕腕立て伏せをやらされるとは・・・」

綱手「さらに錘を増やして」

我愛羅「ちょっと待ってくれ」

綱手「さっさとやる!」

我愛羅「・・・」

綱手「・・・」

我愛羅「はい」

綱手「それで良し」

我愛羅「200・・・210・・・」

綱手「数を誤魔化すな!」

我愛羅「は、はい」

綱手「・・・」

綱手「次は」

我愛羅「はい」

綱手「・・・休憩」

我愛羅「わかりました」

綱手「妙だぞ、やけに素直だ」

我愛羅「これで少しは休めるぞ」

カブト「大変そうだね」

我愛羅「お前は・・・万年落第生のカブトか」

カブト「その言い方はやめてくれないかな!気にしてるんだから!!」

我愛羅「何故お前がここに」

カブト「音隠れの里でクーデターにあって、この付近で身を潜めているんだ」

綱手「大蛇丸は」

カブト「自来也様とパチンコに行きましたよ」

綱手「あいつら・・・」

我愛羅「伝説の三忍もパチンコをするのか」

綱手「わ、私はしないがね」

カブト「今月はずっと負けててやる気が起こらないんだって、シズネさんが言ってたよ」

我愛羅「そうかそうか」

綱手「くっ・・・」

我愛羅「クーデターと言っていたが君麻呂か?奴は大蛇丸の次に強いと聞いたが」

カブト「2番手は僕で3番手が君麻呂ね」

我愛羅「嘘をつくんじゃない」

カブト「嘘じゃない!万年落第生だけで普通に強いんだぞ!!」

カブト「こういう時にサスケ君が入ればパパッと決めてくれるんだけどな・・・」

綱手「だったら早くケリをつけてきな、いつまでも大蛇丸がフラフラしてたんじゃ私は嫌だよ!」

カブト「まさか彼があんなに強くなっているとは」

綱手「大体大蛇丸がフラフラしているから日頃からフラフラしている自来也まで嗅ぎつけて帰って来たんだ。あいつらは昔から」

我愛羅「それで誰なんだ?君麻呂か?」

カブト「ドス・キヌタ・・・君がかつて中忍試験で試合外で半殺しにした男さ」

我愛羅「・・・知らん」

カブト「ところで綱手様」

綱手「何だい」

カブト「このイチャイチャパラダイスとはあなたと旦那さんであるダンさんが元だと聞いていますが」

綱手「知らないよ、自来也に聞きな」

カブト「きっと自来也様は覗いてたんだろうな・・・可哀想に」

ゴスッ

カブト「うぐぅ・・・」

綱手「休憩終わり」

我愛羅「はい」

綱手「お前がここに来て一週間そろそろ術を教えてようか」

我愛羅「ありがたき幸せ」

カブト「うぐぅ・・・何でいきなり腹パンなんか」

綱手「じゃあ体術を」

カブト「無視するし腹が痛いし・・・よく結婚できたな・・・若作りババア」

綱手「とりあえず我愛羅!カブトを黙らせな」

我愛羅「了解であります!」

我愛羅「寸剄?」

綱手「拳を相手にほぼ密着して叩き込む発剄さ」

我愛羅「なるほど」

綱手「では早速」

我愛羅「いや乳がデカすぎて俺に密着できてない」

綱手「ったく・・・乳遁・解!」

我愛羅「萎んでいく!?それは忍術だったのか!?」

綱手「一時的なものさ、自然にデカくなるくノ一の大半は身につける事が」

我愛羅「では逆に大きくする術が!?」

綱手「元々小さい子は無理だよ」

我愛羅「すまないなサクラ・・・」

綱手「そう言えばサクラも同じ事を聞いてたねえ」

我愛羅「後で萎む術を教えてくれ」

綱手「男のあんたにかい?」

我愛羅「俺からナルトに教えナルトがヒナタに教えればヒナタの悩みも少しは解消される」

綱手「・・・」

我愛羅「それはまあ後でもいいので寸剄を」

綱手「じゃあ行くよ!!」

ドスッ

我愛羅「ゴホッ!?」

綱手「とまあこんな感じだ」

我愛羅「こ、これは凄い・・・何てパワーだ・・・」

我愛羅「セイッ!セイッ!セイッ!」

自来也「しかし頑張るのォ」

大蛇丸「あの子はあの歳で里長らしいわよ、木の葉に入り浸って遊んでばっからしいけど」

自来也「よし!ここは一つ教えてやるか」

綱手「待ちな」

自来也「おーい!」

我愛羅「ん?」

自来也「わしもお前さんに術を手解きしてやろう」

我愛羅「確かナルトの師匠の自来也!?ありがたい!」

自来也「どうじゃ綱手は」

我愛羅「性的です」

自来也「おお!それこそ若さよ、お前達ぐらいの年頃のガキっていうのはスケベで上等よ」

我愛羅「フッ」

自来也「ナルトは元気か?ミナトも長門達は元気に暁の仕事を続けておるか?」

我愛羅「ええまあ」

自来也「そうかそうか・・・で術の事だが」

我愛羅「はい」

自来也「取り出したるはこの蝦蟇の油!こいつを砂に撒き散らし着火する・・・すると」

我愛羅「火遁に早変わり!」

自来也「ハハハ!さすがは風影!柔軟な思考を持っておるのォ頭が硬いと術じゃないだの何だのと文句を垂れるが」

我愛羅「それを教えてくれたのがナルトやサスケそしてシカマルと言った友と呼べるもの達で」

綱手「自来也!」

大蛇丸「いいじゃないの型にはまらない方が現代的よ」

綱手「今日はここまで」

カブト「大蛇丸様」

大蛇丸「あの子達の件ね、嫌よ私は教え子と死闘を演じるなんて不潔よ!」

カブト「自来也様!」

自来也「わしは満足した事だしまた旅に出るとするか」

カブト「綱手様!」

綱手「どうするんだい大蛇丸」

大蛇丸「嫌よ」

我愛羅「だったら俺が行ってやろうか」

カブト「い、いいの?」

我愛羅「そのドスとかいう奴と俺は因縁があるのだったな。ならば行くしかあるまい」

鬼童丸「その言葉を待っていたぜよ!」

次郎坊「ナルトとサスケと張り合えるお前なら!」

カブト「ありがとう我愛羅くん・・・君って奴は」

大蛇丸「頑張りなさい」

綱手「気をつけて行って来な!」

カブト「三忍が来ればあいつらだって恐れます!誰でもいいから来てくださいよ!!」

自来也「ならじゃんけんで決めるか」

大蛇丸「いいわよ」

綱手「何で私まで」

我愛羅「音隠れはどっちだ」

鬼童丸「あっちぜよ」

我愛羅「意外と近場だな」

綱手「いいかい、四人小隊を組み音隠れに殴り込みだよ!」

自来也「しかし相変わらず賭けに滅法弱いのう」

大蛇丸「3人でじゃんけんすれば決まってあの子が負けるからね」

綱手「私とお前とお前、お前だ」

次郎坊「煮えたぎって来たぜ!」

我愛羅「さあ行こう」

君麻呂「やはり僕が選ばれたか、力の限り頑張ります」

大蛇丸「頑張りなさい」

多由也「何でデブが選ばれてウチらは選ばれてないんだよ!」

左近「そうだよ!」

大蛇丸「張り切るのはいいけど怪我はさせないでね」

自来也「お前は加減を知らんから」

綱手「男なら怪我の一つや二つぐらい構いやしないよ!それに私は医療忍者だ」

大蛇丸「・・・心配ね」

ブチッ

我愛羅「鼻緒が切れた・・・何て不吉な」

次郎坊「俺達の里を取り戻そうぜ!なあ!」

多由也「はしゃぐなデブ」

左近「死ね!」

鬼童丸「頑張れぜよ」

君麻呂「では行ってきます。大蛇丸様、カブト先生」

我愛羅「殴り込みだ!」

ドス「いよいよ僕達の天下のようだ」

ザク「まさかクーデターを起こすなんてお前」

ドス「なーに構う事はないさ」

ザク「どうやって大蛇丸様を」

ドス「音だよ」

ザク「音?音なら俺だって」

ドス「この超破壊兵器・音砲の大爆音で大蛇丸は降参した」

ザク「はあ・・・大砲みたいだ」

「ドスさん!大変ですよ!!」

ドス「騒がしいよ」

「次郎坊が帰って来ました!」

ザク「次郎坊!?」

「あと君麻呂も」

ザク「き、君・・・」

「三忍の綱手も」

ザク「えぇ・・・」

「最後に我愛羅も」

ザク「降参するか・・・」

ドス「待ちなよ、我愛羅には個人的な恨みがあるからね・・・音砲で木っ端微塵に消し飛ばす!」

「やっちゃって下さい!」

ドス「音は誰にも捉える事はできない!」

ザク「お、俺は知らんからな!」

次郎坊「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

我愛羅「君麻呂」

君麻呂「どうした」

我愛羅「サスケの特技の中にサクラの拳に黒炎を纏わせ殴らせる術がある」

君麻呂「それがどうした」

我愛羅「綱手はサクラの師・・・ならば」

君麻呂「俺の骨とお前の砂をあの女に鎧のように包み込み」

我愛羅「さらに自来也から貰った蝦蟇の油で火を放つ・・・どうだ」

綱手「やってみようかい・・・伊達に医療忍者はやってないよ!」

我愛羅「では早速」

ドス「待ってたよ我愛羅!いつかは復讐してやろうと思ったけど、まさか」

君麻呂「こういう感じか」

我愛羅「火を放つ」

ゴオオオオオオ

ドス「僕は大蛇丸の目盗んである物を作った・・・それがこの」

我愛羅「さあ!」

綱手「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ドス「ま、待て僕の話が」

綱手「ドリャアアアアアアアアッッッ!!!」

ドス「ぼ、僕の復讐劇も天下も・・・こんなところで」

次郎坊「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

カブト「ええーっ!?もう終わったのかい!?」

我愛羅「ああ」

大蛇丸「ありがとね綱手」

綱手「自来也は?」

大蛇丸「旅に出たわ」

綱手「いい加減落ち着く事はできないのか、あいつは」

大蛇丸「それとこの写真をあげるって」

綱手「こ、これは」

大蛇丸「ここに寝泊まりしている間に盗撮したそうよ、1枚あげるって」

綱手「自来也ァ!」

大蛇丸「もう遅いわよ、それとナルトくんによろしくって」

我愛羅「伝えておく」

大蛇丸「帰るわよみんな!綱手にお礼を言いなさい!」

左近「ありがとうございましたー!」

カブト「帰ったらドスくんをどうします」

大蛇丸「お尻ペンペンね」

カブト「あの歳で叩かれたら泣くでしょうねぇ・・・ククク」

我愛羅「さあ修行の続きを」

綱手「疲れたから今日は無理」

我愛羅「歳を言い訳せんでくれ」

綱手「歳は関係無いだろ歳は!!」

我愛羅「す、すまない」

我愛羅「本当に良く酒を飲む・・・旦那は苦労しているだろうな」

綱手「よっと」

我愛羅「いや服を脱がんでくれ」

綱手「あんたも脱ぎな!」

我愛羅「酒癖が悪すぎる・・・誰か居ないのか!?」

綱手「ほら!」

我愛羅「こんな時に留守なんて日頃バカばかりやっている報いなのか?」

綱手「逃げるな!男なら戦え!!」

我愛羅「この勝負は違う勝負だ」

綱手「言い訳をするんじゃないよ!」

我愛羅「くっ・・・砂縛り!」

綱手「・・・フンッ!」

ピュッ

我愛羅「な、何だこれは!?」

綱手「どうにも子供を産んでから母乳が出てねえ・・・そりゃ6人も産めばそうなるか」

我愛羅「酒臭いぞ・・・」

綱手「そりゃそうさ!私の子はみんな酒を飲んで大きくなって巣立ったんだ!」

我愛羅「光の国に居る亭主はどう手綱を握って居たんだ・・・教えてくれ!」

綱手「もう逃げられないよ」

我愛羅「父上、母上、夜叉丸、テマリ、カンクロウ・・・それにナルトにサスケ」

綱手「そら捕まえた!」

我愛羅「すまない・・・」

翌日

シスイ「案外近場にあるんだな。しかしサソリさんも自分から渡せばいいのに・・・綱手様ー!」コンコン

シスイ「留守なのか?我愛羅くーん!」コンコン

シスイ「おかしいな?昼間なのに誰も居ないなんて」

シスイ「ま、まさか死んでいるんじゃ!入りますよ・・・」

シスイ「誰も居ないのだろうか?まるで泥棒だぞ俺・・・堂々と行こう」

シスイ「静かだ・・・ゲッ!?」

我愛羅「シ、シスイか」

綱手「zzz」

シスイ「何で2人揃って全裸なんだ・・・修行か、修行に決まっている」

シスイ「いやいや修行だから全裸なのか?おかしいぞ・・・違う違う!俺は何を考えているんだ」

我愛羅「綱手に犯された」

シスイ「へ、へえ・・・そうなんだ。これサソリさんから我愛羅くんへ」

我愛羅「そうか・・・」

シスイ「いや何て言うべきなんだろうか」

我愛羅「逃げようと思ったら抑え込まれ結局6回だ・・・俺の身体はボロボロだ!」

シスイ「まあ何というか・・・ねえ」

我愛羅「俺はどうすればいい」

シスイ「そんな時もあると諦めるしか」

我愛羅「・・・」

シスイ「ま、またね」

我愛羅「ああ・・・」

シスイ「イタチが聞いたら喜ぶんだろうな。けどショックなんだろう可哀想に」

シスイ「俺は羨ましいと思うけど」

キバ「どうも酒が入ると淫乱になるらしい」

ナルト「わかるってばさ・・・俺も何度か回避し続けて大変だったってばさ」

サクラ「・・・」

キバ「何とか回避しようと頑張るが捕らえられてしまう・・・だが最近はスピードが増し逃げられるようになった」

サクラ「し、師匠・・・まさかずっと」

キバ「ちなみに犯されたのは俺が初めてだと旦那は言っていた。何故か謝られたが謝りたいのは俺の方だ」

シカマル「めんどくせぇ・・・こんなの知られたら大事だぜ」

ヒナタ「キバくんも言っちゃダメだよ」

キバ「何で俺!?」

シカマル「この中で口が軽いのはお前だからだろ」

キバ「信用ねえの!」

サクラ「師匠の意外な一面を知れたわね。誰にも言わないでおこ」

ナルト「みんなも絶対に言っちゃダメだってばさ!」

シカマル「わかってるっつうの」

ナルト「だってばさ!」バシッ

キバ「何すんだ!」

ナルト「友情の証だってばさ」

キバ「ったくお前って奴は」

シカマル「絶対に他言無用だからな」

ナルト「任せろってばさ!」

キバ「追伸この件を一番最初に目撃したのはシスイだ」

シカマル「マジかよ・・・」

サクラ「えっ・・・」

ネジ「そうか我愛羅にそんな悲劇が」

リー「ええ」

テンテン「ネジも元気出して」

リー「では僕達は」

テンテン「バイバイ!」

ネジ「テンテン!」

テンテン「どうしたの?」

ネジ「バイバイはやめろ。また明日とかにしてくれ」

リー「少し気にしすぎですよ」

ネジ「誰がこんな風に変えた!」

テンテン「・・・また明日」

リー「明日会いましょう!」

ネジ「・・・」

ネジ「それにしても酷い話だ。子供でもできたら」

ガサガサ

ネジ「誰かそこに居るのか!?」

「だってばさ!」バシッッ

ネジ「こ、こいつ!?」

「てばさ!てばさ!てばさ!てばさ!てばさ!てばさ!」バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ

ネジ「」

「手筈通りだってばさ」

「少しやりすぎよ!」

「大丈夫だって、さあ運ぼう運ぼう」

ネジ「・・・何処だここ」

サラダ「・・・」

ネジ「誰だ!?お前が俺を襲撃したのか!?」

サラダ「ち、違」

ネジ「この!」

サラダ「ち、違います!」

ネジ「だったら襲撃犯の名を吐け!打ち所が悪かったら死んでいたぞ!」

サスケ「おい!」

ネジ「・・・サスケか?久しぶりだな、随分と髪が伸びて」

サスケ「その手はなんだ」

ネジ「この悪戯小娘の仲間が俺を」

サラダ「パパ!」

ネジ「パ、パパ?誰が」

サスケ「お前の目の前に居る」

ネジ「まさか・・・何を言ってるんだ・・・この子はどう見たって・・・えぇ・・・」

サスケ「何でかは知らないが嫁入り前の娘の胸倉掴んで生きて帰れると思うなよ、ネジ!!」

ネジ「どういう事だサスケ!まるで意味がわからんぞ!!」

サスケ「理解できないなら地獄でゆっくり考えるんだな!!」

サラダ「やめてパパ!ママー!またパパが荒ぶってるよ!」

ガラッ

サクラ「こら!」

サスケ「サ、サクラ・・・」

ネジ「何て事だ・・・何が起こっているのかサッパリだ・・・」

サスケ「悪かったなネジ」

ネジ「説明しろ」

サクラ「説明って言われてもサラダがネジさんを運んで来て・・・何でネジさんが」

ネジ「そうじゃない!」

サスケ「じゃあ何だ」

ネジ「パパとママとは何だ?」

サスケ「俺とサクラの娘だろ。どう見たって」

ネジ「幻術か」

サクラ「幻術じゃないわ」

ネジ「そうだったなサクラは幻術タイプだから・・・久しぶりに驚いたぞ」

サスケ「どう説明してやればいいんだ」

サクラ「何でネジさんが若い姿で」

サラダ「ほらボルトのお爺さんが生み出した新術で過去に飛んだのよ」

サスケ「四代目の?」

ネジ「家族ごっこか、大した奴らだ」

サクラ「またボルトの悪戯ね」

サスケ「悪戯ってレベルじゃないだろ。俺が言ってきてやる」

サクラ「あの子の悪戯はナルト以上だから四代目もヒナタのお父さんも極端に甘やかすから」

ネジ「幻術・・・幻術だろ」

サスケ「だったらついて来い」

ネジ「イタチの幻術だ・・・あの男は常識外れだから」

サスケ「いいから来い!」

ボルト「つまり・・・どういうことだってばさ?」

サスケ「今回の悪戯は度を超えている」

ボルト「わかるってばさ」

ミツキ「でも面白ければそれでいいよね、パパだって」

サスケ「俺はお前の親父じゃない」

ミツキ「またまた、僕の母がうちはサスケは父だって」

サスケ「それで一悶着あったんだ。やめろ」

ネジ「お前!大筒木ネトリだったな!?ヒナタ様を狙う悪漢め!」

ミツキ「ボルトのおじさんは相当あれなんだね」

ボルト「普段とあまり変わらないってばさ」

サスケ「って事だ」

ネジ「いやいや・・・サラダはサスケとサクラの娘なんだな。こいつらは」

ボルト「俺の父ちゃんはナルトで母ちゃんはヒナタだってばさ!」

ミツキ「僕の母は大蛇丸そして父はサスケです」

サスケ「やめろ」

ミツキ「ちなみにサラダの母は本当は香燐さんですよ」

サスケ「やめろォ!それも一悶着あったんだよ!!」

ミツキ「おっと暴力はいけません」

ネジ「まるで意味がわからんが俺は未来の世界に誘拐されたって事か、この子は大筒木ネトリではなく」

サスケ「そうだ」

ネジ「大蛇丸って女なのか」

サスケ「今も昔もオカマだ」

ネジ「何て事だ・・・俺はどうすればいいんだ」

ネジ「・・・」

いのじん「若いネジおじさんだ!」

シカダイ「はあ・・・」

サスケ「この色白がサイといのの子供のいのじんでその病んでるのがシカマルとテマリの子供だ」

シカダイ「はあ・・・」

ネジ「何で落ち込んでるんだ」

ボルト「ずっと自分を支えてくれていた幼馴染が行方不明になってしまったんだってばさ」

ミツキ「割り切りなよ、もう無理だって」

シカダイ「ほっとけよ!」

サラダ「可哀想なシカダイ・・・」

シカダイ「あいつは何処かに居るんだ!あいつは・・・!」

ボルト「わかるってばさ」

ミツキ「特徴はこんな髪型してて右手にブレスレットつけて首元に音符のアクセサリーを付けてるんだ」

ネジ「何とかしてやれサスケ」

サスケ「探したって見つからないんだ仕方がない」

ネジ「この薄情者!」

サスケ「いいかシカダイ・・・どんなに遠く離れても途切れる事がないのが絆なんだ」

シカダイ「途切れてるだろ!何が任務で笑顔だ!ふざけるな!!」

いのじん「あ、シカダイ!」

ミツキ「情緒不安定なんだ。笑顔に取り憑かれてるというか」

ネジ「あのシカマルとテマリの息子とは思えんな」

サスケ「少し大人しい奴でな」

ネジ「・・・」

ネジ「ナルト達に会いたい」

ナルト「俺ならここだってばよ!」

ボルト「だってばさ!」

ナルト「だってばよ!」

ボルト「てばさ!」

ナルト「てばよ!」

ネジ「どうしたんだ2人は」

サスケ「ボルトは反抗期を迎えている」

シカマル「ナルト」

ナルト「白昼堂々の親子喧嘩はやめるってばよ・・・」

ボルト「ざまあ見ろクソ親父!」

ヒナタ「ボルト」

ボルト「お父上は綺麗な人なんだよなァ・・・」

ネジ「ヒナタ様・・・お美しい・・・」

トネリ「ヒナタァ・・・」

ネジ「お前は大筒木ネトリ!」

ナルト「だってばよ!」

ボルト「だってばさ!」

サスケ「もうヒナタは諦めろ、お前はオビトか」

トネリ「ヒナタを諦めろ?君は相変わらず冗談が好きだねサスケくん」

サスケ「触るな」

ネジ「まだ駆除してなかったのか」

サスケ「何度やっても蘇るんだよ」

トネリ「」

ナルト「しかしボルトの悪戯にも参ったってばよ」

ボルト「うるせェ!」

ヒナタ「ボルト」

ボルト「お父上は何一つとして悪い事は言ってないんだよなァ・・・」

シカマル「帰る方法はあるのか」

ボルト「そんなの知らないってばさ」

ヒナタ「ボルト」

ボルト「お爺様の術を再び使えばいいんだよなァ」

サスケ「だそうだ」

ネジ「もう少しだけ居たい」

ボルト「ネジおじさんってば我儘だってばさ!」

ヒナタ「・・・」

ボルト「ネジおじ様はいつも正論なんだよなァ」

ヒナタ「ごめんなさいネジ兄さん」

ネジ「いえヒナタ様を一目見れて俺は感動です」

ボルト「プッ」

ナルト「笑っちゃダメだってばよ!ネジってば中身はかなり変態なんだから!」

ボルト「ドヘドヘ!」

ヒナタ「・・・」

ナルト「男ってばみんな獣なんだよなァ」

ボルト「お父上は博識ですねェ・・・」

ネジ「何なんだこいつら」

ヒナタ「ネジ兄さーん!」

ネジ「お、俺か!?」

ネジ「お前は未来の俺か!?」

ネジ「未来の?という事は過去から来た俺?そうか時期的にこの時間だったな」

ネジ「生きている・・・俺が生きている!」

ネジ「そうだ!俺は生きているぞ!!」

ネジ「俺!」

ネジ「俺よ!」

ボルト「男同士で抱き合ってるってばさ」

ナルト「何かホモホモしいってばよ」

ヒナタ「・・・」

ナルト「美しき男の対面だってばよ」

ボルト「僕も見習いたいですよ、お父上」

ヒマワリ「おじさん・・・2人居る?」

ネジ「紹介しよう過去の俺だ」

ネジ「何て可愛らしい子なんだ」

ネジ「ナルトとヒナタ様の娘だ。誰よりも可愛い」

ネジ「この地球上で1番だ!」

ナルト「プッ」

ボルト「くすくす」

ヒナタ「・・・」

ナルト「いいおじさんを持って2人は幸せだってばよ」

ボルト「僕も光栄ですよ。お父上」

ネジ「他の奴らは元気なのか?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ネジ「リーやテンテン、我愛羅は元気なのか?」

ナルト「が、我愛羅!?」

ネジ「どうしたんだ?いつもならわかるってばよ・・・と言うお前が」

ナルト「もう1度言ってくれってばよ」

ネジ「わかるってばよ」

ボルト「プッ」

ヒナタ「・・・」

ボルト「何一つとしておかしくありませんよね」

ナルト「普通だってばよ」

ネジ「我愛羅がどうかしたのか?尋常じゃない驚き方だったぞ」

ナルト「ボルト・・・サスケを」

ボルト「何で俺が父ちゃんの言うこと聞かないといけないってばさ!」

ナルト「たまには父ちゃんの言うことを聞けってばよ!」

ボルト「うるせェ!!!」

ヒナタ「・・・」

ナルト「2人で仲良く行くってばよ」

ボルト「僕達は木の葉で1番の仲良し親子ですよね」

ネジ「ヒナタ様もご一緒に?」

ボルト「いえ母上は待機された方がいいですよ」

ナルト「そうだってばよ!ヒマワリだって居るんだぞ」

ヒナタ「ネジ兄さんが居るから大丈夫よ。そうだよねボルト?」

ボルト「はい!母上の言う通りであります!」

サスケ「我愛羅・・・」

ネジ「あいつ死んだのか」

サスケ「死んではいない・・・どうすんだナルト」

ナルト「過去から来たネジには言いにくい事なんだよな」

ネジ「そう言われると気になる!教えてくれ!」

ナルト「言っちまうか」

サスケ「やめとけ、こいつの寿命が縮む」

サラダ「風影様?それなら」

サスケ「シッ」

サラダ「パパのケチ!」

サスケ「そんな事よりサラダの反抗期を治してくれ」

サクラ「この年頃の女の子はそういうもの私にも覚えがあるわ」

ナルト「サスケってば自分より俺やイタチに懐いてるのが気に入らないんだ」

ネジ「暁の奴らも健在だったな」

イタチ「そう健在なんだ」

鬼鮫「まるで変わっちゃいませんよ」

ナルト「サスケ」

サスケ「ついて来いネジ」

ネジ「我愛羅は」

サスケ「いいから来い」

ボルト「七三のおっさんの事なら言ったっていいんじゃね?」

ナルト「絶対にダメだってばよ!」

トネリ「僕的には人妻になってもヒナタが欲しいんだよね・・・何でかわかる?わからないよね地球人には」

デイダラ「うるせえな」

シン「暁は堕落している。現リーダーのイタチを俺が越えねば暁という組織が終わってしまう!」

飛段「このクソうるせえ奴らどうにかなんねえのか?」

サスケ「あれを見ろ」

ネジ「ネトリ・・・あのハゲた写輪眼の男は」

サスケ「シンって言って前に話したろ」

ネジ「例のイタチファンか?」

サスケ「ああ」

ネジ「暁なのか!?」

サスケ「マダラも居るオビトも居る俺の仕事はこのバカ達のストッパー役だ」

イタチ「バカとは失礼な」

鬼鮫「今や暁も悪ふざけはやめてサラダちゃんの成長を見守る集団になったと言うのに」

サスケ「サラダに近づくなって何度も言ってるだろ!だからサラダは俺を」

イタチ「サラダの好感度は俺の方が高い。そうですよねオビトさん」

オビト「おうよ」

シスイ「だってサスケって多忙からさ俺達がサラダの面倒を見てたんだよ」

長門「そうそう」

オビト「お前ネジか?随分と若返っちまったな!」

ネジ「俺は過去から来たネジだ」

オビト「過去?先生の新術か!ボルトの奴またやりやがったのか!」

イタチ「ボルトくんは俺達側の子ですから」

ネジ「何も変わってない・・・こいつらだけは何一つとして変わってない」

イタチ「今日のサラダ当番は誰だ」

サソリ「マダラだ」

イタチ「サスケの出番か」

オビト「誰だ!あのおっさんを当番にしやがったのは!!」

トネリ「おっさん?君達も十分おっさんじゃないか」

デイダラ「おっさんじゃねえ奴が居るのか?いねえだろ」

ネジ「独身なのか」

サスケ「デイダラ以外はな」

ネジ「えぇ・・・結婚してるのか?あの1番子供っぽい奴が」

オビト「マダラの野郎!サラダに指一本触れたらぶっ殺すぞ!」

イタチ「オビトさん、サスケ」

オビト「行こうぜサスケ」

サスケ「ったくマダラだけは」

ネジ「サラダも幸せ者だな。やる事は無茶苦茶だが最強のボディーガード集団が居るのだから」

イタチ「長年見てきたサスケとサクラちゃんの娘だから」

鬼鮫「イタチさんの姪っ子ですからねぇ」

ネジ「我愛羅の事が気がかりだが、帰るか俺も元の時代に」

ボルト「だってばさ!」

トネリ「やあボルト」

ボルト「ペッ!死ねってばさ!変態ストーカー野郎!」

トネリ「僕とヒナタの子供は実にナルト似だ!フハハハハ!!」

ネジ「狂ってるのか」

イタチ「かつてのオビトさんの3倍ぐらいにな」

サクラ「驚いたわよマダラが天井裏に忍んでるなんて」

サスケ「悪かったな迷惑かけて」

オビト「老けたなサクラ・・・マジで老けた」

サクラ「それ毎日言ってるじゃない!」

オビト「だって老けてんだよ。ババアだぜババア!」

サクラ「私より歳上のリンさんはどうなるのよ!」

オビト「うるせえぞ!リンは綺麗だからいいんだよ!!」

サラダ「オビトおじさん」

オビト「どうした?」

サスケ「お前サラダには甘いな」

サクラ「親の私達には昔からキツかったのに」

オビト「てめえらと違って素直でいい子なんだよ!」

サラダ「昔のパパとママってどうだったの?」

オビト「前に話したろ?サラダの親父とおふくろは」

サラダ「だから」

オビト「・・・そういう事か」

サラダ「うん!」

オビト「ちゃんと見てなかったのか?」

サラダ「ネジさん連れてくるのに精一杯だったから」

サスケ「どうしたサラダ」

オビト「可愛い子には旅をさせろってな!ほら行こうぜサラダ」

サラダ「うん!」

ボルト「だってばさ・・・だってばさ・・・」

ネジ「いい未来だ。実にいい未来だ」

ボルト「だってばさ・・・だってばさ・・・」

ネジ「ナルトとサスケに子供が居るんだな。シカマルやサイにも・・・リーは?リーはどうなんだ」

ボルト「メタル・リーだってばさ」

ネジ「居るんだなリーにも」

ミナト「術式完成!」

ボルト「爺ちゃん!」

ミナト「これで帰れるよねネジくん」

オビト「先生!」

ミナト「オビトとサラダ?」

オビト「悪りいけどサラダを連れてって来れよ」

ボルト「わかるってばさ」

ミナト「仕方が無い・・・お婆ちゃんとお母さんには内緒だよボルト」

ボルト「小遣い来れってばさ!」

ミナト「帰りは自分でできるよね?」

ボルト「ネジのおっちゃん連れて来た時と同じなんだろ?楽勝!」

オビト「ボルトは男だからサラダを守ってやれよ。できるよな?」

ボルト「当然だってばさ!」

ネジ「帰ろう。それと2人はナルトやサクラの子供だと言ってはダメ・・・なんだな」

オビト「いいんじゃね?どうよ先生」

ミナト「絶対にダメだね、そういう決まりがあるから」

サラダ「若い頃のパパとママってどんな感じなんだろ・・・」

ネジ「しかし時空移動というのは中々」

ミツキ「いいものでしょ?」

いのじん「若い頃の母さんと父さんか」

シカダイ「俺はこんな事してる場合じゃないんだよ・・・」

サラダ「あれ?ボルトは」

ネジ「あのやんちゃ坊主め!おじさん怒るぞ!!」

ミツキ「ボルトの事だから火影に喧嘩売りに行ってる・・・だよね?」

リー「ネジ!ネジじゃありませんか!!生きていたのですね!!」

テンテン「やっぱり天に召されてなかったのね!」

ネジ「当然だ!俺の気分は最高にハイになっているぞ!」

テンテン「そう・・・」

リー「ネジ・・・」

ネジ「ボルトを見なかったか?ナルトに似たやんちゃ坊主でな」

テンテン「ううん」

ネジ「全くけしからん奴だ」

リー「その子達は?みんな何処かで見た感じがしますが」

ネジ「良くぞ聞いてくれた!この子達は」

サラダ「ネジさん!」

ミツキ「それは言っちゃダメだよ」

いのじん「自重してよ」

ネジ「す、すまん」

シカダイ「何で1人で盛り上がってるんだよ・・・俺はこんな事してる場合じゃないんだぞ・・・」

ネジ「この子達は・・・何というか」

ミツキ「僕の名は神代ミツキです」

サラダ「わ、私は・・・天城サラダ!」

いのじん「僕は真月いのじんで、あれは黒咲シカダイ」

シカダイ「はあ・・・」

ネジ「咄嗟に嘘を付くなんて・・・大した奴らだ」

チョウチョウ「あちしは」

ネジ「何だこいつは・・・何処から出てきた」

チョウチョウ「チョウチョウ・アークライト!イカしてるゥ~!」

ネジ「その嘘はダメだ・・・!何処の子だ!?」

テンテン「みんな聞いた事の無い名前ね」

ミツキ「それはそうですよ。僕達は心の里からやって来た忍ですから」

いのじん「ですが心の里はアカデミーの襲撃で無茶苦茶にされまして」

ネジ「もういいんだ。そんな大嘘を信じる」

リー「何て卑劣な!」

ネジ「良かった・・・信じてくれて」

テンテン「でも誰かに似てるよね。みんな知り合いそっくり」

ネジ「それはそうだろうな。だって子供なんだから」

リー「そうでしょうか?」

ネジ「いかんいかん!ボルトを探さなくては」

ミツキ「とりあえず僕がネジさんと行動するから、みんなはそれぞれの両親に会いに行きなよ」

ネジ「こら!」

サラダ「大丈夫です。ちゃんと自分の身分は明かしませんから」

ネジ「この子は信用できるが他は信用できんぞ!」

サラダ「ママ・・・あんまり変わらないのね」

サクラ「それでサスケくんが」

我愛羅「サスケを信じてやるんだ」

サクラ「でも・・・」

我愛羅「うーん」

サラダ「七三おじさんって昔はパンチパーマだったんだ」

我愛羅「よし弟弟子としてどうにかしよう」

サクラ「どうにかって?」

我愛羅「それに俺は半分木の葉の忍のようであり第7班って感じがするだろ」

サクラ「ま、まあ」

我愛羅「大丈夫だ。サクラは俺にとって四人目の友でもあって」

サラダ「どうしてママと七三おじさんが」

サクラ「そう言えば雰囲気変わったよね」

我愛羅「俺はもう子供から大人になってしまったから・・・強制進化だったが」

サクラ「あっ」

我愛羅「まあ見てくれ」

サクラ「ごめんなさい師匠が無理矢理」

我愛羅「済んでしまった事だ。俺は何も言わん」

サラダ「パパの事を話してるの?でもパパが一体」

サクラ「さすがにナルトとサスケくんに匹敵する実力者は違うわね」

我愛羅「ああ」

サラダ「まさか七三おじさんがパパが居ない間にママを!?」

我愛羅「実にいいタイミングで五影会議があったものだ。それも木の葉で」

カカシ「何というか・・・大丈夫か身体」

我愛羅「より強くなった気がする」

エー「何だったら仇を討ってやろうか?こんな若い奴を酔った勢いで襲いかかるとは許せん!」

オオノキ「ワシももう少し若けりゃ綱手と一発ヤれたもんじゃ」

エー「まあ・・・確かに」

オオノキ「羨ましいもんじゃぜ」

我愛羅「やめてくれ俺がわざとやったみたいじゃないか!」

エー「本音はどうだ」

我愛羅「俺も男だ・・・最高だったが旦那と俺の土下座合戦が始まって笑えなかった」

エー「旦那は何と」

我愛羅「とにかくすまないと俺もすまないと返して」

カカシ「ちょっと会議何だからもっと真面目に」

エー「お前はまだ影になって日が浅いからノリについていけないんだろ」

オオノキ「先代のオビトは明るかったぞ」

エー「その後就任した二代目はやたらと好戦的だったな」

オオノキ「本人にとっては今だ戦争なんじゃぜ」

カカシ「オビトは明るいと言うよりは・・・」

エー「一緒に居たイタチはよく水影に絡んでたな」

オオノキ「うちは一族とは言うほど悪い奴ではないとあの2人には教わったわ」

カカシ「あの迷惑コンビが外では評価が高いのか・・・あんなに迷惑の権化の2人が」

我愛羅「では真面目な話をしよう。今日の議題は」

エー「うちはサスケなら随分前に雲隠れに来たな」

我愛羅「元気だったか」

エー「うちの手練れのジェイと戦ってお互い切磋琢磨していたな」

我愛羅「元気そうだ」

オオノキ「うちにも来た」

我愛羅「様子は」

オオノキ「わしや他の連中にデイダラの様子を聞かれて若干困惑しておったわ」

我愛羅「会ってやればいいんじゃないか」

オオノキ「あんな里を出たり入ったりする悪童なんてわしは知らん」

カカシ「サスケがどうかしたのか?」

我愛羅「実はサクラが寂しい思いをしていてな」

カカシ「そんなこと俺は一言も聞いていないぞ」

我愛羅「サクラは気丈な女だ。かつて担任だったあなたには聞けないのだろう」

エー「青春か」

オオノキ「わしももう少し若けりゃ」

我愛羅「今は何処で何をしているのやら」

エー「それとカカシよ、お前はどういう教育をしてる」

カカシ「は?」

エー「惚けるな!そこで聞き耳を立てている奴!出て来いや!!」

我愛羅「怒鳴るんじゃない!俺が確かめる」

ガチャッ

サラダ「あっ・・・」

我愛羅「サスケとサクラの子・・・安心しろ。この子は人畜無害の心優しい子だ」

エー「コラァ!」

オオノキ「やめんか」

カカシ「見た事ないな、何処の子だ」

サラダ「て、天城サラダです。心の里から来ました」

エー「そんなものは知らん」

我愛羅「そうか、遥々そんな遠いとこから」

オオノキ「知っておるのか!?」

我愛羅「勿論」

エー「博識のお前が言うのなら」

オオノキ「認めるしかないのう」

サラダ「七三おじさんはどうして私を」

我愛羅「シッ」

メイ「申し訳ありません!道が混んで遅れて」

カカシ「あ、どうも」

サラダ「こ、この人!?」

我愛羅「どうしたサラダ」

サラダ「べ、別に・・・あの綱手様は私の母の師は」

我愛羅「元気だぞ」

サラダ「おじさんは」

我愛羅「どうしてしまったんだ?確かに今の俺はパンチパーマだが」

サラダ「だ、大丈夫」

我愛羅「サスケが居ない事はこの子に知られてはならんな。何か適当な話でも」

カカシ「何て事だ、会議なのにまるで会議じゃない」

我愛羅「では近況報告を」

カカシ「じゃ俺が」

我愛羅「よろしくどうぞ」

カカシ「大蛇丸が再び不穏な動きをしているらしく意見を」

エー「そんなもん暁にどうにかさせときゃいいだろ」

メイ「うちの鬼鮫も居る事ですし」

オオノキ「デイダラもおるんじゃぞ」

カカシ「いや確かに居ますけど!あいつらは」

メイ「確かに暁メンバーと言えばこの世の中で最も自由な者達」

エー「好き放題やって飽きればフラフラする人間としても忍としても最低だが」

オオノキ「魂は腐っとらん」

カカシ「あなた達は暁をどういう目で」

エー「五大国最強最大の集団」

メイ「数は少ないが個々の力は何者にも勝る」

オオノキ「言ってみれば天才中の天才の集まりじゃぜ」

カカシ「しかし今のような平和な」

エー「馬鹿野郎!平和な時代だからこそ奴らが必要だ!」

メイ「賛成です。彼らはある意味では救世主」

オオノキ「それらを束ねる長と言えば木の葉の里長」

メイ「あなたなのですよ、六代目火影」

カカシ「知らないところで暁や木の葉の評価がこんなにも上がっているんだな」

我愛羅「すまないが少しトイレに」

サラダ「お、おじさん!」

サラダ「おじさんはどうして私を」

我愛羅「そっくりだ」

サラダ「そっくり?」

我愛羅「2人にな」

サラダ「それだけでわかるの?」

我愛羅「おじさんにとって友達だから2人は」

サラダ「おじさん・・・これ言わなきゃいけない事だと思う」

我愛羅「どうした」

サラダ「やっぱりダメだ・・・ここで私が口を言ったら」

我愛羅「サスケの事なら心配するな。あいつは少し抜けているがサクラを不幸にする男ではない」

サラダ「そうじゃなくて!」

我愛羅「言いたくないのなら言わなくてもいい」

サラダ「おじさんにとって・・・」

我愛羅「ネジは生きているか?」

サラダ「生きてるけど」

我愛羅「サラダの言おうとしている事は俺の未来に関わる事じゃないか?」

サラダ「そうだけど」

我愛羅「ネジが生きているのならば未来は変わったんだ。俺だって変える事ができる」

サラダ「うん!」

我愛羅「不幸な事か?」

サラダ「多分・・・いい事じゃないかな」

我愛羅「だったら楽しみだ」

メイ「では私の結婚相手を」

カカシ「何を言ってるんだ」

エー「目を合わせるな」

オオノキ「お前さんは若いから取り込まれるぞ」

カカシ「俺には子供も妻も居るので」

エー「甘い!」

メイ「では紹介でも何でもいいので」

カカシ「何だ・・・この人こんなに危なそうな人なのか」

オオノキ「あまりに相手を探しすぎて霧隠れのアカデミーで教師をやってるようじゃぜ」

エー「恐ろしい女よ」

我愛羅「あースッキリした」

メイ「挙手を」

我愛羅「はい?」

メイ「さすがは風影殿・・・それで一体誰を」

我愛羅「良くわからんが俺でいい。俺は若いから小回りも訊くだろうし」

カカシ「!?」

エー「!?」

オオノキ「!?」

メイ「ありがとうございます!」

我愛羅「何の話だ?」

カカシ「お前って奴は」

我愛羅「?」

カカシ「間が悪いというか、とりあえず逃げとけ終わったら」

エー「次はお」

ボルト「だってばさ!!!」

サラダ「ボルト!?」

ボルト「五影がガン首揃って集まってやがるな!革命だってばさ!!」

カカシ「ナルトか?」

ボルト「うるせェ!」

エー「元気のいい坊主だ・・・火影ェ!どういう教育をしとるんだ!!」

カカシ「知らん奴ですよ知らん奴!」

エー「だがやる気満々だな」

ボルト「かかって来いや!!」

エー「ダラッシャァ!!!」

ボルト「負ける気がしねェ!!」

カカシ「何者なんだ?ナルトそっくりだぞ」

サラダ「えーっと・・・九十九ボルトです」

カカシ「何だ別人か」

ボルト「オラァ!影分身の術!!」

エー「ペッ!分身程度で何を」

ボルト「新世代忍術を見せてやるってば!魔の四角窓の術!」

カカシ「な、何だあいつの胸の部分が!」

オオノキ「ありゃ電子レンジじゃぜ!」

ボルト「いくってばさ!」

ボルト「ドヘッドヘッ!」

ボルト「地獄のコンビネーション・パートΩ!!!」

エー「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ」

エー「」

メイ「ま、まさか」

カカシ「あの雷影を」

ボルト「師匠の最初の教えは革命!さあ次は誰だ!!」

サラダ「あ、ヒナタおばさん!」

ボルト「大丈夫ですか雷影様!?一体誰がこんな惨い事を・・・僕は許せないですよ母上!」

オオノキ「どうやら時代じゃぜ」

我愛羅「許してやってください」

オオノキ「わしは今日をもって引退しようと思う」

メイ「引退?何故ですか」

オオノキ「いつまでも年寄りが上に立っていても若者は育たん」

カカシ「では後任は」

オオノキ「それは帰って来てから決めるとしよう・・・しかし」

ボルト「母上は?」

サラダ「あそこでずっと見てるけど」

オオノキ「あの若さでわしの知らぬ術を使うとは・・・大した奴じゃぜ」

ボルト「居ねえじゃねえか母ちゃん」

サラダ「後ろ!」

ボルト「何処へ行かれたのでしょうか母上は」

カカシ「そっくりだナルトに」

ボルト「あ、我愛羅おじ様!僕ですよボルトですよ」

我愛羅「ナルトの子にしては礼儀正しいな、性格はヒナタ寄りなのか?」

カカシ「雷影様がこうなったんだ。今日の会議はこれで終了という事で」

我愛羅「無闇やたらに喧嘩を吹っかけちゃダメだ」

ボルト「いいんだってばさ!俺ってば」

サラダ「ヒナタおばさんがずっと見てる」

ボルト「わかりました!暴力なんて野蛮ですよね!」

メイ「では約束を守ってもらいましょう」

我愛羅「約束?」

メイ「ええ」

ボルト「あれって」

サラダ「やっぱり止めなきゃダメだよね」

ボルト「バカ言ってんじゃねえ!そんな事すりゃ」

サラダ「わかってるよ。でも」

ボルト「とりあえずおっさんを追うってばさ!」

サラダ「追ってどうするのよ!?」

ボルト「つまり・・・どういうことだってばさ?」

サラダ「止める事もしないで追うなんて」

ボルト「わかるってばさ・・・」

サラダ「・・・何とか言ってくださいよ、ヒナタおばさん」

ボルト「何を言ってるんだサラダ!僕達が勝手に歴史を変えちゃダメじゃないか?」

サラダ「そ、そうだよね」

メイ「こんな時のために近くで宿をとっておきましたので」

我愛羅「実に嫌な予感がしてならない」

ボルト「・・・」

サラダ「・・・」

ミツキ「こんなとこに居たんだ」

ボルト「まあ歴史の瞬間を見たんだってばさ」

ミツキ「あー我愛羅さんのね」

サラダ「何でも今年の七三おじさんは女難の相が出てるとか何とかで」

ボルト「最高にヤバい年だって父ちゃんから聞いた事があるってばさ」

ミツキ「そうだよね、何たって綱手様と五代目水影様に無理矢理押し倒されて妊娠させちゃったんだもん」

サラダ「悲惨・・・」

ボルト「悲しい話だってばさ」

サラダ「そういえば他のみんなは?シカダイとか」

ミツキ「シカダイはいのじんが見張ってるよ死なないように」

サラダ「そうなんだ」

ボルト「今は辛いけど七三のおっちゃんも俺達の時代じゃ笑ってるってばさ」

ミツキ「だよね」

サラダ「うん!」

ボルト「さあて、そろそろ父ちゃんに喧嘩売ってくるってば」

ミツキ「ボルトのお母さん!」

ボルト「父上の様子を見に行くとしよう」

ミツキ「僕達のパパもね」

サラダ「パパはあんたのパパじゃない!」

ミツキ「竿姉妹ってやつだよ」

サラダ「・・・」

ナルト「だってばよ!」

ボルト「だってばさ!?」

ナルト「てばよ!」

バシッ

ボルト「てばさ!」

バシッ

ナルト「てばよ!」

バシッ

ボルト「てばさ!」

バシッ

ナルト「だってばよ!てばよ!」

ボルト「だってばさ!てばさ!」

サラダ「何やってるの・・・?」

ミツキ「うずまき流のスキンシップじゃない?」

ナルト「てばァ・・・」

ボルト「てばァ・・・」

クシナ「だってばね!」

バシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッ

ナルト「てばよォ!」

ボルト「てばさァ!」

クシナ「てばね!」

ナルト「・・・」

ボルト「・・・」

ナルト「なるほど大体わかった」

ボルト「今から2年後に2人の傀儡人間が現れ木の葉の里に襲いかかるってばさ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ボルト「嘘だってばさ!」

ナルト「そういう嘘は喉元に螺旋丸の刑なんだよなァ」

サラダ「ほ、火影・・・」

ナルト「それは後数年後だってばよ」

サラダ「ご、ごめんなさい」

ボルト「英雄なのか?」

ナルト「それは後の話だってばよ」

サラダ「七代目は柱間ダラとの戦いでパパ達と」

ミツキ「シッ」

サラダ「あっ」

ナルト「大丈夫。俺ってば負けねェから」

ボルト「父ちゃんさ火影なんてやめちまえよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ボルト「わかるってばさ」

ナルト「ボルトォ!」

ボルト「父ちゃん!」

サラダ「全然仲良しよね」

ミツキ「それが親子なんだよ」

サラダ「この時代のパパは何やってるんだろ」

いのじん「見なよサラダの父さんが居る」

リー「サスケくん!?サスケくんじゃありませんか!!」

ウタカタ「だから俺はサスケじゃない」

テンテン「イメチェンしたんだ?」

ウタカタ「だから俺はサスケじゃないと何度も何度も言ってるだろ!」

リー「サスケくん!誰ですか、その女性は!?」

ウタカタ「だからサスケじゃない」

いのじん「みなよシカダイ」

シカダイ「・・・」

いのじん「金髪の巨乳だよ。ほらシカダイ」

シカダイ「俺は金髪より赤髪の方がいい・・・ちょっと黙ってくれ」

ウタカタ「弟子のホタルだ。ナルトに何も聞いていないのか?」

ホタル「ウタカタ様この人達はナルトさんの」

テンテン「少し幻滅したよサスケには」

ネジ「白眼!」

ホタル「な、何ですか!?」

ネジ「お前には酷な話だがそいつとサクラは交際しているし子供もできる」

ホタル「えっ!?」

ウタカタ「いやいや!何でそうなるんだ!?」

ネジ「そういうふしだらな生き方は俺が許さんぞサスケェ!」

テンテン「最低よサスケ!」

リー「後でガイ先生と僕とで青春の汗を流しましょう!」

ホタル「ウタカタ様のバカ!」

ウタカタ「えぇ・・・何だこいつら・・・何なのこいつら」

いのじん「サラダのお父さんも中々やるよね」

シカダイ「・・・」

リー「ずっと落ち込んでますね」

ネジ「何でも幼馴染が行方不明になったそうだ」

リー「それは気の毒ですね」

いのじん「シカダイのお父さんはうちの里長の補佐役でさ」

テンテン「それって凄いんじゃない?」

いのじん「凄いけど腰巾着って罵られるんだ」

リー「そんなの許せませんよ!」

ネジ「もっと自分に自信を持つんだ。お前はお前で父親は父親だ」

シカダイ「うるさい!」

ネジ「うるさい?うるさいとは何だ!」

シカダイ「お前に俺の何がわかるんだ!」

ネジ「何だと!?そんなんだから幼馴染が行方不明になるんだ!この大馬鹿者め!」

シカダイ「・・・」

テンテン「ネジ!」

ネジ「す、すまん」

いのじん「シカダイ」

シカダイ「少し1人にしてくれよ」

リー「今のは言い過ぎですよ」

ネジ「しかしだな」

テンテン「一言多いのよネジは」

ネジ「・・・」

リー「例えばネジの大切な人が遠くへ行ってしまったら、どうですか?」

ネジ「・・・嫌だ」

テンテン「ほら見なさいよ」

リー「そういうわけで彼を探しましょう」

テンテン「ほらサスケも」

ウタカタ「もうサスケでいい。そこまで言われるならサスケでも俺はいい」

ネジ「しかし雰囲気がすっかり変わったサスケよ」

ウタカタ「・・・ああ」

リー「サクラさんとは」

テンテン「やめなよ、サスケはあの子と浮気したんだから」

ネジ「いや俺はあっちの方がいいぞ、さっき白眼で見たんだが」

テンテン「ネジのテンションが高い」

リー「いいじゃないですか、ネジだって来れからは正直に生きて行こうと思っているのですよ」

ネジ「ハハハ!」

ウタカタ「ナルトの奴も俺とサスケが似てるなら言ってくれればいいのに」

ウタカタ「大体6尾って数字的に半端すぎるんだ・・・それにこの木の葉の住民と来たら」

ネジ「サスケ」

ウタカタ「何だ!」

ネジ「シカダイを追うんだ」

いのじん「シカダイは精神的に病んでるから死んでしまうかも」

テンテン「追うわよサスケ!」

リー「行きましょうサスケ!」

ウタカタ「ああ・・・」

シカダイ「はあ」

ガイ「どうした少年!ため息なんてついて」

シカダイ「この人はマイト・ガイ・・・この時代でも元気なんだな」

ガイ「悩み事があるなら俺に話してみろ。さあ!」

シカダイ「いや別に」

ガイ「そう遠慮するな」

シカダイ「苦手なんだよ俺!あんたみたいに暑苦しい奴が!」

ガイ「苦手なら尚更克服しないといけないな!」

シカダイ「あっち行けよ!」

ガイ「どうにも俺は悩んでいる若者を見ていると放ってはおけなくてな」

シカダイ「しつこい」

ガイ「ハハハ!よくしつこいと言われているよ」

シカダイ「あんたは悩み事が無くていいよな!俺は幼馴染が行方不明になって父親といつも比べられているんだぞ!」

ガイ「父親と?君のお父さんは偉いんだな」

シカダイ「そうだよ!でも笑顔なんて意味が無い事がわかった。俺はみんなを笑顔にするなんて無理なんだ!」

シカダイ「俺じゃ何をやったって無理なんだよ!!」

ガイ「努力はしたか?」

シカダイ「・・・した」

ガイ「君の言い分は正しいかもしれない。若いんだから挫折だってするさ」

シカダイ「何が言いたいんだ」

ガイ「若いうちから何もかも詰め込んだって意味は無い。何事も一歩一歩進んで行くんだ」

ガイ「そう!一歩一歩だ!きっといつか君の努力が報われる日も来るさ、君はまだまだ若い」

シカダイ「・・・」

シカダイ「俺は若いか」

テンテン「居た!」

リー「すみませんネジが」

シカダイ「いや別にいいんだ」

いのじん「どうしたんだシカダイ?」

シカダイ「俺が落ち込んでてもあいつは帰って来ないし俺の思い描く任務なんてできやしないから」

いのじん「そ、そうなんだ」

ネジ「一件落着だなサスケ」

ウタカタ「そうだな」

ナルト「ウタカタァ!!」

ウタカタ「ナルト!同じ人柱力として俺の話を」

ナルト「お前ってば全部聞かせてもらったってばよ」

ウタカタ「全て違う!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ウタカタ「みんな俺とサスケって奴を間違えるから悪いんだ」

ナルト「もう遅い」

ウタカタ「何故だ」

ナルト「既にビーのおっちゃんに連絡しちまったんだよなァ」

ウタカタ「キラー・ビーにか・・・」

ナルト「今度里に出向いて8尾固めを決めてやるって」

ウタカタ「何て厄介な・・・」

ネジ「お前・・・サスケじゃないのか!?」

ウタカタ「だから言っただろ!」

翌日

ボルト「じゃ帰るってばさ」

サラダ「ちょっと待って!ママとまだ話してない!」

ミツキ「だって君のママかなり怒ってたよね?また今度来ればいいさ」

シカダイ「早く帰ろう!未来が俺を待っているから」

ナルト「そんなに早く帰らなくたっていいってば」

ボルト「時空警務部隊が時間移動にうるさいってばさ」

サラダ「パパにも会ってない!」

ミツキ「君のパパって旅に出ているんだろ?仕方無いよ」

サラダ「帰ったらパパとママに色々と聞いてやる」

ネジ「元気でなボルト」

我愛羅「未来の俺によろしく言っておいてくれサラダ」

ボルト「元気って言っても放っておけば会えるし」

サラダ「そうだよ!」

シカダイ「早く帰るぞ」

ボルト「それとマダラには気をつけるってばさ」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「何が起こるんだ?」

ミツキ「僕の父が人柱力の毛から養殖十尾と何かしてクローン柱間を生み出してマダラが合体するんだ」

ネジ「何だと!」

我愛羅「俺の毛を盗むというのか!?」

ミツキ「全部じゃないから大丈夫」

ボルト「また今度遊びに来るから歴史を変えるんじゃねえぞー!」

ネジ「しかし毛なんてそう簡単に抜かれる物じゃ」

ナルト「床屋」

我愛羅「床屋だな」

ネジ「だから床屋に行ったからと行っても」

我愛羅「床屋以外にも抜かれる場所なんてよくあるぞ、それに毛は抜け落ちやすい」

ナルト「そういえば我愛羅は大蛇丸と再会したって」

我愛羅「あれは綱手にレイプされる少し前だったな。会ったぞ」

ネジ「そのとき毛は」

我愛羅「わからん・・・だが抜かれていたかもしれない」

ナルト「人柱力を集めるってばよ!」

我愛羅「もう遅いかもしれないぞ」

ネジ「すっかり人が変わったな。真面目になってる」

我愛羅「俺もお前もここ数日の間に変わった」

ナルト「考えてみりゃ人柱力の周りにはちゃんと仲間も居るし大丈夫だってばよ!」

ネジ「そうだな。特にこの里は手練れがゴロゴロと居る」

我愛羅「では俺は1度里に帰らさせてもらおうか」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

我愛羅「俺も腹を括ろうと思う」

ナルト「わかるってばよ」

ネジ「いつになく真面目だ」

ナルト「・・・」

ネジ「この事実を知らせるか?」

ナルト「当たり前だってばよ!大蛇丸を見つけ次第殺るってばよ!!」

カンクロウ「何っつったお前?」

我愛羅「俺は風影をやめる」

テマリ「やめるって一体」

我愛羅「いや男としても人としても俺は未熟者だ」

テマリ「未熟者?」

我愛羅「そう未熟者なんだ」

テマリ「・・・」

カンクロウ「いいぜ我愛羅」

我愛羅「すまない」

テマリ「本当にいいのかい?」

カンクロウ「どうせ1度の人生じゃん!好きに生きりゃいいのさ・・・ただな我愛羅」

我愛羅「?」

カンクロウ「五代目はお前じゃん?俺はそれまでの代理で・・・4.5代目の風影でいいじゃん?」

テマリ「いや聞いた事ないから」

我愛羅「・・・」

カンクロウ「しかしお前も運がいいのか悪いのか、水影にもヤられちまってよ」

テマリ「霧隠れの奴らが謝りに来てたぞ」

我愛羅「謝りたくはなるだろうな」

カンクロウ「話はそれだけか?」

我愛羅「いや後一つあるんだ」

テマリ「後一つ?」

我愛羅「うちはマダラと大蛇丸が派手な事をしようとしている」

テマリ「うちはマダラが」

カンクロウ「あいつは救いように無い馬鹿じゃん」

我愛羅「それと見合いの件は断ってくれ」

ガチャッ

風影「話は聞いたぞ我愛羅!」

カンクロウ「親父!」

テマリ「今真面目な話してんだから、あっち行きな!」

風影「何だ父親に対するこの扱いは!せっかく俺が我愛羅に磁遁の使い方を伝授しようと思ったのに」

テマリ「は?」

風影「いや俺の子供なんだから使えるぞ、コツさえ掴めば」

カンクロウ「何でそれをもっと早く言わないんだよ!」

風影「お前達はやれ砂だの傀儡だの扇子だのと俺の話に一つも耳を貸さなかったからだろ!」

風影「みんなしてお母さんっ子ばっかで!俺の立場なんて一つも無かっただろ!!」

我愛羅「だったら教えてくれ父様」

風影「よしいいだろう。他は」

テマリ「じゃあ私も」

カンクロウ「俺も」

風影「さすが俺の息子と娘!ところでテマリ」

テマリ「何?」

風影「あのデコハゲのシカマルとの交際は認めない。あと我愛羅も、ほらマツリとかいう一般家庭の子とも交際は認めない」

我愛羅「その心配はいらないよ」

風影「カンクロウは俺に似てまるでモテないから安心だな。だがなお前もたまにはそういう話を」

カンクロウ「うぜえから早よ始めろよ」

風影「じゃついて来るんだ俺に」

シノ「・・・」

キバ「何だシノ」

シノ「こうして皆がそれぞれの道を歩もうとしていると言うのに俺だけ何も無い。なぜなら俺は」

キバ「目立たねえから」

ナルト「だってばよ!」バシッ

キバ「何すんだ!」

シノ「いやキバの言う通りだ」

ネジ「・・・」

キバ「こいつガキの頃はサスケの次にヤバい奴って感じだったのに」

ネジ「そう言えばシノの未来だけ見てない気がするな・・・もしかしたら死んで」

ナルト「シノが努力してるのはみんな知ってるから気にすんなよ!」

ネジ「もう1度ボルトに聞いてみようか」

ナルト「ボルトは禁じ手だってばよ」

ネジ「!?」

ナルト「過去・現在・未来あらゆる情報が俺の小さな脳の中に凝縮されてるんだよなァ」

ネジ「・・・そ、そうか」

シカマル「ま、どうなるか何てわからねえし」

ナルト「俺はキバの未来のが心配だってばよ」

キバ「十三代目火影なんだろ?」

ナルト「だってばよ」

キバ「よし!」

シカマル「ナルト」

ナルト「てばてば・・・」

シノ「本当にそんなのがあるのか」

ナルト「あるってばよ」

シノ「ん?何か落ちてるぞ、うずまきボルト・・・うずまき?」

ナルト「アアアアアアアアアアア!!!」

シノ「な、何だ!?」

ナルト「ボルトのやつ忘れ物しちまったのか・・・」

キバ「うずまきボルト?ハハハ!ナルトのパクリみてえな名前だぜ」

シカマル「どうすんだナルト」

ナルト「ネジ以外に気取られたらマズいってばよ」

ヒナタ「あっ!」

ネジ「なっ・・・何故ここに」

キバ「うおっ!見ろよ!ヒナタそっくりだぜ?いや熟したヒナタ・・・ヒナタの親戚か?」

ナルト「多重影分身の術!!!」

キバ「でも巨乳だよな、いや爆」

ナルト「2000人で放つ螺旋丸!!!」

キバ「ぎやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

シノ「ナルト!?」

ナルト「キバってばお喋りだから記憶を消すしかねェ!!!」

シカマル「ナルト」

ナルト「ヒナタ!ちょっと来い」

ヒナタ「う、うん」

シカマル「おい大丈夫か?」

キバ「ダチに2000発の螺旋丸かますとか正気かよ・・・死ぬかと思ったぜ」

ナルト「ボルトの忘れ物を?困った奴だってばよ」

ヒナタ「また来ると迷惑かけそうだから」

シノ「・・・」

ナルト「シノォ・・・ここにきてお前ってば確信に突こうとする腹がヒシヒシと伝わってくるってばよ」

シノ「この女性はヒナタの親戚でもそっくりでもない。なぜなら声といい匂いといいヒナタだからだ」

シカマル「シノは信用できるから話してやろうぜ。こいつガキの頃から俺達のイタズラを先生に黙ってくれたじゃねえか」

ナルト「わかるってばよ」

シノ「いや今の会話で大体わかった。なぜならボルトとは名からしてナルトの子供・・・母はヒナタだからだ」

シカマル「お前よくわかるな」

シノ「じっくり観察すれば真実に辿り着く」

ナルト「じゃあ子供の人数は」

シノ「2人」

ナルト「何で知ってんだ?」

シノ「一人っ子を持つ母親と兄弟がいる母親では骨格が微妙に違う。ナルトの母とサスケの母がいい例だ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シノ「そういうことだ」

ナルト「わかるってばよ」

シノ「あっているのか?」

ヒナタ「うん」

ナルト「じゃあ他には」

シノ「こういう時でしか目立たないから何でも質問してくれ」

シカマル「だから気にするなって」

シノ「気になるんだ」

ナルト「夜の営みまで知り尽くしてるなんて、とんだ変態だってばよ!」

シノ「男とはそういうものだ」

ナルト「勃起してるってばよ!」

シノ「男だからだ」

シカマル「そりゃそうだ」

ナルト「シカマルはインポだってばよ!」

サイ「へえ何か面白い事があるって聞いたら、なるほど!」

シカマル「めんどくせえのが来たぜ」

ナルト「このおばちゃんは」

ヒナタ「・・・」

ナルト「・・・お姉ちゃんはヒナタの親戚の従姉妹の再従兄弟のおばちゃんの家の六女でうちは一族の親戚のおじさんを持つ」

サイ「うんうん」

ナルト「大地の精霊を口寄せできる高山一族の母と大海の精霊を口寄せできる藤宮一族の父を持つヒナおば・・・姉さんだってばよ」

シカマル「ヒナ・・・」

サイ「へえヒナさんか」

シノ「そんな嘘で騙せるのか」

ナルト「サイは純真無垢だから大丈夫だってばよ」

サイ「良かった!よかれと思ってサクラやいのも一緒に来てるんだ!」

シカマル「サイ・・・またやっちまったな」

サイ「そ、そんな!良かれと思って連れて来たのに・・・許してナルト!」

ナルト「許すってばよ」

サイ「ナルトって本当に優しいよね」

サクラ「本当にヒナタそっくり」

いの「激似よね」

シノ「サイに心は無いとサスケは前から言っていたが」

ナルト「何度裏切られても信じるのが俺の忍道だってばよ」

シノ「そうか」

ナルト「そろそろ戻った方がいいぞ」

ヒナタ「それが」

ナルト「まさか戻り方を知らないとか」

ヒナタ「覚えてるんだけど、ね?」

ナルト「ヒナタ!意外とうっかりしすぎだってばよ」

シノ「だが帰って来ないなら迎えが来る」

ネジ「ボルトの性格を考えたら来ないぞ」

シカマル「母ちゃん居ねえとやりたい放題なんて何処の家庭でも一緒だからな」

ナルト「今まで色んな事があったけど今回はマズいってばよ」

ネジ「時空警務隊だったか?奴らが目を光らせているんだろ」

ナルト「今帰ろうとしたらヒナタがパクられちまう。逆にボルトや父ちゃんが迎えに来たら」

シカマル「捕まっちまうんだよな」

ネジ「しばらくナルトの家に・・・ダメだな」

シノ「このメンバーの誰の家でもマズいはずだ」

ナルト「それに時間移動方法を大蛇丸辺りに知られたら終わりだってばよ」

シノ「大蛇丸程度なら何とでもなる。ならば木の葉が誇る一級建築士に頼もう」

シカマル「木の葉の一級建築士・・・そうか!」

ナルト「ヤマト隊長だってばよ!」

一週間後

我愛羅「木の葉か・・・懐かしいな」

ピタッ

我愛羅「磁遁の後遺症なのか金属類がやたらとくっ付くな・・・」

人妻ヒナタ「あ、我愛羅くん」

我愛羅「・・・」

人妻ヒナタ「また戻って」

我愛羅「修行中に時空移動でもしたのか?俺は一体・・・」

ネジ「驚いているな」

我愛羅「驚くも何も無い」

ネジ「ヒナタ様に似た赤の他人だ」

我愛羅「確かにむっちりしてるからヒナタではないな」

ネジ「日向山ヒナさんだ」

我愛羅「始めまして、僕の名は我愛羅です」

人妻ヒナタ「ひ、日向山ヒナです」

我愛羅「あなたは実に僕の友人のナルトの恋人に似ていますね」

ネジ「もういいだろ。良くぞ帰って来たな」

我愛羅「お前も元気そうだな」

ネジ「ジロジロ見るんじゃない」

我愛羅「いや気になって気になって仕方が無い」

ネジ「だから」

我愛羅「まあ、いいか・・・」

ナルト「我愛羅!」

我愛羅「ナルト!」

ナルト「スキンシップ螺旋丸だってばよ!」

我愛羅「スキンシップ砂手裏剣!」

ネジ「・・・」

シカマル「ナルト、我愛羅」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「・・・」

シカマル「お前ら本当に仲良いよな」

我愛羅「それよりもナルト」

ナルト「ヒナおばさんの事だってばね」

我愛羅「何故それを知っている!?」

ナルト「森羅万象あらゆる情報は俺の頭に入ってくるってばよ」

我愛羅「さすがナルト」

ナルト「感想は」

我愛羅「結婚したい」

ナルト「うんうん」

シカマル「これ言ったらダメな感じだよな」

ネジ「・・・」

シカマル「まあ何にせよ」

ネジ「俺も結婚したい」

シカマル「・・・ダメだこいつら」

大蛇丸「完璧よ」

マダラ「・・・俺の肉体に柱間が居る!これは」

大蛇丸「あなたの局部を見なさい」

マダラ「柱間ァ・・・男の象徴である男根に顔を出すとはけしからん奴よ」

カブト「うーん気が狂ってる」

マダラ「小便は」

大蛇丸「初代火影の口を見なさい」

マダラ「クフフ・・・」

カブト「・・・」

大蛇丸「感想を言いなさい」

マダラ「最高と言うしか無いだろ」

大蛇丸「ここからはあなたの選択よ、暴れるも良し平和のためにも」

マダラ「世界を滅ぼす」

大蛇丸「おバカ!」

ガシッ

マダラ「柱間と一つになった俺には何も必要無い」

大蛇丸「何て考えを!私の手を離して!」

カブト「いや大蛇丸様もノリノリだったじゃないですか!」

大蛇丸「こんなのあり得ないわ!変態よ!!」

カブト「ですから」

大蛇丸「何?」

カブト「いいえ別に」

サクラ「ヒナさん?似てるよねヒナタに」

我愛羅「ああ」

サクラ「それで、私に」

我愛羅「決まってるだろ」

サクラ「ちょっとダメよ!ヒナさんはどう見たって三十路なんだし」

我愛羅「俺だって恋人ぐらい欲しい」

サクラ「お見合いがどうとか」

我愛羅「あの件は実家の隣に住む山田一族の太郎青年に取られてしまった」

サクラ「気の毒ね」

我愛羅「サクラ」

サクラ「な、何?」

我愛羅「サスケの事なんだが」

サクラ「会ったの!?」

我愛羅「近くに居る気がする」

サクラ「近くに?」

我愛羅「ああ」

サクラ「具体的に言ってよ」

我愛羅「そのうち帰って来るって事だ」

サクラ「最近は鷹すら来ないのに」

我愛羅「安心しろサスケは硬派だ」

サクラ「そうよね」

我愛羅「現代の忍が忘れてしまった硬派な面を奴は持っている」

サクラ「我愛羅も男の子よね、男の子って歳上に」

ネジ「サクラ!」

サクラ「ネジさん?」

ネジ「我愛羅は何処に行った」

サクラ「ヒナさんのとこに」

ネジ「奴め!」

サクラ「まさかネジさんも?」

ネジ「違う!」

サクラ「だったら何で」

ネジ「後で話す!」

サクラ「気になるんだけど」

ネジ「ええい!察しろ!」

サクラ「?」

ネジ「だから」

サクラ「恋愛なんて自由よ」

ネジ「違う!」

サクラ「あのね、いくらヒナタに似てるからって」

ネジ「だから違う!」

サクラ「我愛羅っていい奴だと思うわよ。変な部分もあるけど」

ネジ「それは理解している!だがな」

サクラ「だが?」

ネジ「男心だ!」

サクラ「変なネジさん・・・最近やたら弾けてるわよね」

ネジ「待て!」

我愛羅「ネジ?」

ネジ「俺がお前を止める」

我愛羅「何の話だ」

ネジ「それは言えん!」

我愛羅「言わない限り俺も理解ができない」

ネジ「こういう時はどうすればいいんだ・・・どうすれば」

我愛羅「俺はただ青春を謳歌したいだけなんだ」

ネジ「青春を?」

我愛羅「ああ・・・」

ネジ「・・・」

我愛羅「・・・」

ネジ「あれはヒナタ様なんだ」

我愛羅「!?」

ネジ「未来のヒナタ様なんだ。早い話がナルトの嫁」

我愛羅「・・・そうだったのか」

ネジ「お前の気持ちはわかるが」

我愛羅「残念だ・・・」

ネジ「行こう」

大蛇丸「マダラを追いかけて来たと思ったら」

カブト「嫌な予感が・・・もう周りを引っかき回すのはやめてください!」

大蛇丸「安心なさい、私の罪が少しだけ軽くなる方法を思いついたのよ!」

一週間後

ナルト「元気でなー!」

シカマル「これでしばらくは面倒も無くなりそうだぜ」

キバ「いい感じに成長したよなヒナタも」

我愛羅「・・・」

ネジ「・・・」

チョウジ「何か落ち込んでる」

シノ「男心という奴なんだろう」

ナルト「父ちゃんってば時空を超えた罪でしょっぴかれてねェか心配だってばよ」

キバ「これでサスケが居ない間にまた一つ思い出が増えたぜ!」

サイ「悔しいでしょうねぇ」

我愛羅「幸せにするんだぞナルト」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「・・・」

ナルト「だから大蛇丸ってば俺とヒナタに許可を取りに来たんだよなァ・・・」

我愛羅「許可?」

ネジ「それは何だ」

ナルト「大蛇丸のアジトに行けばわかる」

キバ「じゃあ早速!」

ナルト「キバァ!これってば企業秘密なんだってばよォ!!!」

シカマル「ナルト」

ナルト「深呼吸をしてリラックスするってばよ・・・」

大蛇丸「これを見なさい」

君麻呂「日向一族?なるほど白眼持ちを製造し一気に」

大蛇丸「違うわ」

君麻呂「違うと言ってるぞ気をつけろ!」

次郎坊「お、おう」

大蛇丸「これに浮いてるのは日向ヒナタを」

君麻呂「ナルトを撹乱する作戦ですね」

大蛇丸「違うわ」

君麻呂「いい加減な推理をするなと僕は何度も何度も」

鬼童丸「すまんぜよ」

大蛇丸「この子はヒナタをベースに生み出した全く別の人間よ」

君麻呂「さすがは大蛇丸様!拍手しろ拍手!」

左近「かっこいいですよ大蛇丸様」パチパチ

多由也「死ね君麻呂」パチパチ

君麻呂「死ね?」

大蛇丸「やめなさい」

君麻呂「はい」

左近「何でこんな事を?」

カブト「実はね大蛇丸様は」

大蛇丸「言ったら舌引っこ抜くわよ」

カブト「はい・・・」

大蛇丸「それじゃ説明するわね」

君麻呂「大体理解しました」

カブト「これ地味に大変な仕事だったんだよ、風呂場に侵入してさ」

君麻呂「ですが毛一本取りクローンを生み出せば本人そのものでは」

大蛇丸「毛髪と耳毛、まつ毛、鼻毛、髭、胸毛、乳毛、腋毛、腕毛はね」

カブト「これらは人体の急所と言われる脳と心臓に近い部位に生えている毛だから自然と本人になるんだよ」

鬼童丸「それ以外の毛は安心って事ぜよ?」

大蛇丸「それらから遠くなる事で本人では無くなるのよ」

左近「じゃあ、こいつは」

大蛇丸「未来から来たヒナタの陰毛を取ったのよ!」

多由也「うげっ・・・最低だぞ」

左近「カブト先生・・・」

鬼童丸「ドン引きぜよ」

カブト「僕はただ大蛇丸様の命令で!」

次郎坊「・・・」

カブト「君は僕を信じてくれるよね」

次郎坊「触るな!」

カブト「だからすね毛にすればいいって!」

大蛇丸「剃ってたじゃない」

カブト「指毛だって!」

大蛇丸「でも嬉しそうだったじゃない」

カブト「そ、それは」

大蛇丸「あなたは男の性に負けたのよ」

カブト「ぐぬぬ・・・」

左近「じゃあ誕生するのか」

大蛇丸「まだよ」

君麻呂「まだ?では進化するのですか」

大蛇丸「取った持ち主の年齢に近づくまではね」

君麻呂「僕は大蛇丸様以上の天才を見たことがありませんよ」

カブト「もう転職するぞ僕は」

大蛇丸「こうする事でマダラの件は若干許されるわ」

カブト「ナルトくんとヒナタちゃんの説得を僕にやらせたくせに」

大蛇丸「何?」

カブト「言わせてもらいますけどね!僕が滅多打ちにされてる時、ニヤニヤしてたじゃないですか!!」

カブト「それだけじゃない!古株の僕より重吾や君麻呂くん!それにサスケくんを重宝してるじゃないですか!」

カブト「あんたが自来也様や綱手様と酒飲んで散らかしたの片付けてるの僕ですよ!!」

大蛇丸「・・・」

カブト「何とか言ったらどうだ!大蛇丸!!」

大蛇丸「・・・卒業よ」

カブト「え?」

大蛇丸「常に私の腰巾着をしていたカブトがやっと私に反抗した。あなたはもうカブトよ、私の右腕じゃないわ」

カブト「で、では」

大蛇丸「これからはあなたの道を進みなさい」

カブト「お、大蛇丸様・・・」

大蛇丸「カブト」

カブト「長い間・・・お世話になりました!!!」

ナルト「早く来いってばよ」

チョウジ「ちょっと待ってよ」

シノ「チョウジさっきからチラチラ見えてる物は」

チョウジ「ま、まただ」

シカマル「気にするなよ。秋道一族はナルトを殺りたくて仕方がねえ殺人衝動があるんだよ」

チョウジ「僕はその血と戦ってる。父ちゃんは血に負けてナルトの命を狙おうとするけど」

キバ「苦労してんだな」

我愛羅「遠いな道のり」

シカマル「改めて考えるとな」

我愛羅「・・・」

キバ「ネジはどうしちまったんだ」

ナルト「ゲジマユに連れてかれたってばよ」

シカマル「お前マジでこいつらに見せるのか」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「まあいいか別に」

ナルト「俺達ってば似てるから許すってばよ」

シカマル「本人じゃねえってんなら」

キバ「疲れた」

ナルト「キバァ!そんな根性無しな事ばっか言ってると将来性が見えねえってばよ!!」

キバ「わかってるよ!」

ナルト「それでいいってばよ」

シカマル「・・・」

ナルト「つ、着いた」

チョウジ「長かったね・・・僕なんて痩せちゃったよ」

シノ「・・・」

キバ「おーい!来てやったぞ!!」

ガチャッ

左近「うるせえ!言わなくてもわかってんだよ!!」

多由也「サスケの兄貴は?」

シカマル「居ねえよ」

多由也「だったら伝えとけ!あの時の借りは絶対に返すって!」

鬼童丸「木の葉っ子は相変わらず元気ぜよ」

次郎坊「痩せたのか」

チョウジ「うん」

君麻呂「フッ、まさか君にこんな趣味があるとは」

我愛羅「誰だ」

ナルト「サスケの次に偉いって言われてた骨・・・だっけか」

シカマル「知らねえよ」

我愛羅「趣味?趣味とは一体」

大蛇丸「やっと来たのね」

ナルト「おう!」

大蛇丸「じゃあナルトくんとシカマルくんは私と一緒に」

君麻呂「他のメンバーは僕に着いて来い、そこの妙な性癖を持つ君もね」

我愛羅「?」

我愛羅「日向山ヒナさん・・・いやヒナタ」

熟ヒナタ「こ、この子が私のお見合い相手!?」

次郎坊「安心してください、変な顔してますが男前ですから」

鬼童丸「そうだぜよ」

チョウジ「ヒナさんだよね?」

次郎坊「ああ」

鬼童丸「6年ほど前に旦那と別れた三十路・・・って設定なのは俺らだけの内緒ぜよ」

シノ「何とも言えないが考えるのはやめよう。なぜなら、この世は不可思議な事だらけだからだ」

左近「こんなババアのどこがいいんだか」

多由也「里長ってのは良い子ちゃんすぎて頭がおかしいんだよ」

キバ「良い子ちゃん?てめえらハンパなツッパリとは桁が違うんだよ!」

左近「は?砂隠れのお坊ちゃんなんだろ!」

キバ「ガキの頃のこいつは目があったら全員半殺しにしてたワルの中のワルよ」

多由也「・・・」

キバ「ビビってんのか?これだから音のツッパリってのは口だけなんだよ」

多由也「ビビってねえよ!」

我愛羅「・・・見合いを志願した理由は」

熟ヒナタ「ビラがあって応募したら」

我愛羅「なるほど、そっくりさんか。安心した」

次郎坊「こういうのって親呼ぶべきなんじゃないのか?」

鬼童丸「なるようになるぜよ」

シノ「ならば俺が今日だけ我愛羅の親族を演じよう。なぜならできそうなのは俺ぐらいだからだ」

鬼童丸「じゃあ俺はこちらさんの」

我愛羅「趣味は砂場で芸術作品を作る事で」

熟ヒナタ「へえ」

シノ「・・・」

鬼童丸「・・・」

熟ヒナタ「私の趣味は」

キバ「名前名乗れよ」

我愛羅「俺は我愛羅」

熟ヒナタ「私は日向山ヒナです」

次郎坊「・・・」

チョウジ「初々しい感じがするね」

次郎坊「見合いってのはほぼ初対面の奴が会うからな」

我愛羅「不躾だが旦那とは何故」

熟ヒナタ「旦那は私より犬ばかり構う変な人で」

キバ「悪いってのかよ!」

熟ヒナタ「それで怒りが積もって」

我愛羅「妙な事を聞いてすまなかった」

熟ヒナタ「いえ別に」

我愛羅「年齢は」

熟ヒナタ「今年で36歳です」

キバ「ありだぜ」

左近「いやねえだろ」

キバ「・・・ねえのか?」

多由也「ねえよ」

熟ヒナタ「それで私は」

我愛羅「何かが違う・・・何かが」

キバ「どうしたんだお前は」

我愛羅「熟している?いやいや違う・・・!そうじゃないんだ」

シノ「・・・」

我愛羅「俺が熟した女に目覚めた理由・・・綱手だ!」

我愛羅「俺は師匠に筆下ろしをされた。犯されたも同然だが」

チョウジ「我愛羅?」

我愛羅「そうなんだ・・・俺は・・・この人はヒナタそっくり!」

我愛羅「友の恋人と同じなど・・・すまない!」

熟ヒナタ「え?」

我愛羅「この縁談は断らさせてもらう!」

君麻呂「この我儘お坊ちゃんが」

多由也「自分が何言ってるのか理解できてんのか!」

我愛羅「ああ」

多由也「この年増好き!」

我愛羅「確かに俺は年増または熟女や人妻が好みだ。そうなったのも半ばマザコンに近く初体験の相手が熟女だったからだ」

我愛羅「俺の中に眠っていた性癖が目覚めただけだ!そして性癖なら誰にでもある!!」

我愛羅「そして・・・そしてそれは叶わぬ恋なんだ!俺はどうすればいい!俺は・・・これからどう生きて行けばいいんだ!」

キバ「我愛羅・・・」

我愛羅「答えろ!答えてみろ君麻呂!」

君麻呂「・・・それが君の心の闇か」

ネジ「それは俺が答えるぞ!我愛羅!!」

我愛羅「ネジ」

ネジ「お前がそんな気持ちを背負って生きていたなんてな、気がつかなかった。すまない」

ネジ「でもな我愛羅!俺はそんな性癖を引いたりはしないぞ!」

ネジ「何故なら性癖とは人それぞれ誰にでもあるものなんだ!だから行け我愛羅!」

我愛羅「何処へ!?」

ネジ「お前の初体験の相手の元へだ」

君麻呂「横から口出しはやめてくれないかな」

ネジ「笑止」

君麻呂「・・・」コキッ

ネジ「・・・」

我愛羅「行く前に一つだけ決着をつけないとな」

ネジ「俺1人でいい」

我愛羅「いや2人だ」

ネジ「ならば呼吸を合わせろ!」

我愛羅「ああ!」

君麻呂「愚かな忍達だ!」

シノ「待て」

ネジ「止めるな」

シノ「我愛羅とネジの言い分は全て間違っている。なぜなら既婚者に手を出すのはSランクの重罪だからだ」

我愛羅「言われてみれば」

ネジ「確かに」

君麻呂「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」

熟ヒナタ「あ、危ない!」

君麻呂「ぶはっ・・・馬鹿な僕が・・・どうして」

君麻呂「そ、そういえば聞いた事がある・・・うちはサスケ、日向ネジ、我愛羅の3人を人は三勇士と呼ぶと・・・」

君麻呂「不覚・・・この僕とした事が」

我愛羅「・・・初恋とは実らない物なんだな」

ネジ「そう考えるとサスケは卑怯だ」

熟ヒナタ「あ、あの」

ネジ「何でしょうかヒナタ様・・・ヒナさん?どっちでもいいか」

我愛羅「恥ずかしいところを見せてしまった」

熟ヒナタ「いえ別に」

我愛羅「手紙から始めましょう」

熟ヒナタ「手紙?」

我愛羅「それが古くからの健全な交際だから」

熟ヒナタ「は、はい!」

ネジ「良かったな我愛羅・・・見てるかサスケ」

ネジ「歳の差が18歳差ほどあるぞ」

チョウジ「万々歳だね」

次郎坊「まあ・・・いいか」

ネジ「・・・」

キバ「やりやがるぜ我愛羅も」

左近「ありゃ親に怒られるな」

君麻呂「僕ももっと修行しないと・・・誰にも負けないぐらいに・・・」

我愛羅「サスケも早く帰って来い」

我愛羅「そして今度はお前が昔の俺のようにウロウロして邪魔をしてくれ・・・なあサスケ」

数日後

カカシ「本当なのか?」

シカマル「って話っす六代目」

ナルト「マダラは堕ちるところまで堕ちたってばよ。例えるなら堕天使のような様に」

カカシ「何を言っちゃってるんだお前は」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「苦労したっすよ。何たって大蛇丸の奴が」

ナルト「シカマル」

シカマル「悪りい」

カカシ「うーん・・・ここはオビトに相談するべきか」

ナルト「カカシ先生がオビトを頼りにするなんて珍しいってばよ!」

カカシ「ま、まあな」

シカマル「いいっすね、おっさん同士の友情っすか?昔はお互い毛嫌いしてたってのに」

カカシ「でも相談したとしても殴れ蹴れと言う・・・」

ゴンゴン

鬼鮫「私です六代目」

カカシ「珍しいな。入って」

鬼鮫「お邪魔します」

カカシ「イタチは?いつもセットで来てるというのに」

鬼鮫「今日は霧隠れの忍としてですよ」

カカシ「なーんか嫌な予感しかしないぞ」

ナルト「わかるってばよ」

鬼鮫「よっこらしょ」

ナルト「用は何だってばよ?七代目の俺が」

カカシ「こらこら」

ナルト「最初はグー」

カカシ「お、おい」

ナルト「じゃんけんぽん!」

鬼鮫「ナルトくんはグーで六代目はチョキですね」

ナルト「よっしゃ!」

カカシ「いやだから何って話になるから」

ナルト「俺が1日火影になるってばよ!」

パンパン

イズモ「火影」

コテツ「何か御用で」

ナルト「部外者が居るってばよ」

カカシ「ちょ、ナルト!」

鬼鮫「いいじゃありませんか」

ナルト「1日火影体験学習の始まりだってばよ」

カカシ「シカマル!」

シカマル「いいじゃないっすか、別に」

コテツ「さあカカシさん!」

イズモ「遊んでる場合じゃ無いですよ!」

カカシ「ナルト!!」

ズルズルズル

サスケ「木の葉か・・・久しぶりに」

ウタカタ「・・・」

サスケ「・・・」

ウタカタ「あいつ・・・お前!うちはサスケだな!?」

サスケ「あ、ああ」

ウタカタ「俺は元霧隠れの六尾のウタカタだ!」

サスケ「そうか」

ウタカタ「俺はお前のお陰で色々と大変な目にあったんだぞ!」

サスケ「と言われてもだな」

ウタカタ「うちはサスケ!」

ホタル「ウタカタ様!」

サスケ「・・・」

サクラ「サスケくん」

サスケ「サクラ」

サクラ「おかえりなさい」

サスケ「た、ただい」

オビト「お、何やってんだお前ら?」

サスケ「さっき大変な物目撃してよ」

オビト「は?」

サスケ「アカデミーにヒナタに似た奴が居た」

オビト「世の中には6人だったか?」

黒ゼツ「3人だ」

オビト「居るから余裕だろ」

サスケ「じゃあ俺が見たヒナタは」

サクラ「それってヒナさんじゃない?」

サスケ「誰だそいつ」

サクラ「ヒナタそっくりのバツイチだって話よ」

ネジ「聞いたぞ」

サスケ「!」

ネジ「それは本当なのか?ヒナタ様に似た者が・・・サスケ!お前の話が本当なら3人目のヒナタ様だ!!」

サスケ「久しぶりだなネジ」

ネジ「そんなのどうでもいい」

サスケ「チッ、こいつだけは」

サクラ「ヒナタ、ヒナさん以外にヒナタっぽい人が!?何か凄い!」

ネジ「またクローンなのか?だが」

ネジ「クローンだとしたら人権蹂躙みたいなもんだが・・・ヒナタ様」

オビト「クローン?んだよそれ」

サスケ「アカデミーに行ってみろよ」

ネジ「あ、ああ」

サクラ「そういえば我愛羅が文通してるのよヒナさんと」

サスケ「あいつもそういう年頃なんだろ」

サクラ「それでいくつだと思う?」

サスケ「同い年」

サクラ「36歳」

サスケ「!?」

サスケ「・・・あいつバカなんじゃないか」

ネジ「早く来いサスケ!」

サスケ「しかも文通ってかよ」

我愛羅「何やら俺の噂話が」

サスケ「お、おう」

我愛羅「髪と背が伸びたな」

サスケ「バツイチ・・・何だな」

我愛羅「ヒナさんか?そうだ」

サスケ「考え直せ」

我愛羅「ならサクラが36歳ならどうだ」

サスケ「・・・」

ネジ「どこだ!どこに居るんだ!?」

イルカ「な、何だ急に!?」

サクラ「イルカ先生!」

イルカ「どうしたんだサクラ」

サクラ「何かヒナタに似てる人が居るって聞いたんだけど」

イルカ「ヒナタ?居るぞ日向川ヒナ子先生って人が」

サクラ「やっぱり!」

サスケ「どうやら俺が知らないうちにアンバランスゾーンとかいう場所に落ちてしまったんだな俺は」

我愛羅「どうだサスケ」

サスケ「考えるのやめる」

サクラ「どうしたんだろサスケくん」

我愛羅「わからん」

ネジ「・・・居た」

サクラ「本当だ」

サスケ「だから言ったじゃねェか」

ネジ「あなたがヒナ子さん?」

先ヒナタ「もしかしてアカデミー卒業生のうちはサスケくんと日向ネジくん?」

ネジ「はい!」

サスケ「生き生きしやがって」

我愛羅「・・・違うな」

サスケ「何が」

我愛羅「ヒナタ、ヒナさん、ヒナ子先生・・・似ているが違う」

サスケ「どう考えてもそっくりだぞ」

我愛羅「それはどうかな」

サスケ「何?」

我愛羅「ヒナさんはムチムチしているんだ」

サスケ「三十路の女なんて大体そんなもんだろ」

我愛羅「失礼な事を言うな!」

サスケ「・・・」

ネジ「年齢は」

ヒナタ「24歳よ」

我愛羅「十代、二十代、三十代で女性とは変わって行くものなんだ」

サスケ「そうか」

サクラ「そうよサスケくん」

サスケ「・・・」

サスケ「マジで似てやがるな」

サクラ「うん」

サスケ「でもやっぱヒナタとは違うかもな」

サクラ「うーん・・・確かにそうね」

サスケ「ネジ!」

ネジ「何だサスケ」

サスケ「帰るぞ」

ネジ「そ、そうか」

サスケ「・・・」

ネジ「・・・」

サスケ「後で飯でも食って来いよお前ら」

我愛羅「サスケも来い」

サスケ「何でだよ」

ネジ「お前の与太話を長々と聞かされた事があるんだぞ俺達は」

サスケ「わかったよ。行けばいいんだろ行けば」

我愛羅「ちゃんと俺が奢るから」

サスケ「そうしてくれ」

ネジ「俺ももう1度アカデミーに入学しよう」

サスケ「お前なァ」

ネジ「嘘だ」

我愛羅「ふふ」

サスケ「・・・」

リー「あ、サスケくん!帰って来ていたのですね!!」

サスケ「久しぶ」

リー「実はですね。ヒナタさんに似た女性が」

サスケ「!?」

キバ「おっすサスケ!」

サスケ「お、お前それって」

キバ「こいつはヒナタに似てるけど、違う」

シノ「サスケ」

チョウジ「サスケ!」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ヒナタ「サスケくん」

ザッザッザッザッザッザッザ

我愛羅「見ろサスケ」

ネジ「ヒナタ様だらけだぞ!」

サクラ「そっくりさんがいっぱいねサスケくん!」

サスケ「うわ・・・うわああああああああああああああああああああああああああ」

ゴンッ

サスケ「・・・」

大蛇丸「大真面目な話をしてるって言うのに!」

サスケ「酷い夢を見た・・・」

大蛇丸「何を言ってるの?」

サスケ「いや・・・それでマダラ事だったな」

大蛇丸「我ながら最高傑作よ」

サスケ「今のは何だったんだ?夢か幻術か」

サスケ「幻術なら兄さん?いや兄さんならもっと酷い幻術を・・・まさかマダラの野郎が」

大蛇丸「聞いてるのサスケくん?」

サスケ「お前ヒナタ使って何かしようとしたろ」

大蛇丸「クローンをね」

サスケ「それで」

大蛇丸「そんな事よりも」

サスケ「おい!」

大蛇丸「マダラに集中よ」

サスケ「そのクローンで熟したヒナタとか制作してねェだろうな?なあ!」

大蛇丸「それは内密よ」

サスケ「・・・」

大蛇丸「そんな事すればナルトくんにズタボロにされちゃうわ」

サスケ「まあ、そうだな」

大蛇丸「では話の続きをしましょう」

サスケ「木の葉に帰る前に変な事聞かせやがって、よっと」

スタッ

サスケ「うちはの先祖・・・神も仏もないがヒナタだらけの」

コテツ「降りて来いサスケ!」

イズモ「お前2年前も同じ事を言ったぞ!」

サスケ「・・・聞きたい事がある」

コテツ「?」

サスケ「ヒナタは何人だ」

イズモ「1人だろ」

コテツ「でもヒナタ似の女が最近居たよな」

イズモ「その数日前には小さいナルトやサクラっぽい子供も居たな」

サスケ「そ、そうか(相変わらず珍妙な事が起こる里だぜ・・・)」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「久しぶりだなナルト」

ナルト「だってばよ!」

バシッ

サスケ「チッ!」

ドボッ

ナルト「うぐっ・・・」

サスケ「いきなり顔面叩くなよ」

ナルト「スキンシップだってばよ」

サスケ「・・・ククク」

ナルト「ふへへ」

サスケ「ヒナタは元気か?」

ナルト「帰って来た瞬間にヒナタ・・・お前ってば」

サスケ「いや・・・いい」

ナルト「おーいサスケが帰って来たぞ!!」

キバ「サスケ!?お前・・・」

チョウジ「酷い髪型だね」

ネジ「全体的なセンスが酷い」

シカマル「・・・」

サスケ「久しぶりに帰って来たってのに」

いの「あ、サスケくん!」

サクラ「サスケくん!?」

サスケ「サクラ・・・」

サクラ「凄い髪型・・・何で帰ってくるたびにセンスが悪くなるんだろ」

ヒナタ「サスケくん?」

サスケ「!」

ナルト「どうしちまったんだサスケ」

サスケ「い、いや」

我愛羅「サスケ!」

サスケ「お前文通とかするか?」

我愛羅「いや」

サスケ「だったら違うな。これは現実だ・・・」

我愛羅「どうしたんだサスケは」

ナルト「わからねェ・・・」

ザッ

サスケ「!?」

ヒナタ「な、何?」

サスケ「いや・・・」

ネジ「どうしたんだ?」

サスケ「・・・」

ナルト「サスケ・・・?」

サスケ「マダラの事を話すぞ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「マダラは大蛇丸の改造手術で股間に初代火影を装填しやがった」

キバ「は?」

サスケ「股間に初代火影だ」

チョウジ「?」

サスケ「理解しろ。いいかうちはマダラの股間・・・つまりチンコだ」

サクラ「・・・」

サスケ「そのチンコに千手柱間がくっ付いてるって話だ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「俺の先祖で暁の黒幕の黒幕の黒幕のうちはマダラのチンコに大蛇丸の改造手術の結果によって千手一族の頭首の初代火影である千手柱間がくっ付いてるって話だ」

ナルト「わからねェ」

サスケ「だからチンコが柱間だって言ってんだろ!」

ナルト「まるでわからねェ・・・」

サスケ「少しは理解しろってんだ、このウスラトンカチ!!」

ナルト「サスケェ!お前ってば、ついに頭がおかしくなっちまったようだな!!」

シカマル「ってわけだ」

キバ「さすがだぜシカマル!」

サスケ「・・・」

シノ「だがマダラの影も形も見当たらないが」

リー「確かに」

我愛羅「伸びたな髪」

サスケ「髪じゃなくて身長も見ろ」

ネジ「このパーツがサクラと合体して、なるほどサラダそっくりだ」

我愛羅「シッ」

ネジ「いかんいかん」

サクラ「こ、今度は誰の影響で、そのファッションに?」

サスケ「自己流」

サクラ「縄が無くなったけど変なの頭に巻くし全体的に黒いし」

サスケ「サクラはあれだな・・・何っつうか」

キバ「ブス」

ナルト「キバァァァァァァァァァ!!!」

バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ

サスケ「何か木の葉に帰って来たぜ、この光景を見ると」

ネジ「子供のネーミングセンスは考えるべきだぞ」

サスケ「俺に子供が居る頃にはお前は死んでるぜ」

ネジ「し、死ぬわけない!」

我愛羅「お前はデリカシーというか人情が無いのか」

サスケ「お前らには言われたくねェよ!」

ネジ「こいつは大変な目に遭う」

我愛羅「未来は変えられる。運命とは己の手で変えるものだろ?」

ネジ「・・・そうだったな」

サスケ「こいつ妙に大人びてやがる」

キバ「おい三馬鹿」

ネジ「三馬鹿?大馬鹿に三馬鹿と言われているぞ俺達」

我愛羅「落ち着け」

サスケ「こいつ何があったんだ?」

チョウジ「大人になったんだって」

リー「ええ」

サスケ「大人・・・お前顔だけはいいからな、相手は誰だ?まさか彼女とか」

ナルト「綱手の婆ちゃんだってばよ!」

サスケ「・・・は!?」

サクラ「ほぼ無理矢理だったらしいのよ」

サスケ「見た目若いんだから、別にいいか?いや良くないか」

ネジ「触れてやるな」

我愛羅「・・・」

サスケ「ヒナタとかじゃないんだよな」

ナルト「お前ってばさっきからヒナタヒナタって」

キバ「残念だったなサクラ!このロン毛野郎お前よりヒナタだってよ!」

サクラ「サスケくん!せっかく帰って来たのに口を開けばヒナタって・・・もう知らない!!」

サスケ「サクラァ!!」

ナルト「キバァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

サスケ「・・・」

ナルト「わかるってばよ」

リー「すぐに仲直りしますよ」

我愛羅「いつもの光景だ」

ネジ「サクラは早とちりの名人だからな」

シカマル「大体キバが挑発するから悪いんだけどな」

シノ「今はとりあえずマダラだ。なぜならマダラの方がどう考えても驚異だからだ」

キバ「右も左もうちはばっかだな」

サスケ「・・・帰るわ」

我愛羅「サスケ!」

サスケ「・・・」

我愛羅「俺もお前やナルトのように清き男女交際を目指すからな!」

サスケ「何だよ突然」

我愛羅「いや旅に出そうだから」

サスケ「出ない」

ネジ「本当だろうな?」

サスケ「少しは信用しろ!」

ネジ「だそうだ」

リー「え、ええ」

サスケ「イタチは何やってる」

ナルト「毎日遊んでばっかだぜ」

サスケ「いつ帰ってもあの連中だけは変わらないってか」

イタチ「見ろサスケだ」

鬼鮫「サスケくんじゃないですか!」

デイダラ「生きてたのか、こいつ」

サソリ「しかしヘンテコな格好しやがって」

飛段「いくつになってもセンスは酷いぜ」

角都「こいつらしいがな」

サスケ「・・・」

鬼鮫「実は最近サスケくんに似た子が」

サスケ「あいつだろ?変な髪型して変な服装の」

デイダラ「そりゃお前だ」

サスケ「俺の何処が」

飛段「唯一の違いは連れてる女だぜ」

イタチ「ああ」

サスケ「久しぶりに帰って来たってのに」

鬼鮫「まあいいじゃありませんか」

サスケ「そう言えばマダラの話聞いたか?」

イタチ「股間に初代火影様を装着した事か?」

サスケ「ああ」

イタチ「いつか、こうなると予想はできていた」

サスケ「・・・」

イタチ「だが恐る事は何も無い。いつだって俺達は立ち向かって来ただろ」

サスケ「・・・そうだな」

サスケ「こいつら普段はすっとぼけてるけどやる時はマジでやる連中ばっかだからな」

イタチ「時にサスケ」

サスケ「どうした兄さん」

イタチ「結婚するのか?」

サスケ「は、はあ?」

イタチ「いや結婚する年齢のような気がしてな」

サスケ「いや早いからな」

イタチ「早い?何で」

サスケ「俺ら若者だぞ、まだまだ結婚なんて」

デイダラ「ビビってんじゃねえよ」

ペイン「お前は俺達が必ず手を貸してくれると思っているな。マダラ討伐の」

サスケ「って言ってたろ」

イタチ「それはどうかな」

サスケ「何?」

角都「未来はお前達の手で切り開くもんだ。違うか?」

サスケ「そりゃ・・・」

イタチ「そういうわけで俺たち暁はお前とサクラちゃんを鍛える」

サスケ「サクラは関係無いだろ」

飛段「俺らとまな板ゴリラは切っても切れねえ縁じゃねえか、なあ角都、デイダラ、サソリ」

サソリ「ガキの頃から見ていた。まだ脆弱だったサクラも今や立派な物だ」

デイダラ「感謝しろよ!オイラ達によ、うん」

イタチ「究極体に変貌したマダラを倒す・・・それがお前達世代の子供としての最後の任務だ」

サスケ「・・・」

数日後

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

自来也「だから」

長門「俺達がナルトを極限まで強くするという事だ」

ナルト「わかるってばよ・・・」

自来也「じゃあ始めるとするかのォ!」

ミナト「ええ!」

キバ「ちょっと待て!」

自来也「どうした?」

シカマル「何で俺らまで」

自来也「ついでだついで」

キバ「ついで!?やい爺さん!」

自来也「誰が爺さんだ!ミナト!」

ミナト「はい!」

自来也「こいつはわしが直々に叩き込んでやる」

ミナト「こ、殺さないでくださいね」

自来也「なーに、こっちには長門の術があるからのォ」

長門「あれやると寿命が3日縮まるので勘弁してください」

ミナト「ナルトは僕が」

長門「君は俺が教えるとしようか」

シカマル「あんたが俺を?」

長門「俺は先生の弟子の中でも賢い方だからね」

シカマル「理由がそれか・・・」

綱手「フン!フン!フン!」

我愛羅「腕立て伏せ・・・」

綱手「話は聞いたよ」

我愛羅「俺も話は聞いている。旦那が十二宮口寄せとの戦いで消息不明だと」

綱手「それで一体」

我愛羅「俺を再び鍛え直してくれ」

綱手「マダラだね」

我愛羅「マダラだ」

綱手「1度死ぬぞ」

我愛羅「俺はいつだって死ぬ覚悟でやって来た。ちなみに最近」

綱手「金属類がくっ付いてるぞ」

我愛羅「磁遁の影響で」

綱手「・・・」

我愛羅「始めてよう!」

綱手「フンッ!」

ドンッ

ドンッ

ドンッ

我愛羅「い、いきなり投げつけるなんて・・・」

綱手「その岩を支えながら私を足だけで倒してみな!」

我愛羅「足だけで!?」

綱手「さあ!」

リー「霧隠れへ!?」

ネジ「俺の親戚が居てな」

テンテン「ふーん・・・親戚って?」

ネジ「ああ!」

テンテン「まさか霧隠れに親戚が居るなんて」

ネジ「青おじさんが俺に頼みがあると」

リー「それで修行も兼ねて」

ネジ「そうだ」

リー「では早速」

テンテン「荷造りしないとね!」

ネジ「青おじさんは一体俺に」

リー「しかしマダラを倒すために」

テンテン「それだけ必死なのよ」

ネジ「・・・」

我愛羅「はっ!」

綱手「中々の足技だ!」

我愛羅「木の葉に居る俺はアルバイトの傍リーに体術指南をしている!セイッ!!」

綱手「努力家なんだね・・・知ってたけど」

我愛羅「当たり前だ師匠!」

我愛羅「そして俺は父の元で磁遁を身につけた!」

綱手「動きが甘い!」

ゴスッ

我愛羅「うぐぅ・・・」

綱手「また私の勝ちのようだね」

カンクロウ「我愛羅!」

我愛羅「だ、大丈夫だ」

テマリ「さすがは三忍の綱手・・・紛れも無い天才くノ一」

綱手「いや天才度で言えば我愛羅は中々のものさ」

カンクロウ「当たり前じゃん!我愛羅は天才中の天才で」

我愛羅「やめろ。ただでさえ天才だらけ何だから誰が天才で何が天才じゃないのか俺に把握できん」

テマリ「我愛羅!」

我愛羅「俺の磁遁を見せよう・・・師匠!あなたの身体の周りについている砂を見よ!」

綱手「これは・・・」ペロッ

綱手「砂鉄」

我愛羅「そう砂鉄だ、あなたを倒した乳縛りの術もこれで2倍になる!」

綱手「甘い!」

我愛羅「な、何!?」

綱手「こんな砂鉄で私を倒せるとは甘い」

我愛羅「何の事やら俺にはサッパリだ」

綱手「乳遁・母乳乱射の術!」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダ

我愛羅「ぐああああああああああああああああああああああ」

テマリ「超高速で打ち出された母乳がまるで」

カンクロウ「が、我愛羅・・・!」

我愛羅「あ、熱い・・・」

綱手「・・・」

テマリ「母なる力だ」

カンクロウ「母なる力?」

テマリ「ああ母とは子を産む時に最大限の力を発揮する。綱手様は母親」

我愛羅「俺にも覚えがある・・・父様はあれだが母様はいつだって俺達兄弟の味方だ」

カンクロウ「そうだよな」

綱手「前にも言ったが私は」

我愛羅「その大きすぎる胸のため母乳が常にで続けているだったな」

綱手「ああ」

我愛羅「絶対防御を自負する俺ですら・・・さすが」

カンクロウ「立て!立つんだ我愛羅!」

我愛羅「俺は戦う!この身が真っ白な灰になるまで!」

綱手「こ、これは」

我愛羅「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

綱手「チャクラが高まっている・・・まさか兄弟の絆で!?」

カンクロウ「我愛羅の身体が真っ赤になってるじゃん!」

テマリ「こ、これは」

綱手「空を見てごらん」

カンクロウ「空から赤い光が降り注いでいるじゃん!?」

綱手「大昔の忍に竜を口寄せする男が居たそうだ、我愛羅は」

我愛羅「それだけじゃない!」

綱手「その男は家族を特に愛していたそうだ」

テマリ「私やカンクロウ・・・それに」

我愛羅「俺は・・・ナルトやサスケとの出会いで更生し多くの仲間ができた!」

我愛羅「そして家族との絆を取り戻した!その恩義のため俺はマダラとの戦いに身を投じる!!」

我愛羅「それが未来のため!その未来の先にはボルトやサラダが俺達を待ってくれている!そのためにも戦う!!」

綱手「・・・!」

我愛羅「銀河を飛び回る竜が俺に呼びかけている!この力でマダラを倒せと!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

カンクロウ「な、何かヤバい気がするじゃん!?」

我愛羅「師匠!俺は前の修行で学んだ!大人の階段だって登った・・・だが、酔い潰れ犯されたみたいなものだ!」

我愛羅「それだけは恨んでいる!ほんの少しだがな!!」

テマリ「行け我愛羅!」

カンクロウ「今のお前は忍界でも上位に位置する存在じゃん!」

綱手「来な!」

我愛羅「師匠!懺悔の用意はできているか!!」

綱手「・・・」

綱手「・・・あんたの勝ちだよ我愛羅」

我愛羅「ありがとうございました!いい戦闘でした!」

綱手「ダンもそんな事を言って何処かに行っちまったねえ」

カンクロウ「熟年離婚?」

テマリ「何でも十二宮口寄せ動物との死闘で光になったとか」

綱手「少し休憩」

我愛羅「休憩?」

綱手「次が待ってる」

カンクロウ「おいおいまだやる気かよ」

綱手「こいつの不満はわかった。ったく仕方の無い子だ」

テマリ「まさか」

綱手「ちゃんと素面の状態でこいつに抱いてもらうとするか」

カンクロウ「だってよ」

我愛羅「・・・」

テマリ「見た目若いから大丈夫・・・なのか?」

我愛羅「年齢は確か57歳」

カンクロウ「ま、まあいいじゃん?そういうのも」

テマリ「我愛羅は愛に飢えてるから歳上がいいって診断されてるしね」

我愛羅「・・・そうだな」

カンクロウ「母さんは安心すると思うけど」

テマリ「安心しな、親父には私から言ってやるよ」

我愛羅「すまないな」

デイダラ「お、我愛羅も頑張ってるな」

サソリ「ああ」

デイダラ「どうすんだ?」

サソリ「何が」

デイダラ「オイラ達も混ざっちまおうかなって」

サソリ「何を言ってるんだてめえは」

デイダラ「マダラの標的にオイラ達も入ってる、うん」

サソリ「だからってお前」

デイダラ「いいじゃねえか!」

サソリ「お前綱手に興味あるんじゃねえか?」

デイダラ「ね、ねえよ!」

サソリ「本当か?」

デイダラ「・・・」

サソリ「あるわけねえよな」

デイダラ「お、おう」

サソリ「歳上好きはイタチと同んなじだしよ」

デイダラ「・・・」

サソリ「いやでも」

デイダラ「な、なんだよ」

サソリ「・・・何でもねえよ」

デイダラ「でもなぁ・・・」

テマリ「何やってんの」

デイダラ「うわっ!?」

カンクロウ「お、サソリだ」

サソリ「どうだ調子は」

カンクロウ「まあまあって感じじゃん?」

サソリ「そいつは良かった」

デイダラ「帰るのか?」

テマリ「いや別に」

カンクロウ「今から・・・まあお楽しみって事か」

デイダラ「んだよ、それ」

カンクロウ「いや家族が増える」

サソリ「そいつはめでたいな」

カンクロウ「ああ」

デイダラ「は?」

サソリ「ガキだな、こいつは」

デイダラ「う、うるせえ!」

サソリ「へっ」

カンクロウ「妹になんのか?」

テマリ「そこが・・・問題だ」

デイダラ「何かあの家凄い揺れてるぞ!」

テマリ「優れた忍の性行為は大地を揺らす」

デイダラ「へえ」

サソリ「お前苦労するぞ」

カンクロウ「そん時は相談に乗ってくれよ!」

サソリ「そういうのは知性のあるイタチにでも言えってんだ」

カンクロウ「そうか」

テマリ「シカマルが居るだろ」

カンクロウ「あ、そうか」

デイダラ「イタチは馬鹿だ、うん」

サソリ「まだ根に持ってんのか」

デイダラ「当たり前だ!あのうちはの兄弟だけは」

サソリ「こいつうちはに喧嘩売っては痛い目にあってんだぜ」

カンクロウ「・・・バカじゃん」

サソリ「大馬鹿だ」

デイダラ「誰が馬鹿だ!」

サソリ「事実じゃねえか」

デイダラ「事実じゃねえよ!」

カンクロウ「・・・どうすんだ」

テマリ「あんたが止めな」

カンクロウ「む、無理じゃん」

デイダラ「今日こそ決着つけてやるよ、旦那ァ!!」

サソリ「来い」

我愛羅「これが真の愛というやつなのか?どうやら俺は更なる高みに昇った気がするぞネジ」























ネジ「へっくしょ!!」

テンテン「ネジ?」

リー「珍しいですねネジがくしゃみなんて」

テンテン「しかも鼻水垂らしてるし」

ネジ「霧隠れは寒いんだ」

リー「それは鍛錬が足らないからですよ!」

青「ネジ」

ネジ「おじさん!」

青「元気そうだなネジよ」

ネジ「おじさんこそ、元気そうで」

ネジ「そっちは」

青「長十郎だ」

長十郎「あ、よろしくお願いします」

青「次の水影候補の筆頭だ」

ネジ「ならばナルトや我愛羅のライバル的な存在になるな」

リー「よろしくお願いします!」

ネジ「それで青おじさんの相談とは」

青「今の水影の事について何だが」

ネジ「嫌な予感がしてならない」

青「聞けネジ!」

ネジ「・・・」

青「結婚してやってくれないか?」

ネジ「断る」

青「実は水影様は風影を無理矢理犯して以来より一掃若い男に飢えている」

ネジ「それと一体何が!」

青「強くて男前の若い奴と言えばお前しか居ないだろ!」

ネジ「他にいっぱい居るぞ!」

青「既にヒアシ様とヒザシ様の両名には許可をいただいている」

ネジ「くっ・・・」

青「ネジ・・・生贄になってくれ」

ネジ「絶対に嫌だぞ俺は・・・」

テンテン「可哀想なネジ・・・」

ネジ「そいつでいいじゃないか!」

青「長十郎には未来がある」

ネジ「俺は!」

青「大丈夫だ」

ネジ「そんな無茶苦茶な!」

長十郎「お願いします!」

リー「やりましょうネジ」

ネジ「他人事だと思ってるだろ」

テンテン「ううん」

ネジ「あり得ない」

青「なーに心配はいらんさ」

ネジ「何処が!?」

青「大丈夫だ」

ネジ「どう考えても大丈夫じゃないだろ青おじさん・・・」

テンテン「まさかお見合いさせられるなんてね」

リー「それも人生です」

ネジ「見合いなんて俺は我愛羅じゃないんだぞ」

テンテン「似た者同士だから」

青「見合いではなく生贄だがな」

ネジ「本音が出てるぞ」

青「・・・」

ネジ「何て事だ・・・俺が生贄にされるなんて」

メイ「私が五代目水影の照美メイと申します」

ネジ「日向ネジ」

青「この子は私の親戚で」

ネジ「・・・」

メイ「ええ知ってます」

青「32人」

ネジ「何が」

青「水影様に襲われた若き忍の数だ」

ネジ「・・・」

メイ「どうして私とお見合いを?」

ネジ「強制」

青「こら!いやー好きなんですよ歳上が」

メイ「・・・歳上」

青「いやいや違います!こうスタイルのいい美人がね」

メイ「あら」

ネジ「そんな事は一つも」

青「後は若い2人に任せて」

ネジ「若くないぞ若いないぞ、おじさん!!」

青「・・・十分若いだろ」

ネジ「嘘だ!」

青「・・・本心で言ってるぞ」

ネジ「顔に嘘ですと書いてあるだろ!何て嘘つきのおじさんなんだ!!」

ネジ「何て事だ・・・」

メイ「ご趣味は」

ネジ「白眼による覗き」

メイ「それは立派な!」

ネジ「ダメか・・・」

メイ「ちなみに私の趣味は」

ネジ「そうだ!」

メイ「はい?」

ネジ「うちの里には里抜けしたウタカタとかいう痩せっぽちがいる!」

メイ「はあ」

ネジ「霧隠れの抜け忍で人柱力だぞ!」

メイ「それが何か」

ネジ「男前だぞ」

メイ「男前なら今目の前に」

ネジ「くっ」

メイ「それに里抜けして彼は楽しそうにしてるとか」

ネジ「そんな適当でいいのか!」

メイ「ええ」

ネジ「クソ・・・」

メイ「・・・」

リー「楽しそうですね」

テンテン「うん」

青「頑張れネジ」

長十郎「気の毒に・・・」

リー「しかし驚きましたよ」

テンテン「霧隠れにネジの親戚が居るとは」

青「色々あってな」

リー「色々とは?」

青「それは日向の闇」

テンテン「聞かない方が良さそうね」

リー「誰にでも闇の面はありますからね」

青「続いて第二の作戦に移ろうか」

テンテン「第二の作戦?」

青「悪い奴を水影様が撃退しネジが惚れる」

リー「逆パターンですね!」

青「うむ」

長十郎「それで悪い奴とは」

青「先生!お願いします!」

鬼鮫「どうやら私の出番のようですねえ」

リー「鬼鮫さんじゃないですか!」

ネジ「ムッ」

鬼鮫「お、デートですか?」

ネジ「何処かで聞いた事のある声だ!そのフードを取れ!」

鬼鮫「それはできませんね」

メイ「あなたは一体」

鬼鮫「私は若いカップルを破局させる破滅の使者!」

ネジ「若くないぞ!」

メイ「なるほど、私と戦いたいと」

ネジ「全然違う」

鬼鮫「はい」

メイ「ならば戦いましょう」

鬼鮫「さすがは水影ですね」

ネジ「・・・鬼鮫だな」

鬼鮫「何の事やら」

ネジ「違うのか」

メイ「ここでは人目につきますので」

鬼鮫「場所を変えましょうか」

ネジ「どうしてこうなった・・・どうして」

ネジ「俺の負の連鎖は続くのか・・・」

ネジ「今年は厄年なのか俺・・・?」

鬼鮫「うぎゃあああ!やられました!!」

メイ「ふぅ」

鬼鮫「あなた達は最高のカップルです。では失礼」

ネジ「ちょっと待て!」

鬼鮫「何か?」

ネジ「俺を助けろ」

鬼鮫「できませんね」

ネジ「何故だ!」

鬼鮫「それが宿命なのですよ」

ネジ「何が宿命だ!!」

鬼鮫「おっと」

ネジ「そんな宿命は俺が断ち切ってやる!!」

ブオンッ

青「あ、あれは!」

リー「ネジの手が刃に!?」

青「あれこそはチャクラを限界まで高めて発生させたチャクラ刀だ!」

テンテン「どうしてネジが!?」

青「度重なるネジのストレスが爆発したんだ!!」

ネジ「やられたらやり返す!それが孤高なる日向の流儀だ!!」

青「見事なりネジよ・・・」

ネジ「やれやれだ」

メイ「カッコいい」

ネジ「し、しまった!」

メイ「さすがは日向の殿方」

ネジ「事態を悪化させてしまった・・・俺とした事が」

メイ「やはり私とあなたは運命の赤い糸で結ばれている」

ネジ「あり得ない・・・あり得ないぞ!」

メイ「さあ宿に」

ネジ「何!?」

メイ「さあ」

ネジ「それは・・・できない!」

メイ「逃がさない!溶遁!」

ネトッ

ネジ「ヌワッ!?」

メイ「・・・」

ネジ「う、動けない・・・この女が今日まで結婚できない理由がわかったぞ・・・」

ネジ「こいつはまるで雌カマキリ・・・否!そんな生易しいものじゃない!女郎蜘蛛だ!!」

メイ「観念してください。ネジ様」

ネジ「ッッ!!」

メイ「行きましょう」

ネジ「ヌワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」













メイ「ホン!ホン!ホン!ホン!ホン!ホン!」









ネジ「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」









メイ「ふぅ・・・」









ネジ「」ピクピク

リー「そして数年後、我愛羅くんと綱手様の間に我愛羅二世が」

リー「ネジと水影こと照美メイさんの間にネジJr.が誕生するのであった」

リー「世の中不思議な事ばかりですねえ・・・」





























サスケ「ん?」

イタチ「よそ見をするな」

サスケ「いや何か嫌な予感がしてな」

イタチ「嫌な予感?」

サスケ「いや俺の話だ。続けてくれ」

イタチ「俺が右と言えば左に飛び左と言えば右に飛ぶんだ」

サスケ「ああ」

イタチ「左」

サスケ「・・・」

サッ

イタチ「右」

サスケ「・・・」

サッ

オビト「上」

サスケ「上!?」

オビト「上って言えば下じゃねえか!」

サスケ「それでいいのか」

イタチ「いいんじゃないか」

サスケ「そもそも下ってなんだよ」

イタチ「じゃあ下」

サスケ「これに何か意味はあるのか」

イタチ「あるのですか」

オビト「知らねえよ、言い出しっぺはお前じゃねえか」

サスケ「真面目にやれ!」

イタチ「俺達は大真面目だ」

オビト「さすがのお前もマダラ相手じゃビビるよな」

サスケ「・・・」

オビト「ビビっちまうよな」

オビト「いいか?マダラってのは強え」

サスケ「1度対決してるからわかってる」

オビト「偉っそうに」

サスケ「前とは違うんだろ」

イタチ「6倍だ」

サスケ「・・・」

イタチ「・・・ですよね?」

オビト「知らねえよ」

シスイ「お、居た居た」

イタチ「どうだった」

シスイ「え?」

イタチ「マダラの様子だ」

シスイ「あ、ああ」

イタチ「サボったんじゃないだろうな」

シスイ「元気そうにしてた」

オビト「そうじゃねえだろ!」

シスイ「そ、そうですけど」

イタチ「許しましょう」

サスケ「・・・」

シスイ「ほら弱点的なのってある・・・あるよな」

イタチ「人間だからな」

オビト「ほとんど怪物じゃねえか」

サスケ「・・・」

ナルト「だってばよ!」

イタチ「どうやらナルトくんも修行を終えたそうだ」

サスケ「早いなこいつ」

オビト「ナルトはお前と違って才能に溢れてるからな」

サスケ「チッ」

シスイ「どういう術を」

ナルト「これだってばよ」

ニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキ

イタチ「部分分身の術か」

サスケ「き、気持ち悪りいな。何考えてんだよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「鬼童丸じゃねェか」

ナルト「常識に囚われては前に進めない。刮目しなきゃダメなんだよなァ・・・」

サスケ「・・・」

イタチ「じゃあ仕掛けようか」

オビト「マダラの野郎をボコボコによ!今度こそ叩き直してやろうぜ!」

サスケ「みんな来てねェぞ」

イタチ「どうせ集まってくるさ」

シスイ「忍って知らない間にゾロゾロ集まる習性があるよな」

サスケ「・・・」

オビト「おら行くぞ!」

サスケ「ああ」

ナルト「殺るってばよ!!」

マダラ「一足先に来るとは・・・たった1人で」

シノ「別に1人で来たわけじゃない。なぜなら俺は毎回毎回単独行動を強いられているからだ」

マダラ「・・・」

シノ「そして一連の出来事もお前が他人の記憶を書き換える事により誕生した出来事だ」

マダラ「そこまで調べ上げているとは」

シノ「その股間の初代火影とは別の力・・・その背後に居る人知を超えた存在を!」

マダラ「俺は俺だ!黒幕の黒幕の黒幕の上には俺しか居ない!」

マダラ「確かに黒ゼツが黒幕の黒幕の黒幕の黒幕だが奴の力はオビトや長門以下だぞ」

シノ「全ては俺達が忍になった頃から始まっていた。記憶の書き換えが」

マダラ「ならば何故お前には認識できる!答えてみろ!!」

シノ「俺は体内の蟲を介して六感を厳重に警備させている」

マダラ「その証拠は何だ」

シノ「我愛羅の不真面目さ・・・あの男が不真面目なわけが無いという事を」

シノ「そしてサスケが見た夢・・・ヒナタの大量発生」

マダラ「たったそれだけか」

シノ「ヒナタは俺の仲間で不思議な力を持っている事を知っている」

マダラ「知ったかぶりを言うな!」

シノ「その幻術を解く!口寄せの術!!」

ボンッ

マダラ「蝶だと」

シノ「名は最珠羅・・・大昔に尾獣と共に恐れられた呉璽羅を封印した油女一族に伝わる巨大蟲だ」

マダラ「こんな若造が・・・木の葉に居るガキ共で警戒すべきはナルト、サスケ、ネジ以外に居たとは」

シノ「舞え最珠羅!この幻術から全てを解き放つんだ!!」

ナルト「なんだってばよ!?」

イタチ「どうやら地球を逆回転させ正しい時間軸に戻したようだ。あの蛾が」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

イタチ「忍動説だ」

ナルト「わかるってばよ」

シスイ「アカデミアで習ったよな忍動説」

イタチ「ああ」

サスケ「呪印が消えてるぞ!?どうなってんだ!」

イタチ「忍動説だ」

サスケ「だから何だよ忍動説って」

ナルト「サスケってば頭はスカスカだってばよ」

サスケ「答えろ!忍動説って何だ!?」

イタチ「知らず知らずのうちに幻術にかかっていたんだ。俺を除くほぼ全員が」

オビト「何でてめえは」

イタチ「俺は数年前、サスケに指の骨を折られていましたので」

オビト「反則技って事か」

イタチ「だが幻術にかかっている間にスキルアップした!それに父さんのクーデターだって3桁から1桁に減っているはずだ」

サスケ「記憶も継承されてるのか?ゲームじゃねェんだから」

イタチ「ちなみにオビトさんとリンさんの関係は悲惨な状態に戻りました」

オビト「もう一回幻術かけろ!せっかく修復したんだぞ!!」

イタチ「見てるこっちは楽しいので」

オビト「マダラの野郎!!」

サスケ「行っちまったぞ」

イタチ「とりあえずマダラを倒し後の事を考えよう」

マダラ「股間の柱間が消えて行く・・・?」

「うちはマダラよ」

マダラ「何者だ」

「我こそは忍邪神」

マダラ「忍邪神?聞いた事があるぞ」

マダラ「耐え忍ぶ者の真反対に位置する忍邪と呼ばれる邪悪の権化を操る全知全能の神の存在を」

「我の力で無限天照を発生させ地上を焼き払うのだ」

マダラ「無限天照?無限月読と対に為す・・・そんな事をしてたまるか!」

マダラ「俺の夢はどうなる!?」

「既に無限天照の準備は完了している。あれを見るのだ」

ザッザッザザッザッザザッザッザザッザッザザッザッザザッザッザザッザッザザッザッザ

ヒナタ「・・・」

ヒナタ「・・・」

ヒナタ「・・・」

ヒナタ「・・・」

ヒナタ「・・・」

ヒナタ「・・・」

ヒナタ「・・・」

ヒナタ「・・・」

マダラ「ヒナタだらけ!?説明しろ!何だこのヒナタの大群は!?」

「我の幻術にかかっていた男共の妄想には必ず白眼の姫が居た。この女は火と雷の性質変化を持っていてな」

マダラ「地上を焼き払う無限天照・・・まさか」

「無数の日向ヒナタを出現させ大爆発を起こす作戦よ。たとえ幻術が解かれてしまおうと全てに決着がつくぞ」

キバ「おーい!あれ見ろよ」

ネジ「ヒナタ様!?何だあの数は!!」

サスケ「!?」

ナルト「どうしたんだってばよサスケ」

サスケ「夢だろ・・・これは夢だ」

キバ「こいつ最近ヒナタ恐怖症になっちまってんだよな」

サイ「悔しいでしょうねぇ」

サスケ「てめえ!」

サイ「暴力はいけません」

サスケ「くっ」

サイ「どうするのナルト?」

ナルト「・・・正面突破だ!」

サスケ「いいのか」

ナルト「心を鬼にするってばよ!」

トネリ「その必要は無い」

サスケ「何だこいつ?記憶があやふやで誰なのか」

ナルト「宇宙ストーカーだってばよ」

サスケ「宇宙ストーカー?オビトの亜種か」

トネリ「ヒナタ達は僕が引き取ろう」

ナルト「だったらさっさと行動しろってばよ。ノロノロしてたんじゃ社会はどんどんお前から遠のいて行くぞ」

トネリ「うん」

ネジ「大丈夫なのか」

ナルト「どんな悪党でも救済する。それが俺の忍道だってばよ」

マダラ「こんな訳のわからん邪神に俺が乗っ取られてたまるか!!」

「我の力に抗・・・何だあれは」

イタチ「どうやらお前の計画とやらは完全に潰えたな」

「貴様はうちはイタチ」

イタチ「あれは月面ストーカーのネトリとかいう奴の所有する円盤だ」

「円盤!?」

イタチ「月にヒナタちゃんを全員連れて行くのだろう」

「くっ」

オビト「コラァ!てめえは」

マダラ「黙れ!」

オビト「黙れじゃねえだろ!」

マダラ「俺じゃない。俺の中の忍邪神が語りかけている」

オビト「ふざけやがって!」

イタチ「だったらマダラに痛い目を合わせ忍邪神を吹っ飛ばす忍具を使用しようか」

シスイ「そんなのあるのか?」

イタチ「このうちはボールでだ」

シスイ「うちはボール!?まさか」

マダラ「5人のチャクラをボールに集め大ダメージを与える・・・俺の弟が考案した!」

イタチ「いいか忍邪神・・・それとマダラ」

イタチ「この世に不可能な事など無いんだ。ここからは次の世代を担うであろう五忍者がお前を倒す!」

マダラ「笑止!この忍邪神は恐竜すらも滅ぼしたのだぞ!」

イタチ「それは大昔の話だ。時が経てば人も物も脆くなるのが必然という事だ」

オビト「マダラ!今度こそ目を覚まさせてやるよ!!」

ナルト「だってばよ!」

サスケ「一足先に行ったと思ったらマダラもいやがる」

イタチ「ナルトくんは赤忍者だ」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「サスケは青忍者」

サスケ「は?」

イタチ「チョウジくんは黄忍者」

チョウジ「う、うん」

イタチ「シノくんは緑忍者」

シノ「地味だから緑なのか・・・」

イタチ「桃忍者はサクラちゃん」

サイ「サクラ?あのブスコンビ達なら」

サクラ「ここよ」

イタチ「さあ始めるぞ・・・よーい」

マダラ「何が五忍者だ!こうなれば忍邪神の力を見せてくれよう!」

マダラ「そんなボール!我の力で!」

イタチ「一斉攻撃」

マダラ「何だと!?」

ナルト「多重影分身の術!!!」

サスケ「やっちまえ!」

チョウジ「殺るぞォ!」

マダラ「う、動けん!何だこれは!!」

イタチ「身動き取れないように細工をしておいた。邪神には市販のお札が最適だ」

マダラ「クソオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

マダラ「」

サスケ「何だあの黒い煙は」

イタチ「忍邪神が成仏したのだろう。遥か歳下の子供達にタコ殴りにされて」

ナルト「・・・」

シスイ「これで無事解決か」

オビト「てめえ全員英雄って事だぜ」

サクラ「ふーん・・・英雄って?」

シスイ「ああ!」

イタチ「それでこそ次世代を担う暁のメンバーだ」

サスケ「誰が暁に入るって行った」

イタチ「契約違反だ」

サスケ「何が契約違反だ」

イタチ「まあ二代目に伝えよう。マダラを倒した時点で問答無用で英雄みたいなものだから」

サスケ「そんな簡単な事でいいのか」

キバ「いいんじゃね?」

シカマル「俺は知らねえよ」

ナルト「全員帰還するってばよ!」

サスケ「こんなのでいいのかよ」

イタチ「細かい事は気にするな」

オビト「俺達はいつだってこんな感じだったじゃねえか」

サスケ「・・・」

サクラ「サスケくん!」

サスケ「・・・ま、いいか」

翌日

キバ「見ろよ、木の葉新聞にデカデカと乗ってるぜ!俺らの活躍がよォ!」

シカマル「ああ」

キバ「んだよ、ああって」

シカマル「あれ見ろよ」

シノ「・・・」

シカマル「写ってねえんだってよ」

キバ「ンハハハハハ」

ナルト「だってばよ!」

バシッ

キバ「何すんだ!」

ナルト「喝だってばよ」

シノ「・・・」

ネジ「見てくれ木の葉新聞に」

ナルト「みんな英雄なんだよなァ」

シノ「・・・」

キバ「おい!何でネジは引っ叩かねえんだ!?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「差別だぜ!」

ナルト「言ってる意味が俺の理解の範疇を超えてるってばよ」

キバ「お前本当は俺が嫌いなんじゃねえか?」

ナルト「友達だってばよ!」

キバ「ったく仕方ねえ奴だぜ」

シノ「俺は何故ここまで来て尋常じゃない程に影が薄いのか」

サスケ「何やってんだお前」

シノ「・・・」

サスケ「お、おい」

シノ「影が薄い」

サスケ「安心しろ。薄い奴ならいくらでも居る」

シノ「・・・」

サスケ「誰かどうにかしろよ。こいつ病んでるぜ」

ナルト「シノォ!!」

キバ「姿が見えねえと思ったら」

シカマル「いきなり消えるなよ。ビックリするから」

シノ「俺は俺でちゃんと言った。なぜなら俺の影が薄いから気がつかれないだけだからだ」

サスケ「どうしたんだ」

ネジ「気にしているらしい」

サスケ「影が薄い事をか?」

ネジ「ああ」

サスケ「・・・」

キバ「ど、どうすんだよ」

シカマル「・・・」

シノ「ここで言うのも何だが俺は幻術を」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「マダラとでも戦わせて自身を取り戻させるか」

ナルト「死ぬってばよ」

我愛羅「いいか?お前はうちのカンクロウ相手に勝利を握ったんだ。砂隠れでは油女シノと言えば泣く子も黙る大物だぞ」

キバ「じゃあお前に勝ったナルトは」

我愛羅「超大物」

シカマル「何でも超をつければいいってもんじゃねえぞ」

我愛羅「いきなり招集されたかと思いきやシノの人生相談とは」

サスケ「ナイーブってやつだろ」

ネジ「将来の夢は?」

シノ「無い」

ネジ「・・・」

ボルト「だってばさ!!」

ナルト「だってばよ!?」

ボルト「てばさ!」

ナルト「てばよ!」

我愛羅「ボルト!」

ネジ「どうしてお前が!?」

ボルト「時空移動忍術だってばさ」

我愛羅「そろそろ怒られるぞ」

ネジ「用事か」

サスケ「・・・」

ボルト「プッ」

サスケ「何だこいつは」

ナルト「クスクス」

サスケ「何だ2人揃って!」

ナルト「そんなこんなでボルトに引っ張られて未来の世界に来ちまったんだよなぁ」

シノ「・・・」

サスケ「ここが未来の」

ネジ「サスケはリアクションが面倒だぞ」

シカマル「ところでボルト」

ボルト「何だってばさ」

シカマル「どうして俺達の協力を」

ボルト「つまり・・・どういうことだってばさ?」

シカマル「何か異常事態か?」

ボルト「わかるってばさ」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

ネジ「雷雲?」

サスケ「麒麟だ・・・」

ナルト「サスケェ!お前ってば何てことしてくれてるってばよ!!」

サスケ「俺じゃねェよ」

ボルト「あれは母ちゃんだってばさ」

ネジ「ヒナタ様?」

ボルト「母ちゃんには火と雷の形質変化があるってばさ」

シカマル「早い話が内なる力の暴走ってやつか」

ボルト「そうだってばさ」

サスケ「だからって俺の術をヒナタが?何でまた」

ネジ「火と雷って言えば大体が麒麟になる」

ナルト「わかるってばよ」

ボルト「暴走っても時々なんだよなァ」

ネジ「何でまた」

シカマル「性欲の暴走ってやつだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「女ってのは三十代に突入すると性欲が高まっちまうって話だぜ」

ナルト「わかるってばよ」

ネジ「ナルト!」

ナルト「そうやって俺をすぐに罪人に仕立て上げるのが木の葉の悪習なんだよなァ・・・」

シノ「・・・」

ボルト「先生は本当に若い頃から薄幸そうだぜ」

シノ「先生?」

ボルト「俺達の担任だってばさ!」

サスケ「俺らで言うイルカ先生みたいなもんだろ」

シノ「俺は特に教員としての夢は無い。なぜなら」

サラダ「あっ!」

ナルト「だってばよ!」

バシッ

サスケ「何すんだ!」

ナルト「全力でサスケを気絶させるってばよ!」

ボルト「くたばれ!」

ネジ「すまんなサスケ」

シカマル「お前はついて行けそうにねえから、寝ててくれや」

サスケ「だったら何で連れて来た!」

ナルト「そんなの天命に決まってるってばよ!!」

ヒナタ「お茶です」

ネジ「ありがとうございます!」

シカマル「しかし未来の俺らがヒナタの麒麟で全員がしばらく動けねえってな」

ナルト「医療忍術が追いつかねえってどんだけの威力だってばよ」

シノ「・・・」

ネジ「どうし・・・何だそれは!」

シノ「見ての通り勃起している。なぜなら仲間が急に人妻となり人妻の色香を放っていてはこうなるのも必然だからだ」

ナルト「わかるってばよ」

シノ「そして子供が2人居るんじゃあらぬ妄想を掻き立てられる。あの内気なヒナタが」

ネジ「貴様!」

シカマル「ネジ」

ネジ「くっ」

ヒナタ「・・・」

ボルト「僕としてもですね。母上の暴走を解決したくてですね・・・」

ヒナタ「何か迷惑をかけて」

ネジ「いいんです・・・ところで未来の俺の姿が見えんが」

ボルト「それなら麒麟の直撃で」

ネジ「やめろォ!」

ボルト「まだ何も言ってませんよ。おじ様」

ネジ「嫌な予感がしてならない!」

ナルト「死」

ネジ「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ」

ナルト「やめるってばよ・・・」

シノ「・・・」

シカマル「こいつが勃ってるなんて・・・」

シノ「・・・」

シカマル「ど、どうした」

シノ「いや別に」

シカマル「どう思うよネジ」

ネジ「死にたく無い・・・」

シカマル「また死にたくない病が発症しちまったか」

ナルト「とりあえずヒナタの性欲を発散させるために未来の俺を」

ボルト「あのクソ父上は出張だとか言って」

ナルト「シカマル」

シカマル「運動させりゃいいんだよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「何かで気を紛らわすって事だ」

ナルト「わかるってばよ」

シノ「具体的に」

シカマル「そりゃ・・・」

ネジ「俺が」

シノ「いや俺が行こう」

ネジ「こら!このスケベサングラス!」

シノ「それが男の性だ」

ネジ「ぐぬぬ・・・」

シカマル「いいのかナルト」

ナルト「任せるってばよ」

シノ「くっ・・・」

ネジ「ほら見ろ。やられてしまったじゃないか」

ナルト「シノのグラサンが取れかけてるってばよ!」

シノ「み、見るな!」

ナルト「シノォ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「大人しくしてるってばよ」

シノ「油女一族は素顔を見られたら自決しなければならないんだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シノ「切腹だ」

ナルト「わかるってばよ」

シカマル「しかしシノに指一つ触れずにボコボコにしちまうとは」

ネジ「日向は木の葉にて最強だからな」

シカマル「今のヒナタの名字はうずまきだぞ」

ネジ「人の揚げ足を取って楽しいか!?」

シノ「・・・」

ヒナタ「だ、大丈夫?」

シノ「問題無い」

ナルト「真っ黒焦げだぞ」

シノ「攻略法は無い物か・・・」

シカマル「そんなムキになるなよ」

シノ「なりたくもなる。なぜなら俺は負けず嫌いだからだ」

ネジ「こら!」

シカマル「・・・」

シカマル「問題はヒナタの麒麟が爆裂しちまう事だ」

ボルト「父上が一発ヤればいいと思うってばさ」

ナルト「そうだろ。俺も」

ネジ「最初からそうすればいい!わざわざ俺達を呼び寄せて夫婦間の性問題の解決など」

シノ「・・・」

ボルト「わかるってばさ」

サスケ「い、いきなり袋叩きにしやがって」

ナルト「だってばよ!」

ドスッ

サスケ「」

シノ「俺は負けを認めていない」

ナルト「いいかヒナタ?俺が来たらいきなり襲いかかって逆レイプしちまうんだ」

シカマル「そうだ。七代目の女房の暴走なんだから誰だって許してくれる」

シノ「俺は」

ネジ「負けは負け!もういいだろ」

シノ「・・・」

ネジ「お前は先生になる男だぞ!小さい事を気にするんじゃない!!」

シノ「・・・」

ネジ「そして俺は」

ボルト「我が家の寄生虫だってばさ」

ネジ「・・・さあ帰ろう」

シカマル「また頼むぜボルト」

ボルト「おう!」

シカマル「行ったり来たりしてばっかだから乗り物酔いしそうだな」

サスケ「行ったら行ったで袋叩きにされるし俺はキバかよ」

ナルト「そんな事はねェ」

サスケ「・・・」

シカマル「納得いかないって顔してるな」

シノ「負けたんだぞ」

ネジ「大人になれば強いんだ」

シノ「それはわかる」

ネジ「母は強しと言ってだな」

キバ「やっと見つけたぜ!」

ナルト「キバァ!!!」

バシッ

キバ「何すんだ!」

ナルト「通過儀礼だってばよ」

キバ「それよりもシノ!」

シノ「どうした」

キバ「第八班全員集合だ!」

シノ「集合?」

キバ「さっさとしろ!任務だ任務!!」

シノ「わかった」

キバ「グラサンが曲がってるぜ?」

シノ「問題無い」

キバ「俺が居ねえ間にまたまた武勇伝を作りやがったな。こいつら」

キバ「紅先生来ねえぞ」

シノ「・・・」

ヒナタ「あっ!」

デイダラ「おっす」

キバ「久しぶりだな」

デイダラ「じゃあ始めるか」

キバ「何を」

サソリ「俺達が教官だ」

シノ「教官?何を今更」

デイダラ「だって暇だしよ。1番地味っぽいてめえらと遊ぶのが1番じゃねえかなって、うん」

キバ「地味なのはシノじゃねえか!!」

デイダラ「うるせえ!」

ヒナタ「どういった任務を」

サソリ「デイダラ!」

デイダラ「知らねえよ」

キバ「知らねえ!?」

サソリ「ノリだろ」

デイダラ「おう!」

キバ「こいつら本物のバカだぜ」

デイダラ「バカにバカって言われたくねえっての」

サソリ「木の葉一のバカと岩一のバカが張り合った事で誰も特はしねえ」

シノ「確かに」

キバ「どういう意味だ!」

デイダラ「撤回しろ!」

シノ「・・・」

デイダラ「じゃあ何かするか」

サソリ「何をやるんだ」

デイダラ「じゃあ大会」

キバ「そりゃ任務じゃねえだろ!」

デイダラ「うるせえ!俺が正義だ!!」

シノ「・・・」

サソリ「デイダラ」

デイダラ「大体てめえは威勢がいいだけで」

サソリ「デイダラ!」

デイダラ「何だよ」

サソリ「シノの野郎を見てみろ」

デイダラ「おいおいマジか?」

サソリ「勃ってやがる」

デイダラ「俺にゃそんな趣味はねえぞ」

サソリ「シノはヒナタを見て勃ってんだ」

デイダラ「誰だって勃たねえか?」

サソリ「相手はナルト、サスケ、サクラ、ネジの次に強えルーキーのシノだ、勃つわけがねえ」

デイダラ「そりゃ旦那の偏見だぜ、うん」

サソリ「そいつはどうかな」

デイダラ「は?」

サソリ「野郎も男だって事よ」

キバ「何の話してんだ」

サソリ「シノ」

シノ「言いたい事はわかっている」

サソリ「・・・」

キバ「あの無感情で無関心なシノが」

デイダラ「酷い言い方だぜ」

シノ「俺はついさっき未来のヒナタにボコボコにされて何かが目覚めてしまったようだ」

ヒナタ「え!?」

キバ「ナルトと取り合いって事か?」

シノ「違う」

キバ「じゃあ何だ」

シノ「純粋に性的な目で見ているだけだ。なぜなら男とはヒナタのような身体つきの女に弱いからだ」

デイダラ「そうだよ。それだよ!」

シノ「わかってくれたようだな」

デイダラ「あのサスケのパーに聞かせてやりてえぜ!」

キバ「こいつまだ根に持ってんのか」

サソリ「デイダラのうちは嫌いは病的だからな」

ヒナタ「えぇ・・・」

キバ「そんな驚くなよ。男ってみんな同じなんだぜ?」

デイダラ「そうだ」

サソリ「それは言えてるな」

シノ「だから俺は何一つとして間違っていないと思う」

デイダラ「うんうん」

ヒナタ「・・・」

サソリ「ヒナタ軍団がゾロゾロ現れたり」

デイダラ「サスケのバカが妙な夢を見ちまう事だってあったもんな」

シノ「・・・」

サソリ「問題無いだろ」

デイダラ「男なんだからな」

シノ「俺もそう思いたい」

ヒナタ「・・・」

キバ「で、どうすんだ」

デイダラ「どうするんだよ」

サソリ「そうだな・・・」

キバ「お前らが呼んだんじゃねえのか!」

サソリ「だから何だ」

キバ「こいつ・・・すっげえ捻くれた目してやがる」

デイダラ「だったら、まだ見ぬ地に行くか」

キバ「まだ見ぬ地?」

デイダラ「んだよサスケは話してねえのか?こいつらに」

サソリ「あいつは秘密主義だからな。ムカつくぐらいに」

キバ「どんだけサスケ嫌いなんだよ」

デイダラ「俺はサスケに焼かれた」

サソリ「俺はサクラにぶん殴られた」

キバ「サクラ・・・何か随分前にやられたんだよな」

サソリ「サクラの罪はサスケの罪」

デイダラ「ガキの頃は俺のが強かったってのによ」

キバ「そのまだ見ぬ地ってのは何だ?」

サソリ「火影の嫁になるヒナタには関係あるかもしれねえな」

キバ「火影・・・俺」

シノ「ナルトだ」

サソリ「お前ら騎士って知ってるか」

キバ「知らねえ」

サソリ「サスケの話じゃ侍が外の世界に出て独自の剣術を身につけたんだとよ」

キバ「面白え!」

ヒナタ「シノくん!」

シノ「だったら行こうか」

キバ「何でリーダーの俺じゃ無くてシノに同意を求めるんだ」

デイダラ「粘土と傀儡どっちがいい」

キバ「傀儡」

デイダラ「おい!」

キバ「うるせえ!」

デイダラ「クソ生意気なガキだぜ!」

シノ「未開の地か」

サソリ「お前らは大人になりゃ自由に行動はできそうにねえからな」

シノ「お前達は」

サソリ「暁は自由の名の下に行動してんだよ」

キバ「早い話が無職じゃねえか」

デイダラ「無職舐めんな」

キバ「・・・」

ナルト「何だってばよ、あれ」

サスケ「あれはデイダラの」

キバ「おーい!俺ら旅立つからな!」

サスケ「ヒナタも乗ってるぜ」

ナルト「可愛い子には旅をさせろの精神だってばよ」

デイダラ「おいサスケ!」

サスケ「チッ」

デイダラ「俺ら旅に出るからな!ざまあ見ろってんだ!」

サスケ「相変わらずアホだな」

デイダラ「何か言ったぞ」

シノ「相変わらずアホだな」

サソリ「わかんのか」

シノ「読唇術というやつだ」

デイダラ「誰がアホだ!ふざけた髪型しやがって!!死ね!」

サスケ「し、死ね・・・あの粘土野郎!」

ナルト「サスケも行くってばよ。千鳥を伸ばして」

サスケ「お前は?」

ナルト「俺ってば絶えず影分身を至るところで修行させてるストイックな男だからなァ」

サスケ「ナルトォ!肩貸せ!!」

ナルト「行くってばよサスケェ!」

キバ「サスケの奴も来るぞ!」

デイダラ「振り下ろせ!あの野郎はお呼びじゃねえんだ!」

サソリ「似たもの同士ってやつか」

シノ「ああ」

デイダラ「ここが騎士の住む地だ。うん」

キバ「結局ついて来やがったよ」

シノ「サスケも旅をした事があるぐらいだから知っているんじゃないか?」

サスケ「ああ」

サソリ「本当かよ」

サスケ「それぐらい常識なんだよ。そもそも俺らは他のところに比べたら遅れてるっていうか」

ザワザワザワ

ヒナタ「集まって来てる」

サスケ「俺らが珍しいんだろ。いつだって田舎っぺ扱いされんだよ」

キバ「そんな経験でもあんのか?」

サスケ「ある」

キバ「ふーん」

「何だお前達は」

サスケ「忍だ」

「怪しい奴らめ」

デイダラ「ほら見ろ。怪しいって」

「お前とお前とお前」

サスケ「待て!何が悲しくて俺が2人と同系統に扱われないとダメなんだ!」

「一緒だろ」

サスケ「違う!」

「とりあえず来い!」

デイダラ「来い?笑わせるなよ」

サソリ「こっちは無頼集団暁なんだよ!徹底的に暴れてやらァ!!」

シノ「お前達には常識が無いのか・・・」

デイダラ「ねえよ」

サソリ「・・・」

キバ「ふふふ」

サスケ「何だ!」

キバ「お前もいよいよ暁寄りになっちまったな」

サスケ「何だと」

キバ「だってお前ってよ」

シノ「やめろ」

キバ「でもこいつ!」

シノ「サスケもムキにならない方がいい。なぜならキバは幼稚だからだ」

キバ「ちょっと待て!」

サスケ「確かにそうだな」

キバ「納得してんじゃねえ!」

「この騒ぎはなんだ」

「あ、あいつら忍です!」

「忍?あの五つの国で小競り合いを起こしている連中か」

キバ「何だこいつ?」

「この人は世界で2人しかいない銀河一刀流の免許皆伝者だぞ!」

サスケ「銀河一刀流?あの大筒木一族が極めた剣術の一派!」

キバ「イチゴみたいな頭しやがって!」

シノ「・・・」

「言いたい事はそれだけか?だったら狩らせてもらうぞ!貴様らの魂ごと!!」

キバ「サスケ・・・サスケ!」

サスケ「・・・」

キバ「檻の中だぞ?どうしてくれるんだ!」

サスケ「銀河一刀流・・・まさに宇宙規模の斬撃だった」

ヒナタ「・・・」

シノ「・・・」

キバ「しかも暁コンビが居ねえしよ!」

サスケ「出られそうか」

キバ「シノ!」

シノ「無理だな」

キバ「諦めんな!」

シノ「だが現状出られないのは確かだ」

キバ「ヒナタ!」

ヒナタ「む、無理だよ」

キバ「サスケ!」

サスケ「剣の腕を凌駕されるとは・・・」

キバ「馬鹿野郎!」

シノ「落ち着けキバ」

キバ「どうすんだよ?クビ撥ねられたら!」

シノ「焦れば焦るほど思考が鈍くなる」

キバ「くっ」

シノ「そうだなサスケ」

サスケ「あ、ああ・・・」

シノ「・・・」

キバ「こういう時に赤丸が居ればな」

サスケ「どうしたんだ赤丸は」

キバ「ちょっとな」

サスケ「・・・」

キバ「な、何だよ」

サスケ「いや」

キバ「文句あるなら言えよ!」

サスケ「何もない」

キバ「ねえってツラしてねえだろ!」

サスケ「ところで」

キバ「おい!」

サスケ「この檻はチャクラを使えぬようにしているようだな」

ヒナタ「うん」

サスケ「となると」

キバ「・・・」

シノ「・・・」

ヒナタ「・・・」

サスケ「何もない」

シノ「ならば外に居るであろうサソリらに託すしかないな」

サスケ「ああ」

キバ「大丈夫か?あいつらで」

サスケ「わからんが賭けるしかない」

サソリ「捕まっちまったな」

デイダラ「帰ろうぜ」

サソリ「イタチがうるせえぞ」

デイダラ「知らね」

サソリ「・・・」

デイダラ「そもそもオイラは嫌いだからよ、うちは兄弟」

サソリ「とか言いながら足は進んでるぞ」

デイダラ「う、うるせえな!」

サソリ「それよりサスケ以上の剣の腕を持つ奴だ」

デイダラ「サスケが二流なだけだろ?」

サソリ「だといいがな」

デイダラ「何だよ!気になるから言ってくれよ」

サソリ「野郎は宇宙からチャクラを貰ってやがる」

デイダラ「つまり・・・どういう事だ?」

サソリ「わからん」

デイダラ「んだそりゃ」

サソリ「起爆粘土は」

デイダラ「大量」

サソリ「奴らと全面戦争になるぞ」

デイダラ「そん時は強え奴同士でタイマン張ればいいんだ」

サソリ「それが1番か」

デイダラ「殴り込むぞ!旦那ァ!!」

サソリ「おう!」

「殴り込みだ!何かやって来たらしいぞ!」

「1人は爆弾で1人は何か人形っぽいものを」

「急げ急げ」

キバ「バタバタしてるな」

サスケ「あいつらだ」

シノ「どうやら来たようだな」

サスケ「となると鍵だが」

「・・・」

サスケ「ちゃんと見張ってやがる」

キバ「いい事思いついたぜ!」

ヒナタ「いい事って?」

キバ「ああ!」

ヒナタ「わ、私は全裸に!?」

キバ「どうせ全裸になるんだからよ」

サスケ「俺達がヒナタに変化すればいい」

シノ「だが女の全裸で興奮して気絶するか?」

サスケ「一箇所だけ残して変化するんだよ」

シノ「一箇所・・・それは」

サスケ「チンコだ」

シノ「見た目はヒナタだが下腹部にチンコがついていれば」

サスケ「間違いなくひっくり返る」

キバ「こ、こいつ天才だぜ」

ヒナタ「・・・看守さん」

「ん?どうした」

ヒナタ「えいっ!」

ポロン

「!?」

「うーん・・・」

「」

バタン

バタン

バタン

キバ「やったぜ!」

シノ「作戦成功だな」

サスケ「ああ」

キバ「鍵だ!鍵!ダメだ!手が届かねえ・・・」

サスケ「俺に任せろ」

キバ「なにするんだ」

サスケ「伸びろ!」

ニョロニョロ

キバ「こいつ腕の関節を外しやがった」

サスケ「こう見えても俺は大蛇丸の弟子だ」

キバ「こいつもいよいよ人間離れしちまったな」

ヒナタ「頑張ってサスケくん」

シノ「お前に全てがかかっているぞ」

サスケ「まんまと逃げる事に成功したが」

シノ「あれを見ろ!」

サスケ「あれは・・・」

デイダラ「お、遅えぞ」

キバ「どうしたんだよ!?ボコボコじゃねえか!」

デイダラ「あいつだ」

「・・・」

サスケ「銀河一刀流の・・・」

サソリ「あんなに強え剣術は始めてみる。まるでイタチや鬼鮫のようだぜ」

サスケ「俺がやる」

キバ「どうせ負けるぞ」

サスケ「俺に2度の敗北はない」

キバ「ナルトに負けっぱなしじゃねえか」

デイダラ「偉っそうな事を言うなよ」

シノ「そもそも剣が無いぞ」

サスケ「だったらチャクラで生み出す」

シノ「チャクラでだと」

サスケ「こうやってな!キエエエエエエエエエエエエエエエエエ」

キバ「オオーッ!」

「・・・」

サスケ「うちは念朧剣!木の葉一の剣使いの俺が剣で負ける事はない!」

キバ「だから負けたじゃねえか」

サスケ「今から勝つんだよ!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月15日 (火) 18:50:27   ID: 4tolglzA

続き楽しみにしてます!

2 :  SS好きの774さん   2018年09月17日 (月) 19:00:57   ID: OrP6NDzc

続き待ってます。

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