【艦これ】鈴谷「バレンタイン?」熊野「れでぃーのたしなみですわ」 (49)

艦娘のバレンタインの様子を書いてみました。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423923820


熊野「鈴谷はバレンタインどういたしますの?」

鈴谷「んー? どうするって?」

熊野「提督にチョコレートはプレゼントしませんの?」

鈴谷「えー、パスパス。めんどくさいー」

鈴谷「うちらの部屋にあるあれで良いじゃーん」

熊野「あれっておやつにとってある、パンダのお菓子のことです?」

鈴谷「そう!」

熊野「さ、さすがにあれは提督が可愛そうですわ」

鈴谷「あれでも良いと思うんだけどな~」

熊野「もうっ 日頃の感謝の思いを込めるのも悪くはなくてよ?」


鈴谷「感謝ねー」

鈴谷(お菓子作りは苦手だけど)

鈴谷(提督にプレゼント、かぁ~)

鈴谷(他の子からも貰うんだろうなー…)

鈴谷「…」

鈴谷「んー、じゃ、ま、自分で食べるように作ってみようかなー」

熊野「素直じゃありませんわね…」

鈴谷(全く、変な所で意地っ張りですわ)

鈴谷「なんか言った?」

熊野「なーんでもありませんわ」

<<とあるお店>>


熊野「つきましたわ」

鈴谷「熊野!熊野!」

熊野「どうしましたの?」

鈴谷「これ! なんかキモ可愛くない?」

熊野「キャラクターチョコですか。ちょっと可愛いですわね」

鈴谷「ぷっ、なんか提督に似てるーー!」

熊野「そうですか? よく分かりませんわ」

鈴谷「これ買ってこうーっと」


熊野「鈴谷、チョコはちゃんと手作りが宜しいかと」

鈴谷「分かってるってー、こっちは自分用だよ」

鈴谷「あ!」

熊野「どうしました?」

鈴谷「あっちに手作りコーナーあるっぽいよ」

熊野「では行きましょうか」


熊野「色々な型抜きがありますわね」

鈴谷「うん、可愛いの多いね」

鈴谷「あれ?」

熊野「どうしましたの?」

鈴谷「あれ、ぼのぼのじゃない?」

熊野「んーー… 曙さんですね。お1人のようですが」

鈴谷「ちーっす! ぼのぼのーーー!」


曙「は!?!?」

曙「あ、あ、あ、あんた達もこんな所で何してんのよ!?」

熊野「ばれんたいでー用に色々買にきたんですわ」

曙「ふ、ふーん。そう」

鈴谷「なになにーー? ぼのぼのも誰かにチョコあげるのかな~~?」

曙「う、うっさい! あんたに関係ないでしょ」

鈴谷「えっ~? 鈴谷、きになるなー」

曙「だい、第七駆逐隊のみんなで作りっこするの! それだけ!」

鈴谷「ふーん」ニヤニヤ


曙「大体、あんたはどうなのよ」

鈴谷「へ?」

曙「へ?ってなによその間抜け顔」

曙「あんたは誰かに作るの?って聞いてるの!」

鈴谷「う」

曙「まさか、あんたもクズ提督に作るの?」

鈴谷「へっ!?あっ、わざわざ手作りなんてしないねー」

鈴谷「このチョコで十分!」

曙「なにこれ…? 犬だかなんだか分からない生物は…。きもい」

鈴谷「可愛いじゃーん!」



曙「まぁいいわ。じゃあ、なんでここに居るのよ!」

鈴谷「そりゃー、熊野の付きそ」

熊野「ふふ、鈴谷は手作りチョコのためにここに来たんですの」

鈴谷「熊野!」

鈴谷「うーらーぎーりーもーのー」

曙「ほーら! やっぱあんたもそうなんじゃない!」

鈴谷「う…」


鈴谷「あ!!」

曙「何よ」

鈴谷「あ! ぼのぼのそういえばあんた"も"って言った! さっきも!」

曙「っ!」///

曙「言ってない」

鈴谷「言ったもんねー、ちゃーんと鈴谷は聞いてました!」

曙「言ってない!!」

鈴谷「言ったー」

曙「あー五月蠅いわね! もう帰る!!」

鈴谷「ふふっふー、まったねー」

熊野「はぁ…」


鈴谷「熊野」

熊野「なんですの」

鈴谷「ぼのぼの何も買っていかなかったね」

熊野「ですわね」

鈴谷「きっとまた戻ってくると思うなー」

熊野「そうかもしれませんね」

鈴谷「面白そうだから隠れて様子見てみない?」

熊野「…」

熊野「すーずーやー」

鈴谷「う、熊野。顔が怖いよー?」

熊野「さすがに意地が悪いですわよ?」

鈴谷「じ、冗談だってば」

鈴谷(全く、変な所で意地っ張りですわ)は熊野でいいの?

>>13
すいません、誤記でした。
熊野ですね。


熊野「鈴谷どういう感じのチョコを作りますの?」

鈴谷「うーん、超美味しいやつ」

熊野「貴方に聞いたわたくしが馬鹿でした」

鈴谷「ひっどーい!」

熊野「あ、レシピが置いてありますわ」

熊野「これを参考にしてみませんこと」

鈴谷「ナイッス熊野! 良いねー、さっすがー」

熊野「ふふ、褒めても何もでないですわ」


金剛「ヘーイ! 鈴谷! 熊野!」

鈴谷「あ、金剛」

熊野「あら、金剛さん」

比叡「比叡もいますよー!」

熊野「あら、比叡さんも。御機嫌よう」

熊野「比叡さんは今日も相変わらず金剛さんのくっつき虫ですわえ」

比叡「ヒエー!?」

鈴谷(熊野ってたまにドストレートに表現するんだよねー)


金剛「熊野達もチョコレート作りですカー?」

熊野「そうですわ、金剛さんもですの?」

金剛「イエース!」

熊野「どういうのをお作りになりますの?」

熊野「わたくし達、どんなのを作ろうか、ちょっと悩んでいましたの」

金剛「なるほどデース」

金剛「ですが、残念デース」

鈴谷「残念?」

金剛「フフフ」

金剛「私のチョコはちょっとやそっとじゃ真似できないんデース!」

鈴谷「へー、なんだか凄いじゃん」


金剛「今日、この日の為に秘密兵器を用意してきたネ」

鈴谷「秘密兵器?」

金剛「等身大の提督の型抜きデース!!」

熊野「す、すごいですわね」

鈴谷「うっわー、超デカそう」

金剛「夕張に手伝ってもらったんデース!」

比叡「でも、チョコが全然足りなくて…」

金剛「イエース…」

金剛「提督へのラブパワーは収まり切れないくらい溢れてるのにー!」

比叡「と、いう事でチョコを調達中でして」

比叡「さすがに買占めは出来ないので色々なお店を周ってる最中です!」


鈴谷「なんか大変そうじゃーん」

金剛「イエース! じゃあ比叡、次のお店に行きましょう!」

比叡「ハイ! あ、お姉様!」

金剛「何ですカー?」

比叡「隠し味は比叡にお任せください! 用意しておきました!」

金剛「そ、それは遠慮しておくネー」

比叡「そんなーーー」

金剛「じゃ、鈴谷も熊野もまたネー」

比叡「お、お姉様~~~~! 待ってくださいーーー!!」



熊野「相変わらず賑やかな方達ですこと」

鈴谷「ま、うちんとこは皆騒がしいからねー」

熊野「ふふ、そうですわね」


鈴谷「決まったよーーーー、熊野。 これにする!」

熊野「どれですの?」

鈴谷「これ!」

熊野「美味しそうですわね、でも…ちょっと難しそうですわ」

鈴谷「だいじょーぶ! 鈴谷がんばるしっ」

熊野「ふふ」

鈴谷「熊野はどうすんの?」

熊野「わたくしはこれにしますわ」

鈴谷「うわー、美味しそうじゃーん!」

熊野「じゃ、材料買って帰りましょうか」

鈴谷「おっけー」


<<調理室>>


熊野「ふー、準備は整いましたね」

鈴谷「おう! とびきり美味しいの作っちゃお」

熊野「では、早速とりかかりましょうか」

鈴谷「うっしゃー!」


熊野「ふぅ~…出来ましたわ」

熊野「鈴谷? 調子はどうですか?」

鈴谷「…」

熊野「鈴谷…?」

熊野(集中してるみたいですわね)

熊野「鈴谷」

鈴谷「えっ? あ」

熊野「チョコはどうですか?」

鈴谷「うーん、イマイチ上手くいかなくてさー…」


熊野「手伝います?」

鈴谷「さんきゅー、熊野。 でも大丈夫!」

鈴谷「なんっていうか、その、1人でやり切りたくてさ」

熊野「鈴谷…」

熊野「分かりましたわ、チョコ作りの手伝いは控えます」

熊野「ただ、味見のお手伝いぐらいはお手伝いしますわ」

鈴谷「熊野…、ありがとうおおおおお!!」ギュッ

熊野「ちょっ、いきなり抱き付くんじゃありませんの」///

鈴谷「へへへっ、愛してる~~」


鈴谷「どう?」

熊野「うーん、ちょっと甘すぎるような…」

鈴谷「もうちょい甘さ抑えよっか」

熊野「そうですわね、他の方からも貰いますでしょうし」

熊野「あまり甘すぎるのも飽きられてしまうかもしれません」

鈴谷「熊野のも甘くしたの?」

熊野「…」

鈴谷「熊野ー?」

熊野「ええ、そうです、わ」

鈴谷「んー? よし、これぐらいならどお?」

熊野「ええ、とっても良いと思いますわ」

鈴谷「えへへ、よしっ」


熊野「そうですわね、あとは」

鈴谷「熊野、そろそろ時間大丈夫? 明日朝早くに演習でしょ」

熊野「ですが…」

鈴谷「後は鈴谷1人で大丈夫!」

熊野「鈴谷…分かりました」

熊野「あんまり無理しちゃ駄目ですよ」

鈴谷「おっけー、ほどほどにするからさー」

鈴谷「おやすみ、熊野」

熊野「ええ、良いチョコを期待してますわね」

鈴谷「ふふーん、任せなさーい。ありがとね」


鈴谷「うーん、こんな感じ?」

鈴谷「うん、悪くない」

鈴谷「誰かに作ってあげるのって楽しいもんだねー」

鈴谷「よし、あとはチョコを固めてっと…」

鈴谷「ふぁー…、ちょっと眠い」

鈴谷「…」

鈴谷「」zzZZ


提督「ん…?灯りが…」

提督「誰だ? まだ残ってる奴がいるのか?」

鈴谷「」zzZZ

提督「鈴谷か」

提督「寝てるのか?」

提督「…」

提督「しょうがねえな」

鈴谷「」zzZZ


鈴谷「げっ、何時のまに寝ちゃったんだろう…」

鈴谷「良かった、チョコはちゃんと固まってる」

鈴谷「あれ? 毛布…?」

鈴谷「熊野かな?」

鈴谷「ふー…」

鈴谷「うん」

鈴谷「お風呂入って着替えてから、渡しに行こう」


鈴谷「ふー、綺麗さっぱり!」

鈴谷(でもやっぱり恥ずかしいな…)

鈴谷(でもやっぱり手作りなんて)

鈴谷(鈴谷のキャラじゃないよね…?)

鈴谷(恥ずかしいし…うん)

鈴谷(やっぱこれで…良いかな?)

鈴谷(…)


鈴谷「提督!」

提督「ん? どうした、鈴谷」

鈴谷「もうチョコ貰ったっしょ?」

提督「まーそれなりにな」

鈴谷「じゃ、鈴谷もあげる~」

提督「これ…は…、キャラクターものか?」

鈴谷「うん、犬っぽくてキモ可愛いんじゃない?」

鈴谷「なんか提督に似てるっしょー、見つけたときビビッときたねー」

提督「…ああ、ありがとう。 受け取っておくわ」

鈴谷「…」

鈴谷(あー…やっちゃったな)


鈴谷(せっかく作ったのになぁ…)

鈴谷(熊野にも、手伝ってもらったのに…)

鈴谷(熊野…)

鈴谷「やっぱ駄目っしょ!」パチンッ

提督「鈴谷?? どうした??」

鈴谷「うん…!!!」

鈴谷「それ没収!」

提督「は?」


提督「は?」

鈴谷「提督にはこれで十分だしっ」

提督「ん…? これは」

鈴谷「作りすぎて余ったのやつ!」

鈴谷「簡単に作ったやつだから」

鈴谷「味は保障しないけどね!」

提督「ふふっ、ありがとう。 大切に食べさせてもらうよ」


鈴谷「な、なんでこっちの方が嬉しそうなの?」

提督「こっちは手作りだろ?」

鈴谷「は、はあ!? まぁ、そだけど…」

鈴谷「とりあえず! じゃあね!」

提督「鈴谷!」

鈴谷「なーにー?」

提督「今日は体暖めてゆっくり休めよ?」

鈴谷「?? うん、じゃあねー」

提督「おう」

<<鈴熊の寮室>>

鈴谷「ちーっす、熊野ーー!」

熊野「チョコあげれました?」

鈴谷「へへっ、バッチシよ~~!」

鈴谷「熊野もちゃんと渡せたー?」

熊野「…ええ、提督にはちゃんと渡せましたわ」

鈴谷「良いねー、今度感想聞いて来ようよ」

熊野「ですわね」

鈴谷「あ、そういえば毛布ありがとね」


熊野「何の事です?」

鈴谷「え? 熊野じゃないの?」

熊野「ええ、覚えがありませんわ」

鈴谷「だとすると…」

鈴谷「体暖めろって…」

鈴谷「あああ!!!!」

熊野「突然どうしましたの?? び、びっくりしました」

鈴谷「はっず…」

熊野「??」

鈴谷「あ~、バレちゃったかなー…」

熊野「顔が真っ赤ですわよ」

鈴谷「ははっ…」

鈴谷(これは、責任とってお返しは期待しないとだめっしょ)

鈴谷(うん、絶対責任とってもらうかんね、提督!)


鈴谷視点終わり。
次、ちょっと熊野視点書いて終わります。

<<とある海辺>>

熊野「鈴谷はちゃんと頑張ったみたいですわね」

熊野「…」

熊野「はぁ…」

熊野(鈴谷にあんな事いったのに…)

熊野(結局、わたくしは出来ませんでしたわ…)

熊野(本当にお渡ししたいのは…)

熊野(…鈴谷)

熊野「あら…、なんで…涙が…」


提督「よっ」



熊野「て、提督…!?」

熊野「な、何故ここに!?」

提督「散歩だよ」

提督「いやー、今日は色々あってなぁ…。ははっ」

提督「で、なんで泣いてた?」


熊野「でりかしーぜろですわね…」

熊野「乙女の涙を見た罪は重いですわ…」

提督「愚痴ぐらいなら聞くぜ?」

熊野「はぁ…そんな簡単に話せる内容ではありません」

提督「俺はお前等の提督だぜ?」

提督「家族みてぇなもんだよ」

熊野「言ってる意味がわかりませんわ」

熊野「それに家族でも間柄は様々でしょうに」

提督「はは、そこはご自由に」

熊野「なんとも卑怯な解釈ですわね…」


提督「鈴谷か?」

熊野「…」

提督「図星か」

熊野「はぁ…」

熊野「提督は恋敵なんですよ?」

提督「家族だって言ってるだろ?」

熊野「滅茶苦茶ですの」


提督「んだ、良かったらそのチョコくれよ」

熊野「嫌ですわ。それに、さっき義理あげましたでしょうに」

提督「いいじゃねえか、そっちも美味そうだ」

熊野「…」

熊野「まぁ、ひとつぐらいなら…」

提督「おう、さんきゅー」


熊野「では、こちr」

提督「ん」パクッ

熊野「ちょっ、指ごと咥えないでくださいましっ! この変態!」

提督「んぐ、んにゃい! にゅごくんにゃい!」ペロペロ

熊野「きゃーーー! 咥えながら喋るのはやめてえ! ぬめぬめしますわーーー!!」ゴツンッ

提督「っがっっ…!」

提督「まじ痛ってぇ…、お前、本気で…」

熊野「じ、自業自得ですわ」

提督「ってーな…、でも滅茶苦茶美味いぞ」

熊野「ふふ、当たり前ですわ。わたくしの鈴谷への愛が詰まっておりますもの」



提督「んじゃもう一個」

熊野「勝手に取るんじゃありませんの!」ゴツン

提督「い、痛い…」

熊野「提督が悪いですの」

提督「へへっ、それぐらい美味かったんだよ」

提督「鈴谷に渡しても絶対喜んでくれると思うぜ?」

熊野「提督…」


熊野「ま、数が減ってしまいましたけど」

提督「そ、それは言わないでおこうぜ」

熊野「ふふ」

熊野「…」

熊野「わたくし、鈴谷にチョコを渡してきますわ」

提督「ああ、行って来い」

熊野「はい」

熊野「提督…」

提督「ん?」

熊野「励ましてくださり、ありがとうございます」

提督「ああ、さっさと行って来い」

熊野「はい!」


熊野(鈴谷に渡しにいきますわ!)

熊野(喜んでくれるかしら…)

熊野(提督も美味しいと言ってくれましたし、大丈夫ですわね)

熊野(うん、まぁ)

熊野(今度は提督にも、ちゃんとしたチョコをあげても良いですわ)

熊野(検討してあげます)

熊野(ふふっ)

終わり。
ぎりぎり15日だから大丈夫ですよね。
余力があればぼのぼの編も書きたかったけど。
依頼出してきます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom