海未「…」

花陽「…」

うみぱな「(なんで？！)」

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───
──

海未「出来ました！！」

海未「これを花陽に渡して……私の気持ちを……」

海未「(花陽「海未ちゃん、大好きっ！」)」

海未「っ！……私はなんて破廉恥な事を……」

海未「あと一時間…精神統一です！」

海未「…」

TV「今年のバレンタインは花に自分の気持ちを乗せて！」

海未「花陽？！」

海未「…なわけ無いですね。普通に花でした…」

海未「花に自分の気持ちを……そうです！」

海未「たしか赤いバラの花言葉は『愛』」

海未「一緒に渡してみましょうか…」

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──
花陽「出来たぁ！」

花陽「あとはちゃんと海未ちゃんに渡すだけだね！」

花陽「緊張するよぉ…………」

花陽「…うぅ……誰かたすけてー！」

───────

凛「ちょっとまっててー！………あれっ？凛、誰に反応したんだろ？」

───────

花陽「えっと……なんて言って渡せばいいのかな？」

花陽「あっ！そうだ…多分バレンタイン特集とか……」

花陽「あった！参考にならないかなぁ」

TV「今年のバレンタインは花に自分の気持ちを乗せて！」

花陽「花かぁ…やってみようかな」

花陽「うーんと…たしか赤いバラがいいんだっけ？」

花陽「じゃあ海未ちゃんとあう前に寄ってかなきゃ！」

──
───
────

海未「な、なんで花陽がここに？！」

花陽「えっ？えっ？海未ちゃん？！」

海未「ははは、花陽！！お、落ち着いて下さい！」

花陽「海未ちゃんもだよ？！」

海未「(はっ！いけません！私としたことが！！)いえ、すみません」

花陽「(海未ちゃんにバレないようにしなきゃ！！)うん……大丈夫」

海未「それで…花陽は何をしに？」

花陽「ちょっと花を買いにね……」

海未「そうなんですか。私もです」

花陽「そうなの？一緒だね」

海未「はい。あっ、ありました。では私は行きますね」

花陽「うん。また後でね！」

花陽「(海未ちゃん…今買ったのって……)」

花陽「花陽も買ってかなきゃ！」

海未「(おや？花陽……あれって……)」

　～部室～

花陽「(海未ちゃん…赤いバラを買ってた……)」

花陽「(やっぱり大切な人に渡すんだよね……)」

花陽「(花陽が渡しても迷惑なだけだよね……)」

海未「こんにちは……あっ、花陽」

花陽「海未ちゃん！……」　　

海未「花陽だけですか？」

花陽「うん。そうみたい…」

海未「そうですか……」

花陽「…」

海未「…」


うみぱな「(話が続かない……)」

花陽「(……何話せばいいか分かんないよぅ……)」

海未「(今チョコレートを渡すべきでしょうか？)」

海未「(しかし…私は帰り際、確かに見ました…)」

海未「(赤いバラを買う花陽の姿を……)」

海未「(分かっていて渡しても迷惑でしょうし……)」

海未「(大好きな花陽の事はちゃんと応援するべきですよね……)」

花陽「み、みんな遅いね…」

海未「ですね……」


花陽「…」

海未「…」


うみぱな「(結局続かない………)」

海未「えっと……花陽」　　

花陽「どうかした？」

海未「みんなを待ってる間に……これを」

花陽「これ…歌詞？」

海未「はい。今度のことりと花陽の曲ですが、一度読んでみていただけませんか？」

花陽「うん、分かった……『告白日和、です！』？」

海未「歌う側として意見をお願いします」

花陽「えっと……ねぇ、一つだけ聞いていい？私の事」

花陽「言わずに悔やむより勇気出そう……」

花陽「(花陽は……)」

海未「どうでしょうか？」　　

花陽「海未ちゃん、とっても良いと思うよ！」

海未「本当ですか？！」

花陽「うん、それでね…海未ちゃん」

海未「はい？」

花陽「花陽ね？……この歌詞から勇気をもらったの」

海未「と、いいますと？」

花陽「言わずに悔やむより勇気出そう……」

花陽「そうだよね…」

海未「花陽？」

花陽「海未ちゃん…私の気持ち、受け取って下さい！」

海未「これは……」

花陽「バレンタインだから…ちゃんと伝えたいなって……」

海未「赤いバラ……私にですか？」　

花陽「もちろん」

海未「花陽……うぅ……」

花陽「海未ちゃん？！」

海未「ぐすっ………はなよぉ………」

花陽「どうして泣いてるの？やっぱり迷惑だった？」

海未「そんなわけないじゃないですかぁ……」

花陽「でも…」

海未「私じゃだめなのだと思ってました……」

花陽「え？」

海未「これ……」

花陽「あ……赤いバラ……」

海未「花陽に渡そうと思って買ったんです。しかし、花陽が赤いバラを買うのを見て悟りました……大切な人が居ると…」

花陽「海未ちゃん……貰ってもいいの？」

海未「花陽が受け取ってくれるのなら……私の気持ちです」

花陽「ありがとう…とっても嬉しい！」

花陽「花陽も海未ちゃんが赤いバラを買っていくのをみて…」

海未「花陽……同じだったんですね」

海未「花陽の幸せを応援しようと決心していたのに……ずるいですよぉ……」

花陽「花陽も同じかも…でも、ありがとう」

海未「こんな結末想像していませんでした……バレンタインの奇跡……ですね」

穂乃果「おまたせー………って海未ちゃん？！泣いてるの？！何かあったの？」

海未「穂乃果…いえ、何でもありません。ただ良いことが有っただけですよ」

穂乃果「えー、教えてよー」

海未「秘密です……ふふっ…」

花陽「へへっ……」

うみぱな「(好きな人に送る赤いバラ……)」


うみぱな「(花言葉は『愛』)」


うみぱな「(一輪のバラに込められた思い……)」


うみぱな「(……私にはあなたしか居ない………)」

～Fin～

というわけで終わりです

うみぱな…広まりますように！！


ありがとうございましたヽ(^o^)丿