P「眼鏡の優等生と常夏の島」【ミリマスSS】 (81)


ミリマスSSです。プロデューサーはP表記。
ハワイガシャってあったね、懐かしいね。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423917622


765プロ事務所


小鳥「・・・わあ、いい仕事ですね!」

P「ですよね!いやあ、粘って交渉した甲斐がありましたよ!」

律子「どうしたんですか、プロデューサー?」

P「実はさ、紗代子のグラビアの仕事が取れたんだ!」

P「しかもハワイだぞ!ハワイ!」

律子「へぇ、ハワイですか~・・・ハワイ!?」

P「ああ!大きな仕事だし、紗代子がどんどん売れるチャンスだ!」

律子「よく取れましたね!しかしハワイですかー、いいですね~」

P「まあ、個人的にはプライベートで行きたい所だけどな」アハハ

律子「確かにそうですね」クスッ

小鳥「ハネムーンとか、そんなので行きたいなあ・・・」

P律子「・・・」

小鳥「どうして黙っちゃうんですかあ!!」



P「よしっ、早速飛行機のチケットと宿泊先の予約を・・・」

小鳥「ちなみに何泊する予定ですか?」

P「えと・・・撮影が2日あるので2泊にしようかと・・・」

小鳥「ち、ちょっと、折角のハワイなのに勿体ないですよ!」

律子「ハワイなんて早々行く機会無いんですから、流石に少しは観光して帰ったらどうですか?」

小鳥「そうですよ!それに、ハワイにただ撮影だけして帰っちゃうなんて紗代子ちゃんが一番可哀そうですよ!」

P「確かに言われてみたら・・・」

社長「私も小鳥君と律子君の意見に賛成だね」

P「し、社長まで・・・」


社長「5日ぐらい行ってみたらどうだい?」ハハハ

律子「社長、流石にそこまでするとお金が・・・」

小鳥「撮影はいつですか?」

P「えっと・・・一か月くらい後ですね」

P「とりあえず飛行機と宿の予約・・・3泊、いや4泊・・・」ムムム

タタタ ガチャッ!

紗代子「プロデューサー!」

小鳥「さ、紗代子ちゃん!?」

P「どうしたんだそんな急いでやってきて・・・」

未来「はぁ・・・はぁ・・・紗代子さん、早いです・・・」

P「それで紗代子、一体どうした?」

紗代子「それが・・・」

_________
______
___



1か月後 19時15分 
成田空港出発ゲート前


P「・・・しかし、見事なタイミングで福引が当たったな」

紗代子「そうですね」

P「『ファーストクラスで行く豪華ハワイペア旅行5泊7日の旅』・・・か」

P「しかも日付までドンピシャ・・・こういう福引の海外旅行って日付が固定されてて自分の都合と合わない時が多いんだけどな」

紗代子「出来すぎですよね」クスッ

P「そうだな」アハハ

紗代子「あれが今日乗る飛行機ですか?」

P「多分そうだと思うぞ?」

ピーンポーンパーンポーン

「大変長らくお待たせいたしました、三角航空296便ホノルル国際空港行の優先搭乗を・・・」

「お先に小さいお子様をお連れの方、お体の不自由な方の登場の後、ビジネスエリートご搭乗のお客様を・・・」

P「おっ、そろそろだな。行こう紗代子」

紗代子「はいっ♪」



「良い旅を、行ってらっしゃいませ」

P「うおっ、すごいな・・・」

紗代子「ひ、広い・・・」

P「窓際の席とか1人だし、俺たちの座る通路側も2人だけとか」

「ハーイ、Wellcome drink、イカガデスカ?」

紗代子「あっ、はい!いただきます!じ、じゃあこのオレンジジュースで!」

P「俺もオレンジジュースで」

「ハイ、ドウゾ!良イ旅ヲ!」

P「ウェルカムドリンクもついてるのね・・・」

紗代子「こんな贅沢でいいのかなあ・・・」

P(千鶴とかがいたら、卒倒してしまうかもしれないな・・・)

支援だよ

>>4
高山紗代子(17) Vo
http://i.imgur.com/STqdHBp.jpg
http://i.imgur.com/gJoVMk3.jpg

>>2
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/g8aE7xk.jpg
http://i.imgur.com/ppdbNye.png

>>2
秋月律子(19) Vi
http://i.imgur.com/bqhAjKF.jpg
http://i.imgur.com/W8xWesg.jpg


キイィィン ゴオオォォォ

紗代子「あっ、いよいよ飛びそうですね!」

P「ああ」

紗代子「ひゃっ、浮いた浮いた」

紗代子「・・・」ギュッ

P「!」ピクッ

紗代子「ああっ!ご、ごめんなさい手を握っちゃって!」

紗代子「この離陸する時の感覚ってどうも慣れなくて・・・」

P「確かに、俺も最初は慣れなかったなあ・・・大丈夫?」

紗代子「は、はい、何とか気合いで乗り切ります!」

紗代子「でも・・・少しだけ、手をこの状態にしててもいいですか?」

P「かわいい(ああ、いいぞ)」

紗代子「か、かわっ・・・」ボンッ

P(思わず声出てしまった・・・でもかわいい)

_________
______
___


午前8時30分(現地時間)


P「ん~、着いた!」

紗代子「ここがハワイ・・・!気候がすっごく良いですね!」

P「そうだな!暖かいけど日本とは全然違うよな」

P「・・・それにしてもファーストクラス凄かったなあ」

紗代子「そうですね、料理はちゃんとしたコースが出てきましたし」

紗代子「何より座席が完全にフラットになるのが・・・」

P「それそれ。あんなの乗ったら他の飛行機乗れなくなりそうだよな」アハハ

紗代子「ですね」クスッ

P「よしっ、タクシー乗ってホテルに行こうか。そこで荷物を置いておこう」

P「カメラマンさんともホテルで待ち合わせてるし」

紗代子「はいっ♪」


某有名なハワイのピンク色のホテル


P「撮影用の荷物は持った?」

紗代子「持ちました!」

P「それじゃあカメラマンさんの所に行こっか」

紗代子「はいっ!」

スタスタ

紗代子「こっちのカメラマンさんってどんな方ですかね?」

P「何かカメ子さんと知り合いらしいぞ?今回もあの人の紹介だしな」

紗代子「カメ子さん・・・ああ、私たちのカメラマンさんですね?」

P「そうそう」


カメラマン『Hi!ようこそハワイへ!』

P『初めまして、今日はよろしくお願いします!』

紗代子『よろしくお願いします!』

カメラマン「あ、ボク日系3世なので、日本語で全然OKですよ」

P「あ、はい」

紗代子「よろしくお願いします」

カメラマン「カメ子さんから話は聞いてますよ、今日はよろしく」



※この先も出るけど、『』は英語だと思ってね


カシャ カシャ

カメラマン「イイネ!紗代子、very good!」

カメラマン「よし!紗代子、次はビーチで撮るよ!」

紗代子「はい!」

P「あの、カメラマンさん」チョイチョイ

カメラマン「何ですか?」

P「実は撮っていただきたいシーンが・・・」ゴニョゴニョ

カメラマン「ほう・・・え?そんなところを?Why?」

P「いわゆる、グッとくるというか」

カメラマン「ぐっとくる?」

P「えっと、その・・・と、とりあえず撮ってください!」

カメラマン「お、OK」


紗代子「水着の撮影って、やっぱり緊張しちゃうなあ・・・」

紗代子「あとは上着を脱いで・・・と」ヌギヌギ

カシャカシャッ

紗代子「!?」

紗代子「わっ!?何で脱いでる所を撮るんですか!?」

カメラマン「君のプロデューサーが是非撮ってくれって言うからね」

紗代子「ぷ、プロデューサーが!?」チラッ

P「」グッ

紗代子(このポーズが良いってことなのかな・・・)

紗代子「うう、でも恥ずかしい・・・」カアァ


_________
______
___

夕方


カメラマン「・・・よし、これで今日の撮影は終わり!」

紗代子「ふう・・・あ、ありがとうございました!」

P「明日もよろしくお願いします」

カメラマン「ああ、よろしく」

カメラマン「ところで君、さっきの着替えの写真だが・・・」

P「・・・どうでしたか?」

カメラマン「あれは確かにグッとくるね」

P「分かっていただけましたか」

Pカメラマン「」ガシッ

紗代子(?)


夜 レストラン


『はい、お待ちどうさん!ロコモコだよ!』

P『ありがとう!』

紗代子『ありがとうございます』

紗代子「わあ・・・おいしそう!」キラキラ

P「ああ!早速食べよう!」

P紗代子「「いただきます」」

紗代子「・・・」アムッ

紗代子「!・・・美味しいっ!」

P「うん、美味い!」


『Hi!お姉さん、料理はどうだい?』

紗代子『すっごく美味しいです!』

『そいつはよかった。何か飲み物は?』

紗代子『じゃあ・・・ピンクレモネードのお代わりを』

『OK!兄ちゃんは?』

P『ビールのお代わりを』

『了解!』

紗代子「そんなに飲んで、潰れちゃっても私連れて帰れませんよ?」クスッ

P「ビール2杯くらいならそこまで酔わないよ」アハハ

P「それより紗代子、飛行機乗った時から思ってたけど英語ペラペラだな」

紗代子「そうですか?ありがとうございます、ちゃんと勉強してた甲斐がありました」ニコッ

P「おお、流石だな」

紗代子「プロデューサーは、私が765プロに入る前にハリウッドに行きましたよね?」

P「1年間だけどな。765プロがいわゆるオールスター組だけだった頃に向こうで研修を受けたんだ」

P「いやあ、最初は大変だったなあ・・・学生の頃ほとんど英語の勉強しなかったから全然通じないし何言ってるか分からないし、途方に暮れたよ」


P「ん・・・ちょっと手洗場に行ってくるな」

紗代子「分かりました」

紗代子「ふう・・・」

紗代子(楽しいなあ)

紗代子(気候はとっても気持ちいし、海は綺麗で・・・)

紗代子(本当に天国みたいな場所だなあ)

紗代子(それにプロデューサーと2人きりでこんな所まで来て・・・って私、何考えてるの!?)カアァ

紗代子(でも、このお仕事決まった時・・・)

_________
______
___


1か月前 事務所


P「今回の仕事で1週間ほど事務所を開けてしまうことになってしまうけど、大丈夫ですかね?」

律子「任せてください!」

小鳥「プロデューサーさんの分もみっちり働いちゃいます!」

社長「丁度休みを与えなければとは思っていたからねえ・・・君もたまにはゆっくり休むといいさ」

P「ありがとうございます!」


P「紗代子、早速打ち合わせしよう」

紗代子「は、はい!」

P「場所は無効の会議室で・・・っと、電話だ」

P「紗代子、悪いけど10分くらい待ってて」

紗代子「大丈夫ですよ」ニコッ

P「もしもし、あっ先日はどうもありがとうございました!・・・」

ガチャ バタン

紗代子「ハワイでお仕事かぁ・・・やった!」グッ

未来「いいなあ紗代子さん、私も一緒に行きたいよー!」

紗代子「でも仕事で行くのだからね?」

未来「あっ、でも2人で海外とか・・・新婚旅行みたいですね!」

紗代子「し、新婚旅行!?」カアァ

小鳥「紗代子ちゃん、良かったね?」

律子「もうっ小鳥さんも紗代子をおちょくるんじゃないですよ?」

紗代子「そ、そうですよ!だ、大体仕事なんですから新婚旅行なんて・・・なんて・・・」

紗代子「」ボンッ

律子(あ、爆発した)

紗代子「あぅ・・・」プシュー

律子小鳥(かわいい)

紗代子(でも、楽しみだなあ・・・うふふっ♪)

_________
______
___


紗代子(うう、あの後もみんなから同じ様なこと言われたから、思い出す度に顔が・・・)カアァ

『お待ち!レモネードとビールだよ!』

紗代子『あ、ありがとうございます!』

『お姉さん、ハワイは初めて?』

紗代子『はい!ご飯は美味しくて自然は綺麗で、素晴らしい所ですね!』

『そういわれると俺たちも嬉しいよ。あれ、お連れさんは?』

紗代子『手洗場に行ってます』

『そうかい。しかしこんな別嬪な嫁さんを待たせるなんて無粋な夫だな?』

紗代子『よ、嫁とか夫とか、そういう関係じゃないですよ!』カアァ

『ん?ああ、じゃあ彼氏と彼女ってことかい?』

紗代子『そ、そういうわけでも・・・』

『ふむ・・・まあ、君たちがどういう関係かはわからないけど、少なくとも君は彼に気があるみたいだね』

紗代子『なっ・・・』カアァ

『何はともあれ、「愛は夏にも冬にもかけるレイのようなもの」だよ』

紗代子『?・・・どういう意味ですか?』

『「愛は変わらない」っていうハワイの諺さ。おっ、彼が戻ってきた。それじゃあ楽しいひと時を、チャオ☆』

P「よっと・・・ん?紗代子どうした?」

紗代子「な、何でもないです!」///

紗代子(私たちって、カップルみたいに見られてるのかなあ・・・)

紗代子(わあぁっ!ま、またこんな変なこと考えてる!)カアァ

P(さっきから顔真っ赤にしてワタワタしてる・・・何故かはよく分かんないけど、かわいい)


ガチャ

P「ふう・・・ああ、疲れた疲れた !」

紗代子「そうですね、私もヘトヘトです・・・」

紗代子「い、今更ですけど・・・お部屋、一つなんですよね?」

P「あ、ああ、そうだな」

P「俺と一緒じゃ嫌かなと思って、一応もう一部屋取れるのかを夕方聞いてみたんだよ」

P「そうしたら・・・」

受付『レディを一人の部屋で寝かせるなんて、男の風上にも置けないね!』

P「とか言われて・・・」

紗代子「あはは・・・な、なるほど・・・」

P「申し訳ないけど5日間は俺と一緒に過ごすことになるよ、ごめんな」

紗代子「そ、そんな!私、全然イヤじゃないですから!」アタフタ

紗代子(む、むしろ嬉しいかなー、って・・・)

P「そう言ってくれると嬉しいけど・・・」

P(・・・そのあと、受付のお姉ちゃんが片言で「据え膳食わぬは・・・」とかとんでもないことを言ってたことは忘れよう)


P「ベッドは窓側とそうじゃない方とあるけど、どうする?」

紗代子「それじゃあ窓側でもいいですか?」

P「OK。ふあぁ、しかし眠いな・・・お風呂入ってすぐ寝よっか」

紗代子「はい・・・時差考えたらすごく朝早くから活動してることになりますよね・・・」

P「朝早くから本当にお疲れ様」ポフポフ

紗代子「わわっ・・・そんな急に撫でないでくださいっ!」カアァ

P「ああ、悪い悪い・・・」パッ

紗代子「撫でられるのは嫌じゃないですから・・・今度からはその、言ってからでお願いしますね?」

P「お、おう・・・」

P「・・・」

紗代子「・・・」///

P「ふ、風呂入るか!紗代子から入る?」

紗代子「ぷ、プロデューサーからど、どうぞ!」

P「じ、じゃあ先に入るぞ!」

ガチャ バタン

紗代子「・・・」ボフン

紗代子(わあぁ!!さっきから私おかしくなってるー!!///)バタバタ

_________
______
___


ちょっとブレイク

同時刻 765プロ事務所


小鳥「はぁ・・・プロデューサーさんと紗代子ちゃんは今頃ハワイの夜を満喫かぁ・・・」

千鶴「そうですね、とってもうらやまsゴホンっ!」

伊織「ハワイに到着した日だし、疲れてもう寝てるかもしれないわよ?」

律子「そうかもしれないわね」

星梨花「でも、ハワイって海が綺麗ですっごく素敵ですよね!」

律子「星梨花はハワイに行ったことあるの?」

星梨花「はいっ、今年も行ってきましたよ!パパとママがハワイ大好きで、毎年行ってるんです!」

千鶴「」

小鳥「ま、毎年・・・」

律子「流石は星梨花の家ね・・・」


伊織「ハワイねえ・・・ここ最近はずっと行ってないわね」

小鳥「伊織ちゃんも毎年行ってそうなイメージがあるけど、そうなの?」

伊織「お父様が、折角海外に行ってるのに日本人ばっかでアレだからって、あんまり行きたがらないのよ」

伊織「一応、そんなに日本人がいないカウアイ島に行ったりオアフでもノースショアに行ったりしてたけど・・・」

伊織「最近はニースとかよく行くわね」

千鶴「」

星梨花「ニース・・・確かフランスですよね?」

星梨花「そういえば、パパが今度マイアミに行こう、って言ってました!すごく楽しみです!」

伊織「マイアミもかなりいい所よ?にひひっ、楽しみにしておくといいわ♪」

小鳥「ここ、アイドルの事務所ですよね・・・」

律子「すごい会話ですよね・・・」

千鶴「」

律子(そして千鶴さんは気を失ってる・・・)


2日目

正午 ワイキキビーチ


カシャカシャッ

カメラマン「・・・よし、OK!」

カメラマン「紗代子、Well done!終わりだよ!」

紗代子「お、お疲れ様でした!」

P「カメラマンさん、2日間ありがとうございました」

カメラマン「いやあ、とても充実してましたよ!日本に帰ったらカメ子さんによろしく!」

P「はい!またこちらで撮影の仕事が入った時はよろしくお願いします!」

カメラマン「それはこっちのセリフさ、是非頼むよ!」

P「はいっ!」


カメラマン「それじゃあ、また~」フリフリ

P紗代子「ありがとうございましたー!」

P紗代子「・・・」

P「よし、仕事は終わり!」

紗代子「ってことは・・・」

P「ああ!帰るまでハワイで完全オフだ!」

紗代子「わあ・・・!」

P「せっかくハワイまで来たんだ、目いっぱい楽しもう!」

紗代子「はいっ!」

P「そうと決まれば、今日は何しようか?」

紗代子「そうですね、えっと・・・グウゥゥゥ」

紗代子「!」バッ

P「確かにお昼時だな、ご飯食べてから決めようか」アハハ

紗代子「そうしましょう・・・」カアァ


・・・

紗代子「ほらほら!プロデューサーも入ってください!」

P「あ、ああ」

P「でも・・・俺と海で遊ぶとかで本当にいいのか?」

紗代子「はい!折角のハワイの海なのに、プロデューサーも楽しまないと勿体ないですよ!」

P「確かにそうだな。俺も水着持ってきてたけど」アハハ

P「って、紗代子はさっきの撮影で来てた水着から着替えたんだな?」

紗代子「はい、流石に撮影用の水着はまずいかと思って一応自前で持ってきてたんです」

P「そういうことか。うん、とても似合ってるぞ?むしろそっちで撮影したいくらいピッタリだ」

紗代子「あ、ありがとうございます・・・」カアァ

紗代子(出発する前日まで悩んで選んだ甲斐があったかも・・・)


紗代子「浮き輪も持って来てたのですね」

P「ああ。すこし沖までプカプカ浮きながら楽しんでもらおうと思って」

紗代子「あれ?一つしかないですけど?」

P「俺は流石に乗らないよ。紗代子が浮き輪に乗って、俺がそれを推すなり引っ張るなりしようかと思ってたけど」

紗代子「何だか悪い気が・・・」

P「そう?俺自身楽しそうだから全然構わないぞ?」

紗代子「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」


チャプチャプ

紗代子「・・・きつくないですか?」

P「大丈夫だぞ。遠浅だからまだまだ脚が底についてるし」

P「でも、時々深い所があるから、そこは気を付けてるけど」

紗代子「それにしても、結構沖に来ましたね」

P「そうだな、でもまだまだ沖にも人がいるな」

紗代子「流石にあそこまで行くと、帰るのに時間がかかりそうな気がするんですけど・・・」

P「確かにそうだな」アハハ

P「・・・うおっ!」ズルッ

P(まずい!急に深くなった!)

紗代子「え?プロデューサー?プロデューサー!?」

紗代子「ど、どうしよう!底が深かったのかnきゃあ!」グラッ

紗代子(わあっ、海に落ちる!)

ザッパーン

水着か・・・・・どっちだろう?
http://i.imgur.com/XNCRYPE.jpg
http://i.imgur.com/JYZbUPK.jpg


P(あれ?何か上から・・・紗代子!?マズイ!)

ガシッ ギュッ

P「ぷはっ!」サバァ

P「紗代子、大丈夫か!」

紗代子「はぁ・・・はぁ・・・だ、大丈夫です」

P「良かった・・・」

紗代子「ぷ、プロデューサーも大丈夫でしたか?」

P「ああ、想像以上に深かったからびっくりしたよ。やっぱり気を付けないとだな」

紗代子「そうですね・・・うわあ!」

P「ど、どうした!?」

紗代子「い、いや・・・その・・・」

ギューッ

紗代子「さ、さっきから抱き合った状態になってて・・・」

P「ああっ!す、すまん!」

P「・・・悪いけど浅くなるところまでこの状態で我慢してくれ」

紗代子「は、はい・・・」

ギュッ

紗代子(うう、意識しないようにしようと思えば思うほど・・・)カアァ

P(当たるところが当たってる・・・)

_________
______
___

>>31
そこまで考えてなかったです・・・
どっちの水着だったかというのは皆さんの想像にお任せします。

ただ一つ言える、水着の上に透明のレインコートを着せるというのを思いついた運営は変態(褒め言葉)


3日目

某ゴルフ場


バシッ

紗代子「ナイスショット!」

P「ありがとう、次は紗代子の番だ」

紗代子「はいっ」

紗代子「・・・えいっ!」

パシーン

P「おー、ナイスショーット!」

紗代子「ありがとうございます、ふふっ♪」

P「しかし上手になったもんだなあ・・・」

紗代子「プロデューサーがあの時の大会で教えてくれたからですよ」クスッ

P「でもあの後、優勝できなかったのが悔しくて何度も打ちっぱなしやコースに連れて行かされて・・・」アハハ

紗代子「だ、だって、本当に悔しかったんですから!」


紗代子「それはそうとして、プロデューサーは学生の頃にゴルフをされてたんですよね?」

P「そうそう、大学の頃は日本学生選手権とか出てたんだ」

紗代子「・・・そこまでの腕前だったっていうのは初耳ですよ?」

P「膝をケガしちゃってさ・・・おかげで今はこうしてプロデューサーになったけど」アハハ

紗代子「そうだったんですか・・・」

P「そうそう、この前ゴルフを教えてくれって真がせがんでさ」

紗代子「すぐに上達しそうですよね」クスッ

P「何なんだろうねあの娘、打ちっぱなしで数回教えただけで基礎押さえたし」

P「コース回って2度目なのに、ドライバーを平気で真っ直ぐ飛ばしたり、結局85でプレーしたんだよ・・・」

紗代子「さ、流石というか・・・私なんてやっと90を切ったばかりなのに・・・」

P「紗代子も十分上達してるぞ?」ポフポフ

紗代子「あっ・・・えへへ」

P(かわいい)

P(・・・真は正直プロゴルファーにさせたいと思ってしまったなあ、血が騒いだ)


・・・

P「よし、ラストホールだ」

紗代子「330ヤードですね」

P「風はフォローだし、前は人いないし・・・よし、狙うか」

紗代子「え、狙う?」

P「うん、久々に本気で打って1オンさせちゃおうかな」ブン!ブン!

紗代子「ええっ!?」

P「・・・よし」グッ

ヒュッ バシイッ!

紗代子「うわっ、凄い音・・・あっ!真っ直ぐいってる!」

紗代子「本当に乗るんじゃないかな・・・」

紗代子「あっ!グリーンの手前で落ちた!ってことは・・・」

紗代子「わあ!乗った乗った!」


紗代子「1オンですよ!すごいですプロデューサー!」

P「ぐっ!・・・そ、そうかそうか、良かった・・・」

紗代子「膝・・・まさか!ケガしたところですか!?」

P「うああぁっ!!」

紗代子「大丈夫ですか!?ど、どうしよう!」オロオロ

P「・・・なんちゃって」テヘペロ

紗代子「なっ・・・!」

紗代子「ふ、ふざけないでくださいよプロデューサー!本当に心配しちゃったじゃないですかぁ!」ポカポカ

P「ごめんごめん。次は紗代子のショットだぞ」

紗代子「もう・・・」ハァ

紗代子「・・・よし」

ヒュッ パシーン!

P「おっ、グッショー!」


紗代子「ピンまで丁度100ヤードです」

P「よく飛んだな、今日イチだったんじゃないか?」

紗代子「よし、次はこれを乗せたい・・・」

パシッ

P「おっ、いいんじゃないか?」

紗代子「やった、乗った!」

P「結構いいところだぞ?バーディ狙えるかも」

紗代子「本当ですか?バーディなら84なんです!」

P「ベストスコア更新か・・・是非ともバーディにしたいな!」

紗代子「はいっ!」

ゴルフしてる紗代子か・・・・なつかしい
http://i.imgur.com/zpxCzff.jpg


P「下りのフックライン。カップまでは4メートル弱」

紗代子「・・・カップ1個半位左に切れますかね?」

P「んー・・・2個半位じゃないか?」

紗代子「分かりました」

P「強く打ちすぎるなよ?カップ超えるとすごく速いから」

紗代子「は、はい」

紗代子「・・・よし、気合いで入れて見せる!」

コツン


P(お、いい感じ)

P「入れ!」

紗代子「入って!」

カコーン

紗代子「入った、バーディです!」

P「やったな、紗代子!」スッ

紗代子「はいっ!ベストスコアです!」スッ

パシン!

P「よし、これで次は80切りが目標だな」

紗代子「もっと練習して頑張りますよ!」

紗代子「プロデューサー、今日のスコアは?」

P「俺?んと・・・今日は73だな」

紗代子「」

今日はこの辺で失礼します。
明日には投下し終える予定です。

相変わらず画像先輩ありがとうございます、シチュごとにいろんな紗代子の画像貼っていただき感謝です。


ホテル 午後8時30分


ガチャ

P「いやあ、食べた食べた!」

紗代子「今日食べたところもとっても美味しかったですね!」

P「そうだな!・・・ん?電話?」ピッ

P「はい、もしもし。ああ、昨日はお世話になりました!」

P「今からですか?・・・ええ、大丈夫です」

P「はい、では」ピッ

紗代子「どうしたんですか?」

P「カメラマンさんから電話があってさ、今から一杯どうか?ってさ」

P「紗代子、すまないけど・・・」

紗代子「はいっ、いいですよ!ただ、遅くなりすぎないようにしてくださいね?」

P「ああ、日付が変わる前には戻るよ」

紗代子「それと、あんまり危ない所には行かないでくださいね?」

P「勿論、ちゃんと気を付けるから安心して」

P「それじゃあ行ってくるよ」ガチャ

紗代子「行ってらっしゃい」フリフリ

パタン

紗代子「プロデューサーと2人きりでお話とかできると思ってたけどなあ・・・」シュン

紗代子「・・・テレビでも見よっと」


1時間後

『ねえジョン、今日はどんなものを紹介してくれるの?』
『ハニー、今日のは一段とびっくりするぜ?今日紹介する商品は・・・ボブ、持ってきて!』

紗代子「・・・やっぱり、一人だと寂しいなあ」

紗代子「お風呂も入っちゃったから、することもないし・・・」ピッ

紗代子「あっ、日本語のチャンネルもあるんだ」



2時間後

ピロリン♪

紗代子「んっ、LINEが来てる」

のり子<紗代子、今そっちは夜でしょ?何してる?>

紗代子<今、プロデューサーが出かけてて一人でお留守番です>

のり子<あら、寂しいんじゃないの~?>

紗代子<・・・うん、ちょっとだけ>

のり子<プロデューサーどれくらい出てるの?>

紗代子<2時間前から出かけてて・・・>

のり子<あ~、そりゃちょっと寂しいかもね>

のり子<今から仕事なんだ!ホントは一緒に話したいけど、ごめん!>

紗代子<ふふっ大丈夫だよ、ありがとう>

紗代子<お仕事頑張ってください♪>

のり子<うんっ!>


3時間後

紗代子「・・・持ってきた本、大分読んじゃったなあ」

紗代子「ちょっとベランダに出よっと」

ガララッ

紗代子「ふう、心地いい風・・・」

ザザーン

紗代子「月も出てる・・・海に光が反射してて綺麗・・・」

Huuuu!! Yeaaaahhh!!

紗代子「まだ下のレストランの方は盛り上がってる・・・こっちの人って元気がいいなあ」

紗代子「そこにプロデューサーいるのかな?」


4時間後

紗代子「12時半かあ・・・遅いなあ、日付変わる前には戻ってくるって約束したのに・・・」

紗代子「もしかして、何かあったのかも・・・」

紗代子「いつも遅れそうになった時には連絡入れてくれるのに、何の連絡も入ってこないし」

紗代子「さ、探しに行った方が・・・って私が出てる間に帰ってきたら元も子もないし・・・」

紗代子「そもそも、どこにいるか分からないよね・・・」

紗代子「連絡・・・LINEを送っておこう」

紗代子<プロデューサー、何かありましたか?>

紗代子<日付変わる前に戻るって言ってたので・・・返事を頂けたらと思います>


5時間後

紗代子「・・・」

紗代子(あの後既読もつかず、返事もない・・・)

ガチャ

紗代子「!!」

P「いやあ、飲んだ飲んだ、と。あれ?紗代子まだ起きてたのか?」

紗代子「・・・ざ」

P「え?」

紗代子「正座です!」

P「は、はい!」バッ


紗代子「プロデューサー、いつ戻るって言いました?」

P「え、えっと・・・日付が変わる前に、と・・・」

紗代子「今、何時ですか?」

P「1時40分です・・・」

紗代子「何してたんですか?」

P「カメラマンさんとバーを何軒もハシゴして・・・」

紗代子「プロデューサーに何回もLINEを送ったんですよ?」

P「え?・・・あっホントだ、まったく気が付かなかった・・・」

紗代子「はぁ・・・」

P「わ、悪かった、ごめん」

紗代子「・・・私、すっごく不安だったんです」

紗代子「日本にいるときに、ハワイで男性が誘拐されて殴られた上にお金を盗られたってニュースで聞いて・・・」

紗代子「それで、プロデューサーももしかしたら巻き込まれたんじゃないかって・・・」

紗代子「それで、グスッ・・・何度も連絡取ったのに、返事がないから、どんどん不安になって・・・」ポロポロ


P「紗代子・・・」

P「ありがとう心配してくれて・・・それと、ごめん」

紗代子「許しません・・・でも、何もなくてよかった・・・」グスッ

フラッ

P「紗代子!?」ガシッ

紗代子「・・・」

紗代子「・・・zzz」スゥスゥ

P「寝てる・・・」

P「ずっと心配してくれてたもんな・・・緊張が解けて、一気に疲れも来ちゃったのか」

P「ベッドまで運んであげよう・・・よいしょ」ヒョイ

ポスッ

P「紗代子、今日は本当にごめんな?」

紗代子「・・・zzz」スゥスゥ

P「おやすみ、紗代子」ナデナデ

_________
______
___


4日目


「はい!1、2、3、4!2、2、3、4!もう少し腕をしなやかに使って~」

紗代子「こんな感じ、ですか?」

「うん!いい感じ!」

「ダンスやってるみたいだし、やっぱりスジがあるね~!」

紗代子「本当ですか?ありがとうございます!」エヘヘ

P(今日はフラダンスの講習です)

P(カメラマンさんのツテで、日本人のフラのインストラクターを紹介してもらいました)

P(どうやら紗代子がアイドルであることを知っていて、張り切ったみたいで・・・)

「1、2!1、2!腰の動かし方はこんな感じ!」

紗代子「こ、こうですか?」

「そう!いいねー!」

P(結構熱のこもった指導となっております)

P(プラス紗代子の熱血っぷりとがうまく波長が合ってるみたい)


「よーし、ちょっと休憩!」

紗代子「はいっ!」

P「どうだ、紗代子?」

紗代子「すっごく楽しいです!でも、フラダンスってあんなにキツイものだとは思いませんでした」

P「見てるだけでも結構激しい動きってわかるもんな、はいお水」

紗代子「ありがとうございます」ニコッ

「あれくらいで弱音吐いてたらダメだよ~?もっと腰を動かしたりして激しいのとかあるんだから!」

紗代子「あれ以上腰を動かすと腰を痛めちゃうかもしれませんね」アハハ

「でも、結構いい腰使いよ?時々プロデューサーさんもクギづけになってたんだから!」

紗代子「!」

P「!?」

紗代子「プロデューサー?」ジトー

P「そ、ソンナコトナイヨー・・・」

紗代子「もう・・・」

「でも、正直言っちゃうと結構嬉しいよね?」ボソボソ

紗代子「ええっ!?そ、そんなことは・・・」カアァ

(こりゃ確実に脈あるよなー)


「よし!そろそろ休憩終わり!」

「それと、ちょっと気分転換にちゃんとした衣装着てやってみよっか!」

紗代子「えっ!」

「それじゃあ着替えに行こー!」ズルズル

紗代子「ち、ちょっと待ってください!あの恰好をするにはまだ心の準備が・・・!」

P(紗代子を振り回すんだから、あのインストラクターかなりパワフルだよなぁ)

・・・

ガチャ

P「おおっ」

紗代子「どう、ですか?」

P「凄く似合ってるぞ」グッ

紗代子「あ、ありがとうございます・・・」カアァ

「よし、じゃあ始めるよー!」

「ポーズの意味とか知ってもらって、今日の終わりには少しだけ自分を表現できるようになるわよー!」

紗代子「が、頑張りますっ!」


P(講習が再開して1時間半、紗代子はかなり上達したようでインストラクターから結構褒められていた)

P(今から、今日のシメということで・・・)

「よし、じゃあ音楽かけるよ!」

~♪

紗代子「~♪」

P(最初は動きがぎこちない感じがしてたけど、本当に上達したって分かるなあ)

紗代子「~♪」チラッ

P「?」

紗代子「~♪」ニコ

P「!」

P(今の微笑みはかなりドキッとした)


P「本当によかったよ、紗代子」パチパチ

紗代子「えへへ、ありがとうございます・・・」

「一日でこれだけ踊れるのはすごいわよ?」

「それに流石はアイドル、ダンスもしてるお蔭か表現力も素晴らしかったわ」ニコッ

P「そうですね、最後に微笑んだ時は思わずドキッとしちゃいましたよ」アハハ

紗代子「!・・・そ、そうですか」カァ

「ふぅん・・・?」ニヤニヤ

P「それで紗代子、最後のポーズってどういう意味だったんだ?」

P「あの・・・両手を胸のところでクロスさせて、その後両手を前の方へやってたけど・・・」

紗代子「そ、それはその!・・・ひ、日頃の感謝ということです!」///

P「紗代子・・・」ジーン

紗代子(うう、言えるわけないでしょ・・・)

紗代子(最後のポーズは「アロハ・オエ」で、「アロハ」が愛情で「オエ」が貴方を、っていう意味だなんて!)

(基本的な動きだけど、一番どストレートに気持ちを伝える動きだよねー)

紗代子(!?)

(私はささやかながら応援してるわよー?)

紗代子「・・・あぅ」///

_________
______
___


5日目

午前11時 アラモアナ・センター


P「やっぱり、買い物も楽しまないとだな」

紗代子「そうですね、みんなのお土産も買わないといけませんから♪」

P「そうだな・・・っと、電話だ」ピッ

P「はい、もしもs・・・」

P『はい、ああ、ホテルの・・・』

P『はい・・・ええっ!?』

P『・・・わ、分かりました。後で取りに行きます、では』ピッ

紗代子「どうしたんですか?」

P「泊まってる部屋の水道が壊れたらしくて、部屋が変わったらしい」

紗代子「えっ」

P「それで、今空いてる部屋がスイートしかなくて、追加料金とかは大丈夫だから今日はそっちで泊まってくれ、だって」

紗代子「それはラッキーというべきなのですかね・・・?」

P「まあ、部屋のグレードが上がったという意味ではラッキーだけど・・・とりあえず、買い物から帰ったらフロントに行って聞いてみよう」

紗代子「そうですね」


紗代子「噂では聞いてましたけど、本当に大きなショッピングセンターですね・・・」

P「確かに・・・一日じゃ回れないよな」アハハ

紗代子「どうやらこのモール街だけじゃなくて、デパートも奥の方にくっついてるみたいですよ?」

P「やっぱりこっちは規模が違うよな」

P「日本にはまだ出店してない洋服店とかもあるし、色んなものを見ながら買っていこうか」

紗代子「はいっ♪」

P「お昼は1階のフードコートで食べようか、色んなのあるみたいだぞ?」

紗代子「たい焼きはないですかね?」

P「さ、流石にないと思う・・・」

紗代子「そうですよね・・・ここ数日食べてないから食べたいなあ・・・」


アパレルショップ


紗代子「このバッグとかお洒落かも」

P「確かに落ち着いた雰囲気で良いな」

紗代子「中も色々収納出来て、機能性もいいし・・・」

P「ちょっと持ってみたらどうだ?」

紗代子「そうですね、よっと・・・どうですか?」

P「うん、良いんじゃないか?紗代子の雰囲気にも合ってると思う」

紗代子「ふふっ、ありがとうございます♪」


紗代子「これにしよっかなあ・・・あ、結構値段が・・・」

P「ん?ああ、確かに学生さんにとっては少し買うかどうか迷う額だな」

紗代子「はい。どうしようかなあ・・・」

P「ふむ・・・よし、俺が出すよ」

紗代子「ええっ!?わ、悪いですよ!」

P「大丈夫だよ。そもそも飛行機と宿代が浮いてるんだし、何より旅の思い出にもなりそうだし」

紗代子「でも・・・」

P「いいから、気にしない気にしない」ポフポフ

紗代子「うう・・・ありがとうございます、絶対大事にしますから!」


1F フードコート


P「お昼時だから人が多いな」

紗代子「それに色んなお店があるんでどれにしようか迷っちゃいました」エヘヘ

P「俺もだよ、最後の最後まで悩んだ結果ハワイ風焼きそばにしたけど」

紗代子「私はホットサンドにしました」

紗代子「日本料理のお店もたくさんありますね」

P「日本人がたくさん来るからだろうな、うどん屋にラーメン屋もあるし」

紗代子「静香ちゃんや貴音さんも喜びそうですね」クスッ

P「そうだな」アハハ

P「それじゃあ食べるか」

紗代子「そうですね、いただきます!」


ゴルフショップ


紗代子「結構ゴルフショップって多いですよね」

P「そうだな。確かにお土産とかにも結構人気なんだよ、こういうゴルフボールとか」スッ

紗代子「あ、ウミガメがプリントされててかわいいですね」

P「社長のお土産はこのゴルフボールにしよっかなあ」

紗代子「あっ、あのヘッドカバー」

P「ん?お、ハリネズミ?」

紗代子「はい!わあっ、ピンクのハリネズミもいる!」

P「なかなか刺激的な色だな」

紗代子「かわいい・・・」キラキラ

P(完全に悦に入ってるな・・・かわいい)


P「確かに可愛らしいデザインだな」

紗代子「そうですよね!プロデューサーもそう思いますよね!」

紗代子「まさかこんなヘッドカバーがあるなんて・・・感激です!」

紗代子「丁度ピンクと黒で2つありますよ!プロデューサーも買いましょうよ!」

P「ま、まあいいけど・・・」

紗代子「やった!それじゃあレジに行ってきます!」

P「お、おい!俺の分のお代!」

紗代子「大丈夫です!先ほどのバッグのお礼だと思ってください!」

紗代子(うふふっ、プロデューサーとお揃い・・・♪)


P「そうだ、紗代子」

紗代子「どうしました?」

P「夕飯なんだけどさ、このショッピングセンターの奥に美味しいレストランがあるらしいけど、そこで食べる?」

紗代子「いいですね、そうしましょうか」ニコッ

P「よし、じゃあ電話してみるか」ピッ

P「・・・よし、取れた。6時からな」

紗代子「はいっ」

紗代子「・・・でも、まだ早いですよね?」

P「そうだな、2時間ぐらい時間があるし・・・荷物も沢山あるから、一回ホテルに戻ろうか」

紗代子「そうですね、お部屋が変わったことも気になります」

P「ああ、すっかり忘れてた・・・そのことも気になるな」


某ピンクのホテル


ガチャ

紗代子「わあ!広いですよ!」

P「本当だ、昨日まで泊まってた部屋と比べると豪勢だな」

紗代子「向こうも景色が良かったですけど、こっちはもっと綺麗ですよ!」

P「ダイヤモンドヘッドもちゃんと見えるな、本当に綺麗だ」

紗代子「すごい、こんな素敵なお部屋で泊まるのは初めてですよ!・・・あれ?」

P「紗代子、どうした?」

紗代子「・・・ベッドが一つしかないです」

P「・・・へ?」


P「さ、流石に・・・ちょっと電話してみるよ」prrrr

P『もしもし、~号室ですが・・・はい、そうです』

P『この部屋しか空いてないのですか?ベッドが2つあるタイプの部屋がいいのですが・・・』

P『このタイプ以外は満室?』

P『それならエキストラベッドを・・・』

P『ですが・・・はい、分かりました。では』ガチャン

紗代子「どう、でしたか?」

P「この形の部屋しか空いてないらしい」

紗代子「じゃあ・・・」

P「この1つのベッドでどうにかしないといけないみたいだな」

P(エキストラベッドも不足してるとは思わなかったなあ・・・)

P(でも、電話に出た受付の人1日目に応対した姉ちゃんだよな、また「据え膳食わぬは・・・」って言われた)

P「と、とりあえず夕食の時間もあるし、行こうか」

紗代子「は、はい」

_________
______
___


P「それじゃあ」

紗代子「乾杯っ」

チンッ

P「ふうっ、沁みるなあ」

紗代子「ふふっ、プロデューサーはお酒を飲むといつも嬉しそうな顔をしますね?」

P「そうか?自分じゃあ気が付かなかったけど・・・まあ、飲むのは好きだし疲れも吹っ飛ぶ気がするからかも」

P「紗代子ももう少しで飲める年になるよな」

紗代子「それでもあと3年ありますけどね」クスッ

『お待たせいたしました』コトッ

紗代子「食事も丁度来ましたね」

P「よし、早速食べよう」


『ありがとうございましたー』

P「美味しかったな」

紗代子「ええ、とっても♪でも、結構いい値段だったのに大丈夫でしたか?」

P「大丈夫だよ、なんくるない」

紗代子「クスッ・・・夕日もとっても綺麗でしたね?」

P「そうそう。夕日が綺麗に見えるっていうことでも有名なレストランらしくてさ、それでここにしようと思ったんだよ」

紗代子「お陰様で、とっても良かったです」ニコッ

P「喜んでくれて何よりだよ」

P「しかし、日が暮れると本当に涼しくなるよな」

紗代子「そうですね、日本だと湿気が残ってたりすると寝苦しいですよね」

P「確かに。これなら歩いて帰っても全然苦にならないよな」アハハ

紗代子「そうだプロデューサー、ホテルまで歩いて帰りませんか?」

P「え?」

紗代子「たまにはゆっくり帰るのもありかなと思って」

P「それもそうだな。そこまで遠いってわけでもないし、歩いて帰るか」

紗代子「はいっ♪」ギュッ

P「おうふっ・・・ま、まあ、人は多いし夜道だから危ないもんな、手を繋いでも仕方がない、仕方がない」ブツブツ

紗代子「・・・」///


紗代子(結局手を繋いでホテルまで戻ったけど、恥ずかしさでほとんど会話できなかった・・・)

ガチャ

P「あ、ベッドの問題が残ってたんだ」

紗代子「そうでしたね・・・」

P「紗代子がベッドを使って寝なさい」

紗代子「プロデューサーはどうするんですか?」

P「俺はソファでも使って寝るよ」

紗代子「だ、ダメですよ!そんなのじゃ疲れが取れませんって!」

P「だ、だがな・・・」

紗代子「もうっ、2人で一緒に寝たらいいじゃないですか!」

紗代子「1人我慢してソファで寝るなんて許しません!ベッドも広いから、離れて寝たらいいことですし!」

紗代子「それに、私だって色々覚悟できてますから!」

P「」

紗代子「ああっ!そ、その!さっきのは言葉の綾で!」カアァ

紗代子「プロデューサー、その・・・私は1つのベッドで大丈夫ですから!」

P「お、おう・・・」


・・・

P「じゃあ、電気消すぞ?」

紗代子「は、はい・・・」

カチッ

P「もう少し広く使っても大丈夫だぞ?」

紗代子「ぜ、全然大丈夫です!」

紗代子「ごめんなさい・・・プロデューサーには最後まで迷惑かけっぱなしでしたね」

P「元々は紗代子のせいじゃないし、大丈夫だよ」

P「それに、迷惑だなんて・・・俺の方がよっぽどかけたのに」

紗代子「今回のお仕事、すっごく楽しかったです」

紗代子「たくさんのことが経験できて・・・私、多分ずっと忘れません」


紗代子「プロデューサー、私はちゃんとアイドルになれてるでしょうか?」

P「ああ、立派なアイドルだよ」

紗代子「ふふっ、ありがとうございます。そういえば私のことをかわいいって言ってくれたの、プロデューサーが初めてでしたね」

P「誰も気が付かなかったのが不思議なくらいだと思うぞ?」

紗代子「でも、時々不安になるんです・・・私なんかがアイドルやってていいのかなって」

紗代子「うちにはもっと魅力的な娘たちがいっぱいいるのに、私なんかが・・・そう思うんです」

P「紗代子・・・」


P「大丈夫だよ、紗代子はウチの・・・俺の自慢のアイドルだ」

P「紗代子がそんな風に思わなくなるくらい、俺が全力で導くよ」

紗代子「・・・楽しみにしてていいですか?」

P「勿論、任せてくれ」

紗代子「プロデューサー、ありがとう・・・」

ギュッ

P「さ、紗代子?」

紗代子「あの・・・今だけでいいです、そばにいさせてください」

P「・・・ああ、良いぞ」ナデナデ

紗代子(プロデューサーがいなかったら、私はずっと弱い私だったのかも・・・)

紗代子(感謝してもしきれないくらい・・・でも、それ以上に今は・・・なんて、ふふっ)

紗代子(プロデューサーの手、暖かいなあ・・・大きくて、優しくて・・・)

紗代子(ずっとこうされていたいくらい、好き・・・かな)

_________
______
___


紗代子「・・・んっ」パチッ

紗代子(いつのまにか寝てたんだ・・・もう明るくなってる)

紗代子(!!・・・忘れてた、昨日の夜あんなこと・・・)カアァ

紗代子(今もプロデューサーが私の目の前に・・・まだ寝てるけど)

紗代子「・・・」ジーッ

P「zzz」

紗代子「・・・」プニプニ

P「んがっ・・・zzz」

紗代子(ほっぺた触ったら反応した・・・ちょっと面白いかも)

紗代子(触っても起きないなら・・・いい、かな?)スッ

P「う~んっ・・・」モゾモゾ

紗代子「!!!」

P「おお、おはよう紗代子」

紗代子「お、おはようございます!!」

P「・・・」

P(・・・起きてよかった)


11時30分 ホノルル国際空港


「当機はまもなく離陸いたします」

紗代子「あっという間の1週間でしたね?」

P「ああ。しかし本当にハワイっていいなあ、楽園って言われる理由がよく分かったよ」

紗代子「また来たいですね」クスッ

P「まだまだハワイでやってないこともあるしな」

紗代子「今度はお仕事とは関係なしでプロデューサーと2人で・・・なんて」

P「そうだな・・・今度は紗代子とハネムーンで、っていうのもアリかもな」

紗代子「そうですn・・・えっ?」

紗代子「えっ!?」


おわり


書きたい事書きまくった結果、かなり長くなってしまいました。
紗代子かわいいよね。眼鏡かわいい、眼鏡なしもかわいい。紗代子に叱られたい。
よく修造キャラと思われてるけど、意外と弱気なところもあったりします。かわいい。

ミリの方の成人組でお酒SSもアリかななんて思ったりするこの頃。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom