提督「駆逐艦怖い」 (42)

弥生「司令官、お仕事お疲れ様です・・・」

弥生「休憩に、甘い物でもと・・・」

弥生「ケーキ、作ってみたんです・・・」

弥生「食べて・・・くれますか・・・?」

弥生「・・・ありがとうございます」

弥生「えっと、どうですか・・・?」

弥生「・・・・・・」

弥生「・・・美味しいですか」

弥生「良かった・・・」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423914367

弥生「・・・そのケーキの上に乗っているイチゴ」

弥生「司令官は、イチゴは好きですか・・・?」

弥生「弥生は好きです・・・」

弥生「真っ赤な色をしていて、甘酸っぱくて・・・」

弥生「・・・・・・」

弥生「・・・え?」

弥生「望月も、こんな美味しいケーキを作ってくれればッて・・・?」

弥生「最近、だらしなくて困っているんですか・・・」

弥生「・・・・・・」

弥生「・・・ちょっと注意しておきます」

弥生「・・・いえ、怒ってなんかないですよ?」





弥生「本当に」




弥生「望月、司令官が困っていたよ・・・」

弥生「最近、だらけているって・・・」

弥生「もっとシャンとできないの・・・?」

弥生「寝癖も残っている・・・」

弥生「朝、定時通りに起きない・・・」

弥生「演習や出撃をサボりたがる・・・」

弥生「・・・・・・」

弥生「お願いだから、これ以上司令官を困らせないで・・・」

弥生「・・・え?」

弥生「本当は、司令官に構ってもらいたいからしている・・・?」

弥生「・・・・・・」

弥生「ふざけているの・・・?」

弥生「勝手なことをして、司令官を困らせないで・・・」

弥生「いくら妹でも、許せないことがある・・・」

弥生「明日から、真面目になって・・・」

弥生「もし、約束が守れないなら・・・・・・」





弥生「絶対に許さないから」




夕立「提督さん、帰ってきたっぽい!」

夕立「うーん・・・夕立、ちょっとオイル臭いっぽい?」

夕立「深海棲艦を片っ端から撃ってたら」

夕立「燃料が飛び散っちゃったっぽい!」

夕立「でも、仕方がないっぽい!」

夕立「邪魔する者はみんな、鉄クズにして海の底に沈めてあげる・・・あははは!!」

夕立「だから、提督さん。もっと褒めて?」

夕立「夕立、もっともっと頑張るっぽい!」

夕立「・・・あむ」ガブ

夕立「んぐ・・・んぐ・・・」ゴク・・・ゴク・・・

夕立「・・・ぷはっ」

夕立「出撃後はやっぱりこれっぽい!」

夕立「提督さんの血、美味しい・・・」

夕立「・・・変っぽい? でも良いの」

夕立「こうすれば、提督さんの首筋に」

夕立「夕立のマークができるっぽい!」

夕立「これで提督さんは誰のものか」

夕立「はっきりわかるでしょ?」

夕立「あはははは!!」

夕立「提督さん、あの掛け軸につけているお人形さん」

夕立「あれ、夕立が作ったっぽい!」

夕立「一生懸命、心を込めて作ったっぽい!」

夕立「あれはお守りでもあって」

夕立「持っている人は」

夕立「お人形さんを作った人と」

夕立「ずっと」

夕立「一生」

夕立「離れられなくなるものっぽい」

夕立「ね? 嬉しいっぽい?」

夕立「だから、提督さん」





夕立「夕立と、ずっとずっと一緒にいようね?」

夕立「あはははは!!」




夕立「ねぇ、吹雪ちゃん」

夕立「最近、夕立の提督さんと仲が良いみたいだけど」

夕立「どういうことっぽい?」

夕立「ねぇ?」

夕立「え? そんなことないって?」

夕立「嘘はいけないっぽい」

夕立「期待の新人だからって」

夕立「調子に乗ると、痛い目に遭うっぽい」

夕立「・・・ふーん、そんなこと言うんだ」

夕立「可哀相な提督さん。提督さんが今の言葉を聞いたら」

夕立「きっと悲しむっぽい」

夕立「夕立の提督さんを悲しませるような」

夕立「悪い、悪い駆逐艦には」

夕立「お仕置きが必要っぽい」

夕立「吹雪ちゃん、明日の出撃は」





夕立「背後に気をつけるっぽい?」




春雨「司令官、麻婆春雨作ってみました」

春雨「食べて?」

春雨「食べて?」

春雨「・・・・・・」

春雨「司令官」

春雨「食 べ て ?」

春雨「・・・・・・」

春雨「美味しいですか?」

春雨「そうですか、良かったぁ・・・」

春雨「えへへへへへへ・・・」ニタァ

春雨「おかわりもいっぱいありますよ?」

春雨「だから、もっと」





春雨「食べて?」




春雨「村雨姉さん、司令官のことでちょっと」

春雨「え? 丁度今、司令官のところに行くって?」

春雨「待って」

春雨「待って」

春雨「ちょっと」

春雨「ねぇ」

春雨「だから」

春雨「待って」

春雨「ねぇ」

春雨「ねぇ?」

春雨「・・・そんなに司令官と会いたいんだ」

春雨「・・・・・・」

春雨「司令官は渡さない・・・」ボソ

春雨「あ、そうだ! 春雨も一緒に行きます」

春雨「明日の輸送任務」

春雨「村雨姉さんも編成に加えてもらおうかしら」

春雨「良いでしょ? ねぇ? だから・・・・・・」





春雨「明日、一緒に行きましょう?」




響「・・・・・・」トン・・・トン・・・

響「・・・・・・」トン・・・トン・・・

響「・・・・・・っ!」カラン

響「・・・・・・」

響「血・・・真っ赤・・・」

響「・・・・・・」

響「私にも、人と同じ血が・・・」

響「艦娘として、生を与えてくれた司令官・・・」

響「ふふ・・・・・・」ニヤ

響「・・・・・・」

響「」チラ





鍋『』グツグツ





響「・・・・・・」




響「司令官、今日はカレーを作ってみたんだ」

響「今日は、私1人だけで作ってみたんだ」

響「食べてくれるかな?」

響「・・・・・・」

響「・・・美味しい?」

響「え? 凄く美味しいって?」

響「それは嬉しいな・・・」

響「ふふ・・・・・・」

響「・・・・・・」

響「・・・司令官」

響「唐突だけど」

響「いつも、ありがとう」

響「暁も電も、電も・・・みんないなくなって」

響「1人ぼっちになって」

響「最期も1人で沈んだ、艦としての過去を持つ私に」

響「いつも優しくしてくれて」

響「司令官は、私に艦娘としての生を与えてくれた」

響「戦争しか知らなかった私に」

響「生きる喜びを教えてくれた」

響「姉妹にも会わせくれた」

響「戦争は怖いけど」

響「みんなを守るチャンスを、もう一度私に与えてくれた」

響「・・・・・・」

響「私は、今とても幸せだよ」

響「最初は、この湧き上がる感情が」

響「何なのかわからなかったけど」

響「今は自信を持って言えるよ」





響「貴方を愛している」

響「ずっと、一緒だよ?」




響「電、何をそんなにビクビクしているんだい?」

響「君は少し、怯えすぎているところがある」

響「もっと堂々とできないかな?」

響「見ているとね」

響「イライラするんだ」

響「とてつもなく」

響「そうやって司令官の気を引こうとしているのも」

響「私にはお見通しだよ」

響「でも、司令官にとっては迷惑かもね」

響「・・・ほら、またそうやってすぐ泣く」

響「あまり私を怒らせないでくれるかな?」

響「君は電。私の可愛くて優しい妹」

響「そして大切な存在」

響「でも、一番大切な人は司令官。だからさ」





響「司令官は私のものだって」

響「いい加減、気づいてくれないかな?」




島風「提督ー、おっそーい!」

島風「もう息が上がったの?」

島風「もー・・・」

島風「・・・・・」

島風「・・・でもさ」

島風「提督は、このまま遅い方が良いかもね」

島風「提督が早かったら、私が追いつけないもんね」

島風「私が追いつけなくちゃ」

島風「意味がないもん」

島風「私はみんなよりもずっと高速だから」

島風「折角編成しても、みんなからはあまり良い顔をされないし」

島風「姉妹艦もいないし」

島風「ずっと1人ぼっちで寂しかった」

島風「本当に・・・寂しかった・・・」

島風「・・・・・・」

島風「でも」

島風「そんな私に、提督は凄く、凄く優しくしてくれた」

島風「今では、陽炎型のみんなが仲良くしてくれるよ」

島風「一番の仲良しは、天津風かな?」

島風「だから、今はとっても幸せです!」

島風「ありがとうございます、提督!」

島風「だから」





島風「私は、貴方だけの駆逐艦」

島風「そして、提督も私だけの大切な人」

島風「もし提督が離れていっても」

島風「どこまでもどこまでも」

島風「提督を追いかけるからね?」

島風「えへへへへへ・・・・・・」




春雨ちゃんのキャビン吸ってくる

島風「・・・なんですか、長門秘書艦?」

島風「私は大丈夫です」

島風「だから大丈夫だって・・・!」

島風「触らないでよ!!」

島風「いつもベタベタしてきて」

島風「提督にもそうしているんですか?」

島風「私の提督に触らないで」

島風「提督は私だけのものなんですから」

島風「秘書艦だからって、いい気にならないで下さい」

島風「・・・ま、もうちょっとすれば」





島風「私が提督の秘書艦ですけどね」




天津風「はい、どうぞ」コト

天津風「今日は鰊(ニシン)そばを作ってみたわ」

天津風「美味しい?」

天津風「そう、ふふ・・・」ニタァ

天津風「・・・・・・」

天津風「今日は良い風が吹いているわね」

天津風「夕方になったら、一度波止場に行きましょう?」

天津風「・・・良い風ね」

天津風「ほら、見なさい。綺麗な夕陽よ」

天津風「・・・・・・」

天津風「・・・静かね」

天津風「こうして、あなたと2人っきりで」

天津風「静かに過ごせるのが好き」

天津風「最高の幸せだわ」

天津風「・・・・・・」

天津風「・・・ねぇ」

天津風「あたし達、ケッコンしない?」

天津風「絶対に幸せにして見せるわ」

天津風「あなたは、あたしを幸せにしてくれるわよね?」





天津風「絶対に、あたしを選んでくれるわよね?」




天津風「雪風、もう寝なさい」

天津風「初風に影響されて、ちょっと夜更かし気味になっているわね」

天津風「ダメよ」

天津風「早く寝なさい」

天津風「騒がないの」

天津風「いいから」

天津風「早く」

天津風「ねぇ」

天津風「あたしも暇じゃないの」

天津風「一分、一秒たりともあの人と一緒にいたいの」

天津風「だからね、早く寝なさい?」

天津風「そう、早く」

天津風「・・・・・・」

天津風「・・・・・・そう」

天津風「まだ言うことを聞かないのね・・・」

天津風「もう一度言うわ」

天津風「 寝 な さ い ? 」





天津風「早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く」















提督「・・・・・・」





提督「憲兵さん、助けて下さい」

憲兵「すまん、私にも手に負えん」





――― 終 ―――


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月11日 (水) 02:30:01   ID: Y4s6CuMg

憲兵仕事しれくれ

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom