不知火「お邪魔死にまーす」ガチャ バターン (29)

不知火「・・・・・・」



58「えええええええええええ!?」

天龍「(サワサワ)・・・・・・し、死んでる」ゴクリ

58「うわーん! 逝っちゃ駄目でちぃー!(号泣)」ブワッ










不知火「――生きてますよ」ガバッ

58「うわぁぁああああああああ!?!?」

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天龍(コイツもだいぶ龍驤さんに影響されてんな・・・・・・)サワサワ

不知火「いつまで胸を弄っているんですか。えっち」

天龍「おお、悪ぃ。障害物が無いもんで首より脈がとりやすいかと思ってな」


不知火「――不知火を怒らせたわね」ガチャコン








大淀「――以上が、今回の報告になります」

提督「うん、ご苦労さん。悪いね、わざわざこんなド田舎まで来てもらっちまって」

大淀「そう思うのでしたら、いつでも復帰すればいいじゃないですか。『御爺様』も気にかけておいでですよ」

提督「――あー・・・・・・そうも、いかんだろう?」

大淀「・・・・・・失礼、嫌味になりましたね」

提督「いや、わがまま言ってる身だし、実際その通りなんだが・・・・・・」



ドゴーン   ウワー   デチー



大淀「・・・・・・ここの連中は相変わらずにぎやかみたいですね」

提督「・・・・・・はは、退屈は、しないかな」

大淀「ふぅ――良し。では私はこれで失礼させていただきます」

提督「ああ、よろしく言っといてよ」

大淀「――それは『どちら』にでしょうか?」

提督「――『どちら』にも」

大淀「ふふふ、ええ、分かりました」

大淀「――――ああ、そうそう」

提督「?」

大淀「先日の演習相手の艦娘達から私的な伝言です」

提督「ああ、天龍がフルボッコにしちゃったアノ」ポリポリ

大淀「『お姉様になんかあったら絞って千切って晒して沈める』だそうです」

提督「・・・・・・(真っ青)」

大淀「今日明日にでも荷物が届くそうですので、渡してあげてくださいね」

提督「・・・・・・ウン、ワカッタヨ」

大淀「(ジー)――――じゃ、私からも。はいコレ」ポイッ

提督「ん? なんだコレ」ハコ?

大淀「分からないなら結構。おやつにでもしなさい。じゃあね」フリフリ  スタスタスタ






提督(なんだったんだあいつ・・・・・・)ガチャ

不知火「あら、提督。お邪魔しています」フー

提督「おう。あんまり司令室焦がすなよ? また龍驤がキレるぞ」

不知火「うっ」

提督「――おーい、天龍、生きてっかー?」ツンツン


天龍「」プシュー ブスブス


58「うあー・・・・・・酷い目にあったでち」

提督「58は無事みたいだな。何があったんだ?」モニュン

58「天龍が見せたいものがあるって呼んで、ここで待ってたら不知火が来て、いきなり死んじゃった」

提督「?」






提督「――――なるほど、龍驤と見たテレビのネタか」

不知火「はい、常々ユーモアが欠けていると言われるので挑戦してみました」

提督「そりゃまた、いきなりハードルの高いトコいったなしかし」

不知火「・・・・・・不知火に落ち度でも?」

提督「いや、いーんじゃないの? それぐらいのほうが意外性で面白くなるかも」

58「正直こっちが死ぬかと思ったよ。びっくりして」

不知火「ごめんなさい」

提督「じゃ、俺仕事すっから。静かにしてろよ」コトッ

不知火「期待に応えてみせます」ビッ

58「はーい」ハーイ

天龍「」b



58「・・・・・・これなーに?」ツンツン

不知火「・・・・・・箱?」

提督(静かにって言ったじゃん・・・・・・)

提督「んー? さっき大淀がくれた。おやつにでもどうぞ、だとさ」

58「おやつでち? お茶いる?」

提督「ああ、入れてもらおっかな」





 ハーイ

天龍「おい、あの人今日来てたのかよ」ヒソヒソ

不知火「知りませんでした」ヒソヒソ

天龍「つーか、あれってもしかしなくても」ヒソヒソ

不知火「ええ――『チョコレート』でしょうね」ヒソヒソ



天龍「あんにゃろ・・・・・・まだ諦めてねぇのかよ」フゥ

龍驤「ただいまー」ガラッ

赤城「ただいま戻りました」

龍驤「おーい、買うてきたでー」




ダダダダダダ  キキーッ


天龍「おう、おかえり!」

赤城「お待たせしました。なんとか必要量そろえる事ができましたよ」ドッサリ

天龍「おお、すげぇな」

龍驤「んー? 天龍、なんや焦げ臭いなぁ」スンスン

天龍「えっ!? き、気のせいじゃないか?」

龍驤「せやろか?」

赤城「あの、運ぶの手伝ってくれませんか。この量を抱えていくのはさすがに動きにくくって」

天龍「よ、よっしゃぁっ! まかせな!」ガシッ

龍驤「ほなさっそく作ろか」スタスタ

提督「・・・・・・」ペラ ペラ

不知火「・・・・・・」ジー

提督「・・・・・・」カリカリ ポン

不知火「・・・・・・」ジー

提督「・・・・・・あー、不知火?」

不知火「なんでしょう」

提督「目の前で気をつけして見つめられると、その、なんだ、仕事がしにくいんだが・・・・・・」

不知火「構いませんよ。どうぞご自由に」

提督「いや、あの・・・・・・」


58「zzZ」グー






龍驤「不知火は?」

天龍「ちゃんと見張りしてるぜ」

天龍「お湯湧いたぞー」ピー

龍驤「はいよー、ほなこっち来てチョコ砕くの手伝ぃ」ゴトッゴトッ

天龍「・・・・・・なぁ、この量全部やんのか?」

龍驤「そのつもりやったけど、ちょっと多すぎるかもなー」12kg...

赤城「必要量を計算した結果なんですから、仕方ありませんよ」ゴトッゴトッ


天龍「ほとんどアンタのじゃねぇか」
龍驤「ほとんどアンタのやけどねぇ」


赤城「(。・ ω<)ゞ」テヘペロ♪

天龍「電子レンジでいけねぇかな」

龍驤「・・・・・・やってみよか」

書いた。
今回はバレンタイン編

夕食、入浴後に続き書くよ

ヴィーン


天龍「今年は何作ろっかなぁー」パラパラ

龍驤「なんや決めてなかったんかい」

天龍「結局、どうするかで悩んじまってよ。んー、トリュフとかやったことねぇなー」パラリ

龍驤「・・・・・・あ、ココアパウダー無いで?」

天龍「げ」

龍驤「先に決めとけば今日買うてきたったのに」

天龍「まー仕方ねぇ、今年もテキトーに形で勝負すっかな」

龍驤「――赤城はどないするん?」



赤城「・・・・・・ぃぃにほぃ」ジー

電子レンジ「ヴィーン」


龍驤「アカン、あれ鼻から危ないもんキメとる顔や」

天龍「脱法カカオとか取り締まれねぇよ」

赤城「――私は量が必要なので、一口サイズに丸めたのをたくさん作るつもりです」

天龍「量が要るとか、すでにキロ単位であるじゃねーか」

赤城「一口にする事で口でじっくり溶かす事ができ、長くちょこれぃとを楽しめるんです!」

龍驤「ほー」

天龍「相変わらず『質より量』を地で行くんだな」

チーン

赤城「はっ! ――できたみたいですね」ガチャ

龍驤「どれ――おお、良い感じにトロトロやん」

天龍「よっしゃぁっ、始めるかー」ノビー

赤城「では次のブロックを溶かしておきますね」バタン ピッ










提督「――ん? なんかいい匂いがするな」

不知火「!」

提督「龍驤がなんか作ってんのかな? ちょうど小腹も空いたし、行ってみようか」

不知火「て、提督! お待ちください!」

提督「ん? 不知火も行くか?」

不知火「い、いえ、そうじゃなくてですね」
   (いけないわ、今、台所へ行かれたらバレてしまう!)


デク チッ

58「・・・・・・・・・・・・?」ムクッ

提督「おお、自分のくしゃみで起きるとか。イイ目覚ましだなゴーヤ」

58「でち? なんのこと?」


不知火(考えるのよ、不知火! 今のうちに! 提督を司令室に留めておく方法を!)




                          ピンポーン


不知火「!」

提督「お?」

58「お客さんでち?」

                          オトドケモノデース

不知火「宅配便でしょうか」

提督「――――あ」


――大淀『今日明日にでも荷物が届くそうですので、渡してあげてくださいね』


提督「はやいな、もう来たのか」トントントン

不知火「え、なんでしょうか?」タタタタ

58 「なにが届いたのー?」テテテテ

提督「んー? 大淀がな、今日明日になんか届くって言ってたんだ」

58「へー」

不知火「まぁまぁ大きいわね。あら? 提督、コレ、宛て名が『天龍』になってるわ」

58「あ、ホントだ」

提督「大淀がアイツに? おいおい危険物じゃねぇだろうな」

不知火「大丈夫、そんなニオイはしてません。――というかこれはむしろ――」ボソッ
    (送り主が先日の演習相手だった所ね・・・・・・ということは――)

提督「しゃーねぇ、持ってってやるか」

不知火「いえ! 提督、ここは私が!」ビシッ

提督「そ、そうか?」

不知火「お任せください! ついでになにかつまめる物をお持ちするので司令室でお待ちを!」

提督「おお! 至れり尽くせりだな! すばらしいぞ不知火!」

不知火「期待に応えてみせます」ドッコイショ

58「ゴーヤはどうしよっかなぁ」

不知火「!」

【Eye contact!】

不知火(不知火が皆さんに状況を報告してきます)パチパチ

58(ん? しらぬいがゴーヤを見つめてるでち)

不知火(ゴーヤさんは提督の見張りと足止めをお願いします)パチン

58(ウィンクでち!? そ、そうか、ゴーヤにも何か持ってきてくれるんだ!)コクコク

不知火「――」コクリ

58「――」グッ b


【Eye contact----MISS】

テートク ハヤクイクデチー
           ヒッパルナシ

不知火「・・・・・・これでいいわ」クルッ スタスタスタ






天龍「はぁ? オレに荷物?」

不知火「はい、送り主は先日の演習相手だった艦娘のようです」

天龍「思い当たるフシが無ぇぞ――」バリッ ビビー ガサゴソ

不知火「提督はどうやら大淀さんからの荷物だと勘違いしていたようですが」

龍驤「あの娘達からこの時季に届きそうなもんと言えば、まぁ――」

赤城「大活躍でしたもんね――」



天龍「――うおっ、なんだこりゃチョコが大量に!」


龍驤「せやろなぁ」

赤城「スーパーのおば様が言ってました『友チョコ』というそうですね」

天龍「あーあー、女同士で送り合うとか言うヤツか?」

不知火「そういうのもあるんですね」





龍驤「――――いやこれ、どうみて『本命』やんけ」

天龍「は?」

龍驤「見てみぃ、ハートやらなんやらピンクい感じのがぎょーさん入っとんでー」

赤城「あー」
不知火「あー」

天龍「・・・・・・」

龍驤「うわ、コレなんかどうせ読めんやろ思ってドイツ語でトンデモないこと書いてるで」ウィーザイエン エナ リーブス ツハウゼ ボーン

天龍「・・・・・・」ゾワッ

龍驤「ホンマによーモテる奴ちゃなーキミィ――――同姓から」




天龍「」ドサッ



不知火「まぁ、『お姉様』がお気絶おあそばせられましたわ」

赤城「あの、気づいてなかったんですね」

龍驤「ククク、自覚した結果、次に顔合わせたときの様子が楽しみやで」

不知火「やっぱり刃傷沙汰でしょうか」

龍驤「うーん血ぃは簡便してもらいたいなー」

赤城「お二人とも・・・・・・(汗)」

天龍「・・・・・・」プルプル

不知火「ではやはり――」

龍驤「そやなー」




不知火「ハーレムルートで」
龍驤「ハーレムルートやな」

天龍「うがぁぁああああ!!!!」ガシャーン

フザッケンジャネー   ワハハハ
  カラカウンジャネー   キャーオネーサマガオコッター

  ドタ バタ   ガタ  ゴト

赤城(うーん・・・・・・二人は冗談でしょうけど、あまり人事じゃないかもしれないですね、コレ)



天龍「誰があんなやつらとイチャイチャするもんかー///」

龍驤「イチャイチャせぇとは言っとらんでー」ニヒヒ

天龍「///」

不知火「おや、何を想像して紅くなっているんですか、お姉様?」

天龍「そう呼ぶな!」ウガー!



赤城(・・・・・・あとで慰めるついでに話し合ってみますかね)

提督「なんか騒がしいな・・・・・・?」
   (不知火まだかな~)

58(まだかな~♪)

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