ボブ「やあスティーブ、どうしたんだい?」(21)

スティーブ「ああボブ、実はかみさんに大事なサバイバルナイフを取り上げられてね」

ボブ「oh、それは残念だね。なぜとられたんだい?」

スティーブ「息子に見せてたらね、そんなものは教育上よくないってことでね」

ボブ「はは、おまえの女房はそこんとこ厳しそうだからなあ」

スティーブ「笑い事じゃないんだよ、スイス製のすげえやつなのになあ」

ボブ「わかったよ、俺も一緒に行って交渉しよう」

スティーブ「さすが俺の友、わかってるじゃないか」

ボブ「ま、乳飲んでたころからの付き合いだからな!」

「「hahahahahahaha」」

コンコン

スティーブ「おーい、俺だ。開けてくれー」

ガチャリ

ヘレナ「あらあなた、お帰りなさい」

スティーブ「ボブとそこで会ってね。一緒に飲もうって」

ボブ「やあヘレナ。その金髪ストレートは昔から変わらないねえ」

ヘレナ「あらボブ!何十年ぶりかしら、相変わらず緑のtシャツがお気に入りなのね」

ボブ「まっ、トレードカラーみたいなもんさ」

ヘレナ「さあさあ中にどうぞ。子供はちょうど幼稚園に行ってるのよ」

ボブ「じゃ、遠慮なく」

ボブ「・・・でな、俺は言ったんだ。へいニック!そんなにプチプチ潰ししたいなら自分のにきびでもつぶしときな!ってな」

スティーブ「hahaha、それは冗談にしてはきつすぎるだろう」

ヘレナ「ニックはそれ以来にきびを気にしてたようだったわねえ。あらもうこんな時間、マイクを迎えにいかなくちゃ」

ボブ「おっと、そろそろ帰らんと嫁が晩御飯をつくってくれなくなっちまう」

スティーブ「じゃあ、またなボブ。いつかあの行き着けのバーに寄ろうぜ!」

ボブ「seeskyか、懐かしいな。あのじじいまだ生きてるかな?」

ヘレナ「じゃ、あなた。ちょっと行ってくるわ」

スティーブ「ああ、いってらっしゃい」

ヘレナ「あら、お天道様はよっぽど機嫌が悪いのかしら。灰色だわ」

ボブ「こりゃあ一雨来そうだ。はやいとこ息子を迎えに行っとけよ。またな!」

ヘレナ「あなたの妻によろしくいってといてちょうだいねー」

ヘレナ「・・・さて、ちょっくら行きますか」

ガチャ カチャリ ブロロロロロロ

ヘレナ「そろそろ車も買い替え時かしらねえ」

hahahahahahahahahaha

ヘレナ「・・・何かがおかしいわ、この違和感・・・」

ヘレナ「そういえばさっきから車はおろか人さえ見かけないわ・・・」

ヘレナ「みんな雨模様だから家に閉じこもってるのかしら・・・?」

ブロロロロロロ・・・


マイク「せ、先生!どうしたの!なんでこんなことをするの!」

先生「」クチャ・・・クチャ・・・

マイク「ラシーも、ホワイトも、ケリンも・・・」

な ん で ひ と を た べ て る の !!!

マイク「こ、こんなの・・・絶対・・・おかしいよ・・・」

先生「」ピク  クルリ

マイク「ひっ!!」ガクガク

先生「・・・ニオイ」フラフラ

先生「ニンゲン ニオイ スル」

マイク「な、な、なにするの先生!こっちこないで!だれか助けて!」

ラシー「ニオイ ニオイ スル」

ケリン「ハラヘッタ ハラヘッタ」

ホワイト「オマエ イイニオイ クイタイ」

ゾロゾロ・・・ ゾロゾロ・・・

マイク(どどどどうしよう!みんな何か変だ、このままだと僕もこんな風に・・・)

マイク(そうだ、確かボブおじさんが言ってたぞ!確か・・・)

マイク「やる前にやる!どういう意味かはわからないけど・・・」

マイク(何か、何かポケットにないかな!)ガサゴソ

チャリ

マイク「!!、これは・・・パパの大事にしているナイフ!」

マイク「そうだ、確かママが持ってたのをこっそり取っちゃったんだ・・・」

マイク「こ、これで何とか怖がらせて・・・」シャキーン

先生「ニクウウウゥゥゥゥ」ドドドドドド

マイク「う、うわああああああああああああ」


ヘレナ「!?、なによあの悲鳴!」ガチャリ バタン

ヘレナ「マイク、無事でいてね・・・!」タッタッタ

男「」クタクチャ

ヘレナ(人だ!あの人に聞こう!)

ヘレナ「あ、あの、ここでいったい何が・・・」

男「!」クルリ

ヘレナ「!!、きゃ、きゃああああああああああああああああ」

マイク「うわああああああああ!!」バッ

グサリ   バタン

マイク「・・・?、せ、先生?グサリって・・・」

スチャッ  ドロリ

マイク「・・・もももしかして・・・僕先生を・・・刺しちゃった・・・」

マイク「せ、先生?大丈夫?」

シュウウゥゥゥゥゥ

マイク「!先生が・・・溶けた・・・?」

「きゃあああああああああああああああ」

マイク「!あれは、ママの声!急がなきゃ!」ダッ

ケリン「ウガアアアアアア」ズサズサ

マイク「ケリン!ごめん!」グサリ

ドタッ シュウウウウウウ

ヘレナ「な、な、な、ひ、ひ、ひと、た、たべてる・・・」

男「・・・」ユラユラ

ヘレナ「な、こ、こっち!こないで!来ないでったら!」ブンブン

男「・・・ウマソウナオンナ!」バッ!

ヘレナ「きゃああああああああああああ」

マイク「ママ危ない!」グサリ

男「・・・あがあ」ドサリ  シュウウウウウウ

マイク「ママ!大丈夫?」

ヘレナ「え、マ、マイク?あなた今・・・」

マイク「詳しい話は後!まずはここから逃げなきゃ!」

ヘレナ「そ、そうね!」タタタタタタ

ガチャ カチャリ ブロロロロロ・・・

ヘレナ(あ、あせってエンジンがかからない!)

マイク「ママはやく!いっぱいきたよ!!」

ホワイト「オイ、マイクウウゥゥゥ。コッチニコイヨオオオ」

ラシー「ソウヨオオオタノシイイワヨオオ」

マイク「う、うるさい!お前たちなんか僕知らない!僕の知ってるホワイトは、ラシーは・・・・!ママはやく!」

ブルルルンブルルルン

ヘレナ「か、かかったわ!急いで出ないと!」

キキィ  ブロロロロロロローー・・・

ヘレナ「・・・ここまできたら安全ね・・・。さてマイク、ママは今頭がゴチャゴチャでわけがわからないのよ」

マイク「えっとね、お昼にみんなと外で遊んでたらね・・・」



マイク「そっちいったぞホワイトー」ポン

ホワイト「任せろー!ゴールを決め手やるー!」

ケリン「はは、お前なんかにこのゴールはやぶられ・・・」

バタン  バタン  

マイク「もーホワイトもケリンも何転んでんだよー」

ホワイト「・・・」ムクリ

ケリン「・・・」ムクリ

マイク「あ、鬼ごっこだなあ?よーし!」タタタタ

ホワイト「・・・」スタスタ

ケリン「・・・」スタスタ

マイク「あ、鬼二人ナンデズルいんだー!次は僕が鬼だからねー!」

マイク「よーし、中に逃げよう!」ガララララ

マイク「えーと、ここに隠れよう!机の下ならバレないはず!」

ゴソゴソ

ホワイト「・・・」ガラリ

ケリン「・・・」スタスタ

マイク(お、来たな!しめしめ見つからないぞー?)

先生「あらラシー、お絵かきしてるの?」

ラシー「うん!お花を描いてるの!」カキカキ

先生「へー、うまいわねえー。あらホワイトにケリン、あなたたちもお絵かき・・・」

ガブリ

先生「もう、何いきなり腕なんでカム・・・」バタン

ラシー「え、先生?もうホワイト!先生に何を・・・いや、こっちこないで!噛まれるのはやーよ!」

ホワイト「・・・」スタスタ

ラシー「も、もう・・・キャッ!」ズテーン

ホワイト「・・・ニクダ」ニタリ

ラシー「あ、あ、いやあ・・・」ジョロロロー

ガブリ バタン

マイク(え?何で二人とも倒れるの?)

先生「」ムクリ

ラシー「」ムクリ

先生「・・・」ズサリ・・・

マイク(あ、鼻がムズムズして・・・)

マイク「ヘーークショーーイ!ゥラアアアア!」ズズズ

先生「!」ピク

マイク(ま、まずい!うっかりパパの真似しちゃった!)

先生「・・・ミーツケタ」ニタリ

マイク「・・!ひっ!」

マイク「う、うわああああ!ラシー!ホワイト!ケリー!先生!」どうしたの!ねえ、どうしたの! ・・・」


マイク「・・・っう、っう・・・!ホワイトもケリンもみーんなおかしくなっちゃったの・・・」

ヘレナ(そ、そんなことが・・・いったい何が・・・)

マイク「ママ、ごめんなさい・・・」

ヘレナ「どうしたの?急に・・・」

マイク「パパの大事なナイフ勝手に持ってきちゃったの・・・」

ヘレナ「!!、ちょっと見せて!」

キキィッ

ヘレナ「この刃についてる血・・・!まさか!」

マイク「あのね、あのね、こっちにズサーーって来たからね、うわあああってなってね、それで頭の中真っ白になってね、気がついたら・・・」

ヘレナ「な、なんてこと・・・!この子が殺人・・・!」

ヘレナ「いや、待て落ち着け私。あの様子は人じゃないしこれはそもそも自己防衛で罪には捕らわれないわ・・・」ブンブン

マイク「ぼく、けいさつにいっちゃうの・・・?もうママに会えないの・・・?」

ヘレナ「・・・よく聞いてマイク。あなたはもう6歳なの。立派な男なの。このナイフを渡すわ」

マイク「・・・?いいの?」

ヘレナ「ええ、今からパパとボブおじさんの様子を見に行ってくるわ。それまでここでおとなしく隠れててね。これも渡すわ」

マイク「こ、これは・・・」

ヘレナ「ママが昔使ってたポケベルというものよ。何かあったらこれが鳴って画面に文字が出るわ」

マイク「で、でも僕・・・」

ヘレナ「大丈夫。あなたのお爺さんはあの英雄、ドワイド・d・アイゼンハワーなの。そしてあなたはその血を受け継ぐマイクフォード・d・アイゼンハワーよ」

マイク「・・・わかったよママ!僕ここで絶対待ってるから!ママもがんばってね!」

ガチャ バタン  ブロロロロロロロロ・・・

マイク「・・・僕、絶対ここを離れないよママ!」

マイク「そうだ、隠れるところを見つけないと・・・」

マイク「えっと、この近くには・・・」

1 オフィスビル

2 公園

3 デパート

マイク「急に安価しちゃだめだよ>>1

↓1



マイク「あそこのビルなら高いから見つからないだろう・・・」

タタタタタタ

マイク「・・・ふう、ここは25階・・・」

マイク「もう一歩も歩けない・・・おやすみ・・・」グーー

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