真姫「にこちゃんを無視してみるわ」 (126)

凛「当然そんなこと言われても困るにゃ」

花陽「ま、真姫ちゃん?もしかして、にこちゃんと喧嘩したの?」

真姫「別に喧嘩なんかしてないわよ」

花陽「じゃ、じゃあなんで急ににこちゃんを無視するなんて……」

真姫「私ってほら、よく絡まれるでしょ?にこちゃんに」

凛「そうかにゃあ?凛の方がにこちゃんに絡まれる気がするにゃ~」

真姫「いーや!絶対私の方がにこちゃんに絡まれてるわよ!ていうか、凛の場合は絡まれてるっていうよりも自分から絡みにいってるんでしょ!」

凛「あー。言われてみればそうかもしれないにゃ」

真姫「でしょ?」ドヤッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423789446

真姫「まあ?さっき言った通り私はにこちゃんに”一番”絡まれてるわけでしょ?」

凛「流石に一番はないんじゃないかにゃー?穂乃果ちゃんの方が良く絡まれてる気がするにゃー」

真姫「穂乃果も凛と同じで自分から絡みにいってるんでしょ!!」プンスカ

凛「確かにそれもあるけど、絡まれることも多いと思うけどにゃあ」

真姫「そ……それはあれよ!アイドル研究部の部長として、μ'sのリーダーである穂乃果に色々言わなきゃいけないから……」

凛「なるほど!確かにそうかもしれないにゃ!」

真姫「で、でしょ!?」パァァ

凛「なら一番絡まれてるのは希ちゃんかにゃあ」

真姫「なんでそうなるのよ!?」

凛「だって希ちゃんは三年生だし、にこちゃんと一緒にいることが多いし」

真姫「うぐっ」

凛「何よりもあの2人は仲がいいにゃー」

真姫「そ、そんな事言ったら!私だってにk」

凛「あ!仲がいいと言えばにこちゃんは絵里ちゃんとも仲が良くなった気がする!」

真姫「だ、だから私だっt」

凛「そもそも三年生組はすっかり仲良しになったによねー。やっぱり希ちゃんと絵里ちゃんが一番絡まれてるにゃ!」

真姫「が、学年が一緒だからって一番絡まれてるとは限らないでしょ!?そもそも、あのにこちゃんよ!?きっとにこちゃんから絡んでくることはそんなに無いはずよ!それこそ、にこちゃんから絡んでくる人なんて、この私しかいn」

凛「あ!もっとよく考えたら、かよちんが一番かも!にこちゃんもかよちんもアイドルが好きだし、この前だってかよちんとにこにこちゃんはアイドルについて熱く語り合ってたにゃ!」

真姫「」

花陽「り、凛ちゃん、それ以上は……」アセアセ

真姫「はなよぉ!」ガタッ

花陽「はいぃ!?」ビクッ

真姫「どうなの!?花陽はよく絡まれるの!?にこちゃんに!!」

花陽「え、えっと……」ダラダラ

真姫「」ジー

花陽「ま、まあ……にこちゃんに、よく話しかけられる……かもしれない、かなぁ……」ダラダラ

真姫「……そう」スッ

花陽「真姫ちゃん……?」

真姫「じゃあいいわよ!2番で!」ウルウル

凛「ま、真姫ちゃんどうしちゃったにゃ?」アタフタ

真姫「別に!」

花陽「え、えーっと……つまり真姫ちゃんは、にこちゃんの一番になりたい……んだよね?」

真姫「そっ、そういうわけじゃないわよ!」カァァ

なるほど?続けてくれ

1(中)
ID:aFqRG4t4O
正直にこまき以外を書く作者って自己主張が強すぎると思う。
流れに逆らうっていうのかな、板のリソースも限られてるわけで、
嫌味ならメモ帳あたりでやればいい

2(左)
ID:tWBoJ/tM0
にこまき以外考えられない
にこまき以外増えて欲しくない

3(右)
ID:sMhE8B/Ho
にこまきは公式の意向だぞ
認められないならラブライブから離れろ

4(三)
ID:gkYlXsmB
同じにこまき好きとして恥ずかしいわ
ほのにこ、ぱなにこ、ほのまき、りんまき等の数多の魅力的な
可能性のリンクがあってこそ、にこまきをつなぐ線の特権性が輝くというのに

5(遊)
にこまき推さないとかひねくれてるよなぁ?
http://i.imgur.com/FeG7sjs.jpg

6(二)
矢澤と真姫もぼっちだからぴったり!私もぼっちだから同じタイプ!
http://i.imgur.com/U1IbCnu.jpg

7(DJにこ巻き)
にこまき以外認めない
http://i.imgur.com/RhIIIo6.jpg

8(一)
ID:RJxZM99YO
にこまきの相性がよすぎるってのも問題だよ
確かに他キャラと絡ませるのはみたくないってのもわかる
人気見れば一番相性がいいのは間違いないし

9(投)
ID:77j2aKs9o
にこまきこそ正義 お前ら邪道の屍なので土に帰ってくれ
ID:77j2aKs9o
俺のきんたまもモザイクかかってるわ

真姫「は、話を戻すわね!とにかく、私はメンバーの中でもにこちゃんに絡まれてる方でしょ?」

凛「うんうん」

真姫「だからこそ……にこちゃんを無視したらどうなるかなって、気になって」

花陽「そ、そうなんだ」

花陽(反応に困るよぉ……)

凛「つまり……どういうこと?凛、ちょっとちんぷんかんぷんになってきたにゃー……」

真姫「私ってほら、ドSっぽく見えるでしょ?実際に私ってドSなのよ。見た目通りの」

凛「うわぁ……真姫ちゃん、流石にそれは凛もドン引きにゃー……自分で自分のことドSって……」ドンビキ

真姫「な、何よ!?事実を告げただけでしょ!?」

花陽「あはは……」ヒキツリ

真姫「要するに!なんとなくにこちゃんに意地悪したくなっちゃったのよ!ドSのサガなの!」

凛「んん?つまり、好きな子ほどいじめたくなっちゃうアレってことなのかにゃ?」

真姫「ちちち、違うわよ!!///別ににこちゃんのことなんて好きとか微塵も思って無いんだk」

にこ「やっほー♪みんなのアイドルにこにーでーす♪」ガチャッ

真姫「!!」ビクッ

真姫(き、来たっ!)

凛「噂をすればなんとやら、だね!真姫ちゃん!」

真姫「ちょ!?な、何言ってるのよ凛!?」

にこ「噂ぁ?何よ?にこの美貌について話してたわけ?」

凛「そんなんじゃないよー。実は、真姫ちゃんがにこちゃんのことを無s」

真姫「わーー!!ば、馬鹿!!」ガシッ

凛「」モゴモゴ

にこ「ど、どうしたのよ?」ビクッ

凛「ぷはぁ!真姫ちゃんひどいにゃー!」

真姫「酷いのはどっちよ!私がにこちゃんを無視するって無視される側のにこちゃんに言ってどうするのよ!」ヒソヒソ

凛「言われてみれば確かに……ごめんにゃ」ヒソヒソ

にこ「ねぇ花陽、何なのこれ?」

花陽「さ、さぁ?何かなぁ?」アセアセ

にこ「むぅ……なーんか怪しいわね」

凛「別に怪しくなんてないにゃー」アセアセ

にこ「どうみたって怪しいんだけど!やっぱりなんか隠し事してるでしょー!」

凛「そそそそんな事ないにゃ!!ねぇ真姫ちゃん!?」ビクゥ

真姫「わ、私に聞かないでよ」

にこ「真姫ちゃん、隠し事してもにこにはバレるわよ~?」ジトー

真姫「」プイッ

にこ「無視……ってことはやっぱり何か隠し事してるわね。そうよね?凛」

凛「し、しーらなーいにゃー♪」ダラダラ

にこ「凛。さっき何か言おうとしてたわよね?」

凛「そ、そうだったかにゃー?」ダラダラ

にこ「真姫ちゃんはにこに何するつもりなの?」

真姫「」ダラダラ

真姫(今日のにこちゃん、やたらと手強いわね……でも無視よ!絶対に反応しないんだから!)

にこ「真姫ちゃんってば、にこに変なことやろうとしてるんじゃないわよねぇ?」

凛「り、凛は知らないよ?」

真姫「……」

にこ「まさか真姫ちゃん、にこにえっちなことしようと企んでるんじゃ!?」バッ

真姫「ゔぇぇ!?」ビクッ

にこ「いや~ん!真姫ちゃんのスケベ~!」フリフリ

真姫「そ、そんなわけないでしょ何言ってるのよにこちゃんのばかっ!!///」カァァ

真姫(はっ!?つ、ついうっかり反応しちゃった!?私としたことが……!)

にこ「いくらにこが美少女だからって~、無理矢理は良くないと思うにこ~」ヤレヤレ

真姫「だからそんなんじゃないってば!///」

凛(真姫ちゃん全然にこちゃんのこと無視出来てないにゃ~)

にこ「とまあ、冗談はこれくらいにしておいて」

にこ「結局のところマジでなんなの?真姫ちゃんが素直に言ってくれるとは思えないからすっごく気になるんだけど~。ねぇ花陽?」

花陽「え゙え゙!?わたし!?」

にこ「花陽も何か知ってるんでしょ?」

花陽「そ、そんな事無いよ?」チラッ

凛(か、かよちん!?)ビクッ

にこ「どうなのよ凛?」

凛「り、凛に言われても……」チラッ

真姫「……」プイッ

凛(真姫ちゃん!?)ガビーン

凛(ひ、ひどいにゃ!!薄情者にゃ!!)

真姫(もともと凛が口滑らせなければ面倒ごとにならなかったんだから、凛がどうにかしなさいよ!)

凛(って思ってるに違いないにゃ!あの顔!うぅぅ……後でラーメン奢ってもらうからね!)

凛「じ、実は……」

真姫「……」ゴクリ

にこ「実は?」

凛「真姫ちゃんがにこちゃんのことを……む……」

にこ「む?」

凛「む、ムシキングのクワガタみたいで強そうって言ってたんだにゃ!!」バァーン

真姫「ちょ、ちょっと凛!!それは言わない約束でしょ!!」

真姫(ナイスよ凛!!でかしたわ!)

花陽(ムシキングって……凛ちゃん、よくそんな懐かしいものがパッと出てきたなぁ)

花陽(でも流石にこれでにこちゃんは騙せないかなぁ……)

にこ「あー。あのムシキングね。やったことは無いけど聞いたことはあるわ」

凛「そ、そうだよ!ムシキングだよ!」

真姫「(よく分からないけど)そうよ!あのムシキングよ!」

にこ「クワガタねぇ。クワガタ……確かに、にこのツインテールはクワガタのハサミみたいになるけど……そう、例えば」

にこ「ヒラタクワガタ!!」ツインテールクイッ

りんまき「ぶふっっっっ」

にこ「って、んなわけあるか!にこはクワガタじゃないっつの!失礼ね!」プンスカ

凛「あは、あはっ、あはははははははは!!にっっにこちゃん、今の最高、にゃ!あはははは!!」

真姫「ぷっ、くくっ……さ、さっきのは反則、でしょっ……!」プルプル

にこ「ちょっとー!なーにツボに入っちゃってんのよー!」プンスカ

凛「だ、だってにこちゃん、面白すぎて……お腹痛いにゃー」ハァハァ

にこ「ったくもー。笑いすぎよ!」

にこ「ノコギリクワガタ!」ツインテールクイッ!

凛「不意打ちは卑怯にゃあはははははははははははは!!」ジタバタ

真姫「~~~~~~~~~~~っ!」ツクエバンバン!

花陽(これがにこちゃん、だなぁ)ニコニコ


寝るます
こんな感じで真姫ちゃんがにこちゃんのことを無視しようと必死に頑張る予定です

真姫「昨日はにこちゃんのこと全然無視出来なかったから今日こそは無視してやるわ!」フンス

花陽「ま、またやるのぉ!?」

真姫「当たり前でしょ!!やるったらやる!!」

花陽「それは穂乃果ちゃんのセリフだよぉ」

凛「でも真姫ちゃん、ほんとににこちゃんのことを無視出来るのかにゃ~?」

真姫「出来るわよ!!」

凛「でも、昨日は全然無視出来てなかったよね~?」

真姫「あれは凛のせいよ」ズバッ

凛「ひ、ひどいにゃ!!流石にそれは心外だよ!」ガビーン

真姫「とにかく!今日こそは絶対無視するから、2人とも協力しなさいよね!」

花陽「協力!?そ、そんなこと言われても何をしたらいいのか分からないよぉ…」アタフタ

凛「そうにゃそうにゃ!!」

真姫「ゔぇっ……た、確かにそうね……」

真姫「う~ん……凛と花陽にも、にこちゃんを無視してもらうとか?」

凛「そ、それは……」

花陽「ただのイジメなんじゃ……?」

真姫「い、言われてみればそうね……じゃあこれは無しよ!!イジメ、ダメ!絶対!」

凛「真姫ちゃんって言うほどドSじゃない気がしてきたにゃ」

真姫「ドSよ!絶対にドSなんだから!Sっ気むんむんよ!」

花陽「真姫ちゃんって、なんだかんだ言って優しいよね」

真姫「べ、別に優しくなんか無いわよ!///」

凛「ていうか、こうして駄弁っている間ににこちゃんが来たりして~」

にこ「助けて!!」ガチャッ

凛「ってほんとに来たにゃ!?」

にこ「真姫ちゃん!!」ガシッ

真姫「!?」ビクッ

にこ「一生のお願い!!かくまって!!」

真姫「ゔぇぇ!?」

絵里「にこ!!」ガチャッ

絵里「……あら?一年生だけ?」

花陽「う、うん。そうだよ?」ドキドキ

絵里「にこがどこにいるか知ってる?」

凛「し、知らないよー?」ドキドキ

絵里「ふーん。なんか怪しいわね。まさか、かくまってるとかじゃないわよね?」ジッ

りんぱな「!!」ビクッ

真姫「にこちゃんに言われたわよ。かくまってくれって」

絵里「ってことは、にこはここに来たのね?」

真姫「ええ。でも面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだし、断ってやったわよ。そしたら言うだけ言ってどこかに行ったわ」

絵里「なるほどね。分かったわ。私は引き続きにこを探すから、にこを見かけたら教えてね!じゃ!」ガチャッ

真姫「……」

真姫「……行ったわよ」

にこ「あ、危なかった……!」ヒョコッ

にこ「真姫ちゃ~ん!ファインプレーよ♪」ギュッ

真姫「ちょ、ちょっと!///急に抱きつかないでよ!///」

にこ「それに比べて……あんたたち!真姫ちゃんが居なかったらバレてたわよ!?」

花陽「ご、ごめんなさい!」

真姫「花陽、謝らなくていいのよ。むしろにこちゃんがそんなこと言える立場じゃないでしょ」ハァ

にこ「うぐっ…!」

凛「それよりもにこちゃん!約束、ちゃんと守ってくれるよね?」

にこ「も、もちろんよ!クレープ奢ったげるわよ!」

凛「さっすがにこちゃん!太ももにゃ~♪」

にこ「それを言うなら太っ腹でしょ!ま、にこは全然太ってないしむしろスタイル抜群だけどね~♪」フフン

真姫「まったく……」

花陽(真姫ちゃん、結局にこちゃんのこと全然無視して無いなぁ)

真姫「ところでにこちゃん、このまま部室に居たら捕まるのも時間の問題だと思うんだけど。どうするつもり?」

にこ「む。確かにそうね。う~ん……ん?」ピロリン

真姫「何かきたわね……って、私の方にもきてる」

凛「凛にもきてるにゃ!」

花陽「花陽にもきてるし、多分μ's全員に来たんじゃないかな?」

にこ「そうみたいね。えーと……穂乃果たち、生徒会の仕事で今日は来れないっぽいわね」

にこ「だったら好都合ね。穂乃果たちが来れないなら練習は無し!捕まる前にさっさと帰るわよ!!」

凛「にこちゃん図太いにゃ~」

にこ「うるさいわねー!クレープ奢ってあげないわよ!?」

凛「それは勘弁にゃ!ていうか、帰りに寄って行くよね!?クレープ屋さん!」

にこ「もちろん!ほら、早く行くわよ!絵里はともかく希に見つかったらヤバいんだから!早くしなさいよね!」

真姫「ところでにこちゃん、何で希と絵里に追われてるのよ?一体何をしたの?」

にこ「うっ……ちょ、ちょっとテストの結果が悪かっただけよ……ほんのちょびっとだけ……」

真姫「赤点?」

にこ「ほ、ほら!さっさと行くわよ!」ギュッ

真姫「ちょ、ちょっと!引っ張らないで!!」

凛「クレープ♪クレープ♪」

真姫「クレープくらいではしゃぎすぎよ、凛」

凛「違うよ真姫ちゃん!にこちゃんの奢りだからこんなにはしゃいでるんだにゃ!」

花陽「ふふ。凛ちゃんらしいね」

にこ「あんたたち、クレープ何にすんの?」

凛「凛はこれ!」ユビサシ

真姫「じゃあ私は、凛が選んだやつの右隣のやつで」

花陽「花陽は……真姫ちゃんと同じものにしようかなぁ」

にこ「了解!これとこれ、それぞれ2個ずつくださーい!」

「○○○○円ねー」

にこ「はーい♪」

にこ「……あ、あれ?」

花陽「にこちゃん?どうかしたの?」

にこ「た、足りないの……お金が足りない」

花陽「え?」

にこ「正確に言うと……ギリギリあと一人分のクレープ代が出せないのよ!つまり、クレープ3個分のお金しか入ってない……!」

にこ「あんたたちに奢るって言っちゃったし……自分の分は潔く諦めるか……」ハァ

にこ「すいません、こっちのクレープはやっぱりひとt」

真姫「はい、これ」

にこ「ま、真姫ちゃん?え?これ、何?」

真姫「私の分のクレープ代よ。これならにこちゃんもクレープ食べれるでしょ?」

にこ「で、でもクレープは私が奢るって……」

真姫「私たちがクレープを食べてるのににこちゃんだけ食べれないなんて……なんか、嫌なのよ。だからほら、これ」カァァ

にこ「真姫ちゃん……」キュン

真姫「は、早く受け取りなさいよ!///手が凍っちゃうでしょ!///」プイッ

にこ「……ありがと」ニコッ

真姫「べっ、別に!私は自分の分は自分で払いたい主義なだけよ!///」バッ

花陽「ねぇ凛ちゃん。やっぱり真姫ちゃんって優しいよねぇ」ニコニコ

凛「うん。真姫ちゃんはとっても優しいにゃあ」ニコニコ

凛「ん~♪美味しいにゃ~♪」モグモグ

花陽「こっちも美味しいよぉ♪」モグモグ

凛「かよちん!凛のクレープ一口あげるからかよちんのもちょーだい♪」

花陽「うん♪いいよぉ♪」

真姫(2人とも相変わらず仲良いわね。微笑ましい)ニコニコ

にこ「……」

にこ「真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「にこのクレープ、一口食べていいわよ」スッ

真姫「え?いいの?」

にこ「本来ならにこがみんなの分奢らなきゃいけないのに、真姫ちゃんは自分で払ってくれたから。そのお礼…って言うよりも、真姫ちゃんに払わせたまま何もしないんじゃ先輩とての面子が潰れるっていうか……」ポリポリ

にこ「と、とにかく!遠慮なくパクッといっちゃって!///」

真姫「そ、そこまで言うなら、仕方ないわね」

真姫「ん」パクッ

真姫「……美味しい」モグモグ

真姫「にこちゃん」スッ

にこ「え?ま、真姫ちゃん?」

真姫「にこちゃんのクレープを一口食べたから……お腹一杯になりそうだし、私のクレープが一口分食べられなくなっちゃったわ。だからその……ひ、一口分だけ、にこちゃんにあげるわよ」カミノケクルクル

にこ「真姫ちゃん……」

真姫「は、早くしなさいよ!///食べるならとっととパクッといっちゃってよ!///腕が疲れるでしょ!///」

にこ「分かってるわよ!あーん♪」パクッ

にこ「美味しい♪真姫ちゃん、今日はほんとにありがと!大好き!」ニコッ

真姫「だ、だいすっ!?///」カァァ

今日はこれぐらいで寝る
真姫ちゃんがにこちゃんのことをちゃんと無視出来るようになるのはもうちょい先かも

数日後

真姫「この前は無視できなかったから、今回こそ無視してやるわ!」バァーン

凛「えー?またぁ?」

真姫「前回の失敗から色々考えたのよ。どうすればにこちゃんを無視することが出来るのかを、ずっとね!」

花陽「そ、そこまでしてにこちゃんを無視したいの?」

真姫「そうよ!私はドSだから!」ドヤッ

凛「ドSであることをドヤられても困るにゃ~」

真姫「別にドヤってないわよ!」

真姫「とにかく!今回は絶対にうまくいく方法を思いついたのよ!」

花陽「す……すごい自信だね」ニガワライ

凛「一体何をするつもりにゃ?」

真姫「いずれ分かるわ。いずれね」フフン

にこ「もー!先生ったら全然分かってない!」プンスカ

絵里「いや……さすがに進路に”アイドル”なんて書いたら何か言わなきゃだめでしょ。教師として」ハァ

にこ「そりゃそうかもしれないけどさー。真の教師だったら生徒の夢を全力で応援するものでしょー!?」

希「先生はにこっちのことが心配なんよ。にこっちのことが心配だから、あれこれ言ってくるん」

にこ「心配なんて要らないわよ!ぜーったいに夢を叶えてみせる!いや、叶えてやるんだから!」

絵里「まったく。先生の説教が全然効いてないわね」ヤレヤレ

希「ま、夢に向かって一途なのがにこっちのいいところやん?」フフ

絵里「ふふ。ま、そうよね。私たちがにこの夢に対してあれこれ言っても仕方ない、か」ガチャッ

凛「あ!やっときたにゃー!」

希「あれ?まだ穂乃果ちゃんたちは来てないん?」

花陽「うん。一年生だけだよ」

絵里「また生徒会関係かしら?」

にこ「ちょっと真姫ちゃーん!聞いてよー!先生が」

真姫「いいところに来たわねエリー。この曲を試しに聞いてもらいたいんだけど……」

にこ「スルー!?」ガビーン

絵里「新しい曲?もう完成したの?」

真姫「完璧ではないけど、だいたい作り終わったわ。まだ完璧とは言えないから、エリーの意見が欲しいの」

絵里「相変わらず仕事が早いわね……どれどれ」スッ

にこ「むー……」ムスッ

希「にこっち拗ねてるん?真姫ちゃん取られて」ニヤニヤ

にこ「別に拗ねてなんかないわよ!いいわよ別に!愚痴は凛と花陽に聞いてもらうから!」

花陽「ええ゙!?私たち!?」

凛「なんか扱いがひどいにゃ!!」

にこ「そんなこといいから!聞いてよ!先生が–––––」

希(それにしても真姫ちゃん……なんか変やね)

希(不自然……というか、あからさまというか……)

穂乃果「遅れてごめーん!」ガチャッ

にこ「おそーい!」

ことり「ごめんね~。生徒会の仕事で遅れちゃって……」

絵里「謝らなくていいわよ。生徒会の仕事だから仕方ないってことは分かっいるし。しかも、まだ全然練習する時間は残っているし」

希「そうやね。うちらはもう着替えてるし、先に屋上行ってるで~」

海未「申し訳ありません……私たちもすぐに着替えて屋上に向かいます」

にこ「真姫ちゃーん!一緒に行k」

真姫「凛、花陽。一緒に行きましょ」

にこ(ま、またスルー!?)

希「……」

絵里「希、にこ。私たちも行きましょ」

にこ「むー…」

絵里「にこ?どうかした?」

にこ「なんでもない!ほら、さっさと行くわよ!」

絵里「みんな、穂乃果たちが来るまで2人1組で柔軟をして待ってましょう」

希「時間の有効活用やね。えーりち、一緒にやろ♪」

にこ(よーし。今度こそ!)

にこ「真k」

真姫「凛、柔軟やるわよ」

凛「お、お手柔らかに頼むにゃー……」ビクビク

にこ(ま、また……!?なんなのよー!?)

花陽「に、にこちゃん……今日は花陽と一緒にやろっか?」

にこ「うん……」シュン

花陽(真姫ちゃん、今回はにこちゃんのこと無視出来てるけど………)

花陽(やっぱりにこちゃんが可哀想だよぉ……)

穂乃果「いやー、今日も練習づがれだ~……」グデー

にこ「」キョロキョロ

ことり「にこちゃん?どうしたの?」

にこ「真姫ちゃんの姿が見当たらないのよ……」

海未「真姫?真姫ならもう帰りましたよ?凛、花陽と一緒に」

にこ「え!?もう帰ったの!?」ガビーン

にこ(最近はいつも私と一緒に帰るのに……どうして……?)

希「にこっち……今日はウチらと一緒に帰ろ?」

絵里「久しぶりに3人で、ね?」

にこ「うん……」ズーン

穂乃果「にこちゃん……何かあったのかな?」

海未「にこというよりは……にこと真姫ですね」

ことり「喧嘩でもしたのかな……?心配だね……」

真姫「ふふふ……今日は完璧に出来たわ!にこちゃんをまるっきり無視してやったわ!」

真姫「凛!花陽!これが私の”にこちゃんに話しかけられたら私はにこちゃん以外の人に話しかける”作戦よ!?完璧でしょ!?」

凛「う、うん……そうかもしれないけど……」

花陽「やっぱりにこちゃんが可哀想だよ……」

真姫「可哀想くらいがちょうどいいのよ!だって私、ドSだk」

凛「にこちゃん、真姫ちゃんにかまってもらえなくてすごく寂しそうにしてたにゃ」

真姫「え?」

花陽「それどころか、今日ずっと真姫ちゃんに無視されて……泣きそうになってたんだよ?」

真姫「ええ!?」

真姫(わ、私はなんてことを……泣かせるつもりなんてなかったのに……)アオザメ

真姫「……や、やっぱり無視するのはなし!!明日からいつも通りにこちゃんの相手をする!話しかけられたらきちんと返すわ!」アタフタ

花陽「うん。それがいいと思う。いつも通りが一番だよ」ニッコリ

凛「そんなに真っ青になるなら最初からやらなければ良かったのに……ていうか真姫ちゃんやっぱりドSなんかじゃないにゃ~」

にこ「はぁ……」ズーン

絵里「にこ……元気無いわね」

にこ「全然元気だけど…」

希「やっぱり真姫ちゃん関係?」

にこ「別にー……」

絵里「すっごくわかりやすいわね」

希「そうやねー。にこっちも真姫ちゃんも、すごく分かりやすい」

絵里「真姫も?」

希「にこっち、真姫ちゃんに避けられてショックを受けてると違うん?」

にこ「……」プイッ

絵里「沈黙は肯定、と見なしていいのかしら?」

希「にこっち、真姫ちゃんに避けられるようになった原因、何か思い当たる節はあるん?」

にこ「知らないわよ……昨日までは普通に話してたのに、突然無視されて……」ウルウル

絵里「もー。泣かないの」ナデナデ

にこ「泣いてない!」グスッ

希「うーん……そっか……」

絵里「思い当たる節が無いんじゃ、どうしようもないわね……」

希「いや、ウチにいい作戦があるんよ。多分、いや……間違いなく今の状況よりいい方向にいく作戦が!」ニッ

絵里「あら。すごい自信ね」

にこ「何よその作戦ってのは!教えなさいよ!」

希「ふっふっふっ。この作戦は、ウチとえりちは何もしない。にこっちが頑張るん必要があるんよ」

にこ「にこが……?何をすればいいのよ?」

希「それは–––––」

寝るますおやすみ

真姫(まさかにこちゃんを悲しませるなんて……)

真姫(ちょっと冷たくした後に優しくしたら距離がグッと縮まるって雑誌に書いてあったけど……)

真姫(流石にやりすぎよね……そもそも何も考えずににこちゃんを無視すること自体が間違ってるのよ。やり方を変えよう。もっと、にこちゃんを悲しませないように、冷たく……)

真姫(ってあれ?冷たくするってことは、どちらにせよにこちゃんを悲しませることになるんじゃ……)

真姫(分からない……人付き合いって難しい。数学や英語より難解じゃない……)

ガチャッ

真姫(あ、誰か来た)

にこ「……」スタスタ

真姫(に、にこちゃんだ……!いいんだか悪いんだか分からないタイミングに来たわね……!)

真姫(昨日決めた通り……いつも通りにこちゃんの相手をしてあげよう)

にこ「……」

真姫「……」

にこ「……」

真姫「……」

真姫(…………あれ?)

真姫(どうしたのにこちゃん?いつもみたいに私に話しかけてこないの?)チラッ

にこ「……」スマホッスマホッ

真姫「……」ジー

にこ「……」スマホスマホッ

真姫(何よ……さっきからずっとスマホばっかり見て……)ムスッ

真姫(いつもみたいに話しかけてきなさいよ……!せっかくにこちゃんに話しかけられるの待ってあげてるっていうのに……!)ムズムズ

真姫(そもそも2人きりよ!?にこちゃんだったら2人きりのこの沈黙には耐えられないでしょ!?ほら、話しかけてきなさいよ!!)

凛「終わったよー!」ガチャッ

花陽「ごめんね真姫ちゃん、待たせちゃって……」

凛「いやー、今日は凛が日直だってすっかり忘れてたにゃ。真姫ちゃんに言われなかったら、危うく忘れるとこだったよー」

真姫「……」ジー

りんぱな「真姫ちゃん……?」

にこ「あれ?凛に花陽?いつの間に来てたの?」

凛「あれ?にこちゃんいたの?静かすぎて気づかなかったにゃー」

にこ「あんたより先に来てたわよ!つーか、にこの存在に気づかないなんて失礼なやつね!」プンスカ

真姫「……!?」

真姫(な、何よ……!なんで凛には話しかけるのに私には話しかけないの……!?)ムズムズ

花陽「……?」

花陽(さっきから真姫ちゃんの様子がおかしい……気がする……)

穂乃果「穂乃果だよーー!!」ガチャッ

にこ「穂乃果?今日は久しぶりに早いわね」

穂乃果「絵里ちゃんと希ちゃんに生徒会の仕事を手伝ってもらったんだー♪」

にこ「あー、寄るとこがあるっていうのはそういうことだったのね」

絵里「最近ずっと穂乃果たちを待ってばかりだったからね。今の練習はみんな揃ってからじゃないと出来ないから、私たちが手伝えば生徒会の仕事が早く終わるかなって思ったの」

穂乃果「いやー、絵里ちゃんも穂乃果ちゃんも仕事が早くて助かったよ~!」

真姫「……」ジー

希「」チラッ

希(真姫ちゃん、めっちゃにこっちの方見てるなぁ)

希(ふふふ……ウチの思惑通りやね)ニヤッ

~回想中~

希「この作戦は、ウチとえりちは何もしない。にこっちが頑張る必要があるんよ」

にこ「にこが……?何をすればいいのよ?」

希「それは……」

にこえり「それは……?」

希「ズバリ!にこっちが真姫ちゃんを無視するんよ!」

絵里「にこが……」

にこ「真姫ちゃんを無視……って、にこが真姫ちゃんを無視してどーすんのよ!なんの解決にもなってないじゃない!」

希「にこっち。ウチの予想だと、真姫ちゃんはにこっちのことを嫌ったりしてないんよ」

にこ「じゃあなんで真姫ちゃんはにこのことを無視するのよ!?」

希「むしろにこっちのことが好きだから無視してるんよ」

にこ「はぁ!?」

絵里「それってもしかして、好きな子ほどいじめたくなっちゃうっていうアレ!?」キラキラ

希「そ。そんな感じやね」

絵里「ハラショー!!」グッ

にこ「な、何よそれ!!///」カァァ

絵里「にこったら、顔真っ赤よ?」クスクス

にこ「ううううっさい!///」プイッ

にこ「で、でも!仮に真姫ちゃんがにこのこと嫌ってなかったとしても、どうしてにこが真姫ちゃんのことを無視する必要があるのよ!?」

希「そりゃもちろん、真姫ちゃんの本心を引きずり出すためやん」

にこ「真姫ちゃんの本心……?」

希「素直になれない真姫ちゃんのことだから、回りくどい方法でしか愛情表現ができない……」

希「だからこそ、一旦突き放すことによって真姫ちゃんの本心を引きずり出す!ってことやん!」ドヤッ

にこ「んん?なんか全然分からないんだけど……」

絵里「押してダメなら引いてみるってことよ!」ドヤッ

にこ「ますます分からないわよ!」

希「まあまあ、とにかく真姫ちゃんのことを無視すれば分かるって」ニッ

にこ「そんなこと言われても……」

希「ウチを信じて!きっといい方向に行くから!」ニッ

にこ「そこまで言うなら……分かったわ。やってやろうじゃない!」

~回想終了~

希(真姫ちゃんのことだから、いつもベタベタしてくるにこっちに冷たくしてから優しくしてあげるとにこっちともっと仲良くなれると考えたんやろなぁ)

希(ほんと、不器用やねぇ)

希(でもね真姫ちゃん。その作戦、ひとつ弱点があるんよ)

希(それはズバリ、普段はにこっちが真姫ちゃんにベタベタしているという前提条件があること!)

希(その前提条件があるからこそ、冷たくしてから優しくするという作戦が活きる!)

希(しかしその前提条件が崩されたらどうなる?にこっちが突然、真姫ちゃんにベタベタしなくなったら?真姫ちゃんを無視したら?)

希(……ふふふ。あとはもう時間の問題やね。真姫ちゃんの本心が露わになるまで、にこっちが真姫ちゃんを無視すればいいだけ)

希(にこっち、ファイトやで!)

練習中

海未「それじゃ、二人一組になってください」

海未「ほn」

穂乃果「ことりちゃん一緒にやろ~」

ことり「うん♪」ニコッ

海未「」

凛「なら凛はかよちんと一緒にやるにゃ~!」

真姫「……」

真姫(ここでいつもなら、真っ先ににこちゃんは私の方へくるはず……)チラッ

にこ「ねぇ、希。絵里。どうせなら私たちは3人でやらない?私たちは9人だから一人余るんだし」

絵里「そうね。そうしましょう」

絵里(昨日言ってたにこが真姫を無視する作戦の口実ね)

真姫「……!!」

真姫(ま、また……!いつもなら私と一緒なのに……!!)

海未「あ、あの……真姫、相手がいないなら私と一緒に……」

真姫「そ、そうね……」チラッ

真姫(なんなのよ……にこちゃんのばか……)ムスッ

真姫「はぁ……」

凛「真姫ちゃんさっきからため息ばっかりにゃー」

真姫「そんなことないわよ………はぁ……」

凛「ほら!またため息ついた!ため息ばっかりしてると幸せが逃げていくんだよー!?」

真姫「幸せ、か……はぁ……」

花陽「真姫ちゃん……もしかして、まだにこちゃんと話せてないの?」

真姫「……」

凛「えー!?昨日無視しないって言ったのに、まだにこちゃんのこと無視してるの!?」

真姫「別に……にこちゃんのことを無視してるつもりはないわ。でも……」

花陽「でも?」

真姫「にこちゃんが……分からないのよ……」

花陽「分からない……?」

凛「にこちゃんの何が分からないのにゃ?」

真姫「何が分からないのかも分からないのよ……はぁ……」

凛「うーん……凛にもよく分からないから、今日は一緒にラーメン食べて気分リフレッシュするにゃ!」

真姫「なんでそうなるのよ!」

凛「かよちんも行くよね?」

花陽「うん♪」ニコッ

真姫「『も』って何よ!?私はまだ行くとは……あー、もう!わかったわよ!行けばいいんでしょ!」

凛「そうにゃそうにゃ!」ニコッ

真姫「まったく、今日だけなんだからね!」カミノケクルクル

今日は寝る

次で終わらす

多分ね

てす

数日後

真姫「」ズーン

凛「真姫ちゃん今日も元気無いにゃ……」

花陽「今日もまたにこちゃんと話せてないみたいだね……」

凛「それにしてもにこちゃん、最近真姫ちゃんに全然話しかけなくなったにゃ……」

花陽「きっとそれが真姫ちゃんに元気が無い原因だよね……」

凛「でもなんで、にこちゃんは真姫ちゃんと距離を置くようになったのかにゃ?」

花陽「たぶん……ちょっと前に真姫ちゃんがにこちゃんのことを無視したあの日、あれが関係してるんじゃないかな?」

凛「真姫ちゃんがにこちゃんのことを無視しちゃったから、にこちゃんが怒っちゃったとか?」

花陽「ううん。むしろにこちゃんは、真姫ちゃんに無視されて……真姫ちゃんに嫌われたと思って、それで距離を置いちゃってるんだと思う」

凛「なるほどにゃあ……」

真姫「にこちゃん……」グスッ

花陽「真姫ちゃんは本当はにこちゃんのことを嫌ってないのに……」

凛「にこちゃんもきっと、真姫ちゃんのことを嫌ってない筈にゃ!なんとかして2人の誤解を解かないと……」

花陽「でも、どうやって誤解をとけば……花陽たちがにこちゃんに『真姫ちゃんはにこちゃんのことを嫌ってない』って言っても、信じてもらえるかどうか……」

凛「だったら答えはひとつにゃ!!」

花陽「凛ちゃん……?」

凛「凛やかよちんの言葉じゃなくて、真姫ちゃんが自分の言葉でにこちゃんに伝なきゃいけないんだにゃ!」

凛「凛たちに出来ることは、真姫ちゃんの背中を押してあげることだよ!」

花陽「凛ちゃん……!うん!そうだよ!その通りだよ!」

りんぱな「真姫ちゃん!!」バン

真姫「何よぉ……」グスッ

凛「泣いてる暇じゃないよ真姫ちゃん!!」

真姫「泣いてないし……」グスッ

花陽「真姫ちゃん。花陽たちの話を聞いてほしいの。だから、顔をあげて?」

真姫「………なんなのよ」スッ

凛「真姫ちゃん!!この世の終わりみたいな顔をしている暇じゃないにゃ!!」

真姫「だから……なんなよ……?」

花陽「真姫ちゃん。にこちゃんは真姫ちゃんのことを嫌ってなんかいないよ。ただちょっと、勘違いしちゃってるだけなの」

真姫「気休めはいいわよ……」

凛「まk」

花陽「気休めなんかじゃないよ!ほんとに、にこちゃんは真姫ちゃんのことを嫌ってなんかいないの!むしろにこちゃんは、本当は真姫ちゃんのことが好きなの!!だからこそ、にこちゃんはちょっとした勘違いをしちゃってるの!!花陽には分かるの!!」

真姫「は、花陽……」

凛(かよちん……!)

真姫「でも……にこちゃんは前みたいに私に話しかけてくれないし、ちょっかいも出して来なくなったし、目も合わせてくれなくなったし……間違いなく私のことを避けてるわよ……」

花陽「それは、真姫ちゃんがこの前にこちゃんのことを無視しちゃったことがきっかけで……にこちゃんは真姫ちゃんに嫌われたと思って、距離を置いちゃって……」

真姫「それってつまり……にこちゃんに嫌われちゃったってことでしょ?」

花陽「え゙え゙!?そ、そんなことない!……と、お、思う、な」アセアセ

真姫「……やっぱりにこちゃんに嫌われちゃったんだ」グスッ

花陽(どどどどうしよう……なんか自分で自分の考えがわからなくなってきたよぉ……)グルグル

凛「凛知ってるよ。真姫ちゃんが自分からにこちゃんに話しかけることは滅多にないこと」

真姫「」ビクッ

花陽(り、凛ちゃん!!)パァァ

凛「なんで自分から話しかけないのか、いや、話しかけられないのかも知ってるよ!それは、真姫ちゃんがとてつもないヘタレだからにゃ!!」バァーン!

真姫「んな!?」

凛「真姫ちゃんはにこちゃんのことが好きすぎて、話しかけるのですら恥ずかしかっちゃうほどのヘタレなのにゃ!」

真姫「へ、ヘタレでもないし別ににこちゃんのことなんて好きじゃないわよ!///」

凛「じゃあにこちゃんのこと、嫌いなの?」

真姫「そ、それは……!」ビクッ

真姫「……嫌いじゃ、ないけど……」

凛「だったら真姫ちゃん。にこちゃんに嫌われたままでいいの?」

真姫「い、嫌よ!嫌われたままなんて、嫌!!でも……どうしたらいいか……!」

凛「そんなの決まってるよ!真姫ちゃんの気持ちを、にこちゃんに伝えればいいんだにゃ!」

真姫「私の気持ちを……?」

真姫「む、無理よ!そんなことしたら、余計に嫌われるに決まってる!気持ち悪いと思われるに決まってる!」

凛「ほら!やっぱりヘタレにゃ!!最初から無理だって決めつけてる!!」

真姫「へ、ヘタレじゃないわよ!!」

凛「だったら早くにこちゃんのところに行くにゃ!!度胸を見せてみるにゃ!」

真姫「凛……」

真姫「……分かったわよ。やってやろうじゃない!!」

真姫「伝えるわよ!!私の気持ちを、にこちゃんに!!」

花陽「真姫ちゃん!!花陽、応援してるからね!」ニッ

凛「凛も応援する!ファイトだにゃー!」ニッ

真姫「………ありがと」クルッ

真姫「2人のおかげで、勇気が出た……気がする」

ガチャッ

バタン

凛「真姫ちゃんってば、ほんとにチョロいにゃ~」

花陽「凛ちゃん、ありがとう」

凛「にゃ?凛、何かした?」

花陽「うん。凛ちゃんがいなかったら、花陽はあのまま何も言えなくなってた」

凛「それを言うなら、凛だってかよちんがいたからあんなことを言えたんだよ。かよちんがいなきゃ、真姫ちゃんにあんなこと怖くて言えなかったにゃ」エヘヘ

花陽「そ、そっかぁ。じゃあ、お互いさまだね?」

凛「そうにゃそうにゃ!お互いさまだにゃ~」ニコッ

にこ「はぁ……」ズーン

にこ(希には、真姫ちゃんがにこに話しかけてくるまで真姫ちゃんのことを無視しろって言われたけど……)

にこ(真姫ちゃん一向に話しかけてこないし……にこから真姫ちゃんに話しかけにくくなっちゃったし……)

にこ(やっぱり真姫ちゃんに嫌われちゃったのかな……)

にこ「はぁ………」ズーン

にこ(あー、泣きそう)グスッ

「にっ……にこちゃん!!!」

にこ「!!!」ビクッ

にこ(もしかして……真姫ちゃ)クルッ

真姫「にこちゃん!!」ギュッ

にこ「!?」

にこ(なにこれ)

にこ(振り向いたらいきなり抱きつかれた)

にこ(どうしよう……)

にこ(あ、いい匂い)スンスン

真姫「にこちゃん!!」

にこ「あ、あの……真k」

真姫「私!にこちゃんのことが好きなの!!」

にこ「!?」






凛「気になって後をつけてきてみたら……」コソコソ

花陽「な、なんかすごいことになってるよぉ……///」

にこ「ま、m」

真姫「にこちゃんのことが好きだから、ついついいじめたくなっちゃって……それであの日、にこちゃんのことを無視しちゃって……」

真姫「だ、だからそのっ……別に嫌いになったわけじゃなくて!!むしろ好きなの!!大好きなの!!世界で一番愛してるの!!」ギュー

にこ(な、何よこれ!!///こんな風になるなんて聞いてないわよ希ぃ!!///)

真姫「だからお願い……嫌いにならないでよ!私のこと、嫌いならないで!!」

真姫「生意気な口も聞かない!出来るだけ素直になれるように努力する!にこちゃんが喜ぶことだってなんでもしてあげる!だから、だからぁ……!」ウルウル

真姫「前みたいに、いっぱい話しかけてよ……私の方を見てよ……嫌いに、ならないでよぉ……」ギュッ

にこ「真姫、ちゃん……」ドキドキ






凛「に、にゃー///」プシュゥゥゥ…

花陽「そ、想像以上にディープだったよぉ……///」ドキドキ

にこ「真姫ちゃん」

真姫「にこちゃん……」ウルウル

にこ「ごめんね真姫ちゃん、今まで無視しちゃって」

にこ「私も……真姫ちゃんのこと嫌いになったわけじゃなくて、その……色々あって……」

真姫「にこちゃん!!」ギュー

にこ「ぐぇっ!ま、真姫ちゃん苦しい」

真姫「ご、ごめん!」バッ

真姫「……嫌いになった?」ウルウル

にこ「うぇ!?いやいや、これくらいで嫌いになったりしないわよ!!」アタフタ

真姫「じゃあ、好き?」

にこ「う……うん」ドキドキ

真姫「えへへ……私も好き」ギュッ

にこ(なんでこんなに素直なのよ!///調子狂うじゃない!///か、かわいいけどさあ!///)

真姫「あ、そうだ。ねぇにこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「まだにこちゃんから好きって言ってもらってない」

にこ「え?そ、そうだっけ?」アセアセ

真姫「そうよ。だから、言って」

にこ「で、でも~」ドキドキ

真姫「私のこと、嫌い?」ウルウル

にこ「そ、そんなことないわよ!好きよ!真姫ちゃん、好き!」

真姫「ほんと……?」

にこ「モチのロンよ!好き!大好き!」

真姫「えへへ……私も、にこちゃん大好き」ギュー

にこ「」キュン

にこ(キュン死しそう)キュンキュン





花陽「想像していたのと違ったけど……」

凛「ハッピーエンド……かにゃ?」

花陽「じゃあ私たちはここら辺で……」コソコソ

凛「おさらばするにゃ!」コソコソ

翌日

にこ「真姫ちゃん聞いてよ~!この前の進路希望調査でアイドルって書いたら先生にこっ酷く叱られたの!酷くない!?」

真姫「私が先生でもたぶん叱ってるわよ」スパッ

にこ「はぁ!?何よ!!真姫ちゃんの薄情者!!」

真姫「なんで薄情者になるのよ!?」

にこまき「~~!」ギャアギャア

絵里「にこと真姫、いつものふたりに戻ったみたいね。良かった良かった」ホッ

希「うーん。ウチとしてはもっと面白いものが見たかったんやけどなぁ」

絵里「無茶なこと言わないの。仲直り出来たんだからこれでいいじゃない」

希「ふふ。まあそうやね」

穂乃果「終わったー!!」ガチャッ

絵里「あら、今日は早く終わったのね」

穂乃果「えへへ♪まあねー♪」

海未「穂乃果が珍しくテキパキ動いてくれましたからね」

ことり「今日の穂乃果ちゃんの働きっぷりはまさに生徒会長って感じだったよ~♪」

絵里「ようやく生徒会長としての自覚が芽生えたってことかしら?」

絵里「さーて、みんな揃ったことだし。早速練習をはじめましょう!」

穂乃果「穂乃果が一番乗りだー!」ダッ

海未「あ!こら!廊下を走らないでください!仮にも生徒会長なんですから!

真姫「……ん」スッ

にこ「何よ?」

真姫「ん!」スッ

にこ「手、繋いでほしいの?」

真姫「……」カァァ

にこ「昨日、素直になるって言ったのに、全然素直じゃないわね」ニヤニヤ

真姫「す、少しずつ努力するわよ!」プイッ

にこ「少しずつ、ねぇ」ギュッ

真姫「ふん!」ギュッ

にこ「昨日の素直な真姫ちゃんは可愛かったなー。ま、普段の真姫ちゃんも可愛いけど」ボソッ

真姫「何か言った?」

にこ「別に何もー?ほら、私たちも行くわよ!」ニコッ

真姫「……うん」ニコ


凛「ねぇねぇかよちん」

花陽「なぁに凛ちゃん?」

凛「にこちゃんと真姫ちゃん、前よりももーっと仲良くなったよね?」

花陽「うん。そうだねぇ」ニコニコ




おしまい

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