榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴ」 (964)

前スレ 
艦プラビルドファイターズⅤ(瑞鳳編 ラスト)
艦プラビルドファイターズⅤ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420907118/)

Q:艦プラバトルの安価ルールは?
A:バトルごとに使用艦とその艤装を安価で決定します


Q:艤装にミサイルとかは使えるの?
A: 近代兵装とSF武装は無しでお願いします。


Q:艤装による有利不利はあるの?
A:重量によって速力の変化は生じます。重量のある艤装を積むとその分回避が落ちてしまいます。
それについてはコンマ時に補正をこちらで入れさせていただきます。


Q:主砲は兎に角大口径砲を積んだ方が良いのかな?発射速度や命中率とか考えないならそうなるんだけど
A:発射速度や弾速は小口径なほど早いとします。 ただし自動装填装置等の補助装置は考慮しません。
つまり単純に小口径ほど早く連射でき弾速がある分命中率が高いと考えます。
その命中率についてはコンマ時に補正をこちらで入れさせていただきます。
※参考:各国の艦砲の性能
http://www.ac.auone-net.jp/~reliant/Naval-Gun-Data.html


Q:艤装の制限だけど「史実で装備したら可能」なのか、「排水量的な意味で可能」なのかわかんない
A:史実で装備していた、または装備艦以下の排水量の艦が装備していた、または出来るだろうと考えられる艤装は可能と言うことです。
例:装備艦が戦艦や正規空母レベルの場合、それ以下の排水量の艦(軽巡洋艦、駆逐艦等)が装備していた艤装は可能(つまり駆逐艦に大和砲積むとかは不可能だが、水雷戦艦や重巡砲搭載空母は可能)


Q:艤装に主砲や魚雷以外の装備、例えば機雷(一号連携機雷)、甲標的(松型駆逐艦は回天搭載型あり)、水上機カタパルト(米フレッチャー級駆逐艦ブリングル)
後は不審船事件で使われたスクリューを絡めるための網とか、桜花、シュトゥルムティガー38cmロケット推進臼砲みたいなロケット兵器は積めますか?
A:排水量の範囲で積めますが、本編で使われるかは安価次第になります。


Q:艤装は第二次大戦までだけど、艦は第二次大戦以降でも可能?
A:WW2時における日本、ドイツ、アメリカの艦限定でお願いします。
例えばアメリカのデモイン級重巡洋艦は発注および起工こそ大戦中ですが、完成が大戦後なので大戦後の艦という扱いになります。


Q:プラモならではの大スケール戦艦や魔改造モデルは使用可能?
A:大スケールモデルは運営エネミーだけです。
魔改造モデルを使用する時はバトル安価時に指定します。


Q:あくまで「プラモ」なら某漫画みたく、接着剤やライターみたいな装備は可能?
A:流石に無理です。

Q:計画艦、計画艤装とかは使えるの?
A:計画艦については模型やイラスト等が存在し、またそれらに加えてスペックが安価時に明示されれば使えます。
ただし、計画艦でも途中で仕様が変更になり、結果建造された艦についてはその仕様変更後のスペックを船体(艦)のスペックとして流用します
例:「巡洋戦艦赤城」の船体を使用する場合は「正規空母赤城」の史実での船体スペック(速度等)が使用される、ただしあくまで船は「戦艦」扱いなので艤装は戦艦系艤装が使用可能となる。

Q:仮想・架空戦記とかに登場した艦や艤装は使える?
A:模型やイラスト等が存在し、またそれらに加えてスペックが安価時に明示されれば使えます。
ただし、あまりにぶっ飛んでいるものは使えません。

Q:「プラモ」だし、金属パーツは使えるの?攻防両面でパワーアップが見込めるけど
A:使えますが、艤装などに使用した場合、艤装制限に引っかからなくても、重量制限に引っかかることがあります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423752212


メインキャラ(予定)


・榛名(主人公)
・初風(ヒロイン)
・野分(ヒロイン)
・秋月(ヒロイン)
・朝潮(ヒロイン)
・如月(ヒロイン)
・舞風(ヒロイン)
・曙(ヒロイン)
・清霜(ヒロイン)

先に瑞鳳編の『飛龍枠』を決定します。

キャラによってストーリーに差異が出るのでご注意を

1.霞
2.古鷹
3.天城
4.これ以外(後で安価取ります)


この中から↓6まで多数決で決めます よろしくお願いします

では4、と言うことで安価のやり直しとなります

主人公関連

・瑞鳳
・飛龍
・蒼龍
・浜風
・大鳳
・吹雪
・イク
・愛宕
・夕張
・夕雲
・瑞鶴
・翔鶴
・RJ
・大淀
・赤城
・加賀
・大鯨
・鳳翔
・祥鳳
・初風
・野分
・朝潮
・秋月
・清霜
・如月
・舞風
・曙
・潮
・大和
・夕立
・皐月
・神通(予定)
・五十鈴(予定)
・弥生(予定)


・明石 ホームセンター
・不知火 喫茶店
・夕張 アクセサリーショップ
・鈴谷 カレーショップ
・山城 謎の定食屋
・天津風&島風 蕎麦屋
・利根 喫茶店
・漣 ゲームショップ
・由良 スポーツ用品店
・雷 ケーキ屋
・ハチ 本屋
・秋雲 同人ショップ
・飛鷹 呉服屋 
・那珂 コスプレショップ
・比叡 カレーショップ
・榛名 乳製品の店
・イムヤ 飲食店
・熊野 ブティック
・天龍 ペットショップ
・でち公 海鮮丼屋
・朧 パン屋
・文月 ケーキ屋
・マッサージ店

大会関連
・摩耶&鳥海&時雨
・千歳&隼鷹&飛鷹
・武蔵&望月&巻雲
・足柄&多摩&球磨&卯月
・那珂&川内&五月雨&村雨
・ヴェールヌイ
・ビスマルク

その他
・初春
・北上
・陸奥
・長門

上記以外から↓4まで募集します

すいません…

今過去スレ漁ってたら羽黒出てました…
あと既に自軍勢に駆逐艦が多いので『春雨』は採用として『雪風』は不採用にします…


出来れば別艦種から出してください、お願いします…


再安価 ↓2まで

では
1.春雨
2.ユー
3.雲龍
4.青葉
5.古鷹(>>1の独断と偏見で選んだ枠)
6.もう一度やりなおし


から↓8までお願いします

では「春雨」で…

榛名「はい、榛名は(駆逐艦でも)大丈夫です!」


駆逐艦しか居ないと言う最悪な事態…

熟考した結果、すみませんが「春雨」だと最初から駆逐艦の比率が多すぎてアレなので...


春雨を後々自軍加入で出しますので、最初は別艦種にさせて欲しいのですが...

では修正して...

1.ユー
2.雲龍
3.青葉
4.古鷹(>>1の独断と偏見で選んだ枠)
5.もう一度やりなおし


から↓8までお願いします

では『青葉』とします…


古鷹さんに一票も無い、だと…

プロローグ
『後悔と決意』


8月末…

「榛名ちゃん、こっちの牛乳陳列お願い。」

榛名「わかりました。」

榛名(榛名がこのお店で働き始めて3ヶ月。忙しいですが、皆さんが良くしてくれているので苦ではありません。)

「おーい。終わったら昼休憩して来て良いよ。」

榛名「え、でも…」

「休める時に休んでおきなさいって。その分、午後もキッチリ働いて貰うからさ!」

榛名「はい!」



「いらっしゃい!お、嬢ちゃんか。」

榛名「おじさん、いつもの定食を…」

「はいよ!コロッケ定食一つ!」

榛名(行きつけの定食屋で、いつも通りの注文。こうしていつも通りの榛名の日常は続く、と思っていた…)

『お台場は現在混乱状態にあり、脱出しようとする人々が渋滞を作り上げている状況です。』

榛名「お台場… 確か…」

「艦プラバトルだったかぁ?んな感じの大会がやってた筈だが…」

榛名「艦プラバトル世界選手権…」

「お、そんな感じの大会だったな。」

『臨時ニュースです。首都高でお台場から脱出していた車両同士が追突する事故が発生しました。』

榛名「うわぁ…」

「おいおい… これじゃ脱出出来なくなっちまうじゃねぇか。」

『この事故で二人が死亡、3人が重軽傷です。亡くなったのは…』

榛名「え…?」

「どうかしたか?」

榛名「お父さん、お母さん…」

榛名(ニュースから流れたのは、榛名の両親の名前… そう、喧嘩してそのまま音信不通になっていた両親の名前だった。)

榛名「ごめんなさい、おじさん。榛名、行きます!」

「ちょ、おい!」

榛名(こんなの偶然… 絶対に私のお父さんとお母さんじゃない、絶対お母さんとお父さんはあんな場所に居ない。

でも現実は残酷で、無慈悲だった…)

《宮城県・『模型店・ヘンダーソン』》


榛名「はぁはぁ…」

榛名(新幹線で3時間。ようやく、私の実家に到着した。)

榛名「ここに戻る事になるなんて…」

榛名(榛名はもう二度とこの場所に戻らないつもりだった。でも、結局戻って来てしまった。)

榛名「居たらどうしよう…」

榛名(居てくれれば良い、生きていればそれだけで良い。でもそんな儚い願いすらも、現実は容赦無く打ち砕く。)

ガチャガチャ

榛名「引き戸が閉まってる… それに臨時休業って…」

榛名(今日は定休日では無い。なら何故閉まっているのだろうか…)

榛名「裏口…!」

榛名(裏口の合鍵は持っている。なら、そっちから入れば良い。そう思い、私は車庫を通って裏口へ回る。)

榛名「車も無い… でも、まだ…!」

榛名(車は車庫には無かった。でも、家の中には居るかもしれない。まだ希望はある、そう自分に言い聞かせる。)

榛名「変わって無ければ良いけど…!」

榛名(合鍵を裏口の鍵穴に刺し、捻る。どうやら鍵は変わって居なかったようだ。)

ガチャッ

榛名「開いた!」

榛名(私は1年半ぶりに実家へと足を踏み入れた。)

榛名「何も変わってない…」

榛名(何も変わってない実家、懐かしさに涙が溢れそうになる。)

榛名「お母さん!お父さん!」

榛名(呼んでも、誰も出てこない… 普通なら絶対に出てきて、泣いて、怒ってくる筈なのに…

嫌な予感しかしなかった…)

プルルルルルルプルルルルル

榛名「で、電話…!」

榛名(家の固定電話が鳴り響き、静寂を打ち破る。私は一目散に駆け出して、震える手で電話を取る。)

榛名「はい、もしもし!」

『…さんご夫妻のご家族の方でしょうか。』

榛名「はい、娘です…」

榛名(そう、その電話が… 私を一生拭えぬ後悔の海に叩き込んだ。)



『先程、ご両親がお亡くなりになりました。』



榛名「ッ…!」

榛名(私の手から受話器は地に落ちて、そこから声が鳴り響く。)

『もしもし、聞こえますか?』

榛名「嘘、嘘だって… 出てきてよ… そこに居るのでしょう!お母さん、お父さん!」

榛名(呼びかけても返事はなく、虚しく榛名の声が響くだけ。)

榛名「何で… 何で!」

榛名(今の私には泣いて叫ぶ事しか出来なかった…)

9月上旬

《葬儀場》


「追突されて亡くなったらしいわね…」

「娘さんを残して逝っちまうなんてな…」

「しかも追突した車の運転手達はどっかに逃げたらしい…」

「まだもう一人の方とは連絡が取れないのか?」

「らしいけど…」

榛名「…」

榛名(二人のお葬式には沢山の人がいらっしゃった。きっとその死を悼んでくれているのだろう。)

「二人共生命保険には入ってたんだろう?遺産ガッポリじゃないの?」

「模型屋も結構な儲け具合だったしな。問題はどうやってあの娘からブン取ろうか…」

「借金か何かでっちあげて弁護士雇って奪って娘の方は泡風呂にでも沈めれば良い。」

榛名(でも違った… お昼のドラマの方が遥かにマシと思えるくらい現実は残酷で、死を悼まないでお金の事ばかり考える親戚も居る。

この場から逃げ出したい。もう居なくなって一人になりたい… そう思えてくるくらいに。)

大鯨「貴女が二人の娘さん?」

榛名「あ、はい… あの、貴女は…」

大鯨「私は大鯨、二人の友人です。この度は…」

榛名「貴女の様な方に二人の死を悼んで頂けるなんて、両親も喜んでると思います。」

大鯨「貴女の事は二人から良く聞いています。頑固者だけど、悪い子では無いと。」

榛名「はぁ…」

大鯨「喧嘩して、それ以来ずっと連絡も取って無かったのでしょう?ずっと貴女の事を心配して、喧嘩した事を後悔していましたよ。」

榛名「榛名を…」

榛名(ずっと私を、怒っているのだと思った。こんな馬鹿で頑固者で、愚かな私を…)

大鯨「貴女はどうしたい?」

榛名「え…?」

大鯨「貴女には選択肢があります。あのお店を継ぐか、それとも全てを捨てて新たな道を選ぶか…」

榛名「どう言うことですか?」

大鯨「私は、二人の生前に『もし何かあれば貴女達を頼む』と託を預かっています。お店については榛名さん、貴女に全てを任せると。」

榛名「そんな…」

大鯨「私は貴女がどのような道を選ぼうとも、全力で支えるだけの準備はあります。貴女がどうしたいか自分で選んでください。」

榛名「榛名は…」

大鯨「全てを捨てた方が楽になれます。でも、それでも苦難の道を選ぶと言うのなら…」

榛名(どうすれば良いのだろう… 一度は両親の下を自分の意志で離れた、それも自分の身勝手で。

でもその道が許されると言うのなら、選んで良いと言うのなら…)

榛名「…継ぎます!このお店を!お父さんとお母さんが遺した物を!」

大鯨「それで、良いのですか? 後悔はしませんか?」

榛名「はい。両親に謝罪して、和解出来なかった事は後悔しています… でも、これで両親の遺した物を失くす方がずっと後悔します。

もうこれ以上、後悔はしたくありません。」

大鯨「そうですか… それが、貴女の選んだ道だと言うのですね。」

榛名「はい。これが、榛名の選ぶ道です。」

大鯨(強い決意の瞳ね… 瑞鳳と同じで、どこまでも真っ直ぐで強い意志… 二人もきっと…)

大鯨「良いでしょう。この名において、全力で貴女を支える事を二人に誓った身として後見人を引き受けます。」

榛名「え…」

大鯨「司法の面等は私に任せてください。相続関連などは私が全て引き受けます。親戚などには私が全て報告を済ませるので貴女は休んでください。」

榛名「そんな…」

大鯨「今はまだ、悲しむ時間が必要です。これから待つ苦難の道にそんな余裕はありません。

だから今のうちに両親の死を悼んでおいてください。」




数ヶ月後


榛名(あの時、大鯨さんが言う通りに悲しむ余裕なんて出来なかった。様々な手続き、親戚関連の事…)

榛名「でも、決めたから… 榛名の意志で、決めたから…!」

榛名(埃を払い、引き戸の鍵を開ける。それが私の選ぶ道、二度と戻る事の出来ない茨道。)

榛名「でも、それでも選んだから…!」

榛名(張り紙を引き剥がす。それが榛名の…)

榛名「進む道だから…!」

榛名(その声と共に、私は店のドアを開いた…)


プロローグ『後悔と決意』終

第一話『嵐を巻き起こす少女』


3月中旬

《仙台市・ビルの屋上》


「目標地点到着っと… さぁて、『お仕事』始めますか!」

警備員「こらっ!そこで何をやっている!」

「おやおや、憲兵さん… いや、警備員さん?」

警備員「降りてきなさい!」

「ここで捕まったら非常に厄介、と言うことでサヨナラ!」ピョン

警備員「ば、馬鹿な!ここはビルの六階だぞ!」

スタッ

「よっと… 残念、こんな事で捕まる自分では無いのですので。」

「おぉ… 戦前の資料より発展してますねぇ…」

「まぁ、ボチボチ任務をこなしつつ観光と行きましょうか!」


《仙台駅》

榛名「ふぅ… えと中央口、ここが待ち合わせの場所でしたね。」

榛名(今日は大鯨さんに呼ばれて来ています。確か司法関連の文書の受け取り、と聞いていますが…)

「あんたが榛名?」

榛名「…は?」

「だから、あんたが榛名かって聞いてるのよ。」

榛名「はぁ… そうですけど…」

「へぇ… ま、良いわ。」

榛名「と言うか、誰ですか?」

初風「母さん、大鯨の代理人で娘よ。名前は初風、以後よろしく。」

榛名「あ、どうも… 代理人…?」

初風「実は母さん当日まで呼び出ししてたの忘れて今、父さんと仲良く伊豆に行ってるのよ。それで代理で文書の受け渡しに娘の私が来た訳。」

榛名「はぁ…」

初風「ちょっと待って。今一緒に来てる妹達呼び出すから。」


誰が一緒? 直下 ↓2

野分・秋月・朝潮・如月・舞風・曙・清霜から一人ずつ

初風「二人共、遅いわよ。」

曙「仕方無いじゃない。トイレに列出来てるんだもの。」

秋月「すみません… まさかあそこまで長蛇の列になるとは…」

初風「ま、それなら良いわ。こっちが曙でウチの8女、こっちが秋月でウチの4女。」

曙「曙よ。覚えておきなさい。」

秋月「秋月です。宜しくお願いします!」

榛名「榛名です。それで文書とは…」

初風「一先ずここは人が多いしここで受け渡しは色々危ないわ。一旦貴女のお店に移動しましょうか。」

榛名「はぁ…」


《模型店・ヘンダーソン》


初風「で、これがお母さんに頼まれた文書ね。」

榛名「…確認しました。受け取ります。」

初風「これで私達の仕事は終わりね… ってアンタ達何やってんの。」

秋月「埃被ってましたけど、ここにもバトル台があったので…」

曙「それでディスプレイされてる艦プラの出来栄えを見てたのよ。こっちは全く埃被って無いし。」

初風「そう… で、どうなの?」

曙「80点って所。塗装やエッジングは完璧、でも独創性が足りない。」

榛名「ここにあるのはバトル用では無いので…」

初風「あら、アンタはバトルしないのね。」

榛名「…わざわざ作ったプラモデルを壊す様な真似、榛名には出来ません。」

曙「戦いから逃げてるって訳ね。」

榛名「なっ!?」

初風「止しなさい、曙。」

曙「事実じゃない。バトルを嫌ってるってお母さんから聞いてたけど、そんな理由だったなんてね。」

秋月「曙。人には人の考えがあります、無闇に否定してはいけません。」

曙「わかってるわよ。ただ一つ忠告しておくわ。」

榛名「忠告?」

曙「バトル台設置店舗から代表を強制的に選出しなければならない。艦プラバトル選手権のね。」

榛名「わかってます、それくらい。」

曙「そして出来の良い艦プラを作る人は必ずと言っても良いくらい、ロクでも無い連中に出場を強制される。強制的に組まされてね。」

榛名「…」

曙「そしてそう言う連中はどこかしらで負けて、アンタが作った艦プラはその無様を晒す事になる。そうなりたく無かったら、自分で戦う事ね。」

榛名(自分で戦う、か… バトル嫌いな私には、出来そうに無い事です。)

榛名「…買い物でも行きましょう。」

榛名(夕飯の準備して、終わったら陳列棚の整理しないと…)



一方その頃…

《仙台市内・どっかの模型屋》

「おぉ、これが『この世界』で話題の『艦プラバトル』…!」

(自分で作った模型で戦うのがこの世界の流行… 理解出来ないけど、凄く楽しそう!)

「むむっ!良い事思いついちゃいました!」

(どこかの模型店に潜り込んで生活拠点の確保、そしてあそこの張り紙に貼ってある『世界選手権』とやらに出場すれば『目的』を達せられる!

やっぱり天才です!)

「よし、早速行動開始です!」

(最初は、潜り込めそうなお店探し、っと。)



その夜

榛名「編入手続きの書類… よし、完璧です!」

榛名(でも、問題が一つ… 私が大学に行く間、どうやってお店をやっていけば良いのでしょうか。)

榛名「雇う…?」

榛名(それも良いかもしれません。求人でも出しておきましょうか。)


一方その頃

「…寒い。」

(さすが東北!3月の半ばなのに雪まで降ってる!)

「って、関心してる場合じゃありません!このまま野宿したら凍死確定ですよ!」

(どっか暖の取れるところを… それもこれもこっちのお金が無いから宿泊すらも出来ないなんて…)

「割と本気で生活拠点探さないと…!下手すりゃ任務遂行前に凍死してゲームオーバーなんて事態になりますから!」

(ファイト、です!根性あればこの寒さも凌げ… る訳が無い!)

翌朝


榛名「一晩でこんなに積もったのですね…」

榛名(雪掻きしないと、お店も開け無いです… なら!)

榛名「榛名!全力で参ります!」←軍手・スキーウェア・長靴・スコップ装備


一方…

「ダンボールって、凄く暖かい…」

(雪の公園に一晩、ダンボールを被り遊具の中に入っても凍え死ぬかと思いました…)

グゥゥゥ

「お腹、空いたなぁ…」

(そう言えば出た時以来、何も食べて無いし飲んでない… 公園の蛇口も凍結してるし…)

「こんな任務、引き受けなきゃ良かった…」

(もしかして、上は殺す為にこんな任務を…)

「絶対そうに決まってます!生きて帰ったら糾弾してやる!」

(絶対帰れなさそうだけど…)



榛名「よし、この近所の公園くらいまでやれば…」

「うぅ…」

榛名「うめき声…?この遊具の中から…」

「寒い、お腹空いた…」

榛名(お、女の子…)


どうする? 直下
1.話しかける
2.見なかったことにする

榛名「あ、あの… どうかなさいましたか?」

「だ、大丈夫ですよ… ちょっと飲まず食わずで一晩ダンボールにくるまってサバイバルしてただけですから…」ガクブル

榛名「ず、随分とアクティブな方ですね…」

「あぁ、何か天使が舞い降りてきて…」

榛名「うわぁ!?この人半分死に掛けてるんですか!?」オロオロ

「もう、眠くなって…」

榛名「こ、こんな所で死んじゃ駄目です!ちょ、ちょっと待ってください!今運びますから!」



《榛名の家・リビング》

「暖かいスープ、生き返ります… 提供、感謝致します!」ズズズ

榛名「それはどうも… それで、何故あんな所を雪の中サバイバルなさってたのですか?」

「…聞きたいですか?」

(ヤバイ… 何も考えて無かった!ただ生きる事が精一杯で…)



サバイバルの理由(でっちあげ) 直下

「実は… 両親の借金が理由で家を差し押さえられて、この雪の中この身一つで放り出され一家離散と言う…」

(ヤバイ… 嘘の度が過ぎたかも…)

榛名「そ、そんな悲しい理由が…」ホロホロ

(あ、あれぇ!?すっかり騙されてるよこの人!)

榛名「よし…!もし貴女が宜しければ、ウチに住みながら働きませんか?あんまりお給料も出せないかもしれませんが…」

「え、と… ここのお店は一体何を…」

榛名「模型店、です。プラモデルなんかを取り扱ってるお店ですよ。」

(キター!このビッグウェーブ、乗るしかありません!)

「宜しくお願いします!」

榛名「あ、そう言えば名乗っていませんでしたね。私は榛名、ここのお店の店長を務めさせて頂いてます。」

「では… コホン」


青葉「恐縮です、青葉です!」



榛名(こうして榛名と青葉さんの数奇な運命がここから始まりました…)

数日後…


青葉「榛名さん、棚卸し終わりましたよ。帳簿との差分はまったくありませんでした。」

榛名「わかりました。お疲れ様です。」

青葉「いえいえ。こう見えて青葉、こんな仕事は得意ですから。」

榛名(青葉さんは頑張ってお仕事をしてくれています。普通なら丸一日かかる棚卸しを僅か3時間で終わらせるなど、お給料以上の働きです。)

榛名「じゃあ今日の所は終わりにして、お茶を…」

ピンポーン

青葉「おや、来客ですか?」

榛名「今日はそんな予定は… それに発注した品もありませんし。」

青葉「じゃあセールスか何かですかね… 青葉、ちょっと見てきます。」

榛名「あ、私が行きますよ。家主ですので。」

ピンポーン

榛名「はい、どちら様でしょうか?」ガラッ

初風「どうも。」

榛名「確か、初風さんでしたね… どうかなさいましたか?」

初風「お母さんに様子を見て来いって言われてね。でもお店の方閉まってるからこっちに来てみたのよ。」

榛名「わざわざどうも…」

初風「それにちょっとした伝言も預かってるわ。」

榛名「伝言、ですか?」

初風「ええ。立ち話もアレだから上がっても良いかしら?」

榛名「あ、どうぞ。」

初風「許可は貰ったわ、入るわよ。」



誰を連れてきた? 直下 ↓2
野分、朝潮、如月、舞風、清霜から

榛名「あの、そこの二人は…」

初風「紹介してなかったかしら?5女の朝潮と7女の舞風よ。」

朝潮「朝潮です。お邪魔させて頂きます。」

舞風「こんにちわ!舞風です!」

榛名「一体何姉妹なんですか…」

初風「9人よ。一人はもう実家をでて一人暮らししてるけど。」

榛名「はぁ… まぁ、上がって下さい。今お茶淹れますから。」

榛名(あ、青葉さんのこと話して無いですけど。まぁ、良いですね。)


※榛名inキッチン


青葉「こたつって暖かいですぅ…」

ガラッ

青葉「あ、お客さ… え…?」

舞風「…ん?」

朝潮「この人… もしかして…!」

初風「な、ななな…」

青葉「で、ではこれにて青葉は失礼…」

初風「待ちなさい、『重巡洋艦・青葉』!」

青葉「や、やっぱりバレてますぅ!?」

舞風「青葉って、まさかあの…」

朝潮「はい… 舞風の想像通り…」


朝潮「海軍省・特務諜報部所属『重巡洋艦・青葉』… 汚れ仕事などを厭わない事で悪名高い『ソロモンの狼』…」


初風「なんだってアンタがここに…!」

青葉「いや、こっちのセリフですよ!MIA認定されてる駆逐艦が何で3人も居るんですか!」

舞風「ちょ、ちょっと二人共!あんまり騒ぐとマズイって…」

初風「…その通りね。『重巡洋艦・青葉』、ここは静かに、腹を割って話そうじゃない。」

青葉「構いませんよ。ただこっちの話せ無い部分もありますが。」

青葉「泊地への特攻作戦!?そんなの青葉、聞いてないですよ!」

初風「でしょうね。特攻なんて伏せられるだろうし。それで私達はその時姉にあたる人物に助けられた。」

青葉「ほうほう… それでこっちの世界に来て、引き取られて暮らしていたと。」

初風「そうよ。ま、こっちの方が楽しいし生活にも苦は無いわ。」

青葉「こっちの世界も来たときは大変でしたよ… 雪は降るし、宿は無いし…」

朝潮「今までの報いじゃないんですか?」

青葉「痛いところ突きますね…」

舞風「『ソロモンの狼』の悪名はどこに居ても聞こえるからねぇ… 上層部の意に沿わない提督を暗殺したり、基地を丸ごと粛清したり…」

青葉「あの、前者は否定はしませんが後者は絶対青葉やってません!」

初風「前者も否定しなさいよ…」

朝潮「やっぱり報い受けて当然じゃないですか。」

青葉「上層部の意に沿わないってアレですよ?裏切ろうとしたり、艦娘を人身売買してる外道な連中とか位ですから。」

舞風「それでもやっぱりやってんじゃん…」

青葉「だから否定しないって言ったじゃないですか。にしても特攻作戦ですか… 上層部も闇が深いですねぇ…」

初風「闇の塊みたいなアンタが言うセリフじゃ無いわ、それ。」

朝潮「青葉、もしかして貴女榛名さんに…」

青葉「その点は問題なく。青葉、出会いと自己紹介でホームレスって認識になってるので…」

舞風「それはそれで問題しか無いような気がするんだけど…」

初風「もうその話は良いわ… で、青葉。何でそのアンタがこの世界に居るの?」

青葉「任務です!」

朝潮「任務?」

青葉「おっとコレ以上は機密事項なんで口には出来ません。それにそろそろ…」

榛名「お待たせしました… あら、もう全員仲良く…」

青葉「ね?」

初風「はぁ、でも一つ忠告しておくわ。下手な真似はしないように。」

青葉「わかってますよぉ。」

榛名「それで、お話と言うのは…」

初風「実はアンタの親戚らしき人物から連絡があってね。」

榛名「親戚ですか?」

初風「そう。で、内容が『榛名の家には自分達に対する借金がある。即時に返済しない場合弁護士の用意もある。』だそうよ。」

榛名「待ってください。そんな借用書なんてどこにも…」

初風「ええ。渡された資料にもそんなものは無かったしでっちあげってのも解るわ。でも、向こう側で書類が偽造された場合厄介な事になるのは間違い無い。」

榛名「その、借金の額ってわかりますか?」

朝潮「6000万。それが向こうの要求している額です。」

榛名「そんな… 相続したお金じゃ全く足りない、この家売っても足りるかどうか…」

初風「大丈夫よ。どうせ偽造されたものだし、最悪法廷で争えば良い。それに上手くやれば詐欺罪で立証できて民事じゃなくて刑事裁判にも出せるわ。」

榛名「でもどうして…」

朝潮「テレビとかで、こう言う人の死を食い物にして、心に傷を負った人からもお金を毟り取って行こうとする連中が居ると見たことが…」

舞風「と言うか、一般家庭がそんな大金を貸せると思ってるのかねぇ…」

青葉「でも腕の良い弁護士さえ雇ってしまえばどうとでもなっちゃいますよね。後裁判官にお金握らせたり。」

初風「アンタが言うとシャレにならないわ… ともかく、そう言う連中からの接近には気を付けるように、と何かあったら連絡するようにってお母さんからの伝言。」

榛名「わかりました…」

初風「じゃ、私達はそろそろ行くわ。」

朝潮「では、お邪魔しました。」

舞風「お茶、ご馳走様でした。」



榛名「どうしよう… 何かあったら…」

青葉「大丈夫ですよ!この青葉が居る限り、そう言う連中の好き勝手にはさせませんから!」

榛名「ありがとうございます… 青葉さん…」

数日後


青葉「あ、荷物ここに運んでおきますね。」

榛名「わかりました。では…」

親戚A「ごきげんよう、榛名さん?」

榛名「ッ…、貴女は…!」

親戚B「借金のある身で人を雇うとは、随分余裕のようだねぇ。」

青葉「うわぁ… ネットリしててキモい…」

親戚B「何か言ったか?」

青葉「いえ、何でも?」

榛名「お引取りください。借金など、ありませんから。」

親戚A「あら、ここに借用書もあるのに?」

榛名「偽物です、そんなの!」

親戚B「ここに押印してあるのにか?」

青葉「正直押印って言っても判なんてその気になればいくらでも偽造できるから直筆サインじゃないと意味無いと思うんですよねぇ…」

親戚B「部外者は黙ってろ!」

青葉「はいはい。部外者は黙ってますよー。」

榛名「借用書って普通手書きですよね?何故それはワープロなのでしょうか?」

親戚A「でも名前の所は直筆よ。」

榛名「そうですね、他人の。」

親戚B「何…?」

榛名「それは私のお父さんでもお母さんの文字でもありません。お引取りください。」

親戚A「何を根拠に!」

榛名「筆跡鑑定でも行いますか?」

親戚B「ッ…!」

青葉「うっわぁ… 図星だったみたいですねぇ… やはりこの手の知識付けといて正解ですね。」

親戚A「ど、どうするのよ…」

親戚B「こうなったら…!」バッ


何を取り出した? 直下
1.艦プラ
2.包丁
3.その他

榛名「ヒっ!?」

青葉「拳銃とはまた、芸の無い…」

親戚B「だ、黙れ!撃つぞ!撃たれたく無かったら土地の権利書持って来い!」

青葉「でも、これで全ての準備は整いました、っと。」スタスタ

親戚B「く、来るな!撃つぞ!」

青葉「…撃たれる覚悟も無い人間が、粋がると痛い目に合いますよ?」ギロッ

親戚B「ヒッ…」

青葉「とうっ!」ガシッ

親戚B「かはっ…」ドサッ

親戚A「あ、貴方!」

青葉「おっと動かないでください?眉間を吹っ飛ばされたくなければ、ね?」ジャキッ

親戚A「」

青葉「今ですよ、榛名さん。通報してください。」

榛名「は、はい!」



榛名(こうして、銃刀法違反、恐喝、詐欺によって二人は逮捕されました。二人の背後関係を洗った所暴力団があったそうで、二人は闇金のお金を返す為にやったと供述していました。)

榛名「青葉さん、貴女一体…」

青葉「ん?青葉は唯のしがないバイトですよ。」

榛名「そ、そうですか…」

榛名(自分よりも体格の良い拳銃を持った男性を一気に捻り、一網打尽にした青葉さん… 一体何者なのでしょうか…

でもそんな疑問は、私のこれから巻き込まれる運命の始まりに過ぎませんでした。)


『嵐を巻き起こす少女』 終

今回の反省

・青葉の正体を早く露見しすぎた
・バトルが無かった
・まだ大鯨娘8姉妹の内3人出てきてない
・話が少しアレ過ぎた

猛省しております。


次回選択 ↓4まで
1.『姉妹の帰還』…榛名は大学に通い始め、青葉もまた新たな生活に慣れ始めた。しかし榛名の唯一の残る肉親である一人の姉妹が現れ…
2.『バトルです!』…青葉がバトルに興味を持ち始めた模様。初風8姉妹が参入するよ。さらに『あの4人』が事態を引っかき回す…
3.『何か増えます?』…向こうの世界から、青葉を追って来る者が居た。そしてなし崩しで居候を始めることに?

では『何か増えます?』と言う事で…


誰を増やす?↓2まで募集(>>9+春雨&伊勢&高雄(愛宕が言及してた)を除く・出来れば駆逐艦はNG)

では『衣笠』&『古鷹』が参入します。


今回は重巡と駆逐艦がメインか… (瑞鳳編は空母がメインだったので)

第二話『何か増えます?』


《仙台市内・ビルの上》

「おぉ、ここが『もう一つの世界』… 平和だねぇ。」

「戦争とは無縁な世界… ここが本当に私達の任務の場所なのかなぁ…」

「ま、転移先がここだったんだからそうなんじゃない?さっさと青葉を探して合流しないと。」

「寒いから死んでないと良いけど…」

「平気平気。だって青葉って殺しても死ぬ様なタマじゃないでしょ。」

「まぁ、青葉なら死なないかな。取りあえず、誰かに見つからないようにビルから降りないと。」



青葉「へっクシュッ!」

榛名「風邪ですか?」

青葉「あ、くしゃみ出ただけです。お仕事には支障はありません。」

榛名「では私は大学に出かけるので、体調が悪かったりしたらすぐ閉めてくださいね?」

青葉「大丈夫ですって。では行ってらっしゃいませ!」


《南仙台駅》

初風「ん?」

榛名「あれ、初風さん…?何でここに…」

初風「何でって、わからない?この格好で。」

榛名「あ、学校ですか。」

初風「そうよ。最寄駅がここだから降りてるだけよ。」

榛名「あ、そうですか。でも残りの妹さんたちは…」

初風「私が日直で早いだけで全員同じ学校よ。近所の公立は荒れてるからって理由で私立の中学校に電車通学だけど。」

榛名「へぇ… 朝早くから…」

初風「朝早いってのも厄介よね。せめてもう少し家が近ければね… あ、そろそろアンタの乗る電車が着くわよ。」

榛名「ホントだ… では、これで。」

初風「あ、そうそう。アンタのところの店員の青葉。」

榛名「青葉さんですか?」

初風「気を付けなさい。アンタには懐いているようだけど。」

榛名「はぁ… もしかて初風さんは青葉さんを…」

初風「ホラ、アンタの乗る電車ホームに止まったわよ。」

榛名「あ!ではこれで!」

数時間後…

《仙台駅》

榛名「ふぅ… 今日はガイダンスだけでしたか…」

「ねぇねぇ、次どうする?」

「こらっ、あんまり無駄遣いは駄目だって。」

「良いじゃん、ちょっとくらい。」

「あんまりお金だって無いんだから…」

榛名(高校生くらいでしょうか… ほほえましいですね。)

榛名「あ、雪…」

榛名(四月に入ったのに… そう言えば去年も四月にも降ってましたね。今日のお夕飯はお鍋にして食べ納めでもしましょうか。)テクテク


「ちょ、雪だよ!雪!」

「ホントだ… 東北って四月まで降るんだ…」

「そうじゃないって!今日の宿どうするの!」

「あ…」

「この周辺ほっつき歩けば青葉が居るって思ったけどどこにも居ないし…」

「と、取りあえず予算の確認を… 3800円…」

「予算も無い、それに身分証無いと宿取れ無いんじゃなかった…?」

「と言う事は今日中に青葉と合流しないと…」

「野宿…」

「それって最悪じゃん!早く探さないと!行くよ古鷹!」

「あ、待ってって衣笠!」


《仙台駅・ホーム》

榛名「あ…」


誰が居た? 直下 ↓2
野分・秋月・朝潮・如月・舞風・曙・清霜から2人

榛名「あれ… 朝潮さんに秋月さん。」

朝潮「こんにちは、榛名さん。」

秋月「お出掛けでもしてましたか?」

榛名「大学の方に行ってました。お二人は今からお帰りで?」

朝潮「はい。それで今から選手権の調整をちょっと…」

秋月「あと1ヶ月で地区予選が開催されるので、今から準備しておかないと間に合わないと思いまして。」

朝潮「そちらの参加選手の方は決まりましたか?」

榛名「いえ… まだちょっと…」

秋月「参加選手の申し込みまで後半月くらいしかありませんよ?」

榛名「解ってはいるのですが…」

朝潮「最低でも参加選手を決定しておかないと厳しいですよ。」

榛名「それも解ってはいますが…」

秋月「また曙にどやされますよ。」

榛名「うっ… 否定出来ません…」

朝潮「曙も悪気があって言っている訳では無いので…」

榛名「の割りには心を容赦無くへし折にかかってますよね…」

秋月「あ、アハハハ…」

朝潮「秋月、そろそろ仙石線の時間。」

秋月「あ、そうでした… では榛名さん、また今度。」

榛名「はい、またお会いしましょう。」

青葉「おぉ… 今日はお鍋ですか!」

榛名「はい。今日はトマト鍋にしてみました。」

青葉「頂きます… 鍋にトマトって以外に合いますねぇ。」

榛名「この後はシメにチーズとご飯を入れてリゾットにも出来ますし、パスタのソースにも出来ますから。」

青葉「一食で二度美味しいってヤツですね!青葉、感激です!」


一方その頃…


「あぁ、温かい…」

「温かくて美味しい…」

「仙台ラーメンってどうなの?って思ったけど中々美味しいね。」

「ねぇ、ラーメン食べるのは良いけどこの後どうするの?」

「…」

「もしかして…」

「どうにでもなれ!」

「やっぱり!?」

「だ、大丈夫。温かい飲み物さえあれば野宿も…」

「雪、止まないよ…」

「カイロも用意して…!」

「カイロなんてすぐ冷めちゃうよ…」

「今晩越せるかなぁ…」

「凍死前提の話は止めて!?」



青葉「雪、止みませんねぇ…」

榛名「今晩は冷え込むみたいですよ?」

青葉「青葉、寒いの苦手です…」

榛名「ヒート○ック使います?」

青葉「あ、ありがとうございます。喜んで使わせて頂きます!」

《翌朝》


榛名「あれ、大学からメールが… 休講のお知らせ…?」

青葉「雪まだ降ってますからねぇ… 電車もこの勢いなら止まってそうですし。」

榛名「このままじゃ集客も見込めませんね… 今日は営業無しで午後から雪掻きでもしましょう。」

青葉「はーい。」


「…古鷹、生きてる?」ガクガク

「なんとか… でも、もう動けそうに無い…」ガクガク

「ダンボールって、凄いね…」

「お布団で寝たい…」

「我侭言わないでよ…」

「衣笠が無駄遣いしたお金で防寒具と安い毛布くらいは買えたと思うけど…?」

「申し訳ありませんでした…」

グゥゥゥ~

「お腹空いたね…」

「このまま餓死が先か、それとも凍死が先か…」

「嫌な事言わないで… ほら、青葉探しに行こう…?」

「ねぇ、もしかして青葉も死んで…」

「絶対青葉は生きてるよ… しぶといし…」

「だと良いけど…」


榛名「榛名、全力で雪掻きに参ります!」

青葉「青葉、雪掻きお供します!」


榛名「ふぅ、この公園くらいまでで大丈夫ですね。」

青葉「この公園、良い思いでがありません…」

榛名「また遊具の中に誰か入ってたり…」

青葉「まさかまさか…」

「」ガクガク

「」ガクガク

榛名・青葉「!?」

青葉(嘘、衣笠に古鷹!?)

榛名「こ、この二人半分凍死しかけてますよ!?」

青葉「取りあえず運びましょう!」

乙です
そういや榛名の家が仙台市なのはどういった理由かな?

>>100

青葉「そう言えばなんで仙台市なんです?」

榛名「元々前・主人公の設定が『東北の太平洋沿い出身』って設定らしかったんですけど、多賀城とか岩沼とか言われても解る人居ないだろうし気仙沼とか三陸方面ってちょっと田舎が過ぎるし…」

青葉「でも青森とか色々ありますよね?」

榛名「一応仙台は政令指定都市、と言う事で選んだらしいですよ?あと青葉区とかありますし。」

青葉「青葉と仙台の青葉って全く無関係なんですけどねぇ…」

榛名「ちなみ>>1も東北出身で、出かけるのは大体仙台だったので地理には詳しいそうです。」

青葉「そのうち訛る榛名さんが…」

榛名「はい、榛名は大丈夫だあ!」

青葉「!?」

榛名「訛りは話せますけど、基本は標準語ですよ?」

青葉「なんだ…」

榛名「たまにアクセントがクセで訛りますけど。」

青葉「仙台弁、と言うか東北の方言って訛りキツイですからねぇ…」

榛名「因みに仙台市の区で分けると榛名達が住んでいるのは『太白区』で最寄り駅が『南仙台駅』、初風さんや大鯨さんは『宮城野区』で最寄は『中野栄駅』です。」

青葉「詳しい設定し過ぎじゃないですか…?しかも微妙に遠いし…」

榛名「その『遠い』が、後々の物語に関わって来る予定なんですよ。」

青葉「はぁ… ま、良いですけど。」

青葉「二人の事は任せて、榛名さんは何か温かい物の用意を!」

榛名「は、はい!」

青葉「ふぅ… で、何で二人が居るんですか、古鷹に衣笠?」

衣笠「死ぬかと思った…」

古鷹「青葉が見つけてくれなかったら死んでたよ…」

青葉「お礼なら榛名さんに言ってください。それで任務を受けていない二人がどうしてここに?」

衣笠「青葉の転移した後、私達にも『青葉をサポートしろ』って任務が下ってね。」

古鷹「そこで私達もこの世界に転移したの。青葉とは違ってこっちの世界のお金を渡されて。

でも、衣笠が無駄遣いを重ねて…」

衣笠「スッカラカンになっちゃった…」

青葉「この馬鹿姉妹艦… 潜入先のお金はなるべく節約しないとすぐ資金が枯渇するって言いましたよね?

しかも青葉なんて無一文で他の世界に放り投げられたんですよ!?何で青葉より恵まれた環境にあって死に掛けるんですか!青葉半分キレてますよ!」

衣笠「猛省しております!」

古鷹「まぁまぁ… 衣笠を止めなかった私も…」

青葉「古鷹は後でお説教です。もうすぐ榛名さんが温かい物を持ってきてくれるので。

あとこの青葉、身分を隠して居候させて貰っているので二人は『青葉と無関係』で『行き倒れ』になった設定で理由を適当にでっちあげてください。」

衣笠「命を助けて貰った相手にも… 青葉、相変わらず容赦無いね。」

青葉「本当の事なんて言える訳ありませんよ。でも、本当に榛名さんには感謝してるので巻き込みたくは無いってのもありますけど。」

榛名「お待たせしました。一応お粥にしておきましたけど、大丈夫ですか?」

青葉「だ、そうですよ、お二人さん?」

衣笠「は、はい!大丈夫です!」

古鷹「ありがとうございます!頂きます!」

榛名「それで、どうしてお二人は…」


野宿の理由(でっちあげ) 直下

田舎から仙台市観光にやって来たけど今日泊まる所を決めてなかったから

記憶喪失で彷徨ってたらここに辿り着いた

>>103だと衣笠と古鷹の参戦が困難になりそうなので>>104にずらします


古鷹「実は二人で居る理由も解らないんです…」

衣笠「何と言うか、今までの事全部忘れちゃって…」

榛名「はい…?」

古鷹「気が付いたら街中を彷徨っていて…」

衣笠「何で二人で居るのかも、何で街中に居たのかも忘れちゃってて…」

青葉(この二人、なんてチョイスを…)

榛名「あれ?でも、昨日駅前で二人が歩いてるのを…」

青葉(一転大ピンチ!このピンチをどう乗り越える!)

古鷹「本当ですか!」

衣笠「私達、どんな事を!」

榛名「お、落ち着いてください!えと、二人で何か話しながら歩いてたような… すみません、内容までは覚えてません…」

衣笠「そんなぁ…」

古鷹「どうしよう、私達…」

榛名「なら、記憶が戻られるまでここに居ますか?」

青葉(キター!)

榛名「流石に記憶が無い人を外に放り出す程、鬼ではありません。でも、その分はキッチリ働いて頂きますけど。」

古鷹「え、良いのですか?」

榛名「はい。お二人が良ければ、ですけど。」

衣笠「お願いします!」

青葉(流石、榛名さん。私の想像通り、ですけどちょっとこのチョロさと言うかお人好しさは心配になってきますねぇ…)

青葉(とまぁ、衣笠&古鷹が合流したのは良いのですが…)

ピンポーン

古鷹「お客様でしょうか?」

榛名「誰でしょう、ちょっと見てきますね。」


榛名「は~い… どちらさま…」

初風「どうも…」

榛名「初風さん…?どうかなさいましたか?」

舞風「え、えと… 電車が止まっちゃって帰れなくなっちゃいまして…」

曙「母さん達今日も出掛けてて帰れなくて…」

秋月「まことに申し訳無いのですが…」

朝潮「電車が動き出すまで置いて貰えないでしょうか…?」

榛名「構いませんけど… 朝よく南仙台まで来れましたねぇ…」

野分「仙石線は動いてたので仙台駅まで行って地下鉄で長町から学校まで歩いて行きました…」

清霜「でも仙石線も止まっちゃって…」

如月「ものの見事に帰れなくなりました…」

初風「つーか何で学校が途中で休校になるのよ!なら朝から休校にしないさよ!」

榛名「まぁまぁ… 少し狭いですけど上がってください。私はお茶を用意するので。」

ガラッ

青葉「このパターンは…」

衣笠「どしたの?」

舞風「なっ!?」

初風「特務諜報部『重巡洋艦・古鷹』に『重巡洋艦・衣笠』!」

秋月「増えてる!」

衣笠「MIAになった駆逐艦が8人も…!」

古鷹「一旦落ち着いて、穏便に行きましょうか。あんまり騒ぐと榛名さんに悪いですし…」

初風「…良いわ。野分、清霜、いつでもやり合える様準備しといて。」

野分「わかった。」

清霜「りょーかい…!」

衣笠「駆逐艦が重巡洋艦に勝てると思う?」

曙「この二人を甘く見ると痛い目に合うわよ。」

清霜「流派・東方不敗の技、その身で味わう?」

朝潮「曙、煽らないで。清霜も調子に乗らない。」

如月「ここは穏便に済ませましょう?そろそろ榛名さんも来るでしょうし。」

榛名「お待たせしました… あれ?座らないのですか?」

初風「…座りましょう。」



イベント 直下

そういや前回のづほ編はUC、OO(ソレスタル・ビーイング以外)のキャラがメインで絡んでいたけど今回も誰かしらガンダムキャラ出る(安価で出す)のかな?

グツグツ

舞風「清霜、ポン酢取って。」

初風「あ、私胡麻ダレ。」

清霜「もう… 自分で取ってよぉ!」

舞風「一番近いんだから仕方無いじゃん。野分、ポン酢要る?」

野分「お願い。しかし、夕飯までご馳走になってしまうなんて…」

榛名「いえいえ。皆で食べたほうが美味しいですから。」

青葉「それで昨日に引き続いて鍋、そして白菜と豚肉の水炊きですか。」

榛名「シメの雑炊も用意しています。」

朝潮「はふっ… 豚バラって脂が多いと思いましたけど、これならアッサリ食べれますね。」

秋月「このお鍋、参考にさせて頂きます!」

曙「中々じゃない…」モグモグ

如月「またまた、素直じゃ無いんだから。豚肉の脂身ってコラーゲンも入ってるから美容にも良いんですって。」

古鷹「そうなんだぁ… あぁ、お鍋食べれるだけで幸せ…」モグモグ

衣笠「生きてる事に感謝したいよぉ…」モグモグ

清霜「あ、豚肉取ったぁ!」

青葉「ふっふっふ… 早いもの勝ちですよ、清霜さん!」

清霜「もう頭来た…!表出ろ、ぶっ飛ばしてやるんだから!」

榛名「まだまだ豚肉はありますから…」

初風「そうよ。豚肉程度で騒ぐなんて、まだまだ子供ね。」モグモグ

野分「いや、初風も子供でしょ。」モグモグ

舞風「次女だからって末を子供扱いするのは良く無いよ。歳も同じなのに。」モグモグ

榛名「そういえば長女の方って…」

曙「アンタよりは年下、確か今年の10月で二十歳になる筈よ。」モグモグ

榛名「どんな人なのですか?」

如月「一言で言えば… 化け物?」

秋月「それ以外にどう形容すれば良いのでしょう…」

衣笠「それ、姉に向かって言う言葉じゃないよね。」

朝潮「現に化け物以外の形容しようが無いと言うか…」

古鷹「どんなお姉さんなんですか…」

初風「そうね… バートン財団とアナハイム・エレクトロニクス社を壊滅させて、ロシア軍人と共同でマフィアを追い込んで、艦プラバトル選手権世界大会を優勝するくらいの化け物ね。」

榛名「バートン財団とアナハイム社って… 確か去年どっちも経営者の逮捕で潰れたんですよね?それにお姉さんが関わっているのですか?」

朝潮「デキム・バートンとマーサ・ビスト・カーバインを破滅させる引き金になった、のは確かですね。」

秋月「マーサ・ビスト・カーバインとマフィアについてはお母さんや私達も捕まえる協力をしましたけど。」

青葉「待ってください。世界選手権優勝って言いませんでした?」

曙「してるわよ、ちゃんと。お台場事変を終結させたのも姉さんだし。」

古鷹「お台場事変?」

野分「去年の8月、お台場である粒子が暴走した結果、お台場が水没しかけると言う事件がありました。」

舞風「それを止めたのが姉さんとその仲間なのよねぇ。ちなみに最近テレビとかにも出てるよ。」

衣笠「いや、ホントに何者なのよお姉さん…」

榛名「では後片付けしてきますね。」

野分「申し訳ありません、まさか今日泊めて頂くことになるなんて…」

榛名「電車が止まってるし、代行バスも出ないなら仕方ありませんよ。」

青葉「では青葉たちはお布団を用意してきます!衣笠、古鷹、来てください!」

衣笠「ええっ!?私もぉ…?」

古鷹「お世話になってるんだからこれくらいやらないと駄目だよ、衣笠。」

衣笠「はぁい…」


青葉「で、あの駆逐艦8人組の話どう思いました?」

衣笠「どう言う事?」

古鷹「もしかして姉の話ですか?」

青葉「はい。もしかしたら青葉達のターゲットかも知れません…」

衣笠「何で話だけでわかるの?」

青葉「…誰です、この馬鹿を特務諜報部入りさせたの。」

衣笠「ひどっ!?」

古鷹「まぁまぁ… でも、まだ確証は持て無いよ。」

青葉「そうですねぇ… せめて接触さえ持てれば良いのですけど…」

衣笠「ねぇ、青葉に古鷹。本当に居るの、ターゲットって…」

古鷹「私達は指示に従うだけだよ。でも、確証を持て無いってのも確かだね。」

青葉「『終末の獣』、なんて厨二真っ盛りの名前の目標ですから衣笠が疑うのも仕方ありませんね。それに上層部に信頼を置けないのも確かです。」

古鷹「青葉まで…」

青葉「二人は知らないかもしれませんが、初風と野分、朝潮と秋月は泊地への特攻をさせられたそうですよ。」

衣笠「特攻!?」

古鷹「そんな… 何で上層部はそんな話を隠して…」

青葉「その話を聞いた以上、上層部すらも信頼出来ません。なら青葉達がするべき事は唯一つ、自身の判断で行動することです。」

古鷹「まさか、青葉…!」

青葉「指示には従います。だけど、信頼出来ないと判断した場合は裏切る必要もあるかもしれません。」

衣笠「わかった。そう判断した時は青葉に従うだけだよ。」

古鷹「…」

青葉「古鷹、貴女は無理に…」

古鷹「ううん、私も青葉に従うだけ。」

青葉「では、今後の方針を決めたと言う事で… さっさとお布団引きましょうか。」

清霜「で、あの3人はどうなの?」

初風「怪しい。見張る必要はありそうね。」

舞風「見張るって、どうするのよ。」

曙「私達は学校がある。それに毎回顔を出してれば怪しいと思わない?」

朝潮「…怪しまれない方法はあるわ。」

秋月「朝潮?」

如月「さっすがウチの知恵袋。」

野分「その方法は?」

朝潮「ここのお店はまだ大会選手を決定していない。だから私達がチーム登録をこのお店で行えば来る理由にはなる。」

曙「確かに選手登録は私達もしてないけど… お母さん達をどう説得するのよ。」

朝潮「初風、あと宜しく。」

初風「私に丸投げね… いい案だけども四六時中見張るにはちょっと足り無いわね。」

如月「じゃあどうするの?」

清霜「はいはい!良い考えがあるよ!」

野分「一番のバカに良い考えが…」

清霜「バカって酷!ちゃんと清霜の考え聞いてよ!」

舞風「で、どんなの?」

清霜「ふっふっふ… 今日は何が起きた?」

曙「何って、雪が降ったんじゃない。」

清霜「じゃあ雪で何が起きて私達は困った?」

秋月「電車が止まった…」

清霜「はい正解!学校が遠いから、仙石線か常磐線が止まると通えなくなる!」

如月「だからそれが…」

清霜「学校に通う必要がある。でも電車が止まったら行けなくなる… ならどうすれば良い?それは…」


清霜「この近くに住んじゃうんだよ!」


野分「…は?」

舞風「無いわぁ…」

清霜「えぇっ!? そんなぁ…」

初風「…いや、悪く無い案ね。良い作戦が思いついたわ…!」

秋月「まさか…」

朝潮「本気で実行する気じゃ…」

初風「一か八かの賭けよ… でも、面白そうじゃない…!」

数日後…


初風「どうも、近所に引っ越してきた初風です。以後宜しく。」

青葉「はぁ!?」

古鷹「ど、どうして…」

清霜「いやぁ… 学校遠いし電車止まったらアレでしょ?」

衣笠「結局帰れなくなったからねぇ…」

舞風「と言う事でお母さん達に相談したら『近くにマンションを経営してるからそこに住めば良い、代わりに成績の維持と土日は必ず帰ること』を条件に住むことを許されたのよ。」

野分「これ、引越し挨拶の菓子折りです。」

青葉「ご、ご丁寧にどうも…」

曙「そう言えばアンタ達の雇用主は?」

衣笠「今日も授業だって。遅くなるんじゃないかな?」

青葉「えっと授業の予定表は… 4限だから5時半くらいですね。」

古鷹「土曜日って学校じゃ…」

如月「残念、今日は午前中で終わりなの。因みに引っ越しは昨日の内に済ませたわ。」

朝潮「これから一旦帰りますけど、後でもう一度挨拶に行くので宜しくお願いします。」

秋月「それではまた後で。」


青葉「…任務、出来そうですか?」

衣笠「無理そう…」

古鷹「これでドンドン厳しくなるね…」



『何か増えます?』終

次回選択 ↓4まで

1.『彼女達の秘密』…榛名はひょんなことから初風たちの新居に招かれる。そして彼女達の正体を知る事に…
2.『チーム結成!』…チームが未だに決まっていなかった榛名。しかし初風たちの協力と青葉達の参戦によってチームを結成する。
3.『遭遇、チーム・エンガノ』…初風たちの実家に青葉達と共に尋ねた所、ある少女達が現れた…

第3話『チーム結成!』


初風「はい、あがりっと。」

曙「また初風の一抜け?」

初風「手の内が見え見えなんだもの。特に清霜なんか顔に出てるし。」

清霜「うぐぐぐ…!」

青葉「よし、次は青葉の…」

衣笠「…ってちょっと待てぇぇぇ!」

舞風「どうかしたの?」

衣笠「なんでちゃっかりウチに馴染んでるのよ!」

野分「それは、およそ3日前遡りましょう…」


《回想》

榛名「え、ご飯をですか?」

大鯨「はい、あの子達だけだと心配で… 材料費などはウチが出しますのでお願い出来ませんか?」

榛名「でも私も学業が…」

大鯨「そこは問題ありませんよ。秋月ちゃん達にも手伝うように言ってあるので。」

榛名「は、はぁ…」


野分「ウチの母が申し訳御座いません…」

衣笠「そ、そう…」

初風「因みにキッチンに立ってるのは榛名と古鷹、朝潮と秋月に如月よ。」

舞風「陽炎型3人は料理できるけどそこの曙と清霜は全く出来無いからローテから外されてるんだよね。」

野分「それで私達陽炎型は今日のローテでは無いので外されている、と言う事です。」

青葉「因みに自慢じゃありませんが青葉と衣笠もサバイバル料理しか出来ません。」

初風「それでも、何も出来無い二人よりは遥かにマシよ。」

曙「後で覚えときなさいよ…!」

清霜「で、出来るもん…!きっと出来るようになるもん!」

曙「で、アンタの所の選手は決まったの?」モグモグ

榛名「うっ… 何のことでしょうか…」メソラシ

初風「呆れて物も言え無いわ… もう締め切り1週間よ?」モグモグ

衣笠「ねぇねぇ、締め切りって何?」

舞風「あ、衣笠と古鷹は知らないのか。」

野分「このお店にも艦プラバトル用のバトル台がありますよね。それで設置店舗は選手権に出る選手を登録しなければならないのです。」

青葉「でも店主さんが文字通りのバトル嫌いで今誰も選手が決まっていないという状況です。」モグモグ

榛名「バトルが嫌いと言うか苦手と言うか…」

初風「ホント、重傷ね…」


曙「で、今日も言えなかったと?」

初風「反省しております。」

清霜「そうだそうだ!いつも私の事バカ扱いしてるくせに自分だってミスしてるじゃない!」

野分「曙以外完全に忘れてたんだから清霜だって言え無いじゃない。」

清霜「うぐ…!」

如月「明日の夜、ちゃんと言うようにしないと…」

朝潮「でもどう切り出す?」

秋月「確かに、バトルが嫌いな人をどうやってバトルに誘いましょうか。」

舞風「こう言う時こそ出番だよ、清霜。」

清霜「ふぇっ!?」

初風「アンタはバカだけど閃きだけならウチの中でピカイチだからね。」

清霜「褒めてるの?貶してるの?」

野分「どっちも。」

曙「さっさと考えなさい、バカ。」


どう誘う? 直下

清霜「物で釣る?」

初風「アンタにしては悪く無い着眼点ね。まあ却下だけど。」

清霜「ふぇっ!?」

初風「考えても見なさい。私達が持ってそうな物で釣れると思う?」

野分「それに子供じゃ無いから釣られる人は居ないと思うけど…」

清霜「そんなぁ…」

舞風「ホントに着眼点は悪くないけどねぇ…」

如月「思考が子供っぽいと言うか…」

曙「で、誰か案のあるのは居ないの?」

朝潮「そう言う曙はあるの?」

秋月「まずは自分から言ってみてくださいよ。」

曙「うぐ…!」


どう誘う?(曙版) 直下

曙「そりゃ、煽ってその気にさせるしか無いわね。」

朝潮「血の気多すぎ…」

初風「結局、その気にさせるしか無いって訳ね。」

清霜「でも煽るってどうするの?」

秋月「今明かされる衝撃の真実ゥ、とか…」

舞風「駄目。それだけは絶対駄目。」

如月「それに煽るって、得意なの初風ちゃんか曙ちゃんしか居ないし…」

野分「挑発が得意な二人に任せるね。」

初風「まーた丸投げかい…」

曙「どう煽れば良いのよ…」

清霜「こんなのは?」


煽り文句 直下

清霜「『戦ってくれないと嫌いになっちゃう』とか。」

野分「着眼点は悪く無いのだけど…」

舞風「正直、それで動くかどうか微妙な所だよねぇ。頑固そうだし。」

朝潮「頑固だってお母さんも言ってたし、正直微妙ね…」

曙「インパクトも足り無いし、却下よ。」

清霜「そんなぁ…」

秋月「やはり衝撃の…」

初風「絶対に却下よ。」

秋月「トホホ…」

曙「取りあえず全員の意見を集めてみましょうか。」


煽り文句 ↓4まで

初風「こんな所かしら?」

曙「これで動けば良いけどね。」

舞風「もうちょっと厳しい言葉がくるかと思ったけど…」

野分「厳しすぎると逆効果よ。」

朝潮「野分の言う通り、厳しすぎても駄目で優しすぎても駄目だからこのくらいが丁度良いのよ。」

秋月「効果があると良いのですが…」

如月「これで駄目ならもう…」

清霜「大丈夫だよ!お母さんだって『姉さんと同じで強い』って言ってたじゃん!」

初風「あの母さんが言うなら、ね…」

曙「と言うか、何で私達こんな事で苦労してるのかしら…」

野分「でも特務諜報部3人組の監視には持って来いでしょ。」

舞風「一度決めたらやり通す、それが駆逐艦ってもんよ。」

初風「水雷魂を見せてやらなくちゃね。」

如月「悖らず、恥じず、憾まず…」

清霜「水雷魂、見せつけようよ!」

榛名「あれ、皆さん… 今日は土曜日ですよ?」

初風「アンタに用があって来たのよ。この後ちゃんと帰るわ。」

榛名「用、ですか?」

青葉「おやおや皆さん雁首揃えて…」

清霜「アンタはどっか行ってて。話しがややこしくなるから。」

青葉「ひどっ!?」

古鷹「まぁまぁ… 私達は夕飯の買い物でも行きましょ、青葉。」

衣笠「余計な事に首突っ込むとロクな目に合わないぞ~。大人しく退散しようよ。」

舞風「そうだそうだ!出て行けー!」

青葉「仕方ありません… では、青葉達は買い物行ってきます!」

曙「さて、これで邪魔は居なくなったわ。」

榛名「人払いをする程の事なのでしょうか…」

朝潮「あの3人は厄介ですから、色んな意味で。」

如月「でもこれで、ゆっくり話が出来るわ。」

榛名「話とは一体…」

秋月「榛名さん。貴女のビルダーとしての腕を見込んで頼みがあります。」

野分「私達と一緒に、艦プラバトル選手権に出場してください。」

榛名「えっ…?」

初風「何もファイターをやれとは言わないわ。アンタのビルダーとしての腕を貸して欲しいの。」

榛名「榛名の… でも、榛名は戦いたく…」

曙「はぁ… アンタねぇ、それしか言え無いの?戦う事から逃げて、逃げ続けて、バカじゃないの!」

朝潮「貴女は覚悟をして、このお店を残したいって思って継いだのでは無いのですか?」

野分「貴女には失望しました、闘う覚悟も無いのに店を継いだんですか?それとも貴女の覚悟はその程度だったのですか?

どちらにしろこのままではその店はおしまいですよ。」

曙「お母さんが言っていたわ。模型店なんてのは余裕があるところしか出来無い、でもアンタは3人も店員を抱え込んでる。今の不景気、このままだと赤字が出て潰れるわよ。」

秋月「貴女のワガママで店を潰したくはないでしょう?」

榛名「ワガママ…」

榛名(そうだ… 結局『戦いたくない』って言葉すらも、私のワガママ… それで家出までして、ずっと逃げて…)

野分「確か貴女には姉妹が居たはず、もしも彼女が戻って来た時にお店が残っていたらきっと彼女は喜んでくれるわ。」

初風「ウチの化物じみた強さの姉さんも最初はアンタのように作るのが好きだけどバトルが大嫌いだった。 でも数々の出会いのお陰で今じゃ世界大会優勝チームのリーダーとして自信をつけた。」

榛名「皆さんのお姉さん…」

曙「逃げるのを止めて、強くなろうともがいて、仲間の手を借りて、前よりずっと強くなったのよ。

そしてアンタは姉さんと似てる。ならきっと、私達の姉さんみたいになれる。」

舞風「だから私達と姉さんのように大会に出てくれませんか?」

榛名「お姉さんの様に… でも、榛名に出来るかどうか…」

曙「情けないわね… この店を守るって決めたんでしょ?」

初風「やるならやる、やらないならやらない。さっさと決めなさい。」

秋月「戦うのならば、私が、私達が助力します。」

野分「貴女が選びなさい。私達は貴女の決定に従います。」


榛名(そう… 私はここを守る為に、継ぐと決めた… なのにこのままじゃ、ワガママだけで潰れてしまう…

そんなの絶対、嫌だ。出来るかどうかはわからないけど、やる前に諦めたくない…!)

榛名「皆さん… 私に、榛名に力を貸してください…!ワガママな私ですけど、やれるかどうかわからないけど…

絶対にここは守り抜きたいから、戦います!」

曙「…少しはマシな面構えも出来るじゃない。」

朝潮「申し訳ありません榛名さん。今までの、ちょっとした演技です。」

榛名「え…?」

野分「少しだけ、貴女と言う人物を試させていただきました。」

舞風「で、初風。判定は?」

初風「文句無し。榛名、アンタ本当に戦うのね?」

榛名「はい。もう、決心しました。」

野分「そう… なら私達がファイターとして助力しましょう。」

清霜「実力なら大丈夫!これでも私達、世界大会優勝チームのリーダーの妹なんだから!」

秋月「戦うのは私達の役目、貴女の力となりましょう。」

如月「あと、そこで隠れてないでいい加減出てきたらどうです?」

青葉「ば、バレてましたか…」

古鷹「やっぱり駄目って言ったじゃない…」

衣笠「青葉ぁ…」

初風「で、アンタ達はどうするの?話は聞いてたんでしょ?」

青葉「当然、青葉もお力添えしますよ!」

青葉(青葉の想像通りに事が運んでラッキーです。)

古鷹「拾って頂いた恩、少しでも報わせてください。」

衣笠「勿論衣笠さんもお力添えしますよ!」

榛名「皆さん…」

野分「貴女は一人ではありません。私達が共に戦い抜きます。」

数日後《仙台市体育館》


朝潮「いよいよこの日ね…!」

衣笠「ちょっと練習期間が短かったけど、大丈夫そうだね。」

舞風「バトルなんてダンスと同じでリズムさえ取れれば大丈夫だって。」

古鷹「対戦予定は… 第1ブロックのC、3戦目ですね。」

清霜「一回戦で消える、なんて事態は避けたいね。」

秋月「その心配は無用です。私達が連携さえすれば、きっと勝てます。」

如月「一回戦の相手は4人… そして編成条件は軽巡1に駆逐3。」

榛名「準備は出来ています。」

曙「流石に準備が良いわね。出来栄えも遜色無いものよ。」

野分「問題はファイターが性能を引き出せるかどうか、ね。」

青葉「そこは問題ありませんよ。基準は全員クリアしてますから。」

初風「さぁて、行きましょうか。私達の初陣にね…!」


チーム名 ↓2

榛名(チーム・ホワイトクリーン… これが私達の結成したチーム…)

初風「アンタのビルダーとしての腕、そして私達ファイターの実力を相手に叩き込んでやるわよ!」

榛名「はい!」

清霜「腕がなるねぇ!」

青葉「全力で叩きのめしましょう!」

舞風「対等に踊れる相手だと良いね。」

野分「対等では無く圧倒するのよ、舞風。」

曙「実力差を思い知らせてやりましょうか!」

古鷹「それで編成の方は…」

初風「もう提出したわ。まず、一回戦は…」



編成 使用艦プラ(あるなら改造内容)も同時に

1人目(軽巡洋艦) 直下
2人目(駆逐艦)↓2
3人目(駆逐艦)↓3
4人目(駆逐艦)↓4


出撃不可:榛名

また僚艦や使用艦が同名は不可(ファイターに『秋月』が居る場合戦闘で『駆逐艦・秋月』は安価で使用不可)

すみません、ファイターも併記でお願いします。

ファイター選択

1人目(夕張) 直下
2人目(島風) ↓2
3人目(雪風) ↓3
4人目(天津風) ↓4

初風「編成割りは『軽巡・夕張』に青葉と『駆逐艦・島風』に古鷹。そして『駆逐艦・雪風』を衣笠が、『駆逐艦・天津風』を秋月に。

戦闘指揮は古鷹、アンタに一任する。」

青葉「古鷹、ですか?」

初風「ええ。戦闘指揮なら古鷹の方が適正が高い。」

古鷹「了解です。ちゃんとやってみせるよ。」

衣笠「上手く使ってよね、古鷹。」

秋月「よろしくお願いします。」


自軍戦力

夕張(青葉)
・14cm連装砲
・14cm単装砲
・25mm3連装機銃
・25mm連装機銃
・25mm単装機銃
・61cm連装発射管

島風(古鷹)
艤装
・12.7cm連装砲D型
・25mm連装機銃
・61cm5連装魚雷発射管


雪風(衣笠)
艤装
・12.7センチ砲連装砲
・25mm連装機銃
・61cm4連装魚雷発射管

天津風(秋月)
艤装
・12.7センチ砲連装砲
・25mm連装機銃
・61cm4連装魚雷発射管



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BATTLE START!


青葉「軽巡・夕張、青葉、出撃しまーす!」

古鷹「駆逐艦・島風、古鷹、出撃します!」

衣笠「駆逐艦・雪風、衣笠、出撃よ!」

秋月「陽炎型駆逐艦・天津風、秋月、出撃致します!」

古鷹「全艦に通達、索敵を警戒しつつ陣形を維持。」

青葉「索敵が出来無いってのは少しばかり痛手ですねぇ…」

衣笠「着弾観測も出来れば少しは命中率もあがるのに。」

秋月「敵艦隊を補足しました。データ共有開始します。」


敵艦隊
・軽巡アトランタ
・駆逐艦カーク(ベンソン級)
・駆逐艦ラフィー(ベンソン級)
・駆逐艦バートン(ベンソン級)


青葉「ウチと同じ様に殆ど同型で編成されてますね。」

衣笠「島風だけは違うけどね。」

秋月「敵艦隊に動きはありません。様子見をしているようですね。」

古鷹(動きは無い… 仕掛けるなら今かもしれない、けど迂闊に仕掛ければやられる可能性もある。)



行動選択 直下
1.牽制砲撃
2.先制雷撃
3.様子見をする
4.その他

古鷹「まだ仕掛けちゃ駄目。下手に動くと危ないよ。でも、準備はして。」

青葉「了解です。魚雷装填、主砲準備。」

衣笠「つまんない~!」

秋月「慎重に、そして冷静にしないと…」

古鷹(どうして敵艦隊に動きがないの?もうこっちを捉えていても遅くは無い筈… 気付いている?)


待機している間にカークとラフィーから主砲が放たれる!


秋月「敵艦発砲!」

衣笠「気付かれてたよ!反撃に…」

古鷹「待って!青葉、着弾の位置データを。」

青葉「了解!送信っと!」

古鷹(着弾位置は、右12と左20… こっちを狙ってない。)

古鷹「恐らく敵はこちらを炙り出す気。だから反撃すれば逆に相手の思う壺!」

衣笠「じゃあどうするのよ?」


行動選択 直下
1.こちらが先制して仕掛ける
2.相手の攻撃を待ってから反撃を仕掛ける
3.一旦距離を取る
4.その他

古鷹「全艦、後退。」

青葉「はぁ!?」

衣笠「何言ってるのよ!このままだと燻り出されるのが…」

古鷹「一度相手の射程から離れてチャンスを伺って、隙を見て攻撃を開始するの。」

秋月「慎重過ぎじゃありませんか?」

古鷹「慎重くらいが丁度良いの。敵の砲撃にまぎれて移動するよ。」


古鷹「距離は?」

秋月「敵艦隊との距離80。射程外です。」

青葉「でも雷撃は届きますよ?」

衣笠「ロングレンジから決める?」


行動安価(自由安価) 直下

古鷹「このまま暫く様子見です。」

衣笠「様子見ばかりじゃ制限時間になっちゃうよ。」

青葉「いい加減、早く戦闘したいですよ。」

秋月「様子見も良いですけど… これだと制限時間に…」

古鷹「敵の行動を予測しきれない以上、下手に動くと…」


CAUTION!CAUTION!


秋月「敵艦から魚雷です!数10!」

古鷹「全艦緊急回避!」


回避判定
古鷹 直下
青葉 ↓2
衣笠 ↓3
秋月 ↓4

10以上で回避

古鷹たちは魚雷を回避して態勢を整える!


衣笠「ほら!攻撃しないから先制食らったじゃん!」

青葉「反撃の用意は出来てますよ!」

秋月「魚雷の発射位置割り出し、終わりました!」

古鷹(もう位置はバレてるから逃げられない…!反撃するしか無いみたい!)


行動選択 直下
1.接近して砲撃戦へ
2.雷撃を敢行しつつ接近
3.2分して射点を分散しつつ雷撃
4.その他

古鷹(恐らく敵はこっちの位置を予測してる… なら、分散して!)

古鷹「射点を分散しつつ雷撃を!青葉、私についてきて!」

青葉「青葉、了解です!」

衣笠「え、私は?」

古鷹「衣笠は秋月の指示に従って雷撃を!秋月、お願い!」

秋月「了解です!付いてきてください!」

衣笠「オッケー!行くよ!」


古鷹「目標点到達、発射管に装填確認!」

青葉「目標捕捉、見えました!」

古鷹「よしっ…!撃てぇーっ!」



命中判定
アトランタ  直下
カーク ↓2
ラフィー  ↓3
バートン ↓4

25以上で命中

古鷹達の雷撃は命中して、敵艦隊に打撃を与える!


青葉「全弾命中!敵艦隊、足を止めました!」

古鷹「秋月!」

秋月「了解です!衣笠さん、全門斉射!」

衣笠「青葉と古鷹の作ったチャンス、無駄にしないよ!」


8本の魚雷が天津風と雪風から足を止めた艦隊へと直進する!


秋月「命中まで4、3、2…」

衣笠「ッ!敵艦隊、回頭を始めたよ!」

青葉「このままだと…」

古鷹「もう、遅いよ!」

撃沈判定
アトランタ  直下
カーク ↓2
ラフィー  ↓3
バートン ↓4

10以上で撃沈

ラフィー以外の3隻に雷撃が直撃して、大爆発を起こした!


秋月「やった…!」

衣笠「ッ!まだ一隻残ってる!」

青葉「どうやら雷撃の瞬間に回頭して、僚艦を盾にすることで防いだようですね…!」

古鷹「反撃される前に残存艦も撃破するよ、青葉!」

青葉「わかってますって!捉えてるから、逃がしませんよ!」


青葉は発射していなかった発射管の魚雷を退避しようとするラフィーへと放った。



撃沈判定 直下
10以上で撃沈

そして残るラフィーも青葉の放った魚雷の直撃を受けて、轟沈した。


Battle END

Winner“Team WhiteClean”


青葉「ふぅ… 戦闘、終了です。」

衣笠「よしっ!一回戦突破だね!」

秋月「皆さん、お疲れ様です!」

古鷹「やったね!」

曙「まだ一回戦に勝っただけよ。浮かれないように。」

朝潮「皆、嬉しいのよ。」

曙「…わかってるわよ、そんなの。」

如月「全く、素直じゃ無いんだから…」

榛名「皆が、勝った…」

初風「榛名、アンタまだ自分のチームを信じて無かったの?」

榛名「い、いえ… 未だに勝ったことが信じられなくて…」

野分「この勝利は当然です。貴女が作って、私達が戦うのですから。」

榛名「野分さん…」

初風「さぁ、二回戦も勝ち抜くわよ!」


第3話『チーム結成!』 終

次話選択 ↓4まで
1.『因縁の芽生え』
2.『再会する姉妹』
3.『紅き少女の邂逅』


因みに>>110の質問ですが、一応ライバルポジとしてガンダムキャラを出す予定で御座います。
今の所の予定としては…

・榛名VSトレーズorゼクス
・舞風&野分VSフロスト兄弟
・初風VSカティ・マネキン
・清霜VS張五飛orサイ・サイシー

等を予定しております。(内容が変更になる場合が御座います。)

では『再会する姉妹』となります


では先に誰が姉妹か決めたいと思います


姉妹安価 ↓5まで
1.金剛(姉) 海外留学していた為に連絡が取れなかったが帰国。
2.比叡(姉) 榛名を探す為に全国のカレー屋を転々としていた。
3.霧島(妹) 高校卒業後に突如家出し行方不明に
4.その他 後々安価

申し訳ありません… どうしても『霧島』のストーリーが思いつきません…


そのため再安価を取らせて頂いてよろしいでしょうか…?

では姉妹選択をやりなおさせて頂きます… 申し訳ないっす…
取りあえず霧島枠代行として『天城』を投下させて頂きます


姉妹安価 ↓5まで
1.金剛(姉) 海外留学していた為に連絡が取れなかったが帰国。
2.比叡(姉) 榛名を探す為に全国のカレー屋を転々としていた。
3.天城(妹) 遠方にある私立の学校に通うため寄宿舎に身を寄せていた。
4.その他 後ほど安価

第4話『再会する姉妹』


初風「次は2回戦よ。ただ今回は昨年の世界大会から導入された『一定以上の人数が居る場合は次の対戦に前の戦いと同じメンバーは出場不可』ルールが追加されているわ。

つまり一回戦で戦った青葉、古鷹、衣笠、秋月は戦え無いわ。」

青葉「そんなぁ…」

如月「今回の編成条件は『重巡1、軽巡1、駆逐3』の5人。ただし使用艦プラ制限として『日本艦の使用不可』が加えられてるわね。」

榛名「問題ありません。ちゃんと制限を満たしている艦は用意してあります。」

初風「なら大丈夫ね。編成割りを発表するわ。」



編成 ファイターと使用艦プラ(あるなら改造内容)も同時に

1人目(重巡洋艦) 直下
2人目(軽巡洋艦)↓2
3人目(駆逐艦)↓3
4人目(駆逐艦)↓4
5人目(駆逐艦)↓5

編成条件:日本艦の出撃不可
出撃不可:青葉、古鷹、衣笠、秋月

だからファイターを併記してくれないと…
あとヴェールヌイや丹陽は原則的に日本艦扱い(名前が変わったのが戦後の為)とします
なので再安価となります。


プリンツ・オイゲンのファイター 直下
4人目(駆逐艦) ↓2(ファイターと艦プラ同時に)

初風「私が『アトランタ』で直接指揮を執るわ。そして『プリンツ・オイゲン』に野分、『マックス・シュルツ』に舞風。」

野分「重巡… 使い慣れてないけど、やるわ。」

舞風「私がサポートするから大丈夫だって。」

初風「そして『レーベレヒト・マース』に如月、朝潮が『Z23』を使って。」

朝潮「わかったわ。」

如月「腕がなるわね…!」

初風「私は古鷹と違って慎重さなんて皆無よ。全員、罠だろうと何だろうと無視して一気に仕留めるわよ!」

全員「了解!」

榛名「御武運を…」


《観客席》

「もしかしたら、見に来てるのかもしれない…」

「嘘… あそこに居るのは…!」

アトランタ(初風)
・5インチ砲16門
・1.1インチ砲9門
・21インチ魚雷発射管8門


プリンツ・オイゲン(野分)
・20.3cm砲
・10.5cm砲
・37mm機関砲
・20mm機関砲
・533mm魚雷発射管
・Ar 196

レーベレヒト・マース(如月)
・127mm単装砲
・3.7 cm SK C/30
・20mm機関砲
・4連装533mm魚雷発射管
・機雷

Z23(朝潮)
・150mm単装砲塔
・37mm対空機関砲
・20mm対空機関砲
・4連装533mm魚雷発射管
・機雷

マックス・シュルツ(舞風)
・127mm単装砲
・3.7 cm SK C/30
・20mm機関砲
・4連装533mm魚雷発射管
・機雷

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BATTLE START!


初風「軽巡アトランタ、初風、出るわ!」

野分「重巡プリンツ・オイゲン、野分、出撃します!」

如月「駆逐艦レーベレヒト・マース、如月、出撃します!」

朝潮「Z23型駆逐艦、朝潮、出ます!」

舞風「駆逐艦マックス・シュルツ、舞風、行っきまーす!」

初風「さぁて、どう動こうかしら…」

如月「私達の艦には機雷が搭載されてる… 散布して、追い込む?」

舞風「索敵してからでも良いんじゃない?」

野分「プリンツには索敵機と高性能レーダーがある。索敵なら任せて。」

朝潮「何をするにしても初風の指揮次第ですが。」


行動選択 直下
1.機雷を散布して待機
2.索敵機による偵察を行う
3.1・2の両方を行う
4.その他

初風「どっちも、よ。野分、索敵は任せる。駆逐艦は全艦索敵データを受け取り次第機雷を散布して。

如月、アンタに機雷の散布指揮は任せる。」

如月「わかったわ。舞風ちゃんに朝潮ちゃんは私に続いて。」

舞風「はーい。」

朝潮「了解。」

野分「Ar196、発艦!全機、索敵行動を開始!」


索敵判定 直下
35以上で成功

野分「捉えた…!データリンク、敵艦隊の情報をアップロード!」

初風「よし、上出来よ。」


敵艦隊編成
・重巡シュフラン
・軽巡グロワール
・駆逐艦ブーラスク
・駆逐艦ラドロア
・駆逐艦フロンデル(ラドロワ級)


舞風「フランス軍のばっかだね。」

如月「こっちもアトランタ以外ドイツ艦ばかりよ。」

朝潮「如月、指示を。」

如月「ええ。機雷散布開始、ライン上になるようにね。」

舞風「了ー解!」

朝潮「了解、散布始め!」

初風「次の手は…」


行動選択 直下
1.プリンツを囮にして機雷原へ追い込む
2.駆逐艦3隻とアトランタを囮にして機雷原へ誘導する
3.艦隊を二分して敵を挟撃する
4.その他

初風「野分、敵艦隊へ単艦で向かって。」

舞風「ちょ!?」

野分「それは作戦?」

初風「ええ。確実に勝利する為の、ね。」

朝潮「どう言う事?」

初風「プリンツを囮にして敵艦隊をこっち側へ誘導、そしてこっち側は艦隊を二分し敵の進路を狭めて機雷原につっこませるのよ。」

如月「面白い作戦じゃない。舞風ちゃんは私と、朝潮ちゃんは初風ちゃんとで二分しましょう。」

舞風「でも…」

野分「私を信じて、舞風。」

舞風「野分… うん、わかった。」

初風「話は纏まったようね。作戦開始よ…

朝潮、付いて来なさい!」

朝潮「了解!」

如月「行くわよ… 水雷戦隊の意地、見せてあげる。」

舞風「さぁ、舞風たちと踊ろうよ!」

野分「行きます…!」



野分「やってやる…!突撃するわ!」


野分はプリンツ・オイゲンを加速させつつ、シュフランに主砲の照準を合わせる。


野分「照準合わせ、良し…! 主砲、砲撃開始!」



命中判定 直下
55以上で命中

野分の放った砲撃はシュフランに直撃しなかったが、周囲に着弾する。


野分「ッ!外した…!風向きの予測が合わなかったか… でも、これで気を引けたわ!」

初風『展開は完了したわ。野分、今から展開をマップに表示するからそれに従って後退して!』

野分「了解!敵艦を引き付けつつ後退するわ!」


野分はプリンツ・オイゲンを操り、主砲で牽制をしつつ離脱を図る。


野分「追ってきた!」

初風『よし、作戦に乗った!このまま限界まで引き付けるのよ!』


目論見どおり、背後から5隻が追撃を図る。


如月『砲撃来るわよ!』

野分「わかってる!」


回避判定 直下
20以上で回避

5隻からの砲撃を野分はプリンツを巧みに操り回避する。


野分「この程度の砲撃、直撃しては姉さんとチームの名前に傷が付く…!」

初風『ポイントまで残り20。良いペースよ。』

野分「当然よ!」

如月『初風ちゃん!』

初風『わかってる!挟撃部隊展開、野分は脇に離脱して!』

野分「了解!」


舞風「さぁて、私達の出番だよ!」

朝潮「肉薄するわよ!」

如月「ふふっ… 仕留めてあげるわ。」

初風「さぁて、さっさと片付けるわよ!」

如月・朝潮・舞風「了解!」


プリンツを追撃する敵艦隊の後方から2隻ずつ左右に展開し相手を追い込む。


初風「砲撃を継続して敵の進路を断つわ!」

朝潮「了解!」

如月「ポイントまであと10秒!」

舞風「そのまま突っ込め!」


撃沈判定
重巡シュフラン 直下
軽巡グロワール ↓2
駆逐艦ブーラスク ↓3
駆逐艦ラドロア ↓4
駆逐艦フロンデル ↓5


10以上で撃沈

5隻はそのまま機雷原に突っ込み、そのまま誘爆を引き起こし船体を滅茶苦茶に破壊されて沈んだ。

初風「戦闘、終了。」

如月「私達の勝利よ。」


Battle END

Winner“Team WhiteClean”


野分「ふぅ… 流石初風の指揮ね。」

舞風「ちょっとぉ… 私だって活躍したのにぃ…」

野分「舞風も、頑張ったわね。」

舞風「えへへへ…」

初風「…」

朝潮「どうしたの?」

初風「何でも無いわ。さっさと戻るわよ。」

如月「どうかしたの?」

朝潮「さぁ…?」

初風(私の指揮なんて… 私のミスであの子は…)

青葉「いやぁ、今日は全て勝っちゃいましたねぇ。」

曙「と言うか、トーナメント式だから負けたら一発で終わりよ。」

古鷹「でも、殆どダメージ無しの完勝なんて普通じゃ出来ないよ。」

衣笠「そこはやっぱり衣笠さんたちの実力っしょ。」

秋月「戦闘能力は私達の方が上手ですから。」

清霜「なんて言ったって、私達は世界大会優勝チームリーダーの妹なんだからね!」

如月「あれ、確か姉さんってチーム最弱じゃ…」

舞風「ビルドと身体能力に全振りしてるからねぇ…」

野分「でも確かドイツ代表相手に無双してたけど。」

初風「あれは相手が脳筋だった上に信濃の性能が相手の艦プラをぶっちぎりで凌いでいたからよ。それに味方のレナウンが援護したから一隻を潰せた訳だし。」

榛名「その、お姉さんが使っていた信濃と味方のレナウンってどんな艦だったのですか?」

朝潮「あれはもう別次元の存在です… 信濃は戦艦と空母を切り替える事が出来て『最強の砲撃』を行うことが出来る。

レナウンは戦艦に潜水艦の機能を持たせて、潜水可能になっている特殊仕様でした。」

榛名「『最強の砲撃』?」

朝潮「『プラフスキー・バスター・キャノン』… 粒子を圧縮、縮退させて放つ荷電粒子砲ならぬプラフスキー粒子砲。その威力は並みの艦なら消滅必至です。」

初風「信濃以外にも味方のグナイゼナウと扶桑にも装備されていたわ。あんなモン、どうやって作ったんだか…」

榛名「そ、そんなモノを…」

朝潮「他にも敵の粒子で形成されている砲弾を変容・吸収して自分のエネルギーに変える『アブゾーブ・コーティング』に粒子を攻撃や防御に転用する『ディスチャージ・システム』…

そして船体に貯蔵した粒子を解放して性能を底上げする『RGシステム』。そんなものが姉さんの製作した艦には標準装備されていたんです。」

榛名「凄い人ですね、お姉さんって…」

初風「色んな意味で化け物よ。」

「あ…」

榛名「?」

「ねえ、さん…」

青葉「榛名さん?」

「榛名姉さん!」

榛名「え…?」

「榛名姉さん!私です!」

榛名「あ… あ、あ、…」


榛名「あ、ま、ぎ…」


天城「はい!天城です!お久しぶりです、榛名姉さん!」

初風「どう言う事…?」

青葉「もしかして、榛名さんの残された唯一の…」

天城「あ、初めまして。」


天城「天城と申します。榛名姉さんの、妹です!」

榛名「どう、して…」

天城「もしかしたらお父さんとお母さんはバトル観戦が好きだから、こっちに居ると思いまして…

それでここに来てみたら榛名姉さんがここに選手として出場しているのを見かけたんです。」

榛名「天城、お父さんとお母さんは…」

天城「それで、お母さんとお父さんはどこに?」

榛名「ッ…! お父さんとお母さんは…!」

初風「榛名、駄目よ。今ここでは駄目。」

榛名「初、風さん…?」

初風「今ここで事実を告げれば、アンタの妹は確実に混乱する。家に戻ってからにしなさい。」

榛名「でも…!」

初風「それでも、ここでは駄目よ。青葉達は私達のマンションに行って貰うから、だから今日は妹とゆっくり話しなさい。

明日、お母さんをそっちの家に送るから。」

榛名「わかり、ました…」

天城「?」

榛名「天城、帰りましょう。私達の家へ…」

初風「青葉、マンションの鍵は渡しておくから。布団は適当なのを使って構わない、その代わり…」

青葉「わかってますよ。青葉もそこまで無粋じゃありませんから。」

衣笠「ねぇ、榛名のお母さん達って確か…」

古鷹「衣笠、それ以上は駄目。今言うのは…」

天城「嘘、そんな… 冗談、ですよね…? お父さんとお母さんが、亡くなったなんて…」

榛名「…本当です。去年の8月末に、お台場から通じる首都高で、追突されて…」

天城「何で、何で… どうして…!」

榛名「艦プラバトル世界選手権、その決勝戦を見に行っていたそうです。それでお台場事変が起きて、巻き込まれて…」

天城「せっかく… せっかく向こうから戻って来たのに…」

榛名「天城… ごめんなさい、もっと早く連絡できれば…」ギュッ

天城「榛名姉さん… ぅ……ぁ……ぁぁ……っ!」

榛名「天城っ…」

榛名(今は、今だけは抱き締めておこう。たった一人の私の家族を…)


夜中…


榛名「天城は自分の部屋に戻りましたね…」

榛名(ずっと泣いてたから、疲れたんですね。天城がいつ帰っても良いようにお部屋の掃除をしといて良かった…)

コンコン

榛名「天城?」

天城「夜分遅く失礼します、姉さん…」

榛名「どうかしたのですか?」


イベント 直下

天城「すみません榛名姉さん、お願いがあるんです。」

榛名「お願い?」

榛名(枕を抱えてどうしたのでしょうか…?)

天城「あの… ごめんなさい。天城、一人で寝れそうに無いんです… 怖くて、寂しくて…」

榛名(やっぱり… 受け入れきれないのですね…)

榛名「今日は、一緒に寝ましょうか。」

天城「良いのですか?」

榛名「大丈夫ですよ。ちょっと狭いですけど、入ってください。」

天城「では失礼します…」モゾモゾ

榛名「やっぱり天城も大きくなりましたね。こんな事するの、いつ以来でしょうか…」ナデナデ

天城「わふ… 私が向こうで寮暮らしをするずっと前、多分8年くらい前が最後だと…」

榛名「そんなに前だったのですね… 私も天城もその後は年1回くらいしか会うことが無くなりましたから。」

天城「そう言えば姉さんは遠くの大学に進学したと聞いていたのですけど、いつから仙台に?」

榛名「えっと… 大学に進学したと言うのは本当なのですが…

実は反抗して、家出してしまったんです。」

天城「家出!?」

榛名「それでバイトを掛け持ちしたりして全て賄っていたのですけど、お母さん達が亡くなった日に偶然テレビのニュースで亡くなったって聞いて…

それで藁にも縋る気持ちで実家に帰ったら、病院から亡くなったと知らせが…」

天城「そんな… 変な事を聞いてしまってすみません…」

榛名「大丈夫です。もう、話してスッキリしましたから。それより、天城の事を聞かせてください。」

天城「天城の事ですか…?」

榛名「天城がどこで、どうやって暮らしていたのか… 私も知りたいですから。」


天城「すぅ…」

榛名「寝てしまいましたね…」ナデナデ

榛名(天城だけは、絶対に守ります… 私に残された唯一の家族だから、榛名の一番の宝物だから…)


さらにイベント 直下

天城「んっ…」

榛名「?」

天城「う~ん…」ダキッ

榛名「あらあら…」

榛名(こんなに大きくなったのに、まだ甘えんぼなんですね。)

天城「姉さん… ムニャ…」

榛名「榛名はここに居ますよ、天城。」

榛名(天城… 大きくなりましたね。特に…)

天城「ん…」プルン

榛名「胸が。」ボソッ

榛名(E?いや、最低でもFはありますね… 私ですらDだと言うのに、この妹は…)

榛名「私の方がお姉さんなのに身長も負けてますし、これではどちらが姉なのか…」ナデナデ

天城「ふぁ…」スリスリ

榛名「まだまだ、幼いままですね…」

榛名(姉として、たった一人の家族として… 天城だけは、守らないと…)

《翌日》

榛名「ふぁ… あれ、天城…?」

榛名(下に居るのでしょうか…)


「な、何なのですか!貴方達!」


榛名「ッ…!天城ッ!?」


誰が居た? 直下
1.怪しい男達
2.諜報部トリオ
3.その他

青葉「だからぁ… 言ってるじゃないですか、青葉達はここの店員だと…」

天城「店員なんて姉さんが…!」

古鷹「ちょ、ちょっと落ち着いて…」

榛名「あの… 何をしているのですか?」

衣笠「あ、榛名… 実は榛名の妹さんが私達を店員だって認めなくて…」ヒソヒソ

天城「ちょっとそこの人、榛名姉さんに…!」

榛名「こら、天城!」

天城「は、はい!」

榛名「そう言うところは相変わらずですね… 良いですか、この3人は…」


天城「あ、そう言う事情でしたか… 失礼致しました。」

青葉「解ってくれれば良いんですよ。」

古鷹(流石お姉さん、10分近く青葉と言い争ってたのにすぐに手懐けた…)

衣笠(俗に言うシスコンってやつ?)

古鷹(多分、と言うか十中八九?でも、姉妹って言うより…)

衣笠(と言うか、榛名の事を…)

天城「ではお詫びに、朝食をご馳走しましょう。」

榛名「え、出来るのですか?」

天城「お任せください。」



料理技能判定 直下

ピンポーン

大鯨「あれ?」

初風「出ない? ちゃんとお母さんが行くって伝えた筈だけど…」ガチャ

如月「玄関は開いてるわね…」

清霜「何かあったのかな?」

野分「一応入ってみましょうか。」


初風「なんだ、居るなら返事しなさいよ榛… え?」

榛名「」チーン

青葉「」チーン

古鷹「」チーン

衣笠「」ガックンガックン

野分「衣笠が痙攣してる!?」

如月「どうやら朝食を摂ってたみたいだけど…」


テーブルの上にあったのは? 直下
1.見た目は良いエビチリだった
2.見た目がちょっとアレなパスタだった
3.見るもおぞましい何かだった
4.その他

大鯨「エビチリ?」

初風「夕飯の残りかしら…」

如月「見た目は良さそうだけど…」

清霜「どれどれ?モグモグ…」ヒョイ

野分「コラ!素手で掴むなんて… え…?」


清霜「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」ガクガクガクガク


初風「清霜!?」

如月「痙攣しながらのたうち回って全身に蕁麻疹が!」

大鯨「アナフィキラシーショックじゃない!」

野分「清霜って海老アレルギーあったの!?」

大鯨「無い筈よ!でもこれ、尋常じゃないわ…」

初風「って衣笠もアナフィキラシーショックを起こしてるじゃない!」

如月「早く救急車呼ばなくちゃ…!」

天城「姉さん、新しく公魚の活け造りを… 誰ですか、貴女達!?」

初風「元凶はアンタね!一体この4人に何を食べさせたのよ!」

天城「な、何ってエビチリですけど…」

野分「こんなのエビチリじゃない… 唯の殺人兵器じゃないですか!」

天城「殺人兵器って人聞きの悪い…!」

如月「衣笠さんとウチの清霜ちゃんを見てみないさいよ!アナフィキラシーショック起こしてるじゃない!」

天城「失礼な… おいしくて震えてるだけです!」

初風「全員気絶してる上に衣笠と清霜に至っては蕁麻疹が出来てるじゃない!」

大鯨「事情は後で聞くから、今は寝てて!」(E:トンファー バキィッ

天城「」ドサッ

3時間後…


初風「榛名、大丈夫?」サスサス

榛名「はりゅなは、らいじょぶです…」ビクンビクン

野分「呂律回ってませんよ。」

青葉「死と生の間を彷徨った気分でした…」

古鷹「舌が痛い…」

如月「今お水と何か甘い物用意しますから…」

古鷹「衣笠は…?」

初風「衣笠と清霜は病院に搬送されたわ。重度のアナフィキラシーショックを起こしてたから。」

大鯨「ヤスケンのほうが遥かにマシね… 瑞鳳の番組に紹介しようかしら…」

野分「それ、放送中止か打ち切りになる可能性があるから駄目です。残飯担当の大食い二人組でも即死する可能性が…」

大鯨「あ、もしもし瑞鳳?今シェフRJの後釜になりそうな人見つけたんだけど。」

瑞鳳『どのレベル?』

大鯨「殺人級。どこぞのピストルさんが霞むレベルで。」

瑞鳳『ちょっと大淀さんに相談してみるね。』ブチッ

野分「お母さん、人の話を聞いて…」

天城「うぅん… はっ!?」

大鯨「目覚めが遅かったですね。瑞鳳の10倍近くかかるなんて…」

初風「あの化け物と同一規格で測る方が間違いだと思うけど…」



大鯨「貴女が榛名さんの妹・天城さんで宜しいですね?」

天城「は、はい!」

大鯨「貴女は模型店ヘンダーソンを除く資産の運用権利を譲渡する、と御両親からの託を預かっています。また姉妹で協力するように、と。」

天城「はぁ…」

大鯨「またこれは個人的な勧めですが、仙台の学校に転学なさる事を…」

天城「え…?」

大鯨「貴女の周囲に遺産を騙し取ろうと邪な考えを持って接近する人物も居るでしょう。なのでそれから保護する為にも仙台に戻る事を勧めます。」

天城「わかりました…」

《後日 仙台市体育館》

初風「で、衣笠と清霜は一週間入院ね…」

野分「退院は明後日、3回戦は今日。」

如月「エース級二人が離脱してるのはちょっとキツイわね…」

青葉「何だかんだ言って二人共馬鹿な分、単純な戦闘能力では私達と一線を画してましたからねぇ。」

古鷹「それで、3回戦での編成は?」

舞風「空母2、軽巡2、戦艦1、駆逐1だね。」

朝潮「空母を扱えるファイターはウチだと秋月、それに衣笠と清霜の入院組…」

秋月「私以外空母での戦闘は不向き… 一応ファイター制限は特別許可を頂いて解除されましたが…」

榛名「どうしましょう…」

天城「あの… 私にやらせて貰えませんか?」

曙「アンタが?」

天城「一応参加登録は済ませています。それに空母ならある程度は使いこなせます。」

初風「いきなり新入りを実戦投入するのは厳しいものがあるけど… やるしか無いわね。」




編成 ファイターと使用艦プラ(あるなら改造内容)も同時に

天城(空母) 直下
秋月(空母)↓2
3人目(軽巡)↓3
4人目(軽巡)↓4
5人目(戦艦)↓5
6人目 (駆逐艦) ↓6


編成条件:空母の内『雲龍型』使用不可

だから固定以外のファイターも併記してくださいよ…

あと『伊勢』は空母じゃないので再安価です

使用艦
天城(空母) 直下

ファイター
3人目(神通)↓2
4人目(夕張)↓3
5人目(大和)↓4
6人目 (島風) ↓5

初風「編成割りよ。まず秋月に『瑞鶴』、青葉に『神通』、曙は『夕張』を使いなさい。」

秋月「対空戦闘ならお任せください!」

青葉「腕がなりますねぇ!」

曙「フン… 足引っ張らないでよね。」

初風「朝潮、アンタに『大和』を任せるわ。古鷹は『島風』を使って。」

朝潮「大和級… 大役ですね。姉さんの様に扱えれば良いけど…」

古鷹「わかった。戦闘指揮は?」

初風「アンタに任せる。ただし、この前みたいな戦いはしないように。」

古鷹「善処します…」

天城「それで私は…」

初風「アンタは『赤城』を使いなさい。」

天城「赤城を…」

初風「アンタの姉、榛名が作った艦よ。信じなさい。」

自軍戦力

瑞鶴(秋月)
艤装
・12.7cm連装高角砲
・25mm3連装機銃
艦載機
・紫電改32
・彗星25
・流星15

赤城(天城)
艤装
・20cm単装砲
・12.7cm連装高角砲
・25mm連装機銃
艦載機
・零戦62型 27機
・彗星12型甲 18機
・流星 18機

大和(朝潮)
艤装
・46cm3連装砲
・10cm高角砲
・15.5cm3連装砲
・25mm連装機銃

神通(青葉)
艤装
・14cm単装砲
・4連装魚雷発射管
・25mm連装機銃
・カタパルト(零式水観1機)

夕張(曙)
・14cm連装砲
・14cm単装砲
・25mm3連装機銃
・25mm連装機銃
・25mm単装機銃
・61cm連装発射管



島風(古鷹)
艤装
・12.7cm連装砲D型
・25mm連装機銃
・61cm5連装魚雷発射管

Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


秋月「空母瑞鶴、秋月、出撃致します!」

朝潮「戦艦大和、朝潮、出ます!」

青葉「軽巡神通、青葉、出撃しまーす!」

曙「軽巡・夕張、曙、出撃します!」

古鷹「駆逐艦・島風、古鷹、出撃します!」


天城(大丈夫、ちゃんと、天城にも出来る… 姉さんの艦プラなら…!)

天城「航空母艦・赤城、天城、出撃致します!」

《一周年記念に…》


青葉「どうも~。トリオ・ザ・タイツ、青葉茶タイツです。」

古鷹「トリオ・ザ・タイツ、古鷹青タイツです。」

衣笠「トリオ・ザ・タイツ、衣笠黄タイツだよ!」

青葉「何でこのネタか?えっと、『古鷹が着てるの全身タイツっぽいから』だそうです。」

古鷹「私のせいなんだ…」

衣笠「まぁまぁ… それで、何でこんな事やってるの?」

青葉「艦プラBFシリーズが一周年を迎えたので記念ですって。初風さんが以前やった質問コーナーっぽい何かです。」

古鷹「あの系列なんだ、これ。」

衣笠「ここでは没設定や没ストーリーについて語っていくんだって。」

青葉「ではのびーのびと、行ってみましょう!」


《没:個別ルートがあった》


衣笠「個別ルート?」

青葉「初風さんのお姉さん、元主人公さんのお話なのですが飛龍さんを始めとしたヒロイン全員のルートがあったそうです。」

古鷹「確かお姉さんが辿ったのは『ルート・アンリミテッド』だったね。」

青葉「『ルート・アンリミテッド』は言わばハーレムルート、因みに『アンリミテッド』と言うのは『瑞鳳達が紡いだ限界を超えたその先の未来』と言う意味合いだそうです。」

衣笠「劇中の『オペレーション・アンリミテッド』も同じ意味で浜風って子が付けた名称なんだって。

そして個別ルートって言うのは文字通り『ヒロイン一人一人を掘り下げてそのヒロインと未来を創るルート』だったの。」

古鷹「没になった理由は二つ、『個別ルートの書き溜めはやってたけど艦プラが完全に途中で無関係になる』と『一人一人やったら埒があかないから』だそうです。」

青葉「蒼龍さん含めると13人、それにEXTRAとして翔鶴・瑞鶴編と赤城編に加賀編なんてもあったらしいのです。

例えば浜風さんのルートだと『浜風が臆病だった理由と両親との決別』、大鳳さんルートは『両親喪失の理由、ナイトロと強化人間』など考えていました。」

衣笠「特に大鳳さんルートなんて『あるMS』に乗ってお姉さんが大鳳さんの為に戦うルートなんて考えてたから驚きだよ…」

古鷹「『あるMS』、『ナイトロ』… あっ…」(察し)

青葉「生身の方が強いだろ、とか言わないでください。」

衣笠「因みに一番お姉さんのメンタルに優しかったのが『アンリミテッド』だそうです。『アンリミテッド』でも命賭けだったのにそれ以上に命賭けって…」

古鷹「逆にお姉さんのライフとメンタルがゴリゴリ削れるのは大戦艦イセを除くメンタルモデルルートと愛宕さんルートなんだって。」

青葉「ネタバレはしませんよ、絶対に。」

衣笠「じゃあのびーのびとー、次行ってみよー。」


どれ? 直下
1.本当は瑞鳳編で終わる予定だった?
2.逆にイチャイチャするだけのルートもあった?

《逆にイチャイチャするだけのルートもあった?》

青葉「単刀直入に言いましょう、ありました!」

古鷹「某砂糖の人よりはイチャイチャは少ないけど個別ルートのシリアス具合とは逆に完全シリアスそっちのけのイチャイチャがあったそうです。」

衣笠「これは『艦プラビルドファイターズAnother Days』って名前にしようかと思ってたんだって。」

青葉「こっちは『ルート・アンリミテッド』の終了後、イチャイチャしてヒロインズとの仲を深めてエロエロしちゃおうって感じだったみたいだそうで。」

古鷹「没理由は『ハーレム確定してるのに個別攻略ってどう言うことよ』と『やっぱ艦プラ関係無いじゃん』って事です。」

衣笠「例えば400と402と一緒にアイドルになったり大鳳さん達と文化祭を盛り上げたり、まぁ艦プラ関係無いじゃんってなるよね。」

青葉「寧ろ四苦八苦した結果榛名さんの話になったみたいですけど。」

古鷹「こっちもこっちでやってみたかった、と>>1は思ってるけど。」

衣笠「こっちは多分別スレでも建ててのびーのびとーやっていく可能性もあるかもよ?」

青葉「あ、そうそう。アンケートは3月15日の23:59まで受け付けるそうなので気長にお願いします、との>>1の伝言です。」

古鷹「じゃあ次、のびーのびとー。」


どれ? 直下
1.本当は瑞鳳編で終わる予定だった?
2.何で瑞鳳はあんなにはっちゃけた?

《本当は瑞鳳編で終わる予定だった?》


衣笠「これは一応事実だね。お姉さん編でキャラ出し過ぎたってのもあったし。」

古鷹「ただ、終わらせるのは『ルート・アンリミテッド』の後日談を書いてからって予定でした。」

青葉「まぁこの後日談も結局没になっちゃいましたけど。」

衣笠「理由は一つ、『やっぱり艦プラ関係無いじゃん!』って事らしいけど。」

古鷹「物語としては大型結晶体の破壊直後、『飛龍さんだけ』が世界から消失するって分岐だったみたいです。」

青葉「ここら辺は原作のGBFを踏襲してますね。何で蒼龍さんが消えてないのかって理由もちゃんとつけてますよ。」

衣笠「そして消失から2ヵ月後にある事件が起きるの。」

古鷹「お姉さんが命懸けで倒した筈の霧の総旗艦、それが文化祭に現れて戦う事になる。」

青葉「そこでお姉さんはメンタルモデル・ビスマルクの助力で撃破する事に成功しましたが…」

衣笠「今度は浜風達が横須賀にある『海洋技術総合研究所』って所に愛宕の案内で訪れた時に事件が起きるんだよねぇ。」

古鷹「深海棲艦が世界に出現して400達チームの霧が交戦するんだけど敵の中にユニオンコアを破壊した筈のコンゴウが混じってる事に気が付いて…

と言う感じで。そこから飛龍さんが再び次元を超えて舞い戻って一緒に戦うって流れから最後はお姉さんの因縁の場所『エンガノ岬沖』で全ての決着をつける、って流れだったみたい。」

青葉「まぁ、没案ですから作者のオ○ニーだと考えて頂ければ幸いです。」

衣笠「言ってて思ったんだけど、緋色の艦隊と仲良すぎじゃないお姉さん?」

古鷹「何だかんだ言って本編に一番絡んだのが緋色の艦隊だったし軍艦島攻略作戦は実施されなかったから割りと関係良好なんじゃないかな?」

青葉「尤も、自軍参加組と潮編組を除いて本編で一番出番が多かったのはヒュウガでしたけど。」

衣笠「事ある度に『ヒュウガのせい』になってたからね… あれはクッキーの一件から全て始まってるし…」

古鷹「それよりずっと前、フ○ナリプラグインを作った時点でヒュウガは本当にもうやらかす雰囲気しか無かったよね…」

青葉「これは全てヒュウガって奴のせいなんだ!」

古鷹・衣笠「な、なんだってー!」

青葉「大体こんなノリでしたよね… じゃあ次行ってみましょう。」

古鷹「あ、ここからは自由質問のコーナーです。」


質問は? 直下

《榛名編に赤城等のづほ編のキャラって出してもいい?》


青葉「そこは微妙ですねぇ…」

衣笠「出せて同郷の翔鶴・瑞鶴か地元の決まってない加賀かって所かな?」

古鷹「赤城さんに至っては実家が小田原で喫茶店って設定出来ちゃった訳だし…」

青葉「お姉さん編の全国大会編でも赤城さんは出てこなかったからそこまでアクティブって訳でも無いみたいですし。」

衣笠「全国大会で戦うって可能性もあるかも。」

古鷹「決勝戦あたりで出しても面白そうだよね。」

青葉「そうなったらお姉さんの信濃・天と大鳳さんのヨークタウン・フェネクスと夕張さんのグラーフツェペリン・ラングとの交戦が必須になりますけど。」

衣笠「勝てる気しないんだけど…」

古鷹「『最も強固』な艦と『最強の火力艦』に『ジェット運用特化艦』… どれも強力な艦プラばかりだね。」

青葉「その辺は>>1が何とかするでしょうし大丈夫だと思いますけど…」

衣笠「じゃあ次行ってみよう。」


質問は? 直下

《何で瑞鳳はあんなにはっちゃけたの?》


青葉「何故初風さん達のお姉さんがはっちゃけたのか、ですか?」

衣笠「そう、それはある判定から始まったの…」

古鷹「人間の方の伊勢とかメンタルモデルのイセにキレた際にその片鱗はあったよ。でもお姉さんが地区大会を終えた後、脱走組メンタルモデルが加入して夕張さんの個別回の時にその事件は起きた…

その時お姉さんは夕張さんを伴って近所の銭湯に赴いて、そこにフルフラット同盟が集合していたの。そして赤城さんが入浴した事で事件はあった。」

青葉「フルフラット同盟が赤城さんに全力で襲い掛かった時、お姉さんは赤城さんを守ろうと乱入しその際に行われた戦闘能力判定で91と言う数字を叩き出してしまったのです。」

衣笠「その時かかっていた主人公補正+30、戦闘能力121と言う本来ならば在り得ない数字になっちゃったんだよねぇ…」

古鷹「そしてスレ終了前の小ネタで爆熱ゴッドフィンガーを使って吹雪さんを止め、メンタルモデルに向かって石破天驚拳を放ち暴れまくった…

そして箱根で東方不敗さんが本編に登場してしまった…」

青葉「そして>>1はこう思ってしまったのです。『あぁ、これはやるしか無いな』と。そして箱根で夕雲さんを守る時に暴れまくった結果トンデモ数値になった訳です。」

衣笠「お父さん設定は大鯨さんが本編に再登場した際に公式に設定しちゃったんだけどね。因みにアナルが弱点ってのは誰かが安価で決めたやつだから関係無いよ。」

古鷹「お陰で数人アナル調教されるハメになっちゃったけどね… その上霧の超戦艦を素手で撃破するもう人間を止めた何かになっちゃったんだよ。」

青葉「これは余談ですけど本当は東方不敗さんはお姉さんの『師匠』として出そうと考えていて、メイジンと相討ちになった飛龍さんの迷いを消す為にお姉さんの頼みで登場して修行することで迷いを消す役として考えていたそうです。」

衣笠「ま、そんな事したら飛龍まで化け物になるけどね。」

古鷹「本編に登場する前の話だし本編に出たから途中で設定変えて父親にしたって事です。」

衣笠「そろそろ最後の質問に~」

青葉「のびーのびとー。」


質問は?(ラスト) 直下

《他の金剛型の出番はあるのか? 》


青葉「う~ん… これは微妙ですねぇ…」

古鷹「お姉さん編でカレー屋をやっていた比叡さんなら出れるかもしれないけど…」

衣笠「自軍参加は絶望的かなぁ…」

青葉「因みに現在自軍参加の可能性があるのは艦種だけバラしておきますけど駆逐艦です。」

古鷹「これはお姉さんの箱根編に相当する場所でやる予定です。」

衣笠「因みにその回は初風か曙の個別回に相当する予定だって。」

青葉「何故その二人なんでねしょうねぇ…」

古鷹「初風のはお姉さん編を全て読んでる人はもう知ってるかもね。曙のは知らないけど。」

衣笠「あ、そう言う事ね… あの時お姉さんが動いていれば…」

青葉「はいネタバレ厳禁!」



古鷹「と言う事で、一周年記念の質問コーナーは終わりです。」

衣笠「御静聴、感謝だよ!」

青葉「では今日も一日、のびーのびとー!茶タイツ!」

古鷹「青タイツ!」

衣笠「黄タイツ!」

青葉「トリオ・ザ…」

青葉・古鷹・衣笠「タイツ!」

青葉「どうも、ありがとうございました。」

古鷹「全員へ通達、赤城と瑞鶴を重点的に護衛。今回の戦闘は制空権の確保に懸かってるから絶対にやらせないように。」

曙「んなの言われなくてもわかってるっての。」

青葉「索敵にも注意する必要もありますねぇ。どっから偵察機が来るかわかりませんし。」

朝潮「見つからない状態でも下手に撃ち落せば予測されて攻撃を受ける可能性もあります。」

秋月「どちらにしろ警戒は怠らないようにしないと…」

天城(凄い… 皆、戦い慣れている…)

古鷹「天城さん。そう緊張しないで、ミスはこちらでフォロー出来ますから。」

天城「は、はい!」

曙「ったく、足引っ張んじゃないわよ!」

朝潮「曙!」

秋月「もう少し言葉を選んでください。今は私達の友軍、味方ですよ。」

青葉「曙さんの言葉も間違いではありませんよ?」

古鷹「青葉!」

青葉「まぁ、言い方が多少キツイですが… 天城さん、敵と戦闘になった時に混乱を起こすと友軍までも危険に晒す可能性があります。

例えば夜戦で敵を味方と誤認して、迂闊に接近し発砲を受けて混乱して全滅なんて目も当てられませんから。だから緊張しないで、落ち着いてください。」

天城「はい!」

古鷹「青葉…」

朝潮(重巡洋艦・青葉… 彼女は『サボ島沖海戦』でそれをやらかしている。そこで天城さんにその経験を教える事でプレッシャーを緩和させようとしているのね。)

秋月(古鷹は『サボ島沖海戦』で重巡洋艦・青葉を庇い沈んだ… その事を一番理解しているのは彼女です。)

曙「フン…」

朝潮(遠巻きながらも曙は緊張するな、と天城さんに教えようとした。)

秋月(相変わらず言葉がキツイせいで勘違いされがちですけど、誰よりも仲間想いなのは曙…)

青葉(このツンデレ駆逐艦は誰かがサポートしないとすぐ敵をつくりますから。)

古鷹(何が曙をそうさせているのかは知らない、でもこの場でそう言う人間が居るのは正直頼もしくもある…)

天城(戦闘が始まったのに落ち着いて、誰も焦りが無い… これが姉さんの仲間…)



行動選択 直下
1.索敵行動を行う
2.制空戦闘を行う
3.その他

古鷹「索敵行動で敵の動きを把握します!青葉、朝潮!」

青葉「了解です!索敵行動を開始します!」

朝潮「水偵射出、相手の位置を探し出して!」

古鷹「青葉は北側、朝潮は西側から重点的に!」

青葉・朝潮「「了解!」」

曙「慎重過ぎじゃないの?」

秋月「いえ、この場合なら初風もこの方法だった筈です。」

古鷹「戦場では警戒して損は無いからね… 秋月と天城さん、二人は艦載機の発艦準備を。割り当ては二人の自由に。」

秋月「了解です。」

天城「は、はい!」


索敵判定 直下
30以上で捕捉

朝潮「敵艦隊を捕捉しました!データリンクを開始、確認を!」

青葉「ナイスです朝潮さん!」


敵艦隊捕捉
・空母アーク・ロイヤル
・インプラカブル級空母インプラカブル
・キング・ジョージ5世級戦艦プリンス・オブ・ウェールズ
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト
・フィジー級軽巡洋艦モーリシャス
・L級駆逐艦ライヴリー


秋月「空母は『アーク・ロイヤル』と『インプラカブル級』の2隻…」

古鷹「陣形からみると敵の旗艦は『キング・ジョージ5世級』みたい。」

曙「前衛に軽巡と駆逐3隻を展開させて中間に戦艦とその後ろに空母2隻って時点でバレバレよ。」

天城(これが実戦慣れしたファイターの…)

古鷹「全艦、警戒を厳に。相手に索敵をさせないようにして。」



行動選択 直下
1.大和による牽制砲撃
2.3隻を囮として展開する
3.制空権を確保する
4.その他

古鷹「朝潮、敵艦隊は射程内?」

朝潮「一応、射程には入ってますけど…」

曙「アンタ、一体何する気?」

古鷹「よし… 牽制砲撃を仕掛けて!」

天城「なっ!?」

青葉「どう言う作戦ですか?」

古鷹「射程は大和の方が長い、つまり相手の『キング・ジョージ・5世級』の射程を上回っていることを示せば脅しになる…

そして上手く直撃させれば一撃で沈められる事が大和なら可能、だから脅迫するついでに敵を撃破する作戦だよ。」

秋月「理には適ってはいますね。」

朝潮「長距離砲撃は苦手ですが… やってみます!」


朝潮は大和の主砲を装填し、照準を合わせる!


朝潮「着弾観測、クリア… 主砲斉射、薙ぎ払います!」


命中判定
・キング・ジョージ5世級戦艦プリンス・オブ・ウェールズ 直下
・空母アーク・ロイヤル ↓2
・インプラカブル級空母インプラカブル ↓3
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト ↓4
・フィジー級軽巡洋艦モーリシャス ↓5
・L級駆逐艦ライヴリー ↓6

65以上で命中(航行不可)

朝潮の放った砲撃は直撃こそしなかったが相手側に警戒させるには充分な一撃だった。


朝潮「外した…」

古鷹「でも、牽制にはなった!秋月、風向きは!」

秋月「え、えと… 風上です!」

青葉「フィールドの風向きがこっちを向いたようですね。」

天城「今のタイミングなら…!」

曙「やれる、わね。」



行動選択 直下
1.艦載機を放ち制空権を確保
2.軽巡と駆逐で攻撃を行う
3.大和による威嚇射撃を続行
4.その他

古鷹「大和による牽制砲撃を続行!」

曙「はぁ!?」

秋月「このタイミングを逃せば攻撃するチャンスは…」

古鷹「でもこのままだと相手も迎撃の艦載機を出してくる。だから今度の目標は空母だけ、最低でも一隻潰さないと安心して艦載機を飛ばせない。」

青葉「何というか、慎重にも程があると言うか…」

古鷹「今度こそ命中させて。」

朝潮「わかっています… 次弾装填を確認、誤差を修正… 主砲、撃ちます!」


命中判定 直下

・空母アーク・ロイヤル 直下
・インプラカブル級空母インプラカブル ↓2

35以上で命中

放った砲撃がインプラカブルに直撃し、飛行甲板を抉りとる!


朝潮「命中!インプラカプル大破、艦載機発艦不能!」

古鷹「よし…!想定通り!秋月と天城さん、艦載機発艦の準備を!」

天城「は、はい!」

秋月「了解です!」



行動選択 直下
1.艦載機を放ち制空権を確保
2.駆逐艦と軽巡を前衛に展開し、砲撃戦
3.相手の様子を見る
4.その他

古鷹「秋月、天城さん!航空戦、制空権を確保して!」

秋月「了解です!発艦、始め!」

天城「あ、天城の航空隊、お願いします!」

曙「へぇ… 割と綺麗に飛ばせるじゃない。」

天城「これでも、航空運用の経験はありますから!」

朝潮「以前にも空母でバトルを?」

天城「ぶ、部活で…」

古鷹「私語は慎んで、天城さん。もうすぐ接敵します。」

天城「申し訳ありません…」

秋月「見えました、敵艦載機の発艦を確認です!」

天城「き、来た!」


制空戦闘 直下
10以上で制空権確保

秋月と天城は連携して敵の艦載機を撃墜していく!


天城「これなら…!」

秋月「制空権、確保しました!」

古鷹「攻撃隊による攻撃を!一気に敵の数を減らして!」

天城・秋月「了解です!」



撃沈判定 

命中判定
・キング・ジョージ5世級戦艦プリンス・オブ・ウェールズ 直下
・空母アーク・ロイヤル ↓2
・インプラカブル級空母インプラカブル ↓3
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト ↓4
・フィジー級軽巡洋艦モーリシャス ↓5
・L級駆逐艦ライヴリー ↓6

20以上で撃沈

天城と秋月は敵艦へと攻撃を仕掛け、的確な攻撃で沈める!


天城「敵艦、撃破しました!」

秋月「待って、まだ残存する艦が…」

古鷹「どれが残ってる?」

秋月「『インプラカブル級』と『エディンバラ級』です。」

青葉「でも4隻は仕留められたのですし一隻は手負いですよ?」



行動選択 直下
1.駆逐艦と軽巡洋艦で仕留める
2.航空攻撃を継続する
3.遠距離からの雷撃を行う
4.その他

古鷹「青葉、曙!私達で雷撃を仕掛けて勝負を決めるよ!」

青葉「了解です!」

曙「フン… 外さないでよ!」

古鷹「目標捕捉…!」

青葉「魚雷発射管、装填確認!」

曙「雷撃、開始!」


・インプラカブル級空母インプラカブル 直下
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト ↓2

10以上で撃沈

航空攻撃によって動けなくなった2隻に雷撃が命中し、炸裂した!


秋月「残存2隻の撃沈、確認しました。」

古鷹「戦闘、終了。」

天城(凄い… これが、姉さんの選んだファイター…)



Battle END

Winner“Team WhiteClean”


如月「榛名さんの妹さん、中々良い腕してるじゃない。」

初風「これは想定外の戦力を手に入れたわ… 衣笠と清霜が復帰すれば…」

舞風「これで、もっと戦えるね!」

野分「榛名さん?」

榛名(天城、強くなりましたね…)

天城「姉さん?」

榛名「いえ、何でも無いですよ、」



第4話『再会する姉妹』 終

第5話選択 ↓5まで

1.『襲撃、ソウルシスターズ!』…地区大会の決勝戦を控えた榛名達。しかしそこに金剛・比叡・霧島の『チーム・ソウルシスターズ』が現れ、「私達は前世で姉妹だった」と言って榛名をスカウトしようとする…

2.『彼女達の過去』…地区大会決勝を控えた榛名達。大鯨の家に呼び出された榛名と天城は初風達の過去について話をされ、向き合うことになる…

3.『決意と決別と』…青葉達はどうするべきか迷っていた。このまま軍を辞めて暮らすか、軍の命令を遂行するかを。そして榛名はひょんなことから3人の正体について知ってしまう…

あと5話終了時に個別回をやりたいと思うのでキャラを募集したいと思います。


個別回が可能キャラは『天城』『古鷹』『衣笠』『野分』『秋月』『如月』『舞風』です。

この中から↓3までお願いします。

断章『蠢く者』


「二人共買い物つき合わせてごめんね。」

「大学の帰りだし、構わないわよ。」

「それにしてもすっかり遅くなりましたねぇ…」

「地区大会の決勝間近だから気合入ってるんだよ、きっと。」

「ちょ、前見て!車が道塞いで…」

「と、止めないと!」


キキーッ!


「危なかったぁ… ちょっと!路地だからっていって交差点に車止めないでよ!」

「誰か出てきますよ…?」


バタン!


「女、の子…?」

「動くな。」

「何よ、貴女達。」

「我々と一緒に来てもらう。さもなければ、殺す。」

「ッ…!なんて殺意…! 下がって、二人共!」

「え、ええ…」

「だ、大丈夫なんですか!?」

「動いたか、なら死ね。」

「させないわよ!」ダッ

「来るか… ならば、対応する。」

「つぁぁぁぁぁぁっ!」ブォン


ガシィッ!


「私の拳を…」

「受け止めた!?」

「嘘でしょ…」

「死ね。」ブォン


ドスッ


「かはっ…」ドサッ

「な!?」

「そんな、まさか…」

「ターゲット1、殺害完了。もう2人は確保に…」

「誰が、死んでるって…?」

「ターゲット1、生存を確認。これより捕獲に…」

「もう加減なんてしない!超級、覇王!日輪だぁぁぁぁぁぁぁん!」


ドゴォォォォォォ

「こんな所でこんな大技…!」

「あ、あの人生きてるんですか?」

「死んでなきゃ良いけど…!とにかくここを離れましょう!」


「逃がさない。」


「なっ!?」

「あれで生きてるなんて…!」

「二人共、早く!」

「は、はい!」

「わかったわ!」


「肉体、損傷… これ以上の追撃は困難…

通信?…了解、作戦失敗と判断。これより撤退する。」



「何とか家まで着いたけど…」

「これは…」

「酷い…」

「あら、遅かったじゃない。」

「い、イセさん!?それに蒼龍さんに飛龍さんまで…」

イセ「ごめんなさい… 貴女のお店、こんなにボロボロにしてしまって… 店長代理として不甲斐ないわ…」

「そんな事今はどうでも良いです!それより、一体何が…」

飛龍「イタタ… なんのアイツら…」

蒼龍「お帰り… なんか変な連中が来て、いきなり暴れて…」

飛龍「浜風達は402達と一緒に4階に避難させておいたから無事だよ…」

「変な連中って…」

「まさか!」

蒼龍「知ってるの?夕張ちゃん、大鳳ちゃん。」

大鳳「はい。もしかして10代くらいの女の子じゃ…」

イセ「正解よ。もしかして…」

夕張「はい、私達も襲撃されて…」

飛龍「やっぱり… 何なのよアイツら…」

蒼龍「旧マーサ派の差し金?それともお台場で潰したイタリアンマフィアの系列か…」

イセ「恐らく、『どっちでもない』わ。」

大鳳「どう言う事ですか?」

イセ「アイツらが襲撃した時にある単語が聞こえたの。『終末の獣』って。」

夕張「『終末の獣』…」

「暫く避難する必要があるかも…」

飛龍「え?」

「このままここに留まればまた襲撃されるかもしれない… イセさん、400ちゃんと402ちゃん、ユキカゼちゃんを呼んでください。

出港準備をして洋上へと避難します。」

イセ「了解したわ。」

大鳳「避難って…」

「飛龍さんに蒼龍さん、それに大鳳と夕張ちゃんも持てる限りの荷物を運んで。暫く帰れなくなるから。」

「そうだ… 電話しておかないと…」


ピッピッピ プルルルルルル



大鯨『あれ、そっちから連絡するなんて珍しいね。どうかしたの?』

「お母さん。あの子達に伝えて、『気を付けて』って。」

大鯨『何かあったの?瑞鳳…』

瑞鳳「もしかしたら、皆にも危機が迫ってるかもしれない。だから、警戒するように言っておいて。」

大鯨『…わかった。何かあったらお母さんを頼って…』

瑞鳳「わかってるよ。もしもの時は仙台に戻る、その時はお願い。」


ブチッ



ゲンカイナーンテナーイ


瑞鳳「この番号は… もしもし… お久しぶりですね、大和さん。」

大和『瑞鳳さん、そちらは大丈夫ですか?』

瑞鳳「もしかしてそちらも…」

大和『何者かに襲撃されました。そちらも襲撃されたようですね。』

瑞鳳「はい。心当たりのほうは?」

大和『あり過ぎますが、多分全て無関係だと。』

瑞鳳「潮ちゃんたちは…」

大和『避難させているわ。それより瑞鳳さん、『終末の獣』と言う単語に心当たりは?』

瑞鳳「襲撃犯にイセさんが聞いたと。やはりそちらも…」

大和『同一犯、もしくは仲間である可能性が高いですね… 瑞鳳さん、貴女の連れている潜水艦2隻に頼みたいことがあります。』

瑞鳳「あの二人に…」

大和『襲撃犯の使った通信電波、こちら側のナチがデータを持っています。データを送るので解析して、発信源を突き止めるように…』

瑞鳳「わかりました。伝えておきます。」

大和『ありがとうございます。ではこちらも忙しいので…』

瑞鳳「御武運を、大和さん。」

瑞鶴「瑞鳳~。夕飯食べさせ… ってどうしたの!?」

翔鶴「お店が酷いことに… 一体何が…」

瑞鳳「翔鶴さん、瑞鶴… 二人共、これから着いて来て。多分、二人も危ないかもしれない…」

翔鶴「どう言う事…?」

瑞鳳「後でちゃんと説明する。だから…」

瑞鶴「わかった。信じるよ、瑞鳳。」

瑞鳳「瑞鶴… ありがとう。」


瑞鳳(そう、これが私達と、私の妹達が巻き込まれる新たな事件の始まりであることを私は知らなかった…)



『蠢く者』終

第5話『彼女達の過去』


《榛名家》

青葉「デェーフェンス!」

衣笠「ディーフェンス!」

天城「くっ…!な、何故天城がキッチンに立ってはいけないでのですか!」

曙「前科一犯よ。清霜と衣笠を病院送りにした。」

清霜「もう入院は懲り懲りだよぉ…」

秋月「なので、榛名さん直々に冷蔵庫とお菓子置き場と食器棚以外に触れてはいけないと言う命令が出ているのです。」

朝潮「そしてキッチンに立たないメンバーは全員天城さんを全力で阻止せよ、との命令も。」

如月「だから、大人しく座っていてくださいね?」

天城「そんなぁ…」



榛名(お父さん、お母さん… 二人が居なくなって、もうすぐ9ヶ月です。でも寂しくありませんよ…

天城が帰って来て、家族の様な人も出来ましたから。二人に謝れなかったのが心残りですが、精一杯元気にやっています…)

古鷹「あ、榛名さん。電話が鳴ってますよ?」

初風「あとは私と古鷹で出来るから電話に出たら?」

舞風「野分、お皿運んどくね。」

野分「お願い舞風。私はおひたしの方やるから。」

榛名「はい、もしもし。」

大鯨『もしもし。榛名さんでしょうか?』

榛名「あ、大鯨さんですか。」

大鯨『良かったぁ、間違えて無くて。』

榛名「どうかなさいましたか?」

大鯨『実は、ウチの娘たちのことでお話があるのですが… 今日の午後、時間はありますか?』

榛名「えっと… はい、3時以降なら講義はありません。」

大鯨『では、5時に中野栄駅に来てもらっても良いですか?』

榛名「はい。5時に中野栄ですね?わかりました。」

大鯨『ありがとうございます。あと、出来れば天城さんも連れて来ていただいても宜しいでしょうか?』

榛名「わかりました。天城にも伝えておきます。」

大鯨『では後ほど。娘達をよろしくお願いします。』

ガチャッ

榛名「切れました… お話とは、何でしょうか…」



清霜「お母さんから?」

秋月「はい。今メールで『放課後は一旦中野栄の方に戻ってきなさい』と。」

天城「中野栄… あのアウトレットがあるところですか?」

曙「ええ。ウチの最寄り駅があそこだもの。」

朝潮「アウトレットとは真逆の場所ですが。」

榛名「天城、今日の放課後に予定は?」

天城「ありませんけど…」

榛名「では今日は予定を入れないでください。中野栄に行くことになりましたので3時半に仙台駅の仙石線ホームに来てください。」

天城「わかりました。」

榛名「青葉さん、衣笠さん。少し帰りが遅くなるかもしれないので…」

衣笠「留守番なら任せてって!」

青葉「夕飯はこちらで済ませますので、大丈夫です。」

榛名「よろしくお願いします。」

如月(お母さんは私達に戻るように言った。そして榛名さんと天城さんに中野栄に来るように電話した… 一体何が…)

《栗田大学》※榛名の通う大学


榛名「次の講義は… 『情報工学応用ユニット』ですね。」←情報系

榛名(必修科目だから単位は必ず取らないと…)

「ねぇキミ、どこの学科?」

「良かったらウチのサークルに入らない?」

榛名(新入生と勘違いされているのでしょうか…?)

榛名「すみません、サークルに所属する気はありませんので。」

「そんな事言わずにさぁ…」

「きっと楽しいよ?飲み会とか…」

榛名「これから必修科目があるので行かせてもらえませんか?」

「キミ、可愛いからサークルでも人気者になれるよ。」

「そうそう。ウチのサークルイケメンも一杯だし。」

榛名「人の話を…!」


「待てぇい!」


榛名「!?」

榛名(この人、いつの間に榛名の後ろに…)

「強引な勧誘は規約違反だと執行部の要綱に書いてある筈だが?」

「な、何だよアンタ…!」

東方不敗「ワシの名前は東方不敗・マスターアジア。物理工学の非常勤講師だ。」

「げっ… 来期の必修科目の…」

東方不敗「顔は覚えたぞ?今立ち去らなければ単位を取ることは不可能と思え。」

「チッ… おいおい、行こうぜ?」

「あ、ああ…」

東方不敗「まぁ、単位などやらんがな。」

榛名「あ、あの… ありがとうございます…」

東方不敗「あの様な邪な輩には気を付けるのだぞ?ム…」ジロッ

榛名「え、その…」

東方不敗「おっと失礼。娘と眼差しが似ていたのでな。ではこれにて失敬!」

榛名「は、はぁ…」

榛名(一体何だったのでしょうか…)

《その後、仙台駅》


天城「あ、姉さん!」

榛名「天城。早かったのですね。」

天城「偶然快速に乗れたので… これなら1本早い電車で向こうに着けそうです。」

榛名「では先に向こうへ行ってゆっくりと待ちましょうか。」

天城「わかりました。行きましょうか。」

初風「榛名?」

野分「榛名さんに天城さんですか。」

榛名「初風さんに野分さん?偶然ですね。」

如月「二人だけじゃないわよ?」

舞風「あれ、榛名に天城。」

天城「えっと、舞風ちゃんに如月ちゃんまで… あとの4人はどこに…」

初風「あの子達はヨ○バシよ。」

榛名「え?」

如月「漫画を買いに行ってるの。」

天城「わざわざヨ○バシにですか…?」

舞風「ポイント溜まるからね。」

野分「仙台駅前に寄る時はいつもこうしてヨ○バシで買い物してますよ。」

榛名「へぇ… あ、電車が来ました。」



電車内イベント 直下

榛名「今日ちょっと混んでませんか…?」

初風「いつもの仙石線ならこんなに混んでないんだけど…」

天城「今日は今朝の人身事故の影響でダイヤが乱れているみたいです。」

舞風「しかも松島と塩釜のほうで夜イベントやるみたいだから混んでるみたいだよ。」

如月「最悪のタイミングね…」

サワッ

榛名「っ!?」

舞風「どうかしたの?」

榛名「だ、誰かが私の…」

野分「…そこっ!」バッ

ガシッ

「は、放せ!俺は何も…」

初風「いえ、この目でハッキリ見たわ。この痴漢!」

舞風「やっちゃえ野分!」

野分「シャイニング・フィンガー!」グググ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!う、腕!?」

天城「もっと!榛名姉さんに狼藉を働いた輩を許さないでください!」

野分「次元覇王流・正拳突き!」ブォン

「がはっ…」

ドサッ

如月「ねぇ、やりすぎじゃないかしら…」

初風「清霜や姉さんに比べたら遥かに威力は低いからマシよ。それに、犯罪者を許すほど野分は寛容じゃ無いし。」

《中野栄駅》


野分「…」ショボン

舞風「いや、煽った私も悪かったけど…」

如月「まさか手首の骨が粉砕骨折してた上にアバラも折れてたなんて…」

初風「『何で痴漢如きでここまでされなければいけないんだ。学校に連絡してやる。』なんて捨て台詞も吐いてるし。」

天城「いや、痴漢って立派な犯罪ですし… 自業自得で逆ギレも甚だしいですよ。」

如月「『被害届を下げれば訴えない』と言ってるけど、別に野分ちゃんが悪い事した訳でも無いのに。」

舞風「それに被害届を出すのは榛名だからぶっちゃけ野分関係無いし。こうなったら榛名、痴漢被害と脅迫で訴えようよ!」

天城「そうですよ!あんな姉さんに手を出そうとする輩、人生お先真っ暗になっても仕方ありません!」

榛名「でも…」

初風「大丈夫よ。アンタが駄目って言っても…」

大鯨「野分ちゃん!」

野分「お母さん…」

大鯨「大丈夫よ、私が貴女の人生を滅茶苦茶にしようとする人を滅茶苦茶にしてあげるから!」

野分「!?」

初風「やると言ったら必ずやる、史上最強の母親が居るもの。」

榛名「えぇ…」

野分「やっぱり、やりすぎてしまった… お母さんにも迷惑をかけて…」

榛名「いえ、野分さん。貴女は間違った行動はしていません。」

野分「しかし…」

榛名「野分さんは私を守ろうとして動いてくれた。だから、私の恩人である貴女を悪者にしようと言うのなら榛名も戦いますよ。」

野分「榛名さん…」

榛名「言い忘れていましたが、先ほどはありがとうございました。」

野分「はい…!」


初風(後日、お母さんはその痴漢を榛名と一緒に訴えて破滅させたのは別の話ね。)

《大鯨宅(瑞鳳姉妹の実家)》


大鯨「はい、着きましたよ。ここが我が家です。」

榛名「えと… 何と言えば良いのでしょうか…」

天城「凄く、大きいです…」

初風「昔の武家屋敷っぽい建物だもの、驚くのは仕方無いわ。」

榛名「大鯨さんって一体…」

如月「詳しい事は姉さん、長女しか知らない話ね。」

舞風「道楽で模型店とか不動産やるくらいにお金はあるみたいだけど…」

天城「ど、道楽!?」

野分「少しスケールが大きすぎる話ですね。」


榛名「それで、お話とは…」

大鯨「本日こちらにお呼びしたのは他でもありません。あの子達についてです。」

天城「初風さん達についてですか…?」

大鯨「はい。率直に聞きます。

榛名さん、貴女にとって私の娘たちはどのような存在ですか?」

榛名「榛名にとって…」


榛名の答え ↓3まで
1.大切な、仲間です
2.わかりません…

榛名「大切な、仲間です。」

大鯨「仲間、ですか?」

榛名「はい。私が戦う事から逃げようとしていた時、逃げるなと言ってくれました。

そして一緒に戦ってくれると言って、私と一緒に選手権の地区大会決勝まで戦って… だから、私の大切な仲間です。」

天城「姉さん…」

大鯨「そうですか… では、もう一つの質問です。

何を知っても、彼女達の仲間で居る事が出来ますか?」

榛名「どう言う事ですか…?」

大鯨「貴女は『仲間』として、あの子達の全てを背負うことが出来ますか? その覚悟はありますか?」

天城「私は…」

榛名「あります!」

大鯨「…」

榛名「何であろうと、何を知っても皆は私のかけがえの無い仲間です!」

天城「私も、短いながら一緒の時を過ごして一緒に居たいと思えるようになりました。だから、私にとっても大切な仲間です!」

大鯨「…良いでしょう。 では付いて来てください。」



《仙台港の一角》

榛名「ここは…」

天城「こんな港に…」

大鯨「…出てきて良いよ初風ちゃん、野分ちゃん。」

初風「榛名、天城…」

野分「それがお二人の選んだ…」

榛名(現れた二人は、艦の煙突や艤装に似たものを背負っていました…)

天城「それは…」

大鯨「私の娘たちは、人間ではありません。」

榛名「どう言う…」

大鯨「この世界とは異なる世界、そこで人間と言う器に『在りし日の艦の魂』を埋め込まれた兵器『艦娘』です。」

天城「そんな…!」

榛名「艦娘…」

大鯨「二人は『陽炎型駆逐艦・初風』『陽炎型駆逐艦・野分』の魂を埋め込まれ、ある時まで戦っていました。その世界を蝕む存在『深海棲艦』と。」

天城「深海、棲艦…」

大鯨「この子達と、今この場には居ませんが秋月ちゃんと朝潮ちゃんはある日特攻作戦へ参加させられる事になりました。」

榛名「特攻って…!まだ私より若いのに…」

初風「良いのよ、榛名。私達はどうせ使い捨ての兵器で、代わりならいくらでも作れる。」

野分「あの世界で私達の命はただの捨て駒、そうでしかありませんでした。」

大鯨「でも、この子達は生きたいと願った。兵器としてでは無く人間として… だから私は、この子達を引き取り養子としてこの世界で人間として生きさせようとしています。」

榛名「待ってください。どうやって二人は、皆はこの世界に…」

大鯨「この子達の姉にあたる私の娘が連れて来ました。直接、話しますか?」


どうする? 直下
1.直接話す
2.聞かない

榛名「直接、話したいです。」

大鯨「わかりました。出てきて、瑞鳳。」

瑞鳳「貴女が、榛名さんですね? 初風ちゃん達の姉、瑞鳳です。」

榛名「貴女が… でも東京に住んでいる筈では…」

瑞鳳「少しだけ仙台に来る用があったので寄らせて頂きました。」

天城「世界チャンピオン、チーム・エンガノのリーダー…」

瑞鳳「それで、この子達をどうやって連れて来たのかですね?」

榛名「はい。特攻したと言うのならもう生きては…」

瑞鳳「少し長い話になりますが、それでも構わないのであれば。」

榛名「構いません。」

瑞鳳「わかりました。

私は、この子達に出会う前から艦娘と言う存在を知っていました。」

天城「どうして…」

瑞鳳「チーム・エンガノ所属ファイターの一人、飛龍さん。私は飛龍さんと昨年の4月の中旬に出会い、共に戦うことになりました。」

天城「飛龍って…」

瑞鳳「ご推察通り、『航空母艦・飛龍』の魂を埋め込まれた艦娘の一人です。その事を知ったのは7月の上旬ですけど。

彼女はある作戦に従事している所で偶然この世界へ転移し、私と出会ってエンガノの店員として暮らし始めました。」

榛名「偶然… では、初風さん達も…」

瑞鳳「違います。7月の下旬の話ですが、恥ずかしい話ですが不注意でマンホールに落ちてしまいました。」

天城「ま、マンホール!?」

瑞鳳「そこは次元の穴が繋がっていて、気が付いたら私はこの子達の元の世界へと転移してしまう事に…」

榛名「む、無茶苦茶過ぎです…」

瑞鳳「そして倒れていた所を野分ちゃんに発見されて話をし、世界について知る事になったのです。

転移してから3日、その日初風ちゃんと野分ちゃん、朝潮ちゃんと秋月ちゃんに特攻命令が下され出撃しました。」

天城「そんな… でも…」

瑞鳳「その時私はせっかく仲良くなれたのに、自分より幼い子が死ななければならないのかと理不尽に嘆きました。

でも、そこに私の仲間が現れ助けてくれました。」

榛名「仲間… その人も艦娘ですか?」

瑞鳳「違います。でもその仲間は転移する術を持ち、異次元へと消えた私を探しに来てくれました。

そしてそのまま4人の特攻を止め、私自身も戦闘に加わり深海棲艦をこの手で…」

天城「なんて無茶苦茶な…」

瑞鳳「そして4人は特攻せずに終わりましたが、今後新たな命令が下され無いとも限らない…

なので帰りの転移の際に本人達の意思を聞き入れ、私が保護しお母さんに預けました。これが初風ちゃん達との出会いです。」

榛名「じゃあ舞風さんや如月さんは…」

瑞鳳「少しだけ経緯は異なりますが、大体は同じ事情です。」

瑞鳳「えっと、お母さん?」

大鯨「何、瑞鳳?」

瑞鳳「私、何か気の毒な子を見る目で見られてるんだけど…」

榛名「い、いえ!決してそう言う訳では…」

初風「もう一度聞き直したらおかしな話よね、ホント。」

野分「事実を若干マイルドにしていますけど… 対泊地戦闘なんてもう鬼神のような戦いっぷりで…」

瑞鳳「も、もう!二人共!」

天城(どうやったらこの人が鬼神のような戦い方を…)

大鯨「これで、一通りの事はお話しました。榛名さんに天城さん、貴女達はこれを聞いてもまだ…」

榛名「はい、何があろうと皆は…」

天城「私達の仲間です。」

大鯨「そうですか… やはり、貴女達との出会いは…」

榛名「え…?」

大鯨「何でもありません。もうそろそろ戻りましょうか。」

瑞鳳「じゃあ私も戻るよ。待たせちゃ悪いし。」

天城「え、チーム・エンガノの皆さんも…」

瑞鳳「はい。来ていますよ。 出てきてください、イセさん。」

イセ「もう良いのね?」

瑞鳳「はい。話は全て終わりましたから。もうそろそろ戻らないと…」

イセ「わかったわ。重力子エンジン起動、浮上開始する。」キィン


ザッパァーン!


天城「なっ!?」

榛名「戦艦!?それも伊勢型の…」

瑞鳳「じゃあね。他の皆にもよろしく伝えておいて。」

大鯨「うん、わかった。」

瑞鳳「榛名さん、天城さん。お二人にもう一つだけお話が。」

天城「な、なんでしょうか…」


瑞鳳「『終末の獣』には気を付けてください。そしていついかなる時も、どんな事があろうとも、仲間を信じて想いを貫いて。」


榛名「『終末の獣』…」

天城「一体何の事…」

side-瑞鳳-


イセ「あれで良かったの?」

瑞鳳「あんな滅茶苦茶な話を信じてくれた、それだけで充分です。」

イセ「そう… それで、何か収穫はあった?」

瑞鳳「はい。お母さんに無理を言ってリストを貰って来ました。」

イセ「今全国で多発している拉致事件、その宮城県だけの被害者リストね。」

瑞鳳「やはり共通してるのは『かつての艦の名前を持った女性』のようです。」

イセ「そして今日会ったのは『榛名』と『天城』… 危ないんじゃないの、彼女達も。」

瑞鳳「はい。でも、逆に名前が全国に知れていれば警戒度が上がって拉致をしにくくなる。

私達の襲撃以降に私と飛龍さんが囮になりましたが襲撃は起きなかった。」

イセ「だから彼女達を有名に仕立てようって事ね。」

瑞鳳「そう言う事です。私達と同じように、艦プラバトル選手権で勝ち残って、世界大会に出てもらう為に。」

イセ「その為に『プロトタイプPBC』を託した… 良いのね、それで?」

瑞鳳「はい。お母さんは私と同等のビルダーだと言っていましたから。真のビルダーならきっと与えられたものより強い力を生み出そうとする…」

イセ「わからないわね、ビルダーってのは。大鳳が瑞鳳に対抗しフェネクスを製作して、夕張もラングを越えた艦を生み出そうとしてるのと同じかしら?」

瑞鳳「ファイターだって、上の相手がいたらそれを越えたくなる。それと同じですよ。」

イセ「そうね… でも、今の私達には無関係な話ね。」

瑞鳳「名実共に世界最強となった今、大会規定の『2年参加不可』によて私達は出場出来ませんから。」

イセ「『チーム・エンガノ』としては今年は出場出来無い。でも瑞鳳なら部活動でも出場出来たのにそれをしなかった。

どうしてか聞いて良いかしら?」

瑞鳳「だって私は『エンガノ』のファイターですから。普通のバトルじゃなくて『エンガノとして戦うバトル』が好きなんですよ。」

イセ「瑞鳳らしい理由ね。そして夕張も大鳳も同じ道を選んだ… 同じ理由でね。」

瑞鳳「でも製作した艦プラを部にレンタルしています。そして赤城さんを筆頭にバナージくんとマリーダさんに加賀さん… 

実力で言えばグラハムさんやヴェールヌイちゃん、ビスマルクさんに匹敵する強さです。」

イセ「吹雪や蒼龍、飛龍とは言わないのね。」

瑞鳳「世界トップファイターランクの1~3位ですよ?」

イセ「ま、他との一線を画してるし仕方無い話だとは思うけど。 もしかしたら貴女の妹達と部活、戦うかもしれないわね。」

瑞鳳「恐らく、ですけど…」

イセ「どっちが勝つと思う?」

瑞鳳「わかりません。でも、想いが強い方が勝つ、そう思います。」

瑞鳳(榛名さん、貴女のビルダーとしての実力を試させて頂きますよ。)

《再び大鯨宅》


大鯨「と言う事で、全部話しちゃった♪」

秋月「なっ!?」

朝潮「全部って…」

曙「じゃあ私達が艦娘だって事も全部…」

如月「嘘でしょ…」

舞風「そんな…!」

清霜「お母さん、何で…!」

大鯨「貴女達に深く関わる以上もう黙ってはいられない。そして榛名さんと天城さんには知る権利がある。

でもね、榛名さんと天城さんは受け入れた。艦娘だろうと、自分の仲間だって…」

秋月「榛名さん…」

榛名「はい。榛名は、皆と一緒に居たいから…」

天城「私も、短い時間ですが皆と一緒に過ごした時間が楽しいと思えたから…」

朝潮「楽しい…?」

初風「どうやら榛名と天城って、相当なお人好しらしいわね。」

野分「それに、姉さんの前で宣言しましたから。破ったらどうなるか…」

舞風「姉さん来てたの!?」

清霜「良いなぁ…!清霜も姉さんに会いたかった!」

大鯨「それでね、もう一つだけ話があるの。」

曙「話って何よ?」

大鯨「全国的に話題になっている、拉致事件についてよ。」

榛名「なっ!?」

如月「どう言う事?」

大鯨「ついに仙台でも3人の行方不明者が出たわ。そして全国の被害者は共通してた。」

天城「共通、ですか?」

大鯨「はい。それは…」


大鯨「『かつて在りし艦の名前を持った女性』と言う点。」


如月「まさか被害者って…!」

大鯨「『適合者』の可能性が高いわ。」

舞風「姉さんや大鳳と同じ…」

榛名「どう言う事ですか?」

初風「艦娘が艤装を使うには条件がある。その『魂』に適合した艤装しか使え無い。

そして私達艦娘以外にも艤装を使える人間が居る。それは艦の魂が人間へと転生した『生まれ変わり』よ。」

野分「瑞鳳姉さんは『航空母艦・瑞鳳』の生まれ変わりです。本人はその艦だった時の記憶を去年の8月に思い出しました。」

清霜「大鳳って人も生まれ変わりだったみたい。当人に記憶は無いらしいけど。」

天城「じゃあ私と榛名姉さんも…」

大鯨「その可能性は否定出来ません。しかし、記憶が無い以上は確定ではありません。

今から帰るのは少し遅い… 二人共、今晩は家に泊まってください。着替え等はこちらで用意しますから。」

古鷹『じゃあ初風達の家に泊まるんですね?』

榛名「そう言う事になりました… 古鷹さん、戸締りの方は宜しくお願いします。朝一で戻るので…」

古鷹『わかりました。ではおやすみなさい。』

榛名「はい。おやすみなさい。」

榛名(青葉さん達、大丈夫でしょうか…)

天城「姉さん、ちょっとこのお布団の心地が良すぎます…」

榛名「下着も私達がいつも使ってるものに比べると着心地が…」

天城「きっと、高いのでしょう…」

榛名「多分、私達が使うものとケタ違いに…」

榛名・天城(よ、汚さないようにしないと!)


夜イベント 直下

コンコン

初風「お邪魔するわよ。」

如月「おじゃましま~す。」

榛名「初風さんに如月さん?どうしたのですか?」

初風「暇だから来たわ。」

天城「そ、そうですか…」

如月「あら… 二人共、ちょっと戸惑って無いかしら?例えば… 下着や布団が高級そうで。」

榛名「な、何故!?」

初風「何でって、そりゃ経験者だからに決まってるじゃない。」

如月「こっち来てから使ったお化粧品の値段合計したら卒倒しかけたわ。」

天城「参考までにお値段の方を…」

初風「止めときなさい。アンタ達、確実に心臓に悪いわ。」

榛名「そ、そうですか…」

天城「それで一体何を…」

如月「ん~そうねぇ… 暇だから恋バナでもしましょうか。」

榛名「恋バナですか?」

初風「そうよ。アンタ達も大学生と高校生、浮かれた話の一つでもあるんじゃないかしら?」

榛名「申し訳ありませんが… そう言う浮ついた話は一度も…」

如月「あら… 東京の方に彼氏とか居ないの?」

榛名「はい。ずっとアルバイトばかりしていたので…」

天城「私は女子校の寮暮らしでしたので…」

如月「じゃあ男性との交際経験は…」

榛名・天城「無いです。」

初風「oh…」

榛名「じゃあ逆に二人はどうなのですか?」

初風「私?無いわよ。」

如月「私は… いっぱい告白されてるわ♪」

天城「如月ちゃんって女子力高そうだから…」

初風「ええ、告白ならされてるわよ。でも如月って、ヘタレなのよ。」

如月「初風ちゃん!?」

初風「告白現場から顔真っ赤にして逃げまくってるの知ってるのよ、こっちは。」

如月「な!?///」

榛名(以外と初心なのですね…)


さらにイベント 直下

初風「如月ヘタレ伝説ならまだまだあるわよ?ちょっと清霜と舞風呼んでくるわ。」

如月「ちょ、や、止めて!」

天城「あれ、曙ちゃんは呼ばないのですか?」

初風「曙は如月を弄ろうするとすぐ熱くなるから絶対に呼ばないわ。」

榛名「意外な一面です…」


初風「さて、連れて来たわよ。」

如月「ん゛ー!?」←猿轡

清霜「如月の伝説と言えば… バケツチョコ事件?」

舞風「あれも酷かったねぇ…」

榛名「バケツチョコ事件?」

初風「バレンタインの時の話よ。バケツでチョコを作って告白の返事にしようと思って持っていったら、急に恥ずかしくなってそのバケツで相手を殴ったのよ。」

天城「ひえっ…」

初風「因みにその男子は如月恐怖症になったわ。」

榛名「恐ろしい…」

舞風「あとは告白した男子に向かって『全部フリなの』って嘘ついたり…」

清霜「髪飾りを褒めてくれた男子から顔を真っ赤にして逃げて後で滅茶苦茶後悔しまくったり…」

初風「その癖誰にでも面度観が良いからモテるから状況最悪なのよね。」

如月「もう、いっそ殺して…」

榛名「因みに一番モテるのは…」

舞風「野分だね。」

初風「野分ね。」

天城「意外です…」

清霜「モテるって言うのかな…?」

榛名「どう言う事ですか?」

清霜「野分が告白されてるの、全部女子だよ。」

榛名・天城「!?」



さらにイベント 直下

初風「はっきり言えば、野分は女ったらしよ。」

榛名「どう言う事ですか?」

舞風「野分ってちょっと凛々しいと言うかキリッとしてるじゃん?」

初風「下手なイケメンよりイケメンだし、面倒見も良い… それに困った人が居れば必ず助ける。

そして武術の腕と時折見せる柔らかさ… 本当にモテるのよ、女から。」

天城「想像以上です…」

如月「そして断る時も、優しく傷つけない様に断るの…」

初風「去年の学芸会でやったロミオとジュリエットでも何故かロミオ役に選ばれて男子からも『野分なら仕方無い』って言われて…

そのせいでさらにファンが増えてるのよね。」

舞風「あったあった… バレンタインの写真。」

榛名「えっと、これは?」

清霜「野分が貰ったチョコだよ。確か何個だったっけ?」

如月「76個。」

天城「桁がおかしい…」

初風「でも本人は舞風にベッタリだから、基本舞風と野分は公認カップルのようなモンよ。」

舞風「そんなんじゃ無いって。野分と私は…」

野分「…勝手に人の話で盛り上がらないでくれない?」

天城「い、いつからそこに…」

野分「私が女ったらしって言われ始めた時くらいです。」

初風「ほぼ最初からじゃない。」

清霜「で、何の用?私と手合わせ?」

野分「違うわ。第一、私が清霜とやっても勝てる訳無いじゃない。」

清霜「私を倒せるのはドモン兄さんとお父さんとお母さん、姉さんくらいよ!」

野分「はいはい。あ、榛名さん。お母さんが呼んでいますので着いてきてもらえませんか?」

榛名「は、はあ…」

《大鯨の部屋》


野分「お母さん、榛名さんを呼んできました。」

大鯨「あら、ありがと。」

野分「では、おやすみなさい。」

大鯨「お休み~。」

パタン

榛名「それで御用とは…」

大鯨「榛名さん。貴女に私の娘、瑞鳳から託されたものがあります。」

榛名「あの人から、私に…」

大鯨「貴女は瑞鳳と同じビルダー、だから貴女に託す物があると。」

榛名「榛名に… 何故…」

大鯨「…榛名さん。実はあの子、貴女に以前までの自分を重ねているのです。」

榛名「えっ…」

大鯨「あの子、艦プラバトルが嫌いだったんです。プラモデルを作るのは好きだけど、戦うのが嫌いで…

でも、大切な仲間に巡り合って戦う覚悟を得て選手権に身を投じました。そしてあの子にドイツ代表選手の一人『ビスマルク』がライバルとして立ち塞がります。」

榛名「ビスマルク…」

大鯨「でも、自分が作った専用艦『信濃・天』と仲間の駆る『レナウン・ヴォーテクス』と『グラーフツェペリン・ラング』の支えを得て彼女を打ち倒しました。

榛名さん、貴女は瑞鳳に良く似ています。だから貴女にも壁が立ち塞がるかもしれません。越えるだけの『力』を持たなければなりません。」

榛名「壁を越える力、ですか?」

大鯨「はい。だから、この艦を貴女に託すようにと…」


瑞鳳が託した艦 直下

条件:戦艦(ただし金剛型・伊勢型・扶桑型・大和型・長門型・ビスマルク級・シャルンホルスト級・レナウン級 不可)

榛名「これは… 『アイオワ級』ですか?」

大鯨「はい。アイオワ級1番艦『アイオワ』です。これに、貴女が壁を打ち破る為の『力』があります。」

榛名「でもこれ、普通のアオイワ… 違う、これ… 船体を展開出来るギミックが…」

大鯨「やはり一発で見抜きましたか…」

榛名「どう言う事ですか…?」

大鯨「そのアイオワには『プロトタイプ・プラフスキー・バスターキャノン』が搭載されています。

信濃・天に搭載された『PBC-typeZ』やグナイゼナウ・クロイツDreiの『PBCtype-H』のオリジナルが…」

榛名「待ってください。PBCって…」

大鯨「朝潮ちゃんから聞いている筈です。粒子を収束させ縮退し放つ一撃必殺の破壊艤装『プラフスキー・バスター・キャノン』の事を。」

榛名「バスター・キャノンについては聞いていますが… 『type-Z』や『type-H』とは…」

大鯨「PBCには数種類あり私の把握している限り、両舷にバレルを展開し粒子を収束させて貫通力を付与する『type-Z』に粒子偏向レンズを展開してホーミングさせる『type-H』とその強化型『type-S』…

重巡洋艦向けにダウンジングサイズ化させた『type-Y』、2隻のオプション艦を使用しロングレンジからの狙撃が可能な『type-I』が存在しています。」

榛名「そんな種類が…」

大鯨「そのアイオワは『type-I』搭載艦『扶桑・天爾改』のパーツ取りに利用され、あとはジャンクパーツとして使用する予定だったものを急遽改造し試作したPBCを搭載し修復したもの…

だから全てのPBCのオリジナル、『プロトタイプPBC』なのです。」

榛名「何故そのような物を私に…」

大鯨「わかりません。ですが、私はこれを貴女に託す様にと言われただけです。」

榛名「そうですか…」

大鯨「そして貴女に伝言があります。」

榛名「伝言…?」

大鯨「『妹達をお願いします』それと『貴女なら、PBC以上の物を作り上げられる』との事です。」

榛名「…」

大鯨「私からの用は以上となります。今日はもう遅いので、お休みなさい。」

榛名「お休みなさい、大鯨さん。」

パタン

大鯨「ふぅ… これで、良いのよね瑞鳳…」


榛名(アイオワPBC搭載型… 私にこれを使えと言うのですか、お姉さんは…)

天城「それで、そのアイオワを…」

榛名「はい、どうしたら良いのでしょうか…」

初風「『プロトタイプPBC』の搭載艦を譲るなんて何考えてるのかしら?」

舞風「戦力的には嬉しいけど、託されたのは榛名だから榛名専用みたいなものだし…」

如月「姉さんの艦プラって確かファイターに合わせて性能を変えてるけど、このアイオワは未調整だからピーキーなんじゃない?」

初風「正直榛名を前線に出すのはキツイわね…」

榛名「やっぱり…」

舞風「清霜はどう思う?」

清霜「多分、瑞鳳姉さんは榛名が使う事を考えて無いんじゃない?」

如月「?」

榛名「どう言う事ですか?」

清霜「多分このアイオワは『サンプル』だよ。だって瑞鳳姉さん『榛名ならPBCを越えられる』って言ってたんでしょ?

ならこのアイオワは『参考にしろ』って事なんじゃないかな?」

天城「何で?」

清霜「私だって父さんの流派・東方不敗の技を使って強くなろうとしてる。その過程で新しい技を会得出来るかもしれない。

だから瑞鳳姉さんは『姉さんの技を使って新しい技を生み出せ』って言ってるんだよ、きっと。」

榛名「あ…」

初風「…アンタ、バカの癖に鋭いわね。」

清霜「誰がバカよ!」

如月「バカかどうかは置いておいて… 清霜ちゃんが言う事が本当なら、このアイオワはあくまでも『参考』って事ね。」

舞風「つまり、榛名自身で新しい『PBCを越えた物』を生み出さなきゃいけないのか…」

榛名「出来るでしょうか、榛名に…」

初風「出来るわ、アンタなら。 アンタは姉さんに似ている、だからきっと…」

《翌日・榛名宅》


古鷹「それで、大学から帰ってくるなり工房に篭ってしまったんですね…」

青葉「榛名さん、大丈夫でしょうか?」

天城「姉さん、一旦のめり込むと止まらないので…」

衣笠「夕飯も要らないって言っちゃってるしねぇ…」

初風「お腹が空けば出てくるわよ。」

野分「そう単純かしら…」

曙「多分清霜と同じタイプじゃないの?」

清霜「どう言う事よ、それ!」

朝潮「極限まで修行し続けて一回倒れたでしょ、清霜。」

秋月「極めるまで出てこない、そんなタイプだと…」

舞風「後でおにぎりでも差し入れしとこう…」

如月「そうね…」



榛名「アイオワ、分解してみましたが…」

榛名(構造も複雑で、スクラッチされたパーツが多い… それにこれでは粒子が収束しないから撃てない…)

榛名「塗料…?」

榛名(少しだけ、PBC発射口に普通じゃない塗料が使われている… これは…)

榛名「これが『アブゾーブ・コーティング』?」

榛名(粒子変容技術… そして周囲に使われているクリアパーツは『RGシステム』の…)

榛名「こんなものでしょうか…」

榛名(模造する事は容易い、でも『私のオリジナル』を作らなければならない… 間に合って全国大会が始まる前くらいですね…)

《地区大会決勝当日》

初風「で、間に合わなかったのね。」

榛名「申し訳ありません…」

朝潮「いえ、榛名さんの作った艦なら性能は他より上回っているのは確かです。」

秋月「勝てます、今回も!」

榛名「では、皆さんお願いします!」

如月「今回は正規空母1、駆逐4、重巡2ね。」

野分「また条件として『艦隊これくしょん』と言うゲームに登場している艦は禁止、みたいです。」

青葉「また面倒な…」

古鷹「面倒だけど、やるしか無いよね。」

曙「ちゃっちゃと倒してしまえば良いのよ。」

天城「そうですね…!」

清霜「じゃあ早く編成決めようよ!」

衣笠「そうそう!早く戦いたいんだから!」

初風「じゃあ発表するわ。」


自軍編成
ファイターと使用艦を必ず書いてください。(改造があるなら改造内容も)

・1人目(ただし、『秋月』or『天城』のみ) 正規空母 直下
・2人目 重巡洋艦 ↓2
・3人目 重巡洋艦 ↓3
・4人目 駆逐艦 ↓4
・5人目 駆逐艦 ↓5
・6人目 駆逐艦 ↓6
・7人目 駆逐艦 ↓7

出撃可能:天城・青葉・古鷹・衣笠・初風・野分・秋月・朝潮・如月・曙・清霜


使用可能艦:『艦これ』に登場する艦『以外』の艦

初風「まず一人目は秋月、アンタの使用艦は『インディスペンス級プリンストン』。」

秋月「はい!秋月、頑張ります!」

初風「二人目に古鷹、使用艦は『重巡インディアナポリス』。榛名、艤装の改造は?」

榛名「はい。日本型重巡の酸素魚雷発射管を装備させました。」

古鷹「扱い慣れた兵装があると戦い易いですから。これで、戦えます。」

初風「3人目は朝潮、使用艦『重巡ボルチモア』。変更点は無い、オリジナル型よ。」

朝潮「了解です。使いこなしてみせます。」

初風「4人目には清霜、使用艦『冬月』。アンタのは仕様を変更して防空戦闘じゃなく、対艦戦闘をメインに行えるようにしてる。」

清霜「酸素魚雷マシマシ… うん、清霜に任せて!」

初風「5人目、野分で使用艦は『夏月』。こっちはオリジナル仕様で防空戦闘を任せるわ。」

野分「わかった。榛名さん、艦プラをお借りします。」

初風「6人目は衣笠、使用艦は『Z39』よ。復帰後の初戦闘、期待してるわ。」

衣笠「衣笠さんにお任せだよ!」

初風「ラストは青葉、使用艦『アルフレード・オリアーニ』。」

青葉「良し、はりきって行きますよ!」

初風「良い?地区大会はこれで終わり。 つまりこれで勝てば全国大会への出場権が手に入る。」

曙「言われなくても理解できるっての。」

初風「そしてここまで勝ちあがってきた相手って事はそれだけ実力があるって事。古鷹、指揮はアンタに一任する。

全員、気を抜かないでかかりなさい。」

榛名「それでは皆さん、御武運を…」


Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


秋月「空母プリンストン、秋月、出撃致します!」

古鷹「重巡インディアナポリス、古鷹、出撃します!」

朝潮「重巡ボルチモア、朝潮、出ます!」

清霜「駆逐艦冬月、清霜、出撃です!」

野分「駆逐艦夏月、野分、出撃します!」

衣笠「Z39、衣笠、行くよ!」

青葉「駆逐艦アルフレード・オリアーニ、青葉、出撃しまーす!」

自軍戦力


プリンストン(秋月)
艤装
・ボフォース 40mm機関砲 22門
・エリコン 20mm機関砲 16門
艦載機
・F6F-5 26機
・SBDドーントレス 10機
・TBFアヴェンジャー 9機

インディアナポリス(古鷹)
艤装
・55口径8インチ3連装砲3基
・25口径5インチ単装砲8基
・40ミリ機関砲28門
・20ミリ機銃8門
・カタパルト(偵察2)
・61cm酸素魚雷発射管2基

ボルチモア(朝潮)
艤装
・55口径8インチ砲9門、
・38口径5インチ砲12門
・40mm機銃48門
・20mm機銃24門
・カタパルト(偵察2)

冬月(清霜)
艤装
・65口径10cm連装高角砲 3基6門
・九六式25mm機銃 3連装5基 単装12挺
・61cm4連装魚雷発射管 1基4門
・九四式爆雷投射器2基
・九五式爆雷 54個
・5連装酸素魚雷発射管2基10門

夏月(野分)
艤装
・65口径10cm連装高角砲 4基8門
・九六式25mm機銃 3連装5基 単装12挺
・61cm4連装魚雷発射管 1基4門
・九四式爆雷投射器2基
・九五式爆雷 54個

Z39(衣笠)
艤装
・150mm単装砲塔3基
・150mm連装砲塔1基
・37mm対空機関砲×14基
・20mm対空機関砲×18基。
・4連装533mm魚雷発射管×2基
・爆雷投射機×4基
・機雷×60発

アルフレード・オリアーニ
艤装
・120mm連装砲 2基4門
・37mm連装機関砲 1基2門
・20mm機関砲 6門
・3連装533mm魚雷発射管 2基
・爆雷投射機 2基

青葉「決勝戦… どんな相手が来るんでしょうねぇ?」

衣笠「どの道、沈めるだけだよ!」

野分「でも焦りは禁物です。相手がどんな手を使ってくるかわかりません。」

秋月「古鷹さん、指示を。」

清霜「と言うか思うんだけどさ、何で古鷹が指揮担当なの?」

古鷹「さぁ…?」

朝潮「本来ならば指揮官向けなのは初風と如月なのだけど…」

青葉「まぁ、もう馴れましたから。」

野分「取り合えず古鷹、最初の指示を。」

古鷹「まずは…」


行動は?(自由安価) 直下

古鷹「牽制射を行います。全艦、砲撃準備!」

青葉「…目標は?」

古鷹「それぞれ別方向に。あくまでも牽制だから、燻り出しが目的だよ。」

朝潮「索敵方法が強引過ぎる… まだ目視も出来て無いのに…」

清霜「まぁまぁ… ともかく撃てば良いんでしょ?」

野分「仕方無い、ここは従います。」

古鷹「全艦、砲撃開始!」


命中判定 直下
85以上で命中

秋月「着弾を観測、全弾外れました。」

清霜「ねぇ、これ砲撃ポイント教えただけじゃないの?」

古鷹「だ、大丈夫な筈…」

野分「急に怪しくなった…」

朝潮「ま、まぁ取り敢えず次の指示を…」

青葉「気付かれて無きゃ良いけど…」

衣笠(大丈夫かな?)


行動は?(自由安価) 直下

古鷹「索敵を行います!朝潮、準備を!」

朝潮「わかりました!」

古鷹と朝潮はそれぞれ別方向に索敵機を放つ!

古鷹「全機、発進!」

古鷹(上手くかかれば良いけど…)


索敵判定 直下
01~20 失敗
21~40 3隻捕捉
41~60 4隻捕捉
61~70 5隻捕捉
71~85 6隻捕捉
86~00 7隻捕捉

古鷹「敵艦発見!数2!」

朝潮「こちらも発見、数3!」


敵艦隊捕捉
・重巡アルジェリー
・駆逐艦アレン・M・サムナー
・駆逐艦ル・コルセール
・駆逐艦ミラン
・駆逐艦モガドール


清霜「5隻だけで空母は見つからなかったかぁ…」

古鷹「朝潮が見つけたのは駆逐艦2と重巡1、私は駆逐艦2… つまり残りの重巡と空母は一緒で艦隊を3つに分けてるのか…」

野分「さて、どう動くか…」



行動安価 直下

古鷹「制空権の確保を!秋月!」

秋月「はい!艦載機、発艦始め!」

古鷹「清霜と野分も前衛に展開、対空戦闘を行って!」

清霜「清霜に任せてって!」

野分「了解です!対空射撃、用意!」


秋月は艦載機を放ち、敵艦隊へと飛ばす!



制空判定 直下
30以上で制空権確保

秋月はヘルキャットを巧みに操り、敵の艦載機を撃ち落す!


秋月「よし…!これで制空権はこちらのものです!」

古鷹「…秋月、敵の機体はわかる?」

秋月「恐らくシーファイアかと思います。」

清霜「シーファイア?」

朝潮「スピットファイアの艦載機仕様よ。スピットファイアの海軍型で…」

衣笠「はいストップ!お話はそれまで!」

青葉「朝潮さんは一度喋ると止まりませんから。」

朝潮「む…」

清霜「こんな時まで勉強はしたくないし。」

野分「清霜が勉強するのってテスト直前だけでしょ。」

清霜「うっ…」

古鷹「無駄口叩かない。秋月、そのまま駆逐艦3隻に向かって攻撃を!」

秋月「了解です!攻撃、始め!」


ル・コールとミラン、モガドールに向けて攻撃を始めた!


攻撃判定
・ル・コール 直下
・ミラン ↓2
・モガドール ↓3

01~15 ミス
16~40 小破
41~70 中破
71~85 大破
86~00 撃沈

秋月の攻撃はル・コールとミランを損傷させてモガドールを炎上させる!

秋月「やった!敵艦1大破炎上、2隻小破相当のダメージです!」

古鷹「よし…!」

清霜「制空権はこっちで、駆逐艦の損傷は大!」

朝潮「これなら…!」



行動安価 直下

古鷹「こう言う時に数を減らすよ!清霜、野分、衣笠!損傷した駆逐艦に対して接近戦を仕掛けて!」

清霜・朝潮・衣笠「了解!」


清霜と朝潮、衣笠はそれぞれ増速させて接近する!


清霜「目標、射程に入ったよ!」

衣笠「主砲、魚雷セット完了!」

朝潮「よし、肉薄するわ!」

清霜「今だ!」

衣笠「砲撃戦、開始しちゃうよ!」

朝潮「撃て!」



攻撃判定
・ル・コール 直下
・ミラン ↓2
・モガドール ↓3

ル・コール
15以上で撃沈

ミラン&モガドール
01~15 ミス
16~40 中破
41~65 大破
66~00 撃沈

ル・コールへの攻撃は失敗したが、ミランに砲弾が直撃して炎上しモガドールはバイタルパートに直撃して爆発した!


朝潮「敵艦1隻撃沈、2隻大破!」

清霜「1隻だけかぁ…」

衣笠「なら魚雷でどう!」


3隻は一斉に炎上するル・コールとモガドールに向けて雷撃を行った!


撃沈判定 
・ル・コール 直下
・ミラン ↓2

10以上で撃沈

2隻に衣笠達の放った魚雷が直撃し、炸裂した!


衣笠「よしっ!撃沈スコアゲット!」

清霜「共同撃沈スコアかぁ…」

朝潮「早く戻らないと奇襲をかけられたときに対応出来なくなる。」

清霜「わかってるって。」

衣笠「さっさと戻ろ?」


秋月「3隻の駆逐艦の撃沈を目視で確認。」

古鷹「よしっ… なら次は…」

CAUTION!

青葉「接近警報!駆逐1、重巡2、空母1が来ます!」

古鷹「ッ…!あれは囮か!」

野分「対してこちらは駆逐2、重巡1、空母1… どうしますか?」



行動安価 直下

古鷹「まず空母を潰すよ!秋月!」

秋月「すみません、補給がまだ…」

古鷹「なら青葉、野分!突撃するから付いて来て!」

野分「了解!」

青葉「青葉、行っちゃいますよ!」

古鷹「古鷹隊、突撃します!続いて!」


野分「目標、インレンジです!」

古鷹「砲撃用意!」

CAUTION!

青葉「敵艦、照準を合わせてきています!」

古鷹「やられる前に先制する!目標、敵空母!」

野分「あれは恐らく『イラストリアス級』です。」

青葉「まぁ、シーファイアが出てきた時点でお察しですけどね!」

古鷹「無駄口叩かない!砲撃開始!」


1隻の重巡と2隻の駆逐艦は敵のイラストリアスに向かって砲撃を行う!



命中判定 直下
01~05 ミス
06~20 小破
21~40 中破
41~65 大破
76~00 撃沈

3隻分の砲弾が甲板に直撃し、爆発を起こす!


野分「よし!飛行甲板に損傷を確認、これで空母は潰せました!」

青葉「おお!」

古鷹「あとは航空攻撃で何とかなる… 離脱するよ!」

CAUTION!CAUTION!

青葉「撃ってきた!?」

野分「魚雷、感12です!」

古鷹「散開して回避!」


回避判定

・インディアナポリス 直下
・夏月 ↓2
・アルフレード・オリアーニ ↓3


01~05 轟沈
06~15 大破
16~20 中破
20~25 小破
25~  ミス

青葉「あ、あわわ!こっちに魚雷が8つも!?」

古鷹「危ない青葉!」


青葉の代わりに古鷹が魚雷の直撃を受ける!


古鷹「ッ!?大破相当、航行不可… ダメージコントロール開始、動けるまでで良いから!」

青葉「古鷹!」

野分「回避しきれない…!」


野分の夏月もまた、魚雷が至近距離で炸裂してダメージを負う。


野分「小破相当… この程度のダメージなら…」

青葉「野分さん!」

古鷹(追撃が来る… 一体どうすれば…!)


現状
衣笠・朝潮・清霜合流:あと1ターン
秋月、補給終了:あと1ターン
古鷹ダメコン:あと2ターン(判定次第で変化)


行動安価 直下

野分「…私と青葉で囮となり、補給とダメコン完了まで接近戦を仕掛けて時間を稼ぎます。」

青葉「出来無い事は無いですが…」

古鷹「お願いできる?」

野分「任せてください!青葉、付いて来て!」

青葉「は、はい!」


2隻は機関出力を上げて突撃を敢行する!


青葉「敵重巡の主砲射程圏内です!」

野分「速度を落とせばそれだけ餌食になりやすい、だから主砲の死角まで潜り込んで戦えば!」

CAUTION!

青葉「ロックオンされてますよ!?」

野分「構わないで!」


そして2隻に向かって重巡の砲撃が放たれる!


青葉「撃ってきた!?」

野分「ジグザグに動けば当たらない!」


2隻は砲撃を掻い潜ってさらに接近する。


青葉「死角に入りました!」

野分「魚雷発射管に装填開始、まずは主砲で『アルジェリー』を肉薄する!」

青葉「よし!撃ちます!」


2隻は攻撃目標をアルジェリーに絞り、攻撃を開始した!



命中判定 直下
01~05 ミス
06~20 小破
21~40 中破
41~65 大破
76~00 撃沈

放たれた砲撃は魚雷発射管に直撃して、そのまま炸裂して誘爆を引き起こす!


野分「ダメージ、中破相当!これなら!」

青葉「もう一隻、『A・ヒッパー級』にも!」


その後方に待機し、空母を護衛している『アドミラル・ヒッパー』にその矛先を向け…


野分「魚雷発射!」

青葉「これで!」


2隻分の雷撃を行う!


命中判定 直下
01~05 ミス
06~15 小破
15~30 中破
31~55 大破
56~00 撃沈

アドミラル・ヒッパーのバイタルパートに魚雷が直撃し、船体がひしゃげた!


野分「撃沈判定!これで役割は果たせた…!」

青葉「離脱しますよ!」


そして2隻は反転するが…


CAUTION!


青葉「駆逐艦がロックしてきましたよ!」

野分「回避運動!」


そして残る駆逐艦『アレン・M・サムナー』から魚雷が放たれた!



月 直下
アルフレード・オリアーニ ↓2

01~05 轟沈
06~15 大破
16~20 中破
20~25 小破
25~  ミス

ミスがありました



アドミラル・ヒッパーのバイタルパートに魚雷が直撃し、船体がひしゃげた!


野分「撃沈判定!これで役割は果たせた…!」

青葉「離脱しますよ!」


そして2隻は反転するが…


CAUTION!


青葉「駆逐艦がロックしてきましたよ!」

野分「回避運動!」


そして残る駆逐艦『アレン・M・サムナー』から魚雷が放たれた!



夏月 直下
アルフレード・オリアーニ ↓2

01~05 轟沈
06~15 大破
16~20 中破
20~25 小破
25~  ミス

野分「しまっ…!?」

青葉「野分さん!」


野分が回避しようとした方向に魚雷が逸れて直撃し夏月はダメージを負う。


野分「中破相当ダメージ… 速力低下、浸水!ダメージコントロールスタート!」

青葉「何としても野分さんを守らないと…!」

秋月『お待たせしました!補給、終了です!』

朝潮『これより合流します!』

衣笠『大丈夫?生きてる?』

清霜『清霜が居ればこんな相手、すぐ片付いちゃうんだから!』

古鷹「これなら…!」


行動安価 直下

古鷹「これで、条件は全て整った…! 全艦、動ける者は全員残存する敵に対して総攻撃をかけます!

野分は私と一緒に後退して。」

野分「了解。あとは任せました。」

秋月「はい!攻撃隊、もう一度お願いします!」


秋月は攻撃隊を放って、再び攻撃を仕掛ける!


朝潮「全艦、一斉雷撃準備!」

衣笠「装填完了、目標固定!」

清霜「狙いも良し!」

青葉「撃てますよ!」

朝潮「全艦、雷撃開始!」


そして残存する艦全てで雷撃を行った。



撃沈判定
・イラストリアス 直下
・アルジェリー ↓2
・アレン・M・サムナー ↓3

15以上で撃沈

残存艦は全ての攻撃を受けて、一隻も残らず撃沈された!


Battle END

Winner“Team WhiteClean”


古鷹「ふぅ… 全員、お疲れ様。」

秋月「何とかやれました…」

野分「油断のせいでダメージを負ってしまいました… 榛名さん、申し訳ありません。」

榛名「大丈夫ですよ。この程度なら一晩あれば直してみせますから。」

初風「じゃあ帰りましょうか。今夜は祝勝会よ!」

青葉「お、良いですね!」

衣笠「肉でも焼いちゃう?」

天城「じゃあ予約入れておきますね。」

舞風「さっすが天城、気が利くねぇ!」

榛名(こうして、榛名達は地区大会の予選を終えました。

8人の過去、それは決して拭えるものではありません。それでも榛名はそれを受け入れて『仲間』として戦う事を選びました。

瑞鳳さんの言った『仲間を信じ、想いを貫く』事は簡単ではありません。でも、榛名は皆を信じています。仲間として、共に肩を並べて戦う者として。

それが私の、ここに居る理由だから。)



第5話『彼女達の過去』 終

第6話(個別回)選択 ↓5まで

1.秋月編『想いの力』…榛名と秋月は街中である噂を耳にする。それはバトルをし、負けた相手の艦プラパーツを奪うハンターの噂だった。
二人は協力して、パーツハンターを炙り出す事に成功するが…

2.舞風編『孤独』…ゴールデンウィーク、野分が修行の為に清霜と共にギアナへと旅立ってしまった。
そして一時的とは言え、野分と離れたことで舞風が徐々に精神的に不安定になってしまう。榛名は励まそうと努力するが…

3.如月編『罪と罰と』…ある日大鯨が沖に出ていた所、ある少女が漂流しているのを発見し保護する。
そしてその少女とは如月が『お姉さん』で居ようとする理由となった少女だった…

では秋月編を第6話に行います。(第7話時に舞風or如月の選択肢を出します)

なんかストーリーがシリアスに向かってるのは気のせいか…?

あと小休止的として小ネタを実施します

今の所
・『続・対決列島』 どうでしょう編、続き。瑞鳳&飛龍VS蒼龍&浜風 (with大鳳&筑摩&大淀)
・『終末の獣』 かつて人が住んでいたある無人島、そこに謎の研究施設があった。瑞鳳達はその研究所を強襲するが…
・『』



↓3までリクエストを受け付けますのでよろしくお願いします。

なお登場可能人物は
潮編、瑞鳳編、榛名編のメインキャラ+一部サブキャラ(RJ、翔鶴、瑞鶴、大鯨、大淀)です。

すみません、書き方が悪かったです。


『続・対決列島』『終末の獣』が確定枠で、それ以外の小ネタを募集すると言う意味です。


内容は基本的に自由安価ですが、無茶なものは却下させて頂く場合があるのでご注意ください。

もう一度↓3までリクエストを受け付けますのでよろしくお願いします。

なお登場可能人物は
潮編、瑞鳳編、榛名編のメインキャラ+一部サブキャラ(RJ、翔鶴、瑞鶴、大鯨、大淀)です。

『続・対決列島』

《ラジオ放送局》

蒼龍「どうも~。ラジオ『メイジン座談会』の時間となりました~、パーソナリティの蒼龍です。」

筑摩「同じくパーソナリティの筑摩です。」

蒼龍「このラジオは初代と2代目メイジン・チクマメンがお送りする、艦プラバトルの情報や質問などに答えていくラジオなのよね。」

筑摩「お便りなども募集していますのでどうぞよろしくお願いします。」

蒼龍「では最初のコーナー…」



「こちら04、ECOAS全員配置完了よ。」

『05了解。そのまま待機でお願いします。』

「合図まで待機、よね?」

『はい。暗号は「ラグビーには気をつけろ、キックオフが迫ってる」です。』

「了解。」

「04は?」

「待機完了しているそうです。コードネーム・メガネ、撮影の用意を。」

「わかっています。カメラバッチリです。」

「01、車の用意は?」

「バッチリだよ。ラジオ点けとくね。」

「私は?」

「02は待機です。笑う準備でもしててください。」

「了解っと。」



蒼龍「じゃあそろそろ時間だね。最後にお便りのコーナー行ってみようか。」

筑摩「えっと… あ、新しいファックスが届いてますよ?」

蒼龍「お、良いね。何々?

PN『真紅の戦乙女』さんから。『ラグビーには気をつけろ、キックオフが迫ってる』… なにこれ?」

筑摩「さぁ…?何故このような時間の無い時にこんなものが…」

バタン!

大鳳「ECOASの皆、お願い!」

蒼龍「まさか…!」

ECOAS一同「ウッス!」ガシッ

蒼龍「放して、てか降ろして!」担がれ

筑摩「何故私まで~!?」担がれ

大鳳「え~どうも、『RJどうでしょう』の大鳳です。

蒼龍と筑摩両名、どうでしょうのロケの為連行致しました。リスナーの皆様、ご迷惑をおかけします。」


瑞鳳「手筈ではそろそろ…」

大淀「あ、来ました!」

<はなして!ちょ、あのメガネね!?

<だから何で私まで~!?

飛龍「wwwwwwwwww」

浜風「こwれwはwひwどwいw」

バタン!ポイッ!

蒼龍「イタタ… 一体なんなのよ…」

大淀「蒼龍さん、旅に出ましょう!」

蒼龍「わけわかんないわよ!」

筑摩「あの、何故私まで…」

飛龍「何と言うか、ノリ…?」

筑摩「」ガーン

大鳳「お待たせ~。二人の荷物も取って来たよ。」

瑞鳳「これで終了。ECOASの皆、ありがとね。」

ECOAS一同「瑞鳳の姉御!お疲れ様っす!」

筑摩「え、えと… すみません、先程デパートで買った北海道物産展のチーズスフレが…」

大鳳「諦めてください。」

筑摩「そんな!?」

大淀「どうでしょうからは逃げられない、それが世界の真理です。」

飛龍「良い、蒼龍?これが本当の拉致ってやつだから。」

蒼龍「PNが『真紅の戦乙女』って事は瑞鳳ちゃんが犯人?」

浜風「発案は私、実行は瑞鳳さんと大鳳さんです。」

瑞鳳・大鳳「イェイ!」

蒼龍「戦術家がやっていいことじゃないでしょ!?」

筑摩「と言うか、スポンサーが黙って無いでしょう…」

瑞鳳「あ、大和さんにはちゃんと伝えましたよ。お腹抱えて笑ってましたし。」

蒼龍「許諾済みなの!?」

大鳳「はい瑞鳳、車出して。目的地は仙台、この前のロケの続きよ。」

瑞鳳「わかってるって。じゃあ出発しんこ~!」

蒼龍・筑摩「降ろして(ください~)!」

《仙台市 瑞鳳実家》

現在の状況
・函館戦 勝者:チーム・どうでしょう班
・青森戦 勝者:チーム・Wおっぱい
・秋田戦 勝者:チーム・Wおっぱい
・岩手戦 勝者:どうでしょう班(なお浜風リバース)



瑞鳳「はい、現在我々は仙台市へと来ております。」

飛龍「まぁ、順序的にはそうなるよねぇ…」

蒼龍「それは良いけど… ここどこ?」

筑摩「ちょっとした武家屋敷みたいな… ここ、文化財では無いのですか?」

瑞鳳「大丈夫大丈夫。ここ、実家だから。」

飛龍「は?」

蒼龍「嘘でしょ…?」

瑞鳳「嘘じゃ無いですよ。だってほら…」

大鯨「ずいほ~!」ダキッ

瑞鳳「ね?」

浜風「本当に実家だったのですね…」

大鳳「私は一回来たから知ってるわよ。」

飛龍「じゃあ名家の出って事?」

瑞鳳「そうでもないような…?」

大鯨「旧華族の一つ、って考えてくれれば良いよ。」

蒼龍「あと実家は模型店って…」

瑞鳳「多経営です。模型店はお母さんの本業で副業で不動産や保育園を…」

浜風「私達、びっくり人間扱いされてますけど一番のびっくり人間って瑞鳳さんのお母様じゃないのでしょうか…」

瑞鳳「それは言わない約束だよ。それで、皆は?」

大鯨「ちょっとゲスト呼んで来てるわ。」

蒼龍「ゲスト、ですか?」


ゲストは? 直下
1.シェフ天城&onちゃん(in榛名)
2.トリオ・ザ・タイツ(青葉・古鷹・衣笠)
3.その他

如月「連れて来たわよ。」

曙「さっさと出なさいって…!」

青葉「ど、どうも~。トリオ・ザ・タイツ、青葉茶タイツです…///」

古鷹「古鷹青タイツです…///」

衣笠「衣笠黄タイツだよ…///」

瑞鳳一行「うわぁ…」

青葉「ちょっとコレドン引きされてるじゃないですか!」

古鷹「だからタイツだけは嫌って言ったのに…」

蒼龍「…なんだろう、顔見知りな気がするなぁ?」

飛龍「奇遇ね、私もよ。コイツら…」

衣笠「ど、どうも… お久しぶりです…」

古鷹「い、生きてたんですね…」

蒼龍「後で積もるお話があるから、予定空けといてね?」

飛龍「たっぷり『お話』しようか?」

青葉・衣笠・古鷹「は、はい!」

野分「まぁちょっとだけ、あの二人は恨みがあるしね。」

初風「それ言ったら私と朝潮もだけど。」

朝潮「恨みを晴らした所で意味はありませんが…」

秋月「喜久○庵でずんだ餅買ってきました。」

大鳳「仙台での対決はずんだ餅ね。」

浜風「牛タンが良かったです…」

筑摩「仙台と言えば牛タンなのですが何故ずんだ餅なのでしょうか?」

大鳳「あくまでも『甘い物対決』企画ですから。良い場所は予約したので、後で牛タンなら食べれますよ。」

大淀「ではルール説明をします。1チームごとに『ずんだ餅 10玉入り』を4つ配布します。

それを食べ終えるごとに1個づつ開封していき一番早く食べきったチームが勝利、となります。順番や誰が多く食べるかはそれぞれのチームで決定してください。

また今回から『どうでしょう班』に大鳳さん、『Wおっぱい』に筑摩さんが加入して頂く事になります。」

飛龍「よし、大鳳が居るなら…!」

大鳳「甘い物は好きだから任せてください。」

蒼龍「筑摩さん、よろしくね。」

筑摩「全力で挑ませていただきます。」

大淀「また、今回はトリオ・ザ・タイツも対決に参戦して頂きます。タイツが勝利した場合、両チームに罰ゲームがあるのでご注意ください。」

青葉「よーし、やっちゃいますよ!」

古鷹「絶対勝たないと見せ場が…」


舞風「全員準備はOKだね?」

清霜「いっせーのーで…」

大鯨「レディー・ゴ~♪」


勝敗判定 コンマの一番高いチームの勝利
・どうでしょう班 直下
・Tおっぱい ↓2
・トリオ・ザ・タイツ ↓3(+補正15)

筑摩「ラスト一箱です!」

蒼龍「任せるよ、浜風ちゃん!」

浜風「ビックリ人間の名にかけて…!」

瑞鳳「大鳳!ラスト!」

飛龍「お願い!」

大鳳「の、喉に… げほっ…」

青葉「うぐ… もう、駄目…」

古鷹「もうちょっとだよ青葉!」

衣笠「私達が罰ゲームのハメになるんだよ!?」

浜風「うぷ… 完食、です…!」

大淀「勝者、チーム・Tおっぱい!」

蒼龍「やっぱチーム名が酷いわね…」

筑摩「後で変更致しましょう…」

大鯨「じゃあ、トリオ・ザ・タイツは…」

大淀「罰ゲームです。」

古鷹「そんなぁ…」

大淀「では執行者さん、お願いします。」


♪((o▽n)のテーマ)


天城「ピストル天城へようこそ!撃ち抜くぞー!お見舞いするぞー!」(ヤケクソ)

(o▽n)(in榛名) ※華麗なステップ

衣笠「あ…」

古鷹「死んだ、かも…」

青葉「これ、ガチでやばいヤツじゃないですか!?」

⊂(o▽n⊂)ビシィッ! ※死刑っっ!!のポーズ(onちゃんカレンダー参照)

瑞鳳「あれ、H○Bから借りたんですね…」

飛龍「どうりで脇の方からシューシュー聞こえた訳だ。」

蒼龍「にしてもキレの良い動きするわね。」

大淀「中の人、週末は遊園地で1年くらいスーツアクターのバイトをしていたそうです。」

浜風「慣れているのですね。」

大鳳「ヤ○ケンと全く同じ動きをしてる…」

筑摩「それだけ技量が高い、と言う事ですね。」

天城「ではこちらが本日の品です!」

⊂(o▽n⊂)死刑ッッ!


メニューは?
1.エビチリ(殺人兵器)
2.海老とブロッコリーのスパゲッティ オーロラ風(食べれない事は無い)
3.グレーリング飯&ムース汁(生臭いだけ)
4.その他

天城「本日のメニュー『エビチリ』です!」

⊂(o▽n⊂)死刑ッッ!

青葉・古鷹・衣笠(最悪だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?)

(o▽n)(今回は私が一応監視してましたがあくまでも『監視』だけなのでどうなってるかは榛… onちゃんは知りません!

因みに一応料理本は渡してますがどうなったかも知りません!)

衣笠「あ、衣笠さんは海老に関してドクターストップが…」

古鷹「あ、逃げる気!?」

大鯨「衣笠ちゃんは海老アレルギー発症してるから駄目だよ。診断書もあるし。」

青葉「うぐぐ…!」

衣笠(危ない… 入院しといて良かった…)

大鯨「だから、こっち。」ドン

衣笠「え、えと… これは?」

大鯨「ワカサギの活け造り、勿論天城ちゃんお手製。」

衣笠「」

大淀「では、実食タイムスタートです。」


ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ


飛龍「…なんだか可愛そうになってきた。」

蒼龍「今回問い詰めるのは止めとく。でも…」

瑞鳳「あの、お二人はあの3人を…」

飛龍「…アイツらは、私達に嘘の情報を流してこの世界に転移する原因を作った『暗部』連中の一味よ。

尤も『暗部』の存在を知ったのは初風や朝潮と再会した時だけど。」

蒼龍「『海軍省特務諜報部』、聞こえは良いけど実際はただの汚れ仕事専門の連中。そして私達はアイツらにハメられて…!」

初風「『MI攻略作戦』なんてのは連中の思惑、事実とは違う敵泊地の情報を流して私達を始末しようとしたのよ。」

朝潮「深海棲艦との戦争継続による特需を望む連中の為に… それで唯一の生き残りが私達、と言う事です。」

瑞鳳「…あの3人殴って良いかな?」

初風「殴る必要は無いわ。3人を問いただしたらその事実を知らなかったもの。恐らく流したのは別の連中よ。」

朝潮「それに今は榛名さんに従順です。改心した、とは言い切れませんが…」

瑞鳳「わかった…」


浜風「何の話をしているのでしょう…」

大鳳(きっと『あの世界』の事ね…)

筑摩「大鳳さん、何か知っていますか?」

大鳳「私にもさっぱり…」

大鯨「じゃあね、瑞鳳。」

瑞鳳「また今度。お父さんにも宜しく言っておいて。」

大鯨「わかった。 ねぇ、瑞鳳?また、危険な事…」

瑞鳳「危険だって事は承知してる。それでも私は戦うよ。」

大鯨「私は、瑞鳳が無事ならそれで良いのに… 何も自分から火の中に…」

瑞鳳「確かに私だけならそれでも良いかもしれない。でもね、大切な人が居なくなって今も泣いて悲しんでる人が居る…

なら私は、悲しみを一つでも多く消し去る為に戦う。一人でも多くの人を助け出す。」

大鯨「そう… 変わったね、瑞鳳。」

瑞鳳「よく言われてる。 大丈夫、終わったらちゃんとお母さんに皆と一緒に顔を見せるよ。」

大鯨「本当?」

瑞鳳「本当だよ。伊達に『真紅の戦乙女』なんて呼ばれて無いから。」

大鯨「クスッ… 誰よ、そんなあだ名つけたの…」

瑞鳳「模型雑誌に文句言って。信濃が赤いから、と言うか私のパーソナルカラーが赤だからつけられたみたいだけど。」

大鯨「通り名は死亡フラグって言うけどね。」

瑞鳳「大丈夫。私なら、私達ならそんなフラグくらい『絆』の力でへし折ってやるんだから。」

大鯨「じゃあ、また会うときまで元気でね?」

瑞鳳「お母さんも。」


蒼龍「もう良いの?」

瑞鳳「はい。話したいことは話しました。」

飛龍「今度の作戦は一番瑞鳳が危ない役目… 大丈夫なの?」

瑞鳳「死ねない理由、作っておきましたから。」

大鳳「なら安心ね。私がサポートするから一緒に帰りましょ?」

浜風「『オペレーション・セイヴァー』… 私達以外のメンバーは動いてると言うのに…」

瑞鳳「大丈夫だよ。アンリミテッドだって生き残ったんだから、今度もきっと… だから今は目の前のお仕事に集中しましょ?」

浜風「そうですね…」

大淀「そろそろ行きますよ~。」

瑞鳳「は~い。」


移動時イベント 直下

noちゃんが少しの間旅に同行する。

>>471

「onちゃん(榛名)」じゃなくて「noちゃん(誰か)」ってことですか?

秋月「行ってしまいましたね…」

清霜「元気にしてると良いなぁ…」

舞風「あれ、榛名は?」

野分「どこにも居ない… まさか…!」

大鯨「榛名ちゃんならロケで川越まで一緒に行くみたい。」

初風「あれ、onちゃんのきぐるみ… 確かバッテリーが…」

朝潮「じゃあ何着てるの?」

天城「黒い方が無くなってます!」

曙「noの方着てるの!?」

如月「きぐるみって蒸れるのよねぇ… 大丈夫かしら?」


(n∀o) シューシュー

瑞鳳「ねぇ、noちゃんがいつの間に…」

大淀「川越までのロケに同行するそうです。」

浜風「狭い車内なのに面積大きいし、シューシュー五月蝿いです…」

筑摩「あの、苦しく無いのですか?」

(n∀o)<ハイ!noちゃんは大丈夫です!

蒼龍「マスコットが喋るな!」スパーン

Σ(n∀o) ガーン

飛龍「取り敢えず脱いだら?」

大鳳「と言うか、脱いでください。」


(n∀o)の判断 直下
1.車中は脱ぐ
2.脱がない

(n∀o)ガサゴソ

筑摩「あ、脱ぐのですね。」

榛名「ふぅ… スーツアクターのお仕事は久しぶりでしたので、少し疲れました。」

大淀・瑞鳳以外全員「」ポカーン

榛名「あの、どうかなさいましたか?」

飛龍「い、いや… こんな美人さんがスーツアクターしてたなんて…」

大鳳「もう少しオッサンな人かと思いました…」

瑞鳳「スーツアクター榛名さんだったんですか!?」

榛名「ええ。天城が出る、と言う事で榛名も付き添いで。」

浜風「お知り合いですか?」

瑞鳳「お母さんのツテで一回話しただけど…」

大淀「あ、一応スーツアクターなので『簡易onちゃん』つけておいてください。noちゃんは借りれなかったので。」

榛名「あ、はい。」モゾモゾ

飛龍「あれ、公式通販で同じの売ってるよね。」

浜風「因みに>>1も持ってるそうです。」

《山形》

(n∀o) 軽やかなステップ

飛龍「ご機嫌ね…」

蒼龍「一人暮らしだと旅する余裕も無かったらしいからね。」

大淀「では早速対決して貰いましょう。

今回はさくらんぼ狩り対決です。制限時間は一時間でさくらんぼのヘタが終了時に多かったチームの勝利です。

またお腹の弱い飛龍さんへのハンデとして蒼龍さんはまずこの『ラ・フランス羊羹』を2個食べて頂きます。」

大鳳「今回は負ける訳にはいかないわ…!」

瑞鳳「絶対勝たないと追いつかれる…!」

浜風「筑摩さん、蒼龍さん。私の指示に従ってください。確実に、勝利する為に。」

筑摩「わ、わかりました。」

大淀「ではスタート!」


勝敗判定 コンマの一番高いチームの勝利
・どうでしょう班 直下
・Tおっぱい ↓2

浜風「次はあそこを重点的に!届く範囲のものを収穫してください!」

筑摩「はい!」

蒼龍「よし、これなら…!」


大鳳「あっちは背が高い筑摩さんが居るからちょっと厳しいわよ。」

飛龍「それに浜風が的確に低い所から取ってこっちの妨害してるからジリ貧じゃない!」

瑞鳳「私が取ります!二人は食べることに集中して!」バッ

大鳳「瑞鳳の身体能力なら…!」


榛名(簡易on装備)「あ、お土産に少し買っていきましょう。」モグモグ

大淀「社のお土産にしましょうか。」モグモグ


瑞鳳「もらったぁ!」バッ

蒼龍「しまっ!?」

筑摩「一瞬で木になってるさくらんぼを全て収穫した!?」

浜風「くっ…!瑞鳳さんの身体能力を計上するのを忘れていました…!」

蒼龍「ならこっちの木で!」

瑞鳳「秘技!分身殺法・ゴォォォォッド・シャドォォォォ!」ババババ

瑞鳳's「「「「「「ディーフェンス!ディーフェンス!」」」」」」

浜風「姑息な手を…!」

筑摩(いや、それ浜風さんが言えたセリフじゃ…)


大淀「タイムアップ!勝者、どうでしょう班!」

大鳳「やったわね!」

飛龍「どうよ!」

瑞鳳「私達の勝ち!」

浜風「この私が読み違えるなんて…!」

蒼龍「正攻法なら勝てたのに…」

筑摩(いえ、浜風さんも瑞鳳さんも大人げ無かったような…)

⊂(n∀o⊂)ポンポン

蒼龍「慰めないでよ!」ゲシッ!

Σ(n∀o)ガーン


移動イベント 直下

《あるSA》

榛名「あの、お聞きしたいのですが… 瑞鳳さんはどうやって飛龍さんと蒼龍さんに出会ったのですか?」

瑞鳳「あぁ… それ聞きますか…」

蒼龍「初風とか朝潮から話は聞いてるのね、『艦娘』についての。」

飛龍「同じチームなんだから聞いてるか、そりゃ。」

榛名「あの、何か変な事を聞きましたか?」

飛龍「違う違う。私と瑞鳳の出会いかぁ… あれから1年も経ってるのね。」

瑞鳳「あっと言う間ですね、時間って…」

飛龍「私が瑞鳳と出会ったのは四月の中旬よ。

『MI攻略作戦』の途中で『光』に呑まれてこの世界に転移して、この世界をワケが解らないまま彷徨って…」

瑞鳳「それでお互い前方不注意でぶつかっちゃって… その時の飛龍さん、確か2日くらいご飯食べてなかったんでしたっけ?」

飛龍「そうそう。お金も無いし、公園の水道で飢えを凌いで… でもその時瑞鳳に余ってるチョコ貰ってなんとかお腹を満たせたんだよねぇ。」

瑞鳳「でもその後、私がバトルで負けそうになった時に飛龍さんが割り込んで『恩返しする』ってその相手を倒してくれたんですよ。その後どっか行っちゃいましたけど。」

飛龍「で、その後餓死寸前の時に瑞鳳に拾われて今に至るって訳。」

榛名「そうなんですか… では蒼龍さんは?」

蒼龍「あんまり、この話はしたく無いんだけどなぁ… まぁ、私が2代目メイジンってのは知ってるよね?」

榛名「模型雑誌でも有名ですよね。ラジオもやっていましたし。 『優しいメイジン』だってブームだと…」

蒼龍「PPSE、前までバトルシステムを運営していた所に所属してたときは真逆だったの。相手の弱点を突き、完膚無きまで叩きのめすただの外道…

あの時の私は『N_i_t_r_o』ってシステムの被験者で所謂『強化人間』ってヤツにされてたの。」

榛名「どうして…」

蒼龍「この世界に転移したばかりの私は瀕死の重傷だった。でもマーサ・ビスト・カーバインって人に拾われて実験道具にされてた…」

榛名「マーサ・ビスト・カーバインって、あのアナハイム社長婦人で『お台場事件』の真犯人…」

蒼龍「そう、その腐れ外道ババアよ。私は戸籍の無い成熟した肉体を持ったサンプルとして治療と衣食住の確保の代わりに実験に参加することになった。

そして私は『n_i_t_r_o』に最も適合して情緒が安定していたからメイジンに選ばれた。」

榛名「その『n_i_t_r_o』と言うのは…」

瑞鳳「正式名称『NEWTYPE INIECTION TRACE REFOMED OLDTYPE』。文字通り人間を兵器に『作り変える』んです。

反応速度や戦闘能力を向上させ、人格を攻撃衝動の塊へと作り変える最低最悪な忌むべき禁忌…」

蒼龍「そして使用者の命を文字通り『燃やす』システムよ。現に大会中に私と同じ被験者だった『ジョシュア・エドワーズ』が死亡した。」

飛龍「大会中だと私だけが唯一『n_i_t_r_o』の使用ファイターを抑え込むことが出来た。逆に言うと私しか抑え切れなかった程強力な能力だった


尤も、決勝戦じゃ薬理強化を受けた連中が吹雪、イセ、大鳳、愛宕、ユキカゼに倒されてたから私以外でも渡り合えてたかもしれないけど。」

蒼龍「話を戻すけど、私は『n_i_t_r_o』の適合者としてその能力を試すため世界選手権へ出場した。そして私がフラッと外出した時、ヤンチャな連中に襲われそうになったの。そこで私は瑞鳳ちゃんに助けられた。」

瑞鳳「と言っても頭に血が上って相手をボコボコにしただけですけど。」

蒼龍「その時の私は飛龍の事を憎んでたの。私と違って辛い思いもしてない、命の危険も無くのうのうと暮らして… たった一人、大切な相棒だったのに。」

飛龍「私が、あの世界で助けられていれば…」

蒼龍「たらればの話は無し。今こうして生きてるだけで充分だよ。 それで準決勝で私達は戦う事になった。私は『n_i_t_r_o』を使って命を投げ捨ててまで飛龍を倒そうとした。憎しみだけでね…

でも、瑞鳳ちゃんの呼びかけと飛龍の説得、そして偶然発生した『プラフスキー・バースト現象』によって私は『n_i_t_r_o』から解放されたの。」

瑞鳳「で、その後行き場の無い蒼龍さんはウチに来た、と言う事です。」

榛名「そんな壮絶なお話が…」

飛龍「はいはい。これで辛気臭いお話は終わりにして、そろそろロケに戻りましょ?」

蒼龍「そうね。行きましょうか。」

《福島》

大淀「福島の対決内容ですが… こちらです。」デーン

飛龍「え、何これ…」

大淀「須賀川名物『くまたぱん』と南相馬銘菓『凍み天』です。『ま○どーる』とか『ゆべし』、『薄皮饅頭』でも良かったのですがnoちゃんが『福島なら絶対これだ』と推すので。」

(n∀o)v

蒼龍「アンタか!」スパーン

(n∀o)(どちらも口の中にある水分を奪い取り、喉に嫌と言う程絡みつき、そしてボリューミーで甘いお菓子。まさに対決には相応しいでしょう。)

浜風「絶対これ嫌がらせですよね!?」

大鳳「このくまたぱんって確か超甘い黒糖饅頭に砂糖水でコーティングして、さらに砂糖を塗したってシロモノじゃ…」

筑摩「これは喉に詰まりますね…」

瑞鳳「凍み天は仙台駅構内にも店舗構えてるから知ってたけど…」

(n∀o)(凍み天のお店は仙台駅だけでは無く『イ○ンモール名取』や岩沼、亘理などにもあるんです。

因みにどちらも全国配送を承っているので興味のある方はぜひご賞味ください。)

大淀「ルールは簡単、この二つを6個づつそれぞれのチームに配り先に食べきった方が勝利です。

また飲み物OKなルールですが、各チームそれぞれ350ml缶1本のみなので配分には気をつけてください。」

蒼龍「カロリーやばそう…」

飛龍「これ終わったらまた走りこみね…」

大淀「ではスタート!」

勝敗判定 コンマの一番高いチームの勝利
・どうでしょう班 直下
・Tおっぱい ↓2

浜風「ここで負けてはびっくり人間の恥…!蒼龍さんに筑摩さん、くまたぱんを全て私に!」

蒼龍「良いけど…」

筑摩「一体何を…」

浜風「行きます!」ガブッ

(n∀o) (何と言う事でしょう。浜風さんが、一気にくまたぱん6つ全てを口の中に放り込んだではありませんか。)

浜風「げほっ… 何とか呑めた…」

蒼龍「なんて無茶を…」

浜風「すみません、凍み天はお任せします…」

筑摩「犠牲は無駄にしません…!」


飛龍「なんて意地なの、浜風…!」

大鳳「瑞鳳が変に育てたから…」

瑞鳳「私のせいなの!?」


大淀「ゲームセット!勝者、チームTおっぱい!」

浜風「これで、岩手の借りは返しました…!」

蒼龍(北海道の方が痛いけどね…)

筑摩「浜風さん、凄いです…」



移動イベント 直下

瑞鳳の弟子(仮)のセカイが行き倒れてる
無理なら↓

>>489

すみませんが瑞鳳はまだ弟子が居ないので…


再安価 直下

《またどっかのSA》

蒼龍「牛串が美味しい…」

飛龍「本当に塩気が無いとやってけないわ…」

浜風「蒼龍さん、自分は巻き込まれた風を装ってますけどこの企画立てたの蒼龍さんですからね?」

蒼龍「うぐ… 痛いところを…!」

(n∀o)<自業自得です!

蒼龍「だから喋るな!」スパーン

大鳳「と言うか、何で浜風ちゃんが参加してるの?」

浜風「曰く、策に嵌めるなら策士が必要との事で。」

瑞鳳「策士、って戦術指揮官ってことね。」

筑摩「浜風さんは『プリンツ・オイゲン・クロイツZwei』のファイターで、チームの指揮を担当してましたね。」

飛龍「浜風の読みが外れてピンチになったのって決勝大会の一回戦だけじゃない?」

浜風「戦術担当として、セルゲイ・スミルノフの指揮は敬服に値しました。まさか私の読みがあそこまで完全に裏目に出るなんて…」

大鳳「あの戦闘は冷や汗モノだったわ。しかも唯一の空母がフェネクスじゃなくてラングだったから近接戦闘も出来無いし。」

飛龍「400のシェルが無ければやられてたしねぇ。」

⊂(n∀o) チョイチョイ

瑞鳳「どうかしましたか?」

⊂(n∀o⊂) ビシッ

大鳳「あれは…」


長門「ふっふっふ… やっと手に入れた、この2mテディベアを!」


瑞鳳「ま、た、か…!」

飛龍「箱根でもテディベア持ってなかった?」

瑞鳳「榛名さん、ちょっとそのnoちゃん貸してください。」

(n∀o)?


チョイチョイ

長門「誰だ?」

(n∀o)←in瑞鳳

長門「パレード星人のnoちゃんだと!? こんな所にも出張していたとは僥倖だ!このまま一緒に写真を…」

(n∀o) 宙返り

長門「なっ!?」

(n∀o)<次元覇王流・旋風竜巻蹴り!  

ドゴォォォォォォォォ


大鳳「生きてるの…?」

飛龍「多少加減はしてる筈だけど…」

榛名「人間離れしているとは聞きましたが、まさかここまで…」

《栃木》

大淀「栃木に着きました。さぁて、栃木と言えば那須高原!つまりは…」

浜風「私の領域、と言う事ですか…!」

瑞鳳「2秒で牛乳瓶1本を飲み干す浜風ちゃん…」

飛龍「でも言うほどキャパ無いから岩手でリバースしたけどね。」


VTR
浜風(牛乳の早飲みは得意!私の領域です!)ゴクゴク

飛龍「一本に2秒!?早すぎる…!」

浜風「ブホォ!?」

蒼龍「は、鼻から牛乳が…」

飛龍「どうやら気管に牛乳が入っちゃったみたいね…」

浜風「」オロロ

瑞鳳「あ、リバースした。」


浜風「黒歴史を再生するの止めてください!?」

大鳳「大丈夫よ。この後全国放送が控えてるから。」

浜風「」ガーン

⊂(n∀o) ポンポン

浜風「五月蝿い!」ゲシッ

Σ(n∀o)

蒼龍「まぁ、そうなるわね…」

筑摩(一番noちゃんに暴力振るってる人の言える事ではないような…)


大淀「では今回の対決です。栃木では各チームにこの『チーズケーキ』を1ホールとノーマルの牛乳瓶6本、そして『レモン牛乳』6本を用意しました。

今回はチーズケーキの後に牛乳を飲んでいただき、先に全部無くなったチームの勝利です。また今回を含み以降は『リバースしたら敗北』と言うルールを付与させていただきます。」

榛名(簡易on)「理由としては微妙に絵面が汚いから、と言う事です。

では、レディーゴー!」


勝敗判定 コンマの一番高いチームの勝利
・どうでしょう班 直下(+補正20)
・Tおっぱい ↓2

大淀「飛龍さんと蒼龍さんが殆ど同時にチーズケーキを食べきりました!」

飛龍「大鳳、ノーマルは後任せた!」

蒼龍「筑摩さん、レモン牛乳お願いします!」

大鳳「はい!」

筑摩「わかりました!」

榛名「ここで大鳳さんが一歩リード、どうでしょう大食いランク第4位なだけあります。」※1位イセ、2位402、3位赤城

大鳳「よし、瑞鳳!レモンは任せるわよ!」

瑞鳳「任せてって!」

筑摩「くっ…! 浜風さん!」

浜風「全力で行きます!」

大淀「ここで浜風さん猛追する!やはりびっくり人間浜風、なんてスピードでしょう!」

浜風「うっ…」

浜風(吐きそう、でも耐えないと…! 私の意地にかけても。)

飛龍「もう、ゴールして良いんだよ?」

大鳳「貴女はもう充分頑張った、だからもうゴールしても…」

浜風「あ…」

榛名「汚い!飛龍さんと大鳳さんが悪魔の如くささやく!」

浜風(もう、ゴールしても…)

蒼龍「駄目!絶対駄目よ!」

筑摩「女性として駄目です!」


浜風(ゴール…!)


浜風「ブフぉッ…」ガクッ

大淀「ここで浜風さんが鼻から牛乳を噴出し、満面の笑みを浮かべながら崩れ落ちた!」

蒼龍「あ、あぁ…」

筑摩「負けてしまいました…」

榛名「勝利したのはどうでしょう班です。しかし…」

瑞鳳「二人共、正座。」

飛龍・大鳳「はい。」

瑞鳳「あのねぇ!?卑怯にも程があるわよ!? しかも浜風ちゃんに新しいトラウマ植えつけてどうするの!

いくら勝つためとは言ってもやって良い事と悪い事の区別くらいあるでしょう!?」

大淀「お説教が始まってしまいました…」


移動イベント 直下

《いろは坂 休憩所》

瑞鳳「走り屋の名所よね、いろは坂って言えば。」

大鳳「バイク乗りからしたら関係無い話だけどね。」

飛龍「ねぇ、何か荒くれ者みたいな人達しか居ないんだけど…」

瑞鳳「ま、偏見かもしれませんが走り屋なんて他人の迷惑を考えられない連中が殆どですから。」

(n∀o)♪

「姉ちゃん達ぃ、俺らと一緒に遊びに行かない?」

「そうそう。俺ら凄く走り上手いから、きっと満足するよ?」

大淀「すみませんがテレビの撮影中でして…」

「じゃあ俺ら映してよ。きっと良い視聴率取れるよ。」

蒼龍「どっからそんな自信が沸いてくるのかねぇ?」

浜風「行きましょう、関わるだけ無駄です。」

筑摩「ロケに戻る方が得策ですね。」

「ちょ、待てよ!」ガシッ

浜風「ひっ…!?」

瑞鳳「大淀さん、V止めてください…!コイツらだけは…!」

(n∀o) バックステップ…

「あ゛?」

(n∀o) ドロップキック!

「痛っ!?何すんだよ、テメー!」

大淀「榛名さん!?」

(n∀o)<勝手は、noちゃんが、許しません!

「上等だ!表出ろ!」

(n∀o)<暴力に訴えるとは車乗りの風上にもおけません!走り屋なら車で勝負です!

「はっ!勝てると思うなよ!」



1時間後…

(n∀o)♪

浜風(何と言う事でしょう、榛名さんはnoの着ぐるみを着たまま私達をワンボックスカーに乗せコーナー攻めを行い、挙句の果てには相手の車を追い込んでスリップさせて見事に勝利してしまいました。)

榛名「ふぅ…」

瑞鳳「あの、榛名さん?貴女一体どこでこんなドラテクを…」

榛名「以前峠攻めをするヤンチャな人達を取り締まるアルバイトをしていまして…」

大鳳「いや、何でnoを着たまま運転できるの…?」

榛名「相手に顔や素性がバレると危ないので原則着ぐるみ着用です。」

飛龍「ねぇ、もしかして榛名さんって…」

蒼龍「瑞鳳ちゃんや浜風ちゃんと同じびっくり人間の類じゃない…?」

《埼玉》

大淀「はい、川越市に着きました。」

大鳳「ここでは何で対決するんです?」

大淀「川越市は菓子屋横丁と言うものがあります。そこで榛名さんに菓子屋横丁に出向いていただき、お菓子を買ってきていただきます。

それで対決する、と言う流れです。」

瑞鳳「つまりは、榛名さん次第って事…?」

浜風「くまたぱんと凍み天を考案したのって確か榛名さんですよね…?」

榛名「はい、榛名はコミッショナーでも大丈夫です!」

飛龍「それが一番マズイんだって!?」

蒼龍「絶対ロクなもん買って来ないでしょ?」

筑摩「お任せするしか無いのでしょうね…」


榛名「買って来ました~。」


榛名が買ってきた駄菓子 ↓4まで

榛名「えと『うまい棒 コーンポタージュ味』を2袋(計60本)に『キャベツ太郎』大袋2つ(計60袋)、『麩菓子』を6本に『十万石饅頭』10個入りを2つです。」

飛龍「鬼だ!絶対鬼だ!」

浜風「なんでこう喉の水分を奪うものばかりをチョイスして…!」

筑摩「なんか、こうチョイスに悪意しか無いような…」

大淀「因みに今回は飲み物はありません!」

蒼龍「こっちのメガネも鬼畜か!」

大鳳「水無しってこれ、相当厳しいわよ…」

瑞鳳「なんとかしないと…!」

飛龍「コミッショナーに榛名ちゃんを選んだ時点でロクな事しないって思ってたけど…」

蒼龍「まさかここまでコンビで残虐な事してくるなんて…」

大淀「榛名さん、今度の企画は是非お願いします。」

榛名「はい、榛名は企画担当でも大丈夫です。」

瑞鳳「いやいやいやいや、絶対加えちゃ駄目だって!」

大鳳「この人の妹さん含めて何人か死者でちゃいますよ!?」

大淀「はい、雑談はそこまで。 今回のロケ最後の対決です、レディーゴー!」


勝敗判定 コンマの一番高いチームの勝利
・どうでしょう班 直下
・Tおっぱい ↓2

浜風「饅頭が喉に…!」

蒼龍「何でこんなにうまい棒ばっか…!」

筑摩「ああ、もう麩菓子は…」

瑞鳳「きゃべつ太郎、嫌いになりそう…」

大鳳「絶対これ嫌がらせじゃないの…?」

飛龍「降参したい…」

⊂(n∀o⊂)降参は死刑っっ!

大淀「降参はnoです。noちゃんだけに。」

蒼龍・飛龍「後で覚えてろ、メガネに黒いの!」



浜風「勝った…」ドサッ

筑摩「な、何とか…」

蒼龍「も、もう暫く駄菓子は要らない…」



大淀「では今回のロケはここまでです。お疲れ様でした。」

(n∀o)ノシ

飛龍・蒼龍「待て。」ガシッ

浜風「よくも私達を…!」

瑞鳳「こんな苦痛な企画に!」

瑞鳳「誘いましたね!」

大鳳「恨み、晴らさせていただきます!」

筑摩「私なんて拉致されたんですよ!」

大淀「榛名さん、車出して!早く!」

(n∀o)<ドアに引っかかりました!

大淀「そんな!」

全員「「「「「「覚悟しろ、この鬼共!」」」」」」


ギャァァァァァァァァァァ


『続・対決列島』終

温度差の酷い、シリアスが入ります。


『終末の獣』

《八丈小島》

「調整の方はどうだ?」

「完了し、実戦投入可能な者は16名。調整がもう少しで完了する者は12名です。」

「良いペースだ。このまま生産を続行…」

ズドォォン!

「なんだ!?」

「何者かがこちらを襲撃しています!」

「馬鹿な…!ここは発見されていない筈だ!」

「しかし現に…」

「遺憾ながらここは放棄する…!総員、脱出準備!調整が終わってなくとも出せる連中は全て出せ!」

《旗艦・イセ 戦闘ブリッジ》

翔鶴「第一次攻撃、目標へ命中。」

浜風「わかりました。瑞鶴さん、攻撃を続行してください。」

瑞鶴「オッケー…!イセさん、目標点への発射お願いしますよ!」

イセ「わかってる。ユキカゼ、そっちは?」

ユキカゼ『蒼き艦隊から借り受けた再生したナガラ5隻による包囲網構築、76%まで完了。

所定位置到達まで残り20分。』

浜風「予定通り… あとは…」

翔鶴「! 島からこちらへ向けて接近する反応有り、サイズは人間大!」

瑞鶴「お出ましね…!数は!」

イセ「28。拉致被害人数の7割ってとこ。」

浜風「想定よりちょっと早い対応ですが、丁度良いタイミングです。

01、04!敵艦娘の出撃を確認しました。スタンバイの方は?」

瑞鳳『とうに終わってるよ。』

大鳳『こっちも大丈夫。』

浜風「『オペレーション・セイヴァー』の目的は拉致被害者の保護、そして拉致犯人の確保が目的です。」

瑞鳳『わかってるよ。出来るだけ加減はするから。』

大鳳『私は制空権の確保に徹する予定だから大丈夫よ。』

浜風「では11、お願いします。」

400『了解。』

400『カタパルトへの接続完了。浮上開始します。』

大鳳「まったく、ロケが終わったばかりだってのに…」

瑞鳳「ごめん。本当なら私の我侭だから私だけで決着をつけるべきなのに…」

大鳳「だから瑞鳳は背負い過ぎなのよ。霧だけじゃなくて、少しは私の事も頼って欲しいわ。」

瑞鳳「大鳳には充分頼ってる筈なんだけどねぇ。現に今回は私の背中を直接預ける訳だし。」

大鳳「戦闘以外も、ね?」

400『浮上完了、ハッチ開放。二人共、出撃してください。』

瑞鳳「わかった。あと…」

400『わかっています。解放した敵艦娘は私が回収します。』

瑞鳳「ありがと。じゃあ行くよ、大鳳!」

大鳳「行くわよ、瑞鳳!」

瑞鳳「航空母艦・瑞鳳、推して参ります!」

大鳳「正規空母・大鳳、出撃します!」




大鳳「目標を目視で確認したわ。第一次攻撃隊、発艦開始!」

瑞鳳「よし、背中は任せたよ! うぉりゃぁぁぁぁぁ!」


瑞鳳は接近戦を仕掛ける1人の艦娘を思いっきり殴りつけ、海面へと叩き付ける!


瑞鳳「まずは一人…!」


そしてその上空から流星艦上攻撃機が魚雷を投下して、2人の艦娘に直撃させて動きを止めさせる。


瑞鳳「大鳳!」

大鳳「大丈夫、狙ったのは艤装だけ。戦闘能力さえ奪えば…!」


そして二人は互いに連携を取って一人、また一人と艦娘を戦闘不可能へと追い込んだ。



「馬鹿な…!たった5分で14体がシグナルロストだと!?」

「どんな化け物だ…!次元転移装置の状況は!」

「稼動開始まであと2分!」

「よし、我々だけでも脱出する!」

「しかし『終末の獣』のサンプルが!」

「そんなもの後からでもまた造れば良い!」

「新たな反応1、潜水艦です!」

「早く脱出準備だ!」

「急げ、次元転移装置の稼動まで時間が無いぞ!」

飛龍「そこまでよ!」

蒼龍「逃がしはしないわ…!」

402「大人しく観念しろ、この腐れ外道共。」

「貴様ら、まさか…!」

蒼龍「アンタ達ね、こんな非道な事をしたの!」

飛龍「無関係な人を無理矢理戦わせて…! 覚悟しなさい!」

「もう遅い!」

402「下がれッ!クラインフィールド展開!」


キィィィィィィン… ドゴォォォォォ!



飛龍「ケホっ… アイツらは?」

402「逃げられた。しかもアイツらが使った装置は自爆した。」

蒼龍「あと一歩の所で…!」

吹雪『こちら06!拉致被害者の人達を見つけたよ!』

402「12、了解。人数は?」

吹雪『8人だよ。これで36人…』

飛龍「あとの4人は?」

吹雪『引き続き捜索を行います。』

瑞鳳『こちら01、戦闘した艦娘を全員行動不能にして回収し終わったよ。』

浜風『04了解。全員へ通達、これより全員上陸して被害者の捜索を行います。』

瑞鳳「やっぱりどのデータも破棄されてる…」

400「ハードディスクもサルベージが不可能、ここにもヒントがありませんでした。」

402「だが… この異様な研究施設は一体…」

イセ「拘束具に明らかに怪しい鉄格子… 怪しい要素はたっぷりね。」

ユキカゼ「ん?これは…」

瑞鳳「ユキカゼちゃん?」

ユキカゼ「薬の瓶… 中身が入ってます。」

402「少し貸せ。データベースを確認してみる。」キィン

イセ「何か判った?」

402「…この薬は旧アナハイムの薬品部門が開発したトランキライザーの一種だ。でも、これは正式には生産されていない…」

400「試薬の一種って事?」

402「違う。これは認可が下りなかった薬、つまり認可されないだけの強力な副作用がある。」

イセ「副作用?」

402「この薬の副作用は精神を焼いて自我を消滅させる… つまり操り人形にする薬だ。」

ユキカゼ「なっ!?」

瑞鳳「反応は鈍るけど、命令には忠実な兵士が作れるって事…」

402「ああ。肉体強化薬、そして自我を消す薬、洗脳薬… やはり『あの世界』の…」

400「拉致をして無理矢理戦わせるのでは無く、薬で兵士に変えてから戦わせる… 人間のする事じゃ無い…!」

イセ「落ち着きなさい400。怒った所で何かが出来る訳じゃない。」

400「わかっています、でも…!」

ユキカゼ「私達に出来る事は一つ、未然に被害を防ぎこれ以上拉致の発生を防ぐ事。」

瑞鳳「そうだね… 私達は出来る事をしないと…!」

『こちらエンガノ05。聞こえますか、エンガノ01、03、10、11、12。』

瑞鳳「こちら01、04どうかした?」

『05、02、06、07、08、09、13、14、15、16。それぞれに適合する艤装を発見しました。これより回収します。』

イセ「わかった。こっちも収穫はあったから今から戻る。」

浜風『了解しました。』

《イセ ブリッジ》

浜風「拉致被害者40人中36人救出、上出来な戦果の筈なのですが…」

402「その内28人が既に自我を破壊されている。一歩遅かった… 正気な8人も酷く弱っている。」

瑞鶴「人間を唯の自我を持たない兵器に作り変える?ふざけんなっての…!」

翔鶴「こんなの、同じ人間がやることじゃない…」

瑞鳳「瑞鶴、翔鶴さん…」

400「そして判明したのは『どうやって作り変えるか』と『どうやってこの世界に来たか』だけ…」

愛宕「でも次元転移装置は破壊されたからもう二度とこの世界には来れない筈よ。」

イセ「どうかしらね? この世界、異次元に繋がる穴ぼこだらけの世界よ?」

イク「つまりはまだ来る可能性が残ってるのね…」

飛龍「なんて厄介なの…!」

蒼龍「…400ちゃん、まだ一つ解ったことがあるよ。『どこが関わってるのか』がね。」

ユキカゼ「アナハイム・エレクトロニクス…」

吹雪「確かにアナハイム製の薬だったみたいですけど、関わってるとは…」

大鳳「違うわ、使用していたのは『未認可の薬』。つまりアナハイム内部にアイツらに横流ししてたのが居るって事。」

夕雲「それか、アナハイムの薬品部門を吸収した企業が関わってる可能性も在り得ます。」

400「アナハイムの薬品部門を吸収した組織… 駄目です、大中小かなりの数があります。」

402「大規模だけでも『カーベイ・エンタープライズ』とか日本の『フジヤマ社』、『アイリス社』に『アクタイオン社』…

中小も200近くの企業に分散されている。」

夕張「それ全部調べるってなったら頭痛くなるわよ…」

蒼龍「次元技術や異世界の技術と引き換えで流してる可能性もある…」

飛龍「つまり業績が最近伸びてる企業、例えば新技術を開発した所とか怪しいわね。」

瑞鳳「大和さんに報告して調べて貰うか…」

402「それで、自我が破壊された連中はどうするんだ?」

瑞鳳「それも大和さんに報告して引き取ってもらう。あとの8人も一応一通り話を聞いてから、ね。」

400「了解。」

浜風「では、現時刻を持って『オペレーション・セイヴァー』を終了します。進路を東京へ、これより帰頭します。」

瑞鳳(これで、この事件は幕を閉じたと思っていた。まだ、この後もこの事件が続いてるなんて考えようも無かったのだから…)



『終末の獣』終

『牛乳飲んだっけ、榛名ブチギレて、もう最悪さ。』


飛龍『一本に2秒!?早すぎる…!』

浜風『ブホォ!?』

蒼龍『は、鼻から牛乳が…』

飛龍『どうやら気管に牛乳が入っちゃったみたいね…』

浜風『』オロロ

瑞鳳『あ、リバースした。』


清霜「あの程度も出来ないの?ダサいなぁ…」

衣笠「でも牛乳瓶1本2秒って相当じゃない?」

清霜「清霜なら1本1秒でも余裕だっての!」

衣笠「言ったな?じゃあ私と勝負よ!」

清霜「良いよ!負けないもん!」

衣笠「じゃあ負けたらそうだねぇ… 互いに言う事聞くなんてどう?」

清霜「じゃあその条件で勝負よ!」

衣笠「牛乳瓶なんて言わずに2リットルのパックでね!」


曙「で、私にジャッジしろって?」

衣笠「そう。後で牛乳あげるから。」←自前で買ってきた

曙「要らないわよ。」

清霜「曙、早くして!」

曙「はいはい、レディーゴー!」


清霜(なんだ2リットルなんて余裕じゃん… ん゛っ!?)

衣笠(こんなの余裕余裕… あ゛!?)

清霜「ブホォッ!?」オロロ

衣笠「ゲホッ!?」オロロ

曙「うわ汚な!?」

榛名「ただいま帰り… どうしたんですか衣笠さんに清霜さん!」

曙「自業自得よ。どうでしょう観てて牛乳一気飲みの真似やろうとして失敗したんだから。」

榛名「」ブチッ

曙「榛名?顔、怖いわよ…?」

榛名「牛乳を、大事にしな人は、榛名が許しません…!」ゴゴゴ

曙(アカン)


榛名が取り出したもの 直下
1.日本刀
2.槍
3.薙刀
4.その他

榛名「トマホーク!」ガシッ

曙「ちょっと!そのトマホークどっから出したのよ!?」

榛名「ブゥゥゥゥメラン!」ブォン

曙「んなモン投げ…」

スパァン!スパァン!

榛名「ふん!」ガシッ

衣笠(全裸)「え?」

清霜(全裸)「は?」

曙「はぁ!?何でいきなり服が…」

榛名「二人共、そこに正座。」

衣笠「あ、あの裸じゃ風邪…」

清霜「せ、せめて服を?」

榛名「正座。」ゴゴゴ

衣笠・清霜「は、はい!」


古鷹「あの、天城さん?あれは一体…」

天城「姉さんが本気でキレてます… あれは姉さんが怒ったときどこからともなく取り出すトマホークなんです。」

青葉「何故トマホーク?」

天城「昔、ですけど姉さんが一時期ゲ○ター・ロボシリーズにはまっていまして… 

その時偶然トマホークが売っていたので買って練習した結果ああなりました。本気で怒るとああやってトマホークで相手の洋服を全て破くんです…」

古鷹「一体何なんですか榛名さん!?」

大鯨「因みに榛名ちゃんが家出した時の親子喧嘩でも容赦無くトマホークを振るったそうよ。まぁ、お父さんの方もナイフとか高枝バサミで応戦したみたいだけど。」

青葉「もしかして天城さんも…」

天城「私は武道の方はからっきしなので…」

大鯨「と、言いながらも天城ちゃんは銛が得意なのでした。」

天城「黄金○説にハマっていた時期に…」

青葉「何なのこの姉妹…」

古鷹「私に聞かないでよ…」


『牛乳飲んだっけ、榛名ブチギレて、もう最悪さ。』 終

『榛名、異世界へ…』


榛名「えっと、今日の夕飯は…」スタスタ


スカッ


榛名「あれ?」


ヒュウウウウウ…


榛名「嘘、マンホールに落ちちゃいました!? と言うかこのマンホール底なし!?」


コォォォォォォォ



榛名「何、この光…」




《青葉達の世界》

榛名「ここは…」

榛名(もしかして、瑞鳳さんの言っていたマンホールの先の世界… 初風さん達の…)

榛名「軍事施設のようですが…」



誰が居た? 直下
阿武隈、睦月、長波、山雲 から

「おい!アンタ一体どこから入った!」

榛名「え、あ、あの…」

「迷い込んだのか?仕方ねぇな…」

榛名(誰かに似ているような…?)

長波「仕方ねぇ… この長波サマに付いて来な!」

榛名「長波… 夕雲型4番艦?」

長波「なんだ、あたしの事知ってんのか?」

榛名「あの、清霜さんを知っていますか?」

長波「清霜… お前、清霜の事知ってるのか!」

榛名「は、はい!」

長波「アイツは、もう死んで…」

榛名「えと… 清霜さん、生きてますよ?」

長波「へ?」


榛名(そうして私は、長波さんに清霜さんや他の艦娘が私の世界で生きてるって事を話しました。)


長波「…正直言って信じがたいな。」

榛名「ですよねー…」

長波「だが、お前は見たところ悪そうな人間には見えない。だから信じるぜ、榛名。」

榛名「ど、どうも…」


ヴーッヴーッ!


榛名「何!?」

長波「奴ら、来やがった…!」

榛名「奴ら?」

長波「清霜たちから聞いてるだろう、深海棲艦だ!私は迎撃に行く、お前は避難して待ってろ!」タッタッタ

榛名「ひ、一人で?」

長波「ああ。もうこの基地にはあたししか居ない。 大丈夫だ、必ず帰る。」

榛名(ここまで来れば…! ここ、海が良く見えます…)

榛名「深海棲艦、数が多い…」

榛名(長波さん、大丈夫でしょうか…? 多勢に無勢、追い込まれてるかもしれない…)

榛名「でも、榛名が出来ることなんて…」


初風『艦娘が艤装を使うには条件がある。その『魂』に適合した艤装しか使え無い。

そして私達艦娘以外にも艤装を使える人間が居る。それは艦の魂が人間へと転生した『生まれ変わり』よ。』

野分『瑞鳳姉さんは『航空母艦・瑞鳳』の生まれ変わりです。本人はその艦だった時の記憶を去年の8月に思い出しました。』

清霜『大鳳って人も生まれ変わりだったみたい。当人に記憶は無いらしいけど。』

天城『じゃあ私と榛名姉さんも…』

大鯨『その可能性は否定出来ません。しかし、記憶が無い以上は確定ではありません。』


榛名「榛名の出来ること…」

榛名(もし、私が『榛名』が、『戦艦・榛名』の生まれ変わりだとしたら。それは可能性でしかない…

それに私が『適合者』だったとしても専用の艤装があるかはわからない。でも…)

榛名「でも、やる前から諦めるのは間違ってる…!」

榛名(なら榛名は…!榛名の可能性に賭けるだけです!)

《ドッグ》

榛名「ここ…!」

榛名(もし榛名が『戦艦・榛名』だと言うのなら…!)

榛名「応えてください、ここに『榛名』は居ます!」バッ


ガシャン!スチャッ…


榛名(艤装…!これで長波さんを助けられる!)

榛名「榛名、いざ、出撃します!」

長波「さっきは榛名の手前、格好つけたけど… やっぱ無理臭いなぁ…」

長波(これは帰れそうに無い。すまない、榛名…)


「主砲、砲撃開始!」

ズドォォン!


長波「なっ!?」

「勝手は、榛名が、許しません!」

長波「な、何で…」

榛名「榛名はやれることを、成すべきとをするだけです!だから榛名も戦います!」

長波「お前… ははっ、頼もしい!

行くぞ榛名、背中は任せた!コイツら一体残さず、まとめて片付けてやるぞ!」

榛名「はい!行きましょう、長波さん!」



長波「いや~大勝利だったな!お前みたいな相方なんて久しぶりだ。」

榛名「え、あ、あれ?」ストン

長波「どうした?」

榛名「あはは… 腰、抜けちゃいました。」

長波「仕方ねぇな… ほら、掴まれ。」

榛名「すみません…」

榛名(これが、榛名の初めての戦いでした。誰かの為に命を賭けて戦った、『勇気』の芽生え…

そして…)


長波「で、このマンホールに飛び込めば良いんだな?」

榛名「はい。恐らく、これで帰れる筈です。」

長波「そうか… なぁ、また会えるよな?」

榛名「え…?」

長波「短い時間だったけどさ、二人で一緒に命掛けで戦った相棒って事で…

何言ってんだろ、あたし…」


榛名の選択 直下
1.あの、ウチに来ませんか?(自軍加入)
2.また、きっと会えます…

榛名「また、きっと会えます…」

長波「そうだな… お互い生きていれば、またきっと会える。そう思えば戦えるってもんだ。

榛名、いや相棒。絶対会おう、互いに生きてな。」

榛名「長波さん、いえ… 相棒さん。絶対、会いましょう。まだいっぱい話したいこともありますから。」

長波「ははっ!土産話を楽しみにしてるよ!」



長波「じゃあな、相棒!」
榛名「さようなら、相棒さん。」



榛名(こうして、私は元の世界に戻った。あれは夢なんかじゃなく現実で、私の背中には艤装がそのままあったのだから。

そして艤装を大鯨さんに預け、帰路に着く。もうこの世界で艤装は必要ないから。)

榛名(私はこの記憶を、一緒に戦った小さな相棒の事を絶対に忘れない。そう私達は…)


長波(あれは現実だったのかあたしには解らない。もしかしたら夢かもしれないけど…

でもあれは現実だ。あたしのこの手が憶えているから。彼女に触れた温もりを。)

長波(死ねない理由が出来た。共に戦った相棒にもう一度会うという約束を果たす為… あたし達は…)



榛名・長波(強い絆で結ばれた『相棒』なのだから。)



『榛名、異世界へ…』 終

『流派?』


榛名「あの、清霜さん?」

清霜「ん、どうかした?」

榛名「清霜さんと野分さんは流派・東方不敗と言う武術を習っていますよね?」

清霜「そうだけど… もしかして榛名もやりたいの?」

榛名「そう言う訳では無いのですが… そもそも流派・東方不敗とは何の格闘技なのですか?」

清霜「う~ん… 拳法の一種類って言ったほうが良いかな。 清霜のお父さんが始まりとかインドの拳法が元とか色々曖昧だけど。」

榛名「そ、そこの所大雑把なのですね…」

清霜「因みに習得してるのは祖のお父さんに正当後継者の瑞鳳姉さん、私と野分以外だとドモン・カッシュって人と風雲再起って馬。」

榛名「馬!?」

清霜「馬だよ。姉さんの弟弟子にあたるかな?」

榛名「もう何がなんだか…」

清霜「技も色々あるよ。例えばこの玉ねぎ持って。」

榛名「は、はい。」

清霜「えいっ!」ブォン

スパァン

榛名「み、みじん切りに…」

清霜「今のはほんの序の口だよ。姉さんくらいになればハチマキで戦艦の砲弾くらい跳ね返せるからね。」

榛名「えぇ…」

清霜「あとはそうだね… 要らなくて堅いもの無い?」

榛名「漬物石で良いですか?」

清霜「大丈夫大丈夫。いくよ。 

はぁぁぁぁぁぁ…!ダァァァァクネス・フィンガァァァァァァ!」バッ

ドゴォォォォ

榛名「漬物石が砕けた!?」

清霜「どう、凄いでしょ?」

榛名「一体今のは…」

清霜「これが私の決め技、『ダークネスフィンガー』。掴んだ相手に気を流してトドメを刺すって感じかな?」

榛名「『ダークネスフィンガー』ってちょっと…」

清霜「名づけたのお父さんなんだから文句はお父さんに言ってよ。因みに野分は『シャイニングフィンガー』、姉さんとドモン兄さんは『ゴッドフィンガー』、お父さんは『クーロンフィンガー』ってところ。

威力的にはゴッドが一番上でダークネスがその次、シャイニングが一番下。クーロンはお父さんの全力で見た事無いから知らないけどゴッドと同等くらいかな。」

榛名「ほぇぇ…」

清霜「気を使う技は他にもあって、分身を放つ『十二王方牌大車併』とか『超級覇王日輪弾』とかだね。」

榛名「もう何が何だか…」

清霜「因みに流派・東方不敗には2タイプあって、『クーロン型』と『ゴッド型』の2つの型があるの。」

榛名「何故、その二つなのですか?」

清霜「クーロン型は源流そのまま、ゴッド型は瑞鳳姉さんが独自に多少アレンジを加えてより実戦向けになってる。私はクーロン型だけど。」

榛名「実戦… もしかして…」

清霜「違う違う。ゴッド型はただの武術じゃなくて『誰かを守る為の力』として使えるようにしてるの。」

榛名「誰かを守る為…」

清霜「誰かの為に戦うのがゴッド型の本質、気を練る時に誰かを守ろうとする気持ちを込めて放つのが姉さん達の力。」

榛名「優しいのですね、お姉さんは。」

清霜「そうそう。見ず知らずの人だって命がけで救おうとするくらいにね。」

榛名(だからあの人は私に『何があろうと仲間を信じて想いを貫け』と言ったのですね…)

清霜「あと流派・東方不敗のは奥義に『石破天驚拳』って言うのがあるくらいかな…?」

榛名「『石破天驚拳』?」

清霜「流派・東方不敗最強の技。自然と一体化して放つ拳の形をした気功弾って言えば良いのかな?

その力は感情とか蓄積出来る気によって左右されるけど、例えば姉さんの全力ならこの世界に壊せ無いものは無いよ。」

榛名「そんな技を…」

清霜「まぁ全力なんて出したら姉さん倒れるけどね。現に一度だけ気を使い果たして倒れたし。」

榛名「何故そこまで…」

清霜「それも誰かを守る為に振るった力、姉さんの想いの力だよ。」

榛名「想いの力…」

清霜「まぁ、まず流派・東方不敗の技を習得するには次元覇王流拳法の技を学ばなきゃいけないけど。」

榛名「次元覇王流?」

清霜「そっちは野分の方が詳しいから野分に聞いたら?」

榛名「機会があれば。」

清霜「あ、こんな時間… 早く修練に行かないと…! じゃあね!」

榛名「あ、行ってしまいました…」

榛名(拳法、奥が深いです…)


『流派?』終

あと二つ程小ネタを募集したいと思います


内容は基本的に自由安価ですが、無茶なものは却下させて頂く場合があるのでご注意ください。

もう一度↓2までリクエストを受け付けますのでよろしくお願いします。

なお登場可能人物は
潮編、瑞鳳編、榛名編のメインキャラ+一部サブキャラ(RJ、翔鶴、瑞鶴、大鯨、大淀)です。

『異次元で顔合わせ?』


《住宅街の一角》

榛名「なんでも無いこの世界が~今♪」(♪Blue Field 歌:榛名) ←買い物に行く途中

コォォォォォ…

榛名「え、な、何!?何の光!?」

パァァァァァ!

榛名「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



《???》

榛名「う、う~ん…」

「あ、気が付いたみたいです。」

「良かったぁ… 目を覚ましましたか、榛名さん。」

榛名「え、えと瑞鳳さんと… 誰ですか?」

瑞鳳「あ、ちゃんと私だってわかったみたいですね。」

潮「は、始めまして!潮、と言います。瑞鳳さんとはちょっとした知り合いで…」

榛名「あれ、一体私なんで…」

潮「私も、気が付いたらこんな所に…」

瑞鳳「ここ、一体どこなんですかねぇ?岬みたいですけど。」

榛名「私、住宅街に居たと思ったのですが…」

瑞鳳「大丈夫大丈夫。私なんて大学の講義中でしたから。」

ザッザッ

瑞鳳「誰か来た…!一旦隠れましょう!」ガサッ

榛名「は、はい!」サッ

潮「隠れる必要ありますかねぇ…」イソイソ


吹雪(アニメ)「無理だよね、私なんかじゃ…」


瑞鳳「ふ、吹雪ちゃん!?」

榛名「も、もしかしてここって平行世界の一つじゃ…」

潮「何でこの二人はこんなに適応能力高いんですか… あ、もう一人来ました!」

瑞鳳「男の人みたいだけど… って、提督さん(※)!?」 ※瑞鳳編及び潮編のほんの序盤だけ出てきた謎の人物

潮「やっぱり平行世界の類なんですかね…?」

榛名「恐らく…」


吹雪(ア)「しっ、司令官!」

吹雪(ア)「どうして私なんですか… どうして私を呼んだんですか…!」



榛名「えと、断片から推測すると… 艦娘の吹雪さんと言う方は作戦で何も出来なかったみたいです。それで落ち込んでいる所にあの人が来て…」

瑞鳳「『どうして自分をこの鎮守府に呼んだのか』って聞いたみたい… で、その答えが…」

潮「『夢で見たから』…?」

榛名・瑞鳳・潮「「「気持ち悪ッ!?」」」

瑞鳳「え、何?思考回路のネジ外れてるの、あの提督さん!?」

榛名「ちょっと吐きそう…」

潮(これ、妊娠の悪阻より気持ち悪い…)

榛名「取り敢えずこの吐き気を催すような異次元から帰る方法を探さないと…」

瑞鳳「いっその事基地に乗り込んでみます?」

潮「え~…」 

瑞鳳「携帯は通じるみたいだから潮ちゃんはこの辺で待機してて。」

榛名「私は潜入ですか…」

瑞鳳「もしかしたら、ですけど… 私と榛名さんは転生体、なので同一人物が居てもおかしくはありません。」

榛名「平行世界の自分ですか…」

瑞鳳「上手くいけばそれとなく紛れ込める筈です。」



視点選択 直下
1.瑞鳳
2.潮
3.榛名

side-瑞鳳-


瑞鳳「『あの世界』と違ってここに私の同じ存在は居ないみたいね。」

瑞鳳(私は一度だけ、別の平行世界に居る『瑞鳳』と会ったときがある。その時の『瑞鳳』は限りなく私に近い存在で、武術に長けて模型店を経営していた…

多分この世界は飛龍さんや蒼龍さん、私の妹達の居た世界に近い。でも私が知る『吹雪ちゃん』とそっくりで、『吹雪』と呼ばれた存在が居た。)

瑞鳳「これは偶然なの…?」

瑞鳳(おかしい話では無い。吹雪ちゃんも艤装適合者、『駆逐艦・吹雪』の生まれ変わりだ。私の知る『吹雪』とは全く装備が違ったけど。)

瑞鳳「吹雪ちゃんだけじゃない、私の大切な人や知ってる人が居た…」

瑞鳳(そう、この鎮守府には私の知ってる人がいっぱい居た。『吹雪』、『愛宕』、『夕張』、『飛龍』、『蒼龍』、『朝潮』、『如月』、『翔鶴』、『瑞鶴』…

そして『高雄(私は高雄さんと愛宕さんの入居に関する打ち合わせで会っている。)』、『赤城』、『加賀』、『大和』、『筑摩』、『夕立』、『大淀』、『ヴェールヌイ?(これに関しては『響』と呼ばれていたから別人かも)』、『長門』そして…)

瑞鳳「『榛名』…」

瑞鳳(私の同じ存在は偶然居なかっただけかもしれない。でも榛名さんと同じ存在は居た…)

瑞鳳「一体何なの、この混沌世界… こんな世界で私に何をしろって…」

「…」

瑞鳳(誰かの気配…!考えすぎて気付けなかった…)



誰が来た? 直下

『飛龍』、『蒼龍』、『愛宕』、『夕張』から一人

夕張(ア)「貴女… 誰?」

瑞鳳(よりによって夕張ちゃんの平行存在か…!見ず知らずなら良かったものの…)

夕張(ア)「駆逐艦、にしては統一された制服じゃないし… その袴だと空母かしら?」

瑞鳳(あれ、私いつの間にか胴着になってた!?)

夕張(ア)「でも空母にしては小さい…」

瑞鳳「誰がチビよ!」

夕張(ア)「ひっ!?」

瑞鳳「あ、ゴメン!驚かせるつもりは無かったんだけど…」

夕張(ア)「な、なんだぁ…」

瑞鳳(一応嘘でも自己紹介はしておかないと…)

瑞鳳「私は瑞鳳、軽空母だよ。」

夕張(ア)「あれ?軽空母の配備予定なんて無かったと思うけど…」

瑞鳳「きゅ、急遽決まった極秘事項だから!て、提督だけしか知らない筈だよ!」

夕張(ア)「怪しいなぁ… ま、良いか。艤装の方の調整は?」

瑞鳳「終わってると思うけど… それに私航空戦より肉弾戦の方が得意だし。」

夕張(ア)「それは空母としてどうなの…?肉弾戦するなんて戦艦くらいしか知らないわよ…」

瑞鳳「良く言われる…」

夕張(ア)「それに空母は戦艦と違って艤装でトドメさせないのにどうやって肉弾戦でトドメを…」

瑞鳳「え、頭握りつぶしたり中から気を流して爆発させたり四肢を引きちぎったり…」

夕張(ア)「聞いた私がバカだった…」

瑞鳳「こんな事出来るの私くらいだと思うよ?」

夕張(ア)「そんな化け物が何人も居たら深海棲艦なんてとうに居なくなってるわよ。」

瑞鳳「だよねぇ…」

コォォォォ


瑞鳳「な、何!?」

夕張(ア)「体が… 光ってる…?」

瑞鳳「次元転移現象… 一体私に、私達に…!」


パァァァァ

夕張(ア)「き、消えた…」



《W島近海》

瑞鳳「ここは…」

潮「島、ですね…」

瑞鳳「榛名さんは…?」

潮「え、えと…」

シュー… シュー…

瑞鳳「このシューシュー五月蝿い何かは…!」

(o▽n)<はい、榛名です!

瑞鳳「何でそれ着てるんですか!?」

(o▽n)<平行世界の自分に見つかったので追い回されて、偶然逃げ込んだ部屋(長門の私室)にあったので拝借しました。

潮「曰くファンシーな物の中に紛れ込んでたそうです…」

瑞鳳「何でもありなのね… ん? 伏せて!」


ドゴォ!


(o▽n)<戦闘…! 見て下さい、深海棲艦です!

瑞鳳「駆逐6に軽巡2に軽空母2って所ね… 流石に海には艤装がないと…」

(o▽n)<えと、艤装ありましたよ?

瑞鳳「は?」

(o▽n)<私達の後ろに放置されてました。

瑞鳳「何でよ、もう…」

潮「艤装?」

瑞鳳「あのね、私と榛名さんは『かつて存在した艦』の生まれ変わりらしいの。それで艦娘としての適正があって、その専用装備の艤装が使えるの。」

潮「でも、1セット多く無いですか?」

(o▽n)<3つ分ですね

瑞鳳「もう突っ込むの止めた! 榛名さん、それ脱いでください。周囲の連中、片付けます!」

(o▽n)<了解です!

神通(ア)「全艦、輪形陣に! 対空戦闘、始め!」

睦月(ア)(帰るんだ、絶対!皆と一緒に!)

那珂(ア)「那珂ちゃんは!みんなの物なんだから、そんなに攻撃しちゃ駄目なんだよぉ!」

夕立(ア)「うわ~ん!ブンブン五月蝿くて落すの難しいっぽい~!」


瑞鳳「苦戦してるみたい…!榛名さん、私は空母を仕留めます! なので潮ちゃんと二人であっちの艦隊の方への救援に!」

榛名「はい!潮さん、付いてきてください!」

潮「な、なれないけど頑張ります!」


川内(ア)「睦月、魚雷!その位置なら!」

睦月(ア)「でぇぇぇぇぇぇい!」

ガガガ ドォン!

睦月(ア)「ッ!」

ブォン ドドド!

睦月(ア)「きゃぁあっ!?」

夕立(ア)「睦月ちゃぁぁぁぁん!」


瑞鳳「さぁ、やるわよ!攻撃隊、発艦!」バッ


ズドドドド ドゴォ!


神通(ア)「なっ!?」

吹雪(ア)「だ、誰!?」

瑞鳳「話は後! 超級!覇王、日輪だぁぁぁぁぁぁぁん!」


ドゴォォォォォォォ


川内(ア)「ヌ級を一撃で…」

瑞鳳「戦場で気を抜かないで!まだ居るよ!」

那珂(ア)「あと一隻…!」

瑞鳳「この距離…! はぁぁぁぁぁぁ!」

睦月(ア)「駄目!そのまま突っ込んだら…」


瑞鳳「私のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ! 爆熱、ゴッドフィンガァァァァァァァァ!」ガッ


神通(ア)「そのままヌ級を鷲掴みにして…」


瑞鳳「ヒィィィト!エンド!」


ドゴォォォ


吹雪(ア)「爆発させた…」

川内(ア)「何の化け物よ、一体…」


瑞鳳「あとは榛名さん達だけ…!」

榛名「主砲、砲撃開始!」


ドゴォォォォ!


夕張(ア)「榛名… 遠征に行ってた第2艦隊!?」

榛名「トマホォォォク、ブゥゥゥゥメラン!」バッ


ドゴォォォォォ


全員「」絶句

榛名「敵の全滅を確認しました。これで… 危ない!」

如月(ア)「っ!?間に合わ…」

潮「はぁぁぁぁぁ!」ズドン

ドゴォォォ

全員「だ、誰…?」

潮「ふぅ… これで…」

榛名「敵を全滅できましたね…」



瑞鳳「どうやら向こうも全滅ね。」

神通(ア)「…動かないで。」ジャキッ

瑞鳳「ん?」

吹雪(ア)「待ってください!この人は私達を…」

川内(ア)「確かに助けてくれた。でも、私達の知らない艦娘で目的が不明な以上拘束せざるを得ない。」

瑞鳳「止めと居た方が良いよ。」

那珂(ア)「う~ん、そうしたいのはやまやまだけどねぇ…」

睦月(ア)「そんな…!」

瑞鳳「第一、私をたった6人で拘束できると思ってるの?」

夕立(ア)「所詮は多勢に無勢っぽい!」

神通(ア)「それに私達には第4水雷戦隊が居ます。12対1で、勝てますか?」

瑞鳳「…逆に聞くけど、たったそれだけで私に勝てると思ってる?」ギロッ

川内(ア)「ッ!?なんて殺気…!」

那珂(ア)「産毛が逆立つくらいだよ…!」

吹雪(ア)「待ってください!別に同じ艦娘同士戦う事無いじゃないですか!」

睦月(ア)「そうですよ!悪い人には思えません!」

神通(ア)「だから投降して欲しいと…」

瑞鳳「はぁ… あのね?いきなり砲を突きつけといて一方的に『動くな』なんて言われたらそりゃ抵抗したくもなるって。

でその子に免じて今回は大人しくしとくけど。弓下ろせば良いんでしょ?」ポイッ

川内(ア)「なら最初からしとけば良いじゃん。」

瑞鳳「だって、弓持ったほうが弱いもん。」

睦月(ア)「え?」

瑞鳳「私、基本肉弾戦だから。弓なんて邪魔なだけだし。」

那珂(ア)「何なのこの人?」

夕立(ア)「さぁ?」

榛名「あ、そちらも捕まっちゃったのですね。」

瑞鳳「やっぱり顔見知りが居ると抵抗って難しいよね…」

神通(ア)「何の話を…」

潮「気にし無いでください。」

夕張(ア)「あ、貴女この前の!確か瑞鳳って軽空母!」

瑞鳳「あ、憶えててくれたんだ」

球磨(ア)「知ってたクマか?」

夕張(ア)「ええ… なんで第4艦隊の榛名と一緒に行動してるのかは知らないけど…」

弥生(ア)「貴女たちの正体は、何?」

望月(ア)「まさか、異世界の艦娘とか言うんじゃないよね?」

多摩(ア)「んなバカバカしい話あるわけないにゃ。」

瑞鳳「事実。私達はこの世界じゃない、別の平行世界の存在。」

神通(ア)「何を言って…!」

瑞鳳「知ってる筈でしょ、『夕張』ちゃん?」

夕張(ア)「私、名乗って無いのに…」

瑞鳳「だって私の居た世界には『夕張』が居るからね。それに私の知ってる限り『吹雪』と『如月』、『弥生』と『夕立』もね。」

川内(ア)「じゃあ私は?」

瑞鳳「知らない。少なくとも私は5人しか知らないから。」

潮「私も…」

榛名「同じくです。」

睦月(ア)「榛名さん…?」

榛名「私もこの世界の『榛名』とは別の榛名です。」

那珂(ア)「そう言えばこの前榛名が榛名を追いかけてたって…」

榛名「あ、追いかけられてたのが私です。」

那珂(ア)「混乱してきた…」


コォォォォォ

吹雪(ア)「体が、青く…」

瑞鳳「これで帰れると良いなぁ…」

潮「そろそろ本気で帰りたいです…」

榛名「夕飯も作りたいですから。」

パァァァァァ


夕立(ア)「消えたっぽい…」

望月(ア)「マジで異世界関係者か…」


この後、睦月はちゃんと生還した如月に『大好きです、ありがとう』と伝えて如月も『最初は驚いて凄く照れて笑った』そうです。

《元の世界》

《住宅街》
榛名「あ、あれ?戻れた…」


《小沢大学 講堂》
瑞鳳「一体なんだったんだろ…」


《潮宅》
潮「あの子、やっぱり夕立ちゃんだった… じゃあ夕立ちゃんは艦娘だったの…?」

『異次元で顔合わせ?』終

『まともにしたい!(股間を)』


402「で、何の用だ。お前が相談するとは。」

イセ「…私って、股間からモツ生やせるでしょ?」

402「ああ。で、それがどうした?」

イセ「挿入出来無いの…」

402「は?」

イセ「瑞鳳の膣口が狭すぎて私のモノじゃ入らないのよ!そのせいでいつもアナルで…」

402「おい待て。何故お前が処女を奪う前提なんだ。」

イセ「五月蝿いわね。一番最初に肉体関係を持ったヤツが何を…」

402「あれは仕方無かったんだよ…」

イセ「その癖、結晶体破壊作戦の時に瑞鳳が全員向けプロポーズする前… いえ、アンタと400が告白する前からセフレになってたし寧ろアンタが襲ってたんじゃない。」

402「お前が何で知ってるんだよ!?」

イセ「私はアンタ達の隣部屋よ? いくら壁があるとは言え週に3回くらいギシギシアンアンしてれば気付くっての。特にアンタの喘ぎ声は隠せて無かったし。」

402「うぅ…///」

イセ「瑞鳳の膣口は狭くて鉄壁のガード… 夕張と夕雲が生やしたときもアナルでヤッたらしいし。」

402「…今更だが、アイツのアナルって締り凄いよな。普通ガバガバになりそうなんだが…」

イセ「遺伝らしいわよ。なんかすぐ締りが元に戻るらしいの。 まぁアナルの話は置いておいて…」

402「アイツの膣口が狭いのは事実だ。指を入れただけで痛いと言うからな。」

イセ「つまり解して濡らしても私のモツは入らない… だからダウンサイズするしか無いようね。」

402「お前のは18cm級だったな。瑞鳳が生やしたときより小さいが。」

イセ「あの子が大きいだけなのよ。これを13cmにして、瑞鳳の膣口を広げれば処女を…!」

402「割とどうでも良くなってきた… 私はもう戻るよ。」

402(何かムラムラしてきた… 今日、仕掛けてみるか。)

《数日後》


瑞鳳「うぅ… ヒリヒリするぅ…」

イセ「ようやく処女を奪えた…!」

イセ(そう。数日掛けて私の立てた計画… 勿論許可は貰ったわ。

まず瑞鳳の中に小指サイズまで縮小したモツを挿入する。そして全部が入りきった瞬間、徐々に巨大化させて膣を無理矢理広げる荒業…)

イセ「でも想定外だったのは…」

瑞鳳「色々裂けてシーツが血まみれになっちゃいましたね。」

イセ「まさか一気に大きくなりすぎて瑞鳳の膣口が完全に裂けそうになるなんて…」

瑞鳳「こんなんじゃ子供も産めないよぉ…」

イセ「こ、子供ってまだ…」

瑞鳳「いずれ、です。大学卒業したらすぐ、とは言わなくてもいずれは私もお母さんになりたいですから。」

イセ「お母さん、ね… メンタルモデルは子供を産めない、でも私もなってみたいわ…」

瑞鳳「イセさんの子供ならきっと可愛い子になりますよ。産むのは私ですけど…///」

イセ「やっぱり武術でも教える?」

瑞鳳「本人の希望次第です。やりたいと言えばやらせます、でも一切加減はしませんし途中で投げ出す事も許しません。」

イセ「そう言うところ、瑞鳳らしいわね。あの母親にして娘在りって事かしら?」

瑞鳳「お母さんの事は尊敬してますよ。色々滅茶苦茶でしたけど何だかんだ言って私を育ててくれたたった一人の母親ですから。」

イセ「母親…」

瑞鳳「はい。そして私も、いずれ子供を産んで育てて、おばあちゃんになって…」

イセ「人の命は有限、でもその繋がる先は無限… 瑞鳳が寿命で死んでも、私は死ぬことが出来無い。なら私は瑞鳳が育んだ命の果てを見ていきましょう。」

瑞鳳「お願いしますよ、イセさん。」

イセ「頼まれるわ、瑞鳳。」


402「割って入れる空気じゃないな…」

飛龍「で、402はどうするの?」

402「私も400も、ユキカゼもイセと同じ道を選ぶ。半永久の存在である私達が唯一愛した人間の、その果てを…」


『まともにしたい!(股間を)』 終

小ネタ消化終了…


次回から個別回に突入いたします。そして個別回ではそれぞれの『専用艦』を製作する事になります。

現在の個別回組は『秋月』、『如月』、『舞風』となっているので専用艦の艦種は

・秋月 正規空母(NG:赤城型・加賀型・蒼龍型・改蒼龍型(雲龍型含め)・翔鶴型・大鳳型・エセックス級・グラーフツェペリン級)
・如月 戦艦(NG:扶桑型・伊勢型・長門型・金剛型・大和型・改大和型(超大和型含め)・天城型・加賀型・レナウン級・Sホルスト級)
・舞風 重巡(NG:古鷹型・青葉型・高雄型・利根型・最上型・Aヒッパー級)


です。瑞鳳編で登場した専用艦の『同型艦』は一切使用禁止なのでご注意ください。

またPBCなどの他にも特殊艤装の方を用意したいので意見のある方は募集いたしますので宜しくお願いします。

乙、専用艦のハードル高過ぎぃ!

まだ専用艦作って無いのにNG入りしてる艦は登場済みの誰かに回すのが決まってたりする?
エセックス級とか数の多いやつは塗装と改造で差別化すれば複数出しても問題ないと思うのだが……。

>>560
全国大会編から一部のキャラに該当艦を割り当てるつもりではありますが『大和型』や『翔鶴型』など一部をリストから外そうか考えています。(ただしチーム内で同型艦は1隻のみ)
エセックス級は『ヨークタウン』のみを禁止にしてあとは投入可能に変更致します。(ただ同型艦の被りは無しです。)
と言うか現状、空母担当は秋月と天城だけですけど

重巡洋艦に関しては専用艦が瑞鳳編で古鷹型以外出てしまったから変更が不可だからなぁ...

>>1
Okそういうことなら。

重巡に関しては妙高型と利根型はまだ誰も使って無いが他の国にも良いのが沢山あるからまだ余裕がある。

>>562

愛宕「...」
ユキカゼ「...」

第6話『想いの力』

《仙台市・アーケード》

榛名「すみません秋月さん。付き合わせてしまって…」

秋月「大丈夫ですよ。丁度秋月も買い物する必要がありましたから。」

榛名(私と秋月さんは今仙台の青葉通りにあるアーケード街に初風さんの誕生日プレゼントを買いに来ています。

本来艦娘の誕生日は不明なのですが、大鯨さんによってランダムで月ごとに決められたそうです。)

秋月「榛名さんは確か7月、でしたよね?」

榛名「はい。7月4日、69年前に『榛名』の解体が終了した日… 天城の誕生日も7月28日、70年前に『天城』が大破・着底した日です。」

秋月「榛名さんは専用の艤装がありました。でも天城さんは…」

榛名「まだ天城は『あの世界』に行っていません。それに、天城はまだ確定した訳では無いので。」

秋月「違うと良いのですが…」

榛名「そうですね…」


榛名「あ、このお店なんて丁度良いのではありませんか?」

秋月「ここですか…?確かに初風は可愛いものが好きですが縫いぐるみの専門店はちょっと…」

榛名「やはり、ですか…」

秋月「初風の趣味ってちょっとわかりにくいところがありますからね。まだ少しだけ探してみましょう。」


結局どんなお店に? 直下

《ファンシーグッズ屋》

秋月「結局こういう所に落ち着いちゃいましたね。」

榛名「そうですね。 私、実は中学とか高校時代にこう言う所好きで通ってて少し懐かしい気もします。」

秋月「そうなんですか?」

榛名「はい。大学に、一人暮らしをしてからはこう言う所でアルバイトをしていたのですが…」

秋月「どうしたんです?」

榛名「万引きとか多いし逆ギレされて殴られたり、それに何より…」

秋月「何より?」

榛名「稼げません。」

秋月「…急にシビアな話になりましたね。」

榛名「援助など無い一人暮らしで生きていくにはもっと稼げる仕事、例えばスーツアクターとかが丁度良かったのです。」

秋月「道理でonちゃんをあそこまで着こなしていたのですね。」

榛名「朝は牛乳配達、昼は大学、そして夜は時々夜間工場、休日はスーツアクターと言った感じですね。」

秋月「平然と言ってのける榛名さんが凄い…」

榛名「この程度ならこなせますから。」

秋月(テストとか大丈夫だったのでしょうか… でも進級してるって事は…)

榛名「では初風さんのプレゼントを買いましょうか。」

秋月「そうですね。何か良いものは…」


何を選んだ?
榛名 直下
秋月 ↓2

榛名「では私はこの髪飾りにしましょう。」

秋月「秋月は… ん?」

榛名「どうかしましたか?」

秋月「これって私の…」

榛名「?」

秋月「私の艤装の一部、『長10cm砲ちゃん』…」

榛名「『長10cm砲ちゃん』ですか?」

秋月「はい。秋月の艤装には10cm高角砲、それを改造して自律機動できる『長10cm砲ちゃん』と言うまったくこれと同じものがあるんです。」

榛名「そんなものが… でも榛名は一度も見たことが…」

秋月「私がこの世界に転移する前の最後の戦闘、泊地特攻作戦で私が中破した際に破損してしまって… 

艤装の修復はこの世界でも出来ましたが『長10cm砲ちゃん』だけは外装だけ、高角砲として機能はしますが自律能力は失われてしまいました。」

榛名「そうだったのですね。」

秋月「なんだか懐かしい、まだこの世界に来て1年も経って無いのに…」

榛名「秋月さん…」

秋月「これ、初風へのプレゼントにしましょう。ずっと私を見て『私も欲しい』と羨ましがってましたから。」

榛名「意外に可愛いところがあるのですね、初風さん。」

秋月「ではお先にレジの方に行きますね。」

榛名(この『長10cm砲ちゃん』縫いぐるみ、一体どこのメーカーが…

『株式会社ビッグ・ホエール』?大きな鯨… まさか大鯨さん!?)


秋月「これでプレゼントは購入し終えましたね。」

榛名「そうですね…」

榛名(本当に大鯨さんって何者…)


イベント 直下

秋月「少し歩き続けで疲れましたね。」

榛名「ではそこの喫茶店でお休みしましょうか。付き合って貰ったお礼に何かご馳走しましょう。」

秋月「そ、そんな悪いですよ!」

榛名「いえ、ここはご馳走させて頂きますよ。」


《喫茶店》


榛名「ではこのフルーツパンケーキとアールグレイを。秋月さんは?」

秋月「え、えと… カフェオレで。」

榛名「…すみません、あと追加でチョコレートパフェを。」

「かしこまりました。」

秋月「や、やっぱり悪いですよ…!」

榛名「人の善意は素直に受けるものですよ、秋月さん。それとも、チョコレートパフェは苦手でしたか?」

秋月「そう言う訳では…」

榛名(秋月さんは他の人に遠慮する癖があるみたいですね。悪い訳では無いのですがもう少しだけ自己主張をするべきだと思います。)


「お待たせしました。フルーツパンケーキとアールグレイ、カフェオレとチョコレートパフェです。」

秋月「お、大きなパフェです…」

榛名「ここ、私が高校生のときによく通ってたんです。そのパフェが目当てで。」

秋月「ほぇぇ…」

榛名「美味しいですよ。早く食べてみてください。」

秋月「い、頂きます。 ッ!?美味しい…」

榛名「お口に合って良かったです。」


会話の話題 直下
1.秋月達の学校生活
2.艦プラについて
3.家族について
4.その他

榛名「秋月さん達はいつも学校でどのような事を?」

秋月「普通にお友達とお話したり、一緒にご飯を食べたりですね。」

榛名「部活動とかはやっていないのですか?」

秋月「一応園芸部には所属していますが、園芸部の活動は週1なので…」

榛名「帰りが時々遅くなるのはその為だったのですね。」

秋月「私はそんな感じですけど。例えば舞風ならダンス部に、野分は演劇部に所属してお互い次期部長候補だったり、初風はお母さんのお仕事を手伝ったり…

朝潮も郷土研究部で活動したり曙は文芸部に居て、清霜は部活をやらないで武術の修練をしています。」

榛名「やはりそれぞれやる事が違うのですね。」

秋月「お母さんは『自分のしたいように、自由に生きていい』と言ってくれてるので。」

榛名「大鯨さんらしい…」

秋月「私達にこの世界で生きる意味と居場所を頂いて、お母さんやお父さんには本当に頭が上がりません。ちょっと滅茶苦茶やりますけど…」

榛名「あ、あはは… お姉さんと同じ事言ってますね。」

秋月「あれ、榛名さんは姉さんの連絡先を知ってるのですか?」

榛名「はい。この前のロケの時に『何かあったら連絡して』と頂きました。たまにメールでやりとりしていますよ。」

秋月「へぇ…」



会話の話題 直下
1.艦プラについて
2.家族について
3.その他
4.ストーリー進行

秋月「家族、ですか?」

榛名「はい。秋月さん達のお姉さんやお母さん、お父さんの事をあまり知らないので。」

秋月「そうですね… お母さんは謎の多い人、と言えば良いのでしょうか…?」

榛名「やっぱり…」

秋月「お母さんは実子では無い私達にも姉さんと同じ様に平等に愛情を注いでくれて、あの曙ですらお母さんには反抗しません。」

榛名「曙さんが…」

秋月「でもどうやって戸籍の無い私達を養子に出来たのかは『蛇の道は蛇』と言って教えてくれません…」

榛名(絶対ロクな事してないですね。)

秋月「他にも私達に護身術を仕込んだり、動物との会話を学ばせようとしたり… ちょっと変わってる人です。」

榛名「それ絶対ちょっとって話じゃ…」

秋月「お父さんは『栗田大学』の方で大学教授をしていますね。」

榛名「大学教授、ですか?」

秋月「はい、物理学を教えていると聞いています。」

榛名「お父さんは武術家ではなかったのですか?」

秋月「武術家ですよ? ただ大学の方で物理学の教授もしてます。でも…」

榛名「でも?」

秋月「お母さん曰く『私の月収があの人の年収』だそうで…」

榛名「いや、それお母さんがおかしいだけ…」

秋月「お父さんも若干気にしてます… でも夫婦間の仲はまるで新婚みたいに良いのですけど。」

榛名「羨ましいくらいですね。」

秋月「姉さんは… たらし?」

榛名「え?」

秋月「野分みたいに、誰からでもモテると言う訳では無いのですが女の人からは好かれるみたいですよ?」

榛名「年齢不相応に可愛らしいですからね。」

秋月「そう言う訳では無く、優しくてどこまでも真っ直ぐな性格と誰かを支える献身さ、そして折れない強さと決して諦めない心… そう言うところに惹かれるみたいです。」

榛名「確かに瑞鳳さんは正義感が強い人でしたから。」

秋月「ただ、性癖に少々異常が…」

榛名「え…?」

秋月「風の噂ではお尻好きだと…」

榛名「oh…」


会話の話題 直下
1.艦プラについて
2.その他
3.ストーリー進行

榛名「そう言えば艦プラの件なのですが、それぞれにカスタマイズを施した専用艦の製作開始の目処が立ちました。」

秋月「アブゾーブやPBCの解析が済んだのですか?」

榛名「はい。貴女のお姉さんに頂いた技術を私なりにアレンジして、改良しました。

それで秋月さん、貴女に専用艦の1号を託したいと考えています。」

秋月「え!?何故秋月に…」

榛名「勿論まだ完成したと言う訳ではありません。試作艦は秋月さんによるテスト後に専用の調整を施します。」

秋月「秋月の…」

榛名「それに技術的にまだ不安定な部分があります。なので操作が他の人よりも優しい秋月さんならテストファイターには相応しいと考えました。

秋月さん、引き受けていただけませんか?」

秋月「は、はい!秋月にお任せください!」

榛名「なら良かったです。」

秋月「それで、改良した技術とは…?」

榛名「『ディスチャージ・システム』は知っていますよね?」

秋月「はい。アブゾーブで吸収した粒子を攻撃や防御に転用するシステムですね。」

榛名「お姉さんから頂いた『アイオワ』にもディスチャージは搭載されていたのですが、そこから弱点が見つかったのです。」

秋月「弱点、ですか?」

榛名「はい。ディスチャージの『圧縮徹甲弾』と『圧縮拡散弾』を最大圧縮で使用する際に圧縮する粒子の量が多く、膨大なエネルギーを持つ砲弾の発射に耐え切れずに砲身が溶けてしまうんです。」

秋月「良くそこまで気付けましたね…」

榛名「試しにディスチャージを使用してみたらその現象が起きたのでお姉さんに聞いた所、実際に世界選手権の第二ピリオドで『グナイゼナウ・クロイツZwei』の主砲が溶けたそうです。

なので私なりにディスチャージシステムに改良を施したものを搭載し、また『RGシステム(type-Z)』の改良も完成したので搭載予定です。」

秋月「ほぇぇ…」

榛名「ただ全国大会に投入するのは世界選手権前に手を晒すのと同じ、なのでさらに改良を重ねて世界選手権に実戦投入する予定です。」

秋月「わかりました。この秋月、頑張ります!」



会話の話題 直下
1.その他
2.ストーリー進行

秋月「榛名さん、あと確認したい事があります。」

榛名「何でしょうか?」

秋月「貴女は、『あの世界』へ転移した際に誰かと接触しましたか?」

榛名「どうしてそのような事を…」

秋月「お母さんに聞いておけ、と言われたので。それで接触しましたか?」

榛名「…はい。夕雲型4番艦、『長波』の艦娘と。」

秋月「それ以外には?」

榛名「長波さんだけです。基地にも長波さんしか居ないと聞きました。」

秋月「なら大丈夫ですね。ありがとうございます。」

榛名「何故お母さんはその様な事を…」

秋月「…実は拉致被害者の9割を姉さんが保護する事に成功しました。」

榛名「!? どうして…」

秋月「拉致を行った連中のアジトを強襲したそうです。でも…」

榛名「でも?」

秋月「救出に成功した36人中、28人が既に自我を破壊されていたのです。」

榛名「そんな…!」

秋月「姉さんの話では薬物によって自我を破壊された人は人形の様に従順な兵士に作りかえられていて…」

榛名「何で…!」

秋月「そして残りの、救出出来なかった4人は既に『あの世界』へ連れて行かれたのだと推測しています。でも『長波』の名前は被害者リストにはありませんでした。」

榛名「そう、ですか…」

秋月「恐らく長波は私達と同じ類の艦娘だと思われます。『あの世界』へ転移したら接触した艦娘を教えてください。もしかしたらその中に被害者が…」



会話の話題 直下
1.その他
2.ストーリー進行

榛名「もしかして秋月さんも…」

秋月「違います。私は、私の元の肉体の持ち主は志願して『秋月』の魂を肉体に植えつけられる事を選んだと聞いています。」

榛名「魂を、植えつける…?」

秋月「私達の居た世界では肉体こそ艤装に適合していましたが『かつて存在した艦』の魂を持たない故に艦娘になれ無い人間が大多数を占めていました。

そもそも第二次大戦が起きていないあの世界では瑞鳳姉さんや榛名さんのようなケースの方が稀と言えるでしょう。」

榛名「そうなのですね…」

秋月「そこでこの世界から流れ着いた第二次大戦時の船霊、それを利用する事を研究者は目を付けました。

でも榛名さんの様に既に転生した船霊も多く、そこまでの数は回収出来なかったそうです。」

榛名「でも、どうやって魂を集めたのですか?」

秋月「この世界は異世界に通じる次元の穴が多数あります。そこから船の残骸が流れ着き、残骸に残る魂の残滓をかき集めたと聞いています。」

榛名「無茶苦茶な…」

秋月「そして艤装に適合した人間に、その肉体に合わせた魂を埋め込み艦娘にしました。そして元の肉体の持ち主だった魂は船霊と融合し、消滅します。」

榛名「なっ!?」

秋月「元より人間では無い船霊はそもそも人格はありませんでした。そして人の器の中にある元の魂を融合して、その人格だけを奪ったのです。」

榛名「…」

秋月「そして艦娘適合者にはその事実を伝えられていません。何も知らないまま…」

榛名「なんて…」

秋月「私は、名前も知らない誰かの体を奪ってここで生きているのです。世界を守る為、誰かを守る為に艦娘になろうとした人の想いを踏みにじって…」

榛名(秋月さんは、皆はそんなに重いもの背負って…)

秋月「そして結局私はせっかく肉体を得たのに死ぬ事が怖くてこの世界に来た臆病者ですから…」

榛名「それは違います!」

秋月「榛、名さん…?」

榛名「秋月さんは戦った。戦って、死ぬ運命だったのを貴女のお姉さんがその身を挺してまで助けてくれたのです。

誰だって死ぬのは怖い、私だって初めて戦場に立って恐怖に押し潰されそうになりながらも戦いました。」

秋月「秋月は…」

榛名「『何だった』『誰だった』は重要ではありません。『今の自分が何か』が重要なのです。秋月さん、貴女の命は貴女のもの。他の誰でもない、秋月さんのものです。

だから秋月さん、貴女はもう過去に囚われるのでは無く未来を見て前に進んでください。せっかく人の器を得たのですから。」



会話の話題 直下
1.その他
2.ストーリー進行

榛名「だから秋月さん、過去では無く未来を見据えた話をしましょう。」

秋月「未来の話…」

榛名「この世界で生きる目標を何でも良いので立ててみたらどうです?せっかく大鯨さんが『自分のしたいように、自由に生きていい』と言ってくれているのですから。」

秋月「この世界で生きる目標、ですか?」

榛名「戦う以外の道はあります。例えば、お嫁さんになりたいとか将来就きたい職業とか。」

秋月「お、お嫁さん!?」

榛名「例え話ですよ。そう言うの何か無いですか?」

秋月「そうですね… いっぱい、牛缶が食べたいです。」

榛名「…へ?」

榛名(牛缶って確か牛の大和煮じゃ…)

秋月「あっちの世界では牛缶は高級品でしたのであまり食べたときが無いので、だからいっぱい食べてみたいです。」

榛名「…そう言う意味じゃありませんよ?」

秋月「へ?」

榛名「まぁ、『牛缶をいっぱい買えるようになりたい』なら間違いでは無いのでしょうけど…」

秋月「そうですか…」

榛名「あと中学3年生になったら将来について作文を卒業文集に書く機会がありますから、取り敢えずそこまでじっくり考えてみましょう。」

秋月「あと1年… 私に見つけられますか?」

榛名「見つけられますよ、秋月さんなら。」

秋月「そう言えば、榛名さんがなりたいものって何ですか?」

榛名「え?」

秋月「私に言うのなら、そう言うの一つくらいあるんじゃないですか?」

榛名「一応はありますけど…」

秋月「教えてください。参考にしたいのです!」キラキラ

榛名「うっ…」

秋月「さぁ、どんな夢を!」

榛名「…誰かを笑顔にする、それが私の夢です。」

秋月「誰かを笑顔にする、ですか?」

榛名「アルバイトにスーツアクターを選んだのも子供の笑顔が見たいから、そして私がプログラミングを大学で学ぶのも誰かを私の作ったプログラムで笑顔にしたいからです。

誰かの涙より笑顔、そして世界を笑顔で一杯にする、それが私の夢です。ちょっと恥ずかしいですけど…」

秋月「そんな事ありません!立派ですよ!」

榛名「秋月さん…」

秋月「それは立派なお話です。恥ずかしいものじゃありません!」

榛名「そう、ですかね…?」


会話の話題 直下
1.その他
2.ストーリー進行

榛名(こ、このままだと私の黒歴史すら晒されそう… 会話を変えないと!)

榛名「そ、そう言えば秋月さん以外の姉妹の方は夢は無いのですか?」

秋月「皆の夢… 清霜の『強くなりたい』くらいしか聞いたことが…」

榛名「oh…」

秋月「と言っても皆、この世界に慣れて無いので仕方無い話だと思いますけど。」

榛名「今度機会があればお話しておきましょう。」

秋月「でも、多分ですけどやりたい事はあると思いますよ? 如月だったらファッション関連だったり、初風も事務系統の仕事だったり…」

榛名「如月さんのはいつもファッション雑誌読んでるから知ってますけど、初風さんのはどう言う事ですか?」

秋月「あの世界で初風は一時期提督の代行をしていたのです。だから初風は事務処理とかの仕事が得意なのでよくお母さんの仕事を引き受けているのです。」

榛名「それ、向いてるってだけでなりたいって訳じゃ無いと…」

秋月「適性が高い物は朝潮なら博物館の学芸員、舞風はダンサー、野分は看護師、曙はカウンセラー、清霜は何かの選手としてやっていけそうですね。」

榛名「確かにそうですね… でも実際に本人たちに聞いてみないとわかりませんね。」

秋月「そうですねぇ…」

榛名「では機会があればそれとなく聞いておきましょう。」

秋月「何かあれば良いのですけど…」

榛名「秋月さんは皆のことを良く見ているのですね。」

秋月「そうですか?」

榛名「はい。それぞれの得意な物なんて傍から見ただけではわかりにくいものです。それだけ秋月さんが気配りが出来て観察眼が鋭い、と言う事ですよ。」

秋月「これでも防空駆逐艦ですから、視野を広く持つのは得意です!」

榛名「そう言う事では無いのですが… まぁ、よしとしておきましょうか。」



会話の話題 直下
1.その他
2.ストーリー進行

秋月「では榛名さんにお聞きしたい事があります。」

榛名「何でしょうか?」

秋月「榛名さんが語った『世界を笑顔でいっぱいにする』と言う夢、それは何故思ったのですか?」

榛名「え…?」

秋月「その夢を持つ理由がある筈です。何故その夢を…」

榛名「誰にも… 大鯨さんや貴女の姉妹、青葉さん達や天城を含めて誰にも話さないと言うのなら。」

秋月「そこまでの…」

榛名「私にとって重要な事なんです。」

秋月「わかりました… この事は誰にもお話しません。」

榛名「ありがとうございます。」


榛名の秘密とは…? 直下
1.天城と血の繋がりが無いこと
2.過去に何かトラウマがあること
3.恩師に憧れがあること
4.その他

榛名「…私は、天城と血縁関係ではありません。」

秋月「え…?」

榛名「私は両親や天城と、血の繋がりが無い養子です。」

秋月「嘘、ですよね…?」

榛名「事実です。大鯨さんはもう知ってる可能性はありますが。」

秋月「あんなに、仲が良いのに…」

榛名「貴女達と一緒で仲が良いと言っても必ずしも血縁があるとは限りません。」

秋月「そんな…」

榛名「私は元々、4歳まで施設で暮らしていたのです。実の両親に捨てられて生まれてからずっと施設で育ってきました。

でも私はある事件を契機に引き取られることになりました。」

秋月「ある事件?」

榛名「その施設に居た捨て子は、『施設を移動する』と言われどこかに引き取られてしまいました。何故だと思いますか?」

秋月「いえ…」

榛名「答えは、臓器売買です。」

秋月「ッ…!?」

榛名「身寄りのない子供を集めてその中からドナー適合者が出ると、施設から連れ出し移植手術を行っていたのです。そうする事でお金を得ていた…

そんな所に私は居ました。尤もその事実を知ったのは15の時ですが。」

秋月「…」

榛名「でもある日その事実が表に出てし、施設は閉鎖し榛名は両親に引き取られました。その時の榛名は、世界を憎んでいました。

何で私が捨てられたのか、何で私の居場所が奪われたのか、何で私は生まれたのか、と…」

秋月「榛名さん…」

榛名「でもお父さんとお母さんは私を引き取ってこう言いました。『家族になるのだから、笑顔になりなさい』と。」

秋月「笑顔…」

榛名「その時の天城はまだ赤ちゃんで何も覚えて無い筈です。そして榛名は両親のお陰でようやく笑えるようになりました。結局両親とは喧嘩して和解出来ずでしたけど…」

秋月「そんな事があったのですね…」

榛名「だからこれ以上私の様な悲しみや憎しみに囚われた人間が生まれないように、世界を笑顔にする… それが榛名の夢です。」

秋月「ごめんなさい、辛い筈なのに変なことを…」

榛名「榛名は大丈夫です。だから気にする事もありません。」

秋月「ですが…!」

榛名「この話は忘れてください。忘れなくても良いですが、他言無用でお願いします。」


そろそろストーリー進行したい…

会話の話題 直下
1.その他
2.ストーリー進行

榛名「さて… そろそろ帰る準備をしましょうか。」

秋月「申し訳ありません、私のせいで…」

榛名「秋月さんのせいではありませんよ。榛名が話したくて話した、それだけです。」

秋月「でも…!」

榛名「これ以上、この話はしないでください。」

秋月「わかり、ました…」

「ねぇ、知ってる?『パーツハンター』の噂。」

「知ってる知ってる。バトルに負けたら相手のパーツを使えそうなヤツだけ奪うってヤツでしょ?」

「隣のクラスのヤツがやられたらしいよ。せっかくの金属パーツとか奪われたんだって。」

「マジ?」

「マジだって。最近女子で流行しだしてからカモにされるの多いって言うし。」

榛名「パーツハンター…?」

秋月「榛名さん…?」

榛名「いえ、何でもありません。行きましょう。」

榛名(パーツハンター、一体何が目的で…)

一旦ここまで



全編ギャグ路線でいこうと考えていたのにここまでシリアスになったのは何故だ…?

《その夜 榛名宅》


如月「パーツハンター?聞いた事はあるわよ。」

榛名「詳しく教えてください。」

如月「と言っても私が知ってるのは噂程度だけど。

なんて言えば良いのかしら… 一方的にバトルを挑んで勝ったらパーツを巻き上げるって話よ。何でも凄く腕が良いらしいけど…」

榛名(やはり交友関係の広い如月さんなら知っていましたか…)

如月「ここ最近になって現れたらしいけど被害は正直多いわ。私の知る限りだと5人ヤられてる。」

榛名「如月さんの知り合いだけで5人も…」

如月「それに、相手がバトルに乗らないと暴力で奪い取るような最低なファイターらしいわ。」

榛名「なんて非道な…!」

如月「クズの中でも救いようの無い方のクズ、って言うのが認識ね。でもその力は下劣であっても本物、世界大会に出れば良い所まで行く程らしいの。」

榛名「何でそこまでの能力がありながら…」

如月「さぁ?自分で艦プラを作れ無いんじゃない?」

榛名「…ありがとうございます、如月さん。」

如月「後はそうねぇ… 忘れてた、ハンターはバトルをする時にこう聞いてくるらしいわ。」

榛名「?」


如月「『○○と言うファイターを知っているか』って。」


榛名「その○○は誰だか知っていますか?」

如月「私は又聞きだから直接は知らないわ。明日、友達に聞いてみるけど… ねぇ、榛名さん。貴女もしかして…」

榛名「どうかしましたか?」

如月「まさかパーツハンターを倒そうって訳じゃ無いでしょうね?」

榛名「無理です。」

如月「即答ね…」

榛名「聞いた話だけでも私の実力じゃ遠く及びませんから。でも榛名や天城、このお店に被害を及ぼすと言うのなら…」

如月「その時は、何があろうと倒すって事ね。」

榛名「はい。」

如月「へぇ… その時は私が協力しましょう。専用艦、用意してるんでしょ?」

榛名「まだ完成には程遠いですけど…」

如月「それでも充分よ。チーム・ホワイトクリーンのファイターの誇りにかけて、打ち倒しましょう。」

榛名「よし、これで試作艦の1号が出来ました…!」

榛名(あとはクリアパーツを組み込めばRGシステムが使用可能に…)

榛名「ねむ…」

榛名(もう2時ですか… クリアパーツは今度組み込みましょう…)


《翌日(土曜日)》


秋月「完成したんですか!?」

榛名「まだRGの方は搭載してませんから性能は8割と言った所ですけど。秋月さん、テスト操作の方お願いします。」

秋月「はい!」

青葉「おお、良いですねぇ。」

天城「完成、早かったのですね。」

榛名「誰かテストの相手を…」

プルルル

榛名「電話、如月さんから…?もしもし?」

如月『榛名さん!昨日言ってたパーツハンター、友達が見かけたって!そっちのお店に向かってるみたい!』

榛名「本当ですか!?」

如月『そして○○に入る名前、それは『飛龍』よ!』

榛名「飛龍って、飛龍さんですか!?」

カランコロン

古鷹「いらっしゃ… ッ!?」

衣笠「殺気…!」

「ここに居るのはファイターだな。」

青葉「それが、何か?」

「ならば知っているか… 『飛龍』と言う名のファイターを。」

榛名「飛龍さんの名前… まさか、パーツハンター…!」

天城「パーツ…」

青葉「ハンター…?」

「フン… 俺の名前も売れたもんだな。」

秋月「この人が…!」

榛名「…」


会話選択 直下
1.パーツハンター、何をしに…!
2.飛龍さんに会ってどうするつもりですか…!
3.貴方が、一体何故こんな事を!
4.その他

榛名「飛龍さんに会ってどうするつもりですか…!」

「知れた事、ただ倒して自分の存在価値を高めるだけだ。」

秋月「存在価値を高める…?」

「そうだ、最強のファイターを打ち倒してこそ価値が高まる。」

榛名「たったそれだけの為に、非道な事を繰り返して…!」

「俺の能力は高い。良い艦さえあれば負け知らずだ。倒した相手のいいパーツを奪ってコツコツと、雑魚でもバトルを繰り返せば練習になるからな。」

天城「外道な…!」

「俺が最強と言う高みを目指す為の踏み台になるんだ。素晴らしいだろう?それに俺は努力家だ、わざわざ雑魚でも相手をしてやってるんだからな!」

衣笠「コイツ、マジでヤバイって…」

青葉「頭沸いてるんじゃないですか…?」

古鷹「努力って言葉を履き違えてる…!」

秋月「榛名さん、私に艦を貸してください。」

榛名「秋月さん?」

秋月「この人はここで倒して止めないと、いずれ大きな間違いを犯す… ならそうなる前に止めます!」

榛名「わかりました。試作艦の1号、秋月さんに託します!」

「良いだろう… お前なら歯ごたえがありそうだからな。」


バトル

ファイター
・秋月(サブ:榛名)

使用艦(改造内容は必ず併記) 直下

使用可能艦:重巡洋艦(ただし>>558の規定を満たすもの)

※これは秋月の専用艦にはなりません。

すみません改造内容も併記してください。


使用艦:ラングレー

改造内容 直下

って良く見たらラングレーって空母…


すみませんが安価取り直しです。

今回秋月が使用可能なのは『重巡洋艦』なので重巡洋艦でお願いします


使用艦(改造内容は必ず併記) 直下

使用可能艦:重巡洋艦(ただし>>558の規定を満たすもの)

エクセター改
艤装
・Mark VIII 20.3cm(50口径)Mk.II 連装砲3基6門
・Mk.V 10.2cm(45口径)単装高角砲12基12門
・ヴィッカース Mk.III 12.7mm(50口径)単装機銃8基
・61cm5連装魚雷発射管2基

秋月「これが私の…」

榛名「エクセターの改造艦で魚雷発射管を換装し、対空兵装を増加させました。

ぶっつけ本番の実戦です。なので今回は私もサブでサポートさせて頂きます。」

秋月「心強いです…!」

「さぁ、バトルだ!」



Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


秋月「重巡エクセター、秋月、出撃致します!」

榛名『敵艦、目視で捕捉しました。』

秋月「見ればわかります。でも、あれは…」

榛名『どうやら相手は奪ったパーツを無理矢理繋げているようですね。』

秋月「あの艦プラ、泣いてる…」

榛名『秋月さんにも解りましたか… あれは本来の姿を奪われた寄せ集めです。

私達に出来る事はあれを破壊して可能な限り、元の姿へ戻してあげることです。』

秋月「はい!」


敵艦
ネルソン・ハイペリオン
・45口径35.6cm砲 5門
・15.5cm3連装砲5基
・62.2cm水中魚雷発射管 8基
・その他対空兵装多数


「フン、重巡洋艦如きでこのハイペリオンに!」

榛名(『ハイペリオン』。確かギリシャ神話のヒュペリオンの事で意味は『高みを行く者』…)

秋月「さぁ、行きましょうエクセター!」


行動安価 直下

秋月「砲撃を行います!主砲の準備を!」

榛名『主砲1番から3番、装填!照準あわせ、仰角マイナス5度!』

「撃ってくるか… さぁこい!」

秋月「撃ち方、始め!」


秋月はネルソンを狙って砲撃を開始する!



命中判定 直下
01~40 ミス
41~65 小破
66~75 中破
76~85 大破
86~00 撃沈

え…?(困惑)


秋月の放った砲撃は直撃して炸裂する!


「馬鹿な!艦のバランスが…!」


榛名『復元性のバランスも考えていないカスタマイズなら、一定の場所さえ狙えば致命傷に至る… それを思いつかなかったようですね。』

秋月(照準補正は榛名さんに全て任せていた… だから榛名さんは弱点だけを的確に選んで…!)

「負けるなんて認めん…!そうだ、まだ負けじゃ無い…!生きてるうちは負けじゃない!」


ネルソンは後退して持ち主の側に寄る!


「やはりその艦、強いな… 俺が持つに相応しい!」

秋月「まだやる気ですか… なら追撃します!」

「フッ… かかったぁ!」

榛名『まさか!駄目です秋月さん、後退を!』


パーツハンターはバトルフィールドに手を伸ばして


エクセターを掴み、奪った!


Battle Aborted


秋月「なっ!?」

衣笠「このド腐れ!一番やっちゃいけないことを!」

「邪魔だ!」ドカッ

天城「きゃぁっ!?」ドサッ

榛名「天城ッ!?」

古鷹「青葉!追うよ!」ダッ

青葉「言われなくても!」ダッ

秋月「そんな… 私の、せいで…」

榛名「パーツハンター… もう、私は…!」

《その夜 榛名宅》

如月「それで、秋月ちゃんは?」

初風「駄目、部屋から出てこようともしない。」

舞風「自分のミスで艦プラを奪われたから…」

曙「ちょっと青葉に古鷹!何でアンタ達が居ながら犯人逃がしてんのよ!」

古鷹「パーツハンターの仲間に待ち伏せされて…」

青葉「全員倒したは良いものの、結局犯人には逃げられてしまいました…」

衣笠「計画的犯行じゃん… こう言う時に清霜と野分は居ないのよ…!」

朝潮「あの二人はギアナに行ってるから…」

天城「ぎ、ギアナって…」

初風「で、どうすんの榛名?」

榛名「決まってます。秋月さんと天城を傷つけたパーツハンターを許すなんて榛名には出来ません…!」

曙「どうやって探すのよ。仙台なんて広すぎて探せ無い、もし宮城県外まで出てたらもう詰みよ?」

如月「探すなら容易いわよ?」

朝潮「如月…?」

如月「これでも私、結構顔は広いわ。知り合いに片っ端から話を通してハンターの居場所を探すなんて余裕。」

舞風「如月、もしかして…」

如月「友達がヤられた上に一応姉まで被害にあったなんて怒って当然よ。許す訳無いじゃない。」

衣笠「あの腐れ外道、一度捕まえてとっちめてやんないと…!」

古鷹「衣笠まで…」

青葉「仕方無い、仲間の為にいっちょやりましょうか!」

初風「ここまで来たら全員、歯止めが利かないでしょうね… 榛名、アンタが『チームリーダー』として決めなさい。私達は従うだけよ。」

榛名「…チームリーダーとしての指示です。パーツハンターを捕まえ、奪われた艦プラを奪還しましょう!」


榛名「秋月さん、聞こえますか?」

「…」

榛名(部屋の前まで来たけど、どうしましょう…)

初風『どうやって捕まえるかは私が考える、榛名は秋月を説得して部屋から引き摺りだしなさい。』

榛名(どうやって出しましょう。部屋の鍵は貰っていますが…)



榛名の行動 直下
1.部屋に入る
2.外から説得
3.(o▽n)
4.その他

榛名(入りましょう…)

榛名「秋月さん、入りますよ。」ガチャッ

秋月「…」

榛名「そんな部屋を暗くして、何をしているのですか?」

秋月「…」

榛名「そうやって塞ぎこんでも、何か変わる訳ではありませんよ?」

秋月「榛名さん… あの、怒って無いのですか…?」

榛名「私が、秋月さんを怒ると思いますか?」

秋月「ですが秋月のせいで艦プラを…!」

榛名「私は確かに怒っています。」

秋月「やっぱり…」

榛名「ですが私が怒っているのは秋月さんにでは無くパーツハンターに、です。彼のやった事は最低な行為ですから。」

秋月「榛名さん…」

榛名「彼は秋月さんの心を傷付け、天城に暴力を振るった。私がそんな相手に怒らず、秋月さんに怒るなんてしませんよ。」

秋月「でも…!」


会話内容 直下

榛名「秋月さんは本当に優しい子ですね。」

秋月「え…?」

榛名「秋月さんは優しいから、艦プラの心配をしてくれている。」

秋月「榛名、さん…?」

榛名「秋月さんが最後に追撃しようとしたのはハンターの使った艦プラを彼から解放しようとしたから、そうですよね?」

秋月「でも、それで…」

榛名「結局失敗し、エクセターを奪われてしまいましたが彼は自分の使っていた艦を放置していました。奪われた他の人のパーツは戻ったんです。」

秋月「あ…」

榛名「そして彼を諭そうともしました。こんな事は間違えている、と。秋月さんの『想い』は彼には届きませんでしたが…」

秋月「何で、そこまで…」

榛名「私は孤児で、笑顔を知らなかった。でもそんな私に両親は『想い』を注いで榛名は笑顔を覚えました。

秋月さんは私の両親に似ているのですよ。誰にでも優しく気遣い、想いで包み込むところが。」

秋月「榛名さん…」

榛名「今の私では彼に『想い』を伝える事が出来ません。でも、秋月さんなら諭すことが出来るかもしれません。その『優しさ』があれば。」

秋月「優しさ…」

榛名「榛名は彼から黒い何かを感じました。でも、秋月さんの『想い』があればきっと届く筈です。」

秋月「私に、出来ること…」

榛名「秋月さん、私と共に戦ってください。彼を闇から救う為に。」

秋月「秋月が、戦う…」

榛名「答えは今で無くても構いませんよ。戦う決心が付いたのであればいつでも言ってください。

でも秋月さん、どうするかは自分自身で決めて、一度決めたら後悔はしないでください。それが今後の生きる標になりますから。」

榛名(私が伝えられるのはここまでです。秋月さん、全ては貴女の選択次第なのですよ。)

大鯨「ふふっ… 流石お姉さんね。」

榛名「大鯨さん、居たのですか?」

大鯨「ええ。事情は初風ちゃんから聞いますし可愛い娘を傷付けた犯人を許す訳無いです。」

榛名「私の話も聞いていたのですね…」

大鯨「立ち聞きしてた事はごめんなさい。でも、貴女が『あの施設』の出と言うのを秋月ちゃんに明かしていたのは驚きでした。」

榛名「大鯨さん、その話は天城や他の皆には…」

大鯨「誰にも話していません。ですが、時が来たら話さないと駄目ですよ?」

榛名「わかっています… 大鯨さんは知っていたのですか、私が孤児だと言う事を。」

大鯨「ええ。少しだけ、その件について関わりがありましたから。」

榛名「そうでしたか… それで、私に何か用があるのでしょう?」

大鯨「はい。パーツハンターについてのお話です。パーツハンターの事、少しだけわかりました。」

榛名「彼の事が…」

大鯨「彼の名前は『カナード・パルス』。それだけです。」

榛名「カナード・パルス… 名前だけ、ですか?」

大鯨「彼について判明したのはそれだけ、後は過去も何もわかりません。恐らくその抱えた闇と憎悪はかなりの物、過去の貴女と同じくらいに。」

榛名「榛名と、同じくらい…」

大鯨「居場所も大体の目撃証言から見当がつきました。場所は青葉区にある廃ビルです。詳しい住所はこの紙に書いておきました。」

榛名「ありがとうございます。」

大鯨「乗り込む際は気をつけてください。仲間が居るかもしれませんから。」


榛名「さて、秋月さんの代わりの艦を作らなければ…」


秋月の専用艦(改造内容は必ず併記) ↓2

使用可能艦:正規空母(ただし>>558の規定を満たすもの)

※参考までに夕張と大鳳の専用空母のデータです。

グラーフツェッペリン・ラング(ファイター:夕張)
艤装
・15cm(55口径)連装砲8基、
・10.5cm(65口径)連装高角砲6基、
・37mm連装機関砲11基、
・20mm機銃28丁
・RGシステムtype-Z
・ディスチャージシステム(1式『粒子攪乱フィールド』、2式『粒子阻害フィールド』、3式『粒子圧縮加速』)
搭載機
・Bf109T改 35機
・Ju87C改 18機
・彩雲(ドイツ軍塗装) 8機
概要
グラーフツェッペリンをベースに船体と飛行甲板を延長して350メートル前後に、更に飛行甲板にカタパルトとジャンプ台を設置しジェット機の運用を実現した夕張専用艦。
しかし艦プラサイズのジェット機は市販されておらず、レギュレージョン違反になる可能性があったのでBf109Tを改造し、K型のパーツを流用した改造機とJu87Cを改造した艦載機型、偵察用の彩雲を搭載している。
基本性能は瑞鳳の『信濃』と同等だが、接近戦を想定していないため防御力が若干下回っているが夕張の実力でカバーが可能な範囲である。

ヨークタウン・フェネクス(ファイター:大鳳)
艤装
・5インチ砲10基
・40mm機銃32基
・20mm機銃46基
・4連装酸素魚雷発射管4基(艦首2基・両舷1基ずつ)
・RGシステムtype-Z
・ディスチャージシステム(1式『粒子攪乱フィールド』、2式『粒子阻害フィールド』、3式『粒子硬質化壁』)
艦載機
・F8Fベアキャット 40
・SBDドーントレス 36
・TBFアヴェンジャー 18
概要
大鳳の専用艦でエセックス級ヨークタウンをベースに装甲甲板への換装とハリケーンバウ化を施し装甲空母化した艦プラ。
徹底して防御カに特化した改修が施されておりダメコンも過剰なまでに強化され、ディスチャージも粒子フィールドなど防御型のみ実装されている。それは大鳳が抱く『謎の強迫観念』に対抗する為である。
更に艦首及び左右両舷に酸素魚雷発射管を装備しており対艦近接防御及び艦載機を失った際の最終手段としての使用が想定されており単艦での近接防衛能力はチーム内の空母の中で一番高い。
大鳳本人の希望により船体及び艤装の大部分が彼女の手で制作されておりアブゾーブやRG関連など瑞鳳しか手を出せない部分のみ瑞鳳が手掛けている。それは大鳳が瑞鳳に負担を掛けたくないと言う理由、『自らの艦プラの力で親友と共に戦い抜く』と言う彼女自身が持つ『意志』の現れ。 その為に瑞鳳は大鳳専用のディスチャージ『粒子硬質化壁』を実装した。
『粒子硬質化壁』は船体全てに変質したプラフスキー粒子を纏って硬化させる能力で大鳳の強固な『意志』を体現している。『フェネクス』の名前通り決して沈む事なく最後まで足掻き、以前の何もかも諦めていた自分と決別する『覚悟』を表している。

ジェラルド・R・フォードはレギュレーション違反です。(年代制限)


なので再安価とさせて頂きます。
ディスチャージとか特殊艤装も設定しても良いのよ?


秋月の専用艦(改造内容は必ず併記) ↓2

使用可能艦:正規空母(ただし>>558の規定を満たすもの)

ヴィクトリアス・ブレイヴ

秋月専用の艦プラ、対空兵装、機動力を中心に強化が施されている。

特に対空兵装は過剰な迄に強化されており少数の敵機なら直掩機無しでも全く寄せ付け無い程。

装甲も20センチ砲程度では全く通用しないレベルまで強化済み。

因みにアイランドの前後の両用砲は秋月に合わせて秋月の10センチ砲ちゃんを模した長10センチ連装広角砲となっている。

艦載機はグリフォンエンジンに換装したシーファイア、シーファイアMk-XIVとイギリス海軍カラーのドーントレス、アベンジャー等が搭載されている。

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=45621 http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=45620
ディスチャージは拡散弾、加速、フィールドで。

申し訳ありませんがエンタープライズの対空特化仕様と言われても少しわかりにくいので>>629にずらさせて頂きます。


秋月専用艦

ヴィクトリアス・ブレイヴ
艤装
・10cm高角砲66口径 8基
・10cm砲65口径 4基
・12cm30連装噴進砲 4基
・25mm3連装機銃 4基
・40mm4連装機銃 10基
・RGシステムtype-HA
・ディスチャージ改システム(1式・拡散弾、2式・粒子圧縮加速、3式・粒子歪曲フィールド)
艦載機
・シーファイア改 12
・シーファイアMK-XIV 20
・SBDドーントレス 10
・TDFアヴェンジャー 12

概要
秋月専用の艦プラでカナード・パルスによって強奪されたエクセターの代わりに製作された。
特に対空兵装は過剰な迄に強化されており少数の敵機なら直掩機無しでも全く寄せ付け無い程で秋月の能力も合わさり対空能力は非常に高い。
装甲も榛名の技術による強化で20センチ砲程度では全く通用しないレベルまで高められており、アブゾーブを併用すれば戦艦の主砲すらも防ぐ。
アイランドの前後の両用砲は榛名が秋月に合わせて秋月の10センチ砲ちゃんを模した長10センチ連装広角砲となっている。これは榛名のちょっとした遊び心だが、ディスチャージの拡散弾はここから放たれる。また長10センチ砲ちゃんを模した理由は『長10センチ砲ちゃんは壊れてしまったが艦プラバトルでならまだ一緒に戦える』と言う意味である。
そして瑞鳳の作った『RGシステムtype-Z』の発展強化型『RGシステムtype-HA(HではPBCtype-Hと被る為HA)』を搭載している。
これは潮の『RG』が『大幅な性能向上の代わりに粒子消費が極端に多い特性』と『type-Z』の『性能向上は劣るが長時間稼動可能な特性』を組み合わせた『性能を可能な限り上昇させつつ長時間稼動をさせる特性』を持つが能力的には『type-Z』に近い。
また榛名によって改良の加えられた『ディスチャージ改システム』を持ち、使用の際には『プラフスキー・パワー・ゲート』を介する事で砲身の溶解を防ぎつつ威力の向上を図っている。
秋月は『空母』の持つ艦載機を飛ばす力に自分の想いを乗せ、その『勇気』と共に戦場へ舞い上がる。



榛名「出来た…! 『ヴィクトリアス・ブレイヴ』の完成です!」

榛名(RGシステムtype-HA、上手く動けば良いのですが…)

すみません、明日以降暫く書き込めないかもしれません…

特殊艤装は前スレのチーム・エンガノの例を挙げると

・プラフスキー・バスター・キャノンtype-H(偏向レンズによるホーミング能力)
・プラフスキー・バスター・キャノンtype-Z(両舷のバレルによる貫通能力、type-Hへの連結)
・プラフスキー・バスター・キャノンtype-Y(重巡クラスへのサイズダウン)
・プラフスキー・バスター・キャノンtype-I(オプションユニットによる超長射程)
・プラフスキー・バスター・キャノンtype-S(type-Hの強化型、type-Hとtype-Zへの連結)
・山嵐システム(誘導魚雷制御システム、最大256発まで制御可能)
・マガノシラホコ(ロケットアンカー)
・対水圧シェル(レナウン・ヴォーテクス及びレパルス・ヴォーテクス専用装備。潜水を可能にし、防御力を向上させる。)
・シュツルムユニット(グナイゼナウ・クロイツDrei専用装備だったが最終決戦時に量産・改修されて全艦に装備。魚雷ポッドによる火力と大型スクリューによる増速する強化装備。)


と言う感じです。

ディスチャージに関してはGBF本編を参照ください

では現時点を持ってアンケートを締め切ります

結果は

1.絡ませる、おもいっきり絡ませる
2.シリアス多目、時々ギャグ
3.個別回&過去回の実施 また役割分担(青葉・シリアス&偵察要員、古鷹・初風の代理指揮官、衣笠・清霜と共にギャグ&天城の餌食)


また4の意見については
・金剛型のエピソード:シリアス枠で絡めます。(多分榛名のハイライトが消える)
・艦プラ部(翔鶴、瑞鶴、赤城、加賀、RJ、バナージ、タクヤ、マリーダ)との対決:全国大会編で実施(準決勝くらい?)
・榛名の艦プラ講座:本編には関わらせない形、榛名+過去主人公(潮&瑞鳳)+メイジンコンビ(筑摩&蒼龍)+過去のエースファイター(夕立&飛龍)で実施予定
・異世界や過去の話:本編に組み込みます(大鯨は過去編担当、瑞鳳は異世界編担当としてトンデモ親子がかなり本編に関わる予定)


と言う結果になりました。


榛名「はい、榛名(の目のハイライト)は(現時点ではまだ)大丈夫です。」


ちょっと榛名がARC-Vの榊遊矢に似てきた件(みんなに笑顔、異世界との関わりなど)。

榛名「はい、榛名は(ダークリベリオン出すかもしれないけど)大丈夫です。」

《廃ビル》

榛名「ここに、パーツハンター… いえ、カナード・パルスが居ます。」

秋月「カナード・パルス…」

榛名「私と一緒に来た、と言う事は決心がついたのですね?」

秋月「はい。私には、彼を止めないければならない理由があるんです。」

榛名「理由、ですか?」

秋月「カナード・パルスはどこか私達『艦娘』に似ている… 戦う為に生み出されて戦う事でしか自分の存在意義を見つけられないような、そんな気がして…」


大鯨『彼について判明したのはそれだけ、後は過去も何もわかりません。恐らくその抱えた闇と憎悪はかなりの物、過去の貴女と同じくらいに。』


榛名(榛名は、榛名を生み出した世界そのものを憎んでいた… 秋月さんの話が本当ならば憎しみどころのレベルでは無く、最早呪い…

そして世界を憎む理由が榛名の想像通りのものなら、それはもう手に負えるものじゃ…)

秋月「榛名さん?」

榛名「何でもありません。行きましょう。」


榛名「これは、バトル装置…」

秋月「アナハイムタイプの旧式みたいですね。」

「ここは裏バトルの会場だった場所だ。どこから流出するか知らんが、人目がつかず丁度良い。」

榛名「やっぱりここに居ましたね、カナード・パルス!」

カナード「俺の名前を知ったか…」

秋月「奪った艦プラ、全て返して貰います!」

カナード「なんだ、たった二人なのか?尤も、大人数連れて来ればそれだけ俺のパーツが増えただけだがな。」

榛名「その手に持った鉄パイプで多くの人に暴力を振るったのですか?」

カナード「人聞きが悪いな。こちらは丁寧に頼んだのに無碍に断られたので罰を与えただけだ。」

秋月「問答無用、と言う訳ですか…!」

カナード「とんだ甘ちゃんだな。最強の艦を得た俺の相手がこんな甘ちゃんとは…」

秋月「個人の流儀や思想についてとやかく言うつもりはありません。でも秋月は他者や艦プラへ敬意の払え無い者、まして暴力に頼る者を許しません!」

カナード「聞き飽きたな、その台詞。止めたかったら力尽くで止めて見せろ。」

秋月「…わかりました。秋月は、全力で貴方を止めてみせます!」

カナード「良いだろう!勝負だ!」

榛名「待ってください。カナード・パルス、貴方に聞きたい事があります。」

カナード「チッ… 何だ?」


榛名の質問 直下
1.何故貴方はそこまで力を求めるのですか?
2.貴方、『戦う為に生み出された存在』ですね?
3.貴方にとって戦う意味とは何ですか?
4.その他

榛名「貴方にとって戦う意味とは何ですか?」

秋月「榛名さん…?」

カナード「知れた事を… 戦う事こそが俺の存在意義だ!俺は戦い、勝利する事でのみ存在が許されている!」

秋月「何故、そんな事を…」

榛名「…これで、一つ確証が持てました。

カナード・パルス、貴方は『強化人間』かそれに近い存在ですね?」

カナード「何故それを…!」

榛名「以前、私の知り合いから聞いた話です。『戦う為の人間をアナハイムでは研究していた』と。」

カナード「違う!俺は強化人間では無い!」

榛名「では『戦う為に育てられた存在』ですね。幼少期から訓練や教育によって戦う事でしか存在出来無いと刷り込まれた孤児、とでも言いましょうか。」

カナード「それがどうしたと言うんだ!俺は…!」

榛名「同じ孤児として言いましょう。例えそれしか知らなくても、生きる道なら他にも存在します!」

カナード「減らず口を…!俺にとって戦う事が生きる事だ!それを変えるつもりは無い!」

榛名「そうですか… なら榛名からこれ以上口を出す事はありません。」

秋月「どうして、そのような事を聞いたのですか…?」

榛名「まだ彼に想いを届ける事が出来る、そう確認しただけです。」

秋月「え…?」

榛名「想いを届けるのはファイターである秋月さんの役目です。『ヴィクトリアス・ブレイヴ』を秋月さん、貴女に託します。

これで、貴女の想いをぶつけてください。」

秋月「榛名さん… わかりました!」

カナード「では行くぞ…!」

秋月・カナード「勝負!」




Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


秋月「ヴィクトリアス・ブレイヴ、秋月!」

榛名『榛名!』

秋月「出撃致します!」

秋月「見えた…!」

榛名『ベースはエクセター、でもパーツの換装や所々改造が行われていますね。』

榛名(恐らくRGシステムの為に残していた拡張域、そして追加の特殊艤装の為に残した機能も潰しているのでしょう。)

カナード「フン、これが俺の作った最強の艦だ!」


エクセター・ハイペリオン
艤装
・Mark VIII 20.3cm(50口径)Mk.II 連装砲3基6門
・Mk.V 10.2cm(45口径)単装高角砲12基12門
・ヴィッカース Mk.III 12.7mm(50口径)単装機銃8基
・61cm5連装魚雷発射管2基
・3連装魚雷発射管6基18門
・20.3cm単装砲3基

秋月「榛名さん…」

榛名『もう、恐らくここまで船体に改造を施されれば元に戻すはほぼ不可能… エクセターには悪いけど、もう…』

秋月「そんな…」

榛名「お願いです、秋月さん。エクセターを沈めて、楽にしてあげてください。」

秋月「わかりました… では、行きます!」


行動安価 直下

秋月「艦載機で攻撃を行います!」

榛名『わかりました。攻撃隊発艦準備完了、いけます!』

秋月「ヴィクトリアス・ブレイヴ、私に勇気を!攻撃隊、発艦始め!」


ヴィクトリアスから艦載機がエクセターに向かって飛翔する!


カナード「いいぞ!戦え!俺は戦い、勝利する事だけで存在が許される!」

秋月「貴方には戦いも勝利も必要ありません!」


そして数機のドーントレスが急降下して攻撃を始めた!


命中判定 直下
01~70 ミス
71~85 小破
86~95 中破
96~98 大破
99~00 撃沈

ドーントレスの放った攻撃が直撃するがダメージは浅かった。


榛名『やはり私の艦、固い…!』

カナード「こんな能力、戦う以外に何に活かせる!お前如きに言われる筋合いは無い!

そう、強さを持っているお前にな!」

榛名『来ます!』

秋月「ッ…!」


カナードはエクセターの主砲を向けてヴィクトリアスへと放った!


回避判定 直下
01~70 ミス
71~85 小破
86~95 中破
96~98 大破
99~00 撃沈

放たれた主砲の砲弾が直撃するが、大したダメージではない。


カナード「馬鹿な!?直撃だった筈だ!」

榛名『アブゾーブ・コーティング正常動作、粒子吸収を確認。許容オーバー分はダメージが通ってしまいました。』

秋月「でも、まだやれます!」

カナード「そんな強さを持っていながら!」

秋月「私は… 私は。ある世界で作られた『兵器』です。」

榛名『秋月さん!?』

カナード「何を…!」

秋月「世界の滅びを止める為に生み出され、戦って、この世界にたどり着いて… 私の能力は軍によって、人のエゴによって生み出されたもの…

でも秋月は、兵器として生きるのは嫌です!普通に、人間として生きたい!」

榛名『秋月さん…』

カナード「面白い…!ならば俺たちは"同じモノ"だ!『戦う為に生まれた資質』と『お前の持つ力』、その全てを賭けて戦おう!

俺たちは戦うことしか出来無いんだ!」

榛名『違う… 絶対に違う!』

カナード「なに…?」

榛名『違います!貴方も秋月ちゃんも戦う為に生まれた訳ではありません!』

秋月「榛名さん…」

榛名『貴方の能力をどう使うかは貴方自身が決めることです!』

カナード「生まれ持った宿命を消し去る事は出来無い!同じ孤児や兵器なら理解出来ると思ったが所詮は甘いだけの…!」

秋月「――戦う宿命に苦しめられたのは貴方だけではありません。でも、貴方が否定する『甘さ』が、榛名さんや皆の『想い』が今の私を支えてくれる…」

カナード「人の『想い』だと…!そんなモノ!」

秋月「貴方は気付いていない!貴方も誰かの『想い』の中で生まれて、人々の『想い』の中で生きていると言う事を!

貴方が使っているその艦プラも榛名さんの『想い』を込めて生み出し、改造に用いたパーツも誰かが『想い』を込めて作ったパーツが使われている!」

カナード「こんなもの、所詮はただのモノだ!『想い』の力なんてあるものか!」

秋月「ならば、秋月が貴方を想う!」


行動選択 直下
1.RGシステムを使う
2.ディスチャージ1式を使う
3.その他

秋月「榛名さん、ディスチャージを、榛名さんの『想い』の力を貸してください!」

榛名『はい!』

秋月「長10センチ砲ちゃん!モード・ディスチャージ!」


長10cm砲ちゃんを模した高角砲が稼動し、エネルギーが収束する!


カナード「何をする気だ!」

榛名『プラフスキー・パワー・ゲート展開!エネルギー解放!』

秋月「ディスチャージ・1式、発射します!」


長10センチ砲ちゃんからエネルギーの塊が放たれ、プラフスキー・パワー・ゲートを通り抜けてエネルギーが拡散してエクセターに降り注ぐ!


カナード「何だと!?」

秋月「これで、終わりです!」


そしてプラフスキー粒子の蒼い光がフィールド外にも溢れ出した…



撃沈判定 直下
10以上で撃沈

降り注いだ拡散弾はエクセターの装甲を溶かし、その船体を蜂の巣にした。


カナード「暖かくて、そして強い… これが想いだと…?」


そしてそのままエクセターは爆発し、轟沈となった。


Battle END

Winner“Akiduki&Haruna”


カナード「無様だな… 想いの力か… 俺も、お前の様な違った生き方をしていれば…」

秋月「…」

榛名「カナード・パルス… 貴方は…」

「無様だな、カナードさんよぉ!」

秋月「誰っ!?」

「そんな女如きにやられて何が最強のファイターだよ!」

「お前には鬱憤が溜まっていたところだ!女共も纏めてやっちまうぞ!」

榛名(パーツハンターの仲間…!数は20人弱、でも榛名と秋月さんだけでは…)


「たった3人に20人って恥ずかしく無い訳?」

「やるって言うなら纏めて相手になるわよ、勿論バトルでね。」

「面倒だ、寧ろ纏めてかかって来い。」

「残念だけど、容赦はしませんから!」


秋月「この声…」

榛名「まさか…!」

「誰だ!」

飛龍「チーム・エンガノ、エンガノ02の飛龍よ。」

402「エンガノ12、イ402。」

蒼龍「同じく、エンガノ14蒼龍。」

瑞鳳「そしてエンガノ01、瑞鳳!」

秋月「二航戦の二人にメンタルモデルと姉さん!?」

榛名「何で!?」

瑞鳳「お母さんと如月ちゃんに呼ばれてね。」

402「70ノットで東京から来た。」

飛龍「まったく、せっかくのGWなんだから休ませなさいっての。」

蒼龍「私は明日イベントで名古屋だって言うのに…」

「舐めやがって…!」

「こっちは数でも上なんだ、バトルでやっちまえ!」

402「やれやれ、どうやら格の違いを教え込む必要がありそうだ。」

飛龍「どれだけ持つと思う?」

蒼龍「5分、いや3分ね。」

瑞鳳「3分も持てば良い方ですけどね!」

402「密集などしているからだ。」


周囲に密集していた艦を402の操るレパルス・ヴォーテクスの放った衝撃波により多数の艦が行動不能になる!


蒼龍「一気に決めるよ!PBCtype-S、ドッキングモード!」

瑞鳳「はい!PBCtype-Z、ドッキングモード!グナイゼナウ・クロイツDrei、信濃・天、シャルンホルスト・クロイツのドッキング完了!」

飛龍「よしっ!プラフスキー・バスター・キャノン、薙ぎ払え!」


そして3隻の連結した艦から放たれた閃光が屈折しながら全ての艦を呑みこみ、消し飛ばした!


Battle END

Winner"Zuiho&Hiryu&I402&Souryu"


「か、勝てる訳がねぇ!」

「て、撤収だ!」


蒼龍「で、どんくらいだった?」

402「42秒88。1分以下でお終い。」

飛龍「たったそれだけ?」

瑞鳳「ディスチャージとバスターキャノンの縮退に時間がかかったくらいですね。」

402「吹雪が居ればあと30秒は短縮出来た。」

榛名「これが、世界最強の…」

秋月「チームエンガノの力…」

飛龍「で、コイツが私に会いたいってヤツね。」

カナード「…」

飛龍「で、どうすんの?今の私、ちょっと物足りない気がするからバトルしても良いけど。」

カナード「…いや、止めておこう。俺には勝てそうに無い。」

402「現実的な選択だな。」

蒼龍「世界ランク1位だしね、飛龍。」

瑞鳳「では私達はこれで撤収します。また会いましょう、榛名さんに秋月ちゃん。」

秋月「は、はい!」

榛名「お元気で…」

カナード「…」

榛名「カナード・パルス…」

カナード「俺が、アイツを倒した所で誰かに成り代われる訳では無い。俺は、俺の道を探す…」

秋月「そうですか。でも、一つだけ忘れ無いでください。貴方は一人じゃない、私が一人で無いように貴方も誰かと繋がっている事を。」

カナード「こんな俺でも、か。ああ、憶えておこう…」

榛名(その後、パーツハンターの噂は絶えて奪われたパーツは事件が起きた様々な模型店の前に放置されたダンボールから発見されたそうです。

そしてカナード・パルスに従っていた不良たちは様々な事情から逮捕されたそうですが、具体的なことは何もしりません。)

榛名「…」カチャカチャ


古鷹「榛名さん、元の調子に戻ったようですね。」

天城「あんな姉さんの怒り様、天城も初めて見ました…」

衣笠「衣笠さん、アレとは別のベクトルで怒られた時はあるけど…」

青葉「まぁ、何はともあれ一件落着と言う事で。でも、アレ何作ってるんですか?」

初風「新しい特殊艤装、だそうよ。姉さんたちの戦い、すぐ側で見てたらしいし。」ギュー

如月「生で見ちゃうと本当に凄いからね。特にシャルンホルスト級2隻と信濃・天は。」

舞風「ねぇ初風、そろそろその縫いぐるみ抱き締めるの止めたら?」

初風「嫌よ。せっかく貰ったんだもの。」

曙「いや、誰かに見られて恥ずかしい目に合うのは初風だから文句は言わないけど…」

朝潮「それに髪飾りもいっつもつけてるし。」

初風「気に入ってるのよ。悪い?」

古鷹「キャラがブレた方が若干…」

天城「と言うか1人だけ…」



榛名(少なくとも今の榛名の力じゃ瑞鳳さんたちに追いつけない。なら私は私のやり方で追いつき、追い越すだけです。)

秋月「あの、榛名さん。少し良いでしょうか?」

榛名「どうかしましたか、秋月さん?」

秋月「やりたいこと、見つかりました!」

榛名「この前の話、ですね?」

秋月「はい!秋月のやりたい事、艦プラバトルで『想い』を伝えて世界中を笑顔にする事です!」

榛名「ふふっ… 良い考えですね。では秋月さんの夢、協力しましょう。」

秋月「え、良いのですか?」

榛名「ええ。私も、誰かを笑顔にしたいですから。」

榛名(秋月さんも、着々と一歩足を進めた。『兵器』では無く『人間』として… 夢を叶える為に…

そう『皆に笑顔を』、その夢へ向かって…)


第6話『想いの力』 終

(実はこれ、前スレ途中で没になった浜風の個別回の設定を一部流用してるなんて言えやしない…)


次話選択 ↓5まで
1.『ヘタレの根性』…ヘタレヘタレと弄られ続ける如月。そして如月は『ヘタレ脱却計画』と言う謎の計画に榛名を巻き込んだ…
2.『孤独と絆』…野分が不在の為、若干精神不安定になった舞風。榛名は果たして舞風を元に戻す事が出来るか?
3.『新たなる転移者』…大鯨がクーちゃんを連れて沖に出ていると漂流している者が居た。大鯨はその少女を助けるが艤装を付けている事に気付く…

では次話は『新たなる転移者』となります


因みにクーちゃんはシロナガスクジラ(♀)です。(過去に何回か出てます)

今後出る艦娘の確認です

現時点での登場予定
・春雨(全国大会編後・加入確定枠)
・長波(全国大会編後・話には関わるが参入するかどうかは不明)

敵対予定(自軍参入は不可能・ほぼ確定枠)
・金剛
・比叡
・霧島

加入候補(以前募集したもの)
・陽炎
・早霜
・阿武隈

と言う感じです。相変わらずほぼ駆逐艦しか居ない…

比叡「私、異世界、関われません!」←実は既出(瑞鳳編全国大会中・お昼の休憩時間にて登場 なお榛名も初出は同経緯)

しかも一応青葉達は善良?派閥(後ろ暗い連中の排除など、青葉が言及している)だから異世界関係者にしても完全に特務諜報部の敵対勢力(榛名の拉致=後ろ暗い事)になってしまうジレンマ。
さらに言えばどうあがいても榛名の精神がゴリゴリ削れてハイライトが消える。(それか榛名がキレて手の付けようが無くなる)


取り敢えず自軍参加キャラ

1.陽炎
2.早霜
3.阿武隈
4.その他(後で安価を取ります)

この中から↓5まで多数決で決めます よろしくお願いします

第7話『新たなる転移者』

side-大鯨-

《千島列島沖》


大鯨「~♪」

クーちゃん<おかーさん、ご機嫌?

大鯨「こうやって、ゆっくりしてるのが楽しいの♪」

大鯨(ここ最近、少し働き詰めね… ちょっと羽休めしないと…)

コォォォォ…

大鯨「何!?」

クーちゃん<まぶし~

大鯨「この光、一体…!」

パァァァァァァ

大鯨「収まった…?」

クーちゃん<おかーさん、あそこ見て

大鯨「どうしたの?」

大鯨(私が視線を向けた先、そこには…)

大鯨「女の子…?漂流してるじゃない!」

クーちゃん<どうするの?

大鯨「ちょっと泳いで助けてくる!」サッパァン


大鯨「はぁはぁ… 着衣水泳なんて30年振りかしら…?」

「うぅ…」

大鯨「酷い怪我… でも、意識は残ってる。それにこれは、艤装…?」

大鯨(もしかしてあの光、次元転移現象の…)

クーちゃん<何か来る!

大鯨「ロシアの国境警備隊…!あの光を見て呼び寄せられたのね… でも、まだこちらを目視で確認できる距離じゃない!」

クーちゃん<どうするの?

大鯨「クーちゃん、私とこの子を口に入れて潜って!」

クーちゃん<わかった。きゅーそくせんこー


大鯨(クーちゃん相手なら撃って来ないでしょうし大丈夫だと思うけど… それにしても、この子は一体…?)

side-榛名-


榛名「お母さんと連絡が取れ無い、ですか?」

初風「そうよ。まぁた仕事ほっぽり出してどこほっつき歩いてんだか…」

古鷹「お仕事に出てるんじゃないの?」

舞風「だって職場が徒歩2分の模型屋だよ?多経営って言っても事務仕事全部模型店でこなしちゃうようなびっくり人間だし。」

衣笠「びっくり人間って、あの青目の銀髪ちゃんじゃないんだから…」

秋月「と言うか、艦娘である点を除けば私達は他の人間と大差ありませんが…」

朝潮「でも姉さんとお母さんにお父さんはちょっと事情が違うと言うか、何と言うか…」

青葉「父親の方は知りませんがあの大鯨さんはもう、何もかもぶっちぎっておかしい人ですよね。」

天城「私も、初見でトンファーで吹っ飛ばされましたから…」

曙「今もお父さんはギアナに行ってるし、清霜と野分連れて。修行だっけ?」

衣笠「わざわざギアナまで…」

如月「ギアナは今も自然が多く残っている、だから地球のエネルギーが集まってるから修行には持って来いだそうよ。」

古鷹「一体人間としてどこに向かってるの…?」

曙「私に聞かれても困るけど…」

秋月「そして姉さんが一番のびっくり人間…」

朝潮「艦娘としての力を手に入れ、その上お父さんに匹敵する戦闘能力を持ち、『霧』と呼ばれる超兵器を従えて… 最早何がなんだか…」

衣笠(霧って… あんな化け物連中をどうやって…)


プルルルル プルルルル


榛名「電話、ですね。」

青葉「珍しい。青葉がここに来てから電話鳴ったの1、2回くらいですよ?」

天城「出たらどうですか?」

榛名「そうですね…」

ガチャッ

榛名「はい、もしもし。こちら模型店ヘンダー…」

大鯨『榛名さん!』

榛名「大鯨さん!?一体どうしたのですか?」

大鯨『今すぐウチの娘を連れて前に行った仙台港の倉庫まで来てください!早く!』

榛名「は、はい!」

ブチッ

榛名「だ、そうです…」

初風「一体何があったって言うのよ…」

天城「すみません、店番の方お願いします。」

古鷹「は、はい!」

《仙台港 倉庫》

大鯨「やっと来た…」

榛名「すみません、車も無いし仙石線も本数無くて…」

舞風「なんか生臭く無い?」

大鯨「ちょっとクーちゃんの口の中に居たから…」

天城「クーちゃん?」

朝潮「お母さんのペットのシロナガスクジラです。人語を理解し、会話出来る珍しい鯨と言えば良いでしょうか。」

榛名「最早何がなんだか…」

如月「それで、私達を急いで呼んだ理由があるんじゃないの?」

大鯨「そうだった… ねぇ、この子に見覚え無い?」

秋月「艦娘… 艤装は単装砲だから『軽巡洋艦』…?」

曙「まさか… どうして…!」

朝潮「見覚えがあるの?」

曙「軽巡洋艦『阿武隈』。私の古巣『第一水雷戦隊』の旗艦で、幌筵のエース…」

如月「阿武隈って… あの阿武隈!?」

榛名「どう言う事ですか?」

舞風「軽巡艦・阿武隈は艦娘でもトップクラスの実力… 艦娘として最初期から戦い続けたエース中のエースだよ。」

天城「そんな人が…」

朝潮「恐らく、また大規模な作戦があってそこでヤられたのでしょう… そして蒼龍さんと同経緯で次元転移した、それしか考えられません。」

初風「生臭いけどまだ息はある… お母さん、お願い。阿武隈を…」

大鯨「わかってる、皆は艤装を直すの手伝って頂戴。壊れた部品はこの倉庫にある部品で代用できる筈だから。

榛名さん、貴女は車の準備を。倉庫の近くに私の車がありますから、それを取ってきてください。それまで私がこの子を治療します。」

榛名「は、はい!」

《模型店エンガノ(本家)》 ※瑞鳳が経営しているのは2号店


大鯨「ふぅ… 臭いとれたかしら?」←着替えた

天城「ここも模型店と家が併設してあるのですね…」

大鯨「仕事が忙しい時は泊まり込む事もありますから。」

榛名「それで、阿武隈さんの容態は…?」

大鯨「今知り合いのお医者さんに見せましたが命に別状は無いそうです。」

曙「良かった…」

朝潮「でも、目を覚ましませんよ?」

大鯨「衰弱してるから、暫くは目を覚ませ無いかもしれないって。」

舞風「そうなんだ…」

初風「命は助かった、でもこれから阿武隈をどうするの?」

大鯨「…養子に迎えるのは難しい話ね。貴女たちを引き取るにも結構無茶やったしこれ以上は…」

朝潮「では姉さんの所は?」

大鯨「それも考えたけど、あの子にこの子を託すとしたらまた瑞鳳かこの子がトラブルに巻き込まれる…」

舞風「姉さん、色々トラブル呼び込む星の元に生まれたからねぇ…」

大鯨「それに、少なくともこの子は曙ちゃんの近くに置いておきたいの。」

曙「何で私に…」

大鯨「この子は少なからず曙ちゃんと面識がある。なら、知ってる人がすぐ側にいる方が心強いでしょ?」

曙「そりゃそうだけど…」


榛名の選択 ↓5まで多数決
1.「阿武隈さんを、妹にします。」
2.「どうしましょう…」

榛名「天城、良いですか?」

天城「…姉さんの事だから、どうせ止めても止まりませんよね?」

榛名「ありがとう、天城。大鯨さん、私に提案があります。」

大鯨「提案?」


榛名「阿武隈さんを、妹にします。」


全員「…は?」

榛名「ですから阿武隈さんを私と天城の妹にする、と言うのはどうでしょう?」

初風「困った、何から突っ込めば良いか…」

曙「正気じゃないわ…」

大鯨「榛名さん、本気で言っているのですか?」

榛名「本気です。」

大鯨「家族として阿武隈さんを迎える、と言う事は彼女の全てを背負う事になります。全てと向き合って業も、命も全て背負うのですよ?

そして様々な障壁をそれだけの覚悟が、貴女にはありますか?」

榛名「確かに命を背負うのは重い、それは榛名も… いえ、榛名が一番知っています。」

舞風「どう言う事?」

天城「さぁ…?」

秋月(榛名さんも命を背負われた身、秋月達と同じ養子…)

大鯨「…そうでしたね。私より遥かにその事を知っているのは榛名さんでした。

良いでしょう、私が役所への手続きや戸籍についてやっておきます。阿武隈さんをどうかよろしくお願いします。」

阿武隈「うぅ… ここ、は…?」

榛名「気が付きましたか?」

阿武隈「だ、誰? …って痛ッ!?」ズキッ

榛名「まだ安静にしててください。大怪我をしていたのですよ、貴女は。」

阿武隈「大怪我…? ね、ねぇ!戦闘は、作戦はどうなったの!?」

榛名「作戦?」

阿武隈「そう『渾作戦』、南西方面に進出する為の…」

曙「へぇ、そんな事やってたの?」

阿武隈「な、なななな…!」

曙「久しぶりね、阿武隈… いや、第一水雷戦隊旗艦殿?」

阿武隈「MIAになった筈じゃ… もしかしてここって死後の世界か何か…?」

曙「残念ね。足ついてるし心臓も脈を打ってる、しかも全身痛いでしょ?」

阿武隈「つまり私は…」

曙「アンタはまだ死んで無い。生きてるわよ。」

阿武隈「そう… で、ここどこ?」

曙「宮城県仙台市。もっと具体的な事言えば仙台市宮城野区。」

阿武隈「せ、仙台…?」

曙「笹かまでも食べる?それともずんだ餅?萩の月でも牛タンでも、なんならマーボー焼きそばとか白松がモナカでも奢るわよ。」

阿武隈「ごめん、後半から何言ってるのかさっぱりわからないんだけど。」

曙「仙台名物よ。 榛名、お母さん呼んできて。私が阿武隈に事情を話しておく。」

榛名「わかりました。」

パタン

阿武隈「あの人は?」

曙「榛名って言うの。バカでお人好しだけど、一直線でどこまでも真っ直ぐなヤツ。」

阿武隈「そうなんだ…」

曙「お母さんが来る前に説明しておくわ。ここは私達が居た世界じゃない、アンタはこの世界に転移してきたの。」

阿武隈「…は?」

曙「私を何この痛い子、みたいな目で見るの止めてもらえないかしら?」

阿武隈「いや、だって…」

曙「今言ったことは事実よ。私だけじゃない、他にも転移した艦娘は割りと居るわよ?」

阿武隈「誰が?」

曙「この下に如月、朝潮、秋月、舞風、初風。榛名が面倒見てる青葉、衣笠、古鷹… それに、東京には飛龍と蒼龍が居る。あぁ、今ちょっとギアナまで出かけてる野分と清霜も居たわ。」

阿武隈「ここ1年でMIA認定された人ばかり… でも青葉ってあの…」

曙「ええ、アンタの想像通り『特務諜報部』の青葉よ。一応私達に危害は加え無いとは言ってるけど。それに上手く榛名が手綱握ってるし大丈夫でしょ?」

阿武隈「そ、そう… でもここが元の世界じゃ無いなんて…」

曙「アンタはダメージを負って轟沈寸前まで至った、でも何らかの影響で次元の穴に飲まれた結果この世界に転移した。

ってのが初風の推測よ。と言うか、これ以外に前例が無いからだけど。」

阿武隈「前例居るんだ。」

曙「蒼龍よ。蒼龍はその経緯で次元転移をして、飛龍は偶然それに巻き込まれた。私達は『霧』の力を使った別口。」

阿武隈「き、『霧』!?」

曙「詳しい事情は後で話す。もうそろそろお母さんが来るし。」

大鯨「気分はどうですか、阿武隈さん? 私は大鯨、曙ちゃん達の養母です。」

阿武隈「え、その… 身体が痛い事を除けば…」

大鯨「貴女は千島列島沖で漂流している所を私が発見して保護しました。」

阿武隈「幌筵の近くで… でも、どうして私を…」

大鯨「その事で初風ちゃんには怒られましたけど… 『ロシア軍に捕まって国際問題になったらどうすんのよ!』って…」

阿武隈(一体この人は何者なの…?お母さんと呼ばれてるみたいだけど若いし…)

大鯨「貴女を助けるのに30年ぶりに着衣水泳もしましたよ。アレって中々大変ですね。 艦娘の海上移動能力が羨ましいわ。」

阿武隈(訂正、一体この人何歳なの?)

曙「そろそろ本題に入って、お母さん。」

大鯨「そうだった… 阿武隈さん、貴女に一体何が起きたのですか?」

阿武隈「えと… 何が起きたって…?」

大鯨「思い出せる限りで良いのですよ。貴女に何が起きたか知りたいのです。」

阿武隈「わかりました…」


阿武隈「まず私はビアク島南西方面に進出する作戦、『渾作戦』に参加する事になりました。4月28日の0500に私は第一水雷戦隊を率いて幌筵からパラオ諸島方面へと向かう輸送船に乗り込んだんです。」

大鯨「輸送船、ですか?」

阿武隈「艦娘の航続距離は確かに長いです。でも、そこまで移動する為に体力を消耗してしまっては作戦どころではなくなるので輸送船を用いて移動するのが大規模作戦では通例なんですよ。

それに今回は陸軍も共同の作戦だったので揚陸部隊の輸送も兼ねていました。」

大鯨「なるほど… 続けてください。」

阿武隈「そして私達は第二次作戦、通称『E-2』に投入されました。」

大鯨「一次作戦はどうなったのですか?」

阿武隈「一次作戦終了と同時に私達が投入された、と言う事はE-1は成功と言う事です。成功しない限り戦力の投入は行いませんから。

そして私達も海域を突破し、もうすぐ目標の島へ到達するところで奇襲を受けました…」

大鯨「蒼龍ちゃんと同じ…」

阿武隈「私は単艦で囮を引き受け輸送船団と第一水雷戦隊を強引に突破させる事に成功しました。そして囮になった私は…」

大鯨「やられた、と言う訳ですね…」

阿武隈「あと一つ、私が最後に戦った深海棲艦… アレは艦娘に近い存在でした…」

大鯨「どう言う事ですか?」

阿武隈「人間に近い外観で人語を話していました… 上位クラスの深海棲艦にはよくあることですが、あの深海棲艦はどこかで観たような艦娘の見た目を…

思い出せるのはここまでです。」

大鯨「辛かったかもしれませんが、ありがとうございました。」

阿武隈「あの、私どうすれば…」

大鯨「元の世界に帰りたいですか?」

阿武隈「それは…」

曙「艦娘は使い捨てよ。どうせすぐ新しい艦娘が作り上げられるし戦争が終わればお払い箱で生きていく方法もなくなる。

それとも、お国の為にわざわざ命を捨てに行く?」

大鯨「コラっ!言って良い事と悪い事がありますよ!」

阿武隈「わかってるよ、使い捨てなんて事くらい… でも私達は『艦娘』、『兵器』なの。戦う事が存在意義、だから私は…」

榛名「違いますよ、阿武隈さん。貴女は戦う為に生まれた訳ではありません。」

阿武隈「え…?」

榛名「生まれ持った能力をどう使うかは自分自身で決める事です。戦う事だけが全てではありませんよ?」

大鯨「榛名さんの言う通りです。この世界で戦う事以外の事を学んで、自分が出来る事を探す事もできます。」

阿武隈「私は…」

榛名「今無理に答えを出す必要はありませんよ。怪我を治しながらでもゆっくり、じっくり考えてからで良いです。」

大鯨「その間の生活は保障しますから。では、一旦私はちょっと出かけてきます。」

榛名「私も一旦出て行きますので。何なら下に他の皆も居ますからお話を聞いてみると言うのも良いかもしれませんよ?」

パタン

曙「はぁ… ホント、戦闘してるときのアンタとは大違いね。」

阿武隈「曙ちゃん、何か丸くなった?」

曙「まぁね… 私を拾った姉さんや榛名、お母さんに毒されまくったから。」

阿武隈「私、本当にどうすれば…」

曙「ここは軍じゃない。命令じゃなくて自分の意志で全て決めなさい。」

阿武隈「そんな…」

曙「言うなって言われたけど教えといてあげる。アンタがこの世界で生きるって決めたら榛名がアンタを引き取って妹にするそうよ。」

阿武隈「もう決まってるの!?」

曙「そりゃ早めに決めておかないと困るじゃない。アンタが決めたら榛名の三女として暮らすことになるのよ。」

阿武隈「じゃあもう一人居るの…?」

曙「榛名の妹、天城がね。気を付けなさい、天城は相当なメシマズよ。」

阿武隈「め、メシマズって…」

曙「現に二人ほど病院送りにしてるもの。」

阿武隈「それもうご飯じゃないよね!?」

曙「食べなきゃ良いのよ。さて、私は下に降りてるから用があったら下に来なさい。身体、動かせるんでしょ?」

阿武隈「満身創痍だけどね。」

曙「命があるだけマシよ。死んだ連中に比べたらね…」

初風「やっと降りてきた… ちょっと店番代わりなさいよ。」

曙「嫌よ。面倒くさい。」

初風「チッ… ケチ。」

曙「ケチで結構。如月たちは?」

初風「奥で天城を止めてる。榛名が病人食作ろうとしてるのを天城が手伝うって言ってたからキッチンでディフェンスしてるところよ。」

曙「衣笠連れてくるべきだったわね。」

初風「青葉と古鷹もね。それより、どうだった?」

曙「頭ガッチガチに凝り固まってるわ。『私は兵器』だとか『戦う事が存在意義』だとか… どこかのパーツハンターみたいなことほざいてる。」

初風「アンタが言えた立場かしら? こっち来て初めは似たような事言って反抗的だったのがお母さんに懐柔された癖に。」

曙「うるさいわね…!戦う事しか知らなかったんだから仕方ないじゃ無い!」

初風「私だってそうだったわよ。いざこっち来てみるとあんまり馴染めなかったけど今は違う。」

曙「単純に視界が狭かっただけなのよね、私達…」

初風「そう言う事。それしか知らないなら、知らない事を学ぶように視野を広げて観れば良い。誰にだって出来ることよ。」

曙「未だに馴れない事も多いけどね。」

初風「そりゃ私達より4ヶ月も遅く来たんだから仕方無いわよ。」

曙「たった4ヶ月差で馴染みまくってるアンタもどうかと思うけど。」

初風「何なら一番馴染んでる自信があるわよ。」

曙「どうでも良いわ。私はコンビニ行って来る。」

初風「後でお金渡すから何かジュース買ってきて。」

曙「了解。私に選ばせた事を後悔させてやる。」

阿武隈「私、本当にどうすれば…」


榛名『違いますよ、阿武隈さん。貴女は戦う為に生まれた訳ではありません。』


榛名『生まれ持った能力をどう使うかは自分自身で決める事です。戦う事だけが全てではありませんよ?』


大鯨『榛名さんの言う通りです。この世界で戦う事以外の事を学んで、自分が出来る事を探す事もできます。』


曙『ここは軍じゃない。命令じゃなくて自分の意志で全て決めなさい。』


曙『言うなって言われたけど教えといてあげる。アンタがこの世界で生きるって決めたら榛名がアンタを引き取って妹にするそうよ。』


曙『そりゃ早めに決めておかないと困るじゃない。アンタが決めたら榛名の三女として暮らすことになるのよ。』


曙『さて、私は下に降りてるから用があったら下に来なさい。身体、動かせるんでしょ?』



阿武隈「…降りて聞いてみようかな?」



どこに行く? 直下
1.店先
2.居間
3.台所

《居間》


阿武隈(本当に一般家庭の居間みたい…)

秋月「あ、阿武隈さん!?も、もう起きても…」

阿武隈「ちょっと痛むけど平気だよ。」

天城「むぅ…」

朝潮「天城さん、もうちょっと機嫌直してくださいよ。」

阿武隈「天城…?」

天城「何ですか?」ムスッ

阿武隈「い、いえ… ど、どうしたの?」

秋月「実はキッチンに入って手伝う事を禁止されてふてくされてるんです。」


曙『榛名の妹、天城がね。気を付けなさい、天城は相当なメシマズよ。現に二人ほど病院送りにしてるもの。』


阿武隈「曙ちゃんが言ってた通りなのね…」

天城「何を聞いたか知りませんけど私これでも料理上達してるんですからね!」

朝潮「じゃあフランベをまず止めましょう。」

秋月「絶対にフランベが原因ですからね?」

天城「フランベは私の魂ですよ!?」

阿武隈(変わってるなぁ…)

朝潮「それで、どうしたのですか?」

阿武隈「ちょっと、ね。どうすれば良いのかわからないの…」

天城「どうする、って好きにすれば良いんじゃないですか?」

阿武隈「え…?」

天城「好きなモノを食べて、好きな事をして、好きなように生きれば良いんです。」

秋月「人生そう簡単にはいかないですけどね…」

天城「予定通りなんてつまらないだけですから。ちょっとしたハプニングがあるくらいの方が刺激があって良いんじゃないですか?」

阿武隈(うん、参考にならない。 でも好きに生きれば良いって言葉は…)

朝潮「だからと言ってキッチンに立つのは禁止です。」

天城「トホホ…」



どこに行く? 直下
1.店先
2.台所

《店先》


阿武隈「ここ、一体何売ってるんだろ?」

阿武隈(1/350『能代』… 船の模型だ。1/700『阿武隈』、もしかしてこれって私の…)

初風「税込み1980円よ。何、昔の自分を作りたくなった?」

阿武隈「ここって模型売ってるの?」

舞風「模型なら鉄道でも艦船でもロボットでも何でも扱ってるよ。」

阿武隈「へぇ… でも、艦船が多いね。」

初風「アレよ。」

阿武隈「何、あの台?」

初風「この世界の流行『艦プラバトル』、艦船プラモデルを操ってバトルするのよ。」

阿武隈「なんでそんなものを…」

舞風「さぁね?でも楽しいし。」

阿武隈(変わってる世界ね。 これは、写真?でもここに写ってるのって…)

阿武隈「二航戦の二人、それにイオナにヒュウガ… でもヒュウガより背が高いしイオナが二人も…」

初風「こっちのシニヨンがイ400、ゴスロリがイ402よ。そして背が高いのがヒュウガの姉妹艦イセ。アンタ、確か『霧事件』の時も前線だったわね。」

阿武隈「うん。でもイ400とイ402はイオナが沈めたって…」

舞風「別世界の霧らしいよ。細かい所は違うみたいだし。」

阿武隈「もうチンプンカンプンね… でも何で霧が居るの?」

初風「さぁね? でも私達はイ400とイ402、そして姉さんに助けられた…」

阿武隈「姉さん?」

舞風「一番真ん中のハチマキだよ。どんな苦境だろうと困難だろうと持ち前のパワーと根性で切り抜ける、『真紅の戦乙女』…

私達はこの人に助けられて今ここに居られるの。」

阿武隈「へぇ…」

初風「そしてこの写真は蒼龍を除く全員が『第二回 艦プラバトル世界選手権』をチームで戦い抜いて優勝した、世界チャンプよ。」

阿武隈「メンタルモデルに艦娘まで…」

舞風「ホントごちゃごちゃだよね。でも色んな人が姉さんの下に集って、一緒に戦って『絆』を育んだ…」

初風「そして私達も全国大会に出る、ファイターとしてね。もし良かったら入る?」

阿武隈「…検討しておく。やった事も無いし。」

舞風「じゃあやってみる?」

初風「何なら、相手になるわよ。」

阿武隈「怪我が治ったらにするよ。」

《キッチン》

阿武隈「キッチン…? 良い匂い…」

榛名「阿武隈さん、まだ起きては駄目ですよ?」

阿武隈「もう大丈夫ですよ。それにこの程度の怪我ならいつもしてますから。」

如月「えいっ。」ピトッ

阿武隈「いつっ!?」

如月「まだ痛むんじゃない。」

阿武隈「触ったら痛いに決まってるよ!?」

如月「あら、痛いのは慣れてるんじゃないの?」

阿武隈「慣れてても痛いのは痛いのよ!」

榛名「怪我が悪化したらどうするのですか!まだ寝てなきゃ駄目です!」

阿武隈「それはそうだけど…」

如月「もしかして… お腹空いてるのかしら、クマだけに?」

阿武隈「漢字違うよ!?」

榛名「そう言う事でしたか。なら少し待ってくださいね、今おかゆ作ってるので。」

阿武隈「変な納得方法やめて…」


曙『榛名の妹、天城がね。気を付けなさい、天城は相当なメシマズよ。現に二人ほど病院送りにしてるもの。』


阿武隈(もしかしてこの人もメシマズじゃ…)

如月「安心して良いわよ。この人のご飯は保障するわ。」

榛名「これでも一人暮らししてた時期があるので料理は慣れています。」

阿武隈「そうなんですか?」

榛名「はい、2年ほどですけど。」

如月「でも、天城さんも親元離れてた筈なんだけどどうしてこんなに差がついたのかしら?」

榛名「天城は寮でしたから…」

阿武隈「そこまで酷いの?」

榛名「天城にはちょっと酷いですが、アレはもう料理とは…」

如月「BC兵器の類よね、アレ。多分深海棲艦におみまいさせたら一撃轟沈よ。」

阿武隈「そんなに…」

榛名「食べた瞬間に人を悶絶させて痙攣を引き起こし最悪の場合アナフィキラシーショックによる蕁麻疹を起こすモノを料理と呼べますか?」

阿武隈「無理です。」

阿武隈「おかゆ、美味しかった… って、私相談に来たのに!」

曙「何階段の前で悶絶してるのよ。」

阿武隈「曙ちゃん… 何してるの?」

曙「ちょっと初風にイタズラ仕掛けたのよ。」

阿武隈「イタズラって…」

曙「私をパシりに使った罰よ。まぁ見てなさいって。」


初風「何だかんだ言って曙も役に立つじゃない。コーラ買ってきてくれるなんて。」

プシュッ

プシャァァァァァァァ!

初風「きゃぁつ!?嘘、振ってあったの!?」

舞風「あれ、この底にあるのメントス…?」

初風「あけぼのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」


曙「あっはっはっはっは!」

阿武隈「一体何やったの?」

曙「これよ。」つメントス

阿武隈「お菓子?」

曙「メントスってお菓子よ。これに穴を開けて糸を通してペットボトルの蓋に仕込んで、開けた瞬間落下して噴出するってトラップ。

おかしくてお腹痛いわぁ~!」

初風「曙ぉぉぉぉぉぉ!よくもやってくれたわね!」

曙「何よ。私ちゃんと『私に選ばせた事を後悔させてやる』って言ったじゃない。」

初風「うぐっ…! 今に見てなさい… Nゲージ『さよならあけぼのセット』の全車両アンタの写真でラッピングしてディスプレイしてやる!」

曙「何、その地味すぎる嫌がらせ。」

阿武隈「クスッ… 何、それ…」

初風「阿武隈… アンタも鉄コレ18弾の『8100系阿武隈急行』をアンタの写真でラッピングしてディスプレイしてやるんだから!」

阿武隈「何で私まで!?」

初風「笑ったんだから同罪よ!この服お気に入りだったのに~!」ピューン

阿武隈「…なんで鉄道模型?」

曙「あそこに鉄道模型専用のディスプレイあるでしょ?ディスプレイの管轄やってるの全部初風だからその手の商品について詳しいのよ。」

阿武隈「そうなんだ。」


なおこの逆襲は阿武隈のみ実行された。(あけぼのは高かったから出来なかった)

阿武隈「結局、何も聞けなかったなぁ… でも、皆楽しそうだった…」

阿武隈(この世界で艦娘も生きて良いんだ。でも、私なんて戦う事しか出来ない…)


榛名『違いますよ、阿武隈さん。貴女は戦う為に生まれた訳ではありません。』


榛名『生まれ持った能力をどう使うかは自分自身で決める事です。戦う事だけが全てではありませんよ?』


大鯨『榛名さんの言う通りです。この世界で戦う事以外の事を学んで、自分が出来る事を探す事もできます。』


阿武隈「私だけの道、か…」

阿武隈(戦う事しか知らない私が、そんな道を見つけられる訳が無い。)

コンコン

阿武隈(誰だろ…)

阿武隈「どうぞ。」


誰が来た? 直下

天城・初風・如月・曙・大鯨から

如月「失礼しま~す。」

阿武隈「確か如月ちゃん、だっけ?」

如月「元・睦月型2番艦『如月』。」

阿武隈「元って…」

如月「私達は艦娘を辞めたの。と言っても元の肉体の持ち主の名前知らないし、これしか無いから名乗ってるだけよ。」

阿武隈「お母さん、って呼んでるくらいだからあの人に付けて貰えば?」

如月「戸籍作り直すのなんて面倒だし、『魂の名前』だから別に如月でも良いわ。それに今更別の名前を与えられた所で馴れないもの。」

阿武隈「そう… それで、何の用?」

如月「阿武隈さん、貴女さっき降りてきた時捨てられた子犬みたいな目をしてたもの。悩み、あるんじゃない?」

阿武隈「私、本当にどうすれば良いの…」

如月「それは自分自身で決める事よ。私もそうしてここに居るもの。」

阿武隈「でも私、戦う事しか知らなくて…!」

如月「迷えば良いじゃない。」

阿武隈「え…」

如月「『迷える内に迷え、そして答えを必ず出せ。』『自分自身で答えを出せ、誰かに流されるな。』。お母さんの言葉よ。」

阿武隈「迷えって…」

如月「自分で選べる心と考えられる頭がある、それで答えを出す要素は充分じゃない。」

阿武隈「でも…!」

如月「私ね、一度死に掛けてるのよ。この世界に来る直前に。」

阿武隈「どう言う事…?」

如月「私の最後の戦闘、鎮守府が強襲されて迎撃に出た時に私たちは出撃した。

結果は圧勝。当然ね、イ402の支援と瑞鳳姉さんと大鳳さんが居たもの。」

阿武隈「霧はわかるけど…」

如月「二人は艤装適合者『航空母艦・瑞鳳』と『航空母艦・大鳳』の転生体よ。尤も、姉さんは艤装の力を使わず深海棲艦相手に肉弾戦で挑んでほぼ一人で艦隊を全滅させたけど。

でも全滅させたと思ったら1機の敵艦載機が残ってて私はソイツに狙われた。私も戦闘が終わってて気を抜いてたから気付けなかった…」

阿武隈「そ、それで?」

如月「その間に姉さんが割り込んで艦載機と投下された爆弾を吹っ飛ばした。それで完全に戦闘は終わり。」

阿武隈「なんだ…」

如月「でも、それが一歩遅かったら私は確実に死んでた。貴女と同じ、死の一歩手前まで行ったのよ。

だから言わせてもらうけど… 命があるだけマシに思いなさい。死んだら何も出来なくなる、でも生きていれば何か出来る。」

阿武隈「生きていれば、何か出来る…」

如月「生を謳歌しないと罰が当たるわよ。さて、私は一旦帰ってお風呂に入ろうかしら… ほら、こうして生きて無い限りお風呂にだって入れ無いしお洒落も出来ない。」

阿武隈「そう、だよね…」

如月「その先の答えは自分で見つけなさい。 あ、お母さんのこんな言葉もあるわよ。『迷いは己を殺す、故に迷うな』。」

阿武隈「さっきの言葉と矛盾してる…」

如月「確かに矛盾ね。でもどっちも正しいから良いじゃない。」

阿武隈「良いんだ、それで…」

如月「後はそうね… 飛龍さんの言葉、『そこで諦めるか、それとも変える為に動くか』。

戦う事しか知らなくても自分で変わることを選べばきっと変われる、って貴女にこの言葉を送るわ。結局二者択一だけど。」

阿武隈「変える為に動く…」

如月「もっと迷いなさい、生きて迷えるなんて贅沢なんだから。 じゃあおやすみなさい。」

阿武隈「生きて迷えるなんて贅沢、か…」

阿武隈(死んだら何も出来なくなる。さっきみたいに笑う事も、ご飯もお風呂も考える事も何も…)

阿武隈「そんなの怖いよ…」

阿武隈(なんで今になって… 死ぬ事が怖い、もう二度と冷たい水底に沈みたくないなんて。

私は今まで死が怖くないって思ってた。船だった頃も地獄、肉体を得てからも地獄。ならこのまま死んでもどうせ地獄に行くから怖くない、と思った。)

阿武隈「何で、こんなに弱くなったんだろ…」

阿武隈(一度死に掛けたから?でも…)


如月『命があるだけマシに思いなさい。死んだら何も出来なくなる、でも生きていれば何か出来る。』


阿武隈「生きていれば、何か出来る…?」

阿武隈(私に、何が出来るんだろう…)



誰が来た? 直下

天城・初風・曙・大鯨から

天城「失礼しま~す。」

阿武隈「ひっ!?」

天城「あの、何を姉さんや曙さんに言われたか知りませんけど初対面の人にいきなり料理おみまいしたりしませんから。

希望ならおみまいしますが?」

阿武隈「止めてください。」

天城「賢明な判断です。」

阿武隈(自分で言うってどう言う事…?)

阿武隈「それで、私に用が…」

天城「あぁ、そうでした… お風呂沸かしましたけど入れます?」

阿武隈「お風呂… 多分、傷口に染みるので…」

天城「そうですか。じゃあちょっと待っててください。今濡れタオル持ってくるので。」


天城「傷口に染みませんか?」フキフキ

阿武隈「な、なんとか… 一つ、聞いても良い?」

天城「なんでしょう?」

阿武隈「何で赤の他人の私をこんな風に丁寧に…」

天城「赤の他人でも困ってる人を助ける、と言うのがウチの家訓ですから。」

阿武隈「そうなんだ…」

天城「それに、赤の他人でも別に良いじゃないですか。」

阿武隈「え…?」

天城「私と姉さん、実は血が繋がって無いんですよ。姉さんはひた隠しにしてるから黙ってますけど。」

阿武隈「仲が良い、って聞いてたけど…」

天城「血が繋がってないけど仲は良いですよ。だから大切なのは血じゃなくてお互いを大切にする気持ちです。

赤の他人、なんて言ったら私と姉さんだって赤の他人になりますし。」

阿武隈「それはそうだけど…」

天城「何なら、相談に乗りますよ?困った顔してますから。」

阿武隈「私、どうすれば良いんでしょう…」

天城「戦場に戻りたいですか?」

阿武隈「今になって思うんです、死ぬのが怖いって… でも戦う事しか知らないのに戦う事が怖くなったらどうすれば良いか…」

天城「そうですね… この世界で暮らして戦う以外の道を探してみたらどうです?学校に通ったり、趣味を作ったり…

そうやって生きる意味を作り出せばいつか自分がどうするべきか、って言うのが見つかる筈ですよ。」

阿武隈「戦う以外の道…」

天城「一回ここで暮らしてみて、それから決めれば良いんです。『好きに生きて、好きなように死ぬ』なんて言葉もありますから。」

阿武隈「好きなように生きて、好きなように死ぬ…」

天城「ま、私の好きなゲームの言葉ですけど。では私はこれで失礼します。」

《翌日 東北道》

大鯨「むぅ… やっぱ夜中に出した方良かったかしら。」

榛名「あの、一体どこに向かってるのでしょうか?」

阿武隈「何で私まで…?」

大鯨「成田空港です。今日は野分ちゃんと清霜ちゃん、後私の夫がギアナから帰ってくるのでその迎えに。」

舞風「無事に空港で会えるかな?」

曙「それは良いわ。で、何で阿武隈まで連れてくる必要があるのよ?」

大鯨「この子に会わせたい人が居るからよ。」

榛名「もしかして…」

大鯨「まだネタバレは早いですよ。片方は今日大阪でお仕事だけどもう片方は居るそうだから。」

阿武隈「誰…?」

曙「さて、誰でしょうね。でもきっとアンタが道を決める参考になる筈よ。」

阿武隈「?」

舞風「でも酷い渋滞だね。」

大鯨「しょうがない、一旦休憩にしましょうか。」



イベント 直下

《佐野SA》


阿武隈「ここは?」

榛名「サービスエリア、高速道路にある休憩所です。」

大鯨「あと2時間は降りれなくなるから先にトイレと食事を済ませた方が良いでしょう?」

曙「まだお昼には早いし食堂は空いてるから丁度良いじゃない。」

舞風「朝ごはん食べれて無かったからお腹空いてたし… 佐野って言ったらラーメンだよねー。それかレモン牛乳ソフト。」

阿武隈「何でこんなに名物詳しいの…?」

曙「る○ぶ知識よ。」

舞風「ネタバラシしないでよー!」

榛名「他にも色々ありますから好きなものを食べてくださいね。」

阿武隈「は、はい!」


舞風「思ったんだけどさ、榛名って結構食べるね。」

榛名「そうでしょうか?」

曙「ラーメンとチャーハン、コロッケにサラダ… 太らないの?」

榛名「ええ。昔からそんなに太らない体質なので。ただその分燃費が最悪で…」

阿武隈

榛名「一人暮らしの時、ちょっとこの体質のせいで苦労しましたけど…」

阿武隈(これでスタイル良いのかなぁ?)

榛名「ベランダで野菜作ったり、バイト先の廃棄を貰ったりで凌いでました。」

曙「アンタも苦労してるのね…」

舞風「一体何にカロリー消費してるんだろ…」

大鯨(…この子の育った施設ではロクな食べ物を与えられなかった。その反動かしら? でも、それだけじゃない気がするのは気のせいかしら…)

阿武隈「あの、大鯨さん?」

大鯨「何でも無いわ。」



さらにイベント 直下

榛名「えと、これは青葉さん達にっと…」

舞風「何買ってるの?」

榛名「青葉さんと古鷹さん、衣笠さんと天城へのお土産です。今日は留守番をしてもらってるので。」

阿武隈(そう言えばあの連中も居たんだった…)

曙「へぇ… 天城は別にしてもあの連中には要らないんじゃない?」

榛名「GW返上で働いて貰ってるのでそう言う訳にはいきませんよ。」

大鯨「接客業はGWがかき入れ時ですからね。」

阿武隈「そうなんですか?」

大鯨「ええ。ウチもそうですから。」

舞風「そうだったんだ… どうりで初風と如月がボヤく訳だね。」

曙「仕事が出来るってのも考え物よね、まったく。」

大鯨「あの子達、将来有望だから。あの子達なら私の仕事任せられそうだもの。」

曙「…多分過労死するんじゃない?」

舞風「今でさえヒーヒー言いながら働いてるのに…」

大鯨「その分あの子達にはお小遣いマシマシであげてるんだけどねぇ…」

曙「多分、それ仕事と報酬が見合って無いわ。」

舞風「二人共、提督不在の中事務仕事全部こなすような猛者だけど流石にお母さん程働いては居ないし。」

阿武隈(幌筵は提督が居たからそんな事は無かったけど…)

大鯨「そこまで私って働いてるかしら?」

榛名(少なくとも私の知る限りトンデモ仕事量をこなしつつ接客業してるので相当な仕事量だと思いますが…)

曙「異常よ、異常!」

舞風「多分姉さんも異常って言う。」

大鯨「そんなぁ!?」

数時間後

《東京・模型店エンガノ(2号店)》


阿武隈「ここ、お店?」

榛名「ここは…」

舞風「私、何気ここ初めて来た気がする。」

曙「初風達前期組も来た事ないそうよ。」

大鯨「阿武隈さん、ここに貴女に会わせるべき人が居ます。」

阿武隈「私が会うべき人…」

大鯨「さて、入りましょうか。」

カランコロン

イセ「いらっしゃいませ… あら、お母様。」

大鯨「こんにちはイセちゃん。二人は?」

イセ「娘さんは402を連れてちょっと大和の所に行ってそろそろ帰る筈、もう一人は今日のシフトなしだから部屋で本でも読んでるわ。

呼んでくる?」

大鯨「お願い。」

阿武隈(この人、ヒュウガに似てた… まさかこの人が…!)

榛名「このディスプレイされてる艦プラ…」

「『シャルンホルスト・クロイツ』以外は全部ありますよ。」

「シャルンは出張中、ファイターと一緒にな。」

舞風「あ、姉さん。」

曙「久しぶりね、402も。」

瑞鳳「あれ、二人だけ?」

402「相変わらず生意気そうな面だな、曙。」

阿武隈「この人が…」

榛名「大鯨さんの長女、瑞鳳さんです。」

瑞鳳「あれ、見ない顔…」

402「この反応、艦娘か?」

大鯨「ちょっと込み入った事情でね。軽巡の阿武隈ちゃんって言うんだけど…」

イセ「ほら、さっさと来なさい!」

飛龍「わかってるっての。せっかく人が弓道の練習行こうってときに… って、あれ?」

阿武隈「飛龍、さん…?」

飛龍「阿武隈…」

《飛龍の部屋》

飛龍「アンタも蒼龍と同じ事情で次元転移した訳ね。」

阿武隈「そう、です…」

飛龍「命があっただけ良い、しかも拾われたのが大鯨さんだからツイてるじゃない。」

阿武隈「でも、私どうすれば良いか…」

飛龍「なるほどね。それで私の話を聞きに来た訳だ。」

阿武隈「はい…」

飛龍「悪いけど、私のは参考になら無いわよ。私は偶然に偶然が重なってファイターになっただけだけもの。」

阿武隈「え?」

飛龍「偶然瑞鳳とチームを組んで、ファイターとしての能力があって、仲間に恵まれた結果今私がここに居る。それだけよ。

まぁその過程でストーカーに追い回されたり、霧と戦ったり世界を救ったり色々した訳だけど。」

阿武隈「なんてアクティブな…」

飛龍「勿論そんなの途中で逃げ出す事も出来た。でも私に守りたい、一緒に居たいって思う人が出来た。だから強くなれた。」

阿武隈「飛龍さん…」

飛龍「だから今は『二航戦の飛龍』じゃなくて『エンガノ02の飛龍』にジョブチェンした訳。偶然に偶然が重なった結果今の私の出来上がり。」

阿武隈「偶然…」

飛龍「偶然。だからアンタも流されるままに生きてみれば?」

阿武隈「流されるまま…」

飛龍「でもね、流されても絶対曲げちゃいけないものもある。そこさえ守ればこの世界も楽しいわよ。」

阿武隈「絶対曲げちゃいけないもの?」

飛龍「『人道』、そして『心』。どんな事があっても人道に反しちゃいけない。そして心は自分の道標になるから絶対に曲げたり無くしちゃ駄目。」

阿武隈「心が、道標…」

飛龍「そう。いつか、自分がどうしたいか見つかったときには心に従いなさい。それが先達からのアドバイスよ。」

阿武隈「はい…!ありがとうございました!」

飛龍「さぁて… ちょっくらバトルでもしてみますか?」

阿武隈「バトル?」

飛龍「艦プラバトルよ。」

瑞鳳「バトルを?」

飛龍「ええ。もしかしたら、の可能性もあるし。」

阿武隈「どう言う事ですか?」

飛龍「艦プラバトルの能力は艦娘としての能力に比例する可能性があるのよ。アンタほどのエースなら相当な実力の筈よ。

もしかしたら、それが自分の道になるかもしれない。」

瑞鳳「そう言う事ですか。ならバトル台は2番をお願いします。」

飛龍「了解っと。後、艦プラ… そうね、専用艦を貸してくれない?」

瑞鳳「はぁ!?ちょっとそれは…」

飛龍「ダメージレベルは最小にするし扱い難い専用艦と空母は無しで良いから… お願い!」

瑞鳳「何でそこまで…」

飛龍「全力で戦いたいから、よ。」

瑞鳳「わかりました。

ただし使っていいのは『プリンツ・オイゲン・クロイツZwei』『高雄・天爾改』『熊野・天』です。」

飛龍「了解了解。さ、選んで。」

阿武隈「と言われましても…」

瑞鳳「じゃあ艦の説明しとこうかしら。」


・プリンツ・オイゲン・クロイツZwei:浜風専用指揮官型 支援及び電子戦特化 操作性高
・熊野・天:イク専用高速型 ロケットアンカー『マガノシラホコ』装備 速度特化 操作性中
・高雄・天爾改:夕雲専用強襲型 PBC搭載 火力・速力特化(ただし紙装甲) 操作性低


瑞鳳「と言う所ね。」

阿武隈「じゃあ…」


艦選択 直下
1.プリンツ・オイゲン・クロイツZwei
2.熊野・天
3.高雄・天爾改

阿武隈「じゃあ、これで…」

瑞鳳「プリンツだね。浜風ちゃん用だからちょっと許可取ってからね。」

飛龍「じゃあ私はそうね… イセ、扶桑・天爾改貸して。」

イセ「嫌よ。402、アンタのレパルス・ヴォーテクス貸してやりなさい。」

402「お断りだ。瑞鳳、信濃・天を貸してやれ。」

瑞鳳「信濃貸したらぶっちぎりで倒す未来しか無いから却下で。」

飛龍「じゃあ何使えば良いのよ?」

瑞鳳・イセ・402「「「グナイゼナウ・クロイツDrei。」」」

飛龍「それこそぶっちぎりでしょ!?」

イセ「専用艦あるんだから使えば良いじゃない。」

飛龍「だって加減必要だし…」

402「加減、とか言いつつグナイゼナウでお前負けるのが怖いんじゃないか?」

飛龍「瑞鳳、シュツルムユニット貸して。一切加減なしでやってやろうじゃない!」

瑞鳳「仕方無い… じゃあルールとして互いにシュツルムユニット装備、飛龍さんのみディスチャージとRGの使用禁止です。」

飛龍「良いわよ。」

阿武隈「何の話かチンプンカンプンなんだけど…」

大鯨「そりゃそうよね。バトルなんかした事無いもの。」

曙「軽くレクチャーしておこうかしら。」

舞風「プリンツの慣らしも兼ねてね。」

グナイゼナウ・クロイツDrei(飛龍)
艤装
・28.3cm3連装砲改3基
・15cm連装砲6基
・37mm連装高射機関砲8基
・ 5インチ両用砲(VT信管)8基
・増設艦首水上魚雷発射管4門
・RGシステムtype-Z ※使用不可
・ディスチャージ (1式 徹甲弾 2式 粒子歪曲フィールド 3式 拡散弾 4式 PBCtype-H) ※使用不可
外部接続式高機動パッケージ『シュツルムユニット』
・4連装魚雷ポッド5基×2


プリンツ・オイゲン・クロイツ Zwei
艤装
・20cm連装砲塔4基。
・10.5cm連装高角砲塔6基
・53.3cm三連装魚雷発射管4基
・艦底部対潜拡散機雷散布装置2基
・後部対スクリュー用ネット発射装置2基
・対艤装用誘導式トリモチランチャー4基
・ワイヤー射出用甲標的2基
・FuMO25レーダー
・対電子用レドーム
・RGシステムtype-Z
・ディスチャージ(1式『粒子圧縮砲弾』、2式『粒子阻害フィールド』、3式『粒子攪乱フィールド』)
外部接続式高機動パッケージ『シュツルムユニット』
・4連装魚雷ポッド5基×2


瑞鳳「『私の目の前じゃないと駄目です』と言う事で、本人連れてきました。」

浜風「どうも。」

阿武隈「貴女が…」

浜風「浜風です。チームでは戦闘指揮を任されています。」

舞風(初風や古鷹は艦娘としての経験があるから指揮を取ってるけど、この浜風の場合は経験皆無… 

それでも世界選手権で勝ち抜くだけの能力を持ってるのは…)

曙(それだけ戦術に長けた才能を持ってる… 恐らく能力だけで言ったらウチの主席指揮官の初風すらも軽く凌ぐ。

姉さん、なんて才能の持ち主を発掘したのよ…)

浜風「私のプリンツは前線での戦闘向きの能力ではありません。でも、それ故の高い操作性と初心者でも扱いきれる基本性能があります。

正直、私の実力は世界大会の場では力量不足でした。でもプリンツ基本性能のおかげで戦い抜けたので基本性能はかなりのものです。」

阿武隈「なるほど…」

浜風「初心者の貴女でも充分引き出せる筈です。では頑張ってください。」

阿武隈「は、はい!」

イセ「アッサリ貸しちゃったけど良かったの?」

浜風「はい。ちょっと抵抗はありますけど… でもバトルを始めた頃の私に似てる気がして何だか他人に思えないんです。」

飛龍「そう言う事。あの頃が懐かしいわね… 最初は半分コミュ障だったのに今はもう立派になって…」

浜風「人の黒歴史サラッと抉るの止めてください!?」

402「雑談は終わりだ。始めるぞ。因みに言うと未だコミュ障気味だがな。」

浜風「402!」

榛名「あ、あはは…」


Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


飛龍「よしっ!グナイゼナウ・クロイツDrei、飛龍、出撃します!」

阿武隈「ぷ、プリンツ・オイゲン・クロイツZwei!阿武隈、ご期待に応えます!」


バトル判定 直下

80以下でバトルスキップ(結果は決まってます)

Battle END

Winner"Hiryu"


飛龍「ふぅ…」

阿武隈「そんなぁ…」

イセ「アンタは善戦した方よ。縛りを付けたとは言え飛龍のグナイゼナウを追い詰めたのは世界大会以降、私たちを除けばアンタだけ。」

402「それにプリンツの性能を充分引き出していた。初心者ファイターとしては及第点どころか練度さえ積めば世界にも通用するファイターになれる。」

浜風「人を褒めるなんて珍しい…」

402「客観的に見て評価した結果だ。別に褒めた訳では無い。」

飛龍「さすが幌筵のエース様、第一水雷戦隊旗艦殿ね。」

阿武隈「第二航空戦隊の旗艦に言われたく無いんだけど。」

瑞鳳(コーティングの剥げでダメージ箇所はわかるけど、被弾箇所が致命的に至る場所を殆ど避けてる… まるで飛龍さんの戦い方…)

曙「つまり、ファイター適性はあるって事ね。」

阿武隈「みたい、だね。」

舞風「丁度良いじゃない、ファイター登録しようよ!」

榛名「では後で申請しておきましょう。」

阿武隈「ちょ、私やるって一言も言ってない!?」

402「大丈夫だ。私も経験してる。」←阿武隈と同タイミングの加入

阿武隈「いや、そう言う問題じゃ…」

飛龍「さっき言ったじゃない。『流されてみなさい』って。」

阿武隈「それとこれとは話が別だよ!?」

浜風「流された結果、濁流に飲み込まれましたけどね。」

瑞鳳「ちょっと、それどう言う意味!?」

イセ「余計な事件に首突っ込んで、私たち巻き込んで、色々滅茶苦茶やったのは誰かしら?」

瑞鳳「私です…」

402「ま、楽しかったから良いけどな。命懸けだったのはいただけないが。」

榛名「そんなに事件に…」

浜風「バートン財団潰し、アナハイム潰し、お台場マフィア一掃事件、第二次坊ノ岬沖海戦、お台場事変…

世界を変えた出来事全てに私達が関わっている。」

榛名「お台場事変にも…」

大鯨「榛名さん、お台場事変を止められなかったのは私の責任です。あの時、マーサ・ビスト・カーバインを止められていればお台場事変は起きなませんでした。娘は、チームエンガノはお台場に出現した大型結晶体を破壊しただけです。恨むなら私を…」

榛名「諸悪の根源はマーサ・ビスト・カーバインと両親の命を奪った犯人です。恨みを晴らしたとしても両親が報われる訳でもありません。

それに大鯨さんはお台場事変を阻止しようとしていたのでしょう?なら恨む理由はありません。」

大鯨「…ありがとうございます、榛名さん。」

402(8月28日、首都高にて追突事故… 2名の夫婦が死亡、3人が重軽傷。お台場事変発生期間に彼女の苗字が合致する事件はこれだけか。ん、これは…!)キィン

イセ「402?」

402(いや、だが… 一体何を…)

浜風「どうかしましたか、402?」

402「浜風、少し話がある。私達は少し席を外す。ちょっと来い。」

浜風「ちょ、引っ張らないで!?」ズルズル

榛名「何かあったのでしょうか…」

瑞鳳(さっき一瞬だけクレストが浮かんだ… 一体何のデータを見つけたの?)

すみません、少しばり用事が出来たので月曜日までお休みします…


春雨加入フラグとちょっとばかり榛名に関する伏線をぶちまけておきました。

さて、彼女は笑顔で居られるのでしょうか…


あとアンケードで意見を募集したいのですが。

1.敵対役予定の『金剛』『比叡』『霧島』に『雲龍』『葛城』を追加する?
2.阿武隈加入回の終了後に別の新規加入者を入れる?(全国大会編前・春雨は別枠 キャラは後々安価)
3.世界大会のライバル(例:グラハム、ヴェールヌイ、ビス子など)を誰にしたい? 出来れば絡ませたい主要キャラも。(例:秋月VSカナード等)
4.その他意見

申し訳ありませんが>>728のアンケートにご協力お願いします

期限は次の月曜日までで良いんでしょ?

>>730
アンケートは月曜日の20時まで募集します

1.追加して全国大会で対戦が良さそう(榛名、天城が必ず参戦で)

2.一人一人の出番少なくなりそうだからこれ以上増やさなくてもいいかも

3.清霜vsギンガナム(武闘派同士いいライバルになりそう)

4.現在艦プラバトルを主催している大和さんの呉鎮グループへの会社見学あったらいいな

1 ↑と一緒で。

2 >>1が人数不足を感じるならもう少し増やしても良いと思う、その場合は軽巡を希望。

3 ドイツ代表の監督兼コーチにシュバルツ・ブルーダー(中身は別人でも可)が就任。

4 榛名が様々な問題を着ぐるみ(時にはトマホークも)を駆使して華麗にかつ、面白おかしく解決。

更新はナシだけどオマケ

『一緒にテレビ!』

400「見せたい番組、と言うのは何でしょうか?」

瑞鳳「これこれ、『歴史秘話ヒストリア』。」

400「『伊400特集』… 私のベースとなった艦ですか。」

瑞鳳「一応ベースについて学んだ方が良いと思ってね。興味あるなら見ない?」

400「あまり興味は無いのですが… 貴女と一緒ならば。」


瑞鳳「やっぱり色んな所がベースと違うのね。」

400「外観だけなら増設されたミサイル発射管とマルチプルランチャー、それに艦尾のブースターが外観上の異なる場所ですね。」

瑞鳳「逆に言うとそれくらいしか違いが無いんだ。」

400「外観は、ですが。中身はこの世界の技術すら凌駕しています。」

瑞鳳「生まれは呉のドッグなのね… 400ちゃんは?」

400「…わかりません。どこで起動したのか、そもそもどこで作られたのかも何も私は…」

瑞鳳「そうなんだ…」


瑞鳳「艦載機『晴嵐』、ブリキのおもちゃを参考にしてたのね。」

400「私と402も何機か『セイラン』を搭載しています。使われたのは底引き網漁法やらロクな事ではありませんが…」

瑞鳳「あと第二次坊ノ岬沖海戦で私がイセさんの船体に移動する時だけかな?」

400「元々霧も航空機を保持していました。海域強襲制圧艦であるショウカクやズイカク等が運用していましたが『大海戦』にて多数を喪失、霧は航空機を廃止しました。」

瑞鳳「それでも航空機を再び400ちゃんたちが復活させたのね。まさか霧のものとは言え、晴嵐に乗れるなんて思わなかったから。」

400「そう言えば瑞鳳さんは航空機もお好きでしたね。」

瑞鳳「ある程度、はね。」


瑞鳳「特攻命令… いくら終戦間際だからってこんな事まで…」

400「伊400と言う艦には同情します…」

瑞鳳「どう言う事?」

400「伊400はロクな使われ方をせずその任を遂行出来なかった、そして私も総旗艦には千早群像のストーキングやハルナ一行の妨害などのくだらない任務しか行っていません。」

瑞鳳「言い方を変えれば私用でしか使われて無かったんだよね…」

400「はい。今も大して変わりませんけど。」ジー

瑞鳳「あ、アハハ… 真に申し訳ありません。」

400「でも、あの頃に比べたら楽しいです。仲間に出会って、共に時間を過ごせる大切な者が居る… それもこれも貴女に会えたからですよ、瑞鳳さん。」


瑞鳳「番組終わっちゃったね。」

400「伊400… 同じ名を持つ艦として、安らかに眠ってください。」

瑞鳳「400ちゃん…」

400「さて、『伊400』について学ぶのはこれで終わりです。瑞鳳さん、この後大丈夫ですか?」

瑞鳳「え?」

400「今は『伊400』について学んだ、なら次は『イ400』について学んで欲しいのです。私の、このメンタルモデルの体を隅々まで…」

瑞鳳「それって…」

400「私の大事な格納庫、まさぐってみます?」

この後滅茶苦茶(ry


『一緒にテレビ!』終

1 >>733で。

2 メインストーリーに絡んでくる予定のキャラ以外は追加しなくても良いのでは。

3 曙の個別回辺りに同じ系統のキャラをぶつけて欲しいですね。

4 専用艦の安価なんですけど皆がもう少し取りやすい様に基本的には1項目ずつ決める形にした方が良いのでは?
>>629みたいに一回で全部決まったらそれはそれでいいとして。
兵装とかは以前同様に一度に複数募集、一定時間経ったら連レスありとかにすればわりと早く決まると思います。

ではこれにてアンケートの募集を終了いたします
結果は…


1.敵対する金剛一行に『雲龍』『葛城』を追加。(なお榛名・天城と対決が確定)

2.基本的に増やさない(ただ必要がある場合、ストーリーに直接関与する場合は参入)

3.確定枠として『清霜VSギンガナム』『衣笠(仮)VSシュバルツ・ブルーダー』を実施。シュバルツに関しては前ドイツチーム(ビスマルク×3)に追加する形

4.

>>733の『呉グループへの社会科見学』は小ネタで艦プラ講座と同時に実施

>>734は多分本編でやります(取り敢えず金剛と比叡にトマホークを全力で投げつける予定)

>>741確かにその方が取り易いのですがレギュレーションを読まないで安価する方が居るので…(例だとアンリミテッド編で扶桑・天の改造内容を決める際。) 
でも改造内容併記と書いてもレギュレーション無視する方もいらっしゃるからどちらにすれば良いか…(例として青葉・天や利根・天の際)
なので一度こちらの方で検討しておきたいとおもいます

《浜風の部屋》

浜風「…一体何がわかったのですか?顔が怖いですよ。」

402「表情は隠してる筈だが。」

浜風「1年も付き合えば感情の機微くらいわかるようになります。今の402は焦燥、それと驚愕の顔をしていますよ。」

402「やはり隠し事は向かないか…」

浜風「それで、なんの情報があったのですか?」

402「8月28日、首都高で追突事故があった。あのさっき下に居た榛名と言う人間の両親が死亡した事故だ。」

浜風「私達が硫黄島で束の間の休息、オペレーション・アンリミテッドの開始準備をしていた時ですね。」

402「死亡2名、そして重軽傷3名の事故。」

浜風「その事故に、何かあったのですか?」

402「…アイツらが居た。」

浜風「アイツら?」

402「八丈小島の研究所を襲撃した時、次元転移して逃走を図った連中の中にその追突して怪我を負った連中と同じ顔が居たんだ。」

浜風「なっ!?」

402「過失致死の被疑者として3人は手配されているが名前などは一切不明、しかし一時的に治療の為病院に居た時に写真は撮られていた。写真と私の記録の一致率は95%、恐らく本人だろう。」

浜風「何故… まさか大型結晶体絡み…?」

402「ありえない話では無い。恐らく何らかのデータを採取していたのだろう。」

浜風「もしそうだとしたら…」

402「恐らく、もう一度この世界を訪れるかもしれない。」

浜風「…402、お願いがあります。」

402「なんだ?」

浜風「日本近海にある次元異常地点、そのデータを全て私にください。」

402「何をする気だ?」

浜風「もう二度と事件を引き起こさない、その為にも…!」

402「良いだろう。あとでデータは印刷しておく。」

瑞鳳「これが『青葉・天』、吹雪ちゃんと言うファイターの専用艦です。」

榛名「『青葉・天』… この魚雷発射管は誘導魚雷用ですか?」

瑞鳳「はい。誘導魚雷コントロールシステム『山嵐』、最大256発の誘導魚雷を手動コントロール出来ます。」

榛名「256発も…」

瑞鳳「しかし複雑なシステムと誘導魚雷のコントロールの難しさから吹雪ちゃんしかまともに扱えるものじゃなくなりました。」

榛名「それで吹雪さん、と言う方が扱うことになったのですね。」

瑞鳳「はい。やはり能力が偏りすぎて…」

榛名「ではこちらの利根型2隻は?」

瑞鳳「『利根・天』と『筑摩・天』は後部艤装を換装できるシステムを有していて『砲撃パッケージ』『航空甲板パッケージ』『誘導魚雷パッケージ』の3種類をバトルに応じて換装できる仕様になっています。

愛宕さんの『利根・天』は砲撃を担当してユキカゼちゃんの『筑摩・天』が航空と雷撃を基本的な装備としていました。」

榛名「成る程… でもこのクリアパーツ、他のと違うような…」

瑞鳳「気付きました?この2隻は1セットで運用する事が前提で、その為のシステム『RGハウリング』を実装しているんです。」

榛名「『RGハウリング』…」

瑞鳳「2隻のRGシステムにちょっとした改造を加えて、対となるRG同士で共鳴させて更なる性能強化を施すのが『RGハウリング』。

でも2隻を一定距離におかないといけないのが難点でして、一番連携能力が高い愛宕さんとユキカゼちゃんに運用を任せました。結果は私と浜風ちゃんの予測を凌いでかなりの戦果をあげました。」

榛名「でも、何で1隻ではなく2隻に改造を?」

瑞鳳「ハウリングの共鳴はシステムの負荷が大きく、一隻で運用すると自壊してしまいます。なので2隻に分けて強引に維持しているんです。」

榛名「それで連携能力が高いファイターにあてがわれたのですね。」

瑞鳳「そう言う事です。それでこっちの高雄が『高雄・天爾改』、ファイターの夕雲ちゃんが得意としたヒット&アウェイに特化している艦です。最初はただの強襲艦として運用していましたが予選最終ピリオドで破損したので改修し『PBCtype-Y』を装備して『高雄・天爾改』となりました。」

榛名「改修、と言う事は元々はPBCは無かったのですか?」

瑞鳳「元からPBC搭載を前提として製作したのは私の『信濃・天戦艦パッケージ』と蒼龍さんの『シャルンホルスト・クロイツ』だけです。

あとは改修した時に搭載した設計外のものですね。まぁシャルンに関してはグナイゼナウのパーツを流用して製作した急造艦ですけど。」


曙「一体何の話してるのかしら…?」

イセ「艦プラよ。尤も瑞鳳が作った専門用語ばっかりだけど。」

舞風「よくもまぁそんなに専門用語ばっかり生み出せるね…」

大鯨「私もPBCを初めて見た時、頭痛がしたわ。しかも私の恩師が設計に携わった艦を一方的に葬って…」

イセ「私もよ。まさか霧のデータ使ってあんなもん作ってたなんて…」

曙「待って。霧のデータ?」

イセ「PBCとディスチャージは霧のデータを使ってるのよ。ゼナウとシャルンは『大戦艦ヒエイ』の超重砲、信濃・天は『重巡ミョウコウ』の超重砲をベースにしてる。

高雄は『重巡タカオ』の超重砲、扶桑のは私自身の超重砲と旗艦装備をベースに。あとは青葉がタカオの武装をベースにしてたりレパルスも『大戦艦キリシマ』の衝撃波をモチーフにしたり一部の艦にフィールドを装備したり霧のデータが活かされてる。」

舞風「トンデモ無いものをサラっとコピーするって…」

大鯨「なんだろ、私の娘なのにここまで頭が痛くなるのって…」

イセ「大丈夫ですよお母様、貴女も大概ですから。」

大鯨「さて、そろそろ行きましょうか。」

瑞鳳「あ、今日お父さん帰ってくるんだっけ?」

大鯨「そうそう。日本出る前張り切ってたわよ。」

瑞鳳「野分ちゃんと清霜ちゃん、生きてるかな…?」

曙「どう言う事よ、それ。」

瑞鳳「ギアナ修行は私ですら何回も死にかけてるのよねぇ…」

舞風「え…」

大鯨「大丈夫、ちゃんと昨日国際電話で確認してるから。」

瑞鳳「なら安心かな。」

榛名「阿武隈さん、そろそろ行きますよ。」

阿武隈「わかりました。」

舞風「じゃあね、姉さん。」

瑞鳳「あれ、私も空港まで行くよ?」

曙「そうなの」

《成田空港》

阿武隈「人がいっぱい… 私の世界じゃ考えられ無い…」

榛名「この世界は深海棲艦が存在しない、なので他国との交流や空の便は全て生きています。」

曙「特にここは日本の代表的な国際空港の一つ。だから様々な国の人間が入り乱れている。」

阿武隈「私、外人なんて見たこと無かった…」

阿武隈(これが、この世界の…)

舞風「あ、野分たちだ!お~い!」

野分「舞風…!」

清霜「おぉ… 曙だぁ…」

曙「アンタらしく無いわね、一体いつもの元気はどこに行ったのよ。」

東方不敗「修行を厳しくし過ぎたか?」

榛名(どこかで見たような…)

清霜「あれ、榛名も…?あと姉さんと、誰…?」

大鯨「詳しい事情は少し休ませてからね。今のままじゃ聞いても入らないだろうし。」

野分「お願いします…」

瑞鳳「…で、お父さん。この二人に何をさせたの?」

東方不敗「ワシを疑うか?」

瑞鳳「当然。散歩、って言って私の事何度もギアナに拉致してトンデモ修行させたの誰だっけ?」

東方不敗「当然、このワシよ。」

瑞鳳「ドヤ顔で言う事じゃないよね。取り敢えず、子供とは言え元軍人の二人をここまでヘバらせたんだからどうせアレやれせたんでしょ?」

阿武隈「『アレ』?」

大鯨「流派・東方不敗には『聖地』と呼ばれる場所があります。それは過去の武人が遺した技の記録、それを再現し襲い掛かってくる影を打ち倒し全て体得出来たものが真の境地に至れます。」※今川版『超級!』ネタです

榛名(あれぇ?流派・東方不敗ってそんなに歴史ない筈じゃ…)

瑞鳳「次元覇王流の技は?」

東方不敗「蒼天紅蓮拳までは両方覚えておる。」

瑞鳳「アレやらせるなら閃光魔術蹴りまで必要って自分で言って無かった!?」

東方不敗「縛りプレイ、と言うヤツよ。」

瑞鳳「一歩間違えたら死ぬ縛りはNGよ!」

東方不敗「ワシの教育方針にケチをつけるか!」

大鯨「いや、、これはつけざるを得ないですよ…」

東方不敗「ムッ…」

瑞鳳「取り敢えずお母さん、キツく注意しといて。」

大鯨「あら、瑞鳳は良いの?」

瑞鳳「私が注意したところで聞くタチじゃないのはわかってるもん。」

東方不敗「それでこそワシの後を継ぐ者よ。」

瑞鳳・大鯨「「いや、そこ誇らないで(ください)。」」

舞風「因みにここでこの3人が全力で戦ったらどうなると思う?」

野分「さぁ…?」

清霜「多分建物はふっとぶよね。」

曙「恐らくこの一帯が吹っ飛ぶわ。」

榛名・阿武隈「「ええ…」」


イベント 直下

すみませんが阿武隈は怪我人なので修行はちょっと…

因みに清霜と野分は明鏡止水には至っていません(瑞鳳に明鏡止水の心を教えたのは大鯨です)。


再安価 直下

野分たちは修行を終えてギアナから帰国したので修行は既に終わっています…


再安価 直下

《ケーキ屋ライトニング 成田空港店》

大鯨「やっぱり疲れたら甘いものよね。」

瑞鳳「あれ、ここウチの近くの『ZEON』にあるお店の支店なのかな?」 ※『ZEON』…この世界のイ○ン的なものでビスト財団が資本

野分「甘い物… 随分と久しぶりなような…」

舞風「一体何食べてたの?」

清霜「ヘビとか熊とか… 雑草も食べたよ…」

曙「うわぁ…」

瑞鳳「ふふふ… ギアナ修行なんて私、雑草しか食べないでこなしたのよ…」←東方不敗のせいで一時期ベジタリアンになった元主人公※過去スレ参照

東方不敗「未だに根に持つか… しつこい娘だ…」

瑞鳳「2歳になったばかりの娘を山に放り込んでトラウマ植えつけたくせに何を言うか。」

榛名(なんでしょう、私もそれなりに酷い過去を歩んだ筈ですが上には上が居るのですね。)

阿武隈(この人の場合実の親にやられてるから相当タチ悪い…)

電「あ、いらっしゃいませなのです。」

文月「いらっしゃいませぇ~♪あれぇ、箱根に居た人だぁ!」

大鯨「箱根?お父さん、知ってますか?」

東方不敗「いや、ワシは知らん。」

瑞鳳「箱根… あ!」

舞風「姉さん?」

瑞鳳「お風呂に乱入したケーキ屋さんの人か…」

文月「覚えててくれたんだぁ。」

瑞鳳「ちょっと箱根は印象に残った事件があったから…」

野分「あ、バートン財団潰した時ね。」←その時は既に居た(野分達前期組が転移したのは全国大会終了直後)

榛名(最早この人は一体何をやってきたのか…)

電「はわわ… も、もしかしてこの人、艦プラバトルの世界チャンプさんなのです!」

瑞鳳「間違っちゃ居ないけど…」

曙「リーダーの癖に一番か二番目に弱いファイターね。」

瑞鳳「し、信濃使えばある程度戦えるから…」

舞風「いや、だってあれブッチギリの性能だから。」

清霜「でもリアルファイト強いじゃん。」

阿武隈「もうバトル関係無いよね…?」


この後瑞鳳は電と文月にサインを迫られた。


さらにイベント 直下

榛名(しかし、この人どこかで… 大鯨さんの夫であると言うのは説明されたのですが…)

曙「さて、榛名に問題です。」

榛名「?」

曙「お父さん、職業は何でしょう?」

榛名「職業、ですか?」

舞風「多分驚くよ?」

榛名(確かどこかで… 大学…?)

榛名「大学教授、ですか?」

舞風「え、嘘…」

曙「一発で当てるなんて…」

野分「多分榛名さんが通ってる大学と勤めてる大学一緒なのかしら?」

榛名「…今思い出しました。確か物理学の教授でしたね。」

東方不敗「おお、どこかで見た顔と思ったらあの時のか。」

大鯨「知り合いだったのですね。」

東方不敗「うむ。瑞鳳に眼差しが似ていたから憶えておった。」

瑞鳳「お父さん、良くも悪くも目立つからね。これでも物理学教授だし。」

清霜「物理学?」

曙「多分アンタは永遠に理解出来ないわ。高校でやるだろうけど。」

瑞鳳「それに、一番物理学を無視する癖に物理学教授ってのがねぇ…」

阿武隈「どう言う事?」

野分「物理の法則なんて無いのよ、お父さんの技に…」

阿武隈「そ、そう…」

瑞鳳「で、私の眼差しに似てるって?」

東方不敗「うむ。どこかお前に似ておるのだ。もしかすれば、才能があるのかもしれんな?」

大鯨「良かったですね、榛名さん。この人が他の人をここまで評価する事は少ないですから。」

榛名「は、はぁ…」

清霜「才能?」

東方不敗「『明鏡止水の心』、それに至る為の才能よ。」

大鯨「修行、してみます?何なら私が手ほどきしますよ?」

榛名「遠慮します…」

瑞鳳「私でさえ丸1年かかったから止めといた方が賢明ですよ。」

瑞鳳「さて、私は戻るとするよ。」

大鯨「あら、もう行くの?」

瑞鳳「うん。やらなきゃいけない事もあるし、次元についても調べなきゃならないから。これから東京湾に向かって皆と合流する。」

榛名「次元?」

瑞鳳「貴女達艦娘の居た世界はこの世界に限りなく近い、それに次元技術が転移すら可能な程に発展してた。だから余計な連中が来ないようにする為に私達の手で止めなきゃいけないの。」

大鯨「阿武隈さん、今から瑞鳳に付いて行けば元の世界に戻れます。」

阿武隈「え…?」

瑞鳳「…出来るよ。霧の力、それを使えば次元転移を行える。」

大鯨「貴女はどうしたいですか?」

曙「ちょ、お母さん!」

阿武隈「私は…」

榛名「これは貴女自身の選択、私達からは口出しはしません。」

舞風「榛名も…」

大鯨「今この機会を逃せば貴女は次元転移する手段を失い、戻れなくなる可能性もあります。でもこの世界に残ると言うのであれば…」

榛名「私が、私と天城が貴女を『家族』として迎えます。」

野分「全く事態についていけない…」

清霜「こりゃ清霜達は静かにしてたほうが良いね。」


飛龍『だからアンタも流されるままに生きてみれば?』

天城『一回ここで暮らしてみて、それから決めれば良いんです。『好きに生きて、好きなように死ぬ』なんて言葉もありますから。』

如月『そこで諦めるか、それとも変える為に動くか』


阿武隈(選ばなかったら何も変わらない、なら私がする選択は一つ…

後悔なんて、後で生きてる限りいくらでも出来る。そう、生きてる限り後悔していれば良い!私は、変わりたい… だから選ぶのは…!)


阿武隈「私は…!」

《数日後 榛名宅》

清霜「まだ筋肉痛が治んないよぉ…」

野分「うぅ… 身体が、あちこち痛い…」

舞風「野分、大丈夫?」

曙「ほらしっかりなさい。今日から学校だってのにだらしないわね…」

初風「ギアナ帰りとは言え、学生の本分は学業よ。」

如月「学業を疎かにしない、って条件でギアナ行きを許してくれてたんだから。」

秋月「これ、確か秋もやるんですよね?」

朝潮「次はよりハードになるそうよ。」

古鷹「だから一体何を目指しているの…?」

青葉「ま、聞くだけヤボってのは解りきったことですね。」

衣笠「そうだねぇ… お、そろそろかな?」

榛名「そうですね。もうちょっとで…」

天城「お待たせしました。では阿武隈ちゃん、どうぞ!」グイッ

阿武隈「ひ、引っ張らないでって『天城姉さん』!」


榛名(『阿武隈』は『自分の道を見つけてみたい』と言う理由で元の世界へ戻る事を拒んだ。そして今日から、天城と同じ高校に通い始めることになったのです。)


阿武隈「ど、どう、『榛名姉さん』…?」

榛名「良く似合ってますよ、阿武隈。」


榛名(そして私は、私と天城は新たな家族を迎え入れ、チームにも加入した事で賑やかさが増した。

例え血が繋がってなくとも、新たに生まれた絆はきっと強いものになる。そうですよね、お母さん、お父さん?)


第7話『新たなる転移者』 終

次話選択 ↓5まで

1.『二人の対立』…ささいな事で如月と舞風が仲違いをしてしまう。榛名と野分は二人をどうにかしようとするが…
2.『失われた過去の果て』…榛名は何かに導かれるように再び次元転移をしてしまう。その転移した先は今までとは違う『滅んだ世界』だった…

第8話『失われた過去の果て』


《模型店エンガノ1号店》

榛名「艤装がおかしい、ですか?」

大鯨「はい。真夜中に倉庫が光ってる、と港湾の人からお話が来たので調べてみたら榛名さんが以前使った艤装が青い光を纏っていました。

心当たりの方はありませんか?」

榛名「私も艤装については何も知らないので…」

大鯨「そうですか… でも、少し気がかりなので付いてきてください。」

榛名「分かりました。」

初風「あら、お母さん。どこかに行くの?」

大鯨「ちょっと、ね。野分ちゃんか清霜ちゃん居る?」

初風「あ、片方だけ居るわ。」

大鯨「ちょっと連れて来てくれない?あとウチに居るもう一人も。」

初風「わかったわ。」



誰を連れて来た? 直下
1.野分&舞風
2.如月&清霜

野分「お母さん?」

舞風「何か用あるの?」

大鯨「ちょっと付いてきてくれないかしら。」

野分「別に良いけど…」

舞風「一体何するの?」

大鯨「ちょっとだけ、ね。じゃあ初風ちゃん、お留守番宜しく。」

初風「はいはい。どうせ私はこう言う役目ですよーだ。」

《仙台港》

榛名「それで、艤装つけてみたましたけど…」

大鯨「今は何とも無いようですが、一応念のため仙台港の周辺を航行してみてください。」

野分「何で私達まで?」

大鯨「もし航行中に何かあったら危ないじゃない。救助要員よ。」

舞風「そう言うことか。でも武装する必要無いと思うけど…」

大鯨「それも念のため。もし艤装が暴走するようだったら二人が砲撃して破壊、榛名さんを助けるの。」

榛名「そ、それ私危ないんじゃ…」

野分「艦娘には一応艤装の保護機能で装着者へのダメージをバリアで防いでくれます。」

舞風「ただ何故か服がキャストオフするから気をつけて。」

榛名「えぇ…」

大鯨「では始めてください。」

榛名「はい。では… 行きます!」



榛名(しかし、私の艤装が光るなんて…)

野分「榛名さん、集中を切らさないでください。榛名さんの艤装回数は私達より少ない、集中しないと転びますよ?」

舞風「そうそう。いくら実戦も経験済みとは言っても榛名の艤装は私達と違う『戦艦』のタイプだから操り難い筈だから。」

榛名「大丈夫ですよ。これくらいならば問題… きゃあっ!」ヨロッ

舞風「ほら、言わんこっちゃ無い…」ガシッ

野分「早く体勢を整えてください。」ガシッ

榛名「すみません…」

コォォォォォォ…

野分「ッ!?」

榛名「え…?」

舞風「蒼い光…!まさかお母さんが言ってたのって!」

榛名「え、ええっ!?」

野分「マズイ… 舞風、撃って!」

舞風「駄目、この角度だと榛名に当たる!いくらバリアでもこの至近距離で撃ったら榛名が危ないよ!」

榛名「光が、広がって…!」

野分「呑まれる…!舞風、逃げて!」

舞風「もう遅いよ!?」

パァァァァ…!

榛名「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

野分「や、やだ…!」

舞風「一体何なのー!?」

榛名「うぅっ… ここは…?」

野分「二人共、無事…?」

舞風「な、何とか…」

榛名「まだ海上、と言う事は艤装の機能は生きてるようですね。」

野分「損傷はしていません… しかし先程の光は一体…」

舞風「一度陸地の方向に向かってみる?」

榛名「そうですね… 野分さん、羅針盤での案内出来ますか?」

野分「壊れて無いので大丈夫です。では行ってみましょう。」

舞風「お母さん、居るといいけど…」

《???》

榛名「これは…!?」

野分「嘘でしょ…?」

舞風「港が、全部グッチャグチャになってる…」

榛名「酷い…」

野分「地面が抉れてる… それに、倉庫とかも穴が開いて荒れ方…」

舞風「少なくとも『今住んでる世界』じゃないみたい。抉られてから、かなり時間が経ってる。」

野分「それに『元の世界』でも無いかも… ここまで荒れてる港は存在しないと思うから。」

榛名「では、ここは『全く別の世界』と言う事ですか?」

野分「恐らく…」

舞風「取り敢えず、人が居るか探してみない?」

榛名「そうですね… このまま浮いていても燃料を消費する、なら早めに陸に揚がった方が賢明かと。」

野分「あそこの無事な倉庫、あそこを借りましょう。」


《廃墟街》

榛名「やはり、街も酷いことになってます…」

舞風「これ、爆弾が爆発して地面が抉れた跡みたい。」

野分「戦争でもあったの…?でも、そしたら人の死体、もしくは骸骨くらい出てもおかしくは無い… だとすれば一体…」

パァァァァ…

榛名「蒼い光!」

野分「まさか、誰か転移してきた!?」

舞風「行ってみよう!」


「ううっ…」

野分「艤装… 艦娘?」

舞風「この制服、夕雲型の…」

榛名「な、長波さん!?」

野分「『長波』… 貴女が出会った艦娘ですか!?」

舞風「じゃあ一体どうして…」

長波「うう… ここ、は…?」

榛名「長波さん!しっかりしてください!」

長波「え… って、榛名…? えっえっ!?」

榛名「良かった…」

長波「一体どうして… ってかここどこだ!?」

今日はここまで


長波再登場。さて、この世界、一体榛名とどんな関係があるでしょうか…

《廃ビル内部》

長波「私は、艦隊の再編を受けて呉に転属になった。そして『渾作戦』の第五作戦『E-5』に参戦したけど…

気が付いたら艦隊から逸れて、蒼い光に呑まれて目が覚めたらお前達が居たんだよ。」

舞風「『渾作戦』って阿武隈が言ってた…」

榛名「阿武隈が投入されたのは『E-2』、だからもっと後の作戦… つまり時間的なズレは無いようです。」

長波「阿武隈って… 『E-2』でMIA認定された筈だぞ?」

野分「偶然轟沈寸前だったけど次元転移して生きながらえた、って言っても信じられないわね…」

長波「お前ら榛名と一緒に居たんだろ?なら信じるよ。」

舞風「良いの、こんなアッサリ?」

長波「ああ、榛名には一度助けられてるからな。それにだ、こんな不気味な世界一人でほっつき歩く方が嫌だね。」

榛名「長波さん…」

野分「取り敢えずは艤装をここに回収しておきましょう。」

舞風「このビル大丈夫かな…?」

榛名「そこまで損傷は激しく無いので恐らくは大丈夫だと思いますよ?それにビルならば水道や予備電源などがあるかもしれません。」

長波「じゃあ艤装を回収する班、ビルを調査する班に分けた方が良さそうだ。」

野分「私は舞風と一緒にして、榛名さんは長波と一緒に行動してください。」

榛名「わかりました。では回収と調査どちらにします?」

野分「…じゃんけん?」

舞風「まぁ、そうなるよねぇ…」

野分「じゃあ舞風お願い。」

舞風「じゃんけん弱いからってそりゃ無いよ野分…」

長波「よっしゃ、任せろ!じゃあ勝ったら調査、負けたら回収な。」

舞風「良いよ、それで。」

舞風・長波「じゃんけん、ぽん!」


判定 直下
01~50 勝利
51~00 敗北

長波「よっし!」

舞風「うへぇ… ここ遠いんだよねぇ…」

野分「それに、戦艦の艤装は少々重い…」

榛名「…代わります?」

舞風「しょうがない、じゃんけんで負けたんだし運が無かったんだよ。」

野分「行きましょ、舞風。あんまり時間かけると日が暮れちゃうし。」


長波「さぁて、どこから調べようか…」

榛名「えと、このビルは5階建てで地下もあるみたいですね。」

長波「エレベーターは死んでるみたいだな。じゃあ取り敢えず1階部分から調べてみることにしよう。」

榛名「地下は良いんですか?」

長波「ああ。ヘタに入って崩落したら洒落にならないからアイツらが艤装を取って来て、通信装置を付けてからの方が良い。」

榛名「確かに艤装には通信機能がありますから、いざと言う時に必要かもしれませんね。」

長波「じゃあ1階から調べてみるぞ。」

榛名「はい。じゃあ、ここのドア開けてみましょう。」ガチャッ

長波「えと、ここは…?」

榛名「事務所、みたいですね。」

長波「えっと何々… 『ブラックロー運送』?」

榛名「運送業者の事務所ですね。倉庫みたいなのは周辺にありませんでしたが…」

長波「恐らく爆撃かなんかで吹っ飛ばされたんだろうよ。さて、何か無いか探してみるぞ。」


イベント 直下

傷付いた駆逐棲姫を発見

>>775 すみませんが駆逐棲姫は別ストーリーで登場予定なのでNGです。


再安価 直下

長波「おい、何か書類あったぞ。」

榛名「書類、ですか?」

長波「ああ。この金庫の中にしまってあったが金庫の鍵が腐食してて開いたんだよ。」

榛名「何の書類かわかりますか?」

長波「えっと、なになに… 『Project-F』?」

榛名「何です、そのN○Kの古い番組みたいな名前の書類は?」

長波「私に言わないでくれよ。えっと中は… 全部英語だぁ…」

榛名「読めますか?」

長波「無理だ。私英語なんて知らないし。」

榛名「ちょっと貸してください。うわ、本当に英語ばっかり…」

長波「だろ?」

榛名「それに、これ専門用語ばかりで私でも読めなさそうですね…」

長波「やっぱりなぁ… ちょっと無駄だな。」

榛名「でも、何で運送業がこんな書類を…」

長波「さぁな。もしかして、ここは政府の研究機関の隠れ蓑だったとか?」

榛名「ありえないと思いますよ…? え…」

長波「どうかしたか?」

榛名「この書類、何か重要なものかもしれません。端っこの方にパスワードが書いてあります。」

長波「重要書類とは言え、セキュリティもクソも無いな。」

榛名「電子端末は…」

長波「それっぽいのは無さそうだ。」

榛名「電源生きてるかもわかりませんからねぇ…」

長波「で、どうすんだ?」

榛名「書類は回収しておきましょう。後で何かあるかもしれませんから。」


長波「で、2階か。」

榛名「えと、ここは便利屋の類みたいですね。」

長波「よくわかったな。」

榛名「榛名、一度こう言う所で働いてましたから。」

長波「へぇ… じゃあ行くぞ…!」


イベント 直下

榛名「これ、艦娘用の砲弾じゃ…」

長波「おいおい、これ艤装の燃料だぞ?」

榛名「ここ、何かの基地ですか?」

長波「いや、流石に街中に基地とか鎮守府は無いだろ… と言うか、この世界に艦娘が居たのか…?」

榛名「可能性としては在り得ますね。」

長波「弾薬・燃料、これだけあれば多分1回の大規模作戦級は軽く出来るぞ。」

榛名「それに修復用の鋼材まであります… あと、厳重にパッケージされたボーキサイトも。」

長波「高速修復材まであるぞ… 最早ここなんだよ…」

榛名「このバケツがそうなんですか…」

長波「ここ、本当に基地なんじゃないか?」

榛名「いやいや、さっき便利屋って思いっきり書いてあったでしょ!?」

長波「もうここは基地だ!」

榛名「ええ…」

長波「良く聞けいいか、ここをキャンプ地とする!」

榛名「まぁ、行動拠点と言う意味では間違いないでしょうが…」

長波「ここ、本当に一体なんの建物なんだ…?」

榛名「榛名に聞かないでください…」



長波「えと、ここは?」

榛名「輸入食品店みたいですね。明らかに怪しい見た目ですけど。」

長波「ここなら食料に困らないだろ。」

榛名「中腐ってたら大惨事ですけどね…」

長波「縁起でも無いこと言うなよ!開けるぞ!」


イベント 直下

榛名「缶詰と乾物はまだ食べれそうですね。後はミネラルウォーターもあるし、食料に困ることはなさそうです。」

榛名(うわっ、このシュールストレミングちょっと刺激したら破裂しそう… これ、兵器の類ですよね…?)

長波「お、おい…」

榛名「どうかしま… !?」

長波「いや、何か厳重に鍵かかってる扉があったから倉庫かと思って壊して入ったらこんなもんが…」つRPG-30

榛名「ここ、本気でかなりヤバイお店なんじゃ…」

長波「海外マフィアでも住んでたんじゃないか?」

榛名「これ、AKですよね…?」

長波「私は本でしか知らないが、ソ連だったかロシアの銃だったよな。」

榛名「RPGにAK、それにドラグノフにマカロフ… ロシア製のものばかりです。」

長波「これ、明らかに戦争出来るくらいの装備量だな。と言うか榛名、お前詳しいな。」

榛名「一応ウチでエアガンとか扱ってますから。食料に水、それに護身用の武器まで…」

長波「これが何と全部無料!って、いささか都合良過ぎないかこの世界。」

榛名「なんか序盤の街で伝説の勇者の剣を抜いた、みたいな感じですね。」

長波「艤装の整備に陸戦、その他篭城も出来るなんてどんなビルだここは。」



長波「で、ご都合主義ビル4階は?」

榛名「えと、電子機器のパーツ店ですね。ここなら発電機とかありそうです。」

長波「もう私は何が出ても驚かないぞ。」

榛名「ええ、何か私も肝が据わりました。」

長波「行くぞ…!」


イベント 直下

榛名「ありました、発電機です!」

長波「おい、こっちも何か変なモン見つけたぞ。」

榛名「これは… ロボットですか?」

長波「ああ。何か面白そうだから発電機で動かしてみよう。」

榛名「構いませんけど…」



長波「よしっ、繋いだぞ!」

榛名「今から電源入れます、よっ!」グイッ


そのロボットは何だった? 直下
1.アポリア(遊戯王5D's)
2.ハロ(全長1.5m)
3.その他

アポリア「…ハッ!」バッ

長波「いや、寝せてる時から思ったがかなりデカイなコイツ。」

榛名「少なくとも人間の高さ越えてますよね…」

アポリア「我が名はアポリア… 貴様ら、人間だな?」

長波「まぁ、一応?」

榛名「人間、ですね。」

アポリア「ここは、ネオドミノか?」

長波「ねお、何?」

榛名「ネオドミノ?」

アポリア「私はZ-ONEに敗れ機能を停止した筈だ… だが、何故…」

長波「いや、もう何言ってるかさっぱりわからん。」

榛名「えと、アポリアさんでしたっけ?実はですね…」


アポリア「馬鹿な、ここがネオドミノでは無いと言うのか!」

榛名「貴方の話ではネオドミノと言う場所は恐らくここ以上に科学技術が発展している場所、少なくとも貴方に使われてる技術はこの世界のモノでは無い筈です。」

長波「まぁ、そのネオドミノってとこの未来から来たんだから技術は進んでるだろうよ。」

アポリア「では貴様らも別の世界から流された、と言う事だな?」

榛名「そう言う事です。私は、今ここに居ませんがあと2人ほど仲間が居ます。」

長波「私は一人だ。」

アポリア「そうか… では私も協力しよう。」

長波(嬉しいような、微妙なような…)

榛名「えと、一つだけ問題が…」

アポリア「問題、だと?」

榛名「アポリアさん、貴方ドアくぐれません。」

長波「ああ。ドアが2mくらいだからお前は明らかにオーバーしてる。」

アポリア「問題無い。私はこの壁を破壊して先に下に降りていよう。」

長波「このビル、保つのか?」

榛名「多分壁くらいなら…」


アポリア、が仲間?になった。 


榛名「で、アポリアさんには下に降りてもらって5階に来た訳ですが…」

長波「なぁ、ここも調べなきゃ駄目か?」

榛名「仕方無いでしょう…」

長波「でもさ、ここ風俗だぞ!?好き好んで入る女居るか!?」

榛名「お金が無かった私でさえ風俗で働きませんでしたから、多分居無いでしょうね。」

長波「調べないとアイツらに何言われるか… しょうがない、行くぞ!」

イベント 直下

榛名「やっぱり使えそうなものはここには無いようですね。」

長波「うっわぁ、下着が散乱してる…」

榛名「しかもデザインは随分とアレなものばかりですね。やはり風俗、と言ったところでしょう。」

長波「全部使用済みだから私達には使えないな…」

榛名「ええ。もしかしたら男の人のアレも付着してる可能性もありますから。」

長波「うっへぇ… あ、これは…」

榛名「未使用の下着みたいですね。これなら使っても良いかもしれません。」

長波「でも何か、エロいな。」

榛名「風俗ですし。後気にしてたら同じ下着を何日も着るハメになりますから。」

長波「ああ。いつまでこの世界に居るかわかんねぇし。」

榛名「ではこの下着類を回収して下に降りましょう。二度とこの場所に近付かないように。」

長波「風俗なんて2度と近付くかよ…」

榛名「ええ、それが賢明でしょう。」


アポリア「やっと降りたか。」

野分「あ、榛名さん…」

舞風「やっと戻ったぁ…」

榛名「どうかしたのですか?」

野分「いや、どうしたもこうしたも…」

舞風「誰、これ…」

榛名「何と説明すれば良いものか…」


榛名「と言う事で暫くはこの5人?で行動しましょう。」

長波「で、後残るはこのビルの地下だけだ。」

舞風「ちょっと地下は危ないからねぇ…」

野分「それで艤装を持ってくるまで待ってたのですね。」

榛名「私と長波さんで艤装を付けて地下を捜索します。なので2人は艤装をつけて外に待機を。」

アポリア「では私はどうすれば良い?」

榛名「アポリアさんは周辺の捜索を。もしかすれば私達以外にも誰か居るかもしれないので。」


《廃ビル 地下》

榛名「探照灯照射…!」

長波「さすがに探照灯を使えば見えるな。」

榛名「軍事用ですから。さて、地下は…」


地下にあったものは? 直下

榛名「ロボット…?」

長波「おいおい、コイツはデカイぞ…」

榛名「アポリアさんの比じゃない… 多分10mは越えてます。」

長波「何でこんなモンがあるんだよ…」

榛名「次元転移現象で飛ばされていた可能性があります。」

長波「まぁ、私ら経験者だからなぁ…」

榛名「とは言えどうするべきか…」

長波「お、名前だ… なになに…?」


あったロボットは? 直下
1.バンシィ・ノルン(非ナイトロ搭載)
2.ガンダムF91
3.ゲッターロボG
4.その他

(バンシィ・ノルンって元々ナイトロ登載してないけどNT-Dの間違いかな?)

>>797 バンシィ・ノルンのアームド・アーマーXCは新型のナイトロ、と言われています。


長波「『RX-0 ユニコーンガンダム』…?」

榛名「まさか、『バンシィ』…?」

長波「知ってるのか?」

榛名「私の世界には『機動戦士ガンダム』と言うアニメがあります。そのシリーズに登場する兵器『モビルスーツ』…

この機体は『ガンダムUC』と言う作品に登場するユニコーンガンダムの2号機『バンシィ』、それの改修機である『バンシィ・ノルン』です。」

長波「アニメって… アニメの世界が別の次元に存在するって言うのか?」

榛名「可能性はありますね…」

長波「で、このロボットははどう言うロボットなんだ?」

榛名「詳しい説明をすると長くなるので簡単に言いますと、『超強いロボット』です。」

長波「それじゃわからないぞ!」

榛名「では機体の特徴としては敵の強力な脳波を受信して発動する『ニュータイプ・デストロイヤー・システム』が実装されています。これによって機体性能が大幅に上昇するんです。

そしてその発動条件を緩和させる為に『アームド・アーマーXC』を装備、これによってNT-Dを自身の脳波でも発動可能です。」

長波「どれだそのXCって奴は。」

榛名「背部に装備されているものですね。」

長波「詳しいな。もしかしてお前、知ってるのか?」

榛名「ウチでこれと同じプラモデルを扱ってるのでディスプレイ用の作例を一度作った時に説明書を読んだくらいです。詳しい事は本当に知りません…」

長波「そうか… これ動かせるか?」

榛名「難しいでしょうね。動くかどうかすらも…」

長波「試してみるか?」

榛名「やってみましょう。」



舞風「遅いなぁ…」

野分「何かあったのかしら…」


ドドドド… ドゴォ!


舞風・野分「!?」

舞風「な、何!?」

野分「舞風、見て!」

舞風「嘘… あれガンダム!?」

野分「何でこんな所に…」

バンシィ・ノルン(榛名)<二人共~大丈夫ですか~?

舞風「えぇ…」

野分「もう何が何だか…」


榛名は『バンシィ・ノルン』を手に入れた

現有戦力

・榛名(バンシィ・ノルン搭乗)
・長波(多分普通)
・野分(流派・東方不敗、次元覇王流習得)
・舞風(ある程度の体術は使える)
・アポリア(D・ホイール有り 多分カードから召喚して戦う)


《その夜》

長波「結局、誰も見つからなかったのか。」

アポリア「ああ。恐らく、生きてる人間はお前たちだけだ。」

野分「一体この世界は…」

舞風「多分艦娘も居た、それにMSもあった… この世界、本当になんなの…?」

榛名「明日、私はバンシィと一緒に見つけたベースジャバーを使って遠くまで移動してみます。」

長波「私もベースジャバーってやつに乗って榛名と行動する。」

野分「私は舞風とここの付近の探索します。」

舞風「ここの近くのビルにも何かありそうだしね。」

アポリア「私はD・ホイール『T・ウロボロス』を使い海の近くを探索しよう。」

長波「あの馬鹿デカイ奴か。」

榛名「では明朝0800に行動開始、ここに2000までに帰るようにしましょう。」



視点選択 直下
1.榛名&長波
2.野分&舞風
3.アポリア

side-アポリア-

《海岸沿い》


アポリア「…」

アポリア(何故私は人間と共に行動をしている… 希望か? 私はあの娘たちに希望を見ているとでも言うのか?

この世界、かつて私が絶望した世界に似ている。だから私がここに呼ばれたのか…)

アポリア「希望、か…」

アポリア(希望があれば未来は変えられる、かつてあの少年から教わった事だ。ならあの娘たちが居れば未来が変わるのか…

面白い…!)

アポリア「ならば最後まで付き合ってやろう。あの娘たちのやる事に…」


ドゴォ!


アポリア「何っ!?」

アポリア(砲撃だと! 海の方角か…! )

アポリア「何だ、あのバケモノは…」

駆逐イ級<ギャァァァァ!

アポリア(数は6、生体反応は無い。文字通り化け物と言う訳か。 

私の機能とカードは使えるな、ならば…!)

アポリア「現われよ、『機皇帝ワイゼル∞』!」


数分後―――


アポリア「終わったか。歯ごたえが無いな。」

アポリア(しかし、あのバケモノは一体… ん?)

アポリア「あの打ち上げられているのは長波の言う『艦娘』と言う奴か?」

アポリア(バケモノ共はこの娘を探していたのか。仕方が無い、榛名の下に連れて帰ろう。)


アポリアが見つけた艦娘は? 直下
1.龍鳳
2.陽炎
3.羽黒
4.その他(未出からのみ)

『雪風』は『ユキカゼ』(MMの方)とちょっと紛らわしいのですみませんが下にずらして『陽炎』にさせて貰います。


アポリア「小柄だな。しかし舞風と野分にどこか似ている、姉妹艦と言う奴か?」

アポリア(脈はあるし呼吸も安定している。これは空腹による気絶か… その内目を覚ますだろう。)

アポリア「…拠点に戻り、食事を与えるか。」




視点選択 直下
1.榛名&長波
2.野分&舞風

《廃墟街 あるビル》

舞風「やった!食料見つけた!」

野分「牛缶と缶パン、それに非常用のお菓子まであるわ!」

舞風「よし、これを拠点に持って帰ろう!」

野分「待って。まだこの地下探してないわよ。」

舞風「いいじゃんいいじゃん。地下は危ないし。」

野分「いや、バンシィの件もあるし地下を探せば何か出てくると思うから価値はある。」

舞風「だって下手に変なモノ見つけても嫌だし…」

野分「文句言わないの。私だって変なモノ見つけたくないわよ… とにかく、行くの!」ガシッ

舞風「そんなぁ…」ズルズル


《地下》

舞風「で、来てみたものの…」

野分「やっぱり電源が死んでるから暗くて見えないわね…」

舞風「こう言う時は、探照灯っと!」ピカーッ

野分「これで明るくなったわ。」

舞風「さてっと、何があるかな~…」


何があった? 直下
1.またモビルスーツだった
2.謎の研究施設だった
3.大量の食料だった
4.その他

すみませんが元ネタを知らないので… 


再安価

何があった? 直下
1.またモビルスーツだった
2.謎の研究施設だった
3.大量の食料だった
4.その他

ドラえもん自体は知ってるけどそこまで映画は見たことが無いです…


舞風「まぁたモビルスーツだよ…」

野分「モビルスーツがあるのにコンピュターは今住んでる世界と似た規格だった…」

舞風「やっぱりこの世界から人が居なくなった後にモビルスーツが転移したって考えるのが正解なのかな?」

野分「わからないわ。とのかくこの機体も調べてみるわよ。」

舞風「はぁい。」



野分「やっぱりこの機体も宇宙世紀のもの…」

舞風「お母さんが見たら泣いて喜びそうだよねぇ。」

野分「持って帰る?」

舞風「大惨事になるよ?」

野分「止めた方がいいわね。」


見つけた機体 直下
1.アンクシャ
2.リバウ
3.ZプラスA1型
4.その他(宇宙世紀系 ただし0096までの機体でMSのみ)

野分「『YMS-15 ギャン』… バンシィに比べるとやっぱり性能差が酷いわね。」

舞風「16年前のロートル機体だもんねぇ。ジェネレーター出力差も酷いし…」

野分「唯一の救いは近接格闘機体ってことね。同じ近接機ならF.C時代のモビルファイターが良かったけど。」

舞風「え、乗るの?」

野分「乗るに決まってるでしょ。MSならある程度の状況には対応できるし、移動にも使えるから。」

舞風「動けば良いけどねぇ…」

野分「榛名がバンシィ動かせたんだからいけるんじゃない?」

舞風「そうだねぇ… あれ?」

野分「どうしたの?」

舞風「あそこにあるの、モビルスーツ?」

野分「バンシィの時みたいにサブフライトシステムじゃないの?」

舞風「違う… 飛行機、いや可変モビルスーツだよ!」

野分「可変機体ですって!?」

舞風「これも宇宙世紀の機体みたい…」


舞風の見つけた機体 直下
1.デルタプラス
2.リバウ
3.アンクシャ
4.その他(ただしUC0096までの可変機のみ)

野分「型式番号は『MSN-001A1』… これ、なんだっけ?」

舞風「デルタ系?」

野分「多分。でも可変で完成してるのは『デルタカイ』と『プラス』だけだった思うわ。」

舞風「武装で見れば多分『デルタプラス』だね。」

野分「サブフライトの役目もこなせるし丁度良い機体を見つけられたわ。」

舞風「で、どっちがどれに乗るの?」

野分「私はギャン、舞風はデルタプラスに乗って。」

舞風「何で!?」

野分「舞風はダンスが得意、だからバランス感覚が良いから可変機飛ばせる筈でしょ。」

舞風「そんな理由で!?」

野分「良いから。動かせるかどうかテストしましょ。」

舞風「強引だよぉ…」


舞風「はぁはぁ…」

野分「一応動かせたけど…」

舞風「難しすぎでしょ…?」

野分「意外と体力使うのね、これ…」

舞風「…榛名って何であんなにバンシィ動かせるの?」

野分「さぁ…?」

side-榛名-


《山中 上空》

榛名「そちらは大丈夫ですか?」

長波『ああ。そっちが無線操作してくれてるから楽だ。』

榛名「もう少し飛んでみて、何か見つけたら教えてください。」

長波『わかった。 って言ってる側から何かあったぞ。』

榛名「何ですか?」

長波『画像を送る。3時の方角だ。』

榛名「これは、研究所?」

長波『いかにも怪しそうだ。こんな山の中に研究所とはな…』

榛名「降りて休憩、そのついでにあの施設を調べてみましょう。」

長波「わかった。」


長波「いやぁ、このパイロットスーツってのは息苦しくて…」

榛名「高速飛行の際に発生するGを緩和する為ですから仕方ありませんよ。」

長波「私のは体に合って無いんだよ。お前のはピッタリみたいだが。」

榛名「でも圧迫感が凄いんですよねぇ… バンシィは高い機動性を持ってますから対G強化しないといけないのはわかってますが…」

長波「ともかく、だ。この研究施設、なんか怪しくないか?」

榛名「はい。明らかにこんな場所にあるのは不自然ですね。」

長波「よっし!調べてみるか!」

榛名(でも、何この感覚… 不安に嫌な感じ、その中に何か変な感覚が…)

《研究所》

長波「やっぱり人なんて誰も居ない… 予備電源は生きてるみたいだが。」

榛名「一応警戒はしましょう。何が出てもおかしくはありません。」

長波「ああ。ところで何でお前はスーツのままなんだ?」

榛名「バンシィはフルサイコフレームの機体です。『私が乗り手としてふさわしい』ならバンシィを脳波で遠隔操作する事が可能かもしれないので一応着ています。」

長波「そんな事が出来るのか?」

榛名「サイコミュ、と言うのは不思議なもので実際に出来てしまうみたいです。」

榛名(多分この機能を使えるのは過去に『n_i_t_r_o』で強化人間になった蒼龍さんだけでしょうけど…)

長波「バンシィ・ノルン、トンデモ無いもんを拾ったみたいだな。」

榛名「私も普通なら操縦出来ない機体の筈ですが『インテンション・オートマチック・システム』のお陰で手足のように動かせてますし。」

長波「思考をダイレクトに操縦に反映する、か。ま、丁度良いじゃん。」

榛名(恐らくこれもサイコミュによるもの… 私にサイコミュが反応しているのですか?)

榛名「考えても無駄、か… では行きましょう。」

長波「ああ。」



イベント 直下

連取NGなので再安価となります


再安価 直下

すみません少し難しいので再安価とらせてください


再安価 直下

榛名「やはり食料や水は研究施設なのでたっぷり貯蔵してますね。」

長波「使えるモンは使わないとな。ん、なんだこの『フタナリンX』って?」(瑞鳳が良く使うチ○コ生やす薬である)

榛名「回収してみましょう。」


ズガァン!


長波「なんだ!?」

榛名「爆発… 近いです!」

長波「外に出るぞ!」


ドドドドド…!

榛名「あれは…!」

長波「馬鹿な、ここは山奥の筈なのに何で深海棲艦が…!?」

榛名「種類はわかりますか?」

長波「多分輸送ワ級… 揚陸タイプだ!ここまで進入されるなんて…!」

榛名「…『バンシィ』!!」キィン

長波「なっ!?」

ドゴォ!

長波「研究所の壁をバンシィが突き破った!?」

榛名「どうやらバンシィは私を『ふさわしい乗り手』と認めたみたいですね…」

榛名(私にもサイコミュを使う能力があると言うことですか…?)

長波「どうする気だ?」

榛名「私がバンシィで食い止めます。長波さんはベースジャバーで脱出する準備を。」

長波「何を…」

榛名「到達まで時間がありません!物資を持って早く!」

長波「あ、ああ…!」ダッ

榛名「バンシィ、行きましょう… 深海棲艦を止める為に、大切なモノを守る為に!」

キィィィィ… ガシャン!

榛名「NT-D… これならば!」

数分後


榛名「はぁ、はぁ…」

長波「あれだけの数を、一人でやったのか… いくらMSとは言え…」

榛名「NT-D… やはり、負担が…」

長波「大丈夫か!?」

榛名「はい… でも、ちょっと体力を消費しすぎたみたいです…」

長波「わかった、お前はコックピットで休んでろ。施設の調査は私がやる。」

榛名「す、すみません…」


《研究所内部》

長波「ったく… アイツ、いつも無茶するな…」

長波(最初に出会ったときもそうだ。逃げろって言ったのに、結局戻って私と一緒に戦って…

今回だって身体の負担が大きいNT-Dと言うシステムを使って深海棲艦を倒した。まるで『自分の命なんかどうでも良い』って考えてるみたいに。)

長波「一体アイツは… ん?」

長波(厳重に扉が締まっている… 『第9冷凍室』?)

長波「生鮮食品でも保存してるのか?なら…」ガチャン!

長波(え…)

長波「なっ!?」

長波(私は目の前に広がるものを信じる事が出来なかった。なぜならそこには…)

長波「胎児、だと…!?」

長波(冷凍保存されていた胎児が無数に居たからだ。)

長波「一体何なんだよ、これは…!」


《バンシィ・ノルン コックピット》

榛名「何とか動けるまでには回復しましたね…」

榛名(昔からそうだ。いくら無茶したところですぐに体力が回復する、そしてどんな怪我もすぐ治る。

瑞鳳さん程とは言いませんが人より優れた身体能力に今さっき判明した『NT能力』に艦娘としての適性…)

榛名「私は一体…」

榛名(もしかしたら、この研究所に何か感じているのは私に関係しているから?)

榛名「…行ってみましょう。確かめに…」

長波「…」

榛名「長波さん?もう良いのですか?」

長波「…拠点に戻るぞ。」

榛名「いえ、私にはやるべき事が…」

長波「いいから戻るぞ!」

榛名「…どうかしたのですか?」

長波「お前は見ちゃ駄目だ。この研究施設の物資はベースジャバーに運んである、もう用は無い。」

榛名「しかし…!」

長波「この施設は諦めて欲しい… 頼む…」

榛名「…わかりました。バンシィもベースジャバーも既に暖機を済ませています。すぐにここを発ちましょう。」

長波「すまない…」

榛名(一体この場所に何が…)


《上空》

長波『…』

榛名「…」

榛名(さっきまでの長波さんとは違う… 何も話そうとしないなんて…)

長波『…施設に何があったのか聞かないのか?』

榛名「正直に言えば何があったかは聞きたいです。でも長波さんはそれを話したく無い、そう見えるから聞きません。」

長波『ありがとう… お前に、一つ聞いて良いか?』

榛名「何でしょうか?」

長波『お前はさっき私を逃がそうとした、何故だ?』

榛名「何故、と言われましても… 私がバンシィで戦う事がの最善だから、と考えたからです。」

長波『お前、もしかして「自分の命なんてどうでも良い」なんて思っちゃいないだろうな?』

榛名「…過去に、そう思っていた時期はありました。でも今は違いますよ。」

長波『なら良い。すまなかった。』

榛名「何故そう思っていたか、聞きませんか?」

長波『ああ。お前は私に尋ねなかった、だから私も聞かない。』

榛名「ありがとうございます。これは、決して話す方も聞くほうも愉快な話では無いので…」

《拠点付近 上空》

榛名「そろそろ着陸しますよ。」

長波『待て、アレはなんだ?』

榛名「何かありましたか?」

長波『拠点の方角を見ろ。多分モビルスーツだ。』

榛名「本当だ… え、これは…?」

長波『どうした?』

榛名「IFFに応答有り、機種特定『MSN-001A1』及び『YMS-15』?」

長波『もしかしてまた発掘したのか?』

榛名「恐らく… 降りてみましょう。」


アポリア「あれは… バンシィ・ノルンとベースジャバーか。」

野分「本当だ…」

舞風「デルタプラスとギャン、驚くだろうねぇ。」



榛名「野分さん、舞風さん… アレは…」

舞風「私のデルタプラスと野分のギャンだよ。」

野分「廃ビルの地下から偶然見つけました。」

長波「で、アポリア。お前が肩に抱えているのは…」

アポリア「海岸付近で打ち上げられていた。まだ目を覚まさないがいずれ覚ますだろう。」

長波「よりによって陽炎かよ…」

アポリア「知っているのか?」

長波「ああ。私の同僚、第二水雷戦隊のメンバーだ。」

野分「陽炎… 私達のネームシップ…」

舞風「何故か私達ってどっか似てるんだよねぇ…」

陽炎「うぅ…」

長波「お、目を覚ましたか。」

陽炎「なが、なみ…?」

野分「久しぶりね、陽炎。」

陽炎「…は?」

舞風「ようやくお目覚めだね。」

陽炎「え…?なんで死んでんのがここに居るの?私死んでるの!?」

長波「死んでたら足も心臓も無いだろ。」

榛名「足くらいはあると思いますけど…」

野分「勝手に人を死人扱いしないで欲しいわね。」

舞風「そうそう。私達ちゃんと生きてるし。」

陽炎「え、じゃあ本物なんだ…」

長波「ああ。こっちの榛名の住む世界で生きてたらしい。」

陽炎「この廃墟街で?」

榛名「あ、そこから解説しなきゃ駄目なんですね…」


事情説明中―――


陽炎「じゃあここは『野分達の暮らす世界』と『私達の世界』とも違う世界ってこと?」

舞風「そう言う事になるね。」

陽炎「じゃああっちのバカデカいロボットは?」

榛名「この世界で拾いました。別の世界から流れ着いたものですけど。」

野分「あの黒と金色のが榛名さんの使う『バンシィ・ノルン』で灰色の機体が舞風の『デルタプラス』、変な形のが私の『ギャン』よ。」

陽炎「何でそんな詳しいのよ。」

榛名「私達の世界で有名なアニメ、その作中に出てきてるロボットそのままなので。」

陽炎「えぇ…」

舞風「因みにギャンだけ10年以上型落ちの超ロートル。バンシィの出力の半分以下だもん。」

野分「乗りたくなくなるからそう言うの止めて…」

長波「あとさらに別世界の存在が居るぞ。」

陽炎「まだ居るの…?」

アポリア「呼んだか?」

陽炎「」ドサッ

野分「あ、気絶した。」

舞風「アポリアがそんなにショッキングなの?」

アポリア「何だ、この胸の痛みは…!これが絶望だとでも…!」

榛名「まぁ、初見はビックリしますけどここまでのリアクションは…」

長波「助けて気絶されるなんて難儀だな、アポリア。」

野分「深海棲艦に追いかけられてた?」

陽炎「そう、一晩中ね。お陰で燃料切れちゃった。」モグモグ

長波「で、空腹倒れてるところをアポリアが拾ったって事か。」

アポリア「ああ。しかしあのバケモノは深海棲艦と言うのだな。」

舞風「海で死んだ人間や沈んだ船の憎悪が具象化した存在… 人類に対する災厄だよ。」

野分「多分陽炎と長波が転移した時に巻き込んだのかしら?」

長波「いや、私達が行った研究施設にも深海棲艦の揚陸部隊が攻撃してきたぞ。」

舞風「え、そうなの?」

榛名「はい。私がなんとかバンシィで撃退しましたが…」

榛名(NT-Dについては話さないでおきましょう。)

陽炎「じゃあ私が追いかけられてたのは…」

長波「『この世界の深海棲艦』だろうな。」

野分「もしかして、この世界が荒廃してるのって深海棲艦が攻めてきたから…?」

長波「ありえ無い話じゃ無いな。陽炎、『キス島救出作戦』の事を覚えているか?」

陽炎「アレね…」

榛名「キス島?」

陽炎「私達の世界は艦娘の元の魂が居た世界、そっちの世界と似てるけど名前や形が若干違う場所が多数あるわ。その一つが『キス島』。」

長波「私達は島に取り残された守備隊と住民の救出に行ったんだが、助けられたのは守備隊だけだ。私達が住民の暮らすエリアに行った時には家とか建物は残っていたのに住民が一人も居なかった。」

陽炎「そして見つけたのは揚陸型の深海棲艦に取り込まれた人間… つまりアイツらは『人類が建造したもの』には興味を示さないで『人間だけ』を選んで滅ぼそうとしてる。」

野分「そんな話一度も…」

長波「この件については緘口令が敷かれたからな。だが断片的な情報は知っている者も居る筈だ。」

舞風「だから朝潮がそんな事言ってたのか…」

アポリア「ではこの世界はその深海棲艦とやらに滅ぼされた、と言う可能性があるのだな?」

長波「確定ではないがな。」

野分「…明日にでも拠点を移動しない?」

陽炎「賛成ね。ここは海が近すぎる、深海棲艦に攻め込まれる可能性があるわ。」

舞風「幸いにもベースジャバーがあるから荷物の輸送は楽だしね。」

榛名「では明日の0900、移動しましょう。場所は山の中にある適当な建造物に。」


夜会話イベント 直下
野分、舞風、長波、陽炎、アポリア から

榛名「ではアポリアさん、夜警の方お願いします。」

アポリア「わかっている。もし深海棲艦がこちらに向かってきたのを確認した場合、バンシィ・ノルンに通信を入れれば良いのだろう?」

榛名「はい。私も警戒してバンシィのコックピットで寝るので。」

アポリア「何故だ?バンシィ・ノルンに乗っている所で接近を感知出来る訳ではあるまい。」

榛名「バンシィのサイコフレームは敵意を感じ取る事が出来、それは深海棲艦に対しても有効である事が判明しているので。」

アポリア「サイコフレ-ム、か。まるでモーメントに似ている。」

榛名「『モーメント』?」

アポリア「私が本来居た世界にあるエネルギー機関だ。人間の感情に反応してエネルギーを生み出す事が出来る。だが、それが原因で人類は滅んだ。」

榛名「え…?」

アポリア「あの世界では『デュエルモンスターズ』と言うカードが流行、いや『デュエルモンスターズ』こそがモーメントのエネルギー源だった。

そしてシンクロ召喚と呼ばれるモンスターの召喚方法が滅びの一端となった。」

榛名「滅びの一端…?」

アポリア「デュエルモンスターズによって熱狂、繁栄するまでは良かった。だが人々の欲望や悪しき心にモーメントが反応し、ついにモーメントが逆回転を引き起こしたのだ。

世界中で形成されていたモーメントのネットワークは『人類を滅ぼす』と言う結論に達し人類に牙を向き戦争が起こった。戦争は長年続いたが最終的にネットワークは地球を守るため『人類との対消滅』を選択しモーメントが全て自爆、世界は崩壊し生き残った人類は4人だけとなってしまった。」

榛名「そんな…」

アポリア「そして私は人類最後の生き残り『Z-ONE』によって3つに体を分けられ、破滅の未来を変える為に過去に送り込まれた。しかし私はそこである男達と戦い敗れた。

しかし私は破滅の未来を変える為に再びその男達と対峙するがまたも敗れてしまった。」

榛名「未来を変えようとして、それで倒されてしまうなんて…」

アポリア「だがそれで気付けたのだ、私達はやり方を間違えていた事に。破滅の未来を変える為に、今を生きる人間を滅ぼして良い事など断じて間違えているとな。

私はある少年によって思い出させて貰ったのだ、希望がある限り絶対に何かを変えられるのだとな。」


夜会話イベント 直下
野分、舞風、長波、陽炎 から

榛名「希望…」

アポリア「バンシィ・ノルンのサイコフレーム、あれはモーメントに近い。だから絶対負の感情とマシンに飲まれるな。」

榛名「心に留めておきます、その言葉を。」

アポリア「では私は戻るとしよう。夜は冷える、身体に気をつけろ。」

酷いミスだ…

訂正

榛名「ではアポリアさん、夜警の方お願いします。」

アポリア「わかっている。もし深海棲艦がこちらに向かってきたのを確認した場合、バンシィ・ノルンに通信を入れれば良いのだろう?」

榛名「はい。私も警戒してバンシィのコックピットで寝るので。」

アポリア「何故だ?バンシィ・ノルンに乗っている所で接近を感知出来る訳ではあるまい。」

榛名「バンシィのサイコフレームは敵意を感じ取る事が出来、それは深海棲艦に対しても有効である事が判明しているので。」

アポリア「サイコフレ-ム、か。まるでモーメントに似ている。」

榛名「『モーメント』?」

アポリア「私が本来居た世界にあるエネルギー機関だ。人間の感情に反応してエネルギーを生み出す事が出来る。だが、それが原因で人類は滅んだ。」

榛名「え…?」

アポリア「あの世界では『デュエルモンスターズ』と言うカードが流行、いや『デュエルモンスターズ』こそがモーメントのエネルギー源だった。

そしてシンクロ召喚と呼ばれるモンスターの召喚方法が滅びの一端となった。」

榛名「滅びの一端…?」

アポリア「デュエルモンスターズによって熱狂、繁栄するまでは良かった。だが人々の欲望や悪しき心にモーメントが反応し、ついにモーメントが逆回転を引き起こしたのだ。

世界中で形成されていたモーメントのネットワークは『人類を滅ぼす』と言う結論に達し人類に牙を向き戦争が起こった。戦争は長年続いたが最終的にネットワークは地球を守るため『人類との対消滅』を選択しモーメントが全て自爆、世界は崩壊し生き残った人類は4人だけとなってしまった。」

榛名「そんな…」

アポリア「そして私は人類最後の生き残り『Z-ONE』によって3つに体を分けられ、破滅の未来を変える為に過去に送り込まれた。しかし私はそこである男達と戦い敗れた。

しかし私は破滅の未来を変える為に再びその男達と対峙するがまたも敗れてしまった。」

榛名「未来を変えようとして、それで倒されてしまうなんて…」

アポリア「だがそれで気付けたのだ、私達はやり方を間違えていた事に。破滅の未来を変える為に、今を生きる人間を滅ぼして良い事など断じて間違えているとな。

私はある少年によって思い出させて貰ったのだ、希望がある限り絶対に何かを変えられるのだとな。」


榛名「希望…」

アポリア「バンシィ・ノルンのサイコフレーム、あれはモーメントに近い。だから絶対負の感情とマシンに飲まれるな。」

榛名「心に留めておきます、その言葉を。」

アポリア「では私は戻るとしよう。夜は冷える、身体に気をつけろ。」


夜会話イベント 直下
野分、舞風、長波、陽炎 から

舞風「やっと着座調整終わったよ…」

榛名「お疲れ様です、舞風さん。」

舞風「あれ、榛名。まだ起きてたの?」

榛名「はい。少しお散歩に、と。」

舞風「深海棲艦出てきたらどうすんのよ…」

榛名「バンシィを呼ぶので大丈夫です。」

舞風「サイコミュ、榛名にも使えるんだ。」

榛名「ニュータイプでも何でも無い普通の人間ですけどね。」

舞風「良いなぁ、サイコミュ… 私のデルタプラスにも欲しかったなぁ…」

榛名「私はデルタプラスの可変能力の方が羨ましいですよ。私の機体ほどピーキーじゃありませんから。」

舞風「ふぅん… ねぇ、私達どうなるのかな…?」

榛名「心配ですか?」

舞風「なんか、あの世界に居た時より私が弱くなってる気がする… 戻れ無いって考えると怖くて…」

榛名「大丈夫、きっと帰れますよ。」

舞風「でも…!」

榛名「帰る手段はきっとある筈です。ネガティブに考えても仕方ありませんよ。」

舞風「そう、だよね…」

榛名「それに貴女達のお姉さん、瑞鳳さんに連絡が行けば『霧』の力でこの世界に辿りつける可能性もありますから。」

舞風「何で霧のこと知ってるの…?」

榛名「お姉さんに全て聞いてますから。」

舞風「仲良いんだったね、そう言えば。 …うん、なんか希望沸いてきた。」

榛名「その調子ですよ。明日は荷物の搬入がありますから、早めに寝てくださいね?」

舞風「榛名も。お休み。」

榛名「おやすみなさい。」



夜会話イベント 直下
野分、長波、陽炎 から

長波「モビルスーツ、か…」

榛名「どうかしましたか?」

長波「あの時、私にもモビルスーツがあれば深海棲艦と戦えてた… 私は逃げることしか出来なかったから…」

榛名「長波さんはベースジャバーを守ってくれていました。それだけで充分ですよ。」

長波「でもな、私はお前が必死にバンシィで戦ってるの見てる事しか出来なかった… しかもお前は私を気にしてビーム・マグナムを一発も使って無い。」

榛名「よく見てましたね…」

長波「お前に武器の情報は全部聞いていたからな。お前が使ったのはサーベルとバルカンだけだった。アームド・アーマーDEとマグナムは使って無い。」

榛名「DEはブースター代わりに使っていたので仕方ありませんけど…」

長波「それでもマグナムを使って無い。どうしてだ?」

榛名「マグナムは出力が高い、故に大気の灼熱化が激しく周囲に延焼を引き起こす可能性があったからです。」

長波「だからお前はマグナムと炸裂系武装の多いリボルビングランチャーを使わなかったのか。」

榛名「火事を引き起こしては元の子もありませんから。バンシィのパイロットが私以外の、舞風さんや野分さんでもそうするでしょう。」

長波「そうか… でも…」

榛名「深海棲艦が、憎いのですか?」

長波「何人も仲間を殺された。アイツらは艦娘も、提督も民間人すらも殺した。憎いに決まっている。」

榛名「だから、それを倒せるだけの力が欲しいと?」

長波「ああ。それに、もう見てるだけって言うのも嫌だ。だから私も力が欲しい。」


会話選択 直下
1.仕方ありません、探してみましょう
2.荒んだ心に武器は危険なんです

榛名「…やはり駄目です。」

長波「どうして…!」

榛名「荒んだ心に武器は危険なんです。長波さん、深海棲艦が憎いと言う貴女の気持ちは理解出来ます。」

長波「なら…!」

榛名「でもそうやって得た力を振るえばいずれ貴女は力に溺れ、いずれ戦いに呑まれてしまう…」

長波「戦いに呑まれる…?」

榛名「はい。戦いに呑まれてしまえば元には戻れなくなる、だから絶対に駄目です。」

長波「すまない、私が間違っていた…」

榛名「わかっていただければ良いのですよ。」

長波「なぁ、どうしてお前は私をそこまで気にかけるんだ?」

榛名「え…?」

長波「最初に出会ったときだってそうだ。お前に逃げろって言ったのにお前は逃げずに戦った。」

榛名「貴女が私を信じてくれたから、です。」

長波「信じたから…?」

榛名「私の言った事全てを聞いてくれて、ありえない話なのに貴女は信じてくれた。それだけで理由は充分ですよ。」

長波「それは…」

榛名「私を信じてくれた人を信じ、信じた人を助ける。それが私の戦う理由です。」

長波「そうなのか…」

榛名「私も長波さんの事、頼りにしていますよ。」

長波「え…?」

榛名「長波さんは私の行動を共にするパートナー、だから私の背中を預けます。」

長波「榛名…」

榛名「頼りにしていますよ、相棒さん。」



夜会話イベント 直下
野分、陽炎 から

野分「ふぅ…」

榛名「野分さん、こんな時間まで何をしてるのですか?」

野分「中々寝付けないので少し修練の方を…」

榛名「修練するのは構いません、でも何も告げずにいきなり居なくなられると困りますよ。」

野分「すみません、榛名さんにお手数をおかけしました。」

榛名「いえ、私も野分さんとは別の事情で寝付け無いだけです。」

野分「別の事情、ですか?」

榛名「バンシィのサイコフレームが私に何かの意思を感じ取らせていて、それが気になって…」

野分「バンシィはフル・サイコフレームの機体、それに知覚範囲を広げる為にアームド・アーマーXCを装備していますから…」

榛名「それに、この感覚が慣れなくて…」

野分「未知の感覚ですから仕方ありませんよ。それにもうバンシィを使いこなしているのですね。」

榛名「全部インテンション・オートマチック・システムのお陰です。意思をダイレクトに操縦へ反映できますから。」

野分「私も早くギャンを乗りこなさないと…」

榛名「ギャンは多分バンシィより扱い易い機体だと思うのですが…」

野分「確かにデルタプラスやバンシィに比較すれば扱い易いかもしれませんがイマイチ慣れなくて…」

榛名「模擬戦でもしてみますか?」

野分「止めてください。私が完膚無きまでに敗北する未来しか見えないので。」

榛名「それに機体を損耗させる訳にはいきませんから。」

野分「そうですよ… やっぱりお母さんが前に言った通り、榛名さんと姉さんは似てますね。」

榛名「そうですか?」

野分「私も、似たような会話を一度姉さんとした時があるんです。前の世界に居た時、次元転移してきた姉さんに武術の修練を手伝って貰った時でした。」

榛名「へぇ…」

野分「まぁ、姉さんの力を推し量れず『全力で来なさい』と言って己の力量を過信した結果ボロ雑巾一歩手前でした…」

榛名「容赦無いですね…」

野分「あの後聞いたのですが、その時ちゃんと加減してたそうです。本当ならもっと加減しようか考えたそうですが『出会い頭に銃口を向けたお返し』って事でちょっとだけ全力を出したそうです…」

榛名「瑞鳳さん…」

野分「流石に今は己の分を弁えています。自分がどれだけ弱かったか、お父さんに武術を習ってから嫌と言うほど思い知らされましたから。」

榛名「あ、アハハハ…」

野分「だから感じます、貴女の内に秘めた強さを。私なんかが遠く及ばないような心強さが…」

榛名「野分さん…」

野分「だから貴女の事をバンシィが認めたのかもしれませんね。バンシィにふさわしい乗り手として。」

榛名「私がバンシィに選ばれた…」

野分「…もしかして榛名さんってニュータイプですか?」

榛名「それはありえません。」

野分「ですよねー。」

陽炎「…」

榛名「…」

陽炎・榛名(会話がない…)

陽炎「あの、榛名さんだっけ?」

榛名「あ、はい。」

陽炎「野分達とどんな関係なの?」

榛名「どう言う関係、と言われましても…」

陽炎「あ、もしかして…」

榛名「多分想像している関係では無いのは確実です。」

陽炎「あ、やっぱり?」

榛名「強いて言えば、チームメイトですね。」

陽炎「チーム?」

榛名「私達はチームである大会へと出場しているんです。」

陽炎「へぇ… で、どうやって知り合ったの?」

榛名「野分さん達を引き取った人が偶然私の亡くなった両親の友人だったらしく、そのツテですね。」

陽炎「偶然もあるものねぇ… なんか、長波から聞いてた印象とちょっと違うかな。」

榛名「長波さんから聞いてたのですね。」

陽炎「ええ、猪突猛進でどんな無茶でも通そうとする頑固者って聞いてたけど。」

榛名「あながち間違いでは無いような…」

陽炎「でももうちょっと柔らかい印象かな、私は。」

榛名「そうですか?」

陽炎「ま、初対面の印象だから。それにしても普通の人間なのに艤装適合者でロボットのパイロットってどんな運命なのかしら?」

榛名(私出自不明なのでまともって言えるか怪しいですけどね…)

陽炎「野分に聞いてるけど『バンシィ・ノルン』だっけ、あれ特殊な機体なんでしょ?」

榛名「特殊過ぎるくらい特殊ですね。ニュータイプ用と言っても差し支えない機体ですから。」

陽炎「何そのニュータイプって?」

榛名「詳しい事は知りません。でも宇宙に適応するように進化した人類、と聞いています。」

陽炎「へぇ… じゃあアンタも?」

榛名「多分違います。宇宙なんて行ったことありませんから。」

陽炎「行った事ある人の方が居ないと思うわよ。」

榛名(私の不安とは別に、何事も無く夜は過ぎ去りました。そして移動しようと荷物を搬入している時にソレは訪れた…)


ズシン… ズシン…


長波「地響き!?」

陽炎「これ、まさかモビルスーツの…?」

アポリア「ベースジャバーへの搬入を急ぐぞ!」

榛名「舞風さん、野分さん!」

野分「行くわよ舞風!」

舞風「対MS戦闘… やるしか無い…!」


榛名「バンシィが反応してる… サイコミュ機が居る…?」

野分『来ます!』

舞風『IFF応答無し、機種確認「NZ-000 クィン・マンサ」!?』

野分『モビルアーマー…!』

榛名「他にもモビルスーツ多数です!『AMS-119 ギラ・ドーガ』『RMS-108 マラサイ』『AMX-109 カプール』『MS-09F/TROP ドム・トローペン』『MS-08TXイフリート』…

他にも『ゼー・ズール』や『ガルスK』、『ゾック』に『ザク・キャノン』に『陸戦型ゲルググ』まで…」

野分『クィン・マンサを含めて30機近い…』

舞風『生体反応… 無し!?』

榛名「無人機… 一体この世界は…!」

野分『脱出準備が終わるまで時間を稼ぎます!完了と同時に脱出しましょう!』

榛名・舞風「了解!」


榛名(そう、これが私達の長い一日の始まりだった…)



第8話『失われた過去の果て』 終

多分このスレだけでは話が終わらなくなるので一旦終わらせていただきます。


あと残りが少ないので以降は小ネタを実施したいと思います。

今の確定枠は
・『One of Seventy Two』(瑞鳳メイン)
・『社会科見学in呉グループ』(潮・瑞鳳編の中学生組メイン)

となっています。

あと小ネタを募集したいと思いますので↓3までリクエストの方をお願いします(登場可能キャラは>>449に記載)

アポリアの世界に行く榛名とかどうよ

また何かの異世界ネタで頼む

断章『One of Seventy Two』

※時系列的には阿武隈の転移と同じです

《北極海沖 海底》


402「吹雪、羊羹とカステラどっちが良い?」

吹雪「カステラでお願い。」

402「わかった。」

400『いや、アンタ達真面目に探しなさいよ。』

402「なんだ、休憩すらもさせて貰えんのか?」

400『それ1時間前にもやったでしょ。』

吹雪「だってずっとレーダーと睨めっこなんだよ?」

夕雲『仕方ありませんよ。情報が断片的である以上、あとは人力による作業しか無いのですから。』

402「と言うか、本当にこんな場所にあるのか?」

400『蒼龍の情報だと北極海の一番推水深が深い場所、って話だから。』

吹雪「それで探し始めて3日、ゴーデルンウィーク潰れてるし…」

夕雲『せめて交代要員が居れば良かったのだけど…』

402「夕張と愛宕、イクは実家。ユキカゼも愛宕の付き添いで大鳳は瑞鶴と翔鶴の訓練に瑞鳳達は仕事… で、結局ヒマな私達しか居ない訳だ。」

400『これGW中に見つかると思う?』

吹雪「この調子だと難し… まって、レーダーに反応。地形データとの差を確認、ビンゴ!」

夕雲『こちらでも確認しました。しかしコンテナは二つありますよ?』

402「どちらが目標か不明な以上、どっちも持って帰るしか無い。」

400『了解。牽引用のワイヤー射出準備。』

吹雪「これでやっと帰れる…」

402「ハシラジマまでの道中、何事も無ければな。」

夕雲『ハシラジマ泊地… 夕雲達が討った総旗艦ヤマト達の本拠地…』

400『総旗艦を撃破した際に失われたイセの船体を再構成しても有り余るナノマテリアルの生成工場兼保管所でもあるけど。』

吹雪「今の管理権限はイセさんが持ってるから一応私達の基地、って事になるね。」

402「そこで生成したナノマテリアルの一部を『蒼き艦隊』と『緋色の艦隊』に供与する事で協力関係を築いてる、逆に言えば供与しなければ私達と3つ巴になってた可能性もあるな。」

夕雲『管理者不在の場所を勝手に乗っ取って私物化してるだけですけどね。』

400『一応私達は元総旗艦艦隊だし引き継ぐ権限は元部下だった私達にある。』

402「ともかく、だ。さっさとこのコンテナをハシラジマまで運んで中身を確認するぞ。」

吹雪「ハズレだったら?」

400『やりなおし。』

夕雲『それだけは勘弁してください…』

《ハシラジマ泊地》


瑞鳳「これが、例のブツ?」

402「ああ。ちょっと探すのに手間取ったがな。」

蒼龍「…この感じ、間違い無いわ。」

イセ「これが、『n_i_t_r_o』の大本ね…」

蒼龍「どうやら、二つとも当たりね。」

吹雪「二つともって?」

蒼龍「どっちも『n_i_t_r_o』に関係してる。片方のはちょっと違う感じだけど積んでるわ。」

夕雲「違う感じの『n_i_t_r_o』… カブスレイやサイコに搭載されていた初期型のものですか?」

蒼龍「わからないわ。中身を確認してみないと…」

400「コンテナは厳重に溶接されてる… 少し面倒だね。」

イセ「大丈夫よ、こう言う時の為にコイツ連れて来てるから。」

ヒュウガ「ったく、人使いが荒い…」

402「報酬にナノマテリアルを船体1隻分分けてやると言ってるんだ、悪い話じゃないだろう。」

ヒュウガ「確かに悪い話では無いけど… 本当に良いのね、リーダーさん?」

瑞鳳「はい。お願いします。」



ヒュウガ「まず一つ目のコンテナ、こっちが蒼龍が使ってた方の『n_i_t_r_o』かしら。」

蒼龍「…間違いないわ。一度だけ、最初に『n_i_t_r_o』の実験を受けた時に乗ったから…」

402「やはりコレが大本だったか…」

瑞鳳「『MSN-001X ガンダムデルタカイ』…!」

イセ「何と言うか、禍々しい悪趣味な機体ね… でも私のデータにあるデルタカイと仕様が違うわね。」

吹雪「プロト・フィン・ファンネルが無いから多分これ、陸戦型に改装されてます。なんでデルタカイがこの世界に…」

夕雲「わかりません、ですがモビルスーツが実在する世界があるなんて…」

400「で、ヒュウガ。次のコンテナは?」

ヒュウガ「無理。」

蒼龍「無理?」

ヒュウガ「これ多分対レーザーコーティングでも施されてるんじゃない?材質的にも物理破壊は難しそうだし…」

吹雪「もしかしてコンテナも別世界のもの?」

402「恐らくな。さて、どうしたものか…」

瑞鳳「ちょっと全員下がって。」

400「どうかしました?」

瑞鳳「良いから。ちょっと荒業だけど…」

ヒュウガ「一体何する気なの?」


瑞鳳(見えた、水の一滴…!)

瑞鳳「行きます!流派東方不敗の名のもとに!私ののこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」


瑞鳳「ばぁぁぁくねぇつ!ゴッドフィンガー!せきはァッてんきょぉぉぉぉけぇぇぇぇぇん!」


ズガァァァァァン!

全員「」

瑞鳳「ふぅ… おぉ、コンテナの外装が木っ端微塵だ。」

ヒュウガ「えぇ…」

イセ「ヒュウガ、ウチのリーダーこんな子だから…」

402「そう言えば思い出した、クラインフィールド素手で破れるんだった…」

400「久しぶりに見た気がします、この理不尽パワー…」

吹雪「中身大丈夫かな…?」

夕雲「加減はしてると思いますが…」

蒼龍「あ、中身が見えてきた… なに、これ…?」

ヒュウガ「全身が金色… それに一角ヅノ?」

イセ「これって…」


瑞鳳「『RX-0 ユニコーン・ガンダム3号機「フェネクス」』…!」


402「まさかフェネスクがこの世界に…」

蒼龍「こいつも『n_i_t_r_o』を…?」

吹雪「この機体、アームド・アーマーXCが付いて無いから搭載されて無い筈ですよ?」

夕雲「多分『NT-D』を『n_i_t_r_o』と誤認したのでしょう。」

400「どうしましょう、これ…」

瑞鳳「一度デルタカイと一緒に調べて、『n_i_t_r_o』が積んであるなら取っ払って使えるようにしましょ。」

イセ「これ使うの?」

瑞鳳「使わないと勿体無いじゃないですか。使用用途は限られますけど。」

ヒュウガ「面白そうじゃない、この機体。データ貰えるなら解析の手伝いくらいは請け負うわよ。」

瑞鳳「お願いします。」


瑞鳳(『フェネクス』、これが再び『あの機体』と肩を並べるなんてこの時の私には想像がつかなかった…)

あ、すみません小ネタについてですが榛名の次元転移回数が多くてちょっとゴチャゴチャになるので次元転移ネタは少し控えさせて頂きます。


なので>>854の遊戯王5D's世界には行きますが、>>856については再安価をとらせてください。


小ネタ 
再安価 直下(次元転移ネタはNG)

申し訳ありません、『榛名の誕生日』は後に本編の全国大会と世界大会の間にやるので… (秋月編で明言していますが榛名の誕生日は7/28です。)


すみませんがもう一度再安価させてください。その代わり枠一つ増やすので

小ネタ再安価 ↓2まで

『社会科見学in呉グループ』

《お台場》

「では間もなく呉グループ本社『プラフスキー粒子研究所』に到着します。」

吹雪「お台場、かぁ…」

浜風「あれからもう9ヶ月、早いものですね。」

夕雲「選手権優勝、まるであの時は夢でも見てるのかと思いました…」

402「半分悪夢だがな。」

イムヤ「悪夢?」←瑞鳳編に出たクラスメイトの一人

ユキカゼ「お台場事変、私達の目の前で起きたんですよ?」

ヴェールヌイ「会場も阿鼻叫喚の地獄絵図、あれで死人が出ないだけマシじゃないのか?」

イク「今更だけど何で『ロシアの荒熊』の娘が居るのね。」

ヴェル「私が留学して悪いのかい?」←留学した

400「別に悪くは無いけど…」

イムヤ「でもお台場事変は一人が主犯格だったんでしょ?」

402「ああ。一人の強欲ババアが引き起こした大惨事、そしてあのババアは自分の道連れに世界を滅ぼそうとした。」

ユキカゼ「それがマーサ・ビスト・カーバインと言う人間です。彼女はアメリカに移送されて裁判にかけられ殆ど終身刑と同じ刑期になりました。」

吹雪「ここだけの話だけど私たちが決勝戦で戦ったファイターは操られたり肉体に強化を施されたり、一人としてまともな人は居なかった…」

浜風「さらにアメリカ代表だった一人も強化人間の一人で私たちとのバトル終了後に…」

イムヤ「う、嘘よね?」

ヴェル「いや、全部事実だよ。強化人間の事実についてアナハイムから押収された資料の中に存在していたから。」

イク「あのクソババアのせいで大会も滅茶苦茶になって、イク達も何度も妨害食らって… 殺意が沸くレベルなのね。」

夕雲「そこまでですよ。もうすぐバスも着きますし、今さら胸糞悪い話を蒸し返す必要はありません。」

400「夕雲、貴女も冷静に。余程マーサ・ビスト・カーバインが嫌いなのはわかりますが…」

夕雲「何を言ってるんですが?私が一番嫌いな人間はデキム・バートンですよ?」ニッコリ

エンガノ中学生一同+ヴェル(あ、地雷踏んだ…)

夕雲「フフフ… デキム・バートンは私の全てを奪おうとした、生涯アレは恨みますよ…?」

400(マズイ… この中で一番キレると怖いの夕雲だって忘れてた…)

《呉グループ プラフスキー粒子研究所》

ザワザワ…


吹雪「思えば私達、世界大会出場ファイターなのにプラフスキー粒子について何も知らなかったんだよね。」

夕雲「ただ艦プラを動かす粒子、というだけの認識でしたから…」

浜風「私も瑞鳳さんに軽くレクチャーを受けた程度です。」

402「アナハイム時代は技術独占をしようと情報を秘匿していたからな。」

400「生成方法すら不明だったし研究していたのはPPSEとレイフ・エイフマン教授だけだったみたい。」

イムヤ「レイフ・エイフマン?」

ユキカゼ「物理学の権威で、旧アナハイム社兵器開発部門の特別顧問です。今はアナハイムが潰れたのでアイリス社に流れた、と聞いています。」

イムヤ「博識だねぇ…」

イク「エイフマン教授とはちょっとした関わりがあるのね。」

ヴェル「キミ達、と言うかキミ達のリーダーのじゃなかった?」

浜風「瑞鳳さんの御両親の恩師、ですから。でもキチンと私達とも関わっています。」

402「私達が戦った『ソル・ブレイヴス隊』の艦プラ製作にも関わっていた。主に粒子…」


「粒子を内部で暴走させて爆発的な性能を引き出す。その代わりに艦プラにもダメージが蓄積するから最悪自壊に至る『TRANS-AM』。」

「まさに諸刃の剣、と言った方が良いかしら?」


402「ゲっ…」

蒼龍「ゲっ、って何よ。ゲっ、って。」

吹雪「そ、蒼龍さん!?」

浜風「筑摩さんまで…」


ビジンダ… スゲェ…


筑摩「初めまして、とお久し振りの方も居るかしら?本日の案内役であるメイジン・チクマメン初代、筑摩と申します。」

蒼龍「同じく、メイジン2代目・蒼龍です。今日は私達の二人、そして私達以外の一部職員が皆さんをご案内します。」

夕雲「まさか顔見知り、と言うか一つ屋根の下で暮らしてる人が居るなんて…」

蒼龍「私だって一応、ここの職員よ?基本はイベントに出向くか、こう言う見学会にしか来ないけど。」

筑摩「皆さんには、プラフスキー粒子について学んで頂きます。まずは基本的な…」

蒼龍「筑摩、粒子の説明はもうちょっと後だよ。」

筑摩「そうでした… ではまず、午前中に見学する班と午後に見学する班の2つに分かれて頂きます。」

蒼龍「午後に見学する班はあっちにある特別工房の方に向かってください。そこで特別講師に艦プラとバトルについてレクチャーして頂きますので。」

筑摩「では午前班の方達は付いてきて下さい。」


浜風「私達は午前班ですね。」

イク「じゃあ行くのね。」

ユキカゼ「よくよく考えたらここ、私たちの知り合いがかなり多いような…」

イムヤ「そ、そんなに居るんだ…」


見学場所 直下

粒子生成工場、粒子研究室、バトルシステム室

蒼龍「ここが粒子生成工場、文字通りプラフスキー粒子を生成してバトルシステム設置店舗へ出荷する場所です。」

筑摩「ではまず粒子についての基本知識を研究主任さんに説明して貰いましょう。」

アタゴ「…どうも、研究主任のアタゴよ。」


吹雪「どこかで見たような…」

400「硫黄島のタカオの姉妹艦だね。」

イク「どうりでそっくりな訳なのね。」


アタゴ「プラフスキー粒子は11年前、旧アナハイム・エレクトロニクス社によって発見されたわ。この粒子の特徴はプラスチックに反応し、粒子を流体的に操作して普段は動かせ無い艦プラをフィールド内で操作者の意のままに動かす事が出来る。

そして粒子の変質によって砲弾や魚雷、爆発もエフェクトとして再現可能になってる。」

蒼龍「はい、口は悪いけど説明ありがとうございました。」

アタゴ「説明は終わって無いわよ!

今ここで生成されてる粒子は『新・プラフスキー粒子』と呼ばれているものよ。アナハイムが生成していたタイプと同じだけど生成方法が異なるわ。」

筑摩「生成方法が違う、と言うのはどのような事でしょうか?」

アタゴ「『旧・プラフスキー粒子』の生成、と言うか元になってるものは知ってるかしら?はい、そこの銀髪青目。」

浜風「え、私ですか!?」

アタゴ「そうよ。間近で見てる筈でしょ?」

浜風「見てますけど… えと、『アリスタ』と呼ばれる鉱石です。」

アタゴ「はい正解。プラフスキー粒子は以前までこの『アリスタ』によって生成されていたわ。」

蒼龍「でも中止になったのは何故でしょうか。はい、吹雪ちゃん。」

吹雪「お台場事変…」

アタゴ「正解。お台場事変の際に出現した大型結晶体は『アリスタ』、つまりプラフスキー粒子の塊だったの。

そこで新たに生成されるようになったのは『新・プラフスキー粒子』。『アリスタ』に頼らない生成方法で、『アリスタ』よりは生成能力は落ちるけど全く同じものが作れるようになった。」

筑摩「アレについては説明しないのですか?」

アタゴ「『アリスタ』は私の管轄外よ。そっちはハグロに任せる。」

ユキカゼ「生成方法については明かせ無いのですね。」

蒼龍「機密が多いからね。でももう二度とお台場事変みたいな事件は起こらないわよ。」

筑摩(実はこれ、霧の技術を使ってるとは口が裂けても言えませんから…)


見学場所 直下

粒子研究室、バトルシステム室


《バトルシステム室》

蒼龍「ここが『バトルシステム室』。最新のデータを反映したバトルシステムのデータを採取する場所で、主に私達『メイジン』や一部の一般ファイターによるテストが行われています。」

筑摩「後ほど皆さんにバトルを体験して頂きますが、まずは研究所に所属するファイターと私達メイジンによるデモンストレーションバトルをご覧になって頂きます。」

ヴェル「興味があるね、研究所所属ファイターとは。」

イムヤ「どうせ、オッサンかヒョロメガネじゃないの?」

ウィーン…

ナチ「私達がお二人の相手を務めさせて頂きます、ナチです。」

アシガラ「同じくアシガラだ。」

キ、キレイ… カワイイ…

400「よりによってこの二人か…」

イムヤ「知ってるの?」

吹雪「私達の前、第一回大会の優勝チーム所属のファイターだよ。」

ユキカゼ(霧のメンタルモデルでもあるけど…)

Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


蒼龍「シャルンホルスト・クロイツ、蒼龍、出撃します!」

筑摩「ペンシルヴァニア・カスタム、筑摩、準備万端、出撃します!」

アシガラ「愛宕改弐型、アシガラ、出るぞ!」

ナチ「カナリアス・コマンド、ナチ、参ります!」


ヴェル「あのシャルン、キミ達のチームのエースの艦に似てるね。」

夕雲「製作者が同じ、かつ『グナイゼナウ・クロイツDrei』の予備パーツを流用していますから。でも総合性能はシャルンが上回っています。」

402「ペンシルヴァニアはここの研究所で製作されたものみたいだな。」

浜風「新しい粒子技術をふんだんに使ってるようです。恐らく、強化前の『グナイゼナウ・クロイツ』より優れているでしょう。」

ユキカゼ「むぅ… あのバカがお姉ちゃんと同じ名前(前世)の艦を使う事に許せません…!」

イク「バカは言い過ぎなの、バカっぽいけど。」

イムヤ「ねぇ、何であのカナリアスって艦の周囲に小さな艦がいっぱいあるの?」

400「『スレイヴ・システム』だね。メイン艦の他にサポートの艦を投入可能なシステムで、オプション艦の操作こそ難しいけど使いこなせれば強力だよ。」

吹雪「ウチのメンバーの使う『扶桑・天爾改』にも『アマテラス』『ツクヨミ』って潜水艦のオプション艦があるよ。」

イムヤ「は、話についていけない…」

イムヤ(と言うか、私以外全員が世界大会出場ファイターだって忘れてた…)


蒼龍「これでデモンストレーションバトルは終わりとなります。」

ナチ「皆さん、会長から『是非、粒子についての知識を深めてバトルを楽しんでください』との言葉を預かっております。」

アシガラ「興味が無いヤツも、きっと楽しめるぞ。」

筑摩「ではお二人共、ありがとうございました。」


イムヤ「会長ってどんな人なんだろ…」

402「才色兼備な24歳女性、現在妊娠7ヶ月。因みに第2子だ。」

イムヤ「え?」

ユキカゼ「先程のナチと共にアナハイムを追い込んで潰す程のやり手、そして22歳にしてグループを継ぎグループの改革を行う程度胸もある強い人間です。」

イムヤ「だから何でそんな詳しいの!?」

《粒子研究室》

蒼龍「ここは粒子について研究する場所です。バトル以外にも粒子の利用方法を模索しています。」

筑摩「例えばこの試作冷凍庫です。これはプラフスキー粒子がフィールドを形成する能力の応用で、少ない電力を使って粒子によるフィールドの様なものを生成し中身を冷凍出来ます。」

イムヤ「おぉ…!これは売れそう…」

蒼龍「でも、出力調整が難しくて冷凍庫の中身が北極並みの冷たさになってるの… それに粒子の生成率が旧タイプより落ちてるから単価が高くなるし寿命も少し短いからまだまだ一般販売は難しいんです。」

筑摩「まだ粒子技術の活用は難しいのが現状です。しかし粒子を活かせれば、必ず未来への発展につながるでしょう。

ハグロさんに羽黒さん、粒子のお話お願いします。」

ハグロ「ども、ハグロです。」

羽黒「は、羽黒と言います!」

ハグロ「さて、一つ皆さんに問題があります。プラフスキー粒子の技術発展が遅れている理由はアナハイムの独占でした、でも呉グループも粒子を殆ど独占してると言っても良いでしょう… さて、何故かわかる?」

シーン…

ハグロ「やっぱ解んないかぁ… 羽黒、説明お願い。」

羽黒「は、はい!え、えと粒子の悪用を防ぐ為です。粒子は、粒子の元になった『アリスタ』には『人の意思に反応する』特性があります。」

ザワザワ…

羽黒「昨年の艦プラバトル世界大会準決勝の時に発生したお台場中の通信機器が一切使用不可能になった『プラフスキー・バースト現象』、そしてアリスタの大型結晶体が暴走した事で発生した『お台場事変』…

これは人の意思によって反応した、と言われています。どのような意思が引き起こしたかは不明ですが…」

蒼龍「…」

浜風(そう、バースト現象の中心には蒼龍さんと飛龍さん、そして瑞鳳さんが居た… そして小規模なバーストを私達にくれた指輪で瑞鳳さんが引き起こしてる…)

吹雪(『蒼龍さんを救いたい』と言う瑞鳳さんと飛龍さんの願い、そして瑞鳳さんの純粋な『想い』がバーストの発生源になった…)

夕雲(バーストは『私達の心を繋ぎ、共振させて想いを強める』現象…)

400(そして副産物として様々な現象を発生させる。)

ユキカゼ(私の演算能力拡張、『n_i_t_r_o』に蝕まれた蒼龍さんの治癒…)

402(そして私達が瑞鳳の明鏡止水に近い力を引き出し、コピー体を撃破するまでに強さを引き出す…)

ヴェル「どうやら、当てはまる事象が多いみたいだね。」

イク「ほぼ発生の中心に居たせいなのね。」

ハグロ「それに粒子が軍事転用されたら本気でヤバイものが出来上がっちゃうし、だから粒子を平和利用する事を目的に私達はここで研究を続けてる。」

羽黒「必ず、近い未来粒子の活用技術は完成するでしょう。なので明るい未来を築く為にこの粒子を活かす為の研究を行っています。」

蒼龍「お話、ありがとうございました。」

筑摩「粒子の技術、完成すると良いですね。」



浜風「ふぅ、これで見学は終わりですね。」

吹雪「今からお昼だって。」

夕雲「お弁当は瑞鳳さんから頂いています。」

イク「あ、瑞鳳姉の卵焼きなのね。」

400「402、卵焼きはあげないよ。」

402「チッ…」

ユキカゼ「瑞鳳さんの卵焼きは美味しいですから。」

ヴェル「キミ達はリーダーを随分と慕ってるようだね。」

イムヤ「チームリーダーってあのハチマキだっけ?」

ヴェル「ああ。生身でマフィアを父さん達と蹴散らしたり、バ-トン財団を潰した人間さ。」

イムヤ「一体どんな人なのよ…」


イベント 直下

ナチ「お久し振りですね、400に402。」

イムヤ「この人ってさっきの…」

402「何の用だ、ナチ。いや、会長秘書のナチと言った方が良いか?」

ナチ「別に、ただ昼食を摂ろうと思っただけです。ご一緒しても?」

400「私は構わない。他は?」

浜風「異論はありませんが…」

吹雪(メンタルモデル・ナチ、私達を裏でバックアップしていた大和会長の腹心…)

夕雲「私も異論はありません。」

ナチ「で他にもは少し人が居るので呼ばせて頂き… いや、来てましたね。」

アタゴ「げっ… 402達も一緒かよ…」

ユキカゼ「不満なら帰ったらどうです、アタゴ?」

アタゴ「まだまだアンタ達学生の案内があるから帰れ無いわよ。それに今日は午後から粒子製造システムのオーバーホールが控えてるし。」

イク「オーバーホール?」

アタゴ「粒子製造装置は未だに不安定、だから週に1度オーバーホールして改善点を洗い出すのよ。」

ヴェル「成る程ね。流石の呉グループでも技術は安定して無い訳か。」

アシガラ「それもこれもアナハイムがアリスタに頼りすぎたせいだ。あんなモン使って製造技術を発展させないアナハイムが悪いんだよ。」

400「へぇ、アタゴとアシガラにナチ… 呉グループ重鎮が一気に顔合わせな訳だ。」

イムヤ「重鎮って、この人達が?」

402「アタゴは製造局主任でアシガラは警備局主任、ナチは会長秘書… ここには居ないがさっき居たチビのハグロは技術研究局主任だ。」

アシガラ「おい、ハグロ何処行った?」

アタゴ「アイツなら羽黒と外に食べに行ったわ。あと会長代行とそのガードはもうすぐ来るそうよ。」

吹雪「会長、代行…?」

ナチ「現在会長である大和は産休中です。なので今は…」

潮「お待たせしました… って、貴女たちは…」

夕立「どこかで見たことある人っぽい?」

イムヤ(この人達、私達と見た目そんなに変わらない筈なのに…)

ヴェル「へぇ、第一回チャンプのリーダーがバトルを仕切るグループの会長って訳か。」

潮「私はお飾りだから…」

アタゴ「謙遜する必要は無いわよ。潮は大和と同じくらい良くやってる。」

ナチ「ええ。書類業務だけでは無く渉外業務も担うなんて普通は出来ませんから。」

アシガラ「しかもお前の場合、通信制高校の勉強をやりながらやってる。」

夕雲「まぁ… それは大変ですね…」

402「あ、そうだった… ナチ、お前に話がある。ちょっと来い。」

ナチ「ここでは出来無いのですか?」

402「部外者が多い、ちょっと人が居ないところだ。」


ナチ「『ガンダムデルタカイ』、それに『フェネクス』ですか。」

402「ああ。今ハシラジマで2機をヒュウガが改修してるところだ。『n_i_t_r_o』のオミットが必要だからな。」

ナチ「それで、大和にその事を伝えれば良いのですか?」

402「いや、『フェネクス』のコックピットからあるデータが見つかったのでな。私達は暫く学業に専念するから行動出来無いからお前達に放置するか、回収するか破壊するかは判断を委ねる。との伝言を瑞鳳から預かっている。」

ナチ「これは、位置座標…?」

402「別の『RX-0』が封印されている場所だ。バンシィかユニコーンかは不明だが、恐らくこの座標に存在している。」

ナチ「南極海、その一番深い場所… わかりました。大和にこの話を持っていきます。」

《特別製作室》

ナチ「では、午後の部になります。午前中に見学して頂いた方達にはここで艦プラを自分で製作し、バトルを体験して頂きます。」

イムヤ「何でこんな場所が研究所の中に…」

402「今年の大会もお台場だ。手持ちの機材を持ち込め無い人間も居るからこういう施設が欲しいと要望があったそうだ。」

夕雲「確かに去年の選手寮にはコンプレッサやエアブラシは愚か、そう言う製作室もありませんでしたね。」

ヴェル「ああ、それで私達も苦労したよ…」

ユキカゼ「アブゾーブ・コーティングや被弾による塗料の剥げすらも塗りなおすのが一苦労だった、と瑞鳳さんも言ってました。」

イク「それに、耐圧シェルを壊したり大会中の改修を施すように注文したのも居るのね。」

400「あ、あれはラングを守る為に…」

浜風「わ、私だって戦略の幅を広める為に必要な事だったんです!そ、それに私のプランは時間に余裕があるものでしたがもっと無茶な改修を要求した人が居ます!」

飛龍「それ、私の事かしら?」

全員「!?」

飛龍「そりゃそうよね~。シュツルム・ユニットのハードポイント、オリジナル主砲の製作し直し、さらに軽量化を施す為の船体加工… 全部無茶よね~。」

イセ「でも浜風の2隻分のPBCの増設に私用オプション艦の製作、さらにオリジナル武装の調節を猶予の無い期間で依頼するのもキツイものがあるわね。」

吹雪「ど、どうして!?」

ナチ「では今回の為にお呼びした特別講師の皆さんをご紹介します。」

飛龍「どうも~。第2回艦プラバトル選手権・世界大会優勝『チーム・エンガノ』所属、エンガノ02こと飛龍で~す。」

イセ「『チーム・エンガノ』所属のエンガノ03、イセよ。」

大鳳「今回特別講師として呼ばれました、エンガノ04の大鳳です。」

夕張「『チーム・エンガノ』、エンガノ08夕張です。」

愛宕「エンガノ09、愛宕です。以後お見知りおきを~。」

瑞鳳「そして『チーム・エンガノ』リーダー、エンガノ01の瑞鳳です。」

潮「え、えと… 私はエンガノじゃありませんが、第一回世界選手権優勝『チーム・鎮守府』リーダーの潮と言います。」

オ、オイ… ナンデ!? オッパイデケェ…

浜風「うわぁ…」

夕雲「チーム全員集合って…」

吹雪「瑞鳳さん達大学は良いの…?」

402「今大学のシステムをハッキングしたんだが特別欠席届けが提出されてる…」

ユキカゼ「お姉ちゃんは卒研も終わってるし…」←手伝った

400「これは、完全な嫌がらせ…?」

イムヤ「何でこんなに講師が…」

ヴェル「どうやらバトル担当と製作担当を分けるようだ。」

瑞鳳「じゃあまずは何から説明しようかしら…」


説明するもの 直下
艦プラについて、制作方法について、バトルシステムについて

瑞鳳「今回製作する艦プラですが呉グループからプレゼント、となります。」

夕張「メーカーもそれぞれバラバラなのでメーカーごとの特色をここで説明します。」

大鳳「まず今日初めて作る、と言う人が多いようですね。その人達は『アオシマ』、『ハセガワ』、『タミヤ』製のものを配ります。」

潮「勿論初心者じゃなくともこちらの中に作りたい艦がある場合は選んでも構いません。」

瑞鳳「大鳳が挙げてくれたメーカーのものは『作りやすい』のが特徴です。程よい値段で入手も可能でラインナップも多いです。」

夕張「ただ『ハセガワ』、『タミヤ』のものは一部を簡略化や省略しているので若干リアリティに欠けるものがあります。」

大鳳「しかし製作や改造が施しやすい、と言う点も挙げられるので留意してください。」

潮「次に製作経験があり、腕に自信がある方は『フジミ』『ピットロード』のものです。」

瑞鳳「私達のチームで使用されている艦プラの大半はこの2社がメインですね。」

夕張「こちらのキットは少し難しいものが多いですが、クオリティはその分高いものが多いです。」

大鳳「その分お値段が張りますが…」

潮「そして最後に、自分の腕ならどのメーカーも楽!と言う方に特別に様々なレジンキットを用意しておきました。」

夕張「実は私の使っている『グラーフ・ツェペリン・ラング』もレジンキットがベースです。」

瑞鳳「いやぁ、値段高いし予備パーツもほぼ自作だから超大変だよ…」

夕張「何も知らずにグラーフが良いかなぁ、とボヤいた結果です。すみませんでした。」

大鳳「そこ、雑談は良いから… レジンキットとはガレージキットの一つで最もポピュラーな種類です。」

潮「メーカーでは扱っていない艦などは大体レジンキット化されている場合もあるので調べてみると良いでしょう。」

瑞鳳「勿論製作はかなり難しいです。ですが、作り方によっては高いクオリティのものが完成するでしょう。」

潮「ここで余談ですが、ここ数年で艦プラの技術は進化しています。」※この辺から独自設定です

夕張「皆さんは『スナップフィット』と言う言葉をご存知でしょうか?」

大鳳「『スナップフィット』とは簡単に言えば接着剤を使用せずに部品同士をくっつける事が出来る、と言う技術です。」

潮「元々はガンダムと言うアニメのプラモデルに使われていた技術ですがここ数年で急速に普及、今ではスナップフィット技術を使用したものが主流になっています。」

瑞鳳「今回製作する初心者用キットはほぼ全てスナップフィットのものです。なので安心して製作してください。」

大鳳「ただレジンキットはそれから漏れるので注意が必要ですね。」



説明するもの 直下
制作方法について、バトルシステムについて

瑞鳳「では製作方法について説明をします。」

夕張「今回こちらからニッパーとピンセット、塗装後に使うつや消しスプレーと接着剤を艦プラと一緒に配布します。」

大鳳「基本的にスナップフィットモデルなので接着剤は不要ですが、一部はめ込みが硬い場所があるのでそこに使用してください。」

潮「また今回、塗装は筆塗りのみとさせて頂きます。塗料は艦を選ぶ際に艦に合った塗料をこちらで配布いたします。」

瑞鳳「また本来の原色では無く、オリジナル塗装を施したい方が居れば私たちに申し出てください。塗料を用意いたしますので。」

夕張「武装などに改造を施したい方にも別途でパーツをお渡しします。詳しい事は改造する際にお教えします。」

大鳳「船体に特殊加工を施したい、と言う方は諦めてください。今回お渡しする工具での改造は難しいので…」

潮「今回は基本的に艦プラバトルを広める為の講座です。なので今回の講座で興味が沸いた、と言う方は御自分で調べて挑戦してください。私達に聞いても構いませんが。」

夕張「なお改造についてですが、この魔改造びっくり人間の瑞鳳さんには教わらない方が身の為です。決して参考にすらなりません。」

瑞鳳「ちょっと、何言ってるの!?参考にくらいはなるわよ!」

夕張「どの口が言いますか!貴女の艦で参考に出来る改造艦なんて初期状態の『扶桑・天』だけじゃないですか!」

瑞鳳「そ、そんな事無いよ!『グナイゼナウ・クロイツ』に『高雄・天』も…」

夕張「即Zwei化した艦と異常猛攻ファイター艦のどこに参考にする要素があるんですか?」

瑞鳳「返す言葉も御座いません。」

夕張「挙句の果てに『山嵐』だとか『PBC』とか一般人が思い付かないような馬鹿げたトンデモ武装を作り上げて… 一体どこに向かってるんですか!」

大鳳「ストップよ夕張ちゃん。それ以上はいけない。」

潮「それに何人か誤爆食らってる方がいらっしゃいますから…」


飛龍「…」←一番最初にPBC搭載艦になった人

イセ「…」←後半、PBC艦に改修された人

吹雪「…」←山嵐を使いこなす人

夕雲「…」←異常猛攻ファイターと言われた人


大鳳「後で覚悟しといた方が良いかもね。」

夕張「あ、アハハハハ…」

瑞鳳「今から裏来てくれない?」ガシッ

夕張「ちょっ、助け…」ズルズル

潮「無理、ですね。」

瑞鳳「あ、飛龍さん達の分もやっておくんで今回はナシで。」

被害者一同「…」コクッ

瑞鳳「と言う事で、今からお仕置きするから後の説明宜しく。」

大鳳「もう説明はバトル班だけだから構わないわ。」

飛龍「はい、今頃裏で夕張がボロ雑巾にされている頃ですが説明を続けさせて頂きまーす。」

愛宕「因みにですが、あの子見た目の割りに怒らせると全員ボロ雑巾になるまで暴れるので怒らせ無いようにしてくださいね?」

イセ「ではバトルについてのレクチャーをします。皆さんには製作終了次第、艦プラバトルを行ってもらいます。」

飛龍「今回は特別にダメージレベルはC、『完全ノーダメージ』ですね。余談ですが全国大会規定だとレベルは基本的にB、世界大会基準はAです。」

愛宕「操作方法については多少レクチャーをしますが、それは実際にバトルをする時にしましょう。」

イセ「今回は私達が対戦相手を務めさせて頂きます。」

ザワザワ…

飛龍「と、言っても私達も多少加減はしますし改造艦では無く自分たちで製作した艦となります。」

愛宕「そして私達の誰かに勝てた場合は… お姉さんたちからプレゼントがありま~す。」

イセ「プレゼントの内容は内緒、ただし先着順なので早い者勝ちです。」

飛龍「ちょっとチーム・エンガノ+ロシアの荒熊の娘、前に全員集合。」

浜風「何ですか?」

夕雲「嫌な予感しかしないのですが…」

愛宕「大丈夫、貴女達もアグレッサー役だから。」

ユキカゼ「…は?」

イク「ちょ!?」

イセ「だって私達米軍基地でもやってるじゃない、似たような事。」

浜風「そ、それはそうですが…」

飛龍「先生からは特別許可も頂いてるし。何より世界選手権出場ファイターが一般生徒に混じってたら充分数少ないプレゼント枠牛耳る可能性あるし。」

愛宕「後で別途でプレゼント用意するから、瑞鳳ちゃんが。」

ヴェル「そう言う事か。なら良いさ。」

402「それなら良いだろう。」

400「ええ。瑞鳳さんが用意するのであれば。」

夕雲「でも艦の方は…」

飛龍「あ、中学生組は特別に瑞鳳が用意してくれたから詳しくは瑞鳳に聞いてね。」



瑞鳳「ではこれより特別講座を開始しま~す。」←戻って来た

潮「皆さん、頑張ってくださいね~。」


大鳳「見事なボロ雑巾ね。」

夕張「痛い… まさか空中コンボ決められるとは…」ボロボロ

イセ「自業自得よ、自業自得。」



イベント 直下

浜風「それで、私達用に持って来た艦と言うのは?」

瑞鳳「あ、そうだったね。今のうちにレクチャーしておかないと…

それぞれ個人に合わせて持ってきてるの。アブゾーブやディスチャージを抜きにして性能を下げた専用艦、って言った方が良いかな?」

吹雪「それでも性能は充分では…?」

瑞鳳「まぁ、そこは調整してね。」

ヴェル「随分投げやりだね。」

瑞鳳「いっつもこんな感じだから大丈夫よ。リストとしてはこんな感じ」


・誘導魚雷搭載型『フレッチャー』(吹雪専用)
・戦闘指揮特化型『時雨』(浜風専用)
・高速特化型『グリーブス』(イク専用)
・高速火力特化型『ヴォルフガング・ツェンカー』(夕雲専用)
・潜水型『秋霜』(400専用)
・潜水型『早雲』(402専用)
・艤装換装式『ヴァンパイア』(ユキカゼ専用)
・雷装特化型『タシュケント』(ヴェールヌイ専用)


ユキカゼ「まぁ、ものの見事に『専用艦を無理矢理性能低下させた』感じですね…」

ヴェル「とりあえず吹雪に誘導魚雷を与えるのは間違えてると思うよ。」

402「そんな事したら誰も勝てなくなるの目に見えてるだろ。」

瑞鳳「…てへ?」

夕雲「この人はまた…」

吹雪「別に誘導魚雷なら…」

イク「吹雪、自分の世界ランク見てから言えなの。」

吹雪「へ?」←世界ランク2位(某模型誌ランキング)

浜風「あと、この時雨…」

瑞鳳「あ、それ初心者作例として借りてた浜風ちゃんが一番最初に作った『時雨』だよ。」

400「勝手に持ち出したんだ…」

瑞鳳「因みに今回の艦プラの大半が駆逐艦だからね。軽巡洋艦も一部居るけど。」

ヴェル「ところであの3人は自分で作った、と言っていたが。」

瑞鳳「あ、本当だよ。飛龍さんは浜風ちゃんと初めて会った時に作った『夕立』、イセさんは店員作例用に作った『アントン・シュミット』、愛宕さんも四苦八苦しながら『イントレピッド』だったかな。それにちょっと自分で改造加えてる。」

浜風「随分と懐かしいものを飛龍さんも持ち出しましたね…」

瑞鳳「と言うか『忙しいからこれ改造しちゃえ』って理由だってさ。 と言う事で皆、お願いね。」

ヴェル「悪いが、終わらせる!」

吹雪「誘導魚雷発射管装填、一斉射!」

Battle END


浜風「今です!」

愛宕「そこっ!」

ユキカゼ「直撃させます!」

ドゴォ!

Battle END


夕雲「捉えて見なさい!」

イク「イク達を!」

Battle END


400「残念、終わりだよ。」

402「一撃で終わらせてやる。」

Battle END


飛龍「残念だったわね!」

イセ「悪いわね、貰ったわ!」

Battle END


ツヨイ… カ、カテルワケガ…


愛宕「おかしいわね… ちゃんと加減してる筈なんだけど…」

イセ「確かに加減してるわね。全員3割程度の能力しか発揮してない筈よ。」

飛龍「やっぱ素の能力差…?」

浜風「楽しんで貰う、と言うのは間違えて居ない筈なのですが…」

瑞鳳「しょうがない、切り札を用意するか…」

吹雪「切り札…?」

瑞鳳「ここで特別ゲスト、どうぞ!」




  ボク、onダヨ!

   γHTBヽ
   ,'―――'、
  / o  n キ

  ヽつ ▽ とノ    
    | | | |   
   (_X_)




全員「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

瑞鳳「活きの良いonちゃん、今朝仙台から拉致してきました!」

飛龍「ってちゃっかり榛名さんも乗せられないでよ!」

(o▽n)<いや、だってバイト代出るって…

浜風「って良くHTBから借りれましたねそれ!」

瑞鳳「そこはコネで、ね?」

ヴェル「で、バトルは?」

愛宕「う、腕の方は…」

(o▽n)<バトルは最弱です。

402「仕方無い… やってみるか…」

浜風「参考までに聞きたいのですが、皆さんは午前中もやっていたのですよね?」

瑞鳳「うん。」

飛龍「結局誰一人私達に勝てなかったけど。」

イセ「一度全員VS私達、ってパターンでやってみたけど圧勝しちゃったし。」

愛宕「あらら… 私は午後からの合流だったけど、まさかそんな事態になってたなんて…」

瑞鳳「で、仕方なく朝拉致してきた榛名さんを投入した訳です。」

夕雲「拉致、とは?」

(o▽n)<出かけようとした瞬間車に詰め込まれました。

吹雪「待って、それマジモンの拉致じゃないですか!?」

飛龍「アレは流石に爆笑したわ。ちゃんと他のには全員通達したのに誰も話さないなんて。」

402「お前達… だから朝食と弁当だけ用意して先に出かけてたのか。」

400「何と言うか、同情します。」

(o▽n)<ちゃんと帰れるんですかね…?

瑞鳳「終わったらグランクラスの新幹線を用意しておきました。」

(o▽n)<そこまでする必要は…

飛龍「まぁ、ともかく行って来なさい。」



そして…



(o▽n)チーン

瑞鳳「目論見どおり、ですね。」

飛龍「対戦成績20回中14敗… 本当に弱いのね。」
 
(o▽n)<最初に言いましたよね!?

イク「まさかここまで…」

ユキカゼ「想定外です…」

浜風「これで景品は午前中の分も合わせて捌けました。」

イセ「結果オーライ、かしら?」

瑞鳳「さて、中学生組も帰りましたし私達も撤収しましょう。あ、これ切符です。」

榛名「どうも… って、え?」

夕張「どうかしましたか?」

榛名「今日金曜日ですよね。」

イセ「そうよ。それがどうかした?」

榛名「この切符日曜日の最終便じゃないですか!?」

大鳳「何言ってるんですか。今からロケですよ、どうでしょうの。」

榛名「え?」

飛龍「だからon借りたんじゃない。今回も蒼龍拉致する所から始めるんだから。」

大淀「用意しましたよ、レンタカー。」

榛名「だ、騙され…」

瑞鳳「いきましょうか、前回の続きに。」ガシッ

榛名「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ズルズル

夕張「いってらしゃーい。」

イセ「お土産は食べ物で良いわよ。」



浜風(その後、私と合流した全員で蒼龍さんの拉致を敢行しまたロケが始まりました。めでたしめでたし。)




『社会科見学in呉グループ』 終

ちょっと参考までに質問


瑞鳳達がデルタカイとフェネクス拾ったけど

・瑞鳳が『フェネクス』に乗って蒼龍が『デルタカイ』に乗る
・瑞鳳が『デルタカイ』に乗って蒼龍が『フェネクス』に乗る

のってどっちが良いと思いますかね?

適正的には強化人間の蒼龍の方がフェネクス適性高そうだけど…

『榛名inドミノシティ』


榛名「何で私はまた次元転移をしているのでしょうか…?」

榛名(で、今回はカード?)

榛名「今度はカードで何かをしろと?」

榛名(これがデッキ、と言うものでしょうか?)

榛名「これ、光ってる…?」



榛名の手に入れたレアカード(エース)は? 直下
1.サイバー・エンド・ドラゴン
2.蒼眼の銀龍
3.覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン

榛名「『蒼眼の銀龍』…?」

榛名(どこかで見たことあるような名前ですね…

シンクロモンスター?効果は…)


蒼眼の銀龍 ☆9 光属性 シンクロ
チューナー+チューナー以外の通常モンスター1体以上
このカードが特殊召喚に成功した時に発動する。
自分フィールド上のドラゴン族モンスターは次のターンの終了時まで、
カードの効果の対象にならず、カードの効果では破壊されない。
また、1ターンに1度、自分のスタンバイフェイズ時に発動できる。
自分の墓地の通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。


榛名「まるで意味不明です。」

榛名(でもデッキにあるカード、これは昔天城が自慢してた『青眼の白龍』です… しかも3枚…)

「おい貴様。」

榛名「は、はい!」

「デュエルだ。」

榛名「デュエル…?」

榛名(確かカードゲームの事をデュエルと呼んだ筈です。)

「そうだ、貴様からは途方も無い力を感じる。貴様にはアーククレイドル出現の礎となってもらう。」

榛名「えぇ…」(困惑)

プラシド「死ぬ前に教えてやろう、俺の名前はプラシド… イリアステルの3皇帝だ。」

榛名「もう何なんですか、ここ!ええい、もうやけっぱちです!」

プラシド・榛名「デュエル!」


榛名:ライフ4000
プラシド:ライフ4000

プラシド「先行は譲ってやる。貴様のターンだ!」

榛名(もう流れのままです!)

榛名「榛名のターン!

私は手札から『青き眼の乙女』を召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

プラシド「レベル1で攻撃力0のチューナー、しかも攻撃表示で召喚とは舐めたものだ…

俺のターン、ドロー!俺は手札から『ワイズ・コア』を召喚。さらに魔法カード『サンダー・クラッシュ』を発動する!俺は『ワイズ・コア』を破壊し貴様に300ポイントのダメージを与える!」

榛名「ッ!?きゃぁぁっ!」残り3700

榛名(嘘、痛みが…)

プラシド「残るライフポイントが貴様の残りの命だ!そして『ワイズ・コア』の効果発動!

現われろ『機皇帝ワイゼル∞』『ワイゼルT』『ワイゼルA』『ワイゼルG』『ワイゼルC』!合体せよ『機皇帝ワイゼル∞』!」

榛名「2500…! こんなダメージを受けたら…」

プラシド「バトルだ!『機皇帝ワイゼル∞』で『青き眼の乙女』を攻撃!」

榛名(や、やられ… いや、これなら!)

榛名「『青き眼の乙女』の効果発動!バトルを無効にし、このモンスターを守備表示へ変更します。」

プラシド「生きながらえたか… だが…!」

榛名「まだ終わりではありません!『青き眼の乙女』の効果、デッキから『青眼の白龍』を特殊召喚します!来て『青眼の白龍』!」

プラシド「くっ…!『青眼の白龍』を呼び出したか… 俺はフィールド魔法『ダークゾーン』を発動してターンエンドだ!」

榛名「攻撃力5000…!でも!

榛名のターン、ドロー!」手札3 伏せ2

榛名(見えた、勝利の方程式!)

榛名「私は手札から『竜の霊廟』を発動します!効果で『青眼の白龍』をデッキから墓地に、さらに通常モンスターを送ったことでもう一枚の『青眼の白龍』を墓地に!」

プラシド「墓地に、だと?」

榛名「そして罠発動、『リビングデッドの呼び声』を2枚!呼び出すのは2体のブルーアイズ!」

プラシド「ブルーアイズが3体だと!?」

榛名「そして1体の『青眼の白龍』に『青き眼の乙女』をチューニング!シンクロ召喚、『蒼眼の銀龍』!」

プラシド「シンクロ召喚…!」

榛名「そして手札から速攻魔法『銀龍の轟咆』で墓地の素材となったブルーアイズを蘇生しさらに『蒼眼の銀龍』の効果、カード効果をフィールドのブルーアイズは受けなくなります!」

プラシド「しかし攻撃力はこちらが上だ!」

榛名「まだまだ!魔法カード『融合』、3体の『青眼の白龍』を素材に『青眼の究極竜』を融合召喚!」

プラシド「な、何!?」

榛名「バトル!『青眼の究極竜』で『ワイゼルA』を攻撃!」

プラシド「だ、だがまだライフは残っている!」残り1300

榛名「速攻魔法『融合解除』!来なさい、3体のブルーアイズ!」

プラシド「ば、馬鹿な!」

榛名「ブルーアイズで3体のワイゼルパーツを攻撃!『滅びのバーストストリーム』!」

プラシド「ぐっ… しかし他のパーツは全て守備表示だ!」

榛名「でも、本体は攻撃表示ですよね?」ニッコリ

プラシド「あ…」

榛名「行きなさい『蒼眼の銀龍』!『機皇帝ワイゼル∞』を攻撃!」

プラシド「ぐああああああああああ!馬鹿な、この機皇帝が!」残り0

榛名「ふぅ…」

プラシド「」真っ二つ

榛名「あらら、上半身と下半身が真っ二つ… ま、良いか。」


榛名(その後、榛名は知る事はありませんでした。榛名が上半身を千切った相手と違う形で再会することになるなどと。)


榛名「あ、戻った。」

天城「ね、姉さん!?ビックリしましたよ、急に居なくなるから… って何ですそれ?」

榛名「あ、何か変な世界に飛ばされたお土産です。」

天城「遊戯王のカード…?じゃあこれデュエルディスクですか?」

榛名「いや、知りませんし…」

天城「と、とりあえずこれください!」

榛名「構いませんけど… あ、デッキは私のですからね?」



『榛名inドミノシティ』 終

とりあえずプラシドは上半身を千切れば良い(KONAMI感)


なお遊戯王を知らない方は詳しくお調べください。


5D'sを知らない人に解説しますとアポリア=プラシドです。
因みにこれは『阿武隈が拾われる前』の段階ですのでアポリアとの面識はありません

小ネタ『新商品談義+異次元談義』

《都内 某所 喫茶店》

潮「今月は高額のレジン系商品多いですね。」

瑞鳳「『ROP o.s.』って海外のレジンキットメーカーが大量発売したみたい。」

榛名「今月の目玉はフジミの『特EASYシリーズ 利根』ですかね?」

潮「『特EASYシリーズ』、最近増えましたねぇ…」

瑞鳳「3月に『武蔵』に今度発売の『加賀』… フジミも攻める攻める。」

榛名「今月はフジミの一人勝ちになりそうですね。ピットロードも『野分』と『橘』だけで『プリンツ・オイゲン』の発売も未定になってますし。」

潮「ハセガワも『天龍型』2隻だけ、アオシマは『時津風』『睦月』『アークロイヤル』『千代田』が発売されましたが…」

瑞鳳「やっぱフジミの一人勝ちになっちゃうかぁ… 『艦NEXT』も今は『大和』だけだけど多分また新しいの出すだろうし。」

榛名「これだと本気で日本艦はフジミが市場独占しそうですね。」

潮「…って何で私達こんな話してるんでしたっけ?」

瑞鳳「次元関連の話しようとしたら逸れに逸れた結果こうなっちゃったのよねぇ…」

榛名「一応私、仙台から上京した身なので…」

潮「間に合わなければナチさんに頼んで送って貰います?」

瑞鳳「そしたら私が402ちゃんに頼んで送ってもらうよ。潜水艦だから海自に見つかり難いし、仙台の実家に用あるし。」

榛名「それは構わないのですが… 後で帰りの方法は考えさせて貰いますので本題に戻りましょう。」


瑞鳳「『既に滅んだ世界』、ね… まさか別の次元が存在してたなんて…」

潮「ここ『平和な世界』、夕立ちゃん達の居た『滅びに直面した世界』、そして『既に滅んだ世界』…」

榛名「後は私達が転移した『直面世界のパラレルワールド』に私が飛ばされた『カードゲームの世界』。そして遠くの『霧の居た世界』と『霧世界のパラレルワールド』に『宇宙世紀世界』と『宇宙世紀のパラレルワールド』…

私たちが知りうる限り合計9つの世界が存在してる訳ですね。」

瑞鳳「どうせ他にもごっちゃごっちゃってあるんだろうけど… この世界、イセさん曰く『異次元への穴ぼこだらけ』らしいし。」

潮「それで瑞鳳さんと榛名さんはよく不注意で転落する、と。」

榛名「『滅んだ世界』と『カードゲーム世界』と『直面パラレル』は不可抗力です。何せ勝手に飛ばされますから。」

瑞鳳「榛名さんって一体何なんですかね?」

榛名「出自すら不明ですから。」

瑞鳳「ごめんなさい、変な事…」

榛名「いえ、今のは私が原因ですから。でも本当に私って何者か最近悩み始めたんですよね…」

潮「自分は自分、それで良いじゃないですか。次元の件は別にしても。」

榛名「そうですね… ではこれからも次元についての話は定期的に話し合うと言う事で。」

瑞鳳「それで構いません。潮ちゃんも大丈夫?」

潮「はい。大丈夫です。」


潮「それで、これどうなんです?ピットロードの出した『酸素魚雷セット』。」

瑞鳳「確かに『島風』くらいにしか同梱されてないからパーツとしては役に立つけど…」

榛名「正直言うと大型艦の魚雷をこのタイプに換装するとバランスが悪くなりますし、駆逐艦には重過ぎますし…」

潮「それに私のチームだとメイン雷装は533mmが主なので規格が合わないんですよね。」

瑞鳳「私のチームも大鳳と夕雲ちゃんくらいだよ、61cmの好んで使ってるの。しかも5連に関しては夕雲ちゃんしか使わないし。」

榛名「せいぜい予備パーツ扱いでしょうか?」

潮「あと私達の腕考えたら自分で自作した方が性能良いんですよね。しかもピットって検品甘いからパーツ抜けも多いですし。」

瑞鳳「結論としてはアレだね。『微妙』。」

榛名「ではこっちの『主砲セット』は…」

小ネタ『新商品談義+異次元談義』終

あと小ネタは

・『アルバイター・榛名』…榛名の驚愕のアルバイト遍歴
・『秋月バースデイ』…秋月の誕生日
・『二羽鶴の想い』…翔鶴と瑞鶴がエンガノに参加した経緯


この3つを予定しています

多分残りはこれで埋まらないと思うので後二つほど小ネタを募集したいと思います。


リクエスト ↓2まで

すみません、各キャラの過去は個別回でほじり返す予定なので...

ここは再安価とさせて頂きます

再安価 ↓2

夏祭り

>>910
すみませんが夏祭りネタは現在の時系列的に不可能です(現在5月~6月 全国大会編前 さらに夏祭りは榛名達は世界大会に出場する為難しい)
恐らく出来て「榛名と出会う前の野分達」(瑞鳳編の途中)です


なので申し訳ありませんが再安価とさせて頂きます...
重ね重ねすみません(お詫びに枠を増やします)


再安価 ↓2

『二羽鶴の想い』

《ハシラジマ泊地 イセ・後部飛行甲板》

瑞鶴「…」

瑞鳳「ここに居たんだ、瑞鶴。」

瑞鶴「まぁ、ね。ちょっと夜風に当たりたくて。」

瑞鳳「まだ四月の半ばだし風邪引くよ?」

瑞鶴「大丈夫よ。私が頑丈なの知ってるじゃない。」

瑞鳳「そうだね。私も隣良い?」

瑞鶴「うん。」

瑞鳳「よいしょ、っと。」ストッ

瑞鶴「こうやって、二人きりで夜空眺めるのっていつ以来だっけ?」

瑞鳳「高校のキャンプじゃなかった?あの時大変だったなぁ…」

瑞鶴「そうそう… 龍驤一人遭難して、イノシシに追いかけられてるの助けてさ。」

瑞鳳「飯盒のご飯全部ひっくり返して土下座とか… 懐かしいなぁ…」

瑞鶴「ねぇ、戻れないのかな…?」

瑞鳳「え…?」

瑞鶴「もう元には戻れないの?瑞鳳、変わっちゃったし…」

瑞鳳「私が、変わった?」

瑞鶴「うん。霧の事も異次元の事も、何も私は知らなかった… 瑞鳳が何をしていたのか、何をしようとしていたのかも知らなかった。」

瑞鳳「瑞鶴…」

瑞鶴「私や翔鶴姉が一番側に居た筈なのに、どんどん新しい人たちと離れていって…

気が付いたら瑞鳳はどこか遠くに行ってた。私達の側から居なくなってた。」

瑞鳳「それは…」

瑞鶴「お台場事変だってそうよ。コピー体なんて倒せっこないのに、それも倒して世界を救って…

それにその前は第二次坊ノ岬沖開戦?瑞鳳、アンタどこまで厄介なことに巻き込まれてんのよ。」

瑞鳳「私は変わったつもりは無いよ。」

瑞鶴「ウソよ… 去年の四月に、浜風が瑞鳳と出会ってから… ううん、飛龍さんに出会ってからなんとなく変わってったのはわかってたのよ…

でもそれは、まだ私の知ってる瑞鳳だった。まだ側に居るって思ってた。でも6月くらいに402達を拾ってから、段々変わってきた。」

瑞鶴「たった2ヶ月よ?たった2ヶ月で、私の知ってる瑞鳳は居なくなってた。どっか遠く、私達には手が届かない場所に行ってた…

ねぇ、今居るのは本当に『瑞鳳』なの?別人なんじゃないの?」

瑞鳳「私は、私だよ。確かに私は変わったかもしれない… でも、私は瑞鶴や翔鶴さんの事を忘れた事は一度も無い。」

瑞鶴「じゃあ戻って来なさいよ!何も知らないで、平和だった頃に一緒に戻ろうよ!」

瑞鳳「それは出来ないよ。」

瑞鶴「何でよ!」

瑞鳳「戻るには私の手は汚れてる… だから私には戦う道しか残ってないの。」

瑞鶴「汚れてる…?」

瑞鳳「うん。第二次坊ノ岬沖海戦、私はこの手でメンタルモデルを討った… ユニオンコアを破壊して、メンタルモデルを殺した。

私が殺したメンタルモデルは次元を歪めて世界を滅ぼそうとした。止める術なんていくらでも探せたかもしれない… でも私はこの手で殺す事で止める事を選んだ、その場で咄嗟に思いついたのがその方法だけだったから…」

瑞鶴「でもメンタルモデルは人間じゃない…」

瑞鳳「確かに、人間じゃない。でもメンタルモデルにも意志があって、心もある。ユキカゼちゃんだって今も仲間を討った事に傷付いて、402ちゃんと400ちゃんはコンゴウの断末魔に苦しんで…

イセさんだってあの時そのメンタルモデルを降伏させていれば、って考えてた。」

瑞鶴「そんなの…!」

瑞鳳「私だって何も殺す事は無かった、まだ分かり合えたかもって後悔してる…

だけど止められなくなった、ならもう残された道は一つだったの。」

瑞鶴「そんなの…!瑞鳳は関係無いじゃない!メンタルモデルなんて居なければ…」

瑞鳳「瑞鶴、これ以上は私が瑞鶴を許せなくなる。」

瑞鶴「どうしてよ…!瑞鳳がメンタルモデルなんかと会わなければ、後悔する事も手を汚すことも無かった!辛い事を抱え込む事も無かったのにどうして庇えるの!?」

瑞鳳「私は出会った事に後悔なんてしてない。私が皆に出会わなければ『過去の私』、瑞鶴や翔鶴さんの背中に隠れて怯えてる私から何も変わらなかった!」

瑞鶴「何で変わろうと思ったのよ!あの頃みたいに…」

瑞鳳「私ずっと二人に憧れてた。昔から明るくて、いつも私を導いてくれたから… だから追い付こうとした、私よりずっと前に進んでる二人に。」

瑞鶴「瑞鳳…」

瑞鳳「私も何かすれば変わって二人みたいになれるって思った… だから変える為に自分で動いて、そしてようやく二人と同じラインに立てたと思った。

でも瑞鶴は『私が居なくなった』って言った。じゃあ私はどうすれば良かったの?答えて、答えてよ瑞鶴!」

「そこまでよ二人共。」

瑞鳳「翔鶴さん…」

瑞鶴「翔鶴姉…」

翔鶴「二人共、喧嘩は止めて。今は真夜中よ?」

瑞鶴「別に喧嘩してた訳じゃ…」

翔鶴「いえ、充分喧嘩よ。いくら泊地で誰も居ないからと言っても艦内には全員が居る… 迷惑がかかるわ。」

瑞鳳「一体いつから…」

翔鶴「最初からよ。私だって大鯨さんに鍛えられてるもの。」

瑞鳳「そうでしたね…」

翔鶴「瑞鶴、いつまでも以前と同じなんて居られないわ。いつか人は、変わってしまう。」

瑞鶴「そう、だけど…」

翔鶴「瑞鳳は確かに変わった、でもまだ根底にあるものは変わってないわ。」

瑞鳳「私の根底…」

翔鶴「瑞鳳が一番大切にしてる『絆』… 誰かとの『絆』が瑞鳳の全ての源、私達との『絆』や飛龍さん達との『絆』が瑞鳳を行動原理になってる。それは昔から何も変わってない。」

瑞鳳「私の事、よく見てますね…」

翔鶴「瑞鳳と10年以上一緒に居るもの、そんなの当たり前じゃない。」

瑞鶴「ごめん、瑞鳳… 私、瑞鳳の事何も解って無かった…」

瑞鳳「私こそ… 瑞鶴が私の事を心配してくれてるのに気付けなくて…」

翔鶴「瑞鳳も、全部背負い過ぎなの。霧については仕方ないかもしれないけど…

もう少し私や瑞鶴を頼ってくれても良いんじゃない?」

瑞鳳「でも…」

翔鶴「瑞鳳の言いたいこともわかるわ。巻き込みたくないから、黙ってた… そうじゃない?」

瑞鳳「はい…」

翔鶴「でもね瑞鳳、私達は『巻き込んで欲しかった』の。足手まといになるかもしれないけど、私達にだってやれる事はある…

そうでしょ、瑞鶴?」

瑞鶴「うん…」

翔鶴「確かに体術や武術じゃ瑞鳳に遠く及ばない、浜風ちゃんみたいな戦闘指揮能力も無い。瑞鳳や大鳳ちゃんみたいに海を駆ける装備も、霧の人みたいに船体だって無い。

でも、それでも側に居たいのよ。瑞鳳の事が大切だから…」

瑞鳳「翔鶴さん、瑞鶴…」

瑞鶴「あのね瑞鳳、私瑞鳳と一緒に居たい。幼馴染だからじゃない、でも瑞鳳と一緒に同じモノを見て感じて… 何て言うか、側に居たいって言うか…」


翔鶴「私も、瑞鳳の側に居たい。もう愛宕さんが居るけど…」

瑞鶴「何で愛宕さん?」

翔鶴「愛宕さん、瑞鳳と付き合ってるみたいよ。」

瑞鶴「吹雪と付き合ってるんじゃないの?」

翔鶴・瑞鶴「え?」

翔鶴「だ、だって一昨日瑞鳳と愛宕さんがシャワー室で夜戦(意味深)して…」

浜風「昨日瑞鳳が吹雪と夜戦(意味深)してるの覗いちゃって…」

瑞鳳(ヤバイ… ここは逃げな…)

ガシッ

瑞鶴「どう言う事?」

瑞鳳「え、えと… 説明すると長くなると言うか、何と言うか…」ダラダラ

翔鶴「まさか、この期に及んで逃げるなんてしなわよね?」

瑞鳳「あ、アハハハハ…」


~事情説明中~


瑞鶴「え、何?じゃあ全員と関係持っててこの前施行された『同性婚』と『重婚』法案利用して全員と婚約した!?」

瑞鳳「一人無料+月々一人あたり700円の税金で結婚出来る、って…」

翔鶴「大鳳ちゃんかせめて夕張ちゃんまでは理解出来るけど、中学生にまで毒牙に…」

瑞鳳「い、いや私告白された側…」

瑞鶴「言い訳無用、良いね?」

瑞鳳「アッハイ。」

翔鶴「全く… そう言う所も何も変わって無いわね。」

瑞鶴「優柔不断で、何か一つを選ぼうとすれば結局全てを手に入れようとする… やっぱ瑞鳳って何も変わって無いや。」

瑞鳳「だから私は何も変わって無い、多分これは変われるものじゃない…」

翔鶴「それ、誇るものじゃないわよ。まぁ良いわ… ねぇ瑞鶴、良い?」

瑞鶴「うん、翔鶴姉。瑞鳳、私達もチーム・エンガノに参加する。」

翔鶴「拉致被害者の救出、そして保護… 私達にも手伝わせて。」

瑞鳳「でも…」

「別に良いんじゃない?」

「人数は多い方が良い、それに瑞鳳さんの幼馴染だと言うのであれば信用出来ます。」

瑞鳳「飛龍さんに浜風ちゃん…」

飛龍「私は今回強襲・揚陸担当、大鳳も瑞鳳と一緒に艦娘の迎撃をする。つまり旗艦であるイセの火器管制担当とソナーが居ないのよ。」

浜風「それに今回は『蒼き艦隊』から自律行動出来ない『ナガラ』を数隻借り受けて居るのでその指揮に回す分、人員が足りません。大歓迎ですよ。」

瑞鳳「でも私達に関わるって事は命の危険に晒される… 無事じゃ居られないかもしれない。」

瑞鶴「そんなの、とっくに覚悟は出来てるわよ。これでも私達、次元覇王流の弟子よ?」

翔鶴「それに私達体だけは頑丈だから足手まといにはならない筈よ。」

瑞鳳「二人共… 良いんだね?」

瑞鶴「決まってるわ。」

翔鶴「もう、今更よね。」

瑞鳳「わかった。二人を、チーム・エンガノへの参加を認めます。二人の全てを私に預けてください。」

翔鶴・瑞鶴「了解!」


『二羽鶴の想い』終

『アルバイター榛名』

舞風「ねぇ、榛名?」

榛名「どうかしましたか?」

舞風「榛名って家出してる時ずっとアルバイトしてたんだよね。」

榛名「はい。様々なバイトを掛け持ちでこなしてましたよ。」

舞風「どんなアルバイトしてたの?」

榛名「ちょっと待ってくださいね… ちょっと口頭で説明するとかなり長くなりますから。」カタカタ

舞風「キーボード早っ!?」

榛名「情報学部生ですから。あ、リスト印刷しときます。」

舞風「どれどれ…」

・スーツアクター(遊園地)
・牛乳屋(早朝配達)
・新聞屋(配達)
・食品工場(夜勤)
・スタントウーマン
・ティッシュ配り
・コンビニ(夜勤)
・プログラミング代行
・学生スタッフ(オープンキャンパス、行事等)
・居酒屋(スタッフ)
・タイピング代行
・アクセサリーショップ
・マンガアシスタント
・映画エキストラ
・模型屋(製作代行)
・プール監視員
・屋台販売員(イベント)
・フィッティングモデル
・衣類モニター
・巫女
・覆面調査員
・メイド喫茶
・交通量調査
・選挙(出口調査)
・発掘調査(遺跡)
・イベント設営
・治験
・ゲームデバック
・便利屋
・ガソリンスタンド
・塾講師
・運転代行
・コールセンター


舞風「」

榛名「憶えてる限り、ですけど。」

舞風「待って、これをたった2年で?」

榛名「ええ。これくらいなら普通に出来ますよ?」

舞風「いや、これどう考えたって無理でしょ!?死ぬよ、普通!?」

榛名「死ななかったので大丈夫です。治験は少しだけ薬に殺されかけましたが。」

舞風「いや、何さらっと大変な事言ってるの!?」

榛名「あとメイド喫茶はイビリが酷いので店ごと潰しましたが…」

舞風「…もしかして本当に榛名ってお母さんと同じ類のびっくり人間なんじゃないの?」

榛名「多分、びっくり人間の類ですね。」


『アルバイター榛名』終

すみません、リクエストを頂いていた
・秋月の誕生日
・朝潮の憂鬱
・秋月の一ヶ月一万円生活

は内容的に少し書くのが難しいのでまた機会があれば、にさせて頂きます(多分一ヶ月一万円は無理)。


なので申し訳ありませんがリクエストの取り直しをさせて頂きます。

あまりに難しいものはこちらで却下させて頂きますがご理解ください。


リクエスト ↓2まで

祭りが無理なら旅行行こう

>>920
旅行は本編中、全国大会終了後に実施します。


なので申し訳ありませんが再安価を取らせて頂きます


再安価 直下

《次スレ予告》


重力の井戸の底で、少女は何を見る?


「ここに残されているのは、かつて住んでいた人の業…」

「また無人機… もしかしてコイツらも取り込まれてる?」


黒き獅子と金の不死鳥、その意味は?


「何かと引っ張り合って…これ以上は抑えられない…!」

「フレームの共振… サイコフィールドが起きるの!?」


残酷な現実が、少女を過酷な運命へと誘う…


「哀れね、自分の存在理由も何も知らずに生きてるなんて。」

「ジャンジャジャーン☆今明かされる衝撃の真実ゥ~、ネ!」


さらにキレる姉妹…


「おい、パイ食べませんか?」

「目だ!耳だ!鼻ァァァァァァッ!!」

「誰かこの姉妹止めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」



そして少女達は自らの過去と業に向き合う。


「ドコダ… 『初風』ェェェェェ!」

「待ってなさい、今殴りつけて正気に戻してあげる…!」


「こうなったらカチコミです!この黒幕気取りのクソッタレ共!」

「アンタらのやろうとした事、許されると思うな!この腐れ外道!」


「関係無い… 生まれが何であろうと、私の家族や仲間は本物です!」

「私のたった一人の姉さんを奪おうとする輩が… 貴女達なんかパイの餌食にしてやります!」


その果てに少女は、覚醒を果たす…


榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴⅡ」
榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴⅡ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432744622/)

少女の想いが、勇気が未来を変える…


※内容が予告とは異なる場合があります

ではアンケート結果です


1.長波&陽炎はお持ち帰り(瑞鳳が榛名達の救援に行く?)
2.青葉達の正体は安価選択に
3.拉致被害者だが自分の意思で行動

自由意見への解答は
・榛名過去編は本編に元々組み込む予定だった(ただし超重い)ので本編中に実施
・異世界編を暫く無しに(小ネタも異世界ネタは減らす)
・青葉達の出番を増やす(安価か小ネタ)

となります


あと春雨加入のイベント時に同時進行中の>>1のSS(KBFの平行世界設定)からゲストでキャラ引っ張ってこようかしら…

小ネタ『新たなる世界で』※アンリミテッド編世界大会直前の話です

《模型店エンガノ(1号店)》

野分「…ねぇ、何で私達はこんな所で店番なんかしてるの?」

初風「さぁね?保護者様の言いつけだもの。」

秋月「働かざる者食うべからず、とは言いますが…」

朝潮「大鯨さんは一体どこに行ったのかしら?」

野分「さぁね。どうせいつもの仕事でしょ。」

野分(私達がこの世界に連れてこられて2週間が経過した。あの時、イ400とイ402を引き連れて瑞鳳が助けに来なかったらこの場所には居なかった…

だが私達が望んだ戦いの無い世界は、平和過ぎて逆に息が苦しい… そう思える。)

初風「気が付いたら武家屋敷っぽい家に住まわされて対人格闘の訓練させられて、中学校までの教育を一括で叩き込まれておまけにこんな模型ばっかの店で働かされて… 一体何なのよ…」

秋月「艤装もあの人がどこかに封印してしまってどうする事も出来ませんから…」

朝潮「私達、これからどうなるのかしら…」

野分(皆不安しか無い。この世界で私達はどうなるのか、どうするのか… まだ誰にも解らないのだから…)

大鯨「ただいま~… どうしたの?」

初風「何でもありません、大鯨さん。」

大鯨「他人行儀ねぇ… 仕方無いかもしれないけど、もう少し柔らかくしても良いのよ?」

朝潮「別に他人行儀、と言う訳では…」

大鯨「そうかしら? あ、皆にお土産があるの。」ガサゴソ

秋月「お土産…?」

大鯨「あったあった。丁度4つね。はい、どうぞ。」

野分(私達に渡されたのは4つの大判の封筒、何故私達にこれを…)

大鯨「開けてみて。きっと貴女達に必要なモノが入ってるから。」

初風「ッ…!? これ…」

朝潮「私たちの、戸籍…?」

大鯨「ちょっと用意するのに時間かかっちゃったけど、ちゃんと用意できたわ。ただ生年月日は解らないからこっちで偽装しちゃったけど。」

秋月「でもこの苗字は… 全員、大鯨さんの…」

大鯨「ええ、今日から貴女達は私の娘。私とお父さん、それに瑞鳳の家族よ。」

野分「どうして…」

大鯨「そうねぇ… 勿論他の人に養子って手段もあったわ。丁度娘が家出して行方不明になっちゃった知り合いも居るし。」

初風「何でそんな知り合いが…」

大鯨「昔っからの知り合いでね、その人は孤児院からある子供を引き取ってずっと育ててた。でもね、その娘さんは頑固でどこに居るかも判ってるけど本人が拒否しちゃってるから行方不明って事にしてるの。

他にも子供が欲しいって知り合いはいっぱい居るけど貴女達には『いきなり他人の家に行って暮らせ』なんて言っても困るだけじゃない?」

野分「それはそうですが…」

大鯨「勿論、これから『こんな家嫌だから出て行ってやるー!』なんて言って貰っても構わないわ。その時は新しい里親を探すし、一人が良いなら住居も用意するから。」

秋月「そう言う事では無くて、なぜ私達を引き取ろうと…」

大鯨「そうねぇ… 戦争なんか忘れて、普通の人として暮らして欲しい。それが私の、貴女達への想いだからよ。」

朝潮「大鯨さん…」

大鯨「だから、これから『大鯨さん』は禁止です!私の事は『お母さん』、そう呼んでね♪」

野分(こうして私たちは大鯨さんに引き取られた。さらに夏が明けたら私達を学校に通わせるらしい。

だから私たちに勉強を教えたり社会常識について教えていたのか、と納得出来る話だった。)

野分(こうして私達は正式に『娘』となり、自由な行動を許されるようになった。お店なんかは手伝いたい時に手伝い、あとは好きにして良い。ただし勉強や格闘訓練は受けなきゃ駄目と言う事だが…

初風は特別にお母さんの仕事の手伝いで様々な書類を片付けている。秋月と朝潮の二人は家事の練習や勉強などに精を出している。そして私は…)


東方不敗「甘いわぁ!」ブォン

野分「ッ…!」ガクッ

東方不敗「何をしておるか!自ら膝を突くとは勝負を捨てた者のすることぞ!」

野分「まだです…!まだ…!」

東方不敗「その息よ! 立て!立って見せい!」

野分「はい!」


野分(私は、瑞鳳… いや、瑞鳳姉さんに少しでも追いつく様に武術の修行をお父さんにつけてもらっている。それが私の選んだ道だ。

そしてお母さんとお父さん達がお台場に出かけ、久しぶりに4人になった。でもある日、私達は…)


初風「もしもし、お母さん?」

大鯨『お願い、貴女達の『艦娘』としての力が必要なの!瑞鳳を助ける為に力を貸して!』

初風「でも艤装は…」

大鯨『仙台港の4番倉庫、そこにある!鍵はお店のレジ下の戸棚よ! 身勝手だってのは解ってる、でも…』

初風「…夜、闇に紛れて最大戦速で向かうわ。目標はお台場、福島の近くは少し遠回りすれば良いのね?」

大鯨『初風ちゃん…』

初風「瑞鳳… いや姉さん、それにイ400とイ402には借りがある。だからその借り、返しに行くだけよ。

聞いたわね、全員!」

野分「ええ。今から仙台港に向かえば良いのね。」

朝潮「姉さんへの借り、ここで返します!」

秋月「それに、誰かの為に力を振るうのであれば本望です。」

初風「聞いての通りよ。誰もお母さんの事を責めはしない、3人を助ける為なら何だってやってやるわよ!」

大鯨『ありがとう… 皆…!』


初風「目的地はお台場、夜間航行のやり方は憶えてるわね?」

野分「水雷戦隊は夜戦が基本、その動きなら身に染みて当然…!」

朝潮「あくまでも目的は『お母さん、姉さんたちの救援』、何があろうと守る…!」

秋月「これまで受けた恩義、返させて貰います!」

初風「決まったわね… 全員抜錨!旗艦初風、以下駆逐艦3隻、出撃します!」


野分(こうして私達は再び艤装を手にする。新たなる世界で、守るべきモノの為に…)


『新たなる世界で』終

断章『不死鳥の呼び声』


瑞鳳「はぁ!?榛名さんが行方不明!?」

大鯨『ど、どうしましょう!?艤装が光っていきなり次元転移して… どこを探せば…!?』

瑞鳳「わかった、こっちでも探してみる!転移した場所は?」

大鯨『仙台港の沖… 多分10キロも行ってない!』

瑞鳳「わかった。調べてみる。」

大鯨『お願い!』ブチッ

瑞鳳「402ちゃん!仙台港10キロ沖の転移座標は?」

402「該当するポイントは無い。」

瑞鳳「え…?」

402「その該当する場所に次元の穴は存在しない。それに次元の穴が出現した痕跡すらも無いよ。」

瑞鳳「そんな… じゃあ本気で探しようが…」

402「…ん?ヒュウガ…」キィン

瑞鳳「どうしたの?」

402「瑞鳳、今すぐ蒼龍を連れてハシラジマに向かうぞ。『フェネクス』に異常が起きた。」

瑞鳳「『フェネクス』に?」

402「ああ。『フェネクス』のNT-Dが発動した。何かに呼応するようにな。」



《数時間後 ハシラジマ》


ヒュウガ「やっと来た…」

蒼龍「本当にNT-Dが発動してる…」

402「サイコフレームが反応してるようだな。」

ヒュウガ「NT-Dはニュータイプって人種が敵意を向けないと発動しないんじゃないの?」

瑞鳳「パイロットの感応波でも起動は出来ますが… 急にどうして…」

ヒュウガ「NT-Dが発動した時、何か座標データが表示されたわ。ここじゃ無い、私たちが未だ観測してない新たな世界よ。」

蒼龍「どう言う事…?」

瑞鳳「ヒュウガさん、私を『フェネクス』のコックピットに!」

ヒュウガ「本当ならあんまりコックピットに上げるべきじゃ無いのだけど…」

瑞鳳「わかっています。でも、『フェネクス』が何かを訴えている… そう感じるんです。」

瑞鳳(見えた、水の一滴…! 人馬一体、私自身を『フェネクス』と一体化させて…)

瑞鳳「これ… 嘘…!?」

ヒュウガ「どうしたの?何か見えた?」

瑞鳳(間違いない… 今私の中に流れ込んだのは『バンシィ』…? それにこの温かさ、まさか…!)

瑞鳳「『バンシィ』…」

ヒュウガ「バンシィ… 『RX-0 バンシィ』の事かしら?」

瑞鳳「はい。『バンシィ』が助けを求めてる、そして『バンシィ』の中には私の知る誰かが乗ってます…!」

ヒュウガ「他の『RX-0』に惹かれてたのね…」

瑞鳳「ヒュウガさん、『フェネクス』『デルタカイ』の調整は終わってますね?」

ヒュウガ「…『フェネクス』は完璧では無いけど、一応は。」

瑞鳳「大型次元転移装置の準備を。『フェネクス』と『デルタカイ』で『バンシィ』の救援に向かいます。」

ヒュウガ「次元転移装置は修復途中よ。戻ってこられないかもしれないわ。」

瑞鳳「それでも行きます…!」

蒼龍「だってさ、ヒュウガ。多分説得しても聞かないわよ?」

ヒュウガ「はぁ… わかった。念のため、『デルタカイ』に402を乗せて行きなさい。概念伝達で通信を行えるようにね。」

瑞鳳「わかりました。」



蒼龍『「ガンダムデルタカイ」、エンガノ14。スタンバイOK、いつでも大丈夫よ。』

402『「デルタカイ」、エンガノ12。複座の調整は終わっている。』

瑞鳳「わかった。こちらエンガノ01『フェネクス』、着座調整終了。パイロットスーツの機体との接続を確認。」

ヒュウガ『了解、座標設定終了。次元転移装置、起動するわよ!』

コォォォォォォ

ヒュウガ『転移装置動作を確認。ハシラジマ上空に次元の穴の発生したわ!』

蒼龍『瑞鳳ちゃん、「デルタカイ」に乗って!このまま上昇して穴に突っ込む!』

瑞鳳「はい!お願いします!」

瑞鳳(待っててください、榛名さん!今行きます!)



『不死鳥の呼び声』終

小ネタ『姉一人、妹8人』


《野分&清霜の場合》

清霜「たぁっ!」ブォン

瑞鳳「踏み込みが甘いよ!」ガシッ

野分「今ッ…!」バッ

瑞鳳「タイミングが遅い!」ヒョイッ


瑞鳳「ふぅ… 久々に良い汗掻いた~。」

東方不敗「すまん、ワシでは加減が難しくてどうにも出来んくてな。」

瑞鳳「良いよ、これくらい。二人共成長したね、ギアナ修行が効いたのかな?」

清霜「ハァ、ハァ… 何で、こんなに、平気、なの…?」

野分「2対1で、圧倒して、息も切らさない、なんて…」

瑞鳳「そりゃ二人より長い間修行を重ねてるからね。元軍属の二人よりも自信はあるよ。」

野分・清霜(本当にこの人は何なの…?)

《初風&如月の場合》

如月「あら、帳簿とズレが…」

瑞鳳「ちょっと待ってね。あ、計算ミスしてる。」

初風「ああ、もう… 何この渉外計画概要!もう少し具体例書けっての!」

瑞鳳「そう言うときはお母さんに言って再提出させた方が良いね。修正点さえ挙げてくれれば私がお母さんに伝えて再提出促すように言って貰うから。」

如月「せっかくの帰省なのにごめんなさいね。」

瑞鳳「良いの良いの。子供にこんな仕事やらせるお母さんが悪いんだから。」

初風「もしかして、アンタもこう言う経験あるの?」

瑞鳳「そりゃ私皆が来る前まで一人っ子だもの。二人にはお母さん期待してるって言ってるから将来の就職は安泰かもね。」

《舞風&曙(+榛名)の場合》
 
曙「どうよ!私だってこれくらい…!」←HGゴッグ(素組)製作

舞風「え、何だって?」←HGデルタプラス(墨入れ、一部塗装)製作

榛名「初心者にしては良い出来ですね。」←HGバンシィ・ノルンver.GFT(塗装、各部改造済み)製作

瑞鳳「まぁ、良いんじゃない?」←HGフェネクスver.RC(塗装、各部改造済み)製作

曙「」

舞風「ありゃりゃ… 特にこの二人はぶっちぎりだし…」

榛名「お台場限定のキット、頂いても宜しいのでしょうか?」

瑞鳳「はい。せっかくの復興記念のお土産ですから。」

《朝潮&秋月(+天城)の場合》

秋月「そうです。包丁は上手く使えるみたいですね。」

天城「ここまでは、ここまでは出来るんです…」

瑞鳳「問題はここからか…」

朝潮「ええ、問題はここからなんです…」


天城「は、離してください!フランベを、フランベをさせてください!」

瑞鳳「だからそのフランベが駄目なんだって!?」

秋月「何でやたらフランベしたがるのでしょうか…?」

朝潮「そう言う癖があるようですね… しかもどうしようも無く強烈なものが…」

《オマケ 特務諜報部&二航戦の場合》

青葉「ひぃっ!?まだ追って来ます!」

飛龍「逃がすかぁ!例え逃がしても地獄の果てまで追いかけてやるんだから!」

古鷹「だからMIの件に関して私達は関わって…」

飛龍「アンタらのせいで私達最前線がどんだけ割り食ったと思ってんの!この恨みは晴らさせて貰うわよ!」

衣笠「私達のせいじゃ無いのに!?」

蒼龍「402!デルタカイ持って来て、早く!」

402『嫌だね。お前の復讐の為にわざわざハシラジマからわざわざデルタカイを晒す必要など無い。』

蒼龍「ならフェネクスでも良いから!取り敢えずコイツらだけは許しちゃ置けない…!」

402『フェネクスは瑞鳳専用機だ。なおさら持っていける訳無いだろ。』ブチッ

青葉「初風さん達ですらここまで恨んで無い筈なのにぃ!?」

飛龍「残念ね。こちとら次元の穴に突っ込んで蒼龍に到っては死ぬ寸前だったのよ!」

古鷹「そんなぁ!?」

蒼龍「自業自得よ!MSで踏み潰されるのとこのままボコボコにされるのと天城さんの料理どれが良いかしら!」

衣笠「どれも嫌だぁぁぁぁぁ!」




仲良きことは美しきかな(?)

小ネタ『姉一人、妹8人』 終

小ネタ『大喧嘩!?』


清霜「もう怒った!許さないんだから!」

曙「くっ…!この、よくもやったわね!」

朝潮「痛っ… もう泣いても許さない…!」

舞風「容赦なんてしない!全員蹴り飛ばしてやる!」

秋月「皆止め、痛っ!?このっ…!」

初風「止めなさいって!イタタ、誰髪引っ張ってるの!?」

野分「こんのぉ!離してっての!」

如月「髪が痛むって言ってるのに…!」

青葉「酷い喧嘩が勃発してますね。一体何が…」

カチッ

古鷹「あれ、何か良い音…」

榛名「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

青葉・古鷹(あっ…)

榛名「ダブルトマホォォォォォクッ・ブゥゥゥゥメランッ!」スパァンッ!

全員「あ…」(全裸)

榛名「正座。」

初風「そこに正座、全員。良いですね?」

全員「アッハイ。」


榛名「で、喧嘩の原因は『清霜さんのプリンが無くなって疑われたのが曙さん、そして止めようとした全員で乱闘になった』と?」

野分「その通りですが…」

榛名「たったこれだけの理由で、これだけの乱闘を?」

曙「これだけって何よ!?」

榛名「たかがプリン1個で大乱闘を起こす方が間違いなんですよ。」

清霜「それはそうだけど…」

榛名「で、犯人は?」

全員「…」

天城「あ、全員キレられたんですね…」

榛名「天城、冷蔵庫のプリン知りませんか?」

天城「あれ、さっき衣笠ちゃんが食べてたような… ですよね、阿武隈?」

阿武隈「うん。さっき衣笠が食べてた。」

衣笠「あれ、どうしたの?」

榛名「衣笠さん、確認ですがさっきプリン食べませんでしたか?」

衣笠「食べたけど…榛名「ダブルトマホーク・ブゥゥゥゥゥメランッ!」スパァンッ!

衣笠(全裸)「ええっ!?」

榛名「天城、阿武隈。ちょっと鍵借りて皆の着替えを。衣笠さん、正座。」

衣笠・天城・阿武隈「は、はい!」

衣笠「えと… あの…」

榛名「清霜さん、お好きな様に殴って良いですよ。」

清霜「プリンの恨み、くらぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

この後滅茶苦茶にされた。

『大喧嘩!?』終

以上で小ネタは終了、このスレの書き込みは終わりとなります。


残りの部分は埋めるかリクエスト、本編や専用艦に関する意見など書いてください。

そちらのほうも参考にさせていただきます。





また無茶な物を除けば>>1000は必ず実行しますのでよろしくお願いします。

先にこっち埋めます(どうでしょうの続き)

小ネタ『対決列島・第3夜』

《長野》

瑞鳳「はい、長野県にやって参りました。」

浜風「ここではどんな対決を?」

榛名(簡易on装備)「長野県は『おやき』とです。長野のおやきは野沢菜や漬物など様々な具の物がありますから。

今回はおやきを粒餡、かぼちゃ、野沢菜、葱味噌の4種類をそれぞれ一つずつ用意しました。」

大淀「今回は飛龍さんと蒼龍さんに最初に一人一つずつ配り、そして食べ終わった人から先に残りのモノを取って貰うと言う方式で実施します。」

蒼龍「じゃあ先に食べるのは選べるの?」

榛名「いえ、私が全部パッケージ剥いでおいたので完全にランダムです。」

飛龍「じゃあ何、見た目で判断出来無いって事なの?」

瑞鳳「野沢菜&葱味噌とか粒餡&かぼちゃ、なんて事もあるみたいですね。」

蒼龍「仕方無い… じゃあ私はこれ。」←野沢菜

飛龍「これにしよっかなっと。」←粒餡

大淀「では、プレイボール!」


勝者は? 

飛龍 直下
蒼龍 ↓2

コンマの高いほうの勝ち

大淀「おっとここで蒼龍さん、一歩リード!」

蒼龍「野沢菜だったけど… 次!」←かぼちゃ

飛龍「負けてられない…! ラスト!」←葱味噌

瑞鳳「頑張ってください、飛龍さん!」

浜風「このリード、貰いましたよ!」

榛名「ここで蒼龍さん、飲み込んだ!勝者、Wおっぱい!」

蒼龍「よしっ…!」

飛龍「次は負けない…!」

大淀「はい、では次に移動する前にお蕎麦を食べましょう。」


食後


瑞鳳「何故お蕎麦だったんですか?」

榛名「この後は地獄しかありませんから。」

対決組「え?」

大淀「さて、参りましょう。」


イベント 直下

《岐阜 下呂温泉》


瑞鳳「地獄、って言ってる割に対決しませんでしたね?」

飛龍「そうだよねぇ… 一体何がしたいんだか…」

瑞鳳「ま、ゆっくりしろって事じゃないですか?」

飛龍「それもそうね。しっぽりヤっちゃう?」

瑞鳳「私もちょっと溜まってましたので…」

飛龍「じゃあ電気消すね。」

カチッ

瑞鳳「んっ…」

飛龍「んむっ… じゃあ脱が「「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」バタン

瑞鳳・飛龍「!?」

浜風「しっぽり温泉に入った後にイチャラブねっとりセックス?誰がさせますか、そんな事!」

蒼龍「羨ま… そんなけしからんこと許す訳無いでしょうが!」

瑞鳳「え、えと…」

飛龍「で、何?私もうその気だから早く出て行って欲しいんだけど…」

蒼龍「ふっふっふ… ここは対決で決めようじゃない。」

瑞鳳「た、対決?」

浜風「まだ岐阜対決はしてませんよね?だからここで対決して、誰とナニをするか決めるんですよ!」

飛龍「ちょ、ちょっと待って!じゃあ私負けたら?」

蒼龍「敗者はオナニーでもしてなさい。対決に勝って夜戦も出来る、一石二鳥よ。」

浜風「そして対決するのはこの『栗羊羹』、一人一本です。榛名さんに渡されました。」

瑞鳳「夜中にまた重いものを… 太るよ?」

蒼龍「いっぱいセックスして痩せれば良いじゃない。」

飛龍「何その理屈!?」

瑞鳳「あと一つ質問、私が勝った場合は?」

浜風「そりゃ4Pです。勝者が全てを得るんですから。」

瑞鳳「あ、そう言う…」

蒼龍「ごちゃごちゃ言わない。さて、レディ・ゴー!」


勝敗判定

飛龍 直下
瑞鳳 ↓2(補正+20)
蒼龍 ↓3
浜風 ↓4

瑞鳳「…」
飛龍「…」
蒼龍「…」
浜風「…」

モグモグモグモグモグモグモグ…

榛名「何です、このお通夜のような沈痛な面持ちの絵面…?」(コソコソ

大淀「テレビ的には何ら面白く無いですね…」(コソコソ

榛名「やっぱり羊羹奇襲作戦は朝方じゃ無いと駄目でしたか…」

大淀「ですが以後榛名さんの考えてくれた対決地獄旅プラン、あれは皆さんを苦しめ… おっと視聴者を楽しませる最高のプランです。」

榛名「お褒め頂き光栄です。あ、決着付きました。」


蒼龍「私の勝ちよ!」ガッツポーズ

飛龍「なんかここ最近蒼龍に負けっぱなしじゃない、私…」ガックリ

浜風「あれ、瑞鳳さんは?」


榛名「あ、どこか…」

大淀「どこに…」

瑞鳳「…」(無言の手刀

ドサッ

榛名「」チーン
大淀「」チーン


浜風「私達をけしかけたのは盗撮する為でしたか…」

飛龍「で、勝った蒼龍は…」


ア、チョ変ナトコロ舐メナ…


浜風「…忘れてましたけど、結構蒼龍さんってセックスする時声響くんですよね。」

飛龍「しかも割と変なプレイ好むから周囲の妄想がねぇ…」

浜風「…すみません、何か乗せられちゃって。」

飛龍「大丈夫よ、その代わり明日蒼龍の事虐め抜いてやるから。」

《名古屋》

蒼龍「今日の勝負も張り切ってこう!」ツヤツヤ

飛龍「そりゃ一晩セックスしてればツヤツヤにもなるか。」

浜風「飛龍さん、カメラ回ってますって…」

瑞鳳「放送禁止になりかねないので… それで名古屋はどんな勝負を?」

大淀「本当ならば私の尊敬する魔神ことヒゲの生えたディレクターさんの実家で小倉トーストにしたかったのですが昨年1月に閉店してしまったので…」

榛名「はい、ここで榛名考案の『ういろう』で対決していただく形になります。

用意したのはこの冷やしういろう8個入りを二箱。そして先に完食したチームの勝利です。」

飛龍「こりゃ初っ端からキツイの投入したわね…」

蒼龍「味は?」

榛名「黒糖と和三盆ですね。飲み物はお茶の缶1本だけ配りますので配分に注意してください。」

浜風「余談ですけど、ういろうは様々な場所で作られていて一番古いのは室町時代から作られている小田原だって知ってました?」

瑞鳳「そうなんだ?」

浜風「はい。名前の由来は元々中国から伝わった薬で、同時に伝えられたおもてなし用のお菓子も同時に伝えられました。それが黒色の四角形で薬の『外郎薬』と似ていたところから、お菓子の方もういろうと呼ばれるようになったそうです。

しかし諸説あり、『三河地方伝統の生せんべいから発展した』と言う説や『中国から博多に亡命した人が足利義満の招請で上洛して外郎薬を献上した際に、口直しとして添えたお菓子に由来する』なんて説もあります。」

飛龍「タメになるわね…」

大淀「そう言えば赤城さんにこの前実家土産でういろう貰いましたね。」 ※赤城は小田原出身

瑞鳳「流石浜風ちゃん、知識量凄いね。」

浜風(実は名古屋対決で何を食べるか予想した時偶然目に留まったなんて言えません…)



大淀「ではスタートです!」


勝敗判定 直下
どうでしょう班 直下
Wおっぱい ↓2

高い方の勝利

浜風「ゲホッ… 蒼龍さん、お茶…」

蒼龍「あ…」

大淀「おっとここでお茶が切れました!給水手段はもうありません!」

瑞鳳「一気に畳み掛けます!」

飛龍「よしっ行くわよ!」

榛名「ここでまだ飲み物に一口も手を出していなかった二人が猛スピードで追い抜きました!」

浜風「私とした事が読み違えた…!」

蒼龍「マズイわよ…」

瑞鳳「よしっラス1!」

飛龍「どぉよっ!」パクッ

大淀「ここでどうでしょう班完食!名古屋のポイントはどうでしょう班のものです!」

飛龍「ふっふっふ… 私達の勝ちね!」

蒼龍「たかが愛知県の面積ポイントを手に入れた所で…!」

浜風「いえ、私達は総合で負けています…」

瑞鳳「北海道転倒事件のお陰でね。」

浜風「あうっ…」

榛名「確か次は神戸ですかね?」

大淀「ええ、近畿大会としてまとめて開催します。」


イベント 直下

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