淡「もうすぐバレンタインだねテルー」 (39)

照「そうだね」

淡「あーあ、私にも本命チョコあげられる人が居ればいいのにっ!」

照「・・・え?」

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照「淡、今なんて?」

淡「本命チョコ!恋人居ればあげられるのにねー」

照「あ、淡に恋人・・・!?」

淡「だって私たち高校生だよ?恋人とか欲しくない??」

照「・・・お父さんは許しませんよ」

淡「テルー私のお父さんだったの!?」

照「淡に恋人だなんて、まだ早いよ」

淡「えー!?だって私もう高校100年生なのにっ!」

照「何年生だろうと淡に恋人なんてまだ必要ありません」

淡「テルのけちー!」


ガチャ

菫「どうした二人とも。廊下まで声が聞こえているぞ」

淡「あっ、菫先輩!テルってばひどいんだよっ!」

照「菫、淡がおかしな事を言い出した」

菫「なんだ。また淡がやらかしたのか?」

淡「違うもん!テルーが変なのっ!!」

菫「あまり聞きたくはなさそうな話だな・・・」ハァ

照「聞くのを面倒がってる場合じゃない」

淡「そうだよ!テルってば私がね」

照「淡違う恋人が欲しいと言い出したんだ」
淡「恋人が欲しいって言ったらテルが反対だって!!」

菫「なっ・・・!?」
菫「淡、お父さんはお前に恋人なんて反対だ」

淡「菫先輩も私のお父さんなの!?」

菫「淡に恋人なんてまだ早い」

照「ほら、菫もこう言ってるよ淡」

淡「菫も反対なの!?まだ早いって、私もう100年生なのに!」

淡「ていうか二人とも女の子なのになんで私のお父さんになりたがるの!?」

菫「ともかく、菫お父さんは反対だ」

照「照お父さんも淡には早いと思う」

淡「お父さんが二人っ!」

ガチャ
誠子「お疲れ様でーす!」

淡「あ、亦野先輩っ!」
淡「ねぇ聞いてよ!テルーと菫先輩ってばひどいんだよっ!」

誠子「どうしたんですか?」

菫「淡がとんでもない事を言い出したんだ」

照「もってのほか」

淡「もーー!!」

誠子「どうしたんだ淡?」

淡「それがねっ」

淡「テルと菫先輩ってば、私が恋人作りたいって言ったら反対だって言うんだよ!」

誠子「なっ・・・!?」
誠子「淡、お兄ちゃんは恋人なんて反対だよ!」

淡「亦野先輩まで私のお兄ちゃんだったの!?」
淡「ていうかみんなどうして男家族になりたがるの!?女の子だよね!?」

誠子「ともかく、誠子お兄ちゃんは淡に恋人なんて反対だ!まだ早い!」

淡「誠子お兄ちゃん!なんかすごい言葉っ!!」

照「やっぱりまだ淡には恋人作りなんて早い」

菫「ほら、お兄ちゃんも反対してるぞ淡」

淡「う~~、家族に味方が居ない・・・!」

ガチャ

尭深「遅れました」

淡「たかみ先輩っ!たかみ先輩なら私の味方だよね??」

尭深「どうしたの淡ちゃん?」

菫「大変なんだ尭深」

照「淡がとんでもない事を言い出した」

尭深「?」

淡「聞いてよたかみ先輩っ!テルーも菫先輩も亦野先輩もね、私が恋人欲しいって言ったらまだ早いって言うんだよ!」

尭深「なっ・・・!?淡ちゃんに恋人!?」
尭深「淡ちゃん。おばあちゃんは淡ちゃんに恋人はまだ早いと思うわ」

淡「おばあちゃん!?たかみ先輩一歳差なのにっ!」
淡「ようやく女の家族が現れたと思ったらっ!!」

尭深「何にせよ、尭深おばあちゃんは反対よ淡ちゃん」

菫「淡、おばあちゃんの言う事を聞きなさい」

淡「菫先輩のが年上なのにっ!」

尭深「淡ちゃんが恋人なんて言うから、おばあちゃんびっくりしちゃったわ」

淡「たかみ先輩そんなに老けてないよ!?」

淡「もー!!みんなどうして私が恋人作るの反対なの!?」
淡「そして私の家族構成はどうなっちゃってるの!?」

照「淡に恋人はまだ早いよ」

誠子「淡はまだ麻雀が恋人で良いじゃないか!」

淡「む~~!こうなったら・・・その麻雀で決着付けようよ!」

菫「お?そう来たか・・・」

淡「ただしテルは禁止!照お父さん強いからっ!!」

照「・・・。」ギュルギュル

菫「ほう・・・?」

淡「私が勝ったら恋人作るからねー!家族だからって反対なんかさせないんだからっ!」

誠子「やれやれ。宮永先輩相手じゃなければ勝てるかのような口ぶりだな」

尭深「後悔するわよ淡ちゃん」

淡「勝負っ!!」

淡「私の事なんだからルールは私が決めるよ!青天井ルールで!」

菫「ほう?役満を和了れる気でいるのか?」

淡「あと四槓子はダブル役満ね!それ以外はいつも通りで!」

誠子「よっし、そうそうカンなんてさせないからな!」

尭深「四槓子をダブル役満にしたって無意味よ淡ちゃん」

淡「やってみないとわかんないもんっ!!」

淡「絶対に勝つっ!」ゴゴゴゴ

照(淡がいつになくヤル気。もしかするとこれは・・・)


淡「ダブルリーチ!カン!カン!カン!カン!!ツモ!!」
淡「四槓子、四暗刻、対々、ダブリー、タンヤオ、一発リンシャンツモ!ドラ20!!」

菫・誠子・尭深「・・・!!」

照「本当に和了った・・・!」

淡「へへー!これで私の勝ちだね~っ!」
淡「これで今年のバレンタインは恋人作っちゃうからねー!」

菫「・・・淡。点数申告がまだだ」

淡「点数?えっとねー、待って。電卓使うから」ぽちぽち

淡「・・・。」
淡「えっと」

誠子「どうした淡?自分の点数だぞ?」

淡「待って!このっ、この電卓エラーになっちゃうよ!?」

菫「それは普通の電卓じゃ無理だろうな」

尭深「点数申告出来ないとチョンボよ淡ちゃん?」

淡「えっ!?」

菫「10、9、8、」

淡「待って!!待って菫先輩っ!!テルー!テルーー!!」

照「私だってわかんないよ」

淡「待ってー!せっかく和了ったのにー!!計算するからーーっ!!」バタバタバタバタ

菫「はい時間切れー」

淡「わぁーん!菫先輩のバカぁ!!」ばしばしっ

尭深「・・・」ずずっ

誠子「やれやれ。青天井やると結局いつもこれだ」

照「残念だったね淡」

淡「わぁーん!みんなのアホー!」


こうして淡のバレンタインは家族チョコだけになりましたとさ


>>1です
点数計算してきました

淡は何故か自分でカンをしておきながら一発が付くと思っているようなので、仮に点数計算出来ていてもチョンボですね

なので実際の役は四槓子(26翻)、四暗刻単騎(26翻)、対々(2翻)、ダブリー(2翻)、タンヤオ(1翻)、嶺上開花(1翻)、メンゼンツモ(1翻)、ドラ20(+20翻)で90符79翻です

麻雀に詳しくない方に簡単に解説すると、麻雀の点数は原則として1翻上がるごとに乗算され倍々になっていきます
これでは点数が無制限になるので通常は上限が設けられるのですが、その上限を取りはらい原則通りに計算してしまうのが『青天井ルール』です

なので青天井ルールにおいて淡が和了した90符79翻は親で
435213295061266502894223400点ALL
だそうです(たぶん)

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