黒井「私の元でアイドルをやってみないか?」黒咲隼「何?」 (114)

黒井「君からアイドルの凄まじい才能を感じる、きっと君は素晴らしいトップアイドルになれるぞ」

黒井「私と共に世界の頂点を目指す気にならないか?」

黒咲「くだらん…」テクテク

黒井「私の誘いを断るつもりか?」

黒井「もう少し利口だと思っていたのだが?」

黒咲「何がアイドルだ、俺はそんなものをやる暇などない」

黒井「せっかくの才能を無駄にするのか?」

黒咲「もう一度言う、俺はそんなものをやる暇などない、他を当たれ」

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黒井「…ハートランド」

黒咲「何…!」

黒井「赤馬零王、エクシーズ次元、アカデミア…あと何があったかな?」

黒咲「…貴様、何者だ!」

黒井「そう怖い顔をするな、私は黒井崇男、961プロダクション代表取締役だ」

黒咲「そんなことは聞いてはいない、なぜハートランドやアカデミアについて知っている!?」

黒井「話はここではあれだ、私の事務所で話そう」

黒咲「…」

961プロ

黒咲「…つまり貴様は赤馬零王の野望を止めるためにアイドル事務所を開いているのか?」

黒井「そうだ、この世の中はあらゆる面に関してアイドルを中心に動いているといってもいい」

黒井「だが普通アイドルを中心に社会が動いていることなんてありえると思うか? 否だ」

黒井「その中心の裏にはアカデミアが糸を引いていることがわかった」

黒井「彼はデュエリストだけでなくアイドルを戦士として育て上げ、このスタンダードを侵略しようとしている」

黒咲「………」

黒井「そしてこいつら、765プロがアカデミアの戦士であることがわかった」

黒井「君はこいつらを叩き潰し、赤馬零王の野望を打ち砕いて欲しいのだ、いいか?」

黒咲「そんな話を簡単に信じるとでも?」

黒井「ああ、嘘ではない…その証拠に見ろ」

黒咲「エクシーズモンスター…そしてこっちは?」

黒井「私の愛用しているカードだ、実は私もエクシーズ次元の者でね」

黒井「そしてこっちは私がわが子のように大切に育てたアイドル、ジュピターだ」

黒井「悔しくも765プロの連中に敗れてカードにされてしまった…」

黒井「正直、私の全てをささげたジュピターがこんな無残な姿になるのは悲しくてな…」

黒井「私は許さないのだ…ジュピターをカードにしてしまった765プロの連中を!」

黒井「だから奴らに対抗するためにここで戦力を集めているわけだ、彼らの敵を取るために!」

黒咲「事情はわかった、だが何故俺をアイドルにしようとした?」

黒井「君の事はいろいろ調べていてね、助けたいのだろう…妹を」

黒咲「…!?」

黒井「君はデュエリストの中でもかなりの強さだが、アイドルとしてはまだ未熟だ」

黒井「だが私の手にかかれば君を最強のアイドルにすることができる」

黒井「アイドルとデュエリスト、この二つが合わさればアカデミアも敵ではない」

黒井「君には私と共に戦って欲しいのだ、エクシーズ次元を救うために」

黒井「どうだ? これも妹のためだと思って…共闘しようではないか?」

黒咲「…いいだろう、貴様の口車に乗ってやる」

黒咲「だがもし俺を騙すようなことをしたときは…わかってるな?」

黒井「もちろん、私は嘘はつかない」

黒井(クックックッ…馬鹿め、これはカードにジュピターの写真を貼り付けただけの偽者だ)

黒井(まんまと騙されおって…、じっくりと利用して、最後は貴様を始末してやる)

数日後

黒井「黒咲、調子はどうだね?」

トレーナーA「ぁ…ぁぁ……」ガクガク

トレーナー「はぁ…はぁ…うっ…」バタリ

黒咲「この程度でばてるとは、実戦経験のなさが滲み出ているな」

黒井「ふむ…運動神経、反射神経、ダンス、歌、全てにおいて申し分ない…流石レジスタンスといったところか」

黒井「歌も短い時間で歌えるようになった、一種の才能といったところか…」

黒咲「何を独り言を言っている?」

黒井「いや、なんでもない」

黒井(これなら今にでも出場することは可能だな、よし…早速利用させてもらうぞ)

765プロ

P「千早からメールか…、ハリウッドでも元気そうでよかった」

P「近いうちに顔見せに来いよな…っと」ピッ

小鳥「プ、プロデューサーさん、これ見てください!」

P「どうかしたんですか?」

小鳥「うちが表紙を飾るはずの雑誌が乗っ取られて」

P「何!?」

『ステージに羽ばたく隼、黒咲隼!』

P「本当だ、乗っ取られている…」

P「彼は?」

小鳥「961プロが新しくスカウトしたアイドルらしいです」

小鳥「登場と同時にファン数が一気に増えて、もう話題の嵐となっています」

P「961プロ…、性懲りもなくまた汚い真似を…」

P「しかし新しいアイドルか…だとしたら彼も黒井社長の駒になっているのか?」

小鳥「それならなんか気の毒ですね…、利用されているなんて知らないで…」

P「とにかく黒井社長の妨害を何とかしたほうが良いですね」

P「後で社長に相談しておきましょうか」

小鳥「はい」

P「それにしても彼、全く笑ってないな…なんか不気味だ」

とりあえずここまで

数日後

P「さて、今日のライブ、頑張っていこうか!」

春香「はい!」

P「だが今日は961プロの新しいアイドルがいるからな」

P「気をつけるんだぞ、何をされるかわからないからな」

春香「心配する必要はないですよ!」

響「自分たちにかかれば、961プロの奴らなんか一瞬でボコボコにできるさー!」

響「さあかかってこい961プロ! 自分たちが返り討ちにしてやるぞ!」

黒咲「お前たちが765プロか…!」

三人「えっ!?」ビクッ!

黒咲「………」ギロッ

雪歩「ひぃ…!」

P「な、なんか俺たちにようか?」

黒咲(こいつらが融合の手先…)

ザッ

P「な、なんだったんだ一体?」

雪歩「うぅ…」ガクガク

P「だ…大丈夫か、雪歩?」

雪歩「は、はい…なんとか…」

P「あの眼、俺たちに何か恨みでもあるような眼だったな…」

P「ほかの二人も大丈夫だったか?」

春香「はい」

響「あんなので怯む自分たちじゃないぞ!」

P「ならいい、それじゃあ着替えて準備をするんだ、いいな」

三人「はい!」

P「そして全てのアイドルが歌い終えた、それで結果だが…」

司会者『勝者は、黒咲隼さんです!』

ワアアアアアアアアア!!!

黒咲「………」

春香「そんな…」

響「あいつせっかく勝ったのにニコリともしないぞ」

春香「ごめんなさい、負けちゃいました」

P「気にするな、そういう時もあるさ、次頑張れば良いじゃないか」

響「にしてもあいつなんなんだ?」

響「あんなに激しく動いたりしたのに息一つ乱れてないなんて」

春香「凄い身体能力でしたね」

春香「ダンスもとても上手でした、あの豪快なステップが特に…」

黒咲「おい、貴様ら」

春香「えっ、何? 何なの!?」

響「黒咲!?」

黒咲「俺とデュエルだ!」

響「はぁ!?」

P「おいなんだアンタ! 突然出てきてデュエルを申し込むなんて!?」

黒咲「デュエルだ!」ジリッ

雪歩「ひぃ…!」

P「やめろ! 雪歩が怯えてるだろ!」

黒咲「俺とデュエルしろォ!」

響「何だコイツ…、睨んだりデュエルを申し込んだり…意味がわからないぞ」

P「くっ…こうなったら…」スチャ

ユート「待て!」

P「!?」

黒咲「ユート、何故邪魔をする!?」

ユート「彼女たちは融合次元とは何の関係もない、ただのアイドルだ!」

ユート「彼女たちを俺たちの戦いに巻き込むな!」

黒咲「ここは俺の戦場だ! これも仲間たちのため…瑠璃のためだ!」

黒咲「邪魔立てするなら、貴様も倒す!」

ドスッ!

黒咲「う"っ…!?」

ユート「彼女たちは、敵ではない」

黒咲「ぐ…ぐぅ…!」

ドスッ!

ユート「がはっ!?」

ガクッ

ユート「しゅ、隼…」

黒咲「くっ…今は分が悪い」サッ

ユート「待て…隼…うぅ…」

春香「だ、大丈夫ですか?」

P「立てるか?」

ユート「ああ、何とか…」

P「とりあえず訳を知ってそうだし、話してもらえないか、彼のことについて?」

ユート「ああ、構わない」

765プロ

小鳥「はい、お茶どうぞ」

ユート「どうも」

P「自己紹介が遅れたな、俺はここの事務所のプロデューサーをやっている者だ」

春香「天海春香、アイドルです」

響「我那覇響だぞ、アイドルだ」

雪歩「萩原雪歩です、アイドルです」

ユート「俺はユート、デュエリストだ」

ユート「そして黒咲隼、彼もまたデュエリストだ」

P「なるほど、デュエリストの身体能力なら息一つ乱れることなく踊れるな」

P「それで、キミは彼とどんな関係なんだ?」

ユート「彼は俺の仲間だ」

ユート「何を間違ったのか、あいつは俺がどこか行っている間にあの男の言いなりになってしまったらしい」

P「あと、さっき言ってた融合次元って何だ?」

ユート「それは…」

高木「それは私から説明しよう」

P「社長!?」

高木「この世界は4つの次元が存在する」

P「4つの次元?」

高木「融合、シンクロ、エクシーズ、そしてここ、スタンダードだ」

高木「どうやら君もあの黒咲隼もエクシーズ次元のものだろう、違うかね?」

ユート「確かに俺たちはエクシーズ次元のものだが、一体どうしてあなたがそのことを?」

高木「ああ、実は私と黒井もエクシーズ出身なんだがねぇ…」

高木「私の提案で新しい所で一から何かを始めようと思って黒井と一緒にここに来たんだ」

高木「しかし融合次元が襲った? 一体何が起こったのか教えてくれないか?」

ユート「ええ、実は…」



高木「そうか、融合次元が侵略を…」

高木「私が知らない間にそんなことが…」

P「話についていけない…」

春香「同じく…」

ユート「それにしても隼をたぶらかしたあの男…」

P「黒井社長か?」

ユート「黒井…あの男について詳しく知る必要がありそうだ」

ユート「隼を取り戻すにはあの男に騙されているという証拠が必要だ」

P「でもどうやって…」

ユート「961プロのビルに乗り込み、奴の正体を暴く、それしかない」

ユート「融合次元のことを知っているということは奴もアカデミアの関係者のはずだ」

P「できるのか?危険だぞ?」

ユート「危険なことはもううんざりするほど経験した」

ユート「ここでやらないと、あいつを止められない」

高木「そうか…力になれなくてすまない…」

高木「あいつと仲違いしてから彼に何が起きたのかよくわからないんだ」

ユート「あなたたちはあなたたちのやるべきことをやってください」

ユート「アイドルでみんなを笑顔にしてください」

ユート「そして隼にアイドルは戦うための道具じゃないことを教えてください」

春香「うん、わかったよ」

ユート「最後に隼の弱点を教える、参考になるのかわからないけど…」

春香「弱点ですか?」

ユート「それは融合だ」

春香「融合が苦手なんですか?」

ユート「そうだ、隼は融合にアレルギーを持っている」

P「だが俺たちはあいつに融合次元の手先として見られてるんだぞ」

P「普通に融合をやったらそれこそ俺たちは間違いなく敵だと思われる」

ユート「もちろん普通の融合じゃダメだ、それだと普通に殲滅される」

ユート「君たちがみんなを笑顔にする融合を使わない限り隼には勝てない」

春香「みんなを笑顔にする融合…?」

P「それはどんな融合だ?」

ユート「俺にもわからない…だけどこのスタンダードで実際にその融合を使ったアイドルを俺たちが見た時」

ユート「隼の顔は穏やかに微笑んでいた、あの融合嫌いな隼が…」

P「そうなのか…」

ユート「それじゃあ俺はもう行かないと」

ユート「応援しています、それでは」ガチャ

バタン

P「いっちゃったな」

春香「いっちゃいましたね」

P「こうしちゃいられない、早いうちに黒咲に勝てるくらい強くならないとな」

P「そうと決まればレッスンだ!」

三人「はい!」

P「そうだ、このことを千早にメールでもしておくか…」

961プロ

黒井「何故引き下がった!? あのまま襲えばよかったものの!?」

黒咲「俺の仲間が妨害した」

黒井「仲間だとぉ~? 765プロの奴らを味方にする時点で貴様の仲間ではない!」

黒井「次あったら叩き潰せ! いいか!?」

黒咲「…」

黒井「どうした?」

黒咲「あいつは彼女たちは融合次元とは何の関係もないといった」

黒咲「貴様、俺を騙しているのか?」

黒井「何を言う? 私の言ってることが信じられんのか?」

黒井「むしろお前の仲間が奴らに騙されているとは考えられんか?」

黒井「相手はあの赤馬霊王の手先だぞ?」

黒咲「むぅ……」

黒井「わかったらレッスンへ行け、時間がもったいない」

黒咲「くっ………」

バタン

黒井「ふん…ユートとか言ったな、あいつも私のものにしてやろうと思ったが…よりによって高木のところに…」

黒井「まあいい、黒咲だけいれば765プロのゴキブリどもを一掃できる」

黒井「待っていろ高木…貴様の全てを奪いつくしてやる」

黒井「ククククク…」

数日後

P「よし、黒咲のライブ映像を録画できたぞ」

P「早速を見てみるか」ピッ

三人「はい!」

黒咲『~~~~~♪』

春香「………」

黒咲『~~~~~♪』ステップ

雪歩「………」

黒咲『~~~~~♪』ターン

響「ブフッ…!」

P「響!」

響「ご、ごめん…でもちょっとおかしくて…」

P「だからって笑うなんて失礼だろ!」

響「ごめんなさい…」

春香「でもダンスとか上手ですよ、彼」

雪歩「私たちで本当に勝てるのでしょうか?」

P「実はそのことに関して助っ人を呼んだんだ」

春香「助っ人って?」

「話は聞いたわ」

春香「その声は…!」

千早「私よ」

春香「千早ちゃん!」

響「アメリカから帰っていたのか!?」

P「俺が春香達の手助けをして欲しいと千早にメールをしたんだ」

千早「聞けば春香たち、この前手も足も出せずに負けたようじゃない」

春香「うっ…」

千早「…まあ無理もないわ、彼は明らかに確実に勝つつもりでアイドルをやっていたから」

千早「私も彼のライブをテレビで見たわ、凄い気迫だった」

千早「だけどあのライブは彼がデュエリストとしての才能を引き出したもの」

千早「アイドルの才能はあなたたちのほうが上だわ」

春香「えっ?」

千早「彼が勝ったのは、あくまでデュエリストとしての力量が春香たちを上回っていたにすぎない」

千早「春香達がデュエリストとアイドル、二つの力量を合わせれば、確実に勝てるわ」

雪歩「ほ、本当なの!?」

千早「ええ、それには厳しい特訓が必要だけど…大丈夫かしら?」

千早「ちなみに私は耐えられたわ」

春香「もちろん、私…ここで負けたくない!」

響「自分もやられっぱなしじゃやだぞ!」

雪歩「私…こんなところで諦めたくない!」

千早「いい返事ね、それじゃあ特訓を今すぐにでも開始するわ」

千早「プロデューサー、確か黒咲は融合が嫌いでしたよね」

P「ああ、そう教えられてある」

千早「それなら私がアメリカで学んだ超融合理論を今こそ試す時ね」

千早「黒咲隼に見せてやるのよ、融合は悪ではない、心を一つにするものだって!」

春香「うん!」

P「千早、お前なんか変わったな」

千早「自分もそう思います」

こうして三人は地獄の特訓を行うことになった

雪歩「魔法カード、超融合発動!」

ERROR

雪歩「えっ…どうして?」

千早「素材があってないと融合モンスターが召喚できないのよ萩原さん」

雪歩「うぅ…デュエルってアイドルより難しいです…」

千早「大丈夫よ、ルールは一見複雑そうに見えるけど複雑だから」

響「大丈夫じゃないだろそれ」

千早「後春香、クェーサーを超融合したらシューティングスターは特殊召喚できないわよ」

春香「え、そうなの!?」

千早「タイミングを逃すから」

春香「そうなんだ…でもこの超融合ってカード便利だね」

千早「最強クラスの融合カードだけでなく最強クラスの除去カードでもあるから」

千早「これがハズレ扱いされたことがあるなんて信じられないわ」

P「さて、春香達が特訓している間にテレビでも見るか」ピッ

司会者『今日は可愛い動物たちとの触れ合いをゲストの皆さんと一緒に紹介しましょう!』

司会者『なお、この番組は動物たちの可愛さをふんだんに引き出すために生放送でお送りします』

司会者『今日のゲストは961プロのアイドル、黒咲隼さんです!』

P「この番組、本来は響がでるはずだったのに…」

P「それだけじゃない、これから出演する番組全部961プロに取られてしまった…」

P「黒井社長め…」

黒咲(何故俺がこんなことをしなければならない…)

カンペ『笑って「とても可愛いですね」と言う』

黒咲(何!?)

司会者『柴犬の赤ちゃんの感想を一言お願いします!』

黒咲(……………)ピキッ

黒咲『とても可愛いですね』ニコッ

P「うわっ、キツ…」

その後

黒咲「貴様!何故俺にあんなことをやらせる!」

黒咲「これと765プロを倒すのにどんな関係があるというのだ!?」

黒井「わかってないな」

黒咲「何!?」

黒井「実はこの番組も本来は765プロが出るはずだったものだが私が賄賂で私のものにしたのだよ」

黒井「つまりお前はアカデミアの手先である765プロの妨害をしていたということになるのだ」

黒井「これが私の作戦だ、妨害に妨害を重ねそのうち765プロは私たちに刃向かうためにライブを行うだろう」

黒井「そしてそのまま私たちに刃向かったら貴様が倒す、どうだ、簡単だろう?」

黒咲「これも貴様の作戦だというのか…」

黒井「そうだ…、私が番組を手に入れ、お前が出演するだけで簡単に765プロを追い詰めることができるのだ」

黒咲「…」

黒井「理解してくれたかね?」

黒咲「…貴様の言い分はわかった、これで765プロを倒し、アカデミアの野望を食い止めることができるなら」

黒咲「俺はいくらでも貴様の指図を受けよう」

黒井「いい返事だ、これからもよろしく頼むぞ」

黒井「そうと決まれば次はお菓子の宣伝のCMにでてくれ、いいな?」

黒咲「…」ピキッ



黒服「………」

スッ

黒服「ん?」

ドスドスドスッ!

黒服「が…はっ…!」

バタリ

ユート「………」

ガチャ ガサゴソガサゴソ

ユート「見つけた…アカデミアに関する資料と契約書だ」

「誰だ!?」

ユート「…」サッ

「待て、逃がすな!」

黒井「何? 侵入者だと? 逃がすな、そのまま捕まえろ!」

黒井「全く…」

黒井「………」ピッ

ユート『ハァ…ハァ…』

黒井「フン…」

黒井「小僧め…いい気になるなよ」

黒井「何でもかんでもうまくいくと思ったら大間違いだ」

ソッチヲサガセ!

ユート「撒いたようだな…」

ユート「これだけあれば隼を説得できる」

黒井「それはどうかな?」

ユート「!?」

黒井「困るなぁ~、勝手に人の部屋から物を盗むのは」

ユート「お前が隼をたぶらかしたのか」

黒井「人聞きの悪い、スカウトをしたと言って欲しいな」

黒井「しかしカメラ越しより間近で見たほうがいい、容姿も見事だ」

黒井「どうだ、私の元でアイドルをやらないか? 君を頂点に立たせてあげよう」

ユート「誰が貴様の言うことを聞くか、融合の手先め!」

黒井「ふん…、予想通りの回答だ…なら力ずくで私のアイドルにしてやる!」

ユート(くっ…、今はこんなことをしている余裕はない…)

ユート(仕方ない…ここは早いところ片をつけよう…)

黒井・ユート「デュエル!」LP8000

ユート「俺のターン」

ユート「俺は手札からクリバンデッドを召喚」

ユート「そしてカードを1枚伏せてターンエンド、この瞬間クリバンデッドの効果発動」

ユート「デッキからカードを五枚めくり、魔法・罠を一枚選び手札に加える」

幻影騎士団シャドーベイル

死者蘇生

幻影騎士団シャドーベイル

終末の騎士

超電磁タートル

ユート「俺は死者蘇生を手札に加える」

黒井「私のターン、ドロー! 私は手札から沼地の魔神王を捨て融合を手札に加える」

黒井「さらに手札からブラックマジシャンとバスター・ブレイダーで融合召喚」

黒井「現れよ、超魔導剣士 ブラック・パラディン!」ATK2900

黒井「さらに手札から魔法カード、ソウルチャージを発動」

黒井「墓地のブラックマジシャンとバスター・ブレイダーを特殊召喚」LP8000→6000

黒井「私は2体のモンスターでエクシーズ召喚、いでよ幻想の黒魔導師」ATK2500

黒井「幻想の黒魔導師の効果で素材のブラック・マジシャンを取り除き、デッキからブラックマジシャンを特殊召喚!」ATK2500

黒井「そして魔法発動、死者蘇生! 墓地からブラック・マジシャンを特殊召喚!」ATK2500

黒井「ソウルチャージを発動したターン、私は攻撃ができない、私はこれでターンエンドだ」

ユート「俺のターン、ドロー」

ユート「手札からブラックホールを発動」

黒井「ブラックパラディンの効果発動! 手札のカードを一枚捨てることで魔法を無効にする!」

ユート「だが、これでお前の手札はなくなった」

黒井「そうだな、だからなんだ?」

ユート「そのモンスターたちは貴様にはふさわしくない」

ユート「貴様がそのモンスターたちを使うことは、そのモンスターたちを侮辱するのに等しい」

黒井「はぁ~? なんだって? 侮辱だとぉ~?」

黒井「私のモンスターだぞ、何を使っても勝手だろう」

ユート「そうだな、だが貴様がそのモンスターを使うのは不愉快だ」

ユート「貴様が彼らを使うのは見たくない、だからこのターンで沈めてやる」

ユート「俺はダーク・グレファーを通常召喚」

ユート「俺は手札から死者蘇生を発動、墓地の終末の騎士を特殊召喚!」

ユート「終末の騎士の効果でネクロ・ガードナーを墓地に落とす」

ユート「俺は二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!」

ユート「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!」

ユート「エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン「ギャオオオオオオオオオオオン!」ATK2500

黒井「ふん…、ブラックパラディンの効果発動」

黒井「フィールドにドラゴン族モンスターが存在する時、攻撃力が500アップする!」

ブラックパラディン「…」ATK2900→3400

黒井「わざわざ攻撃力を上げさせてくれて感謝するよ、ドブネズミ君」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!」

ユート「オーバーレイネットワークを二つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる」

ユート「そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする」

ユート「俺はブラックパラディンを対象に発動、トリーズンディスチャージ!」

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン「ギャオオオオオオオオオオオオオオオン!」ATK2500→4200

ブラックパラディン「…!」3400→1700

黒井「何!?」

ユート「さらに手札からフォースを発動、対象はブラックマジシャン」

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン「ギャオオオオオオオオオオオオオオオン!」ATK4200→5450

ブラック・マジシャン「…!」ATK2500→1250

黒井「攻撃力5450!?」

ユート「バトルだ! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでブラックパラディンに攻撃!」

ユート「反逆のライトニングディスオベイ!」

黒井「ぐおおおおおおおおおおおおお!?」LP6000→2250

黒井「ぐぅ…なんて奴だ…だがまだ私は生きているぞ…」

ユート「罠カード発動、かっとビングチャレンジ!」

ユート「このターン、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンはもう一度攻撃ができる」

黒井「何!?」

ユート「反逆のライトニング…!」

黒井「そうはいくか!」ポチッ

バシュン!

ユート「何!?」

ヒュウウウウウウウウウウウウ…

ユート「…強制終了して自身を転送して逃げたか、だが収穫は得れた」

ユート「早いうちにこれを見ておかないと…」

とりあえずここまで

春香「融合解除!」

千早「よし、だんだん様になってきたわ」

千早「とりあえず休憩でもしましょうか」

響「ふぅ~、もうクタクタだぞ…」

雪歩「私もです…」

P「そうだ、これから一緒にご飯でも食べないか?」

春香「あ、いいですね!」

響「自分はいいや、今疲れて食欲ない」

雪歩「私も遠慮しておきます…」

P「そうか…それじゃあ行こうか春香」

春香「はい!」

街中

男A「黒咲さん、自分ファンなんです、握手お願いします!」

黒咲「…」ギュッ

男B「黒咲マジ最高っすよ!」

男B「あの鋭い眼差し、そそりました!」

黒咲「…」ギロッ

男B「ひぃ…! その眼、やっぱスゴイッス! でも怖い」

黒咲「ふん…」テクテク

男B「ああ、言っちゃった…」

黒咲(歌番組、バラエティ、サイン会に握手会、CM撮影)

黒咲(俺は誇りを捨ててあいつの言いなりになって動いてきた…)

黒咲(だがこれは本当に効果があるのか? こんなのでアカデミアの尻尾をつかむことができるのか?)

黒咲(俺のやっていることは本当に意味のあることなのか?)

P「春香、何が食べたいんだ?」

春香「何にしようかな?」

黒咲(あいつらは…!)

黒咲「貴様ら!」

P「お前は黒咲!」

黒咲「765プロ…、貴様らを倒す!」

P「まだそんなことを言ってるのか!」

黒咲「デュエルだ!」

P「待て、何で俺たちを襲おうとするんだ?」

P「俺はお前に何か悪いことでもしたのか?」

黒咲「貴様らは俺たちの仲間を狩ったアカデミアの刺客…」

黒咲「融合の手先はこの俺が殲滅する!」

P「俺たちはアカデミアでもなければ融合の手先じゃない、信じてくれ!」

黒咲「デュエルだ!」

P(まずい…目が本気だ、このままじゃ…)

春香「黒咲さん…」

P(春香、危険だ!)

春香「前にあなたのライブを見てましたけど…」

春香「黒咲さんのライブ…、楽しそうじゃありませんでした」

黒咲「何…?」

春香「私たちのライブは、みんなを幸せにすること」

春香「だけどあなたのライブは、みんなを幸せにしようという意思を見せてない」

春香「いくら歌とダンスが上手でも、形だけのパフォーマンスは正直面白くないと思うんです」

春香「楽しくないですよね、こんなライブ…」

黒咲「勘違いするな、俺は好きでアイドルをやっているわけではない」

黒咲「仲間を取り戻すためにアイドルをやっているんだ、貴様らみたいに遊びでやっているのとは違う!」

春香「そんな…私たちだってトップアイドルになるという目標があるんですよ!」

春香「遊びでやっているわけではありません!」

黒咲「信用できるか!」

P「俺たちはアカデミアと何の関係もないんだって、信じてくれ!」

黒咲「本当にアカデミアではないならデュエルで証明しろ!」ジリッ

P「黒咲…もしもお前にデュエリストとしてのプライドがあるのなら」

P「ここはアイドルらしくライブで勝負しろ!」

黒咲「ライブだと!?」

「ねぇ、あそこにいるのって黒咲隼と天海春香じゃない?」

「本当だ、ライブが何とかいってたけど?」

「もしかして決闘? だとしたら大ニュースだ!」

春香「そ、そうなんです! 私、黒咲さんとライブの申し込みをします!」

黒咲「っ…!?」

「マジかよ、こりゃ見ものだぜ!」

黒咲「貴様ら、俺をはめたな…」

春香「アイドルはアイドルらしくライブで勝負するべきです」

黒咲「…いいだろう、そこまで言うならライブで相手になってやる!」ダッ!

P「ふぅ~、危なかったな」

P「だけど彼の気迫、凄まじかった…」

春香「はい、今の私たちじゃまだ勝てない…」

春香「ここは早いうちに完成させないといけませんね」

黒咲(みんなを楽しく…)

黒井「どうしたんだ、かなり思いつめているじゃないか」

黒咲「貴様には関係ない」

黒井「ふん、無愛想な奴だ」

黒井「まあいい…、お前、765プロからライブバトルを申し込まれたじゃないか」

黒井「せっかくの機会だ、貴様の全力をお見舞いしてやれ」

黒井「今度こそ奴らを叩き潰せ、そうすれば赤馬霊王も悔しがるだろう」

黒井「融合の手先を一人残らず潰すのだ、ハートランドを、そして貴様の妹を救うためにな、わかったか」

黒咲「…」

黒井「どうした?」

黒咲「本当にあいつらはアカデミアの手先なのか?」

黒咲「あいつらはとても戦士とは思えないが…、何より純粋すぎる」

黒咲「それにあの目、かつて俺の仲間たちがデュエルを楽しんでいた目と類似している、それ以前に戦う意思すら感じられない」

黒井「融合次元のものは猫をかぶって行動するものが多い」

黒井「そして本性を表すときは今までの媚びた態度が嘘のように豹変するのだ」

黒井「私はそんな奴を何度も見た、あいつらも例外ではない」

黒井「わかったらレッスンをしろ、時間がもったいない」

黒咲「………」

春香「ゆ、融合解除…」

響「と…とてもきつかったぞ…」

雪歩「体が動きません…」

P「よし、みんなよく頑張ったな」

P「これなら黒咲隼に対抗できるはずだ」

千早「もう私から教えることは何もないわ」

千早「それじゃあ私はアメリカに戻るわ」

P「もう帰るのか、もっとゆっくりしてくれてもいいじゃないか」

千早「向こうにも待っててくれる人たちがいるので」

千早「それじゃあ、応援してるから頑張ってね」

春香「うん、ありがとう!」

ライブ会場

黒井「では頼んだぞ、存分に暴れてくるがいい!」

黒咲「言われるまでもない」

P「黒咲…」

黒井「おやおや、765プロのへっぽこプロデューサーじゃないか」

P「黒咲…、お前に本当のアイドルを、エンタメライブを教えてやる」

P「そして俺たちが真面目にみんなを楽しくさせようとしていること」

P「俺たちがアカデミアと関係がないことを証明してみせる!」

黒咲「いいだろう」

P「それじゃあステージで」

黒井「お、おい…私のことは無視か」

ワアアアアアアアアアアアアアアアア!

黒咲「~~~~~~~♪」

P(前より格段にうまくなってる…だけど…)

黒井「どうだ、思い知ったか!」

黒井「見ろ彼の動きを、歌唱力を、ビジュアルを!」

黒井「貴様らでは到底敵わない、諦めて降参するんだな!」

P「確かに黒咲は以前より遥かに上回る動きと歌を披露してくれた」

P「だがこんな形だけのライブ、デュエリストとしての力を身につけた俺たちには通用しない」

黒井「何?」

P「観客たちは形だけの歌と形だけの踊りを見て満足していた」

P「こんなので満足するなら俺たちがこれを上回るパフォーマンスを見せたらどうなるか、わかりますか?」

黒井「ふん、できるものならやってみろ、私は特等席でじっくりと見物させてもらう」

春香「皆さん、今日は集まっていただいてくれてありがとうございます」

春香「お礼に今日は皆さんを私たちと同じ最高の舞台にたたせて上げます!」

雪歩「戦いの殿堂に集いしアイドルたちが」

響「仲間と共に地を蹴り、宙を舞い、ステージ内を駆け巡る!」

春香「見よ、これぞ、ライブの最強進化形、アクションライブ!」

P「春香、特訓の成果を見せてやれ!」

春香「魔法カード、超融合発動!」

春香「手札を一枚捨て、融合します!」

黒咲「融合だとォ…!」

春香「私が融合するのは、この場にいる皆さんの魂!」

黒咲「何!?」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

P「心配したけど、うまくいったな、超融合」

黒咲「何だこの感じは…まるでステージの上にいるみたいな感覚だ」

黒咲「いったい何をした?」

P「超融合でみんなの魂を春香が一つにしたんだ」

P「つまり今の状態はみんなが春香であり春香がみんなとなっている」

P「感じないか? 今俺たちはステージの上に立っているみたいじゃないか」

P「春香の視点から見てみろ、とても楽しいとは思わないか?」

黒咲「…」

P「アイドルもデュエリストもみんなを楽しくする存在にはかわりがない」

P「君にとってアイドルは仲間を救うための手段に過ぎない」

P「そんなんでは観客の心を捕らえることなんて無理だ」

P「デュエルだってそうだ、一方的の試合だったらみんなを楽しませることなんてできないだろ?」

黒咲「くっ…」

ユート「彼女たちはみんなを楽しませようと必死になって戦っている」

黒咲「ユート…」

ユート「そんな彼女たちがあのアカデミアの手先だと本当に思えるか?」

黒咲「…だが、黒井は確かに…」

ユート「隼、本当に彼女たちは融合次元も赤馬霊王とも関係がない」

ユート「お前は騙されているんだ、あの男に」

ユート「お前は俺とあの男、どっちを信じるんだ?」

黒咲「………ならなぜあいつはハートランドのことを…」

ユート「彼がもしハートランドの情報を赤馬霊王に伝えた密告者だとしたら?」

黒咲「!?」

ユート「これを見ろ、俺が手に入れた961プロのデータだ」

ユート「これを見ると彼はアカデミアがスタンダードに送り込んだ刺客の一人」

ユート「言うなれば下っ端だ」

黒咲「…俺はこんな奴のためにあんな真似を!」

春香「やりましたよ、プロデューサーさん、ついに勝ちました!」

響「体の震えがまだとまらないぞ!」

P「よく頑張ったぞ、みんな!」

黒咲「…」

雪歩「ひぃ…!」

響「黒咲!?」

黒咲「すまなかった」

響「えっ?」

黒咲「騙されたとはいえ、お前たちに恐怖を味合わせてしまった」

黒咲「申し訳ない」

春香「あ、頭を上げてください! いいんですよ、あなたも被害者でしょ!」

黒咲「だが…」

黒井「そこまでだ!」

P「黒井社長!?」

黒井「いつまで待たせるのかと思ったらこんなところで油を売ってたのか」

黒井「妨害工作をこれでもかとしたのに最後の最後で貴様は負けるとは…、使えん奴だ」

黒咲「貴様…俺を騙したのか!?」

黒井「何?」

黒咲「俺は貴様から彼女たちがアカデミアのものだと聞いて動いていた」

黒咲「だが実際は違った、貴様のほうこそがアカデミアの手先だった!」

黒咲「瑠璃も赤馬零王もハートランドを救う方法も全部俺を騙すための嘘だったのか!?」

黒井「ふん、私に意見するなど百年早い!」

黒井「貴様など所詮私の野望を達成させるための駒に過ぎんのだ!」

黒咲「なん…だとぉ…!?」

黒咲「俺は貴様のためにこんな無様な真似をしていたのか!?」

黒井「黙れ黙れ黙れェ! 駒が私に逆らうんじゃない!」

P「黒井社長、あなたは高木社長の個人的な恨みで彼らを巻き込んだのですか?」

黒井「ああ、俺は高木のやつと決別してアイドル事務所を作った」

黒井「もちろん私のことだ、当時でも高木を上回る力を得ていた…」

黒井「だが王者として頂点に立つにはもっと金と権力が必要だったのだ!」

黒井「そんなある日、赤馬霊王に出会った、エクシーズ次元の情報を提供すれば金をたんまりもらえると聞いてな」

ユート「そしてアカデミアの一員となり情報提供した…」

黒井「そうだ、おかげで昔より多くの富と名声を得た、占領されたエクシーズ次元には感謝してるよ」

黒咲「腐ってるぞ貴様ッ!」

黒咲「個人的な恨みのためにハートランドを、仲間を、瑠璃を…よくも…!」

黒井「しかしこんなことを知られては貴様らを生かしておくわけにはいかん」

黒井「私に逆らったことを後悔させてやる!」カチャ

黒咲「貴様は仲間たちだけでなく俺のデュエリストとしての誇りを傷つけた…!」

黒咲「俺を騙したことを後悔させてやる!」カチャ

黒井・黒咲「デュエル!」LP8000

黒咲「俺のターン」

黒咲「俺はRR-バニシング・レイニアスを召喚」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスの効果で、RR-トリビュート・レイニアスを特殊召喚」

黒咲「RR-トリビュート・レイニアスの効果発動、デッキからRR-レディネスを墓地に送る」

黒咲「さらにRR-ネストを発動、デッキからRR-バニシング・レイニアスを手札に加える」

黒咲「俺は二体のRRモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!」

黒咲「現れよ! ランク4、RR-フォース・ストリクス!」

黒咲「RR-フォース・ストリクスの効果発動、オーバーレイネットワークを一つ使い」

黒咲「デッキからRR-バニシング・レイニアスを手札に加える」

黒咲「俺はターンエンド」

黒井「伏せなしでターンエンドだと? 舐めた真似を」

黒井「ならこれで貴様の敗北は確定だ、私のターン、ドロー!」

黒井「私は古のルールを発動!」

黒井「効果で手札からブラックマジシャンを特殊召喚する」

黒井「さらにカップ・オブ・エースを発動、当然正位置だ、カードを二枚ドロー」

黒井「私は召喚僧サモンプリーストを召喚、効果で守備表示になる」

黒井「召喚僧サモンプリーストの効果で魔法カードを一枚捨てデッキからモンスターを特殊召喚する」

黒井「私は強欲で謙虚な壺を捨て、E・HERO プリズマーを特殊召喚」

黒井「E・HERO プリズマーの効果発動!エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ」

黒井「そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから墓地へ送る」

黒井「私が見せるのは超魔導剣士-ブラック・パラディンだ」

黒井「プリズマーの効果で素材のブラック・マジシャンを墓地に送る」

黒井「私は二体のモンスターでエクシーズ召喚、ランク4、タイガスタ・エメラル!」

黒井「タイガスタ・エメラルの効果発動! エクシーズ素材を取り除き、墓地から通常モンスターを特殊召喚する」

黒井「蘇れ! ブラック・マジシャン!」

黒井「さらに二体のブラック・マジシャンでエクシーズ召喚!」

黒井「現れろ、幻想の黒魔導師!」

黒井「幻想の黒魔導師の効果発動、素材を一つ取り除き、デッキからブラックマジシャンを特殊召喚する!」

黒井「さらにブラックマジシャンにティマイオスの眼を発動、エクストラデッキから超魔導剣士ブラック・パラディンを融合召喚!」

黒井「さらに魔法カード、死者蘇生を発動! ブラック・マジシャンを特殊召喚だ!」

春香「今の黒井社長の場には、えーと…」

P「攻撃力2900のブラックパラディン、2500の幻想の黒魔導師とブラック・マジシャン」

P「そして1800のタイガスタ・エメラルだ」

P「全部足した攻撃力は9700だ」

黒井「バトルだ! 私はブラック・マジシャンで貴様のモンスターを攻撃だ」

黒井「そしてこの瞬間、幻想の黒魔導師の効果発動!」

黒井「魔法使い族の通常モンスターの攻撃宣言時、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動できる」

黒井「選択したカードをゲームから除外する!貴様の邪魔な壁モンスターを除外だ!」

P「まずいぞ! 今の黒咲の場はがら空き…このままだとやられる!」

黒井「止めだ!」

黒井「ブラック・マジシャンで攻撃だ! ブラックバーニング!」

黒咲「俺は墓地からトラップ、RR-レディネスを発動!!」

黒咲「このターン、俺はダメージを受けない」

黒井「くっ…姑息な手を…、だが所詮は一時しのぎの延命処置にすぎん」

黒井「次のターンで貴様を沈めてやる! ターンエンド!」

黒咲「貴様に次などない」

黒井「何!?」

黒咲「貴様は何度も俺にアイドルの仕事をさせ、俺を利用し続けた」

黒咲「俺はそれでも仲間のためだと割り切り、貴様の言うことを聞いてきた」

黒咲「だが俺はもはや、貴様の言いなりになる駒ではない!」

黒井「ふん、今の貴様に言われても何の恐怖も感じない」

黒咲「俺のターン!!」

黒咲「俺は手札から死者蘇生を発動!」

黒井「ブラックパラディンの効果で手札を一枚捨て発動を無効にする」

黒井「せっかくの逆転の手段を失ってしまったな、かわいそうに」

黒咲「俺は手札からRR-バニシング・レイニアスを召喚」

黒咲「さらに二枚目のRR-バニシング・レイニアスを特殊召喚」

黒咲「俺は二体のRR-バニシング・レイニアスでエクシーズ召喚!」

黒咲「現れろ! RR-フォース・ストリクス!」

黒咲「RR-フォース・ストリクスの効果でデッキからRR-トリビュート・レイニアスを手札に加える」

黒井「たかがモンスターを並べただけではないか、それでどうやって私を倒す?」

黒咲「俺はRUM-アストラル・フォースを発動!」

黒咲「自分フィールドのランクが一番高いエクシーズモンスター1体を対象として発動できる」

黒咲「その自分のモンスターと同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスター1体を」

黒咲「対象のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する」

黒井「何!?」

黒咲「俺はランク4のフォース・ストリクスでオーバーレイ!」

黒咲「誇り高きハヤブサよ英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろォ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!!」

RR-レヴォリューション・ファルコン「ピヨオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」ATK2000

P「ランクアップ!?」

黒井「…はん、強がり言っておきながらたったの攻撃力2000?」

黒井「私の優勢には変わりないではないか!」

隼「果たしてそうかな?」

黒井「…ふん、まだ強がりを言うか、貴様の場には伏せカードすらないではないか」

黒咲「黒井社長、彼を挑発してはいけない!」

黒咲「RR-レヴォリューション・ファルコンは攻撃する時、全てのモンスターに攻撃できる」

黒井「だからどうしたというのだ? 攻撃力2000では私のモンスターを倒せんぞ!」

黒咲「RR-レヴォリューション・ファルコンの攻撃!」

黒咲「このカードが特殊召喚された表側表示モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する」

黒咲「そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする!」

黒井「何!?」

春香「黒井社長のモンスターが全部攻撃力0に…!」

ブラック・マジシャン ATK2500→0

幻想の黒魔導師 ATK2500→0

ブラックパラディン ATK2900→0

タイガスタ・エメラル ATK1800→0

黒井「あ…ああっ…」ガタガタ

黒井「こ、このままじゃ…ライフがゼロに…」

黒咲「先ほどの威勢はどうした?」

黒井「ひっ…ひいぃいぃいい!」

黒井「に、逃げないと…」

ユート「させるか!」ヒュン!

グサッ

黒井「があ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!? 手にカードがあ"あ"あ"あ"あ"あ"!?」

ユート「今だ、やれ!」

黒咲「バトルだ、俺はレヴォリューション・ファルコンで攻撃だ!」

黒井「た、助けてぇぇえぇえぇ! お許しくださいぃいぃいいい!」

黒咲「行けぇ!!! RR-レヴォリューション・ファルコン!」

黒咲「革命の火に焼かれて、散れ!」

RR-レヴォリューション・ファルコン「ピヨオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

黒井「ぎぃやぁあぁぁあぁぁぁぁぁあああああ!」LP8000→0 ピー

黒井「あ…ああ…」

黒咲「…」

黒井「わ、わかった…融合次元の情報も全て話す…だから…」

黒咲「瑠璃はどこだ? 何をされている?」

黒井「し、知らない…私は知らない…」

黒咲「そうか…、なら消えろ」

ピッ

黒井「や、やめ…」ピカーン

響「…な、何がどうなって…」

P「黒井社長は!?」

ユート「あれだ」

黒井(カード)「」

雪歩「カ、カード?」

ヒュウウウウウウウウウウウウウウウ

春香「あ、カードが風に飛ばされて…」

黒咲「…迷惑をかけてしまった、すまない…俺のせいで君たちに…」

P「いや、別にいい、もう過ぎたことだ」

ユート「隼…」

黒咲「すまない、ユート」

ユート「もういい、何も言うな」

ユート「次は気をつければ良いだけだ」

黒咲「ああ…」

春香「これからどうするんですか?」

黒咲「瑠璃を探しにまた旅立つ、もう会うことはないだろう」

春香「そうですか」

P「君たちとはアイドルとして会ってみたかった」

黒咲「……」

P「もしも戦いが終わったら、またアイドルをやらないか?」

P「正直もったいないぜ、せっかくの才能をこのままにしておくなんて」

P「今度は黒井社長の犬としてではなくて、純粋なアイドルとして戦ってみたいんだ」

黒咲「…考えておこう」

ユート「それじゃあ俺たちはこれで」

P「ああ、じゃあな」

黒咲「行け、RR-ライズ・ファルコン!」

RR-ライズ・ファルコン!「ピヨオオオオオオオオオオオオオ!!!」

バサアアアアアアアアアアアアアア!!!

雪歩「…あっという間でしたね」

響「次あう時はアイドルとしてかな?」

春香「なんかまたライバルが増えましたね」

P「おいおい気が早いぞ、まだ決まったわけでもないのに」

春香「それもそうでした」

P「さて、帰るか、みんなが待ってる」

三人「はい!」

黒咲「……なあユート」

ユート「なんだ?」

黒咲「俺が仮にアイドルデビューするとしよう」

ユート「ああ」

黒咲「瑠璃は喜ぶと思うか?」

ユート「わら……喜ぶだろうな」

黒咲「そうか…」

黒咲(なら戦いが終わったら、やってみるとしよう)

黒咲(みんなを笑顔にできるアイドルに)

終わり

叫んでないのに叫んだり過剰なシスコン扱いされている黒咲さん
カイトの罪は重い

黒咲「俺はランク4のフォース・ストリクスでオーバーレイ!」

黒咲「誇り高きハヤブサよ英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろォ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!!」

RR-レヴォリューション・ファルコン「ピヨオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」ATK2000

P「ランクアップ!?」

黒井「…はん、強がり言っておきながらたったの攻撃翌力2000?」

黒井「私の優勢には変わりないではないか!」

隼「果たしてそうかな?」

黒井「…ふん、まだ強がりを言うか、貴様の場には伏せカードすらないではないか」

P「黒井社長、彼を挑発してはいけない!」

黒咲「RR-レヴォリューション・ファルコンは攻撃する時、全てのモンスターに攻撃できる」

黒井「だからどうしたというのだ? 攻撃翌力2000では私のモンスターを倒せんぞ!」

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