提督「最近俺の私物が盗まれてるような気がするんだが」 (121)


大淀「えっ、提督の私物がですか?」

提督「ああ、正確には同じ物の新品と取り替えられてるっぽいんだよな」

大淀「それはつまり、提督がそれによって損害を受けているわけではないということですか?」

提督「んー、まあな。わざわざ買い直さなくて言い分、得と言えば得なんだが、なんか気持ち悪くないか?」

大淀「たしかにそうですね……それで、いったいどんなものが取り替えられているのですか?」

提督「そうだな……例えばこの>>5なんかがそうだ」

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シャツ


大淀「シャツ……ですか?」

提督「ああ、そうだ。どんなに汚しても洗濯に出すとなぜか新品同様になって帰ってくるんだよな」

大淀「それってただ単に洗濯で汚れがちゃんと落ちただけなのでは?」

提督「俺も最初はそう思ったんだが、本来なら洗剤の臭いがしてるはずなのに新品みたいな臭いだったり、穴をあけても戻ってくると無くなってたりと、どう考えても元のシャツじゃなかったりするんだよな」

大淀「なるほど、それはたしかに何者かが提督のシャツを交換してると思って間違いないでしょうね」

提督「ああ、だから洗濯担当の艦娘に話を聞いたりもしたんだが、みんな知らないって言うんだよなぁ……」

大淀「……その中の誰かが嘘をついていて、本当は提督のシャツを交換してるということもありえますね。この鎮守府の警備は万全ですし、外部の者の犯行ではないでしょう」

提督「やっぱそうなるか……正直、皆を疑いたくはないし、そもそも俺のシャツなんかを盗む理由がわからんのだが」

大淀「……盗んだ理由はおそらく、>>15かと」

弥生

提督「はい? ……悪い、もう一度言ってくれないか?」

大淀「ですから、盗んだ理由はおそらく、提督の汗の匂いが媚薬だからなのだと思います」

提督「……あのなぁ、俺は割とまじめに相談してるんだぞ? そういう意味のわからない冗談はやめてくれ」

大淀「いえ、冗談で言っているわけではありません。以前提督の汗を分析した際、提督の汗にはうちの艦娘にかぎり、媚薬と同様の効果があると判明してます」

提督「は、はぁ!? ……おいおい、冗談だろ? というか、いつ俺の汗を分析した? そんなことをしてたなんて初耳だし、そもそもなんでやろうと思ったんだよ……」

単発は安価下にする

大淀「それは以前から提督の臭いを嗅ぐとムラムラすると言う相談が何度もあったので、その原因を調べるため、勝手ながら調査をさせていただいていたんです」

提督「ムラムラて……」

大淀「ちなみに提督の汗の匂いには媚薬効果だけでなく依存性もあるとのことです」

提督「俺の汗は酒やたばこか!」

大淀「なので、私のように普段から提督と接する機会の多い方ならともかく、そうでない方からすれば、提督の汗がしみこんだシャツはのどから手が出るほど欲しいはずです」

提督「……ん?」

大淀「つまり、犯人はうちの艦娘の誰かで間違いないと思います」

提督「お、おう……とりあえず、俺の汗云々については置いといて、盗んだ犯人について大淀は何か心当たりあるか?」

大淀「そうですね、おそらく……>>30さんあたりが怪しいかと」

叢雲

提督「は? なんだって?」

大淀「……私が怪しいと思います」

提督「自分が怪しいってお前、それはお前がやったってことでいいのか?」

大淀「はい、確信はありませんが、もしかしたら無意識のうちにやってしまっているかもしれません……」

提督「無意識って、そんなことありえるのか?」

大淀「ええ、無くはないと思います。それほどまでに提督の汗の臭いは魅力的ですから」

提督「いや、汗の話はいいから……というか、もしも本当にお前がやってたんだとしても、ちゃんとした証拠がないと信じられんぞ」

大淀「たしかにそうですね……わかりました。提督、私のボディチェックをお願いします」

提督「はい?」

大淀「もしかしたら、私が犯人であるという確かな証拠が身体のどこかにあるかもしれません」

提督「いや、それなら自分で調べればいいんじゃないか?」

大淀「いえ、それだと無意識のうちに証拠を隠蔽してしまうかもしれません」

提督「だが、流石に男である俺がお前のボディチェックをするのは不味いだろ。誰か呼んだ方がいいんじゃないか?」

大淀「犯人が確定していない状態で誰かに頼むのも駄目だと思います。頼んだ相手が真犯人で私に罪を着せるという可能性もありますし」

提督「なんだか、めんどくせぇな……」

大淀「と言うことで、提督。ボディチェックをお願いします」

提督「はぁ……わかった。一応、変なところは触らないように気をつけておくが、あとで文句言うなよ?」

大淀「はい、むしろ全身くまなく調べてください」

提督「はいはい……」

さわさわ

大淀「あっ……んっ……」

提督「……」

さわさわ

大淀「あんっ……ぅんっ……はぁ……」

提督「……大淀、頼むから変な声を出すのはやめてくれ」

大淀「す、すみません、こんな間近で提督の匂いを嗅いだのは初めてでして、なれてるはずの私でもちょっとくらくらしています……」

提督「お、おう……あの話ってマジでマジだったのか……すぐ終わらせるからちょっと我慢してくれ」

大淀「は、はい……はぁ……」

さわさわ

提督「……ん?」

大淀「んっ……ど、どうしました?」

提督「これは……>>50?」

ローター

ビイイィィン

大淀「ああ、それは秘書艦に任命されたときにいつも身につけている物なので気にしないでください」

提督「いやいや、気にするわ!」

大淀「すみません、これをつけてないと、まともに仕事をすることができないくらいムラムラしてしまうので、秘書艦に任命されたときは必ず身につけているんです」

提督「汗か? 俺の汗が悪いのか!?」

大淀「いえ、私の忍耐力のなさが悪いんです……とにかくこれのことは気にせず、ボディチェックを続けてください」

提督「……うん、そうだな。今のは見なかったことにしよう……続けるぞ」

大淀「はい」

さわさわ

提督「ん?」

大淀「はぁ……んっ……どう、しました?」

提督「これは……>>60?」

メガネは変態だからね


大淀「ああ、それは予備の眼鏡です」

提督「へぇ、普段から予備の眼鏡を持ち歩いてるなんて、真面目な大淀らしいな……じゃ、続けるぞ。あとちょっとで終わるから我慢してくれ」

大淀「はい」

さわさわ

提督「……ん?」

大淀「あんっ……はぁ……はぁ……ど……ました?」

提督「これは……>>70?」

ぐっしゅりと濡れた提督のシャツ

大淀「あっ……」

提督「……これって、俺のシャツだよな?」

大淀「……はい」

提督「なぜかびしょ濡れではあるが、間違いなく俺のシャツだよな?」

大淀「…………はい」

提督「これはいったいどういうことだ、大淀?」

大淀「すみません、私がやりました」

提督「無意識のうちにか?」

大淀「いいえ、本当は無意識なんかではなく、はっきりとした意識を持ってやりました」

提督「ん? そうなのか? なら、なぜ最初に自分がやったと言わずにわざわざボディチェックなんかさせてバレるようなことをしたんだ?」

大淀「……そうすればより近くで生の臭いをかぐことができ、さらに提督から身体の至るところ触れてもらえると思ったからです」

提督「うわぁ……」

大淀「そ、そんな目で見ないでください……はぁ……仕方ないんです、提督の匂いが私を……はぁ……」

提督「お、大淀……?」

大淀「はぁ……はぁ……提督……>>80

夜戦お願いします

提督「げ、限界……?」

大淀「もう……はぁ……本当に限界なんです……はぁ……提督っ!」

どんっ

提督「わっ!? 痛っ……お、大淀?」

大淀「ふ……ふふ……」

がしっ!

提督「!? 何をする大淀!? は、離せ!」

大淀「嫌です、放しません……暴れても無意味ですよ。私はあなたと同じ人間ではなく、艦娘なのですから……うふふっ」

提督「お、大淀……?」

大淀「……そもそも提督がいけないんですよ? 私たち全員とケッコンしておいて誰にも手を出さないなんて、私たちのことを何だと思ってるんですか?」

提督「な、何って……みんな大事な部下で仲間だと思ってる」

大淀「部下で仲間なのにケッコンしたんですか?」

提督「あのな、ケッコンといっても仮だぞ? ふざけた名前だが、ケッコンカッコカリはあくまで艦娘を強化するための制度だと俺は思ってる。だから、俺はお前たち皆に強くなって貰うためにやったわけで、下心なんてあるわけないだろ……」

大淀「そうですか、提督は私たちのことを何も理解してないようですね」

提督「まあ、エスパーじゃあるまいし、全てを理解しているつもりはない……だが、できる限り理解しようと思ってるぞ?」

大淀「いえ、そういう意味ではなくて……本当に提督は鈍感ですね」

提督「? どういう意味だ?」

大淀「>>85

私たちはあなたを、狂おしい程に愛してるんです

提督「んなっ!?」

大淀「やっぱり気づいてなかったんですね」

提督「……じょ、冗談だよな?」

大淀「冗談ではありません。そもそも仮とはいえ好きでもない人とケッコンなんてするわけ無いじゃないですか」

提督「だ、だがなぁ……」

大淀「信じられませんか?」

提督「ああ……悪いが、自分がお前たち全員に好意を持たれてると言えるほど、アレじゃないしな」

大淀「…………んっ」

ちゅっ

提督「!?」

大淀「ん……ふふ、私のファーストキス、やっと提督に捧げることができました……これでもまだ信じられませんか?」

提督「……あ、アホか、お前は!? 初めてならもっと大事なときにとっておけよ!」

大淀「ええ、今が大事なときだと思ったのでさせていただきました」

提督「あ、あのなぁ……」

大淀「……本当に提督のことを愛しています。もちろん異性として」

提督「それは……たまたま近くにいた男が俺だっただけで、勘違」

大淀「あ、そういうベタな説教はいいです」

提督「おい」

大淀「とにかく私は提督のことが好きです。心から愛していま
す……かつて一隻の艦だった私が、この世に人と同じような体と心を持って蘇ったのは、深海棲艦と戦うためだけでなく、きっとあなたと逢うためでもあったのだと私は思っています」

提督「……」

大淀「最初は海に戦うこともできない私をあなたは頼りにしてくれました。完全な復活を遂げ、再び海に出て戦えるようになった私をあなたは心から喜んでくれました。どんな困難な作戦でも私たちのことを第一に考え、一隻も欠けさせることをよしとせず、それでいてあなたの慎重かつ大胆な指示であらゆる海域を攻略することができました……そんなあなたと出会ったことで、私は恋を知り、人を愛することを知りました。これは私だけでなく他の方々もきっと同じでしょう」

提督「お、おう」

大淀「私たちはあなたを狂おしい程に愛し、あなたを狂おしい程求めています……だから、私たちは部下や仲間という関係よりももっと先の関係になりたいと思ってました。そんな私たちにとってケッコンカッコカリは提督が考えている以上に特別なものだったのですよ?」

提督「そう、だったのか……」

大淀「それだというのに、提督は鈍感すぎて私たちの気持ちには気づかないんですから……はぁ……私たちが欲求不満になるのも仕方ないと言えますね……はぁ」

提督「ん?」

大淀「と言うことで、>>90

夜戦、しましょ?

提督「待て、お前の気持ちは良くわかった。だが、こういうのは順序が大切だと思わないか?」

大淀「暴れられると困るのでちょっと拘束させていただきますね」

ぎゅぎゅっ

提督「お、おいっ!? そのロープはどこからだした!? 腕を縛るな!」

大淀「服も邪魔なので下は全部脱がしますね」

ぬぎぬぎ

提督「ベルトを外すな! や、やめろ! おいっ!?」

大淀「こ、これが提督の……とても大きくて……はぁ……すごい匂い」

くんくん

提督「ばっ、臭いを嗅ぐな! 話を聞け!」

大淀「わっ、熱い……それにぶよぶよしてやわらかいです……そういえば、元々艦なので船員の方々のを見たことは何度もありましたけど、こうやって匂いをかいだり触れたりするのは初めてですね……あ、硬くなってきました」

にぎにぎ

提督「うおっ!? さ、触んなバカ! やめろぉ!」

大淀「安心してください、提督。こういうときのために提督が隠し持っている本やDVDを見てしっかり勉強しましたから、大丈夫です」

提督「安心出来るか! 全然大丈夫じゃねぇよ!」

大淀「たしかこうやって涎を垂らしてから……」

提督「うあっ!? や、やめろおおおぉぉぉ!」


~翌朝~

提督「……やっちまった」

大淀「すぅ……すぅ……」

提督「むしろ、無理やり犯されたが正しいか……まあ、調子に乗ってたから途中で縄抜けしてお仕置きしてやったけどな」

大淀「んん……提督……?」

提督「起きたか、おはよう、大淀」

大淀「あ、おはようございます、提督」

提督「なあ、大淀」

大淀「はい」

提督「あー、なんだ……不本意だったとはいえやることやっちまったし、これからはお前のお望み通り、もっとお前のことをちゃんと考えるようにするつもりだ。だから、その……改めてこれからもよろしくな」

大淀「っ、はい! よろしくお願いします!」

提督「で、よろしくするにあたって一つ言いたいことがある」

大淀「何でしょうか?」

提督「俺の私物を取り替えるのはもうやめてくれ。それと、仕事中にローター使うのも」

大淀「…………わかりました。その代わり定期的に抱きしめていただけると嬉しいです」

提督「まあ、そのくらいなら……ふぅ、これでやっと俺の私物が常に新品だらけになるって言う怪奇現象は無くなるんだな……」

大淀「いえ、それはどうかと」

提督「えっ?」

大淀「たしかに私はシャツや下着等を何度か拝借させていただいてましたが、私が取りに行ったときにはすでに新品と取り替えられてたことは何度もありましたし、それ以外のものに関しては手を付けていないので、私以外の方々もやっているのだと思います……あのシャツも久しぶりに手に入れることができたものでしたし」

提督「な、に?」

大淀「それに言ったじゃないですか、提督のことが好きなのは私だけではないと」

提督「……つまり?」

大淀「おそらく、保有艦娘全員と関係を持たない限り無くならないと思います」

提督「……俺の身体は一つしかないんだが」

大淀「昨晩の提督を見る限り、かなりの絶倫のようですからきっと大丈夫でしょう……それに」

提督「それに?」

大淀「青葉さんが仕掛けた監視カメラで私と提督が次の関係となったことは青葉さんに知られているはずなので、きっと他の方々にもすでに知られているでしょう」

提督「青葉ーっ!」

大淀「今後は一部の方々からのアプローチが激しくなると思いますが、逃げ切ることは……無理でしょうね」

提督「俺はこれからどうなるんだ……」

大淀「素直に諦めて私たち全員を受け入れる以外に選択肢はないでしょうね」

提督「……」

大淀「それと、すみませんが今日はお休みをいただいてもよろしいでしょうか?」

提督「あ、ああ……」

大淀「ありがとうございます。実はまだお腹のあたりに違和感があって……はじめてって本当に痛いものなんですね」

提督「ああ……」

大淀「それでは私はこれで失礼させていただきますね。お疲れ様でした」

提督「ああ……」

大淀「あ、それと私の代わりに今日の秘書艦を誰にするか、早めに決めて連絡するようお願いしますね。では、失礼します」

提督「ああ…………はぁ……」

次の秘書艦>>110
おやすみ

秋雲

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