【艦これ】提督「雲龍と一日」 雲龍「そう……」 (30)


艦これ

提督と雲龍しか出てきません



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雲龍『マルゴーマルマルです。提督、朝になりました。さあ、活動開始です』





提督「……あぁ……………」

雲龍「だから、朝」ユサユサ

提督「……あと、五分」

雲龍「そう……」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「……いや、起こせよ」

雲龍「私もかなり眠いの。寝てもいい? 」

提督「あー……ダメだ。俺も起きる」ガバッ

雲龍「そう……早く着替えてきてね」クルッ

提督「待て。忘れ物があるぞ」

雲龍「? 」

提督「ちょっと合わせて……うん」チュッ

雲龍「ん」チュッ

提督「おはよう。行っていいぞ」

雲龍「……」

提督「どうした? 」

雲龍「……うがいもしてきて。臭いから」

提督「」



雲龍『マルロクマルマル。提督、朝食は何がいいですか? 私のと一緒でよろしいですか? 』





提督「……仕方ないだろ……朝なんだから……」モグモグ

雲龍「そうね。でも、それならやらければいいのよ。
普段はあんなことしないのに」モグモグ

提督「そもそもお前が」

雲龍「はい? 」

提督「……言葉にしてほしいって言ってたから」

雲龍「……そう」

提督「まったく……俺の純情は傷付いたね。これは償いが」

雲龍「……ん」チュッ

提督「! 」

雲龍「……ご飯粒が付いてたから」スクッ

提督「…………」

雲龍「提督? 」

提督「赤くなってるぞ」

雲龍「……あなたが悪いのよ」カァァ…



雲龍『マルナナマルマル。一汁一菜の朝食ですみません。少し量が足りなかったですか? 』





提督「…………」カリカリ

雲龍「…………」カタカタ

提督「……たまには代わってくれない? いい加減手首痛いんだけど」

雲龍「だめよ。それはあなたのサインと判が必要な書類でしょう?
私のはただの打ち込み作業だからあなたじゃなくてもいいの」

提督「ですよねー……はぁ……科学や技術が発展して時代が進んでも、
公文書は相変わらず電子にはならない。
あんまり恩恵は受けてない気がするなぁ」

雲龍「そうかしら」

提督「ん? 」

雲龍「私は……あなたがいるこの時代、嫌いじゃないわ」

提督「……」カリカリ

雲龍「……」カタカタ

提督「……早く終わらせるか。昼も一緒に食べたいしな」

雲龍「……そうね」



雲龍『マルハチマルマルです。さあ、提督。艦載機を積んで艦隊を発進させましょう』





提督「あー……あいつまた微妙な間違いしてやがる。
今度川内に言っといてくれる? 」

雲龍「いいけど……また? 」

提督「なんであんだけ騒ぐくせにコンスタントに夜戦と野戦間違えるかな」

雲龍「仕方ないわよ。……それに私たちはあくまで戦闘が至上命題だもの」

提督「……」カリカリ

提督(雲龍もやっぱ戦いたいのかな。ただ、俺も補佐が必要だしなぁ)

提督「……川内みたいにわかりやすければな」

雲龍「なにが? 」

提督「いや、ちょっとな。いつも助かってるよ、雲龍」

雲龍「そう……」

提督(まぁ、最近は表情が割と豊かなんだなって思い始めたけど)

雲龍「………………ふふっ♪ 」





雲龍『マルキューマルマル。艦載機は何がいいかしら。天山…? 流星…? 烈風もいいですね』





提督「勘弁してくれよ……艦載機もタダじゃねぇんだぞ」

雲龍「仕方ないじゃない。女の子の望みは叶えてあげるものよ」

提督「いや、指輪とかアクセより遥かに高いものを欲しがるのはちょっと」

雲龍「指輪をもらったんだからそれより上を望むのは間違いじゃないでしょう? 」

提督「……そうだが」

雲龍「それに……あなたはいつも結局は叶えてくれるから」

提督「そりゃな」

雲龍「……実は甘えられるの好きでしょう?
あなた、それでこの先大丈夫? 」

提督「たぶん」

雲龍「心もとないわね……」

提督「そのときは雲龍が俺を取り戻せよ。
大体お前が普段から甘えてくればいいんだよ」

雲龍「そうかしら」

提督「おう」

雲龍「……善処するわ」

提督「おう」



雲龍『ヒトマルマルマルです。提督、今搭載してる機体もなかなかですが……あの……あの……』





提督「あのさ」

雲龍「はい」

提督「さっきから一時間くらいしか経ってないから。
いくらなんでも早くない? 」

雲龍「提督が甘えられたそうな顔をしていたから」

提督「いや、どんな顔だよそれ」

雲龍「こう……なんというの、えぇーっと」

提督「…………甘えたいなら素直に言えばいいんだよ。ほら」グイッ

雲龍「ぁ……」

提督「なんでも艦載機に絡めるなよ。言われれば撫でたりハグしたりなんでもするぞ」ナデナデ

雲龍「…………ん」スリスリ

提督(まぁ、俺も似たような感じなのかな。
自分が抱きしめたいからって相手が素直じゃないっていう言葉で誤魔化してるし)ナデナデ

雲龍「…………ふふっ」スリスリ



雲龍『ヒトヒトマルマルです。提督、お昼は何がいいでしょうか? ご用意しますね』





雲龍「提督。お昼は何がいい? 」

提督「んー……お前」

雲龍「……真面目に」

提督「そうだなぁ……雲龍がつくってくれるならなんでも」

雲龍「それが一番困るのだけど」

提督「俺が好き嫌いないの知ってるだろ? 」

雲龍「でも、やっぱり喜ばれるなら一番のものがいいじゃない。
あなただって一応は私にも訊くでしょう? 」

提督「確かに」

雲龍「……それで? 」

提督「いや、でもなんでもいいよ。
俺にとっては雲龍がつくったものは一つのジャンルみたいなものだから。
どれも等しく一番なのさ」

雲龍「…………夜は楽しみにしていてね? 」

提督「おう。昼はだめみたいだしな」



雲龍『ヒトフタマルマル。お昼は戦闘配食でおにぎりにしてみました。どうでしょう? 』





提督「うん、美味いぞ」モグモグ

雲龍「それはどうも」

提督「しっかしあれだな。
自分以外の握ったものが食べられるようになるとは思わなかったよ」

雲龍「? 」

提督「お前は気にならないタイプか?
どうもちいさい頃から最近までは親のおにぎりも苦手でな」

雲龍「美味しくなかったとか? 」

提督「いや、普通に美味かったよ。むしろ他より美味いレベル。
単に俺が潔癖性でな。
そのおかげである日からは早起きしておにぎりだけは自作するようになったんだ」

雲龍「へぇ……」

提督「でも、お前のは不思議と嫌悪感がないからな。なぜか大丈夫だ」

雲龍「……私もあなたのおにぎりが食べたい。いいでしょう? 」

提督「まぁ、いいけど。たぶん、お前のおにぎりの方が美味いぞ」

雲龍「いいのよ。私が食べたいだけなんだから。
しっかり叶えなさい? 」

提督「お、おう。そのうちな」



雲龍『ヒトサンマルマルです、提督。お昼少しシンプルすぎましたか? すみません……』





提督「ふわぁ……眠い」カリカリ

雲龍「私も。お昼のあとはどうも鈍るわね」カタカタ

提督「おにぎりと漬け物にこんな力があると考えたら凄いことなのかもな」カリカリ

雲龍「結局シンプルでも豪勢でも同じなのだけどね。………そうだ」

提督「ん? 」

雲龍「膝枕、してあげましょうか? 」

提督「それはいいな。……ただ、執務が」

雲龍「私が目を通しておくから。あなたはあとでサインと判だけ捺せばいい」

提督「あぁ、じゃあ頼む。ソファに移動してっと………………お邪魔します」モゾモゾ

雲龍「いらっしゃいませ」

提督「…………」

雲龍「…………」タユン

提督(…………すげーな。顔が見えない)




雲龍『ヒトヨンマルマル。提督、輸送任務ももちろん構いませんが。積み荷は……あの……』





雲龍「…………む、また夕張の新兵装実験の上申、か」

提督「…………Zzz」

雲龍「…………こっちは別に見せなくてもいいわね」

提督「…………うん……う」

雲龍「? 」

提督「……う……りゅ」

雲龍「私? 」

提督「そっ……ではし……なよ」

雲龍「走る? 」

提督「…………揺れ……ぎ」

雲龍「揺れる? もしかして……これ? 」タユン

提督「……そっちには龍驤がいるだろうがっ……」

雲龍「…………」

提督「…………Zzz」

雲龍「……なんと不憫な」



雲龍『ヒトゴーマルマルです。そうですね。爆発するような積み荷はどうかと……はい……』





提督「うおぉぉぉぉぉ……! 」ガバッ

雲龍「きゃ、いやっなに? 」

提督「ふごっ……なんだ目の前が真っ暗に」

雲龍「……しっかりして。あと、息がかかって擽ったいからよけて」

提督「あ、あぁ……済まない。しっかし、本物はまだあってよかった」

雲龍「本物? 」

提督「夢でな。その、それがだな」」

雲龍「はぁ」タユン

提督「爆発した。で、お前がフラットになってた」

雲龍「いや、なによそれ。二時間近くそんな夢見てたわけ? 」

提督「……いや、これの前は別のだった。ただ、あれはもっと不憫でな。誰とは言わないが」

雲龍(……知ってるんだけど)



雲龍『ヒトロクマルマルです。提督、この時間は少しナーバスになりますね。
やはり潜水艦への警戒は厳としたいところです』






提督「潜水艦か」

雲龍「どうしたの? 」

提督「あぁ、哨戒任務に潜水艦の増員が決まったらしくてな。
ここにも近々何人か着任するんだと」

雲龍「そう……潜水艦は大事よ。それが仲間でも、敵でも」

提督「そうだな」

雲龍「…………」カタカタ

提督「…………」カリカリ

雲龍(もう、大丈夫。この時間だからってなんの問題もない。
今度は、私がやるだけだから)

提督「…………」カリカリ

雲龍「……」チラッ

提督「ん? 」

雲龍(彼もいるのだし、ね)





雲龍『ヒトナナマルマル。ふぅ……この時間を切り抜けたら一安心です。少し緊張します』





雲龍「…………Zzz」

提督「…………」カリカリ

雲龍「…………Zzz」

提督(少なくとも二時間は押し付けてたからなぁ……。
それにしても無防備な寝顔晒しちゃって)

雲龍「…………んぅ…………はっ」キョロキョロ

提督「おはよう。どうした? 」

雲龍「おはよう? それより敵は? やつらはどこ? やつらの所為で私の艦載機が」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「……顔洗ってこい。涎、ついてるぞ」カリカリ

雲龍「……行ってくるわ」カァァ……

提督「はいよ」



雲龍『ヒトハチマルマルです。提督、夕食の時間ですね。何になさいますか? えっと……』





提督「だから、お前」

雲龍「あと、何時間か待って。それとも……我慢できない」

提督「ん…………いや、我慢しとくよ」

雲龍「そう……賢明ね」

提督「今始めたらなし崩しにお前に溺れそうだしな。
毎日毎日とか寿命が縮みそうだ」

雲龍「…………私はむしろ伸びそうだけど」

提督「お、おう……」

雲龍「ええ」

提督「…………」カリカリ

雲龍「…………」

提督「…………」カリカリ

雲龍「……結局何が食べたいの? 」



雲龍『ヒトキューマルマル。時雨、どうしたの? えっ、差し入れ? ありがとう、助かります』





雲龍「…………どうするべきか」


ガチャ、バタン


提督「済まんな。資料室の整理してなかった所為で若干迷……お、またつくってくれたのか」スッ

雲龍「あっ……」

提督「ん? どうした」モグモグ

雲龍「えっと、あの……なんでもないわ」

提督「そうか。うん、美味いぞこれ。
さっきと少し違う味だけどこういうのもいいな」

雲龍「そう……それはよかった」

提督「さぁーってと。最後のラッシュで片付けちまうか! 」

雲龍(うーん……言うべきか、言わないべきか)



雲龍『フタマルマルマル。提督、時雨がおにぎりと沢庵の差し入れを持ってきてくれました』





提督「えっ? 」

雲龍「だから、あの……
さっきのおにぎりは私じゃなくて時雨が持ってきてくれた差し入れなの」

提督「そう、か」

雲龍「ごめんなさい。言わない方がいいかと思ったんだけど、
時雨が折角持ってきてくれたんだし」

提督「……………」

雲龍「……………」

提督「……悪くないな」

雲龍「え? 」

提督「いや、なんか潔癖性っていうか……あれ、克服したかもしれない。
別に時雨がつくっても、きっと他の誰かがつくってくれても大丈夫みたいだ」

雲龍「そう……」

提督「ここでお前や皆と戦って。きっと家族以上に思えたから」

雲龍「……」

提督「だから、きっと大丈夫なんだ。
自分ではないけどもう切り離せない仲間。
改めて考えるとこれは凄いことかもな」

雲龍「……よかったわね。私も同じ気持ち。時雨たちもきっと同じ気持ちよ」

提督「あぁ……そうだといいな」



雲龍『フタヒトマルマルです。提督、お昼と被っちゃいましたけど。
時雨のお握り美味しかったですね。うふふ』





提督「いや、さすがに許してくれよ」

雲龍「……怒ってない」

提督「いやぁ……怒ってないやつは怒ってないとはだな」

雲龍「怒ってなくても言うと思うけど? 」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督(まぁ、確かに聞きようによっては雲龍のも時雨のも変わらないって聞こえるけどさぁ。
あれ、感動のシーンじゃん? )

提督「うーんりゅーさぁん……許してくださいよぉ」

雲龍「……おにぎり」

提督「うん? 」

雲龍「明日の昼食はあなたのつくったおにぎりがいいなって。
なんとなくだけどそうしてくれればあなたも私も満足すると思うわ」

提督「おう。任せとけよ。それくらいなら毎日でもいいぞ」

雲龍「それはだめよ。私もつくってあげたいんだから 」

提督「お、おう」

雲龍「…………まぁ、いいわ。許してあげる」



雲龍『提督、フタフタマルマルです。もうすっかり夜ですね。静かになってきました』





提督「……終わった」

雲龍「……えぇ」

提督「なんか久方ぶりな気がする。こんな時間になにもかも終わったの」

雲龍「そうね。あなたも私も途中で居眠りしてたのに」

提督「いや、あれがあったからかもだぜ。
お前の膝に癒しの効果があったんだよ」

雲龍「そんな適当な」

提督「そうか? 雲龍は俺の膝に癒しの効果あると思わない? 」

雲龍「……」

提督「ん? どう? 」

雲龍「…………あなたが正しいかも」

提督「な? だろ? だから、これからは毎日昼は膝枕タイムをだな」

雲龍「それはだめ」

提督「えぇ……」

雲龍「だって……膝枕もいいけどあなたの顔が見えないんだもの」ボソッ



雲龍『提督、雲龍がフタサンマルマルをお知らせします。本日も大変お疲れ様でした』





提督「あぁ……さっぱりした」

雲龍「はい、ドライヤ」

提督「さんきゅ。でも、やっぱ風呂はヒノキだな」

雲龍「そう……じゃあ、私も入ってくる」スクッ

提督「おう。逆上せるなよ? 」

雲龍「そんなわけないじゃない。このあと……期待してるから」

提督「はいよ。それならちゃっちゃと入ってこい。
俺は酒でも用意してるよ」

雲龍「ええ」スタスタ

提督「…………」

提督(……あいつ、いつからかずっと俺の部屋にいるな。
自分の部屋に帰ってるのか? )



提督『深夜0時となりました』





雲龍「ん……はぁ……」

提督「……雲龍……すぐ赤くなるよな」

雲龍「それは、お酒の所為でっ……ぁ」

提督「そうか? 俺より強かったようっなっ」

雲龍「あぁっ……」

提督「…………素直に、な? 」

雲龍「……あなたから」

提督「うん? 」

雲龍「あなたから、言って? 」

提督「……」

雲龍「……」








提督「……愛してる、雲龍」

雲龍「……私も、よ」






おわり


天城さんこんにちはっ
とある星の住人としては、
雲龍姉妹にサンドされたい今日この頃

見てくれた方がいれば、ありがとうございました

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