姫「顔面キモッ!」騎士「黙れブス」 (56)

姫「こんなキモイのが私の許嫁だなんて有り得ないですわ!」

メイド(く、国一番のイケメン何ですが……)

騎士「はあ?テメェみたいな顔面崩壊人間が俺の許嫁?冗談だろ……」

騎士見習い(く、国一番の美女なんですけど……)

騎士「わりーけど王、婚約の話は無しにしてくれ。無理」

姫「お父様!是非とも蹴ってください!こんな気色の悪い男が近くにいるだけでこっちまでブスになりますわ」

騎士「それはこっちのセリフだボケェ」

姫「顔どころか中身まで残念とは……。救いようがないですわね」

騎士「叩き斬ってやろうか?」

スラァ

騎士見習い「騎士団長落ち着いて!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423395297

姫「お父様、奴をすぐに断頭台に連れていってくださいませ。空気が腐りますわ」

騎士「死ねっ」ダッ

騎士団「「だ、団長!!」」ガシィ

ワーワーギャーギャー

王「……」

スタスタ

占い師「ふぉっふぉっふぉっ……」

王「……占い師殿」

占い師「どうですかな」

王「見ての通りで」

占い師「でしょうな」

王「……」

占い師「……」

王「www」

占い師「www」

騎士「ガルルル……」ギロッ

姫「ムムム……!」ジロッ

騎士・姫「「オ"エ"エ"エ"エ"ェ」」

メイド「姫様!?」

姫「こやつの顔を見てたら胃の中のものが逆流してしまいましたわ……」ウエッ

騎士「ゲロ以下の顔がゲロ付けて多少はマシになったな」オエッ

姫「それはこっちのセリフですわ」

騎士「あ"あん?」ギロッ

姫「……」ジロッ

騎士・姫「「オ"エ"エ"エ"エ"ェ」」

王「確かに占い師殿の言う通りでしたな……」

占い師「お二人には悪いのですが……」

王「うむ、これは国の未来のためだ。仕方あるまい」

王「姫よ」

姫「はい、お父様!あやつを断頭台に連行するんですか?」フキフキ

王「今日からあの者と同棲ね」

姫「騎士見習い様とですか?」

王「許嫁の騎士とです」

姫「っ!」ダッ

メイド「誰か窓に向かった姫様を止めて!」

騎士「ブス1人消えるんだし止めなくてよくね?」

騎士団員「あんたは何言ってんだ!」ゲシッ

騎士「ぬあっ!?」

ガシッ

姫「えっ」

騎士「あっ」

パチクリ

騎士・姫「「オ"エ"エ"エ"エ"ェ」」

ギャーヒメサマー!?

ワーワーギャーギャー

王「これも国のため……、ですかな」

占い師「はい」

占い師「ですが、少々緩くした方が宜しいですかな」

王「うむ」

オエエエエェ........

翌日

騎士「なんだよコレ」

ジャラ

姫「何なんですか……、コレ」

ジャラ

メイド「え、えと、お二人が離れないようにするための鎖です!」

騎士「へぇ、なら斬るか」

ヒュッ

ガキィィィィィイン

騎士「ちょ、硬っ!?」

姫「軟弱者……」ボソッ

騎士「何か今言ったか」

姫「このクソ軟弱者と言いました」

騎士「そっか、命は惜しくないと」

姫「えぇ、貴方の命なんてアリ以下。貴方の命は全く惜しくなんてありませんわ」

騎士「ほざいてろブス」

姫「消え失せて下さいませんか、ブス」

バチバチ

メイド「はわわわ……」ガクブル

ツカツカ

王「朝から仲がいいのう、お二人さん」

姫「クソじz、お父様おはようございます」

騎士「王、今こいつ王にクソじz」

姫「黙りなさい!」グイッ

騎士「モガモガ!!」バタバタ

王「ほっほっほっ、仲が良くて何よりじゃ」

姫「目ん玉腐ってるんですか?」パッ

騎士「ぷはっ!テメェ、俺を殺す気か!」

姫「あら、ブス1人殺したところで罪にはなりませんわ。お掃除したのとなんら変わりのない事ですわ」

騎士「首から上無くなればいいのに」

姫「そういう貴方も」

王「ほっほっほっ」

王「わしはもう朝は済ませておるから、2人でゆっくり食べてくるんじゃ」

騎士「一人でゆっくり食べたいので鎖を外して下さい」

王「それは無理」

王「じゃあの」

ツカツカ

姫「お、お父様!」

姫「ちっ」

騎士「あー、だんだん外見と似たきったねぇ本性見せ始めたな」

姫「うるさいですわよ」

騎士「しっかしまあ、腹が減った。不本意だがこのまま飯食いに行くぞ」

姫「私とて不本意ではありますがそうせざるを得無いですわね」

ジャラジャラ

ジャラジャラ

占い師「おお、姫様に騎士様ではございませんか」

騎士「よお、胡散臭いじいさん」

姫「おはようございます、怪しいおじ様」

占い師「ふぉっふぉっふぉっ、こりゃまたお手厳しい」

騎士「ところであんたがなんでここにいるんだ?」

占い師「王からここで朝を取るように言われておりまして」

姫「はあ……」

姫(ここには王家の者しか入れないように術式が組まれている筈なのですが……)

占い師「それよりもお二方、鎖の調子はどうですかな」

騎士「コレ、テメェが作ったのか」

占い師「はい、その通りでございます。硬かったでしょう?」

姫「あら、こやつの力がヘボかった訳じゃ無かったんですの?」

騎士「テメェ……、一応俺は騎士団長だからな」

姫「身も心もブスですが、武芸の心得だけは神様もお情けでくれたんですわね」

騎士「ブスでも姫になれるなんてな。ちょっとは救いのある話かもな」

バチバチ

占い師「ふぉっふぉっふぉっ」

占い師「あまり仲が良過ぎますとガンガン鎖の強度は高くなりますぞ」

騎士「なっ……」

占い師「それでは私めはこの辺で」

占い師「ふぉっふぉっふぉっ」

スタスタ

姫「……」

騎士「……」

料理長「お食事の方が準備でk!?」

騎士「……」

姫「……」

料理長「……!コホン」

料理長「準備出来ましたのでお持ちします」

スタスタ

騎士「我ながらナイスアイディアだな」

姫「そこは認めて差し上げますわ」

騎士「横に並んで座る事により互いの顔を見ることなく食事が出来る……」

姫「食事を美味しく頂けて尚且つ汚物にせずに済む。一石二鳥ですわ」

騎士「だなブス」

姫「ですわブス」

騎士「……」

姫「……」

バチバチ

料理長(運びずれぇ……)

メイド「あの、私がお持ちしましょうか」

料理長「頼みました」ダッ

メイド「はぁ……」

メイド「お食事の方並べますね……」

コト、コト、

姫「メイド」

メイド「は、はい」

姫「髪のあるブスと髪のないブス、どっちが好き?」

メイド「え、えっと私は優しい人なら誰でも大丈夫です!」

姫「ふーん……」チラッ

騎士「なんだよ」

姫「貴方、何処にモテ要素があるのかしら」

騎士「顔だろ。顔アンド剣術」

姫「顔?B専でも逃げ出すようなお顔で?」

騎士「自分の顔を鏡で見ながらもう一度そのセリフが言えたら褒めてやるよ」

騎士「あー、ブスのせいで気分わりー」

姫「ほう……」

騎士「はっ……」

バチバチ

メイド「お、お食事が済みましたら呼んで下さい!では!」ダッ

メイド(美女とイケメンが互いにブスブス言い合う光景なんて見てるこっちが気分悪くなりますよ……)

騎士「あーうめー」モグモグ

騎士「横にブスじゃなくて美女がいたら更に美味いんだろうなー」チラッ

姫「あー、美味しいですわ」

姫「こんなブスが横にいるのにこの料理はいつもの半分程度の美味しさをキープしていますわ」モグモグ

騎士「……」

姫「……」

メイド「フォークを逆手に持つのはやめて下さい!」ダッ

姫「あら、まだ呼んでないわよ」

メイド「あ、えっと、まだお飲みを出していませんでしたので」

姫「そう……」

メイド「……」ドキドキ

コト、コト、

姫「……」ヒョイッ

ビチャ

騎士「……」

ポタポタ

メイド「……!!」

姫「あら、髪が下がって目元が隠れて多少は見やすくなりましたわ」

騎士「……」ヒョイッ

ビチャ

姫「……」

ポタポタ

騎士「お、髪がちょうどいい感じに垂れてさっきよりかは見やすくなったな」

姫「……」

騎士「……」

メイド「あわあわ……」

騎士・姫「「野郎ぶっ殺してやる!」」ガッ

ワーワーギャーギャー

メイド「ひぃぃぃぃい!」ガクブル

訓練場


騎士「おらテメェらしっかり剣振りやがれ!!」

騎士団員「「「おー!」」」ブンッブンッ

騎士「ブスが見えて気が散るかもしれねぇけど、ぶった斬るぐらいの気持ちでやりやがれ」

騎士団員「「「お、おー?」」」ブンッブンッ

姫「……」ニコッ

騎士団員「「「うおー!」」」ブンッブンッ!!

騎士「何だこいつら、あれか、B専か」

姫「貴方の目が腐ってるだけですわ」

騎士「確かに腐れそうだわブスの見すぎで」

姫「成敗!」ブンッ

騎士「うおっ!?」ヒュッ

姫「私、これでも剣術は少しかじっておりましてよ」ブンッブンッ

騎士「ちっ」ヒュッ

スラァ

ガキンッ

騎士「少しお灸を据えてやらないといけねぇようだな……」

姫「あら、それは困りました……、わ!」ビュッ!

騎士「クソがッ!死ね」ブンッ

騎士団員(あの至近距離で2人ともすげー……)ブンッブンッ

姫「ぜぇ……ぜぇ……」

姫「魔法は……ずるい……ですわ……」

騎士「だってよ、テメェのきたねぇ顔映し続けて俺の剣がサビたら嫌じゃん?騎士つっても魔法ぐらいは使うっつーの」

姫「さすがは騎士団長、その中身までがブスの塊ですわね」

騎士「死ね」

姫「死ね」

ワーワーギャーギャー

騎士団員(早く2人とも帰ってくんないかなぁ……)












こうして二人の奇妙な生活が始まった

翌日

騎士「おはようブス」

姫「おはようございます、ブス」

騎士「……」

姫「……」

バチバチ

更に翌日

騎士「今日は隣国の王子が来てるらしいな」

姫「ええ、それもかなりイケメンの」

騎士「テメェみたいなブス見に来るなんてよっぽどの変人なんだな」

姫「貴方のようなブスとは大違いのイケメンですわ」

隣国の王子(すんごいイケメンとすんごい美女がブスブス言い合ってる……)

帰国後、隣国の王子は「もう何がイケメンで何が美女なのか分からない」と言って部屋に引きこもった

更に後日


暗殺者「お命頂戴!」バッ

騎士「あ、どうぞ」サッ

姫「こいつのクソ以下な顔を持って行って下さいませ」サッ

騎士「は?テメェがそのきたねぇ顔持って行って貰えよ。首から下ならギリギリ愛せそうだし」

姫「あら、もしかしてネクロフィリアでして?本当に顔だけじゃなくて中身も終わってますわ」

騎士「少なくとも顔よりかは愛せるから別にそれで構わん」

姫「あー、さっさとこの空気汚染装置を殺してやって下さいませ」

暗殺者「な、ならばお二人のお命頂戴!」バッ

騎士・姫「「欲張んな!」」バキッ

暗殺者(り、理不尽……)ガクッ

何だかんだで彼らの生活は平和だった

しかし、


一年後

騎士「おはようブス」

姫「おはようございます、ブス」

バタバタ

ザワザワ

騎士「……今日は城が騒がしいな」

姫「ですわね」

騎士見習い「あ、団長!」

タッタッタッ

騎士「ん、どうした騎士見習い」

騎士見習い「どうしたじゃ無いですよ!今、大国からの軍隊がこっちに向かってるという情報が入ったんですよ!」

騎士「何……?大国だと……」

姫「大国……。我国の10倍以上の大きさの国でしたっけ」

騎士「よく分かってるなブス」

姫「あら、貴方もご存知でしたの?ブス」

バチバチ

騎士見習い「て、喧嘩してる場合じゃないですよ!」

騎士見習い「戦争になる可能性が高いので市民と王族の方はさっさと国外に避難しないといけないんですよ!」

姫「なるほど、これでようやくこのブスと繋がっている鎖が解けるんですわね」

騎士「あー、ようやくブスから開放されるのか」

占い師「ところがぎっちょん。その通り鎖は解けません」

王「姫は騎士と共にこの国に残り大国の軍隊を迎え撃つのだ」

姫「」

騎士「ザマァ」

姫「占い師殿!ちょっとこの後の展開を占って下さいませ!」

占い師「?はて」

騎士「いや占えよ。俺らの命運を」

占い師「ふぉっふぉっふぉっ、冗談ですよ」

占い師「ムムム……!」パアアア

占い師「出ました」

姫「そして如何に!?」

占い師「とにかくここを乗り切れば二人には良いことが待っておる」

王「そうだ」

姫「そっち系では無いですわ!」

騎士団員「王!早くお逃げを」

王「それではワシらは逃げとくから頑張りなさい」

占い師「それではまた会えたらお会いしましょう」

王「ほっほっほっ!」

占い師「ふぉっふぉっふぉっ!」

スタコラサッサッ

姫「」

騎士「ホントに逃げやがった……」

騎士団員「団長!戦争の準備は整っております!」

騎士「おい、しっかりしろブス」ペシッ

姫「はっ!」

騎士「こうなっちゃしょうがねぇ。やるぞ」

姫「……腹を抉らねばならないようですわね」

騎士「そうだな、俺は騎士団長だから前線に出なきゃいけねぇし本気で死ぬ覚悟ないと死ぬぞ」

姫「分かってますわ!貴方のようなブスより先に死なないように全力を尽くしますわ」

騎士「せいぜい顔面潰されてこちらが気持ち良く運べるように死ぬことだな」

姫「その言葉、そのままお返ししますわ」

騎士「……」

姫「……」

バチバチ

騎士団員「喧嘩してる場合じゃない!」


パカラパカラ


王「二人は大丈夫かのう」

占い師「もしダメだったら二人はそこまでだったということです」

王「ま、そうなった場合はワシらの生活もダメになるんじゃがな」

占い師「そうですな」

王「して、実際のところ、そちの占いでは二人はどうなっておるんじゃ?」

占い師「今のところ安牌ルートですな」

王「あれでか……」

占い師「あれでです」

王「まあ、戦で負けることは無いとは思うのじゃが……。果たして上手くいくかのう……」

占い師「いきます」キリッ

王「……」

占い師「……」

王「www」

占い師「www」

騎士「あー、テメェら全員配置に着いたかぁ」

騎士団員「「「おう!」」」

騎士「今回の戦争は、少し特殊で俺があんまり動き回れねぇから各自危険と感じたらwithdrawalするように」

騎士団員「「「おう!」」」

姫「あら、まるで私がお荷物のような言い方ですわね」

騎士「ブスでお荷物で救いようがないて言ってんだよ」

姫「死ねブス」ブンッ

騎士「おっと」ヒョイッ

騎士「うっし、じゃあ俺とブスが先人切って行くから着いて来い」

騎士団員「「「おーすっ!」」」

姫「皆さん!このナルシストブスが率先して顔面を潰されに行くそうなのでしっかりとサポートして下さい」

騎士団員「「「イエス!イエス!イエス!」」」

騎士「何をサポートさせようしてんだブス」

姫「あぁ……、ようやく貴方の汚い顔とお別れ出来ますわ」

騎士「テメェは首から下にお別れでも済ませとけ」

姫「……」

騎士「……」

騎士・姫「「死ねブス!」」

騎士団員(((最後まで喧嘩してる……)))orz


大国 クズダマリ王国陣営


クズダマリ将軍「奴らの動きを」

密偵「は、奴らはどうやらこちらを迎え撃つようです」

クズダマリ将軍「側近」

側近「将軍、我が軍の士気は今最高潮でございます」

クズダマリ将軍「ではそろそろ出撃するとしようかのう……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

側近「!?」

側近(空気が震えている……!)

クズダマリ将軍「我が国は今まで様々な屑な事をしてきた……」

クズダマリ将軍「弱小国を軍隊で取り囲み城に石を投げつけまくったり、楯突く国には訓練された鳩を大量に送り付け浄化を鳥の糞まみれにしたり、塩が足りない国には大量の砂糖をくれてやったりしてきた……」

側近(この国って本気にクズ)

クズダマリ将軍「しかし、そんな我が国を差し置いて全世界に向けてクズな事をしている国がある……」

クズダマリ将軍「それがあの国……」

クズダマリ兵士「「「クソッ!」」」

クズダマリ将軍「絶世の美女と超絶イケメン野郎が……」

クズダマリ兵士「「「互いにブスブス言い合ってる!」」」

クズダマリ将軍「世の中の全員がブスと言っているまさにクズの極みの行い!」

クズダマリ将軍「我々を差し置いてクズの極みを成し遂げおった……!」

クズダマリ兵士「「「クリーク!クリーク!」」」

クズダマリ将軍「だから我々は奴らを潰す」

クズダマリ将軍「我々がクズの極みだという事を証明するためにッッッッッ!!」

クズダマリ兵士「「「ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッッッッッッッッッッッッッッ!!」」」

側近(うるさいなぁ……)

タッタッタッ

伝令「しょ、将軍!」

クズダマリ将軍「どうした伝令。まだ定時報告の時間では無かったはずだが」

伝令「せ、先行部隊が全滅!奴らが目前に迫っております!!」

クズダマリ将軍「何!?5万がもうやられたのか!」

伝令「はい!もうほんとにすぐそこまd」

ドッカーン!

バチバチッ!

クズダマリ将軍「ぬっ!?」

騎士「おらぁ!道を開けやがれ!!」バチバチッ!

姫「そこをどきやがれですわ!」シュッ!ザシュッ!

クズダマリ将軍「側近!」

側近「きゅ~」

クズダマリ将軍「ちっ!」

騎士「オラオラオラオラァッ!」バチバチッ!

姫「吠えた姿はホントブスですわね。早く誰かこのキモい顔面を潰して下されませ」

騎士「あぁん?なになに、ちょっと肌を黒く焼きたいんだって?いいぜ、骨ごと焼いてやる」

姫「あら、もしかして耳まで悪いのですか、ブス」

騎士「何か俺に言いましたかぁ?ブス」

騎士・姫「「死ねブス!」」

クズダマリ将軍「美女とイケメンがブスブス言ってんじゃ」

クズダマリ将軍「ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!」ダッ

騎士・姫「「うるせぇぞブス!」」ガスッ!

クズダマリ将軍「うぼあっ!」

ドシャッ!

クズダマリ兵士「「「将軍!!!」」」

騎士「ん?こいつ大将だったのか?」

姫「そのようですわ」

騎士「あー、ブスブス叫び過ぎて疲れた。さっさと終わらせて帰るぞ、ブス」

姫「そんなの言わずもがなですわ、ブス」

騎士・姫「「死に晒せ、クズ」」

クズダマリ兵士「「「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」」」




チュッドーンドッコーンバッカーン........

クズダマリ兵士「「「」」」プスプス

騎士「ふう、ようやく終わったぜ」

姫「はあ、結局また明日もこのブスの顔を見なきゃいけないのですね」

騎士「それはこっちのセリフだ」

姫「キモいですわ!こっちを見ないで下さいませ」

騎士「んだとコラ、ブス」

ワーワーギャーギャー


















ユラッ


















クズダマリ将軍「幸せそうな二人を引き裂く凶刃!これこそまさにクズの極みィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!」ブンッ!



























騎士「なっ!?野郎まだ!?」

クズダマリ将軍「しねぇイイ!!!!」ビュオッ!

姫「えっ、」フラッ

ドテッ

姫(あ、あれ、体が……)

ビュン!

姫(私……、死……)

騎士「ッ!!」
















ザシュッ!

クズダマリ将軍「……!」ニヤッ

騎士「がっ……!」

ブシュッ!

ドサッ........

姫「え……」

姫「き、騎士……?」

クズダマリ将軍「安心せい!貴様もすぐさま後を追わせてやる!」ブンッ!

騎士団員「やらせはせんぞォっ!」ドッ

クズダマリ将軍「なにぃっ!?」

ズシャッ

クズダマリ将軍「ぐふっ……」

ドサッ

騎士団員「無事ですか姫様!?」

姫「わ、私は大丈夫ですが……。騎士が……!」

騎士団員A「衛生兵はいないか!?」

騎士団員B「まだ到着していません!」

騎士団員「大丈夫ですか、団長!」

騎士「……傷は割と浅そうなんだが、ゴフッ」

騎士「あいつ、剣に毒盛ってやがった……」

騎士団員「なっ」

姫「は、早く衛生兵を!」

騎士団員「はっ!」ダッ

騎士「くっ、俺もここまでか……」

姫「何を言っているんですか!?」

騎士「嫌らしい毒だぜ……。徐々に感覚がなくなって来てやがる」

姫「!」

騎士「あれだな、じわじわきてるけど割と早いやつだな、ゴハッ!」

姫「しゃ、喋っては……!」

騎士「さっきまでは散々ブスブス言ってたのにすんごい手のひら返しだな……」

姫「お黙りなさいブス!人が死にかけているのなら関係のないことです!」

騎士「ははは……、ブスのクセに……」

姫「うるさいブス」

騎士「あー、声だけは可愛らしいな……」

姫「黙れブス」

騎士「ホント、顔だけ非常に残念で後は可愛らしいなよなぁ……」

姫「そろそろ本当に黙りなさいブス」

騎士「最期ぐらい褒めさせてくれよブス」

姫「もう、何も、言わないで……ブス」

騎士「うるせーぞブス。目に水貯めてブスブス言うんじゃねーよ」

姫「……」グスッ

騎士「なぁ、最後の頼み聞いてくれないか……?」

姫「一度だけならブスの頼みでも聞いてあげないわけでもないわ」

騎士「キスしてくれ」

姫「……構いませんわよ」

騎士「流石に一度もキスしないままこの世を去るのはカッコつかねぇからなぁ」

姫「一つお聞きしますが、キスの相手は私でよくて」

騎士「本当は美女のキスの方が良かったんだがな……。この際はしょうがない。妥協する」

姫「ブスのクセに……」

騎士「テメェもな」

姫「ふふ……」クスッ

騎士「ふっ……」

姫「……」

騎士「……」

騎士「……すまねぇが体がもう動かねぇからお前の方から頼む……」

姫「!」

姫「ええ、分かりました……」スッ

騎士「……なぁ、」

姫「……はい」

騎士「……顔以外は愛してるぜ」

姫「私もです」















チュッ






















パリンッ

姫「ぷはっ……」

騎士「……」

姫「……」

騎士「……」

姫「……」

騎士「……」

姫「……」

騎士「……」

姫「……」

騎士・姫「「……」」

パチクリ

騎士・姫「「誰だお前!?」」

後日

王「ほっほっほっ、二人ともよく無事じゃったな」

姫「それどころじゃないですわお父様!」

騎士「これがどういうことか説明しやがれ!」

騎士・姫「「なんで、鎖が壊れた瞬間こいつが美女(イケメン)になってんだ!」」

王「ほっほっほっ」

騎士「笑って誤魔化してんじゃねぇ!」

占い師「それについては私からお話いたしましょう」

姫「占い師殿!」

占い師「ふぉっふぉっふぉっ、まだ気づいておらぬとは……」

騎士「?」

パアアア

王妃「これでどうかしら」

姫「お母様!?」

騎士「嘘だろ……、あのクソじじいが王妃?」

王妃「先に貴方達に伝えておきますが、二人とも別に顔が変わったわけではありませんよ?」

姫「えっ」

王妃「単に鎖が解ける事を条件にお互いの見えている外見を元に戻しただけなのです」

騎士「じゃ、じゃあこいつのこの顔が……」

姫「今のこの人の顔が……?」

王妃「本来の顔です」

騎士・姫((めっちゃ美女(イケメン)じゃん!))

王妃「勿論、二人以外にはいつも通りの二人の顔にしか見えてませんのでさぞかし不思議な光景だったでしょうね」

王「ほっほっほっ」

騎士「ところでよぉ、何でこんな事したんだ?」

姫「そうですわ!お陰様でこの一年凄く大変だったんですわよ!」

王妃「ちゃんと理由はあります」

王「それはお主らが面食いだったからじゃ」

騎士・姫「「は?」」

過去の騎士と姫

騎士『結婚する相選びで最も重要な事?』

姫『結婚する相手に一番に求めるものですか……』

騎士・姫『『顔!!』』

王妃「そんなことを二人とも言っていたので気になって、少し未来を覗いて見たんです」

騎士「さらっと凄い事してんな」

姫「どうだったんですか?」

王妃「国が滅んでました」

騎士「」

姫「なっ……」

王「ほっほっほっ」

王妃「私が見た未来では二人とも結婚当初は仲睦まじい夫婦だったのですが、年をとるにつれて面食いだった二人の性はお互いの顔ではもう満足出来なくなり、二人とも大多数の人間と浮気して財を使いまくりそんなところを他国に攻められ国が滅ぼされてしまっていました」

騎士「……」

王「そこで、その話を聞いたワシは思いついたんじゃ」

王「お互いの顔がブスに見えていて、そのまま結婚とかさせちゃったりすればいつかそのまま真実の愛に辿りつくのではないかと」

姫「真実の愛!?」

騎士「は?俺、別にこいつの事なんて……」

王妃「あの鎖はお互いに容姿以外を愛した場合のみ解けるようになっていたんですよ?」ニコッ

騎士・姫「「……///」」プシュー

王「まあ、もう察しとるとは思うが二人を会わせる前に王妃が二人にお互いの顔を見たときだけ、その顔が自分の思う最もブスな顔に見えるようにしてから二人を面会させたのじゃ」

王「ほっほっほっ」

騎士「しっかしまあ、これが元の顔とか言われてもなぁ……」

姫「もう一年もあの顔で見慣れていたから……」

騎士・姫((違和感しか感じない……))

王妃「あら、二人ともB専になったの?」

姫「ちがいますわ!」

王「まあ、兎も角じゃ。二人をお疲れ様じゃった。もし、二人が良ければ結婚を考えてはくれんかのう?」

騎士「まあ、考えておいてはやるよ……」

姫「以下同文ですわ」

騎士「真似すんじゃねーよブス」

姫「な、貴方が私が先に言おうとした事を言ったんですわよ!このブス!」

騎士「んだとコラ」

姫「やんのかコラですわ」

ワーワーギャーギャー

王「この国の未来は安牌じゃの」

王妃「そうですね……」

その後、この国は急激に成長し領土をどんどんと拡大させ大帝国と呼ばれる程にまで発展していくのだが、それはまた別の話……。






















「んじゃ、遠征行ってくる」

「気を付けてね……、ブス」

「ふっ……。愛してるぜ、ブス」

チュッ


































誤字脱字は脳内補完でオネシャス!

前作↓
男「選択のその先」

過去作↓
まどか「ガッチャ!」

自販機「100円入れてね、ラードが出るよ!」

所ジョージ「日本全国DARSの旅」

男「SS速報VIPが消えただって!?」



たまにはこんなのも書いちゃったり











またどこかでお会いしましたらその時はお手柔らかに

補足:まとめサイトのコメに毒についての指摘がありましたのでここで補足しておきます。
鎖が解けた際にお互いの顔の認識が元に戻るという設定でしたが、厳密には状態異常が解けるというものであってその際に毒が治ったということです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom