遊矢「遊星さん!柚子の下着が盗まれた!」 遊星「何!?」 (12)

遊星「下着泥棒をするデュエリストは最低でも60年は檻の中だぞ」

遊矢「それぐらい知ってるよ!」

遊星「何着盗まれた」

遊矢「ブラとパンティー合わせて6着かな」

遊星「そうか・・・柚子の様子は」

遊矢「絶対に探し出すって躍起になってるよ」

遊星「わかった。俺も手伝おう」

遊矢「さすが遊星さん!」

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遊矢「柚子!」

柚子「遊矢?捕まえたわよ下着泥棒」

遊星「随分と仕事が早いな」

アユ「えいっ!えいっ!えいっ!」バシッバシッバシッ

タツヤ「さあ吐くんだ!」

黒咲「なぜ俺が瑠璃の下着を盗む必要がある!」

アユ「フトシくん!のしかかりよ!」

フトシ「シビィィィィィィィ…シビィィィィィィィ…」

黒咲「くはっ・・・!」

遊星「黒咲である証拠は」

柚子「だって家の前をウロウロしてたし」

遊矢「でも黒咲なら堂々と盗むんじゃないか?」

柚子「確かに言えてるわね・・・」

遊星「まず柚子の家の間取りはこうか・・・いつ盗まれた?」

柚子「それがわからなくて・・・遊矢が気がついたの」

遊矢「柚子の下着の匂いを堪能してたらない事に気づいてね」

遊星「なるほど・・・黒咲は誰か不審な人物は?」

黒咲「いや」

遊星「君達は」

アユ「ううん」

タツヤ「何も見てないよ」

フトシ「痺れるゥ~!」

遊星「ならみんなが居ない間に誰かがやって来て・・・指紋が残ってるかもしれない」

遊矢「柚子の部屋にとりあえず行こうか」

遊星「ああ」

遊星「鞭に首輪にペニスバンドまで」

柚子「遊矢用です」

遊矢「ハハハ」

遊星「・・・」ポンポン

黒咲「どうだ」

遊星「待て落ち着くんだ」

アユ「フトシくんも犯人の手がかりになる何かを匂いで見つけて」

フトシ「痺れるゥ~!」

タツヤ「けど色々な下着があるのにどうして6着しか」

黒咲「瑠璃の下着を盗むとは・・・見つけ次第この俺が排除してやる」

アユ「不審者も探してよ!」

黒咲「あ、ああ」

遊星「遊矢・・・遊矢!」

柚子「シッ」

遊矢「zzz」

遊星「どうしたんだ遊矢は?」

柚子「この時間になると私の布団でオナニーしてお昼寝するの遊矢は」

遊星「この事態に昼寝か・・・強いメンタルの持ち主だ。さすがはデュエリスト」

柚子「寝てる時の遊矢って赤ちゃんみたいで・・・」

タツヤ「いつか遊矢兄ちゃんの赤ちゃん産むんだよね!」

アユ「でも遊矢お兄ちゃんと柚子お姉ちゃんは恥ずかしがり屋だから進展が遅いんだよね!」

遊星「さてここに居る誰でもない指紋が出てきたぞ」

黒咲「本当か?」

フトシ「痺れるゥ~!」

遊星「一度罠を張ってみるか」

遊星「下着泥棒なら簡単に引っかかるはずだ」

アユ「それで塾長のパンツを路上に置いて」

タツヤ「鳥用の罠を作ったんだね遊星兄ちゃん」

黒咲「瑠璃の姿が見えん」

アユ「お昼寝中の遊矢お兄ちゃんが布団を飛ばさないように掛けてる作業してるんだよ」

黒咲「榊遊矢・・・!」

フトシ「落ち着け焦っても意味はないぞ」

黒咲「だが奴は瑠璃を」

フトシ「彼女ももう大人だ」

黒咲「くっ・・・」

タツヤ「どうしたの?」

黒咲「何でもない」

フトシ「痺れるゥ~!痺れるゥ~!痺れるゥ~!」

ガバッ

遊星「引っかかったぞ!」

黒咲「よくも瑠璃の下着を!」

アユ「ボコボコにしちゃえ!」

「カーカッカッカ!」

遊星「腕が6本に顔が3つ・・・ただの下着泥棒ではないぞ!」

「そりゃァ!竜巻地獄!」

遊星「も、物凄い風だ・・・!」

「カーカッカッカ!俺こそが下着泥棒界のプリンスよ!お前達とは格が違うのだ!」

遊星「確かに顔が3つで腕が6本もあれば敵には回したくないデュエリストだ・・・だが」

黒咲「3人で飛びかかれば1対1になる!」

「ならばやって見るがいいさ!」

遊星「この陣形になり奴の頭部を狙う」

黒咲「頭部だと?」

遊星「おそらく最大の弱点は頭部にある」

黒咲「貴様を信じてやろう」

タツヤ「フトシ!体当たりだ!」

フトシ「痺れるゥ~!」ドスッ

「おっと!」

アユ「不審者!右フックよ!」

黒咲「フンッッ!」バキッ

「いい拳だ・・・まさにデュエリストよ」

アユ「そのまま下着泥棒に右ハイキック!」

黒咲「セイッ!」

「バカめ!俺の手が6本ある事を忘れたか!」

黒咲「あ、脚を掴まれた・・・」

「見せてやろう!完璧なる技を!」

タツヤ「な、何だあの技は!」

「カーカッカッカ!これこそ対デュエリスト用に俺が編み出したデュエリストバスターよ!」

遊星「あんなのを喰らえば腕、腰、首、背骨、股、足を一気にやられるぞ!」

アユ「不審者!避けて!」

「死ねーッッ!」

遊星「完璧・・・一見完璧に見えてもどんなものにだって弱点はある」

フトシ「隼!首だ!」

遊星「首・・・そうか!首のフックが甘いんだ!」

アユ「不審者!首だよ!首を!」

黒咲「首・・・一か八か!」ザッ

「バカな!?俺のデュエリストバスターを!」

タツヤ「行けーッッ!不審者!」

アユ「頭が弱点ならやる事は一つ!パイルドライバーよ!叩きつけて!」

黒咲「オオオオオオオオオオオオ!!!」

「やめろォ!!」

黒咲「ハァハァ・・・」

遊星「盗まれた下着だ」

アユ「柚子お姉ちゃんのもある!」

タツヤ「僕達はこの泥棒を警察に引き渡してくるよ」

遊星「頼む」

フトシ「ナイスファイト」

黒咲「フッ」

遊星「立てるか?」

黒咲「いらぬ世話だ」

アユ「ありがとう不審者!」

タツヤ「カッコよかったよ!」

黒咲「不動遊星」

遊星「わかってる。柚子は任せてくれ」

黒咲「・・・今日はいい日だった」

遊星「下着だ」

柚子「ありがとうございます遊星さん!」

遊星「遊矢は?」

柚子「まだ寝てます」

遊星「デュエリストの風格は寝顔が現す・・・いい寝顔だ」

遊矢「zzz」

遊星「それじゃ」

柚子「また遊矢の力になってあげてください遊星さん!」

遊星「俺はどんな時でも力を貸す。それがデュエリストだ」

数日後

ブルーノ「どうしたんだろ遊星」

クロウ「ずっと考え込んでるぜ」

ジャック「どうした遊星」

遊星「・・・」

クロウ「遊星!」

遊星「いや・・・少しな」

ジャック「言ってみろ」

遊星「・・・」

ブルーノ「遊星?」

遊星「たまには・・・休みたい」





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