男「デレツンはひどいや・・・」 (225)

ツンデレのテンプレはあれど、デレツンはほとんど見かけません。
そんな需要のない謎なジャンルを、SSで気ままに書いていくだけのスレです。
ちなみにネタが思いついたら書いていくスタイルなので、投下ペースなんて無いに等しいです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423310615

ー学校の掲示板の前ー

男(わーい、今日から高校2年生だ!)

男「僕はどのクラスかなーっと・・・」

男「あ、あった。X組かぁ」

男(あ、あのデレツンさんと同じクラスだ)

男(黒髪ロングの清楚な感じが男子に大人気だ)

男「嬉しいなぁ」

デレツン「何が?」

男「え!?デレツンさん?」

デレツン「どうしたの?男くん。そんなに慌てて」クスクス

男「ち、ちがくて・・・あれ?何で僕の名前知ってるの」

デレツン「知ってるよ。去年まで隣のD組だったよね」

デレツン「体育祭の時少しだけ話したじゃん」

男(ぼ、僕なんかの事を覚えててくれるなんて!)

デレツン「あ、見て!私たち同じクラスだね。う、嬉しいな・・・。今年はよろしくね」

男「ドッキューン!」

男「よ、よろしく」握手

デレツン「うん。よろしくね。男くん」ギュ

男(手握っちゃったよー。柔かいぃぃぃ)

デレツン「じゃあ私行くね。また教室で」

男「うん。また後で」

男(うひゃー。今年は楽しい学園生活になりそうだ)

デレツン「うーわ。あいつの手触っちゃったよ・・・」

デレツン「さっさと手洗いてぇわ・・・ペッ」

男「・・・」

男「聞こえてるんだけどなぁ」




ー教室ー

男(さっきの事があったから、教室に入るのが億劫だなぁ)

ドアガラガラァ

デレツン「あ、男くん」

男(えー、入り口付近に居るしー)

デレツン「どうしたの?」

男「い、いや」

男(上目遣いで覗き込まれると、ドキドキするよ)

デレツン「うーん。せっかく同じクラスなんだし、仲良くしようね」ニコ

男(か、可愛い!きっと、さっきのは気のせいだ)

男「うん。あ、友達ほっといていいの?」

デレツン「あ、そっか」

デレツン「女友ちゃんごめーん。ちょっと新しい人と挨拶してて・・・」

男「・・・」

男(僕は男子に声掛けようかな。話した事無い人も居るし)

男(女さんは仲のいい友達が居たみたいで、その子と話してるな)

デレツン「ちっ、あいつと同じクラスかよ。マジキモいし最悪」

女友「男くんだっけ?」

デレツン「そう。まぁあんだけキモいと生きてるだけでも辛いから、明日にでも不登校でしょ」

男(この距離で悪口言うのやめてー!これ普通に聞こえる様に言ってるよね!?)

デレツン「ホント最悪」

女友「いや素直に嬉しいって言えよ」




ー相変わらず教室ー

男(休み明けの宿題、ちょっと心配になってきた)

ガサガサ

男「あ、あった」

男「数学苦手だから心配だなぁ」

デレツン「あ、ここ間違えてるよ」

男(デレツンさん・・・もう僕に話しかけないでくれよ。こ、怖いよ)

デレツン「ここはねπが180度だから・・・」

男(か、顔が近いし良い匂いが)

男「ち、近いよ」

デレツン「きゃ!ご、ごめん」

男「い、いいよ別に」

男(宿題教えてくれようとしてる?もしかして本当はデレツンさん優しいのかも)

デレツン「じゃあ続きね。ここが・・・」

デレツン「うん。この問題はこれで大丈夫そ・・・ププッ」

男「え?」

デレツン「クスプス・・・ああ、もう無理」

男「!」

デレツン「とにかくこんな感じだから。じゃあね」クスクス

男(な、なんだよ)

女友「そんなに笑いこらえてどうしたのさ」

デレツン「あいつヤバいわ。ラジアンをアラジンって書いてやがった」プ-クスクス

デレツン「あーお腹痛い。あんなキモくて頭も悪いとか救い様ないよな」

男(もう嫌だ!僕に構わないでくれ!)

デレツン「あーあ、あいつ何が楽しくて生きてるんだろ」

女友「ってか、教えてあげるとか普通に優しいなお前」




ー昼休みの教室ー

男(どうしよう、どうしよう)

男(デレツンさんが悪口ばっかり言うから、全然友達が出来ないよ)

男(初日から一人でランチとか悲しいよ)

デレツン「あれ?男くん一人なんだ」

男「ひぃ、デレツンさん・・・」

デレツン「良かったら私達と食べない?」

女友「え?あそこまで言って誘うの?お前のエンジンどこに付いてるんだよ」

デレツン「えー、いいじゃない別に。男くんだって一人だときっと寂しいよ」

女友「まぁいいけど」

男(あれ?デレツンさんもしかして心配してくれてる?)

デレツン「じゃあ男くん、行こうか」

男「うん」

デレツン「男くんこっちこっち」

男「あの・・・僕購買でご飯買わないと」

デレツン「大丈夫大丈夫」

男「でも、屋上と購買ってかなり距離が・・・」

デレツン「早く場所取らないと、・・・一緒に食べられなくなっちゃうよ」

男(そんなちょっと照れた仕草で言われたら、惚れてまうやろー!)

デレツン「着いたぁ。ここでいいよね」

デレツン「じゃあ男くん何か買ってくれば?ちなみに私達はお弁当だから」

男「・・・え?」

男(や、やっぱり酷い!)

男「わかったよ」テクテク

男(購買遠いな、お昼休みほとんどなくなっちゃうよ・・・)

デレツン「さぁ、お弁当食べちゃおっか」

女友「おいおい」


数分後

男「買って来たよ」

デレツン「そう。私達もう食べ終わったから教室戻るね」

男「え?」

デレツン「何?その顔」

デレツン「もしかしてお前みたいな奴が本気で女子とランチ出来ると思った?」

男「・・・」

デレツン「本当にキモいんだけど。一人でここで食ってなよ。行こう女友」スタスタ

女友「ちょっとデレツン!・・・男くんごめんね」

男「・・・うん」

男「うぅ」

男(こんなに人が多い所で一人でご飯食べるなんて・・・。なんでこんな事に)

デレツン「うわー、本当に一人で食べてる。ドン引きだね」

女友「いや、どうせここで覗いてるなら一緒に食べれば良かっただろ」

すごいスピードでストックが尽きたので、多分今日はここまでにします。
これからも謎な単発がちょいちょい投下されていくだけのスレです。

ちょい投下します。




ー数日後の休み時間ー

男(なんか勉強がはかどるなー。そもそも頭の出来が良くない僕が、遊んでばっかりだったのが問題なんだよ)

男(学年10位以内は狙えるかなー)ニヘラ

デレツン「男くん休み時間も勉強してるって凄いね」

男「デレツンさん・・・」

デレツン「ちょっと小耳に挟んだんだけどね」

デレツン「男くんってもしかして孤立しちゃってる?」

男「え?孤立なんてしてないよ」

男「あ、そっかこれ出し忘れてた。机に置かないと」

トン

デレツン「このZ組って書いてある小さい旗は何?Z組はうちの学校には無いけど」

男「僕はこのクラスの人じゃないから孤立じゃないよ」

デレツン「?」

女友「おいどうすんだよ。お前のせいで男くん独立クラス作っちゃったぞ」

デレツン「えぇ、そんなのもったいないよ」

デレツン「せっかく学校に来てるんだから、青春しなくちゃ」

男「でも・・・」

デレツン「あ、そうだ」

デレツン「実は女友とサークル作ろうと思っててね。3人居ないと作れないの」

デレツン「男君も入りなよ。きっと楽しいよ」

男(デレツンさんサークル作るんだ。僕を誘ってくれるなんて、きっと今までの事は僕の被害妄想なんだろうなぁ)

デレツン「お願い。あなたのためでもあるの」

男(でも、やっぱり怖いや)

男「いいよ。僕はサークルとか興味ないよ。それにデレツンさんなら誰を誘っても」

デレツン「あなたのためだから」

男「・・・」

デレツン「いいから入りなさい!あー本当イライラする」

男「・・・うん」

女友(あーこれ『あんたなんかのためじゃないんだからね!』って言ってたら可愛かったんだろうなぁ)

女友「完全に自分の為だもんな」

ちょい投下終わりです。

確かにこれはツンじゃなかったので、デレツンの性格を微かに変えます。

今日はちょっとづつ投下します。

ちなみに>>28と言いましたがあれは嘘です。
当初の予定通りのぶれずに進めてゆきます。
体が軽い…こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて…




ー下校中ー

男(わー、蝶蝶さんだー)

?「男、久しぶりね」

男「あ、去年まで同じクラスだったツンデレさん!(ややこしいから以下TD)」

TD「久しぶりね男」

男「うん久しぶり、元気?」

TD「私は元気よ。あんた大変そうね」

男「え?なんで?」

TD「いい噂効かないわよ?孤立してるらしいじゃない」

男「全然そんなことないよ。独立してからは、勉強だって頑張ってるんだから」

TD「独立って・・・やっぱりあのデレツンって奴がいじめてるんでしょ」

男「ま、待ってよ。デレツンさんは優しい人なんだよ」

男「今日だってサークルに誘ってくれたし」

TD「そんなのただの数合わせじゃない!私ががつんと言ってやる!」

男「やめてよ。僕の為にそこまでしなくても」

TD「はぁ?私が気に食わないから辞めさせるのよ。男のためじゃないわ!」

TD「それに男、私のメールなんで無視するのよ・・・去年はあんなに仲良かったのに」

男「だって、僕に関わってTDちゃんも僕と同じ感じになったら嫌だし」

TD「バカね男は。でもますますデレツンって奴が許せないわ」

男「わー!だから駄目だってそう言うのは」

TD「まぁいいわ。今日は久しぶりに一緒に帰りましょ」

男「え、でも」

TD「いいから」ギュ

男(TDさんが手を繋いで来た)

男「は、恥ずかしいよ」

TD「なによ、男と下校するのも久しぶりなんだから、こ、これくらい良いでしょ?」

男「うん、そうだね」

男「わー夕焼けだー。お昼休みに一人で見る青空とは違った景色なだー」

TD(なによ男の奴。文字通り上の空じゃない)

TD(私と下校してるってのに・・・昔と違って、全然私の方見てくれないじゃない)




ー朝の学校ー

ドアガラガラァ

男「おはよう皆!愛してるよ」

クラスメイト「・・・」シーン

男「まーた、ふられちゃった」

男(今日ななにしようかなぁ。新しい数列でも考えようかな)

デレツン「男くん♪」

男(いやだなー怖い怖いなーって思って)

女友「おいデレツン、男くんが可哀想だろ。もう辞めてやれよ」

デレツン「いやよ。私は男くんとおしゃべりしたいんだから」

デレツン「隣座るね男くん」

男(デレツンさんはクラスて浮いていると噂されてる僕にさえも、優しくしてくれるんだ)

男(なんて素晴らしい人なんだ。でも)

男「僕の席の周りに、はいつも人がいないからね。この広さに慣れてしまったよ」

デレツン「駄目よそんなの。そうだ、わ、私がこうやってもっと近づけばすぐ慣れるよ」

男「・・・デレツンさん」

男「ありがとう。優しいね」ニコ

デレツン「!」ドキッ

デレツン「うわ、近くで見たら尚更キモいわ」

男「・・・ぅぁ」

女友「あー、そこで照れちゃうかぁ」




ー何日かして放課後ー

女友「これが私達の部室だ」

デレツン「わー結構綺麗な所だね、男くん」

男「僕にとっては世界中の全てが綺麗だよ」

女友「男くん何かに目覚めてるぞ」

男「企画サークルって言うんだね」

デレツン「うん。大学でも会社でも、そういう学部や部があるの。進学や就職に有利なサークルを作ろうと思って」

女友「って言うのは申請を通す口実で、サークルの内容は部室を使ってダラダラ過ごすだけなんだけどね」

男「ほへー」

デレツン「あ、私この書類出して来ないと。ちょっと行って来るね」タタタ

女友「うん。行ってらっしゃい」

男「・・・」

女友(そう言えば男くんと面と向かって話した事なかったな)

女友「男くんってさ」

男「ん?」

女友「趣味とかあるの?」

男「ないよ?」

女友「まぁいきなり趣味って言われてもって感じだもんね」

男「ずっと友達と遊んでばっかりだったからね」

女友「う・・・心が痛い。デレツンと私のせいだよね。ごめんね本当」

男「?」

男「違うよ。僕は遊んでばっかりで、中身なんて無い人間だったんだ。それを気付かせてくれたデレツンさんに感謝してるんだ」

男「そして、世界中の全ての物に感謝を・・・」

女友「それは気付きじゃなくて悟りだよ」

女友「でもデレツンがあんまり酷い様だったら言いなよ?まぁ、もう手遅れ感があるけど」

男「女友さん!なんて素敵な人なんだ。姉御って呼ばせて下さい!」

女友「姉御はちょっと・・・お姉ちゃんなら」ボソ

男「お姉ちゃーん!」

女友「なんだよもう。・・・よしよし」

男「僕の人生はここにありました」

ドアガラガラァ

デレツン「ただいまー・・・って」

デレツン「あー、するーい!私も混ぜて!」

女友「おい、割り込んで来るなって。狭いだろ」

デレツン「私も男くんと仲良くしたいー」

男「嫌だー、僕は女友さんから離れたくないんだー」

デレツン「ッ!離れなさい!バカ犬!」

男「ワンワン!離れたくないワン!」

デレツン「男、一つ聞いていい?」

男「
| 何について調べますか?
| ┌────────────┐
| |            |
| |                   |
| └────────────┘
| [ オプション(O) ]   [ 検索(S) ]
|
`──────────┐ ┌───
           , '´l,  ..| ./
       , -─-'- 、i_  |/
    __, '´       ヽ、
   ',ー-- ●       ヽ、
    `"'ゝ、_          ',
      〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !

       `ー´    ヽi`ヽ iノ
                ! /
              r'´、ヽ

              `´ヽノ


デレツン「お前を消す方法」

男「・・・クーン」

女友「・・・ああ、デレツンなりの嫉妬なのかこれ」


ちょっと分からないので>>1に聞きたい………男の精神って今どうなってるの?デレツンのせいで思考がおかしくなったの?

>>57
もうちょっとしたらストーリーの中に説明が出て来ます

男「ちょっとお花をつみに行ってくるね」

女友「ああトイレか」

男「はい、行って来ます」スタタァ

デレツン「あ、男くんスマホ忘れてるー」ニヤニヤ

女友「おい!何考えてる。やめろ」

デレツン「嫌だ、男くんの事もっと知りたいもん」

デレツン「どんなサイト見てるのかなー」

女友「やめろ!マジでやばいから!」

デレツン「大丈夫だよ。男くんに限って変なサイトなんて見てないよ。ほら」

検索ワード『 Mになる 方法 』

女友「・・・あ」

女友「だから最近男くんおかしかったのか」

女友「デレツン、そこに座りなさい」

デレツン「・・・はい」

女友「男くんなんとか打開しようと頑張ってるぞ」

デレツン「私も頑張ってSになろうかな」

女友「違うだろ。お前も頑張って男に謝れよ」

女友「そもそもなんで男にあんな事したんだよ」

デレツン「だって私の好意がバレそうになると、恥ずかしくて。つい突き放しちゃうんだもん」

女友「あー、それでわざと聞こえる悪口言ったりしたのか」

女友「ってか、気になる子に嫌がらせするって本当にただのイジメな気が・・・」

男「ただいまー。綺麗な花がいっぱい咲いてたよ」ファサァ

女友「本当に花をつんてくるとは思わなかったわ・・・」

男「あれ?二人ともどうしたの?」

女友「デレツンが男くんに言いたい事があるらしいよ」

男「そ、そうなんだ」

男(なんだろう。でも恐怖で体が動かないや。死後硬直かな?いや死前硬直だね)

デレツン「男くん・・・あのね」

デレツン「私ちょっと男くんに色々やりすぎたかなーって・・・つまり」

デレツン「ごめんなさい!」

男(ああ、やっぱりデレツンさん良い子なんだ。そんな彼女を一回でも疑った僕は馬鹿だ)

男「こっちこそごめんね。勝手に卑屈になって、二人を心配させて」

デレツン「男くん・・・!」

男「ほら仲直りにこのお花受け取ってよ」ニコ

デレツン「ドッキーン」

デレツン「この!クソ・・・」

女友「はいはいストップストップ!」

男「・・・クソ?」

男(きっとキャプテンクソップの事だよね。あれ?ウソップだったような・・・まぁいいや)

男「もう一度お花をつんできます」

女友「ああもう、ちゃんとしろよデレツン」

デレツン「・・・」シュン

女友「だめだこりゃ」




ー放課後ー

男(そう言えばTDちゃんと一緒に帰るってメールで約束してた)

男「TDちゃん、おまたせ」

TD「遅いわよ。何してたの?」

男「サークルに居たんだ」

TD「男、本当にあんなサークル辞めなさいよ。活動なんてないんでしょ?」

男「そんな事ないよ。あれ?何かしたっけ」

TD「ほら、ただの無駄時間じゃない。それたったら、わ、私と居た方が」ボソ

男「そうだね。TDちゃんと同じクラスだったら楽しかったかもね」

TD「・・・その通りよ」

TD「そうだ、今日うちに来なさいよ?」

男「いや、TDちゃんのお家はお金持ち過ぎて気後れしちゃうよ」

TD「じゃあ・・・男の家は・・・どうなの?」

男「うーん。大丈夫・・・だと思うよ」

TD「ふ、ふーん。男が来て欲しいって言うなら、行ってあげても」

男「うん。TDちゃんと居ると楽しいし、久しぶりに来てよ」

TD「そ、そうよね///」

TD「同然だわ!」

男「じゃあ行こうか」

ー男の部屋ー

TD「今日はお母様は居ないのね」

男「うん今日はいないみたい」

TD「そ、そうなんだ///・・・やった」

男「やった?何を」

TD「ななななな、なんでもないわ!」

男「う、うん」

TD「前きた時より片付いてるわね」

男「最近は家に居る時間が増えたからね」

TD「デレツンって奴のせいで、でしょ?」

男「だから違うってば。でもそのお陰でほら、筋トレとかする時間が出来てちょっと筋肉ついたんだ」ムキムキ

TD「・・・男の筋肉」ゴクリ

男「あ、疑ってるでしょ。だったら触ってみてよ。結構固いんだよ?」

TD「ひぇっ!?」

男「あれ?僕なんか変な事言った?」

TD「いえ、触らせてもらうわ・・・」ソーット

ピト

TD「・・・」サスサス

男「結構筋肉付いたでしょ?」

TD「・・・」スリスリ

男「え?ちょ、ちょっとTDちゃんどこ触って・・・」

TD「・・・え?わ、私ったら」

TD(でも確か)

TD「男、こ、この家には今誰も居ないのよね」ズイ

男「ち、近いよ」

TD「と、特別に、きょ、今日だけは・・・」

ドアガチャ

母「男ー帰ったわよー!あれ?誰かいる?」

TD「ッ//////」

TD「今日はもう帰るわ!」

男「え?もう?」

TD「じゃあ、また学校でね!」

男「・・・」

男「帰っちゃった」

今日はここまでにします。




ーある日の授業中ー

デレツン「おはよ~」フラフラ

女友「おい大丈夫かよ。歩くのもやっとじゃないか」

デレツン「う~ん・・・」

男「デレツンさん、もしかして風邪なんじゃ」

デレツン「どうかな~」フラフラ

女友「いや、風邪だろ」

男「ちょっといい?」ピト

デレツン「!?」

男「熱は無いみたいだね」

デレツン「はぁ?何触ってんだよ。男菌が付いたらどうすん・・・ゴホッ ゴホッ」

女友「いや、もう別の菌に浸食されてるだろ」

男「僕が保健室まで運ぶよ」

デレツン「自分で・・・歩けるから」

男「駄目だよ。ほら軽い軽い」ヒョイ

デレツン「えっ///」

デレツン(お、お姫様抱っこ!)

デレツン「離せよこの変態。誰が見ても誘拐犯だろ犯罪者面だし」

男「駄目だよ。保健室につくまで我慢して」

デレツン「はぁ?女子の体そんなに触りたいの?モテないからってキモすぎ」

男「暴れないでよ。もっと強く抱っこしないと駄目かな」ギュ

デレツン「ぅ///」

女友「おお、男くんが男気を見せたぞ」

男(保健室に着いた)

ドアガラガラァ

女友「先生、体調悪い人が居るんですけど」

先生「あら大変!白目向いて泡ふいてるじゃない!」

女友「いえ、患者はこちらの女子生徒です」

女友「彼はここに来る途中延々と罵倒され続けて、心が壊れてしまっただけなので」

先生「そう、なら彼は引き取って。ここは精神病院じゃないの」

男「虹が綺麗だなぁ」

女友「はいはい、虹なんてないから。教室に戻ろうね」

ーある日の部室ー

デレツン「はい男くん、お茶いれたよ」

男「ありがとう。美味しいお茶だね」

デレツン「えへへー、だって男くんのためにいれたんだもん」イチャイチャ

女友「保健室の一件以来、デレツンと男の距離がかなり縮まったな」

デレツン「えー、そうかなー」ニヘラ

男「いやー、僕は幸せ者だな」バララララララ

女友「そして男くんは凄いスピードで六法全書を読んでいる。・・・いったい何に備えているんだ」

女友「特にやる事も無いし、企画サークルの活動でも考えるか」

デレツン「うーん。でも私的には、ここで男くんといちゃいちゃしてるだけでも・・・」

デレツン「あ、じゃあ男くんの言動が最近おかしいから、元に戻す方法を考えるとか」

女友「いやお前のせいだろ!」

女友「確かに言動は少し変だけど、この前のテストでは学年トップだったしなぁ」

男「正直下から数えた方が早かった僕が、トップになるとは思わなかったよ」

女友「もう、これで良いだろ」

デレツン「賛成。この性格なら変な奴に寄って来られる事も無さそうだし」

男「今のままの僕で良いって言ってくれるなんて!」

男「おい聞いたかマーティー、このままで良いんだよ!それに引き換えお前は変わった。愚かな男だよ」

女友「私達に見えないだけで、変な奴が居るみたいだな」

ドアガラガラァ

TD「男が居るサークルはここでいいのかしら」

デレツン「うわ変なのが出た!」

TD「誰が変なのよ!」

男「あ、TDちゃん。なんでここに」

デレツン「男くん知り合いなの?」

男「去年同じクラスだった友達なんだ」

TD「そうよ。男と日の浅いあなた達とは違うのよ」

デレツン「・・・へぇ」

TD「そんな事より、私はあなた達に言いたい事があって来たの」

女友「あ、なんか面倒臭そうなのでお引き取り下さい」

TD「それは出来ないわ」

TD「こんなよく分からないサークルに、男は置いておけないわ」

女友「企画サークルって言う健全なサークルです」

TD「活動もろくにしてないんでしょ?」

女友「いえ、サークルの開設から間もないので」

女友「それに目的としている企画公募が来週課題発表なので、それまでは仕方ないかと」

TD「・・・事務的に返してくるわね」

TD「とにかく!男は強引にでも連れて行きますから。ほら男、行くわよ」グイ

デレツン「待って!」

デレツン「男くんはを連れて行かないで」

TD「あら、あなたデレツンでしょ。男をクラスから孤立させて、独り占めしてるんですってね」

デレツン「ち、違うよ。私は男くんと仲良くしたくて」

TD「あら、そうだったの?でもいじめには変わりはないわ。迷惑だからどっか行きなさい」

男「ま、待ってよ!デレツンさんは悪くないんだ」

デレツン「男くん!」

TD「男・・・」

男「確かにデレツンさんは口が悪い時があるけど、それは個性なんだよ」

男「僕だけでもそれを理解してあげないと」ギュ

デレツン(このタイミングで手を握るなんて反則だよぉ・・・)

デレツン「男くん」ドキドキ

デレツン「は?くっさ!今の自分でカッコいいと思ったの?ウケるわ。キモいから離せよ!」

ドン

男「あーん!」

女友「おい、男くんが吹っ飛んだぞ」

デレツン「・・・あ」

TD「ちょ、ちょっと、男大丈夫なの!?」

男「TDちゃん・・・!僕の事を心配して」

TD「え///」

TD「ち、違うわ。男の為じゃないんだから!ふん!」

男「あーん!!」

デレツン「男くん!ごめんね・・・どこか痛い所ない?」

男「や、やっぱりデレツンさんは優しいね」ニコ

デレツン「はぁ?そこに居られると邪魔なんだよどけよ」

男「あーん!!!」

男「飴とムチ、飴とムチ、飴とムチ、飴とムチ、飴とムチ、飴とムチ、略してキムチ」

女友「あ、やばい」

女友「お前らもう出てけ!!」

ドアガラガラァ

バタン!

デレツン「・・・」

TD「・・・」

女友「大丈夫?」

男「( ●―● )ベイマックス」

女友「駄目だこりゃ」

女友「ストレスにはやっぱり睡眠が良いんだって。少し休んだら?」

男「・・・うん」

男「・・・」スヤァ

女友「よしよし」ナデナデ

女友(結果的に膝枕になっちゃったけど、別にいいよね)

今日はここまでにします。

ー別の日の部室ー

女友「と言う事で、今日は企画サークルの活動として公募に出すアイデアを考えよう」

デレツン「えー、だらだらするだけのサークルでしょ?」

女友「当初はその予定だったんだけどね」

デレツン「じゃあなんで?」

女友「男くんが学年トップの実力を手にいれてしまっただろ?何かを犠牲にして」

デレツン「うん」

女友「それによって、デレツンは男くんと同じ大学に行くのは限りなく無理になった訳だ」

デレツン「がーん!」

男「僕もっと勉強しゅりゅ!」

女友「まぁ、私はなんとか大丈夫だろうけど」

デレツン「二人して勉強で壁を作らないでよ」

デレツン「あ、そうだ!男くん私のレベルに合わせた大学に受験してよ」

デレツン「ずっと一緒でしょ?ね?」

男「ひぃ」

女友「このさげまんが!」

女友「だからデレツンには面接試験の道しかない訳だ」

男「そっか。結構メジャーな企画のコンテストで賞を取って、将来性をアピールするって事だね」

デレツン「わー、凄い流石男くん」

女友「おい考えたのは私だ」

女友「と言う事で、これが課題だ」

男「東京に外国人観光客を増やす企画募集?」

男「学生向けの公募で、現実っぽさよりも夢のある企画書募集って感じかな?」

女友「そうだね。学生を中心にプロジェクトを進めたら年寄りの威厳を損なうから、現実不可能な企画を募集しているって訳だね」

男「やめてー!そこまで考えちゃ駄目ー」

デレツン「はい!私考えました」

女友「はい、デレツンどうぞ」

デレツン「東京以外は関所を作って、法外なお金を取るって言うのはどう?金額が高くて東京以外来れない感じ」

女友「お前そのものみたいな企画だな」

女友「却下。日本を戦国時代に戻すつもりか」

男「デレツンさん凄い!なんて斬新なアイデアなんだ」

女友「おいどこにツボってんだよ」

デレツン「えー、それ程でもないよぉ」

男「やっぱり僕の憧れたデレツンさんなだけあるよ!」

デレツン「そ、そんな憧れだなんて///」

デレツン「・・・あんま調子乗ると殺すぞ」

男「生きるッ!」

男「でも時代をさかのぼるのは良いアイディアだよね」

女友「どういう事だ?」

男「オランダっぽい東京駅、灰色のビルが建ち並ぶ町並み。これヨーロッパの人達楽しいかな」

デレツン「うわ。微妙」

女友「確かにそうだな」

男「1年間だけ東京の名前を江戸に戻すって言う企画はどう?名前だけね」

女友「なるほど。名前だけを江戸に変えるキャンペーンをして話題だけ作る」

女友「後は企業が勝手に商売を始めてくれるって言う企画か」

女友「程よく夢があって、ちょっとしたリアリティもあるから良いんじゃないか?」

デレツン「???」

女友「さて、じゃあ企画書のメインとも言えるこの企画をどうユーザーに広めるか、つまり宣伝広告についてだけど」

デレツン「??なんで宣伝がメインなの?」

デレツン「もっと企画の細かい所を考えた方が良いんじゃないの?」

男「うーん、そもそもこの東京に観光客を呼ぶって言う課題事態が、言い方を変えると東京をどう宣伝するかって物だから」

デレツン「うん?じゃ、じゃあティッシュ配りで宣伝するとか?」

女友「お前は世界中でヘリコプターか何かでティッシュをばらまくつもりか」

女友「さて、じゃあ企画書のメインとも言えるこの企画をどうユーザーに広めるか、つまり宣伝広告についてだけど」

デレツン「??なんで宣伝がメインなの?」

デレツン「もっと企画の細かい所を考えた方が良いんじゃないの?」

男「うーん、そもそもこの東京に観光客を呼ぶって言う課題事態が、言い方を変えると東京をどう宣伝するかって物だから」

デレツン「うん?じゃ、じゃあティッシュ配りで宣伝するとか?」

女友「お前は世界中でヘリコプターか何かでティッシュをばらまくつもりか」

デレツン「?」

男「そうだ。その1年だけGoogleマップの東京の表示を江戸にしちゃえばいいんじゃない?」

女友「そうか。東京を江戸にするキャンペーン事態の話題に、Googleマップが変だぞって言う話題も加えるのか」

デレツン「?」

男「まとめると、外国人観光客を増やす為の企画として東京の名前を1年間だけ江戸にする」

男「企業が商売する」

男「世界中の人が見るGoogleのコンテンツの、東京と表示されているものを江戸に変える」

男「ネットを中心に話題が勝手に広まると」

デレツン「わかんなーい!」

女友「これならシンプルで、企画書もすっきりして良いかもね」

デレツン「死ねッ!」ゲシ

男「あーん!!いたーい!」

女友「もはやだだの八つ当たりだな」



『でもこの時の僕たちはまだ知らなかったんだ。作者がこれ以上サークル活動について書く気が全く無いと言う事に』

今日の投下はここまでにします。




ー放課後ー

TD「男ちょっといい?」

男「TDちゃんも今から帰り?」

TD「そうね。男は今日は忙しいの?」

男「いや、忙しい日は特にないけど」

TD「じゃあ、これから付き合って頂戴」

男「うん、わかった」

TD「そこに私の家の車が止まってるから来て」

男「え?車乗るの?って凄い高そうな車なんだけど」

TD「別にリムジンとかじゃないんだから気にしないの」

男「こんな格好いい車乗れるなんてうれしいなぁ」

TD「ほら、乗りなさいよ」

バタン

男「乗ったけど、これからどこ行くの?」

TD「私の家よ」

男「車じゃなくても、普通に行けばよかったのに」

TD「それだと男来ないじゃない」

男「ああ、そうかもね。なんか広くて落ち着かないんだもん」

TD「こ、これからは何度も来る事になるんだから・・・慣れなさいよね」ボソ




ーTDの家ー

男「お邪魔しまーす」

TD「お父様、帰ったわよ」

男「え、お父さん今日いるの!?」

お父様「やぁ男くん、久しぶりだね。いつもTDがお世話になっているね」

男「あ、どうもです」

お父様「聞けば君は、成績が学年トップになったらしいじゃないか」

お父様「この家を継ぐ気になったのかな?」

TD「ちょ、ちょっとお父様!」

お父様「はっはっは、すまないね。でもTDの事を考えると私は結構本気なんだ」

TD「お、お父様。もうその話は辞めましょう」

TD「さぁ男、私の部屋に行くわよ」

男「?・・・うん」




ーTDの部屋ー

男「なにしようか」

TD「ここまで呼びつけたんだから、私は男に用事があって呼んだのよ」

男「用事?」

TD「単刀直入に言えば、デレツンとか言う女とは、もう関わらないで欲しいの」

男「え?なんで?」

TD「今の男の状況を見なさい。このままで良いの?」

男「・・・」

TD「あの女は何一つ、男の事なんて考えてないわ」

男「それでも・・・僕はデレツンさんを信じるよ」

TD「・・・そう」

TD「でも忘れないで。あなたの事を本当に思っている人は・・・近くに居るって事を」

男「うん。ありがとう。そうかもしれないね」

TD「・・・馬鹿」

TD「そうだ男。明日は休みだし、今日は泊まって行きなさい」

男「え、悪いよ」

TD「遠慮しないで。この家はお父様の仕事柄、誰かを招待する事が多いの」

男「そうなの?じゃあ家も遠いし、遠慮せずに泊まっちゃおうかな」

TD「やった!・・・ゴホン。そう、勝手にすればいいわ」




ー夜ー

男「あぁー、お風呂気持ちよかった。銭湯みたいな大きな湯船だったよ」

TD「そうなの?私は銭湯に行った事が無いから分からないけれど」

男「あれ?僕のお布団は?」

TD「無いわ」

男「え?僕どこで寝るの?ゆ、床?」

TD「そんな訳ないでしょう。そのベットよ」

男「あれ?あれはTDちゃんのベットでしょ?」

TD「そ、そうよ。他にないから一緒に寝るしかないの」

男「でもお客さん結構来るんでしょ?お客さん用の布団とかあると思うんだけど」

TD「あなたは・・・お客さんじゃないもの」

男「え・・・じゃあ僕いったい何者なんだろう」

TD「あーもう!いいからここで寝なさい!」

ゴロン

男「なんかTDちゃんが隣で寝てると緊張するんだけど」

TD「・・・慣れなさいよ」

TD「なんであっち向いて寝るのよ。照れちゃって、うぶね」

男「わかったよ。そっち向くよ」クル

TD「///」

TD(男の顔が近くに///)

男「なんだ。TDちゃんも顔真っ赤だね」

TD「い、いいから寝なさい」

男「うん」

TD「・・・」

TD「男?寝たの?」

男「・・・」スースー

TD「早ッ!・・・え?寝ちゃったの?この状況で?」

TD「・・・私眠れるかしら」

TD「・・・」ツンツン

男「・・・」スースー

TD「お、起きないわね」

TD「・・・」

TD「・・・・・・チュ」

TD「何やってるなかしら私///」

TD「あれ?もしかして男もファーストキスだったんじゃ・・・」

TD「・・・///」

TD「それにしても、本当に起きないわね」

TD「だ、だだだったら、こんな事しても・・・」




ー朝ー

男「ふぁーあ・・・朝か」

男「・・・」

男「・・・!」

男(あれ、僕の隣で寝ているTDちゃんのシャツの前が全開なんだけど)

男「・・・!!!!」

男(あれ、僕の右手がTDちゃんのおパンツの中に入ってるんだけど)

男「お母さん僕は終わってしまいました。大手企業を敵に回してしまいました」

男「とりあえず、ボタンは閉めておこう」

TD「・・・」ムク

TD(もう朝なのね)

TD(確か昨日は男で色々してたら、そのまま気絶したような・・・)

TD「!!!」

TD「だ、大丈夫よね。服もちゃんと着てるし」

男「TDちゃん。おおおおおおおはよう///」

男「いいいいいい朝だから。もう走って帰ろうかなー!」

TD「え、ええ、分かったわ。ご自由に」

TD(・・・これはやってしまったわね)ガックリ




ー教室ー

デレツン「最近、私ちょっと焦ってるのよね」

女友「なんだよいきなり」

デレツン「なんかTDとか言うよく分かんない子が出て来たし」

女友「ああ、お前とセットだとクソ面倒くさい人ね」

デレツン「もう私と男くん、かなり距離は近いと思うの」

女友「いや何を根拠に言ってんだお前。お前が男くんぶん投げて、とんでもない距離まで飛んでってるぞ」

デレツン「・・・もう告白しようかな」

女友「・・・え!?告白すんの?」

デレツン「うん。でも不安だから、女友もこっそり影から見守っててよ」

女友「不安とか言うレベルじゃないんだけど。まぁ見守るくらいなら」

デレツン「やった!早速今日の休み時間に、屋上に男くん呼び出さないと」

女友「今日かよ!凄い行動力だな・・・酷い計画性だな」




ー屋上ー

男「デレツンさん。こんな所に呼び出してどうしたの?お金ならないよ?それとも何か危ない物を運べばいいの?」

デレツン「えー違うよー。こんな所で二人っきりで会う用事なんて、そんなにないと思うなー」

男「えぇ、屋上だし靴ぬいだ方がいいのかなぁ、遺書とか書くの?」

女友「男くん震えてるなー」

女友「ってか見守る人数多くないか!?」

モブ達「ザワザワ」

女友「どんだけ不安だったんだよ。ってか嫌な予感がしてきた」

デレツン「お、男くん!」

男「ひぃ」

デレツン「私と付き合ってください!」

男「え?」

デレツン「す、好きです。私と・・・付き合って下さい」

男「・・・」

男(なんという事なんだろう。あのデレツンさんが僕の事を好き?)

男「嬉しいな」

デレツン「え///」

男(デレツンさんはてっきり僕の事嫌いなのかと思ってた)

男(きっと今までのは愛情の裏返しなんだ)

男「うん。こちらこそよろしく」

男「僕もデレツンさんの事が好きだよ」

デレツン「男くんっ///」

デレツン「マジかよコイツ!本気で私と付き合えると思ってんの!?キモ過ぎ!」

男「・・・」

デレツン「ねぇ!みんな見てよ!デレツンさんの事好きだよ・・・だってさ!」ププッ

モブ達「あはははウケる!私写メ取っちゃったー!えー私にもその画像ちょうだいよー!男はデレツンがマジで告白すると思ってんだー」

女友「あいつやりやがった」

男「えーん!」ボロボロ

モブ達「そんな奴さっさとふっちゃえー!」ギャハハハ

デレツン「え?ふる?何で?」

女友「ダイナミックのろけ」

男「そうか。人って大人になると羽が生えるんだね」

男「僕、巣立ちます」

女友「はいはい、羽なんてないから。飛び降りないの」

男「・・・もう限界だよ」

女友「え?」

今日の投下はここまでにします。




ー朝の教室ー

デレツン「せっかく男くんと恋人になったんだから、今日デートに誘おっかな」

女友「・・・え」

女友「・・・・・・えぇ!?」

女友「誰と誰が恋人なんだよ」

デレツン「えー、昨日男くんに告白して、男くんOKしてくれたじゃん」

女友「あれが成功したと思ってるのは、地球上でお前だけだぞ」

デレツン「デートの後はやっぱり、きゃー///」

女友「なんだこいつ」

女友「昨日は男くん少し変だったし、ちょっと様子見とこうかな」

女友「男くん、おはよう」

男「やぁ、おはよう女友さん」

女友(お、以外と大丈夫そうかな)

男「今日はおたよりがいくつか届いてるよ」

男「最初のおたよりは『もう学校くんな』か、元気のいい文字ですね」

女友「おい、おたより机に直接書いてあるぞ」

男「続いてのおたよりだよ。『シネ』だって。とってもストレートな感想ですね」

女友「もうやめろって」

男「最後のおたよりだよ。『レズビアン』だそうです。もはや意味がわからないよ」

女友「とりあえず暴言書きたかっただけだろうな」




ー昼休みー

デレツン「ねぇ男くん!」

男「・・・ぁ」サササ

デレツン「なんで逃げようとするの?あ、照れてるんでしょ」

男「えぇ・・・。怖いよぉ」

デレツン「ねぇ今日の放課後デートしようよ」

男「いやだよ」プイ

デレツン「え・・・。なんで?私達付き合ってるのに」

男「付き合ってる・・・?僕デレツンさんの言ってる事分かんないよー」

男「うえーん!」タッタッタッタ

女友「おお、男くんがとうとう反抗したぞ」

デレツン「逃げられた」ショボーン

女友「いやこれが普通の反応だから」




ー放課後ー

TD「男、待ってたわよ」

男「TDちゃん。どうしたの?」

TD「昨日の事、噂になっるから」

TD「前は孤立してただけだったけど、本格的ないじめになってきてるんですってね」

男「朝登校したら机に花瓶があったんだ・・・」

TD「可哀想に」

男「TDちゃんが言ってた、僕の事を本当に思ってくれている人なんて居ないのかもしれないね」

TD「・・・そう」

TD「ところで私の家に泊まった朝の事なんだけど」

男「わー!わー!何の事かなー!」

TD「やっぱりあのまま寝てしまったのね私」

TD「男落ち着いて。あれはあなたが寝相で私にいたずらした訳じゃないの」

男「え?僕無実なの?」

TD「ええ。あれは・・・その、寝ている男を私がイタズラしててそのまま寝てしまったのよ」

男「イタズラって」

TD「き、キスとか///」

男「ええ!エエ!なんで僕は寝てしまったんだ」

TD「だからね・・・えっと、これを今言うべきか分からないけど」

TD「私はあなたの事が好きよ。・・・いいえ、愛してるわ」

TD「だから男の事を思っている人が居ないなんて言わないで」

男「TDちゃんが僕の事を好き?嬉しいな・・・でも」

『マジかよコイツ!本気で私と付き合えると思ってんの!?キモ過ぎ!』

男「今は・・・」

TD「分かってるわ。昨日の今日だもの」

TD「返事は後でも良いわよ」ギュ

男「え・・・TDちゃん?」

TD「もう私の想いは伝えちゃったもの。今更自重してもしょうがないわ」

男「でも、恥ずかしいよ」

TD「あれ?そう考えると半分裸も見られちゃったし、そっちも自重する必要ないかしら」

TD「男、今日私の家に来なさいよ」

男「え、いいよ。やめとくよ」

TD「特に用事もないんでしょ?」ズイ

男「わー、近いよ!ぼ、僕帰るから!」タッタッタッタ

TD「あら、がっつき過ぎたかしら」

男「TDちゃんデレ過ぎだよー」

今日の投下はここまでです。
短いですがいつもの事です。




ーある日の休み時間ー

TD「ちょっとあなた、こっちに来なさい」

デレツン「え、なに?」

TD「いいから!」

女友「デレツンが連れて行かれたな」

男「?」

TD「あんたよくも男にトラウマを植え付けてくれたわね」

デレツン「何の事よ」

TD「あんたが男に告白したふりして、皆でバカにして男をもてあそんだんでしょうが」

デレツン「は?私は男くんに告白して、男くんはそれを受け入れてくれただけよ」

TD「こんの・・・!ぬけぬけと!」

デレツン「なによ!」

男「ちょっと!やめてよ!」

TD「男は黙ってなさい。こいつがいなければ!」

デレツン「きゃー男くんこの子怖いー」

デレツン「とか言うと思った?女子の会話に顔突っ込むとか、男として終わってるわね。キモすぎてマジ吐きそう」

男「・・・」

男「・・・もういいよ」

TD「男?」

男「もう僕は一人で生きて行くよ!!」スタスタ

デレツン「・・・え」

男(僕はもう誰とも話さないぞ!デレツンさんとも、女友さんとも、TDちゃんとも)

女友「これはひどい」




ー教室ー

デレツン「ねぇ男くん」

男「・・・」プイ

デレツン「ねえってば!」

男「・・・」プイプイ

男「あ、そうだ」バックガサガサ

デレツン「なにをするの?」

男「・・・」ヌリヌリ

女友「うわ!教室ニスくさっ!」

女友「って男くんが、落書きされた机を塗り治してる」

デレツン「凄いピカピカになってない?」

女友「完全に修復作業だな。職人技だ」

女友「よく教室に一つだけピカピカの机があって皆で取り合いになるけど」

女友「まさかそれを自分で作るとはな」




ーしばらくして教室ー

女友(男くん、はあれ以来本当に誰とも話してないな)

先生「おい男、机のそれはなんだ」

男「花畑です」

女友「なるほど。どうせ花瓶を置かれるなら自分で花を飾ってしまえばいいのか」

女友「派手過ぎるだろ」



ー休み時間ー

男「やー!」ポイ

デレツン「男くんが自分の上履きを窓から投げ捨てた!?」

女友「靴を隠される前に、自分の靴を投げ捨てたか」

デレツン「なんか着々と独立してきてる気が」

女友「ってか校内で裸足とかワイルドだな」




ー放課後ー

TD「・・・」

デレツン「あ」

女友「やばいのとエンカウントした」

TD「ねぇ、とうとう男は誰とも話さなくなったわよ・・・私ともね」

TD「どうしてくれるのよ」

デレツン「私に言われても」

TD「あんたのせいでしょう」

デレツン「わ、私のせいじゃないもん」

女友「・・・え?お前のせいだろ」

デレツン「わたしのせいだったの!?」

TD「あんたが男をいじめるから」

デレツン「いじめてなんかないもん」

女友「いや、いじめてただろ」

デレツン「え?私男くんをいじめてたの?」

TD「男に暴言を吐いて、男の心をここまで壊したのはあなたよ」

デレツン「え・・・わ、私・・・」

デレツン「うわーん!」タッタッタッタ

女友「あー、走って行っちゃったな」

女友「おい面倒を増やすなよ」

TD「ふん!」スタスタ

女友「TDもかなり参ってるな」




ー次の日の教室ー

女友「今日はデレツンはお休みか」

女友「おはよう男くん」

男「・・・」プイ

女友「別に男くんがやってる事に、何か言うつもりはないけどさ」

女友「多分寂しいと思うから、座っている君の隣に立っている事にするよ」

男「・・・」



ー放課後デレツンの家ー

ピンポーン

女友「私だ開けろ」

デレツン「・・・うん」

ガチャ

女友「お邪魔するよ」

女友「お前今日学校ずる休みしただろ」

デレツン「・・・だって」シュン

女友「お前がそうしてるの懐かしいな」

女友「施設に居るときは、いつもそうしてたな」

女友「お前のお母さんはいつも帰るのが遅くて、迎えに来たら思いっきり罵倒して」

女友「その度に本当は好きなのにって言いながら、お前はこんな感じで後悔してたよ」

デレツン「覚えてないよ。そんな昔の事」

女友「いやお前どんだけ記憶力悪いんだよ」

デレツン「お母さんもういないもん」

女友「そうだな」

女友「お前さ。明日は学校来いよ」

デレツン「無理だよ」

女友「お前が気にしてる事なんて、だいたいたいした事ないんだからさ」

デレツン「・・・」

女友「心配だったら明日試しに部室来てみろよ。きっとなんでも無かったみたいに男くんが居るぞ」

デレツン「そんな訳ないよ・・・」

女友「じゃあ私帰るからな。じゃあな」

ガチャ

女友「施設に居た時、デレツンも帰っちゃった後は私どうしてたっけな」

女友「覚えてないや」




ー朝の教室ー

男「よし、この時間だと誰も居ない」

男「僕はほとんど独立出来たけど、僕に一生懸命話しかけてくれるTDちゃんや女友さんが巻き込まれないか心配だ」

男「黒板に相合い傘かなにか書かれて巻き込まれない為に、黒板にこれを書く事で僕の独立が完成するんだ」カキカキ

. . . . . ./\
. . . ./. . . . \
. ./. . . . . . . . \
. .⌒⌒⌒|⌒⌒⌒

. .    | 男 僕は一人だ!最高だ!
. .    |
. .    |
   独傘


男「これでよしっと」

男「教室に居るの気まずそうだし、授業始まるまで他の場所で時間潰そうかな」スタスタ

女友「・・・」

女友「まったく。世話の焼ける奴らだよ」

女友「あーあ、私も孤立しちゃうかもな」




ー教室ー

男「そろそろ授業始まるなぁ」

ドアガラガラ

男「やっぱりピカピカの机は最高だ」

ザワザワ

男「教室の様子がちょっと変だな。黒板の奴見てくれたのかな」

男「・・・あ」

. . . . . ./\
. . . ./. . . . \
. ./. . . . . . . . \
. .⌒⌒⌒|⌒⌒⌒
. .  女 | 男 僕は一人だ!最高だ!
. .  友 |

. .    |   いやなんで日本語
. .    |   覚えたんだよ

男(女友さんの字だ)

男「う・・・」

男「うわーん!」ボロボロ

女友「うわっ!なんだ!?」

男「女友さーん!」ダキ

女友「なんだこいつ。思ったよりちょろかったな。もう独立終わりか」

男「ごめんなさーい!」ギュー

女友「やめろよ恥ずかしいな」

女友「あんまり困らせるなよ?」

男「うん」

女友「分かったらちゃんと今日部室来いよな」ナデナデ

男「うん!」




ー部室ー

ドアガラガラァ

男「お邪魔しまーす」

デレツン「お、男くん!!」

女友「だから言っただろ。来るって」

デレツン「男くん!男くーん!」ギュ

男「デレツンさん・・・」

デレツン「私のせいで男くんが皆にいじめられて、皆には私から言っておくから」

男「別にいいよ。僕は限られた人間関係で満足だから」

デレツン「じゃあ・・・!」

男「うん。独立はもうやめるよ」

デレツン「うわーん!ありがとう男くん」

女友「ちなみにデレツンの性格は治ってないから」

男「ひぃ」

ドアガラガラァ

TD「男!」

TD「独立やめたんなら、最初に私に言いなさいよぉ」

男「あ、ごめん」

TD「あ、って何よ。私の事忘れてたんじゃないでしょうね」

男「ち、違うよ」

デレツン「ちょ、ちょっとTDさん。男くんに近づき過ぎじゃない?」

TD「あら、居たの?あなたは10メートルですら近いと思うけど」

デレツン「酷い!」

男「ちょっとTDちゃん言い過ぎだよ」

デレツン「男くん・・・」ドキッ

デレツン「ホントうぜぇなお前」ゲシ

男「あーん!!」

女友「こいつら全然変わってないな」フフッ



この後もみんな仲良く学園生活を送りました

おしまい

終わりです。今までありがとうございました。
今更ですが、転載禁止です。こんなSSまとめちゃいけません。

HTML化依頼出しちゃいましたが、モヤっとボールがいっぱい飛んで来たので
書き込めなくなるまでだらだらと後日談書きます。
もうテンポとか気にしないので、ちょっと雰囲気変わるかもしれません。

以下後日談




ー小さい頃のデレツンー

女友「デレツンのお母さん来ないね」

デレツン「・・・うん」

女友「まぁ、いつも遅いけど」

ドアガチャ

デレツン母「デレツン迎えに来たわよ」

デレツン「お母さん!」ギュ

デレツン(いつも遅いんだよ)

デレツン母「ごめんね。仕事が終わらなくて」

デレツン「うるさいバカ!お母さんがバカだから仕事終わらないんだ!」

デレツン母「本当にごめんね」



しばらくして

デレツン「お母さん!入院したって聞いて・・・」

デレツン母「・・・デレツン。ごめんなさい。私病気になっちゃった」

デレツン「なんで!バカ!無能!自分の体くらい何で管理出来ないの!?」

デレツン母「ごめんなさい」

デレツン「お母さんなんて大っ嫌い!」タッタッタッタ

デレツン母「あ、待って」

デレツン「うわああああああん!なんで!なんでよぉ!お母さんの事好きなのに!」

デレツン「帰って来るのが遅いとか、本当はどうでもいいのに!一緒にいたいだけなのに!」ボロボロ

過去話おわり




ー朝デレツンのアパートー

デレツン「夢か」

デレツン「・・・お母さん」

デレツン「そうだ。お線香炊かないと」

デレツン「・・・」

チーン

デレツン「ねぇお母さん、私好きな人が出来たよ」

デレツン「でもね、お母さんにしてた事と一緒」

デレツン「気持ちが高ぶるとつい悪口言っちゃうの」

デレツン「どうしたらいいんだろうね」




ー教室ー

デレツン「皆、ちょっと聞いて欲しいの」

男「・・・」

モブ達「ザワザワ」

女友「男くんにいじめみたいな事をするのは、もう辞めて欲しいんだ」

デレツン「私は別に男くんの事が嫌いで悪口を言っていた訳じゃないの」

モブ達「?」

女友「なんて言うのかな。とにかく、デレツンはそういう性格なんだよ」

モブ達「えーでも男ってアレでしょ?  もしかしてデレツンや女友もそっちの人? えー、関わりたくなーい」

女友「こいつら全員ぶん殴っていいか?」

男「駄目だよ、僕は大丈夫だから」

デレツン「男くん・・・」

モブ達「うわぁ、僕だって! くん付けで呼んでるし! やっぱ女同士でそういう関係なんだー」

女友「・・・ん?」

女友(そう言えば女からの告白に返事をした時から、本格的ないじめが始まった様な)

女友「えーと、男くんは女の子じゃないんだけど・・・」

モブ達「・・・え!!?」

モブ達「えええええええええええ!!!」

男「え、僕女だと思われてたの?」

女友「私は最初から性別をデレツンから教えてもらってたから全くの盲点だった・・・」

デレツン「えー、男くん女の子にしては可愛いすぎるよー」

女友「とりあえずお前の言っている事はおかしい」

こうして男へのいじめは勘違いと言う事で幕を下ろした




ー部室ー

男「あれ?女友さんは?」

デレツン「用事があるから後から来るって」

男「そっか」

デレツン「ねぇ、男くん。私また、男くんに酷い事言っちゃうかもしれない」

男「どうしたの急に」

男「もう大丈夫だよ。女友から事情は聞いたから」

デレツン「本当?」

男「うん」

デレツン「じゃあさ男くん、ちょっと抱きしめてみてよ」

男「いや、それはちょっと」

デレツン「多分私酷い事言っちゃうけど、もう大丈夫なんでしょ?」

男「・・・わかったよ」

男(きっとデレツンちゃんも不安なんだろうね。もう本当に大丈夫なのか試したいんだ)

男「じゃあいくよ」

デレツン「う、うん」

ギュ

デレツン「あ///」

男「どう?」

デレツン「どう?じゃねぇよ。ホントにキモいから離して」

デレツン(うぅ、やっぱり出ちゃうなこの癖)

男「そんな顔して言われても、全然説得力ないよ」

デレツン「もう・・・バカ、しね」

男「・・・」ギュー

デレツン「あぅ///」

デレツン(なんか夢みたい。このまま時間が止まればいいのに)

女友「部室でなにしてんだよ」

デレツン「きゃ!」

男「うわっ!」

女友「マジでなにしてんだよおい」




ー女友のアパートー

女友「あ、男くんからメールなんて珍しいな」

『今回の件で色々とお世話になったから、お礼がしたいんだけど土曜日空いてる?』

女友「土曜日か・・・よし空いてるな。大丈夫だよっと」

女友「・・・」

女友「ってこれ二人っきりだよな。デートか!?」

女友「やばいな。何着ていけばいいんだよ」ガサゴソ

女友「って何をしているんだ私は・・・普通でいいだろ」

女友(くそっ、なんか緊張する。ただのお礼だぞ)




ー土曜日ー

男「おまたせ。ごめん待った?」

女友「いや、大丈夫だ」

男「そっか」

男「どこ行きたい?今日はおごるから」

男「遊園地とか色々あると思うんだけど」

女友「そうだな、うーん」

女友「私的には男くんと面と向かってのんびり話す機会が少ないから、今日はゆっくりショッピングがしたいな」

女友「服でも買いに行くか」

男「ふ、服か・・・ちょっと待ってお財布確認するから」

女友「いいよ。服は自分で買う」

男「でもそれじゃあお礼が・・・」

女友「じゃあ、買い物してる時に何か欲しいものを見つけたら、それを買ってもらう事にするよ」

男「でもそれだと」

女友「いっぱい買ってもらうより、一つを貰った方が大事にしやすい」

男「うん。分かった。早速お買い物に行こうか」




ーデパートー

女友「いい感じのお店が結構あるな」

男「うん。あのお店なんて女友さんに似合いそうだよ」

女友「えぇ、そうか?スカートとか女性らしいファッションは、似合う自信がない」

男「大丈夫だよ。女友さん凄い美人だから、何来ても様になると思うな」

女友「まぁ、男が言うならああいうのも買ってみてもいいかな」



男「そう言えば女友さんってこういうアクセサリー付けてるイメージないよね」ジャラジャラ

女友「まぁね。別に嫌いって訳じゃないけど、持っていないし」

男「確かにこういうチャラチャラしてるのは、似合わないね」

女友「だよね」

男「あ、でもこれは似合うかも」

女友(植物をモチーフにしたシンプルなチョーカーか)

女友「決めた」

男「え?」

女友「男からのプレゼントはこれでいいよ」

男「でもこれ結構安いよ?」

女友「いいんだよ。私が気に入ったんだ」

男「うん。わかった。買って来るよ」




ー広い公園ー

男「結構買ったね」

女友「結局男の好みで服を買いそろえてしまった。私を君好みに染めてどうする気だ?」

男「そ、そんなつもりじゃ」

女友「ははは、冗談だよ」

男「もう!女友さん酷いや。あ、あそこでクレープ売ってる。ちょっと買って来るね」

女友「ああ、分かった」



男「買って来たよ」

女友「ああ、ありがとう」

男「まぁ、普通のクレープだね」

女友「美味しいからいいだろ」

男「ねぇ、なんで僕が孤立してる時あそこまでしてくれたの?」

女友「なんでだろうなぁ」

女友「私も寂しかったのかもしれないな」

男「女友さんが?」

女友「ああ、私もデレツンと同じで施設で暮らしていた時間が長いんだよ。だから寂しい気持ちはちょっと苦手なんだ」

男「確かデレツンさんのお母さんが来るまで、一緒に待ってたんだっけ」

男「あれ?それだと女友さんはいつ帰ってたんだろう」

女友「私は施設に住んでたんだ。両親には会った事がないし」

男「ご、ごめん。変な事聞いちゃった」

女友「別に気を使う事じゃないだろ。聞いていいんだよ、仲良くなったんだから」

男「うん。そっか」

男「あ、そうだ。前に女友さんの事お姉ちゃんって呼んだ事があったよね」

女友「そ、そんな事あったか?」

男「あったよ」

男「でも実際、女友さん本当にお姉さんみたいだなって思うよ」

女友「私兄弟とかいないからな。分からないよ」

男「実は僕もいないんだけどね」

女友「なんだそれ」

男「つまり、うーん・・・なんて言えばいいのかなぁ」

女友「?」

女友(ああ、なんか嫌な予感がするな)

男「僕は女友さんの事、家族みたいに思ってるよ」

女友「・・・!」

女友(そんな事言われたら・・・)

女友「ありがとう男くん。私も君やデレツンみたいな家族なら嬉しいって思った・・・」ウル

男「ど、どうしたの!?」

女友(ごめんデレツン。恋愛や友情で静かに回ったいたのに、家族という卑怯な歯車をはめ込んでしまった)

女友(私も、男くんを好きになってしまった)

女友「もう帰ろうか。外は結構暗いしね」

男「そうだね」

女友「今日はありがとう。楽しかったよ」

男「うん」




ー放課後ー

男(今日は僕も含めて皆用事があるみたいだから、サークルはお休みだ。速やかに帰ろう)

男「あ、TDちゃん」

TD「あら男、もう帰るの?」

TD「少し待ってて頂戴。私も一緒に帰るわ」

男「う、うん。分かったよ」

男(デレツンさんはああ言う性格だって分かったからもう怖くないけど、最近はある意味TDちゃんの方が怖いんだよね)

TD「待たせたわね。帰りましょう」

男「そうだね。帰ろー」



ー帰り道ー

男「こんなに早く帰るの久しぶりかも」

TD「男は結構だらだら学校に残ってるわよね」

男「まぁ、最近はそうだね」

TD「私達、クラスが変わってからあんまり会えなくなったわね」

男「それはしょうがないよ」

TD「そうかしら。私はもう少し、男と居る時間が欲しいわ」

TD「今日はどうなの?」

男「ごめん、この後用事があるんだ」

TD「そう」

TD「ねぇ、前みたいに私を避けたりはもうしないわよね」

男(あの時、皆から距離を取っていた時の事を、TDちゃんはまだ根に持っているみたい)

男「あれはごめんって。もうしないよ」

TD「私のから離れていく様な事は、もうしないわよね」

男「それは分からないよ。進路だってあるし」

TD「なんで?私は男とただ一緒に居たいって言ってるだけなのよ?」ガシ

男「ちょ、ちょっと待ってよ。痛いよ」

TD「そう言えば企画サークルには、活動内容は無いって言ってたわよね」

男「そうだね。恥ずかしながら、のんびり過ごしてるだけなんだよね」

TD「じゃあ、デレツンって子と何してるの?」

男「え?どういう事?」

TD「何もする事がないのに、あれだけの時間何してるのよ!」

男「ちょ、ちょっと!別にやましい事なんて無いから。普通におしゃべりとかしてるだけだから」

TD「本当?信じて良いのよね」

TD「あ、そうだ。男はこの後の用事って何時に終わるのかしら」

男「えっと、結構夜遅くなると思うけど」

TD「じゃあ夜に会いましょうよ」

男「待って、夜遅くに会ってもやる事ないよ」

TD「いいえ、夜遅くの方がやる事があると思うわ」

男(夜遅くにする事って・・・)

男「と、とにかく今日は駄目だから!」

男「あ、用事に遅れちゃう。じゃあね!また明日」タッタッタッタ

TD「・・・そうやって、また私から離れて行こうとするのね」




ー男の部屋ー

男「どうしよう」

男「僕はどうしたらいいんだろう」

男(TDちゃんと事はとっても好きだけど、デレツンちゃんの気持ちも知ってるし)

男(僕がTDちゃんと付き合う事になったら、あのサークルはどうなるのかな)

男(女友さんが家族って言ってくれた、あの場所は)

男(でもこのままだと、TDちゃんをどんどん傷つけちゃう)

男「・・・どうしようかな」




ー部室ー

デレツン「男くん。英語のここ分かんないんだけど」

女友「ああ、そこなら私分かるぞ」

デレツン「えー、私男くんから教えてもらいたい」

女友「なんだこいつ。意地でも私が教えてやる」

男「じゃあ僕はお茶いれるよ」

デレツン「うん。ありがとう」

男「・・・よいしょ」ジョボジョボ

男「はい、入ったよ」

デレツン「なんかこうやってお茶とか注いでもらってると、私達夫婦みたいだね」

男「えぇ、そうかなぁ」

女友「いやじゃあここに居る私はなんなんだよ」

デレツン「うーん。マーティー?」

女友「マーティー私の事だったのかよ。男くんの妄想の人物だろ」

デレツン「ねぇ、あなた大変。愛犬のマーティーが粗相をしてるわ」

女友「お前マジで殺すぞ」

デレツン「あ、男くん。口元にお茶がついてるよ。私が舐め取ってあげる!」

男「え?お茶はどうしても付いちゃうよ。や、やめて!こないで!」

女友「こらやめろ変態」

男「あ、そうだ。じゃあデレツンさんの口のお茶を僕が舐めてあげるよ」

デレツン「え///」

デレツン「やめろよこの変態!キモいからもう近づくなよ?」

男「あははは。ほらね。駄目でしょ?」

デレツン「こ、これは違うの。・・・もう、分かってるくせに!いじわる」

女友「男くんもデレツンの扱いが分かって来たな」フフッ

女友(あーあ、楽しいな。・・・でも、この関係はもう駄目なんだろうな)




ーある日の朝の教室ー

男「おはよー。皆愛してるよ」

モブ達「俺も愛してるよー えー、男子が返事するとリアルなんだけど キモいキモい そんな事ねーよ」

デレツン「男くん、すっかりクラスに打ち解けてるね」

女友「そうだな」

男「あはは、蝶蝶さんだー」

モブ「いや、そんなのどこにも居ないから。どうしたの?」

モブ「あ、またTDさんが男の事見てる。あの人美人だけど、ドアの向こうからじっと見てるのはちょっと怖いよね」

男「・・・」

デレツン「なんかまた男くんの発言がおかしくなってない?」

女友「・・・私のせいだよな」ボソ

デレツン「え?」

女友「いや、なんでもない」




ー休み時間ー

女友「ちょっと男くん。来てくれ」

男「え?うん分かった」

女友「最近男くん何かに悩んでるだろ」

男「そんな事・・・」

女友「いいから言え!」カベドン

男「・・・」

男「結構前に・・・TDちゃんに告白されてるんだ」

女友「・・・そう言う事か」

女友(私が家族なんて言ったから、男を縛り付けてしまったんだな・・・)

女友「男くん、私は前に君やデレツンみたいな家族なら嬉しいって言ったな」

女友「あれは嘘だ。忘れてくれ。君は赤の他人だよ」

男「で、でも」

女友「証拠を見せてやるよ」

チュ

男「!?」

女友「私はな。男くんの事が好きなんだよ。だから家族だなんて思ってない」

男「そ、そんな事言われたら、ますます僕はどうしたら」

女友「勘違いするなよ。私は男くんと付き合いたいだなんて思ってないんだ」

男「・・・」

女友「デレツンの気持ちも知っているし、今TDの気持ちも男くんから聞いた」

女友「2人の気持ちに向き合って欲しいんだ。デレツンは私の友達なんだよ・・・私の気持ちなんてどうでもいいんだ」

女友「サークルの事も気にするな。男くんのしたいように、素直になってくれ」

男「・・・」

男「わかったよ。女友さん、ありがとう」

男「それとごめんなさい」

女友「こら謝るな。さっさと行け」

男「うん」

女友(どこまでも続くような真っ白な廊下に、男君は消えてゆく)

女友(デレツンと男と私。3人で過ごした日々も一緒に去ってゆく)

女友「男からもらったチョーカー・・・くそっ!こんなのどうしたらいいんだよ」




ー部室ー

デレツン「2人っきりでお話ってなんだろう」ドキドキ

男「うん。少しお話がしたくて」

デレツン「ま、まって!こ、心の準備が・・・///」

男「聞いて、デレツンちゃん」

デレツン「はい!」

男「前に僕に告白してくれた事があったよね。あの気持ちはまだ変わってないの?」

デレツン「うん。私は男くんの事がずっと好きだよ」

男「そっか。じゃあ改めてその答えを言うね」

男「ごめんなさい!僕は君とは付き合えない」

デレツン「・・・え?な、なんで!?」

男「他にね、好きな人がいるんだ」

デレツン「う、嘘!嘘よ!わ、私が告白した時はいいよって言ってくれたじゃない」

男「うん。でも今は違うんだ」

デレツン「い、嫌ぁ・・・そんなの・・・」ボロボロ

男「本当にごめんね。これで涙を拭いてよ」

デレツン「触るな!お前なんか嫌いだ!どっか行け!」

男「・・・」

男「デレツンさんはひどいや・・・」

デレツン「え」

男「デレツンさんの言う通り、僕はどっか行くよ。じゃあ、元気でね」

デレツン「え・・・うそ・・・い、嫌!」

デレツン「うあああああああああっ!なんでぇ!?なんでよぉ!!」ボロボロ

デレツン「行かないで!行かないでよぉ!!」

お母さん、何で死んじゃったの!私を置いて行かないでよ!嫌だよ!一人は嫌だよ!

デレツン(居なくなってから素直になってもしょうがないのに!行かないでってさっき言えばよかったのに!)

デレツン「・・・」ボロボロ

ドアガラガラァ

女友「・・・デレツン」

デレツン「私・・・またやっちゃったよ。お母さんの時と一緒だよ」ボロボロ

女友「その性格のせいで、大切な人を2回も失ってしまったな」

女友(母親の方はデレツンのせいじゃないけど、デレツンの想いは伝えられなかった)

女友「私達は男くんを傷つけすぎてしまったよ」

デレツン「私のせいだ!また私のせいなんだ!うわああああん!」

女友「ごめんな」ギュ

女友(私がメールで言ったんだ。もしデレツンをふるなら、こっぴどくふってくれって)

女友(じゃないとまた同じ事を繰り返してしまう)

女友「私もお前のその性格から、思って目をそらしていた。分かってくれる人がどこかに居るかもしれないって」

女友「これからは一緒に治していこうな」

デレツン「うぅぅ・・・うん、治したいよぉ」

女友「ここもあの施設と一緒で、悲しい場所になっちゃったな」ウル

デレツン「ぁう、うああああぁ!」ボロボロ

女友「今日は・・・泣けよ。私の胸なら・・・貸してやるから・・・うぅ」ボロボロ




ー屋上ー

TD「・・・男」

男「やぁ、またせたね」

TD「本当よ・・・こんな寒い所で待たせて」

男「ごめんね。少し用事があったんだ」

TD「男から話があるって聞いて・・・私怖くって・・・」ガタガタ

男「TDちゃんからの告白の返事がしたくって」

TD「ま、待って。私は男が居なくなるなんて嫌・・・」

男「ちゃんと聞いて」ガシ

TD「ぅ!」

男「僕は!TDちゃんの事が好きだ!」ギュ

男「付き合おう」

TD「お、男・・・!う、うん!」

TD「私も好き・・・好き!」ギュー

男「よかったぁ」

TD「何よ。待たせ過ぎなのよ」

男「うん。これからは気をつけるよ」

TD「デレツンには・・・言ったの?」

男「言ったよ。他に好きな子が居るって」

TD「・・・そう。少し可愛そうね。素直になれない気持ちは、私にも分かるから」

男「TDちゃんは本当に優しいね」

TD「ち、違うわよ。おだてたって何も出ないんだから・・・チュ」

男「出てる出てる」

TD「あの子の悲しみが無駄にならない為にも、私達で幸せになりましょうね」

男「うん。これからもよろしくね」

おしまい

終わりです。今までありがとうございました。
2度目ですが転載禁止です。こんなSSまとめちゃいけません。

なんでツンデレや女友ばっかり売れるんですか
誰かうちのデレツンをもらって下さいよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月08日 (日) 02:34:34   ID: SNvKMA3n

何これ、スゲー、キモいんだけど。一体何書きたいの?

2 :  SS好きの774さん   2015年02月10日 (火) 21:21:43   ID: 8qAWtrBx

なかなかテンポが好き

3 :  SS好きの774さん   2015年04月07日 (火) 11:00:34   ID: n87MDQUj

最後はおかしい。

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