カントーのとある一日 (13)


~ニビシティ、とあるダイニング~

レッド「お待たせ!遅れてごめんグリーン、タケシ!リザードン道を忘れたらしくて遅れた!」

グリーン「全く…お前が誘っときながら遅れるとかどんだけだよレッド!俺はまだいいがな、目上の存在のタケシを待たせるんじゃねぇよ!」

タケシ「まぁまぁ、あんまり待ってないからいいじゃないか。二人はサイコソーダでいいか?」

レッド「あ、お願いします」

グリーン「タケシ!俺は生がいいぜ」

タケシ「未成年が飲むんじゃない!お前まだ確か15歳だろ!グリーンもサイコソーダな」

グリーン「ちぇっ…」

ミニスカート「ハイ、ミックスオレトサイコソーダフタツデスネ。カシコマリマシタ。ショウショウオマチクダサイ」

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レッド「グリーン、お前本当にあれ美味しいと思うのか?大人ぶるのも程々にしとけ」ニヤニヤ

グリーン「う、うるせーなレッド!俺はジムリーダーなんだからそれくらい飲めなきゃダメなんだよ!」

タケシ「全く…で、グリーン、レッド、お前ら最近はどうなんだ?」

レッド「あぁ、俺は…グリーン「俺はもう調子がいいぜ!なんたって今じゃカントージムリーダーだけじゃなくて全地域最強のジムリーダーってよく言われるからな!」

レッド「おいグリーン!俺が話そうとしていただろ!」

グリーン「うるせぇ!どうせお前は山篭りしかしてなかったくせに!いい加減チャンピオンに戻ってワタルの仕事でも継いでろ」

レッド「うっ…」

タケシ「そうだぞレッド、まだチャンピオンに戻る気ないのか?」

レッド「俺あそこの職員達あんまり好きじゃないからさ…なんていうか…こう、息が詰まるんだよね…」

グリーン「まぁ気持ちはわかるがな。だがな、ワタルの奴この前過労で倒れたんだぞ…あの時代理でチャンピオンやったけど広告と四天王との仕事と治安維持でマジ激務だったからな…」

タケシ「あの時は大変だった。レベル低いプレイヤーでも一軍出せとかセキエイ高原行かせないようにしろって煩かったからな職員達が…」

レッド「なんていうかさーあいつら自分たちの事中心にかんがえてるじゃん、まぁあいつらがいるから俺たちがトレーナーやれているのはわかっているけどさ、いくらなんでもガメつすぎると思うんだよ本当…」

ミニスカート「オマタセシマシターサイコソーダフタツニミックスオレヒトツデス」

タケシ「まぁまぁ、飲み物も来たことだしこんな話はやめて乾杯しようじゃないか!」

レッド「そうですね」


グリーン「グラス持ったな!じゃあ、乾杯!」

3人「かんぱーい!」カラーン

レッド「ぷはぁ!うめぇ!」

タケシ「そう言えばグリーン、エリカとはどうなんだ?」

グリーン「ちょっ、バカっ!」

レッド「え!なになに!?グリーンエリカさんとできてたの!?」

タケシ「なんだ、まだ言ってなかったのか?」コソコソ

グリーン「…こいつにいうとうるさいからさ、黙ってたんだよ」ヒソヒソ

タケシ「あちゃー…」ヒソヒソ

レッド「何二人でヒソヒソ話してるんだよ!マジかーあのエリカさんとかーお前には高嶺の花じゃんマジで」

タケシ「こいつおもしろくてな、ジムリーダー始めて何度もエリカの所行ってたんだよ、仕事にしてはかなり多いからなんだと思って仕事でタマムシデパートへイベント行った時にジム行ったんだ。そしたらさ、グリーンが…グリーン「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!言うなぁ!!!!」ガシャーン

レッド「うるさいぞグリーン!周りのお客さんもドン引きしてるぞ」

( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )あれジムリーダーのグリーンとタケシじゃね?

( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )じゃあ隣の人は…誰だ?

( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )グリーンってうるさいんだな…クールなイメージだったが…

グリーン「…くっ」

タケシ「まぁ今じゃジムリーダー全員知ってるからな、今度ゆっくり教えてやるよ」

グリーン「覚えてろタケシめ…」


レッド「あのグリーンとエリカがねぇ…意外だわ」

タケシ「まぁ悪くないんじゃないか?せっかちで寂しがりなグリーンとおっとりでおだやかなエリカさんならバランスいいぞ」

レッド「ははっ、それもそうだね。おめでとうグリーンww」

グリーン「笑うなレッド!」

レッド「で、どこまで行ったんだよ?」

タケシ「おいおいレッド、それは聞きすぎだぞ。まぁ俺も興味あるが…」チラッ

グリーン「そんなことよりもタケシこの前いい人見つけたとか言ってなかったか!?」

タケシ「おいおい話をそらすn…レッド「何それ!?」

タケシ(…レッドってこういう話好きなんだな…)

グリーン(こいつが単純バカで助かった)

レッド「なんだよなんだよ!二人とも色気づいちゃってさ!」

タケシ「まっ、まぁ、その話は今度するから…」


ガラガラガラ

イラッシャイマセー

ワタル「おー遅れた、悪い3人とも」

3人「ワタル(さん)!」

グリーン「やっときたか!」

レッド「おいおい、ワタルさんにそんな口きくんじゃねーよグリーン!」

ワタル「いいんだ、グリーンとタケシには世話になったからそうしてもらってる」

グリーン「そうそう、俺とワタルの仲だからな」

レッド「くっ…なんか悔しい」

ワタル「あ、店員さーん、生一杯!」

カシコマリマシター

ワタル「で、なんの話をしていたんだい?」

レッド「タケシがいい人見つけたとか…」

ワタル「ああ、あの時の子か!」

レッド「え?ワタルさん知ってるの?」

ワタル「ああ、俺がイブキと企画した合コンでの話だろ?」

タケシ「ワタル…ちょっと言わないで…」

グリーン「ワタル!言わないなんて水臭いことしないよな!な!」

ワタル「そうがっつくなwwこの前イブキが兄妹弟子の企画で合コンしようって事になってな、イブキが連れてきたポケモンコーディネーターの人とすごい仲良くなっていてな」

グリーン「ポケモンコーディネーター…」

ミニスカート「オマタセシマシターナマデゴザイマス」

ワタル「お、ありがとう」

タケシ「ああそうだよ!ポケモンのケアのテクニックが凄い人がいてな、その人と連絡先交換してこの前デートしたんだ、まぁタマムシデパートで買い物しただけなんだけどさ」

レッド「うんうん」キラキラ

ワタル「順調じゃないか!」

タケシ「で、いろいろ話したんだがすごい気があってな、カフェでいろいろ話をしていたら話しすぎて夜になってしまってんだ。弟さんがトレーナーやってるらしい、その子の心配してるとても優しい人だった…」

グリーン「弟…」

レッド「で、名前はなんていうの?」ワクワク

ワタル「確か…」

タケシ「ナナミさんって言うんだ!」

レッド「え…」

グリーン「やっぱりねーちゃんじゃないか!話聞いていてまさかと思ったかな!」

タケシ「ええ!?う、嘘だろ…」

グリーン「ナナミ、職業はポケモンコーディネーター、趣味は毛繕い、特技はなつき度を把握すること!よく緑色の服を着てる」

タケシ「…なんてことだ…」

ーーシーンーー


レッド「どうするんですかこの空気!」ヒソヒソ

ワタル「知らなかったから仕方ないじゃないか」ヒソヒソ

レッド「しっかし、あのタケシがナナミさんをね…」ヒソヒソ

ワタル「まぁこっから先は本人達に任せようじゃないか」ヒソヒソ

レッド「ですね…」ヒソヒソ

グリーン「俺とタケシの仲だけどな、ねーちゃんは渡さないからな!認めてほしければ勝負しろ!」ガタンッ

ワタル「はいはい二人ともその話はそこまで!そういえばレッドは山に篭って何しているんだい?」

レッド「あぁ、よく温泉につかってるよ。後は景色眺めてたり修行したり遊んだり」

タケシ「あんまり景色とか見えないような気がするが」

レッド「ダイアモンドダストっていう状態があってな、スッゲー綺麗なんだ!」

タケシ「へぇ…」

グリーン「お前のピカチュウよく雪だるま作ってるよな」

レッド「あぁ、うちの隊長は雪だるま作りが大好きでな…後は温泉もあるからみんなで入って楽しく過ごすんだ」

ワタル「……」

レッド「…チャンピオンだとさ、こんなふうに自由奔放に動けないだろ…だから…ごめんワタルさん、もう少し好きにさせてくれ」

ワタル「いいさ、最近は骨のある挑戦者がいないし仕事もなんとかなってる。もうしばらくはゆっくりしろ」

レッド「ありがとうワタルさん!」


ワタル「なに、俺の見合い話もしばらくなくなるからちょうどいい」

タケシ「やっぱりそういった話が来るのか」

ワタル「家柄上しょうがない。まぁ大抵がタイプじゃない子なんだが…ほら、この写真…」

レッド「…あー」

タケシ「う…うん…まぁ…」

グリーン「金持ちは大変だな…」

ワタル「それよりお腹減った!」

レッド「あ、じゃあ何か食べます?」

タケシ「じゃあ俺フライドポテトと唐揚げ」

グリーン「マルゲリータピザ頼む」

レッド「ガッツリしたもの頼むなぁ…」

ワタル「この焼酎をお湯割で!後は軟骨を」

レッド「はい!すみませーん!」

ミニスカート「ハーイ」

………………………


…………………………………

タケシ「む…無理です…ホント…ウェッ」

ワタル「くぁーおいタケシ!おめぇ俺の酒が飲めねぇってかぁ!おいおいグイッと!グイッと」

レッド「」←一杯飲んで死亡

グリーン「かぁー!うめぇ!この焼酎なんていうんだ!」ウィーヒック

ミニスカート「アノーオキャクサマ、ミセイネンノインシュハ…」

ワタル「大丈夫大丈夫!こいつら外見若いけど成人してるからっww」

グリーン「ああー俺様今年で20歳!そんなことより一緒に飲まない店員ちゃーん!」

タケシ「よ…よせグリーン…ウグッ」

ワタル「ほらほら飲め飲め!ホイぐぃーっと!」

タケシ「ングッ……!!」ダダダダ

オエーッ ゲホッゲホッ ジャー

ワタル「んでぃ!軟弱者め!ほいグリーン!飲め飲め」

グリーン「プハー!うめぇ!おいレッド!いつまで寝てるんだ!」

レッド「…勘弁してくれ…」

…………………………


…………………………

タケシ「…俺がワタルを送っていくよ…グリーンを頼むレッド」

レッド「…はい…」

タケシ「レッド」

レッド「はい…」

タケシ「次は絶対に酒飲まさせないようにするぞ」

レッド「…はぃ」

レッド「ほらグリーン、行くよ!」

グリーン「」zzZ

レッド「全く…じゃあタケシ!また!」

タケシ「あぁ」ノシ

レッド「…全く…グリーン、おいグリーン!」

グリーン「…ふぁぃ?」

レッド「お前んちまで空飛ぶからな!落ちるなよ!」

グリーン「ふぁーぃ」

レッド「リザードン!空を飛んでマサラタウンまで!」

リザードン「ぐぉぉ!」ピューン


レッド「ありがとうリザードン!」

レッド「おいグリーン、家だぞ!ほら、大丈夫か?」

グリーン「…」

レッド「全く…」

ナナミ「あら、レッドくん久しぶり!…グリーンどうしたの!?」

レッド「ワタルさんとお酒飲んでこのざまです…」

ナナミ「全くもう…未成年なのにこんなに飲んで…レッドくん叱っていいからね!」

レッド「ハハハ…はい…」

グリーン「おぃ、レッドぉ!」

レッド「なんだ、グリーン」

グリーン「…あんまり悩みすぎるなよぉ…今抱えてる悩み解決したら戻ってこい…お前は俺に勝った男だろ」

レッド「グリーン…!なんで??」

グリーン「お前のことだ、話しただけでわかるわ…本当のことを言ってないこともな…ウッ」オエッ

ナナミ「はいはい、トイレいく?シャワーあびる?」

グリーン「トイレ…」

ナナミ「はいはい、ごめんねレッドくん、また来てね!」

レッド「はい!では!」

レッド「リザードン!空を飛ぶでシロガネ山まで!」

リザードン「グォォ」ビューン

……………………


……………………

レッド「…なぁ、リザードン、友達っていいな…」

リザードン「グォォ!」

レッド「ははっ!お前もそう思うか!じゃあ、帰るか!」


なんだかんだ言って友人は自分の事をなんでもお見通しなのをこの前痛感しました。

そんな友人を持って俺は幸せだと思い書きました。

ではでは、失礼しますノシ

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