モバP「からぱれ!」 (34)

美由紀「PさんPさん!」

P「どうした?美由紀」

美由紀「カニさんだかに~!」チョキチョキ

P「………なっ!美由紀の顔がカニになった!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423151932

美由紀「ば〜!」

P「なんだ、いつもの美由紀か」ナデナデ

美由紀「えへへ。Pさんノッてくれてありがとかに〜」チョキチョキ

P「で、どうしたんだ?」

美由紀「うん。お父さんがね、また送ってくれたの!」

P「そうかそうか。また立派なカニだな」

美由紀「でしょ?でねでね、またPさんと食べたいなーって!」

P「なるほど。流石美由紀だな可愛い偉い」ナデナデ

美由紀「もー!ほめてもカニさんしかないよー?」エヘヘ

P「でもなんでまた?」

美由紀「えっとね、この前みゆき、菜帆ちゃんと珠美ちゃんとおそろいの衣装でライブしたでしょ?」

P「したな。からぱれ。美由紀が超可愛かった」

美由紀「うん!それでね、お父さんに報告したら『お祝いだー!』って言ってくれてね!」チョキチョキ

P「そうか。…それなら、あの二人も呼ばないとな」

美由紀「みんなでカニさん食べようね!」

P「食べような。よし、それなら鍋にしようか」

美由紀「カニ鍋!みゆき食べたい!」

P「よし!じゃあ早速準備だ!」

美由紀「おーっ!」チョキチョキ

P「取り敢えず珠美と菜帆には至急来る様に連絡しておいた」

美由紀「二人とも来てくれるかなぁ?」

P「美由紀と鍋って言ったらすぐ来るってさ」

美由紀「やったー!」

P「さて、鍋のメインはカニとして。それ以外の材料を集めないとな」

美由紀「お買いもの?」

P「買物も行くけど、その前に…」ゴソゴソ

美由紀「つくえの下に何かあるの?」

P「あったあった。エノキとシイタケ」

美由紀「すごーい!なんであるの?」

P「輝子のだけどな」

美由紀「えっ?勝手にとって大丈夫なの?」

P「うむ。場所代としてここのは貰って良い事になっている。輝子産だから美味いぞ〜!」

美由紀「まずはキノコげっとだね!」

P「うん。でも後で輝子にお礼は言っておこうな」

美由紀「はーい!」

P「よし!じゃあ後は買い物だ!」

美由紀「お買いものだー!」

P「寒いからちゃんと着込んでな」

美由紀「うん!もこもこ!」

P「もこもこな美由紀も可愛い!よし!じゃあ手を繋いだらスーパーに行くぞ!」

美由紀「らじゃー!……よいしょ」

P「ん?どうして手袋片方外すんだ?寒いぞ」

美由紀「Pさんとちょくせつ手をつなぎたいからなの!その方があったかいでしょ?」

P「み…美由紀ぃ!」ギュウッ!

美由紀「うにゃっ!痛いよぉ」

P「ああ、すまん。つい」キュッ

美由紀「えへへ。じゃあじゃあ、れっつごー!」ギュッ

トコトコ…

美由紀「あ!猫さん!」

ジブンヲマゲナイヨ!

美由紀「猫さん寒くないのかなぁ」

P「どうだろうなぁ?少なくともウチの猫達は冬になるとコタツから出なくなるけど…」

美由紀「それってみくちゃんたちのこと?」

P「そうそう。若いんだからもっと外に出れば良いのに」

美由紀「お外で遊ぶの楽しいのにね!」

P「なー。少しは美由紀を見習えってな」

トコトコ…

美由紀「あ!スーパー見えてきた!」

P「美由紀、何が食べたい?」

美由紀「カニさん!」

P「うん。それは前提かな…」

P「どうするかなー。美由紀、肉と魚どっちがいい?」

美由紀「みゆき、どっちも好き!」

P「美由紀は好き嫌いがなくて偉いなぁ。うーむ…お、タラが安い」

美由紀「………」

P「美由紀、海鮮鍋で良いか?………美由紀?」

美由紀「あ!なあに?」

P「海鮮鍋で良いか?」

美由紀「うん!」

P「?」キョロキョロ

『お菓子売場』

P「なるほどな」フフッ

P「美由紀、どれが欲しいんだ?」

美由紀「へっ?」

P「お菓子。じーっと見てただろ」

美由紀「だ、大丈夫だよぉ!それにみゆき、おさいふ持ってきてないし」

P「いつも言ってるだろ。俺には遠慮するなって」ポンポン

美由紀「でも…」

P「ほらほら、早く選ばないと今日の美由紀のおやつは激辛せんべいになるぞ」

美由紀「そ、それはヤダ!えっと…こっ…これ!」

P「よし。じゃあこっちだな」

美由紀「え?それ高いよ?」

P「高いかどうかより美由紀が食べたいかが優先です」

美由紀「えへへ。ありがとーPさん!」

P「うん!良い笑顔だ!」ナデナデ

美由紀「あとはなにがいるのー?」

P「そうだなー。ダシはカニから出るし、タラとエビ、つみれに野菜に…シメは雑炊…。酒…は今日は無しだな、うん」

P「こんなもんかな。美由紀、他に欲しい物あるか?」

美由紀「ううん!だいじょうぶ!」

P「本当かー?」

美由紀「今度はホントなの!」

P「よし。じゃあレジ行くか」

美由紀「うん!」

P「いっぱい買ったから半分持ってな」

美由紀「はーい!」

P「只今戻りましたー」

美由紀「ただいまー!」

珠美「お、帰ってこられましたよ」

菜帆「Pさん、美由紀ちゃん、お帰りなさい〜」

美由紀「珠美ちゃんと菜帆ちゃんなの!」

P「お、もう来てたのか」

珠美「当然です。美由紀ちゃんとの約束ならば何よりも優先されますから」

菜帆「どこに行ってたんですか〜?」

P「鍋の材料調達にな。これから準備するからもう少し待っててくれよ」

美由紀「みゆきお手伝いするよ!」

P「マジか!?美由紀は優しいなぁ」ナデナデ

珠美「……相変わらずの親馬鹿ですね。いえ、兄馬鹿?」

P「珠美の今日のおやつは激辛せんべいな」

珠美「なっ…!?あまりに理不尽ではありませんか!」

P「知らん」

美由紀「もー。Pさん、珠美ちゃん困らせちゃダメなんだよ!」

P「珠美、ゴメンナサイ」ペコリ

珠美「なんですか!この対応の差は!」

P「さて、じゃあ準備するか」

美由紀「はーい!」

菜帆「うふふ。私もお手伝いしますよ〜」

珠美「珠美も!手伝いますゆえ!」

P「それでは役割分担を発表します」

三人「は〜い!」

P「まずは俺、カニを茹でる人!そして美由紀、ご飯を炊く人!」

美由紀「はい!」

P「菜帆、野菜と魚を切る人!」

菜帆「は〜い」

P「珠美、出来るのを待つ人!」

珠美「はい!……ってなんでですか!珠美も何かさせて下さい!」

P「えー?でも子供には危ないから火と刃物は近づけたく無いし…」

珠美「珠美は!高校生!です!」

菜帆「それじゃあ、私と一緒にお野菜切りましょうか〜。一緒なら良いですよね〜?」

P「菜帆が見てくれてるなら大丈夫かな」

珠美「釈然としませんが分かりました」

P「では各自取りかかれ!」

三人「は〜い!」

P「流石に四人がかりだとあっという間だな」

美由紀「ご飯もうちょっとで出来るよ!」

菜帆「こっちも切り終わりましたよ〜」

珠美「コンロと鍋も用意しました!」

P「カニもいい感じだし…美由紀、もう少しだぞ〜」

美由紀「うん!楽しみだねー」

菜帆「私、カニなんて久しぶりです〜」

美由紀「北海道のカニさんだから美味しいよ!」

菜帆「うふふ。それは楽しみですね〜」

珠美「うむむ。お腹が空いてきましたね…」

P「はい。激辛せんべい」

珠美「ですから!何故珠美だけそんな扱いなのですか!」

P「そろそろ良いかな〜」カパ

美由紀「いいにおーい!」

菜帆「美味しそうに出来ましたね〜」

珠美「よく煮えておりますね」

P「よし。それじゃあ、いただきます!」

三人「いただきまーす!」

P「はい、美由紀。まずは美由紀からカニ食べな」

美由紀「良いの?」

P「もちろん。美由紀のカニなんだから」

美由紀「じゃ、じゃあ…もぐもぐ……おいしー!」

P「そうかそうか。それは良かった。じゃ、食べるぞ!」

P「ほら美由紀、タラもいい感じだぞ」ハイ

美由紀「うん!」

菜帆「美由紀ちゃん、カニ剥いておきましたよ〜」ハイ

美由紀「ありがとー!」

珠美「エビも剥けましたよ」ハイ

美由紀「うん……んもー!みゆき一人で食べられるよ!みんなもちゃんと食べなきゃダメだよ!」

P「み、美由紀に怒られた…」ガクッ

菜帆「少し構いすぎましたね〜…」

珠美「珠美達も食べましょうか…」

P「そうだな…」

美由紀「みんなで食べた方が美味しいもんね!」

P「美由紀は優しいなぁ」

P「お、カニ美味い」

菜帆「しっかり身が詰まってて食べごたえありますね〜」

美由紀「北海道のだもん!」エッヘン

珠美「流石は北海道ですね」

P「また俺からも柳瀬さんにお礼言っとかないとなー」

珠美「そう言えば、P殿と美由紀ちゃんは以前からお知り合いだったのですか?」

P「そうだよ。流石に美由紀が一人で来た時は驚いたけど」

菜帆「私も気になってました〜。美由紀ちゃん、Pさんを頼って来たんですよね〜?」

美由紀「うん。さいしょはPさんしか知ってる人いなかったから不安だったの」

P「まあ色々あって柳瀬さん、美由紀のお父さんには昔かなりお世話になっててな。今はプロデューサー兼保護者代わりって所かな」

珠美「保護者と言うか、全力で溺愛している様にしか見えませんが…」

菜帆「本当ですね〜。美由紀ちゃんがお嫁さんに行ったりしたらどうなっちゃうんでしょうか〜?」

P「美由紀が…結婚?」

P「……………」ガクガク

珠美「ぴ、P殿?」

P「……………」ブワッ

菜帆「Pさ〜ん?」

P「美由紀、ダメだ。嫁になんか…ダメだー!」

美由紀「もー。もしもの話でしょ?それに、みゆきまだそういうのよくわかんないし…」

P「そうか、もしもか。うん。もしも。少し取り乱した」フゥ

珠美「…少し?」

菜帆「うふふ。美由紀ちゃん、Pさんに愛されてますね〜。羨ましいです〜」

美由紀「うん!みゆきもね、Pさん大好き!」

P「俺も!美由紀大好き!」

珠美「あー。これはもうアレですね。美由紀ちゃんがP殿のお嫁さんになるのが一番手っ取り早い気も…」

P「はっ…!」ガタッ

珠美「いえ、その手があったか、みたいな顔をされても困りますが…」

P「まあ、そんな事したら柳瀬さんにどう言い訳していいか分からないけどな」

美由紀「みゆき、Pさんならいいかも」

P「よし美由紀。結婚しよう」

珠美「P殿!?」

P「まあ冗談は置いといて…」

珠美「とても冗談には聞こえませんでしたが…」

P「なんだかんだで鍋も空になりました」

美由紀「おいしかったねー」

菜帆「そうですね〜」

P「実は鍋には足しか入れていませんでした」

珠美「そういえば」

P「そして、鍋の中にはいい感じに出汁の出た残り汁。避けていたカニ味噌。美由紀の炊いた美味しいご飯。卵」

珠美「まさかっ!」

P「そう…シメはカニ雑炊だ!」

菜帆「わ〜」パチパチ

美由紀「やったー」パチパチ

P「はい、美由紀。熱いから気を付けてな」

美由紀「うん!」フーフー

菜帆「うふふ。しっかり味が付いてて美味しいです〜」

珠美「はふはふ…お腹いっぱいと思っておりましたが、意外と入りますな」

P「うんうん。よく食べてはやく大きくなるんだぞ」

美由紀「うん!」

珠美「はい!」

P「いや、珠美は…」

珠美「なんですか!珠美もまだまだ成長期ですよ!」

菜帆「そうですね〜。私もまだまだ成長しますよ〜」ウフフ

P「これ以上…」フム

菜帆「期待しちゃっても良いんですよ〜?」プニ

美由紀「みゆきもうお腹いっぱいー」ハフゥ

P「うん。俺ももう無理だなー」ケプ

珠美「久しぶりに苦しくなるくらい食べました…」

菜帆「う〜ん。どうしましょ〜」

P「ん?どうした?」

菜帆「実は来る途中にですね〜」ゴソゴソ

菜帆「これ。買ってきたんですが〜」

美由紀「うさぎさんだー!」

菜帆「うふふ。可愛いですよね〜。苺大福なんですよ〜」

P「いや、流石に俺は…」

美由紀「みゆき食べるー!」

P「よし、食べよう!」

珠美「本当に貴方は…」

菜帆「甘いものは別腹、ですものね〜」

美由紀「うむー…」

P「ん?どうした美由紀?」

美由紀「あのね、うさぎさん可愛くて食べるのかわいそうだな、って」

菜帆「あら〜」

P「美由紀は優しいなぁ」ナデナデ

P「それに比べて」

珠美「?」モグモグ

菜帆「美由紀ちゃん、うさぎさんも食べてくれなきゃ困っちゃいますよ〜?」

美由紀「そうかなぁ?」

菜帆「はい〜。ん〜…『美由紀ちゃん、ウサの事食べて欲しいウサ〜』…ね?」ウサウサ

美由紀「うん!わかった!」

菜帆「とっても美味しいですからね〜」

P「んー…」

美由紀「どうしたの?」

P「さて珠美。ここで質問だ」

珠美「なんですか?」

P「本日、美由紀はカニを提供してくれました」

珠美「ふむ」

P「俺はその他具材を。菜帆は苺大福を」

珠美「ふむふむ」

P「では、珠美は?」

珠美「…っ!珠美は…珠美…は…」

美由紀「あー!Pさん、また珠美ちゃんイジメてるー!ダメなんだよー!」

珠美「いえ、美由紀ちゃん。こればかりはP殿の言う通りです。珠美だけ何もしない訳にはまいりません」

美由紀「でもー…」

P「お茶飲みたいなー」

珠美「御意!」

珠美「どうぞ」

P「どうもー」ズズズ…

美由紀「珠美ちゃんありがとー」

P「やっぱり大福には日本茶だよなー」

菜帆「そうですね〜。まったりのんびり出来ますね〜」

P「はー…落ち着く」

美由紀「ふにゃぁ…」コシコシ

P「ん?美由紀眠くなった?」

美由紀「んー…だいじょうぶー」フワァ

P「ふふっ。無理しなくていいぞ。みんないるから、少し眠りな」

菜帆「うふふ。じゃあ美由紀ちゃん、こっちにおいで〜」ポンポン

美由紀「んに?」

菜帆「膝枕してあげますね〜」ポンポン

P「菜帆の膝枕…!」ゴクリ

菜帆「よかったら〜、Pさんもどうですか〜?」

P「いや、大丈夫。うん」

美由紀「くぅ……すぅ……」

菜帆「…………うふふ」ナデナデ

P「悪いな」

菜帆「いえいえ〜」

P「……お。静かだと思ったらこっちも寝てるわ」

珠美「くかー……」

菜帆「お腹いっぱいになったら眠くなりますよね〜」

P「菜帆は大丈夫なのか?」

菜帆「はい〜。平気ですよ〜」

美由紀「むにゃむにゃ…」

P「?」

美由紀「ぴー…おにいちゃん…」

P「!!!」ガタッ

菜帆「騒いじゃメッですよ〜?」

P「あっ、はい」ストン

菜帆「ねえ、Pさ〜ん」

P「ん?」

菜帆「また、みんなでご飯食べたりしましょうね〜」

P「そうだな。美由紀も二人には特に懐いてるみたいだし」

菜帆「私も妹が出来たみたいで楽しいです〜」

P「じゃあ菜帆は俺の妹か?」

菜帆「そうですね〜。それもいいですけれど〜…」

P「うん?」

菜帆「うふふ〜」ナデナデ

美由紀「くぅ……すぅ…」スヤー



おしまい

以上。読んでくださった方ありがとうございました
みんなもっと美由紀ちゃんの可愛さに気付くべきだと思うの。あと菜帆さんに誘惑されたい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom