真「真!」貴音「真」冬馬「真」亜美「真」律子「真」 (6)

ここはどこだ…?
目の前には天井、蛍光灯。体にはふかふかな毛布がかかっている。

窓から陽の光が差し込んでいて、ちょっと眩しい。

そうか、分かったぞ。ここは自分の部屋だ。いつも通り夜眠りについて、いつも通りの朝を迎えたんだ。

じゃあ今からやるべきことはただ一つ。
取り敢えず、起きよう。


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少し眠いのは何でだろう。うーん。それは多分、まだ起きたばかりだからだ。顔を洗えば目が醒めると思う。洗面所へいこう。

虫が死んでるな、後で掃除するか。朝から妙なものを見てしま……


いや、待て!!!

…これは罠かもしれない

その虫は、死んだフリをしてるのかもしれないぞ!!

よく見てみるんだ!
仰向けになって倒れていて、幾つもの足を伸ばしていて、それでピクリとも動かないその構えは…!


……死んでいるだけか
早く顔を洗って朝飯の支度でもするか。
今日も1日、仕事を頑張らないとな

よぉ〜し、今日の朝食は、パンだぞ!

…………
……………………

私は秋月律子。
今日もプロデューサーとして、事務所で働いています。

今日は、直接現場に向かったりとか、外での仕事は無く、一日中パソコンと付きっ切りですね。

これもプロデューサーの務めですから、張り切って頑張りますよ。

「あふぅ……」

………と、いきなりやる気を削ぐようなあくびが私を誘ってきますね。

「美希、もうそろそろ起きなさい」

「はいなの……」

全く、美希が事務所で寝るのはいつもの事なんです。あの娘は暇さえあれば寝てばかりいますからね。見ている私も、ついうとうとしてしまいそうですよ、もう。

………
………………

鮮やかなる日差しが、今日も街中を照らしています。物静かな夜に見る月は美しいものでありますが、このようにひしひしと輝く日光も、また感慨深いものであります。

ところで、日傘というものをご存知ですか?

このような眩しい日には、傘をさし、陽を遮って道を歩くのです。
強い日差しはお肌によくありません。
肌の事を思い、日傘をさす女性も少なくはないでしょう。

わたくしも、こうして傘をさしているのですが、わたくしの場合は少々違います。

…今、撮影中なのです

また後ほど、話をしてもよろしいですか?





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