佐久間まゆ「アンダーザデスク食事会」 (32)

森久保乃々「……」

星輝子「……」

乃々「あの……キノコさん」

輝子「フヒ、なんだい……ボノノさん」

乃々「いえ、なんというか……手持ち無沙汰じゃないですか?」

輝子「うん……。でも、手伝うと言っても……大したこと出来ないしな」

佐久間まゆ「お待たせしました~」

乃々「とか言ってたら、準備出来たみたいです……」

輝子「おお」

まゆ「なんですか?」

輝子「エプロン姿のまゆさん……すごく可愛い」

まゆ「うふ、ありがとう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422954805

乃々「スゴイです、言われ慣れてる感じです……。さすが元モデル」

まゆ「正確には元読者モデルですよ?」

まゆ「……よいしょっと。それじゃ、食べましょうか」

『いただきます』

乃々「スキヤキ、久しぶりです……」

まゆ「ご飯多めに炊いてるので、おかわりできますからね」

輝子「美味しそうだな……とくに、このシイタケがいい」

輝子「シイタケはやっぱりこの形。Xbox360のトレードマーク……」

まゆ「輝子ちゃん、ゲームするんですか?」

輝子「あまりしないけど、キノコ関係の話題には目を光らせてる……フヒヒ」

まゆ「シイタケがトレードマークなんて珍しいですねぇ」

乃々「シイタケはあくまで俗称と思うんですけど……」

輝子「はふはふ……」

乃々「まゆさん、なにか飲み物もらえませんか? 冷たいもの」

まゆ「あっ、ごめんなさい、気づかなくて。何がいいですか?」

まゆ「すぐ出せるものだと……牛乳、オレンジジュース、ジャスミンティー……」

乃々輝子『ジャスミンティー……ッ!』

まゆ「えっ、なにか変ですか?」

乃々「飲み物でジャスミンティー勧められたの、初めてです……」

輝子「なんか女子力高そうだ……」

まゆ「飲んでみます?」

乃々「はい、ぜひ」

輝子「じゃ、じゃあ……私も」

まゆ「持ってきますね。ちょっと待っててください」

輝子「……なんだか、まゆさんが雲の上の人に思えてきた」

乃々「服も部屋もすごくオシャレです……女子寮だから、部屋の造りは同じはずなのに」

まゆ「あまりジロジロ見ないでください。恥ずかしいです」

まゆ「それに乃々ちゃんだって、結構可愛いお洋服着てるじゃないですか」

乃々「親がそういう趣味で……もりくぼは、目立たない地味なのでも良いのに……」

乃々「いえ、別に嫌いでもないですけど……」

乃々「ごくごく……ふおお、ジャスミンの香り……!」

輝子「こんなオシャレな飲み物が……! ま、まるでリア充になったようだっ」

まゆ「なら沖縄の人はみんなリア充になってしまいますよ?」

乃々「メジャー……なんですか?」

まゆ「沖縄ではたしかさんぴん茶っていうんですけど、一般的に飲まれてるみたいです」

まゆ「以前撮影で沖縄に行ったときに気に入って」

輝子「フヒ……私だったら『あ、美味しい』で終わったと思う」

まゆ「乃々ちゃん、ご飯少ないですね。つぎましょうか」

乃々「あっ、はい……。普段おかわりなんて滅多にしないんですが……」

輝子「いや、仕方ない……それくらい美味しい」

輝子「わ、私もおかわり……良い?」

まゆ「ええもちろん。はい、どうぞ」

まゆ「あっ、お肉とか追加しますね」

乃々「料理が上手くて、気が利いて、元モデルなくらい可愛くて……」

乃々「もりくぼが男だったら……絶対お嫁さんにしたいです」

まゆ「ふふっ、ありがとう」

輝子「そういえば、さっき元読者モデルって言ったけど……」

まゆ「ええ」

輝子「読者モデルと普通のモデルってどう違うんだ?」

まゆ「一口に読者モデルと言ってもいろいろですけど……」

まゆ「簡単なのは街中で声かけてその場で撮影、報酬をわたして終わり、というパターンですね」

乃々「まゆさんは、事務所所属してたんですよね……」

輝子「雑誌の表紙になったことも……あるんだよね? そこに飾ってある雑誌……」

まゆ「ええ」

輝子「それってプロと変わらないんじゃ?」

まゆ「そう……かもしれませんね」

まゆ「ただ、学業優先だったので、結構お仕事断ってたんですよ」

乃々「仕事量少なかったのに表紙まで飾る、って…………」

輝子「フヒヒ……チート?」

まゆ「ズルはしてないですよ?」

輝子「あっ、ごめん。そういう意味じゃなくて……えっと、純粋にスゴイって、言いたかった」

乃々「でも今は……どちらかというとアイドルのお仕事を優先……してないですか?」

まゆ「そうですね。プロデューサーさんが取ってきてくれるお仕事を断ったりなんて出来ませんし」

まゆ「学校ではプロデューサーさんに会えませんけど、お仕事なら会えますから♪」

輝子「ボノノさんとは真逆だね……」

乃々「そうかもしれません……」

まゆ「乃々ちゃんはプロデューサーさんのこと嫌い?」

乃々「嫌いというほどではないですけど……」

乃々「アイドルのお仕事はやっぱり、もりくぼには向いてないと思います……」

まゆ「嫌々やって今の人気なんだから、それはそれでスゴイと思うんですけどねぇ」

輝子「ボノノさんが積極的にアイドルやったら、もっとファン増えるかな……?」

まゆ「どうでしょう? これは私の偏見かもしれませんけど……」

まゆ「乃々ちゃんのファンは、今の乃々ちゃんが好きなんだと思いますよ?」

まゆ「新規のファンは増えるかもしれませんが、既存のファンは減る気がします」

輝子「アイドルって難しいな……」

輝子「ところで、タレがかなり減ってきてるんだけど」

まゆ「あっ、本当。継ぎ足しますね」

まゆ「お酒は新しいのを開けないと……」

乃々「まゆさんがお酒買ってるんですか?」

まゆ「料理酒は未成年でも買えるんですよ」

乃々「そうなんだ、知らなかった……」

輝子「…………? どうしたの?」

まゆ(涙目)「開かない……」アケテ

乃々輝子(可愛い)

輝子「私もそんなに力強いほうじゃないんだけど……くくくっ」

輝子「んぐぐぐぐぐっ……!」

輝子「だ、駄目だ……ボノノさん、パス」

乃々「あ、はい。一応やってみますけど…………ふんっ」

乃々「んっ、くぅ……むーりぃ~」

乃々「摩擦で手が痛いです……」

乃々「キノコさん……こうなったら、ライブのテンションで……火事場の馬鹿力的な」

輝子「なるほど。やってみよう……」

輝子「すぅー……ふぅー……」

輝子「いざっ!」

輝子「うおおおおぉぉっ!!」

輝子「んだああああああぁぁぁっ!!」

輝子「コンチクショォォォッッ!! 抵抗しやがってぇぇぇっ!!」ブンッ

まゆ「わーっ、投げちゃダメ! 割れます!!」

輝子「ハッ! ……あ、危なかった」

乃々「全然開かないですね」

まゆ「じゃあちょっと味変わっちゃうかもしれないけど、醤油と砂糖だけでいいですか?」

輝子「うん」

乃々「それどうするんですか?」

まゆ「あとで他の人に開けてもらいます」

まゆ(あっ、そうだ。これを口実にプロデューサーさんを招待しちゃおうかしら)

まゆ(醤油……)トポトポ

乃々(お水……)トポトポ

輝子(砂糖……)サッ

輝子「しゅがーはぁと……」ボソッ

まゆ「ンフッwww」

乃々「ゴフッww」

まゆ「ちょっと、輝子ちゃん」

輝子「ご、ごめん……なんか思い出して」

乃々「ごほっごほっ、げほっ……!」←むせた

まゆ「乃々ちゃん、大丈夫!?」





輝子「ふぅ、食べ尽くしたな……」

乃々「お腹いっぱいです……」

まゆ「余分に用意したから余ると思ったんですけど、完食しちゃいましたねぇ」

まゆ「しめにうどんもあったんですが……」

輝子「……せっかくだから、食べたい」

まゆ「入ります?」

輝子「たぶん一玉くらいなら……」

まゆ「乃々ちゃんは?」

乃々「じゃあ、えっと……私は半玉で」

輝子(……あれ? ひょっとして私一人で一玉食べる……?)

輝子(…………あー、あー。三人で一玉分けるつもりだった……)

輝子(満腹で頭が回ってないな……)

まゆ「輝子ちゃん、あらかじめ茹でてますからすぐ食べられますよ?」

輝子(フヒッ!? すでに用意されている……!)

乃々「輝子さん……?」

まゆ「……?」

輝子「…………ヒィヤッハァァッ!! うどん!!」

輝子「一本残らず駆逐してやるぜぇぇぇっ!!」





輝子「うぷ。もー入らない……普段の倍くらい食べた気がする……」

乃々「全部食べたと思ったところに、まさか追撃でうどんが来るとは……」

まゆ「二人につられて、私も食べ過ぎちゃいました……」

輝子「あー……もう一歩も動けない」

まゆ「実はここで残念なお知らせが」

乃々「え?」

まゆ「デザートにプリンを用意していたんですけど、流石に入らないですよね……」

輝子「市販のもの?」

まゆ「いえ、まゆの手作りです」

乃々「……」

輝子「……」

乃々「…………少し時間空ければ」

まゆ「食べますか」

輝子「食べよう」





乃々「ごちそうさまでした……」

まゆ「お粗末さまでした」

輝子「またいつか一緒に食べたいな……」

まゆ「レッスンが一緒のときは、また食事会しませんか?」

乃々「準備大変じゃないですか?」

まゆ「美味しく食べてくれるなら平気です♪」

輝子「でも……自分で言っておいてなんだけど、まゆさんの負担にならない?」

まゆ「全然。お料理するのは好きだし……それに」

まゆ「友達同士でそんな遠慮は不要ですよ?」

輝子「そ、そっか……ウン。そう言ってくれるなら」

まゆ(ふふ、輝子ちゃんすごく嬉しそう)

まゆ「乃々ちゃんはどうですか?」

乃々「もりくぼは……」

乃々「…………」

乃々「まゆさんのお料理食べられるなら……レッスン頑張れる気がしますけど」

まゆ「じゃあ一緒のときは毎回作りますねっ」

乃々「あ、はい……じゃあレッスン頑張るしかないですね……」

輝子(フヒヒ……ボノノさんがレッスン頑張るほど魅力的なんだ)

輝子(やっぱりチートだな……良い意味で)




~後日~

マスタートレーナー「なにぃ、食べ過ぎて太った!?」

マストレ「ばっかもーん!! ライブまで時間がないぞ!」

マストレ「元の体型に戻るまで毎日地獄の特訓だ!」

『むーりぃ~!!』

以上終了です
3rd LIVEあたりでアンダーザデスク見れたらいいなぁ

つか机の下だったらPとちひろ(と書いて鬼悪魔と読む)にゃ匂いテロ以外の何物でもないよな。

P「何してんだ?」ノゾキコミー

まゆ「すき焼きですけど、食べますか?」

P「ああ、貰おうか」

まゆ「はいっ」イソイソ


こうですか?わかりますんwww

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom