智美「名古屋グルメ旅だぞー、ワハハ」 (33)

一応時系列的には、智美「東京見物だぞー、ワハハ」と
苅安賀主将「白糸台・新道寺と同じブロックに入ったぞ・・・」の
あとという設定ですが、どっちも知らなくてもそれほど問題なしとかそんな感じでー


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秋・某日 名古屋セントラルタワーズ前


智美「ワハハ、とうちゃーく」キキーッ

佳織「ここが名古屋?」キョロキョロ

桃子「中央自動車道で大体3時間っすか、思ったより近かったっすね」

睦月「鶴賀は大分南寄りにあるからね。電車でも特急しなので長野駅からちょうど3時間だけど」

智美「よーし、せっかくだからゆみちんに問題だ。名古屋と言えばっ!?」

ゆみ「なんだ、やぶから棒に…。そうだな、濃尾平野に広がり古くから東海地方の中心となって栄えた商業都市、だろうか」

智美「ブー、面白く無いので30点」

ゆみ「なっ!」ガーン

智美「じゃあ、そこの後輩’s答えるといいぞー。名古屋と聞いて思い浮かべるものはなんだー?」

佳織「えーっと、確か地球博ってむかし愛知県でやってたよね?マスコットが可愛かったの覚えてるよ、確かモリゾーくん」

睦月「名古屋城とか中日ドラゴンズとか加藤晴彦とか…」

桃子「ニコちゃん大王と名古屋ウィローとタルるートくんの岸麺太郎っす」

智美「よしよし。みんな中々詳しいじゃないかー。これは色々周るのが楽しみだなー」

睦月「誘ってくれた苅安賀の皆さんには感謝ですね」

桃子「夏にインハイの応援で東京へ行った時に会った人たちっすよね?」

ゆみ「たまたま隣で食事をしていたというだけで、意気投合して来訪の約束まで取り付けてしまうのだからな」

智美「そんな堅苦しいものじゃないぞー。ラーメン食べながら話が盛り上がって、今度遊びに来いと誘われただけだよ」

ゆみ「全く、蒲原のコミュニケーション能力の高さには感嘆させられる…が、だ!」

睦月「約束の日にちは明日でした、と…」

智美「いやー、ちょっと勘違いしてしまったなー」ワハハ

佳織「うう…、私が確認しておけば良かった…」

桃子「苅安賀さんたち今日はそれぞれ、あいちトリエンナーレってイベントで各会場のバイトやってるみたいっすね」

智美「まあ観光の日にちが一日増えたと思えばいいさー。宿は大須のジイちゃんちがあるしなー」

ゆみ「それに関しては大変ありがたい話なんだがな。お前はどうも毎回マッチポンプな感がある!」

睦月「でも、ほんと明日までどうしましょうか?」

桃子「せっかくだったら、色々食べ歩きしてみたいっす!」

佳織「名古屋には美味しそうなものがたくさんあるって、さっき本屋さんで買った東海ウォーカーにも書いてあったしね」

智美「やれやれ、しょうがない食いしん坊さんたちだなあ。まあ育ち盛り連中の食への欲求に応えてやるとするかー」

智美「では、ゆみちん!」

ゆみ「なんだ?」

智美「任せた!」

ゆみ「はあ…そう言うだろうと思って、事前に多少目星はつけておいた。まずは近場から訪ねてみるとしようか」

桃子「先輩、さすがっすー!」

名代きしめん 住よし JR名古屋駅3・4番ホーム店 
きしめん・かき揚げ入り(520円)
http://i.imgur.com/KCTVdom.jpg

睦月「駅の中に、お店がたくさんあるんですね」

ゆみ「立ち食いそばと同じスタンスだな。新幹線ホームも合わせて名古屋駅だけで8店舗営業している」

智美「特にこの3・4番ホームは、天ぷらの揚げたてに当たり易いんだ。ほら来たぞー」

桃子「あっ、ほんとにサクサクしてて美味しいっすね。麺もツルンとした弾力で気持ちいいっす」

佳織「私、うどんみたいなものかと思ってました。食べてみると結講違うんですねー」

ゆみ「原料は同じだが、コシが無いのと表面の滑らかさが一般的なうどんとの違いだな」

睦月「うむ、この大量に入った花カツオがいい風味付けになっていますね」

智美「冷やしもうまいぞー、暑い日なんかはもってこいだな。そんなわけで、オバちゃん!もう一杯!」

ゆみ「まだ色々行く所はあるんだから、控えめにしておけ。まあ今日は少し暑くなってきたから、気持ちは分からないでもないが…」



山本屋総本家 玉子煮込みうどん(1145円)
http://i.imgur.com/1ZxZy6K.jpg

宥「あったか~い」ホワホワン~

憧「いや…ホワホワンどころか、グツグツ煮えたぎってるんだけど…」

憧「そろそろ30℃近くになろうって残暑日にみんなで昼から土鍋うどんつついてるウチらってどうなの?」

穏乃「えーっ、みんなで食べるのって楽しいじゃん!注文すればゴハンと漬物もお代り自由ってのもいいよね!」

晴絵「まあ、覚王山との練習試合は午後からだからね。今のうちにエネルギーチャージしといてよ」

穏乃「テンション上がってきたー!!うおォん!私はまるで人間土力発電所だーっ!!」

灼「せめて地熱発電と言って欲し…」

玄「おネギにカマボコに厚揚げに鶏肉…色々具が入ってるんだねー。旅館の献立で出しても喜ばれるかも」

宥「さ、賛成~。お鍋にコークスで熱した自然石を入れたらどうかな~?」

灼「多分、食べる前にツユが全部蒸発するとおも…」

穏乃「その時は焼きうどんにして食べればいいですよ!」

晴絵「おっ、じゃあ麻雀部の伝統メニューにも加えとく?」

憧「後輩に残す食べ物がプロテイン入りカレー一つじゃ忍びないしね…」

玄「お夜食にも良さそうだし、一度試しに作ってみようかなあ」

晴絵「上手く出来たらハルエニッキで紹介してやるぞ!」キラッ

玄「あ、それは別にいいです」

きよめ餅総本家 きよめ餅(1個120円)
http://i.imgur.com/l6oKWs7.jpg

佳織「ここが熱田神宮ですかー。最近はパワースポットとして、テレビやブログでもよく紹介されてますよねー」

睦月「確か、三種の神器の一つが祀られているとか」

ゆみ「草薙の剣だな。500年前、かの織田信長も桶狭間の戦いの直前ここに来て必勝祈願をしていったという」

智美「ワハハ。もっとも、500年後に生きる私たちにとって重要なのはこっちだけどなー」パクパク

桃子「このお饅頭、表面がスベスベ中はフワフワで美味しいっすね」

ゆみ「生地はいわゆる羽二重餅だ。その中にコシ餡が包まれている」

智美「いやあ、いくつでも食べられそうだなー。よーし佳織!この2つで早食い競争しよう!私は栗入りの方でいいぞー」

ゆみ「だからあまり食べ過ぎるなと言うのに…。一通り境内を見て回ったら、いよいよ今日のメインディッシュだ」

桃子「ひつまぶしっすね!!」

睦月「大体30~40分でしょうか…まだ早い時間帯なのに、結講並びましたね」

智美「今日は平日だからなー、まだ空いてる方だぞー」

佳織「ここって予約も出来るんですか?」

ゆみ「ああ、平日の夜に限って多少電話予約を受け付けているようだ」

ゆみ「今回は飛び込みだったが、事前に予定が決まっているなら電話で確保しておくのが無難だろうな」

桃子「中はお座敷になってるんすね、民家チックっす」

智美「さー、来たぞー」

あつた蓬莱軒 ひつまぶし(3600円)
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睦月「う…む、食べ方は…まず、しゃもじでおひつのご飯を4つに区切って、茶碗に盛る…」

佳織「えーっと、一膳目はそのままうなぎごはんとして、二膳目は薬味を乗せて…」

ゆみ「三膳目は出汁を入れてお茶漬けに、最後は好みの食べ方で…って、蒲原お前いきなり薬味をっ…!」

智美「そんなのは好き好きでいいさー。私はネギとワサビをドバーっと乗せて食べるのが好きだからこれでいいんだ。ワハハー」

桃子「私はお茶漬けがさっぱり食べられて一番好きっす!でも正直、今まで食べたことのある鰻丼との違いは分かんないっすね」

ゆみ「元々あまり脂の乗っていない鰻でも美味しく食べようという工夫からきた料理という説があるからな」

ゆみ「こうした高級店よりも1500円前後の価格でリーズナブルに食べられる店の方が、ひつまぶしの良さを味わえるのかもしれないな」

智美「4000円出せば、うな重でもかなり旨いところはあるしなー」

智美「まあでも、こういうのは気分の問題さ。熱田神宮にお参りした帰りに、ひつまぶしを食す。これぞ尾張の侍、魂の食卓なり!」

佳織「もー、また適当なこと言ってー。宮司さん聞いてたら怒られるよー」

スガキヤ ラーメン(300円)
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ダヴァン「さあ、来ましタヨ。これが尾張名古屋のソウルフードってもんデス!」

智葉「ふうん。昔は東京にもあったはずだが、私が子供の頃に撤退してしまったんで、記憶はおぼろだな」

智葉「確かにこんなフォークスプーンだったことは覚えているが…」

明華「ペラペラのチャーシューが一枚とネギが少々、それにシナチクですか。LA~♪」フワッ

ダヴァン「いくら軽そうだからって具材を浮かせないでくだサイ」

ハオ「日本のラーメンは香港と色々違うとは思っていましたが、これはまた独特ですね…」

ネリー「でも安いよ。フクオカ遠征で食べた長浜ラーメンでもワンコインしたよ」

トシ「子供や時間が無い人がちょっと小腹を満たすための食べ物だからね。かしこまった料理である必要は無いのさ」

ハオ「確かにスープもクセがないですし、老若男女に受け入れられそうな素朴な味わいですね」

明華「サイドメニューで甘いものも色々とあるのですね。食後にタピオカの入ったプティフールを所望したいのですが」

ネリー「ネリーはさっきから、クリームぜんざい(¥210)が気になってたの」

智葉「なるほど、東京におけるもんじゃみたいなものか。あれも最近は駄菓子屋で食べるものと、値が張る観光客用の店とで二極化が進んで…」

智葉「…ところで。こんなところで何をされているんですか、熊倉先生?」

トシ「私はラーメンの食べ歩きも趣味でね。スープの匂いがする方に足が向くのさ」

ハオ「出汁ガラを無くした時に便利ですね」

智葉「そんな時はない」

トシ「スガキヤはショッピングセンターのフードコートによく入っているからね」

ダヴァン「フードコート…魅惑の響きデス。ダイエーやユニーの上階にはワタシも足繁く通っていまスヨ」

トシ「昔はゲームコーナによく併設していてね。20年前の格闘ゲームブームの時にはそりゃあ互いに盛況だった」

トシ「500円玉でラーメンを食べて余ったお釣りを握りしめた子供達がよく筐体の前に並んでいたものさ」

トシ「そのなけなしコインの対戦プレイを、フルコンボで瞬殺してあげたときの顔を見るのが楽しみでね」

明華「なかなかいい趣味をしてらっしゃいますね」

智葉「お前が言うんだから相当だな」

ダヴァン「Oh…日本のデュエリストは女子供にも容赦しねーでスネ。レッツゴージャスティーン!」

トシ「そんなことは無い、お互い様さね。私も完膚無きまでやられたことがあるんだよ」

トシ「”私より強い奴に会いにいく”と茨城から遠征してきた、ハイスコヤガール…」

トシ「当時は小学生だったけど、あれは恐ろしい相手だったねえ。特に2ラウンド目の小足見てから昇竜には流石の私も戦慄を…」

智葉「お前ら、そろそろ行くぞ」ガタッ

ハオ「最後まで聞いていかなくていいのですか?」

智葉「話が長くなりそうだ。ご老体と違って、我々の一日は忙しいからな」

明華「予定表には明日の帰りの新幹線まで”自由”とだけ書いてありますけど」

ネリー「次は何見に行くの?シャチホコ?」

ダヴァン「あんかけスパや台湾ラーメンもいいでスネー。あ、あと知ってまスカ?カレーをかけたインディアンスパゲティー!」

智葉「…お前、ひょっとして麺類ならなんでもいいんじゃないのか…」

喫茶マウンテン甘口いちごスパ(800円)
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泉「確かにっ、麺類ならなんでも好きとは言いましたけどね!全身ピンク色ですやん!先輩方、これはないっすわ~」

セーラ「大丈夫やって、見た目は明太子だと思えば(多分)イケるイケる!対局前の前哨戦や泉、負けんなよー」

怜「フレー、フレー、イ・ズ・ミ!頑張れ頑張れ、イ・ズ・ミ!」モグモグ

竜華「怜、何食べてるん?美味しそうやね、うちにもそれちょっとちょうだい」アーン

浩子「小倉トーストですね。こんがり焼いたトーストに、マーガリンと小倉餡をたっぷり挟んだ名古屋・栄地区発祥の軽食です」

浩子「愛知じゃサークルKなんかのコンビニでも買えるらしいですわ」

泉「あ、ズルい!そんなまともそうなメニューもあるんや無いですか!」

甘口抹茶小倉スパ(800円)
http://i.imgur.com/pXC0aLh.jpg

洋榎「漫!ツカミで負けてんで!これいけこれ!追加のイカスミジュース!!」

漫「人ごとだと思ってムチャ言わんといてください!これスパゲティーやのにムッチャ甘いんですよ!」

漫「それに食べれば食べるほど皿の下の方は油まみれになってくるしっ!」

絹恵「和(日本)と洋(イタリア)の融合ってキャッチフレーズはカッコええんですけどね…」

由子「ジローラモもびっくりの、ちょいワル料理なのよー」

恭子「頑張りや、漫ちゃん。まあ、この勝負なにをどう頑張ったら勝ちなんか、よう分からんけども」

洋榎「さて一通り楽しんだ所でお腹すいたし、うちらもなんかよばれようや。見てて胸焼けしてきたから塩っぱいものがええな」

絹恵「お姉ちゃん、串カツなんてどう?名古屋のんは、お味噌で味付けるんやて。フフフ、これ面白いな」

漫「おい、こらァ!愛宕姉妹ィィイ!!」

名古屋だるま(駅弁)みそカツサンド(670円)
http://i.imgur.com/Mcrm4Eq.jpg

爽「こういうの好きだな、シンプルで。みその味って女のコだよな」

成香「意味不明で怖いです…」

揺杏「スッゲうまい!ってことでいんじゃね?」

由暉子「確かに、サクサクした衣が味噌の染みてしっとりとしたパンに意外と合っていますね」

誓子「味噌って言っても、八丁味噌以外に色々なタレが入っていて結講甘めなのね」

爽「イカ飯やシウマイ弁当なんかもそうだけどさ。こういう味が濃いのつまんでると、お供に何か飲みたくなってくるな!」

成香「あそこの売店でバヤリース買ってきましょうか?」

爽「いや、そういうんじゃなくて、出来ればシュワシュワと金色に泡立つ…

由暉子「そこまで」

誓子「……(^_^;)」

揺杏「ところでさー、名古屋にもテレビ塔ってあったじゃん?」

誓子「階段で上まで登れるのはいいけど、周りが金網だけで外がまる見え、風も吹き放題なのはちょっとスリルあったわね」

揺杏「最初見た時はパクリか!って思ったけど、説明見たらさっぽろテレビ塔のが遅く出来てんだってね」

揺杏「んで、更にそのあとに建ったのが東京タワーらしいんだけど、一番後に出来たのが本家のタワーづらしてるのはおかしいとは思いませんか!?」

誓子「いや、思いませんか!って言われても…。あっちはドラマや映画の色々な場面で使われてるし、知名度的にしょうがないんじゃないの?」

揺杏「そう!それ大事!だからさー、たまにはテレビ塔でモスラが繭作ったり、魔法騎士が異世界に飛んでったり、大泉洋がオカンを背負っててもいいと思うわけよ!」

爽「善き樹は惡しき果を結ぶこと能はず、惡しき樹はよき果を結ぶこと能はず」

由暉子「さらばその果によりて彼らを知るべし」

成香「やっぱり意味が分かりません…」

~翌朝~その辺の喫茶店 アメリカンコーヒー(360円)
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睦月「本当に少し歩くと、すぐに喫茶店を見かけますね」

桃子「東京へ行った時も適当に石投げたらカフェに当たるかもってくらいそこら中にあったもんすけど、名古屋はもっとっすね」

ゆみ「数でも全国有数だが、熱意はそれ以上だ」

ゆみ「愛知県民が年間に喫茶店で使う費用は一人あたり1万4000円、全国平均の約3倍にもなる」

ゆみ「尾張北部に限定すれば、その値は更に増すだろう」

ゆみ「東京でも8000円程だというから、名古屋人の喫茶店好きは推して知るべしだな。全外食店に対する喫茶店の割合も段違いに高い」

睦月「それにスタバやドトールみたいなチェーン店でなく、年季の入ったお店が多いような…」

智美「このレトロな構えが根付いてるんだろうなー。今どきのオシャレカフェは一時出店しても競争で負けて結局退散…ってことも結構あるらしいぞー」

ゆみ「逆にそうした名古屋らしさの要素を残して全国展開する喫茶店も近年増えてきているみたいだな」

佳織「鶴賀の近くにも今度出来るみたいですね。コメダ珈琲のシロノワールは私も食べてみたいですー」

智美「じゃあ喫茶店のアレコレも知った所で、適当にこの辺りの店に入ってみようかー」カランカラン

桃子「うはー、朝から結構お客さん入ってるっすね」

ゆみ「特に年配の層は朝食を喫茶店で取る人が、かなりいるみたいだな。そこで頼むメニューがこれだ」

睦月「…コーヒー、ですね。普通のアメリカンコーヒー」

ゆみ「この辺りでは朝の時間帯にコーヒーを頼むと他に軽食が付いてくる。内容は店によってまちまちだが、トーストとゆで卵が多いようだ」

佳織「それって、普通のモーニングセットじゃダメなんでしょうか…?」

智美「ワハハ。あくまで『コーヒーを頼んだらタダでついてくる』っていうのが重要なんだろうさー」

睦月「なるほど、なんとなく気持ちは分かる気がします。…ところで、さっきから気になっていたんですが」

睦月「私たち各自の席に最初から置いてあったピーナッツはなんですか…?」

ゆみ「名古屋の喫茶店では大抵お茶受けに何か出されるらしい。そのうち最もポピュラーなのがこのピーナッツだ」

睦月「コーヒーにピーナッツ、ですか。それほど合うとも思えませんが…」

ゆみ「なんでもこの地域に喫茶店が急増した昭和30年代当時は、ピーナッツが機会化により安価に手に入り出したのと同時期なんだそうだ」

ゆみ「激化する顧客獲得の為の差別化と、まだ砂糖が貴重だった時代にコーヒーの甘みを引き立たせる為の安価で塩気のあるものというニーズ」

ゆみ「これらの要素に応えられるものとして、ピーナッツに白羽の矢が立ったのだとか」

佳織「そう聞かされると、不思議と小さなお皿に乗ったピーナッツにも貫禄を感じてきますねー」

「…」ポリポリ

「…」ポリポリ

「…」ポリポリ

「…」ポリポリポリ

「…」


睦月「なんというか、独特な気分になりますね」

智美「これも慣れれば、家でコーヒーを飲むときでも無いと寂しくなるらしいけどなー」

ゆみ「確かに食べていくうちに段々後をひく、不思議な軽さだな」

佳織「私はなんだか黒糖が食べたくなってきましたー」

桃子「あの、店員さん…もう一皿ピーナッツ持ってきてもらってもいいっすかね?」

智美「よーし、そんじゃそろそろ行こうかー?」

ゆみ「そうだな、間もなく待ち合わせの時間だ。24時間も早く来ておいて遅刻したら笑いものだぞ」

佳織「うーん、なんだか昨日から食べどおしな気がしますー」

智美「ワハハ。苅安賀の連中に名古屋の印象を聞かれたら、みんなどうするー?」

睦月「そうですね、それはやっぱり…」

桃子「“でらウマいがねー!”っす!!」


カン!


味仙の台湾ラーメンの席は…?

>>29
他にも色々紹介してみたくはあったけど、あまり詳しくない所はやはり書けませなんだ

あと値段は多分最新のものなはずだけど、間違ってたらごめんなさい
旅先のお店巡りも楽しいよ!おいで!

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