バルク「ゲルシャー」シャーリー「え?」バルク「ゲルシャー」 (60)

バルク「なあ、ハルトマン。その、ちょっと相談したい事があるんたが…。」

エーリカ「ん?どったのトゥルーデ?」

バルク「…リベリアンについてどう思う?」

エーリカ「シャーリー?どう思うって言われても…まあいい娘だよね。部隊皆に気を使ってくれてる。」

エーリカ「戦闘中の判断も的確な物が多い…あ、スピードの事になるとすこーし盲目的になったりもするかな。」

エーリカ「あとは結構可愛い物好き。」

バルク「そ、そうか。うん、そうだな。」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1359859581

エーリカ「もー、要領を得ないなー。何か相談があったんじゃなかっなの?」

バルク「最近あいつの事が気になるというか、その…。」

バルク「同性でおかしい事だとは思ってるんだが…好きなんだ。」

エーリカ「んまっ!お赤飯!お赤飯の準備を!」

バルク「お、おい!」

エーリカ「まあ冗談はともかくとして、トゥルーデはどうしたいの?」

バルク「…どうしたらいいか分からないから相談しに来たんだ。」

エーリカ「うーん。自分の心に素直に、ってのが一番かな。」

バルク「素直?」

エーリカ「その時々でやりたい事をやるのが一番って事だよ。やらなかった後悔よりもやった後悔ってね。」

エーリカ「トゥルーデの場合はやる事が分からないってより、踏ん切りがつかないってだけじゃないかな。」

ゲルト「そうは言うが、拒絶された時の事を考えるとそう易易と行動できん。」

エーリカ「気持ちはまだ伝えないにしても、少し話してきたらどうかな。ほら、就寝時刻までまだ結構あるし。」

ゲルト「し、しかし話と言っても一体何を…。」

エーリカ「話題くらいなんとかなるって!ほら、行った行った!」

バタン

エーリカ「ふぅ、あとは喧嘩して帰ってこない事を祈るとしましょうかね。」

エーリカ「それにしてもトゥルーデが恋か…。初恋だろうし、なんとか成就してくれればいいんだけど。」

10分後

バルク「ただいま。」

エーリカ「あれ?おかえり、早かったね。」

バルク「うむ。大方風呂にでも行ってるのだろう、不在だった。」

エーリカ「そっか。シャーリーお風呂好きだもんね。」

バルク「深呼吸までして部屋に入ったというのに拍子抜けだ、まったくリベリアンの奴め。」

エーリカ「あはは…ところでさっきから気になってるんだけど、その手に握りしめてる布は一体?」

バルク「これか、これはリベリアンのズボンとブラジャーだ。」

エーリカ「まさかと思って聞いたら図星かよ!事も無さげに言いやがって!何やってんのトゥルーデ!」

バルク「自分のやりたい事を素直にやったまでだ。」

エーリカ「さらりと私のせいにした!?」

バルク「いい匂いがするぞ。」

エーリカ「そこは匂っちゃ駄目!てかちょっと黙ろうかトゥルーデ。」

━━━━━━━━

バルク「すまん、目が覚めた…。私は何という事を…。」

エーリカ「はあ…大体なんでシャーリーの下着を手に取っちゃのさ。まさかタンスとかあさったりは…。」

ゲルト「いや、そこまでは…。ベッドの上に脱ぎ捨ててあったんだ。」

ゲルト「最初は手に取るだけだったんだが、目の前で広げてみると急にムラムラして…。」

エーリカ「それで理性の枷が外れちゃったと。」

ゲルト「うむ。申し訳ない。」

エーリカ「とりあえずシャーリーが戻ってくる前に返しに行かなきゃ。」

エーリカ「このままじゃ恋が始まる前にブラックリスト入りだよ。」

バルク「それは困る。」

エーリカ「……言いたい事は山程あるけどとりあえず行こうか、急ごう。」

誤字脱字多くてごめんね
あとゲルト→バルクに脳内変換お願いします、すんません

〜シャーリーの部屋〜

シャーリー「お!堅物にハルトマンじゃないか!」

エーリカ「」

シャーリー「こんな時間に私の部屋に来るなんて珍しい、どうしたんだ?」

バルク「…私はお前に謝らなければならない、実はお前の」

エーリカ「うわー!うわー!偶にはこの部隊中堅三人組で話すのも必要かなー、と思ってね!あとトゥルーデ、ちょっとこっちに。」

エーリカ(馬鹿!『私はあなたのズボンとブラジャーを盗んじゃいました。』なんて言ったら最後、恋の芽は永遠に摘まれたままだよ!)

バルク(しかし、こういう事は規律に基いて正直に言わないとならん。)

エーリカ(下着盗んじゃった時点で規律もヘッタクレもないよ!)

バルク(むむむ…。)

エーリカ(シャーリーはまだ気づいてないみたいだから、それとなーく元に戻しておこう。OK?)

バルク(しょうがない、了解した。しかし湯上りのシャーリー…髪がしっとりとしてて非常に艶かしいな。)

エーリカ(誰の為にこんな窮地に立たされてるのか分かってんのかこの大尉!)

シャーリー「何を話してるんだ?」

バルク「いや、すまん。なんでもない。ところでリベリアン、少し尋ねたい事があるんだが。」

バルク「お前には想い人という存在はいるか?」

シャーリー「え。」

シャーリーの頬がみるみる朱に染まっていく。

エーリカ(オウフ、いわゆるストレートな質問キタコレ。しかしシャーリーの動きが止まった!チャンス!)下着ポーイ

シャーリー「な、なんでそんな事聞くんだよ。」

バルク「特に意味という意味はないが…まあお前の事だ、恋にかまけるよりはスピードの事ばかり考えていたいってところだろうが。」

シャーリー「…失礼な、私だって恋ぐらいするさ。」

バルク「ふっ、そうか。」

シャーリー「お前は?」

バルク「ん?」

シャーリー「堅物軍人殿はどうなんだよ。」

バルク「…お前と同じだよ。」

バルク「私もお前も、軍人で在る前に一人の少女だったということだ。」



エーリカ「あの台詞を吐いてるのが下着泥棒じゃなければ絵になるんだけどなー。いやはや世知辛い。」

相変わらずお姉ちゃんは変態だな

エーリカがバルクホルンのフォローをしているのは新鮮だ。

�バルクホルン・エーリカの部屋�

バルク「何とか何事もなく切り抜けられたな。礼を言わせてくれ、ハルトマン。」

エーリカ「もう…、こういうのはホントこれっきりで頼むよ…。」

エーリカ「あ、そういえば。シャーリーの好きな人って一体誰なんだろうね。」

バルク「っ…。」

エーリカ「相手が部隊の内の誰かなら、もしかしなくてもトゥルーデかな?ルッキーニとは仲が良い親子って感じだし。」

バルク「いや、私にはそうは思えない。」

バルク「おそらく私はあいつにとって、むしろ嫌な存在だ。」

エーリカ「へ?どうして?」

バルク「シャーリーは普段自制のきく性格だが、取り分け私相手だとそうではない。」

バルク「私と言い争うような態度を他に取ることがあるか?よほど気に入らないところがあるのだろう。」

エーリカ「いや、それは…。」

バルク「みなまで言うなハルトマン。それでも私は、その、なんとか頑張りたいと思ってるんだ。」

エーリカ(シャーリーみたいな娘がムキになるのって、大体の場合は…。)

エーリカ(まあいっか。前向きに考えてるみたいだし。)

エーリカ「ま、今日は寝ようよ。結構遅い時間だよ。」

バルク「む、そうか。今日は色々ありがとう、ハルトマン。」

エーリカ「お礼は念願叶った後にね。それじゃおやすみ、トゥルーデ。」

バルク「おやすみ、ハルトマン。」

�シャーリーの部屋�

シャーリー「結局なんの用だったんだ、あいつら…。」

シャーリー「…。」

シャーリー「…いきなり聞かれて少しどもっちゃったけど、あいつの事だから気づいてないかな、多分。」

シャーリー「…あいつの好きな奴、誰なんだろう。」

シャーリー「も、もし私だったら…。告白とかされちゃって…。」

シャーリー「それでキスとか、もしかしたらその先まで…。」

シャーリー「…。」

シャーリー「きゃー!ダメだ、ダメだってそんなのー!」ゴロゴロ

キャーキャー



ー翌朝ー

芳佳「あ、エイラさん、サーニャちゃん。帰ってたんですね。」

静夏「ユーティライネン中尉にリトビャグ中尉!夜間哨戒お疲れさまです!」

エイラ「朝御飯はまだできてないのか?」

芳佳「もうちょっとかかりそうです。パンならすぐ用意できますがどうします?」

エイラ「サーニャ、どうする?」

サーニャ「…出来れば皆と一緒に食べたいな。」

エイラ「そうだよな!よし宮藤、出来たら私達の部屋まで呼びに来てくれ。」

静夏「それなら私にお任せください!是非!」

エイラ「そ、そうか。じゃ、頼んだぞ新人。」

サーニャ「お願いね、服部さん。」

スタスタ

静夏「前々から気になってた事を聞かせて頂いてもよろしいでしょうか、宮藤さん。」

芳佳「なーに?静夏ちゃん。」

静夏「ユーティライネン中尉とリトビャグ中尉は、いわゆる…恋愛関係なのでしょうか。ただならぬ雰囲気を毎度感じるのですが…。」

シャーリー「いやー、そこまではいってないんじゃないかなぁ。」

静夏「そうなんですか…ってうわぁ!イ、イェーガー大尉!?」

ルッキーニ「やあやあ静夏君、もうこの部隊には慣れたかね?」

静夏「あ、はい。おかげ様で大分…。」

芳佳「ルッキーニちゃんもいたんだ。もうすぐご飯できますよ。」

ルッキーニ「ほんと?よっしかのごっ飯♪よっしかのごっ飯♪」

静夏「それで、違うんですか?あの二人。」

シャーリー「相思相愛なのは間違いないと思うんだけどね。」

シャーリー「エイラの押しがイマイチ足りないというか…。サーニャももどかしいだろうな。」

ルッキーニ「エイラはヘタレだからねー。」

シャーリー「ははっ、そうだな。」

シャーリー「しかしああやってずっと一緒に居られるってことはそれだけで羨ましいことだよ、まったく。」

宮藤「羨ましい…ですか?」

シャーリー「おっとっと。それじゃ、飯は頼んだぞー、宮藤!」

宮藤「あ、はい、了解です。」

静夏「行っちゃいましたね…。しかしこの部隊では、何故台所にこうも訪問者が絶えないのでしょうか。」

宮藤「あはは…。ま、とにかくさっさとご飯作っちゃおう!味噌汁はお願いね、静夏ちゃん。」

静夏「は、はい!お任せください!」

>>10

>>10
お姉ちゃんは変態不器用カワイイ

>>11
エーリカまじ気遣いできるいい娘

シャーリー「服部のミソスープ…まさか納豆以上に強烈な扶桑料理が存在するとは…ジーザス…。」

シャーリー「そういえば中佐と少佐、朝食の席にいなかったな。」

シャーリー「…もしかしたら部屋でイチャイチャしてたりしてなー…って何か聴こえる?」



『あっダメよミオ・サカモト…。』

『いいだろディートリンデ!もう我慢できないんだ!』

『ミオ・サカモト…。』

『ディートリンデ…。』

シャーリー「…。」

シャーリー(う、うわーー!!!)

シャーリー(お、落ち着け私。リベリオンの女が情事を目撃したくらいで動揺する訳にはいかない!)

シャーリー(しかし、あの二人がよもやここまで進展していようとは…ペリーヌが見たら卒倒しかねないぞこれは。)

シャーリー(…私に気づく様子は無いな。)

シャーリー(初めて見たけど、その、結構迫力があるんだな。)

シャーリー(うわー、あんな事まで…しかもすっごく気持ちよさそう…。)

シャーリー(うわー…。)

バルク「そこで何をしているんだ、リベリアン。」

シャーリー「!!!!??」

シャーリー「ば、バルクホルン!?」

バルク「なんだその慌て様は。さてはまた悪巧みをしていたのではないだろうな。」

シャーリー「濡れ衣だ!というかここは色々と危険が危ない。あっちで話そう。」グイグイ

バルク「な、何をする!私はミーナに急ぎの用事が!」

シャーリー「いいから!悪い事言わないから私の言う事聞いとけって!」

バルク「ええい!貴様に指図される筋合いなどない!どけぃ、リベリアン!」

シャーリー「な、なんだとー!」

『あぁん!!』

バルク「」

シャーリー「ほ、ほら、あっちで話すぞ。」

バルク「あ、あぁ…。」

�少し離れた廊下�

バルク「まさかミーナと少佐があんな…。」

シャーリー「うー、まだ声が頭から離れない…。」

バルク「…。」

バルク「ときにシャーリー。」

シャーリー「んー、なんだよ堅物。」

バルク「お、お前はああいった事の経験はあるのか?」

シャーリー「へ!?」

エーリカ(おお、またまたぶっこむねトゥルーデ!)←たまたま通りかかったハルトマン中尉

シャーリー「その…流石にそれを言うのは恥ずかしいというか…。」

エーリカ(うわー、顔真っ赤になっちゃってるよシャーリー。)

バルク「そうか…。興味は、あったりは、しないのか?」

エーリカ(ん?なんか雲行きが…。)

シャーリー「そ、そりゃ無いって言ったら嘘になるさ。」

シャーリー「だけどほら、そもそも相手が居ないと仕方ないじゃんか、こういう事はさ。」

バルク「相手がいたら、してみたいということか。」

シャーリー「え…。まあそういうことになるかな。」

バルク「よし、決めた。」

バルク「今からの時間空いてるか、シャーリー。」

シャーリー「あ、ああ。とりあえず夕方までは暇してるけど…。」

バルク「それなら少し付き合え。」グイッ

シャーリー「え、ちょっ、何!?」


エーリカ(これは…まさに電撃戦!!)

今日はここまでです

そしてシャーリー誕生日おめでとう!お祝いにカールスラントの大尉を上げよう

 自分とはまた少し違った柔らかさを指先に感じながら、もう片方の手を腰に回す。
 出る所は出ている癖に、しっかり引き締まったその肉の感触もまた心地良い。
 
「あんた、手つきエロすぎ…。」

「お前の身体よりは幾分かマシだ。」

 下から腰を撫でる手はそのまま、シャツの残ったボタンをゆっくりと外していく。
 下着の上から羽織った様な形になったシャツとジャンバーが、力なくベッドに広がった。
 少し息を呑んだ後、ヘソに向かって顔を近づけ、口付ける。

「んっ…。」

 シャーリーの反応を確かめた後、へその周りにも唇を触れさせていく。
 その中で舌をチョコンと出してみると、中々の反応がシャーリーから返ってくる。

「そこら辺、ちょっとくすぐったい。」

 微笑みながらシャーリーが言う。
 まだ余裕がありそうな様子が気に食わないので、一気にズボンの位置まで口を下ろす。

「ちょ、いきなり…!」

 訴えるシャーリーを無視してズボンに顔を密着させ、そして……全力で鼻から息を吸った。

 心なしか気まずい沈黙が数秒続いたので、とりあえず口を開く。

「やはり、直に嗅いだ方がいい匂いだ。」

 また、時が凍った気がした。

「なっ…な……。」

「……な?」

「何してくれてんだこの変態堅物!!」

「何を怒っているんだ。」

「何を!?今何をって言ったのか!?」

 よく分からんが、非常にまずい気がする。

「デリカシーってもんがあるだろ!人の股間をいきなり嗅ぐなんて!し、しかも直の方がいい匂いって……ん?」

「直の方がってどういう事だ?」

 なんという不覚…!この空気に加えてもし先日下着を盗った事がバレたら…。
 ま、まさか思いが通じあっていきなり破局なんて事に…。

 ポロッポロッ

「うわぁ!ちょっと待て、なんでいきなりお前が泣き始めるんだ!?」

「泣いてなど…いないっ…グスッ…。」

「ああ、もう……。とりあえず落ち着け、な?もう怒ってないから。」

「うっ…。うぅっ……!!」

「ほら、よーしよし。」

「落ち着いたか?」

「あ、ああ。すまなかった。情けない所を……。」

「……。私はお前に相応しくない人間かもしれない。」

「確かにびっくりしたけど、そんなに卑下する事ないじゃないか。」

 苦笑いをしながらシャーリーが言う。
 こいつには、ついつい甘えたくなってしまう。

「少し…じゃないかもしれない変わった趣味を持った恋人は、……嫌じゃないか?」

「対象が私以外なら嫉妬するかもしれないけれど……まあ変な性癖の一つや二つ、皆持ってるだろうし。」

「その……下着を、もちろんお前のだが…拝借した事があるんだ。」

「………匂いフェチ?」

「す、少しだが、好きだ。」

「へぇ……。」

 一瞬思案をしたあと、意を決したらしいシャーリーは口を開いた。

「よし、受け入れた!どんと来い!」

「……そんなに簡単に?」

「うーん。まあ、あんたの事好きだから。それぐらいはね。」

 事も無げに放たれた言葉に、簡単に赤面させられる。ちょっと悔しい。

「愛してる。」

 ちょっとした悪戯心と、多くの本音をシャーリーにぶつけてみた。

「……嬉しい。」

 本当に嬉しそうに笑う物だから、またこちらがドギマギしてしまう。
 その顔を見られるのがまた悔しくて、見られない様に抱き寄せた。
 ただ抱擁しているだけで感じられる幸福感。
 どれくらい経ってからか、互いに身体に汗の湿りを感じた頃合いで身体を離した。

「全部、脱がしていいか。」

「脱いだ物を、せめて露骨に匂うのはやめてくれよ。」

 悪戯な笑みを浮かべて私をからかいながら、シャーリーはそれを承諾した。

「なぁ……。」

 一糸纏わぬ姿でベッドに放り出されたシャーリーは少し不満気な声を漏らす。

「あんたは脱がないの?」

「私は服を着ていて、お前は着ていない。興奮するじゃないか。」

「……堅物改め、ナチュラルに変態呼ばわりしても良い気がしてきた。」

「すごく、綺麗だ。」

「……そりゃ、どーも。」

 シャーリーは、呆れた様な、そして少し照れた様な顔をそっぽに向けて答えた。
 手で胸と股間を隠そうとする仕草が、余計にいやらしさを醸し出している。

「いつも浴場で見られているのに何を今更。」

「こういう時とその時では気構えってもんが違うんだよ。……好きな人の前で見られる為に肌を晒すのって、結構勇気がいるんだぞ。」

「そういう物か。」

「わかんないんだったらあんたも脱がしてやろうか。」

「それはもうちょっとこの状況を楽しんでからだ。」

 シャーリーはもう一々ツッコむのも疲れたらしく、ただ大きなため息をついた。

「そういえば、シャワーかかってない。」

 突然の事で忘れてたけど、とシャーリーが言う。

「……あんたとしては、そっちの方が良かったりするの?」

 コクリ、と頷く。

「うーん、やっぱりちょっと抵抗が……。」

「誓って、お前の匂いを私が不快に思うことなど無いぞ。」

「もう、しょうがないなぁ。」

 渋々といった感じではあったが、納得してくれた様だ。
 何だかんだいって興奮しているのだろう、屹立した乳首にいよいよ口を近づける。

「んっ……。」

 突起を舌で転がしていると、シャーリーの手が私の頭を撫でてきた。
 不思議と心地よい気分になったので、文句は言わないでおく。

「バルク、なんか赤ちゃんみたい。」

 熱心に乳首を吸う私が面白かったのだろうか。

「茶化すな。」

「茶化しちゃいないさ。こうしてると、何か幸せな気持ちになるんだ。」

 思いが通じあって間も無いのに、感じる安心感は確かにそこにある。
 同意の言葉の代わりに、私は黙ってシャーリーの胸元に包まれる事にした。

・・・

「乳首がテカテカしてるぞ。いやらしいやつめ。」

「それは私のじゃなくて、どこぞの変態大尉さんが付けた液体だよ。」

「それに、舐めはじめた時より勃ってる。」

「……そ、そりゃあんだけ長い間しゃぶってりゃ…。」

「気持ちは、よかったか?」

「そんな事……。」

「こっちに聞いてみるか。」

 秘所を撫でる様に指を這わすと、粘着性の液体が付着する。

「ふふふ、こっちの口は正直だな。」

「……お前、それおっさんっぽいぞ。」

「ノリの悪いやつだ。」

 そう言って、私は服を脱ぎ始めた。

「……おい。」

「どうした?自分の手で脱がせたかったか?」

「そうじゃなくて……いや、若干それもあるんだけども。」

「もっと色気ある脱ぎ方できなかったのか?あまりにも男らしいというか、何というか。」

「スポポーン!って感じだったぞ……。」

「私がストリッパーの如く脱ぎだしても嫌だろうに。」

「そうじゃなくて、もっと恥じらいとかさ。」

「お前になら何を見せても構わないぞ。」

「……ああ、うん。それはありがとう。」

 仕切り直しとばかりに、シャーリーをベッドに押し倒し、強く抱く。
 どうやらシャーリーも待っていた様で、手を私の腰に回してきた。

「びっくりした。」

「何がだ?」

「人肌ってこんなに暖かかったんだ。」

「……そうだな。」

 内股を擦り合わせ、お互いの背中を撫で、そして唇を求め合う。
 想い人とこうしている事以上の幸せがあるだろうか。

「バルク、バルク……。」

 シャーリーは口づけの合間に何度も私の名前を呼ぶ。
 それが必死に甘えてくる仔兎のように見えて、堪らなく愛おしい。

 互いの内股が多くの湿り気を帯びてくる。

「あっ、んんっ!シャーリー、このままっ……!」

「っ……キス、キスしながら……!」

 ガチャッ

 静夏「イェーガー大尉、バルクホルン大尉、そろそろ哨戒任務のお時間です!」

「「イクっ!」」

 静夏「」

静夏「い、一体、お二人とも、何をやっておられるんですか!」

バルク「おい、リベリアン…。」

シャーリー「あ、あはは。そういや鍵、壊れてたっけ。忘れてたっ!」テヘッ

バルク「テヘッじゃない!私は可愛い仕草にごまかされんぞ!」

シャーリー「な、何だよ!大体脈絡も無しに襲ってきたのはそっちだろ!」

バルク「途中からは貴様も乗り気だっただろうが!」

静夏「あ、あのー……。」

バルク「途中で!人が来たらまずいと気づくのが普通だろう!まったく、これだからガサツなリベリアンは。」

シャーリー「そんな余裕あるか!こちとらこういう事するのは、は、初めてだったんだから!」

バルク「……こっちも一杯一杯だったんだ。その、タイミングとか考える余裕無くて…。」

シャーリー「……うん。」

静夏「あの、見つめ合っておられる所本当に申し訳ないんですが…。」

静夏「とりあえず、服を着て頂けないでしょうか?」




バルク「オホン。服部軍曹。今ここで見たことは決して他言しない様に。」

シャーリー「なんでこんなに偉そうなんだこいつ。」

静夏「あの、お二人は所謂、そういう関係なんでしょうか?」

シャーリー「あー、うん。まぁ。」

バルク「なんだ、煮え切らないな。恋人だと言ってしまえばよかろうに。」

シャーリー「そ、そんな事言うのは恥ずかしいじゃないか。」

バルク「……。」

静夏「……。」

シャーリー「……?」

バルク「可愛いだろ?」

静夏「はい、可愛いです。」

シャーリー「んなっ!」

静夏「少しお聞きしたいのですが、こういう関係は、もしかしてそんなに珍しい事じゃないんですかっ!?」

バルク「何をそんなに興奮しているんだ。まぁ、男と触れ合う機会の少ない部隊では珍しい事ではないと思うぞ。」

静夏「み、宮藤さんにそういった噂は…?」

バルク「む、宮藤だと?宮藤から私にそういった報告は無いな。…っておい、いつまで不貞腐れてるんだ。」

シャーリー「不貞腐れてはいないけど……。ところで、哨戒には行かなくていいのかな?」

静夏「1700からですので、今から準備すれば遅れる事は無いかと思われます!」

バルク「そうか、ありがとう。さて、私は自室に戻って準備するか。」

静夏「伝令、確かに務めさせて頂きました!それでは失礼します!宮藤さん、いま行きますっ!」

シャーリー「服部は元気だなぁ。バルクは北方面の哨戒だったっけ?」

バルク「ああ。お前とルッキーニは南だったな。」

シャーリー「そっか。」

バルク「……ほら、顔を貸せ。」

シャーリー「ん?あ、ああ。」

チュッ

バルク「気をつけてな。」

シャーリー「……うん。そっちも。」

バタン

シャーリー「……。」

シャーリー「あいつ、意外とスケコマシなんじゃないか……。」

ガチャッ

エーリカ「あ、トゥルーデ!服部がトゥルーデとシャーリー呼びに行ったみたいけど、バレなかった?」

バルク「いや、裸で抱き合ってる最中に突入されてしまった。不覚……。」

エーリカ「げ、トゥルーデが時間忘れてる筈はないと思って場所教えちゃったっけど、まずったかなぁ。」

バルク「まあ何故かテンション上げて帰っていったし、大丈夫なんじゃないか。」

エーリカ「それはそれであの子が心配だな……。しかし裸で…って事はヤルことヤッちゃった感じ?」

バルク「ああ。ふふ。これであいつは私じゃないと満足できない身体になった筈だ。」

エーリカ「相変わらず時々おっさんになるなトゥルーデ。」

バルク「さっきも誰かに言われた気がする。」

エーリカ「っと。そろそろ用意しないと遅刻だよ。準備しようか。」

バルク「そうだな。」

シャーリー「ほんのちょっと前まで、あいつとここで、その、……エッチな事してたんだよな。」

シャーリー「あはっ、なんだか夢みたいだ。」

シャーリー「哨戒サボっちゃいたい気分だけど、恋愛と仕事を一緒くたにするのは良くないよな。」

シャーリー「あいつも気をつけてって言ってくれたし、よし、頑張ろう!」

ルッキーニ「……」←シャーリーが遅いので呼びに来た

ルッキーニ(ホントならシャーリーの胸は私のだ!と言いたいけど。)

ルッキーニ(あまりにシャーリーが可愛いから許す!)

ガチャッ

ルッキーニ「そろそろ時間だよー!いこー、シャーリー!」

シャーリー「お、そっか。ちょっとだけ待っててな。すぐ用意するから。」

上空

エーリカ「それで、これからどうするの?」

バルク「どうする、とは?」

エーリカ「折角付き合えたんだから、デートしたり、何かプレゼントしたり、そういう事は考えてないの?」

バルク「出来ればあいつの為に色々してやりたいんだが、どうすれば喜んでくれるのかが分からないんだ。」

バルク「何か変なことをして、あいつを怒らせてしまいそうで……。」

エーリカ「シャーリーは何貰っても喜ぶと思うよ……って言おうと思ったけど、トゥルーデは本当にやらかしそうで侮れないね。」

バルク「セクシーな下着とかをプレゼントしたいんだが。」

エーリカ「……どんなの?」

バルク「真ん中に穴が空いてる奴。」

エーリカ「………仮にデートするとして、何処に行く?」

バルク「ラブホテル。」

エーリカ「相談に乗るよ。ってか乗らせて下さい。シャーリー泣いちゃう。」

エーリカ「女の子らしいって事だけ意識すればそれでいいんだけど、トゥルーデの場合はまず難しいよね。」

バルク「何か凄く失礼な事を言われている気がする。」

エーリカ「課題に向かうにあたり現実は見なきゃ。」

エーリカ「さて、シャーリーは男前な性格に見えて乙女です。」

バルク「それはよく知っている。」

エーリカ「バイクの部品とかあげても喜びそうだけど、やっぱり可愛いものあげた方が喜ぶと思うんだよね。」

バルク「そういえば、アイツはウサギの描かれた小物をたくさん持っているな。」

エーリカ「フリフリの付いた服とかも結構持ってたり。」

バルク「つまり、そういう物の中から選べばいい訳か。」

エーリカ「そーゆーこと。」

バルク「しかし、エッチなグッズは……。」

エーリカ「せめて初デート初プレゼントの後にしてあげて。」

ネウロイさん「キュイーン」

バルク「やかましい!!!!」

ネウロイさん「ゴメンナサイ」

エーリカ「愛の力って怖いね。ラブ・イズ・パワー。」

また別の上空

シャーリー「ふっふっふふーんふーん♪ふっふっふっふっふふーんふーん♪♪」

ルッキーニ「どったの、ご機嫌だね、シャーリー。」

シャーリー「へ?いや、何でもないんだ、何でも。うふふ。」

ルッキーニ(まさに有頂天!)

シャーリー「なあ、ルッキーニ。」

ルッキーニ「何ー?」

シャーリー「恋っていいぞ!」

ルッキーニ「そっか!」

ルッキーニ(何このいきもの可愛すぎて辛い)

今日はここまでです
今度こそ一週間で投下できる様に頑張ります

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom