穂乃果「いや~、今日もパンがうまい!」  花陽「ごはんおいしいですぅ」 (120)

ネタ物ssです

若干キャラ崩壊注意かも

口調がおかしかったら脳内で補完してね!




穂乃果「この世にパンより美味しいものって存在しないと思う!」


穂乃果「海未ちゃんもそう思うよね?」


海未「確かに美味しいですが、この世の食べ物を全部食べたことがない以上憶測でものは言えません」


穂乃果「相変わらず海未ちゃんはかたいなぁ。そりゃ穂乃果も全部は食べたことないけど……」


海未「それに好みは人によってまちまちです」


穂乃果「そうかなぁ…… 万国共通、ろうなくなんのみんな好きだと思うんだけどなぁ」


海未「『ろうにゃくなんにょ』ですよ、穂乃果」


穂乃果「そうそうそれそれ! 言いづらくて困っちゃうよー」エヘヘ

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穂乃果「ねえねえ、ことりちゃんはどう思う?」


ことり「フェッ!? 何? 穂乃果ちゃん?」


穂乃果「ことりちゃんすごい声出てたよ…… それより聞いてなかったの?」


ことり「ごめんね穂乃果ちゃん。ちょっとぼーっとしちゃってて…… なんだっけ? 早口言葉について?」


穂乃果「違うよぉー、そっちじゃなくてパンが世界一美味しい食べ物ってことだよぉー」


ことり「あっ、パンはことりも好きだよぉ♪」


穂乃果「だよねだよね! やっぱことりちゃんは分かってるぅ!」


海未「全くことりは…… いつも甘やかすんですから」


ことり「あはは…… ごめんね、海未ちゃん」


海未「謝る必要はありませんが……」


ガチャ


凛「おっはようにゃー!」


花陽「凛ちゃん、もう放課後だよ」


凛「細かいことは気にしちゃダメだよ、かよちん!」


花陽「細かい……のかなぁ?」


にこ「そうよ花陽、凛の言うことをいちいち気にしてちゃあキリないわよ」


真姫「私もそう思うわ」


凛「なんか凛のこと馬鹿にしてないかにゃ?」


にこまき「してるわよ」


凛「にゃー!! 真姫ちゃんはともかくとしてにこちゃんに言われたくないよ!」


にこ「なんでよ! 凛よりはましだと思うんですけど!」


真姫「どんぐりの背比べってとこね」


にこりん「真姫ちゃん!!」ズイッ


真姫「ヴェぇ……」


穂乃果「そうだ! 一年生4人にも聞いてみよう!」


にこ「何を? …………って4人だと私も入ってるじゃない!」



穂乃果「だってよく凛ちゃんたちと一緒にいるじゃん。それに、にこちゃんこどもっぽいし……」


にこ「ぬゎに言ってんのよ! 先輩よ! 矢澤パイセンなのよ!」


凛「今日もにこちゃんのツッコミ、キレッキレだね!」


真姫「ところで穂乃果、聞きたいことって?」


穂乃果「そうそう、パンがこの世の食べ物の中で一番美味しいよねってことだよ!」


真姫「そうね。私もパンはすk


花陽「チョット待ってください!!」


一同「!?」ニャニャッ! ニコッ! チュン! ラブアロ! ホノカダヨッ!

花陽「穂乃果ちゃんのその意見には異議ありです!」


穂乃果「どうして、花陽ちゃん? こんなに美味しいんだよ?」


花陽「確かにパンも美味しいです。ただ世界で一番となるとそうはいきません!」


花陽「ごはんさんとは比べるべくもないです! 雲泥の差、月とスッポンです!」


海未「花陽ですから対抗はしてくると思いましたが……」


ことり「まさかこれほどとはねー」


凛「キャラが変わりすぎのかよちんもかわいいにゃー」



穂乃果「むむむ…… 穂乃果、そんなに言われちゃ黙てられないよ!」


穂乃果「絶対パンの方が美味しいよ!」


花陽「いえ、ごはんです!」


穂乃果「パン!」


花陽「ごはん!」


穂乃果「パン!!!」


花陽「ごはん!!!」


ほのぱな グググググ



ガチャ


絵里「ちょっと穂乃果、一体何の騒ぎ? 廊下まで聞こえてきたわよ?」


希「ちなみに花陽ちゃんの声も聞こえてきたで?」


ほのぱな「絵里ちゃんに希ちゃん!」


花陽「絵里ちゃん聞いてください! ごはんって世界一美味しいですよね!」グイッ


絵里「そ、そうね…… ごはんはとってもハラショーね。ちょっ……花陽、近いんだけど」


花陽「やっぱり分かる人には分かるんです! 絵里ちゃんはよき理解者です!」フフン


穂乃果「ぐぬぬぬぬ…… ちょっと希ちゃん!」


希「!?」


希「……な、なに、穂乃果ちゃん……?」



穂乃果「一番はパンだよね!!」


希「そ、そうやね…… パンはおいしいな…… ほ、穂乃果ちゃんちょっと怖いんやけど」


穂乃果「やっぱり希ちゃんは分かってくれた! 花陽ちゃんにはわからんでしょうね!」ノノムラ


海未「穂乃果、それはちょっと古いですよ」


ほのぱな バチバチバチ


絵里「穂乃果、えっと……」
希「花陽ちゃん、その……」


クルッ


ほのぱな「あっちに味方する人は話しかけないで(ください)!」



希「ご、ごめんな?」タジタジ


絵里「……ハラショー」オドオド


真姫「希とエリーが気圧されてるわ……」


海未「この二人をここまでするとは……」


穂乃果「絶対にパン!」


花陽「いいえ、ごはんです!」



―――――――――――――


穂乃果「花陽ちゃん、譲らないねぇ」ハァハァ


花陽「穂乃果ちゃんこそ」フゥフゥ


花陽「しかし、このままいっても議論は平行線です……」


花陽「ここは皆さんの意見も聞いてみましょう!」


穂乃果「ふふふ…… 面白いねぇ……」


穂乃果「パンが多数派ってことを分からせてあげるよ!」メラメラメラ


花陽「その自信はいつまで続くかな?」バチバチバチ



にこ「なんか白熱してるんですけど」


真姫「めんどうなのがこっちに来そうね……」


絵里「今日のあの二人怖いチカ」


希「こんなくだらな……」


ほのぱな キッ


希「なんでもないで……」ドキドキ


穂乃果「で、一人ずつにどっちが好きか聞いていけばいいの?」


花陽「いえ、ここは朝ごはんでどちらを食べるか。で決めましょう!」


穂乃果「なるほど、嘘つけっこないし毎日食べるとなると好きな方だしね!」


花陽「そうです、では早速行きましょう!」



穂乃果「じゃあまずは海未ちゃん、ことりちゃん!」


海未「はいっ!?」
ことり「チュン!」


穂乃果「二人はもちろん穂乃果の味方だよね!」


ことり「そうだねー、ことりのうちは朝パンだよ♪」


穂乃果「さっすがことりちゃん! これで1対0だね」ニヤニヤ


花陽「ま、まだ始まったばかりなので分かりません!」


穂乃果「ふふふ…… コテンパンにしてあげるよ」


穂乃果「パンだけにね」ドヤァ



シーン


凛「ちょっと寒くないかにゃー?」


穂乃果「…………で、ではではことりちゃん!」


にこ「なかったことにしたわね」ボソッ


真姫「ここは見なかったことにしてあげましょう」ボソッ


穂乃果「パン派加入に際してパンの魅力をどうぞ!」ササッ


ことり「ふぇぇっ!? そんなの聞いてないよぉー」


穂乃果「うん、今思いついたからね」


ことり「うーん、そうだなぁ……」



ことり「私はパンの美味しそうな見た目が好き、かな?」


穂乃果「ほうほう」


ことり「絶妙な焼き具合で輝いているような」


ことり「ふわふわでやわらかそうな」


ことり「赤や緑なんかのカラフルな」


ことり「こんな美味しそうなパンの並んだパン屋さんの前を通ると」


ことり「買う気がなかったのについつい買っちゃうよー」エヘヘ


真姫「確かに、その気持ちはわかるわ」



穂乃果「いやー、よく分かってるね、ことりちゃん!」


穂乃果「いきなりそこに目をつけるとは流石だよ!」


ことり「えへへ、衣装作ってる時もやっぱり見た目を気にするから自然とそこに目がいっちゃうの」


穂乃果「うんうんそうだよね、ごはんとかいう白だけの存在に負けるわけないよね」フンゾリ


花陽「悔しいです…… ここまでごはんのことを馬鹿にされるとは……」ウゥー


穂乃果「花陽ちゃんはそこでうなってるといいよ」


穂乃果「ねー、海未ちゃん!」


海未「……」


穂乃果「海未ちゃん?」



海未「穂乃果、申し訳ありませんが、私の朝はごはんです」


穂乃果「!?」
花陽「!?」パアァ


穂乃果「どうして!? 海未ちゃん!」


海未「すみません……」


花陽「信じてました! 私、海未ちゃんのこと信じてました!」


花陽「これで1対1ですね!」


穂乃果「穂乃果も信じてたんだよぉ!」グスン


海未「理由があるのです」

読んでくれている人いてくれてよかったです!



穂乃果「理由?」


海未「はい」


海未「私は朝、弓道部の朝練や日舞の稽古をしています」


穂乃果「うん、知ってるよ」


海未「ですから朝からそれなりに動くわけです」


穂乃果「ふんふん」


海未「もしここでごはんでないと……」


穂乃果「でないと?」


海未「そ……その……4時間目ぐらいに」モジモジ

ーーーーーーーーーーーーーーーーー18-ーーーーーーーーーーーー


花陽「!」ハッ


花陽「腹持ちですね!」


海未「そうです…… ごはんを食べていないとお腹が鳴ってしまうのです」


花陽「ごはんの魅力の一つです! 腹持ちの良さは!」


花陽「パンのようなふにゃふにゃで根性のない食べ物はすぐお腹減っちゃいますからね!」


穂乃果「むぐぐ…… ことりちゃん、なんか言い返して!」


ことり「ええっ! ……ごめんね穂乃果ちゃん、事実だから何も言えないよぉ」


穂乃果「ち、チクショー!」

変なの入っちゃった



花陽「!」ハッ


花陽「腹持ちですね!」


海未「そうです…… ごはんを食べていないとお腹が鳴ってしまうのです」


花陽「ごはんの魅力の一つです! 腹持ちの良さは!」


花陽「パンのようなふにゃふにゃで根性のない食べ物はすぐお腹減っちゃいますからね!」


穂乃果「むぐぐ…… ことりちゃん、なんか言い返して!」


ことり「ええっ! ……ごめんね穂乃果ちゃん、事実だから何も言えないよぉ」


穂乃果「ち……チクショー!」

一応もう一回はっておきます



花陽「みなさん、ごはんを食べるとお腹がすきにくくなりますよ!」


真姫「花陽が言っても」ボソッ


凛「あんまり説得力がないにゃー」ボソッ


にこ「ていうかみんな知ってると思うんだけど」ボソッ


絵里「ごはんにはそんな素晴らしいところがあったのね!」ハラショー


希「エリチ……」ボソッ


絵里「これからはごはんにしようかしら」ボソッ

ごはんなので一旦中断

再開します



花陽「みんな何ボソボソしゃべってるの?」


穂乃果「まあ、いいじゃんいいじゃん」


穂乃果「次聞いていこうよ」


花陽(ここにきてどうして穂乃果ちゃんはちょっと余裕そうなんだろう?)


花陽(ちょっとゆさぶってみよう)


花陽「いやー、穂乃果ちゃん残念だったねぇ、親友に裏切られちゃうなんて」


花陽「人望ってものがないんじゃないかなー」プププ


穂乃果「あるもん! 穂乃果には人望あるもん!」


花陽「どうかなー? 実際に海未ちゃんはこちら側に来たわけだし」



花陽「私みたいに人望が厚いと幼なじみである凛ちゃんと真姫ちゃんはとうぜn


真姫「このタイミングで言うのもなんだけど、ごめんなさいね花陽」


花陽「?」


真姫「私のうち、朝はパンなの」


花陽「え?」


穂乃果「はwなwよwちwゃwんw」


穂乃果「えwww? 人望がなんだって?」クスクス


花陽「そんな…… 真姫ちゃん……」


真姫「別に裏切るとかそういうつもりはなかったんだけど……」


穂乃果「じwんwぼwうwがwあwつwいwww」



花陽(まさか墓穴を掘ってしまうなんて……)


花陽(花陽、人生で最大の失態です……)


穂乃果「これで2対1だね」


穂乃果「もしかしたら凛ちゃんもパン派なんじゃない?」ニヤニヤ


花陽「そ……そんな…… 凛ちゃんまで?」ビクビク


凛「安心して、かよちん! 凛の家はごはんだよ」


花陽「あぁー、良かったー! 凛ちゃんまであっちだったらもうだめだと思ったよ」ウルウル


凛「凛はかよちんのこと裏切ったりしないよ!」


花陽「凛ちゃん大好きっ」ダキッ


凛「なんだか照れるにゃー」エヘヘ



真姫「そうなると私が悪者みたいじゃない」


花陽「そうです! 真姫ちゃんは今から敵です!」


凛「敵だ、敵だー」


真姫「ヴェぇ……」


穂乃果「凛ちゃんはあっちだったか…… まあいいよ、2対2だね」


花陽「ここでセールスポイントタイムです!」


花陽「凛ちゃん、言っちゃってください!」


凛「凛はねー」


凛「……チャーハンが好きだから!」


凛「ラーメンと一緒に食べるチャーハンは最高だにゃー」


まきぱな「!」



花陽「凛ちゃん……」


真姫「ふふふ、花陽は分かったみたいね」


真姫「……でも残念だったわね花陽、凛がおばかさんだったことを後悔するべきだわ」


凛「凛はおばかさんじゃないにゃー!」


真姫「いいえ、おばかさんよ…… だって」


真姫「パン相手に種類で勝負してきたのだから!」キリッ


まきぱな以外7人「!」



絵里「た、確かに」


にこ「種類の多さに関しては」


海未「パンの方が有利……」


真姫「まさに愚の骨頂ね!」アッハッハ


希「真姫ちゃん、悪役が板についてきたね」


真姫「ええ、こうなったら徹底的にやってやるわ」


凛「で……でも五目ご飯やピラフなんかもあるにゃ!」


真姫「所詮はその程度…… 穂乃果!」



穂乃果「あんパン、カレーパン、クリームパン、クロワッサン、コッペパン、メロンパン」


穂乃果「食パン、フランスパン、イギリスパン、ジャパン、フレンチトースト、焼きそばパン、etc...」


真姫「どう? こんなにすらすらでてくるのよ」フフン


ことり「穂乃果ちゃん、ジャパンはないよ~」


穂乃果「え? フランスパンとかイギリスパンはあるのに?」


ことり「う、うん……」



穂乃果「イギリスパン、ドイツパン、フランスパンはあれど日本のパン、ジャパンはない」


穂乃果「ならば、これから作るしかない」


穂乃果「この物語はスクールアイドルでもある私、高坂穂乃果が」


穂乃果「世界に誇れる日本人の日本人による日本人のためのパン、ジャパンを作っていく……」


穂乃果「一大叙情詩である!」


穂乃果「……どう?」


ことり「穂乃果ちゃん、パクリはダメだよー」


穂乃果「だよねー」


真姫「と、とにかく種類じゃ負けないわ」



凛「か、かよちん……」


花陽「種類に関してはパンの右に出るものはないから、言い返せないの」


凛「ごめんね、かよちん……」


花陽「ううん、凛ちゃんは悪くないよ!」


凛「かよちん……!」


花陽「凛ちゃん!」


穂乃果「イチャラブしてるとこわるいけど次行くよ」


海未「3年生組ですね」



穂乃果「まずはにこちゃん!」


にこ「ええっと~、にこの朝は~」


にこ「ごはんニコッ☆」


凛「うわっ、ちょっとうざいにゃ」ボソッ


にこ「誰よ! 今うざいって言ったの!」


花陽「それより、ごはんなんですね!?」


にこ「そうニコ。 ラブニコごはんニコ☆」


真姫「キモチワルイ」ボソッ


にこ「今真姫ちゃんでしょ! きもちわるいっていったの!」


真姫「ヴェぇ…… なんで私の時だけわかるのよ」



花陽「やりました! 初めてのリードです!」


花陽「しかも2対3! これでリーチ!」


穂乃果「にーこーちゃーん。 どうしてごはんなのさー?」プンスカプンスカ


にこ「朝は忙しいのよ」


にこ「だから朝の負担は軽くしたいの」


海未「と、いいますと?」


にこ「ごはんだと楽なの」



にこ「前日のうちにお米をといておいて朝はよそうだけ」


にこ「こころたちの分も多く炊くだけでそれからの手間はほとんどいらないし」


にこ「お弁当の分もまとめてできちゃうしね」


にこ「これがパンになるとわざわざ1人1枚ずつ焼いたりしないといけないから大変なのよ」


にこ「それにごはんのほうがちょっとだけ経済的だしね!」


絵里「にこは随分と現実的な理由なのね」


海未「大変立派だと思います」


にこ「スーパーアイドルってのは完璧な私生活の上に成り立つのよ」






穂乃果「……にこちゃん、さっきは何も知らずに文句言っちゃってごめんねぇぇ」ヒック


凛「凛も馬鹿にしちゃってごめんだにゃぁぁ」ヒック


真姫「にこちゃんも苦労してるのね……」グスン


にこ「みんな、そんなに泣かないで。ニコニーは、みーんなのも・の☆」


穂乃果「あ、別にそういうのはいらない」ケロッ


凛「やっぱこれはないにゃー」ケロッ


真姫「キモチワルイ」ケロッ


にこ「ぬゎんでそうなるのよ! みんな涙引くのはやくない!?」


希「いよっ! 世界のYAZAWA!」



花陽「もうごはん派の勝ちでいいんじゃないかな?」


穂乃果「ダメっ! 次は希ちゃん!」


花陽「まあいいです、ここで決めてあげます!」


花陽「希ちゃん、どっち派ですか?」


希 ニヤリ


穂乃果(この笑いは……)


花陽(どちらに向けたものでしょう……?)


希「ごめんな、ウチはな……」


ほのぱな ゴクッ



希「パン派なんや」


穂乃果「よしっ!」


花陽「そう、ですか……」


希「堪忍な? 花陽ちゃん」


花陽「いえ、大丈夫です。まだ3対3ですから」


穂乃果「ふふふ…… ほんとにそうかな?」ボソッ


花陽「何か言いましたか?」


穂乃果「ううん、なんにもいってないよ」


穂乃果「ところで希ちゃん、どうしてパンなのか理由あるの?」



希「まあ理由ってほどでもないけど……」


希「お手軽だから、かな」


海未「なるほど。しかしそうなると、先程のにこの話と矛盾してしまうのでは?」


絵里「確かに言ってたわね、ごはんにして負担を軽くしたいって」


希「にこっちのとこは妹や弟がおるからな」


希「あれだけの人数がおったらごはんのほうが楽かもしれん」


希「でもウチって一人暮らしやん?」


希「わざわざお米を研ぐのもめんどうやし、朝にひょいパクって食べられる方が、いいやん?」



穂乃果「そう! お手軽さ!」


穂乃果「私がいつも食べてるランチパックも開けたらすぐひょいパクって感じだもん!」


海未「市販品ならば、パンもごはんも同じだと思いますが……」


穂乃果「あっ、そうか……」


希「あと、汚れるお皿も少ないから洗うのも楽やしね」


穂乃果「分かる! やっぱり洗い物は少ないほうがいいよね! 穂乃果もそう思うよ」


海未「……穂乃果が洗っているのですか?」


穂乃果「い、いやー…… お母さんが楽かなー、って……」


海未「そんなことだろうと思いました」


希「まあそんなわけで朝はパンなんよ」



花陽「なるほど、希ちゃんもいろいろ考えてるわけですね」


花陽「これであとは絵里ちゃんだけ……」


花陽「これで決着ですね!」


絵里(ああ、次は私だわ……)


穂乃果「ふふ…… もう決着はついてるかも知れないよ?」


絵里(まさかこんな形で最後が私にまわってくるなんて……!)


花陽「ど……どういうことですか?」


絵里(こんなことになるなら私の立場を早めにハッキリさせとくべきだったわ……)

読んでる人いるのかな?



穂乃果「穂乃果、さっき聞こえちゃったんだよね」


絵里(私が正直に自分の意見を言ってしまったら)


穂乃果「絵里ちゃんが言ってたこと!」


絵里(穂乃果か花陽の両方を傷つけてしまいかねない……)


花陽「?」


絵里(かといって嘘をついてしまっても)


穂乃果「その様子だと花陽ちゃんは聞こえなかったみたいだね」


絵里(どちらかを傷つけてしまうことは必至!)


穂乃果「絵里ちゃんはこう言ってた!」

ありがとう
がんばります



~~~~~~回想~~~~~~~~


絵里「これからはごはんにしようかしら」ボソッ


~~~~~~~~~~~~~~~~


穂乃果「、とね」


絵里(どうすればいいのかしら…)


花陽「……だからなんですか!」


絵里(考える、考えるのよエリーチカ)


穂乃果「花陽ちゃん、まだわからない?」


絵里(…………だめっ! 考えれば考えるほどに追い詰められてくわ)



穂乃果「これからはごはん……」


絵里(こういう時頼りになるのは希!)


穂乃果「それはつまり、今日まではパンだったってこと!」ビシッ


絵里(私を助けてっ!)チラッ

希「なるほどなぁ」


花陽「!」


絵里(だめだわ! 希も穂乃果の話に食い入って聞いてる!)


穂乃果「近いうちに絵里ちゃんはパン派を裏切るかも知れない……」


絵里(最後の砦まで崩されるとはね……)



穂乃果「でも今回は、この勝負は、今日までの朝ごはんでどちら派かが決まる」


絵里(こうなったら腹をくくるしかないわ!)


穂乃果「この戦い、穂乃果の勝ちだよ!」


絵里(正直に自分の立場を言う……)


花陽「そ、そんな……」


絵里(これしかない!)


花陽「……い、いえ! まだ絵里ちゃんの口からパンという言葉を聞くまでは分かりません」


絵里(もしかしたら理解されないかもしれない……)


穂乃果「いいねぇ、最後まで諦めない。その気持ち穂乃果は好きだよ」


絵里(でもみんなのようにきちんと説明すればきっと分かってくれるわ!)



穂乃果「でもね、花陽ちゃん。勝負は非情なの……」


絵里(ここが正念場なのよ、エリーチカ!)


穂乃果「さあ、引導を渡してあげる! ……絵里ちゃん!」


絵里「!?」


絵里「なにかしら、穂乃果?」


穂乃果「絵里ちゃん聞いてなかったの?」


絵里「ええ、ちょっと考え事をしていて……」


穂乃果「そうだったの? まあいいや」


穂乃果「絵里ちゃん! 朝ごはんを教えて!」



絵里「ふう…… 二人共、私は正直に言うわよ?」


絵里「いいかしら?」


穂乃果「もちろん!」


花陽「はいっ! 花陽も覚悟を決めました!」


絵里「何を言っても私を恨まないでね?」


穂乃果「勝負に恨みっこは無しだよ!」


花陽「負けた時はきちんと受け入れます!」


絵里「そう…… じゃあ発表するわね」


絵里「私の、朝ごはんは……」


8人 ゴクリ



絵里「……シリアルよ!」


穂乃果「ほらね! 穂乃果の予想通り絵里ちゃんはパn……」


穂乃果「え?」


花陽「シリ……アル……?」


絵里「ええ、私のうちは小さい頃からシリアルだったわ」


絵里「この流れでこれをいうのはどうかと思ったけど」


絵里「2人が正直に言っていい、何を言っても恨まないって言ったから安心しt」


穂乃果「それはないよ、絵里ちゃん!」


絵里「え?」



凛「流石にこれは認められないわぁ」


絵里「ちょっとー、それ私の真似?」ヘラヘラ


花陽「なにヘラヘラ笑ってるんですか!」


絵里「!?」


花陽「絵里ちゃんには失望しました」


絵里「え? え?」


穂乃果「こんな邪道でくるなんてさすがの穂乃果も許せないよ」


絵里「2人とも恨まないって……」



花陽「そりゃあパンかごはんのどちらかを選ぶと思いましたから!」


穂乃果「そもそも朝ごはんで決めようっていうのがおかしいよね!」


花陽「穂乃果ちゃんも賛成してました!」


穂乃果「私は花陽ちゃんが言うから仕方なく賛成しただけだし!」


花陽「いいえ、積極的に賛成してました!」


穂乃果「そんなことないよ!」


花陽「ぜったいそうです!」


ほのぱな ムムムムム…


絵里「2人ともいい加減に……」



クルッ


花陽「絵里ちゃんうるさい!」


穂乃果「今から絵里ちゃん発言禁止ね! わかった!?」


絵里「……ごめんチカァ ……わかったチカァ」


穂乃果「戦いは振り出しに戻ったね」


花陽「そうですね、ただごはんにはまだ語っていない魅力があります!」


穂乃果「パンにだってあるよ!」


花陽「ではここいらで作戦会議と行きましょう」


穂乃果「そうだね、みんなでどこから行くか相談するよ」


絵里「わたしはどうすれば……」


穂乃果「1人で考えてればいいんじゃない?」ツーン


花陽「シリアル派としてね」ツーン


絵里「冷たいチカァ」ショボーン



~~~~作戦会議終了~~~~~


穂乃果「完璧! パン派にスキはないよ」


真姫「そりゃあ私がいるんですもの、負けないわ」カミノケクルクル


ことり「チュンチュン!」


希「スピリチュアルやね!」


穂乃果「2人とも使いどころちがくない?」


花陽「こちらも隙はありません!」


にこ「ごはん派の恐ろしさを知るといいわ!」


海未「ラブアローシュート!」キャピ


凛「海未ちゃん……」ドンビキ


海未「……見なかったことにしてください」



穂乃果「じゃあ私たちからいかせてもらうよ」


ことり「ちょっと辛いかもしれないけど覚悟してね?」


真姫「まずは目に見えるところから攻めていくわ」


希「花陽ちゃんたちは朝ごはんと一緒になにか飲み物飲んでる?」


花陽「はい、お茶を飲んでいます」


凛「凛もそうだにゃー」


にこ「そうね、私もよ」


海未「3人と同じくお茶です」


パン派4人「ふっ…… 思惑通り」ニタァ



希「私たちはなぁ」


ことり「牛乳を飲んでるの!」


真姫「私はコーヒーだけど……」


真姫「そのかわりヨーグルトを食べてるわ」


にこ「だったらなんだって言うのよ!」


ことり「にこちゃん…… 牛乳やヨーグルトは何かわかる?」


にこ「それはもちろん。乳製品よ」


真姫「それに含まれる主な栄養素は?」


花陽「…………はっ! カルシウム!」


うみにこりん「!?」

やっぱりレスつくとうれしいです



にこ「私たちが一番気にしていることを……」プルプル


穂乃果「どうやら気付いたようだね!」


希「そう、胸が大きくなるにはカルシウムが重要や!」ボイン


にこ「そうやってまた見せつけて……」←胸の大きさワースト1位


希「どうしたん、にこっち?」


海未「くっ…… いつもいつも72、72とバカにして……」←胸の大きさワースト3位


ことり「それは海未ちゃんのことじゃないよぉ?」


海未「はっ! そうでした…… まちがえました」


凛「人のコンプレックスを言うのはズルいにゃー!」←胸の大きさワースト2位


真姫「だから覚悟してねって言ったじゃない」



花陽「で、でも私は普通です!」


希「まあ個人差もあるからなぁ」


穂乃果「ちなみに身長も関係してくるよ?」


花陽「うぐっ」←身長ワースト3位


にこ「またしても……」←身長ワースト1位


凛「コケにされたにゃ……」←身長ワースト2位


絵里「!」ピコーン


絵里「私はシリアルにいつも牛乳をかけてるわ!」←胸の大きさ2位、身長1位



キッ


凛「絵里ちゃんうるさいにゃ!」


花陽「発言を許可しましたか? いいえしてません!」


海未「絵里はいつも私たちを笑い者にします」


にこ「楽しい? ねえ、それって楽しい?」


絵里「してないチカァ…… みんなしていわなくてもいいチカァ……」グスン


真姫「ねえ、もう満身創痍みたいだけど続けるの?」


花陽「もちろんです! ここで引き下がるわけにはいきません!」


海未「そちらも相当な覚悟をしてくださいね」


にこ「あんたたちがその気ならこっちも容赦はしないから」


穂乃果「臨むところだよ!」



凛「そんな穂乃果ちゃんに質問だにゃ」


海未「パンとご飯の100gあたりのカロリーを知っていますか?」


穂乃果「?」


真姫(まずいっ! リーダーである穂乃果を狙い撃ちにする気だわ!)


海未「知らないようですね…… まあいいでしょう」


海未「私調べでは食パンは100gあたり264kcal」


海未「対して炊きあがったご飯は100gあたり168kcal」


穂乃果「!」


にこ「驚くにはまだ早いわよ」


にこ「これにバターやマーガリンを塗るとさらに高くなるし」


にこ「メロンパンだと302kcal、クロワッサンだと448kcalのように砂糖や油脂が入ると跳ね上がるわよ!」


凛「ちなみに穂乃果ちゃんの好きなランチパック(シーチキン味)は1袋で298kcalだよ!」



穂乃果「そ、そんな……」ワナワナ


花陽「絶望しているようですね」


花陽「そんなのだから血糖値が人の10倍になるんですよ! プリンかよ!」


穂乃果「そんなにいってないもん! ちょっと太っただけだもん!」


海未「まあ10倍は冗談ですが、そうです。 太るんですよ、穂乃果」


凛「希ちゃんもだにゃ」ボソッ


希「凛ちゃん聞こえたで?」


凛「に゙ゃっ!」


希「ウチのウエスト周りはえりちと一緒なんやで?」


希「凛ちゃんとも1cmしかかわらんし」


希「……わかるな?」


凛「ごめんね、希ちゃん! 凛が間違ってた!」


希「うん、わかればよろしい!」


凛「どうせ公式での発表なんてサバ読んでるにゃ」ボソッ


希「りーんーちゃーん?」ゴゴゴゴゴ


凛「に゙ゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」



穂乃果「うるさいよ凛ちゃん!」


穂乃果「でも太ったのは私だけじゃないじゃん! 花陽ちゃんもじゃん!」


花陽「そ、それは花陽が悪いんです!」


花陽「ごはんさんは悪くありません!」


真姫「まあたしかにあれだけ食べたら何を食べても太るわね」


穂乃果「真姫ちゃんはどっちの味方なの!?」


真姫「私はただ事実を言ったまでよ」カミノケクルクル


絵里「はいはい! エリチカ調べではシリアル100gあたりのカロリーは104kcalでとってもヘルシーチカ!」ドヤァ


穂乃果「なに、絵里ちゃん! 自慢がしたいの?」


穂乃果「そのボディをを褒めて欲しいの!?」グワッ


絵里「穂乃果まで…… おっかないチカァ」



花陽「どうやらぐうの音も出ないみたいですね」ムフフ


穂乃果「借りはきっちり返すよ…… 倍返しだ!」


ことり「穂乃果ちゃん、それもちょっと古いかも」


穂乃果「次はこっちの攻撃だね」


穂乃果「さっき思ったんだけどさ、パンを題材にした漫画はあるけどごはんを題材にした漫画ってなくない?」


にこ「何を言い出すかと思えばそんなこと?」


凛「それで倍返しって片腹痛いにゃ」


穂乃果「それはどうかな?」


穂乃果「これは世間で愛されているという証…… パンのカリスマ性だよ!」


海未「ですが、先ほどの漫画はあまり知名度があるとは思えないのですが……」


にこ「そうよ! ラストの『なんやて!』がネットで貼られるぐらいでしょ」


穂乃果「ばかにしないで! 一応ゴールデンタイムにアニメでやってたんだよ!」


穂乃果「でもこれで不服だって言うならあれを出すしかないね……」クックック



花陽「な、何が来るのでしょう……」ドキドキ


穂乃果「パンアニメの中で最高にして最強…… そう、」


穂乃果「アンパ○マンさんをね!」


ごはん派「!?」


真姫「なんで伏せ字にしたの?」コソコソ


希「もしかしたら怒られるかもしれんやん」コソコソ


真姫「え? じゃあさっきのは?」コソコソ


ことり「一応穂乃果ちゃんが間違えてこの世にないパンの種類を言っちゃったってことで……」コソコソ


真姫「それっていいのかしら? 多分ギリギリよ?」コソコソ


ことり「ごめんなさいチュン」コソコソ



穂乃果「どう? 納得した?」ニヤニヤ


花陽「た、たしかに……」


にこ「これは、みんなが1度は通る道……」


凛「凛も小さい頃は見てたにゃぁ……」


海未「この国民的アニメを否定することはできません……!」


穂乃果「どう? これでパンのカリスマ性を納得してくれた?」


花陽「こればっかりは受け入れるしかありません……」


絵里「はいはいっ! 私は今でも見てるわ!」


真姫「絵里……」ジー


絵里「なによ、いいじゃない! ア○パンマンマーチだって全部歌えるのよ!」


希「えりち……」ジー


絵里「……なんだっていうのよぉ!」



花陽「絵里ちゃんはほっといて次に行きましょう」


花陽「次に私たちが推すポイントは食べ合わせです」


穂乃果「食べ合わせ?」


にこ「そうよ」


にこ「パンと合うおかずなんてスクランブルエッグや目玉焼き、ベーコンぐらいでしょ」


真姫「さすがにもうちょっとあるわよ」


にこ「そうかもしれないけどたかがしれてるわ」


希「ウチはシチューをパンで食べるで」


にこ「それは意見が分かれるから無し」


凛「ラーメンにパンは合わないにゃ!」



にこ「……いい? 続けるわよ?」


にこ「でもねごはんには無限の可能性が詰まってる」


にこ「組み合わせは何万、いえ何億、何兆通りもあるわ!」


にこ「夢が広がるでしょ!」


花陽「すごいよにこちゃん! にこちゃんを二代目ごはん大使に任命します!」


にこ「いや、別にそれはいいわ」


希「実際これにはかなわんからなぁ」


希「うちも焼肉の時はごはんやし」


凛「うおォン、ウチはまるで人間火力発電所や」ボソッ


希「りーんーちゃーん?」ズゴゴゴゴ…


凛「許して欲しいにゃぁー!!」



ことり「穂乃果ちゃん、穂乃果ちゃん」チョイチョイ


穂乃果「なに、ことりちゃん?」


ことり「ちょっと聞いて」コショコショ


穂乃果「!」


穂乃果「たしかにこれはつかえるね!」


ことり「でしょー? ことりはほのかちゃんの味方だよ♪」


穂乃果「ことりちゃん大好き!」ダキッ


ことり「えへへー」



海未「穂乃果、ことり……」


海未「私だけ仲間はずれにして……」


海未「いいです、なら私は花陽と仲良くしちゃいます!」


凛「だめだよ、かよちんは凛の!」


海未「うぐぐ…… そうすると残るはにこだけですか……」


海未「ならいいです」


にこ「なんでよ! スーパーアイドルにこちゃんなのよ!?」


海未「私はひとりです……」ハァ


絵里(海未、真のひとりは私よ……)グスッ



穂乃果「ちょっといい?」


穂乃果「さっき花陽ちゃんとにこちゃんは食い合せがごはんの持ち味って言ってたよね」


花陽「そうだよ」


穂乃果「でもそれって逆に言うとごはん単体じゃ魅力がないってことだよね?」


ごはん派「!?」


穂乃果 「……」チラッ


ことり 「……」グッ


穂乃果 「……」ニヤリ


穂乃果「焼肉withごはん、お刺身feat.ごはん」


穂乃果「所詮はおかずありきのごはんなんだよ!」



花陽「そんなことありません!」


海未「花陽」チョイチョイ


花陽「?」


海未「実はですね……」コショコショ


花陽「そうだったんですか!?」


海未「はい」


花陽「ふふ、穂乃果ちゃんその意味知ってるの?」


穂乃果「おまけって意味じゃないの?」


花陽「チッチッチ 残念ながら違うよ」


穂乃果「え?」



花陽「withっていうのは共同制作、つまりは対等なんだよ」


花陽「feat.にいたっては後ろにつく方が大物なんだよ!」ドドーン


花陽(私も海未ちゃんに教えてもらったんだけど……)


穂乃果「そうだったの?」


ことり「ごめんね穂乃果ちゃん、ことり、あんまり知らなかったから……」


穂乃果「ううん、大丈夫! たいした問題じゃないよ」


穂乃果「花陽ちゃん、使い方を間違えたのは私が悪いよ……」


穂乃果「でもごはんだけだと魅力がないのは事実だよね?」


にこ「それ、ごはんだけに言えることなの?」


穂乃果「え?」



にこ「パンにだって言えることじゃない?」


真姫「そんなことないわ、カレーパンやメロンパンはそれだけで魅力じゃない!」


にこ「そうね、そういった種類のパンはたしかに魅力的ね」


にこ「でも、それを毎日食べられるかしら? こういったパンはかなり値が張るわ」


真姫「私は食べられるけど?」カミノケクルクル


凛「それは真姫ちゃんがお金持ちだからにゃ!」


にこ「そう、真姫ちゃんみたいな一部のブルジョアどもを除いて家で食べるのはほとんど食パンのはずよ」


穂乃果「たしかに、うちも食パンだよ……」


にこ「そこに魅力があると言えるの?」



ことり「でもぉ、ジャムとか塗ったらおいしいし……」


海未「それはこちらにも言えることですよ、ことり」


凛「ふりかけとかかけるとおいしいにゃ」


にこ「むしろパンの方がそういうものの種類が少ない分不利なんじゃない?」


希「甘いでにこっち!」


にこ「なによ」


希「ウチはな、食パンにケチャップを塗ってその上にハムやチーズをのせたピザトーストを作っとる」


希「ほかにもハムマヨとか日々研究しとる!」


希「これなら手間もコストもそんなにかからん」


希「これでも魅力がないって言えるん?」



凛「そんなのピザの下位互換だにゃ!」


にこ「凛の言うとおりね、所詮はピザへの憧れを捨て切れなかった残念なパンよ」


希「なっ……」


穂乃果「それはいいすぎだよ!」


穂乃果「それにごはんだって米粉パンなんていうパンへの憧れを形にしたものがあるじゃん!」


穂乃果「これはつまりパンの下にごはんが付いたってことだよね!」


花陽「それは違います!」


花陽「穂乃果ちゃん、米粉パンの食感は知っていますか?」


穂乃果「もちろん、もっちもちだよね」


花陽「そうです、もっちもちです」


花陽「では、日本人が好きな食感は何かわかりますか?」


穂乃果「さあ?」


花陽「答えはもっちもちです」


花陽「それはつまり、日本人にはパンのモフモフしたのは合わない、ということです」



穂乃果「だったらなんなのさぁ!」


花陽「口に合わない…… つまりは売れないということなんです」


穂乃果「!」


花陽「普通のパンじゃ売れないからごはんの力を頼ってきた……」


花陽「それはつまりパンが白旗を揚げてごはんの傘下にはいったということに他なりません!」


穂乃果「そ、そんなの詭弁だよ!」


花陽「そうでしょうか? 実際に米粉パンは非常に人気です」


穂乃果「それはごはんがパンの下に入ったからだよ!」


花陽「いいえ、パンがごはんの下に入ったんです!」


穂乃果「パンの方が上!」


花陽「ごはんの方が上です!」


絵里「2人ともいい加減にしなさい!」


ほのぱな「!?」



絵里「もういいじゃない……」


絵里「米粉パンていうのはどちらが上かをはっきりさせたくて作ったと思っているの?」


絵里「違うわ」


絵里「これは、パンとごはん両方が好きな人のために……」


絵里「お互いを尊重し合って」


絵里「お互いのいいところを活かしみんなに喜んでもらおうと思ってできたものよ!」


絵里「ニーズに応えたからこそ売り上げが伸びたの」


絵里「作った人はこんな争いを望んでいたかしら?」


絵里「いいえ、きっと望んでなんかいないわ」


絵里「さあ2人とも、手を取り合って仲直りしましょう」キリッ


絵里(決まったチカァ)ニヤッ



穂乃果「花陽ちゃん……」


花陽「穂乃果ちゃん……」


穂乃果「ごめんね! 実を言うと私、夜はごはんなんだ」


花陽「ううん、私こそごめんね! ほんとはパンのいいところたくさん知ってる!」


穂乃果「じゃあこれで」


花陽「おあいこだね」


ガシッ!


穂乃果「でもさー、絵里ちゃんはどっちでもないよね?」


花陽「そうですね、シリアルとかいうのですもんね」


ほのぱな「まあ」


ほのぱな「邪道だよね!」


絵里「……なんだっていうのよぉぉ!」



~~~~~~~こうして『ごはん=パン戦争』が終了した次の日~~~~~~~~


穂乃果「今日は朝にごはんを食べてきたよ!」


海未「私もパンを食べてみました」


海未「ちょっと多めに」ボソッ


ことり「ことりもごはんにのりたまかけて食べたよぉ♪」


穂乃果「みんないつもとは違うほうを食べたんだね!」


海未「はい、絵里があれだけいい話をしてくれましたからね」


穂乃果「絵里ちゃん自身はシリアルだったけどね」ハハハ


ことり ガサゴソガサゴソ



穂乃果「ことりちゃん、何やってるの?」


ことり「えっとねー、今日はお菓子を持ってきたの」


海未「奇遇ですねことり、今日は私も持ってきたんです」


穂乃果「じゃあ3人でお菓子パーティーしようよ!」


海未「いいですね」


ことり「さんせーい♪」


海未「これです」ドン! きのこの山

ことり「あったぁ、これだよっ」ドン! たけのこの里


海未 ジー


ことり ジー



海未「ことり、これはなんですか?」


ことり「たけのこの里だけど…… 海未ちゃんのそれは?」


海未「もちろんきのこの山です。Meijiをしょって立つ」


ことり「なにいってんの海未ちゃん。 それはこのたけのこの里だよ?」


海未「鳥頭だから物忘れが激しいのですね」ボソッ


ことり カチン


ことり「さすがのことりもそれは怒っちゃうよー?」


ことり「海未ちゃんこそ変顔のしすぎで頭まで変になっちゃったんじゃない?」クスクス


海未 カチン


海未「いつもチュンチュン言ってアホみたいですね」



プッツン


ことり「……表出ろチュン!」激オコチュンチュン丸


海未「やるんですか? よろしいならば戦争だ」


ことり「受けてたとう…… ラブアロやってみてよ、ラブアロ」プププ


海未「ぷわぷわーおとか言ってる人には負けません」


ことり「作詞は海未ちゃんでしょぉぉぉおお!」激オコスティックファイナリアリティチュンチュンドリーム


~~~~~~~~『きのこ・たけのこ戦争』開幕~~~~~~~


穂乃果「やれやれだよ」


くぅ疲 これでおしまいです

初SSなのでお見苦しいところを多々お見せしてしまいすみませんでした

実を言うとにわかファンなので設定と違うところがあるかもしれないです、ごめんなさい

支援してくださった方々ありがとうございます

ちなみに私はごはん派です


ことりちゃんには裏の顔がきっとあると思います

以上です。ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月05日 (木) 14:42:40   ID: ZMAwEBgv

こうゆうSs好きやわもっと書いて欲しい

2 :  SS好きの774さん   2015年02月08日 (日) 10:27:32   ID: 0IEgM1sW

最後w

3 :  SS好きの774さん   2015年02月09日 (月) 11:34:19   ID: L4ubIpDG

お互いに譲らずいいとこ出してて良かった
できたらきのこたけのこ戦争も見てみたいww
乙でした

4 :  SS好きの774さん   2016年07月07日 (木) 11:12:49   ID: vS1Fa59w

なんカス
_
タヒね

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