神父「安価で迷える子羊を導いていく」 (75)


神父「敬虔なる神の僕であるこの私に導けない子羊は居ない」

修道女 (大丈夫かこのおっさん……)

迷える子羊 >>3
相談内容 >>5



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娘羊

父親にレイプされました。妊娠してしまいました

トントン


修道女「あ、おっさ…神父! 早速人が来ました!」

神父「そうか。ではシスター、お茶を要れてきてくれ。私は子羊を迎える」

修道女「はーい」トテトテ

神父「ん、こほんっ……待たせてしまったな。どうぞ、扉を開けたまえ」

「は、はい、失礼します……!」キィィ

神父「では、そこに腰掛けてもら……」


娘羊「ど、どうもこんにちはだメェ、お悩み相談ならここと聴いたのですが……」


神父「…………」

神父 (ど、どういうことだ……?)

神父 (羊か、これは!? 羊が教会の戸を叩いてきたのというのか! 何と恐ろしい……!)ガクガクブルブル

娘羊「あの……?」

神父「あ、い、いや! 何でも、何でも無い……」

神父「それで、あの、どんなご用件かな?」

娘羊「はい、実は神父様に相談したい事がありましてメェ……」

神父「と、言うと?」

娘羊「……私のお腹には今、新しい生命が宿っているんですメェ。産婦人科で見たのだから、それは間違いありませんメェ!」

神父「うん……」

神父 (産婦"人"科……産婦"人"科……)

娘羊「ですが私は、この子を産むべきなのか悩んでいまして……メェ、メェ」ポロポロ

神父「(泣いている?)そ、それはまたどうして? 本来それは喜ばしい事のはずだが」

娘羊「それがメェ、この子は望まれない子なんです……」


娘羊「私と私の父の間に設けられた、不幸な子供なんです! うぅ……メェメェ!」ポロポロ


神父 (何だよそれ、こっちが泣きたい……もう)ポロポロ

修道女 (あ、ありのまま今起こったことを話すわ…)

修道女 (……お茶を入れて戻ってきたら、おっさんと羊が泣きながら机に突っ伏していたッ!)

修道女 (な、何を言ってるか分からない思うけど私にも何が何だか……)ボーゼン


神父「……ええと、貴女が言いたいのは、近親相姦によって身籠った我が子をどうしたらよいか分からない、という事かな?」

娘羊「概ね合ってます。ですが……ただの近親相姦じゃあないんですメェ」


娘羊「更にレイプなんですメェ!!」


神父「!?」

神父 (羊が羊に近親強姦されて子供を身籠った、だと……?)

神父「もう訳分かんない」

娘羊「分からないのはこっちの方ですメェ! 神父様、私は一体どうしたら……!」

娘羊「この子供は、私は、どうしたら……!」


神父「………」

神父 (……落ち着け、私。柄にもなく脳内パニクっちゃ駄目だ、正気を取り戻せ! 相手は人外だが、それがなんだというのだ…彼女も人間と同じく懊悩、逡巡し、文字通り"迷える子羊"状態じゃないかッ! 分け隔てなく手を差し伸べられるのが、我々敬虔なる神の僕だろうッ!)

神父(冷静に、彼女の声に答えるんだ。ここで私が彼女に掛ける言葉は──────)


>>14

大切なのはどうしたらいいかではなくあなた自身がどうしたいかですよ

神父「……大切なのはどうしたらいいかではなく、あなた自信がどうしたいかだ」

娘羊「え……? 私が、どうしたい、か……?」

神父「そうだ。貴女はどうしたい? 望まれない子供だから、不幸の子供だから、我が子をその手で殺めるのか?」

神父「それとも、何としてでも救いたのか?」

娘羊「そ、それは」

神父「さあ、言いたまえ。今の貴女は逃げているだけに過ぎない。迷わねば、救えない」

娘羊「 ↓3」

ちょっとコンビニ行ってきます。

>>19
俺サンドイッチ頼むわ
つ500円

>>20-22
お金だけ貰っていきますね(ゲス顔)
ジンギスカンなんて無かったんだよなぁ…




娘羊「それでも私はこの子を愛せない……」

娘羊「きっと、その子の顔を見る度に、あの忌々しい出来事を思い出して辛くなります……」

娘羊「記憶でも消さない限り、私はあの子を素直に愛せないから……」

神父「では」

娘羊「……はい。もう、逃げません、迷いません」

娘羊「私は決心しました。私は、この子を─────」

神父「貴女がそう決断したというのなら、私はこれ以上何も言わない。進むべく道を確認出来たのなら、それでいい」

娘羊「止めたり、しないんですか……? 神様の教えに背くのでは…」

神父「まあ、その通り神はきっと赦しはしないだろう。君は未来永劫、罪を背負う事となる」

神父「それが神による罰だ。その事を深く理解して、生きていきなさい」

娘羊「分かり、ました……メェ」




娘羊「あの、神父様。相談に乗って下さって、ありがとうございましたメェ」

神父「礼などいらない。また何か困り事でも出来たら来るといい。拒みはしない」

娘羊「はい、そうさせてもらいますメェ。では、さようなら──────」キィィ

神父「ああ……」

バタン


神父「………」

修道女「帰っちゃいましたか……」

神父「シスター。今まで何をしていた? お茶も出さずに帰してしまったではないか」

修道女「だって入り辛かったんですもの。色々と……」

修道女「それよりも、このお茶、どうします? もう淹れちゃったんですけど…」

神父「……淹れてしまったのなら、最後まで責任をもって飲むものだ。シスターが飲め」

修道女「それしかないですよねー……ズズッ」

修道女「……ああ、冷たい」





「第一回 迷える娘羊」おしまい

修道女「迷える子羊を導く(キリッ とか息巻いておいて、何ですか? この体たらくは…」

神父「重すぎるたのだ。許せ」

修道女「重すぎたって…」

神父「案ずるな、次こそはきちんと導いてみせよう。この私は敬虔なる……」

修道女「はいはい」


迷える子羊 ↓3
相談内容 ↓5

トントン


修道女「ほら、また来ましたよ」

神父「ああ。では、今度こそお茶を頼むぞ? また冷やされては堪らない」

修道女「大丈夫ですってー」トテトテ


神父「こほんっ。扉は開いているので、どうぞ入ってきなさい」

「失礼します」

神父「ではそこに腰掛けて待っていてくれ。今、茶を……」



娘羊の子「どうも、母が御世話になりました。僕は娘羊の子供です」



神父「」ポカーン

ガチャッ

修道女「神父ー! 今回はお茶を迅速に淹れる事が出来て……」

娘羊の子「あ、どうも。娘羊の子供です」

修道女「」ポカーン

娘羊の子「? どうしました? 二人して呆けたりして……」

娘羊の子「ふふっ、仲が良いんですね」ニッコリ


神父「お、おいシスター。いつから我が教会は冥界になったのだ……? 私、信じられない」コソコソ

修道女「知りませんよ私だって…! というか娘羊さんて確か、子供を堕ろ─────」コソコソ

神父「シーッ!」


娘羊の子「あ、あの……?」

神父「あ、ああ、すまない。こちらで少し話があったものでね、待たせてしまったな」

神父 (どういう経緯でこの羊の童が来たかは分からない。だが、私に相談したいが為にここを訪れたに相違無いだろう。ここは、とにかく黙って話を聴くべきだな…)

神父「……して、何か相談事かね?」

娘羊の子「はい。僕は今、凄く悩んでいる事があって……どうしようもない事が、あって……」

神父「ふむ」


娘羊の子「……じ、実は僕…、誰からも愛されないんです……」


神父「………」

修道女 (重いの来ちゃったよ!)

神父「誰からも愛されない、か。君は何故そう思ったんだ?」

娘羊の子「その、何て言うか……」

娘羊の子「確かな根拠は無いんですけど、分かるんです。僕はきっと愛されることが多分一生ないんだろうな…って」

娘羊の子「それが辛くて……僕はただ、愛されたくて……」

神父「………」

神父 (彼があの、娘羊の子供だとすれば当然だろう。彼は確かに愛されていた。だが、それを知る術が無い…)

神父 (彼女は彼を愛していたが故に──────した。罪深いが、慈悲深い。確かに、彼は愛に包まれていた筈なのだ……)

神父 ("愛されたい"と、そう願う彼に、私が掛ける言葉は──────)


↓3

神父「……愛とは、一方通行ではない」

娘羊の子「………」

神父「与えられたいならば、こちらからも与えねばならない。それでも愛されぬのなら、自分の他に愛に餓えている者に愛を与えなさい…」

娘羊の子「僕が愛せば、僕は愛される……」

娘羊の子「でも、神父様。僕は愛し方を知らない。だから、教えて欲しい……!」

娘羊の子「他者を愛する方法を……!」

神父「……他者の愛し方か。ふん、そんなものはないな」

娘羊の子「えっ!?」ビクッ

神父「そもそも"愛する"というのは酷く曖昧だ。その愛は敬愛なのか、情愛なのか、区別は難しい」

神父「だが、どの"愛"にも共通して言えることがある」

神父「それは、"一緒に居る内に抱く"ということだ。共に過ごす内にその人物の外面、内面を知る。そして、多くの者は軽蔑するが、一部の者は魅了されていく。これがきっと、愛するということなのだろうな」

娘羊の子「………」


神父「だから、私から言えることは……そうだな。とにもかくにも恐れを棄てて、果敢に、積極的に他者と関わり、生物と生物の荒波に揉まれてみるといい」

神父「今の君に足りないのは"経験"だからな。これを通して色々なものを知っていく。"愛"、もな」

娘羊の子「そうなのですか……」

神父「ああ。だが、まあ人も動物も植物も、生きとし生けるものは皆多種多様であるからな、相容れぬことばかりだ。愛される事など稀有かもしれない」

神父「だが、君は愛されないことの苦しみを既に知っている。経験している。なればこそ、餓えている者を理解し"愛する"事が出来るのだろう」

神父「……さあ、するべきことはもう分かるだろう?」

娘羊の子「……はい!」

神父「ならば、君はこんな所に居るべきではないな。埃にまみれた棺桶よりも、もっと、もっと広い世界へ旅立つが良い…」


娘羊の子「あ、あの……なんと言ったら良いか、その」

神父「礼ならいらないぞ。君達には──────いや、これは言うまい…」

娘羊の子「? ええと、とりあえず、ありがとうございました! 僕は旅に出ます!」

神父「ああ。また何かの拍子にここに来てしまったら、遠慮なく立ち寄るがいい。拒みはしない」

娘羊の子「はいっ! では……」キィィ

神父「うむ」

バタン



神父「………」

修道女「あの、またお茶が冷えちゃったんですけど」

神父「そうか。なら、また温めてくればいい。レンジか何かで、チン…とな」

神父「"愛して"いるならそうすべきだ」

修道女「はーい」


ちーん





「第二回 迷える子羊の子羊」おしまい

修道女「あのー」

神父「何も言うな。私も……苦しいのだ」

修道女「はい、苦しいですね」

修道女「あ、いっそのこと神父様が私に導かれるというのは!」

神父「却下だ。私のプライドが許さない」

修道女 (今までに沢山醜態を曝して来てる癖に。何を今更……)

神父「とにもかくにも! 次こそ私の華麗な導き捌きを……! 敬虔なる神の僕の名に懸けてッ!」

修道女「……神父様もキャラが崩壊してきましたね」



迷える子羊 ↓3
相談内容 ↓5

(もう羊は懲り懲りです)

トントン


神父「あっ」

修道女「……来ましたね。では」

神父「ああ、今度は珈琲でも淹れてくるといい」

修道女「はいはーい」トテトテ


「入っても宜しいか?」

神父「良いだろう。遠慮せず入ってきたまえ」

「では……」キィィ

神父「……っ」ゴクリ


黒人神父「失礼するよ」ゴゴゴゴゴ


神父 (に、人間だッ! 紛れもない、あれは……『人』だッ!)パァ


神父「さ、さあどうぞ! そこの椅子に腰掛けるがいい! 直に飲み物がくる!」ウキウキ

黒人神父「あ、ああ……」

黒人神父 (随分と御機嫌な人だ)

修道女「お待たせしました。ええと、珈琲はお好きですか?」

黒人神父「ああ、お構い無く。勿論大好きだ」

修道女「そ、そうですか!」

修道女 (に、人間だーッ!)キャー


神父「ん、こほんっ。では、話して貰おう。何か相談事があってここへ来たのだろう?」

黒人神父「はい。ここには、凄腕のカウンセラーが居ると聴いてやって来たよ」

神父「そ、そうなのか……」

修道女 (デマやん)

神父「して、相談事…乃至は、悩み事はおありかね?」

黒人神父「それが……困った事になってしまって」

黒人神父「実は、欲望に負けてね。その、理性の楔から解き放たれたというか……」



黒人神父「つまり、僕は実の娘と関係を持ってしまったんだ」テヘヘ



神父「」ポカーン

修道女「」バタッ

黒人神父「その反応はまあ、妥当だろうね」

神父「……はっ!」

神父「す、すまない。取り乱したというか、意識が抜けてしまった。で、何だって……?」

黒人神父「あー何度も言いたくないんだけどね、ヤっちゃったんだ。実の娘と。無理矢理」

神父「……それで? よもや困り事が"それ"だとは言うまいな? 実の娘を辱しめたことで、罪に苛まれて辛いなどと……言うまいな?」

黒人神父「……いやー。まさに、その通りなんだ」

神父「………」



神父 (愛すべき娘を辱しめたことで生まれた罪の意識から、逃れたい。そう言っているのか、この男は……?)

神父 (だとすれば、私がこの男に掛ける言葉など──────無いッ! 私は知っているからだ!)

神父 (実の父に犯され、悩み、苦渋の決断をした娘を! 愛を教えて貰えなかった息子をッ! 私は知っているからこそッ!)

神父 (……私は、この男を罰せねばならない。この者こそ、罰せられるべき"悪"なのだ! 紛れもなく、度しがたい邪悪なのだッ!)

神父 (この男に誅伐を。それが、敬虔なる神の僕として当然行うべき業であろう──────!)ゴゴゴゴゴ


修道女 (神父様が鬼の形相だ……! これは久々の誅伐かな!?)


このプッチ神父に似て非なる者に罰を与えましょう
↓3

神父「……話をしよう」

黒人神父「ほう。どうぞ」

神父「ある娘が、我が教会の扉を叩いてきた。それはそれは、見るからに救いを求めた情けない顔でな」

神父「その娘曰く、自分の父に辱しめられ、その時に子供を身籠ってしまったそうだ。それで、彼女はその子供をどうすればいいか分からなくなって、私を訪ねてきたそうなのだ」

神父「まあ当然の悩みだろう。産んでしまえば当然、その父親からは勘当されるだろう。まだ若そうだったからな。そうなったら、路傍でゴミを漁って生きていく、幸福な生活とはかけ離れた未来もあり得ただろう…」

黒人神父「ふむふむ……」

神父「彼女は悩んだ。生かすか殺すかの二者択一、彼女は非道になれなかったが故に苦しんだ」

神父「……そうして悩んで得た結論は……言うまでも無いな?」

黒人神父「ああ」

神父「それから、彼女は私に感謝の言葉なぞ述べて去っていったよ。私は、一生彼女が楽になることは無いだろうと知りつつも、私は無力なのでね。引き留めることなく、黙って見送ったさ…」

神父「そうして幾日か経ったある日。どういう運命の巡り合わせか、彼女の子供が訪ねてきた」

黒人神父「なんと! ここは冥界だったのかい?」

神父「私もそう思って混乱したさ。でも、神父なのでね。話はしっかりと聴いたさ。本当に、不思議な気持ちだったがね」

神父「……彼は愛に餓えていると言った。無理もない、彼は世界に羽ばたく前に──────されたのだからな。彼は悲痛な面持ちで話をしていたよ……」

神父「母親の顔を見ずに閉じ込められた子供は、愛の存在を確かに知っているのに、理解出来ずに苦しむ。見ていていたたまれなかったよ」

黒人神父「それは確かに悲劇だ。僕も心が締め付けられるようだ」

神父「……どの口が言う?」

黒人神父「おや、憤っているのか。まあ無理もないか……だがね」

黒人神父「私はその話の父親のようなヘマをしない。避妊だってしたし、娘に余計な苦しみを与える筈も無い。私にその話をした意図が解らないね」

神父「ッ!」

黒人神父「それよりも、得意のカウンセリングで僕のこの苦しみを拭ってくれよ。同業者なら分かる筈だ、罪は赦されるもの、祓われるものだ……そうだろう?」

神父「同業者と言ったな。ではお前も神父の端くれか。とんだ神の僕も居たものだ、神父の風上にも置けぬ」

神父「お前には生半可な誅伐はしない。徹底的な断罪を以てその腐った認識を穿ち尽くしてやろう──────!」


追撃や! 迷える子羊を(冥界に)導くんや!
↓3

トリップ? つけて寝ます。
(もう厨二力が枯渇して)ないです。素面になると辛いんです。
なので続きは明日です。センセンシャル!

踏んでしまったらst

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