真姫「Amazonで7000円もしたわ……」 (48)


~スーパーポテト~

真姫「なにこれ……カービィのエアライドって、こんな高いの!? しかも状態悪いとかどういうことよ!!」

~古本市場~

真姫「置いてないし!」

~BOOKOFF~

真姫「あ、ゲームキューブコントローラだけ買っておくわ」

コントローラ:\1700

~ゲオ~

真姫「…案の定ないわね」

真姫「どうしようかしら…」

真姫「…あっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422548737

~真姫ハウス。リビング~

真姫「…」ソワソワ

真姫「…」ウロウロ

ピンポーン

真姫「きたっ!!」バタバタ

・・・。

真姫「やっと来た!」パタパタ

真姫「結局ネットで買っちゃった」

真姫「中古で7000円もしちゃったけど、これは後悔しない買い物だったわ!」

真姫「お菓子もジュースも用意完了。早速始めるわよ!」

真姫「カービィのエアライド!!」パカッ


真姫「ちょうどWiiでゲームキューブのソフトができるから、本体まで買うことにならなくて良かったわ」カチカチ

真姫「にこちゃんのおうちで、花陽と凛と4人でプレイしたからやり方はわかったけど、まずは1人でゆっくり遊びましょう」

ピコーン!

真姫「ふふ…このタイトル画面だけで気分が高翌揚してきた…!」

真姫「やっぱりテレビゲームは大画面に限るわね」

真姫「…さて、と。『エアライド』に『ウエライド』に『シティトライアル』か…」

真姫「とりあえずエアライドから始めようかしら」カチカチ

真姫「最初にスター選ぶんだったわね」

真姫「にこちゃんの家でやったときのは…これか、ワープスターね?」

真姫「…あれ? シティトライアルのときに使ったライトスターが無いわね…」

真姫「こっちじゃ使えない…とか?」


~調べた~

真姫「どうもそういうことみたいね…残念。あれ可愛くて好きだったのに」

真姫「クリアチェッカーを埋めていくと、他のスターも手に入るのね。なるほど」

真姫「…さ、気を取り直して始めましょ」ピコーン

・・・。

真姫「プランテス…植物系のステージなのかしら? なんだか寝転んだら気持ち良さそうね」

3...2...1...

真姫「行くわよワープスター! あなたと私の初陣なんだから!」キュォォォ...

START!!

真姫「えいっ!」キィィン!

真姫「あはは、この疾走感が楽しい! 2003年のゲームだなんて考えられないわ」


真姫「あ、さっそくソードの人だわ。いただくわよ!」シャキーン!

真姫「ほらほら、逃げなさい!」ザシュザシュズバババッ!

真姫「自動攻撃ってすごいわ」

真姫「あら、洞窟じゃない…真っ暗ね。絵里だったら泣いちゃうかもしれないわね……うふふっ」



真姫「あ、あれ? また逆走してるし!」

真姫「ちょっと…ちょっと止まりなさいよ! もうっ!!」

真姫「あ、Aボタン長押しで止まるんだ…なるほど」キュォォォ

真姫「おまけにチャージも出来るわけね。よし」シュゥゥン

真姫「あ、もう終わっちゃった。このコースは短いのね」パパーン

真姫「さ、早く新しいスターをゲットしなくっちゃ」

真姫「あ。クリアチェッカーでワゴンスター貰った」

・・・。

真姫「次はコルダにしましょう。綺麗なコースね」

真姫「全体的に白い…氷のステージってところかしら」

真姫「ワゴンスターってどんななのかしら。楽しみね」カチカチ

3...2...1...

START!!

真姫「…あれ、なんだか…すべる?」


真姫「うわわっ! ナニヨコレ!? すっごくすべるから曲がれない!!」

真姫「やりにくいったらないわね!!」

真姫「このワゴン、チャージ出来ないみたいだし!」

真姫「…いや、むしろチャージ出来ないからこそ…曲がるときに少しプッシュするだけでいいのか」

真姫「なるほど、これは使いこなすと強いかもしれないわね」

真姫「よし! 行くわよー」


一時間後

真姫「ふぅ…」

真姫「それなりにスターも集まったし、そろそろ他のモードやろっと」カチカチ

真姫「と言っても…ノンストップで一時間はキツイわね。楽しくて時間も忘れちゃった」ゴクゴク

真姫「ぷはっ…午後ティーがおいしい…」


真姫「次は…っと、そういえばこの『ウエライド』ってなにかしら?」

真姫「やってみましょう」ピコーン

真姫「『ウエライド』って何なのかしらね。上ってこと? とにかく空を目指せ、とかそんなことなのかしら」カチカチ

真姫「またスターを選ぶのね。フリースターとハンドルスターか…」

真姫「スティックを入れた方に曲がる? …よくわかんないわね、フリースター」

真姫「ハンドルスターは…『エアライド』と同じように左右で操作するのね」

真姫「ならハンドルスターでいいか」ピコーン

3...2...1...

真姫「えっ」

START!!

真姫「ヴェェ!? なによそれ、聞いてないわよ!?」

真姫「上からの視点で操作するってわけ!!?」

真姫「…あ、そういえば」


~前回の回想~

花陽「このエアライドには3つのゲームモードがあるの!!

まず、ごく普通に色んなコースでレースする『エアライド』

次に、上からの視点でキャラを操作して小さなコースを回る『ウエライド』

最後は(割愛」

~回想おわり~



真姫「…言ってたわね、花陽」

真姫「…わかった、やってやるわよ『ウエライド』!!」カチカチ

真姫「うわっ、やりにくっ!!」

真姫「上視点だから、うまく曲がれない…!」

真姫「ああもう!! ナニヨコレェッ‼︎」


~数分後~

真姫「意外と楽しいわ…『ウエライド』」

真姫「最初はナニコノクソゲーって思ったけど…意外と奥が深いし」

真姫「小さなステージを回るだけだから、ちょっとの時間でたくさん遊べるし」

真姫「カービィのエアライド…隅から隅まで楽しめるなんて、さすがね!」

真姫「…さて、そろそろやるか。『シティトライアル』」

・・・。

3...2...1...

START!!

真姫「やっぱりこのBGMよね!」

真姫「エアライドのBGMってすごいわ…私でもびっくりするものばっかりよ」

真姫「…とりあえずステータス上げながらスター探そう」

真姫「クリアチェッカーも適当にやっとけば埋まるでしょ」


真姫「…そういえば、この前は青ボックスばっかり見てたけど、あの赤とか緑のは何なのかしら」

バキッ

コピー:ファイア

真姫「赤は…コピーね」

真姫「緑のは…見当たらないわね。まあいいわ」

真姫「あ、とりあえずあの黄色を燃やしてみましょう」

ボッ

CP「アァァァ!!」

真姫「うふふ、黄色が真っ黒になっちゃったわね」

真姫「…ごめんね黄色いカービィ」


真姫「さて、気を取り直して色々回りましょう」フィィン

真姫「あ、火山だわ。そういえば前回はスルーしてたのよね」

真姫「うわぁ…溶岩吹き出てる」

真姫「こんなとこ暑くないのかしら」

真姫「山の上にはレーンがあるのね。これで他のとこに行きましょう」ヒュゥーン

真姫「海があって火山があって…この街ってどうなってるのかしら」

真姫「普通なら壊滅してるわよね…火山がある時点で」


ブーッブーッ

真姫「あ、事件ね」

パワーアップにニセモノアイテムがまざった! 要注意!

真姫「ヴェェッ!? なによそれ、アイテム獲得数が減るじゃない!」

真姫「とりあえずレーンから降りて…」

真姫「めげずに青ボックス…」

バキッ

真姫「…センカイに見せかけて、ランドルト環?」

真姫「あれはカソク…と見せかけてなんか歪んでる」

真姫「なんて面倒な事件なのかしら…」イライラ

真姫「このあと、もうひとつくらい事件あるみたいだし…やってらんないわ」

真姫「あ、赤。ストレス発散に能力で遊ぼ」バキッ

真姫「…なにこれ。なんかの部品? コピーじゃなくて?」

真姫「まあいっか、もらっとこ」

キラーン

真姫「…聞いたことある効果音なのよね。なんだったかしら」うーむ

真姫「…ま、いっか」


数分後

キラーン

真姫「みっつめゲットね」

バチバチッ

真姫「!?」

バァーン

真姫「BGM変わった…しかもスターもなんかゲットした!!」

真姫「この前、にこちゃんがゲットした伝説のスターってやつかしら…」

真姫「…なんか、にこちゃんのと見た目違うんだけど」

真姫「何種類かあるのかしら…?」


ブーッブーッ

真姫「ナイスタイミング。このスターの性能を見極める、いい機会だわ」


エアライドマシンのチャージタンクが暴走した!


真姫「ヴェ」

ドドドドドドドドド

真姫「チョ、チョチョチョチョッ!!??」

真姫「待ッテ、待ッテチョット待ッテナニコレ何コレ」

真姫「止マンナイワヨコレナニ!?」

真姫「チャージタンクガ暴走ッテナニヨ!!?」

真姫「止マリナサイヨ、コノバカッ!」カチカチ

真姫「モ、モォーー!!」

ドドドドドドドドド

・・・。

ピピーッ

TIME UP

真姫「や、やっと終わったわ…」ハァハァ

真姫「なんか…ハァハァ、ひとしきり叫んじゃった…」

真姫「事件なんかでテンパりすぎよ…私…」ぐったり

真姫「…さ、スタジアム…やるわよ」


【エアグライダー】

真姫「なるほど…遠くまで飛べばいいのね?」

真姫「それなら、伝説なんだから楽勝でしょ」

真姫「さ、あなたの本気を見せなさい!」キュォォォ...

3...2...1...

真姫「てやっ!」ヒュゥーン


真姫「ダッシュボードがあるわね、ここでスパートをかけろってことかしら」カチカチ

バシュウゥゥーーン

真姫「おお」

真姫「飛ぶわ飛ぶわ、さすが伝説」

真姫「スティックを上に倒しながらがいいのよね?」カチカチ

真姫「楽ね、ホント」

真姫「ふんふふん~♪」

真姫「あっ」Aぽちっ

ズドン!

434.28m

真姫「Aボタン押しちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

真姫「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ」がっくり

真姫「一位だけど、一位なのに…っ」ドンドン

真姫「まだまだ飛べたのに…」

真姫「ぁぁぁぁ、げほっ…げほっ」

真姫「喉痛い…」ごくごく

真姫「…午後ティーおかわりしよ」

・・・。

真姫「クリアチェッカー埋めてると、ドライブで30分ってのがあったわ」

真姫「まあ他のスターで遊べるし、休憩もかねてそれやりましょう」

真姫「ふあぁ…」

真姫「…あ、このヘビースターってかっこいい」

真姫「これ使お」カチカチ


3...2...1...

START!!

真姫「…チャージ遅っ」キュォォ

真姫「スピードもおっそ!!」

真姫「…」

真姫「しかも小回り全然効かないし…何よコレ、ただのオモリ?!」

凛《ヘビースターをバカにしないで真姫ちゃん!!》

真姫(凛…!!?)

真姫「…調べよう」

~調べた~

真姫「飛翔するときにAボタン連打? どういうことよ…」ひゅぅーん

真姫「せいっ」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

真姫「」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

真姫「指疲れた…」

真姫「なんかすごく飛ぶけど…すっごく疲れたわ…」

真姫「ライトスターに戻そ」

真姫「しかもまだ五分しか経ってないし…あと二十五分って長いわ…」

真姫「…ちょっと寝よ」

真姫「レーンに乗せとけば、そのままずっと走り続けてるでしょ」

真姫「おやすみ」


~そのまま寝落ちすること五時間後~

真姫「…うわっ!!」がばっ

真姫「寝ちゃった…どれくらい寝た?」

真姫「五時間って…」がっくり

真姫「うわぁ…タイマーもカンストしてる」

99'59"99

真姫「…頭痛い」

真姫「もう今日は終わりにするわ…そろそろパパとママも帰ってくるし」


~翌日。通学路~

真姫「~♩」

凛「真姫ちゃーん」

真姫「~♩」

凛「…真姫ちゃん!」ぽんぽん

真姫「!」スッ

真姫「あら、凛。おはよ」


凛「おはよー真姫ちゃーん! イヤホン耳に入れて、なに聞いてたの?」

真姫「エアライドのBGMよ。YouTubeにあったから」

凛「ドハマリしたんだね…さすがの凛もびっくりにゃ…」

真姫「朝はエアライドのチェッカー埋めてたの。今日も帰ったらシティトライアルやるわ」ムフフ

凛「んー…凛も行っていいかにゃ?」

真姫「もちろん! いつでも来ていいわよ」

凛「やった!! かよちんとにこちゃんは「ダメ」…はい」

真姫「でも、コントローラーだけは持って来てね。うち、ひとつしかないの」

凛「はーい」


花陽「ふたりともー」ててて

凛「かよちん!」

真姫「おはよう、花陽」

花陽「エアライドの話が聞こえたから…走ってきちゃった。てへ」

真姫「まあいいけど、ガチ勢は呼ばないからね。喧嘩されたくないもの」

花陽「そ、そんなつもりないよ…? ただね、真姫ちゃんにひとことだけ言いたくて…」

真姫「?」

花陽「エアライドを極めたら、誰でも私たちのようになるから」

真姫「…」

花陽「それだけ。じゃあ、先行くねっ」ぱたぱた


凛「…どういうことだろね?」

真姫「最後まで楽しむことを考える…それがゲームよ」

凛「え、あ、うん」

真姫「ゲームでも遊びじゃない…そんな人には、私はならない」

真姫「カービィのエアライドは、みんなで楽しんでこそなんだから」

凛「よく分かんないけど、凛もそうだと思うよ! 楽しめないなんて悲しいもん」

真姫「ええ、その通り。…さ、私たちも行きましょう?」

凛「はーい♩」


楽しんでやるわよ、最後まで

あなたたちのようになるですって? バカを言わないでちょうだい

ゲームは楽しむためにある

勝っても負けても楽しめる…それがゲームなのよ

花陽やにこちゃんみたいに喧嘩するようなプレイヤーには、絶対にならないわ

真姫「待ってなさい…必ずあなたも楽しませてあげるわ、花陽!」

凛(真姫ちゃん…ちょっと危ない人だよ…)

おしまい


にこまきりんぱなでエアライドやってた続きでした
覚えてくれてる人がいてびっくり

こんな適当な感じになっちゃったけど、ありがとうございました

ラブライブ見たかなり初期に書いたからキャラひどくなってるな……ちゃんと直せばよかったな

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