【オリジナル】SS深夜秋の短編祭【部門1】(270)

【テンプレ】

・期間は10月6日(土)~12日(金)の一週間、1から20レスくらいの短編限定の祭りです

・ながらや安価進行はご遠慮下さい
・このスレは【オリジナル部門】となります、男女勇者から擬人化俺などなど、元ネタなしの一次創作のssをお願いします
・投下は書きます宣言後数分様子を見て、自分より先に宣言した人がいなければ開始して下さい
・名前欄には酉か宣言をしたレス番を入れて下さい
・書き溜めをその場で全て投下するようにして下さい、終わったら完・終わり・end等を付けて下さい
・作者が逃亡して最後のレスから一時間が経過した場合、次の人が書きます宣言を出来るようにするので注意して下さい
・支援に乙や感想、初心者から経験者まで大歓迎です

・次スレが必要になった場合乱立防止のため責任をもって>>970が立てて下さい、その際>>1にテンプレを必ず入れて下さい
・何か問題が発生したらその場で話し合うか、収集がつかなければ企画◆yl21bvwidqに連絡レスをしておいて下さい(出来る限りのことはします)

スレ立ておっつ

投下できるならするよー

タイトル
男「どうして駄目なんだ?」後輩「内緒です」


友「後ちゃーん」

後輩「はーい」

友「ちょっとこの書類なんだけどね」

後輩「あー、これはですね・・・」

男「・・・」


生徒会長「おーい、後ちゃん」

後輩「はーい」

生徒会長「この行事の準備なんだけど」

後輩「そうですね、力仕事は男達にやってもらって・・・」

男「・・・」

男「なあ、後輩」

後輩「何ですか先輩?」

男「俺も他の奴らみたいに「後ちゃん」って呼んだら駄目なのか?」

後輩「はい」

男「付き合い長いのにどうして駄目なんだ?」

後輩「それはですねー」

男「うん」

後輩「内緒です」

男「えー?」


友「・・・」

生徒会長「・・・」

男「うーん・・・」

生徒会長「どうしたんだ男」

男「あ、会長」

男「俺って後輩から嫌われてるんですかね?」

生徒会長「そんなことはないと思うが」

男「じゃあなんで俺だけニックネームじゃなくて後輩って呼ばないといけないんでしょうか?」

生徒会長「少し違うんじゃないかい?「後ちゃん」と呼ばないでって言われてるんだろ?」

男「同じじゃないんですか?」

生徒会長「あー・・・そうか、わかった」

生徒会長「今度の文化祭の前日にでも教える」

男「今じゃなくて?」

生徒会長「然るべき時が来るまで待つのだ・・・」

男「はぁ・・・(先輩って厨二入ってるよな)」

文化祭まで後2日


男「うあー、疲れたー」

後輩「先輩、お疲れ様です!」ピト

男「うぉ、冷たっ!」

後輩「はい、ジュースです」

男「おいおい、びっくりさせんなって」

後輩「えへへ」

男「全くー」

?「ふんっ!」ドゴッ

男「ぶへっ!?」

後輩「!?」

?「何いちゃついてやがる!リア充爆発しろ!」

男「う、うををを」ジタバタ

?「そこの女、あまりこいつにひっつくんじゃない」

後輩「あの・・・会長、仮面なんてつけて何を?」

?「私は会長などではない、通りすがりの謎の男だ」

?「さらば」スタスタ

後輩「・・・」

後輩「(会長は時々、あのような奇行に走ることがある、例えるなら岸田メル先生みたいな)」

後輩「(でもなんだかんだで裏では何か思惑がある・・・と思う)」

男「いてぇー・・・誰だよあいつ」

後輩「(先輩はあの人が会長だって気付いてないし・・・)」

会長ww
支援

文化祭前日、前夜祭


男「一つ分かったことがある」

後輩「いや、何の話ですか?」

男「昨日のあの謎の仮面男は演劇部の人間だ、間違いない」

後輩「はあ」

男「あの仮面は見覚えがある」

男「そう、去年の演劇部の劇で悪役がつけていた仮面だ!」

生徒会長「(そういやあの仮面、演劇部の倉庫から掘り出したんだっけ)」

後輩「・・・」

男「しかしあの仮面男、同じ生徒だとしたらいい年して恥ずかしくないのか」

生徒会長「(イラッ)」スコーン

男「いって!、どこから空き缶が!」

生徒会長「きっとあの仮面男が影から様子を見てるんじゃないかな」

後輩「二人とも仕事してください」

後輩「(ていうか先輩、会長が投げたってわからないんですかね?)」

前夜祭は全カットで


演劇部員「いやー、終わったな、前夜祭!」

演劇部長「まだこれからだ、明日の本番、絶対成功させよう!」

皆「おー!」


    |┃三             _________
    |┃              /
    |┃ ≡          < やいやいやーい!
____.|ミ\___( 男 ) _ \

    |┃=___    \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡   )   人 \ ガラッ


皆「!?」


男「演劇部の誰かだってのはわかってるんだ!」

男「出てこい仮面男!」

演劇部長「いや、あの、何?」

男「とぼけたって無駄だ!」

男「あの仮面は間違いなく演劇部の」

?「そいやっ!」ドゴォ

男「ぐへぇぅ!?」

?「ふん、不十分な証拠で無実な者を疑うとは、愚かな」

男「出たな仮面野郎!、待ちやがれ!」ダッ

?「ふん、追いつけるかな?」ダッ

演劇部「・・・」

後輩「あの・・・失礼しました・・・」ペコリ

男「ぜぇ、ぜぇ、やつは、ここに、逃げ込んだ、はず・・・」

生徒会長「やあ、男、息を切らして、どうした?」

男「あ、会長、ここに仮面の、男が、来ません、でした?」

生徒会長「さあ、ここには、来てない、な、ふぅ・・・」

男「?、先輩も、走って、たんですか?」

生徒会長「まぁな・・・」

男「ふぅー・・・あ、そういえば」

男「会長、後輩の事、文化祭の前日に教えるって言ってましたよね」

生徒会長「なんだ、覚えていたのか・・・」

生徒会長「そうだな・・・後輩、というのは苗字だろう?」

男「そうですね」

生徒会長「だったら、後輩、後ちゃん以外に呼び名があると思わないか?」

男「え?・・・まさか!」

ガラッ

後輩「あれ、二人ともまだ帰ってなかったんですか?」

男「後輩!」

後輩「は、はい?」


男「まさか君が、あの仮面男の正体だったのか!!」

後輩「え?」

生徒会長「は?」

男「思えば怪しいところはあったんだ」

男「後輩は会長が生徒会に引き込んでくるまで演劇部に所属していた!、だから仮面を持っていてもおかしくはない!」

男「そして俺にぶつけてきたあの空き缶、」

男「あれは最初に会ったときにちゃっかり盗まれていた後輩から貰ったジュースの空き缶だった!」

男「このことから!」

男「仮面男は後輩だってことが分かった!!」

シーン・・・

後輩「・・・」

生徒会長「・・・」

後輩「・・・どうしてわかったんですか?」

生徒会長「えっ」

男「・・・君のことならなんだってわかるさ」キラッ

後輩「っ!」キュン

後輩「先輩っ!」

男「後輩ぃー!」

ダキッ ムギュー


生徒会長「・・・なんだこれ」

文化祭当日


後輩「あ、先輩ー!」

男「お、後輩」

後輩「あの、よかったら文化祭、一緒に回りませんか!」

男「いいぞ」

後輩「やった!」

男「・・・なあ、後輩」

後輩「なんですか?」

男「俺、昨日からずっと考えてたんだ」

後輩「・・・な、何をですか?」

後輩「(もしかして・・・)」

男「やっぱり君は仮面の男じゃないよね」

後輩「」ズコー

男「よくよく考えたら、あのとき隣にいたもんね」

後輩「は、はは・・・」

後輩「(まあ先輩のことだからなー、期待して損しちゃった・・・)」

男「・・・まあ考えてたのはそれだけじゃないんだけど・・・」

後輩「え?」

男「そろそろ行こうか、その、・・・女」

後輩「!(私の名前・・・!)」

後輩「・・・はい!」ニコ


おしまい

以上、祭りのときの変なノリで書いたssでした

次の人どうぞ

次書いてもいいか?


父「おい」

男「んあ?何だよ」

父「これは何だ」

男「これって……」

父「これだ」

男「………」

父「何か言うことは」

男「………(友が押し付けてきたavじゃねーか…)」

父「おい…聞いているのか」

男「聞いてます」


父「いかがわしいビデオのひとつやふたつ、男なら誰でも持っているだろう」

男「はい」

父「問題は中身だ」

男「…見た?」

父「見るわけがないだろう!!よりによって『男の娘なパパ』だぞ!!」

男「ですよね」

父「説明しなさい」

男「えっ」

父「説明しなさい」

男「いや何を」


父「これは父と息子モノのアダルトビデオだな」

男「そうだけど、でも」

父「しかも父親は女性のような雰囲気を持ち、組み敷かれる側だな」

男「そうだけど、でも」

父「お前が誰を愛そうが構わん。それが男でもだ」

男「いやだからさ」

父「しかしこういうのは感心しかね、」

男「聞けよ!!」


父「何だ」

男「それは俺の友達が押し付けてきたものだ」

父「……何だと?」

男「友って知ってるだろ?あいつの趣味なんだよ」

父「………」

男「お前も見れば良さが分かるとか言って押し付けてきやがったんだ。断じてそっちの趣味はない」

父「そうなのか…」

男「ったく、ものすごい剣幕で何を言い出すかと思えば」


父「何だ」

男「それは俺の友達が押し付けてきたものだ」

父「……何だと?」

男「友って知ってるだろ?あいつの趣味なんだよ」

父「………」

男「お前も見れば良さが分かるとか言って押し付けてきやがったんだ。断じてそっちの趣味はない」

父「そうなのか…」

男「ったく、ものすごい剣幕で何を言い出すかと思えば」


父「私にも身を守る権利があるからな」

男「あのなあ」

父「おまけにこんなものまで見つかるし」

男「それ…『中出し義母レイプ』じゃねーか。それも友のだよ」

父「お前が親に対してそういう倒錯した感情を持っているのかと思ったんだ」

男「倒錯してんのは友だよ」

父「…お前の弟もいい年頃のわりには純粋だしな」

男「親父俺のこと何だと思ってんの?」

父「お前の性癖で家族が危ない」

男「だから友だよ」


父「ふむ…お前はもう少し人を見る目を養った方が良さそうだな」

男「奇遇だな、俺もそう思ってたところだ」

父「人付き合いは上手くやるに越したことはない」

男「俺は親父と上手くやっていけるか不安だよ…」

父「失礼だな」

男「つーかさ、親父は堅物極まりない見た目に中身で男の娘とは程遠いじゃん」

父「む」

男「何でまさかとか思っちゃうわけ?」


父「最悪の事態には備えねばな」

男「ないない」

父「……母さんにも手を出すなよ」

男「出すか!!実の母親だぞ!!」

父「分からんから言っているんだ!!そもそもお前がこんなものを!!」

男「だから友のだって言ってんだろ!!聞けよ!!」

父「……とにかく」

男「何だよ」


父「そのビデオは明日友君に返して来なさい」

男「言われなくてもそうする」

父「出来れば血の繋がっていない、年頃の女の子と付き合いなさい」

男「何だよこの会話」

父「不安要素があるから言っているんだ」

男「全部親父の早とちりだけどな」

父「分かったか」

男「はいはい」


父「友君にも今度一言言って…いや、他所の家のことに口出しは…」

男「あいつはいっぺん締められた方がいいと思うけどな」

父「まあお前が倒錯した趣味を持っていなくてよかった」

男「ねーよ」

父「いや、いつ間違いが起こるかは分からないからな」

男「鏡見たら現実がうつるぞ」

父「……だが男」

男「ん?」







父「どうしてもと言うのなら、私は受け入れる用意は出来ているからな」

男「おい何で満更でもなさそうなんだよ親父」

end

次の人どうぞー

ピークの時間じゃないってのもあるが、思ったより人がいないな
真っ先に>>2を取りに行こうと意気込んでた自分が恥ずかしい…

宣伝もしてないから仕方あるまい

他にいなければ投下するぜー


 勇者「いつか運命が変わるまで」


勇者「おーっす、来たぜ魔王」

魔王「おーう。なんだ、今回も一人か?」

勇者「めんどくせぇもんよ」

魔王「せめて可愛い女の子くらい連れて来いよ。できればボインの」

勇者「そう言うなって。ほら土産」

魔王「おっ、酒か!」

勇者「地元の地ワインだよ。これがまたここいらの魚とよく合うんだ。うんまいぞー?」

魔王「そいつはナイスタイミング。ちょうど今日釣りに行ってきた所だ」

勇者「お前の場合は漁の間違いだろ」

魔王「竿使うと何故か釣れねーんだよ……海割ったほうが早いし」

勇者「そんな理由でホイホイ割るな、馬鹿」


勇者「他のやつらは?」

魔王「全員引っ込んで……ああいや、メイドだけ残ってる」

勇者「あの人の献身っぷりハンパないよな」

魔王「重宝してるよ。ただ、労おうとすると何故か怒るんだよなぁ」

勇者「ハイスペックかつ疲れ知らずで献身的、なんという高性能」

魔王「しかも美人っていう。あの子を嫁にできたら最高だろうなぁ」

勇者「いっそプロポーズでもしてみたらどうだ?」

魔王「遠回しに断られました」

勇者「やったことあんのかよ」


魔王「まあ、積もる話は後にしてとりあえず上がれや」

勇者「おう。お邪魔しますよっとー」

魔王「はいはいー。メイドぉ!勇者来たぞぉ!」


  ・ ・ ・


魔王「で、人間界の調子はどうだ?」

勇者「相変わらずって感じだな。悪いことは魔物のせいにしたり、人間同士で戦争したり」

勇者「ああ、そういや南西大陸の端っこの国がひとつ滅びたな、結構前に」

魔王「そりゃご愁傷様だな。なんでだ?」

勇者「疫病かなんからしい。けど、怪しい実験をしてたとか悪魔を召喚したとか色々テキトーな噂が流れまくってる」

勇者「事実を知らないやつらの大半は魔物のせいだと思ってるみたいだな」


魔王「事実を知ってるやつらは?」

勇者「魔王が疫病を起こして潰したと思ってる」

魔王「誓って言うが、俺は無関係だ」

勇者「だろうな。ま、誰かのせいにしねーと理不尽に耐えらんねんだよ、人間ってのは」

魔王「それこそ一番厄介な病気に思えるな」

勇者「極端なやつが多いからな。なあなあでやってけるやつなんて実際は珍しいんだよ」

魔王「はーん。まあよく考えりゃ、一部を全体と比較すれば少数派になるのは当然ってことか」

勇者「そういうこったな」

これって予約とかできるの?


勇者「メイドさんの手作りクッキー……食うの久々だなぁ」

魔王「段々レシピが増えてきてるんだが、最終的にはやっぱこの辺りに戻ってくるんだよな」

勇者「シンプル・イズ・ベストってやつか。紅茶によく合うわ」

魔王「何よりこの辺りはいい小麦が育つ上に野生化した家畜も多いだろ?」

勇者「なるほど、材料が天然で揃ってるわけね」

魔王「特に北の平原にいる山羊のミルクがまた格別なんだこれが」

魔王「飲んでもよし、バターにするもよし、チーズにするもよし」

魔王「特にシチューに入れるとまろみが断然違うんだよ」

勇者「そりゃたまんねえなぁ。今日作れねえか?」

メイド「御希望でしたら御用意させて頂きます」

魔王「あ、ならパンは焼きたてがいいな」

魔王「というか、この際城の食材好きに使っていいから、思いっきり贅沢なディナーを頼むよ」

メイド「畏まりました」


勇者「メイドさんは一緒に食べないのか?」

メイド「申し訳ありません、私は……」

魔王「あぁ、もうそんな時間か」

勇者「そうか、残念だな。もっと早く来りゃ良かった」

メイド「勿体無い御言葉です」

魔王「……お疲れ様」

勇者「そうだな、お疲れ様」

メイド「…………はい。それでは」

魔王「うん、また」

メイド「はい、また」


勇者「……行っちまったな」

魔王「これで俺達だけか。寂しくなるね」

勇者「ああ」


勇者「乾杯するか」

魔王「何に?」

勇者「運命に」

魔王「そりゃいい、皮肉が利いてる」

勇者「注ぐよ」

魔王「さんきゅ。……俺からも」

勇者「おう」

魔王「じゃ。俺達の運命に」

「「乾杯」」


魔王「染みるねぇ」
勇者「ワインでその表現はおかしくね?」

魔王「そうか?」

勇者「知らんけど」

魔王「でもなんていうか、懐かしい香りがするよ」

勇者「変わっていくものばかりでも、変わらないものだって確かにあるもんさ」

魔王「勇者から見て世界は変わったか?」

勇者「小さく見れば。けど、大きく見たらやっぱ変わらねえよ」

魔王「そうか……なんか切ないな」

勇者「俺は慣れちまったよ。諦めたわけじゃねえがな」

魔王「ははっ、うん、お前が一番変わってない気がするわ」

勇者「そうか?」

魔王「そうさ」


勇者「ここに来るまでに世界中回ったけど、差別も争いもなくならねえもんだな」

魔王「人間に限ったことじゃないさ。単純に母数が大きすぎるから目立つだけでね」

勇者「さっきも言ってたな、それ」

魔王「蟻を除けば地上で一番多いんじゃないか?」

勇者「数えたわけじゃねえからわかんねえ。今度女神にでも聞いてみるか」

魔王「彼女達も万能なわけじゃないから、案外わからないかも知れないけどな」

勇者「ま、万能だったら俺達はとうにお役御免だわな」

魔王「そういうこと」

>>42
投下中の人がいるから次は自分が投下したいってのなら、ルール上、投下はすぐ終わるだろうから十数分待って投下中の人が終わってから宣言、の方が手っ取り早いと思う

今は投下しないけど後で投下するよってのなら、別に言う必要もないかと


勇者「御馳走様。メイドさんにうまかったって伝えといてくれ」

魔王「ああ」

勇者「……少し歩くか」

魔王「ならいい場所があるぞ。火山活動でできた丘なんだが、余計な物がなくて辺りが一望できるんだ」

勇者「そりゃあいい、案内してくれ」


  ・ ・ ・


勇者「…………すげぇな」

魔王「俺のお気に入りでね。人間も動物も近付かない場所だから、静かなもんだよ」

勇者「見渡す限り星空か。月明かりが眩しいな」

魔王「あと百年もしたら、この辺りも森になるのかも知れないが」

勇者「百年か……あっという間だな」

魔王「そうだな。俺達にとっては、短いな」


勇者「……そろそろ、始めるか」

魔王「ああ……」

勇者「なあ魔王。俺な、少し考えたことがあるんだよ」

魔王「なんだ?」

勇者「結局俺達二人で出来ることには限界がある。けど誰かの力を借りれば、もしかしたら何か変わるかもしれない、って」

魔王「可能性ってやつか」

勇者「そう、あくまで可能性」

魔王「でも」

勇者「試してみる価値は、ある」


   :
   :
   :

魔王「ありがとう、勇者」

勇者「…………なあ、魔王」

魔王「なんだ?」

勇者「俺は、絶対に諦めねえから」

魔王「……ああ。信じてる」

勇者「それじゃあ、また」

魔王「うん、また」




魔王「百年後で待ってるよ」


_


 歴史は繰り返す。

 勇者は魔王を討ち倒し、世界は歓喜に揺れ、人々は剣を置いた。

 何百年、何千年、あるいは何万年、

 幾度となく繰り返される、魔王と勇者の物語。

少女「それからどうなったの?」

老兵「その先は歴史の通りさ。平和の中で欲を出した愚かな王が剣を抜き、人はまた人との争いを始めてしまった」

老兵「いつかはここも戦場になるだろう。悲しいことにね」

少女「……よくわかんない」

老兵「知っていてくれれば十分さ。今はまだその時じゃない」


老兵「だが、その時が来て」

老兵「君がまだ、彼等を覚えていたならば」

老兵「どうか伝えていってほしい。何を思い、何をしてきたのか」

少女「うー……?」

老兵「さ、もう行きなさい。御両親が心配するよ」

少女「うん。おじいちゃん、またね」

老兵「……ああ、また」




「次はまた、来世で会おう」



 ―――
 ――
 ―

騎士「勇者殿の旅への同行を志願致しました、騎士であります。お会いできて光栄です」

勇者「そう堅苦しくならなくていいよ」

騎士「は」

勇者「一緒に行く前にひとつ訊いておきたい。返答によってはここで帰ってもらうが、いいか?」

騎士「なんなりと」

勇者「君はどうして志願したんだ?」


騎士「…………」

騎士「答えになるかはわかりませんが、祖母から、勇者殿へ伝言です」

勇者「!」

騎士「貴方の願いが叶いますように、と」

勇者「っ、はは、そうか……そうか…………」

勇者「……よし。わかった」

勇者「一緒に行こう。力を貸してくれ」

騎士「喜んで!」


 魔族の王と、人々の英雄。

 彼等の周りに新たな仲間が集い、その運命が大きく変わるのは、

 まだ少し、先の話。



 続く

終わりです
途中電波がなくなって焦った

お疲れ様

オチが決まらなくて落とせない…

いいペースだ。

次投下します。よろしく。

タイトル   ヤンデレ「だから私はヤンデレじゃないって!」

ヤンデレ「だから私はヤンデレじゃないって!」

男「ヤンデレだろどう考えても!」

ヤンデレ「百歩譲ったとしてもツンデレよ!ツンデレ美少女!」

男「どこがツンデレだよ!それに自分で美少女っていうな!」

ヤンデレ「じゃ、男は私を可愛いって思ってないんだ。」
    「ブスに同情してしょうがなく一緒にいるんだ?」

男「そうはいってないだろ!そういう脅迫的な物言いがヤンデレだっていってんの!」

ヤンデレ「ブスだと思ってるんでしょ?」

男「思ってないよ!・・・・・・か、可愛いよ、俺の知ってる女の子の中で一番可愛い!」カァー///

ちょいと失礼

>>42
○時は俺のターン!!とか言っちゃうとそれはそれでややこしくなると思われ
基本は>>48の言う通り

支援

ヤンデレ「じゃあ知らない女の子には私より可愛い子いっぱいいるんだ?」
    「男が知ってるせいぜい数百人の女の子以外の何億人かの女の子の中では、」
    「やっぱり私はブスなんだ!」

男「違うって!知らないよ、見たことない女の子が可愛いかどうかなんて!」
 「でも、きっとたいしたことないよ、ブスばっかりだって!だから一番君が可愛いよ!もう!」

ヤンデレ「ホントに?じゃあ、やっぱり私は美少女なんじゃない!世界一のツンデレ美少女!」

男「わかった美少女はもういいよ!でもツンデレではないよ!ヤンデレだ!」

ヤンデレ「だからヤンデレじゃないって!」

男「ヤンデレだよ、どう考えても!この前だって散々だった!」

ヤンデレ「この前?」

男「君がスカイツリー見たいって言うから、背伸びして色々準備したのに、」
「いざ行く段階になってから、行きたくないって駄々こねて!」

ヤンデレ「その日は気分が乗らなかったの!鬱気味だったの!」

男「ほら、病んでるじゃないか!そういう気分のアップダウンに振り回されるこっちの」
 「身にもなって欲しいよ!しかもその後!」

ヤンデレ「な、なによ・・・・・・」

男「夕方、いきなり電話かけてきてやっぱり行きたいって・・・・・・何考えてるの?」
 「別の日でいいでしょ別の日で!」

ヤンデレ「やっぱり行きたくなったの!別の日じゃやなの!」

男「それで、結局一目みるだけって押し切って言ったら、途中で帰るって勝手に帰って!」

ヤンデレ「疲れたんだからしょうがないでしょ!うるさいなぁ」

男「しかも、その後深夜にいきなり泣きながら電話かけてきて。何考えてるの?」

ヤンデレ「だって不安になったんだもの」

男「だからって深夜だよ?その日人の事散々振り回しておいて。そういう自分の気分を」
 「最優先しちゃうところがヤンデレっぽいんだ!」

ヤンデレ「違う、違うの!」

男「何が違うの!」

ヤンデレ「怖くなっちゃうの。あなたがワガママ聞いてくれるたびに、」
    「どんどん好きになってって」
    「それで、嫌われたらって。」
    「そうしたら怖くなってどうしたらわかんなくなっちゃうの!」

男「前は普通だったじゃないか、それがどうしていきなりそんな不安定になっちゃったんだ!」

ヤンデレ「だってあなたが好きなんだもん、人の事好きになったのはじめてなんだもん!」
    「嫌われたらどうしようってそればっかりなんだもん!」

男「僕、君を嫌いになんてならないよ」

ヤンデレ「じゃあ、何で責めるの?やっぱり私の事嫌いなんだ!」
    「他の女に目移りして、いやらしい事して、それで私なんてどうでもよくなったんだ!」

男「そんな事ないよ!」

ヤンデレ「じゃあ、どうしてキスとかしてくれないの!」
    「すきだって言う割りに手もたまにしか握ってくれない!」

男「大事にしたいんだ!だから、・・・・・・そういう事はゆっくりとやっていきたいんだ」

ヤンデレ「!ホントに?」

男「僕、君に嘘つかないよ」

ヤンデレ「・・・・・・えへへ///」テレテレ

男「・・・・・・へへ///」テレテレ

ヤンデレ「・・・・・・ごめんねぇ」グスッグスッ

男「わわわ、どうして泣くの・・・・・・?」

ヤンデレ「私、やっぱりヤンデレみたい・・・・・・ごめんねぇ」シクシク

男「ヤンデレでも、僕、君が好きだよ。きっと、ずっとそうだよ」

ヤンデレ「・・・・・・」

男「?え、どうしたのいきなり黙って」

ヤンデレ「私、ヤンデレじゃない!」

男「え?どうしたのいきなり!」

ヤンデレ「やっぱり私ヤンデレじゃない!」

男「だから、なんでいきなりそうなるんだ!」

ヤンデレ「だから私はヤンデレじゃないって!」

男「ヤンデレだろどう考えても!」
                                    おわり

おわりです。
どうもミスって途中までメ欄の方に>>60って入れてしまったようで・・・・・・。
いや本当に申し訳ない

おつおつ

このヤンデレ、わがまますぎるw

めんどくせえwww可愛いwww
ヤンデレ大好きだが俺が書くと怖いだけになる……

行ってみます。ネタわからん人は置いて行く!


男「よお」

男友「おう」

男「…………」

男友「…………」

男「暇だな」

男友「暇だな……」

男「…………」

男「カラオケにでも行く?」

男友「行くべ行くべ~」


男「何 歌うかな?」

男友「…………」 ピッピッピッ

男「はえーな」

男友「一発目はこれって決めてるから」

    ~ 心は○プシー ~

男「いきなりアニソン、しかもedか」

男友「いいだろ、別に。 エンジン始動にちょうどいいんだ」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「いいねえ~。 やっぱ80年代のアニソンedは、神だわ」

男友「だよな」

男友「でもケーシー・ランキンさん、亡くなったんだよな……」

男「マジか? 今知ったわ……」


    ~ い○もあなたが ~

男友「おめーもアニソンedじゃねーかwwww」

男「すまんすまんwwww」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「う~ん……やっぱりいいねえ」

男「俺は、opも神曲だと思ってる」

男友「禿同」

    ~ 真っ赤なス○ーフ ~

男「こ れ は wwwww」

男友「中二病全開だが、神曲だ!」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「いいねえ……心にくるわ~」

男友「だな」


    ~ 今日もどこ○でデビ○マン ~

男友「う は wwwwww」

男「兄貴を出さねばなるまいwwwwww」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「この歌もくるなぁ……」

男「ロマン満載だよな」

    ~ 夢光○ ~

男「宇宙船サジ○リウスか」

男友「アニメの内容は忘れたんだが……この歌は、すげえ記憶に残ってる」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪


男「いいねえ……響くわぁ……」

男友「名曲だよな」

    ~ ときめ○メモリアル 女々○い野郎どもの詩 ~

男友「やwwwめwwwろwww」

男友「……つーか、本気で止めてください」

男「いいじゃねえか……たまにはよう……」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「俺の心にクリティカルヒットです……」

男「俺も自爆だったわ……」


    ~ the e○d оf the world ~

男「や め て く れ !」

男友「し か え し じゃ !」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「どうせなら最初のedにしろよ……」

男友「おう……今、はげしく そうすれば良かったと思ってる……」

    ~ ガン○ーラ ~

男友「今の俺達の気分にぴったりだな……」

男「俺もそう思ってな……」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「行きたいわ……ユートピア……」

男友「真面目に泣きたくなってきた……」


    ~ 奴らの足音の○ラード ~

男「これもしんみりするよな……」

男友「俺個人には、癒しの歌」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「……そろそろ締めるか?」

男「そうだな」

男「じゃあ……俺はこれで行こう」 ピッピッピッ


    ~ 少○期 ~

男友「お前、俺を泣かす気だな? そうなんだな?」

男「どんだけ涙腺 弱いんだよ……」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「ドラ○も~ん!!」

男(うぜぇ……)

男友「じゃあ……俺の締めは、と……」 ピッピッピッ

男「嘘泣きかい!」


    ~ め○りあい ~

男「ガノタ、キター!」

男友「何とでも言え」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「……くそう、歌詞が……今の俺にクリーンヒットすぎる……」

男友「俺にもブーメランだった……」

    アリガトウ ゴザイマシター

男「歌ったなー」

男友「歌ったなー」

男「…………」

男友「…………」


男「帰るか……」

男友「俺も帰れる所に帰るわ……」

男「じゃーな」

男友「おー……」

     テク テク テク…



この日、西暦2012年 10月06日……

この二人の男どもは、彼女にフラれて、三日目だった……。



     おしまい


少年期はあかん泣く

若い連中ガン無視のネタでスマソ。
ssなんて、オ○ニーなんだよ!オ○ニーして、悪いかよ!!

投下いきまーす

タイトル:エレベーター

男「……動かねえ。」

友「……閉じ込められて二時間くらいか?」

男「………暑いな」

友「……あぁ暑い」

幼女「あ、あの…」

男「あぁ水かい?いいよ全部持っていきな」

幼女「ありがとうございます」

友「お、おいっ!」

友「なんで貴重な水をなんでガキにやるんだよ」

男「な~に。管理会社には連絡が付いてる救助はそのうちくるさ」

友「で、でもっ!」

男「よく考えろ、暑いからってあんだけ水分を摂ればどうなる?」

友「……まさか」

男「しかもここは密室だ、逃げ場は無い」ククク

友「……おまえは神か!」

男「ほら、見ろよ」

友「おぉ…頬をほんのり染めてモゾモゾしだしたぞ!」

男「………来たな」

友「あぁ来た」

男「おっと幼女の一番搾りは俺がもらうぜ!」ククク

友「お前…まさかそこまで考えてたとは!」

幼女「………あ、あの……」

おっさん「う○ちしたい」

男「………」

友「………」

幼女「………」

   神は死んだ

   おわり

おいwwwwwww

投下します、ご注意ください

<魔王城>

魔法使い「この扉を抜ければ魔王がいるはずだ…」

狩人「あらま、とうとう着いちゃったわけか」

狩人「長かったねぇ全く、どんくらい俺たち歩きまわってたわけ?」

神官「半年といったところでしょう…」

狩人「っへぇ、半年ねぇ、この半年でかなり年取った気がするわ」

魔法使い「狩人、お前緊張感というものがないな」

狩人「ヘラヘラしてるくらいがベストコンディションなんだよ、ほっとけ」

魔法使い「その面のまんま死ぬなよ、気味が悪い」

狩人「死ぬときはイケメンスマイルで死んでやらぁ」

狩人「まぁでも、勇者強いからなー、俺らがまごついてる間に倒しちゃったりして」

勇者「……」フルフル

狩人「ん?どったの?」

勇者「…おなか痛い」フルフル

狩人「んんん!?!?」

神官「恐らく緊張からくるものでしょう…」

勇者「うぅ…」ブルブル

狩人「マジか、勇者でも緊張するときあるんだなぁ」

勇者「今までもたくさん緊張してたし…」ブルブル

狩人「そうだっけ?相棒」

魔法使い「…知らん」

神官「恐らく私たちに知られないように表に出していなかったのでしょう…」

狩人「へぇ~、えらいな勇者」

勇者「…生まれそう」ブルブル

狩人「へ?やばくね??」

狩人「おい!相棒!勇者に力が増す補助魔法かけてやれよ!!」

魔法使い「なぜだ?」

狩人「こう…なんつうか…踏ん張る力が増すかもしれねぇだろ!?」

魔法使い「よし、心得た」

勇者「ごめんなさい、みんな…」フルフル

狩人「謝罪はいいからそっちに集中しといたほうがいいよ」

勇者「うん…」フルフル

魔法使い「どうする、これではこの先に進めないぞ」

神官「私の回復魔法で楽になるでしょうか…?」

勇者「おねがい…」フルフル

神官「わかりました…」コォォォ…



神官「…どうですか…?」

勇者「ありがと…痛みはだいぶ楽になった…」フルフル

狩人「でも大元が引っ込んでないんだよなぁ」

勇者「う、うん…」フルフル

魔法使い「斯くなる上は出してしまうしかないのではないか?」

勇者「…!」ブルブル

狩人「おいおい相棒、お前見たいからってそんな…」

魔法使い「誰が見たいと言った!!」

魔法使い「…神官が付き添えばいいだろう、行って来い」

神官「…そうしましょう、さあ、勇者さん」

勇者「…だめ」フルフル

神官「? なぜでしょうか…?」

魔法使い「一刻の猶予も無いのだろう?」

勇者「お城は汚せないよ…」フルフル

狩人「おお…あなたは聖人ですか…」

魔法使い「どの道これからの戦いで汚れてしまうだろうに…」

勇者「だめ…ここまで何もしないで通してくれたんだから…」フルフル

魔法使い「やらかしてしまったら結局一緒ではないか!」

狩人「相棒、そんなに必死になるなって…」ポンッ

魔法使い「お前は黙っていろ…!」

神官「お手洗いを探せばいいのでは…?」

魔法使い「ここに至るまでに用をたすような場所は見当たらなかった…」

神官「入ってない場所もあります」

魔法使い「しかし探している暇などありそうに無いだろう」

勇者「……」フルフル

魔法使い「この有様ではな…」

狩人「…お、いいこと考えた」

魔法使い「何だ?言ってみろ」

ゴツンッ

狩人「っってぇ!あにすんだよぅ!!」

魔法使い「お前がどうしようもなくバカだから修正してやったんだ」

狩人「どこがバカなんだよ!城汚れないうえに勇者もスッキリできるだろ!」

狩人「ついでにお前もいいもの拝めr」

ゴツンッ

魔法使い「殴る方も痛いんだ。あまり戯けたことを抜かすな」

狩人「痛い……」

勇者「…それでいいと思う」フルフル

神官「勇者さん…」

魔法使い「なんだと!?誰ができるか!!」

勇者「背に腹は代えられないよ…」フルフル

魔法使い「だとしても出てくるモノを凍結させるなんてことが私にできるわけがない!!」

狩人「氷魔法使えんじゃん。よかったな、頑張って習得しておいて」

魔法使い「あれは氷魔法しか効かない特異な魔物を討伐するために習得したんだ!」

魔法使い「それに私には狩人のような性癖もない」

魔法使い「だから私にはできない。絶対にだ」

狩人「相棒、それ言ったら俺が変態みたいだよ」

魔法使い「自覚がないのか。恐ろしいな」

勇者「でも、それしかないんだよね…?」フルフル

魔法使い「勇者には悪いが、どれだけ頭を下げられてもそれだけはできない」

魔法使い「悪いな」

勇者「うぅぅ…」フルフル

勇者「…わかった」フルフル

勇者「…ガマン…する、だから、早く魔王倒そ…」フルフル

魔法使い「ダメだ。皆が集中できないだろう」

狩人「おい、注文が多いぞ相棒」

魔法使い「当然のことを言っただけだろうが」

勇者「大丈夫…絶対大丈夫だから…」フルフル

勇者「スゥー…ハァー…」

勇者「…行こ、みんな」

神官「…わかりました、頑張ってください」

魔法使い「正気なのか?まったく…」

狩人「俺は今の勇者、冴えに冴えてると思うよ」

<玉座の間>

バタン

魔王「ほう…?貴様が勇者か…」

勇者「……」

魔王「元気な者かと思えばそうでもないのだな、これは意外だった…」

魔王「聞けば我輩の部下、四天王の内が一人、火の魔人を西の洞窟にて破りし時は…」ペラペラ

勇者「……」

魔王「そして南の洞窟に到達する時分には新たな仲間を従え…」ペラペラ

勇者「……」フルフル

狩人「…おい、思いの外魔王の話が長くて勇者がやばいよ」

魔法使い「大丈夫だ。勇者は大丈夫だと言っていた」

狩人「でも勇者顔真っ青だよ」

魔法使い「…信じてやれ、信じるしかないだろう」

神官「……」

魔王「そして我輩の領土に侵入してからも獅子奮迅の限りを極め…」ペラペラ

勇者「……」ブルブル

狩人「もう話し始めて10分くらいたつんだけど」

狩人「勇者泣きそうだよ、どうにかしてやれないの?俺らさぁ」

魔法使い「残念だが何もしてやれない。共に魔王の話を聞いてやるのが精々だ」

狩人「でも絶対今魔王の話耳に入ってないよね」

勇者「……」グググ

魔王「ほう、今の話がそれほど憎らしいか?」

魔王「まぁ、正義の塊である貴様にとってしてみればそうに違いない…」ニヤリ

狩人「勇者可哀そう。我慢してるのを勘違いされてるよ」

魔法使い「耐えてくれ、勇者…」

勇者「……」グスッ

狩人「だめだよ、もう限界だよ勇者」

狩人「相棒、お前氷魔法打つ準備しとけ」

魔法使い「そうダメな方に考えるな。勇者もここまで頑張ってるんだ」

魔法使い「勇者はやると決めたら最後まであきらめない、そういう奴だろう?」

狩人「そうだけどさぁ、あれは生理的な問題なわけじゃない」

魔法使い「生理的にしろ何にしろ、勇者はやり遂げてくれるはずだ」

神官(魔法使いさん…まるで自分に言い聞かせるかのように…)

魔王「…と、我輩は悪逆の限りを尽くして来たのだ!!」バッ

勇者「…!」パアァ

魔王「…であるからして」

勇者「うぅぅ…」フルフル

狩人「うわぁ…あれはショックだぁ…」

狩人「わかる、わかるよ、打ちのめされてるってのが後姿からでも伝わってくるよ」

狩人「どうしよう、俺見てたら力入って肩こってきた…」ソワソワ

魔法使い「おい、ソワソワせずにちゃんと話をk」

魔王「おい、そこの貴様」

狩人「なんですかね?」

魔王「我輩の話がまともに聞けないのか?」

狩人「あ、そんなわけじゃないんですがね」

魔王「そんなわけじゃないだと?現にソワソワしておいてそんなわけじゃないなどと…」クドクド

狩人「うひゃあ…」

魔法使い「…言わんこっちゃないな」

勇者「……」フルフル

狩人(なんだろう…勇者の目線から憎しみが俺の体を通して伝わってくる…)

魔王「…というわけだ。よいか?貴様ら、準備はできているのだろう?」

勇者「…!」パアァ

狩人「勇者は既に達成感を味わっちゃってると思うんだよね、俺は」

魔法使い「それに関しては私も同感だ」

神官「勇者さん…あなたは頑張りました…」

魔王「しかし」

勇者「はっ、早くやろうよ!!」アセアセ

狩人「ガマンを通り越してバーサーカーモードに突入した瞬間でしょうか」

魔法使い「違う…焦っているんだ、勇者は…」

魔王「そう言うな。貴様の国を憂える心情はよく理解しているつもりだ」

狩人「魔王お前は何にもわかっちゃいないよ…」

魔王「そうだな…取引といこうではないか」

勇者「要らない!」アセアセ

魔王「ほう、我輩の出す条件も聞かずに撥ねつけるか」

魔王「だが、聞いてしまえば気が変わるかもしれないぞ?」

勇者「じゃあ何さ!!」アセアセ

狩人「話が進まなさそうだから何って聞いちゃったよ」

魔法使い「大丈夫だ、勇者に任せておけ」

魔王「何か…そうだなぁ」

魔王「何だと思うか?勇者」

狩人「焦らし始めた、腹が痛くなくてもウザいな」

魔法使い「同感だ」

勇者「わかんないから早く言ってよ!!!」ガーッ

狩人「あ…多分勇者切れた」

魔王「我輩が貴様の力と引き換えに出すもの、それは…」

魔王「世界の半分だ」

勇者「いらない!!」

勇者「それより!!早く勝負!!!」

狩人「あれは限界を越えつつあるんじゃないんですかね」

魔法使い「暴走しつつあるようだ…」

魔王「待て、本当に我輩は貴様の力が惜しいのだ」

勇者「アンタが私に勝てると思ってるの???」

魔王「我輩は当然勝つ。それ故に譲歩してやっているのだろう?」

勇者「決めつけんな!!!」ガーッ

狩人「あんなに凶暴な勇者初めてなんだけど…」

魔王「ふん。先ほどよりは元気が良い様だが、所詮は人間。我輩には敵うまい」

魔王「そこで…我輩からの最大の譲歩だ、心して聞け」

勇者「聞いたげるから早くぅ!!!」

魔王「なんでも一つ願いをかなえてやる。どうだ?」

勇者「!!!!!」

狩人「これは…叶えると言っておいて反故にする安い手だね」

魔法使い「勇者にはそれくらいの分別はあるはずだ」

神官「勇者さん…どうか…」

勇者「…わかった、その要求飲むよ…」

魔王「おお!」

狩人「なんだって!?」

魔法使い「おい!何を言っている!」

神官「勇者さん…!」

勇者「だから…」




勇者「今すぐトイレ貸してくださいぃぃ!!!」


一同「  」




                                 -end-

はい

すぐにいっといれ

投下しまーす

タイトル
釣り人「・・・zzz」亀娘「・・・zzz」



釣り人「・・・」

釣り人「・・・釣れないな」

釣り人「・・・」

ウキ「」ピク

釣り人「!」グイッ

釣り人「・・・まず一匹っと」バシャッ

釣り人「・・・」シュッ

ウキ「」ポチャ

釣り人「・・・」

釣り人「・・・」

釣り人「・・・」

釣り人「・・・zzz」


ウミネコ「クーックックックック」バサバサ

ウミネコ「(こんなところにカモがおるで)」

ウミネコ「(お、ちょうど釣れているじゃないか)」

ウミネコ「(貰ったれ)」パク

ウミネコ「(いやー、儲けたわー)」バサバサ

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・」ノッソノッソ

亀娘「・・・お腹減ったです」クゥー

亀娘「・・・」ノッソノッソ

亀娘「・・・釣り人さんがいます」

亀娘「お魚、分けてもらえるかもです」ノッソノッソ


釣り人「・・・ぐごぉ・・・」

亀娘「・・・寝てます」

亀娘「・・・お魚さん、釣れてないです」

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・釣れたら貰えるでしょうか」

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・起きるまで待ちます」

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・」

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・」

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・zzz」

ウキ「」ピク

釣り人「・・・む」パチ

釣り人「・・・よっと」バシャ

釣り人「これで二匹目・・・あれ」

釣り人「さっき釣った魚がいない・・・」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「!?・・・」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・」

釣り人「・・・」

亀娘「・・・ぐぅ・・・」

釣り人「・・・こいつが食べたのか?」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・」

釣り人「・・・よいしょ」

亀娘「・・・すぴー・・・」

釣り人「この甲羅、なかなかの座り心地だ」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・」シュッ

ウキ「」ポチャ

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・zzz」


ウミネコ「クーックックックック」バサバサ

ウミネコ「(お、また一匹おるで、いやーやりますな)」

ウミネコ「(そんじゃ、貰っていきましょ)」パク

ウミネコ「(ごっそさーん)」バサバサ

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・寝てしまいました」

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・なんでこの人、背中に乗ってるんですか」

釣り人「・・・ぐかー・・・」

亀娘「・・・お魚、釣れてないです」

亀娘「・・・」クゥー

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・ひもじいです」

亀娘「・・・」ウトウト

釣り人「・・・zzz」

亀娘「・・・zzz」

カー カー

釣り人「・・・ぶえっくしょい!」

釣り人「ズズー・・・あー、もう夕暮れか」

釣り人「最近寒くなってきたなぁ・・・」

亀娘「・・・zzz」

釣り人「・・・やっぱりこいつが食べたのか」

釣り人「今日はもうやめるか」

釣り人「あぁ~あ、今日は0匹かー、釣れたのに食われたもんなーこいつに」コンコン

亀娘「・・・むにゃ」

釣り人「・・・おはよう」

亀娘「あー・・・おはようございます?」

釣り人「・・・」

亀娘「・・・釣れましたかー?」

釣り人「食べた本人がそれを言うのか」

亀娘「えー?、食べてないですよ」クゥー

亀娘「あっ・・・」

釣り人「・・・まだ食べ足りないのか」

亀娘「だから食べてないですー」

釣り人「・・・もう俺は帰るぞ」

亀娘「あー、待ってくださいぃー」

亀娘「朝から何も食べてないんですぅー、恵んでくださいー・・・」グゥー

亀娘「あぅ・・・」

釣り人「・・・」

・・・

亀娘「ごちそうさまでした」ケプ

釣り人「お粗末さん」

釣り人「(まさか釣りに行って亀を持ち帰るはめになるとは思わなかった)」

釣り人「じゃあ食器片づけてくるわ」スタスタ

亀娘「はーい」


亀娘「・・・」

娘「・・・よいしょっと」スポッ

娘「最近涼しくなってきたとはいえ、ずっと甲羅に入ってるとやっぱり蒸れますー」

釣り人「そうだ、お前この後どうす」

娘「あっ」

釣り人「え?」

娘「・・・」

釣り人「・・・」

娘「・・・いやんっ」カァー

釣り人「いや、下シャツ着てスパッツ穿いてるから見えてないやん」

・・・

釣り人「(あの後、どうなったかというと)」

亀娘「せ、責任とってくださいぃー///」

釣り人「(なんてことを言われ、俺の家に棲み付いてしまうらしい)」

釣り人「(で、今風呂に入ってる。甲羅取ったら人間と変わりないやん)」

釣り人「バスタオル置いておくぞー」

娘「はーい」


釣り人「・・・」

甲羅「」

釣り人「・・・」ヒョイ

甲羅「」

釣り人「・・・」ゴクリ

甲羅「」

釣り人「・・・」

亀釣り人「・・・」カポッ

亀釣り人「・・・おぉ・・・」

亀釣り人「・・・落ち着くというか何というか・・・」

ガラッ

娘「あのー、シャンプー切れて」

亀釣り人「あっ」

娘「えっ」


おしまい

以上、ほのぼのを目指したssでした

ちなみに釣りはゲーム以外やったことない

投下します。


男「よお」

男友「おう」

男「…………」

男友「…………」

男「暇だな」

男友「暇だな……」

男「…………」

男「喫茶店で、だべるか?」

男友「おう、だべるべ~」


     カラン カラン… イラッシャイマセー

男「コーヒー。 ブレンドで」

男友「アールグレイ。 ホットで」

     カシコマリマシター

男「お前は、ギャラ○シー級の艦長か」

男友「個人的には、最初の声優さんの方が好きだ」

男「俺は、麦○派」

男「…………」

男友「…………」


男友「そういや」

男「おう」

男友「最近、女ちゃんとは どうよ?」

男「…………」

男友「男?」

男「……フラレた」

男友「…………」

男友「……いつ?」

男「…三日……いや、もう四日前か」

男友「……エイプリルフールって可能性は、無しか」


男友「でも、あの女ちゃんが? 信じられん……」

男「俺もだよ……。 何が悪かったのか……」 ハア…

男「そりゃ……『完璧だ』とは言えないけど」

男「電話も出来るだけ出たし、俺なりに大事にしてたんだけどな」

男友「…………」

男「お前は今どうなの? 女友ちゃんと付き合ってんだろ?」

男友「……実を言うと……俺もフラレた」

男「……マジ?」

男友「くしくも お前と同じ日にな」

男「うわっ……何? この嫌な偶然……」

男友「俺も正直、ないわ……って思った」


男友「……でもまあ、俺の場合は フラレた理由、たくさん思い浮かぶ」

男「……当ててやろうか?」

男友「言ってみ」

男「普段から女友ちゃんに『やらせろ~』って言いまくってたからだろ?」

男友「愛情表現なのに」

男「明らかに セクハラレベルだっつーの。 女も引いてたわ」

男友「言った瞬間に 龍○乱舞 食らわされてるから、差し引きゼロだろ?」

男「お前のその発想が、キモイって気づけ!」


男「……う~ん、後は」

男「あれだ、ガノタ決め台詞」

男友「かっこいいのに」

男「だから、普段の会話で使うなって」

男「いきなり『勝利の栄光を君に!』とか言われても 引かれるだけだろ……」

男友「勝負事での使い勝手は最高なのに……」

男「気持ちは 分かるけど、キモいだけだから、な?」


男「……後は……う~ん、それくらいか?」

男友「甘いな、男女の付き合いは非常さ……そのくらいの事は考えてある」

男(あえて突っ込まんぞ……)

男友「まあ、強いて挙げるとすれば」

男友「デートをすっぽかした事かな」

男「……それは真面目に 理由として挙げられるな」

男「でも、事情を話せば 許してくれんじゃね?」


男友「ああ俺もそう思って、話したんだけどな……」

男友「何故か、ガンプラを作ってて忘れてたって正直に言っ」

男「俺、お前と友達なのが 嫌になってきたわ」

男友「なんでだよ。 限りある時間を割いて、作ってたのに!」

男「どう考えても彼女だろ!? 彼女、優先しろよ!」

男友「ええーい、これだけ言っ」

男「ガノタは止めろ!」

     オキャクサマー……オシズカニ……ア、スミマセン


男「お前のせいで怒られた……」

男友「俺は、とばっちりだな」

男(耐えろ……俺……)

男「まあ……そんなお前でも 付き合ってくれてた、女友ちゃんだったけど」

男「とうとう堪忍袋の緒が切れた、と」

男友「だろうな……」

男「自覚があるのなら、直せよ……」

男友「ガンプラは、止められん」

男「……お前のどこに惚れたんだろうな、女友ちゃん」

男友「やっぱり……この甘いマスク?」 キラン☆

男「俺、本気で お前の友達止めたい」


男友「……けど」

男「うん?」

男友「少なくとも俺は、原因がはっきりしてて 改善できるけど」

男友「お前は……深刻だな」

男「…………」

男「……言っただろ? フラレたって」

男友「俺は、『もう限界! 別れる!!』だったけど」

男友「お前は、なんて言われた?」

男「……『もう別れましょう』ってだけ」

男友「……は? ……それだけ?」

男「ああ……」


男友「会話の流れを 誤解したんじゃねーか?」

男「それは無い……真っ直ぐな目で、はっきり言われたから」

男友「……ふーん」

男友「で? どうすんだよ?」

男「……?」

男「どうするって、何をさ?」

男友「それでいいのかよ?って事だよ」

男「いいのかよっつっても……」

男「女にもう気持が無いのなら、しょうがないんじゃね?」

男友「……あー」

男「何だよ?」

男友「俺、なんとなく 女ちゃんの気持ち、わかったわ」


男「は?」

男友「でも教えてやらない」

男「別にいいよ……」

男友「…………」

男友「……さて、と」 ガタッ…

男友「俺、そろそろ行くわ」

男「おー」

男友「もう一度……女友に会って、話をしてみる」

男「いきなりだな?」

男友「まあ……お前見てたら、なんとなくな」


男友「ほい、俺の勘定ここに置いとく」 ジャラ…

男友「じゃあな」

     テク テク テク… アリガトウ ゴザイマシター

男「…………」

男「…………」 ズズッ…

男(うへぇ……冷めたコーヒー、まっじいな……)

男「……はあ」

男(まあ、悪いのは俺だけど)


男「…………」 ゴソゴソ…

男(……この映画のチケット)

男(無駄になっちまったな……)

男(…………)

男(……俺、楽しみにしてたのに)

男(本当は この連休、ずうっと女と過ごしているハズだったのに……)

男(…………)

男「すみませーん。 勘定、お願いしまーす」 ガタッ…

     テク テク テク… ハーイ…


男「…………」

男「……さて、どうすっかな」

男「…………」

男「適当にプラプラする、か……」

     テク テク テク…



 ……10月にしては 強い日差しの中、俺は、目的なく

賑やかな休日の街を歩き出した。 何もかもが、眩しく思えた。



     10月07日 おしまい

こんなのは反則かな?でも次(明日)で終わるので許してくれ。スマソ。
なんか>>72書き終わった後、思いついてもうた。

>>134
人少ないし、その辺こだわる人いないんじゃない?

次、やります。投下します。

タイトル  少年「やった!ついにねんがんのロボが完成したぞ!」


少年「や、やっと完成したぞ・・・・・・」

ロボ「・・・・・・」

少年「なつやすみのほとんどをかけて作ったロボキット(税込み29.800円)がついに・・・・・・」

ロボ「・・・・・・」

少年「さぁ、起動スイッチを・・・・・・」ドキドキ
  「えいっ」ポチッ

ロボ「キドウシマス!キドウシマス!」ういいいいん!

少年「やった!成功だ!これで、クラスのやつらにじまんできるぞ~!」キャッホーイ

ロボ「ごしゅじんさま!おはようございます!ごしゅじんさま!(美少女声)」

少年「は?」

ロボ「ごしゅじんさま~(はぁと)メイドはメイドはごしゅじんさまのためなら~えへへ///」テレテレ

少年「」アゼン
  「なんで、こんな事に・・・・・・あ、まさか!」
ダダダダダ
ロボ「あっ、ごしゅじんさまぁまって~」うい~んがしょん、うい~んがしょん

姉「ふんふん♪今日はアニメ何やってるかなぁ~」ゴロゴロ

姉「あ、このアイスおいし」はぐはぐ
ダダダダダガチャ

少年「ねえさん!ボクのロボにいたずらしただろ!」

姉「あ、弟。ドア、勝手にあけちゃダメっていつもいってるでしょ。」
 「ちゃあんとノックしなさいよ」
 「おねえちゃんきがえ中だったらどうするの?」

少年「あ、ごめん」

姉「んふふ。素直でいい子ね。それで、なぁに。ゲームでもする?」にこっ

少年「う~んどうしよっかな。・・・・・・あ、違うよ!ロボ!」

姉「ろぼ?お姉ちゃん、ロボのゲぇムはあんまり好きじゃないんだけど・・・・・・」

少年「そうじゃないよ!ボクのロボにいたずらしただろう!」

姉「あ、どうだった?」

少年「どうだった?じゃないよ!なんだよあれ!ヘンな女の声になってるじゃないか!」

姉「ヘンな声ってひどい!おねえちゃん弟のためにガンバったのに・・・・・・」

少年「え、あの声ねえさんなの?」ビックリ

姉「そんなわけないじゃない。声優さんの声よ」

少年「もう!からかわないでよ!」プンスカ

姉「うふふ、ごめんごめん。でもカワイイでしょ?オトコの子の大好きなメイドさんよ」

少年「しらないよ、そんなの!もとに戻してよ!」

姉「あれ、メイドさん知らない?お茶とかオカシとか持ってきてくれたり、朝起こしてくれる」
 「キュートな女の子よ?」

少年「しらないし、どうだっていいよ!いいから戻してよ!」

姉「あら残念ね。あ、でもicチップとりかえるには一度バラバラにしないと・・・・・・」

少年「え?すぐできるよね・・・・・・?」

姉「組みたてなおすのに、二週間くらいかかるかな~」テヘヘ

少年「・・・・・・え」
  「じょ、ジョーダンでしょ・・・・・・?」じわぁ

姉「あ、あはは・・・・・・(あ、これヤバイな)」

少年「ひどいよぉ!!なつやすみ全部つかって作ったんだぞ!もう台無しじゃないかぁ!」ウワーン!

姉「ご、ごめんね、おねえちゃんもうちょっと喜ぶと思って・・・・・・」オロオロ

少年「そんなのしらないよぉ!もうサイアクだよ!!!」
  「おねえちゃんなんて、だいっキライだよぉ!」ワーンワーン!

姉「だ、だいっキライ!?」ガーン

ういーんがしょん、ういーんがしょん、ういーんがしょん

ロボ「ごしゅじんさまー、やっとみつけました~。もうメイドはくたくたです~」
ういーんがしょん

弟「みてよ!この声ぇ!!ボクのロボかえしてよぉ!!」ワーン

姉「ど、どうしよう。あ、そうだ!メイドさん、め・い・どさ~ん」

ロボ「ピピピ・・・・・・はい、どうしましたごしゅじんさま~何でもどうぞ~」

姉「め・い・どさん。お・と・う・とをな・ぐ・さ・め・て~」

弟「?」グスッ

ロボ「ピピピ・・・・・・はい、弟様。世の中にはつら~い事が山のようにございます。」
  「繊細な弟様のはぁとは傷ついてしまうのをとうぜんです。」
  「しかし、それにめげてばかりもいられません!」
  「さぁ、メイドがやさ~しくなぐさめてあげます」
うい~んがしょん。うい~んがしょん。うい~んがしょん。

弟「すごい!このロボ会話できるの!?」

姉「ふふん、どう?すごいでしょ、高かったんだからこの簡易ai(大きい人向け。32.800円)。」
うい~んがしょん。うい~んがしょん。

弟「うん!スゴイスゴってうわ!」
ぎゅ~

ロボ「なぐさめてあげます~弟様。なぐさめてあげま~す」うい~んがしゃん

弟「な、ちょっとはなしてよ、ゴツゴツして、いたっ!角がささってるよ!!
 「ちょ、ねえさんとめてよぉ!」バタバタ

姉「あ、ちょっストップストップ!!め・い・どさ~ん。す・とっ・ぷ!」

ロボ「はい、リョーカイで~す。ごしゅじんさま~」ういーんがしょん

弟「もうやだ・・・・・・」ゲッソリ

姉「あはは、まぁまぁ、会話できるんだし。ね?」

弟「こんなんじゃガッコにもっていけないよぉ・・・・・・」シクシク

姉「お、おねえちゃんがまた別のやつ買ってあげるから・・・・・・キゲン直して、ね」

弟「ホントぉ?ゼッタイだよ・・・?」グスッ

姉「うんうん」
(あぁ、またバイト始めなきゃお金が・・・・・・)

数日後

ガチャ
姉「・・・・・・」そぉーっと

弟「め・い・どさん。ほめて~」

ロボ「ピピピ・・・・・・はい、ごしゅじんさま~。ごしゅじんさまはだれよりもかっこよくて~」
  「だれよりもかしこい!メイドはそんなごしゅじんさまが大好きです!」うい~んがしゃん

弟「・・・・・・///」

姉「弟~」ニヒヒ

弟「ね、姉さん!ノックしてよ!」

姉「どうして~?お楽しみの最中だったから~?」ニヒヒ

弟「ち、ちがうよ!!///そんなんじゃないってば!」

姉「いいのいいの!おねえちゃんそのために弟にかってあげたんだから!」
 「存分にメイドさん風ロボと遊びなさい!あ、新しいの届いたけどもういらないわね~」スタスタ

弟「え!ちょっと、いるって!ねえさん!ゴカイだよ!ちょ、おねえちゃ~ん!!」タタタタ

ロボ「ピピピ・・・・・・はい、ごしゅじんさま。」
  「ゴカイは環形動物門多毛綱に属する動物の一種のにょろにょろです」
                                       おわり。

おわりです。深夜には姉が足らない気がする。
いくらなんでも1resに詰め込みすぎかも・・・・・・。気をつけます。

投下します


男「よお」

男友「おう」

男「…………」

男友「…………」

男「暇だな」

男友「そうでもない」

男「……え?」

男「じゃあ、何で こんなとこに突っ立ってんだよ」

男友「女友と待ち合わせてんの」

男「…………」


男「マジか?」

男友「こんな時に嘘ついて、どーすんだよ」

男「どんだけ心広いんだ、女友ちゃん……」

男「ニ○・パープ○トンを許したコウ・○ラキ 並だぞ……」

男友「お前……俺をガノタと言っておきながら、そんな罵り方をしやがって……」

女友「お待たせー、男友」

男友「おう、女友」

男(ホントに来た……)

女友「あ、男くん。 久しぶり」

男「あ、ああ、久しぶり……」


男「えーっと、仲直り?出来て良かったね」

女友「まあ、ただで許しては、いないけどね」

男「へえ?」

女友「まず、ガノタ発言は一応セーフにしとくけど、セクハラ発言はng」

女友「ガンプラも許すけど、デートを優先する事を約束させたの」

男「まあ妥当だな。 でも守れんのか? 男友……」

男友「何で お前の俺に対する信頼度は、そんなに低いんだよ? 泣くぞ?」

女友「それは大丈夫。 もし約束を破ったら、すりつぶすから」

男友「初耳なんですけど!? その○f7のティ○ァ発言!?」

男(……龍虎○舞かます女の子だからなぁ。 やりかねん……)


女友「じゃ、あたし達行くね? 男くん」

男友「またな、男」

男「おう……」

     テク テク テク…

男「…………」

男「……さぁーて」

男「どうすっかな……」

男「…………」

男(街をプラプラするのも飽きたし……)

男(家でゲームでもするか?)

男(…………)

男(気分じゃないな……)


     テク テク テク…

男(…………)

男(…………女)

男(どうしてるかな……)


女「ずっと、好きだったんだ。 男くんの事」 ///

女「何で? いいでしょ、別に!」 ///


男(…………)


 ――午後――

女「はあ? こういう時は、お世辞でも『可愛いね』って言うものよ!」

女「じゃあ……次は男くんの服、見に行こう!」


男(…………)


 ――夕方――

女「最近、さ……ううん。 それよりも、喉が渇いたな。 ジュース飲まない?」

女「買ってきてあげるから、お金頂戴。 はあ? いいじゃない、それくらい」


男(…………)


 ――宵の口――

女「……今さ……どこを見てた? うん……」

女「そっか……ふうん」


男(…………)


女「……………………」

女「ねえ、男……」


男(…………)


女「……………………私達」

女「……もう、別れましょう」


男(…………)

男(…………)

男(……結局、なんだったんだろ?)

男(女が、俺をフッた理由……)


男(……未練、だな)

男(思えば、降って湧いた様に付き合い始めたっつーのに)

男(何やってんだ……俺)

男(…………)

男(いつの間にか、女が、隣に居る事が当たり前になってた)

男(なのに……)

男(…………)

男(…………) カチャ…(携帯オープン) ピッピッピッ

男(…………) ルルルルルル……ルルルルルル……

男(…………!) ガチャ…

女『……もしもし』

男「あ……。 その……俺……男、だけど」

男「もう一度だけ、会えないか?」


―――――――――――

女「お待たせ」

男「いや……急に呼び出してゴメン」

女「で? 一体、何の用?」

男「…………その」

男「俺の、何がいけなかったのかな?と、思って……」

女「…………」

男「良かったら 教えてくれないか?」

女「…………」

女「……うん、いいよ」

女「でもね、最初に言っておくけど……」

女「その質問自体が、答えでもあるんだ」


男「……え?」

女「一言で言うと……」

女「男は、あたしを知ろうと してくれなかったから……だよ」

男「……!」

女「例えばさ」

女「あたしが好きな食べ物は、チーズケーキじゃないし」

女「スカートも そんなに好きじゃない」

男「…………」

女「全部、男が好きなのかな?と思ってやってた事なの」

女「でも、男は全部それが、『あたしの好きな物』だと思ってたでしょ?」

男「…………」


女「……いつも、そうだった」

女「聞くのは、あたしの方ばかり」

女「あなたは、聞けば答えてくれるけど……」

女「聞いた事以外は、話そうとはしなかった」

男「…………」

女「電話もおんなじね」

女「あたしの方からは、良く掛けるけど」

女「男からの電話は、必要な用事が出来た時だけ……」

男「…………」

女「そりゃあね、あたしの方から好きになって、勝手だなって思う……」

女「けど……気持ちが、冷めちゃった」

男「…………」


男「…………どうしても」

男「どうやっても無理か?」

女「うん……無理」

     ガバッ…(土下座)

女「……!」

男「この通り、謝る。 俺のせいで、君を苦しめてしまった……」

男「でも、頼む。 もう一度、もう一度だけ! チャンスをくれ!」

男「俺は……! 女に傍に居て欲しいんだ!」

女「…………」

男「…………」


女「…………」

女「……ゴメン、男」

男「…………っ」

女「だけど……初めて、あたしを知ろうと してくれたね」

女「……嬉しかったよ」 クスッ…

男「…………」

―――――――――――

男「…………」

男「…………ハハッ」

男「かっこわりぃな、俺……」

男「…………」


男友「よお」

男「……! 男友……」

男「……いつからそこに?」

男友「女ちゃんが、『何の用?』って、たずねたとこから」

男「ほぼ、最初からじゃねーか」

男友「はは……すまん」


男友「女友とデートの後、女ちゃんを見かけてな……」

男友「こんな時間にどうしたんだろう?と思って、ついてきたら……」

男「……そういう事ですか」

男「で? 俺を笑いに来たのか?」

男友「俺は、赤いロリコン大佐じゃない」

男友「ついでに言うと、お前は ア○ロでもないしな」

男「ハハハ……」

男友「…………」

男「…………」


男友「フラレたな」

男「見事にな」

男友「きれいな土下座だったな」

男「お前も練習しとけ」

男友「役に立つかな?」

男「すりつぶされるのを 潰されるくらいには、減刑されるさ」

男友「お前、ホントに俺の事、なんだと思ってるの?」

男「節操無しのガノタ」

男友「俺、泣いちゃうよ?」


男「…………」

男「……でもまあ」

男友「ん?」

男「そこそこには、いい奴かな」 クスッ

男友「……さいですか」 クスッ

男「…………」

男「お前、この後、予定ある?」

男友「うんにゃ」

男「じゃ、カラオケ、行かね?」

男友「おう、いいぜ?」

男友「80年代アニソンメドレーと洒落こもう!」

     ハハハ……


男「…………」

男(!……そうだ) スッ…

男(…………)

     ビリ ビリ ビリ… ポイッ…

男(…………)

男友「おいおい、男。 何やってんだよ?」

男「清掃員の仕事、作ってた」

男友「一ミリも賛同できねーぞ?」

男「悪ぃ……でもな」

男「今、棄てておかないと いけない物だったから」

男友「…………」

男友「……そっか」




2012年 10月08日……三連休の最終日。



ひんやりとした空気が、夜のとばりを包んでいた。

楽しみにしていた連休だったのに、気持ちはずっと重かった。

だが、乗り越える事は出来た。

そのおかげで、俺は少し……成長した気がした。



     おしまい

よ、良かった。何とか20レス内に収まった……!
みなさんは、どんな三連休でしたか?
楽しく過ごせたのなら、うらやましいです。


避けられない運命だったな

次投下する

パンダ「あーうっせ、マジでうっせ。さっさと閉館にならねーかなー」

幼女「わーパンダさんだあ」

パンダ「またかよ、これで通算156324人目だぞ幼女は」

幼女「ふわふわぁ」

パンダ「いや触ったことねーだろ。つーか思ったよりごわごわだぞ。パンダなめんな」

幼女「みてみておかーさん、パンダ」

パンダ「いや分かるよ?むしろお前のかーちゃんにライオンでしょとか言われても俺困るよ?」

幼女「おかーさんパンダすき?」

パンダ「おうふ」

パンダ「みんなのアイドルもとい晒し者のパンダにその質問は愚問なんじゃないかなお嬢さん」

幼女「トラがすき?」

パンダ「おいいいい!!そこはパンダ好きって言っとけよ!!何の為に中国から来たと思ってんだ!!晒されるためだけどよ!!」

幼女「そっかー、つよいのがすきなんだあ」

パンダ「お前のかーちゃん鬼嫁だろ。お前は将来そうなるなよ?あ?」

幼女「わたし?」

パンダ「ん?」

幼女「わたしはねぇ…」

パンダ「お、な、なんだ?まあべつに気にしてないけど?気にしてないけど俺的にはパで始まってダで終わる生き物とかマジリスペクト、」

幼女「わたしうさぎさん!!」

パンダ「」

パンダ「傷ついてないし。もう全然平気、むしろ平気すぎてパンダさん涙目」

幼女「でもパンダさんもすきー」

パンダ「喜んでないし。ちげーし、涙じゃなくて汗だし」

幼女「パンダさんといっしょにパフェたべたい」

パンダ「殺す気?ねえ実はパンダ嫌いなんじゃないの?クラスのたかしくんが好きだから合わせて好きって言ってるんじゃないの?」

幼女「パンダさんよろこんでくれるかなあ」

パンダ「パンダさんだんだん落ち込んできたんだけど」

幼女「ほんと?よろこんでくれる?」

パンダ「おいババア嘘つくな」

パンダ「しっかし最近の子供はどういう教育受けてんだよ。あ、まだ幼女か。くそ…笹食ってやる」

幼女「あのはっぱなあに?」

パンダ「笹だよ笹、うめえぞ」

幼女「ささ?」

パンダ「まあお前らは食わんわな。でもコアラのがキチガイだぞ、あいつユーカリなんか食ってやがる」

幼女「まずそう」

パンダ「てめえ笹なめんなよ!?一回食ってみろ捗るから!!色々捗るから!!」

幼女「パンダさんかわいそう」

パンダ「コアラのがよっぽど可哀想だよ!!俺らは暖房も完備でお客様なんだぞお客様!!笹だって最高級だぞ!?」

パンダ「何なんだよこの幼女は!!…しかし日本は変態大国らしいからな、こんないたいけな幼女にも手を出すとか聞いたことがあるぞ」

幼女「かわいそうじゃないの?」

パンダ「むしろお嬢さんのが可哀想だな、ふえぇ…とか言わされてロリペドに脳内で犯されるし」

幼女「ふうん」

パンダ「まあ洋モノロリ無修正とかもあるから関係ないか。だが幼く見えるのはアジア系の特徴だよな」

幼女「うん、わたしはトマトがすき」

パンダ「と考えたら日本では大人っぽく見える洋ロリより自国のロリの方がいいのか?」

幼女「そっか、パンダさんはささがいちばんすきなんだね」

パンダ「おっ?だんだんパンダへの理解が深まってきたみたいだな」

幼女「わたしもたべてみようかな、ささ」

パンダ「やめとけやめとけ」

幼女「おいしくないの?」

パンダ「そりゃお前にはおいしくねーよ。いくら人間が雑食とはいえ。そういや豚の野郎も雑食だったな」

幼女「たべちゃだめ?」

パンダ「そうか、だから人間は人間に対して豚野郎って言うのか…違うか。つーかこの幼女いつまでいるんだ?うさぎはどうしたうさぎは」

幼女「はーい」

パンダ「…まあ、返事はお利口さんだな」

パンダ「あーだりぃ。いつまで表で適当に動いてればいいんだよ」

幼女「あ、パンダさんねた」

パンダ「パンダさんだって寝たいときはありますよ?まあ基本ニートですけど?生活はニートですけどきっちり仕事してますからね?」

幼女「パンダさーん」

パンダ「早速安眠妨害かよこの糞餓鬼」

幼女「パンダさああああん」

パンダ「うるっせえええ!!ったく、仕方ねぇな、手ぐらい振ってやるよほら」

幼女「あー!!てふった!!てふった!!」

パンダ「まあここまで長いことパンダに構ってくれた子供はお前が初めてだからな。サービスしてやるよ」

幼女「かわいいねパンダさん」

パンダ「当たり前だろ。わざわざ日本が金を積んでまで招くパンダさんだぞ。プリティに決まってんだろ」

幼女「ねーおかあさん」

パンダ「おう?そろそろ次か?いや別に寂しくないけど。よそに行ってくれたらパンダさん心置きなく昼寝出来るし。つーか眠いし。瞼と瞼がフォーリンラブだし」





幼女「あのパンダさん、なんでおはなしできるの?」

パンダ「えっ」



パンダってストレスたまる職業だなと思ってむしゃくしゃしてやった
反省はしている

今日が最終日か…利用してくれた人がいて嬉しい
ところで版権部門、見送りを検討しているんだが意見きぼんぬ

お祭りは終わりという事にして、ただの短編置き場という事にすればいいのかもな

次、投下します

タイトル    男「三十年経ったからだよ」


男「今日で僕達も50か、早いもんだな」

男2「あぁ、若い頃は年月は経つのが早いなんて訳知り顔でいう年寄りを
「馬鹿にしたものだが・・・・・・」

男「自分がなってみると、言いたい気持ちもわかるな。いや年月は経つのが早いよ」

男2「今度は若い奴に馬鹿にされる立場になったわけだ」

男「いや、めでたいね」

男2「むなしくもある。しかし、なんにせよ三十年来の旧友とこうして50歳の誕生日を」
「祝えるのは幸せだな。もう疎遠になった人ばかりだから」

男「そうだね。いや、この年になると、持つべきものは友人という言葉が沁みるよ」

男2「全くだ。・・・・・・と、乾杯がまだだったかな」スッ

男「・・・・・・ははは、いや昔はグラスが割れんばかりにぶつけたが」スッ

男2「今は、かすかに音が響く位がちょうどいいね」

男・男2「「・・・・・・乾杯」」・・・・・・チン
グイッゴクリ
男2「いや、近頃じゃ女房に飲む量を減らされて思いっきり酔えるのは久しぶりだよ。」
  「・・・・・・どうした?お前もやれよ」

男「・・・・・・」

男2「なんだなんだ、いきなり黙って。まさかガンになったとかそんなのじゃないだろうな」ハハハ

男「違うさ。ただ、昔を思い出してね、感慨に耽ってしまってさ」

男2「なるほどな、まぁとにかく飲めよ」
グイッゴクン
男「いや、すまない」

男2「しかしそうか。三十年か・・・・・・。特にお前なんて○子さんを・・・・・・あ、すまん」

男「いや、いいんだいいんだ。あいつが逝ってから五年。」
 「確かに昔の事ばかり思い出しているよ」

男2「でも、息子さんもいるんだろ?年、いくつだっけ?」

男「もう22さ。就職活動をひいひいいいながらやってるよ」
 「お前の所は娘さんだったかな?」

男2「ああ、中学と高校が一人ずつ。いや、順調に嫌われつつあるよ」

男「ははは、ウチのもそのぐらいの頃は反抗期で手がつけられなかったよ」
 「今は少し落ち着いているがな」

男2「なんというか、こっちはオシメもかえてやった事があるっていうのに・・・・・・」

男「ははは、僕らも両親にそう思われていると思うと、むずがゆいよ。」
 「あ、俺が注ぐよ」トポトポトポ

男2「いや、本当に時々若い頃に戻りたくなるよ。何も考えずに馬鹿やってれば」
  「良かったころにさ」

男「お前と○○先輩は特に好き勝手やってたからなぁ。」
 「その分そういう気持ちも俺なんかより強いか」

男2「○○先輩か。懐かしいな。ひどい人だったなぁ。」

男「一緒に無茶やってたくせによく言うよ。あぁ、そういえば昨日○○先輩にあったよ」

男2「へぇ、どうだった?」

男「いや、結構なおじさんになってたよ」

男2「それをいうなら俺達もだろ。でも、そうか。確かにあの人が老けるのは想像できないな」

男「そうだろう?実は流れで飲みにいったんだよ」

男2「ほぉ、どちらかといえば不仲だったあの人とお前が。」
  「30年も経つと関係も変わるもんだなどんな話をしたんだ?」

男「昔の話とか、○子の話とかさ。ちょうどこんな風に酒飲みながらしたよ」

男2「あの人酔ってたか?」

男「いや、そうでもなかったな」

男2「やっぱり若い頃みたいにはいかないか。昔はすごかったが」

男「というかさ」

男2「ん?」

男「のたうちまわってた」

男2「ん?もしかして、病気か何かか?」

男「病気かどうかはわからん。毒飲ませたからな」

男2「毒?おいおいお前さっきからなにいってるんだ?」

男「直にわかるさ。お前にも同じものを飲ませたからな」

男2「おいおい・・・・・・変な冗談よせよ」

男「お前と○○先輩はホントに無茶やってたからな。」
 「○子の事もそういう無茶の一つだったんだろ」

男2「何で○子さんが出てくるんだ?さっきから全然話がみえん」

男「しらばっくれるなよ。もう○○先輩からも裏はとれてるんだ」
 「昔○子を酔わせて二人で犯したってさ」

男2「な・・・・・・おお前でたらめいうのもいい加減にしろよ」ブルブル

男「手足、震えてきたか?そういう薬だからな。もうすぐだぞ」
 「それでさ、お前ら○子が忘れたと思ってたんだろ?覚えてたんだよ、はっきりと」

男2「嘘だろ?もう前もわからないぐらいベロベロだったし・・・・・・」

男「自白したな。あいつそれ以来すっかり暗くなってな。一時は自殺未遂までおこしたんだ」

男2「そ、そんなそぶりは・・・・・・」

男「そりゃ、そうさ。あいつ自身無かった事にしたがってたからな。」
 「外でそんな顔をみせるわけない。結局あいつは死ぬまでその事を、拭いきれなかったよ」

男2「いや、それは・・・・・・でも今更」

男「○○先輩もそういってたよ。今更、今更って呪文のようにさ」
 「医者が言うんだよ。奥さんに生きる力がもっとあれば長く生きられただろうってね」
 「はっきりいうぞ。お前が、○子を殺したんだ」

男2「そんなわけないだろ!こじつけもたいがいにしろ!ウッ・・・・・・」ふにゃあ

男「・・・・・・体、もう全然力入らないだろ?それが直に苦しみに変わっていって、死ぬ」
 「よかったな、仲良しの先輩と同じ死に方だ」

男2「こんな、事、して、警察が・・・・・・」

男「でもお前は死ぬ。俺には十分だ」

男2「・・・・・・なぁ、ちょっとした出来心だったんだよ。許してくれよぉ」
  「よくある事じゃないか、なぁ許してくれよ、頼むよぉ」

男「いや、命乞いする様までそっくりだな。お前ら本当に仲良しなんだな」

男2「お前、ふざけやがって、三十年も前の事じゃねぇか。それを今更」

男「三十年たったからだよ。だから許せないんだ」

男2「・・・・・・なぁ、息子さんもよろこばねぇよこんな事」

男「息子には伝えてあるよ。納得してくれたよ。息子も○子を慕ってたからな」
 「わかるか?お前のしたことはそういうことなんだよ」

男2「・・・・・・なんだよそれ、狂ってるよ親子共々」

男「・・・・・・ところで薬効くの遅いだろう。疑問におもわないか?なぜまだ死なないのかって」

男2「は?」

男「そりゃそうだ、毒なんていれてないからな。お前が飲んだのは」
 「ただの睡眠薬だよ」

男2「どういう事だ」

男「おいおい、まさか息子の人生まで台無しにして人殺しするわけないだろう?」

男2「おまえ・・・・・・ふざけるなよ?人生、めちゃくちゃにしてやるからな」

男「ふざけてないよ。もうおねむみたいだから最後に言っておくが」

男「二度と笑うな」

男2「なに?」

男「お前の笑顔は○子を殺して得た笑顔だ。二度と喜ぶな。」
 「お前の喜びは○子を殺して得た喜びだ。子供達の成長を祝うな」
 「その子供達は○子を殺して得た子供達だ」 

男2「・・・・・・」

男「わかったか?これから俺の影に怯えてこそこそ隠れて暮らしやがれ」
 「ヘラヘラしてやがったら、今度こそぶっ殺してやる。いいか?娘達もだ」
 「○子と同じように犯してやる。お前の目の前でな。わかったか?」

男2「なんで・・・・・・こんな、もう三十年も経ってから・・・・・・」

男「何度も言わすなよ」

男「三十年、経ったからだよ」
 「じゃあ、おやすみ」
                                      終わり

終わりです。
おじさんが書きたくてやりました。

すまん、漏れ

短編置き場で再利用してくれてもいいんだが、その場合はもう終わった企画だからsage進行をお願いすると思う
→期間を儲けた企画に過ぎないからずっとあがってるのはあまり良くはない
→上にないと見る機会は減る

から、短編総合が欲しければ再利用より立て直しの方がいいと思うんだが
一スレ立てたら使いきらなきゃいけないわけでもないんだし

ただ短編総合が需要ありそうなことは判明したから、短編総合を設けるのはいいと思う
とりあえず版権は今夜始めるから、短編書くなり意見書くなりしててくれ

最終的に短編総合にしちゃったら企画で分けた意味なくね?
俺はこっちはオリジナル短編置場にして、版権部門が終わったら
そっちを版権短編置場にしちゃったらいいんじゃないかなって思うんだけど

終わった企画だからって遠慮する必要もないと思うんだよね
短編置場になったらなったで、そういう役割のスレなわけだし
今までの様子を見るに投下時以外頻繁に上がりもしないから邪魔ってこともないだろうし

俺は>>229の意見に賛成かな。
そもそも総合って何するんさ?

祭りの最後に投下します

地の文ありだから駄目な人は回避プリーズ

       友「……お幸せにねっ」

友「……はぁ」

私は男くんが好きだ。

理由もきっかけも良く分からない、でも好き。その気持ちだけは確かだと言える。誇れる。胸を張って、自信を持って、心の底から。

ただひとつ、問題がある。

友「告白…………」

私は人付き合いがあまり上手ではない。人と話すのもあまり得意ではないので、いつも無口になってしまう。そんな私としては、男くんと友達になれただけですごいことなのだ。

そんな私が告白。愛の告白。

いつまでも友達としての関係のまま、ぬるま湯い関係のままでもいいんだけど。私だって女の子だ。好きな人と付き合いたい。

けど、そうなるためには告白しなきゃならない。まさか男くんの方から告白してくるなんてこと、あり得ないし。

だから、私は今悩んでいる。猛烈に壮絶に激烈に。

友「男くん…………好き……」

次の日

友「おはよう……男くん」

男「おはよー、友ちゃん!」

男くんだ。正直、男くんと挨拶するだけで心がぽかぽかする。

友「男くん……今日はちゃんと宿題やってきた?」

男「あっ! やべっ、やってねぇ! しかも数学じゃん、先生めちゃくちゃ怖いのに!」

男くんはめんどくさがりで、宿題とか全然やってこない。今、やべっとか言っていたけどきちんとやってきたことは一度もない。

男「友ちゃんゴメン! 写させて!」

友「まったく……男くんは……」

まったく、とか怒っているふりをしているけど、本当はうきうきしている。

友「しかたないから……見せてあげる」

こんな言い方しなくてもいいんだけど何となく。こういうのツンデレって言うんだっけ。よく知らないけど。

男「うおー! ありがと友ちゃん! 助かったぁ」

友「えへへ……どういたしまして……」

昼休み

男「ふいー、友ちゃんのおかげで何とか助かったぜ。ホント頼れるなぁ……頼れる……」

……ん? 男くんが珍しく真剣な顔をしている。珍しく、だなんて失礼だけど。

男「ね、ねぇ……友ちゃん」

友「なに……?」

男「放課後、ちょっと体育館裏来て。相談したいことがあるんだ」

へ?

男「おっと、こんな時間だ! 早く購買行かないと売り切れちまう! じゃ、友ちゃんバイバイ!」

ちょ、えっ? 待って今のって、え?

放課後に? 体育館裏? 真剣な顔して言って?

もしかして、もしかして……告白……とか。

絶対あり得ないと思っていたのに。あり得るはずがないと思っていたのに。

友「期待して……いいの、かなっ……」

男くんと、両想い。

放課後

友「…………」

落ち着かない。

そわそわしていて、きょろきょろしていて、私、今最高に挙動不審だ。

リラックス、リラックス……私。

男「あ……友ちゃん、ごめん待たせちゃって」

友「……ひぅ!」

変な声が出た。とはいえやっと男くんが来た。

友「そ、それで……話っていうのは……」

男「うん…………」

やけに勿体ぶる。私も緊張してしまう。

男「話って言うのは」

男「……俺、幼馴染ちゃんが好きなんだ」



友「……………………え」

男「それで……付き合いたいんだけど、どうしたらいいのかアドバイス貰いたくって」

なんだ。

男「いつも頼れる友ちゃんならいいアドバイスくれると思って」

なんだ。何が告白だよ。私の早とちりじゃない、勘違いじゃない。大体『相談』って言ってたんだから、気付こうよ私。

馬鹿、阿呆、間抜け。

友「うん」

男「ありがと! さすが友ちゃん頼りになる!」

何を言ってるんだ私。何で断らないの。

男「告白ってラヴレターか、直接かどっちがいいのかな? それともメールとか?」

友「そうだね、告白。女の子だったら誰でも、直接がいいと思うよ?」

おい、私の口。どうしたんだ。何を言っているの。

こんなにも胸が痛いのに。こんなにも息が苦しいのに。こんなにも心が辛いのに。何を言っているんだ。

男「そっか! なるほど!」

こんなにも、こんなにも悲しいのに。

男「で、これとかさ……」

友「うーん、それはね……」

考えがまとまらない。それなのに私の口は勝手に動く。するすると、ずるずると。

男「いやぁ、友ちゃんは本当に頼りになるなぁ……」

友「別にそんなことないよ……」

その後も、帰る時間になるまでいくつかの話をした。残酷な恋の話を。

何を話したかなんて、思い出したくもない。

友宅

友「…………ぁ」

あんまりだ。

友「……う、ぁぁ……」

いくらなんでも、こんな……。

友「うぐっ、うわぁぁ……ひぐっ……」

胸が締め付けれられる。

友「おと、こくん……うぅぅ、ぁぁぁあああぁぁぁ」

気持ち悪い。気持チ悪イ。キモチワルイ。

告白も、ぬるま湯い関係も、何もかも終わってしまった。

友「すきだっ、たのに……だいす、きだったのにっ……」

想いを伝えることもなく、終わって。

友「おとこくん、っ……うぁああぁぁぁぁああああっ……」

私がいつまで泣いていたかは、よく、覚えていない。

翌日

友「…………ん」

朝だ。いつの間にか寝てしまったみたい。

友「……うぐ、っ」

一晩中泣いたものの、心の中は整理出来ていない。涙はもう出ないけど。

友「……学校行かなくちゃ」

どこか身体と精神が切り離されたような気持ちのまま支度を済ませると、家を出た。

友「………………」

外の景色はなんだか色褪せている。

曇って。

涸れて。

尽きて。

魅力は無くなり、価値は失くなり。


友「失恋……しちゃった」

学校

友「…………おぇ」

お弁当が全然食べられない。ただでさえ、男くんに、小さいお弁当と言われていたのに。

ぐるぐるぐにゃぐにゃ気持ちが暴れて、授業なんて頭に入ってこなかったし。

友「…………ふぐっ」

友「うぁぁ……ぐぅぅううぅっ……」

今日も男くんと少し話したけど、あんまり思い出せない。

心が思い出すのを拒んでいるのかもしれない。あまりにも辛すぎて。

友「う……ぁぁっ…………」


そんな生活は、何日も続いた。

友「…………」

以前に増して、無口で暗い子になってしまったせいで、最近先生に心配される。理由は、ただの、失恋だけど。

男「……あー、友ちゃん?」

友「男くん…………どうしたの……?」

男「いや、今日また放課後いいかなーって聞こうと……てか、大丈夫?」

男くんは純粋に、本心から心配してくれている。それが逆につらい。

友「ううん……別に、大したことないから……」

男「なら、いいけど」

友「それより、放課後は平気だよ……」

男「じゃ、ホームルーム終わったら教室に残っててね」

何でか分からないけど、男くんの頼みは無意識にきいてしまう。断らない。

断れない。

放課後

ぼぅ、っと魂が抜けたような私を、何人か不審がってみてきたけど、まぁどうでもいいや。

友「…………」

男「みんないなくなったね」

友「そうだね…………」

男「友ちゃん……」

男「俺、今日幼馴染ちゃんに告白する」

友「…………っ」

胸を抉られるような悲しさと、やっと解放されるという安堵が混ざって変な気持ちだ。

男「友ちゃんにアドバイスを受けていろいろ自信がついたんだ」

男「友ちゃんのおかげだよ、ありがとう」

なんて言えばいいんだろう。頑張って?

もう疲れた。

男「結果は……明日また、友ちゃんには手伝ってもらったから伝えないと悪いから」

それじゃ、と男くんは緊張した顔で教室を出て。

友「ねぇ、男くん!」

私は男くんを呼びとめていた。それも、私とは思えないほどの大きな声で。

男「何?」

友「男くんは……」

友「男くんは、絶対に振られちゃうって分かってても告白するの?」

男「うん、振られるんだとしても僕の気持ちは本物だから……それはきちんと伝えたい」

即答。

でも、その答えでちょっとだけ、本当にちょっとだけなんだけど……

心のもやもやが晴れたような気がした。

友宅

友「想いは……本物」

男くんはそう言った。言いきった。

友「私だって……」

私だってこの気持ちは本物だ。男くんが大好きだ。

友「よし!」

心が決まった。

今や視界は透き通ったガラスのようにクリアだ。


友「明日、男くんに……!」

翌日

友「…………」

男「あ! 友ちゃん!」

ニコニコだ。太陽のように輝く男くんの笑顔は、よりキラキラしていた。

きっと、いい結果だったのだろう。そうおもうと少し心が痛いけど。

友「どうだった?」

男「付き合える事になった! ありがとう! 友ちゃんのおかげだよ!」

友「そう……」

私のおかげ、だなんて、すごく皮肉が利いている。別に男くんはそんなつもりないんだけど。

友「じゃ……私のお願い、聞いてくれる?」

男「いいよ! 何でも言って!」


友「男くんのことが大好きです」

友「私と付き合ってください」

男「え」

驚いている。目が点になって、白黒して。

友「…………」

そりゃあそうだろう。付き合えたと言った直後に付き合ってだなんて。

でも、男くんはすぐに真剣な顔に戻った。

男「俺には好きな人がいるから、君とは付き合えません」

それは真摯な言葉で。

友「そっか……」

友「ありがとう、ちゃんと振ってくれて」

すっぱりと、綺麗に。

涙が零れるし、とても悲しいけど、

おかげで私は乗り越えられた。

男「あの……その、ごめん」

断ってごめんなのだろうか、それとも、相談してごめんなのだろうか。

どっちなのか、分からないけど。

友「男くん!」

男「何……?」

最後に一つ。


友「お幸せにっ!」


私の恋は終わった。

でも、不思議と後悔はしていない。


~fin~

駆け足になったかな?

なんにせよおしまいです

>>229
>>232

おk、分かった
昨日まで付き合ってくれてありがとう
祭りは一旦幕引きにするが、使いたい香具師は好きに使ってくれ

企画は終わったから企画酉として顔を出すのはこれで最後にするよ
短編置き場でも初心者練習でも大歓迎だ

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