[R-18] 勇者「仲間とイチャイチャしたいから旅しよう」 魔物使い「にー!」 (796)

前スレ
勇者「魔王倒したけど仲間とイチャイチャしたいから旅しよう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416709574/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422341404

人物紹介

勇者
つよい

女騎士
エロい

僧侶
エロい?

盗賊
未開発

魔物使い
エロい?

>>1
おっぱい好き、看護学生、童貞、職業バーテンダー

あらすじ

勇者が仲間の女の子をハメまくり
幼女が連れ去られた
助けよう


成り行き
エロは減らしてイチャイチャを増やしていく、かも?

勇者「選べ」

従者「ぐっ……外道が!!」

勇者「世界を救った勇者に向かって外道とはひどいなぁ」

勇者「そうだ、ひとつ聞いておくわ」


俺はひとつ、棍棒を取り出す
その見て呉れは先端になるほど太く、全体に棘がびっしりと生えている

これで殴られたらひとたまりもないだろう
もちろんこれを中に入れたらどうなるか、想像もつかないほどである


勇者「あんたって、処女?」

勇者「選べよ、ほら」


従者の顔はすでに恐怖で顔面が蒼白し視線も定まらず脂汗が額に滲んでいる
呼吸は浅く、しかし尋常ではない速さで換気がうまく行えないのだろう、知らず知らずのうちに酸欠となり正常な思考が出来ない


勇者「選べ選べ選べ選べ選べよおおおおお!!!!」

勇者「さぁ! ほら! はやく!」

従者「……っ」


口をパクパクさせながら涙をボロボロと流す従者に容赦はない


勇者「選べないんだ……じゃあしょうがないよね」


俺は手にもつ棍棒をちらつかせ、従者の下腹部のあたりへ近づかせる


勇者「これが最後だ、3秒以内に答えを聞かせろ」

勇者「3……2……1……」

勇者「選べ」



従者「>>8

①案内する

②屈しない

1

従者「分かった! 分かりました! 案内します!!」


最早絶叫である
目の前に死よりも恐怖となる対象があるのだ
そりゃそんな恐ろしいものは避けたくなるのも当然だろう


勇者「そうか~いや~分かってくれてよかったよ」

勇者「これから仲良くしようぜ従者ちゃん」

勇者「まぁでも」

勇者「嘘ついたら……お前の想像以上のものが待ってるから覚悟しろよ?」


瞳孔が開き、息をするのも忘れた従者がおそるおそるこちらを見てくる
うーん……これはたまらんですな


勇者「なーんてな、従者ちゃんがそんなことするわけないよな」

従者「………」

勇者「よーしじゃあ案内よろしく」

従者が廊下を先導し俺を案内する

広間を抜け、玄関の前で止まる


勇者「どうした?」

従者「少々お待ち下さい」


従者が玄関のドアのカギを開け、閉め、また開ける
何をしているのか、理解できず、怪しい行動を見せれば即座に対処できるよう剣を構える


従者「開け」


従者の身体を光が纏い、その光が四散、謎の魔法を発動させると玄関がひとりでに開く
開いた先に見える光景は外の世界ではなく、建造物の中なのであろう、薄暗いコンクリート製の壁が続く


従者「さぁ、こちらへ」

勇者「………」

謎の建造物の中を突き進む
中はまるで人の気配が無く、ただ広い廊下が長く続く

歩みを進めるとどこからともなく壁に火が灯り、また火が、その先にまたも火が、そしてやはりまた火が、誰が操作したわけでもなくついていく


勇者「不気味なことこの上ないな」

賢者「私もあまり入りたい場所ではありません。この先は一本道で奥におそらく賢者様はいらっしゃいます」

勇者「へぇ……」

勇者「ところでさぁ」

従者「はい?」

勇者「この尋常じゃない殺気はなんなの」

従者「殺気…ですか?」

従者「私にはよくわかりま


従者が次の言葉を発することはなかった

身をかがめた俺の目の前に先まで従者の顔だったものがぼとりと落ちてくる
目は見開き、まだ口は言葉を紡ごうとしていたのだろう、半開きのままである


しかしそんなモノを見ている余裕など、ない

目の前には明確な殺意をもった敵がいる


その姿は少女そのもの
異様なのは皮膚は魔力を帯び過ぎたがために赤く変色し、目は見開き眼球は真っ黒
そして少女の小さな手に握られるは自分の身長の倍以上はある大きな半三日月型の鎌

勇者「誰だ、お前」

少女「あっ……あぁぁ……うあぁぁ……」

勇者「名前は、なんだ」

少女「か……あっ……ぐぁ……」


その金髪でおさげをした子は名前を名乗らない
いや名乗れない
人間なのか魔物なのか区別はつかず、自我も崩壊している


勇者「お前は……消娘か?」

少女「ぁ……あぁ……ぁすけテ……」

勇者「……任せろ、絶対に助け出してやる!」

間合いを測る、なんて甘いモノはなかった

瞬きをする一瞬さえなく消娘が肉薄する
掴めば折れてしまいそうな細うで1本で大きな鎌の一撃を繰り出す
狙うは勇者の首

しかし勇者は後ろへ一歩跳び退き、初激は空を切った

それなら、と少女は左手で柄尻を握り切り返しの逆袈裟の追撃

それも勇者は横へ半身ずらすことで回避し避ける


圧倒的な速さから繰り出された消娘の二激を一片の無駄もなく回避して見せた勇者に消娘は一瞬たじろぐ

戦いにおいて殺し合いは必然
どちらかが死ぬまで戦うのだ

しかし殺し合いの呼吸の中で殺さずに相手を止めるのは、敵を殺すことよりも困難を極める
だが今の勇者にはそれが求められている

相手は依頼主のまさに依頼目的である子供

殺さず、しかし無力化させなければならない



勇者は消娘の鎌の方へ飛び込む
大きな獲物であるデスサイズは一度振るえば脅威だが細かい動きに弱く、まして刃と逆の方へ回れようものならなす術がない

そう考えた勇者は刃の裏側へ回り込み剣を構えるが消娘のバックステップと同時に繰り出された一薙ぎで防がれる

交えた鎌を勇者は離さない
獲物を引きもどそうとする消娘の鎌上に剣を滑らせ動きを封じつつ手を狙う


それに気付いた消娘は柄から手を離すと同時にこちらに指をさす
指先からの車線上から横に飛び退いた瞬間、空間が爆散した

爆発魔法の直撃は免れたものの爆風に煽られ体勢を崩す
その間に消娘は左方向に回り込んでの大きな横薙ぎ

受け切れないと判断した勇者はガードした勢いに身を任せ後方へ大きく飛ぶ

消娘の猛攻は止まらない

横薙ぎの勢いはとまらずそのまま回転、竜巻を発生させる


空気の震えからその竜巻の鋭さがビリビリと伝わってくる


勇者「そいつぁやべえな!」


勇者は魔力の剣を精製
円を描くように周るそれらは一糸乱れぬ動きで竜巻を指す

勇者が剣を掲げると同時にそれらは一斉に放たれ爆進する


強大な魔力による剣が竜巻を捕え、無力化させ、爆発を起こす


爆煙から脱出してきた消娘は既に目の前にいた勇者の動きに反応しきれない

勇者のいかづち斬りが一閃

消娘の軽い身体を吹き飛ばし、デスサイズの柄が真っ二つに斬


追撃は、しない


その場に立ち止まった勇者は剣を持たない左手を伸ばす

直後、薄暗かった建物が白む
振動で大きく揺れ、轟音でもはや聴覚は使いものにならない


その轟音をもたらしたのは雷光魔法ギガデイン


白煙昇る先には力なく倒れ込んだ消娘がいた

斬撃による物理攻撃ではおそらく絶命させてしまう

しかし生半可な魔法では、強大な魔力による障壁が展開されてるであろう消娘を無力化出来ないだろう

悩んだ末の雷光魔法だったが功を奏し気絶しているもののしっかりと呼吸と心拍はあった


いますぐに帰って親御さんを安心させてやりたいが目的は魔物使いの奪還

消娘を拘束し俺は先へと進む

おやすみなさい
エロはしばらくないかも……

バトル書きたいとかいいつつ、いい戦争シーンが書けなかったファーーーー

重々しいドアを開ける

大きな空間の部屋にはぽつぽつといくつかの円筒型のカプセルが横たわっている

カプセルのひとつに近づき、覗きこむ


勇者「おいおいおいやっぱりかよ……」


決して期待を裏切ってはくれなかった

その人が入れそうな大きさのカプセルの中には、橙色の水で満たされており、その中には子供が1人

ただし先の消娘と同じように皮膚色は大きく変化している

この橙色の水は高濃度の魔力が含まれており、それに晒され続けることで魔物に近い半人間となっているのだろう


勇者「なんてことしやがんだよおい……」

賢者「こんなところまでご苦労様です勇者さん」

勇者「この子たちをこうしたのはあんたか」

賢者「はい♪」

勇者「魔物使いを攫ったのもあんたか」

賢者「その通りです♪」

勇者「あいつはいまどこにいる」

賢者「さぁ? 捕まえて無理やり聞きだせばいいのd」


賢者がすべてを言い終える前に俺は既に賢者へと斬りかかっていた


賢者「喧嘩っ早いですね、勇者さん」

勇者「……」


勇者は驚愕していた
斬りかかる直前まで賢者は微動だにしなかった
確実に斬れると確信していた。しかし結果は目にも負えぬ速さで賢者は俺の後ろへ回っていた

かすり傷ひとつ追わずに平然とそこに立っている

脂汗が額から滲んでいた

賢者が魔法を使った様子はない

では魔法ではないならどのような方法を使って避けたのか?

単純に身体能力で?

もしそうだとしたら


勇者「(勝ち目は…ねえな)」


賢者「安心してください、まだ魔物使いちゃんにはなにもしていません」

賢者「ですが……あの子ならきっと素晴らしいことに……うぅ、うふふ……あははは……」

勇者「あんた、子供を魔物に変えてなにがしたいんだ?」

賢者「聞きたいのですか? あなたには理解の出来ない話だと思いますが」

勇者「なら、別にいい」


再度賢者へと斬りかかる
正真正銘全力の踏みこみ
常人では目にも見えぬ速さ、達人でも身体が動く間に斬られるであろう神速

だがしかしやはり手応えはない


賢者「まぁ聞いてください」

勇者「話す気マンマンなんじゃねえか」

賢者「私たち賢者は予知夢を見ます。神からのお告げと言っても過言ではありません」


ザンと剣が空を斬り裂く


賢者「そこで私は知りました」


剣は無情にも


賢者「隣国が戦争をしかけてくるということを」


空を斬るばかりで


賢者「なら、それまでに戦う兵器を用意しておくのは当然のことではありませんか?」


賢者に刃が届くことはない

勇者「あんた、頭湧いてんのか?」

賢者「ふぅ……まぁやはり理解はされないものですね」

勇者「まず子供は」

勇者「兵器じゃねえだろうが!!」


疾風の如きハヤブサ斬りを見舞う
が、やはり剣は賢者へ届くことはない


賢者「……そんなことは分かっています」

賢者「子供は、兵器なんかではない」

賢者「大人であっても、子供であっても、人間であって魔物ではない」

勇者「ならなぜ、そんなことをする?」

賢者「大を救うために小を切り捨てるのは、いけないことでしょうか?」

至極狂言

だがそんな埒外なことを言う賢者の目は、真剣そのものだった


賢者「誰にも理解されないでしょう」

賢者「いや、理解などしてほしくはないです」

賢者「悪者は私だけでいい」

賢者「実験台にさせたこの子たちには……償っても償いきれないものでしょう」

賢者「それでも私は、この街を守る」

勇者「………」

勇者「隣国が戦争をしかけてくるというのは、確実なのか?」

賢者「確実です。 私は腐っても賢者ですよ?」

勇者「そうか……」

勇者「だとしても、だ」

勇者「俺はあんたを止めなきゃいけねえ」

勇者「今目の前で化け物にされようとしいる子供を、魔物使いを、助け出さなきゃいけない」

勇者「そのために、あんたを斬るッ!」

何度目かの斬りかかり

しかしやはり剣は空を舞うのみ

違うのは目の前に豪火が突如として出現したこと


勇者「ッ?!?!」


避けることなど叶わず豪火に身体を焼かれるがすぐに脱出

しかし脱出した先には氷の剣山が勇者を貫かんと萌出する

ギリギリのところで横に避けつつ避けきれないものは剣で叩き折り、やり過ごした

魔法が突如として出現するこの状況
そして知覚出来ないスピードでの賢者の高速移動

勇者は1つの結論にたどり着く

勇者「お前、時を止められるのか…!」

賢者の顔がニヤリと歪む


賢者「ご名答です勇者さん」

賢者「さすがにここまで使えば分かりますよね」

勇者「あぁ……それ以外に考えられねえわ」

勇者「ていうか……そんなすごいもん使えるならあんた1人で敵国くらい壊滅出来るだろう」

賢者「あぁ…それは無理なんですよ」

賢者「時を止められるのは10秒のみ、効果範囲もそう広くはありません」

勇者「へぇ……手の内をそんな簡単にバラしていいのかよ?」

賢者「えぇ、問題ありませんよ」

賢者「だって」


賢者「負けませんから」

勇者「まったく……舐められたもんだ」

賢者「ふふ、あなた1人に勝ち目はありません。 大人しく引き返していただければ何もしないと約束しましょう」

勇者「それはあくまでも、俺にはなんだろ?」

勇者「もう一度言う。 魔物使いはどこにいる?」

賢者「全くしつこい人ですね、モテないでしょう?」

賢者「あの子はこの奥で眠っていますよ」

賢者「その、カプセルの中でね」

勇者「………」

勇者「ひとつ、お前は勘違いしているな」

勇者「俺は……モテる…!!」

何度目かの正直
真正面から斬りかかる
いや斬りかかろうとしたその瞬間には既に魔法使いの姿はない

代わりに目の前には灼熱の業火
だがそんなものに構いはしない

業火に身体も髪も焼きつくされ悪臭が鼻につく
悪臭が毒であるかのように粘膜と気管を焼き尽くし、激痛のために叫び声をあげそうになるがそれすら構わない

時を止めている間に後ろへ回り込んだ賢者へと馬鹿正直に斬りかかる

がやはりこれも認知出来ない間に逃げられ、またも灼熱の業火に身を焼かれる


勇者「っ……! あぁぁッ!!!」


鋭さを鍛えに鍛え抜いたただの斬撃、それは常人ではただの心地よい風にしかならないが達人の域を超えた者のみそのそよ風は力の籠もった殺人の風となる

賢者はそのそよ風を、死の剣圧と知っていた
知らぬ者であれば気付かぬうちに身体を真っ二つにされて絶命していたであろう
しかし賢者は避けた

そこまでは勇者の予想の範囲内

避けられることを前提に放った一振りの間に猛烈なダッシュの用意をする

案の定避けられ、移動したその先へ勇者は一本の矢となり刺突

だがやはりその剣先が賢者の身体を斬り裂くことは叶わない


お返しといわんばかりの業火球が2つ、前と後ろから勇者を挟みこみ、爆炎の渦へと巻き込まれた

賢者「あなたでは勝てないと言っているのです。いい加減に諦めてください」

勇者「お前こそな……分かっているんだろう?」

勇者「お前は負けることはない。 だが、俺に勝つことも出来ない」

賢者「………」

勇者「いくらあんたの魔法がすごくて並みの人間なら塵と貸すものだとしても。 俺には勝てない」

勇者「いくら時が止まろうと、その間に身体を焼き尽くされようと、俺の動きは止まらない」

勇者「あんたこそ、諦めたらどうだ?」

賢者「………まったく……厄介な人ですね本当に」

賢者「では、我慢比べといきましょうか」

賢者「あなたが痛みに根を上げるのが先か、私が油断し斬り裂かれるのが先か」

直後氷の刃が出現し俺の両肩を貫く

今まではカウンターとして魔法が使われていたが今回はあちらの時を止めてからの先制攻撃
油断していた……もろに攻撃を喰らい、そして氷の槍に肩の動きを止められる


賢者「ほーら、もう逃げられません」


さらに大小様々な氷の刃が出現し次は両下肢あちこちを貫く


勇者「ぐっ…!」

賢者「この程度で痛がっていはいけませんよ? まだまだこれからではありませんか」


賢者が時を止めず魔法を詠唱すると大地が振動する
俺の前方の大地が盛り上がり、破裂するように隆起し、動きを完全に封じられ無防備となった腹へと飛び込んでくる


勇者「がはっあぁ!!」


大地の質量と勢いの暴力は内臓をグチャグチャにかき乱し、求心性神経の刺激は脳へとうるさいほどの悲鳴を叫ぶ
が、それもすぐに再生しうるさかった痛覚も元通り平穏なものへと変わる

賢者「諦めてくれれば」


大地の一撃が俺の顔を潰す
顔も原型をとどめずもちろん脳もすべて衝撃でまき散らされる


賢者「解放しますよ?」


再生した俺の顔の眼前には氷の槍


賢者「答えは?」


目と鼻の先、少しでも顔を前に出せば鋭く尖った先端に着く位置


勇者「……ありえねえな」

賢者「残念でなりませんよ」

勇者「があああああああああ!!!!!!」


眼球は治って貫かれ、治っては凍り、治ってはほじくられ、治っては抉られる

もはやそれは痛みというには表現出来ないもの

狂うことすら許されないこの場では生きていることこそ地獄

かつての仲間が残してくれた不死の回復アイテムは身体も心も壊させることはない



勇者「はぁ……はぁ……」

賢者「次ですね」


賢者は魔法を唱える
魔法によって描かれた光り輝く召喚陣の中かから、おびたたしい数の髪切虫が出現する


賢者「まぁ……早く諦めるのが身のためですよ?」

虫が体中にまとわりつく
最早黒で埋め尽くされた人形のように虫という虫が身体を包み込む

皮膚は噛み切られ血すら甘い蜜を見つけたかのように吸い尽くされる


やがて皮膚が無くなれば全身の穴から虫が入り込む
耳から鼻から眼窩から口から陰部から肛門から

身体の中ですら食いつくされ、血管の中を虫が泳ぎ回る


だが食われたそばらから再生されるため、真の意味で食いつくされることはなくただただ虫が身体の中で蠢くのを耐えるしかない
いや耐えるなどという次元の話ではない

ただ食われるのを感じるしか出来ない

賢者「虫に身体を掻き回されるのはどんな感じなんですか?」


虫をすべて消した賢者が汚物を見るような目で見てくる


勇者「最高の気分だ……あんたには分かりもしねえだろうよ」

賢者「そうですか」

賢者「では魔物使いちゃんに今度聞いてみましょうか」

勇者「なに……?」

賢者「きっと……最高の叫び声を聞かせてくれますよ?」

その一言は俺を奮い立たせるには十分すぎる言葉だった

氷に目をほじくられ、蟲が身体を貪り心が折れかけていた自分の弱さに、そして賢者のふざけた一言にひどく腹が立つのと同時に再びこいつを殺してやろうと殺意が燃える


賢者「なっ……」


俺は氷が四肢を貫いていることなど構わずにただ力任せに脱出する
おかげで腕も足もブチブチブチという音を立てて引きちぎれるが構わない

ただ目の前にいる鬼畜野郎を真っ二つにしてやりたかった

踏みこみ、一閃


避けられ氷の槍が腹を穿つが動きを止めない


走り、一閃


やはり剣は空を薙ぎ、そして業火に身体を焼かれるが動きは止めないどころか鋭さを増す


跳び、一閃


残影すら斬ることは出来ず、空間爆破で身体がただの肉片と貸すが動きはさらに速まる


追いつき、一閃


賢者が驚愕の目を見せた気がした
一振りがようやく賢者を斬り裂くのと同時に時を止められ賢者は離脱した

勇者「分かったぜあんたの時を止める魔法の弱点を」

賢者「……ッ!」

勇者「あんたの時を止める魔法は万能じゃない。それどころか欠陥品だらけだ」

勇者「まずはあんたがさっき言った時は10秒ほどしか止められないということ」

勇者「ふたつ、時を止めるその魔法を連続で使用していると、時を止める時間が短くなっていくというもの」

勇者「今の連続攻撃でジリ貧になっていくあんだがなぜ、遠くに逃げなかったのか、そんなことこれしか考えられないからだよな?」

勇者「みっつ、時を止めるのも所詮は魔法だ。 俺が攻撃してくるのを確認してから頭の中で詠唱してたんだろうがその詠唱の一瞬は完全に隙となる」

勇者「つまりは……スピードと連続攻撃に呆気なく崩れ去るってことだな」

賢者「……全く……」

賢者「全く全く全く全くまったく!!」

賢者「すごい人ですよあなたは」

賢者「その通り、それらはこの時を止める魔法の弱点です」

賢者「いくら身体を魔法で使いもにならなくしてもすぐに回復されてしまっては足も止まらないですしね」

賢者「私にとって勇者さんは最悪の相手です」

賢者「ですが、私の武器はそれだけと思いですか?」

勇者「なに…?」


瞬間俺の身体が発火する
何事かと認知した瞬間に業火の炎に焼かれているのだとようやく認識する


勇者「くっ…!」


思わず飛び退き、逃げた先で地面に足をつけた瞬間、脚が凝結し動きを止められる


勇者「なッ…」


足が凍ったと分かった瞬間には頭の魔横で爆発が起こり、地面に叩きつけられる
すると目の前には賢者が出現し俺の頭を足で踏みつける


賢者「私のもうひとつの武器は…無詠唱無顕現を完成させたことなんですよ勇者さん」

それを聞いた俺には思わず背筋を冷たいものが撫でるようにゾクリとした

無詠唱無顕現とはつまり魔法の一連の流れを吹き飛ばした常識外れのことを言うのだろう

通常魔法というのは対象を認知し、詠唱、魔法が形として現れる顕現、そして対象にダメージや回復などを行う効果、という流れが存在している


しかし賢者のいう無詠唱無顕現というのは対象を認知した瞬間、詠唱も魔法の顕現も行わずに効果が現れるということなのだろう

なるほど確かにそれなら先ほどの認知出来ない魔法も納得出来る

現実にそんなことが可能なのかは受け入れられないが

なぜなら魔法の詠唱破棄というのは魔法を使う者にとっては永遠の課題であり、弱点であったからだ

その詠唱と顕現すらもスキップし通常と同程度の威力の効果を実現させるなど、魔法世界にとっては革命的すぎるものであった

長すぎた思考を中断し、踏みつけている足目掛けて斬撃

突如現れた物理防御魔法により剣が弾かれ、カーンという甲高い音が響く


詠唱もなしでそれまでに既に存在していたかのように現れた防御魔法を見れば、賢者の言っていることが嘘ではないと認識させられ、さらに追い込まれていると認識する
先ほどまでのご丁寧に詠唱をされてからの時を止める魔法に追いつくのですら精いっぱいだったが、この無詠唱によりもはや賢者を斬り裂くことは不可能という絶望的な状況に立たされる

賢者がこちらを見る

俺を視界に入れれば賢者は俺を知覚したことになる
その瞬間にはもう攻撃は俺へと当たっているのとイコールだ


こちらを見られるよりも早く飛び退くが空間が突如として爆発する
鳴り響く轟音と衝撃
その衝撃波は俺の左腕をただの肉片へと変化させ、肉片を変化させたと賢者に認識された瞬間には俺の右腕と頭以外は氷に閉じ込められ完全に機能を停止していた

眠い……寝ます

勇者「ぐぁっ!」


氷によって身体を拘束されるのを"見られる"
その瞬間には身体が衝撃を受け瞬く間に蒸発する

顕現せずに直撃する業火球の魔法をこちらは避けるなど不可能

ただ見られるだけでこちらは攻撃されてしまう


勇者「(不死でもなければやってらんねぇな……)」


蒸発したはずの上半身が瞬きの間に既に治癒し、出来る限りのスピードで賢者に挑みかかる


がその努力虚しく、賢者は後ろへ瞬間的に移動、それをこちらが認識した時には既に遅すぎる


足元が爆発し、吹き飛んだ先に氷の槍が身体を貫き、串刺しとなったところへ業火でさながら野営の際の獣肉にするように焼き尽くす


勇者「(不死でもやってらんねえわ!!)」

勇者「ライデイン!」


耳がもげるのではないかと錯覚するほどの轟音と衝撃

突如顕現した雷も、"顕現した"間に時を止められかわされる


勇者「ふっふっはぁっ!」


不可視の剣圧の連続を放つも
まるで見せつけるかのように横へ横へと瞬間的に移動し一発ずつ丁寧にかわしていく


ちっ、っと舌打ちをした瞬間に上空に氷の矢が数千と顕現する


それに気を取られた瞬間、後ろから強大な質量で打ちのめされた

勇者「がっあっ!」


顕現させた氷の矢に集中させ、見えない後ろからの予測できない一撃
それは心構えの出来ていない俺には強烈な威力を伝えるものになる


空中に投げだされたところへ氷の矢の嵐が吹き荒れる
一本一本が強烈な殺戮の雨

矢が俺の身体を貫通しては治癒、貫通しては治癒を繰り返す

もちろんその間も意識を失うことはなく痛覚は健在
地獄のような連続した痛みが永遠と続き、最後にまたも頭以外を氷で覆われ拘束される

賢者「これだけやってもあなたはまだ諦めないのですか?」

勇者「はぁ……はぁ……はぁ……」

賢者「しつこいですねぇ~いい加減私は飽きましたよ」

勇者「なに、いってんだ……俺はまだ……死んじゃいねえぞ…?」

賢者「死ねないのでしょう? なら残る手段は」

賢者「封印するしかないではありませんか」

勇者「……やってみろよ」


精いっぱいの強がりだろう、そんな勝ち誇った笑みを浮かべる賢者


勇者「……ぶちのめしてやんよ」

賢者「やってみなさい?」

勇者「ギガデイン!!」


先ほどまでのライデインとは格が違う勇者のみが使える超高等雷撃魔法
ライデインのような一筋の雷ではなく、これは上から降り注ぐ雷の嵐

薄暗い建物の中がまばゆく光り、耳どころか内臓までもが衝撃でグチャグチャになりそうになる


賢者「~~~~!!」


賢者が何をいったか、この轟音の中では聞き取れなかった


幾重にも張り巡らせた魔法防御の壁が一瞬にして粉々になり、建物もろとも賢者を光の中へと葬る

光にやられた目と、音で全く聞こえなくなった耳がようやく感覚を取り戻してくる

建物の壁もなにもかもが焼け焦げ、あたりは物音ひとつしない

しかし、賢者はまだ


立っていた



賢者「ぐ……はっ……はぁっ……!」

賢者「っ……おぇぇっ……」

勇者「女神が勇者のみに与える魔法だ、魔王もひとたまりもなかった魔法を受けてまだ生きてるとは、すげぇなあんた」


血の塊を吐きだす彼女
よく見れば右目は焼けたのだろう、瞼が溶け張り付いている
気道は焼けただれ、発声すら激痛を伴い、満身創痍だ


勇者「諦めろ、あんたの負けだ」

賢者「なめ……るなぁ!」


怒声を上げる賢者は同時にまたも吐血する
胃がやられ、肺もうまく機能を果たしていないのだろう
残る命はそう、長くはない。 誰の目から見てもそれは明らかだろう
だが賢者は向かってくる
曲がりなりにも自分の街を守ろうと、障害である俺を退けるため、死ぬ気で挑んでくる

爆発魔法が発動し俺の身体が爆散する

前兆も何もない一撃に驚きはするも、もうこの程度の痛みなど慣れてしまった


すぐに起きあがるが追撃は来ない


元々膨大な魔力を有する賢者だが、あえてやられ、嬲られることで魔力の消費を狙った
そして油断したところでの不意打ちとなるギガデインは強烈だったのだろう
自分の魔力のほとんどを使っての防御により、賢者の残る魔力はわずかなのは、追撃が来ないことからも明白

そしておそらく…


勇者「その無詠唱無顕現のそいつは、魔力の消費が大きすぎるんだろう?」


賢者はピクリとも動かない
それは無言の肯定。

最早俺に対して無駄撃ちをすることは出来ないのだ

賢者が俺に勝つためには封印魔法を当てるしかない
ただでさえどれほどの魔力を消費するかもわからないそれを確実に俺に当てること、それが賢者に残された唯一の道


勇者「お前は、俺にまだ勝てると思ってるのか?」

賢者「ぐっ、あぁぁああぁぁあぁ!!」


賢者の氷魔法が顕現、俺を貫こうと地面から大きな槍が飛び出てくる

なんの苦労もなくそれをへし折る


勇者「もう、それだけ消費したんだいいだろう」

勇者「お前は俺には勝てない」


涙を流しながら睨みつけてくる賢者が、正直なところ哀れだった


>>78


①賢者の実力に敬意を称し、全力の技を以って倒す

②殺すことはせず、言葉での説得を試みる

③自由安価

2

小休止

ぶっちゃけもっと勇者の本気見たかったとか思ってない

見せたかった、でした

勇者「なぁ賢者さん?」

勇者「もう、俺に勝つこと諦めちまえよ」

賢者「…………」

勇者「子供の魔物化も、諦めちまえよ」

賢者「…………」

勇者「あんた一人で抱え込むなよ」

賢者「…………」

賢者「私は……どうすればいいのでしょうか」

勇者「諦めろ」

賢者「あなたはそればかり…!!」

賢者「無責任なんですよ! 私のやり方は決して正しい物ではありません!」

賢者「ですが! 他にどうしろというのです!?」

賢者「力が無ければただの魔法技術が進んでいるだけの街」

賢者「その魔法技術ほしさに隣国が攻めてくると分かっているのであれば、力を蓄える必要があるのは分かるでしょう!」

賢者「ここですべて諦めたら……私たちはどうなるか……」

賢者「私たちに……諦めて死ねというのですか…?」

勇者「そうじゃねえだろ」

勇者「俺は、あんたが1人で何とかしようとしてるのを諦めろっつってんだ」

勇者「なんであんた1人で戦う必要がある?」

勇者「未来予知してなぜそれに向かって1人で対処しようとする?」

賢者「信じられるわけがないでしょう? 誰にもわかるはずのない未来を私1人が知れたとして」

賢者「街人に知らせたとして誰が信じるでしょうか?」

勇者「そうか? 俺にはそうは思えないぞ」

勇者「この街の人はびっくりするくらいお前のことが好きだったぜ? 尊敬も信頼も感謝もしてる」

勇者「そんな自分たちの誇りの人物の言うことが信じられないと思うか?」

賢者「……そうでしょうか」

勇者「そうだろう。 あんたはもっと自分に自信を持っていいと思うぜ」

勇者「魔法は超一級、権力も最高、信頼も激厚」

勇者「お前の声に、みんな応えてくれるさ」

賢者「………」

勇者「それにそれでも力が足りなければ乗りかかった船だ、俺が力を貸してやらんこともない」

賢者「……!」

勇者「俺は殺し合いしか能が無いからな。 だが正直人間相手を殺すなんてまっさらごめんだ」

勇者「それで、だ。 あんたは、戦争への力をつける戦いをするのではなく」

勇者「戦争を起こさないための戦いをしてほしいと思う」

賢者「戦争を起こさないための戦い…?」

勇者「今あんたがやることは、人殺しの半魔物を作ることじゃねえだろ?」

勇者「誰も犠牲にならねえよう、戦うべきなんじゃねえのか?」

賢者「犠牲のない戦い…?」

勇者「そうそう。 具体的になにをやるかは、まぁ俺より頭のいいあんたが考えれば見えてくるだろ?」

賢者「……そうですね」

賢者「確かに……誰も犠牲にせず平和に事を進めることが出来るのなら」

賢者「私はそうしたい。 街のみんなを守りたいです」

勇者「よし、じゃあ決まりだな。 こんな血生臭えことはもう終わりだ」

賢者「……はい」

「いや~美しいですね。 あはははは」

勇者「……?」


そこには先ほど首を落とされ死んだはずの従者が元通りの姿で立っている


勇者「従者か…?」

従者「えぇ、そうですよ」

賢者「嘘ですね、従者からこんな禍々しい魔力は感じられなかった」

賢者「あなたは誰ですか

従者「ふむ、やはりここからでは溢れる魔力を抑えるのは難しいな」

勇者「ここから…?」


従者がこちらをちらりと見てきた瞬間、ただ放出しただけで人を殺せそうな量の膨大な魔力が襲いかかる


勇者「ぐっ…!!」

賢者「なっ……」


従者「お初にお目にかかる勇者よ」

従者「死体を使い、話をしている無礼をまずは詫びよう」

賢者「なんですか…この魔力…!?」

従者「うるさい女だ」

従者「少し、黙るがいい」



従者が賢者を恐ろしく冷たい目で射抜く


賢者「………!!!!!」


声にならない叫びをあげた
いや、正確にはあげられなかった

声という振動を発することはなく、ただ大きく口をあけ、絶叫しようとしている

勇者「賢者……?」

従者「そのまま未来永劫黙っているがいい」


賢者は声を発することが出来ない
いや、正確に言えば声を封印されたのだろう

魔法を使う者にとって声の封印は致命的である
だがそれはあくまでただの魔法使いに限っての話

賢者は詠唱をせずとも、魔法を使える


従者を敵と""認知""する


瞬間、爆炎の渦が出現しており従者の身体を包み込んだ


勇者「うぉっ…」

しかしその爆炎の渦はすぐに飛散する


従者「黙っていろと言ったはずだが?」


中から現れたのはやや服が焦げただけの従者

従者が一目、賢者を見ると賢者が大きく吹き飛ぶ

ただの魔力が込められた視線

その視線というものだけで大きく賢者は吹き飛ばされてしまう



(俺はこの敵を知っている)


従者「さて、邪魔な者は黙ったな」


従者「名乗る必要も最早ないのだろう?」



あぁ、これは……



従者「それでも名乗るのが礼儀というものだな」



最悪だ……信じられない……



従者「私は」



こんなことって……勘違いであってくれ………



従者「魔王だ」

勇者「……ッ!!」

従者「勇者よ、このままだと世界がどうなるか知っているか?」

勇者「なんの話だ」


剣を握る手に思わず力が入り、身構える
例え目の前にいるのが本物の魔王ではないと分かっていても、それでも恐れてしまう
歴戦の英雄ですらそうさせるほどの恐怖の権化である魔王


魔王「なぜ、魔王が存在しているのか、考えたことはあるか?」

勇者「は…?」

魔王「永きに渡り人間と魔物が対立してきたこの世界。 その世界を人間はさも当たり前のように生活している


魔王「なぜ魔物が、魔王が存在しているのか考えたことはあるか?」

勇者「……ないな」

魔王「だろうな。 かの勇者でさえそうなのだ、一般人が考え及ぶことはないだろう」

魔王「では質問を変える」

魔王「なぜ女神は自分で魔王を殺さないか、考えたことはないか?」

勇者「………」

魔王「女神は選ばれた人間に加護を与え、魔物と戦わせ、魔王を殺せと告げる」

魔王「それほどの力がありながら、なぜ自分で魔王を殺さないか」

魔王「分かるか?」

勇者「この世界に……干渉できる限度があるんじゃないか……? 知らないが」

魔王「違うな。 奴は楽しんでいるのだ」

勇者「楽しんでいる…?」

魔王「そう、楽しんでいる」

魔王「人間が平和に暮らしているのを楽しんでいるのだ」

勇者「平和に…? ふざけているのか人間は永らく魔物の被害に悩まされてきた! これまでの時間が平和なものであってたまるか…」

勇者「やっと……勝ち取った平和なんだ」

魔王「貴様は本当にそう思っているのか?」

魔王「魔王亡き今が平和だと胸を張って言えるのか?」

勇者「なに……?」

魔王「魔王がいなくなった途端、隣国のように戦争を始めようとしている」

魔王「邪魔な巨悪が倒れれば、ここぞとばかりに兵力を強化し自分たちの肥やしとしようとしている」

魔王「もう一度聞こう。 世界は本当に平和か?」

勇者「……わからない」

魔王「いいや貴様は分かっているはずだ」

魔王「人間とはいかに利己的で愚かな生き物であるか」

勇者「…………」

魔王「そのような人間たちの声がただただ大きくなっても見ろ、どうなると思う?」

魔王「世界は、魔物との戦いよりも悲惨な状況となるのは必然だ」

魔王「三度問おう」

魔王「今の世界は平和か?」

勇者「くっ………」

魔王「世界を愛する女神がなぜ魔王を自分で殺さなかったか分かるか?」

魔王「そしてなぜ今のタイミングで魔王が復活したか分かるか?」

魔王「なぜ魔物と人間を戦わせていたか、分かるか?」

魔王「世界とは女神が決めたものだからだ」

魔王「女神を人間を愛したが故に、人間を自由な生き物として作った」

魔王「しかし人間は自分たちで自分たちを殺し合う生き物でもあった」

魔王「それを嘆いた女神は、自分たちが敵同士とならないようにあることを思いついた」

魔王「それが魔物」

魔王「自分たちが向け合ってきた矛先を魔物に向けさせれば人間たちは自分たちで殺し合うことがない」

魔王「ほら、世界が平和になった」



魔王「女神は……共通の敵としてのシンボルである魔王を自身で作ったのだ」

ダメだねむい……おやすみなさい

魔王「魔王とは平和をもたらす為の悪」

魔王「勇者とは平和を壊す正義だ」

勇者「なにを……言っているんだお前は…!」

魔王「魔王とは必要悪なのだよ」

魔王「私は、女神によって災厄を司った者であり、人間同士の戦争を回避させるための存在」

魔王「お前は、女神によって魔王討伐の任を負い、世界の拠り所とさせられているが真実は平和を脅かす傀儡だ」

魔王「お前はまだ、自分が正しく魔王が間違った存在だと言えるのか?」

勇者「俺は……」

魔王「……魔物とは悲しいものだ」

魔王「人間と同じくして女神によって作られた生」

魔王「しかし人間によって虐げられる存在である。 人間と同じように生活をしている者も多いというのにだ」

魔王「それはお前も先の旅で感じてきたことでもあろう」

勇者「そうだな……魔物も人間も本質は同じだ」

魔王「しかし女神は魔物は愛してはくれぬのだ」

魔王「魔物は人によって屠られる定めだ」

魔王「女神とは、なんとも難儀な役目を魔物と私に課したものだ」

魔王「勇者よ、私と来い」

勇者「は…?」

魔王「私は人間の世界を壊す」

魔王「そうすれば必ず人間を愛する女神は激怒し、私の前に来る」

魔王「神を、殺すのだ」

魔王「私と来るのだ、勇者よ!」

勇者「………何を言っているんだあんたは…!? 女神を殺すことなど…!」

魔王「出来ないかもしれぬ。 出来なければ私たちは殺され、また人間の世界が創造されるのだろう」

魔王「だが出来るかもしれん。 出来れば女神の命に縛られた私たち魔物は解放される」

魔王「私と世界を、征服しようではないか」

勇者「……>>115


① 「いいだろう」

② 「断る」

2

勇者「断る」

魔王「ほう……」

勇者「確かに魔物やあんたの運命には同情する」

勇者「だが、人間を滅ぼしていい理由にはならない」

魔王「道理だな。 しかしだからといって人間はこのまま魔王の存在に怯えながら生活し、魔物は人間に怯えながら生活していくのか?」

魔王「それとも魔物を全て滅ぼし尽くし、人間同士で殺し合う世界を望むのか?」

勇者「どっちもない世界を」

勇者「手に入れてみせる」

魔王「ふはははは!! 人間が何を言うか!」

魔王「女神は嘆いているぞ? だからこそ私が再度想像されたというに」

勇者「……あまり人間を舐めるなよ」

勇者「確かに人間は愚かでどうしようもない奴らだ」

勇者「だが俺は人間の可能性を信じている」

魔王「くくくっ……… 貴様は再び死の螺旋に赴くわけか」

勇者「さぁな。 正直俺は魔物を殺したいとは思えないし、人間を殺させる気もない」

魔王「ほう?」

魔物使い「ゆうしゃー!!」

勇者「!?」


久方ぶりに聞いた気がするその声の主が飛び込むように抱きついてくる


勇者「無事か!」

魔物使い「うん!」

女騎士「勇者!」

僧侶「ここにいたんですね」

勇者「みんなここに来たのか」

女騎士「はい、ここに、潜入し探索していたところ魔物使いを発見し保護しました」

盗賊「中は不自然な魔物がいたり………その……」

僧侶「攫われた子供達が魔物化していて……」

勇者「そうか……だが魔物使いもみんなも無事でなによりだ」

僧侶「でも、消娘ちゃんが見当たらなくて」

勇者「その子は発見して先の部屋に拘束してある」

女騎士「そうですか、よかった」

魔王「ふふ、話は済んだか?」

僧侶「こちらの方は?」

勇者「………魔王だ」

盗賊「なっ……!?」

女騎士「どういうことです!?」

魔王「くくく………せいぜい世界中に知らせ恐れ慄いているが良い」


勇者「先の言葉の続きだ」

勇者「俺はあんたを止める」

魔王「魔物も人も殺さずにか? 幻想でもあるまい」

勇者「うるせえよ。 俺は旅をする」

勇者「仲間と、女とイチャイチャするためにな」

盗賊「は?」

勇者「そのついでだ、俺がお前を止めてやる」

勇者「そしてお前も抱いてやる」

魔物使い「へ?」

盗賊「何言ってんだコイツ」

魔王「くっ……くくく……」

魔王「ふっはははは!!」

魔王「全く面白い!」

魔王「先刻戦った者とはまるで別人であるな!」

魔王「それにしても…… 私は抱かれるのか……くくっ……」

魔王「まぁ楽しみにしておるぞ」

魔王「貴様が私を抱くのが先か」

魔王「人間が全滅するのが先か」

魔王「楽しみであるな」

勇者「待っていろ、俺はお前を止める、必ずだ」

魔王「ふっ…… 私は貴様をまだ諦めていないぞ?」

魔王「私は女神を堕とす。 貴様の力が必要なのだからな」

勇者「…………」

魔王「ではな、勇者とその娼婦たちよ」

僧侶「しょ、娼婦!?///」

女騎士「………っ!」

魔王「先の魔王城にて待つぞ、勇者よ」

勇者「あぁ、俺はお前を止め、助ける」

魔王「ふん… ではな」

魔王の放つ禍々しい気配が消え、従者の体が力なく倒れる

その体は既に生など無く、肉体が塵となり消える


それを見ていた賢者の頬に涙が一筋、伝った

とりあえずここまでー

勇者が魔王サイドに立つ話を考えてたのですが、安価はどうなるかわからなくて楽しいですね

描写し忘れましたが魔王は一応女設定です
ボンキュッボーンやで

このままの展開で行きます


…………………
……………
………


俺たちは魔法化学研究所を脱出し、一先ず賢者の屋敷へと戻る

皆一様に表情は重く、魔王復活による抑鬱気分を隠すことはできない


僧侶「どうしてこんなことに……」

盗賊「女神はろくでもないやつってことが分かったな」

僧侶「そ、そんなことは!! ない……と…思います………」

盗賊「悪かったよ僧侶」

女騎士「ですが本当にとんでもないことになってしまいましたね」

勇者「あぁ、全くだ」

魔物使い「こ、これからどうしよう!」

勇者「人間同士が争ってる場合じゃねえな。 みんなで力を合わせて魔王を止めなきゃダメだろ」

僧侶「また……魔物に襲われる日々を恐れながら生活しなければならないのですね……」

魔物使い「しかも今度は積極的に攻めてくるんでしょ? たまったもんじゃないね……」

勇者「ま、なにはともあれ魔法使いの街が隣国に襲われることは無くなりそうなんだ、よかったじゃねえか」


賢者に向かって語りかけると、びくりと肩が震える


賢者「…………」


俯き、返事は返ってこない
沈黙が嫌というほどに空間を支配した


勇者「やっぱり………喋れないのか」

賢者「………」コク

僧侶「そ、そんな!」

女騎士「治るものではないのですか」

賢者「………」フルフル

賢者はペンと紙を手に取る


賢者『私は魔王により声を失いました。 私の声で街人をコントロールすることは出来ないでしょう。 私は街長を辞めたいと思います。 しかし私にはまだ目がある。 この目さえあれば私はまだ魔法を使える。 声がなくても私は戦うことができる。 魔王を止めることができる!』


賢者『私をあなたのパーティに入れて欲しい』


先程まで俯いていた賢者が文字で、珊瑚色の目で、銀髪を煌めかせ訴えてくる

仮にも賢者、なによりその実力は折り紙つきだ
パーティに入れば頼もしい戦力となるのは確実だ

しかし自分で街長は続けられないといいつつもその信頼感と実績は抜群であり、その実力を街の専守へと役立てればこの街の安全性は飛躍的に上昇する


勇者「>>149

①歓迎だ、一緒に魔王を倒そう

②ダメだお前はここに残るべきだ

2

勇者「ダメだ、お前はここに残るべきだ」

賢者「!?」

勇者「確かにお前がパーティに入ってくれれば強力な戦力になる」

勇者「が、魔王復活で混乱するこの街をお前が離れてどうする?」

勇者「街長なら! 街をこれ以上混乱させるな」

勇者「お前の役目は魔王を倒すことじゃねえだろ」

勇者「………この街を守るんだろ?」

賢者「…………」コク

勇者「ところで後であんたに頼みがある」

賢者「………?」


…………………
……………
………


母親「ありがとうございます! 本当にありがとうございます!」

勇者「いえ、無事に保護できて何よりです」

僧侶「今はまだ高濃度の魔力を浴びたせいで意識が戻りませんが、直に戻るとのことです」

母親「なにからなにまで……ありがとうございました……」

勇者「では、俺たちはこれで」

母親「待ってください! 是非これを受け取って欲しいのです」


消娘の母親に差し出されたのは刀身がない短剣の柄


勇者「これは?」

母親「我が家に伝わる魔法武器です
うちには不要なモノです、是非お使いください」

勇者「では、有り難く頂戴します」

母親が見えなくなるまでいつまでもお辞儀をしているのをむず痒く感じながらあとにする


女騎士「お母さん、喜んでいましたね」

魔物使い「なんか、良かったね本当に」

勇者「だけど、助かったのはあの子だけだ」

勇者「他にも何人も……犠牲になった」

勇者「はぁ………嫌になるよこの無力さは」

女騎士「勇者………」

僧侶「そんなことありません!」


突如として大きな声を出した僧侶に誰しもがびっくりする


僧侶「勇者は! 無力なんかじゃない!」

僧侶「消娘ちゃんを助けられました! もしこのままだったらあの子も死んでしまっていました!」

僧侶「あの子を助けられたのは……間違いなく有者のおかげです」

僧侶「それは……誇っていいんだと思います……」

勇者「………ありがと」


顔を真っ赤にしながら説教をしてくる僧侶の頭を撫でると、 たかが外れたかのようにボロボロと泣き出す

自分の無力さを否定してくれた僧侶に、伝えきれない感謝をこの手に載せる


ありがとう

盗賊「なぁ、なんだあれ?」

勇者「ん?」


盗賊が指を指す方向を皆が見る

指さす空に見えるは晴れた空に暗雲
それは小さいながらも心なしかだんだんと大きくなっていく

真っ青の空に突如として出現した暗雲は異様な物であった

それに気が付いた街人たちもみなそれに注目している


それは更に規模を大きくし、近づいてきているのがわかる

皆が注視する中、目に魔力を集め視力の強化をする


巨大化した暗雲に見えたそれは


勇者「魔物だ………」

………………
…………
……


その日の晩、世界中は思い知ることとなった


魔王の復活


それは世界を絶望に落とすには十二分すぎるものだ

しかもそれに加え、隣国が一晩で崩落

生存者は、0


その知らせは瞬く間に世界に轟いた


誰もが信じたくない信じられないという声を上げるなか、かつての魔王を倒した英雄、勇者と一街の長であると共に強大な権力を持つ若賢者が真実であると世界に声明を発表した

とりあえず終わります

話を暗くさせすぎて仲間とイチャイチャしてる場合じゃなくなってしまったどうしよう

すいませんトリ変更で

………………
…………
……



女騎士「はぁっ!!」


疾風のレイピアが風をまとい、滑るように突き出される


勇者「ふん!」


勇者が持つはなんでもない鋼の剣
レイピアは武器に込められた魔法とその威力により、もし勇者が打ち損じたり曖昧な角度で刃を当てようものならたちまち鋼の剣を折るだろう
しかし勇者は一手一手に、精神を研ぎ澄ませ丁寧に刃を当て女騎士の猛攻を捌いていく

女騎士の大きな踏み込み
強烈な一撃が来るだろうと身構えるが、刺突されたレイピアは突如として動きを止め後ろに後退する


フェイントに動じる勇者でもないが、その後ろからは白銀の狼の前足クローが飛んでくる
当たれば確実に体が真っ二つになるだろう一撃すら変哲もない剣で受け止めそれどころか押し返し狼を押し倒す


しかし押し倒した狼の影から現るは盗賊

盗賊が柄のない短剣を振りかぶると黄金に光る魔力の糸が幾重も出現する

その糸が勇者へと一直線に伸び、それらを捌きつつ勇者が後退する


女騎士「逃がしません!」


風のように現れた女騎士の一突きを横から叩き弾いてから、女騎士へめがけて蹴りを見舞い吹き飛ばす


しかしその間に盗賊の操る糸が勇者を覆い隠すように包み込み、そのまま収縮し勇者をミンチにせんとする

勇者「あめぇ!」


迫り来る糸の牢に向かい、体を強引に捻り回転切り

強力に編まれた魔力の糸を切り裂き、迫る死の牢を無効化する


しかし勇者の視界に飛び込むは銀のロザリオを胸の前で握る僧侶

ロザリオに僧侶が魔力を込めると、魔法で精製された剛弓が出現


僧侶「いけっ!」

実態を持たない弓矢を引き絞り、放つ


膨大な魔力を凝縮した一矢にさすがの勇者も剣では対処できないと判断


勇者「デイン」


魔法の矢に対して雷撃を放つ
魔力の干渉により中規模の爆発を起こし眩い閃光が皆の目をくらませる

勇者「はい、終わり」

女騎士「くっ………」

魔物使い「えーなんで!」

勇者「今お前ら目瞑っただろ? その隙に敵に殺されてさよならだぞ」

盗賊「ふん……」

女騎士「また勇者にはかすり傷すら与えられませんでしたね」

勇者「そうか? 今回は結構いい線いってたぞ」

僧侶「そうですよ! 初めて勇者に魔法使わせられましたし!」

勇者「そーそー。 みんなだいぶチームワークを活かした攻撃が出来るようになってるぞ」

女騎士「そうですね、私もそう思います」

魔物使い「今度は勝ーつ!」

勇者「おうおうそのいきだ」

魔王の復活から1ヶ月が経った

魔王率いる魔物軍により隣国含め、既に3の街が陥落する絶望的な状況となっていた

魔王の力を感じ恐怖に囚われる人間であったがその一方で魔物を快調に退け、勝利している数も多いのも事実であった

人間は魔物にやられるばかりではない、世界が絶望するにはまだ早かった

またこのひと月の間にも世界は大きく変わっていた

かつて旅人や勇者に全ての責を任せ魔王の討伐を測っていた体制から国をあげての魔王討伐部隊の編成も行われていた

もちろん魔物の進軍に対処すべく守りを固める部隊も多く編成され、さらに兵団とギルドが正式に協定を結び世界を救うという目的の下、善戦していた


勇者「驕りちらしていた兵団も大人しくなったもんだ」

女騎士「世界は……変わりつつあります」

盗賊「良くも悪くも魔王の言った通りにことが進んでるけど」

魔物使い「人の争いを止めるための魔物の存在……」

僧侶「でも……でも今頑張ってるみなさんの決意は本物です! みんなで頑張って魔王を止めなきゃいけないんです!」

女騎士「僧侶……」

魔物使い「だね」

勇者「ま、その為にお前らもっと頑張れよ?」

魔物使い「ぐぬぬぬぬ」

僧侶「勇者が強すぎなんですよ~…」

勇者「精々追いつけるように頑張りたまえ諸君」

盗賊「本当にムカつくな……」


………………………
………………
………

勇者「それじゃ、そろそろ鍛錬終わりにするか」

僧侶「そうですね、もう暗くなってきましたし」


もともと魔法使いの街では夜に出歩く人は少なかったが今では魔物の活動が活発になる夜間に出歩く人はほとんど見かけない
見かけても余程の酔っ払いか見回りの兵団の兵士だけだ


盗賊「暑い………汗かいたからシャワー浴びる」

僧侶「えーと私は暗くなりきる前に買い物に……」

魔物使い「眠いからご飯まで少しねるよ」

女騎士「私はもう少しだけ鍛錬していますね」


ふむ、どうするか>>168


①盗賊についていく

②僧侶についていく

③魔物使いについていく

④女騎士と付き合う

⑤自由安価

3

勇者「俺も流石に疲れたわ……飯まで休む」

魔物使い「うちと寝るの?」

勇者「なんだよ、不満だってのか」

魔物使い「別にー?」

勇者「なんだよ……」

魔物使い「襲うの?」

勇者「さぁ、知らね」

魔物使い「ゆうしゃあれだね、獣」

勇者「丸呑みするぞ? がおー」

魔物使い「うちに飼い慣らされちゃうけどいいの?」

勇者「魔物使いは獣使いじゃねえだろ……」

………………
…………
……

魔物使い「やっと部屋ついたー………」


宿屋に着いた俺ら二人は特に何も違和感もなく自然と一緒の部屋に入る


魔物使い「ぽふー」


ベッドにダイブするちびっ子
あーベッドがダメになるんだぞそれ


魔物使い「じゃ、おやすみー」


着ていたシャツとスカート、靴下を脱ぎ捨ててから眠る前の挨拶をして布団に潜り込んだ

俺も服を脱ぎ、ズボンだけになる

その間に既に寝付いたのか魔物使いの小さくも深い規則正しい寝息が聞こえてくる

勇者「(寝付くのはえぇ………)」

勇者「(なんか意地悪でもするか?)」


>>174

①(顔に落書きでもするか)エロなし

②(足をくすぐってみる)エロなし

③(抱きしめる)

④(大人なキスをしっかりと味わわせてやろう)エロ確定

⑤自由安価

3→4

あったかい抱き枕がそこにあるのだから、抱くしかないじゃない


俺もそっと布団に潜り込み、幼女を後ろから優しく抱きしめる
突然のことで驚いたのかビクッと魔物使いの体が跳ねた


魔物使い「びっくりしたなーもー」

勇者「悪いな、お前あったかいから。 ほらこっち向け」

魔物使い「んー……」


めんどくさそうに唸りながらもこっちに体を向け、寝やすい体位をもぞもぞと探し出し収まった

何もせずにその様子を楽しんでいると、相当な眠気なのかすぐに眠りに落ちる


勇者「(バカ正直に寝かせると思ったかアホめ)」

既に寝息を立てているその小さな顔の頬にゆびでつんと刺激する

決して大きな触感ではないだろうが未だに眠りの浅い魔物使いの目を覚まさせるには十分だった


魔物使い「ん……?」

勇者「なんでもないから寝てろ」

魔物使い「ん……おやすみ」


またしばらく待ち、寝息がたつのを待つ

その時はすぐに来た

次もやはり頬を指でつんと圧す


魔物使い「んー……なに………?」

勇者「なんでもないから寝てろ、な?」

魔物使い「うー……」


またも眠りに落ちる魔物使いの頬に3度目の指ツン

いい加減に不機嫌になってきたのだろう


魔物使い「いい加減にして!!」


そっぽを向いて寝ようとするが俺の腕からは逃れられず、グイグイと頑張って俺へ背中を向けようとしているが、徒労に終わる


魔物使い「……………」


抵抗を諦めおとなしくなる

いい子だ

次はもう寝るのを待たずにとにかく頬を指で押しまくる


魔物使い「…………」


寝たふりをしているのか全く反応をしない魔物使い

反応をしなければ俺がやめるとでも思っているのだろうか?
俺はそれが狙いだというのに

短いですがここまで

勇者「魔物使いー?」

魔物使い「………」


柔らかくもちもちの頬を指で押しながら呼びかけるも、その小さなピンクの口から言葉は紡がれない


勇者「おーい」

魔物使い「………」


目と口を固く閉じ、あくまでも俺を無視するチビ



許せませんなぁ



固く塞がれた口の中へ、舌をねじ込み熱く湿ったその口内を蹂躙する

突然のことで驚いた小さな体躯がビクンと跳ねるもやはり無視を続けるようだ


唇を、歯を、舌を、歯茎を、力強くも柔らかく、絶妙な加減で舐めつくす


魔物使い「んっ……はぁ……んん……」


だんだんと魔物使いの息も荒くなり、声が漏れだす

舌を迷わす度に魔物使いの熱い息が吐き出され、その息遣いに俺も自制がきかなくなりつつあった

魔物使いも気分が高まってきたのか自分から舌を動かし、絡ませてくる

まだまだ拙いながらも、その小さい舌を一生懸命に絡ませねっとりとした快感を得ようと必死になってくる


魔物使い「んっ……んん……むちゅ……ちゅ……」


熱い口内を貪り、分泌された唾液を音を立てて啜る


魔物使い「ふぁぁっ…!」


驚きの声が上がるがすぐに魔物使いも負けじと唇を強く吸ってくる

だがそこから先はやらせず、口を離す


魔物使い「え……?」


寂しそうな悲しそうなそんな顔を見せ、今にも泣き出してしまいそうだ


魔物使い「どうして……?」

勇者「………」

魔物使い「ちゅー……しよーよ……」

勇者「………」

魔物使い「ねぇ……ねぇ……」

勇者「………」

魔物使い「ちゅーしよ…?」

勇者「………」

魔物使い「ちゅー……してください……」



>>189

①勇者「やっぱりやめよう。 ガキ相手にこんなことするもんじゃねえよ」 エロキャンセル

②優しくキスをする イチャラブエッチ?

③貪るようにキスをする 激しめなプレイ? 処女喪失

④キス寸止め

⑤自由安価

2で優しく処女喪失プラス中だし

勇者「かわいいなお前」

魔物使い「んっ…」


泣きそうな顔の魔物使いの唇を優しく塞ぐ

魔物使いもむさぼるようなことはせず、ただただ優しく暖かい時間が過ぎる

その小さい身体を抱きしめながら唇と身体から感じる暖かさが愛しかった


魔物使い「ゆうしゃ……すき」


魔物使いが心の奥底から、噛みしめるように言葉を紡ぐ

例え大きく年下とはいえ、それはとてもうれしく、また暖かな気持ちにさせてくれる言葉だった

その言葉に俺は二度目の優しい口づけで返事をした

魔物使い「ゆうしゃも、うちのこと好き?」


キスで返事をする


魔物使い「うちは、ゆうしゃのことだいすきだよ」


抱きしめる力を少し強めてありがとうと伝える


魔物使い「でもゆうしゃはうちのことだけじゃなくみんなのこと、すきなんだよね」


俺は……無言の肯定をするしかなかった


魔物使い「いいんだ、そんなこと。 ゆうしゃが女騎士や僧侶や盗賊のことが好きでも」

魔物使い「うちは、勇者のことがすき。 この気持ちは誰にも負けたくない」

魔物使い「勇者のことがとっても大切で、一緒にいたら嬉しくって、いつまでも一緒にいたいなーって思うんだ」

そんな愛の言葉を紡ぐ魔物使いの身体は、俺の腕の中で震えていた


魔物使い「でもね……怖いの……」

魔物使い「ゆうしゃがいなくなったらどうしようって…」

魔物使い「魔物が、魔王が来てゆうしゃを殺しちゃったらどうしようって…」

魔物使い「一緒にいられなくなったらどうしようって……」

魔物使い「怖くてたまらない……」

涙を流しながら震える魔物使いの身体を力強く抱きしめる

それを機に涙を堪えていた魔物使いの涙腺は解き放たれた

声を上げて大泣きし、俺の胸を濡らす

魔王に対する恐怖、それと同時にある俺や仲間との危険に対する恐怖をこの歳で受け止めるのは難しいだろう
その小さな明るい少女は周りに気付かれまいと常に明るく振る舞い、皆を安心させていた
そんな役目を魔物使いに知らず知らずの内に押し付けていた自分が情けなかった


勇者「安心しろ魔物使い。 俺はどこにもいなくなったりなんかしない」

勇者「必ず魔王を止める。 そして人間も魔物も魔王も、もちろんお前らも守ってみせる」

魔物使い「ひっく……うぐ……」

勇者「怖かったな、でも俺が傍にいてやる。 だから今だけは安心して泣け」

魔物使い「うぅっ……」

魔物使い「うああああん……」

しばらくの間、涙を流す魔物使いを抱きしめていた

魔物使いもだいぶ落ち着きを取り戻し、鼻を真っ赤にしながら鼻水を啜っているが、その赤い目からはもう涙は零れていない


魔物使い「えへへ……ありがとね」

勇者「おう」

魔物使い「うー……恥ずかしいからこっち見ないでよ」

勇者「いやだね」

魔物使い「んっ…!」


恥ずかしそうな顔をみせる魔物使いがかわいくて、たまらずにキスをする
ただしそれは欲にまみれたキスではなく、愛を込めたキス


魔物使い「んへへ……すきっ…!」

魔物使い「ね、ねぇゆうしゃ」

勇者「ん?」

魔物使い「うち、まだちょっとこわい……」

勇者「……そっか」

魔物使い「安心、させて?」


魔物使いの右手が俺の股へと伸び、優しく触れる


魔物使い「ゆうしゃで……いっぱいにして……?」

勇者「わかった」


既にパンツのみの魔物使いの下着を脱がせ、裸を露にさせる

まだまだこれから発育してくるであろう、小さな胸と、薄い陰毛が少女らしさを際立たせ、背徳感を感じさせる


魔物使い「は、はずかしいんだって……あんまりじろじろみないで…」

魔物使い「女騎士とか…僧侶みたいな身体じゃないの……」


布団を被り、頭まで被って隠れてしまう


そんな恥ずかしさを全身で表す魔物使いにひどく欲情する
黒い沸々とした性欲に身を任せたいと思うが、理性でそれに抗う


俺もズボンとパンツを脱ぎ捨て、魔物使いの布団を剥ぐ

布団を剥がれた驚きか、俺の物を見ての驚きか、はたまたその両方か
魔物使いは目をまんまるに見開き、わぁと小さな声をあげた

寝っ転がる魔物使いを上からかぶさるように抱き、身体を密着させる


勇者「本当にいいんだな?」

魔物使い「うん……ゆうしゃ、すき」


露になった魔物使いの秘所は月明かりに照らされ、、いまかいまかとひくひくと震え、その存在を主張している


魔物使い「はやく……ほしいの……恥ずかしいよぉ…」


挿入する前にその割れ目に指を這わせる
中指をそっと割れ目を塞ぐように沈みこませ、そのぬめぬめとした溢れんばかりの愛液を感じる
ただそれだけのことで魔物使いの身体は大きく跳ね、魔物使いの顔を見ると恥ずかしいと言わんばかりに横を向く

指先で秘裂をなぞり、陰核、陰唇に向かって優しく上下に動かす


魔物使い「んっ…あっ……きもちっ……!」


悶える魔物使いの顔が可愛くて、たまらず唇を重ねる


魔物使い「んっ……んん……ゆうしゃ……」

魔物使い「挿れて……?」

勇者「いいんだな」

魔物使い「うん……初めては……ううん初めても、これからもゆうしゃがいい」


二人とも身体を起こし、魔物使いが反った俺の物を見る


魔物使い「おっきいね……入る?」

勇者「いてえだろうな」

魔物使い「大丈夫だよ……ゆうしゃに愛してもらえるなんて……幸せで……」


恥ずかしさのためか、それとも興奮しているためか、はたまた愛ゆえにか、顔を真っ赤にしながら甘える魔物使い

魔物使いが寝っ転がり、脚を大きく開く
小さな割れ目がこれでもかと露になり、薄いピンクの肉が誘う

俺はモノに手をあてがい、魔物使いの陰部へ先端を押しあてた


勇者「いくぞ…」

魔物使い「優しく……してね…?」


それを合図に、俺は魔物使いの粘膜の中を推し進めて行った

いくら魔物使いの愛液がシーツを濡らすほどでも、モノが大きい俺と身体が小さい魔物使いではやはり性交は激痛を伴うものであり、魔物使いは苦悶の文字通りの喘ぎをあげた


魔物使い「うっ……ぐぅ……」


覚悟していたはずのその表情と声色に早くも俺の心は折れかけていた
このまま続けていいのか、魔物使いを苦しめてしまうのではないか、そう考えてしまう


魔物使い「ゆうしゃ……平気だよ…? もっと……もっとぉ……」


こちらの考えが読みとれてしまうのかと思うくらい的確な言葉が魔物使いから発せられた
魔物使いの決意がしている中俺が諦めてどうする?

俺は小さな魔物使いの中を優しく、ゆっくりと進んだ

深い呼吸をしながら、時には歯を食いしばり破瓜の痛みに耐える
涎を垂らしながら、俺の名を叫び、抱きしめられながら"こと"をすすめる


魔物使い「ぐっ……はぁ…! はっうっ……」


メチメチと肉壁を裂く触感を感じながらようやく最奥へとたどり着く


魔物使い「あぁっ……はっ……! 奥まできたぁ…」


身体で感じ取った貫通の瞬間、魔物使いは涙をながらしながら満面の笑みを見せた


魔物使い「うわぁ……やった……ゆうしゃに初めてしてもらっちゃった…!」

勇者「そんなにうれしいのか」

魔物使い「うんっ…幸せ」

勇者「ちょっと休むか」


挿入したまま、動かすことはせず痛みに慣れさせる

魔物使い「もう、大丈夫だよ、動いて?」

勇者「ん」


キスとハグをしながらゆっくりとモノを引き、また挿入する


勇者「痛むか?」

魔物使い「ほんのちょっとだよ……平気」


小さく、ゆっくりと動かしていれば魔物使いも痛みが少ないのだろう

だんだんと声に色気が増し、余裕が戻ってきたことを感じ取らせてくれる

魔物使いの中はぎゅうぎゅうと甘く圧迫してきて優しく包み込んでくる

その中を不自然なほど大きなモノが往復し、そのたびに魔物使いの息が一瞬止まる

魔物使い「あっ……はっ……あぁ……」

魔物使い「きもちいぃ……」

勇者「平気そうか?」

魔物使い「うん……もっと動いてほしいくらい……」

勇者「ダメだ、ゆっくり、な?」

魔物使い「うん……すき……どうしよう……」

魔物使い「どうしようゆうしゃ……幸せで死んじゃいそうだよぉ~……」


ボロボロと涙をこぼし始める魔物使い
今度の涙は先ほどまでとは違い、恐怖によるものではなく幸せの涙

そこまで俺を愛してくれていた魔物使いに俺の心は満たされた


お互いの唇を溶かし合い、我慢比べのように永遠と唇を重ね、離さない
もちろんお互いの身体はぴったりと密着し体温と汗が混じり合う

その間にも腰を動かし、突きあげる
子宮口を圧迫された魔物使いの甘い声が響き渡り、部屋全体に愛に満ちた空気を充満させた

魔物使い「ひゃ……あたってる……奥にあたってるよぉ……」

勇者「気持ちいいか?」

魔物使い「ひもちぃ……や、やらぁ……すき! すきすき!」


すっかり痛みも取れ、快感を身体全体で感じ取る魔物使いは、唾液も愛液も構わず撒き散らす


魔物使い「あぁん! ゆうしゃぁ……ゆうしゃぁ……」

魔物使い「うち、いっぱいオナニーしたよ! ゆうしゃとエッチしたくなった時、いっぱいしたぁ……」

魔物使い「でも、でも今そんなのより…… あんっ! 気持ちよくてっ死んじゃいそう」

魔物使い「はっ……うぅぅっ……」

勇者「じゃあ今度はオナニーだけじゃ物足りなくなったら俺とするんだじ?」

魔物使い「うんっ…! するっ」

勇者「エッチしたくなったら、エッチしたいですって言えよ?」

魔物使い「うち、エッチな子……?」

勇者「あぁ、エッチだな、ドスケベだ」

魔物使い「は、はずかしい……」

勇者「じゃあ、今もう恥ずかしいからやめるか?」

魔物使い「や、やだ! やめないでください!」

魔物使い「優しく、してよ……」

勇者「わるいわるい」

魔物使い「ねぇ、ゆうしゃ……もうイキそう……」

勇者「じゃあ、一緒にイクか」

魔物使い「一緒が、いいっ……いっぱい、いっぱいゆうしゃ感じたい」


腰を打ち付ける速さを加速させ、射精感を高めていく

突然のペースアップに魔物使いの嬌声は一際大きくなり、さらに強く締め付けてくる


魔物使い「もうダメ、我慢出来ない! いく!! いっちゃう!!」

勇者「出すぞ…!」


魔物使いの膣がぎゅーーーっと強く収縮し、それに合わせて射精する

膣壁が甘く締め付け蠕動する、それに合わせてびくんびくんと男根が脈打ち、一滴も残らず精液を吐き出す


イク瞬間、全身で勇者を抱きしめていた魔物使いも絶頂の意識の中ですべてが弾け飛んでいた
ぐったりと脱力した魔物使いが俺の腕の中で荒い息をしている

そのまま魔物使いを抱きしめ、口づけを交わす

魔物使い「ゆうしゃぁ……ありがとぉー」

魔物使い「っすごい……すっごいしあわせ……」

勇者「俺もしあわせだよ、魔物使い」

魔物使い「よかった……」


魔物使いはそのまま失神するように眠りに落ちる
弛緩した秘所からモノを抜くと白い精液と赤色の血が混ざりあい、薄い桃色の液体がこぽこぽと流れ出てくる

時々ビクンと身体を痙攣させながら眠る魔物使いを抱きしめ俺も眠りについた

ここまでー

魔物使いのエロシーンめっちゃ頑張った気がする

ラブラブな感じを少しは演出できたでしょうか

魔物使い「しゅっぱーつ!!」


俺たちは昨夜お楽しみの後、飯を食べることすら忘れて睡眠を貪った

裸で。


盗賊「子供とヤるか? 普通」


夕飯の時間になっても起きて来ない俺たちを運悪く起こしに来たのは盗賊
ドアを開けて目にしたものは裸で、男と、幼女が、抱き合って寝ている図である

きっと驚きのあまり声も出なかったのだろう
……いや、失望か?

そのまま無言で俺の脳天に踵落としをお見舞いし立ち去って行ったのが昨日の夜

そして今は目すら合わせずイライラした面立ちで踵をトントンと鳴らしている


女騎士「まぁ……いつかこうなるとは思っていましたけどね」

僧侶「勇者らしいといえば……らしいんですかね~……」

盗賊「真っ先にヤったあんたたちが言うのもなんだけどな」

女騎士「………///」

僧侶「あはは……そうですね」

勇者「次はお前だけどな」

盗賊「なっ……私はそんなことしないからな!!」


顔を真っ赤にしながらまくし立て、そのままズンズンと先へ歩いていってしまう
僧侶が待って~とのんびりとした口調で追いかけるのを見て、どちらが年上か分からなくなってしまう


勇者「行くか」

魔物使い「うんっ!」

長いこと腰を据えていた魔法の街から馬車を引いた一行は魔物が蔓延る外の世界へと旅立つ


勇者「ふぁぁ~……ねみぃ……」


いつ魔物や賊に襲われるかも分からない下界で馬車を引く男は心底眠そうにあくびをしていた
普通の人間ならばなんと緊張感のないと喝のひとつでも入れるところだが、この男は人類最強の英雄
しかし同時に欲に忠実に生き、子供であろうが年上であろうが聖職者であろうが快楽へと貶める煩悩の塊


魔物使い「ねぇ! 次はどんな街にいくの?」

勇者「あぁ? あー……関所を越えて~隣国に入るつもりだ」


隣国。
それは魔法の街を襲わんと兵力を着々と揃えていた国
正確に言えばその国の首都が、であるが


魔物使い「隣国? そこって前に魔王に壊滅させられたとこ?」

勇者「そ。 滅ぼされた街には寄らないけど、その隣町は通って行くぞ。今からそこ向かうんだ」

魔物使い「へー! どんな街?」

勇者「俺も行ったことないんだよなー」

魔物使い「ふーん。 女騎士はあるの?」


荷台から後ろの荷車の中へと声をかける


女騎士「私もないですね。 というか自分の国から出たことありませんよ」

魔物使い「そっかー、じゃあみんな初めての街なんだね~楽しみ!」

僧侶「どれぐらいで着くんでしょうか?」

勇者「さぁなー? 1日か、1週間か、1ヶ月か、1年か、10年か……」

魔物使い「そんなに経ったらうちおばちゃんになっちゃうよ」

盗賊「女騎士、なんか言われてるぞ」

女騎士「ふふ、魔物使いがおばちゃんなら私はおばあちゃんですね」

魔物使い「あわわ! そういう意味で言ったんじゃないからね!?」

勇者「女騎士お姉さまをおばあちゃん扱いするとはいい度胸してんなー剣の錆にされるぞ」

魔物使い「ちっがーう!」

僧侶「どっちかっていったらしてるのそれ勇者ですよね~」

女騎士「みんなで仲良くおばあちゃんになればいいんですよ」

盗賊「おばあちゃんの私とか想像できねー……」

魔物使い「ちっちゃくてー」

僧侶「でもちょっとキリっとしてて~」

勇者「貧乳」

盗賊「お前……本当に殺すぞ」

女騎士「勇者はおっぱい星人ですね」

魔物使い「うちおっぱいないんだけど……」

盗賊「魔物使いはまだまだ成長途中じゃんか……」

盗賊「なぁ……女騎士」

女騎士「はい?」

盗賊「ちょっと……触らせてもらってもいいか…?」

勇者「なにっ!?」

女騎士「な、なんですか急に!?」

盗賊「いや……巨乳ってどんくらい重いんだろうとか柔らかいんだろうとか……気になるじゃん?」

勇者「あーそれはだなー」

女騎士「ゆ、勇者は黙ってて下さい!!」

勇者「………」

僧侶「よ、よしよし……ですよ~?」

盗賊「おぉぉ~……」

盗賊「ずっしりしてるな……でも柔らかい……」


なんという図であろうか
美女2人が向き合っておっぱいを乳繰り合っている……

重みを確かめるように下から乳房を支え、上下に動かし胸の形を変える
さらに指で突いて柔らかさと弾力を指の浮き沈みから楽しんでいる

けしからん……


女騎士「あっ……」


盗賊がふと胸を掴むように揉み、それによって刺激された女騎士が艶やかな声を上げる


女騎士がしまった、という顔をすると悪戯っ子のような顔をした盗賊がさらに女騎士へ襲いかかる


盗賊「ここが、ここがいいのか己は!」

女騎士「や、やめてください! んっ……ダメですよ女同士で!」

勇者「男ならいいの?」

女騎士「だ、ダメです!」

盗賊「とかいってこのデカ乳で勇者をたぶらかしたんだろ」

女騎士「た、たぶらかしてなんか…!」

勇者「包まれたい」

魔物使い「なにいってんの……」

僧侶「……///」

一通り楽しんだ盗賊は、おもちゃに飽きた子供のように女騎士から離れて横になっている


女騎士「ひどい目に遭いました……」

僧侶「大丈夫~?」

女騎士「僧侶……ありがとうございます…」

パタパタと手で風を仰ぐ僧侶に礼の言葉をいい、同時に胸元を少し開け涼んでいる
見えるのは絹のようだ素肌と少し汗ばんだ谷間


いい……


魔物使い「ゆうしゃ」

勇者「なにもいうな」

魔物使い「さいてー……」

勇者「おい」


さっきまでのふざけた声とは違う、真剣味を帯びた声音に皆が反応した

その声をきっかけに皆の間を緊張感が包み込んだ


勇者「魔物の群れだ」

魔物使い「初、魔物の群れだね」

僧侶「やっつけるんですよね…?」

女騎士「えぇ、そんな緊張しなくても大丈夫ですよ」

盗賊「………」

勇者「俺はここで見てるから、お前らだけでやってこい」

魔物使い「うちらだけ…?」

勇者「大丈夫だって、元々お前らは弱くないし、それにみっちり鍛えたからな」

勇者「いってこい!」

4人が馬車から飛び降り辺りを警戒する

現れたのはマドハンドとおおきづち


数はそう多くなくだいたい6匹だ


まだ、6匹



魔物使い「いくよ!」

女騎士「おおきづちの一撃に注意してください!」

盗賊「食らったらトマトだぜ」

僧侶「もう……トマト食べれなくなっちゃいます~!」


そんな話をしている間に魔物は9匹に増える

僧侶「魔物が…!!」


女騎士「マドハンドが厄介ですね、あいつは仲間を呼び数で襲ってきます」

魔物使い「じゃあ速いとこ片付けないとね!」


魔物使いが一歩踏み出すのと同時に肩に留まっていた幼竜が白獅子へと変化、それに飛び乗る

獅子の前足の横殴りがマドハンドをただの泥の塊へと粉々に砕く


僧侶「あぶない!」


横から迫るおおきづちの文字通り大きな槌が死の半円を描く
しかし直撃寸前、槌がなにかに引っ張られるようにぴたりと動きを止めた
その視線の先には盗賊、そして盗賊から伸びるのは黄金の糸


盗賊「いまのうちに!」

女騎士「任せてください!」


女騎士の風のようなステップから繰り出される突きはおおきづちの身体に無数の穴を空け絶命させた

魔物使い「やーりぃ♪」

女騎士「まだです!」

視界に広がるのはマドハンドマドハンドマドハンドマドハンド

その数は既に両手では到底収まりきらない数へと膨らんでいた


魔物使い「えぇっ……なにこの数……」

盗賊「マドハンドが仲間を呼んで、増えたやつらがまた仲間を呼んで……ってねずみ算式に増えたのか」

女騎士「仕方ありません、一気に片付けましょう」



迫る泥の壁に向かい、女騎士が竜巻魔法を唱える
その竜巻へ白獅子が火炎を吐き、炎をまとった熱風の刃が泥人形を斬り刻んだ

かたやと盗賊は黄金の糸を複数展開、それぞれを意思を持つ生き物のように巧みに操り斬り裂いていった

そして僧侶は実態を持たない弓から光り輝く矢を空へと放つ
放たれた矢は空中で散開、魔法の雨となりマドハンドたちを射抜いた

僧侶「終わった…?」

女騎士「えぇ、終わりましたねお疲れさまでした」

魔物使い「やったー!」

盗賊「ふぅ……」

僧侶「わーい♪」


各々が初の魔物との実戦に勝利したことに喜びの声を上げていた

勇者「お疲れさん」


荷台にあがってきたのは誰か

>>237

①僧侶

②女騎士

③魔物使い

④盗賊

⑤ピィ

3

魔物使い「疲れたぁー」


そのままさも当然のように俺の膝の上に乗ってくる


魔物使い「緊張したよー」

勇者「最初だけだろ、これからは平気だよ」

魔物使い「だといいけどね」


ん~っとリラックスした声をあげながら伸びをする魔物使い
そのまま俺の身体へ体重を預けてくる


魔物使い「ねぇ?」

勇者「ん?」

魔物使い「すき」

勇者「おう」

魔物使い「ねむい」

勇者「そうか」

魔物使い「寝ていい?」

勇者「しょうがねえな」

魔物使い「抱きしめて」

勇者「はいよ」


そのまま後ろから抱きしめるようにし手綱を握るとふふんと嬉しそうに鼻を鳴らし、目をつむった

俺の顎の高さにくる魔物使いの頭の匂いをすんすんと嗅いでいると、くすぐったそうに顔を逸らされる

どこか楽しそうに笑う魔物使いの顔を見ていると、目が合い、えへへと笑いながら魔物使いが唇を重ねてくる


魔物使い「ん……しゅき」

勇者「寝るんじゃねえのか?」

魔物使い「もうちょっと……ダメ?」

勇者「キス魔物使い」

魔物使い「あはは、なにいってんの」

魔物使い「ゆうしゃから、ちゅーして?」


唇を重ねるとちゅっと音がする


魔物使い「うへへ~」


頬を赤くしあんがらはにかむのは魔物使いの可愛いところだ
俺はそんな魔物使いが

勇者「すきだ」

今日はここまでーん

出来るだけ日常? イチャイチャ? 多めに意識して行こうと思いますレスありがとうございました

僧侶「あ~!」

勇者「ん?」

僧侶「魔物使いが勇者の膝に乗ってます!」

魔物使い「いーじゃん別にー」

僧侶「よくないです~!!」

魔物使い「なんで?」

僧侶「なんでも~!!」


顔を真っ赤にしながら怒る僧侶と、邪魔をされた魔物使いが不機嫌になりながら喧嘩をしている
ここは場を和ませる一言が必要だな

勇者「あーお二人とも! 私のことで争わないで」

魔物使い「うるさい!」
僧侶「勇者がいけないんですよ!?」


なんか状況が悪化した気がする

盗賊「盗賊やってた私が言うのもなんだけど勇者ってくそだよな」

女騎士「なぜです?」

盗賊「いや、だって聖職者に子供を穢してるんだろ」

女騎士「………確かに」

盗賊「そして女騎士も、と」

女騎士「や、やめてください……」

盗賊「しかも一番最初にした、と」

女騎士「はい……」

盗賊「まして僧侶に嫉妬して呪いに呑まれる、と」

女騎士「面目ないです……」

盗賊「でもやっぱり勇者のことが好きだ、と」

女騎士「そうですね」

盗賊「襲いたい、と?」

女騎士「………ちょっと」

盗賊「おい」

勇者「よーし今日はここら辺で野宿するぞー」

女騎士「そうですね」

勇者「飯を食うぞー」

魔物使い「うむ!」

勇者「その前にテント張るぞー」

魔物使い「??(?ω?*)??」

盗賊「なんであいつらあんなに楽しそうなんだ」

僧侶「子供なんですよ」

女騎士「僧侶は勇者と同い年なのに立派ですよ」

盗賊「おばさん化しつつあるのか」

僧侶「ひどいですよ~!」

盗賊「私まだピチピチだから」

僧侶「貧乳……」

盗賊「おい、それはガチすぎるだろ」

女騎士「ま、まぁまぁ二人とも落ち着いて…… ほら、あの二人を見てください」


勇者「このキノコ食えんのかな」

魔物使い「おっきいね」

勇者「俺のキノコの方がデカいけどな」

魔物使い「そうかも」


僧侶「さいっていですね」

盗賊「歪みねえな」

女騎士「…………」


勇者「ちなみに僧侶と女騎士はキノコしゃぶったぞ」

魔物使い「………すごいね」


女騎士「………///」

僧侶「ゆ、ゆうしゃ~……///」

盗賊「恐ろしいなこの空間」

勇者「はい、じゃあ各自で食材調達だ」

僧侶「あれ? 食料持ってきてるんですよね?」

勇者「節約だ節約~大事だぞ?」

魔物使い「甲斐性なし」

盗賊「なんでそんな難しい言葉知ってんだ」

女騎士「まぁでも本当に大事なんですよ。 旅の中での食事にも慣れなければいけないですし」

僧侶「なるほど」

勇者「そう言う事だわかったかお前ら」

盗賊「なんでそんな偉そうなんだお前も」

魔物使い「ゆうしゃより女騎士の方が頼り甲斐あるよね」

勇者「なに?」

僧侶「確かに、とっても物知りですし」

勇者「おい」

盗賊「優しいしな」

勇者「は?」

女騎士「変態じゃないですしね」

勇者「なんなのお前ら」

魔物使い「勇者の頼りになるところ見たいなー」

僧侶「きっとたくさんおいしいの採ってきてくれるんだろうな~」

盗賊「しかも超うまく料理してくれるんだろうな」

女騎士「そんな勇者のこと、カッコ良すぎて惚れ直しちゃいますね」

勇者「…………」

勇者「任せろやおらぁ!」

……………………
……………
……

勇者「どうだこれ! ゼェゼェ」

魔物使い「うわっ、すご」

僧侶「山菜にキノコにウサギ肉」

女騎士「川魚にこの葉っぱに包んであるのは?」

勇者「虫の幼虫」

盗賊「……っ!!」

魔物使い「いやぁー!!」

僧侶「きゃあああ!!」

女騎士「うぅっ……!」


皆俺から距離を置き、髪を逆立てながら口々になにかを叫んでいる


魔物使い「そんなのなんで採ってくるの!」

盗賊「馬鹿じゃないのか!?」

僧侶「もう……本当にやめてください」

女騎士「うー……触らなくてよかった……」

勇者「うまいぞ?」

盗賊「しね!」

魔物使い「罰として勇者が一人で料理して!」

盗賊「こりゃ火の番も一人だな」

僧侶「しばらく近寄らないでください……きたなーい………」

女騎士「………はぁ」

勇者「…………」


ここで何か言ったらマジで殺されそうだな
ここは場を和ませる一言その二だな


勇者「お前らも食えよ、うまいから」

魔物使い「ばか! あほ!」

そんなわけで料理完成

勇者「男の料理だからな大目に見てくれよ」

魔物使い「………」ゴクリ

僧侶「あれ……美味しそう」

女騎士「負けた気がする……」

盗賊「女子か」

勇者「だからぁ! 俺はぁ! なんでもできる完璧男子だからぁ!」

盗賊「うぜぇ……」

魔物使い「ね、ねぇはやく! はやく食べよ?」

僧侶「そ、そうですね頂きましょう」

女騎士「はい勇者、お箸どうぞ」

勇者「ありがと、女騎士」

女騎士「いえいえ」

勇者「…………」

女騎士「…………」

魔物使い「なにこれ見てるだけでお腹いっぱいになる」

僧侶「胸が苦しいです……」

盗賊「………はぁ」

誰かが食べてしまったキノコは? >>254

①笑い促進作用のあるキノコ

②酩酊効果酔っ払いキノコ

③精力増強エロエロキノコ

④キス魔になーるキノコ

⑤自由安価



誰が食べた? >>255

①勇者

②魔物使い

③女騎士

④盗賊

⑤僧侶

⑥複数自由安価、誰も食べてないetc

4

「「いただきます」」


皆がそれぞれに箸を動かし始める
山菜から食す者、肉に齧り付く者、スープを飲むもの、キノコを口に運ぶ者

その中でまじまじとキノコを見つめていた者が声を上げる


女騎士「待ってください!!」

魔物使い「ん?」

僧侶「どうかしましたか?」

女騎士「みんな、キノコは食べないでください」

盗賊「え、なんで?」

女騎士「このキノコ、食用のキノコにも似てるんですがこれは違う種類なんです」

魔物使い「どういうこと?」

僧侶「ど、毒とか入ってるんですか……?」

女騎士「いえ、そういうものではありません。 ただ……これは酩酊効果のあるヨイダケです」

僧侶「ヨイダケ?」

魔物使い「めいてい?」

女騎士「えぇ、食べるとお酒を飲んだ時みたいに酔っ払ってしまうキノコなんです。 なんでも中枢神経に影響を与えるとか」

盗賊「あ、あのさ」


皆がその声の主に向かって視線を集める
やばい、と皆が胸に覚えがありながら


盗賊「わたし、もう食っちゃった」

………………………
………………
………


盗賊「ヒック………」

女騎士「まずいですね……」

魔物使い「盗賊酔っ払ってるよー」

僧侶「どうにかしてくださいよ勇者」

勇者「えー? 知らねえよ」

魔物使い「ゆうしゃが採ってきたんでしょ!」

勇者「だってよー」

魔物使い「もー! あほ!」

僧侶「ま、まぁまぁ」

女騎士「勇者もわざとではないですし間違えてもしょうがないですよ」

勇者「だろ? 分かんねえよあんなの」

魔物使い「むー」

盗賊「お~い、なんろ話してんだ?」

魔物使い「うぁ! 酔っ払いがきた!」

盗賊「誰が酔っ払いだぁー酔っ払ってなんかないよー」

僧侶「すっごい……顔真っ赤……」

勇者「いつも真っ青な顔してるからこっちの方がいいだろ」

盗賊「こっちの方がいい?」

勇者「おう、酔っ払ってた方が愛嬌あっていいんじゃねえのって」

盗賊「えー? じゃあ普段の私可愛くないのかー?」

勇者「いや、そんなことねえよ?」

盗賊「んふふ~」


目を細めながら嬉しそうな顔を見せる盗賊
そんなレアな様子を見た皆は言葉を失っていた


盗賊「ゆうしゃ~好きだよ~?」

僧侶「なっ……!」

魔物使い「んー!!」

女騎士「あらら……」


盗賊の眠そうなトロンとした目が欲情を誘う
いかんいかん

盗賊「抱っこー」


ガバッと体当たりのように飛び込んでくる盗賊を受け止め、抱きしめると嬉しそうにきゃーと小声で喜んでいる


魔物使い「だめー! そこうちのー!」

僧侶「魔物使いのだけじゃありません!」

盗賊「だめー勇者にみんなアピールしてずるいっ」

盗賊「私だって………勇者としたいんだよ?」


盗賊のまん丸の目が俺を射抜く


魔物使い「は」

僧侶「え」

女騎士「……っ」

勇者「oh...」

…………………… 
……………
……


大荒れした食事を済ませ、此処でテントや馬車に入り休息を取る

ただ一人、酔っ払いの盗賊は頑なに俺の上から離れず皆諦めていった

すうすうと規則正しい寝息を立てる盗賊の頭を撫でる


勇者「(酔っ払ってりゃかわいいのにな)」


揺らめく火に枯れ木をくべながら垂れ流すようにくだらないことを考える


ふと盗賊に目を落とすと俺をじーっと見つめる盗賊がいた

盗賊「べしっ」


俺の顔を手で軽く叩く盗賊はケラケラと笑っている


盗賊「すりすり」


俺の胸に頬を擦り付けると再び見上げて、目が合うと恥ずかしそうにまた胸に顔をうずめた


勇者「なんだよ」

盗賊「すきー」

勇者「本当にか?」

盗賊「うん、すきだよ」

勇者「いつもあんなに怒ってばっかりなのに?」

盗賊「だって恥ずかしいんだもん…… 本当はねいつももっと素直になりたいの」

勇者「……前も聞いたよそれ」

盗賊「ごめんなさい……」

勇者「ごめんごめん意地悪しちゃったな」

盗賊「………泣いちゃうよ」

勇者「泣くなよそんくらいで」

盗賊「じゃあ撫でで」

勇者「ほら」


盗賊のサラサラの髪を優しく撫でる

きゅーっと目が細くなる盗賊が愛おしくて、その幸せそうな顔をもっと見ていたくてつい唇を重ねた

盗賊「んっ」

唇が触れるか触れないかの優しいキス


盗賊「わっ……えと……あぅ……」


顔を茹でだこのように真っ赤にしながら俯いてしまう


盗賊「ちゅ……された……」

勇者「嫌だったか?」

盗賊「い、いやじゃないよ! もっとして……ほしい………」


段々と声が小さくなっていく盗賊がおかしくて思わず笑ってしまう
むーっとした顔をして胸を叩いてくるがその力は弱く甘えた物だということがすぐにわかる


再び優しくキスをした

盗賊「やった……私もキスちゃった……」

勇者「いつでもしてやったのに」

盗賊「だから……言えないんだよそんなの」

勇者「本当はキスをされたかったのか?」

盗賊「うん……ずっとキスされたかった。 キスもハグもエッチも……したい」

勇者「そか」

盗賊「だから……その……私だけ除け者みたいにされるの、いや」

盗賊「私だって勇者が好きなのに……みんなばっかり」

勇者「…………」

盗賊「うー………顔が熱いー………」

>>265

①エッチする   ※内容別途安価

②抱きしめて夜を明かす

③酒を飲ます   ※エロありかなしか

④自由安価

1

内容

>>267-270

今日は多分ここまで

初めてで野外なので、キスと愛撫のみ

………………………
………………
………


武闘家「これはひどいな」

魔法使い「見事なまでに破壊し尽くされてるわね」

武闘家「くさい………」


辺りを見回しても見えるのは壊れた家々や城、そして死体だった
死体の多くは柔らかい内蔵、うまり腹部を喰われぽっかりと大きな穴を開けている
驚愕の表情を浮かべているもの、恐怖に引き攣ったもの様々な顔で絶命していた

立ち込める死臭に武闘家が思わず顔をしかめる


武闘家「なんでこんな依頼を受けちまったんだ俺は」

魔法使い「こら、俺じゃないでしょ」

武闘家「わ、私………」

魔法使い「よろしい」


渋い顔をする武闘家に笑いながら頭を撫でるがその膨れっ面は治らない


武闘家「行こうぜ、生きてる奴を探さなきゃ」

魔法使い「行こうぜ?」

武闘家「行きましょう………」

魔法使い「よろしい」

武闘家「…………」

武闘家「おーい! 誰かいないかー?」

かれこれ一時間探しているが未だに生存者は見当たらない
代わりに見つかるのは


「グァー!!!」

武闘家「また魔物か」

魔法使い「ぼやかないの、今度は3体いるわよ」

武闘家「一秒で終わらせる」


そう宣言すると武闘家は滑らかな動きで構えを取る
その構えから放たれる爆裂拳は直接触れることすらなく魔物たちの頭部を爆散させる


そのまま動かなくなった魔物を武闘家がボールを蹴るように蹴りあげる
それはまるで重さがないのかのように宙を回転しながら吹き飛び、城の岸壁に食い込んだ


武闘家「次はあそこか」

魔法使い「お城の中も調べましょう」

大穴が空き、体を成さなくなった正門を通り場内へ入る

レッドカーペットは元の鮮紅色から血がこびり付いた赤暗色となっていた

王室、兵士の詰め所、召使いの働きどころ、庭、監獄、様々なところを回っても生存者はなく、あるのは腐りかけた死体のみ
この国が滅ぼされてから1週間が経つ
生存は……ほぼ絶望的だろう


武闘家「…………」

魔法使い「……………」

半ば諦めかけ探索を打ち切ろうかとしている時、微かな魔物の唸り声が聞こえたのを武闘家は聞き逃さなかった


武闘家「魔物の唸り声がする」

魔法使い「唸り声?」

武闘家「いくぞ」

魔法使い「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」


風のように駆け出す武闘家の後を追うが足が早すぎる


魔法使い「もー!」


スピードアップの魔法を使い武闘家の後を追う


魔法使い「待ちなさいってばー!」

途中ですがここまで

魔法使いが止まった武闘家に追いつき見えた光景に、言葉を失った

大型の人型の魔物たちが人間を大杭で頭から足にかけて突き刺し、火で炙っているのである

側で捕らえられている男は足を潰され絶え絶えではあるがまだ息がある
生存者はまだここにいたがこのまま何もせずにいればあの大杭で貫かれるのは目に見えている


魔法使い「どうするの?」

そう言い終わる前に既に武闘家はその緑色の大型の魔物へと飛びかかっていた


神速の一突き
覇気の篭ったその一撃を魔物の側頭部へと見舞う
通常の魔物では脳漿を撒き散らして絶命する打撃を、この魔物はわずかに体を反らせるのみであった

魔法使い「うっそ………」


思わず魔法使いがその魔物のタフさに身じろいでしまう

それもそのはず、この魔物はトロールと呼ばれる強靭な体のみを追求した凶悪な魔物の中の魔物

それが目の前に立ちはだかっているのである

だが一撃で仕留められなかったからとはいえ動きが止まる武闘家ではない


武闘家「ふんっ!」


一撃がダメなら2発目、3発目を間髪入れずに打ち込んでいく

ダメージは確実に入っているが魔物は倒れない
それどころか手に持つ大きな棍を振り下ろす

棍が地面を叩き、大きく抉る
それどころか砕き散った地面が刃と化し武闘家を切り刻まんとする


武闘家「ふっ」


余裕のある笑みを口端に浮かべ目にも止まらぬ早さで連打
その拳圧は刃を砕き、トロールへと襲いかかる
不可視の拳にトロールも思わずたじろぎ目をつむる

その隙を見逃さずトロールの懐へ潜り込み腰を深く落とし右腕を引く

トロールも右膝蹴りでそれに対応するが体術で己の体のみを武器とする猛者に叶うはずもない

武闘家の一打がトロールのヒザをカチ割り、ゴギィという音を立てて叩き折った


トロール「ぐぎゃああああああ!!!!」


この世のものとは思えない雄叫びをあげ涎を撒き散らすトロール


武闘家「すぐに楽にしてやる」


脇を締め深く貯めた一撃
それはトロールの腹部に大穴を開け背部がごっそりと抉り取られる
血液や肉がは飛び出すことはなく、衝撃で霧散、トロールは痛みを感じるまもなく即死した

武闘家「大丈夫かあんた」

男「あ、あぁありがとう助かったよ」


足先を潰され原型がなくなった男の拘束を解く


魔法使い「ねぇ? 他に生き残った人はいるのかしら?」

男「何人かいるはずだよ。 そこの奥の部屋で魔物たちの襲撃から身を隠していたんだ」

魔法使い「それで無事だったのね」

男「あぁそう…… それでもう出てもいいかと思って、二人で部屋を出たら捕まっちまってな………この通りだ」


真っ黒に焼かれた人だったものに目を向け、悲しそうに俯く男に魔法使いはかける言葉が見つからなかった


武闘家「泣いているのか?」

男「は? いや、別に泣いてなんかいねえよ……」

武闘家「生きていられて嬉しくて泣いているのか?」

男「何言ってんだあんた…?」

魔法使い「わーごめんなさい! この子ちょっと訳ありな子で! 変わってるんですよ」

武闘家「変わってなどいない。 俺は人を助けて泣いてもらうために戦っているんだ」

男「何が言いたいのか全くわからん……」

魔法使い「き、気にしないでくださいね、この子は困ってる人を助けようと頑張ってるんですよ」

武闘家「そうなのか?」

魔法使い「そうでしよ?」

魔法使い「ごめんなさいね、もっと早く見つけていられれば助けてあげられたのに」

男「いや……そんな……俺だけでも助けてもらえたんだ感謝しているよ」

男「それにこのまま助けが来なかったらみんな死んでいたからね。 こんなに強い人が来てくれればみんなでここから脱出できるよ」


みんな、すなわち魔王たちの襲撃から逃げ切った人達のこと
それらをみんな助けられるという事実に武闘家は心に暖かいものを感じていた


魔法使い「でも生き残りの人が居て本当に良かったです」

男「あぁ……本当に運が良かったよ」

武闘家「俺が……助けられる?」

魔法使い「そうよ、あんたが沢山の人を助けられるの、よかったじゃない」

武闘家「うん」

魔法使いは顔を綻ばせる武闘家を横目に部屋へ通じるドアを開く

そこで目に入ったものは

人を生きたままに捕食するトロールの群れであった

女の子「いやああああああああああ!!!」

泣き叫ぶ女の子をその大手で握り、生きたまま大口を開けて喰らう
ジタバタと暴れていた女の子の体がピタリと動きを止め、絶命する


傍では両腕をトロールに掴まれた女が無理矢理に引っ張られ体が左右に真っ二つに引きちぎられ、喰われる


魔法使い「なに…これ……」

男「おええっ………」

武闘家「無事じゃ、なかったのかよ………」

男「魔物が…入り込んできたんだろう……」

魔法使い「助けるわよ!!」

武闘家「!!」



武闘家が我を取り戻し翔ける
目の前にいたトロールの眼球に一突き

目を潰されたトロールは絶叫し悶える
その間に心臓を吹き飛ばされ即死する

仲間のうちの一体が殺されてもトロールたちはヘラヘラと不気味な笑いを浮かべながらこちらを見ているだけだった
精々食料が増えたとしか思っていないのだろう


武闘家は倒れるトロールを蹴り飛ばし、次のトロールへとぶち当て一時的に無効化させる
その間に後ろから迫ってきていた一撃を横に飛ぶことで回避、そのまま宙へ舞い上がる


武闘家「くたばれぇっ!!」


頭蓋を粉々に砕く踵落としが炸裂し、あっという間に2体目を無力化させる


先ほど吹き飛ばされたトロールが体勢を立て直し棍棒を振り上げる
武闘家は忍び持っていた短剣を取り出し投擲
ふり上げられていた右腕を貫き壁へと括り付ける

トロールが動かなくなった右腕を見ていた顔は原型をとどめずに蹴り砕かれた

魔法使い「退きなさい!」

魔法使いの甲高い声が耳に届くや武闘家が大きく後退
すると豪炎が魔物の群れを包み込み、皮膚が焦げるのではないかという熱風がこちらにも伝わってくる

トロールの気管は焼け爛れ、声にならない絶叫を発する

檻から逃げるように身悶えるが、豪炎の檻すら一瞬にして凍らせる氷結魔法が発動し、トロールを体の芯まで凍らせる


魔法使いが指をパチンと鳴らすとトロールごと氷が粉々に砕け散った


しかしその中で生き残った赤みがかったトロールがいた
今にも死にそうではあるがまだ息はあり武闘家が止めを刺そうと近づく

ボストロール「ナぜ……トロールを、コロす…?」

武闘家「お前らが人を食ったんだろう」

ボストロール「マモノは、人ヲ食う、当然ダ、何が悪イ」

武闘家「黙れ」

ボストロール「ォ前も、喰ワセろ」

ボストロール「女ハ、うま、イ……グェヘッグェヘヘヘヘヘ」


ドゴンという音を立てて地面にクレーターが出来るほどの威力でボストロールの頭を粉々に蹴り砕く


武闘家「……黙れよクソ野郎」

この死の部屋の中で生き残った人はいなかった
残るのはトロールの亡骸と食い残されたりしてバラバラになった人間だった腕や頭のみ


武闘家「助けられなかったよ……」

魔法使い「………あんたのせいじゃないわよ」


返り血を浴びて真っ赤に染まった武闘家を優しく抱きしめる魔法使い
武闘家はそのまま魔法使いの胸に埋まり大声をあげて泣いた

そのままひとしきり泣き、鼻と頬を真っ赤にした武闘家が顔を上げる

武闘家「帰ろう」

魔法使い「……そうね」

武闘家「おい、あんた」


武闘家が蹲っていた男に声をかけるが返事はない
怪訝に思った武闘家が男の体を揺する

ガクッと力が抜けたように倒れ込み口から血を流している


魔法使い「舌を噛み切って自殺したのね……」

武闘家「どうして………」

魔法使い「きっとさっきの部屋に家族がいたのよ……それが目の前で魔物に食われたんだもの……」


魔法使いも声を詰まらせる
悔しさか悲しさか怒りか、ハッキリとしないモヤモヤとした感情が胸を支配し、二人は立ち尽くしていた

武闘家「殺してやる………」

魔法使い「………?」

武闘家「殺し尽くしてやる!」

武闘家「魔物も! 魔王も! この世からひとつ残らず殺してやる!!」

武闘家「魔王は!! 俺がぶっ殺す!!」

ちと番外編でした

世界を壊そうとする魔王と
魔王を犯そうとする勇者と
魔王を殺そうとする武闘家
とキャラを立ててみました


しばらく勇者さんと武闘家さんたちのイチャイチャを書きますねお待たせしました

それでは

盗賊「んっ……」


盗賊の口を塞ぐと小さな吐息が漏れる
唇と唇の触れ合いから盗賊はついばむように甘噛みをする


盗賊「あ……」


唇を離すと名残惜しそうに瞳を潤わせながら見つめてくる


盗賊「やだ……もっと……もっとして」

勇者「なにしてほしい? ちゃんと言ってご覧」

盗賊「触って……もっと……」


彼女は俺の手を取り、自らの乳房へと導く
僅かな膨らみを持つ胸を触れただけでびくんと跳ねる
そのまま自分の手で重ねるように俺の手を使い激しく揉みしだく


盗賊「あっ! あぁっ! いっ! あんっ!」


掌が乳房の形を歪ませる度に盗賊が喘ぎ、同時に腰がガクガクと振るえる


勇者「静かにな」


口を塞ぎその五月蝿い喘ぎ声を無理矢理に止める
声にならない叫びの熱い呼気が口腔内を走り回る

盗賊「ぷはっ……もっと…もっとぉ………」

さらに俺の左手を取り秘所へと手を伸ばす
手に取ればすくって飲めるほどに溢れた愛液を感じながら割れ目を指で沿わせればキャンキャンと発情した犬のような叫び声が上がる

右手で胸を、左手で陰部を刺激された盗賊が絶頂するのは余りにも容易かった


盗賊「あっああ! いっ! いくっ! イっちゃう!!」

盗賊「うぅっ! あっ…ぐっ……もっとぉ……あぁっ…………」


俺の肩へ強くしがみつき、身体をこれでもかと硬直させ、たかが外れたように達し弛緩する

弛緩した際に愛液がドバっと溢れ手を濡らす


盗賊「い、いや……恥ずかしい……」


愛液にどっぷりと浸かった手の匂いを盗賊に嗅がせると顔をぷいっと背けて逃げ出す

勇者「どんだけ濡れんだよ。 そんなに俺に触られて感じちゃったのか?」

盗賊「う、うるさい! やめろ……ばか! あほ! スケベ!」

盗賊「うー…はずかしい………」


顔を真っ赤にしながら子供のような罵倒の言葉を並べるが、だいぶ酔いも醒めてきたのか冷静な思考が戻り視点も定まってきていた


勇者「じゃ、もうやめるか」

盗賊「え……」

勇者「もう寝ようぜ」

盗賊「や、やだ………」

勇者「あん?」

盗賊「足りない……」

勇者「なにが?」

盗賊「言わせんなバカ……」

勇者「思ってることはちゃんと言えよ」


腰に手を回し目と鼻の先で語りかける
耳まで真っ赤にした盗賊が目を強くつむり羞恥心に耐えながらおねだりをしてくる


盗賊「私のエッチな気分が収まらないからもっと、めちゃくちゃに犯してください!」

勇者「しゃぶれ」

盗賊「………はい」


反り勃ったそれを見て盗賊がごくりと喉を鳴らし、顔を近づける

亀頭にキスをするようにゆっくりと口に含み、歯を当てないようにしながら舌を動かし舐めはじめる

先端から裏スジへと周り下の腹全体を使って大きなストロークで快感を与えていく

様子を伺うようにこちらを見上げ、目と目が合う

正直言うと初めてとは思えないほどに気持ちが良くその頭を撫でてやってもいい気分であったが、自分の内なる悪戯心がそうはさせなかった

盗賊の頭を押さえ、一気に奥深くまでくわえさせる


盗賊「んぐっ…!!」

盗賊「んっ! んんっ、ぷはぁっ!」


何をするんだと言いたそうに涙を目に浮かべる盗賊には悪いがそれが俺の邪心を加速させる

勇者「やめていいなんて言ってないぞ」

盗賊「はい……」


今度は自分からゆっくりと奥まで口に含め、戻る
それを幾度か繰り返しその動きに慣れてきた時に、奥までくわえきるよりも深く、頭を押さえつけてくわえさせる

突然の自分の想像を超える深さまでの喉への侵入に嗚咽しげぇっという声にならない声を発し吐き気を催す

吐くことすら許さずさらに喉への侵入は続き、盗賊は幾度も嘔吐反射により何度も何度もせり上がってくる感覚に襲われる


盗賊「ぐっ! あっ……はっ………うっ………おぇぇ……」

盗賊「はぁ…はぁ……勇者……出来ない……」

勇者「もうリタイアか? ガッカリだわ」

盗賊「ごめんなさい………」

勇者「お仕置きが必要だな」

盗賊「え………?」

勇者「尻向けろ」

盗賊「はい…」


察した盗賊が俺の顔にまたがるように尻を据える


イラマチオという最初にしてはかなりハードなことを無理やりさせたにもかかわらずその秘所は垂れるほどに愛液が溢れている


勇者「お前実はドMなんだな」

盗賊「そんなこと……ひゃぁ! あぁ!」


舐められたことで突然に襲いかかる快感に盗賊は言葉を紡ぐことはできずに嬌声をあげる


盗賊「あっ! あぁっ! いいっ! 気持ちいいよぉ!」


舌を動かす度に盗賊は声と息を荒げ、陰核を舌で刺激しよう物ならそれは絶叫となっていた

勇者「口止まってんぞ」

盗賊「だってぇ……勇者が……」

勇者「口答えすんのか?」


一気に舐めるペースをあげさらに同時に音を立てながら愛液を啜る


盗賊「きゃあぁ! やぁぁ! らめぇ!」

勇者「止まってるっつうの」


返事をする余裕もないながら必死に陰茎に口付けをするが、津波のように押し寄せる快感にすぐに口を離してしまい絶叫する


盗賊「だ、だめぇ! 出来ない、よっ!」

勇者「俺だけにやらせるのか?」

盗賊「あー! らめっ! ごめんなさい! ごめんなっ! さい!」

盗賊はフェラをするのは諦め快感に身を任せじっと耐えているが愛液の流出は留まることを知らない


盗賊「いっ! なんか出そう! 離してっ! だめ!」

勇者「知らねえな」

盗賊「あぁ! どうしてぇ! やだぁ!」

盗賊「イクッ! いくいく! あぁぁ!! 出ちゃうよぉ!?」


腹筋、尻に力がぐーっと入り絶頂の高みへと登る
一線を越え弛緩と痙攣が起こり絶頂すると同時に愛液のような水を痙攣に合わせてビシャビシャと噴き出す


盗賊「ひっ………あっ……あっ………あぅ………」


発声することすら行えないほどに脱力した盗賊の又は緩み切り、吹き出した潮の勢いはなくなるもチロチロと愛液を垂れ流していた

盗賊「はぁ……っ!」


そのまま力尽きたように倒れ込み肩で息をしている
このまま虐めてもいいがさすがに可哀想になるほどの疲労度に手は出さずに、優しく抱き上げてやる


勇者「大丈夫か、盗賊」

盗賊「あっ……あっ………はっ………」


ヒクヒクと体が不規則に痙攣しているのを見て今更ながら罪悪感が込み上げてくる


盗賊「ごめんなさい…はぁ………」

勇者「なんで謝るんだ? お前すげー可愛かったぞ」

盗賊「だって私だけ気持ちよく……… 嫌わないで……嫌わないでください……!」

勇者「嫌いになんかなるわけねえだろ? 不安にさせちまったか? 悪いな」

盗賊「ひっ………くっ、うぅ……好きだよぉ……勇者ぁ……」


限界を超えた快感により感情が抑えきれずに溢れだした盗賊を抱きしめキスをする

盗賊「好き………本当に………すき……」

勇者「ああ、分かったよ」

盗賊「勇者は?」

勇者「これが、答えじゃダメか?」

盗賊「ん……」


これで何度目か、もう数えることすら出来ないほどのキス


盗賊「恥ずかしいな……」

勇者「いやか?」

盗賊「ううん、嫌じゃない」

勇者「嬉しいんだよな」

盗賊「う、うるさいな」

勇者「いつもこれぐらい素直ならいいのにな」

盗賊「だって……なりたくてもなれないんだよ」

勇者「いいんだぞらそのままで」

盗賊「…ありがと」

盗賊「私は口悪くて…本当にひどいこといっぱい言うけど……大好きだから……分かっててくれよ」

勇者「おう」

盗賊「~~! こっちみんなバカ!」

勇者「じゃあもう見ねえよ」

盗賊「お、おい……寂しいだろ……優しくしてよ……」

勇者「うそ、大好きだ」

盗賊「ばーかばーか」


………………………
………………
………

それから二人は言葉を交わすこともなくひたすらに口付けと抱擁を交わし続けた



魔物使い「ねぇ、出られないよ」

僧侶「ぐぬぬ………ずるいです私もキスして欲しい……」

女騎士「朝になるまでずっとやってたんですかね」

魔物使い「二人の世界を邪魔してやろ!」

女騎士「ですね」

僧侶「不埒な二人に神の御加護を…!」

おわーり

安価の流れ結構キツくね……

俺的にはストーリーはおまけで流し読みでもなんでもいいと思ってます
完璧に自己満でイチャイチャスケベェとバトル書きたくなるだけなので


あらすじ
女騎士と僧侶とハメハメして
なんか盗賊が仲間になって
武闘家さん一味と戦って女騎士さんがやばくなったけど助けて
魔物使いちゃんとアンアンして
料理屋でアルバイトして
賢者さんとバトってたらなんか、魔王復活してて
魔王犯して止めるわってなってる感じですね

ちなみに武闘家さんと魔法使いさんが百合ップル? で魔王討伐を目指しているようです

勇者「ふぁ……ねみぃ」

魔物使い「そりゃ一晩中盗賊とイチャイチャしてたらねぇ」

僧侶「不純です!」

女騎士「僧侶がいいますか、それ?」

勇者「お前もだけどな」

魔物使い「みんな勇者に骨抜きにされてるわけだねー」

僧侶「…………///」

女騎士「ゴホン………」

勇者「今それ言っちゃうの? やるなぁお前」

勇者「ふぁ……なぁ寝てもいいか?」

僧侶「ダメです! 最近構ってくれない罰です」

勇者「なんだ? 寂しかったのか」

勇者「構ってほしいんなら、ちゃんと言ってみろよ」


キザったらしいセリフを言いながら僧侶へ顔を近づける


僧侶「ん…///」

僧侶「たまには……私のことも見てください…っ///」



顔を真っ赤にしながらなんとか言葉を紡ぎだす僧侶の様子が可愛くてたまらないが、意地悪をしたくなってしまう
俺の悪い癖だな



勇者「ダメだ」

僧侶「え……?」

勇者「力づくで俺を襲ってみろ」

僧侶「ん~! 逃げないでください~!」


僧侶が俺にキスをしようと抱きつき迫ってくる


勇者「ほれほれ頑張れ」


それを顔を動かしひょいひょいと避けていく


僧侶「この! この! この!!」


抱きついていた僧侶をひきはがし、子供をたかいたかーいとするように持ち上げる
そうなれば当然キスやハグなど出来るわけもなく、宙ぶらりんの恰好になる


僧侶「下ろしてください~!」

勇者「今日はピンクか」

僧侶「~~!! 見ちゃダメ~!!」


足をバタバタ動かして顔を蹴られそうになったのでそっと下ろしてやる

ふくれっ面で睨んできたかと思えば荷車の中へ入り込んでいく


勇者「諦めたか」

僧侶「そんなわけないですよ~」


満面の笑みを浮かべているのが声音から分かる
身体を椅子にグルグルに縄で縛られ動きを封じられる


勇者「なにすんだよ」

僧侶「これなら勇者も逃げられませんね」

勇者「ヤンデレかお前」

僧侶「勇者は私だけのものなんですよ……たっぷりと分からせてあげますね…!」

勇者「乗ってくんな」



俺の目の前に立ち舌舐めずりをする僧侶
今日はマジで積極的だなそんなに溜まっているんだろうか


勇者「まぁでも僧侶は力弱いからな縄もゆるゆるですわ」

僧侶「え?」

勇者「ふん!!」


小細工なしの力だけで縄から解放される
驚きのあまり僧侶も声が出ずに目を丸くしているのがかわいい

僧侶「かくなるうえは魔法で動きを封じれば!」

勇者「ほー?」

僧侶「あまり黒魔法は得意ではありませんが…! これくらいなら!」


僧侶の身体から微かな光が迸り魔法が発動したことが分かる
それとほぼ同時に身体が締め上げられる
腕や足が特に重くギリギリと音を立てているように重い



僧侶「どう……ですか…!」

勇者「あー確かに悪くない魔力だなかなりの拘束力だ」

勇者「だが所詮それは俺以外のやつでの話だ」


耳触りな高音を放ちながら魔法が崩壊する


僧侶「えぇ~……高速魔法を自力で解いちゃうんですか……」

勇者「ま、俺だからな」

僧侶「キス、出来ないです」

勇者「残念だったな」

僧侶「どうして……私にそんな意地悪するんですか……」

勇者「悪かったよ冗談だ」



涙を堪えながら小さくなっている僧侶を抱きしめてやる


僧侶「寂しいんですよ…? 本当に」

勇者「悪かったって。僧侶」


泣きそうな僧侶へのキス
口の中は燃えるように熱く、ただ唇を合わせただけでその熱が伝わって来てスイッチが入りそうになる



魔物使い「こらそこー昼間だぞー」


荷車から顔を出した魔物使いが不機嫌そうに声を上げる


勇者「うるせぇな糞ガキ」

僧侶「ふふ……本当に」

僧侶「でもたまには……相手してくださいね?」

勇者「分かったって」

僧侶「待ってますから」

勇者「おう」


後ろから人を殺せそうな目で見てくるガキがいるためにキスはしなかったが
勇者の右手と僧侶の左手は固く繋がれていた

ダメだイチャイチャシーン書けないごめんなさいここまでにします

勇者「ふぁ……さすがにマジでねみぃ……寝るわ」

僧侶「行っちゃうんですか~?」

勇者「あぁ、ごめんな僧侶」

僧侶「む~…… あ、それなら私の膝貸してあげますよ!」


ポンポンと自分の膝を叩き、いいアイディアを思い浮かべて親から褒めてもらおうとする子供のような無邪気さが垣間見える
まぁ確かに馬車を買い替えて御者台が広くなったが……


盗賊「ふぁ……おはよ……」

勇者「よぉねぼすけ」

盗賊「……うるさいなぁ……朝は弱いんだよ」

魔物使い「もう昼だけどね」

勇者「じゃ俺が代わりに寝るかな」

魔物使い「…………」



誰と一緒にいるか
>>337

魔物使い

勇者「ふぁ……じゃおやすみお前ら」

僧侶「おやすみなさい」

盗賊「そのまま起きて来なくてもいいぞ」

勇者「うるせぇおたんこなす」

女騎士「では……私はちょっとそこらへんで食べ物ないか探してきます」

僧侶「はーい」

魔物使い「じゃあうちは~」

勇者「お前はこっち」

魔物使い「うわぁ! なにすんだよ~! 離せ~!!」

勇者「お前は俺の抱き枕な」

魔物使い「ゆうしゃは匂い回出来てくすぐったいからいや~!!」

魔物使い「助けて~! 女騎士~!!」

女騎士「……………」

僧侶「……………」

盗賊「あれ、ちょっと喜んでたよな」

女騎士「ですよね?」

僧侶「うらやましいです…」

勇者「よいしょ」

魔物使い「う、うわぁ!」

魔物使い「本当に抱き枕にされてる……」

勇者「あったけーお前」

魔物使い「暴れて熱くなった」

勇者「暴れたら絞め殺す」

魔物使い「怖いよ……」

勇者「…………」

魔物使い「…………」

勇者「…………」

魔物使い「…………」

勇者「……………」

魔物使い「………zzz」

勇者「お前が寝んのかよ!」

魔物使い「ん……あ、寝てた」

勇者「早すぎんだろ」

魔物使い「生きていくためには寝られるときに寝るのが大事なんだよ」

勇者「考えが野性的すぎるわ」

魔物使い「……ゆうしゃあったかい」

勇者「お前もあったけえよ」

魔物使い「あったかいのに包み込まれてたらそりゃ寝るよ」

勇者「俺も腕の収まりがよくて寝やすいわこれ」

魔物使い「……ほんと?」

勇者「あぁ、ほんとだ」

魔物使い「じゃあ今度からこうやって2人で寝ようよ」

勇者「ん? そうだなぁ寝られるときはそうすっか」

魔物使い「……やた!」

魔物使い「前まではねピィに埋もれるようにして寝てたの」

勇者「あぁーあいつモッフモフだからな。 俺が触ろうとすると食われるけど」

魔物使い「あったかくていい匂いがして気持ちいんだよ」

勇者「俺もモフモフしてえから噛むなって言っておけよ?」

魔物使い「言ってるんだけど聞かないんだよなぜか」

勇者「畜生の分際で嫉妬してんじゃねえよ……」

魔物使い「嫉妬?」

勇者「俺に魔物使いが取られて嫉妬してんだろ?」

魔物使い「そうなのかな…?」

勇者「最近お前は俺にべったりだからな」

魔物使い「……そうかも」

勇者「だからあいつも寂しいんだろ? ずーっと一緒に過ごしてきたのにそれが取られちまったんだから」

魔物使い「だね~。 でもなんていうか……ピィへの好きとゆうしゃへの好きは違うんだよ」

勇者「……そうか」

魔物使い「ピィももちろん大好きなんだけどね。 でも……なんていうかそうじゃないないんだ」

魔物使い「もっとこう……ゆうしゃのこと考えてると……」

魔物使い「胸がドキドキして……なんか……顔がニヤけてきちゃって……恥ずかしくって……」

魔物使い「これが……好きなのかなぁ~って……思う……」



だんだんと恥ずかしさのせいか声が小さくなっていき最後は聞き取れないほどになっていた



勇者「ありがとよ」

魔物使い「うん……」


頭をわしゃわしゃと撫でると耳を真っ赤にしながら俺の胸に顔を押しつけてきた

魔物使い「はぅ…!」

勇者「いてぇ!」

勇者「いきなりなにしやがる」


魔物使いに胸を噛まれた。しかもわりかし強く


魔物使い「なんか噛みたくなったの」

勇者「いてえんだけど…」

魔物使い「指ちょうだい」

勇者「えぇ……」



しぶしぶ人差し指を魔物使いの口元に差し出す



魔物使い「はぅ!」


ガチンと歯が当たる音を立て空を噛み切る
あわてて手で魔物使いの頬を掴みかわした

勇者「あぶねえな! 噛み切る勢いだったろ!」

魔物使い「いいじゃんどうせ治るんだから!」

勇者「アホ! いてえんだからな!」

魔物使い「ガブガブ」


口で言いながら歯をガチガチさせ噛みつかせろとアピールしてくる
こえぇ……



魔物使い「噛み切らないから噛ませて」

勇者「マジでこえぇよ……」

魔物使い「がぶ」


おそるおそる人差し指を噛ませると、確かに優しい甘噛みではあった


魔物使い「あぅあぅ」

勇者「楽しいのか?」

魔物使い「はのしぃ」

勇者「ふーん」

安価出し忘れ


>>347

①エロあり 挿入なし

②エロあり 挿入あり

③エロなし

④自由安価

2でお目覚めフェラするぐらいフェラを仕込んでから騎乗位で少し激しめで一発
そのあと対面座位でイチャイチャしながらもう一度中出し

長いもう少し短くしてくれ………流石に辛い


>>350

>>346

勇者「じゃ俺も遊ぼうか」

魔物使い「んんっ!」


噛みつかれるがままにされていた指を魔物使いの口の中で動かす
舌を指で叩き、歯茎をなぞり、唇を撫でる


魔物使い「んっ……うぅ……はっ……」


口内を異物感が蹂躙する
その不思議な感覚に魔物使いは悶えていた


魔物使い「へんな……感じがすゆ……」

勇者「おもしろいだろ?」


普段なら触られることなど全くない口内
それを自分の意志ではなく勝手に動き回れるのだから違和感がないはずはない
その違和感は一歩進めば性感とも取れる

魔物使いはその感覚にすてに夢中になっていた
感覚の高まりは抑えられない欲求となり、最早苦しくも感じる


口内を駆けていた指を奥歯で噛み、舌で指先を舐め出す


魔物使い「んっ……んぅ……」


舌で指の根の動きを止められるが指先は舌表面、裏を撫でる
その感覚をもっと強く欲する魔物使いも自分で舌を動かし、指と舌でディープキスをするようにくねり交わす


魔物使い「はぁ……はぁ……はぁ……」

勇者「お前興奮しすぎだ」

魔物使い「ゆうひゃが変なこひょするから……」

魔物使い「んん!!」


夢中で指を貪る魔物使いはそれにしか神経が向いていなかった
突然に現れた陰部の刺激に思わず声が漏れ、指を離した

俺は魔物使いの割れ目をパンツ越しに伝い、既に愛液が染みわたった秘所を撫でる


魔物使い「あぁぁ……あ、…はぁぁ…」

勇者「ほら、ちゃんとしゃぶってろ」

魔物使い「んぐ……んんっ…」


下着越しに陰核を中心に刺激する
その性感は強烈であり魔物使いは指を噛むことすら叶わない


勇者「もう噛めないのか? ちゃんとじゃあ舐めてろよ」

魔物使い「はい……」

魔物使い「あっ……あぁっ! きもち、いい!」

俺の手を両手で支え、一生懸命口の中に収める魔物使いだが、自分の身体の中でもっとも強烈に性感を得られる陰部からの刺激には抗えない
陰核がこすられる度に舌の動きは止まり息が漏れる


魔物使い「んふっ……ひゃぁ……あぁぅ……」

魔物使い「もう……ダメ………」


魔物使いが俺の指を強く噛み、身体が強張る
それに応えるべく陰部をこする指を早く動かしてやる


魔物使い「あっ………くる……!」


指を本当に噛みちぎるんじゃないかという勢いで強く噛み、絶頂と同時に離れる


魔物使い「ぐ……はぁっ!! あっ!!」


両方の指を離してやると、魔物使いはビクビクと身体を脈打たせて痙攣する

魔物使い「はぁ……はぁ……」


肩で息をする魔物使いの身体を起こし、俺のいちもつを口元に近づける


魔物使いがごくりと息を飲み口を大きく開け口に含む
が、とても口内には入らない


魔物使い「噛めないね」

勇者「噛むなよ……」


先端をちろちろと舐めながら右手で竿を上下にしごき始める
力弱くい手コキと先端を舐められるだけでは正直物足りず、今すぐにその口の中へ捻じ込みたいという欲求に狩られるが耐える


魔物使い「手がまわんないね」

勇者「お前の手がちっちゃいんだろ」

魔物使い「ゆうしゃのがおっきいんだよ」

勇者「両手で掴んでみろ」

魔物使い「こう?」


両手でお祈りをするようにしごき始めるがやはりどこがやりづらそうではある
そこが魔物使いの幼さを際立たせてそれはそれでいいのかもしれない


魔物使い「うーん……難しい……」

勇者「もっとお前がおっきくなったら上手に出来るようになるよ」

魔物使い「むー……がんばる」


両手でしごきながら裏筋を舌で這わせる魔物使い
案外こいつはセンスがあるのかもしれない

涎を亀頭にたらし、右手でそれをすくい、亀頭のみをしごきだす
左では竿をしごくのではなく固定し、右手のみの動きに集中させることにしたようだ


魔物使い「ゆうしゃもイって……?」

勇者「あぁ……やべぇそれマジできもちいい」

魔物使い「ほんと…?」

勇者「上手だぞ魔物使い」

魔物使い「えへへ……うちでもゆうしゃを気持ちよくしてあげられるんだね」

気持ちよさのあまり寝っ転がっていられず、あぐらをかくように身体を起こす

その様子を魔物使いが必然的に上目遣いになるように見てきた
それが決定的となる。大きな目と幼い顔立ちが不意打ちだった


勇者「やべぇ、イク!」

魔物使い「んっ!」


魔物使いの頭を掴み無理やりに口を開かせそこに射精する

生温い精液が吐き出され、口の中が満杯になったのだろう
反射的にそれを3,4度嚥下する

射精が落ち着くと魔物使いは手で絞り出し、漏れてくる精液を舌ですくう


魔物使い「きもちよかった?」

勇者「あぁ……やばかった。 魔物使いかわいいわ」

魔物使い「えぇー? なにいきなり」


まんざらでもなさそうにえへへと笑う魔物使いがやはりかわいい

そのまま俺の膝の上に座り抱きついてくる


魔物使い「がぶ」


俺の首すじに噛みついてきてちゅーちゅーと吸い出す


魔物使い「んふふー」

勇者「おい」

魔物使い「痣出来ちゃった」

勇者「あーあー……どうすんだよこれ」

魔物使い「ゆうしゃはうちのものー♪」


ケラケラと笑いながら俺の胸にうずくまる

しばらく頭を撫でてやると嬉しそうに鼻を鳴らしやがて寝息が聞こえてきた

起こさないようにゆっくりと寝っ転がらせ俺も眠りに就くために魔物使いを両腕で抱きかかえた


勇者「おやすみ魔物使い」

魔物使い「おやすみゆうしゃ」


なんだ起きてたのか、そう言葉は出さずとも伝わったのか魔物使いは小さく笑っていた

今日はここまでー

>>347の全部は書けませんでしたが少し叶えてみましたアデュ

勇者「っ!」


気持ちよく抱き枕を堪能していたいところで目が覚めてしまう

魔物の気配

決して強くもなく数もそう多くはないがやはり仲間を守るものとして応戦せねばならないだろう



魔物使い「んぇ………」


気持ちよさそうに眠る魔物使いをどかし外へ出る


すると既に魔物の群れに気づいた女騎士たちが臨戦態勢に入っていた


魔物の群れに勘づいた事に頼もしいと感じると共にどこまで戦えるか見てみることにした

僧侶、女騎士、盗賊がそれぞれ構え敵の動きを伺う

魔物の数はそう多くはないし、たいして強くないモンスターたちだ
その中の一匹、一角ウサギが女騎士を串刺しにしようと猛進、襲いかかる


女騎士「勇者の踏みこみに比べたらこんなもの……」


軽やかなステップで横へ回避し静かに追撃

避けられたことで体勢を整えようと振り向いたウサギの額から脳幹を女騎士のレイピアが貫く


女騎士「あくびが出るほど遅いですね」


盗賊「次はこっちだ」


盗賊が刀身のない短剣を振るうと、黄金の鞭が放たれ大きく撓る
鞭がバブルスライムを討とうとするも、スライムナイトがその軌道上に立ち、盾で攻撃をいなす


盗賊「へぇ…やるじゃん?」


防がれはしたものの鞭は一本ではない
残る2本、3本の鞭が今度は槍のように一直線にスライムナイトへと伸びる

たいしてスライムナイトは真上に跳び、避けるが

盗賊「おせぇ……」


スライムナイトの足である緑のスライムを槍が貫きただの固形物へと変える

しかし問題はそれからであった

スライムナイトの陰に隠れていたバブルスライムの攻撃の予備動作を見逃してしまった



バブルスライムがそのドロドロとした体液を噴射する


>>371「なっ……!」


>>371はその体液をもろに浴びてしまう



>>371は誰か

①盗賊

②僧侶

③女騎士

④勇者


>>371とお風呂展開予定…?

女騎士「くっ……!」


異臭を放つその匂いに思わず顔をしかめる


女騎士「まだまだぁ!」

僧侶「ダメですよ女騎士さん!」

盗賊「そうそう、バブルスライムの体液は猛毒だぜ」

僧侶「解毒魔法、キアリー!」


暖かい優しいなにかが体の内側を駆け巡り、体内に吸収された毒を癒していく


女騎士「ありがとうございます僧侶」


バブルスライムが更に体液を固形上に変化させる
それは球体状となり迫る


僧侶「あぶない! はぁ!」


魔法の弓を引き、一矢
魔力の矢はバブルスライムの攻撃諸共バブルスライムを蒸発させ、跡形も残さない

残るはスライムナイトの騎手
相棒とも呼べるスライムは盗賊に貫かれ最早原型も無く、頼れる仲間も全て死に絶えた



スライムナイト「~~~!!!」


放った奇声は悲鳴か怒声かはたまた泣声か

誰が手を加えるでもなくスライムナイトは手に持った剣で自らの顔面を貫いた


女騎士「なっ…………」

僧侶「うそ………」

盗賊「…………」


勇者「…………」


仲間をすべて失い、最愛のパートナーすら目の前で殺された魔物の騎士が選んだ道は自害であった

こうして女騎士らは勇者の力を借りずに魔物の群れの初討伐を果たした

勇者「お疲れさん」

僧侶「あ、勇者………」

勇者「見事だったぞそこらの魔物の群れなら楽勝だな」

女騎士「そう……でしょうか」

勇者「おう、自分に自信もてよ」

僧侶「最後の……あれは………」

勇者「あいつは自分が死ぬことを選んだんだろ」

盗賊「あぁ………魔物でもそんなことがあるんだな」

勇者「魔物にだって知性はあるさ。 長年一緒に連れ添った仲間が俺らに殺されたんだ。 そりゃ死にたくもなるだろうよ」

僧侶「魔物を倒すのって……こんなに辛いんですね」

女騎士「最後の魔物の声が……耳から離れません………」

僧侶「本当ですね~………」

盗賊「……………」

勇者「ま、こんなことはなかなかねえよ! 元気だせって」

勇者「ほーら、女騎士はバブルスライムの攻撃で汚れちまっただろ? 横に川があったから水浴びして来いよ」

女騎士「……そうですね」

僧侶「服は、洗っておきますね」

女騎士「ありがとう僧侶、じゃあ行ってきますね」

勇者「おーう」

僧侶「ごゆっくりー」


勇者「(覗くしかないだろ常識的に!!)」


何をしてやるか………


>>378-380
※無理そうと思った物は安価下

上流から潜望鏡しながら流れてくる

女騎士「ベチョベチョですね……」


服がしゅるしゅると絹がすれる音を立てながら脱がれていく
露になった乳房の大きさ、そして引き締まった体躯、ほどよい大きさの尻、そしてなによりも美しいその金髪と顔立ちは
さながら絵画に描かれる女神のようであった


僧侶「うっわー……女騎士綺麗ですね~……」

女騎士「そ、僧侶…!?」

僧侶「いいな~。 私もそんなスタイルよくなりたいですよ~」

女騎士「は、恥ずかしいですから……あんまり見ないでください」

僧侶「あ、あぁぁごめんなさい! じゃあ替えのお洋服ここに置いておきますね」

女騎士「はい、ありがとうございます」


僧侶「じー」

女騎士「ん…?」

僧侶「私も前衛頑張ればこのスタイルになるのでしょうか」

女騎士「あははは……どうですかね」

勇者「(よし、僧侶も洗濯に下流にいったな)」

勇者「(くくく……見ていろよ女騎士……いや違うな)」

勇者「(見ているぞ女騎士!!)」

勇者「そのワガママボディを満たしてやるぜ」


勇者は自分にもてる限りのスピードで上流へダッシュ
服を脱ぎ捨て、川へ飛び込んだ

水面から生え出ているのは人型サイズに縮小されたサイズの潜望鏡と、シュノーケル


勇者「(これが……女神か……)」


潜望鏡に映るは陽の光で煌めく水面と、その中で水浴びをする美しい女騎士
髪をぬらし、身体を洗っているその動きはいたって普通の水浴び、しかし当人は超一級の美女だ


勇者「美しい……」シュコー


願うなら、その身体を滅茶苦茶にしたい
願いは、願う力が強ければ必ず叶うもの
願う力が強い願い、すなわち女騎士の身体を滅茶苦茶にしたいという願いは


勇者「必ず叶うのだあああああ!!」シュコー

女騎士「はぁ……気持ちがいい……」


女神は上流からどんぶらこと流れてくる潜望鏡に気付くはずもなかった
勇者の極限まで気配を消す能力はこんなところでも生かされている


勇者「(もうすぐ……もうすぐだ……)」

女騎士「シャンプーしましょう」

勇者「(いくか! いってしまうか! いついくか!)」

女騎士「~~♪ ~~♪」

勇者「(髪を洗うために両手を上げた! 今でしょ!!)」



ザバーンと音を立てて勢いよく水面から飛び出し、2つの乳房を鷲掴みにする勇者
突然のことに身体をビクンとさせる女騎士


勇者「動くなッ!」

かなり作った声で自分とはバレないようにする勇者


女騎士「勇者…?」


速攻でバレる

両手から溢れる乳房をむにむにと揉みほぐす


女騎士「なに、してるんですか…っ!」

勇者「こんな重いモン抱えてるだろ? 凝るだろうからほぐしてやってんだよ」

女騎士「それなら肩を揉んでください! ひゃぁっ」

勇者「とかいいつつ期待しちゃってんだろ?」

女騎士「そんなこと…! あっ…」

勇者「身体は正直だな」

女騎士「んん…///」

揉む強さを変えながら、そして時折乳頭を手の腹で刺激しながら乳房を手で遊ぶ


女騎士「んんっ……はぁ……」

勇者「相変わらず可愛く鳴くね女騎士」

女騎士「や、やぁ……」

勇者「嫌なの? じゃあやめてやってもいいけど」

女騎士「だ、だめ!」


手を離そうとすると慌てて自分の手を使って俺の手を拘束してくる


女騎士「もっと……やって……?」

勇者「エッチなことされるの好きなんだ」

女騎士「んぅ…///」


恥ずかしそうに顔を背ける女騎士


勇者「本当……可愛すぎだからお前」

うなじを噛みつくようについばみ、舌を這わせる

女騎士「ひゃんっ!」


力なく膝が折れかける女騎士の身体を胸を持つ両手で支えることになる


女騎士「あっ…うっ……」

勇者「ほら、ちゃんと立て」

女騎士「はい…」


立たせた女騎士の耳を舐める
耳たぶ、耳の裏、耳の中
舐めれば舐めるほどに女騎士は脱力し、倒れ込みそうになりそれを支える


女騎士「舐めるの、だめ、おかしくなっちゃう…」

勇者「それ俺にはもっとやってって聞こえるけど」

女騎士「もっと…やってほしいけど……死んじゃうの……や、あっ……」

女騎士「抱きしめて…! いっぱい勇者感じたいの…!」


言われた通りに抱きしめてやるとたかが外れたように喘ぎだす

女騎士「あぁっ! いっ……きもちいっ……!!」

抱きしめがら右手で胸を揉み、耳元を舐めてやる


女騎士「ひゃ……あぐっ……」

女騎士「もう……ダメです……ご主人様ぁ…」

勇者「いいよ、イッちゃえ」

女騎士「あぁ……うっ……」

勇者「女騎士、愛してる」

女騎士「ひっ…! あぁぁ…!」


身体が脈を打つように跳ね、そのまま力なく倒れ込む
なんとか支えるも女騎士は余韻に浸るように身体がビクつく

測らずとも、女騎士の姿勢はバックで挿入されるのを待つかのように尻を突き出す格好になっていた

女騎士「ひゃっ!!」


まだ絶頂の余韻も冷めやらぬようで恥部がヒクヒクと痙攣する間に俺は挿入した


女騎士「待って! ダメ!」

勇者「なに自分だけ満足してんだよ」

女騎士「あぁっ! 気持ちよすぎちゃうから! まだダメなの!」

勇者「うるせぇよ? 少し静かにしな?」


女騎士の身体を起こし、手で口を塞ぐ


女騎士「んんっ!?」


そのまま立ちバックで出し入れを繰り返す


女騎士「んっんっんっ!!」

勇者「気持ちいいの?」

女騎士「んん!」


コクコクと首を縦に振りながら声にならない喘ぎを漏らしながら女騎士が俺の手を舐め出した

手を離してやると唾液で糸を引き、女騎士は大きく息を吸い込んだ

女騎士の両手を掴み、前後運動を再開する


女騎士「あっああっ! 奥が、気持ちいい!」

女騎士「あぁぁ……すごい……おかしくなっちゃう…」

勇者「いいよ、俺の前でなら、おかしくなれるだろ?」

女騎士「んんっ……勇者ぁ……勇者ぁ……」

女騎士「子宮に…当たるのぉ……勇者のおちんちんが…きもちいいの…ッ」

女騎士「あぁぁうう……」

女騎士「好きっ好きッ! おかしくなっちゃうくらい好き!!」

勇者「ありがとう女騎士、俺も大好きだ」

女騎士「もっと…もっとちょうだい……」

女騎士「勇者の好きをたくさんたくさん、ちょうだい!」

女騎士「たくさん、中にちょうだい!」


その言葉通りに俺は女騎士へ腰を打ち付ける
さっきよりも早く、強く、愛を込めて打ち付ける

女騎士は狂ったように声をあげながら涎か涙か汗か、最早分からないもので顔をグシャグシャにする


女騎士「もうダメ…イッちゃう…!」

勇者「はえぇよ、俺はまだだぞ」

女騎士「あぁぁ……イク……イクッ!!」


女騎士は一人達し、膣内がうねる
しかし俺はまだ止めない
イケないのだから、止められるはずもない


絶頂したての女騎士は相当に中が敏感なようで、獣の雄叫びのように声を上げる
しかし止まらない


女騎士「ご主人、様……私、死んじゃうッ…」

勇者「ほら、しっかり立て」

女騎士「ら、らめ……もぉ……」


イキきって最早おかしくなっているのだろう、膣が収縮と弛緩を常に繰り返し痙攣発作のようになっている
声を上げる体力も残っておらず、俺になされるがままに女騎士は人形と化している

勇者「女騎士、イクぞ」

女騎士「は、はい……ゆうひゃの…くらさい……」

勇者「……ぐっ!」

女騎士「はぁぁ……熱い……」


限界まで奥に突き刺し、子宮目掛けて射精する
長い長い射精が終わり、引き抜くと白くドロっとしたものが流れ出てきた


女騎士「出しすぎ……です…」

勇者「わり……ヤバかっただろ…?」

女騎士「いいですよ……勇者になら何されても…」


一度唇を重ね、抱きしめる
胸の中で女騎士がはぁーと息を大きく吐く


女騎士「全部出ました…?」

勇者「出しきったわ」

女騎士「じゃぁ……綺麗にしてあげますね」


女騎士がしゃがみ、俺のペニスを口に含む
イったばかりの俺には刺激が強く、舐めてくれるのは嬉しいが正直辛い


勇者「くっ……もういいから女騎士」

女騎士「ほぇ…? いいんですか?」

勇者「気持ちよすぎちゃうから、な?」

女騎士「もう……私さっきまでずっとそういうことされてたんですからね」

勇者「ははは……そりゃ大変だったな」

女騎士「もー……誰のせいなんですか…」


頬を膨らませ、悪戯な怒ったような顔をする女騎士


勇者「……かわいいな」

女騎士「ふふ、勇者はかっこいいですよ」


お互いに照れてしまい、顔を背ける
女騎士は秘部から溢れる精子を手ですくい、舐める


女騎士「おいし…」

おわーり

朝からナニやってんだろう俺

女騎士「ちょっとそっち向いててください」

勇者「今更なにを恥ずかしがるんだ」

女騎士「着替えを見られるのはやっぱり恥ずかしいんです」

勇者「わっけんからん」

女騎士「もう……勇者も早く服着てください」

勇者「あ……」

女騎士「?」

勇者「服は上流で脱ぎ捨てたんだった」

女騎士「あー……なぜか流れてきましたからね」

勇者「魔が差したんだよ。 ちょっと取ってくる」

女騎士「先に戻ってますね」

勇者「素っ裸で外を歩くとは………」

勇者「だがこれはなかなかの開放感………癖になりかけちまうな」

勇者「たしかここら辺に………」

勇者「お、あったあった」


脱ぎ捨てた服に駆け寄り、それに手を伸ばす


勇者「!?」


何かに右足首を掴まれる
驚きのあまり変な声を出しながら目をそこに落とす


勇者「なっ……」


地面から手が生え、それが勇者の足首を掴んでいた

勇者「くっ……なんだこれは!!」


掴まれている右足を軸にし、左足で生えている手を蹴りとばす
しかしその生えていた手はまるでダメージがないかのようにぴくりとも動かず、手を離さない
それどころが掴む力がさらに強くなる


勇者「文句は受け付けねえぞ」


手に馴染むとかそんな次元ではない最早体の一部となった伝説の剣
手を翳すのと同時に放たれる瞬撃が不気味な手を切り落とした

解き放たれたことにより本能的に飛び退く
手首から先だけになりながらも未だに足首を強く掴むその手を取り去り警戒する


勇者「おいおい………」

手が、腕が植物のようにニョロニョロと地面から生えてくる

否、這い出て来る


勇者「案の定魔物か」


眼球が腐り落ち虚空の眼窩で不気味に見つめてくるくさった死体達
その数は十や二十では収まらず数を増していく


勇者「おいおいおい!?」


あまりの出来事に驚く勇者


勇者「俺の服どこだぁ!?」

勇者「あの服高かったんだぞ畜生!」


腐った死体達の爪でボロボロに引き裂かれただろう服の心配をしている間に、魔物に取り囲まれる

その数はさらに増し既に人が通れる隙間もない


壁のように迫りながらその爪を振りかざしてくる腐った死体『グール』たち


勇者「数だけ多くてもそんだけとろきゃ当たんねえよ!」


360°から迫る攻撃すべてを交わしながら伸ばされた腕を切り落としていく
グールたちは叫び声すら上げず、痛覚も死んでいるのだと判明する


勇者「んなこたぁどうでもいい……」

勇者「早く服を着なきゃやべぇ!」

勇者「囲まれたときは一点突破って相場が決まってんだよ!」


街道方向へ狙いをつけ、立ちはだかるグールを切りつけ蹴り飛ばしていく

首を撥ね体躯を蹴りとばす
右から爪が振るわれるが躱し更に前へと進む
前から不気味なうめき声をあげながら両上肢を伸ばす個体に剣を突き刺す
剣を突き刺したまま前進、盾がわりに魔物を使う

ドミノ倒しのように魔物が倒れていく


勇者「飽和攻撃如きで止められると思うなよ?」


上からグールが蓋をするように飛びかかってくる
それらを剣の一振りで薙ぎ払い、取り囲まれ袋叩きにされる前に跳躍


宙に飛びだし、着地地点に雷撃魔法を落とす
白煙を上げながら綺麗に整地となったその一ヶ所に着地


勇者「……ギガスラッシュ」


黄金のようにも七色のようにも光る剣閃が放たれる
聖なるその一撃は前方にいた魔物の壁を無かったかのように綺麗に吹き飛ばす


勇者「じゃあな魔物ども」


区画整理されたその道を駆け抜け、グールの群れからようやく脱出する


勇者「あー………」

勇者「あいつらに素っ裸でどう言い訳すりゃいいんだよ………」

……………………
……………
……


勇者「だからぁ! さっきから言ってんだろ!」

魔物使い「魔物が何百体も襲ってきたってそんなことあるわけないじゃん」

盗賊「嘘をつくセンスがゼロだな」

勇者「テメェこのやろぉ……」

女騎士「でももしそんな状況が本当にあったとしたら」

勇者「相当やべぇぞ? 馬車なんてもん引き連れてんだ、逃げられるわけがねえ」

僧侶「た、大変じゃないですか~!?」

盗賊「本当にあったらな」

勇者「あるっつってんだろ! もしまたそんな状況になったら………」

魔物使い「ゆうしゃを置いて逃げる」

女騎士「畜生ですねなかなか」

盗賊「それでも死なねえんだからいいだろ」

勇者「」

勇者「さすがに俺一人なら余裕だがお前らなんか庇って戦ってらんねえぜ?」

僧侶「ふふ、私達も強くなったんですよ勇者」

魔物使い「そうだそうだ自分の身は自分で守れるよーだ」

勇者「どうだかな、女騎士くらいだろまともに戦い抜けられるの」

女騎士「あ、ありがとうございます……」

盗賊「そこ顔真っ赤にするとこじゃない」

魔物使い「みんな戦えるってば!」

――――血の町――――


ようやくたどり着いた町の入口にはそう書かれていた


僧侶「なんだか物騒な名前ですね~」

盗賊「夜になると血の雨が降るとか?」

僧侶「お、脅かさないで下さいよ~!」

勇者「せっかくの町だから装備整えないとな」

女騎士「ふかふかのベッドで寝たいです」

魔物使い「お腹いっぱい食べる」

僧侶「教会にお祈りに」

盗賊「間抜けの財布でもスルか」

僧侶「ダメですよ!」

魔物使い「みんなやりたいことバラバラだね」

勇者「その前に町長に挨拶しにいくぞ」

魔物使い「えー」

勇者「黙ってこいや」

………………………
………………
………


町長「………よくいらっしゃいました旅のお方」

魔物使い「おっじゃましまーす」

町長「旅のお方がいらっしゃるのは……久しいですなぁ」

女騎士「隣国に行く旅人が多かったんですか?」

町長「その通り。 みなこちらの町には来ずに隣国にいってましたからな」

勇者「そのおかげでなんかやばいことになってんだろ?」

町長「ご存知でしたか………」

勇者「さっき街道でありえない数の魔物がいた。 近くにそんな危険があるのに普通に生活しているなんて明らかにおかしい」

町長「えぇ……そうなのです。 この町は吸血鬼に支配されているのです」

魔物使い「吸血鬼ぃ?」

女騎士「吸血鬼ってあの…… 童話で出てくる血を吸うあれですか?」

町長「えぇ、そうなのです。 あれが………あの伝説の吸血鬼がこの町を支配しておるのです………」

勇者「詳しく聞かせてくれ」

町長「はい……… 奴が現れたのはおよそ10年ほど前になります」


……………………
………………
…………


「この町は農業とワイン作りが盛んでした」

「特にワインは逸品のもの。 それ故に赤ワインから名前を取り血の町として、それなりに栄えておりました」

「しかしあるとき、伝説の存在とされていた吸血鬼が現れた。 奴らは町の何人かを連れ去りその血を吸ったのです」

「吸血は、吸血鬼にとってはただの食事行為。 ですが人間からすると血を吸われるだけでは済まないのです」

「吸血鬼に血を吸われると魔物化してしまうのです…… それが街の外でおそらく貴方たちが見た魔物、いやゾンビなのです………」

「そしてそのゾンビは厄介なことに人を襲い、こやつもまた吸血する。 すると吸血された人もまた同じようにゾンビになり果てるのでございます」

「こうして鼠算式に増えたゾンビたちが町の外を、夜には町の中にも多数出現するのでございます」

「幸い町中に出現しても建物の中に入ってくることはありませんが…… 町の外に出ようとすればゾンビが襲いかかってくるのでございます」

「こうして我々は街の外に逃げることも叶わず、吸血鬼とゾンビの襲来に怯える日々を過ごしているのです………」




勇者「なるほど、さっきの腐った死体の大群は吸血鬼によって作られた元人間なのか」

僧侶「そ、そんな怖いことが……!」

町長「そして厄介なことに吸血鬼は不死なのです……… あれに対抗するには伝説のゾンビキラーという剣を使うしかないのです」

女騎士「その剣はどこに?」

町長「実物を見たことはありませんが、ここから東に行った洞窟の中に封印されているという噂が……… しかしこの町を訪れた旅人や兵団が取りに行こうとしても、持って帰ることは叶いませんでした」

魔物使い「えー……そんなやばいのそこ?」

町長「そこも溢れんばかりのゾンビが犇めいてるとか………」

町長「どうか! どうかお願いです! この町を! 助けてください!!」



勇者「嫌だね」

町長「ぐっ………」

魔物使い「なんで!?」

勇者「あまりにも危険すぎる。 俺らには荷が重い」

僧侶「で、でもみなさん困っていて現にまだ被害が出てるんですよ~!?」

魔物使い「そうだよ! 助けてあげようよ!」

町長「いえ……見ず知らずの方々に無理矢理に任せるわけにはいきません……… 不躾な願い、申し訳ございませぬ………」

勇者「おう、宿だけ借りてくぜ」

盗賊「お、おい!」

勇者「うるせぇ! 俺らはもうこの話にゃ関わらねえ!」

魔物使い「そんなの………ひどいよ………」

僧侶「勇者……どうしちゃったんですか~……」

女騎士「…………」

勇者「俺は先に休む」

僧侶「ゆ、勇者!」

勇者「なんだよ?」

僧侶「なんでも………ない………」

勇者「夜はゾンビがわらわらいるらしいからな、出歩くんじゃねえぞ」

ガタン

魔物使い「…………」

盗賊「…………」

女騎士「らしく………ないですね」

僧侶「本当に………どうしちゃったんでしょう」

勇者の部屋を訪れるのは誰か>>417

エロ展開はありかなしか>>418

僧侶

ありでおなしゃす

勇者「…………」


ノックの音が響く


僧侶「勇者、あの、いいですか?」

勇者「どーぞ」

僧侶「えへへ………こんばんは」

勇者「どした? 早く寝ろって」

僧侶「みんなそれぞれ部屋に行っちゃって……暇なんです」

勇者「そうか」

僧侶「はい……」

勇者「……………」

僧侶「……………」

勇者「……………」

僧侶「えっと………今日はどうしたんですか? 勇者らしくないですよ~?」

勇者「またその話か」

僧侶「だって……せめて説明が欲しかったです。 私達では力になれないのでしょうか」

勇者「無理だ」

僧侶「やってみなきゃ、んからないこともあると思います。 ましてこれだけ人々に被害が出ていたら……神の使いとして私も何か協力がしたいんです…!」

勇者「はぁ……… 単純に戦闘力でいえばゾンビたちは大したことがないのは確かだ。 だがあまりにも数が多過ぎる。 そして噛み付かれたら一発で終わり」

勇者「危険すぎる……」

僧侶「それは……私たちが連携して喰らわないようにすれば…!」

勇者「見渡す限りゾンビしかいないくらいの数だ、危険だ」

勇者「なぁ僧侶、分かってくれ。 俺はお前らが大事なんだ! そんな危険なところに仲間を向かわせることなんてできない」

僧侶「………そうですか」

勇者「あぁ………悪いな」

僧侶「んっ……」


僧侶を抱きしめ口づけをする
彼女も俺の背中に腕を回し、応える


勇者「誰よりも何よりも、みんなが大事なんだ」

僧侶「私だけって言って欲しかったんですけどね~ふふ」

勇者「………悪いな」

僧侶「冗談ですよ~ 今日は勇者謝ってばっかりですね」

勇者「そうか?」

僧侶「いいんですよ、勇者一人で背負わなくて」

勇者「………ありがと」

僧侶「どういたしまして~♪」


僧侶「よいしょ……」

勇者「なんで俺のベッドに寝る?」

僧侶「一緒に寝ましょうよ~」

勇者「それだけ?」

僧侶「う~……その……」

勇者「ん?」

僧侶「したい………です……///」



僧侶の服を脱がせ、裸体を露にさせる
女騎士ほどではないにしても、そのスタイルは十分に良い

細いながらも丸みを帯びた体のライン、そして少し幼さの残る顔立ちは可愛げがあり、魅力的なものである


僧侶の髪を撫でながら胸を弄ぶ
サラサラの黒髪はよく手入れをされており、撫でる度に柔らかな香りが鼻腔を擽る
胸の大きさも大きすぎず形も整っており、掌で揉む度良い弾力が返ってくる


僧侶「んぅ、あうっ…!」

僧侶「勇者はおっぱいが好きなんですね」

勇者「僧侶の体だからな、お前は本当に可愛くて…… 我慢できないんだ」

僧侶「ふふ、うれしい…… でも我慢しなくていいんですよ?」

僧侶「私の体……いっぱいいっぱい好きにしてください」

勇者「でもな、俺はお前には優しくしてやりたいんだよ」

僧侶「それは……私のことを少しでも想ってくれてるってことですよね?」

勇者「当たり前だ。 俺はお前のことが……」

僧侶「ふふ、今だけは……私のことだけを見ていてくださいね?」



僧侶「勇者の……ガチガチですね」

勇者「僧侶が悪いんだろ」

僧侶「もっと……もっと………私のことを見て……?」


俺の首に両腕をまわし、挑発的に笑顔を見せる
その可愛くも妖艶な微笑みに思わず口を重ね舌を這わせる
二人の熱い息と唾液が交わり脳内を駆け巡る
僧侶が唇に吸い付く音、唾液が混じる音、僧侶の小さな喘ぎ声と息遣い……それらが耳に入り続けていれば脳がチカチカとして正常な思考などもう出来るはずもない

胸を揉む度に重ねている僧侶の舌の動きが止まるのが少し面白い




勇者「入れるぞ」

僧侶「はやくはやく~…… もう待てなくて死んじゃいそうでしたよ~……」

勇者「足開いて見せてみろ」

僧侶「ん……恥ずかしい……」

勇者「僧侶は俺のいうことが聞けないのか?」

僧侶「ん~……///」

勇者「足、開け」

僧侶「はい…///」




閉じていた足をゆっくりと開くと、薄い陰毛と、ヒクヒクと動く女性器が露になる


僧侶「そんな見てばっかりいないでください……」

勇者「綺麗だな」


手を伸ばし割れ目に指を這わす
びっしょりと濡れたそれに触れただけで僧侶の体は大きく跳ねた


僧侶「おねがい……勇者のお、おちんちんを挿れてください……」


その言葉に促されるまま先端を膣穴にあてがう
まさにこれから始まるであろう快感の手前に僧侶の顔は上気し息も熱くなっている

ゆっくりと、深く挿入する


僧侶「あぁっ!」

勇者「大丈夫か?」

僧侶「だ、ダメかも……もう気持ちよくって……おまんこが熱いんです……」

勇者「僧侶、好きだ」

僧侶「えへへ………どうしよう……勇者に好きって言われちゃいました………」

僧侶「勇者と一つになれて……好きって言ってもらえて……すごく幸せです」

勇者「幸せになりすぎて狂わないようにな?」

僧侶「おかしく……してくれてもいいんですよ?」

勇者「後悔すんなよ」


それまで亀があくびしてしまうほどゆっくりとしか動かしていなかったのを徐々に早めていく

奥を突く度に僧侶の嬌声があがり更にお互いに燃え上がってくる

僧侶「奥にっ! 奥に当たるっ!」

勇者「ゴリゴリ当たってんのわかるか?」

僧侶「あぁぁ! すごいの! きもちいいっ! あっ、ひゃっ!」

僧侶「勇者も……勇者も気持ちよくなって……!? 私だけじゃ嫌ですよっ」

勇者「僧侶の中やべえよ? 俺も僧侶の中でいっぱい感じちまってるから」

僧侶「ほんと…? 私でいっぱい、感じて、ね、?」


俺は言葉で返事をする代わりに奥を抉るように突き出す
子宮の奥まで突き破らんと奥をグリグリとペニスで押していく


僧侶「ひゃぁぁ!? そ、それすごすぎですっ! しんじゃ、う!」

僧侶「あっ! あぁっ! はっ、ひゃ
きゃ!?」

僧侶「奥、気持ちよすぎて! ら、らめっ! あぁん!!」

勇者「大丈夫か、ほんと」

僧侶「あっ………はっ………はぁ……」


既にイったのだろう、中が収縮し、全身にしっとりと汗をかいている

僧侶の体を起こし挿入したままお互いに向かい合って座り、額に張り付いた前髪を払って、細い体を抱きしめる


僧侶「はぁ……はぁ………」

勇者「はえぇよ」

僧侶「ごめんなさい……もっと……してください……私のことは気にしなくていいですから」


にこりと無理矢理作った優しい笑顔にまたも欲情する
僧侶の体を支えながら寝かせ、ピストン運動を再開する


絶頂の拍子に溢れた愛液がじゅぶ、じゅぶと結合部から淫猥な音を立てる
それと同時に僧侶の喘ぎ声が規則正しく発せられ、しばらく続けていると声の大きさが増してきた


僧侶「はっ、! あ! あぁん! はっ!」

僧侶「ああ! んんぁぁあ! あぁぅ!!」

僧侶「勇者、もう……いく……!」

勇者「一緒にイクか、僧侶」

僧侶「うん、うん! 一緒が、いい!」

勇者「僧侶の中でイクぞ」

僧侶「はぁ、はぁ! 私も、勇者のでいっぱいイクっ…!」

勇者「くっ……うぅっ!」

僧侶「あぁ! イク………!!」


僧侶が俺の体に足を巻き付けぎゅうと強く抱きしめてくる
大きく中を一度強く突くと、それが引き金となりお互いが絶頂に達する
視界が真っ白になるほどの快感が脳を支配し今か今かと発射の時を待っていた精子が解き放たれる


僧侶「い、いぁ、ぁぁあああ!!?」

僧侶「勇者の、あつい! あぁあ~~~!!」


僧侶の膣がぎゅうぎゅうと収縮しペニスから精子を一滴残らず絞り上げようとしてくる


僧侶「はっ、あっ………ひっ、はっ………」


長く続く快感に引きずられ、僧侶が俺の体にしがみついている


僧侶「お腹の中、熱いです………」

勇者「僧侶の中気持ちよすぎて我慢できなかったわ」

僧侶「勇者も、私のおまんこで感じてくれましたか……?」

勇者「あぁ、やばすぎた…… めっちゃ出た」

僧侶「あ、まだ脱いちゃやだ……!」

僧侶「もっと……繋がってたいです……///」


体を抱き上げ、先程と同じように体面座位になる

前髪をかきあげ、キスをする
汗だくになった首を舐めると少ししょっぱい


僧侶「んふふ、くすぐったい」


首から、徐々に胸に舌を迷わす
ピンと勃起した乳首を舌の腹で舐めると、僧侶が大きく喘いだ


僧侶「あん! も~……勇者のエッチ」

勇者「僧侶がかわいいのがいけないんだよ」


可愛いと言われ、中が一度きゅっと収縮する


僧侶「ねぇ、勇者……? もう一回、しましょ?」

短いですがここまで

あー僧侶がイメージの中で一番かわいいんじゃ~

僧侶「すぅ………すぅ…………」


あれからかなりヤっていた気がする……僧侶は疲れて意識を失うように眠りに落ちた

白色の柔肌を晒す僧侶に、布団をかけてやり俺も服を着る


剣を背中に背負い、道具袋の中にいくつかアイテムを入れ装備を整える
俺は不死身、傷を負ったそばからたちまち傷は癒える
そのために俺は鎧は好まず、身軽な服装で戦うことが多くなっていた


勇者「行ってくるよ、僧侶」


すやすやと気持ちよさそうに眠る寝顔にキスをして部屋を出た


僧侶「……………」

僧侶「全くもう…一人でなんて危ないのに……」

僧侶「気をつけてください……勇者………神のご加護を…」

宿屋のドアを開く
情報通り町中を歩き回る腐った死体達が目に映るだけで20体はいるだろう
こんなものに構ってる余裕はない


勇者「夜のうちに片付けるぜ!」


町中を風のように一気にかける
目指すはゾンビキラーが封印されているという東の洞窟

命をもつ俺が屋外にいるからだろう、ゾンビたちがわらわらと寄ってくる、が所詮はノロマな泥人形
最短距離を駆け抜け、邪魔するやつは反応される間もなく無駄の無い動きで首を切り落とす

歩いているゾンビもいれば足元から這いでてくる奴もいる
しかしそれには目も呉れずただひたすらに走り町の出口を目指した

町はかなり小さく、あっという間に町外に出る

一歩出てすぐにそれらは現れた
腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体腐った死体


瞬きをする間にもゾンビがわらわらと生え出てくる
しかも目の前の視界を埋め尽くすだけでなく、横も後ろもどこを見ても腐った死体で溢れていた

腐った死体「ヴァ~~!!」

勇者「退けよ!」


言葉など通じるはずもない
退けといって退いてくれるほど優しい魔物ではないようだ

その事にうんざりしつつも、遠慮する必要がないことに少し安堵する


勇者「一気に行かせてもらうぜ?」

勇者「ライデイン!!」


闇夜を閃光が明るく照らし爆音が一瞬遅れて鳴り響く

雷鳴が止んだころにはゾンビの厚い壁が奇麗に一直線に消し飛んだ

その隙間を目にも止まらぬ早さで駆け抜け飛翔する
ゾンビの群れを飛び越え、振り切った
しかし勇者は足を止めるわけにはいかない
またどこからゾンビが現れ、囲まれるか分かったものではない

足を止めればあっという間に囲まれて吸血されて人間とはおさらばだ


比較的洞窟には楽についた
多少の魔物に襲われはしても難なく両断し進んだ。 ノンストップで走り抜けてきたせいで多少疲労したものの大した問題ではない

到着した洞窟内は真っ暗で一寸先も見ることはかなわず、手頃な大きさの木枝を斬り松明替わりにする

洞窟内は決して広くはないものの、曲がりくねっていたり分岐点があったりするわけではなかった
ダンジョンとして厄介な迷宮自立てという設計ではないため簡単に最奥部までたどり着けそうだ

しばらく道を進むと円形の広間のような部屋に出る


勇者「いやーな予感するなぁ………こういうちょっとデカイ部屋ってボスがいたりめんどくさい仕掛けがあったりすんだよなぁ」


独り言をなんとなく呟くと、それに反応したかのようにゾンビが一体、二体、とどんどん出現していく


勇者「ちぃっ、やっぱか!」


前には既に溢れんばかりのゾンビ
後ろからも挟み撃ちにしようとゾンビが不気味な声をあげながら歩いてくる


勇者「挟み撃ちなんか意味ねえよ! 俺は前しか見てねえぞ!」


前の通路を塞ぐ魔物たちに横に斬撃
その剣圧で五、六体を纏めて吹き飛ばす
剣を薙いだ勢いでがら空きのゾンビの顔面を蹴り飛ばし、吹き飛ばす
流れるようにゾンビたちの下へ潜り込み数体を一太刀で真っ二つにする

流れるように前へと進む勇者だがその狭い通路にたどり着くと厄介な問題に直面した
例えゾンビを吹き飛ばし絶命させてもその死体は消えるわけではない

しかし溢れんばかりの数のゾンビたちは壁として立ちはだかっている
つまり死体、そしてゾンビのせいで足の踏み場もなくなり、ましてそれがダムのように壁となり前へと進むのがかなり困難になっていた


勇者「やべぇ、このままじゃ吸血されてゾンビ化どころか圧死させられちまうぜ!?」


前から来る魔物たちを刻みながら前へ徐々に進んでいるものの、後ろからゾンビたちが徐々に迫ってきていた


勇者「元人間だかなんだか知らねえが背に腹は変えられねえな、勘弁しろよ」

勇者「ギガスラッシュ!!」


勇者「やっとついたか」

突き刺さるのは白色の十字架が刻印された剣
聖なる力の故か、追いかけてきたゾンビたちも近付いては来ずに両手を挙げながら俺の様子を見ている

ここまで来るのにかなりの魔力を使ってしまった
一休みしながら道具袋から魔法の聖水を取り出し飲む
その味は甘い柑橘系の香りでいくらでも飲めてしまいそうな優しいものだった

満タンとはいかないがそれなりに魔力を回復させる


勇者「あんま休んでらんねえなさっさと行くか」


地面に突き刺さるゾンビキラーを引き抜く
キーンと気持ちの良い金属音をたて、キラリと光る

ただそれだけでゾンビたちは畏れおののき、動揺が走る

手短に目の前にいたゾンビに斬りかかる
すると切られたゾンビはこの世のものとは思えない悲鳴を上げながら泡状に分解、消滅した


勇者「おぉ、すげぇ!」


斬る、斬る、斬る
すると斬られたゾンビは瞬く間に消滅していき、足の踏み場の邪魔になることもない


勇者「こいつぁ、いい!」


先程までその圧倒的な数の中をゴリ押しして突破してきたが、このゾンビキラーは内に練りこまれた対ゾンビ魔法が助けてくれるお陰で苦労もなく前に進むことができた


勇者「おらおらおらぁー!!」


洞窟の出口を塞いでいたゾンビたちを斬り捨て、やっと屋外に出ることが出来る


勇者「ふぅー、外は気持ちいい! 腐った死体の匂いがしねえ!」

「ふふ、それはよかったのぅ」



その服装は胸元が大きく開いた真っ黒のミニドレスを着た女が木の上から話しかけてくる
そいつの目は燃えるような赤色に染まり、静かに微笑むその口端からは鋭い牙が覗いていた

おわーり

くっだらない自己満バトルにもう少々お付き合いください

「今宵は良い夜じゃな」

勇者「そうか? 俺は糞みてえな夜だと思うぞ」

「ふふふ…… 楽しいダンスが踊れたであろう?」

勇者「あんなにしつこいもんは懲り懲りだな」

「そう、それは残念じゃ」

勇者「なぁ、俺はそんな世間話をしに来たんじゃねえんだよ」

勇者「…………お前は、誰だ」

「面白いことを聞くのぅ。 想像はついておるのだろう?」


女が木の上からふわりと降り立ち、にやりと口の端を歪め、鋭い犬歯を覗かせる


「我は、女吸血鬼じゃ」




勇者「そうか。 聞きたいことがいくつかある」

勇者「1つ、あのゾンビたちを元の姿に戻せ」

女吸血鬼「随分と偉そうな物言いじゃな?」

勇者「答えろ」

女吸血鬼「おぉ、怖い怖い」

女吸血鬼「答えは、ノーじゃ」

勇者「……………」

勇者「2つ、あのゾンビは元の姿に戻せるのか?」

女吸血鬼「元の姿というのは人間の姿にということか? それならノーじゃ。 あれらは我の眷属、あのような形ではあるが我の駒として生を持っておる。 その眷属としての生を放棄させれば、生を持たない本来の死体として返るではあろうがの。 人間には戻らぬ」

勇者「なるほどな、死体はあくまで死体ということか」

女吸血鬼「可愛らしい姿であろう? ふふ」



勇者「…………3つ、お前はなぜこの町に現れた? なんの狙いがある」

女吸血鬼「ふむ……それは知らぬ。 吸血鬼はある時にその場に発生するもののじゃ」

勇者「いきなり、この姿でここに現れたと?」

女吸血鬼「そう……現象のようなものよ。 故にここに現れたのは偶然、狙いもなにもただ食事をしているだけじゃ」

勇者「食事か……… 人間が逃げないようにご丁寧に町の周りにゾンビを配置しているわけか」

女吸血鬼「ふふ…… 家畜が逃げないように策を講じるのはおかしな事なのか、人間よ?」

勇者「…………さぁな」

勇者「次に4つ、あの町を開放させる気はあるか?」

女吸血鬼「論外じゃな」

勇者「そうか………」

勇者「では5つ、なぜそこまでペラペラ俺に喋る?」

女吸血鬼「ふふ、食料と少し話をしたくなっただけじゃ?」

勇者「俺は飯か」

女吸血鬼「お前は今から我に喰われる。 喰われるやつがなにを知っていようがどうだろうが関係ないじゃろ?」

勇者「そうか………人間を家畜だの食料だの…………あまり人間を舐めるなよ糞尼」

女吸血鬼「ふ、ぬかせ」


瞬きのあいだに、人の体三つ分の距離を詰めると同時にゾンビキラーを振るう
しかし女吸血鬼に流れた僅かな魔力を感じ、ほぼ本能的に剣を振るった腕を戻し飛び退く

すると先程までいたその場所が爆散した


勇者「なっ……」

女吸血鬼「よく避けたのぉ人間」

女吸血鬼「あのゾンビの群れから逃げて来れるほどの力量の持ち主なのじゃろう? これは楽しみじゃ」

勇者「大人しくゾンビを無力化させやがれ!」

女吸血鬼「ならば! 力づくでやってみよ!」



女吸血鬼の目の前に黒い穴が出現、光すら届かぬ虚空の中から蝙蝠が多数羽ばたく


女吸血鬼「こいつに噛み付かれたらあの死体と同じになるぞ」

勇者「はぁ!! ふざけた攻撃だなそりゃ!?」


一直線に向かってくる蝙蝠を剣で切り落としていく
スピード自体は大したことがなくても数で攻めてくる。 それは凶悪な攻撃であった

一手でも斬り逃せばたちまち噛み付かれ、ゾンビ化させられてしまうだろう
その緊張感の中でも勇者は落ち着き、神経は刃のように研ぎ澄まされていた

無駄が一切ない最小限の動きで蝙蝠を斬り、攻撃の手から逃れるだけでなく女吸血鬼の動きを視界の端に捉え続けていた

女吸血鬼は両手を重ね、広げるとその空間から棍が出現
そのまま目にも止まらぬ早さで勇者の後ろへ回り込み棍を打ち付ける

勇者はそれを切り払いながら、蝙蝠を手刀と蹴脚で絶命させていく



女吸血鬼「これは驚いたのぅ。 蝙蝠に対応しながら我の攻撃を防ぐとは」

勇者「それだけじゃねえぜ?」

女吸血鬼「ぬ?」


女吸血鬼の持っていた棍が真っ二つに切れ落ち、地面に落ちるとやかましい金属音を立てる



女吸血鬼「なんと………」

女吸血鬼「…………ふふ、ふふふ………楽しいのぅ………高まるではないか!!」

勇者「ベラベラ喋ってるとは余裕だな!」


真横に回り込み上段からの切り落とし
しかし女吸血鬼の反応も早く、右足の回し蹴りが飛んでくる
それをしゃがみ躱すが髪の毛が僅かに触れ、その殺人的な衝撃に粉々に蒸発する

それに怯むまもなく下から上への逆袈裟斬り
しかしその刀身の横を肘打ちし刃の軌道を逸らされる
すぐに蹴りの追撃が来るが、やすやすと避ける事ができた
女吸血鬼の攻撃のスピードと威力は驚異的だが、所詮は生まれてから鍛錬も積んでいないであろう戦闘の素人
その動きは無駄が多く、発せられる気から次の攻撃はやすやすと見抜くことができる


勇者「所詮は魔物だな大したことねえな」

女吸血鬼「ふ、人間がなにをさえずる?」

勇者「黙れよ三流。 俺があんたを殺す」

女吸血鬼「………威勢が良い血じゃのぅ」



魔力の波動
それを感じた瞬間には横に駆ける
すぐ後ろでは空間が爆発していく


女吸血鬼「早いのぅ、目で負えなくなってしまうわい」

勇者「死ね」


空間を縮めているのではないかという速さでの踏み込み
斬撃を見舞うもそれを僅かな腕の振りだけで押し負ける

が、やられるままでは終わらせない
剣が手から弾き飛ばされそうになるのを慌てて掴みながら、もう片手を女吸血鬼に突き出す



勇者「ギガデイン」


強大な雷撃が女吸血鬼を襲う
それは一筋の雷撃ではなく、二発、三発、数えられない程の眩い光の筋が走った


女吸血鬼「くぅ………なかなかの威力じゃな」

勇者「は、予想はしてたが不死なだけじゃなく不死身か」


ミニドレスは焼け焦げ呈を成さず肌が顕になっている
豊かな乳房が姿を現しているものの、色欲が湧くような気持ちは欠片も起きない
それどころか傷一つ付かないことにうんざりしていた


女吸血鬼「痛覚はあるがな、我は死なん。 お主の持つそのゾンビキラー以外の力ではな」

勇者「安心しろ、ぶっ殺してやるからよ」


先に動いたのは裸を顕にした女吸血鬼だった
見とれるような美しさだがそんな油断は一瞬たりとも許されない
虫を払うように腕を振るうと凄まじい衝撃が放たれる
しかし勇者は不可視のその衝撃を斬る
切られた衝撃は勇者のみを避けていき切られた衝撃はそよ風のようであった

が、切られていない部分の衝撃波は後ろの木々は粉々に爆散させた


それには目も呉れず、剣を翻すのと同時に踏込み、間を詰める
腹めがけて一文字に振るうが月夜に照らされ、出来た影から剣が生え出る
予想外の一撃をなんとか躱すが、姿勢を低くした顔面目掛けて女吸血鬼の殺人蹴りが切迫する

左腕をその斜線上に割り込ませ衝撃をなんとか逃がしその場で体制を立て直す
あられもない方向を向いた自分の腕を切り落としすぐに再生させながら攻撃を続ける

袈裟、逆袈裟、横斬りと連続を後ろにステップしながら交わされるが、距離を離させはしない
大きく踏み込み世界を縮めるような一歩に女吸血鬼も息を呑む

十分に距離を詰め更に懐に潜り込んだ上でのほぼ確殺の間空いでの煌めく一撃
滑るように放たれたそれには目もくれず女吸血鬼は地面を踏み締める

地面から岩が刃のように突き出され、
超重量の衝撃が下から上へと勇者を襲う

宙に放り出されたところにさらに槍となった地盤が襲いかかる


勇者「舐めんな!」


岩の槍を真っ二つにして回避
地面に足がついたと同時に音すらも置き去りにする縮地
女吸血鬼もそれを予測し勇者が飛び込む先に蹴りを放ったが、勇者は勢いをそのままに後ろに回り込む


女吸血鬼「くっ! はやいのうっ!」


吸血鬼もそれに反応し飛び退こうとするが勇者の剣閃は逃さずに捉え、その左腕をもぎ取る


女吸血鬼「ぐぁっ!!」

勇者「ちっ、腕しか取れなかったか」

女吸血鬼「ぐぅ………天晴れだ人間よ…… 食料の中にここまで力を持つ者がいようとはな」

勇者「人間舐めんじゃねえってさっきから言ってんだろ?」

勇者「次は逃さねえ……!」




女吸血鬼「まぁ待て人間」

勇者「あ?」

女吸血鬼「主の狙いは我の眷属を元の死体に戻せばよいのだろう?」

勇者「当たらずとも遠からずだな。 この町から手を引け、人を喰うな。 それが俺の要求だ」

女吸血鬼「分かった、眷属も棄てこの町にも手を出さぬ」

勇者「あ………? 命乞いのつもりか?」

女吸血鬼「ふふふ……まぁそうであるな我ではお前様には勝てぬだろう」

女吸血鬼「我は強いものが好きじゃ…… お主は強い……とても魅力的じゃ」

勇者「…………は?」

女吸血鬼「我と、致さぬか? 人間よ」

勇者「手を引き、命を助ける代わりに俺とさせろだと?」

勇者「ぷっ………」

女吸血鬼「な、なぜ笑う人間!」

勇者「そりゃ笑えるだろ………>>450



①「ぶっ殺す相手がなんかほざいてんだからよ」戦闘続行

②「………興味ねえよ。 とっとと俺の前から失せろ吸血鬼」なにもなし

③「綺麗な姉ちゃんが誘ってきてくれてんだから」夜の戦闘開始

3

勇者「そりゃ笑えるだろ………綺麗な姉ちゃんが誘ってきてくれてんだから」

女吸血鬼「笑いと言うよりニヤケ顔といった方が正しかったかや?」

勇者「うるせえよ。 まぁやってもいいんだけどな普通のじゃ興がのらねえ」

女吸血鬼「ふむ? 続けよ」

勇者「ちょっと趣向を凝らしたものにしたものならいいぜ」

女吸血鬼「好きにするがよい。 どうせ我は貴様に歯向かうことなど出来ぬ」

勇者「そうだな、じゃあまずは………」


勇者「マホトーン」

女吸血鬼「なぁっ!?」

勇者「あんたにうっかり逃げられたりでもしたら大変だからな、体内の魔力の動きは制限させてもらった」

女吸血鬼「信頼がないのぅ」

勇者「お前の出方次第だぜ?」

女吸血鬼「先も言ったじゃろう? 我はお前様の奴隷のようなものじゃ好きにするがよい」

勇者「そうか、じゃあ次はこれだ」

女吸血鬼「縄?」

勇者「そ、まぁ見てろって」



女吸血鬼の身体と両手に縄を巻きつけ、拘束する
その姿は胸が強調され煽情的であり、さらに両手が塞がり無抵抗な姿を演出していた


勇者「こんなもんか?」

女吸血鬼「身体を縛るのか? んっ……これでは動けないんじゃが?」

勇者「動けねえようにしてるんだから当たり前だろ。 それにお前は今は魔力も封じてあるただの小娘だ」

女吸血鬼「一体何をされるやら……」

勇者「楽しい時間の始まりだぜ?」

勇者「これを咥えろ」

女吸血鬼「んぐっ!」


無理矢理に咥えさせたそれは玉猿轡
普通では拷問などに使う際、声を上げさせられないよう用いるそれを女吸血鬼の口に含ませる



女吸血鬼「ん~~!」

勇者「あ? なんて言ってるか全然分からん」


女吸血鬼は口腔に入っている玉のせいで声として音を作れず、声を上げようとすればするほど無様な姿をあらわすものとなる
その姿はただただ勇者を欲情させるものとなる


勇者「お前よく見るとかわいいな」

女吸血鬼「!?!?」


細く伸びる首すじに甘噛みをし、舌を這わせる
普段であれば何の気にもならないそれが、拘束され逃げられないという状況のせいで大きく感度が跳ねあがっており、ただのその一舐めで女吸血鬼の理性を飛ばすには十分なものであった



勇者「へぇ、いいじゃん」

女吸血鬼「ん~~~!!! はっ…! かはっ……!!」


首から肩へ、そして脇
ただ舐めているだけで女吸血鬼の身体は大きく跳ね上がり、荒い息が漏れだす


女吸血鬼「あ、あぇ……いへへ……」

勇者「挿れてほしいのか? もうちょっと我慢してからな。 出来るか?」

女吸血鬼「はひ………」

勇者「いい子だ」

縛られ、形が強調された胸へと舌を這わす
焦らしなどなくただ先端に鋭く尖った乳首を舌で弾く


女吸血鬼「はあっ!!」

勇者「気持ちいいのか?」

女吸血鬼「んっ、あぅっ……」


乳首を弾き、舐め、吸いつく
そのたびに女吸血鬼の身体は跳ねようとするが拘束された中ではそれすらも十分には敵わない
ただひたすら責められる快楽の波に耐え続け、口から漏れる声にならない声を上げ続けるしかない


女吸血鬼「おえ、おっえうああい……」

勇者「だーめ、簡単に取ったらおもしろくないでしょ?」

勇者「……もっとおもしろいことしようぜ」

女吸血鬼「……!」


勇者「マホトラ」

女吸血鬼「んんんん~~~~!!!!」

勇者「ははは、普段は全身をみなぎらせてる魔力が無くなったんだ、虚無感に近いものがあるよな」

勇者「しかも、あんたの肉体を構成しているのは魔力によるものが大きい、そうだろ?」

女吸血鬼「………」コクコク

勇者「じゃあその魔力が無くなったらどうなる? 身体が痺れたようになりもっと言うことが聞かなくなるな」

勇者「つまり……感度がおもしろいくらいに跳ね上がるんじゃないのか?」

女吸血鬼「あ……あぁぁ……」

うっわちょっとまって今書きためてたものが消えた……
萎えた……

書き直してまた更新します……
はぁ……
つら

ゆっくりと、あくびが出る速さで女吸血鬼の胸へと顔を近づける
段々と迫る未知の快楽に女吸血鬼は息を飲んだ

そびえる乳頭にむしゃぶりつく
声にならない絶叫がこだまし、腰が大きくよじれる
それは先ほどまでとは比べるまでもないほどの良い反応であり、勇者はそれを見て満足そうに口端を歪めた


女吸血鬼「あぁぁ!! あぁぁああっ!!」

勇者「いいねぇ! いいねぇ!!その反応」



乳首を舐めれば舐めるほどにその反応は大きくなり、楽しませてくれる



女吸血鬼「おえあいいあ……あええ……」

勇者「やめて? これのこと?」


舐めるだけでなくわざと音を立てながらしゃぶるとおもしろいほどの反応が返って来て、思わず笑いそうになる



勇者「これだけじゃ満足できないよね? こっちがまだだもんな」

女吸血鬼「いあぁ……おう…あええ……」


足を大きく開かせてから拘束したため、もちろん開脚したような体勢となっている
そこから大きく顔をのぞかせる割れ目からは既に漏らしたかのように愛液が溢れだし淫魔な匂いを迸らせる
その姿からは先ほどまでの高貴な吸血鬼の姿はなく、今はただの快楽におぼれた家畜にも見えるし、また堕天した女神のようにも見えた

途中ですがここまで

まったく書けなくて笑うぜファーーーーー

太腿までも濡らすほどに溢れだした愛液を指先に取ってから、割れ目に指を滑らす

既に勃起したクリトリスが指を這わす度に引っかかり、その度に声にならない息漏れがあがる


勇者「気持ちいいだろ」

女吸血鬼「あぁっ………あぁー……!」

勇者「上の口の代わりに下のお口が返事してるな」


ヒクヒクと痙攣しこれでもかと愛液を吐き出す下の口をさらに刺激する



女吸血鬼「うあぁぁぁっ!! あああああぁぁああぁぁあ!!」

勇者「どんだけ腰くねらせてんだよドスケベ女」

女吸血鬼「がっ、あっあぁああぁっ、がふぁ、あああ!!」


閉まらない口からダラダラと涎を垂れ流し、絶頂に達する

愛液がたらりと一筋溢れ地面を濡らす



勇者「おいおい、マン汁が垂れ落ちてんぞ」

女吸血鬼「あっ…………ああっ、はっ、………はっ……」

勇者「綺麗にして欲しいよな?」

女吸血鬼「ぁ…………?」

勇者「綺麗に舐めとって欲しいよな?」

女吸血鬼「いや……やぁ…………おえあい……おえんああぃ…………」

勇者「何に対してのごめんなさいなの? もう限界?」

女吸血鬼「…………」コクコク

勇者「頷く力がまだあるみたいだから大丈夫だね」

女吸血鬼「ぇ…………いぁ………」

勇者「そんな顔すんなよ、まだまだ夜は始まったばっかだろ女吸血鬼ちゃん?」

女吸血鬼「んひぃ!!」


乳首をつねり引っ張ると頓狂な声があがり思わず笑ってしまう



勇者「やめてほしいんだよね? 早く終わって欲しいなら俺を満足させるのが大事じゃない?」

勇者「つまりさ、俺の言うこと聞くのが一番だと思わない?」

女吸血鬼「あぃ…………」コク

勇者「いい子だ」





再び割れ目に手を掛ける
まだ指を動かしてすらいないが女吸血鬼は目を見開き、その刺激に体が反応してしまっている


女吸血鬼「あぁぁああ……………あぁ、はっああぁぁ………」


クリトリスを指でグリグリと刺激すると女吸血鬼はそれに呼応するかのように股を突き出す


勇者「ちゃんともっと突き出せよ」

女吸血鬼「ぇ……?」

勇者「足開いてマンコ突き出せよ。 そんでオマンコ舐めてくださいって言ってご覧」

女吸血鬼「いあ、………いああ…………」

勇者「言うこと聞くのが早いよ?」


女吸血鬼は涙と涎を溢れさせ、顔も耳も真っ赤にしながら股間を突き出す



勇者「いいよ……すげーかわいい」

女吸血鬼「あっ……お……ぁ…………」



女吸血鬼の言葉は、言葉にしたくともただの息漏れにしかならない
耐えかね、クリトリスを指で弾く


女吸血鬼「んあぁ!!」

勇者「いえよ」

女吸血鬼「お、おあんぉ………あええ、うああぃっ……!」

勇者「いい子だ、よく言えたねえらいえらい」

短いですがここまで

誘ってきた女吸血鬼さんが拘束されていやいやなのかどうなのか、分からないけど犯されてるみたいな感じです

純愛にはなりませんでしたごめんなさい

言うやいなやクリトリスごと女性器を口に含み、口の中で転がすように舐めしゃぶる


女吸血鬼「ああああぁああぁぁあぁ!!!」


よだれと共に吐き出される絶叫に思わず笑みがこぼれてしまう


勇者「感度良すぎたなお前」

女吸血鬼「あぁっああああっ!!」

勇者「もう一回イっておくか」

女吸血鬼「あああぁ!! あぇっ! あええ!!!」

勇者「何言ってるか全然分からん」


そのまましばらく舐め続けると、女吸血鬼は股を激しく突き出し、あられもない姿のまま何度目かの絶頂を迎える


女吸血鬼「ぁ……………ぁ……………」


それから勇者の指と口で十では数えられないほどの絶頂を迎えた女吸血鬼はよだれをまき散らし、言葉をろくに発することができないほどに消耗していた


勇者「どう? 楽しい?」

女吸血鬼「ぅ………ぁ…………」

勇者「もうろくに言葉すら話せないか………」

勇者「じゃあこうしよう」


勇者「ベホマ」



優しい光が女吸血鬼を取り囲む
みるみるうちにその目には生気が戻り意識を失っては戻るという生死の境から脱する



勇者「これもとってやるか」


口にくわえていた猿轡を外してやる
ダラーっとよだれが付着しており、それを舐めとる様子を女吸血鬼に見せつける

顔を真っ赤にして目を逸らす女吸血鬼にお仕置きと言わんばかりに乳首を弾くと、さっきまで瀕死だった状態からは想像がつかないほどの絶叫を女吸血鬼はあげてみせた


勇者「うんうん、すっかり回復したな」

女吸血鬼「も、もうやめてください……」

勇者「なんで? 俺がなんのために回復魔法かけたと思ってんの?」

女吸血鬼「い、いや………そんなの………やめてください…………」

勇者「だーめ。 まだまたま、始まったばかりだよ? 女吸血鬼ちゃん♪」

女吸血鬼「か、かえせ………我の魔力を返せ………」

勇者「ん?」

女吸血鬼「我の………我の力を………返せ………」

勇者「…………お前よぉ、自分の立場分かってんのか? あんま俺を萎えさせんなよ」



底冷えするような声に女吸血鬼は命の危険、いやそれよりも遥かに次元が違う正体不明の恐怖感に襲われていた



勇者「もっともっといじめないと分かんねえみたいだな」

女吸血鬼「うぐっ………」

勇者「偉そうな事言う元気があるならよぉ、楽しませてくれよ、な?」


女吸血鬼の縄を解く
抵抗する体力もなく、なされるがままに手枷をはめられる
木の枝に吊るされるように頭上に両手を持ち上げられ、足が浮くか浮かないかの高さで持ち上げられた体を爪先立ちで支えることになる
力を抜けば手首に全体重がかかり、耐え難い苦痛を生じ、まさにこれは拷問を受ける姿であった


勇者「らしくなったじゃないの」

女吸血鬼「はなせ………」

勇者「聞こえねーなぁ。 ………なぁ、これ使ってみようと思うんだがどう思う?」


勇者が取り出したものは赤色をした触角のようなもの
それはドロドロとした粘液を纏い、クネクネと自働しなにかを探すような動きを見せていた
果たして、この触角が何を求めているのか、女吸血鬼が想像するには難しくはなく、瞳孔を開き歯をガチガチと恐怖で鳴らせていた


女吸血鬼「いや………いや………ごめんなさい………それだけは……それだけは………やめてください………」

勇者「まだ俺に反抗する元気があるみたいだからな、ちょっと懲らしめてあげなきゃと思って、さ!」


その触角を女吸血鬼の口にねじ込む
柔らかく、うねうねと動くそれは女吸血鬼の口内を蹂躙する
歯茎をねっとりと這い回る一瞬の不快感の後、喉奥を目指してその触覚は前進する


女吸血鬼「~~~~~~!!!!!」



声にならない叫びは、あがらない
喉元深くまでそれは入り込み苦しげに呻くことしかできない
呼吸をする隙間も僅かにしかなく、押し寄せる嘔吐感に涙をボロボロと零す

それだけでは止まらずその触角は喉内で動き始め、強烈な不快感に女吸血鬼は何度もえずく



女吸血鬼「ぐっ………お…………ぐぇ…………」


呼吸も苦しくなり意識が遠のき始めた頃にようやくその触角は引き抜かれた


女吸血鬼「おえぇ………はぁ……………はぁ…はぁ…………」

勇者「大丈夫か」

女吸血鬼「……………」


返事はない


勇者「大丈夫じゃなくてもやるけどな」

女吸血鬼「……っ!」


すぐにまたその触角が口にねじ込まれる
拒否など選択肢にあるはずもないと言わんばかりに無理矢理に入り込みまたも喉奥を犯される


女吸血鬼「うっ…お…………ごぼっ………」


触角から分泌された粘液が喉壁面にひっかかりむせ込む
引き抜かれた際に出る咳に粘液が飛沫となり吐き出される


女吸血鬼「おぐ………ぇ………ごぼっ………じゅぼ………」

勇者「苦しいか?」


問いかけながらもその触角を口腔目掛けて突き刺す
その度に女吸血鬼はもがき苦しみ涙を流しながらその拷問にされるがままとなっている

勇者への問いに返事はなく、ただなされるがままに口腔内を犯される哀れな人形は口から淫猥な音をじゅぼじゅぼと奏でる




女吸血鬼「がぁ………はぁっ………はぁっ…………」

勇者「あーあー苦しそう。 でもさ」

勇者「お前の尻からやほどマン汁垂れてんだけど?」


ドロドロに溢れだした愛液は幾筋もの糸を引き、内股をこれでもかと濡らしている


勇者「お前口の中を犯されて感じちまったのか」

女吸血鬼「ち、ちがっ…………」

勇者「そうはいっても股はびっしょびしょだけどな」

女吸血鬼「こ、これは………」

勇者「本当は感じちまったんだろ? 苦しさの中にある快感をよ」

女吸血鬼「うっ……んぅ………」

勇者「さぁて、生意気な口は聞かなくなってもまだ俺に反抗する元気はあるみたいだからな次いくか」

女吸血鬼「ひっ………」

勇者「せっかくこんなもんがあるんだからな、使わない手はないよな」


触角を愛液に溢れた秘裂にあてがうと、まるで意思を持つかのように触角は濡れた膣を掻き分け、奥へと入り込んでいく



女吸血鬼「あぁぁ!! 入ってくる! やらぁ!! 変なのが! きちゃうぅ!」

勇者「初めてマンコにぶち込まれるのが触角ってのは、どんな気分なんだ?」

女吸血鬼「ひっ、きゃぁぁ!」

女吸血鬼「あひっ…やめでぇ! やめてえぇえ! 死んじゃうっ」



膣から子宮へと到達した触角はその子宮内をパンパンにするほどに入り込む
正確には入り込み、子宮壁をグリグリと内側から抉っていく
元々子供を胎内で発育させるためにある程度の収縮性をもつ子宮だったが、それをもってしても余りあるほどの強烈な膨張は女吸血鬼を狂わせるのは容易であった


女吸血鬼「おかしくなっちゃう! もっ、だめぇっ!!」

女吸血鬼「ああぁぁあああ!!」

女吸血鬼「っ!! ………あぁああ……… イグっ! いっ! あひぃ!」


ガチガチと歯を鳴らしながら閉じきらない瞼の中で眼球が反っくり返る
快感を超えた苦痛ともいえる快楽が全身を支配し、女吸血鬼の体を反り返らせる
意識が吹き飛ぶような衝撃に背筋が跳ね上がり全身の筋肉が収縮する
縄が手首にくい込むことなどお構いなしに強く強く体を縮めこませる



女吸血鬼「ああああっぁぁ………」

勇者「なんて声で吠えるんだよお前は」

女吸血鬼「ぁ………ぁぁ…………ひっ…あぁ………」

勇者「こんな不気味なもんに犯されちまったなんてな?」

勇者「ほれ、まだまだ終わらんぞ?」

女吸血鬼「きもちぃ! やっあ、ぁぁぁ! おかしくなっちゃうよおぉああああ!!」

女吸血鬼「いやあああああああああ!!!!」

回復魔法をかけてからおおよそ40分、その間に女吸血鬼が絶頂した回数は20を超えた
いや、正確には常にイキっ放しであった



女吸血鬼「あっあああ…………もう………死んじゃう………」

勇者「死ねたら楽なのにな? 不死身ってのは厄介だな」


意識を何度も失っては回復魔法をかけられ、終わらない快楽責め
永遠と見間違うほどの絶望に女吸血鬼の心は折れていた


女吸血鬼「もう………やめてください………」


涎も鼻水も涙も溢れだし顔をぐしゃぐしゃにした哀れな吸血鬼は下等種族ともいえる人間に懇願するしかなかった

安価内容とだいぶ離れちゃった気がするけど責め殺してみました

俺も力尽きた⊂⌒~⊃。Д。)⊃

勇者「ふむ、さすがにやりすぎたか」


爪先立ちすら出来ず、縄が手首に食い込んでいることすら気がついていないほど意識が刈り取られ、身体は不規則に脈を打つ


女吸血鬼「あ…………うぅ…………」

勇者「今離してやるからな」

女吸血鬼「んぇ………?」


女吸血鬼を拘束している一筋の縄をナイフで切る
突如自由になった体を自分の足で支えることができず倒れ込むのを俺が抱き支える


勇者「弱りすぎだろ…… 悪かったな、いじめすぎた」

女吸血鬼「ぅ……ぁ………」

勇者「可愛い顔が台無しだな、ほら拭いてやる。 目瞑れ」


涙やら涎やらでベチャベチャに汚れた顔を布で拭いてやる
綺麗になったその顔から覗いた紅蓮の瞳は少し生気を取り戻したようにも感じた


女吸血鬼「もう………終わりかや……?」

勇者「あぁ、終わりだ」



そう伝えるとほっと顔がほころび、深く息をついた
そのなんでもない仕草が美しく、妖艶でたまらなく俺は口付けをする


女吸血鬼「んっ………」

女吸血鬼「はっ………んぅ………」


それは貪るような乱雑なキスではなく愛を込めた優しいもの
それが女吸血鬼にも伝わっているのか、最初は驚いた様子もすぐにこちらに応じて舌を伸ばし絡めてくる

決してお互いに愛が芽生えるような美しい関係でもなければまして殺し合いをした仲だ
それでも拷問のような時の中で痴態を晒した後のこの優しいキスは弱った女吸血鬼の心には甘く、癒しと充実感を得させる麻薬であり心を開いてしまう魔法であった


二人は舌を絡め、唾液が交り合う
抱きしめ合って伝わる体温が、お互いの体と心をじんわりと暖め安らぎを感じられる


女吸血鬼は意識せずともその安らぎをさらに求め、舌を更に伸ばし、背に回した手は愛を探して這い回る
俺もそれに応えるように細い体をさらに抱きしめ肌を密着させる

ただそれだけのことで女吸血鬼は先程までとは違い、初夜を迎える乙女のような甘い吐息を漏らす


女吸血鬼「あっ………」

勇者「可愛らしいことで」

女吸血鬼「いくな………キスはやめないで………ください………」


次は唇のみを触れさせる優しいキス
しかしそれでは女吸血鬼は満たされないのかこちらの頭を引き寄せ無理矢理にでもキスをさせる


女吸血鬼「なぁ………主よ」

勇者「ん?」

女吸血鬼「次は………優しく……してくれるか?」

勇者「………おう」

無理やりくっつけてみた

女吸血鬼はこれからどうなるか>>500


①消滅、死亡系

②ワンナイトラブ

③仲間? 肉便器? になる

④自由安価

女吸血鬼「すぅ……すぅ………」


俺に抱かるように体重を預け静かに寝息を立てている女が一人


勇者「あー搾り取られた……股間がいてえ」

女吸血鬼「すぅ………すぅ………」

勇者「ま、お前とはここでおさらば。 ワンナイトラブってやつだ」


常時の後、女吸血鬼はゾンビと化した人間をを全てあるべき“死体”の姿に還した
つまりこれで俺の目的も達成されたというわけだ
…………俺の欲も満たされたわけだが、うん

ここでゾンビキラーを使って心臓を一突きにしよう。 それが正義の味方として、勇者として正しい
そう考え剣先を胸に当てる



勇者「……………」


しかし剣先はピクリとも動かない
ゾンビキラーの前では目の前の女などただの人間と同様、脆い個体であり胸を貫けばたちまちその生を奪うことができるだろう
だが、俺はこの女の胸に刃を突き立て殺すことができなかった



女吸血鬼「殺さぬのか?」

勇者「………うるせえよ」



殺すのは少し勿体無いと感じた。 いや、情が湧いてしまった
こんなにも美人でかわいい奴を亡き者とするのが勿体無い。 そう考えるようになってしまった
ただの色ぼけ野郎に成り下がってしまった
そう思いつつ俺は自分にうんざりしながら重たい口を開く


勇者「なぁ、女吸血鬼。 俺と来いよ」

女吸血鬼「……ほう?」

勇者「俺と一緒に、旅しよう」

女吸血鬼「よかろう」

勇者「即答かよ………」

女吸血鬼「なにを言っているのじゃ。 我は主に負けたのじゃ。 逆らえば死ぬ、なら付き従う他ないではないか」

勇者「別にそういうんじゃねえよ。 お前が来たいと思うなら、来いって言ってんだ」

女吸血鬼「はぁ~……… 分かっていないのは主ではないか」

女吸血鬼「我は主の強さに一度魂を奪われたのも同然。 そして夜に心も体も奪われてしまった」

女吸血鬼「くー……… あれほど満たされた夜は初めてじゃ」



牙を覗かせ舌なめずりをする女吸血鬼は妖艶でただただ美しく、俺の心はざわついた

きっと今俺は間抜けな顔をしているのだろう
そんなことを思い、苦笑いを浮かべるしかない



勇者「伝説の吸血鬼はただの淫乱女だったか」



ククク、と笑う声に少し恥ずかしさを噛み締めた音色が混じっていた気がした




勇者「ってことで、騒動の親玉が仲間になりました」

盗賊「いやいや………ねえだろ」

僧侶「だ、大丈夫なんでしょうか!? 私たち血を吸われたらゾンビになっちゃうんですよ~!?」

女騎士「そうですよ。 危険すぎます」

女吸血鬼「血を吸わなければいいのだろう? なにも吸血鬼は人間の血しか吸えないわけではない」

勇者「なにから血を吸うんでしょうかね」

女吸血鬼「人外のものでもなんでも良いのじゃ。 いや詳しく言えば血ではなくてもよいのじゃ」

魔物使い「そ、そうなの…?」

女吸血鬼「うむ、生気を吸うことができればよいのでな」

女吸血鬼「例えばそうじゃなぁ……… 殿方の精液、などでもよいのじゃ」

女騎士「………!」

僧侶「げっほげっほ……!」

盗賊「ぶっ……」

魔物使い「うわぁ………大胆」

勇者「え、つまり俺に毎日飯として精液を出せと」

僧侶「だ、ダメですよ勇者! そんな破廉恥な……」

魔物使い「毎日はすごいねあはは」

女吸血鬼「物の例えじゃ。 他にも感情の高ぶりなどの形の見えないものでも良い。 あくまで手っ取り早いものが血なのじゃ」

女騎士「あんまりからかわないでください」

盗賊「こんな化物とこれから旅するなんてごめんだぞ」

勇者「なんでだよ、いいだろ別に」

女吸血鬼「そういうことじゃ。 我は主の命に従う従属よ」

勇者「頼もしい限りだな」

盗賊「夜もな」

僧侶「………! 勇者、まさか昨晩私とのあと…!」

勇者「え?」

僧侶「したんですか……!!」

女騎士「僧侶もしたんですか」

魔物使い「も?」

女騎士「あ……」

盗賊「おまえら……」

勇者「」

女吸血鬼「ぶ、くはははは!! これは参った! 主は我と致す前に既に二人の女子を抱いておったのか!!」

魔物使い「ちょっとゆうしゃー!!」

僧侶「どういうことなんですか!?」

盗賊「勇者から女遊び人にジョブチェンジした方がいいなこれは」

勇者「」

ここまでー
日常(エロ)系に戻ります

町長「こ、これは一体……」

魔物使い「あ、町長さんおはようございまーす」

僧侶「おはようございます」

勇者「よぉ、頼まれていた“町を助けろ“っていう依頼、果たしたぜ」

女騎士「やっぱり勇者は最初から町長さんの以来受ける気でいたのですね」

勇者「まぁな、でも、お前らがいたらちとやばそうだったからな一人でやらせてもらった」

町長「そ、そうですか……」

町長「だがなぜ……」

町長「なぜその女がいるのです!!」



町長が指差すは女吸血鬼
その目にはこれでもかと憎しみが込められているように感じる

それはそうだ。 なぜなら女吸血鬼は餌としてこの町の住民を食い荒らしゾンビにさせていた
愛する家族、友人、知人を魔物にされたのだ。 町民から恨まれて当然、殺してやりたいほどの存在なのは当たり前

その仇となる存在が目の前にいれば動揺するのも当然だ



町長「貴様ァ………のこのことこの町へ何をしにきた!」

女吸血鬼「ふむ? 貴様ら家畜なんぞに用などないわ気安く話しかけるでない」

盗賊「お、おい」

町長「どういうことですか勇者殿! なぜ吸血鬼と共にいるのですか!!」

勇者「あーそれはだなー………」

女吸血鬼「我は主に完全に敗北した。 惨めにも命を救われた恩、そして圧倒的な強さと器に敬意を表し行動をともにしているのじゃ」

女吸血鬼「貴様にとやかく言われる筋合いはない」

町長「なっ…………」

町長「ふざけるなぁ!!」


町長「貴様は! この町を滅茶苦茶にした元凶!」

町長「それは勇者殿も重々承知しているはず! なぜ殺さずに生かしているのか!!」

勇者「……………」

町長「出て行け! 汚らわしい吸血鬼め!」

町長「勇者殿………いや、貴様ら愚かな魔の手先共も即刻出て行け! 二度とこの町を訪れるな!」

魔物使い「ちょっ、ちょっと………」

僧侶「なにもそこまで………」



視線を巡らせば他の町民も同様に目を光らせている
その目は町長と同じように恐怖と怒りに染まり、快く思われていないのは明らかであった



勇者「いくぞ」

女騎士「そうですね………」

僧侶「で、でもみんな話せば分かりますよ!」

町長「貴様らと話すことなど何もない! 去れ!! 二度とその面を見せるな!!」

勇者「……………」

女吸血鬼「ふん、さえずるな木偶人形が……」


魔物使い「なんでうちらが逃げるようにしなきゃいけないわけ?」

盗賊「しょうがないだろ、憎むべき吸血鬼が堂々と私らといるんだから」

魔物使い「でもさーなんか納得できなーい!!」

僧侶「まぁまぁ、魔物使い落ち着いて?」

魔物使い「ガルルルルルル」

女吸血鬼「なんじゃ小娘?」

女騎士「こら魔物使い威嚇しないの」

勇者「ついに人間から犬になったのか?」

魔物使い「うるさい!!」ガブッ

勇者「いってえええええええ」

盗賊「なにやってんだよお前ら………」

女吸血鬼「仲良し、というやつかの?」

僧侶「そうですね」

盗賊「そうなのか?」


勇者「あーねみぃ」

魔物使い「ってよく言ってよねゆうしゃは」

勇者「育ち盛りだからな、たっぷり寝ないとダメなんだよ俺は」

盗賊「夜な夜な女を代わる代わる抱いてるからだろ」

女騎士「げほっげほっ!」

女吸血鬼「まったくどこが大きくなってるか、分かったものではないな」

勇者「やかましいわ」

僧侶「勇者はやらしいですけどね」

勇者「うまくねえよ!?」

魔物使い「やかましいとやらしいをかけたんだね」

僧侶「か、解説しないでよ~恥ずかしい……」

女騎士「なんというか……ここまで関係がおおっぴらになると恥ずかしい気持ちも一周してなくなりますね」

僧侶「あはは……」

盗賊「いや、本当は恥ずべきことだと思うけどな」

勇者「ハーレム万歳」

女吸血鬼「くっくっく………主はこれだけの女を侍らせているとはやり手じゃのう」

僧侶「魔物使いみたいな子供にも手を出すのはどうかとも思いますけどね………」

盗賊「聖職者も大概だろ」

魔物使い「人外の吸血鬼にまで手を出すからねゆうしゃ」

女騎士「ろくな人じゃないですね」

勇者「お前ら言いたい放題だな本当に」



勇者「じゃ、お疲れな俺様は寝る」

僧侶「あ、おやすみなさいゆっくり休んでてくださいね」

魔物使い「えーうちも寝ようかな」

盗賊「一緒に寝たいだけだろお前」

魔物使い「そ、そんなことないよ!」

盗賊「分かり易いな、まだまだ子供だ」

魔物使い「むー………ちがうもん」

女騎士「もう少しでお昼になりますからね、食事の用意しませんか?」

僧侶「そういえばさっきの町で色々買おうとしたのに結局追い出されちゃって食料の残りもあまり多くないんですよ」

魔物使い「えー! ご飯ないの!?」

女騎士「いえ、あるにはあるんですけど、節約しないとですからね」

盗賊「要は現地調達ってことだな」

僧侶「そういうことです~♪」

女吸血鬼「我は別にいらんのじゃが?」

女騎士「みんな仲間ですからね、食料調達のお手伝いをお願いできませんか?」

女吸血鬼「ふむ、仕方ないのう」

僧侶「決まりですね、なんか見つけてある程度したら戻ってくる感じで」

盗賊「了解」

魔物使い「おにくーさかなー」

女騎士「野菜も食べましょうね、魔物使い」

魔物使い「えぇー……やだぁ………」






誰かが食料調達せずに勇者に這いよる………だれか>>514

盗賊

盗賊さんエロ展開になるかどうか
>>516

なるなら内容
>>517-519

今日はもう寝ます

なる

夜這いで盗賊優勢

荷馬車に這い寄る影がひとつ



盗賊「食料調達なんて私がいなくてもいいだろ?」



自分に言い聞かせるように呟き、盗賊はまっすぐに寝ている勇者へと向かう
寝息を立てている勇者へ起こさないように這い寄りズボン、パンツをおろす

寝ながらガチガチに勃起している陰茎を見て目を丸くさせながらも嬉しそうに鼻を鳴らしてからそれを口に含む



盗賊「んふっ……はむっ……」


一心不乱に口と舌を動かし、さらに自分の陰部をパンツ越しに指でこする
口からは卑猥な音をじゅぼじゅぼと立て、下の口からは蜜が流れパンツに染みを作っていく



盗賊「あぁ……きもちい……」

盗賊「ぐっ……あぁっ……」



口を勇者のモノでいっぱいになる幸福、また自慰行為による快感が盗賊の満足感を満たす



盗賊「……なぁ、本当は起きているんだろ?」

声をかけられた勇者は静かに目を開け、盗賊の頭を撫でる



勇者「当たり前だろ、てかどうしたお前からなんて珍しい」

盗賊「なんか……嫌なんだよみんなお前に夢中なのが……」

勇者「お前だって一緒だろ? 本当は俺に夢中なくせに」

盗賊「分かってる……でも夜また勇者は誰かと寝てるんだろうなとか思うと……胸が痛いんだ」

勇者「……そうか」

盗賊「いつも……こうやって自分で自分を慰めるのが虚しくなるんだ」

盗賊「本当は……お前に私のことを思いながらシテほしいくらいなんだ」

勇者「どうした……酔ってんのか?」

盗賊「酔ってない!!」

盗賊「もう……恥ずかしいこと言ったのになんで茶化すんだよ」

勇者「……悪い」



盗賊がシュルシュルと服を脱ぎ、またパンツも脱ぎ裸になる



盗賊「はい」

勇者「あん?」



盗賊が脱いだパンツを俺に手渡してくる
いったいなんだ?



盗賊「私のパンツの匂い嗅ぎながらシて?」

勇者「えぇー……」

盗賊「はやく」


しぶしぶ自分も服を脱ぎ全裸になり、パンツの匂いを嗅いでみる
盗賊の温もりと愛液が染み込んだパンツからは少ししょっぱいような甘い匂いが立ちこめ、正直かなり興奮する


本能のままに自分の陰茎を上下にしごき、盗賊の名を呼ぶ



盗賊「うぅ……ずるいぞそうやって名前を呼ぶのは……」

盗賊「んんっ……あっ……」



盗賊も自分の陰部をこすり、お互いに自慰を始める
見せつけるように盗賊はこちらに股を開き、中まで見えそうなほどにヒクつく割れ目に指を這わせている



盗賊「もっと……私をみて……名前を呼んで……」

勇者「盗賊……すっげぇかわいい」

盗賊「んぅ……ひゃぁ……」



俺はもう盗賊に見蕩れていた
鼻をくすぐるパンツにも、顔を上気させあられもない姿を見せる盗賊に俺の心は高ぶっていた



勇者「盗賊………もう出そう」

盗賊「いいよ……出すとこ見せて?」



手に持っていた盗賊のパンツに思いっきりぶっかける
これでもかという量がパンツを汚し、ドロっとした精液が黒いレースであてがわれたパンツを白く染める



盗賊「ん、うれしい……」


そのパンツを手に取り、盗賊は精液を啜りだす


盗賊「くさい……」

盗賊「あぁ……もうだめ……」

俺に強く抱きつき膝の上で絶頂を迎える
激しく身体が跳ねながら肩で息をする様子が俺の耳をくすぐってくる、ただそれだけで俺のマイサンはもうそびえ立つ



盗賊「勇者元気だね」

勇者「誰のせいだ?」

盗賊「私だよね……責任をとって鎮めてあげる」



馬乗りの姿勢のまま俺の陰茎を持ち割れ目にあてがい
そのまま腰を落としてずぶりと一気に奥まで挿入する



盗賊「ひっ……」

勇者「大丈夫か?」

盗賊「うん、大丈夫……あっ……はっ……すご……」



そのまま腰を浮かせては沈め、上下運動を行っていく
引き締まった尻肉が俺の腿を叩き、子宮口が俺の亀頭に口づけをし
コリコリとした感触が快感を高まらせ俺の脳内を真っ白にしていく



盗賊「んっあぁぁっ! 奥に当たって……きもちいい……」

勇者「お前……すげぇ締まるな……!」

盗賊「私の身体、気持ちいいだろ?」

勇者「あぁ、最高だ…!!」



上下運動から前後運動に盗賊が動きを変える
子宮が俺の陰茎をがっちりと掴み離さない
それにより亀頭が重点的に刺激されとんでもない収縮と前後運動により俺の意識はあっという間に刈り取られた



盗賊「ああぁぁ…奥すごい……勇者のがゴリゴリくる……」

勇者「盗賊、やべぇ出る!!」

盗賊「えぇっ! 早いよ…!」



しかしそのまま動きをやめない盗賊によってあっという間に俺は絶頂した……
……情けない



盗賊「お腹の中あっつい…… ねぇきもちよかった?」

勇者「あぁ……やばかった」

盗賊「ふふ、よかった」

盗賊「……そーろー」ボソッ

勇者「……うるっせ」



ケケケとはにかむ盗賊が可愛くて……俺は我慢ならなかった

ちょっと休憩

俺は繋がったままの姿勢で一気に突き上げる



盗賊「わっ!!」


慌てた盗賊が俺にしがみつくがすぐに自分が突き上げられていることに気がつく
性感が波のように押し寄せすぐに盗賊の口から色気づいた吐息が漏れだす



盗賊「は、はげしい……! もうちょっとゆっくり…… ん、ああっ!」

勇者「さっきまでの余裕はどうしたんだよ?」

盗賊「う、うるさ……あっあっ……ひ、はっ……」



俺が腰を打ち付けるたびに盗賊が吐き出すようにリズムよく喘ぐ


勇者「しっかり捕まってろよ」

盗賊「んぇ…?」


盗賊の足をしっかりと支えそのまま身体を起こし立ちあがる
いわゆる駅弁というやつだ


盗賊「お、おわぁ!」

勇者「なんだその声」

盗賊「……うるさいなびっくりしただけだ」

盗賊「重くないか……?」

勇者「あぁ? お前なんかガリガリだろもっと太ってもいいくらいだぞ」

盗賊「悪かったな胸に脂肪が無くて」

勇者「んなこと言ってねえだろ? お前にはお前の良さがあんだよ」

盗賊「あっそ…」


プイッとそっぽを向く盗賊の頬にキスをし、再び腰を打ち付ける


盗賊「ん、あ、ひゃ……これ……すごいかも……」

盗賊「お腹……くるし……勇者のすごい入ってくる……」



それはそうだろう足を支えているとはいえ身体の全体重を結合部で一心に支えているのであり、まして規格外のモノが膣から子宮にかけて深く深く挿入されているのである
腹部には強い異物感と衝撃が通りぬけているはずだ



盗賊「あぁぁ……きもちいい……すご……」

盗賊「はぁ、ぁぁ…あっ……ふっ……」



熱い息をしながら俺にこれでもかとしがみつき、快感に耐えている盗賊の邪魔をするように俺は盗賊の耳たぶを甘噛みし、際に舌を這わせる



盗賊「ひゃぁっ!?」


俺を押しのけ離れようとする盗賊を支えながらゆっくりと寝かせ、正常位の体位を取る
体重を苦しくない程度にかけ、逃げられないようにし再び耳を責めながらピストンを再開



盗賊「あぁぁ! 待って! お願い、ダメ!」

勇者「なんで?」

盗賊「耳元、だめ、あぁ、ひゃ…ん」

勇者「腰は俺にまとわりつくように動いちゃってるけど?」

盗賊「だって……気持ちよすぎて変になっちゃいそうなんだ……」

勇者「なっちゃえよ、俺にだけ狂った盗賊見せてみろよ?」

盗賊「ば、ばかぁ……」



顔を真っ赤にしながら腰をくねらせ、耳を俺から逃げさせるようにしていたのもやめ、今では舐めやすいように顔を横にし耳を上に向けさせている



勇者「まんざらでもないのな」

盗賊「う、うるさい……ばか」

勇者「盗賊……ほんとかわいい」

盗賊「耳元でそんなこと言うなぁ……!」

勇者「好きだ」

盗賊「ばーか……あんっ……あ、……もっと……もっとちょうだい」

勇者「大好きだ」

盗賊「あぁ……んっ……いい……」



ピストンを早め、耳を舐めたり噛んだりしながらの刺激は盗賊を満たしていく


盗賊「もっと……もっとして……」

盗賊「いっぱい舐めて…いっぱい犯して…?」

勇者「お前も変態だな」

盗賊「誰のせいだぁ……」

勇者「かわいいお前のせいだ、ろ!」

盗賊「ひっ!? ちょっと……つよ…激しい、よ!」

盗賊「あぁぁん! おかしくなっちゃうから! だ、だめぇ!」

勇者「もっとしろって言ったのは盗賊だぞ?」

盗賊「そ、そうだけど……こんなの……だめ、イっちゃう……」

勇者「いいよ、イっちゃえ」

盗賊「ご、ごめん私だけ……」

勇者「いいよ、愛してる盗賊」

盗賊「はぁっ……あぁっ……ひっ……」



俺の一言が絶頂の引き金となり盗賊の身体を激しく脈打たせ、膣内が激しく収縮し陰茎をしごくように蠕動する

俺は達していないが盗賊が一人でイったので引き抜こうとすると盗賊が大声をあげた



盗賊「うごかないで!」

勇者「お、おう」

盗賊「ごめん大声だして……ちょっと余韻に浸ってたい……」

勇者「わりい」

盗賊「ううん……気持ちよかった……私って耳ダメなんだな」

勇者「みんなそうだろ」

盗賊「勇者も?」

勇者「さっきさお前の声のせいでギンギンになったよ」

盗賊「……うるさい」

勇者「お前が言ったんだろうが……」

勇者「なんか飲むか? 喉かわいたろ」

盗賊「あぁ……もらう」

勇者「ほれ」

盗賊「んっ……! これ、酒じゃねえか」

勇者「水が近くにねえんだよ我慢しろ」

盗賊「なんだよ……昼間から酒煽るなんて……」

勇者「意外と真面目なのな」

盗賊「お前が不真面目すぎるんだ」



お互い裸のままタオルケット一枚で身体を包む
余韻に浸るように肌をくっつけ合い体温を交換する


盗賊「なぁ……勇者」

勇者「ん?」

盗賊「私は……お前が好きだ」

勇者「おう俺も好きだ」

盗賊「女騎士にも僧侶にも魔物使いにも…負けないくらい好きだ」

勇者「そりゃどうも」

盗賊「本当に……分かってるのか~?」

勇者「うれしいよありがと盗賊」



こいつもう酔ったのか? 早すぎじゃねえ? いくら一気に飲んだとはいえ……



盗賊「なのにお前は他の人にばっかり手出してさ……」

盗賊「しょうがないんだろうけどさ……寂しいし切ないんだぞ」

勇者「悪い」

盗賊「ちゅーして」

勇者「おう」

盗賊「もっと」

勇者「へいへい」

盗賊「抱きしめながらちゅーして!」

勇者「はいよお姫様」

盗賊「今は私のことだけ考えてて」

勇者「言われなくてもお前のことしか頭に入ってこないくらい、盗賊は魅力的だぞ」

盗賊「そんなの当たり前だろ」

勇者「当たり前なんだ…」

盗賊「なんだよーばかー」

盗賊「はぁ……好きだよ勇者。 苦しいよ」

勇者「おぅ……悪いな」

盗賊「ずっと私といてよ……他の人のところにいかないでよ……」

勇者「すまん」

盗賊「謝るなよー……こんなこと言われてなんで怒んないの? 優しすぎだよ勇者」

勇者「俺は……みんなが好きだから。 もちろんお前も。 だから怒れるわけなんかないだろ」

盗賊「ひどいなー…… ほんと最低……」

盗賊「でも、いいよ。 私は勇者が好き。 勇者も好きって言ってくれるから許してあげる!」

勇者「なんだお前かわいいな」


盗賊「すき」

勇者「俺も」

盗賊「だいすき」

勇者「負けてねえよ」

盗賊「愛してる」

勇者「そんなに見つめられても俺の方が好きだから」

盗賊「ほんとかー?」

勇者「愛してるぞ、盗賊」

盗賊「んふふーうれし! ぎゅーしちゃお!」

勇者「胸がありゃ抱きしめられた時もっと気持ちいいんだろうけどなー」

盗賊「わ、悪かったな胸が無くて……私だって気にしてるんだよ」

勇者「ま、いいよそれだけ俺と盗賊の距離が近くなれるんだから」

盗賊「は、恥ずかしいこと言うな……ばか」

勇者「そろそろ服着るか」

盗賊「そうだね」

盗賊「あ」

勇者「ん?」

盗賊「私のパンツ……勇者ので汚れてる……」

勇者「あー……」

盗賊「ま、いっか……勇者と出来たってことだし」

勇者「いいのか…?」

盗賊「いいのいいの」

盗賊「………ねぇ、勇者は…最後私だけイっちゃったからイケてないんだよね…?」

勇者「ん? まぁ……そうだな」

盗賊「じゃあさ……私のマンコに出して……?」

勇者「はぁ?」

盗賊「それで……お風呂入る前にここに勇者が出してくれたんだなーって思いだしながら一人で出来るから……」

盗賊「勇者が自分でしてるとこ、思いだせるから……だから……おねがい」

勇者「お、おぅ……お前そんなに変態だったのか」

盗賊「う、うるさいな……勇者だって私に出せるんだから、うれしいでしょ?」

勇者「まぁな……」

盗賊「ねぇ、はやくはやく! いっぱいここに出して? 見ててあげるから!」

勇者「そういう趣味ないんだけど……まぁたまにはいっか」

ここまでーん

勇者「おーしじゃあここでテント這って野宿な」

魔物使い「よーし組み立てるよー!」

女吸血鬼「我はなにをすればよいのじゃ?」

勇者「お前にも出来るようになってほしいからな、ちょっと俺のを手伝え」

女吸血鬼「了解じゃ」

女吸血鬼「して、主よ」

勇者「あん?」

女吸血鬼「我は簡単なものであれば作り出せるぞ?」

勇者「は…… どゆこと?」

女吸血鬼「たとえば……」



そういい彼女は手を地面に置く
そしてそのまま勢いよく手を振り上げるとそこには岩で出来た巨大な桶のようなものが出現する
さらに聞きなれない呪文の言葉を紡ぐとその桶に透明な水が張り、その桶からは湯気がゆらゆらと立ちこめている



女吸血鬼「ほれ、風呂の完成じゃ」

勇者「は……?」

盗賊「いやいやありえねえだろ……」

魔物使い「すっごーい! 女吸血鬼すごいね!!」

女吸血鬼「そうじゃろ? 我にかかればこの程度よ」

女騎士「本当にすごい……」

僧侶「じゃ、じゃあこれからは毎日お風呂に入れるんですね!」

女吸血鬼「うむ」

魔物使い「やったー!」

僧侶「わ~い♪」

勇者「えー……なにそれチートすぎんでしょその能力……」

盗賊「そこらへんの魔法使いも真っ青だな」


僧侶「女子会です!」

盗賊「なんだそりゃ」

女騎士「女性が集まってお話をしたりするっていうあれですよね?」

僧侶「はい~」

魔物使い「なにそれ! おもしろそう!」

盗賊「いつも集まってんじゃねえか……」

僧侶「ただの女子会じゃないですよ…! 夜の女子会です……!」

魔物使い「夜の……」

女騎士「女子会……」

勇者「俺は男だけどいいのか?」

僧侶「勇者は馬車で寝ててください」

勇者「えぇ……扱いひどくない」

女吸血鬼「主よ、お供致そうかの?」

僧侶「だめ~!! 女吸血鬼さんもここにいなきゃだめです~!!」

女吸血鬼「ふ、ふむ……分かった」

僧侶「じゃ、そういうことですので男子は……しっしっ ですよ」

勇者「へーいへい……じゃおやすみー」

女騎士「おやすみなさい勇者」



…………………………
………………
………




僧侶「だいぶ夜がふけこんできましたね」

女吸血鬼「我はここからが生活の時間という感じがするがのぅ」

女騎士「さすが伝説の吸血鬼……」

魔物使い「血……吸わないよね?」

女吸血鬼「吸わぬよ。 吸われたいのかや?」

魔物使い「や、やめてよ本当にさー……」

盗賊「そういえば勇者の血は吸ったのか?」

女吸血鬼「あやつがゾンビ化しておらぬことからも分かろう? 触れることすらままならぬかったわ」

女騎士「さすがですね……あの人の本気の剣裁きは恐ろしいほどですから」

女吸血鬼「あっちの剣なら吸ったがのぉ」

盗賊「ぶはっ」

僧侶「う、うわぁ……大胆発言」

女吸血鬼「何を言っておる? どうせ皆も食ったし食われたのであろう?」

僧侶「ま、まぁ……///」

女騎士「そうですね……」

盗賊「ゴホン……」

魔物使い「勇者のおっきくて口に入らないよー」

僧侶「ちょ、ちょっと魔物使い!?」

女吸血鬼「お主の身体ではあれは大きすぎるであろうな」

魔物使い「すっごい痛かったけどね、勇者優しくしてくれたよ」

女吸血鬼「優しい……? あれがか?」

僧侶「ちょっと意地悪だったりもしますけど……基本的には優しいですよね?」

盗賊「なんで私をみるんだ僧侶?」

女吸血鬼「そうか……我にはあまり優しくないことをしてきたぞ……主は」

女騎士「……どんな、ですか?」

女吸血鬼「あれはじゃなぁ……」


女吸血鬼「奴はまず我を拘束し猿轡を噛ませ全身から魔力を奪ったのじゃ」

魔物使い「え、待って結構えげつないよそれ!?」

僧侶「それに……女吸血鬼さんの魔力を奪ったらほとんど動けなくなっちゃうんじゃ」

女吸血鬼「そうじゃ。 奴は我が魔力で出来た個体と知りながら限界ぎりぎりまで魔力を吸い取ったのじゃ。 おかげで抵抗する力もなかったわ」

女騎士「す、すごいことしますね勇者……」

女吸血鬼「そこからは地獄じゃった」

女吸血鬼「身体が痺れてるような感覚の中で終わらない愛撫、絶頂しても永遠と続き、やめろと言っても手が止まることなどなかったわ」

盗賊「うーわー……」

女吸血鬼「消耗し意識が無くなれば回復魔法をかけられまた正気に戻らされそして狂わされるのじゃ」

女吸血鬼「あれは……地獄じゃった……」

魔物使い「う、うわー……ドン引きだよゆうしゃには」

僧侶「そ、そんなことされてたんですか」

女騎士「なんというかご愁傷様です」


女吸血鬼「はて、そういえば盗賊よ、お主は昼どこにおったのじゃ?」

盗賊「な……!」

女吸血鬼「おかしいのぉ皆が飯を用意している間お主だけは見当たらなかったのじゃが」

盗賊「ぐっ……」

魔物使い「え、盗賊サボってたの!?」

僧侶「む… ダメですよ? ちゃんとしなきゃ」

盗賊「そ、それは……その……」

女吸血鬼「それにやけに色っぽい匂いがしたのぉ」

盗賊「……分かった! もうやめろ! あの時は勇者と一緒にいた! これでいいか!?」

女騎士「なっ…」

盗賊「寝てる勇者を襲ったんだ」

魔物使い「うわー! 盗賊も大胆!」

僧侶「肉食系女子ってやつですね!」

女吸血鬼「して、何回したのじゃ? 正直に吐けぃ」

盗賊「2回……くらい?」

僧侶「ず、ずるい! 私もしたいのに!」

女騎士「そ、僧侶!?」

僧侶「あ……あぅ~……」

盗賊「なんか最近構われてない気がして……寂しくってつい」

女騎士「そんなこと言ったら私もですよ」

僧侶「えー……私もちょっと前に久しぶりに……」

魔物使い「みんな溜まりすぎじゃない?」

女吸血鬼「発散せねばいかんじゃろ?」

盗賊「だからなんでこっち見んだよ…… 毎日……してるよ……」

僧侶「え? そんなにするんですか!?」

女騎士「恥ずかしながら私も……」

魔物使い「えーうちは2,3日に1回かなぁ?」

僧侶「え、えぇ!? そんなにするんだ……破廉恥な…」

盗賊「とかいう僧侶は?」

僧侶「き、気分次第です!」


魔物使い「なんか盗賊がそんなにガツガツしてるのって意外だなー」

盗賊「ほっとけ…」

僧侶「じゃあ誰がガツガツしてると思ったんですか? 魔物使いは」

魔物使い「そりゃー女騎士でしょ」

女騎士「え、なんで私なの!?」

盗賊「あーわかる」

僧侶「ほっ……」

盗賊「良かったな聖職者の威厳が保たれて」

僧侶「からかわないでくださ~い……」

女吸血鬼「お主はいつヤったのじゃ?」

女騎士「えっと……初めては旅に出た初日の夜ですね」

魔物使い「ええええー!! そうだったの!? 知らなかったー!」

僧侶「あーやっぱり……そんな気がしてたんですよね……なんか複雑ですよ~」

女騎士「この話は終わりにしましょ! ね?」

魔物使い「なーんかやましいことあるのー女騎士ぃ?」

盗賊「やましいことしかないんだろ」

女騎士「それはみんなも一緒じゃないですか!」



盗賊「でも私はなにより魔物使いにまで手を出したことにびっくりだ」

僧侶「こんな子供をね……」

女吸血鬼「モノ好きじゃのぅ、くっく」

魔物使い「ひどいんだよ? 寝てる私に無理やりキスしてきてね!」

盗賊「ケダモノ……」

僧侶「どうしようもないですね……」

魔物使い「まぁでもあとは……気持ちよかったから……いいんだけどね」

女騎士「魔物使いにもはいるんですね」

魔物使い「お腹ごりごりしてすごいけどねー」

僧侶「それは私たちも一緒ですよ」

盗賊「はぁ……みんなどんだけ勇者のこと好きなんだよ」

女騎士「……すっごく……だいすきですよ? 私は」

僧侶「うん、私も…… 勇者と出会えて本当に幸せ」

魔物使い「ムカつくけどね、すきだよ?」

女吸血鬼「お主はどうなのじゃ?」

盗賊「嫌い……じゃないな私も」

僧侶「も~素直じゃないんだから盗賊は」

盗賊「うーるっさい!!」

ここまでー
イメージは修学旅行の夜ー!
の女版

魔王「ふむふむなかなか栄えた街ではないか」

魔王側近「しかし我々の力を以てしてみれば落とすことは容易いかと」

魔王「それはそうだろうな人間には悪いが女神を殺すためだ犠牲になってもらう」

魔王「だが、少し興味が湧いた」

側近「は……?」

魔王「あの街へと忍び込み様子を見てくる」

側近「な、なりません魔王様! 危険です!!」

魔王「ほう? 私の力では危険が及ぶと言いたいのか?」

側近「そうではありませんが万が一のこともあります!」

魔王「心配症だなお前も。 案ずるな変身魔法を使えば溶け込むことなど造作もないだろう」

側近「ですが……」

魔王「大丈夫だ、少し遊んでくるだけだお前は待っていろ」

側近「私は反対です……そのような危険なことなど」

魔王「くどいぞ、弁えろ」

側近「申し訳ありません………」

魔王「うむ、ではいってくる」

………………………………
……………………
…………


人間の街に降り立った魔王は街娘の衣を纏うが
すらりと長く伸びた黒髪がはち切れんばかりの胸にかかり
長い前髪の奥には琥珀の瞳が覗き、すれ違う女共は自分との容姿の差に思わず女神に毒づくほどだ

その絶世の美女は一人で佇み、溢れんばかりの人の数に圧倒されていた



魔王「これはまた人が多いな」

魔王「皆忙しそうにしておるがどこか楽しそうであるな」

魔王「人間とはここまで群れるものなのか怪奇なものだ」



ドンと魔王の背に衝撃が走る
魔の王にとってはかゆくもないそれだが目をそちらに向ける


魔王「ぬ?」

幼女「あ……ごめんなさい…… あ、わ、わわわ」



幼いその子供は腕に持っていた果実をコロコロと落としてしまう
慌てて取ろうとするが、残って持っていたりんごをさらに落としてさらに慌てふためきもう目も当てられないことになっている



幼女「あ、わわ! 待ってりんごさん」

魔王「なにをやっておるのだ。 ほれ」

幼女「わぁ、すごーい! りんごが宙に浮いてる!」

魔王「これで全部か? 受け取れ」

幼女「すごい! ありがとうお姉ちゃん!」

魔王「これくらいお安い御用だ。 ではな」

幼女「わぁ待って待って! ねね、お礼したいからうち来てよ」

魔王「は? 私は先を急ぐのだ」

幼女「あはは、いいからいいからはやくはやく!」

魔王「手を勝手に掴むな! 切り落とすぞ」

幼女「あはははお姉ちゃんおもしろーい」

魔王「なんなのだまったく! 離せ、おい!」



幼女「ただいまー!!」

幼女母「おかえりなさい幼女。 あらそちらの方は?」

幼女「さっきリンゴを落としたら助けてくれたの! それでえっと……名前は………」

魔王「魔王だ」

幼女母「……!?」

幼女「あははお姉ちゃん変な名前ー! 魔王なんて。 魔物の王様のことだよそれー」

魔王「あぁ………そうだな。 安心しろそれとは別、ただの名前だ」

幼女「そうだよねーなんだー安心した」

幼女母「…………」




幼女「それでねママ! 魔王すごいんだよ! 魔法が使えるんだよ!」

幼女母「まぁ、それはすごいですね」

幼女「りんごがフワフワーって浮いたの!」

魔王「それぐらい造作もないぞ」

幼女母「それはそれは」

幼女「ねぇ、他にどんな魔法が使えるの!?」

魔王「私にできないことはないぞ」

幼女「え、すごいすごい!」

幼女母「すいませんが魔王さん、私これから仕事で家を開けなければならなくて」

幼女「あ、そうなんだいってらっしゃいママ!」

魔王「そうか」

幼女母「おもてなしも出来ずにすいません………」

魔王「気にするな勝手にあがりこんだのだ」

幼女「ねぇねぇもっと魔法見せて!」

魔王「そんなに慌てるな」

幼女「私ね! お花が好きなの!」

魔王「なんだいきなり」

幼女「それでね、自分でも育ててるの」

魔王「ほう、その歳で命あるものを育てているとは感心だな」

幼女「えへへ、なんでかっていうとね! 聞きたい!?」

魔王「いや、それほどでもない」

幼女「そんなこと言わないで聞いてよ! お花を見てると幸せになれるの」

魔王「そのような魔法は聞いたことがないぞ」

幼女「魔王にもできない魔法かもね」

魔王「む? 私に使えない魔法などない」

幼女「あはは。 それでねお花は幸せになれる魔法を使えるからみんなにおすそ分けするためにお花を売ってるんだ」

魔王「ほう?」

幼女「買ってくれる人はね、みんな笑顔になってくれるんだ…… 私それが嬉しくて嬉しくて」

幼女「まぁ、うちが貧乏だからお花を売らなきゃいけないってのもあるんだけどねあはは」

魔王「そうか」

幼女「それでね、魔王にそのお花畑をみてほしいの!」

幼女「こっちこっち!!」

魔王「だから引っ張るな!」


幼女「ここ!」

魔王「ふーむ………」

幼女「全然立派じゃないんだけどね」

魔王「確かにこれは花畑というよりは雑草の中に花もまぁある、と言う感じだな」

幼女「ひ、ひどいよ魔王……」

幼女「お花は確かに多くないけど、でもね……… 一輪ずつ大事に育ててるんだ」

魔王「そうかお前は本当に花が好きなのだな」

幼女「うん、大好きだよ!!」

魔王「そうか、ならば見せてもらった礼に私からお前にプレゼントしよう」

幼女「え?」



魔王がその細い指をパチンと鳴らすと暖かい風が地面から吹いた

すると痩せほそり固くなっていた土は命を取り戻しふかふかの柔らかい土に、生え乱れていた雑草は赤白ピンク様々な花を咲かせ、一面を彩る
空を覆うように生えていた枯れそうな木は、青々とした葉を蓄えたと思えば
赤く蜜を含んだ果実を実らせる
幼女が一生懸命に育てた花々は美しさをまし大きな花となり幼女に眼差しを向けるようにそびえる



まさしく、魔が為す奇跡は幼女の心を高鳴らせ駆け出させる



幼女「わっ、わぁー!! すごーい!」

幼女「お花がいっぱい! すごい! 綺麗!! すごいよあはははは」

魔王「すごいしか言ってないぞ」

幼女「だってだってすごいよ!? これ魔王が魔法でやったの!?」

魔王「そうだ」

幼女「魔王すごい! きれー………」

魔王「私はお前に幸せをやれたか?」

幼女「え?」

魔王「私に使えない魔法など、ないだろう?」

幼女「ぷっ、あははは魔王おもしろーい!」


魔王はこの時、この街を滅ぼすことなど忘れただその幼女の笑顔に見入っていた

幼女「んー………むにゃむにゃ………」

魔王「恐ろしくねるのが早いな」


あれから共に幾らかの時間を過ごした


一緒に夕飯を食べ、口を汚す幼女の世話をし
一緒に風呂に入り、頭を洗えとせがむ子供の柔肌を堪能し
歯を磨きたくないと駄々をこねる幼女の歯を磨き
魔法を見せろとうるさい幼女に様々な魔法を見せた

そのどれもが楽しく私にとって人間と密接に関わるのは新鮮で心が暖かくなった
案外人間も捨てたものではないのかもしれない



そしていま、私は幼女と布団の中にいる

幼女の体は暖かく、ただ傍にいるだけでこちらの心も満たされてくるようだ
ただこの子ともう少し一緒にいたい、そう感じている自分に驚いている

しかし一方で自分はこの街を滅ぼすことも決めている。 それが胸を刺すように辛く、この子だけは助けたいと考えている


魔王「利己的にも程があるな……」


思わず皮肉な笑みが口に浮かぶ
私は人間をすべて滅ぼさなければならない
全ての魔物に救いの手を………
そのためには………



魔王「人間を皆殺しにするしかないんだ……!」




幼女「すぅ…………すぅ………」

魔王「悪いな幼女。 ここでさよならだ」

幼女「やだ………行かないで………」

魔王「!」

幼女「行かないで……むにゃむにゃ………」

魔王「寝言か」

魔王「……………」



驚きで心臓の鼓動が早くなるのを感じつつ、寝言で安堵している自分がいる

もし引き留められたら、一緒にいて欲しいと言われたら

自分の決心は揺らいでしまうかもしれないから



魔王「おやすみ幼女」

幼女「すぅ………すぅ…………」




私は幼女に布団をかけ直し家を後にした



外はすっかり夜の世界だ
酔っ払いが意味のわからない言葉を大声で叫んでいたり、カップルが手を繋いで歩いていたり、怪しげな店が並んでいたり………



「お、べっぴんさん、お一人かい?」

「君可愛いね、これから一杯、どう?」

「お姉さん、かっこいい男がいっぱいいるお店あるんだけどどう?」



5歩歩くたびに声をかけられる………

鬱陶しく思いながらそれらには目を向けることもせず宛もなく歩みをすすめ街を散策だ



魔王「それほどまでに女が一人で歩いていることが珍しいのか…?」

店主「そらそうよお姉さん。 どうだい、商品見てってくれよ?」

魔王「ふむ?」


声をかけてきたのは露天商の四十代に見えるショートヘアの女
ただ私を狙う男じゃないからということだけで興味が湧いてしまった
レジャーシートの上に広げられた商品を品定めするようにじっくりと見てみる


店主「どうだいかわいいだろ? これは全部手作りなんだ」

魔王「店主が作ったのか? 見事だ……」

店主「はは、ありがとうよ。 これはレース編みっていってな一つ一つ手で編みながら作るレースのアクセサリーなんだ」

魔王「手間がかかるだろう……これは」

店主「それはそうさ。 だがその分可愛さはそこらへんの店で売ってるものの比にはならないだろう? その分値は貼るがね」

魔王「………これがいいかもしれないな」



私の目を引いたのは花柄に編まれたレースのブレスレット
幼女に似合うかもしれない。 そう考えつい手に取ってしまう
二度と会わないと思いながらも、再会できた時に渡そう。 そう心の中で言い訳をする



店主「お目が高いね。 それはレース編みの醍醐味の華がモチーフのブレスレットだよ」

魔王「これをくれ」

店主「ほいほい」

魔王「あ……… しまった金を持っていないんだ私は」

店主「はぁ? なにを言ってんだいあんた……」

魔王「うーむ……」

店主「こっちも商売だからね。 タダで譲るなんて無理さね?」

魔王「そうだな………では」

???「じゃあこれは俺が出すよ」

魔王「む?」



現れたのは顔立ちが整い筋肉隆々の美青年
いきなり金を出すとはどういう要件だこの男?



美青年「店主。 お代は出すから彼女に渡してやってくれ」

店主「連れかい? 払ってくれりゃなんでもいいけどね」

魔王「誰だお前は」

美青年「あれ、俺のこと知らない? そっかー俺もまだまだだな」

魔王「は?」

美青年「そんな睨まないでくれよ。 はい、ブレスレット」

魔王「…………好意には感謝する。 だが私は貴様にしてやれることなどなにもないしする気もない」

美青年「ははは、気が強い人だ。 それになにも今夜寝ろなんて言ってないじゃないか」

魔王「どうせそういうことではないのか?」

美青年「君ほどの美人と夜を過ごせたらどれほど幸せだろうね。 でも俺はそんなことに興味無いよ」

魔王「ほう。 では何が狙いだ?」

美青年「俺はそこの闘技場の戦士をしているんだ。 今日もそこで試合がある。 それを見に来て欲しいんだ」

魔王「闘技場だと?」

美青年「魔物と戦う闘技場さ。 これでも売れてるんだぜ?」

魔王「それはいい趣味をお持ちのようで………」

美青年「危険ではあるけどね。 でも今日君に見に来てもらえればきっと勝てる」


私の嫌味にも気づかない振りをして
ギザったらしい顔で手にキスをしてくるその男に、内心でここで殺してやろうか、と考えがよぎる
私の前で魔物を殺すショーをするとはいい度胸だコイツ

だが金を払ってもらった手前恩を返しておくのも悪くはなかろう
殺すのはそれからでも良い



美青年「だめか?」

魔王「はぁ………分かった今日だけだぞ」

美青年「決まりだ。 これ闘技場のチケット。 最前列だから。 絶対に見て後悔させない試合をするよ」

魔王「せいぜい頑張れ」

美青年「ありがとう。 君のその一言で力が湧いてくるよ」

魔王「分かった分かった。 さっさといけ」

美青年「それじゃ、またあとで。 絶対に来てくれよ?」

魔王「あぁ」


小走りで駆けていく美青年を見送るなどする義理もないため
なんとなく彼が向かった方向とは別の道を歩く


魔王「なんなんだあいつは?」


気づけばされるがままにペースを掴まれ試合を見に行くことが決まっていた

本当になんなんだ?





それからは特にすることもなく夜の街をフラフラと歩いていた
声をかけてくる男を無視し続けただひたすらに歩いた

しかしその結果が………



魔王「迷った」



ここはどこなのか? 闘技場がどこなのか? 幼女の家はどこにあったか?
全くわからない

魔の王がこれとは……なんという失態か
思わずため息が出る

仕方がない、そこらへんの通行人に道を聞くしかないか



魔王「なぁ、聞いてもいいか」

「お? こりゃ美人さん、俺になんの用だい?」

魔王「闘技場はどっちだ?」

「ははは、そんなこともわからんのかい。 あんたさてはこの街の人間じゃねえな?」

魔王「余計な詮索はいらぬ。 答えろ」

「しょうがねえ、案内してやるよこっちだ」

魔王「助かる」

「ふふっ」ニヤァ



この男に導かれるままについて行くが
大きな通りから段々と狭い小道になっていく
なんとなくだが良い予感はしないな


魔王「なぁ、本当にこの道で合っているのか?」

「近道なんだよまぁついてこいって」

魔王「…………」



いよいよ人気が全くない路地裏に連れ込まれる
奥の角を曲がると男は突如として私を壁に押し付ける

あぁ、やっぱりこうなるかと内心で思う
人間にろくなやつはいないと再認識できた事が少し嬉しくもあるのが変な気持ちだな

男が私の胸に向け手を伸ばすのがスローモーションに感じる

私はただ闘技場に行きたいだけだ
これから犯されるなど真っ平御免。 よし、殺そう。 あぁ、いやでも殺す前に道を聞かねば…… だがこんなグズな人間如きに私は手を出さなければならないのか
あぁでもほかの人間に聞くのもめんどくさい
聞き出してから殺そう。 そうしよう。 そうだ私はこうでなくてはな

意図せずとも口角が上がり気分が高揚してくる



スローモーションに伸びていた男の手に魔力を集中させる
するとといとも簡単にその腕は引きちぎれ、肘から先が消滅
男は醜い悲鳴を上げる



「ぐっ! ぎゃあああああああああああああ!!!!」

「あああああああああああぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁああぁぁ!!」



あぁ、前の街を滅ぼした時の悲鳴と同じだ
人間の悲鳴は醜く、そして私の心を滾らせる
だが私はいま急いでいるのだ


魔王「少し黙れ」

「がっ、ぐああぁぁ! はっはぁぁ!! はぁっ はあっ!!」

魔王「黙れと言ったのが聞こえなかったか? 黙らないと次は頭を消し飛ばすぞ?」

「ひっ! あっ…………あぁぁぁ!!」

魔王「今一度聞く。 闘技場はどこだ?」

「あ、あっちだ!! 街の中心に向かっていけぱすぐにつく!!」

魔王「ふむ、ご苦労」

魔王「礼に楽にしてやるぞ?」




…………………………………
……………………
…………


魔王「魔王というものはこうでなくては……な?」

路地から出た魔王はとても満ち足りた表情を浮かべ、闘技場に向かう


魔王「どうやってあのキザ男を殺してやろうか……… いやそもそもここで殺した方がいいのか?」

魔王「どうせ滅ぼす街だ。 ここで殺さずとも良いか」

魔王「滅ぼす……… この街を………」

魔王「皆殺しにする…… 反吐が出るような男どもを…………」

魔王「幼女も………?」

魔王「あの子はどうしたら良い……?」


幼女ルート>>572


①死亡→魔王激おこ、街を吹き飛ばす

②死亡→魔王悲しみ→魔王がどうするかも>>572

③生存→幼女だけ生き残る

④生存→街壊滅回避

⑤生存?→魔王の配下として魔物化

⑥自由安価



更新できずに申し訳ない………
どうしても自分だと幼女を殺すことしか考えられなかった……イチャイチャもう少しお待ちを

ごめんなさい>>574

4

>>574ありがとう頑張って書いてみます
お待ちを

幼女をどうするか、考えなどまとまるはずもなく闘技場に到着した

地下に通ずる階段を降り、人が3人横になっても余るほどの大きな大きな扉を開くと、もわっと熱気が吐き出さ れ喧騒に鼓膜が支配される


カウンターの男性にチケットを見せると席のおおよその位置を教えられ席を目指す

周りからは お、美人 姉ちゃん俺の膝の上とかどう? など酔っ払いが囃し立てる
だからなぜそんなに私のことで騒ぐのだろうか人間と言う奴は………



最前列は既に満員で、私の席の分しか空席はなかった

そこに腰掛けると隣に座っていたブロンドヘアーの女性に声をかけられる



「あなた、美青年さんのお気に入りなの?」

魔王「なんだいきなり?」

「その席は滅多に人が座らない美青年様の専用シートなの。 美青年さんが直々に招待した人しか座れない席」

魔王「そうなのか。 知らん」

「………なんなのその態度? あなた一体何様なの!? 美青年様にどう擦り寄ったのかしら!」

魔王「誰があんなキザ男に色目使うか」

「ムカつく! なんなのあなた!?」

魔王「はぁ………」

キタカッ!!(ガタッ!!)



こいつはなぜ私に噛み付いてくるのだ?
あの男に惚れているのだろうか?


そんなやり取りをしているあいだに司会? の男が登場する
マイクを使い大声でなにかを叫ぶがあまりにもうるさくてつい耳を塞ぐ
…………いや本当にうるさいんだ

しばらくすると観客側から大きな歓声があがる

目を向けると先ほどのキザ男が上裸に申し訳程度の胸当てをして、両腕を上げガッツポーズをしながら入場してくる

………あの小さな胸当てでは機能的にはあまり意味が無い気がする
人間の考えはよくわからん




「お待たせいたしました! これより美青年vs魔物の試合を開始致します!!」


地響きかと思うほどの歓声
なにがそんなに楽しいのだ? ただ試合が始まると合図があっただけではないか

………人間は分からん




美青年「みんな聞いてくれ!」


男の一声で喧騒に包まれていた会場が静まり返る


美青年「今日の相手はみんなも知っているとおり今までのどんな相手より強い」

美青年「厳しい戦いになるだろう。 だが俺は負ける気なんてこれっぽちもねえ! 絶対に勝つ!!」



おぉーと歓声が上がり会場中が期待に膨れる



美青年「俺がこの試合に勝ったら! 今日一目惚れした女性に愛を伝えたいと思う!!」


はぁ?
なにを言っているんだコイツは?
こんな大勢の人の前で愛の告白の宣言とか頭がおかしいのだろうか


美青年「見ていてくれよ」


私を見据えたその一言に思わず顔が引き攣る
どんだけ自分に自信があるんだコイツ



美青年「みんな! 応援してくれ!!」

ワァァァァーーーーー



魔王「人間とは一体なんなのだ………」


特にあの男は意味が不明だ
ただただ腹が立つ




カーンと甲高い金属音のゴングがなると魔物と美青年が咆哮とも言える歓声に包まれる


美青年の相手の魔物は大きな体格の緑の人型魔物トロール

大きな体格から放たれる棍棒の一撃は岩をも粉々にする強烈なものだ
しかも厄介なことにこいつの知能はなかなかに高く、いわゆる魔物の中でのランクとしては上位の魔物だ

美青年もそれが分かっているのゴクリと喉を鳴らす


ゴングと同時に美青年は大きく駆け出す
大人一人分ほどもある大きさの大剣を肩に担ぎながら風のように一直線に駆け抜けトロールに切迫する

対するトロールは舌と涎を垂らしながら不敵な笑みを浮かべアホ面を晒している
しかしそんなふざけた表情からは想像もつかない早さで棍棒が振るわれる

美青年は回り込みトロールの振り切った腕の下を取り大剣で斬りつける
重さののった斬撃がトロールの脇肉を切り裂き血が吹き出す

魔物は怯むことなく裏拳の要領で棍を力任せに振るうが美青年はいとも簡単に伏せて避け、再び斬りかかる

必殺の一撃とはならないが徐々に徐々にトロールの体力を削っていた


美青年「いけるッ!!」


ひらりひらりと舞う羽根のようにトロールの確殺の一撃を躱し、確実に一太刀ずつ浴びせていく

状況は明らかに美青年が優勢であった



「グギャッ!! ガァァァァッ!!!」


トロールの大振りな棍は美青年を捉えることはできない


トロールが縦に振り下ろした腕を土台に美青年は飛ぶ


トロールの濁った瞳と美青年の青い瞳が重なった瞬間、美青年の大剣の横一文字斬りがトロールの顔面に炸裂

巨体は呻き声をあげながら地にひれ伏した



魔王「……………」


おおおぉぉぉぉーー!!!!


大きな歓声があがる中私は気分がひどく不快なものとなる
あの男の動きに圧倒されたわけではない。 ただただ目の前で魔物が人に切り伏せられた事が腹立たしかった


魔王「人間如きに遅れを取るなど……!」

魔王「魔の物として恥を知れ!!」



私はトロールに向け手を伸ばし魔力を送る
なんのことではない、ただの魔力照射だ
しかしそれは魔物にとっては極上の餌であり生命の根源
これを高濃度に浴びることは魔物の生命力を極端に強めることになる

いわばドーピングというやつだ



美青年が倒したはずのトロールへの違和感に気がつく

すると顔面が原型を留めていなかったトロールが起き上がりギロリと赤い瞳を覗かせる

その顔からは先程までのにやけた気味の悪い笑みは消え、ただ怒気と殺気を纏いう鬼のような表情であり、全身は緑色から真っ赤な血の色を呈していた



美青年「倒したはずだろ…… 信じられない…!」


その異様な光景に誰もが息を呑む
ただ一人魔王は愉快な表情を隠せない



魔王「………やれ! 魔物の力を見せてやれ」




「ウギャッ!! ギャッ!! ギャアアアアァァァァァオオオオオオオオ」


地鳴りのような咆哮に気圧される
その隙に激昂したトロールは先程とまでは全く格がちがうスピードで切迫、大きく腕を振り下ろす



美青年「ぐっ!?」


なんとかバックステップで回避するが、粉砕した地面が刃として飛来しダメージを負う
それでも美青年は足を止めず距離を取るが瞬く間にトロールは目の前に現れる


美青年「くそったれ!!!」


横に振るわれた棍棒を上に飛ぶことで回避、強引に体を捻り大剣に勢いを加える


美青年「死ねよぉぉぉ!!!」


回転を加えた会心の一撃はトロールのなんでもない裏拳に吹き飛ばされる

弾丸のように吹き飛んだ体はフェンスに叩きつけられ、衝撃で息が詰まる
意識が刈り取られそうになるのをなんとか堪え、目の前がチカチカしながらもトロールを見据える


美青年「くそっ……! なんだってんだよ……!!」


大剣を担ぎ直しトロールに対峙する


お互いに大きな動きは見せずジリジリと間合いを図る



先に動くか、敵の出方を見るか……!!

先に動けば敵に出方を見られ対応されやすい
しかしこのまま動くのを待っていてももし俺があいつの動きについていけなければ……… 死ぬ…………



極限の中で美青年は頭をフル回転させる
勝たなければ殺される
殺さなければ殺される
次一撃でももらえば殺される

頭を動かせば動かすほどに勝利のビジョンは遠のく



美青年「くそ……!」


「グギャギャ」


美青年「!?」


「グギャ」ニヤァ



こいつ……笑いやがった……!
確実に俺を見ながら笑いやがった!!

なめやがって!!



美青年「ぶっ殺す!!」


柄を握り直し足を踏み出し剣を振りかぶるフェイント
巨躯から繰り出される一撃を体勢を低くして避け後ろに回り込む

切り上げようと手首を返すが既にトロールはこちらに向き直りローキックが鋼鉄の鞭のように迫る


美青年「くっ!」


体のバネを限界まで使い回転しながら横に回避
一度足を着きさらに体を捻る
大剣の重さをフルに活かしたトロールの顔面への全力の一閃


しかしいとも簡単にそれはトロールの手に止められる



美青年「………っ!!?」







剣を捉えた反対の腕で殴られる
ただそれだけで美青年の意識は飛び文字通り体も木の葉のように舞った


強さの格が違う
人間一人で太刀打ち出来る相手ではないことが誰の目から見ても明らかだった


「グギャギャァァァ」


トロールは自分が持っていた棍棒を捨て、美青年から奪った大剣をいたずらに振るう
それは美青年の体を一刀両断する

地面に目が開いたまま絶命した上半身と力なく投げ出された下半身が転がった

途中だけど終わり

早く幼女ちゃん登場させたいぉ(´Д`)ハァ…

乙です
幼女にまで手を出す気か!?(歓喜)

美青年を殺したトロールはフェンスを飛び越え観客席へと乱入する


魔物が脱走してきたことで人々は悲鳴をあげながら出口へ掛け逃げる

先ほど私に喧嘩を売ってきた女は逃げ遅れたようで、トロールはこれを切り捨て私の前に跪く



「グッギ……ギギギャ………」

魔王「ご苦労だったな。 お前は自由の身だ好きにするが良い」

「ギャッ……ギャギャ……ギャオォォ!!!」

魔王「なにを言っているのかわからんな。 だが貴様の憎しみや怒りは伝わってくるぞ」

「グッ………ギ………」

魔王「どうせ仲間が人間に殺されたのだろう? 復讐を果たしたいのだろう? だったら好きにするが良い」

「グッギャッギャッ!! ギャオォォォォォォォン!!!」




そこからトロールは殺戮の限りを尽くした
逃げ遅れた人々を力任せに斬り、嬲り、喰らう



「ウギャギャギャアアアァァァァァ!!!」

「きゃあああああああ!!」

「早く行けぇ!! 魔物がこっちにきてるだろぉ!!」

「やめてえ! 助けて!!」



絶叫ともいえる悲鳴が辺りを大混乱に陥れる
目に映る人間をトロールは殺し尽くし、そして闘技場から脱出

街の人々を無差別に殺害して回った

夜もやっている店へ侵入し、中にいた客も店主も皆殺しにし
家に入り込めば家族をみな引きちぎる


それでも殺したりないトロールは街を駆け人が集まるところを探し殺戮を楽しんでいた



勇敢に立ち向かってくる男が一人いたがそれを大剣で両断
噴水のように吹き出す血と死体を見て連れの女は泣き叫ぶ

動くとが出来なくなった女へトロールはニタニタと笑いながら近づき、その細い体を鷲掴みにした

もがき苦しむ女の頭のみを口に入れ噛みちぎる
心臓の鼓動に合わせて首から血がどくどくと吹き出、トロールの顔面に付着

頭部を失った体を壁に投げバシャンという音を立て全身から血肉が破裂する



「ギャッ ギャギャギャギャ」

魔王「全く残虐だなお前は」

「グギギギ」

魔王「好きにしろと言ったのは私だ。 私のことなど気にせず、いくらでも殺し尽くすが良い」



魔王はトロールの肩に乗る
トロールもそれを気に止めず人を見つけては殺していく


「グギャギャ………」



「そこまでだ魔物め!!」




魔王「おやおや? 隊のお出ましだぞ」

「ギャ…?」

「各員散開! 四方から飽和攻撃を仕掛ける! 肩に乗った女はおそらく魔物の手先だ構わず殺せ!」

「サーッ!!」



敵の兵団はおよそ数として15人
トロールを取り囲むように陣形を取り、剣を持った兵士たちが突撃してくる

訓練を積んだ兵士たちだ弱いわけではない
しかしそれも所詮美青年以下のスピードのなまくらたち


斜め左から斬りかかってきた男の首を持っていたサーベルごとトロールの馬鹿力で斬りはねる

前から迫ってきていた女兵士を鷲掴みにし体をあられもない方向へへし折り、魔法を詠唱していた仲間へ投擲し一気に3人ほど無力化する


「死ねぇ!!」
「よくも仲間を!」
「くたばれ化物!!」


四人ほどがタイミングを合わせ上空から一斉に斬りかかりにくる


「グギャ……!!」


なかなかの連携技であったがトロールは大きく腕を振るいながら体を回転

斬りかかってきた四人を纏めて両断し、残った後衛の魔道士たちへ切迫し赤子をひねるように笑い声をあげながら殺した





街人は絶望しきっていた
兵団の一個小隊が何もできずに一瞬にして壊滅したのである

その後も別の小隊が一度駆けつけたがものの二分も持たずに壊滅した


最早この街の兵力ではこのトロールを止めることは叶わず、トロールは殺戮の限りを楽しみ続け、大声で笑いながら人を殺め続けた



魔王「今までの仕返しにしてはなかなかえげつないものだな」

「ギッグェッ………」

魔王「そろそろお前の殺戮ショーにも飽きてきたな」

魔王「なにか楽しいことは起きないだろうか」


武闘家「じゃあ俺の相手をしてくれよ」





魔王「む?」


現れたのは黒装束を纏った長い黒髪の女と、身軽な服装で手にグローブをはめたショートヘアの男のような女


武闘家「この魔物、この前俺らが倒したやつだな?」

魔法使い「そうね、でも気をつけてかなりの魔力を帯びてる」

武闘家「関係あるか。 秒殺すれば関係ない」

魔法使い「それは、同意ね」


魔王「こいつらは………」



なかなかの手練だと感じた瞬間
視界に捉えるのがやっとの勢いでの瞬速の拳の連打
トロールの腹と胸を粉々にする勢いで打ち、よろめき頭を垂れたトロールの顔面を踵で地面へ伏せさせる


地面が凹むほどの威力にさすがのトロールもダメージを隠せず起き上がれない



武闘家「次はあんただなあんたは何者だ」

魔王「これは驚いた。 なんという強さだ」

武闘家「質問に答えろ。 あんたは何者だ」

魔王「私か? 知りたければ聞き出してみれば良いのではないか」

武闘家「興味ない。 無駄口をたたく暇もなく死んでいけ」

魔王「お前から聞いてきたのだろう……」


人間とはよくわからぬ
何度このことを今日思っただろうか



魔法使い「待ちなさいよ武闘家! 完璧な人型で魔物と行動しているのよ? 絶対にこいつなにかあるわ」

武闘家「じゃあ魔法使いがなんとかして捕まえてよ」

魔法使い「簡単に言うけど、あの美人さんから溢れてる魔力は尋常じゃないわよ!? 気をつけなさい武闘家! って後ろ!!」



武闘家が振り向くと目の前には顔面がぐしゃぐしゃになりながらも剣を振り上げたトロールがいた



武闘家「ちっ」


回避できるかギリギリのタイミングに思わず武闘家の顔が引き攣る

剣が振り降ろされるその瞬間にトロールの腕へ地面から氷の槍が貫く
動きが止まったと知覚したその瞬き後には体の内部から爆発を起こし、トロールであった魔物はただの肉片へと変貌した





武闘家「ありがと……」

魔法使い「あら、ちゃんと素直にお礼が言えるようになったじゃない」

武闘家「魔法使いにだけだから…… だから……ありがと」

魔法使い「あーなにこれかわいい……!」

武闘家「ふんっ」

魔法使い「照れるな照れるな~」


魔王「微笑ましいものだな」

武闘家「………………ちっ」

魔法使い「あらお姉さんは独り身なのかしら?」

魔王「さてな? 私を欲する獣たちならそこら中にいるが」

武闘家「無駄口を叩いている場合か?」

魔王「話をしていたのはだいだいお前達だろう」

武闘家「……………」

魔法使い「ま、まぁ………そうかもしれないわね」

魔王「茶番は終わりか?」

武闘家「………あぁ、いくぞ」

魔法使い「おーけー相棒。 カバーするよ」

魔王「せいぜい楽しませてくれ、人間たち?」

今日は終わりー
いつも投下した瞬間に現れるガタッの人来なかったなぁ

僧侶「うー…勇者にちゅーしたいです~……」

女騎士「飲みすぎですよ僧侶」

女吸血鬼「くくく……情けないのうこれっぽっちしか飲んどらんではないか」

盗賊「グガー………グガー………」

魔物使い「盗賊も大暴れして寝ちゃったしね」

僧侶「んもーとぉぞくっ! 私を置いて寝るとは、ろういうことれすかぁ~!」

女騎士「僧侶、フラフラで危ないですよ」

僧侶「誰がブラブラれすか! おちんちんなんかついてないれすよぉ?」

女騎士「言ってない……」

女吸血鬼「こいつなかなか酒癖悪い上に幼稚な下ネタ頭だのぅ」

魔物使い「見てるのはおもしろいけどねあはは」

僧侶「見世物じゃないれすよ、魔物使いも飲め飲め~! ひゅーーー!!」

魔物使い「え、いいの?」

女騎士「ダメに決まってるじゃないですか。 酔っ払いのいうこと聞いてたらきりが無いですよ魔物使い」

魔物使い「ちぇー女騎士は厳しいんだから」

女吸血鬼「あと数年の辛抱じゃろ」

魔物使い「その頃には私も女騎士や女吸血鬼みたいに美人でボンキュッボンになってるかな!?」

女吸血鬼「儂ほどにはなれんじゃろうがな」

女騎士「魔物使いは可愛いからきっと綺麗な人になりますよ」

魔物使い「えへへーそうだといいなー」

僧侶「ちょっと魔物使いぃ? なんれ私は美人扱いじゃないんれすかぁ!」

魔物使い「へ? 僧侶は可愛い系じゃん?」

僧侶「ふへへー可愛いなんて嬉しいこというんらからぁ~…… お礼にちゅーしちゃえー!」

魔物使い「んんん~~~~!!?」

女騎士「うわぁ……」

女吸血鬼「やりおったなくくく」

魔物使い「た、助けてよ二人とも!」

僧侶「んもー魔物使いかわいいんらからぁ……むちゅー」

魔物使い「いやあああぁぁぁー!! 助けてぇー!」

>>605

これからどんなことが起きるか


例:勇者登場
  盗賊と僧侶がちゅっちゅ
  僧侶キス魔化

とか適当に

このまま僧侶と魔物使いがいちゃいちゃらぶらぶ

僧侶「魔物使いは今日もいい匂いれすね~」

魔物使い「え、匂い!?」

僧侶「頭のつむじからあったかい匂いがしますよ~?」

魔物使い「それ同じこと前にゆうしゃにいわれた!」

女吸血鬼「頭の匂い嗅ぐとはあやつ変態か」

僧侶「ずるいれす! わらしも勇者に頭の匂い嗅がれたいれしゅ!」

魔物使い「えぇ……気持ち悪くない?」

僧侶「勇者にならなにされても平気らもん……」

女騎士「ゴホン」

魔物使い「僧侶飲みすぎだよ? もう飲むのやめとこ?」

僧侶「なにいっれるんれしゅか! まだまだこれかられすよ!」

女吸血鬼「だんだんなんて言ってるのか分からなくなってきたな」

僧侶「お酒と見せかけて魔物使いにむちゅー」

魔物使い「うわわわ! 僧侶お酒くさいんだよもー!!」

僧侶「魔物使いの唇やわらかぁい…… 女騎士のおっぱいみたいれしゅ」

女騎士「え!?」




僧侶「おしゃけもっちょもっれぉーい……」

魔物使い「ねぇ、本当にもうやめなよ僧侶? 倒れちゃうよ」

僧侶「ちゃおれぅわけないれしょ~」

魔物使い「お酒はもうダメだよ」

僧侶「なんれちょるの~! あほ~!」

魔物使い「没収です!」

僧侶「みゃもにょつかいれ~…… なりゃおみゃえがのみぇのみぇ~~!」

魔物使い「うわ、ちょ、やめてよ僧侶! ごぼぼぼぼ」

女騎士「ちょっと僧侶!?」

女吸血鬼「やりたい放題じゃな。 こんな少女に酒を無理やり飲ませるとはのう」

僧侶「ろうらぁ~みゃいったかぁ~?」

女騎士「大丈夫ですか魔物使い?」

魔物使い「………………ヒック」

魔物使い「なにすんらそうりょのあんぽんたーん!!」

女騎士「!?」

女吸血鬼「あーあ」

僧侶「あんぴょんらんっれいうらぁ~……」

魔物使い「あんぽんたんあんぽんたんあんぽんたーーん!」

僧侶「む~……うるしゃいこのきゅちはふしゃいじゃうろ~~」ムチューーーーー

魔物使い「なにすんらー! お返しらよー!!」チューーーー

僧侶「ん~~~~!!?」

魔物使い「えへへまいったかー!」

僧侶「きょんらろ、じぇんじぇんききゃないんらからぁ~………」ムギュー

魔物使い「んぇ?」

僧侶「みゃもにょちゅきゃい、あっらぁい………」

魔物使い「そうりょもあったかいよー」ギュー

僧侶「んふふ~」

魔物使い「えへへ」

女騎士「……………」ゴクゴク

女吸血鬼「飲んでも飲んでもああはなれないじゃろうて」

僧侶「みゃもにょちゅきゃい………」

魔物使い「んん?」

僧侶「ちゅーしぇ?」

魔物使い「ん」チュ

僧侶「もっろ~~!」

魔物使い「んんー!」チュー

僧侶「ん!」ギュッ

魔物使い「おわぁ!」

僧侶「んふふ」

魔物使い「舌ねじ込まないでよ……くすぐったいよ!」

僧侶「んふふ~~♪」

僧侶「もっろ」

魔物使い「お酒くさい」

僧侶「やーらーちゅーしれーえー!!」

魔物使い「んもー!」チューーーー

僧侶「しぁーわせ……」

勇者「おーっす」

女騎士「あ、おはようございます勇者」

勇者「なんだこの有様は……僧侶も魔物使いも女吸血鬼もなんで素っ裸で寝てんだ」

女騎士「酔っ払った僧侶が魔物使いを襲って騒いでるうちに女吸血鬼も酔って大変な事になってもう………止めようとしたら私も何故か襲われて……ぐすっ」

勇者「そうか……お前も大変だったんだな」

女騎士「地獄絵図でした」


僧侶「ん………」ムクリ

僧侶「頭痛っ……」

勇者「おはよう僧侶」

僧侶「はい……おはようございま………って、うわぁなんで裸なんですか私!?」

勇者「朝からいいもん見せてもらったわ」

僧侶「み、見ないでください変態!」

魔物使い「もー……うるさいなぁ僧侶」

僧侶「ごめんなさい……あぁ大声出したら頭に響く……気持ち悪い……」

魔物使い「……………」ジー

僧侶「どうしたんですか? そんなにまじまじと見て」

魔物使い「なんでもないよーだ」フイッ

僧侶「うぅっ………水欲しいです……」

勇者「あぁ、持ってきてやるから待ってろ」

僧侶「すいません勇者」



>>620
なにをするか


①水を渡す

②酒を渡す

③頭揺さぶってみる

④自由安価

2

酒を飲んだ僧侶はどうなるか

>>622

①酔う

②吐く

③襲ってくる

④自由安価

3

勇者「ほら、水持ってきたぞ僧侶」

僧侶「ありがとうございます」

僧侶「んぅっ!? これ本当に水ですか!? なんか変な味がしますけど~……」

勇者「ん? 水だぞ?」

僧侶「そ、そうですか~…… おかしいなぁ」

勇者「…………ふっ」

女騎士「これはひどいですね……」

女吸血鬼「お主………ワルじゃのう」

勇者「ゴホン、なんのことかな」



僧侶に渡したものは水ではなく口当たりのいい酒だ
極端に度数の高いものではないがあれだけ一気に飲んだら



僧侶「うぅ……ヒック…………もう一杯ください………」



どうなるかは想像に難しくないな




…………………………………
………………………
……………



僧侶「ゆうひゃ………さっきのら、ほんろうにおみじゅらっらんれすか?」

勇者「なんて言ってるのかまったくわからん」

魔物使い「ちょっとゆうしゃ!? もしかして僧侶に飲ませたのお酒!?」

勇者「そうだが」

僧侶「やっぴゃり! ろうりれ変なあじがするちょおろったんれしゅよ!」

女騎士「僧侶は酒癖ひどいのに……なんてことを………」

僧侶「ゆうひゃのあほ~! おたんこなしゅ! うぅ~叫ぶと頭痛い……ふわふわすりゅ……」

勇者「大丈夫か? ほら水のめ」

僧侶「その手には乗りませんよ! ろうせそれろおしゃけなんれしょ~!」

勇者「ちげえよ。 ほら女吸血鬼に一口飲んでもらおうぜ」


無言のアイコンタクトが両者の間に交わされる

勇者(いいか! これは水って事にしろよ)

女吸血鬼(下衆いのぅお主)




女吸血鬼「ごくっ……… 水じゃなこれは。 ほれ安心して飲め」

僧侶「女吸血鬼がそういうならあんしんれしゅ」

勇者「飲むなら一気に飲んだ方が二日酔いにはいいぞ」

僧侶「そうらんれしゅか? じゃあ……」ゴクゴクッ


僧侶「っ!! ゆうひゃのうそちゅき! これさっきのおしゃけれす!!」

勇者「騙される方がわりいんだよ」

僧侶「ひ、ひろいれす~………」






僧侶「これはゆうひゃに仕返ししなきゃれす」

勇者「は?」

僧侶「くらえ! めらじょーま!」


しかし何も起こらなかった


僧侶「ありぇ? おかしいれすねめらじょーみゃがでないれす……」

僧侶「なら! いおなじゅん!」


しかし何も起こらなかった


僧侶「???」

勇者「小首傾げんな。 お前は魔法使いじゃないだろ?」

僧侶「あ、そうれしたわらしはそうりょれすもんね」

僧侶「ならくらえ! せいけんぢゅきっ」

勇者「ぐはっ! いってぇいきなりなにすんだ鳩尾はやめろ……」

僧侶「まだまだ私の気は晴れないのれしゅ………」

勇者「痛いのはやめてくださいね? 僧侶さん」

僧侶「じゃあ……こうしましょ~~ ほら、お姉さんに身を任せなさい……」

勇者「は? おい!?」

僧侶「ほら、こしをあげてくらさい……ズボン脱がせられないれすよ~……」

女騎士「そ、僧侶!?」

魔物使い「あわわわわ」

勇者「あほ、やめんか」ゴンッ

僧侶「いたぃっ!?」

勇者「朝っぱらからやめろ」

僧侶「も~邪魔しないれくらさい……… うー頭殴ることないじゃないれすか……」

魔物使い「僧侶が悪いねー」

女吸血鬼「酒を飲ませたあいつが元凶じゃがな」

僧侶「痛いところ回復まほ~れす。 ほいみゃ」


しかし何も起こらなかった


僧侶「あれ? べほみゃ? けありゅ? ふぁーしゅとえいど?」

勇者「なにやってんだこいつ」






僧侶「ちょっと水浴びしたいれす………」

魔物使い「そっちに川があるよ」

女吸血鬼「鷲が風呂を作っても良いぞ」

僧侶「ん~~~お風呂もいいけど川に水浴びに行って桃食べてきましゅ」

勇者「桃?」

僧侶「川はおっきい桃が流れてくるんれすよ?」

勇者「はぁ? なんでだよ」

僧侶「鬼を退治するんれすよ~知らないんれしゅか?」

勇者「………酔っぱらいは何がいいたいのか意味が不明だわ」

僧侶「もう! ゆうひゃはちゅめたいれしゅね……もう川いくんれすからね……ついてこないれくらさいね!」

勇者「はいはい行ってらっしゃい」

僧侶「ゆうひゃのばか………ついれこいよれす」ボソッ





>>632
①僧侶の様子を見に行く(R-18)

②ほっとく。 誰かに様子を見にいかせる

③まだ寝てる盗賊に悪戯する

④自由安価

1

僧侶「んしょ、よいしょ」


川辺で見つけた僧侶は修道服を脱いで畳んでいる

のだが……


僧侶「ありゃ~? おかしいれしゅね~……」

僧侶「うまくたためないろ~? こっちがまえらから~…こうやって~……あれれ?」

勇者「なにやってんだよ僧侶」

僧侶「むっその声は勇者れすね! ついてくるなっていっられすよ~!」

勇者「酔っ払い一人で水浴びとか絶対危ないだろ? 様子見に来たんだよ」

僧侶「様子を見に来たってなんら~! わらし一人でできますもん」

勇者「そのわりには服も畳めないみたいだけど?」

僧侶「ちょっと畳み方を忘れちゃったらけれすよ~だ」

勇者「そうかいそうかい」



忘れるとかねえだろ






僧侶「いつまれそこにいるんれすか! 早くかえってくらさい」

勇者「はぁ? お前一人にしたら溺れて死ぬだろ。 見守っててやるよ」

僧侶「やらな~勇者じゃないんだからおぼれないれすよ~?」

勇者「俺は溺れんのかよ……」

僧侶「だいたいなんで勇者がくるんれすか! 見守るだけなら女騎士とかでもいいじゃないれしゅか!」



ゴホン



勇者「そりゃお前……みんな忙しそうだし」

僧侶「うそれすねみんなまだ起きたばっかりれしたよ」

勇者「しっかり状況覚えてんじゃねえか…… お前酔ってるようで実は酔ってねえだろ」

僧侶「だから酔ってないって言っれるでしょ~!!」

勇者「って酔っ払いは言うんだよなー やっぱり酔ってるのかー」

僧侶「むき~!! 意地悪な勇者はさっさとかえっれくらさいっ」

勇者「そうはいくかよ」

僧侶「む~……」

勇者「なんだよ」

僧侶「ん~~!!」

勇者「なんだってんだよそんな睨むなよ」

僧侶「ん~~~~!!!」ペシペシ

勇者「痛いっ! 痛いから」

僧侶「あっ本当は勇者も水浴びしたいんれすね!」

勇者「いやそうでもない」

僧侶「……はぁ~」

勇者「なんでそっぽ向いちゃうの~僧侶ちゃん?」

僧侶「どうせわたしの身体は魅力的じゃないれすよ~……女騎士とか女吸血鬼みたいに? ボインじゃないれすしね!」

勇者「そんなこと言ってねえだろ」

僧侶「だって今私と水浴びしたくないっれ言ったれすよ」

勇者「言ったけどさ……」

勇者「僧侶、俺がしたいのは水浴びじゃなくてさ、こっち」

僧侶「ふぇっ…///」



後ろから抱きしめうなじにキスをすると身体が一気に強張るのが分かる



勇者「水浴びなんかじゃ僧侶の一番かわいいところ見れないだろ?」

僧侶「私のかわいいところ……?」

勇者「感じてくると顔を真っ赤にして目が垂れてくるすっげぇエロい顔」

僧侶「な、なにいっれるんれしゅかっ!?!?」



酒のせいか恥ずかしさのせいか回らない舌に俺の舌を絡ませる
僧侶の甘く酒臭い吐息が鼻孔をくすぐりこちらまで頭がボーっとしてくるようだ

大きすぎない綺麗な形の胸を鷲掴みにし痛くないギリギリの強さで抱き、丸いお椀形の山をグニャグニャに変形させる



僧侶「ふぁっ… んっ……ぅうん!」

僧侶「激しく揉みすぎ…… 痛いれすよ……」

勇者「痛いのか? ほんとに?」

僧侶「ほんとは……きもちいいけろ…… ら、らめっ……あぁっ!」

勇者「嘘つくとか傷つくわ」

勇者「……お仕置き」

僧侶「ふぇ……?」

右の胸を揉み続け、左胸は乳首のみを指ではじく
乳輪を揉みほぐし、勃起した乳首の根元、先端を代わるがわる弾き、押し、つまみ、撫でる

胸部の快感だけで僧侶の膝は折れ、地面へ力なくへたり込んでしまう


うなじから耳へ舌を這わせ、耳内に侵入させる
くちゃくちゃという音が僧侶の脳内を支配し、柔らかい舌の感触が全身に電流となって走り抜け続けた



僧侶「あぁぁあっ! やっあぅっ! ら、らめっ! おかしくなっちゃう!!」

僧侶「くちゃくちゃって……音がっ! き、きもちいっ……」

勇者「僧侶、かわい……」

僧侶「耳の近くで喋っちゃ……らめっ……」

勇者「そんなこと言われたらもっとしたくなるに決まってんだろ?」

僧侶「あぁぁぁ~………もうらめれす……イっちゃう……」

僧侶「あぁ……イク……いっっ!!?」



それまで胸を抱くだけだった両手で、僧侶の両乳首を引っ張り強く刺激していく

おぉ、乳首って案外伸びるんだな



僧侶「いっ!? ら、らめれすそれ!! あぁぁ!! おっぱいが熱いっ!!」

僧侶「ひゃあぁあ! イク! いくいくいくイクッ!!」

僧侶「ぎっ……がっ……あああぁぁぁ!!」



獣の雄叫びのような大声をあげて達した僧侶
肩で深い呼吸をしてその場で力なく這いつくばって余韻に浸り、痙攣している

勇者「よっこらせ」


そのまま僧侶を仰向けにさせ下半身を持ち上げる
タラタラと流れた愛液が地面に小さな水たまりのようなものを作っていた


勇者「お前濡れすぎだろ」

僧侶「き、きもちよくって……」

勇者「優しくされるのと、激しく犯されるの」

勇者「どっちがいい? >>641

優しく

了解しましたちょっと今の気分だと僧侶がめちゃくちゃにされそうな気がするので時間を置いて書いてみます


僧侶ちゃんは酔ってる時の記憶がなくなるタイプっぽいので今エッチしたこともどうせ忘れるのでしょうね

僧侶「や、やさしくしてくらさい……」

勇者「ん、分かった」


おでこに1度キスをして陰茎を割れ目にあてがう

亀頭に愛液を塗りたくるようにこすりつけると、ただそれだけの行為に僧侶の腰が跳ねる



勇者「挿れるよ」

僧侶「はい……おねがいします」


処女を相手にするようにゆっくりと少しずつ前後に動かしながら挿入していく

普段は息も絶え絶えになりながら犯される僧侶はその優しい挿入に違った快感を覚えていた


僧侶「はぁ~……はぁ~……きもちいい……」

勇者「奥まで入ったぞ」

僧侶「こうやってされると初めてエッチした時のこと、思い出しちゃいます」

勇者「僧侶とは……馬車でしたんだっけ」

僧侶「あー…! 詳しく覚えてないんですね……ひどい」

勇者「わ、わるい」

僧侶「いいですよ、今日きもちよくしてくれれば許してあげます」

勇者「ほんとに?」

僧侶「はい、だから、優しくしてくださいね?」

僧侶を抱きしめ肌を密着させながら腰を振る
決して動きやすくはなく、僧侶の奥深くまで挿入出来るわけではない
しかし肉体的によりも、精神的な快感は脳を支配した


僧侶「あぅ~……あぅ~……」

勇者「なにその声、かわいすぎだろ」

僧侶「あったかくて……気持ちよくて……幸せなんですよ~……」

勇者「俺も幸せだぞ」

僧侶「うれしいですよ勇者ぁ~…… どうしよう、イっちゃいそう」

勇者「いいよ可愛い顔見せてくれ」

僧侶「や、やだ……一人でイキたくないんです…… 勇者と2人でイキたいんです、あぅっ!」

勇者「ダメ、僧侶の顔をちゃんと見てられなくなるだろ? あとでまた一緒にイこうぜ」

僧侶「ず、ずるい勇者だけっ…! あっ……イク…!!」



静かに絶頂し、膣内が大きくうねる
精子を絞り取ろうときつく締まるが射精したい誘惑を撥ね退け僧侶を抱きしめ、余韻に浸らせる

僧侶「はぁ……はぁ……んちゅ……んむぅ」


口づけを交わし、舌を絡ませると僧侶が自ら両足を手で広げ股を開く


僧侶「いっぱい……犯してください」

勇者「知らねえぞ?」

僧侶「次は、一緒ですから、あぁ!」


奥深くまで、子宮を叩くようにペニスを突き刺す


僧侶「いいっ! きもちいい! あぁ、ん!!!」

僧侶「やっ、あっ! きもち、いいっ!」

僧侶「キスも、続けてっ! んむっ」

僧侶「はぁっ、はぁっ……もっと奥に突いてッ」

僧侶「あぁぁっ! いい! 気持ちよすぎておかしくなっちゃう!! あぁん!!」

勇者「僧侶大声で鳴きすぎ」

僧侶「ご、ごめんなさい……」

勇者「いい……最高に興奮する!」

僧侶「だ、だめ奥そんなにグリグリしたらイっちゃうからぁ!」

僧侶「一緒に、勇者もイカないと、ダメなんですからぁ!」

勇者「俺もイキたい、いますぐ中に出したいよ僧侶!!」

僧侶「ほ、ほんと…? じゃあ一緒に……中に……ほしい」

勇者「あぁあぁ……くっ……!!」

僧侶「ひっあぁぁ! おかしくなる! 死んじゃう!!」

勇者「出るぞ!!」

僧侶「奥に! 一番奥に出してゆうしゃ!」

勇者「ぐっあぁぁ……」

僧侶「ひっあぁ、あっ……あぁぁ……」

僧侶「はぁ……お腹……じんじん熱い……」

勇者「ありえねえくらい出た…… 僧侶の顔可愛すぎ」

僧侶「ぐ、ぐしゃぐしゃだから見ないで」

勇者「隠すなよ、俺の惚れた女の顔よく見せろよ」

僧侶「は、はずかしい、んむっ ちゅっ」

僧侶「だ、だめ! まだ引き抜かないで……入れたまま抱きしめてて?」

勇者「ん、わかった」

僧侶「もう、すっかり酔いも覚めちゃいました」

勇者「そういえばそうだな」

僧侶「でもそのかわり勇者に酔っちゃってますよ……なんて」

勇者「超大声で叫んでたからな」

僧侶「うぅ、恥ずかしい…… みんなに聞こえちゃいましたかね?」

勇者「聞こえただろうな」

僧侶「ん~~……どうしようどんな顔でみんなに会えばいいんでしょう」

勇者「俺と手繋いで会えばいいんだよ」

僧侶「余計ダメじゃないですかそれ~!」

おわーり


前スレの最初の方見てたけどあっちの方が雰囲気よかったなーとしみじみ

魔王「せいぜい楽しませてくれ、人間たち?」

武闘家「ほざいてろ」

魔法使い「援護するわよ」

魔法使い「ピオリム」
      「バイキルト」



魔法使いの得意とする同時詠唱が発動、武闘家の腕と足それぞれに魔力を漲らせ力とスピードそれぞれを高める

勢いを増したまま武闘家が魔王の顔面目掛けて蹴りを右、左と放つがいとも容易く防がれ、左足を掴まれる



魔王「その程度か? 人間」

武闘家「ふっ!」


身体を無理やり捻じった武闘家は地に手を着きジャンプ

そのまま魔王の顔を超える高さまで浮かび上がって猫のように周り態勢を整える


武闘家「トマトになりな」


重たい拳の連打を放つ
常人であれば一撃で頭蓋骨毎粉々に砕く威力のパンチを食らいながらも魔王は顔色ひとつ変えない


武闘家「ちっ、防御魔法を身体に仕込んでたか」


落下する勢いに逆らわず空いてる片足で、もう片足を掴んでいる魔王の手を蹴り上げた



武闘家「魔法使い!」

魔法使い「分かってるわよ!」


魔法使い「マヒャド!!」


魔王「……はぁなんだその程度の魔力は……がっかりだな」

魔王「消えろ。 メラ」


地面から伸びるように出現した上級魔法であるマヒャド。 その氷の槍を魔王は下級魔法でいとも容易く打ち勝って見せた



魔法使い「うそでしょ……?」

武闘家「魔法使いの呪文を……」

魔王「はぁ……。 失望したぞ人間」

武闘家「なに……?」

魔王「あれだけ大口を叩いていたのだ。 少しは楽しませてくれると思ったが…… 蓋を開けてみればなんだ? ただの子供遊びではないか」

魔法使い「言ってくれるわね」

魔王「もう良い。 つまらん。 ここで死ね」

魔王「魔法とはこう使うのだ」

魔王「マヒャド」


武闘家「早いッ!?」

魔法使い「くっ……!!」


地面から、空中から、壁から、空から出現した氷の槍槍槍
避けることなど叶わない包囲魔法に成す術が無く、魔法使いは高速で何十にも対魔防御魔法を唱え続けた

しかし紙切れのように氷の槍は防御魔法を引き裂き、そして2人を貫いた



武闘家「がっ……あっ!!」

魔法使い「……ぐぅ……!!」

魔法使い「なによ……この無茶苦茶な強さ……」


魔王「ほう? まだ息があるか」

武闘家「がはっ…… 糞が……」

魔王「分かったか人間? これが絶対的な力の差だ」

魔王「少し舐めた態度を取り過ぎたな? 力量差も見抜けない童にはお仕置きが必要だな」

魔法使い「……待て……!」

武闘家「ぐっ……あああああ!!」

魔王「このまま頭を踏みつぶしてやろうか? それとも腕から一本ずつ切り落としてやろうか? どちらがいい?」

魔法使い「……お願い! やめて!!」

魔王「貴様たちが売ってきた喧嘩であろう? 今更何を都合のいいことを言っている?」

武闘家「ぐあああぁぁぁぁぁあああ!!!?!?!?」


「魔王!! やめて!!」

魔王「………」

幼女「魔王……やめて……?」

幼女「これ……魔王がやったの?」

魔王「そうだ」

幼女「こんなにいっぱい……人を殺したの?」

魔王「そうだ」

幼女「そのお姉さんたちも……殺そうとしてるの?」

魔王「そうだ」

幼女「まだ……人を殺し続けるの?」

魔王「そうだ」

幼女「どうして……?」

魔王「それはな、私が魔王だからだ」

幼女「ふぇ……?」

魔王「幼女、お前は勘違いをしている。 私は魔王だ」

魔王「魔物の王だ。 噂ぐらいは聞いたことがあるだろう? 人々を殺し、街を滅ぼして周っている魔王だ」

武闘家「くっ…! お前が……!」

魔王「黙っていろ」グリッ

武闘家「ああああああああああああ!!!」

幼女「もうやめて!!」ギュッ

魔王「……離れろ」

幼女「やだ! 絶対離れない!!」

魔王「私は魔王だぞ? 人間の敵だ」

幼女「そんなの知らないよ! 魔王は……魔王は魔王だよ!」

魔王「意味が分からん」

幼女「魔王は優しいもん! 人間の敵なんかじゃない!」

幼女「魔王は私が落としたリンゴを拾ってくれて! お花をいっぱい咲かせてくれて! 一緒にご飯を食べてくれて! 一緒に眠ってくれて……」

幼女「そんな魔王が! 優しい魔王が人を殺すはずなんかないもん!!」

魔王「本当に馬鹿だな幼女」

幼女「……へ?」

魔王「そんなものすべて芝居に決まっているだろう? お前に優しくしてやったのなんて」

幼女「……なにいってるの?」

魔王「私はいい迷惑だった。 リンゴを拾ってやっただけなのに家まで連れていかれて見たくもない花など見せられてうまくもない飯を食わされて」

魔王「こんなことになるならさっさと殺すべきだったな」

幼女「……あはは……なにそれ」

魔王「お前が生きているのは私の気まぐれだ。 いつでも殺すことが出来た。 いや、今からでも殺してやろう」

幼女「……えへへ、そんなこと魔王が言うわけないじゃん」

魔王「なんだその根拠のない自信は? お前が私のなにを知っている?」

幼女「知ってるよ!!」

魔王「……!」

幼女「1日しかいなかったけど、知ってるよ…… 魔王の優しいところいっぱい見たもん」

幼女「私とお花畑にいた時、一緒に笑ってたもん」

幼女「私がお風呂で髪を洗ってってしつこくしても、笑いながら頭洗ってくれたもん!」

幼女「私が帰らないでって! 一緒に寝てって我儘言っても優しく頭撫でてくれたもん!!」

幼女「今だって! 泣きそうな顔して私を見てるもん!!」

魔王「………」

幼女「本当は……優しいんだよ魔王は…… 他の人が知らなくても……私は……魔王の素敵なところ、たくさん知ってるよ?」

幼女「……私、魔王が大好きだよ……?」

魔法使い「今しかない!! 私のすべてを込めた一撃!!」

魔法使い「マダンテ……!!」

幼女「……!! ダメええええ!!!」

魔王「……ッ!!?  幼女!!!」

魔法使い「……ッ! 避けられない…!」

幼女「魔王を……殺さないでーーー!!!」

魔王「間にあえええええええええ!!!」




…………………………
………………
………

幼女「はぁ………はぁ………はぁ………」

魔王「……死ぬな、幼女」

幼女「えへへ……痛いよぉ……魔王……」

魔王「……お前を殺すのは……私だ」

幼女「嫌だよ……一緒に……いっぱい……遊ぼうよ?」

魔王「……そうだな」

幼女「……だから……もう……人殺しちゃ、だめだよ?」

魔王「……あぁ、そうだな……」

幼女「……魔王……?」

魔王「どうした」

幼女「……だいすき…だよ…?」

魔王「あぁ……私もお前のことが大好きだ」

幼女「え……? よく……きこえ、ない……」

魔王「……馬鹿……まだ死ぬな」

幼女「えへへ…… 泣いてるの……?」

魔王「悪いか……」

幼女「……魔王、かわいい……」

魔王「幼女…… お前にこれをやる……」

幼女「……?」

魔王「お前に似合うと思って買ってきた」

幼女「うっ…! はぁ……はぁ…… かわいい……レース……?」

魔王「そうだ、レースのブレスレットだ」

幼女「はぁっ……はぁっ……嬉しい……」

幼女「つけて……? うっ……」

魔王「……つけたぞ」

幼女「あぁー……かわいいんだろうな……」

魔王「お前……もう目が……」

幼女「……魔王は……やっぱり……優しい、ね……」

魔王「……振りだと言ってるだろう……?」ボロボロ

幼女「……魔王……だい……す…………………き……」

魔王「………おい……死ぬな……」

魔王「死ぬな……幼女……」

魔王「死なないでくれ………」

魔王「……もう……いやだ……なんで……なんで……」

魔王「幼女……死なないでくれ…… 私を1人にしないでくれ……」

魔王「女神よ!! 見ているんだろう! 力があるなら……! 力があるなら幼女を助けてくれ…!!」

魔王「さもないと私は! お前を殺す!! 絶対に殺してみせる……!!」

魔王「幼女……幼女ぉ………」ギュゥ

ポゥッ



魔王「………?」

魔王「ブレスレットが……光ってる?」


魔法使い「なんだ、あれ」

魔法使い「……魔法が込められていたの?」


魔王「……幼女……?」

幼女「……ん……ぅ?」

魔王「………幼女……? 幼女……!」

幼女「あれ……? 魔王……?」

魔王「いきかえ……たのか……?」

幼女「ふぇっ……? なにがどうなって?」

魔王「幼女!」ギュッ

幼女「うわぁっ! 苦しいよ魔王!」

魔王「……よかった……本当によかった……」

幼女「えへへ、死ななかったね。 よしよし」

魔王「うぅ……うっ………」

幼女「泣かないのー。 私、死んでないんだよ?」

魔王「……悲しいんじゃない…… 嬉しいんだ……」

幼女「嬉しいの……? そっかー」

幼女「じゃあ、笑わないとダメだよ?」

魔王「………ぐすっ……」

幼女「魔王、大好きだよ♪」

魔王「……あぁ、私もだ」

幼女「……! あははは」

魔王「……ふふふ」


幼女「ねぇ、これからも一緒にいてくれる?」

魔王「そうだな……考えておく」

幼女「……もう、人殺さない?」

魔王「……考えておく」

幼女「……そっか。 でももうこの街は滅茶苦茶にしたらだめだよ!?」

魔王「分かっている。 今後どうするかも……ゆっくり考えてみる」

幼女「本当!?」

魔王「あぁ、本当だ」

幼女「わーい!!」

魔王「ふふ…… そのブレスレット……よく似合ってるぞ」

幼女「えへへーそうでしょ? だって魔王が私のために選んでくれたものだもん!」

魔王「ふふ、そうだな」

幼女「ねぇ、たまには遊びに来てくれるよね?」

魔王「あぁ、行くぞ」

幼女「絶対に絶対だよ?」

魔王「絶対だ」

幼女「……何も言わずに出て行っちゃったの、忘れないんだからね」

魔王「……それはすまなかった」

幼女「ふふ、冗談だよ!」

魔王「あぁ、また来るぞ」

幼女「またすごい魔法いっぱい見せてね?」

魔王「分かってるよ。 次はもっと綺麗な花をたくさん咲かせてやるからな」

幼女「あはは! わーい! あはははは」



…………………………
…………………
…………

更新終わります

幼女の生存させる話が書けなかったんだ……許しておくんなせぇ……

…………………
……………
………


勇者「モンスター討伐ぅ?」

僧侶「クエストの王道じゃないですか~モンスター討伐なんて!」



次の街にたどり着いた俺たちはまず金銭の確保が急務だった
なにしろ旅は金がかかる

魔除けの聖水は移動中はもちろん、野営時にはテントの周囲に振り撒くことで魔物が近づくのを避ける効果がある
だがその聖水だって金は馬鹿みたいにかかるし、食料品や水、馬の餌だって金はかかる

街につけば人数分の宿代や食費、装備品からアイテムの調達など金の必要性が高まるのは当然のことだ


そんなわけで旅をする冒険者から、街中で生計を立ている冒険者もギルドのクエスト、つまりは依頼をこなすことで生計を立てている
魔物を討伐し、その一部を持ちかえることで金に換算することも出来るが、冒険者はクエストをこなすのがやはり手っ取り早い



女騎士「一番高いのはやっぱりこのモンスター討伐みたいですよ」

魔物使い「えーっとなになに? 街道を徘徊している大型魔物の討伐、だって」

盗賊「……っておい! これ40万Gも報酬額出るぞ! すごすぎるだろ」

勇者「よし、これにするか」

僧侶「え、そんな即決して大丈夫でしょうか!?」

女騎士「クエストの報酬金が高いということはそれだけ危険度が高いということですよ? もう少し慎重に考えたほうが」

勇者「大丈夫だろ。 俺がいるし」

女吸血鬼「くくく……そうじゃな。 それに我もおるからの、心配せずともよいじゃろう」

魔物使い「うちもいるよー!」

勇者「はっ、お前は頼りねえな」

魔物使い「なんだとー! ばかゆうしゃー!!」








…………………………………………………………


勇者「あいつか」

女騎士「剣を6本持っている大型人型魔物……間違いないです」

魔物使い「腕多いよー。 タコさんみたい」

勇者「そんな可愛くねえだろ」

女吸血鬼「タコも可愛くはないがの」

僧侶「えーそうですか? タコさんも可愛いですよ~」

女騎士「………」コクコク

盗賊「えぇー……」


勇者「はい、もう無駄話おしまい。 さくっとやっちまおうぜ」

僧侶「……もっと慎重にいかなくて大丈夫でしょうか~?」

勇者「大丈夫だって! 相手はただの魔物だぜ? 俺らの敵じゃねえよ」

女吸血鬼「それでお主が死んだら笑い者じゃの」

魔物使い「みじん切りにされてもにょきにょき生えて復活するけどね」

盗賊「きもちわるいな」

勇者「……そんなゲロ見るような眼で俺を見るんじゃねえよ」








盗賊「まずは私が陰から仕掛ける」

女騎士「分かりました。 その後援護します」

盗賊「早く来てくれよ。 真正面からの戦いは苦手だからな」

魔物使い「任せてよ! 盗賊1人にいい顔なんかさせないから!」

僧侶「私も援護しますね~!」

勇者「よし、じゃあ頼んだぞ盗賊」

盗賊「おう」



そのまま盗賊は足音を立てない特有のスキル、忍び足を使って気配を完全に消し、仁王立ちしている魔物に後ろから近づく

伊達に盗賊業をやっていない見事な忍び込みで距離をあっという間に詰め、腰から下げていた短刀を抜刀、こちらに合図をする

それと同時に俺達も走りだした


魔物が俺たちに気が付き、剣を構えるがその瞬間後ろから盗賊が斬りかかる


完全に不意をつかれた魔物が後ろを振り向くよりも早く、盗賊の短剣の刀身が霧散、黄金の鞭を生えさせそれ振り払う
鞘から枝分かれした4本の剣が魔物の顔面を確実に斬りつける。 鍛えようのない顔面に刃は直撃したが魔物はものともせず、右下の腕を振るい、盗賊に向かって剣を突きだす



盗賊「くそっ! なんだこいつ効いてないのか!?」


ここまで風を切る音を鳴らす剣閃を盗賊は文字通り間一髪のところでそれを屈んで避けた
かすった髪の毛数本と頬が切れ、盗賊が驚きのあまりに一瞬硬直してしまった。 その隙を魔物は見逃さない

ぐぎぎぎぎと歪な歯車のような音を立て、6本ある腕を器用に動かし、盗賊に斬りかかる



盗賊「やばいやばい!!」


右から来る剣を持ち前のフットワークで飛ぶことで避けるがすぐに距離を詰められ、瞬きの間に左と上から剣が同時に目前に迫る

それを黄金の鞭で防ぐが力の差は歴然、つり合いはあっという間に崩れ、すぐに刃は盗賊へと向かう



魔物使い「おりゃー!!」



白獅子の全身を使ったの体当たり
魔物の身体よりも一回り大きい体躯からの一撃を受けても吹き飛ばない魔物に、魔物使いが驚愕の声をあげる



魔物使い「うっそぉ!? ピィの体当たり食らってなんで平然と立ってんの!?」


驚いている束の間、魔物の攻撃のターゲットはもちろん魔物使いへ移り、剣が上下段、左右からそれぞれ迫る



魔物使い「いいいっ!? 避けてピィ!!」

女騎士「魔物使いに……そんなことさせない!」



剣と剣の間を風のように潜り抜け、地に屈む女騎士
そして全身のバネを活かした首への弾丸のような一突きが喉に1つの穴をあける

しかし喉元という生物の絶対的弱点への攻撃ですら魔物は怯む様子がない


盗賊「まじかよ……」













魔物の連続攻撃を女騎士は上手く捌いていく
人間と魔物の大きな腕力の差を技量で覆すほどの力量を女騎士は有していた
それもレイピア1本と剣6本の差をである


女騎士「勇者!」

勇者「分かってる! みんな! 集中攻撃は避けろ! ヒットアンドアウェイでいくぞ!」



女騎士が魔物から退避せずに真正面から攻撃を捌いていたのは自分が壁役となり、リーダーの指示を仰ぐため
言葉を交わさずともそれを勇者も理解しており、即座に味方に指示を飛ばす



女吸血鬼「いいパーティじゃな、どれ? 交代じゃ女騎士」




女吸血鬼のデスサイズが地面を舐めるように這い、振り上げられる

黒く光る刃が右下腕を切断し、切断面から血が拍動に合わせて噴水のように吹き出す


首という弱点への女騎士の全力の一撃ですら小さな穴をあけるのみだったが、女吸血鬼は木の幹のような太腕を容易く両断した



女吸血鬼「なんじゃ……案外もろいではないか」

女騎士「……女吸血鬼が強すぎるんです」

魔物使い「うっそぉー……」

盗賊「……ありえねーだろ」


けたたましい叫び声をあげた魔物はなんと切断された腕をニョキニョキという音を立てながら骨から筋肉、皮まで見事に再生させる

驚愕する一同に魔物はゲラゲラと不気味な笑みを浮かべ、女吸血鬼に襲いかかる



女吸血鬼「ふむ? お前は勇者と同族かぇ?」

勇者「再生できるってだけで一緒にすんな」

魔物使い「勇者もある意味モンスターだよ」

僧侶「ケダモノですしね」

盗賊「朝っぱらからアンアンしてたお前が言うか?」

女騎士「……みんなもう少し戦う気見せましょうよ」



上下左右から絶え間なく振るわれる剣を後ろに飛びながら器用に身をよじることでかわす女吸血鬼

視界の端で勇者が斬り込みにいく様子を確認し、勇者の近くの邪魔な腕を切ってやろう、と内心で考えた女吸血鬼は、振るわれた剣を避け、隙だらけとなった腕にデスサイズを滑らせる
縦の円を2つ描くように振るわれたデスサイズは魔物の右上と中の肘から先を切り落とす



勇者「ナイスだ女吸血鬼。 代われ」

今日は終わりますすいません


勇者「ぜぇぁあああ!!」


女吸血鬼によって腕を吹き飛ばされた魔物は痛みに悶える。 その隙だらけの身体に勇者は剣を走らせた
足形に地面が食い込むほどの踏みこみから放たれた斬撃は容易く魔物の首を撥ね、血の噴水を一瞬で築き上げる

だが勇者は油断しない

先の腕を瞬時に再生させるほどの尋常じゃない回復力がある敵がこれだけで死ぬとは考えられなかった

そして勇者のその予想は的中する


首と腕をニョキニョキと生えさせながら、まだ無傷の腕が剣を振るってきた



勇者「おいお前ら、ちょっと俺に楽しませてくれよ」


パーティ全員に向けられたその言葉は手を出すなという意味
それを理解した仲間は臨戦態勢を取りながらも斬撃が届かない距離を維持する


剣を構えた勇者は身体に力を込め、飛んできた斬撃を弾く
逆の腕から間髪いれずに放たれていた二撃目。 しかしそれよりも早く勇者の剣は踊り狂っていた

一撃目で弾いた腕に追撃を入れ、さらに胸部に一文字の傷を負わせてから二撃目を相殺


あまりの速さの攻撃に魔物は思わず防御の姿勢を取る



勇者「あめえよその構え」

勇者「攻撃を捨てて防御に徹するなんて愚の極みだと思うぜ?」



勇者は防御に神経を集中させた魔物の身体ではなく、剣を最初から狙う

放たれた斬撃と防御の剣がぶつかり、耳がおかしくなるんじゃないかという音を立て、勇者の剣は魔物の剣を叩き折った

剣が砕けるほどの衝撃がそのまま魔物を襲い、思わず後ずさるが勇者の剣は止まらない

1本、さらにもう1本と叩き折り続け、残りあと1本というところで魔物はその剣を守りではなく攻撃に転じさせる
そのタイミングは絶妙であった

勇者の斬撃後の流した剣が完全に地に向いているタイミングでの必殺ともいえるカウンターの一撃


近接戦闘を心得る女騎士はその死の一瞬を理解でき、思わず息をのんだ


だが吹き飛んだのは勇者ではなく魔物
地面の上をごろごろと無様に転がり、岩に激突しようやく止まった


勇者「あーあ。 おしかったなぁ」


魔物の斬撃が勇者の肉を断ち切ると思った瞬間、勇者は魔物を足蹴りにし吹き飛ばしたのだ


魔物「ギギギギギギギ…………」

勇者「剣しか使わねえと思ったか馬鹿やろー。 剣だけで戦うなんて実戦向きじゃない、ただのチャンバラだぜ?」

魔物「ギギギ」

勇者「ははっ、お前もそういえば剣しか使わねえなぁ? 6刀流が1刀流に負けて悔しいかよ?」



魔物はゆらりと立ち上がりそのまま全力で駆けてくる

折られた剣は5本、残るは1本のみ

先ほどまでの対峙した者に死を連想させる凶悪な魔物はみる影もない



勇者「さて、どう殺してやるか」



走る魔物に向け、勇者も踏み出す
魔物使いや僧侶では見ることも出来ない速さでの本気の踏みこみだ

瞬きの間に距離を詰めた勇者の剣は地面すれすれの低い軌道から斜め上に跳ね上がる

魔物も反応し、その剣の軌道をふさぐように剣を逆さに突き立て、自らの身体を守る


誰もが剣がぶつかると思ったその瞬間、勇者の剣は軌道を逸らし、上段から右側の腕3本を一太刀で斬り落とす


神速で繰り出されたフェイントに対応する間もなく右腕を失った魔物は悶絶し涎を撒き散らしながら後ろによろめく



勇者「はんっ、てんでダメじゃねえか」


叫び、筋走る魔物の首に勇者は剣を振るう


噴水のように血を吹き出しながらも絶命出来ない魔物はやはり腕と首を再生させ、圧倒的な存在を前に活動を再開させてしまう



勇者「ははっ……不死身とは可愛そうにな」


とても世界の英雄には似つかわしくない凶悪な笑みを浮かべ、戦意を喪失しかけた魔物に勇者は剣を構えた

終わります

もう勇者が魔王でいいんじゃねえかな(遠い目)


勇者「へへっ、どうも! またなんかやばいクエストがあれば依頼してくれよ? パパっと解決してやるからさ!」

魔物使い「調子乗りすぎぃー」


魔物を討伐し、依頼をこなした証として魔物の牙を渡し事の顛末を報告した


深手の傷を追わせても瞬く間に再生するかと思われた魔物は、やがて生命力を使い果たしたのか絶命したこと そして周りには怪しいものはなく近くの村などには被害が出ていないことなどを報告した


切り取った魔物の牙を収め、勇者たちは報酬として袋いっぱいに入った大金を手に入れた

盗賊はゴクリと生唾を飲んで勇者が右手に持つその袋に目が釘付けとなっている
それを知ってか知らずか勇者はその袋を手に遊ぶ


女騎士「盗賊、ダメです人の前ですよ」

盗賊「な、なんだよ何もしないよ」

女騎士「本当ですか? ならいいのですが」


ちくしょうという言葉は飲み込み盗賊は女騎士を睨みつける





「本当はギルドの最高ランクの人達にしか声をかけないのですが……」

勇者「ん?」



真剣な声音を帯びたギルドのクエスト受付嬢に勇者たちは興味を引かれ耳を傾ける


「かつての魔王を倒し世界を救ったあなたにギルドから依頼をしたいと思います」

勇者「内容は?」

「……魔王の討伐です」

勇者「へぇ? 魔王討伐の部隊が最近結成されただろ? そいつらに任せときゃいいじゃねえか」

「その部隊の2つが全滅したのです」

勇者「ま、そりゃそうだろうな。 ただの人間にはあいつには勝てねえよ」

「ですが、彼らの死は無駄ではなかった。 魔王の居場所を突き止めたのですから」

勇者「……へぇ?」





「場所はここから遠くない近くの街です。 そこに魔王はいます」

勇者「へー? まだその街にいるのか?」

「理由はわかりませんが未だにその街に留まっているようですね。 そこで魔王討伐部隊が交戦しましたが勝負にもならなかったようです」

勇者「腕利き揃いの魔王討伐部隊を簡単に蹴散らすとはねぇ。 その実力からすると本物のようだな」

「ええ。 その者を本物の魔王と断定した軍はその重い腰を上げたようです。 軍の最高部隊とギルドの最高ランクのグループが共闘して作戦を行うことになりました」

「そこに、勇者様も参加していただきたいのです!」

勇者「…………」

「今度の作戦は間違いなく人間たち側では最高戦力です。 もしここで討伐に失敗すれば………」

「人間の世界に未来はないでしょう」


少しだけでしたが更新終わり


勇者「意外と少ないんだな」

盗賊「もっと大所帯になるかと思ってた」

勇者「だよな」

鎚使い「だよな。 俺もそう思うぜェ」



魔王討伐のため集まったギルドチームは俺らを合わせてたったの4グループだった

ギルド1の腕っ節を持つと言われるこの大柄な男はなんとかってグループのリーダー、鎚使いだ
まさに筋肉隆々といった感じで硬めが潰れてるところも、"いかにも"ってイメージでありながら、俺らにも親しげに話しかけてくれる面倒見のよさそうなおっさんだ



鞭使い「すぅ……すぅ……」

並走する馬車の荷台には剣を抱きしめるように持ちながら眠る綺麗な女性は、女性のみで編成された野薔薇というグループのリーダー鞭使い
……決して可愛い子たちが集まるチームだから名前を覚えていたってわけじゃないぞ?


そして先頭を走っている大きな馬車に乗っているのは統一された白い鎧に身を包んだ白騎士団とかいうチーム
なんでもそのリーダーの男騎士は俺に匹敵するんじゃないかと言われているらしい
ひとつお手合わせをお願いしたいところだ


そして残った俺たち。
飛び入りで参加したチーム?で、鎚使いの馬車と一緒に乗せてもらっている。 人数も少ないしまぁ当然だろう
面子は……他のチームとは違ってのんびりというか自由というか緊張感がないもんだからみんなに白い目で見られている
しかもそれに気付いてないからたちが悪い



魔物使い「ゆうしゃーまだ使ないのー」

勇者「さぁ? 知らねえよそんなの。 男騎士サマが知ってるから聞いてきたら?」

魔物使い「えーやだよあの人なんか怖いんだもん」

勇者「なんだよ俺は怖くねえのか? 威厳がねえのか!?」

盗賊「あるわけないだろアホか」

勇者「あ? なんだお前? ここで服脱がされたいのか? お?」

盗賊「死ね」

鎚使い「あっははは! いやーなんていうかさすがだな勇者一行は!」

勇者「ん?」

鎚使い「今から魔王を倒しにいこうってんのに、楽しそうじゃねえか!」

僧侶「あはは……すいませんうるさくて~……」

魔物使い「だってこんな大勢で旅するんだよ! なんかそれだけで楽しいじゃん!」

鎚使い「がははは! おチビちゃんの言うとおりだな! しばらくそんな感情は忘れてたぜ!」

勇者「……旅ってのは辛いことが多いからな」

鎚使い「あぁ、全くだ。 旅をしてて楽しいって思うことなんか滅多にねえからな」

鎚使い「だからよ、おチビちゃん。 その気持ちは大切にしなきゃいけないぜ?」

魔物使い「……ん? なんか良く分からないけど分かった!」

勇者「分かってねえんじゃねえか……」

鎚使い「がっはははは!!」


鞭使い「……少し声のボリュームを下げていただけませんか? 眠れなくて」

鎚使い「おー! そりゃすまねえな野薔薇の! 俺はついつい声がデカくなってしまってなァ! がっはははは!」

鞭使い「…………」


鞭使いの言葉づかいこそ丁寧だが、威圧感がこれでもかと含まれた声音を気にもせず大笑いしている当たり、鎚使いの肝もすわっている
やはりギルド最高クラスのチームというのは伊達ではないのだろう


そんなことをぼんやりと考えていると、先ほどまで姿が見えなくなっていた女騎士が野薔薇の馬車から戻ってきた
どうやら女同士で気があったようでしばらく野薔薇の馬車の方でなにかをしていたらしい



女騎士「勇者、見てくださいこれ」

女騎士「久しぶりにこんなことしちゃいました」


少し照れたような、恥ずかしそうな表情の女騎士の手の爪には艶のようなものが出ており、すらっとした女騎士の手を更に美しく見せていた


勇者「これは?」

女騎士「ネイルといって、手の爪に特殊な塗料を塗るんです。 ものによっては色をつけたり飾りをつけたりすることも出来るんですが」

女騎士「私はちょっと恥ずかしくて……」


その照れ笑いを浮かべる女騎士は野薔薇の美人の誰よりも美しい。 やはりうちのメンバーの可愛さはピカイチだなと本心からそう思った


勇者「綺麗だな、女騎士」

女騎士「……ふふ、ありがとうございます、勇者」


僧侶「わっ、ネイルですか!」

魔物使い「わー! 女騎士綺麗!」

女騎士「……ふふ、魔物使いはネイルやったことある?」

魔物使い「ないよー! すごいこんなのがあるんだね!僧侶は知ってたの?」

僧侶「はい、知ってますよ。 でも、旅をする前は教会にいましたし、旅をしてからでは……その」

「だよねー旅をしてるとおしゃれなんかなかなか出来ないもんね」

「でも私たちだって女なんだから、おしゃれくらいしないとでしょ?」

僧侶「うふふ、そうですね」

魔物使い「いいなー!おしゃれ! うちもしたい!」

「おいでーお姉さんがやってあげるから!」

魔物使い「ほんとー!? いいのー? わーい!」

「僧侶ちゃんも良かったらどう?」

僧侶「えっとじゃあ遠慮なくお願いします~」

「はーい♪ おいでおいでー」



盗賊「…………」

勇者「なんつぅかすげぇ女子な空間だな」

鎚使い「間違いねえなァ! がっははっは!」

「俺らには縁遠い世界っすね!」

鎚使い「お前さては彼女がいたことないな? ま、俺もだがなァ!? がっはっはっは」


勇者「……お前は行かねえの?」

盗賊「……いけねえだろ」

勇者「なんで?」

盗賊「私とは世界が違う」

勇者「……はぁ。 本当は行きたいくせに」

盗賊「……んなことねえよ」

勇者「つまんねえ意地張ってんじゃねえよ。 素直になるんだろ?」

盗賊「……それはお前にだけだよ、馬鹿」

勇者「俺にだけ素直になってもしょうがねえだろ?」

盗賊「……そうだけどさ。 今更どうやればいいのかなんて分かんねえんだよ」

勇者「あーもうお前めんどくせえな! おーい女吸血鬼」

女吸血鬼「呼んだかの? 主よ」


ぬっと影から現れた女吸血鬼に俺ら以外のギルドメンバーが目を丸くするが俺たちは気にしない


勇者「盗賊があっちの馬車に行きたいんだけど仲間に入れないんだってさ」

女吸血鬼「……気難しい年頃じゃのぅ盗賊」

盗賊「……うるせえよ」

女吸血鬼「どれ、我と共に行くか」

盗賊「って、おい! 離せよ! あぶねえ!!」


鞭使い「……本当に賑やかですね勇者の一行は」

勇者「悪いね、寝たいのに」

鞭使い「……いえ、大丈夫ですが」

鎚使い「なんだぁ野薔薇の。 昨日寝てないのかァ?」

鞭使い「なんだか魔王討伐の旅と考えたら寝つきが悪くて」

鎚使い「へぇあんたも可愛いところがあるじゃねえかァ!? がはははは!」

鞭使い「……余計なお世話です」

勇者「ま、安心しろよ。 俺がいる限り敗北はねえよ」

鞭使い「……余裕があるのですね勇者様は」

勇者「まぁな。 一度戦った仲だし。 現に勝ったしな」

鎚使い「これは心強い! 俺たちは後衛でバックアップでもいいかもしれんなァ!? がっははは!!」

勇者「おう! おめぇらは俺に全部任せときゃあいいんだよ」


男騎士「……少しは気を張ったらどうですか? 勇者様」

勇者「あん?」

男騎士「私たちは魔王を倒しに行くのですよ? 世界の命運は我々にかかっていると言っても過言ではない」

勇者「あぁ、そうだな」

男騎士「もっと責任を持つべきだと思いますが。 あなたのようなその適当で根拠のない自信に溢れているのは危険だと思います」

勇者「根拠がない? それは違うぜ白騎士団のリーダーさん? えっと……」

男騎士「……男騎士です」

勇者「あぁそうそう男騎士! 俺の自信はつまりそれだけ力があると信じている証拠だ。 あんたみたいにびくびくするような弱い奴が世界を救えるわきゃねえんだよ」

男騎士「……私が弱い、と仰るのですか?」

勇者「そう言ったつもりだけど通じなかったか? 弱いのは力だけじゃなく頭もか」

男騎士「……なるほど。 ここまで侮辱されたのは初めてですよ」チャキッ


鎚使い「おいおいおい! 落ちつけよ二人共!」

鞭使い「私たちは仲間です! ここで争っていては……」

すいません誤字でした!


男騎士「勇者様、あなたに決闘を申し込みます」

勇者「へぇ?」

鞭使い「ちょっと! 話聞いてるの!?」

盗賊「……あんの馬鹿勇者」

僧侶「なんで仲間を挑発してたんですか~……」


男騎士「私が勝てばあなたに白騎士団に入っていただきます」

勇者「理由は?」

男騎士「あなたのそのねじ曲がった考えを叩き直して差し上げます」

勇者「いらねえよ…… で、俺が勝ったら?」

男騎士「さぁ? あなたの好きにしてください」

勇者「ふーん? >>744



>>744
① 「じゃ、やるか!」
② 「やらねえよめんどくさい」

眠いのでごめんなさい更新終わります



勇者「やらねえよめんどくせぇ……」

男騎士「……………」

勇者「なに一人で盛ってんだよアホくさ」

男騎士「なるほど…… 吠えるだけ吠えて怖気付いて逃げるのですか。 愚かな」

勇者「あーはいはい。 白騎士団の団長様だもんこえーよーだ」

男騎士「貴方のような者はやはり白騎士団には相応しくない。 魔王討伐にも」

男騎士「あなたはビクビクしながら指をくわえて見ていてください。 私たち白騎士団が魔王を討伐して見せますよ」



………………………………………………………………………………


勇者「…………」鼻ホジ

魔物使い「なんなのあれムカつくー!!」

女騎士「……自分勝手な方ですね」

鎚使い「あぁ、まぁ前からあんなやつなんだよ」

鞭使い「……プライドが高すぎるんですよ彼は」

僧侶「なのに勇者が挑発的なこと言うからいけないんですよ~?」

勇者「俺のせいかよ? 先に突っかかってきたのはあっちだぜ?」

僧侶「そこを落ち着いてやり過ごしましょうよ~」

女騎士「もう……子供なんですから」

勇者「子供ぉ? 俺がぁ? 子供ってのはこいつみてぇなこというんだよ」ヒョイ

魔物使い「……はぁー!? うちは子供じゃないよ! ゆうしゃのばかぁー!」ゲシッ

勇者「いてぇな! なにすんだよクソガキ!」ゲシッ

魔物使い「いたっ! ひどい! なにすんの!!」

盗賊「どっちもまだまだガキだな」

鎚使い「ちげぇねぇな! ガッハハハハ!!」

僧侶「はぁ……なんだか恥ずかしいです~」










………………………………………………………………………………


鎚使い「……ふんっ!! ……ふんっ!!」ブォン

勇者「…………」

鎚使い「1497……1498………1499………1500……」ブォン

勇者「あんた、やりすぎじゃねえか?」

鎚使い「おぉ……勇者かァ、すまんな起こしてしまったか?」

勇者「いや、俺もたまたま眠れなくてな。 いつもそんなトレーニングをしているのか」

鎚使い「俺は素振り2000回が日課よォ! これをやらねえと体が鈍っちまうような気がしてな!」

勇者「そうか……」

鎚使い「なぁ、勇者」

勇者「ん?」

鎚使い「そのよぉ、魔王ってのは強いのか」

勇者「つえぇよ。 人間が勝つのはほぼ不可能だろうな」

鎚使い「でもあんたは勝ったんだろがァ?」

勇者「俺はもう人間やめてんだよ……」

鎚使い「はァ? なんだァそりゃ」

勇者「……魔王と戦うときになったら分かるよ」



鎚使い「いよいよ明日かァ……」

勇者「なんだよおっさん? そんな成りしてこええのか?」

鎚使い「はっ、冗談だろ? 俺ァよ…… 魔王に復讐出来るのが嬉しいんだよォ!!」

勇者「……なにかあったのか」

鎚使い「なぁに……ありふれた話よ。 この前魔王が滅ぼした街で俺と、俺の家族が生活してたってだけだよ」

勇者「……あんただけ助かっちまったのか」

鎚使い「そういうことだ。 俺は仕事で街を出ていてなァ…… 嫁と子供がォ……」

勇者「そうか……そりゃつれぇな」

鎚使い「だからよォ…… 俺はあいつらの無念を晴らすんだよ…… そうしねぇと俺の気が済まねえんだよォ!!」

勇者「そうか……」

鎚使い「だから明日魔王をぶっ殺せるのが楽しみだぜ。 がっはははは」

勇者「…………なぁおっさん」

鎚使い「あぁん?」

勇者「俺が魔王を殺す気はないって言ったらどうする?」

多分更新終わります



鎚使い「そいつはどういう意味だァ、おい」

勇者「そのまんまの意味だよ、俺は魔王を殺す気はねえ」

鎚使い「……へっ、理由くらい聞かせろよ」

勇者「俺は以前にあいつを殺したんだ。 だが理由はわからねえけど蘇った。 なら殺す以外の方法を考えるべきだ」

鎚使い「……それはお前が殺し損ねていたってことはねえのか?」

勇者「ねえよ。 確かに殺したさ」

鎚使い「じゃあなんで魔王が蘇った?」

勇者「知らねえよ…… 蘇った原因が分からねえ今、また殺すっていうのはナンセンスだ」

鎚使い「……なるほどな。 じゃあどうすんだよ」

勇者「……そんなの簡単だ。 抱いて仲間にしちまえばいい」




鎚使い「がっはははは!! アホだなお前ェ!」

勇者「魔王はいい女だぜ? その姿を見ちまったら、男なら一度は抱きたくなる女だよ」

鎚使い「くくっ…… 全く……伝説の英雄がこんなイカれた色ボケ野郎だったとはよォ」

鎚使い「だが、仲間にするなんてことが可能なのか? 相手は魔王だぜェ?」

勇者「知らねえよそんなの。 なんとかなるだろ」

鎚使い「……がっはははは! 全く最高だよ! そんなのほぼノープランってことなんじゃねえか」

鎚使い「だがなぁ、俺は魔王をぶっ殺してやりてえんだよォ」

勇者「……そうだったな」

鎚使い「だからよォ勇者。 俺がぶっ殺す前に魔王をかっさらって抱いちまえよ?」

勇者「……あたりめえだろ。 俺はあんたより強いからな」ニィ

鎚使い「がっはははは!! ガキの癖に言ってくれるぜ!」

鎚使い「だが俺も負けねえよ。 魔王は俺が殺すからなァ」ニィ

勇者「ほざいてろよおっさん。 あれほどいい女を俺が逃がすわけねえだろ」



鎚使い「ぐぉぉぉ……… ぐぉぉぉぉ………」

勇者「…………」

勇者「おっさん寝るのはえぇよ」

女吸血鬼「いきなり出てくんなよビビるだろ! ……めんどくせぇけど俺は火の番だ」

女吸血鬼「くくくっ。 じゃんけんに負けるとは、運がないの」

勇者「ほっとけ。 てか夜ずっと起きてるなら女吸血鬼がやってくれよ」

女吸血鬼「一人では退屈ではないか。 相手をしてくれる人がいなければ時が経つのも遅いじゃろ」

勇者「それもそうか」

女吸血鬼「そうじゃ」

勇者「…………」

女吸血鬼「……………」

勇者「…………」


勇者(こいつと何話せばいいのかんかんねぇ!)



女吸血鬼「……今日は月が綺麗じゃ」

勇者「ん? あぁ、そうだな」

女吸血鬼「主と殺りあった日もこんな夜じゃったのぅ」

勇者「……そうだったか?」

女吸血鬼「そうなんじゃ」

勇者「…………」チラッ

女吸血鬼「んー……」ノビー

勇者「なぁ、女吸血鬼」

女吸血鬼「んー? なんじゃ?」

勇者「……こっち来い」

女吸血鬼「んー? なんじゃなんじゃー? 我が恋しいのかー?」ニヤニヤ

勇者「………いいから来いよ」

女吸血鬼「……ほれ、きたぞ?」チョコン

勇者「なんで俺の膝の上に座る?」

女吸血鬼「良いではないか。 こんなにいい夜なのじゃ、気分も良くなるじゃろ?」ギュ

勇者「……そうだな」

女吸血鬼「ふふ、お前のこの腕は何人の女を抱いたのじゃろうな」チュゥ

勇者「…………」

女吸血鬼「その中に我より美しい者はいたか?」チュッ

勇者「……いねぇな」

女吸血鬼「……ふふ、嘘だとしても嬉しいぞ、主」チュー

勇者「……お前、キス魔なのな」

女吸血鬼「本当は噛み付きたいのじゃぞ? いつも我慢してるのじゃ、これぐらいは許して欲しいのぅ」

勇者「>>762



>>762

①「じゃ、今日は我慢出来ないくらい気持ちいい夜にしてやるよ」内容安価

②「キスまでだけだぞ」なにもなし

③「それは悪かったな。 今日は少し楽しむか」挿入はなし

④「じゃ、今日も我慢してろ」お口のみ

1 砂糖吐くぐらいの甘々で

勇者「おっさん寝るのはえぇよ」

女吸血鬼「いきなり出てくんなよビビるだろ! ……
めんどくせぇけど俺は火の番だ」

勇者の台詞が女吸血鬼になったりしとるし寝るの早いの台詞からいきなり出てくるなに飛んでね?
女吸血鬼が出てきて勇者をビビらせるシーン抜けてる


勇者「じゃ、今日は我慢出来ないくらい気持ちいい夜にしてやるよ」

女吸血鬼「くくっ。 我慢出来ずに噛みついてしまうかもしれんぞ?」

勇者「お前になら構わねえよ」ギュッ

女吸血鬼「ふふっ、本当に噛みつかれても知らんぞ?」

女吸血鬼「はぁー…… あったかいのぅ」ギュ



女吸血鬼と身体を重ねると肉体的に暖かいものだ
火で暖を取るよりも身体を重ねるという行為は暖かく、そして熱い気持ちにさせる


肌が触れ合っていないところがないのではと思うほどにお互いを抱きしめ合い、足を絡ませる
いつの間にか硬くなった陰部すら、女吸血鬼に押し付ける

硬い、と一言呟いた彼女も股をそこに擦りつけ、その大きな胸を形がぐにゃぐにゃになるほどに押しつけてくる



女吸血鬼「いつもこれほど近くにいられたら、と思ってしまうの」

勇者「……気付いてやれなくて悪かったな」

女吸血鬼「本当じゃぞ……? いつもいつも他の女子ばかりでわしには見向きもせん」



ぷいっと向こうを向いた横顔にはわずかに笑みが浮かび、牙を覗かせる
本心ではあるかもしれないが、その言葉は子供の悪戯にも似た感情が多くを占めており、で俺を困らせて楽しもうとしているのだろう



ここまで余裕ぶっている女はうちのパーティにはこいつしかいないな、とふと頭によぎる

それをまるで見透かしたのであろう「今は私だけを見ろ」、と言わんばかりに唇を一度重ね、またそっぽを向いてしまった




横を向いている彼女の首筋にキスをすると、くすぐったそうに笑いながらも熱く湿った息を吐きだす

舌で舐めながら耳元へ近づくと、悶えるように身体をくねらせ股をこすりつけながら俺の身体をぎゅうっと抱きしめてきた



女吸血鬼「ぬるぬるするじゃろうが……」

勇者「そんなこという割に身体は気持ちよさそうだな」

女吸血鬼「主に舐められてると思うとゾクゾクするのじゃ」

勇者「へぇ? それで股擦りつけてきてるとか、どんな変態だよ」

女吸血鬼「ふふっ、そんなこと言って、主も我を見てガチガチに硬くしているくせに」

勇者「そりゃーお前…… 美人がエロい顔してんだから当たり前だろ」

女吸血鬼「くふふ…… 世辞は嫌いじゃ」

女吸血鬼「はぁ…… ゾクゾクする」

勇者「エロいんだよお前のその息遣い」

女吸血鬼「……ふふ、そうかそうか我は魅力的か」

女吸血鬼「なぁ、主様? あんまり我慢させないでくれ?」



唇を重ねながら器用に俺のズボンのチャックを下ろしていく女吸血鬼
少し冷たい手が陰茎を掴み取ると、冷たさのせいかマイサンが大きく脈打った



女吸血鬼「カチカチ」

勇者「うるせぇ、ほっとけ」

女吸血鬼「主も、我慢しておるのだろう?」

勇者「まぁな」

女吸血鬼「ならば、前戯などまどろっこしいものは、もういい」



艶めかしい息と共に紡がれるその言葉は俺の頭をくらくらとさせる
何かの状態異常なのではないかと思ってしまうほどに劣情を催させる魅力の持ち主、女吸血鬼

その手に導かれるままに淡いピンクの割れ目に亀頭が添えられ、そのまま陰茎の根元までゆっくりと飲み込む



女吸血鬼「はぁー……」

女吸血鬼「んっ……ぅっ……」



腰を沈めた女吸血鬼は押し寄せてきた快感の波を鎮めるために、俺にぎゅうと抱きつきピクリとも動かない

ここで俺が下から突き上げるのもいいだろう。 普段であれば間違いなくそうしていた

だがそうさせないのは、周りに他の仲間も寝ているからということだけではない
これほど美しい女吸血鬼を快楽に溺れさせて目も当てられない姿にしてよいのだろうか、と考えてしまったからだ
俺のような性欲野獣にそこまで思わせるほど美しく、繊細な雰囲気を纏っていた



勇者「大丈夫か?」

女吸血鬼「あぁう…… やはり主のは大きいのぅ。 挿れただけで、腹の奥がぐいぐい押されて……」

勇者「押されて?」

女吸血鬼「んぅ…… 皆まで言わせるな、ばか」



少し顔を赤らめる女吸血鬼に、ごめんの代わりに甘く長いキスを
綺麗だの称賛の代わりにその髪を撫でる



女吸血鬼「ふふっ」


その赤らめた頬がふと緩むと、途端に少女のような笑顔で長い長いキスをしてきた

ごめんなさい今日は終わります

最近リアルが忙しすぎて更新なかなか出来ずに申し訳ないです

年が変わるまでは更新遅くなると思います


女吸血鬼「んっ……奥に……当たるっ……!」

勇者「いきなり腰振り過ぎだ馬鹿!」

女吸血鬼「だ、だめじゃ! 抱きしめててくれッ!」

勇者「……こうか?」

女吸血鬼「うむ……なんだか離れたら……ダメな気がしてな」

勇者「はぁ? 繋がってるのにか?」

女吸血鬼「ん、なんだか……寂しいのか…なんだかよく分からない! もやもやするんじゃ!」

勇者「ま、待て! 絞めすぎだ!」

女吸血鬼「あぁっ! あんっ…… きもち、いい!」

女吸血鬼「あぁぁぁ! もっと奥にほしい! 子宮が壊れるくらい奥にほしい!!」

勇者「ちょっとストップ! 激しすぎだ!」

女吸血鬼「だ、だめ! 止まらないんじゃ、あっ! い、きもちいい!!」

女吸血鬼「どうじゃ、主様っ…! 我の膣内、気持ちいいかっ?」

勇者「マジでやばい! 出ちまうぞ!?」

女吸血鬼「いい! いいぞ主様! 我の膣内に出して!」

女吸血鬼「一番奥に! 出すんじゃッ…!!」

勇者「ぐっ…… いくぞおい!」


女吸血鬼「……!!?」

女吸血鬼「あつっ……! あぁっすごい出てる……」

勇者「はぁっ……はぁっ……」

女吸血鬼「あはは、すごいのぅ主様よ。 我の中に入りきらなくてこんなに噴き出してしまったぞ?」

勇者「勘弁しろ…… なんなんだよお前の膣内の気持ちよさは……」グッタリ

女吸血鬼「ふふ、主様かわいいではないか」

勇者「うるせぇ…… ところでなんで主様に呼び方が変わったんだ?」

女吸血鬼「二人っきりの時は主様じゃ。 我の大好きな男に主様と呼びたくなっただけじゃ」

勇者「……どうせならご主人様って呼べよ」

女吸血鬼「なんじゃー? そっちの方が言われてうれしいのかのぅ?」

勇者「ニヤニヤすんなエロ吸血鬼」

女吸血鬼「照れるでないわーこのこのー」

勇者「…………」

女吸血鬼「なぁご主人様?」

勇者「あん?」

女吸血鬼「……もっとしたい」


ごめんなさい今日は投下じゃなくて試し書きでした

エロシーンとか地の分いらないですか?

バトルシーンとかは自分がなんとなく書きたいので書くんですけど、エロシーンはキャラの掛け合いだけだとすごく楽なんです
エロさは少し亡くなる気がするけど

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月19日 (木) 01:47:07   ID: 58invwtO

期待

2 :  SS好きの774さん   2015年08月07日 (金) 01:56:17   ID: eMYdzp5d

期待ーーー

3 :  SS好きの774さん   2015年11月26日 (木) 23:00:35   ID: jygt3OQV

はよはよ

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