【東京喰種】カネキ「僕は……クールだ」√熱;Re【安価】 (542)

カネキ「皆さんこんにちは! 熱い僕は満を持して帰ってきました!」

カネキ「前回の雪辱を果たすべく、今回こそは熱く生き抜きたいと思います!」

カネキ「それでは物語を始めるにわたっていくつか決めることがありますので、よろしくお願いします!」

カネキ「まずは僕の初期状態です! 人間とグール、どちらで始めますか? ↓1~5の多数決で選んでもらいます!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422276192

カネキ「はい、ここでグールと半グールが二票ずつになってしまいました」

カネキ「せっかくの票も無下にはできない、ということで決選投票を行います」

カネキ「選択肢は『半グール』か、『グール』の二択です!」

カネキ「↓1~5で決めてください!」

カネキ「半グールか……これは設定がややこしくなりそうだから細かいことは物語の中で決めていくよ」

カネキ「次に欠かせないのがパートナーだ」

カネキ「半グールである僕が最も信頼している人物は!?」

カネキ「↓1~3で候補を挙げてほしい。人物が被った場合は随時安価↓としていくよ」

カネキ「なんか知らないけどものすごく濃い面子だね……」

カネキ「まあいいさ。どんな時も熱い力があれば生きていける!」

カネキ「というわけで決選投票だ!」

カネキ「次の選択肢から一人を選んでほしい! ↓1~5で決めるよ!」


1平子
2真戸
3トーカ

カネキ「接戦の末トーカちゃんがパートナーだ!」

カネキ「だけどここで問題がある」

カネキ「異性間の関係は複雑だ。いろいろな形がある」

カネキ「そこで>>30さんに僕とトーカちゃんの初期の関係を決めてほしい」

彼女

カネキ「彼女、か……まあ立場も考えると互いがグールであると知っておくべきだろうね」

カネキ「さて、今日はとりあえずここまでです。皆さんには今日一日で前回の反省を生かし、存分に熱い議論を交わしてほしいと思います!」

カネキ「でもトーカちゃんが彼女か……えへへ」

カネキ「それでは皆さん、お疲れ様でした!」ペコリ

カネキ「申し訳ありません。今日はこれで終わる予定だったのですが、皆さんの指摘を受けてルールを追加したいと思います」

カネキ「安価なのですが、これまでだと結局はコンマ頼みだったので、新ルールとして安価選択方式を採用します」

カネキ「たとえば選択肢が3つあった場合、間違った選択肢を選ぶと強制的に悪い方向に話が進みますが、正解を選べば絶対にいい方向に話を進めるようにします。どっちつかずの選択肢でコンマをとります」

カネキ「これで物語がコンマに左右されにくくなり、皆さんが安価をとっている、という感覚が生まれれば幸いです!」

カネキ「何か補足の意見やほかの代案があれば遠慮せずに書き込んでください。それでは皆さん、おやすみなさい!」

カネキ「皆さんこんばんは! 今日から熱くいきたい金木研です!」

カネキ「まず選択安価についての補足です。常に成功、失敗などで分類されない場合があります!」

カネキ「物語の進行上、選択一つで成功や失敗が決まると少し都合が悪くなるからです。ですが、コンマに持ち込むにせよ補正はかけます。それに細かい説明は選択のたびにしたいと思います。何にせよ試験的な部分もあるのであまりにバランスが崩壊するなら方法は変えたいと思います!」

カネキ「それでは始めましょう。僕とあなたたちの熱い物語を!」

カネキ(時は十月。片目に嚇眼を持つ僕は恋人であるトーカちゃんの部屋を訪れた)

カネキ「お邪魔します」ペコ

トーカ「もう何回も来てるんだからそんなかしこまらなくていいのに……どうせ私しかいないし」

カネキ「いや、トーカちゃん。親しき仲にも礼儀あり、だよ」

トーカ「ったくアンタは……真面目っていうかバカ正直っていうか」ハァ

カネキ(彼女はいろいろと事情を持つ僕を支えてくれる大事なパートナーだ)


↓2 コンマ判定

数値が高いほどトーカのカネキに対する依存度が高い

※依存度はシナリオ上で変化するのでここで高くても悲観することはないですよ!

トーカ「んー」ギュウ

カネキ(彼女は扉を閉じると必ず抱きついてきます。人前では少し遠慮してくれますが、一緒にいる時は最低でも服の袖はつまんでくるのです)

カネキ「トーカちゃん、少し離れてくれないかな。歩けないんだけど……」

トーカ「……わかった」

カネキ(ただ基本的には一度言えば離れくれます。……少しの間だけですけど)

トーカ「もう座ったからいいでしょ?」ギュウ、ムニムニ

カネキ(こうして体を押し付けられると僕も男の子なのでドキドキします。でも……そういうのは結婚するまでガマンです!)

トーカ「ねえ、ケン」

カネキ「何かな?」

トーカ「ケンの嚇眼ってどうして片目だけなの……? 教えてくれる?」

カネキ「それは――――」


安価選択 ↓3

1「実は事故にあってその時の手術の影響で……」
2「生まれた時からずっとこうだったなあ……」
3「ある日起きたら、突然こうなってたんだ……」


※ここでどれを選んでも設定が微妙に変わるだけなので深刻に考えなくても大丈夫です

カネキ「生まれた時からずっとこうだったなあ……」

トーカ「それじゃあもとから片目だけだったの?」

カネキ「うん、それに人間しか食べられないから母さんはいつもどこからか肉を……」

トーカ「……お母さんは人間だったの?」

カネキ「うん……子供のころから匂いは嗅ぎ分けられたからね。それは間違いなかったよ」

トーカ「そっか……じゃあケンは人間とグールのハーフだったんだ。どうりで変わった匂いがすると思った……」

カネキ「え? そんなに変な匂いした?」

トーカ「ううん、とってもいい匂いだから大丈夫」クンクン

カネキ「ははは……」

カネキ(そうだ、ずっと疑問に思っていた。母さんは父さんは僕が幼い時に死んだと言っていた。確かに僕は父さんのことをほとんど覚えていない。覚えているのは……いや、残されていたのは本だけだった)

カネキ(もし僕が人間とグールのハーフとするなら父親はグールということになる……。いったい誰が父親だったんだ? それに母さんはどうやって人間の肉を調達して、かつ僕がグールであることを隠し通せたんだ?)

リゼ「あら、カネキ君。考え事?」

カネキ「リゼさん……少し、考えてましたかね」

リゼ「ふふ、珍しいわね。カネキ君が考え込むなんて。私が相談に乗ってあげようかしら?」

カネキ(普段は食事のことばかりのリゼさんが……いや、リゼさんだって性格が悪いわけじゃないはずだ。でも他者に話すようなことか……? >>67さん、何て答えるべきかな?)

kskst

カネキ「父親のことを少し……」

リゼ「父親……?」

カネキ「ええ、実は僕が幼い時に死んでいるんですが。……僕が人とグールのハーフになったのは父親がグールなんじゃないのかな……と」

リゼ「へえ、悩んでるのね……」

カネキ「え、ええ……」

リゼ「ふふ、それじゃあ気晴らしに本屋にでも行かない?」

カネキ「……でも、」

リゼ「トーカちゃんなら学校行ってる間に行けば大丈夫よ。それに友達と本屋に行くなんて普通じゃない?」

カネキ(どうしよう……確かにありがたいお誘いだけど、トーカちゃんが知ったらきっと悲しむだろうな……よし! ここは↓1~5の皆さんに決めてもらおう!!)

カネキ「わかりました。ご一緒します」

リゼ「ふふ、ありがとう。カネキ君は本について詳しいから助かるわ♥」

カネキ「いえ、それほどでも……」

リゼ「おすすめの本、教えてくださいね」

カネキ「は、はい……」

カネキ(本か……高槻泉の新作まだかなー?)

カネキ(本は……まあ最近、話題になってるものくらいか……でもほかによさげな本もなかったしなー)

リゼ「じゃあカネキ君……私はこっちだから」

カネキ「家まで送ります」

リゼ「それは私が帰り道で人を食べてしまうから?」

カネキ「単純に女性を一人で帰すのは失礼だと思っただけですよ」

リゼ「ふふ、やさしいのね。それじゃあお言葉に甘えて……」

カネキ「ここが家なんですね…」

リゼ「ええ、思ったより汚くて幻滅した?」

カネキ「そんなことないですよ。僕はデザインとかそういうのはわからないので」

リゼ「あら、そうなの?」

カネキ「ええ……じゃあ僕はトーカちゃんが待っているのでこれで――」

リゼ「待って」ギュ

カネキ「なんですか……?」

リゼ「今日は私を選んでくれない……?」

カネキ「……何を言っているんですか」

リゼ「別にあの子と別れてほしいというわけじゃないのよ? ただ……」

カネキ「ただ……?」

リゼ「私はあなたのその身体に興味があるの……どんな味がするのか、ね?」

カネキ「……、」

リゼ「ねえ、今日だけでいいの。それで終わりにするから……それにちゃんとお礼だってしてあげるわよ?」ジッ

カネキ(まいったな……)


安価選択 ↓3

1「……わかりました」
2「すいません、トーカちゃんとの約束を反故にするわけにはいきません」
3「バカにしないでください。そんなこと言って粘着するつもりなんですよね?」

選択肢…2

カネキ「すいません、トーカちゃんとの約束を反故にするわけにはいきません」

リゼ「あら、そう……」

カネキ「……お誘いには感謝します。それではまた」ペコ

リゼ「……ええ、また」

カネキ(リゼさん……どうしてあんなことを)

リゼ(……ダメ、無理矢理にでも食べてみたくなる……♥)

カネキ「トーカちゃん、遅れてゴメン」

トーカ「ううん、全然いいよ。それより勉強教えて? 漢文が難しくて……」

カネキ「いいけど……前はそう言ってずっと僕に抱き着くだけだったじゃないか」

トーカ「今度はちゃんとするって……」

カネキ「うん、そうした方がいいと思うよ」

トーカ「……ケン、何かあった?」

カネキ「え?」

トーカ「今のケンは……悲しい時にあった顔してるよ」

カネキ(トーカちゃんは僕の心の機微にすぐ気付く……でも彼女に話すようなことなのか……? >>95さん、何て答えようか?)

リゼのことはぼかしつつ、さっきの出来事を話す

カネキ「まあ本を買いに行ったときにいろいろと、ね……」

トーカ「……ケンは気を付けた方がいい。ケンは優しい、から……」

カネキ「ありがとう、でも大丈夫だよ。でも、トーカちゃんはいつも助けてくれるからうれしいよ」

トーカ「……うん」

カネキ(でもリゼさんは本当に諦めたのかな……?)

トーカ(ケン……私はそんなに頼りない?)

カネキ「じゃあね、トーカちゃん」

トーカ「ね、ねえ!」

カネキ「何?」

トーカ「そ、その……うちに泊まってもいいよ?」

カネキ「うーん……そのためにはとりあえず大学の参考書とか持ってこないと」

トーカ「じゃ、じゃあそうしてよ!」

カネキ「考えておくね」

トーカ(ケン……)

カネキ(ダメだな……僕も)

カネキ(はぁ……グールはやっぱり大変だな)スタスタ

リゼ「ふふ、カネキ君。こんばんは♪」

カネキ「リゼさん……どうしてここに」

リゼ「あら? あなたはトーカちゃんとの約束があるから私との話を『保留』していたのよね?」

カネキ「な――――」

リゼ「今度はちゃんとした答えを聞かせてもらうわ……。といってもカネキ君に選択肢なんてないけど♥」

カネキ(クソ! やっぱりそうなるのか!?)



選択安価 ↓3

1受け入れる
2戦う
3逃げる

カネキ「……僕はそんなことは受け入れられません」

リゼ「あら、そう……?」

カネキ「トーカちゃんがきっと泣いてしまうから……」ズゥゥ

リゼ「でも、私を倒せるかしら♥」ズブブ!

カネキ「……」ズズ


安価↓3 

カネキの嚇子のタイプは?

※ただし↓3までにぞろ目がでれば嚇者となる

リゼ「あらぁ? カネキ君は尾嚇なの? これは少し苦労しそうねー」

カネキ(……いくら相性がいいと言ってもリゼさんは強い。本当に僕で勝てるのか……?)

リゼ「そんなに怖がることはないわよ? ちゃんと気持ちよくもしてあげるから♥」ダッ

カネキ「!」ザッ


↓2 コンマ判定

偶数→トーカ援軍
奇数→援軍なし

ぞろ目で……?

トーカ「……おいリゼ。何やってるんだ」

リゼ「あら、トーカちゃんまで……?」

トーカ「悪いけどケンは渡せない。……ここでくたばってろ」

カネキ「トーカちゃん……」

トーカ「ケン、あいつが原因でしょ? とっちめて二度と手を出せないようにしてやる……!」ギリッ

カネキ(やりすぎないようにさせないと……)

リゼ「ふふ♥ カネキ君はもらうわぁ!」ガバッ



↓2 コンマ判定

~30 完全敗北
~50 トーカ拉致
~75 リゼ逃走
~98 リゼ捕縛

ぞろ目で……?

※リゼとの相性でコンマプラス10、トーカの援軍でコンマプラス10!

カネキ「くっ!」

リゼ「あはは、待ってぇ!」ズダ

トーカ「させるかよ、馬鹿が!」ダン!

リゼ「あぐ……邪魔、しないでよぉ♥」ガシ

カネキ「させてたまるか!」ドン!

トーカ「このクソ野郎がぁぁ!!」ザク!

リゼ「ごほ……っ、」グッタリ

トーカ「許さない、絶対許さない!」ガバッ

カネキ「待って、トーカちゃん!」

トーカ「え……?」

カネキ(……このままトーカちゃんに任せればリゼさんはどうなるかわからない。……彼女をどうしようか。>>124さんに決めてもらいたい。熱い決断を頼むよ)

食べよう^^物理的に

カネキ「待って、これはちょっと待って」

カネキ「いくら自分を食べようとした相手とはいえ、これは少し残酷すぎないかい?」

カネキ「もっととるべき行動があるはずだ。熱く生きることとはどういうことなのか」

カネキ「だが、ここは再安価をとるかどうか↓1~3に決めてもらいたい」

カネキ「まあ、そうなるだろうね。これはちょっと、ね……」

カネキ「それでは再安価をとるとしようか」

カネキ「>>134さんにリゼさんをどうするか決めてもらいたい」

熱く叱る

リゼ「う、うう……ここは?」

カネキ「……僕の家です。トーカちゃんもいるので暴れても無駄ですよ」

リゼ「……」

カネキ「リゼさん。……もう無駄な食事はやめるべきです。危険すぎる」

リゼ「ふ、ふふ……いきなり何を言い出すかと思えば……私にとっては食べることが生きがいなの。ほかのグールや人間を気遣うのは滑稽じゃない?」

カネキ「……」


選択安価↓3

1「それじゃあみんなやあなた自身も危険にさらされてしまう!」
2「だったら……僕を食べればいい!」
3「ふざけるな……それなら僕があなたを食べます」

カネキ「ふざけるな……それなら僕があなたを食べます」

リゼ「え……?」

カネキ「後悔しないでくださいね」ガブッ

リゼ「!?」ゾワッ

カネキ「じゅる、じゅるるる……」ゴクゴク

リゼ「か、カネキ君……ダメ、死んじゃう……!」ビクビク

トーカ「ケン……?」

リゼ「お、お願い……もうやめ、て」グッタリ

カネキ「がぶ、ぐちゅ……ぷはぁ! はぁ、はぁ……まだ生きていたいのに食べられる人の気持ちが少しはわかりましたか?」

リゼ「わ、わかった……わかったから肉を……」

カネキ「……これだけですよ、どうぞ」ス

リゼ「はぁ、はぁ……」ガツガツ

カネキ(これでよくなればいいけど……)

カネキ「ん……あのまま寝ちゃったのか」ゴシゴシ

トーカ「んん……ケン♥」スヤスヤ

カネキ「……トーカちゃん」ナデナデ

リゼ「おはよう、カネキ君」

カネキ「リゼさん……もう不必要な食事はとらないと約束しますよね? もしできないなら……」

リゼ「ええ、しないわ。私だってまだ死にたくないもの。まだ頭がくらくらするわ……」


↓2 コンマ判定

数値が高いほど食べられる快感に目覚めている

※カネキを襲うことは絶対になくなっているので選択安価は成功しています。安心してください

リゼ(もう食べられるなんてごめんよ……)グッタリ

カネキ「ほら、トーカちゃん起きて」

トーカ「んん……あと胡粉♥」ギュウ

カネキ「ちょっと、リゼさんが見てるんだから……」

トーカ「あ……まあ別にいいか」スリスリ

カネキ「まったく……」



リゼ(でも、カネキ君といちゃつけるのは一人の女として普通に嫉妬しちゃうかもね、トーカちゃん♥)フフフ

カネキ「さて、今日はここまでです」

カネキ「初の選択安価でしたがどうだったでしょうか? もし意見があれば気軽にどうぞ。今もまだ調整中なので……」

カネキ「ただし戦闘についてはどうしてもコンマを使わざるをえない場面もあるのでご了承ください」

カネキ「それでは皆さん、お疲れ様でした!」ペコリ

カネキ「皆さんこんばんは! 熱くいきたい。そう誓う男、金木研です」

カネキ「えーと……トーカちゃんは女子高生なのでお肌のケアは欠かさないんじゃないんですかね……」

カネキ「それと選択安価の成功失敗は普通にシナリオへ反映されます。たとえばリゼさんに言い寄られた時の選択肢も受け入れたら全然違う展開になりますしね……」

カネキ「それでは始めましょう、僕とあなたたちの熱い物語を!」

リゼ「それじゃあカネキ君、またね」

カネキ「ええ、次はありませんよ。リゼさん」

リゼ「……うん」ソソクサ

カネキ(これでよし、と……)

トーカ「……」ツーン

カネキ「あれ? トーカちゃん……機嫌悪い?」

トーカ「別に」ムス

カネキ(普通に怒ってる……)

カネキ「えと……何で怒ってるの?」

トーカ「……私にはキスもしてくれないのに」

カネキ「え……?」

トーカ「リゼには噛みつけて私にはキスもできないの?」

カネキ「そ、それは……リゼさんには仕方なく、で」

トーカ「ふーん……おいしかった? リゼの肉は」

カネキ「別に……もともと食事は好きじゃないし……」

トーカ「あっそ」フイ

カネキ(思いっきりすねてる……機嫌直すにはどうしたら……)




安価選択↓3

1何でもするからと謝る
2押し倒す
3キスしてあげる
4ペットのようにかわいがる
5だまってコーヒーをいれる

カネキ「ご、ごめんねトーカちゃん……見ててつらかったよね」アタフタ

トーカ「……」

カネキ「なんでも言うこと聞いてあげるから許してくれないかな……?」

トーカ「……なんでも?」ピクッ

カネキ(あ、まずい……トーカちゃんってこういうのに敏感なんだった……)

トーカ「ふーん、なんでもねえ……」ニヤァ

カネキ「……」アセダラダラ



安価↓3 トーカの出した命令

※ただし↓2のコンマが高いときに軽い命令だったとしてもアブナイ方向に発展していきます……

トーカ「じゃあなでなでして」トスン

カネキ「ま、まあそれくらいなら……」ナデナデ

トーカ「ふふん♥」スリスリ

カネキ(よかった……これくらいならいつもしてることだし……トーカちゃんも気をつかってくれたのかな?)

トーカ「ねえ、頭だけじゃなくてもっといろんなところをなでなでしてよ」

カネキ「え……?」

トーカ「まずはほっぺたとか……次は鎖骨のあたり? あとはどんどん下の方にずれてくれれば……」

カネキ「ちょ、ちょっと待ってよトーカちゃん! それは……」

トーカ「何? 命令は『頭をなでて』じゃなくてただの『なでて』だよ? ……つまり特定の部分は指定していない」

カネキ「な、な……」

トーカ「ほら、言うこと聞く約束でしょ?」ギュウ

カネキ(そ、そんな……)

カネキ「……」ナデナデ

トーカ「ふふ♪ ほっぺた気持ちいい……左手は服の中にいれて?」グイッ

カネキ(僕に背中を預ける格好だから顔は見えないけど、トーカちゃんはきっと幸せそうな顔をしてるんだろうな……)ムニムニ

トーカ「あん♥ もっと強くなでてぇ……」ビクン

カネキ(どうしよう……このままじゃなし崩しに身を任せていくところまでいっちゃう……)



安価選択↓3

1覚悟を決めて自分から仕掛ける
2もうやめにしようと問いかける
3とにかく無心になって言うことを聞く

※トーカちゃんの依存度は高いので注意

※↓2のコンマでカネキの夜の熱血度決定

カネキ(と、とにかく耐えるんだ……)ムニュムニュ、サワサワ

トーカ「ふ、はぁん……♥ ダメ、熱い……」ヌギヌギ

カネキ(……僕は聞いてない、見えてない!)

トーカ「目を開けてよ、ケン。私、今下着姿だよ♥ ねえ、ほらわかる……? こんなにドキドキしてる……」ギュッ

カネキ(不意に目を開けてしまった……目の前の綺麗で白い柔肌は目に甘い光を与えて甘い匂いに興奮したのは、グールの本能によるものではない。魅力的すぎて……僕の手元にあることが夢のようだ)



↓2 コンマ判定

数値が高いほどカネキの理性は残っています

※ぞろ目で後にイベント発生

カネキ「トーカちゃん!」ガバ

トーカ「きゃっ♥」ドサ

カネキ「はぁ……はぁ……」

トーカ「まるで獣みたい……いいよ、めちゃくちゃにして」

カネキ「あむっ……ちゅる、ぺろ……」

トーカ(ふふ……もっと、もっとケンを私に依存させないと……誰にも、目がいかないように――――)

 部屋の中に淫らな水音がこだまする。
 その音が一度、響くたびに感覚が吸い込まれるような錯覚に襲われていた。……自分の大好きな人に包まれるのは心地がいい。

「ケン……ベッドでしよ?」

 彼女がそっと僕の手を握る。彼女がベッドに座って腕を広げると、僕はそこに飛び込んだ。
 ぼすん、という柔らかい音が響く。布の冷たさと彼女のぬくもりの温度差が僕にほんの一瞬、理性を与える。
 もういいか、と。きっとこのシーツがぬくもりをえるころにはきっと、何も考えられなくなっているから……。だから無駄なことはよそう。

「トーカちゃん……」

「ん……」

 僕の頬から手は首へと回っていき、僕の顔がトーカちゃんの端正な顔へと近づいていく。
 ふれた唇は何よりも甘い。食事もこんなに幸せなものだったらいいのに。
 どうして僕は、グールに生まれた。どうして母さんはグールと結婚した。どうして――――
 どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして―――――――

「ん、ぷはぁ! ケン……激しすぎ♥」

「あ、ごめん……」

 いつの間にか母さんのことを考えていた。……きっと僕がトーカちゃんにこうしてすがっているのは母さんが恋しいからだ。僕は……ただごまかしてるだけだ。

「大丈夫だよ、ケン。全部、私が受け止めてあげる」

 トーカちゃんがそう言って僕に微笑みかける。
 綺麗に整った髪が月明かりに輝く。

「……私はケンが父さんに似てると思ってた。でも、父さんとケンはきっと違う。ううん、全然違った」

「……、」

 トーカちゃんが僕の服に手をかけていく。
 自然を装っているんだろうけど、どこかぎこちない。震えているようにも感じた。

「ケンは……優しくて、純粋で、何色にも染まってしまうから……何かを信じて何かを見つけようとしていた父さんとは違う……誰かが引き留めてあげなきゃ、どこまでもどこまでも堕ちていってしまうから……」

「トーカちゃん……」

「私が、ケンの傍にいる。あなたを引き留める楔になる。だから……その、愛して、愛して……ほしい」

 無地のシャツが脱がされ上半身が冷えた夜の空気にさらされた。
 でも、寒いことは怖くない。すぐに暖かくなれる。幸せに……なれる。

「トーカちゃん……いや、トーカ。……僕も、大好きだ。愛してる」

 僕はトーカの首筋に唇をあてる。
 リゼさんの時とは違う。傷つけるためではなく、相手を幸せにしてあげるために、歯をたてる。

「んふ……ふふ、あん♥」

 彼女の嬌声が僕を芯から溶けさせる。
 熱い、熱い。もっと……自分の中でもう一人の自分がそうささやいている。
 逆らう……? いや、これはただの自己肯定だ。とめる要素なんて、ない。

「いくよ……トーカ」

「うん、きて……」

 トーカの体が不安げに震えた。
 大丈夫だよ、と優しくなで安心させる。
 少しの間、手を続けて僕は彼女の中へ一気に侵入した。

「んああ……!」

 痛みに彼女の体はもがくように跳ね上がる。額に浮かんだ汗はそれが決して楽ではないことをひしひしと伝えていた。
 どうしようか…、僕にそんな迷いがうまれる。

「いいよ……動いて」

 彼女が足を腰に絡ませ、催促する。
 ここまでしてくれたんだ。これで遠慮するのは失礼だよね?
 猟奇的な思考と共に、それでもわずかな理性で相手を気遣いながらゆっくりと腰を動かしていく。

「ふ、んん……く、ん……んあ……」

 痛みに快楽が織り交ざり、痛みは快楽に溶けてゆく。
 トーカの少し苦しそうな表情は、徐々に女の表情へと変わっていった。

「いい……すごく気持ちイイ。私、すごい幸せ♥」

「僕もだ……もっと、激しくするよ、いいね?」

「うん、もっと、もっと欲しい♥」

 ぎし、ぎしとベッドのきしむ音が激しさを増す。
 トーカの背中に回った手が、背中に爪を立てていく。今はそれすらもが心地いい。
 中でうなりが上がる。快楽の波が腰の熱を全体へと帯びさせていくんだ。――限界が、近い。

「トーカ、もう、出す、だすよ!」

「うん、中に来て♥ ケンのぜんぶ受け止めてあげるから――あぁぁああああ!!」

 二人ともが初めての所為だろうか。互いに長くは続かなかった。
 僕は急激に体を襲うけだるさからベッドに身体を預ける。

「トーカ……」

 微睡む意識の中で目の前の愛しいトーカの頬に手を添える。

「ふふ、眠いの……? いいよ、寝よう? 一緒に、ね?」

「……」

 頭がはたらかない。でも少しは感じるべきだった。
 彼女は僕と同じで、僕より年下で、僕より苦しんでいることに……。

カネキ「おはよう、トーカ」

トーカ「おはよう、ケン」チュッ

カネキ「え――――」

トーカ「おはようのキス。ずっと憧れてたの」

カネキ「そう、なんだ……」

トーカ「コーヒー落としたけど……飲む?」

カネキ「うん、ありがとう。もらうよ」

トーカ「じゃあ入れてくるから服着替えてね」

カネキ「う、うん……」

カネキ(あれ……トーカってこんなに大人ぽかったっけ?)

トーカ「ねえ、ケン」

カネキ「なんだい?」

トーカ「その……提案なんだけどさ。私のバイトしてるあんていくで働いてみない?」

カネキ「どうしたの、急に……」

トーカ「これからはできるだけケンと一緒にいたいんだ。それに一緒にいればリゼみたいなヤツがまた現れても近くにいれば絶対に守れるし……」

カネキ(……どうしようか。普通なら受けるんだけど……朝のトーカの様子は何か違和感あるな。ここは↓1~5の人たちに決めてもらいたい。トーカの提案を受けるかどうか……)

カネキ「……わかった。そうするよ」

トーカ「ありがと。店長には私から言っておくから、日取りが決まったらまた言うね」

カネキ「うん……でも、トーカは家に帰らなくていいの?」

トーカ「一回家に帰って荷物まとめるよ」

カネキ「え?」

トーカ「……一緒にいたいの。ダメ?」ウルウル

カネキ「わかった」キリッ

カネキ(上目づかいは反則だよ……)

カネキ「さて、今日はここまでです。少し早いけどきりがいいので……」

カネキ「後、皆さんはエロ好きだろ、とか言ってますが>>1はエロが二番目に苦手なので悪しからず。ちなみに一番は純愛シーンです。少し歪んだ愛が一番書きやすいとのこと」

カネキ「おっと、くだらない身の上話になってしまいました。シナリオについてですが、今のところバッドエンドになる要素もハッピーエンドになる要素もありません。良くも悪くも無難にリゼ編が乗り切れたと思ってください」

カネキ「それでは皆さんお疲れ様でした!」ペコリ

カネキ「皆さんお久しぶりです! 諸事情により二日間の間、進行できませんでした!」

カネキ「ですが今日からまた熱く更新していきたいと思います!」

カネキ「それと、√はあくまで熱です! 痴ではありません!」

カネキ「それでは始めましょう……僕と皆さんの熱い物語を!」

カネキ(今日はあんていくでの労働が決まっての初日なのですが……)

トーカ「ほら、しっかり蒸らさないと味が落ちるよ? あと砂糖は――――」スリスリ

カネキ「と、トーカちゃん……そんなにくっつく必要はあるのかな?」

トーカ「遠くからじゃ教えられないじゃん」ムニムニ

カネキ「で、でもこんなに密着しなくても……」

トーカ「仕事では後輩なんだからちゃんと言うこと聞いてよ……」シュン

カネキ「ご、ごめんね」ナデナデ

トーカ「ん……」

カネキ(リゼさんとの一件以来、トーカちゃんのスキンシップが激しさを増している気がする……)

カランカラン

リゼ「あら、カネキ君じゃない♥」

カネキ「リゼさん……」

リゼ「そんな目しなくてもちゃんと食事は弁えてるわよ……まあ少しは大目にしてもらってるかしら?」

カネキ「それならいいです……」

トーカ「おい、客なら注文しろ。冷やかしなら帰れ」

リゼ「そんな邪険にしなくても……それじゃあコーヒーを一つ。カネキ君に淹れてもらおうかしら」

カネキ「は、はい!」

リゼ「……」ズズッ

カネキ「ど、どうですか……?」

リゼ「とてもおいしいわ。初めて淹れたとは思えないくらいよ」

カネキ「あ、ありがとうございます! やったよ、トーカ!」

トーカ「仕事中はもっと静かにね……」

カネキ「あ、ごめん……」

リゼ「ふふ、喜んだりへこんだり……カネキ君は面白いわね。そんなカネキ君に話があるの。あとで時間もらえるかしら?」

カネキ「は、はい。それはいいですけど……」

トーカ「……」

カネキ「それで話というのは……?」

リゼ「……二十区に白鳩が来てるの。それも箱もちがね」

カネキ「! それは本当ですか!?」

リゼ「ええ……少し私が遊びすぎたみたい♥ それとね……もう一人のうわさもあるの」

カネキ「もう一人……僕と同じ隻眼のグールですね」

リゼ「そうよ。その隻眼がね……弟を捜しているという噂……」

カネキ「弟……?」

リゼ「もちろん弟かどうかはわからないわ。ただ……向こうもあなたを知っている事は確実よ。気を付けた方がいいんじゃないかしら」

カネキ(弟……まさか僕の姉なのか? いや、でも……)

リゼ(あなたに死んでもらっては困るもの……とてもおいしそうなカネキ君?)

カネキ(弟……いや、あくまで噂だ。それが本当なはずがない)

トーカ「……何の話をしていたの?」

カネキ「ちょっと気になる話をね。白鳩が二十区に来てるっていう……」

トーカ「そっか、店長が話した時にケンはまだいなかったもんね……」ギュウ

カネキ(隻眼のグールの話は黙っておこう……だけど両方気になるな。どうしようか?)



安価選択 ↓1~5

1隻眼について調べる
2白鳩について調べる


※どちらを選んでも成功・失敗はないので純粋に好みで選んで大丈夫です

カネキ(隻眼のグールについて調べてみるか……)

トーカ「ケン……?」

カネキ「何でもないよ。もう帰ろうか」

トーカ「うん……でも今は白鳩がいるかもしれないから私の家に泊まろう? それなら絶対に安全だし……」

カネキ「そうだね。そうするよ」ナデナデ

トーカ「♪~」

カネキ(隻眼となると……あの人に聞いてみるのがてっとり早いかもな)

イトリ「隻眼のグール?」

カネキ「はい。知っていることがあれば聞きたいんですけど……」

イトリ「んー……あれは都市伝説みたいなものだしなあ。でもこうして目の前に隻眼が存在している以上、信じるしかない気もしてくるし……」

カネキ「確か普通のグールよりも優れた存在になるんですよね……?」

イトリ「うん。だけどカネキチは尾嚇だからあんまり自覚できないんじゃない?」

カネキ「そうですね……」

イトリ「……」


↓2 コンマ判定

初期段階でのイトリの好感度

※数値が高くても今後のシナリオに致命的な打撃は与えません。少し行動パターンが変わるだけです

イトリ「でもさーカネキチ。ただで情報を上げるのって少し無理があると思わない?」

カネキ「ま、まあ……それはそうですね」

イトリ「そこで、なんだけど……」ズイッ

カネキ「」ビクッ

イトリ「私、前からカネキチには興味あったんだよねー……女として興味が、ね」

カネキ「イトリさん……僕にはトーカが……」

イトリ「別にそこまでは言ってないじゃん? でも見返りは欲しいかな……」

カネキ(ど、どうしよう……)


安価選択↓3

1イトリさんに任せる
2白鳩についての情報を話す
3逆転の発想でトーカとの惚気話をする

カネキ「それなら白鳩について少し……」

イトリ「ふーん、カネキチってそんなに詳しかったっけ?」

カネキ「ええ……リゼさんが暴れたせいで二十区に箱もちが……」

イトリ「なるほどねぇ……あの子も好き放題やるわねぇ」

カネキ「……もしかすると隻眼も関係してるんじゃ、とは思いますけど」

イトリ「そう……でもその程度の情報、私が知らないと思った?」

カネキ「……ですよね」

イトリ「でも――――」チュッ

カネキ「!?」

イトリ「今回はこれで許してあげるね?」

カネキ「は、はい……」

カネキ(イトリさんから聞けた情報は隻眼は何らかの組織に入っている可能性があるということと、もしそうならリーダー格の可能性が高いということだった)

カネキ(まあ、僕と違って謎の多い存在なんだから当然か……)

トーカ「ケン……」

カネキ「トーカ……? どうしてここに」

トーカ「だってケンが行先も言わないから……不安で――――」

カネキ「大したことじゃなかったから、よかったのに……」

トーカ「うん……」




エト「……」ジー

カネキ「でも大丈夫だよ。それにもう用はないし、帰ろう」

トーカ「わかった」ギュッ

カネキ「トーカ……?」

トーカ「ううん、でも不安なの……こうしてないと、ケンがどこかに行ってしまいそうで……」

カネキ「トーカ……」


エト「ふふ、いい彼女を持ったね、ケン」スタッ

カネキ「!?」

トーカ「誰……」ギロ

カネキ(いつの間に目の前に……全く気付かなかったぞ!?)グッ

エト「そんなに警戒しなくてもいいじゃん。私はあなたのお姉ちゃんなんだから」

カネキ「な、何……?」

エト「迎えに来たよ、ケン」ニヤァ

トーカ(こいつ……嫌な感じがする)

カネキ「どういう事だ……僕に姉がいるなんて話は聞いたことがないぞ!」

エト「それは誰もあなたにそのことを話さないから。お母さんも……お父さんも、ね?」

カネキ「父さん……? 父さんを知っているのか!?」

エト「もちろん。私と一緒に来れば全部話してあげられる。……でも、あなた一人できて。あなたにはとても重要な役割があるから」

カネキ「役割……?」

エト「そう。隻眼であるあなたと私にしかできない役割……全てのグールを統治し、全ての人間を支配する王となる役割があなたにはあるの……そして私がそれを支える。そう、ずっとずっと……」

カネキ(ダメだ……思考が追いついてこない。なんて答えればいいんだ……?)

トーカ「おい。さっきからごちゃごちゃと……ケンはあんたの所有物じゃねえんだよ」

エト「あなたには関係ないでしょ?」

トーカ「私はケンの彼女だ。関係おおありだろうが……調子こきやがって」

エト「うるさいなあ……じゃあこうしてやる♪」シュバ

トーカ「」ドサ

カネキ「え――――」

エト「この子は私が預かるね。そうだね……わからないことはお父さんに聞くといいよ♥」シュタ!

カネキ「な、待て! トーカを返せ!」ダッ

エト「そこにメモ紙がおいてあるでしょ? そこまで一人できたら返してあげる。あなたは帰せないかもしれないけどね……」

カネキ「くっ……!」

カネキ(確かに彼女のいた場所には場所と日時の書かれたメモがおいてあった)

カネキ「クソ……トーカ!」

カネキ(どれだけ嘆いても、何も変わらない。そうわかっていても、僕は泣き続けた。そうするごとに自分の中でトーカがどれだけ大事なのかが理解できた)

カネキ(でも泣いてばかりいられない……行動を起こさないと)


安価選択↓3

1一人でエトの元へ向かう
2誰かに相談する(誰に相談するかも明記)
3トーカを……見捨てる

カネキ「リゼさん……」

リゼ「どうしたの? そんなに浮かない顔して……それにトーカちゃんもいないみたいだし」

カネキ「その、実はトーカはさらわれてしまったんです。……隻眼に」

リゼ「じゃあ、あの話は本当だったのね……」

カネキ「はい……でも、僕は、何もできなくて……! トーカをさらわれたんです!」

リゼ「そう……手も足もでなかったのね」

カネキ「はい。それで一人でくればトーカは返すって。でも……彼女がただでそんな条件を出すはずがないように思えて……!」

リゼ「……」

リゼ「じゃあ私から一つだけ、いい方法を教えてあげる」

カネキ「……?」

リゼ「忘れるの。あの子のことを。見なかったことにすればいいのよ」

カネキ「そ……そんなことできるわけないじゃないですか!」

リゼ「やるのよ。……いい? あなたは万能じゃない。確かにあの子を救えなかったのはあなたが弱いから。……でも大丈夫」ス

カネキ「――――」

リゼ「私が忘れさせてあげるわよ……?」ジッ

カネキ(……何を言っているんだ。でも……リゼさんの瞳は吸いこまれそうな不思議な、魔力を帯びている。……>>239さん、僕は彼女になんと答えるべきなんだ)

トーカを見捨てるなんてできない!
熱く説得

カネキ「できません……」

リゼ「どうして? 彼女がいなくなれば、忘れれば辛いことなんてなくなるのに?」

カネキ「トーカは僕の恋人だ! 僕の唯一の支えなんです! 母さんがいなくても! トーカがいてくれたらそれで幸せだった! トーカといる時だけ、僕は母さんの死を乗り越えられてると実感できた! 僕は……トーカと一緒じゃなきゃダメなんだ。それはリゼさんでも、他の誰でもダメなんだ……」

リゼ「ふふ……答えは決まってたのね。なら行けばいいじゃない。あなたの思うがままに」

カネキ「リゼさん……ありがとうございます」

リゼ「私は何もしてないわ。本当にね」

トーカ「くっそ……くっそ」ガシャガシャ!

エト「あーあ……そんなことしても無駄なのに……」

トーカ「うるせえ! ケンは私を助けにくる。その時には、お前を殺してやる……」

エト「無理だと思うけどなー……」

トーカ「ケンは来る、絶対……絶対に……」

エト「……」


↓2 コンマ判定

数値が高いほどエトのカネキに対する好感度が高い

※ぞろ目で……?

エト「ふざけないでくれる?」グシャ

トーカ「あ……が!?」

エト「何でケンはあなたのモノなの? ねえ、たかが彼女が何を言ってるの?」

トーカ「テメェ……!」

エト「ケンは私のためにいるんだ。だってそう約束したから……だから二人で理想の世界を創ろうって……」ブツブツ

トーカ(こいつ……何を言って――)

エト「ケン……そう約束したもんね、ケン」

カネキ(そして約束の日が来た。……意外にも彼女は一人で待っていた」

エト「やっと来たね、ケン。待ってたよ」

カネキ「……トーカを返してください」

エト「でもその前にあなたの答えが聞かせてほしいな。私の話、考えてくれた?」

カネキ「……」

エト「その答えを聞いたらあの子はあなたの前に連れてくる。約束するから」

カネキ(グールの王……だったか。ここで答えを間違えればトーカは……>>251さん、彼女に対する答えを教えてほしい)

かつての約束を果たそう
知らんけど

エト「……ねえ、覚えてる? 私たちが会った時のこと」

カネキ「……?」

エト「そうだよね。こんな包帯で顔隠してたらわからないよね。ずっと……昔のことだもんね」

カネキ「何を言ってる……んですか?」

エト「あなたが、私を見てくれたから、私はこうして生きていられるのに……」

カネキ「――――」

 私は一人だった。
 お父さんは私のことを『人とグールを繋ぐ希望』と言ったけど、そんなのウソだ。
 私は人とグールの作った溝に沈む哀れな道化だ。

「苦しい……苦しいよ」

 泣いても、泣いても。苦しみは癒えない。
 人からはただの猛獣のように見られ、グールからはなりそこないと嘲笑われる。
 唯一の味方のお父さんだって、いつもどこかに行って、一人にする。

「誰も……信じられない。皆、皆、敵なんだ」

 そう思えばあとは楽だった。
 喰らい、奪い、痛めつけて……人間とグールのハーフである私はあっという間に力をつけていった。
 誰も私を止められない。誰も私には勝てない。
 なのに……どうしてこんなに苦しい?

「お姉ちゃん……泣いてるの?」

 それが、出会いだった。

「どうして泣いてるの?」

 鬱陶しい子供だ。いっそ喰らってしまおうか。
 この不思議な匂いはきっとおいしい匂いなんだろう。
 本物の化け物になってしまおうか。

「お姉ちゃん……お姉ちゃんも片目なの!?」

 襲いかかろうとした私に、子供は嬉々としてそう言った。
 純粋な目が私に突き刺さる。まぶしすぎる。
 ……殺せない。

「お姉ちゃん、僕も隻眼なんだー。それに、お母さんしかいなくて……お父さんのことも覚えていない」

 グールの父親しかいない私と人間の母親しかいないあの子。
 打ち解けるのに時間はかからなかった。
 互いが互いを理解しているからこその二人だけの秘密の関係。
 あの子と一緒にいる時だけは、辛いことも苦しいことも忘れられた。ただ、幸せだった。

「でもいつか僕たちが幸せになれる世界になればいいのにね……」

 あの子は少しさびしげにそう言った。
 だから思った。私が創ろう、と。
 幸せな二人の世界を創ろう、と。
 幸せな二人の物語を紡ごう、と。

「私は、エト。あなたの名前を教えてくれる?」

「金木……金木研!」

 二人で幸せになろう、と。ケンは小さな小指を私の小指と絡ませた。

エト「でもある日を境にあなたは私のところへ来てくれなくなって……」

カネキ(そんな……)

エト「ケンのお母さんが死んだからって知って……私は、いてもたってもいられなくて、でも会えなくて……」

カネキ(どう、して……)

エト「だから、こうして約束のために生きるって決めたの。だから……選んで、ケン」

カネキ「――――お姉、ちゃん」

エト「……そうだよ、ケン。私だよ、エトだよ」

カネキ「……、」

エト「驚いて当然だよね……それにケンの彼女も攫っちゃったし……でもね、ケン。私、約束のために……ここまで頑張れたの。だから……許して」

カネキ「……トーカは、どこに」

エト「……今連れてくる」

カネキ「まだ、いい。連れてこなくていい……」

エト「それは――」ボフッ

カネキ「……約束、守るね。お姉ちゃん……」ギュッ

エト「ケン……うれしい、うれしいよ」ポロポロ

トーカ「ケン!」ギュッ

カネキ「トーカ……遅くなってごめん」

トーカ「いいよ……来てくれたから、それでいいよ」

カネキ「ありがとう……」

エト「……」ニコニコ

カネキ(……お姉ちゃんとの約束は守らないと。でも、そんな事言ったらトーカが何ていうか……。>>260さんはどうするべきだと思う?)

正座して正直に腹を割って話す

カネキ「トーカ、聞いてほしい」

トーカ「何……? どうしたの?」

カネキ「僕は戻れない。彼女と……エトと一緒にいなきゃいけないんだ」

トーカ「どうして? 私を襲ったヤツとケンは一緒にいれるの?」

カネキ「……約束、したんだ。お姉ちゃんと幸せな世界を創るって……」

トーカ「何それ……私より大事なこと? 私は一人なんだよ? 父親に死なれて、弟に見捨てられ……私にはもうケンしかいないのに」

カネキ「それは……」


安価選択↓3 

1トーカと別れてエトとの約束を優先する
2エトとの約束よりトーカを優先する
3あえて孤独を選ぶ

※究極の選択ですが今後も挽回のチャンスはあるので、大丈夫です

カネキ「ごめん、トーカ……」

トーカ「ケン……?」

カネキ「僕は……約束を破れない。そのために、一度、今だけ……トーカじゃなくて彼女の傍にいたいんだ」

トーカ「いや、嘘……嘘って言って……」

カネキ「……、行こう。お姉ちゃん」

エト「うん♪」

トーカ「あ、ああ……いやだ……一人に、しないで」ポロポロ



エト「大丈夫だよ、あの子もすぐに笑顔になるから――」

カネキ(ごめん……ごめんよ、トーカ)グスッ

エト(……返すものか)ニヤッ

カネキ「さて、今日はここまでです」

カネキ「いろいろ考えたのですが、選択安価は少し究極っぽくしてみることにしました。もちろんものによりますが……」

カネキ「明らかなハッピー、バッドエンドを狙うよりはその中間の歪な釈然としないエンディングの幅を広げていきたいです。もちろん本来の二つのエンディングも用意はしますが……」

カネキ「それでは皆さん、お疲れ様でした!」ペコ

カネキ「皆さんこんばんは! 熱く生きる男、金木研です」

カネキ「初めに言っておきます。まだ物語は最高潮に達していません! なのに熱くなっても空回りするだけです!」

カネキ「心は熱く、でも冷静さは失わない。これが大事だと思います」

カネキ「それでは始めましょう。僕と皆さんの熱い物語を!」

カネキ「ここは……?」

エト「私の家だよ。ケンと一緒に暮らすための家……」

カネキ「そうか……わかったよ、お姉ちゃん」

エト「じゃあ私、包帯とるから少し待っててね」

カネキ「うん……」

カネキ(さて、と……お姉ちゃんとの約束を守るのはいいけど、何からしたもんか……。>>284さんはどうするべきだと思う?)

支配するための具体的な計画があるのか確認

エト「お待たせ~」

カネキ「え……」

エト「? どうしたの?」

カネキ「高槻、泉……?」

エト「ふふふ……知らなかったの?」

カネキ「あ、当たり前じゃないか! だって、最後にあったのはもう十年近く前になるわけだし……」

エト「あの時はお互いに子供だったもんね……仕方ない、か。でも一度だけサイン会に来てたよね?」

カネキ「……わかるわけないじゃないか。そんなの」

エト「そっか、見て見ぬふりしてたんじゃなかったんだね……」

カネキ「当たり前だ! そんな事するわけが……」

エト「わかってるよ。お話はこれからいっぱいしようね」ボスン

カネキ「う、うん……。そうだ、お姉ちゃんに話があるんだけど」

エト「何?」

カネキ「その……計画を聞きたいんだ。具体的な、ね」

エト「ああ、その事ね……あるにはあるんだけど、ケンを連れてくることが最優先だったからまだ途上だよ?」

カネキ「……ということは次にやることがあるんだね」

エト「うん。……実は人間に人工的なグールを生み出す技術を持ってる医師がいるらしいんだ。実際、私の組織は接触に成功していて向こうの条件も聞いてるんだ」

カネキ「条件……? 条件って何?」

エト「実験の素体となるグール……神代リゼを捕獲すること」

カネキ「! それは……どういう、事?」

エト「そのままの意味だよ……?」

カネキ「リゼさんを捕獲……? 彼女の意思はどうなるんだ?」

エト「彼女に拒否権はないよ。自ら協力するか、抵抗してむなしく実験体にされるかの二択だけ」

カネキ「ふ、ふざけるな! いくらなんでもそんな方法は――――」

エト「ケン、私たちの目的は何?」

カネキ「……僕たちが、グールが苦しまなくて済む世界を創ること」

エト「そうだよね。もしかして何の犠牲もなくその目的を達成できると思ってるの?」

カネキ「それは……」

エト「グールという種族を救うためには多少の犠牲を身内から払わなければいけない。そんな時があるっていう覚悟もできてなかったの?」

カネキ「……、」

エト「ケン。私たちは万能じゃないの。誰にも、何の迷惑もかけずに理想の世界にたどり着けるなら、私たちはとっくに救われてるはずでしょ?」

カネキ「うん……」

エト「でも大丈夫。あなたの罪は……私も背負う。だから一人で苦しまないで?」ギュッ

カネキ「お姉ちゃん……ありがとう」

カネキ(……リゼさんが一人で路地を歩いている。チャンスは今しかない)

リゼ「……」スタスタ

カネキ(でも……それでいいのか? 彼女は僕の相談に乗ってくれて、背中を押してくれたのに……)

エト「大丈夫だよ、ケン。私がついてる」ボソ

カネキ「く……」ザッ

リゼ「あら……カネキ君じゃない。どうしたの? トーカちゃんが泣きながら『連れて行かれた』って言ってたけど……」

カネキ「リゼさん……僕は、」

リゼ「……」

カネキ(ダメだ……こんなやり方が正しいとは思えない。でも……それはきれいごとだ。>>290さん、どうするのがもっとも熱いと言える選択なんだ……?)

エトに攻撃

カネキ「……、」

エト「大丈夫だよ、ケン。別に彼女は死ぬわけじゃないんだから。理想の先で彼女は笑ってるはずだよ……」

カネキ(悪魔のささやきが聞こえた……。自分の中のもう一人の誰かがお姉ちゃんを殺せ、とささやくんだ)

エト「……ケンはやっぱり優しいんだね。優しすぎるから、こういう事には向かない。でも大丈夫だよ……お姉ちゃんがやっておくから。ケンは皆を幸せにすることだけを考えてて?」スタスタ

リゼ「……なるほど、ねえ?」

エト(一瞬で終わらせる……本当はケンにやってもらって居場所を私の傍だけにしたかったけど、仕方ないよね!)ダッ

カネキ「やめろ!」ズドッ

エト「……? あれ? ケンの、嚇子……どう、して?」ガクッ

カネキ「え……? 何でだ、僕は……何を――――」

リゼ「ふふ、あはは……あはははは!」

カネキ「あ、あ……」ブルブル

リゼ「カネキ君、あなたは何をしているの?」

カネキ「……、」

カネキ「僕、僕は……」

リゼ「まあ、事情は知らないから深く言うつもりはないけど……見ていてすっごく滑稽……」

エト「……ケンをバカにするの?」

リゼ「トーカちゃんと別れたって聞いたから何をしだしたかと思えば……どんぐりころころの茶番劇じゃない! 私を笑い死にさせるのが目的かしらぁ?」

カネキ「違う、僕は理想を……果たすために。約束を守るためにトーカと一度別れただけだ!」

リゼ「だったら私一人くらい簡単に切り捨てなさいよ。……何も捨てずにすべてを救えるなんて虫のいい話があるわけないじゃない。あなたはただ弱いだけよ」

カネキ「違う! 僕は……僕は……」

リゼ「そうやって迷ってばかりいるから自分の意思に関係なく嚇子が飛び出すのよ。……感情的なあなたらしいわね。でもね、あなたは駄駄をこねて許される子供じゃないの。いい加減に一人で選びなさい? あなたの意思で……」

カネキ「リゼ、さん……」

リゼ「私が聞いてあげる。あなたの本当にしたいことは何? 理想の世界? 大事な者? それとも……迷いたいだけ迷って結局何も守れずに死んでいくこと? ほら、選べ……選べ選べ選べ選べ! 今、ここで!!」ガシッ!

カネキ「――>>294

トーカを守る……それたけです!!

カネキ「すいません、ここで念のため再安価です!」

カネキ「修正することも考えたのですが……この場面はより熱くしたいんです!」

カネキ「もちろん、そのまま修正でいい場合はそのまま>>294を指定してもらって構いません!」

カネキ「というわけできれよく>>300さん! 再安価をお願いします!」

ごめんな、本当に本当にごめんな……
安価下

カネキ「――いくら理想の世界だとしても、好きな人が泣いていたら意味がない!」

リゼ「ならあなたの好きな人は誰?」

カネキ「トーカ……お姉ちゃん……リゼさんだってそうだ!!」

リゼ「綺麗事よ! あなたは全てをまもれない! 何かを捨てなければいけない! なら何を、誰を捨てるの!?」

カネキ「それは……」

リゼ「選ぶのよ。それがあなたの選んだ道なんだから……」

カネキ「うぅ……ああ、」

リゼ「それを選びなさい。……それがあなたの役目、するべき事よ」スタスタ

カネキ「……、」ヘタッ

エト「……」

カネキ(リゼさんの言葉は不思議な重みがあった……僕は路地の壁に背中を預けて座り込み、考えた)

エト「ケン……見逃しちゃったね」

カネキ「ごめん、お姉ちゃん。……約束だったのに」

エト「ううん、いいよ。ケンが納得してくれるのが一番だし」

エト(あの女……やっぱ殺しときたい。けどそんな事したらケンが……)

カネキ「……僕は、やっぱり吹っ切れてなかったんだよ。お姉ちゃんと一緒に遊んだときだって寂しさを紛らわせるためだったし。母さんが死んだあとは、親戚とかから逃げるのに精いっぱいで……」

エト「お母さん……? お母さんはどうして亡くなったの?」

カネキ「>>305

僕を狙う喰種から僕を庇って

カネキ「……僕を狙うグールから僕をかばって、それで」

エト「そうだったんだ……ごめんね。辛いこと話させて」

カネキ「いえ、いいんです。でも、母さんが死んだときに僕の正体が疑われて……」

エト「……そう、ケンは気づいてないんだ」

カネキ「え……?」

エト「私たちはグールでもあり、人間でもあるんだよ?」

カネキ「それはどういうこと?」

エト「それはね――――」

トーカ「……」ボー

リゼ「トーカちゃん。カネキ君に会ったわ」

トーカ「! どういう事!? どこで会った!!?」

リゼ「そうまくしたてないでよ……とりあえずまだ戻れそうにないみたいね」

トーカ「……ケン、どうして私を……」

リゼ「トーカちゃん。カネキ君はあなたのためにそうする事を選んだと言っていたわよ?」

トーカ「そんなのいらない。そんなの望んでない。私はただケンが傍にいてくれるだけでよかったのに……」

リゼ「……そう。ずいぶんと自分勝手なのね。彼はあなたを幸せにするために奔走しようとしているのに、あなたはただ自分の傷口をなめろと催促する……」

トーカ「アンタに何がわかる……!」

リゼ「さあ? でもあなたよりはカネキ君の気持ちは理解できる。それにそんな自分勝手だからカネキ君が離れるのよ?」

トーカ「……テメェ!」

リゼ「そんなに怒らなくてもいいじゃない……」

トーカ「他人のお前に何がわかる!」

リゼ「わかるわよ? カネキ君はあなたのために強くなろうとした。でも自分では守りきれないと思ったから……離れるというリスクを冒してまでこの世界そのものを変えようとしている。そう、私のためじゃなく、あなたのために!」

トーカ「……どうして、アンタがそこまで」

リゼ「好きだからよ。あの匂いが、あの肉が、あの笑顔が、あの性格が! 全部全部私のモノにしたいから! ずっと見ていた……でもカネキ君は私を何かの目的に利用しようとしている。……あるいは彼自身も利用されているのかもね」

トーカ「……」

リゼ「何でって顔ね。それが私とあなたの違いよ。あなたは所詮、愛してくれれば誰でもいいのよ。なんなら月山くんとでも付き合ってみたら?」

トーカ「……私は、」

リゼ「あなたなんかのモノじゃない。カネキ君に愛をささやきながら血をすする……それが私にとってどれだけ憧れる事かわからないでしょ?」

トーカ「……、」

リゼ「アンタなんかただの雌豚よ――」

トーカ「――、」

カネキ「人と同じモノを、食べられる……?」

エト「うん、もちろん栄養効率は人の肉とまではいかないけどね……毎日、人と同じように食べれば問題ないよ?」

カネキ「でも……」

エト「私たちは隻眼でしょ? でももしかしたら私だけかもしれない。……ケン、最後に食事をとったのはいつ?」

カネキ「……一週間前」

エト「じゃあ少しお腹がすいちゃうね。……ケンが人と同じ食事をとるまでは人を食べなくても済むようにしよっか」

カネキ「どうやって……?」

エト「私の血をすするの。大丈夫、少しくらいならすぐに回復するから……」

カネキ「……でも、」

エト「ケン、神代リゼはあなたに選択するように言ったんだよ? じゃあケンは選択しないと、ね?」

カネキ「……わかった――――」ガブリ

エト(あぁ……♥ ゆっくりと、絡め取るように、ね……?)ビクビク

カネキ「はぁ……はぁ……」

エト「つらかったね、頑張ったね」ナデナデ

カネキ「お姉ちゃん……こんなこと、もう二度としたくない」

エト「じゃあそうしなくて済むように選ぼっか?」

カネキ(選ぶ……ダメだ。頭が働かない、お姉ちゃんの血を吸ったからかな……でも、今度こそ自分で考えて行動するって決めたんだ。だから、僕は……>>313をするべきなんだな)

移植はリゼさんじゃなきゃダメなのか、僕で代わることはできないかと聞く

カネキ「……お姉ちゃん」

エト「なぁに?」

カネキ「移植ってリゼさんじゃなきゃダメ? ……えっと、僕が代わりにってことじゃダメかな?」

エト「……聞いてみないとわからない。でも、ケン。この移植は理論上可能ってだけで成功すると決まったわけじゃない。ドナーにどんなリスクがあるかもわからないんだよ?」

カネキ「だったらなおさらリゼさんにはさせられないよ。僕が……自分自身で傷つかないようじゃ意味がないと思うんだ」

エト(どうする……いや、ここで拒絶するよりかはひとまず話を聞いてみるべき、か……)

エト「わかった。とりあえず会ってみようか」

嘉納「彼を使って……?」

エト「そう。あなたの手術は神代リゼでなければいけないの?」

嘉納「……いや、グールにある程度の力があれば問題はないが」

カネキ「だったら僕が……僕じゃダメですか? 僕は……隻眼です」

嘉納「隻眼……? ふむ、それなら異論はない。こちらから頼みたいくらいだよ」

エト「それで……手術でケンにリスクはどれくらいあるの?」

嘉納「……ないとは言わない。だが、ほとんどない。むしろリスクは人間側にこそあるだろう……」

カネキ「お姉ちゃん……大丈夫、僕はできるから」

エト「……わかった」

シロ「……」

クロ「……」

カネキ(手術の準備の間、僕は手術をうける双子の姉妹と一緒に待たされた。……嘉納先生なりの気遣いだろうけど。正直、気まずい。それに彼女らは人間を捨てて平気なのだろうか……)

シロ「どうかした?」

クロ「すごく不安そうにしてる」

カネキ「あ、いや……」

カネキ(なんだか話してないと不安になってくる……何か話題を振ろうかな? >>318さん、何かないかな……?)

どうして手術を?

カネキ「どうして手術を?」

シロ「……この世界は歪んでる。人間なんて捨ててしまった方がましだということに気づいたの」

クロ「それをパパは教えてくれた。何をするべきか教えてくれた。だから私たちはパパに恩返しをするの」

カネキ「パパ……? 君たちは嘉納先生の娘なのかい?」

シロ「それは……違う」

カネキ「それはいったい――――」


ギィ、バタン


嘉納「そろそろ時間だ――――始めようか」

カネキ「今日はここまでとなります」

カネキ「今回は徐々に熱くしていきたかったのですが、うまくいかないものですね……」

カネキ「ですが質問や意見はいつでも受け付けてますので遠慮せずにどうぞ!」

カネキ「それでは皆さん! お疲れ様でした!」

カネキ:「皆さんこんばんは。熱くいきたい男金木研です」

カネキ「まず熱くなっていない、との意見は真摯に受け入れたいと思っています」

カネキ「それと次回作についてですが……ふと考えたらなぜか僕が手術を受けた結果、女の子になってしまうという謎の設定を思いついたそうです……」

カネキ「まあそれはさておき……始めましょう! 僕とあなたたちの熱い物語を!」

カネキ「う……」

エト「ケン、大丈夫!?」

カネキ「う、うん……それより手術は……?」

エト「あの二人はうまく適合したみたい……だけどケンが目を覚まさなかったから……」

嘉納「私は嚇包がある程度回復すれば勝手に目を覚ますと言ったのだがね……」

エト「よかった……本当によかった」ギュッ

カネキ「……心配してくれて、ありがとう」

シロ「パパ、準備ができた」

クロ「いつでも出発できるよ」

嘉納「二人ともお疲れ様」

カネキ(……二人とも元気そうでよかった)ホッ

エト「ケン……?」

カネキ「お姉ちゃん。僕はリゼさんに言われて気づいたよ。今までは誰も傷つかせないことが優しさだと思ってた……でもそれだけじゃ救えない人やグールはたくさんいる。だから、僕は罪を背負ってでも本当に大事な者を守りたい。そう……思った」

エト「ケン、大丈夫だよ。そんなことお姉ちゃんが……」

カネキ「ダメなんだ……僕じゃないと。僕が、やらないと」キッ

カネキ「……」

エト(あれからケンは何かを深く考え込んで、何も話してくれない。私は、もっとおしゃべりをしたいのに……)

エト「ケン、これから私はサイン会あるんだけど……」

カネキ「行っていいよ。今はちょっと……一人になりたい」

エト「うん……行ってくるね」

ガチャ、バタン

カネキ(今は一人……今なら何でも好きなように行動できる。僕の理想のためにしなければならない熱い行動を……>>331さんに教えてもらいたい)

二人の様子を見に行ってみよう

カネキ「やあ」

シロ「どうしたのお兄ちゃん」

クロ「今日はお互いに休息をとろうってことになってたはずだけど……?」

カネキ「お、お兄ちゃん……?」

シロ「だって私たちのベースはお兄ちゃんだから。普通ならお父さんだけど、パパはパパだし年齢的にもお兄ちゃんの方が普通だし」

クロ「もしかしていやだった……?」

カネキ「い、いやそんな事はないよ!」

クロ「そう……ならよかった」


コンマ判定 ↓1 ↓3

↓1 シロの好感度

↓3 クロの好感度

※ぞろ目で捕食対象

カネキ「さて、ここでコンマの連取が発生しました」

カネキ「普段の安価は特に制限を設けていない安価だけど……常識の範囲もあると思います」

カネキ「そこでコンマの再安価をとります」

カネキ「クロの好感度を↓2のコンマで決定します!」

クロ「私、コーヒー淹れてくるね」

シロ「うん、わかった」

カネキ「ありがとう」

シロ「……ところでお兄ちゃんはどうして急に?」

カネキ「あ、ああ……手術で体調崩してないか純粋に心配だったんだ」

シロ「そう」

カネキ(なんか気まずい……ここは>>349さんに何か話題を見つけてもらおう!)

二人のことを知ろう

カネキ「二人は普段は何してるの?」

シロ「別に、普通にだらだらしてパパから呼ばれたらお出かけして……あとはたまに二人で散歩してる」

カネキ「仲、いいんだね」

シロ「……私たちは親をグールに殺されてるから。でも……今はパパが愛してくれる。だからさびしくなんかない。それに人間なんて捨ててしまった方がよかった」

カネキ「……それは違うよ」

シロ「?」

カネキ「人も、グールもそれぞれ苦しい事なんていっぱいある……どっちがいいなんてないよ。それにそんな事で愛されるなんて……悲しいだろ?」

シロ「……」

クロ「コーヒー入ったよ……どうしたの?」

シロ「お兄ちゃんが……私たちは間違ってるって」

カネキ「間違ってるとまでは……」

クロ「……」コトッ

カネキ「ごめん……僕が言い過ぎたよ」

クロ「いいよ、別に。考え方は人それぞれだから……」

シロ「でも、お兄ちゃんとはあまり仲良くできそうにない」

カネキ「……」

カネキ(結局、あの二人はよそよそしいままだったな……まあ、ドナーってことくらいしか接点がないし当然か……)

「――――お兄ちゃん!?」

カネキ「ん……?」

ヒナミ「お兄ちゃん!」

カネキ「ヒナミちゃん……どうしたの?」

ヒナミ「助けて……お母さんが!!」

カネキ「!」

カネキ(僕は突然現れたヒナミちゃんに手を引かれ、道を走り抜けた)

カネキ「リョーコ、さん……」

ヒナミ「おかあ――――むぐぅ!?」

カネキ(僕はとっさにヒナミちゃんの口に手を当てた。……僕と目があったリョーコさんは微笑みながら、こうつぶやいているように見えた)

カネキ(ヒナミ……生きて、と)

ヒナミ「んむぅ! むむーっ!!」ポロポロ

カネキ(……どうすればいい。相手は二人、いずれも箱もちだ……>>355さん! 僕はどう決断すればいい?)

やったれ金木

真戸「死ね……クズが」ビュオ!

カネキ「はぁぁああああ!」ガキィン!

リョーコ「え――――?」

カネキ「……大丈夫ですか、リョーコさん」

リョーコ「カネキ、さん……? どう、して」

カネキ「安心してください。ヒナミちゃんにはあんていくへ戻るよういいました。……必ずリョーコさんを助けるって」

リョーコ「……、」

カネキ「僕が二人の注意を引くのでその隙に……」

リョーコ「でも……」

カネキ「大丈夫です。僕は隻眼ですよ?」

リョーコ「……わかりました」

カネキ「さて、と」ヒョコ

真戸「家族ごっこの次は友達ごっこか……見るに堪えんな」

亜門「真戸さん、ここは俺が」ググッ

真戸「いや、ここは二人で慎重に攻めるべきだ。……クズとはいえ、どこに伏兵がいるかわからんからな」

亜門「……わかりました」

カネキ(……殺す前提でしか話をしていない。こちら側の話には聞く耳持たず……こんな人がいるから僕の大切な……リョーコさんだけじゃなくほかのみんなも傷つくのか……>>360さん。人が頂点だと思い込む傲慢なあの人たちにぶつける熱い言葉を頼む!)

やらせないぞ!!

カネキ「やらせないぞ!!」

真戸「二人を相手にできるとでも……?」

亜門「おおおお!!」ブン!

カネキ「くっ!」

真戸「ふむ……」チラリ

リョーコ「はぁ……はぁ……」ヨロヨロ

真戸「……」ニヤリ


↓2 コンマ判定

戦闘の展開に影響

※コンマが低くても死亡はありません

真戸「ふ……」ブン!

カネキ「させないって……」ダッ

亜門「な――――」

カネキ「行ってるだろぉぉぉぉおおおおおおおお!!」ガィィン!

真戸「クズめが……っ!」

亜門「……」

カネキ「はぁ……はぁ……! リョーコさん、早く!!」

リョーコ「は、はい!」タタタ

カネキ「何とか……逃げた、ね。これで心置きなく戦える!」

亜門「お前は……何なんだ」

カネキ「僕は……ただ守りたいものを守る。それだけだ! お前たちになんかは奪わせない。お前たちのように、ただ一方的な意見を押し通そうとするだけのお前たち人間なんかには奪わせない!!」

亜門「一方的……? お前たちグールが人にどれだけの悲しみを与え、どれだけの未来を奪ってきたと思ってる! 世界を歪めているのはお前たちだろうが!」

真戸「……亜門君、クズに効く言葉などない。諦めたまえ」

亜門「くっ……」ギリッ

カネキ「……、」ギリッ

亜門「……」

エト「はーい、そんなに睨み合わないの。ねえ、ケン?」

カネキ「お姉、ちゃん……?」

エト「……組織に幹部がそろったの。あなたを待ってる。だから……ね?」

カネキ「……わかった」クルリ

亜門「待て!」

カネキ「なんですか?」

亜門「……お前は、本当に人間が悪だと思うのか。圧倒的な暴力で非力なままグールに傷つけられる人間が悪だと思っているのか!」

カネキ「……>>369

どちらも正しく、どちらも悪い

カネキ「……どちらも正しく、どちらも悪い。そんなものですよ」

亜門「……」

カネキ「これは種族をかけた戦争……でも本質なんて、そんなものだ」

真戸「……」

エト「ケン、もう行こう?」

カネキ「うん……」

エト「ケン、皆の前では泣かないでね」

カネキ「え?」

エト「ケン……泣いてる」

カネキ「あ……本当だ」グシグシ

エト「ケンはここでは王、だから……私と二人の時にはいっぱい泣いていいから……ガマン、できる?」

カネキ「わかったよ……」

エト「じゃあ、行こうか」

タタラ「……」

ノロ「……」

アヤト「……ちっ」

ヤモリ「……」イジイジ

カネキ(十三区のジェイソン……ほかにも大物がかなりいるな……)

エト「ここが玉座だよ、ケン……ううん、隻眼の王」

カネキ「わかったよ。でもその前に……」

カネキ(僕がリーダー……僕がグールたちの代表。ならば、そのリーダーとしてふさわしい演説をするべきだろう! >>376さん! 新しい世界をつくるにふさわしい演説文句を頼む!)

黙って俺についてこい

カネキ「……黙って僕についてこい! 僕は隻眼の王! 人とグールを理解し、超越し、その先へ至る存在だ!」

アヤト(ふーん……)

カネキ「だけど僕はグールとして扱われた! 人は皆、僕たちを拒絶して虐げるだけだ! 数の暴力に訴えるだけだ! 本当に厄介なのはどっちだ!? 世界を歪めているのはどっちだ!?」

タタラ「……」

ノロ「……」

カネキ「僕は思う。大切なものを守るためには何かを切り捨てなければならない、と。だからこそ……僕たちは人間の社会をこの戦争の生贄としてささげ、グールによる理想の社会を創りだしたい!!」

「「「「……」」」」

カネキ「皆……僕に、ついてきてくれ」

「「「「ぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」」」」

カネキ「ふぅ……」

エト「疲れた?」

カネキ「うん……覚悟を決めたと言ってもいきなり隻眼の王、だからね……」

エト「大丈夫……そのために私が、隻眼の女王がいるんだから」

カネキ「わかってる。それに僕は何があっても、どんなにつらいことがあってもやりきるって決めたんだ。心配なんていらないよ」

エト「でも、今くらい甘えてもいいんだよ? ずっとつっぱりぱなしじゃ、体壊すかも……」

カネキ「大丈夫だって!」ポン

エト(……違う、気づいてケン。私は、あなたの唯一の支えなの。私に頼ってくれればそれで……)ギュッ

カネキ(お姉ちゃん……)ナデナデ

カネキ「今日はここまでとなります!」

カネキ「まず冒頭で紹介した性転換ストーリーだけど……やります?」

カネキ「個人的には女の子は大変そうなのでやめたいのですが……やりたいというならやります!」

カネキ「それでは皆さん、お疲れ様でした!」

カネキ「皆さんこんばんは。熱く生きる男、金木研です!」

カネキ「皆さん、意外に賛成なんですね……驚きました」

カネキ「そのほかにもギャグや狂った√を示してくれた方もありがとうございます! 次回作の参考にさせていただきます!」

カネキ「でも今は僕が優先です……それでは始めましょう! 僕と皆さんの熱い物語を!」

カネキ(アオギリの樹の王に僕がなって一週間か……まあ、作戦とかの細かい指揮系統はお姉ちゃんとタタラさんがやってくれてるから、あんまりやることないんだよなー……)

アヤト「おい、どこ行くんだよ」

カネキ「え、ああ……ちょっと暇だったから散歩でもって」

アヤト「テメエはうちの王様だろうが。少し自重しろ」

カネキ「……とても王に対する態度じゃないと思うけどね」

アヤト「お飾りに使う敬語はねえよ。エトのヤツが俺になんて言ったかわかるか? 『王を危険な目に合わせるな』だとさ。お前ってグールの王な割に信用されてねえんだな」ケラケラ

カネキ「……違うよ。お姉……エトは僕を自分の手元に置いておきたいんだ。そんなこと、わかりきってる」

アヤト「はぁ? それじゃあお前は何でここにいるんだよ。何か離れられない理由でもあるのか? それとも単純に怖いだけか?」

カネキ「>>397

大切な人たちを守るためだよ

カネキ「大切な人たちを守るためだよ」

アヤト「ふーん……そうなのか」

カネキ「……ねえ、君がついてくるなら散歩してもいい?」

アヤト「まあいいんじゃねえの? そのかわり俺が怒られたらちゃんと弁護しろよ」

カネキ「わかったよ」

アヤト(……こいつが、姉貴の恋人か)

エト「ふんふんふふーん♪ もがいて、苦しんだ果てに手に入れた愛はあっけなく散る桜でした♪」

トーカ「お前は……!」

エト「ケンに会いたい?」

トーカ「……居場所、知ってるのか!」

エト「うん、だけど会うためには条件があるの」

トーカ「なんだよ、条件って」

エト「まあいくつかお仕事があるってことだけど」

トーカ「……やるさ、何でも。それでケンに会えるなら……」

エト(ふふふ……その手を真っ赤に染めてケンに嫌われちゃえ♥)

トーカ「……、」ガチャ

芳村「トーカちゃん……ずいぶんと早いけどお出かけはもういいのかい?」

トーカ「店長、知ってたんですか……?」

芳村「知ってた、とは?」

トーカ「ケンがアオギリの樹にいるってこと、知ってたんですか!?」

芳村「……知っていた。だがトーカちゃんの精神状態を考慮して話さない方がいいと判断したんだ」

トーカ「ふざけないでください! 私が……たった一日でもケンと話せないことをどう思うかわかってますよね!? それを……どう、して」

芳村「理由は二つ。一つはさっき言った通りだ。そしてもう一つは――――」

カネキ「僕の父親?」

アヤト「ああ、タタラや嘉納って野郎が必死こいて調べてるらしい。……何でもお前の父親はある秘密を握る最後の一人って噂だ。まあ俺からすれば生きてるかどうかもわからないヤツを捜すなんざバカらしいけどな」

カネキ「父親、か……物心ついたころにはもういなかったからなあ」

アヤト「だから困ってるんだろ。そうだ、ここだけの話だけどな……エトの父親とお前の父親は同じかもって可能性もあるらしい」

カネキ「え……?」

アヤト「あくまで可能性の話だからな? 信用しない方がいいぞ」

カネキ「そ、そうだね……」

アヤト「……はぁ、つい口が軽くなっちまった。まあいいや、この際だからお前に話しとく。もうすぐアオギリはCCGに全面戦争を挑むつもりだ。その隙にグールを収容してる『コクリア』を襲撃するって算段だ」

カネキ「そ、そんな話聞いてないぞ!?」

アヤト「そりゃ、今初めて話したからな。んで、お前はどうしたいんだよ。大切なヤツを守るんだろ?」

カネキ「……>>404

全面戦争だ

カネキ「全面戦争だ。……僕の大切な者を傷つけるなら誰であろうと許さない」

アヤト「その前にエトを説得しないとな」

カネキ「大丈夫だよ、エトはきっとわかってくれる」

アヤト「……だといいけど?」

カネキ「?」

アヤト「あいつはお前が思ってるよりよっぽど恐ろしい女だってことだよ」

カネキ「……。」

エト「お帰り、ケン」ギュッ

カネキ「うん、ただいま。お姉ちゃん」ギュッ

エト「アヤトと散歩してたんだって?」

カネキ「そうだよ。……それと話があるんだけど」

エト「なーに?」

カネキ「……作戦に、僕も参加したいんだ」

エト「アヤトから、聞いたの?」

カネキ「うん、でも僕だけ何もしないなんて耐えられないよ……」

エト「そんなこと、しなくていい。ケンはいてくれるだけでいいんだよ……?」

カネキ(やっぱり行かせたくないんだ、お姉ちゃんは……。お姉ちゃんを説得する熱い言葉を>>410さん、お願いします!)

大人しく王の言う事を聞け!

カネキ「大人しく王の言うことを聞け!」

エト「」ビクッ

カネキ「僕を信じてほしい。お姉ちゃんは何のために僕を王にしたの? 二人で協力して理想の世界を創るためだよね? 僕は……お姉ちゃんの力になりたいんだ! だから、信じてほしい……」

エト「ケン……」

カネキ「僕は、お姉ちゃんのためならどれだけでも頑張れるんだ……」ギュウ

エト「うん……うれしい♥」スリスリ

カネキ(お姉ちゃん……僕は、一人でも戦えるってことを証明するからね)

カネキ(……眼下にはCCGの大軍が広がっている。これだけの数がいると、少し不安になるな)

アヤト「あんま前に出ると撃たれるぞ。お前は総大将なんだから少し下がってろ」

カネキ「うん、ありがとう」

ヤモリ「あ~暇~」

アヤト「テメェは拷問しか考えてねえだけだろうが」

カネキ(お姉ちゃんとタタラたちはコクリアへ向かった。作戦も問題なく連絡されてる。あとは僕たちがいかに時間を稼ぎつつ、CCGに被害を与えるかどうかだけど……>>414さん、何か皆に言っておくことはあるかな?)

一番危険なのは有馬って人だ
上手く誘導してこちらの被害を抑えたい、僕が囮になる

???「そこは私の為に死になさいとかいうのよ金木くん」

カネキ「一番危険なのは有馬って人だ。うまく誘導してこちらの被害を抑えたい、僕が囮になる」

アヤト「……正気か? エトですら勝てなかったんだぞ?」

カネキ「わかってる。だからこその時間稼ぎさ」

アヤト「……わかった。やってやるよ。ただ死ぬなよ、エトが怖い」

カネキ「うん、こっちとしても死ぬのはいやだね……まあ適当なところで逃げるよ」

アヤト「……護衛は俺がつく。おい、ヤモリ! 勝手なマネだけはすんなよ!」

ヤモリ「……わかった」

アヤト「その間はなんだよ!」

有馬「……、」スタスタ

亜門「有馬特等……? 何を――――」

有馬「ナルカミ」バチバチィ!!

「「「「ぎゃああああああああ!!」」」」

丸手「よしっ! 突撃ぃぃぃぃいいいいいいいい!!」

ジューゾー「いやっほおおおおおおお!」



アヤト「邪魔だ、王が通る」ズドン!

カネキ「……有馬、貴将」

有馬「……」

カネキ「僕はグールの支配する世界の頂点に立つ……隻眼の、王」

有馬「まるで何かのために心を殺しているような目だ。……君には無理だよ、王にはなれない」

カネキ「……>>422

…この場で爆発させるなら、問題はないでしょう?

カネキ「…この場で爆発させるなら、問題はないでしょう?」

有馬「……そうだな、ここは戦場だ」

カネキ「……」ギョロ

有馬「……」ジャキ

カネキ「はぁぁぁぁああああ!!」ダッ

アヤト「バカ――はやるな、落ち着け!!」

カネキ「お前たちが……お前たちが傷つけるから! 僕の大切な皆が涙を流すんだ!!」ズドォ!

有馬「……、」ズズ

カネキ「僕は守ると決めた……泥をかぶってでも、そこに咲くのがあだとなる蓮華だとしてもだ! 僕は守りたい! 邪魔を、するなぁぁぁぁあああああああああ!!」





芳村「トーカちゃん……覚悟はいいね?」

トーカ「……わかってます」

カネキ「今日はここまでとなります!」

カネキ「というか今見返して全員性転換とか……ギャグと絡めればいけるかもしれませんね……」

カネキ「まあそれはさておき……物語はこれから最高潮となると思います! これからもよろしくお願いいたします!」

カネキ「それでは皆さん! お疲れ様でした!」

???「オカマは女に入るのかしら?」

カネキ「皆さんこんばんは! 熱く生きる男金木研です!」

カネキ「性転換がWEBで公開されていたことは知りませんでした……こうなったらほかのテーマですね。面白いと思ったのはショタですかね? 個人的にはグールも食べられる料理を作ってみたかったですが……」

カネキ「ですが、まずはこのスレをしっかり完結させたいと思います!」

カネキ「それでは始めましょう! 僕と皆さんの熱い物語を!」

カネキ(クソ、強い! 嚇子をフルで使ってるのに、傷一つつけられないなんて!!)

有馬「……」スタッ

カネキ「はぁ……はぁ……」

有馬「隻眼の少年、か。聞いていた通りだな」

カネキ「何を……言っている」

有馬「君のその嚇子を見ていると思い出すよ。……誰にも話さなかったたった一度の対峙をね」

カネキ「……?」

有馬「――――君の父は、誰よりも強かった」

ヤモリ「脆い! 脆い! 脆い! 脆い! すぐ壊れてんじゃねえよぉぉおおおお!!」

瓶兄「ヤモリ! 思ったより押されてる! いったん下がるぞ!」

ヤモリ「はぁぁああああ!? ここからじゃねえのかよぉ!」

瓶弟「前線はあの姉妹が押し返す! お前は東の方へ向かえ!」

ヤモリ「……ちっ、わかったよ」クル、スタスタ

カネキ「どういう事だ! 僕の父親について何か知っているのか!」

有馬「……隻眼の梟、いや女王など掠れてしまうほどの強さを持っていた。もっとも、彼は私に対して手加減をしていたように思えるがね」

カネキ「……、」

有馬「彼は文字通り姿を消した。捜索もむなしいものだったよ。霧を手でつかもうとするようなものだった。今じゃ生きているかどうかさえ怪しい。……何があったかは知らない」

カネキ「なぜ、僕の父親だと言えるんです」

有馬「彼自身が君のことを語っていた。十年前、隻眼の梟を討伐してから間もないころにね」

カネキ「父は……あなたに何を語ったんですか」

有馬「>>444

家族を守りたかった・・・それさえも奪ってくる貴様たちは一体何様なんだ?

有馬「家族を守りたかった…貴様たち一体何様なんだ? そう、言っていた」

カネキ「……、」

有馬「それはこちらの言い分でもあるが……あの日に私は本当の意味でこの戦いの空しさを思い知ったよ。しかし、勝たねば終わらない。負ければ人類が終わってしまうからね」

カネキ「それは、こちらも同じです。グールの力を結集し、人を支配するまで僕は絶対に負けられない!!」

有馬「――、」



コンマ判定↓2

偶数→誘導成功
奇数→誘導失敗

アヤト「こっちだ!」ダッ

カネキ「くっ……!」ダッ

有馬「……!」ガシャッ

カネキ「やば……ナルカミ!?」

アヤト(間に合いやがれ……!)

ブオオオオオオオオオオ!!

有馬「? この音……ほら貝か?」

アヤト「へ、へへ……ぎりぎりだったか。どうやら成功した見てえだな」

カネキ「有馬貴将……僕たちの勝ちだ!!」

有馬「王自ら誘導したのか……ここまでだな」


アヤト「逃げるぞ、カネキ!」

カネキ「ああ!」シュタ


有馬(……息子は強く、育っていたようだよ。……隻眼の祖よ)フゥ

亜門「くっ……有馬特等はまだか!?」

真戸「このままでは押し込まれますねえ……」

有馬「遅くなりました。といっても手遅れでしょうが……」

篠原「ここから巻き返すしかないだろ!」


シロ「一人も通さない」

クロ「ここで終わらせる」

カネキ「くっ……」ガク

アヤト「……コクリアの襲撃が成功したみたいだ。ここで戦う理由はもうねえぞ」

カネキ「わかった。皆に撤退命令を出して。各自の判断で撤退させるんだ」

アヤト「わかった――!」



トーカ「……ケン」

カネキ「トーカ……?」

トーカ「……」

カネキ「……アヤト君、先に行ってて」

アヤト「……わかった。遅くなるなよ」シュバ

カネキ「トーカ……どうしてここまで」

トーカ「アンタを連れ戻すためだよ……」

カネキ「僕はトーカのためにも……」

トーカ「そんなのいらない。私は……ただケンの傍にいたいだけなんだ。離れて……強くそう思った」

カネキ「……、」

トーカ「あの女は絶対に私とケンを引き離そうとするんだよ……? だからお願い……戻ってきて」

カネキ「……それは、できない」

トーカ「だったら私もアンタの組織に入る! それも……ダメ?」

カネキ「――、」


安価選択↓3

1「……ダメだ」
2「……わかった」
3「いや……そこまで言うなら僕は君の元へ戻るよ」

カネキ「……ダメだ」

トーカ「何で!? 私が足手まといになると思ってるの!?」

カネキ「そうじゃない! トーカを危険な目に合わせたくないんだ!」

トーカ「あの女は!? あの女も安全な場所においてるの!?」

カネキ「それは……」

トーカ「……あの女は戦わせるくせに私のことは信用できないの!? ずっと、ずっと一緒にいるのに……私とケンは別の世界にいるみたいで……それが嫌でここまで来たのに……」

カネキ「……」

トーカ「お願い……近くにいさせてよ。私、店長から聞いたんだ。ケンの昔の、私と会う前の事……だからいさせてよ……」

カネキ(……彼女になんというべきなのだろうか。>>458さん、トーカにかける熱い言葉を頼む)

僕を信じて欲しい。必ず董香が笑顔で居られる世界にしてみせるから

カネキ「僕を信じてほしい。必ずトーカが笑顔でいられる世界にしてみせるから」

トーカ「…………わか、った」

カネキ「でも最初に迎えに行くのはトーカだから……ね?」ナデナデ

トーカ「うん……」

アヤト「おい! もう撤退はあらかた済んだぞ!」

カネキ「わかった。僕ももうすぐ行くよ! じゃあ、幸せな世界でまた会おう、トーカ」

トーカ「」コクリ

アヤト「姉貴……」

トーカ「行きなよ、アヤト。私は……自分で逃げるから」

アヤト「ああ……」

エト「ケン……無事でよかった♥」ギュウ

カネキ「お姉ちゃんこそ……」ギュッ

エト「うん! これで理想まであと一歩だよ♥ もうすぐ東京はグールの街になるんだ……」

カネキ「そうだね……」

エト「CCG本部への総攻撃は三日後だからね……? 今度こそケンは後方にいてよ? 王様なんだから」

カネキ「わかったよ」

カネキ(……あと三日か。この三日の間に何かしておくことはあるかな、>>462さん)

死ぬかもしれないから街をゆっくり歩いて見て回ろう

カネキ(少し街を歩く、か……)



カネキ(こうやって見慣れた景色もこれからはグールのモノになるのか……)

カネキ(人が楽しそうに遊ぶ遊園地……ショッピングモール。お姉ちゃんやトーカと一緒に……)

カネキ「ん……?」


安価↓3 人物選択

カネキがであった人物を指定してください

※人物によると重大なイベントになります

鯱「む……」

カネキ「あなたは……」

鯱「童……いや、今は王だったな」

カネキ「CCGに見つかると面倒だと思いますよ。あなたの体格は目立ちますし……」

鯱「言うに及ばず。二度と深くは取らぬ!」

カネキ「そ、そうですか……。そうだ! 鯱さんに聞きたいことがあったんです!」

鯱「……何事ぞ」

カネキ「鯱さんは昔六区のリーダーだったんですよね……僕の父について何か噂を聞いたことはありませんか?」

鯱「……>>471

アンティークの店長となにやら関係があったと噂があった

鯱「……アンティークの店長となにやら関係があったとうわさがあった」

カネキ「アンティーク……? ああ、あんていくか……つまり、芳村さん?」

鯱「それ以上は何も知らぬ……」

カネキ「……そう、ですか」

鯱(愚父め……子を泣かせるとは)

カネキ(そして三日が過ぎた……僕は胸のつっかえのとれぬまま、総攻撃の陣についた)

エト「ケン……やっとここまで来たね」

カネキ「うん……僕たちについてきてくれたグールはおよそ八百。向こうは自衛隊も持ってきたみたいだけど……戦車なんかはグール相手じゃ無意味だ。やっぱりCCGが目下の敵だね」

エト「……なんか指揮官らしいね、ケン。かっこいいよ」

カネキ「え、そうかな……?」

エト「うん! でもこれでそれも最後にしよ?」

カネキ「わかってるよ」ニコ

カネキ(よし……皆を鼓舞する熱い言葉を>>476さんに頼みたい!)

良いと思ってくれる人だけでいい。
円陣を組んでくれないか

カネキ「良いと思ってくれる人だけでいい。円陣を組んでくれないか」

>ザワザワ、トリアエズヤロウゼ

カネキ「皆……隣で肩を組んでいる者は少し前まで敵だった者かもしれない。……でも互いを憎まないでほしい。それは全て人間が僕たちを抑圧してきたからだ! もう争う必要はない! 敵は僕たちの中には一人もいない!! ただ一つ……敵は人だけだ! すべてを結集し、目の前の敵だけを討て!!」

「「「「うぉぉおおおおおおおおお!!!!」」」」

カネキ「総員、突撃ぃ!!」



有馬「……始まったか」

平子「有馬さん……?」

有馬「最後の、戦いになりそうだな」

平子「……」

カネキ「今日はここまでです!」

カネキ「おそらく明日に完結する可能性が高いので次回作をまとめたいと思います」

カネキ「個人的にはショタが無難だと思うんですけど……ホモはネタでならありですかねぇ?」

カネキ「いや、今のはなしで! それでは皆さんお疲れ様でした!」

カネキ「皆さんこんばんは! 熱く生きる男、金木研です!」

カネキ「まずは次回作の案を出してくれた方々、ありがとうございました!」

カネキ「学校についてはクールな僕のアフターストーリーということで考えてみたいと思います!」

カネキ「それでは始めましょう……僕と皆さんの熱い物語を!」

亜門「とうとうここまで……」

真戸「我々はグール捜査官……最後の一人になるまで戦うんだ、亜門君」

亜門「はい……」

亜門(俺は……あのグールの言葉が忘れられない。負けるとしても俺は――――)



アキラ「まさか我々まで駆り出されることになろうとは……」

滝澤「な、なあ……日本って戦争の時こんな感じで負けたよな!?」ガタガタ

アキラ「……そう、だな」

滝澤「なんだよ……いつもの屁理屈で否定しろよ! ふざけんなよ……こんな、」グス

アキラ「……、」

カネキ「……戦況は?」

アヤト「あらかた問題ねえよ。ただ有馬とその部隊だけは……」

カネキ「……僕が出るしかないか」

エト「私も行くね、ケン」

カネキ「……わかったよ」

カネキ「アヤト君……少しの間、ここ任せられる?」

アヤト「ああ……」

有馬「! 来たか……」

カネキ「有馬さん……あなたを倒せば全て終わります」

有馬「……そうだな。だがそれはこちらも同じだ」

カネキ「ええ……始めましょうか」

エト「ふふ……♥」

有馬「……」ガシャ

カネキ「……」ザッ



コンマ判定 ↓2

エンディングに影響あり

※ぞろ目で……?

有馬「……君は父のように強くはなれないよ」

カネキ「ぐっ……!」ガキンッ!

有馬「君には足りないものがある。君は何も悟っていない。実感していない悲しみを避けようと努力することは悪いことではないが……君は今、ひどい悪夢にうなされているだけだ。あるいは精神錯乱かもしれない」

カネキ「――――何を」

有馬「グールは人に勝利するだろう。だが、その時に君は思い知ることになる。勝者の浅ましい貪欲さを――――」ドサ

エト「はぁ~……ごちゃごちゃとうるさい」

有馬「……ここまでか」ジワァ

カネキ「有馬、さん……? 答えてください! 僕は何を思い知るんです! あなたは僕に何を伝えようとしたんですか!?」

有馬「……」ガクッ

カネキ「有馬ぁ! 答えろぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!」ガシッ!

エト(……)

亜門「な、有馬特等が!?」

滝澤「は、はい……隻眼の、王に!」

真戸「……亜門君。できる限りの人員とクインケを持ってここを脱出しなさい」

亜門「真戸さん、何を――――」

真戸「……我々はここで勝てない。だが、希望をつなぐ者がいればいずれチャンスが訪れる」

亜門「……、」

真戸「私はそれを君やアキラに託したい。……行きたまえ」

亜門「……わかり、ました。撤退! 撤退を開始しろ!!」

滝澤「……はい!」

亜門(クソ……俺は、俺は何て弱いんだ!)



アキラ「父よ……今までありがとう」

真戸「……行きなさい」

アキラ「……」ジワァ

真戸(微……仇を、とれなかった。だがいつか――――)

カネキ「……終わったね」

エト「うん、約束が果たされたんだよ」

カネキ(……トーカ。これで迎えに行けるよ)

タタラ「人間が何人か逃げ出したみたいだ。回収したクインケと死体が少し少ない。もっとも……個人的な復讐は終わったからもういいんだけどね」

カネキ「……わかりました。彼らはもうCCGじゃない。為政者に刃向う反乱軍です。……いいですよね?」

タタラ「ああ、そう伝えよう」

カネキ「あれ……エト?」キョロキョロ

トーカ「勝った……グールが、勝った!」

リゼ「はぁ~、これで遠慮せず食事できるわね♥」ノビー

芳村(カネキ君……本当に、)

カランカラン

トーカ「お前は……!」

エト「ふふふ……」

リゼ「あらあら……」

芳村「エト……」

エト「久しぶり、お父さん♥」

芳村「なぜここまで……」

エト「聞きたいことがあったから。一つはお父さんが所属していた組織について……あいつらは理想のために邪魔だからね」

芳村「……、」

エト「そしてもう一つはケンの父親について」

芳村「何のことかね?」

エト「とぼけないで……。親交があったってことはもうわかってる! ケンの父親は……今どこで何をしているの!?」

芳村「>>498

芳村「それはカネキ君本人に直接言いたい」

エト「ふーん……じゃあついてきて」

トーカ「待てよ! ……私もケンに話があるんだ。私もついていく」

エト「何言ってるの? あなたにそんな権限はないよ?」

トーカ「な、ふざけるな!」

エト「……女王の命令が聞けないならそれ相応の罰を与えるしかないね」

トーカ「ふざけるな! そんな横暴――――」

エト「まだ法も何も制定されていないこの体制では私こそ法そのものなんだよ……? それともここで死にたい?」

トーカ「くっ……!」

エト「じゃ、行こうか。お父さん」

芳村「……、」

カネキ「エト……今までどこに?」

エト「ちょっと、ね。それより後処理は大丈夫?」

カネキ「うん。今のところ問題ないよ。……趣味の読書がここでそれなりに役に立つなんてね」

エト「そっか、よかった。それはそうとケンに会わせたいグールがいるんだけど……」

カネキ「誰だい?」

芳村「カネキ君……」

カネキ「店長、どうして……?」

エト「まあケンもお父さんも座って」

カネキ「う、うん……」スッ

芳村「……」スッ

エト「えへへ……」ボスッ、スリスリ

カネキ「ちょ、エト……」

エト「まあまあ。それで……お父さん、ケンの父親の消息について話してくれるんだよね?」

カネキ「! それは……」

芳村「……>>505

私です

芳村「……私だ」

カネキ「は?」

エト「……?」

芳村「金木研の父親は、私だ」

カネキ「……冗談、ではないですよね」

芳村「……ああ、」

カネキ「……ですが有馬さんは僕の父を名乗る別のグールと戦ったと言っていました。……それはなぜですか」

芳村「>>508

組織の追っ手から金木を守る為

芳村「組織の追手から君を守るための身代わりだった」

カネキ「……っ」

芳村「だが君の母親は間違いなく君の母だ。それだけは……真実だ」

カネキ「そんなことが……お姉ちゃんは僕の腹違いの姉ってこと……?」

芳村「……そうだ」

エト「……」

カネキ「わかりました……いずれあなたにも協力してもらいます。今は……いつも通りあんていくを」

芳村「ああ……それと最後に一つ」

カネキ「なんですか?」

芳村「身代わりとなったグールは君たちに希望を託したんだ。グールが悲しまなくて済む世界の希望を……それだけだ」

カネキ「……、」

エト「まさか……そんな事が」

カネキ「どうして店長は二人の女性を……」

エト「私のことは見向きもしなかったくせに自分ばかり……!」

カネキ(……僕にはわかる。店長は選べなかった。片方しか愛せない。両方愛せない可能性すらあった状況でもなお、二つをとろうとした……。今の僕のように)チラ

エト「……」ギリ

カネキ(そしてお姉ちゃんのことも、僕のことも愛していた。……全部選ぼうとして結局何一つ守りきれなかったんだ。僕も……そうなってしまうのだろうか。二つの愛に引き裂かれてしまうのか……もしそうだとしたら僕は、何をすれば――――)

エト「ケン……?」

カネキ(有馬さん……あなたの言葉の意味が少しわかったような気がします。それでも僕は……全部を手元で守って見せる!)

エト「ケン……どこに行くの?」

カネキ「……トーカのところに」

エト「それは、できないよ」

カネキ「どうして?」

エト「いい、ケンはもう王なの。これから世界中でグールの反撃が始まる。その先頭に立つのはケンなんだよ?」

カネキ「それがトーカとどう関係があるの?」

エト「……もう本音を言うね。私だけを、愛してほしい。あの女はきっと枷になる。理想には邪魔な存在……でも私は違う。私はあなたを支える柱になれる! それに……」

カネキ「それに……?」

エト「あの女と私は……わかりあえない。きっとケンの邪魔になってしまう。だから片方だけを、私だけを選んでほしいの!」

カネキ(……僕は、二人とも選びたい。だからこそ、お姉ちゃんにかけるべき熱い言葉を……>>515さんに任せたい!!)

お姉ちゃん・・・ううん、エト・・・+↑

カネキ「お姉ちゃん…ううん、エト…僕は片方を捨てることで前に進むことはできない。そうしないために王になったんだ」

エト「……」

カネキ「それに……エトとトーカの片方がいないだけで……それはもう、理想なんかじゃない。僕は、妥協したくないんだ……だから――――」

エト「わかった、行っていいよ。ケン、私の一番の理想はね……ケンが、笑っていることだから」

カネキ「お姉ちゃん……ありがとう。行ってくるよ!」

エト「……」



コンマ判定↓2

エンディングに向けての最終判定

エト(そんなの……許せるわけがない)



カネキ「トーカ!」

トーカ「ケン……? ケン!」ダッ

カネキ「迎えに来たよ、トーカ……約束、守るから」ギュウ

トーカ「バカぁ……大馬鹿ぁ……絶対、絶対に離さないからなぁ!」

カネキ「うん……僕も、離さない。どんな事があっても……!」



カネキ(僕はエトとトーカの二人を妻として迎え入れた。世界各地で起こるグールの反乱にも支援を惜しまず、世界はやがてグールが支配するものとなっていった――――)

アキラ「……」

亜門「……」

カネキ「亜門さん……どうか降伏するといってください。そうすればあなたを特権階級の人間として迎え入れます。もちろんそちらの女性もです。そうでなければ……僕はあなたたちを反乱の首謀者として殺すしかない」

亜門「ふざけるな……俺に身を売れというのか!? 今まで死んでいった同胞たちはどうなる!? グールの元で家畜として生かされている人間は!! ……俺はお前たちを許さない。嘉納のように身を売るなど絶対にできない!!」

カネキ「ですが……そちらの女性は、あなたの――――」

アキラ「私も同じ考えだ。父を喰らったクズに垂れる頭はもっていない」

カネキ「……わかりました。三日後、あなたたちを処刑します」

亜門「それでいい……それで、」ボソッ

カネキ「――――亜門さん、あなたは」

亜門「……自分で始めたことだろう。やりきれ」

カネキ「っ……ありがとうございます、亜門さん」

カネキ(あなたとは……別の形で出会いたかったです)ポロポロ

カネキ(僕は全力で世の中のため、トーカやエトのために尽くした。……だけどどんな生き物にもやがて死は訪れる)


カネキ「エト……トーカ……」

エト「ここにいるよ、ケン!」

トーカ「頑張れ、必ず治るからな!」

カネキ「……君たちはそれぞれ一人ずつ男の子を生んだね。あとで二人の子にも伝えるけど……トーカの生んだ兄を次の当主とする。だけど、兄弟は力を合わせてこの世界を……守るようにするんだ」

トーカ「バカ……そんな事、言うな」ポロポロ

エト「ケン……お願いだから、」グス

カネキ「いいんだよ……大事なことは、僕の思いが受け継がれることなんだから」


カネキ(僕は二人を平等に愛し、その子も兄と弟のわけ隔てなく平等に愛した。……だからこそ、悲劇は起きてしまったのかもしれない。僕の死後、エトは弟を使ってトーカへ反乱を起こした。それは……ただ自分が僕を独占できなかった事に対する復讐だったのだろう)

トーカ「……きれいな花だね。名前は確か――――彼岸花」

カネキ「トーカ、どうしてここに……」

トーカ「ごめんね、ケン……約束、守れなかった。あの日、ケンは守ってくれたのに……エトに私は何度も、何度も呼びかけたのに……。私とケンの子ももうすぐ、ここに――――」

カネキ「いいんだよ、トーカ……。それにエトは僕との約束を守れなかった理由はわかるから……」

トーカ「え……?」

カネキ「エトはね……死んだ僕の言葉に意味を見いだせなかったんだよ。会えなかった十年があまりにも長すぎたんだろうね。僕が目の前にいる、近くにいてくれるってことが幸せすぎた。……僕がもっと早くあってあげるべきだったんだ。独占しなければ気が済まなかった。十年の穴を埋められなかった。全部……僕の責任だ」

トーカ「バカ……そうやって全部自分のせいにして……」

カネキ「でもねトーカ。これだけはそうであってほしいんだ。……僕が君と出会ってから、君は幸せだった。十年ぶりの再会を果たしたエトはそれから僕が死ぬまでは幸せだった。……どう、かな」

トーカ「ああ……幸せだったよ。アンタは、最高の夫だった。こんな、わがままな女を二人も……」

カネキ「そうか……ならよかった」

トーカ「……」

カネキ「疲れたろう、トーカ? 少し、眠りなよ」ニコ

トーカ「うん……」

エト「……ケン」

カネキ「エト。トーカはもう寝ちゃった。子供を抱きしめて……こんなに強く抱いたら苦しそうだなぁ」ハハハ

エト「私……間違えたのかな? ケンを独り占めできたらこんなことにはならなかったのかな?」

カネキ「そう、かもね。でもトーカと出会った時から僕の中に一人だけなんて選択肢はなかったんだ」

エト「……、」

カネキ「それに僕はエトを責めないよ。でも、一つだけ聞きたい。僕と出会えて……幸せだった?」

エト「うん……当たり前じゃん。私は……ケンと出会えたから――――」

カネキ「ならよかった。ほら、エトも疲れたろう? ここにきて眠りなよ。……僕も眠るよ。少し、疲れたから」

エト「……うん、」ス

カネキ(次に目覚めるときは……幸せな世界で、幸せなまま……終わろうか――――皆で、一緒に)ギュウ

カネキ母「ケン、逃げるのよ!」

カネキ「いやだ! お母さん、一緒じゃなきゃいやだよ!」

カネキ母「お母さんはもう走れないの……だから一人で逃げなさい!」

カネキ「う、うう……」ポロポロ

カネキ母「いい? ケン。あなたは希望なのよ。ここでわがまま言って死んではいけないの。悲しむグールや人がいるから。だから……生きなさい、いいわね?」

カネキ「わかった……お母さん――――バイバイ」ダッ

カネキ母「ええ、さようならケン――――」ニコッ

グシャ、グチャ・・・

カネキ「うわぁぁぁぁああああああああああああ!!」



カネキ(背負った運命も……今は忘れて、眠ろう。お休み――――母さん)


――――――――Fin

カネキ「はい、これにて完結となります! 皆さんお疲れ様でした!」

カネキ「今回はバッドとグッドの狭間位ですかね……。一人の夫としては成功したのでしょうが、王として、為政者としては失敗してしまうエンディングでした」

カネキ「今までより曖昧なエンディングにしようと思ったのですが……ちょっとバッドの印象が強いですね……」

カネキ「さて、次回作なんですが迷っているのでいっその事多数決で決めてもらいます!」



安価多数決 ↓1~7

1ショタカネキ√(シリアスになるかは微妙、コンマ次第)
2初代クールなカネキでハッピーエンド後の学校ストーリー(カネキが教師、シリアスはなし)

カネキ「2に決定したね。ここからはクールな僕が進めていくよ」

カネキ「と言ってももうやることはないんだけどね……」

カネキ「そうだね……一言あるとすれば、またクールな安価をよろしく頼む」

カネキ「それじゃあ皆、また明日会おう、お疲れ様でした。新スレは建てしだいここに貼っておくよ」

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