穂乃果「ゆめのなかと現実」 (82)

~閲覧前の注意~

1.ラブライブのSSです

2.残酷な表現、グロテスクな表現、不気味な表現が含まれています

3.携帯からの投稿が多くなります

4.完全不定期な投稿です


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422092694

穂乃果「今日のライブ疲れた〜」

ことり「人も沢山来たしねぇ」

海未「次のライブまでは、まだ3ヶ月ありますから急がないでも大丈夫ですね」

穂乃果「せっかく私たち3人なんだから久しぶりにあそこの喫茶店行かない?」

ことり「もう19時だし明日行こっか」

穂乃果「じゃあ決まりだね!」

海未「まあ休憩も必要ですからね、明日行きましょうか」

穂乃果「じゃあ明日はここで集合だね」

ことり「うん」

海未「わかりました」

次の日

穂乃果「おっ待たせー!」

海未「穂乃果が時間ぴったりに来るなんて珍しいですね」

穂乃果「そんなことないよ」

ことり「あはは.....それより早く行かない?喉乾いたよ」

海未「そうですね、行きましょうか」

穂乃果「じゃあ最後に着いた人の奢りだね!よーいドン!」

ことり「急に走ったら危ないよ〜」

海未「全く穂乃果は....」

穂乃果「早く早く!おいでよ!」

ことり「穂乃果ちゃん!危ない!」

海未「穂乃果!」

穂乃果「なn....」ドガン!

......................
..........................
..............................

穂乃果「う...うーん.....ん?」

穂乃果「あれ?私なんで家にいるんだろう...確か出かけたはず...」

穂乃果「まさか遅刻?!今さっきのは全部夢だったとか?!」

穂乃果「時間は今...朝の7時?」

穂乃果「やっぱり夢....だったのかな?」

穂乃果「とりあえず着替えないと...て、あれ?なんで制服なんだろう」

穂乃果「.... おかしい」

穂乃果「確か私は今さっき出かけたよね、その時は着替えてた筈だし... 」

穂乃果「なんで制服?いつ着替えた?」

穂乃果「だって昨日はライブだったから制服なんて着てないし、会場に行くまでは私服だったし」

穂乃果「やっぱり夢...かな」

穂乃果「着替えたいけどタンス開かないし...とりあえず一階に行くしかないか」ガチャ

穂乃果「え?ドアノブが...冷たい」

穂乃果「..... なんか急に怖くなってきたような」

穂乃果「廊下が...真っ暗だ」

穂乃果「こんなに暗かったっけ?」

穂乃果「ん?なんか廊下の奥が光ってる...なんだろ、あれ」

穂乃果「いってみるしかないよね」

ほのか....ほのか....

穂乃果「あれ?今誰かに呼ばれたような...気のせいかな」

穂乃果「今は光ってる場所にいってみよっと」

穂乃果「これは...懐中電灯?なんでこんな所に落ちてるんだろ」

穂乃果「まあこれさえあれば暗い場所も安心だね!...たぶん」

穂乃果「そうだ!雪穂の部屋に行こう!雪穂なら何か知ってるかも」

穂乃果「そうと決まれば行くのみ!ってあれ?雪穂の部屋がない」

穂乃果「なんでないの?!ここ私の家じゃない?そんなまさか...」

穂乃果「寒気がする...1回自室に戻ろう」

穂乃果「嘘...だよね...私の部屋ってこんなに散らかってたっけ?」

穂乃果「でも廊下にいる時は物音なんて一切聞こえなかったし...?!」

穂乃果「物音が聞こえなかった?外からも?リビングからも?」

穂乃果「やっぱりおかしい...お母さんはもう起きてるはずだし」

穂乃果「そうだ!窓から外を見れば...って窓がない」

穂乃果「ちょっと待って怖いよ、おかしいよ、絶対変だよ!」

穂乃果「痛っ...足に何か当たって... これは、本?私こんな本持ってたっけ?」

穂乃果「.....読んで1回落ち着こう」

穂乃果「どれどれ、『事故の記録、その1』?私こんな本絶対持ってなかったよね」

穂乃果「そうだ、読まないと」

×月×日 事故の記録
昨日、音ノ木坂通りの交差点で事故がありました、名前はーーーーーさん、音ノ木坂学院に通っている二年生で....

穂乃果「あ、こっから先は真っ黒で読めないや」

穂乃果「私と同い年の子が交通事故か.... なんだか悲しいなぁ」

穂乃果「でもなんで日付書いてないんだろう、事故の記録なら書いてあるはずなのに」

穂乃果「この本は持って行こうかな...スクールバックに入れて行こう」

穂乃果「とりあえずリビングに行かないと、もう喉乾いたよ」

ゆめにっき

夢日記?

>>14 >>16 やっぱりわかりましたかwこのssを書こうと思ったきっかけですwまあ内容は丸々変えているのですが

穂乃果「ここリビングだよね...こんなに暗かったっけ?」

穂乃果「とりあえず懐中電灯つければ問題なしかな」

穂乃果「ええっと確か冷蔵庫はこっちに...あった!」

穂乃果「電源切れてるのかな...すごいぬるいような...」

穂乃果「まあ飲まないよりかはマシだよね...」

穂乃果「でもぬるいスポーツドリンクってやっぱり微妙だな」

ガン!

穂乃果「ひゃ?!な、何?何か落ちた様な音が...まさか二階から?」

穂乃果「...行くしかないよね」

ギシ......ギシ......

穂乃果「ここの階段の音なんか怖いなぁ...今さっき降りた時はならなかったのに」

穂乃果「あれ?私の部屋の電気が点いてる...消したはずなのに」

穂乃果「...怖い、けど行くしかない!」

ガチャ

穂乃果「誰!?穂乃果の部屋に勝手に入る人は!」

猫「にゃ?」

穂乃果「....え?猫?」

猫「....にゃ!にゃにゃ!」

穂乃果「全身オレンジ色の毛の猫か...珍しい種類なのかな?」

猫「にゃー」

穂乃果「しかも人懐っこい...可愛い」

猫「にゃ」

穂乃果「一緒に来る?」

猫「にゃー!」

穂乃果「じゃあおいで」

猫「にゃー!」

穂乃果「え、バックの中に入るの?狭くない?窮屈だよ?」

猫「にゃ」

穂乃果「うーん....まあいっか」

猫「にゃーん」

穂乃果「はぁ....困ったなぁ」

穂乃果「本当にここはどこなんだろう」

穂乃果「まあ考えてても仕方ないよね、うん。今は外に出よう!」

猫「にゃー!」

穂乃果「そういえばこの猫ちゃんはどうやって電気つけたんだろ?」

穂乃果「玄関のドアはやけに大きいなぁ、何か関係あるのかな?」

猫「にゃ?」

穂乃果「とりあえずドアを開けないと」

ガガガガガ

穂乃果「か、硬い...どうやって閉めたらこんなに硬く閉まるんだろ...!」

ガッタン

穂乃果「ふぅ、やっと開いた... 以外と力必要だよね」

猫「にゃー!」タタタタ

穂乃果「え?ちょっと?どこ行くのー?」

穂乃果「いっちゃった...また独りぼっちか...寂しいなぁ」

穂乃果「あ、これって...」

穂乃果「あの本だよね...なんでまた落ちてるんだろう?」

穂乃果「とりあえずまた読んでみようかな、題名は『事故の記録、その2』か」

×月×日 事故の記録2
その子の周りには友達と思われる2人がいたそうです、名前はーーーーさん、ーーーーさん....

穂乃果「また途中から真っ黒だ、やっぱり名前も日付も書いてない...気になるし全部集めようかな」

穂乃果「そうだ!猫ちゃんを追いかけないと!確か右に曲がったよね」

穂乃果「あれ?神社ってこんなに近かったっけ?右に曲がっただけなのに」

穂乃果「ん?あれは人影?かな?」

穂乃果「わからないけど行くしかない!行けば何かわかるはず!」

穂乃果「でも階段走るのは疲れるから歩いて行こっと」

ポツ.....ポツ.....

穂乃果「え?雨?」

ポツ.....ポツ.....ポツ.....ポツ.....

穂乃果「仕方ない、走って行くかないないよね、濡れたくないし」

穂乃果「はぁ...雨はやっぱり嫌いだなぁ」

穂乃果「はぁ、はぁ....神社到着!」

穂乃果「雨が沢山降る前になんとか来れたよ...やっぱり階段は走って登る場所じゃないね」

??「そこに誰かおるの?」

猫「にゃーん!」

穂乃果「あ、猫ちゃん!」

??「ん?お客さん?」

穂乃果「あ、えっと、お邪魔してます」

??「ええんよ、私も独りぼっちだったからね」

穂乃果「あれ...どっかで見た事ある人...だけど名前が思い出せない」

??「ふふ、不思議な人やな」

猫「にゃー」

??「ね、名前は?」

穂乃果「私...ですか?」

??「そうや、それ以外に誰がいる?」

穂乃果「それもそうだよね、私の名前は穂乃果、高坂穂乃果」

??「ふふ、不思議な名前やな」

穂乃果「不思議?」

??「そう、不思議。私は名前がないんよ、生まれた...いや、誕生した時からずっと」

穂乃果「そう...なんですか」

??「名前の一つ一つにはしっかり意味がある、それに人生を送ってる間はずっと付いてくる、だから名前は大切なんよ?」

穂乃果「...はい」

穂乃果「あ、そうだ」

??「どしたん?」

穂乃果「私が名前付けてあげよっか?」

??「いいの?ウチに名前をくれるの?」

穂乃果「うん、じゃあ今日からあなたの名前は『希』に決定!」

希「意味は?」

穂乃果「どこか不思議で、でも優しくて、希望に満ち溢れてるから...『希』」

希「そっか...ありがとう、この名前はずっと大切にするよ」

穂乃果「うん」

希「穂乃果ちゃん?だっけ、神様より大切な人とかいる?」

穂乃果「沢山いるよ」

希「そっか...良い事やな」

穂乃果「それも数え切れないくらいにね」

希「たぶん穂乃果ちゃんはこれから辛い事や悲しい事が身近に起こる」

希「でもそんな時は大切な人を思い出して、そうすればきっと切り抜けられる」

穂乃果「なんだろ、だんだん眠く...」

希「だから、頑張って」

穂乃果「う...ん....」

....................
........................
............................

穂乃果「うぅん...ん?」

穂乃果「あれ?もしかして私寝ちゃった?」

猫「にゃー」

穂乃果「猫ちゃんはいる...あ、希ちゃんは?」

猫「にゃ?」

穂乃果「....いなくなっちゃった」

猫「にゃー」

穂乃果「でもここは神社だよね、どこいっちゃったんだろ」

穂乃果「あ、雨やんでる!」

穂乃果「家に戻ろっか」

猫「にゃー!」

穂乃果「じゃあまたね、希ちゃん」

穂乃果「あれ?今神社の階段を降りたんだよね...なんで家じゃなくて歩道橋があるんだろう?」

猫「にゃ!」

穂乃果「とりあえず登ってみよっかな」

猫「にゃー!」

穂乃果「さっきから元気だね、羨ましいよ.....はぁ」

穂乃果「あ、あと5段...到着!ふぅ、疲れた」

穂乃果「この歩道橋高いなぁ、落ちたらひとたまりもないだろうな」

猫「やっとここまで来たにゃ」

穂乃果「え?」

穂乃果「誰かいるの?」

猫「違うよ、私だよ」

穂乃果「え?猫が...喋ってる?」

猫「そう、ここなら喋れるんだよ」

穂乃果「...意味がわからないけど、猫が喋れるなんて夢みてるみたい」

猫「その通り、夢をみてるんだにゃ」

穂乃果「え?夢?」

猫「そう、長く苦しい夢をね」

穂乃果「言ってる意味が全く理解できないんだけど」

猫「なら私が代わりに説明するよ」

穂乃果「説明できるんだ...宜しくね、猫ちゃん」

凛「猫じゃないにゃ、凛にゃ」

凛「まず始めに、夢をみてる理由はわかる?わからない?」

穂乃果「...わからない、気づいたら自分の部屋で寝てたから」

凛「そっか、じゃあ最後に何をしてたかわかる?」

穂乃果「わからない、思い出せない」

凛「...じゃあもう一つ、ここから出たい?」

穂乃果「出たい、またみんなに会いたい」

凛「みんなって誰かわかる?」

穂乃果「希ちゃんと...あれ?誰だか思い出せない、知ってるはずなのに」

凛「やっぱりそうか....」

凛「なんで思い出せないかわかる?」

穂乃果「そんなこと聞かれても...」

凛「思い出せないのはあなた自身が拒絶してるから」

穂乃果「なにを言ってるの?」

凛「また迷惑かけたくない、また私の所為でみんなに迷惑をかけてしまう、そう思ってるから」

穂乃果「なに、なんなの?何が言いたいの?」

凛「あなたはまた夢の中に逃げる、より深い所へ、また逃げる」

穂乃果「やめて」

凛「逃げてるだけじゃ、拒絶するだけじゃ何も変わらないよ」

穂乃果「やめて!やめてよ!」

凛「この名前が誰かわかる?ーーーーとーーーー、聞こえる?」

穂乃果「聞こえないよ、聞きたくないよ!」

凛「やっぱり拒絶してる、あなたが認めない限り夢から出る事はできないよ?いいの?」

穂乃果「もういい!話かけないで!あなたの話なんか聞きたくないよ!」タタタタ

凛「そこの階段は下りない方がいいよ、また深くなるから」

穂乃果「知らない、知らない!」

ガドン!

穂乃果「え、階段が崩れて....!」

ドゴン!

凛「あーあ、潰れちゃった、また深くなる、出られなくなる」

凛「次は誰と会うんだろうね」

..............
..................
.......................

穂乃果「うぅ...ん...?」

穂乃果「あれ...私は階段を下りて
、そのあと階段が崩れて...」

穂乃果「そうだ、確か猫が、私は潰れたって...」

穂乃果「うっ...ごほっごほ.... なんで生きてるんだろ...」

穂乃果「あ、これって...あの本だ...」

穂乃果「『事故の記録、その3』か...どれくらい続くんだろう」

×月×日 事故の記録3
また、ーーーーーさんは、スクールアイドルグループで有名な、ーーに所属している子で、リーダーとしてよくセンターで....

穂乃果「スクールアイドルの子か...なんか私と境遇が似てるような...気のせいかな?」

穂乃果「そういえば、ここはどこなんだろ、また見たことない場所...」

穂乃果「壁も床も天井も真っ黒」

穂乃果「しかも薄暗くて嫌な感じだなぁ」

穂乃果「あ、そうだ!バック!バックはどこ?!」

穂乃果「あ、ガレキの下か...」

穂乃果「仕方ないよね、懐中電灯なしで行くしかないか」

穂乃果「うーん、前が見づらいな」

ドン!

?「きゃ!」

穂乃果「うわ!」

?「だ、大丈夫ですか?」

穂乃果「あ、大丈夫です...」

?「えっと...ごめんなさい」

穂乃果「謝らないで大丈夫だよ」

?「そうですか... 」

穂乃果「あなたの方こそ大丈夫?」

?「私は大丈夫...です...」

穂乃果「なら良かった...」

?「あの、お名前は?」

穂乃果「え?私?」

?「はい」

穂乃果「私は穂乃果だよ!」

花陽「私は花陽と言います」

穂乃果「あ...また聞いた事ある名前」

花陽「え?私を知ってるんですか?」

穂乃果「うん、名前は聞いた事あるんだけど、どこで聞いたかわからないんだ」

花陽「そうなんですか...」

穂乃果「それより花陽ちゃん?だっけ」

花陽「は、はい」

穂乃果「どうしてここに?」

花陽「それが、気づいたらここにいて... 」

穂乃果「そうなんだ...私と似てるね」

花陽「穂乃果さんも私と同じなんですか?」

穂乃果「まあ...そんな所かな」

花陽「あ、あの!」

穂乃果「何?」

花陽「もし宜しければ出口探すの手伝いましょうか?」

穂乃果「え?いいの?」

花陽「目的も同じだし...」

穂乃果「じゃあ宜しくね!」

花陽「は、はい!」

穂乃果「歩いても歩いても景色が変わらない...」

花陽「なんか...怖いですね」

穂乃果「怖いというより薄気味悪いような」

花陽「こんな事言いたくないんですが...出口がなかったり...それでそのまま」

穂乃果「不吉な事言わないでよ!」

花陽「ご、ごめんなさい!」

穂乃果「あ、ごめん...ちょっと強く怒鳴っちゃったね」

花陽「大丈夫です、悪いのは私ですから」

タ....タ....タ....タ....

穂乃果「ね、ねぇ花陽ちゃん」

花陽「なんですか?」

穂乃果「なんか足音が聞こえるんだけど...花陽ちゃんは?」

花陽「...私も聞こえます...」

穂乃果「花陽ちゃん、走れる?」

花陽「は、はい」

穂乃果「なら走ろう!」

花陽「は、はい!」

穂乃果「はぁ...はぁ...疲れたぁ」

花陽「はい...急に走ると疲れますね」

穂乃果「なんか暗いのも少し慣れた気がするよ」

花陽「私もです」

ダン!

穂乃果「ひゃ!?」

花陽「ふひ!?」

穂乃果「なに...これ...血?」

花陽「壁に...血文字?」

まだ迷ってるの?

穂乃果「迷ってる?」

花陽「...」

穂乃果「何がだろう」

迷ってたらここから出られないよ?

穂乃果「何が言いたいの?」

早く自覚しなよ

穂乃果「血文字の癖に生意気だなぁ」

花陽「...」

ねぇ、心配かけたくないでしょう?」

穂乃果「心配?なんの?」

花陽「...」

穂乃果「血文字が消えた..」

花陽「...穂乃果さん」

穂乃果「なに?」

花陽「ごめんなさい」

穂乃果「何が?」

花陽「実は私嘘をついていたんです」

穂乃果「嘘?」

花陽「はい」

花陽「本当は迷ってなんかないんです」

花陽「私は穂乃果さんの意思から生まれたシャドウ、偽りです」

穂乃果「え?意味がわからない」

花陽「穂乃果さんの迷い、その意思から生まれたのが私です」

穂乃果「は?え?私から生まれた?」

花陽「私はこの『出口のない迷路』の出方を知っています」

花陽「それは穂乃果さん、あなたが迷いを認め、克服することにあります」

穂乃果「うっ...頭が痛い...」

花陽「あなたは未だに逃げている、自分に何があったか知っているのに」

花陽「また皆に心配をかけたくない、心配をかけさせるくらいなら、このままの方が楽...そう思っているんです」

穂乃果「ち、違う...思ってない!」

花陽「所々思い出せない事がありますよね、それはあなたの脳が認めるのを拒絶、拒否しているから」

穂乃果「うるさい...うるさいよ!」

花陽「辛いかも知れませんが、これしかないようですね」

花陽「あなたはあの日、ーーに...」

穂乃果「あああああぁぁぁぁぁ!」パタン

花陽「気絶...精神的ショック...また逃げるのですか」

...................
........................
.............................

穂乃果「ぐっ...ごほっごほ...」

穂乃果「あれ?また景色が変わってる」

穂乃果「此処は...学校の正門前?」

穂乃果「出られたの...かな」

穂乃果「私は一体何を認めればいいんだろ...意味がわからない」

コトン!

穂乃果「何か落ちてきた」

穂乃果「あ、この本って」

穂乃果「やっぱり『事故の記録、その4』だ...どれくらい続くんだろ」

×月×日 事故の記録4
その子の友達は、「心配だ、早く目を覚ましてほしい」などと言っていました、また、他の学年の小泉花陽さんは...

穂乃果「花陽?...あ、小泉花陽!私はやっぱり知ってたんだ!花陽ちゃんの事」

穂乃果「なんで思い出せなかったんだろう...なんで...」

穂乃果「ううん、悩んでても仕方ない、先に進もう、そうすればきっと全部わかるはず」

穂乃果「ん?下駄箱前に誰かいる...」

穂乃果「あの人ってまさか...」

雪穂「あれ?お姉ちゃん?どうしたの?」

穂乃果「雪穂?雪穂なの?」

雪穂「当たり前じゃん!」

穂乃果「良かった...よかったよ!」

雪穂「なんで泣くのさ」

穂乃果「だって、だって!」

雪穂「まあいいよ、最初から話してみなよ、少しは気が晴れるよ」

雪穂「なるほど...辛かったよね」

穂乃果「うん...」

雪穂「でも大丈夫、私がついてるから」

穂乃果「ありがとう、雪穂」

雪穂「いいっていいって、それよりさ、早く行こうよ何かわかるかもよ?」

穂乃果「そうだね」

雪穂「でも忘れないでね、これは夢だって事。きっと意味があるから」

穂乃果「うん、忘れない」

穂乃果「まずは一階から探索しないと」

雪穂「そうかな?私は上から調べる派だけどなぁ、楽しそうだし」

穂乃果「いいの!まずは一階から!」

雪穂「はいはい、これじゃどっちが姉だかわからないねぇ」

穂乃果「あ」

雪穂「ん?どうかしたの?」

穂乃果「紙切れだ」

雪穂「なんの紙切れだろ?」

誰かの書記.1
穂乃果ちゃんはいつになったら目が覚めるの?私は悲しくて仕方ないよ。私をμ'sに入れてくれたのは穂乃果ちゃんなんだよ?だから早く目を覚ましてね
小泉花陽より

穂乃果「μ's...今まで忘れてた」

雪穂「忘れてた?!」

穂乃果「これは花陽ちゃんからの手紙だよね...持って行こう」

雪穂「お姉ちゃんがμ'sを忘れるってかなり大変だと思うんだけど...」

雪穂「ここは?」

穂乃果「一年生の教室だよ」

雪穂「1クラスしかないんだ」

穂乃果「うん」

雪穂「ねぇお姉ちゃん」

穂乃果「なに?」

雪穂「あの人って」

穂乃果「あ...」

穂乃果「凛...ちゃん?」

凛「にゃ?あ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「猫の姿じゃない...?」

凛「凛は猫じゃなくて人間だよ!」

雪穂「お姉ちゃん...」

穂乃果「あはは...」

凛「でも穂乃果ちゃんはどうしてここにいるの?ここは一年生の教室だよ?」

穂乃果「訳ありでね」

雪穂「元気な人...」

凛「あ、そうだ!後で凛の机調べといてね!」

穂乃果「え?なんで」

凛「いいからいいから」

凛「じゃあまた後で会おうね!」

穂乃果「え?ちょっと?どこ行くの〜」

穂乃果「行っちゃった...」

雪穂「足速いね」

穂乃果「まあ一年生でトップだからね」

雪穂「とりあえず机調べよっか」

穂乃果「そうだね」

穂乃果「ん?中になにか入ってる」

雪穂「何が入ってるの?」

穂乃果「手紙?」

一年生の書記.2
穂乃果ちゃんはいつになったら起きるの?凛は寂しいよ、また元気な穂乃果ちゃんが見たい、早く目を覚まして!凛はずっと応援してるからね
星空凛より

雪穂「好かれてるねぇ」

穂乃果「あはは...まあ嫌われるよりかは全然いいよ、うん」

雪穂「泣いてるの?」

穂乃果「ひぇ?泣いてないよ」

雪穂「目、涙出てる、泣いてるよ?」

穂乃果「...うん、なんだか涙が出てきて...でも嬉しいんだ」

雪穂「そっか」

雪穂「とりあえず次行こっか、じゃないと何も解決しないよ」

穂乃果「ちょっと待って」

雪穂「何?」

穂乃果「雪穂は何にも知らないの?」

雪穂「何も知らないよ」

穂乃果「本当に?」

雪穂「本当だよ」

穂乃果「そっか...じゃあ次行こう!」

雪穂「うん」

穂乃果「あれ?」

雪穂「どうかした?」

穂乃果「今階段登ったよね?」

雪穂「うん」

穂乃果「今さっきは一階だったよね」

雪穂「そうだよ?」

穂乃果「ここ三階なんだけど ...」

雪穂「あ、本当だ」

穂乃果「二階には行けないのかな?」

雪穂「わからない...」

穂乃果「うーん...まあ三階から探索してみよっかな」

〜〜♪〜〜♪

穂乃果「何か聞こえる...」

雪穂「歌かな?」

穂乃果「たぶん歌だと思う」

雪穂「方向はわかる?」

穂乃果「音楽室の方から聞こえる」

雪穂「行ってみる?」

穂乃果「うん、行ってみるよ」

雪穂「ねぇ、この歌聞いたことある気がするんだけど」

穂乃果「うん、私も知ってる、『愛してるばんざーい!』だね」

雪穂「じゃあやっぱり」

穂乃果「うん」

穂乃果「やっぱり音楽室からだった」

穂乃果「ね?私の言った通りでしょ?」

穂乃果「あれ、雪穂がいない...」

穂乃果「...はぁ、また独りか...」

穂乃果「とりあえず入ってみよう」

ガラガラガラ

穂乃果「あ」

真姫「やっと来たわね」

凛「遅いにゃー」

花陽「まあまあ、マイペースが大事だから、ね?」

穂乃果「凛ちゃんと花陽ちゃんと真姫ちゃん?だよね?」

凛「そうだよ!」

真姫「あら?私はまだ穂乃果と会ってないんだけど何で知ってるの?」

花陽「た、確かに」

穂乃果「本当だ、何で私は名前を知ってるんだろ?」

真姫「まあ順調に回復してる証拠ね」

穂乃果「回復?」

真姫「そう、回復よ」

真姫「あなたは後少しで完治して目が覚めるのよ、夢から出るの」

穂乃果「そう、なんだ」

真姫「そ、まあ頑張って、私からはあんまり言えないから」

穂乃果「ちょ、ちょっと?どこ行くの?」

真姫「次は『現実』で会いましょ」

穂乃果「行っちゃった...」

穂乃果「ピアノの上に何かある...これは本と手紙?」

×月×日 事故の記録 終
今現在は良い回復の方向にあり、あと3日もすれば完治するそうです。また、眠っていた日数は...

一年生の書記.3
もう随分たったわね、でも大丈夫、私はこれでも医者の娘だもの。あなたがどんな状態になったって治してみせるわ、だから待ってて
西木野真姫より

穂乃果「事故の記録は終わりか...これって私なのかな...いや、目が覚めればわかるんだ、頑張ろう!」

穂乃果「ここは三年生の教室かぁ...」

絵里「あら?誰かいるの?」

穂乃果「え、絵里ちゃん?」

絵里「あら、私の名前知ってるのね」

穂乃果「うん、今は普通に思い出せるんだ」

絵里「そう...穂乃果は随分長く寝てるわね」

穂乃果「あはは...よくわからないけど長い事眠ってるらしいね」

絵里「ええ、長いわよ」

絵里「そうだ!」

穂乃果「え?なに?」

絵里「あなたにはこれを渡さないとね」

穂乃果「それって...」

絵里「そのとうり、手紙よ」

絵里「後で読んでね、私は行かないといけないから」

穂乃果「どこ行くの?」

絵里「生徒会室よ」

穂乃果「なるほどー」

絵里「じゃあ、また会えたら会いましょう」

穂乃果「うん!」

三年生の手記.1
穂乃果、あなたがいないだけで周りは結構変わるのね...みんな穂乃果が心配で練習に集中出来ないらしいわ、私も早く元気なあなたを見たい、だからお大事にね
綾瀬絵里より

穂乃果「そっか...みんな同じなのか」

穂乃果「私も早く本当の皆に会いたいな」

穂乃果「そうだ、生徒会室に行こう、そしたらまた誰かに会えるはず」

ガチャ

穂乃果「失礼します」

希「ん?穂乃果ちゃん?」

穂乃果「希ちゃん!」

希「だいぶ元気になったやん」

穂乃果「おかげさまでね」

穂乃果「ところで絵里ちゃん見なかった?こっちに来たはずなんだけど」

希「来てないよ?」

穂乃果「おっかしいなぁ」

穂乃果「どこ行ったかわかる?」

希「ん〜また部室じゃないかな?」

穂乃果「部室?」

希「最近よく部室に行ってたから今日も行ってるはずや」

穂乃果「わかった!」

希「ちょいまち」

穂乃果「なに?」

希「はい、これ」

穂乃果「あ、手紙だ」

希「暇な時に読めばいいよ」

三年生の手記.2
穂乃果ちゃんはこんな事じゃ挫けない、終わらないってウチは信じてる。ウチの知ってる穂乃果ちゃんはすごく強いから。早く元気になってね
東條 希より

穂乃果「うん、私は挫けないよ」

穂乃果「次はにこちゃんだよね、流れ的に考えると」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月08日 (日) 03:39:58   ID: x8mYT_ir

続きまってる!

2 :  SS好きの774さん   2015年02月08日 (日) 08:13:52   ID: 0yg7ucSC

はよ書け

3 :  SS好きの774さん   2015年02月18日 (水) 23:33:00   ID: 6zT5gjjs

終わらせないなら書くな

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