大井「作戦が悪いのよ」 (134)

提督「なんだと?」

大井「作戦が悪いと言ったの」

提督「そんなはずないだろう。俺の作戦は完璧なはずだ」

大井「いいから作戦を変えなさい!」

提督「駄目だ!」



球磨「あの二人何してるクマ?」

北上「ドラクエやってるらしいよ」



提督「ってああー!負けたー!」

大井「だから作戦を変えろって言ったじゃない!」



艦これのSSです。超短いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421744465

提督「い、いや男ならガンガン一択だろうが!」

大井「そんな事言ってるからいつまで経っても進まないんでしょ!」

提督「ぐぬぬ・・・」

大井「別に常にガンガンいく必要ないでしょ。たまにいのちだいじにしなさいよ」

提督「そんな逃げ腰でいいわけないだろ!」

大井「逃げ腰とかそういうのじゃなくて!」



北上「仲いいねえ二人とも」

提督・大井「よくない!」

球磨「どの口がそんな事言うクマ」

大井「大体なんでゲームではそんなに強気なのよ」

提督「どういう意味だ」

大井「私達が任務で出てるときも、こっちがいけるって言っても撤退しろっていうじゃない」

提督「被害が大きかったら撤退するのが普通だろ」

大井「おかしいでしょ!ゲームだったらガンガンいく流れなのに!」

提督「ゲームと一緒にすんな!」

大井「はあ!?」

提督「お前無理にそんなことして轟沈でもしたらどうすんだ!俺は嫌だぞ、お前がいなくなるのだけは!」

大井「え」

提督「・・・あ」



北上「ひゅー」

球磨「熱い男クマ」

提督「い、いやあの、お前だけに限らずだからな?俺は轟沈報告なんて聞きたくないし・・・」

大井「・・・」

提督「・・・大井さん?あのう」

大井「・・・帰る」クルッ

提督「あ、はい」

スタスタ バタン

提督「・・・どうしよう?」

北上「さあ?」

球磨「球磨達にできる事は何もないクマ」

北上「でも大井っちかわいかったねえ。顔真っ赤にしてさ」クスクス

球磨「それは同意クマ。すごいニヤニヤしてたクマ」

提督「マジか、俺もその顔見たかったなあ」

北上「そんな事言ってる余裕あるなら告白しなよ」

球磨「全くだクマ」

提督「・・・」



多摩「・・・どうしたにゃ?」

木曽「顔真っ赤だが、熱でもあるのか?」

大井「なんでもない・・・」



おわり

大井の台詞からふと浮かんだ情景を勢いで書いた。ありがとうございました

ええ・・・ただでさえ一発ネタだったのにこれ以上どうしろというのか

とりあえずこの後の事をちょっと書きます

提督「うーん・・・」

多摩「何考えてるにゃ?」

提督「ん、多摩と・・・木曽もか。どうした?」

木曽「いや、大井姉がすごい顔赤くして帰ってきたから」

多摩「原因は提督にあるんじゃないかってことになったにゃ」

提督「何で原因は俺にあると判断したんだよ。まあそうだけど」

木曽「やっぱりな。何したんだ?」

提督「・・・お前が沈むのだけは嫌だって感じの事を言っちゃって」

多摩「おおう」

木曽「何か遠まわしな告白っぽいな」

提督「勢いでちょっと・・・」

木曽「いいじゃないか、そのまま告白しちまえば」

多摩「そうにゃ。大井も受けてくれるはずにゃ」

提督「し、しかしな。俺は提督であいつは艦娘だから」

木曽「おいおい、俺達は兵器であると同時に女なんだぞ?」

提督「う、うーん・・・でもさあ」

多摩「いーから告白しなさい!勢いでも自分の気持ちが出たんだから!」

提督「は、はい!」

多摩「今ならまだ部屋にいるはずだから。頑張って」

提督「・・・ああ。俺も男だ。覚悟決めるぜ!」ダッ

木曽「多摩姉が語尾をつけないだと・・・」

多摩「今の台詞に『にゃ』をつけてみるといいにゃ。しまらないにゃ」

木曽「・・・まあ、確かに」

大井「はあ・・・」

北上「大井っち、大丈夫?」

大井「わ!き、北上さん」

球磨「球磨ねーちゃんもいるクマ」

北上「大井っちの様子を見に来たんだよ」

大井「・・・本音は?」

球磨「顔真っ赤でにやにやしてた大井がかわいくてついついちょっかいかけに来ちゃったクマ」

大井「だと思ったわ!うわああん!」

北上「あっはっは」

大井「笑い事じゃないわよ!」

北上「実際提督のこと大好きだもんねえ大井っちは。冗談交じりでも『愛してます』って言っちゃうくらい」

大井「いつ聞いてたの!?」

球磨「そんなこと言ってたクマ?」

北上「偶然執務室の前通りかかったとき聞いちゃった。えへ」

大井「死にたい・・・」

球磨「まあまあ。あの様子だと提督も大井のこと好きみたいだし、結果オーライクマ」

大井「何がオーライなのよ!」

バァン!

北上「わ!?」

提督「大井はいるか!」

球磨「な、何かすごい鬼気迫る表情クマね・・・ほら、大井」

大井「こんな顔で出ろっての!?鬼!?」ガバッ

北上「鬼ってか熊だよね」ドヤァ

球磨「うまい事言ったみたいな顔すんなクマ」

球磨「大井が布団の中に隠れちゃったから、球磨たちは外に出てるクマ。後は二人でどうぞクマ」

北上「あたしも・・・ですよね、はい」

ガチャ バタン

提督「・・・大井、出てきてくれないか」

大井「・・・」

バサッ

大井「で、何ですか?出来れば早く終わらせてほしいんですけど」ソッポムキ

提督「・・・俺はな。ゲームはガンガンいくんだ。なぜならそれが男らしいと思うからだ」

大井「・・・え?なんで急にそんなことを」

提督「でも現実ではそんな風にはしない。なぜかって怖いからだ」

提督「すぐ撤退させるのもそう。誰かを失うっていうのが怖いから」

大井「・・・」

提督「でもな。たまにはガンガンいかなきゃいけないときがある。そうしないと届かないもの・・・言葉もあると思う」

提督「そして伝えるのはきっと今なんだ。だから聞いてほしい」

大井「・・・はい」



提督「大井、好きだ!俺と一緒にいてくれ!」

大井「・・・駄目ね」

提督「え?」

大井「そんな勢いまかせなのは駄目。ガンガン来るだけじゃ、ね」

提督「ええー・・・マジか」

大井「でも」ギュッ

提督「!?おおおおお大井さん!?なんで抱きついて」

大井「そのストレートなところだけは認めてあげる」

大井「ちゃんとムードもあれば最高だったけど・・・」



大井「ありがとう。私も提督のこと、好きですよ」



バァン!

提督・大井「!?」

球磨「おめでとうクマー!」

北上「よかったね大井っち。幸せになってね」

多摩「提督もたまにはいいとこみせるにゃ」

木曽「俺なんか泣きそうだよ・・・」グスッ

球磨「お前いつからそんな性格になったクマ」

提督「・・・お、お前らまさか、そこで聞いてたりとか」

多摩「ガンガンいっちゃう提督、かっこよかったにゃ」

木曽「」ウンウン

北上「まあね。不器用だけど一生懸命っていうの?そういうのが伝わってきてよかったよ」

大井「・・・」スッ

提督「ん、大井?どうし・・・!?」

提督(なんかすごいオーラがでとる)

大井「・・・みんな?」ゴゴゴ

球磨・多摩・北上・木曽「!?」

大井「魚雷、撃ちますよ?」ニコッ



その後、出撃もなかったのに球磨型の四人がドック行きすることになった



おわり

なんとなくこれじゃない感漂う大井になっちゃったけど勢い任せなので仕方ないと思う。ありがとうございました

こっから本番とかマジで何書けばいいんだ・・・!頭まわればもうちょっと書くけどあんまり期待しないほうがいいです

ネタも浮かばないしR-18な感じのは書いたことないんで、なんかネタがあれば書いてもらえれば考えてみます。夜戦とかは書かないよ!書けないよ!

シリアスっぽいものは書いたことなかったので、試しに考えて書いてみます。他にネタあれば終わってから考えます

ちなみに木曽じゃなくて木曾な

シリアスな話書いてたらバッドエンドな感じになってしまった・・・でも書いた以上投下します。バッドエンド嫌いな人は、これ投下し終わったら大井っちのおおいなる惚気話書くのでそっちを読んでください

>>35 うわあああ漢字間違えてたああああ!すいません・・・

あの事件(?)から何日か後



提督「ん、出撃任務が来てるな」

北上「どれどれ?」

提督「・・・サーモン海域のようだな。何故こんな場所に?」

球磨「あの周辺は補給艦がうろうろしてるだけじゃなかったクマ?」

提督「それとその護衛艦がな。その補給艦の動きが活発になっているのかもしれないな」

提督「よし、大井。北上、蒼龍、飛龍、それと金剛、比叡をつれて向かってくれ」

大井「わかりました。さ、いきましょう、北上さん」

北上「はいよー。じゃあ行ってくるね」

提督「補給艦と護衛だけだとは思うが、気をつけてな」

多摩「多摩たちはお留守番かにゃ」

提督「すまんな。今日はのんびりしててくれ」

木曾「しょうがないな。天龍と演習でもしてくるかな」

球磨「じゃあ球磨ねーちゃんが審判してやるクマ」

木曾「ええ・・・球磨姉の審判だと天龍ひいきするからなあ」

球磨「失礼なクマ。そんな事しないクマ。公平なジャッジだクマ」

木曾「わ、わかったよ・・・じゃあちょっとやってくる」

提督「おう」

多摩「たーまは、こたつで、丸くなる・・・にゃ」

提督「部屋に戻ってこたつ入れよ・・・」

サーモン海域



金剛「ンー、何かおかしくないですカネー?」

北上「何が?」

蒼龍「なんか、いつもより深海棲艦が少ないような気がするよね、飛龍?」

飛龍「うん。任務も出るくらいなのにね、おかしいと思う」

比叡「そういわれてみればそうですね。というか、補給艦も見当たらないくらいだし」

大井「もっと奥にいるということかしら?どうします、提督」

提督「・・・お前たちはどう思う?」

飛龍「なんとなく、あまりいい予感はしませんね」

比叡「南のほうに来ても何もいないということは、北にいる可能性もあるかもしれませんけど・・・」

金剛「任務も出てるのに何もなし、というのはおかしい気がしマス。少し調査はしてみるべきではナイかと」

大井「・・・少し北に向かってみましょう。提督、これから少し調査してみます、いいですね?」

提督「ああ。危険だと思ったらすぐ撤退するように」

大井「了解」

北上「んでもあれだね。せっかく付き合いだしたのに、あんまり変わらないね、二人とも」

蒼龍「うんうん。あれ聞いたときはびっくりしちゃったけど」フフ

大井「出撃中までそんな事考えてどうするんですか!」

金剛「グヌヌ・・・」

比叡「お、お姉さまちょっと落ち着きましょう?ね?」

金剛「わかってマース。でもやっぱり悔しいものなんデスよ」

飛龍「金剛さんも提督大好きだったからねえ・・・」

金剛「当然デース!あんな素敵な人に出会える事はそうそうないデショウ!」

大井「私が言うのもなんだけど、そんなに惚れこむ程かしら・・・」

北上「そんな人に惚れこんでる大井っちにはいわれたくないよね絶対」



蒼龍「・・・?」

飛龍「蒼龍?どうかした?」

蒼龍「彩雲たちが帰ってこないの。どうしたんだろう」

比叡「帰ってこない?彩雲が?」

北上「あっちか・・・ここから見えるだけなら何もおかしいものはないけど」

金剛「大井。どうしマス?旗艦のあなたの指示に従いマスヨ」

大井「・・・もう少しだけいってみましょう。彩雲が戻ってこないなんておかしい、何かがあることは間違いなさそうです」

それは油断だったのかもしれない。今まで多くの戦いを乗り越えてきたが故の。




比叡「わ、これ・・・!」

金剛「民間の船デスね。ぼろぼろデスが・・・」

飛龍「ここらに何かいる、ってことで間違いなさそうだね」



彩雲が帰ってこなかった、それについて誰も深く考えていなかった。



大井「・・・一度戻りましょうか。第二、第三艦隊も一緒に来るべきかもしれない」

蒼龍「そうね、そのほうがいいかも」



彩雲が帰ってこなかったせいで、誰にもわからなかった。



北上「ってことらしいよ、提督。これから帰投するねー」

提督「わかった。こちらでも艦隊を考えておく」

蒼龍「じゃあ一度・・・」



その六人に向かって、何本もの魚雷が向かってきていた事が。



金剛「・・・!?まずっ」



それを放った戦艦が、向かってきている事も。



通信が途絶えた。

提督「おかしい・・・通信が来ない」

多摩「んー・・・まだ帰ってこないにゃ?」

提督「みたいだな、っと。帰ってきたみたいだ。・・・ん?」

多摩「どうしたにゃ?」

提督「・・・大井がいない?それに傷だらけ・・・まさか」ダッ

多摩「・・・!」シュバッ



提督「お前達!」

北上「提督・・・」

提督「その傷は!?大井はどうした!」

金剛「ゴホッ、あの海域にいたのは、強力な戦艦デシタ」

比叡「火力は桁違い、それに魚雷、艦載機まで持ってるようです。あれが、深海棲艦側の切り札なのかもしれませんね」

提督「戦艦・・・!?それにやられたのか!」

蒼龍「な、なんせ気付かない距離から魚雷をあてて来ましたからね。大井さんを囲うようにして私達がいたので大井さんだけはあまり被害を受けてませんでしたが」

飛龍「・・・それで、大井さんが被害を受けてないからって」

提督「・・・あいつが、一人で戦ってるってのか!?」

北上「大井っちが言ったんだ。あたしらじゃ戦えないし通信もできなくなっちゃったから、足止めするから出来る限り急いで増援を頼んで、って・・・」

提督「・・・そうか。お前達はドックに入れ。後は他のやつらに行ってもらう」

「・・・」

結局、新しく編成した艦隊が到着した頃には、大井も、敵戦艦もいなかったらしい。

しばらく周囲を索敵したらしいが、見つからなかったようだ。

「必ず帰る、か」

大井は北上に、俺にそう伝えるように言ったそうだ。

必ず帰る。沈みはしません、と。

「・・・お前はいつ帰ってきてくれるんだろうな、大井」

「ふふ、その前に俺もそっちに行くかもしれないな」

「なあ、大井?」



終わり ・・・?

書き終えて投下しきってから気付いた、これsageといたほうがよかったかな、って

初めてシリアスっぽい感じの話書いてみましたがどうだったでしょうか?やっぱりほのぼのしたののほうが書きやすい気がします、個人的に

ということでこっから世界線を変えて大井っちの大井なる惚気話を書こうと思います

あの事件から数ヵ月後

大井「だから言ってるでしょ!ごり押しはやめなさい!」

提督「うるせえ!男にはな、引けない時ってのがあるんだよ!」

大井「引き時を読み間違えるから先に進まないんでしょうが!」

提督「待て!これは・・・いけそうだ!」

大井「え、嘘」

提督「ってうわああああー!」

大井「だろうと思ったわ」



北上「相変わらずだねえお二人さん」

球磨「全くだクマ」

大井「!?」

提督「何でいる」

球磨「提督たちはわからないかもしれないけど、この部屋に二人がいるときすっごいうるさいクマ」

提督「マジか」

北上「マジマジ。その痴話喧嘩をみたくてさ、来ちゃった」

大井「痴話喧嘩なんてしてないんですけど・・・」

球磨「ええ・・・」

北上「自覚なしですかいそうですかい」

あ、>>48のあの事件って球磨型四人がドックに叩き込まれたやつ(>>23)です

提督「とりあえずお前らもう帰れ。俺は仕事する」

北上「さっきまでドラクエやってた人がよくいうね」

提督「一段落ついたんだよ。じゃあな、俺は集中するんだ」カリカリ

大井「・・・二人とも、戻りましょうか」

球磨「ん、もう構わなくていいクマ?」

大井「真面目に仕事し始めたし、これ以上いても邪魔になるだけだから」

北上「・・・ほほう」

大井「な、何?」

北上「んや、何でも。じゃあもどろっか」

球磨「そうクマね」

大井「なんでこんなにあっさり戻ろうって言い出すのかしら・・・」

木曾「ん、お帰り姉さん方」

多摩「zzz」

球磨「多摩はまだ寝てるのかクマ・・・」

北上「まあいいじゃない、いつものことっしょ」

北上「それよりも、大井っちに聞きたい事があるなあ」

大井「・・・嫌な予感しかしないのだけど」

北上「やっぱり告白されてから提督の秘書艦やる事多くなったじゃん」

大井「確かにそうかも。というか皆何故か遠慮するから・・・私は別に気にしないのに」

球磨(球磨は知ってるクマ。たまに秘書艦の子と提督が一緒にいるところをみたときの大井の顔を・・・)

球磨(・・・あ、なんか鳥肌が)

木曾「まあでも、実際あれだけ仲いいところ見せられたら遠慮すると思うぞ」

大井「そうかしら」

北上「まあ、実際やる事多くなって、二人っきりが多くなったでしょ?」

北上「ということで、大井っちによる大井なる惚気話をお願いします!」

大井「・・・は?」

大井「ごめんなさい、ちょっと意味がわからないんだけど」

北上「んじゃ惚気話じゃなくていいよ。最近提督とこんな事があった、っていう事を聞かせて」

球磨「ほら、こないだ執務室で二人で夜を過ごした事あったクマ。そのときの事とか」

大井「」ゴフッ

木曾「!?」

大井「は、は、話せるわけないでしょ!」

球磨「ええー」

大井「あの時のこと思い出すと・・・」

大井「」ボンッ

北上「大井っちの顔が真っ赤に!?」

大井「だ、だからだめなの!」

球磨「・・・仕方ないクマ。じゃあとりあえずこれでも飲むクマ。はい水」

大井「あ、ありがとう」ゴクゴク

球磨「」ニヤリ

木曾(すげえ悪い顔しとる・・・)

大井「ぶっふうううう!?これお酒じゃないの!?」

球磨「そうクマ。大井はお酒に弱いから、飲ませて喋らせようと思ってクマ」

大井「・・・寝る」

北上「おやすみー、いい夢見てね」



数十分後

大井「」ガバッ

北上「おはよー。はいお酒」

大井「ありがとう北上さん」ゴクゴク

球磨(これ提督とお酒飲んだらどうなるクマ・・・)

北上「で、こないだ結局なにがあったの?」

大井「提督とちゅーした」

北上「へえー、ちゅーねえ」



北上「ほわっ!?」

球磨「ちゅー!?」

木曾「俺ちょっと出かけてくるわ。何かあんまり聞きたくない」ガチャ



北上「マジで・・・?」

大井「提督って抱きつくとね、案外がっしりしてるのよ。告白されたときに知ったんだけどね」

大井「んで、もう一回してもらおうと思って、私が抱きついて」

大井「それで勢いでちゅーしたの」

球磨「結局何もないで終わると思ってたのに・・・」

北上「や、ヤルことやってたのね・・・」

北上「そ、そんな事よりさ、提督のかっこいいところ話して!」

大井「かっこいいところ?全部」

球磨「だ、駄目だクマ・・・酔っ払って受け答えも変になってるクマ・・・!」

大井「この間一緒にお昼食べたんだけど、そのときに私お弁当作ってたのね」

大井「そしたら、提督がその卵焼きちょうだいっていうから、あーんってしてあげたの」

大井「提督も恥ずかしがりながらそれ食べてくれてね、うれしかったー」

大井「おいしい?って聞いたら大井は料理できるんだな、おいしいよって言ってくれてね」

大井「そのときにニコって微笑んでくれてね、すごいさわやかだったの」エヘヘ

北上「ほ、ほほう」

北上「どうしよう、大井っち思ってた以上になんか溜まってたっぽいね」ヒソヒソ

球磨「なんか中学生の話聞いてるみたいクマ・・・」ヒソヒソ

大井「あとこの間一緒に書類整理してるときにケッコンカッコカリの書類が出てきてね」

大井「冗談交じりにこれを機にケッコンしちゃいます?って聞いたら」

大井「んー、そういうのもいいかもなーって言ってくれてね」

大井「でも練度をあげてからな?って言われたから、すぐあげちゃうわって話したの」

球磨「あ、あのもうその辺で」

大井「あとはこの間元帥さんが視察に来たときに」

大井「おや、この子は秘書艦か?と言われたときに」

大井「はっ、秘書艦の大井です。かわいくて気配りも出来て優しく、強い子なんですって言ってくれて」

大井「もう私嬉しくてその場で泣いちゃうかと思った」

北上「大井っちもういいよ!もうやめてください!」



結局その後も話は続き、次の日には眠そうで悲しそうな顔をした球磨と北上、それと幸せそうに眠る大井の姿があった

多分酔っ払うと溜め込んでた事を全部吐き出すタイプだと思う。このままの勢いで酔っ払って甘える大井を書きたい

北上「ひどい目にあった・・・」

球磨「下手にお酒飲ませられないクマね・・・ふああ」

提督「どうしたお前ら、眠そうだな」

北上「うん・・・大井っちがね、酔っ払うとひどかった」

提督「ああ、それはわかる。ひどいよな」

球磨「わかるクマ!?なんで!?」

提督「この間二人で過ごそうと思って執務室にいた事があっただろ、そのときに知った」

提督「あいつ酒癖悪すぎるだろ・・・」

北上「・・・その勢いでちゅーしたんだね」

提督「」ブッ

提督「ななななな何で知ってる!?」

北上「大井っちが昨日嬉しそうに話してたよ・・・」

球磨「ついでだからそのときの様子知りたいクマ」

提督「・・・はあ、多分お前らも相当大井の話聞かされてたんだろ。わかったよ」

提督「でも今日は寝とけ。明日話してやるから」

北上「ありがと・・・球磨ねえちゃん、寝よっか」

球磨「ありがたいクマ・・・お休みなさいクマ、提督」

提督「おう、ゆっくり休めよ」



翌日

球磨「さあ、聞かせてクマ!」

提督「元気だなお前・・・」

北上「そりゃ一日寝ればね。大井っちは?」

提督「さっき来たが、まだ頭痛いらしいからちょっと休むように言った。ドックにでもいるだろ」

提督「艦娘ってのは便利だな、大体ドック行けば治るから」

北上「ドックって二日酔い治せるんだ・・・」

提督「隼鷹とかは結構いってるらしいな。ほどほどにしてもらいたいもんだ」

提督「ほれ、コーヒー」カチャカチャ

球磨「提督気が利くクマ」

提督「もっとほめてもいいぞ」

球磨「大井に何言われるかわかんないからやめとくクマ」

提督「あ、そう。まあいいけど」

北上「とりあえず聞かせてよ、あのときの様子」

提督「ん、あの時はなあ・・・」



~回想~

大井「あら提督、ワインですか?」

提督「おう、たまに飲もうかと思ってよ。お前も飲むか?」

大井「私実はお酒って飲んだ事なくて・・・」

提督「そうなのか。じゃあやめとくか、ワインは」

大井「いいえ、せっかくなのでいただきます。提督と一緒に飲みたいし」

提督「そ、そうか」

提督「じゃあ、乾杯」

大井「乾杯」

チンッ

提督「というか、球磨達に言ってきたのか?ここで寝るってこと」

大井「ええ。覗きに来たりしたら・・・殺っちゃうかもっていってあるし、来る事はないでしょう」

提督(割とマジで殺っちゃいそうで怖い・・・)

大井「ワインおいしい。これならいくらでも飲めそう」

提督「ん、でもそこそこにしとけよ?ここで吐くとか勘弁な」

大井「デリカシーなさ過ぎでしょ・・・」ゴクッ



数十分後

大井「」ポケー

提督「あ、あの、大井?大丈夫かお前」

大井「は?」ギロッ

提督「なんでもないです」

提督(こええ!なんだこいつ、酒飲むとヤバイタイプか!?)

大井「提督」

提督「はい!」

大井「」チョイチョイ

提督「・・・?隣にいけばいいのか?」

大井「」コクン

提督「じゃあ失礼して」スッ

大井「」コテン

提督「!!?!????」

提督(大井が俺の肩に頭を乗せてきた・・・だと!?)

大井「提督」

提督「な、な↑んだ?」←裏返った声

大井「えへへ、やっぱりたくましい・・・男の人って感じがする」ニヘラ

提督「・・・」

提督(どういうことなの・・・キレ気味かと思えばにやにやして・・・情緒不安定?)

大井「」バッ

提督「ん、も、もういいのか?」

大井「・・・抱きついてもいい?」

提督「うええ!?」

大井「まあなんて言っても抱きついちゃうけど」ダキッ

提督「俺の意思は!?」

提督(あ、あかん!何がとは言わんがいろいろといけない!)

大井「」ギュー

提督(どうしてこうなった・・・ただ一緒に居たかっただけなのに・・・いやうれしいけどね?)

大井「提督、こっち見て」

提督「え、ああ、どうs」

チュ

提督「・・・?」

提督「・・・!?」

大井「ん・・・」

スッ

大井「ちゅーしちゃった」フフ

提督(あ、これいけない。自分を抑えきれないかもしんない)

大井「」フラッ

提督「!?お、おい、どうした!?」ガシッ

大井「スー・・・」

提督「・・・寝てる?」

提督「・・・はあ、とりあえず布団に寝かせて」スッ

大井「提督・・・」スースー

提督「・・・ほんとに、かわいいやつだ」

提督「とりあえず俺は・・・ちょっと己を静めにいこう」

提督「こんな感じだった」

北上「・・・」

球磨「・・・」

提督「な、何で黙るんだよ・・・」

球磨「ごめん、球磨にはこんなときなんて言えばいいのかわからない」

提督「おい語尾はどうした!?」

北上「とりあえずあれだね。幸せになってね。それか死んで」

提督「なんで真逆の事言うんだよ!?おかしいって気付こうか!」

球磨「はあ・・・まあわかったクマ。結論は」

北上「大井っちにはお酒を飲ませないほうがいい」

提督「俺もそう思う。割とマジで」

ガチャ

大井「ふー、ようやくよくなった・・・ってあら、球磨姉さんに北上さん?どうしたの?」

北上「それは大井っちが一番よくわかってると思うよ・・・一昨日の記憶あるでしょ?」

大井「・・・!?あ、あれはその・・・!」

球磨「うん、おねーちゃんも謝るクマ。もうお酒飲ませたりしないクマ。ほんと、マジでクマ」



その日、大井にお酒は厳禁ということが提督と球磨型二人の間で決められた

後は大井が嫉妬する話か・・・正直眠いが、何とかそこまで書ききりたい

大井「・・・」



北上「お、提督おはよー」

提督「おう北上、おはよう」

北上「って、何もってんのさ?書類?」

提督「今日処理しなきゃならん書類らしい。これが三束くらい」

北上「うへ、大変だねえ。運ぶの位てつだおっか」

提督「いいのか?助かる、サンキューな」

北上「いやいやー、提督殿が大変そうにしてるのにスルーはいかんっしょ」

提督「嬉しいこといってくれるじゃないか」



大井「・・・」

多摩「ん、大井?どうしたにゃ・・・!?」

大井「あ、多摩姉さん。今北上さんが提督と仲よさげに歩いていたから・・・」

大井「それを見てたの」ニコッ

多摩「へ、へえ~。い、一緒に話さないのにゃ?」

大井「まさか。そんな四六時中一緒にいるわけでもないし」

大井「提督の迷惑になるかもしれないしね・・・」ゴゴゴ

多摩(これはアカン)

木曾「俺も新しい刀がほしいな」

球磨「どうしたんだクマ、急にそんなこと言って」

木曾「いや、天龍が刀変えたらしくてさ、見せてもらったんだけど」

木曾「それがかっこよくてさー。俺も新しいのがほしくなっちゃって」

球磨「提督に頼んでみたらいいんじゃないクマ?」

木曾「そうだなあ・・・今度頼んでみてもいいかもな」

バタン!

多摩「そんなこと話してる場合じゃないにゃ!」

木曾「た、多摩姉?どうしたんだそんな」

多摩「いやマジでヤバイにゃ!このままでは北上か提督が死ぬ未来しか見えないにゃ!」

球磨「どういうことクマ!?」

球磨「うむむ・・・まさか大井のヤンデレ症候群がそこまで・・・」

木曾「なんだよそれ・・・」

球磨「適当にいっただけクマ」

多摩「たぶん最近提督とあんまり絡めてないのが原因にゃ・・・」

多摩「ただでさえ最近入ってきた長門型の二人にいろいろ教えてて忙しいのに」

多摩「書類の量も増えてきて大井にまったく構えてなかったにゃ・・・!」

球磨「大井は大井でそれがわかってるから提督の邪魔にならないよう避けてはいたが」

球磨「そろそろ限界が近付いていた、ということクマね・・・」

木曾「でもその分北上姉と絡んでたじゃないか?それじゃ駄目だったのか」

球磨「おそらく大井の中では北上と提督はベクトルは違えど最高に愛している存在・・・」

球磨「どちらかでもいないとこうなってしまう、ということではないかクマ!?」

木曾「めんどくせえな!」

多摩「とりあえず、事態は一刻を争うはずにゃ!大井、提督、北上のほうに一人ずつ向かって事態を収束させるにゃ!」

多摩「とりあえず多摩は北上のところにいくにゃ!後よろしくにゃ」ダッ

木曾「はや!」

球磨「じゃ、じゃあ球磨は提督のほうに・・・」

木曾「お、おい!俺が大井姉のほうにいけってのか!?球磨姉がいけよ、姉ちゃんだろ!」

球磨「あの顔をみた事ある球磨じゃ無理だクマ!頼む木曾、後生だクマー!」

木曾「え、ええ・・・(い、いきたくねえ・・・!)」

球磨「じゃあそういうことで」ダッ

木曾「あっ」

木曾「・・・ええー」

木曾「とりあえず大井姉を探さないと。・・・ん?」

大井「テイトクテイトクテイトクテイトクテイトク」

木曾(やばいだろこれは)

木曾「お、大井姉さん?」

大井「ん、木曾?どうしたの?」

木曾「あ、ああいや・・・」

木曾「・・・最近、提督と話できてなかったんだってな」

大井「」ピクッ

木曾「ま、待て待て!俺はただ、なんでいかなかったのかって思っただけだ!」

大井「・・・仕方ないじゃない。提督、あの二人に付っきりだもの。迷惑かけるわけにはいかないわ」

木曾「・・・そんな状態でもか」

大井「ええ。私が自分で決めた事よ」

大井「・・・でも駄目なの」

木曾「何が?」

大井「提督と離れていると、どうしても気になっちゃうのよ。あの人のそばにいる女が」

木曾「女が、か」

大井「あの二人・・・長門と陸奥。提督と話をしていて、三人で笑っている。それを見るのが辛いの」

木曾「・・・?」

木曾「でも、俺が聞いたのは北上と提督を見てヤバイ顔をしてるってしか聞いてないんだが・・・」

大井「え・・・」



北上「なるほどー。あたしでも嫉妬しちゃうようになっちゃってたのか大井っちは」

大井「き、北上さん・・・」

北上「いや別にいいんだよ?多少嫉妬するくらい」

北上「でもあたしまで対象に含まれてるとは思わなかったなあ・・・」

大井「北上さん?あの」



提督「大井」

大井「・・・提督」

提督「・・・はあ、実を言うとな、お前が嫉妬してるっていうのは知ってたんだ」

大井「え?」

提督「たまに見かけると思ったら、ものすごい顔してこっちを見てて、そのまま去っていってたからな・・・正直怖かった」

大井「・・・」

提督「なんでそんなになるまで声かけてくれなかったんだ?いや、かけなかった俺も悪いかもしれんが」

大井「提督、忙しそうだったから。声かけないほうがいいかなって思って・・・」

提督「そんなはずないだろ。かわいい彼女のためだったら時間なんていくらでも・・・いやそれはいいすぎか」

提督「まあなんだ、空き時間くらい作れるさ」

大井「・・・ごめんなさい」

提督「俺に謝る必要はないよ。ほら、この二人と・・・北上にも」

長門「ふむ、この方が提督の嫁か?」

陸奥「まだ嫁じゃなくて彼女でしょ」

大井「長門さんと陸奥さん・・・」

大井「・・・北上さんも。ごめんなさい」

北上「別にいいよー、まあ、もうやめてほしいけどね」アハハ

長門「そうだぞ、謝る必要などないさ。貴女からしたら私達は愛しの提督を奪ったような存在だからな」

陸奥「そうねえ。提督、後は自分達で何とかするわ。もしわからない事があったら聞きにいくことにするから」

提督「そうか、わかった。遠慮しないできてくれよ」

球磨「こうして大井嫉妬事件は幕を閉じたクマ」

多摩「でもその代わり、二人は余計ラブラブするようになったにゃ」

球磨「これでうちの鎮守府も平和になるクマ」

多摩「よかったにゃ」

木曾「まあ平和にはなったけどよ」



大井「提督?私の膝枕どう?」

提督「超やわらかい。最高。寝てもいいか?」

大井「ふふ、どうぞ」ニコニコ



木曾「あの空気すげえ苦手なんだよ・・・」

球磨「あの空気のなか提督に声かけようとすると大井が一瞬睨みつけてくるのだけは慣れないクマ・・・」

多摩「あれ、これ実は平和になってないんじゃ・・・」

終わり。嫉妬する話難しすぎてなんかこれじゃない感が半端じゃない。書き溜めなしなんてやるもんじゃないね

とりあえずネタはこれで消化し終わったな・・・とりあえず自分で思い浮かぶネタもないし、これ以降ネタないなら明日の朝依頼出します。おやすみなさい

そういやシンコンカッコカリがあった。まあケッコンすらしてないんだけどね・・・明日それ書きます

>>1です。とりあえずケッコンカッコカリ、シンコンカッコカリ、バッドエンドからのハッピーエンドを書くことにします

ケッコンカッコカリまでの流れに持っていくために先にハッピーエンドを書きます。ありがちなネタだけど勘弁してね

ちなみにネタは募集中なんだぜ!まあでもこのスレみてくれた人ならわかると思うけど結構勢い任せなので、短いしこれじゃない感高いかもしれないということだけ先に言っときます

大井の行方がわからなくなってから(>>46)数日

提督「・・・」ボー

球磨「提督」

提督「ん・・・球磨か、どうした」

球磨「今日の任務は来てないクマ?」

提督「ああ、来てない。少なくとも出撃任務はな」

球磨「そうかクマ」

提督「・・・あきらめきれないか」

球磨「当然クマ。北上も言ってたクマ、大井が必ず帰るって言ってたって」

提督「・・・まあな」

球磨「・・・提督は?もうあきらめちゃったクマ?」

提督「俺か?俺は・・・」

提督「俺は・・・あきらめてた、あいつらの中に大井がいなかった時点でな」

球磨「え・・・」

提督「何せ北上はともかく、戦艦に正規空母であるあの四人にもあそこまでのダメージを与える敵だ」

提督「大井が回避だけに専念したとしても、限度はあるだろう」

提督「しかもあいつの事だ、回避だけすると思うか?俺は思わない、間違いなく攻撃して足止めしようとするだろうな」

球磨「それで、あきらめたクマ?」

提督「ああ、あいつは帰ってこない」

球磨「・・・そうかクマ、提督はあきらめた、と」

提督「・・・?」

球磨「でも、球磨はあきらめてない。球磨だけじゃない、提督以外の皆はあきらめてないクマ」

提督「え?」

球磨「なんてったってこの球磨ちゃんの妹クマ。きっと生き延びてる、そう信じてるクマ」

提督「球磨・・・」

球磨「と、いうわけで、球磨はいつ出撃任務が来てもいいように準備するクマ」

球磨「・・・別に任務がなくても、提督が出ろ、と言えば探しに行くクマ」

ガチャ バタン

提督「・・・」

提督「・・・なあ大井、お前はいい姉妹、仲間を持ったな」

提督「俺はあきらめてても、みんなあきらめてないんだとさ」

提督「なんだかな、ああ言われるとほんとに生き延びてる気がしてくる」

提督「・・・」

ガチャッ

提督「あーあー、テステス。聞こえるか。思えばこの館内放送を使うのも久しぶりだな」

提督「この間の任務から、大井が帰ってきていないのは皆知っているな」

提督「正直、俺はもうあきらめていたんだが・・・意外と優秀な艦娘の言葉を聞いて目を覚ましたよ」

提督「俺もあきらめたくはない、無事でいてほしい。だから探しにいこう」

提督「きっとどこかにいるはず・・・そう信じてな」

提督「俺は海に出られないから・・・お前らに頼む。大井を探してくれ」

提督「・・・皆行ってくれたのか」

提督「いっせいに出てったのか、すげえ人数だな」

提督「ってか誰だ?通信機もってるのは」

北上「はいはい、あたしですよ」

提督「北上か。お前もまだ傷治したばっかだろうに」

北上「大井っちを迎えに行くならあたしが行かないとね」

提督「ん、確かにな。まだあの戦艦がいる可能性もあるんだからな、気をつけてくれよ」

北上「了解。任せといて」



提督「とりあえず俺は書類を片付け」

プルルル

提督「ん?」ガチャ

提督「もしもし?」

同期提督「よう、久しぶりだな、俺だよ、俺俺」

提督「間に合ってます」ガチャ

プルルル

提督「」ガチャ

同期「すまんかった」

提督「俺は忙しいんだよ、後にしてくれ」

同期「いや、真面目な話をする前のちょっとしたおふざけだったんですごめんなさい」

提督「真面目な話?お前がか?」

同期「ひでえ・・・お前こないだサーモン海域への出撃任務きてたか?」

提督「!・・・ああ、来てた。何故知っている?」

同期「俺のところにもその任務が来てな。それは昨日だったんだが」

提督「そうなのか。それにうちの鎮守府がすでに行っていることが書いてあったのか?」

同期「違う。うちの艦隊がそこに向かう途中、お前のところの大井を見つけてうちにつれてきたんだ」



提督「・・・は!?大井がいたのか!?」

同期「うわうるさ!・・・ああ、いたんだよ、相当疲弊した状態だったがな」

同期「やばかったらしいぞ、艤装はボロボロだし、体も傷だらけで。よく生きてるなってレベルだったらしい」

提督「そうだったのか・・・」

同期「うちの艦娘たちとも話して、とりあえず大井をつれて戻ってくるようにいってさ」

同期「さっきようやく意識がはっきりしてきて、それでお前のとこの大井だってことを聞いたんだ」

提督「・・・」

同期「・・・?聞いてるか?」

提督「ああ、聞いてるよ。だけどな、あまり話したくないんだ。涙が止まらなくて」

同期「・・・そっか。落ち着いたらこっちに連絡してくれ」

提督「・・・ありがとう」

同期「当然の事だろ。じゃあな」ガチャン



北上「ん、提督?どうしたの?」

北上「・・・は?ちょ、ちょっとみんなストップ!」

北上「・・・はは、そっか。よかった・・・生きてたんだ、大井っち」

北上「みんな聞こえた?大井っち、ちゃんと生きてたんだって」

ドバン!

提督「!?」

北上「提督!大井っちは!?」

木曾「大井姉が無事だってのは本当か!?」

金剛「まさかあれと戦って倒したってことデスか!?」

蒼龍「ていうかどこにいるんですか!?」

提督「うるせえ!ちょっと静かにしてくれ!今同期と話してんだ!」

同期「おおう、電話越しでもうるささがわかるぜ」

提督「すまん、うちの艦娘たちも興奮しててな」

同期「まあ気持ちはわかる。大井から聞いたが、相当なやつが相手だったみたいだしな」

提督「そういえば、大井はどうやって切り抜けたんだ?そんな戦艦相手に」

同期「ん、ちょっと待て。それを聞くんだったら大井に直接聞いたほうがいいだろ、今代わってやるから」

提督「え?」

「・・・提督?」

提督「・・・大井か?本当に大井か?」

「ふふ、心配性ですね。北上さんにも伝えておいたんですけど。必ず帰るって。まあ、まだ帰りついてませんけど」

提督「あ、はは・・・本当に生きてたんだな」

「そう簡単に死ねませんよ。提督も言ってたじゃないですか」



大井「お前がいなくなるのだけはいやだからなって。だから、生きているんですよ」

その後大井から電話越しに聞いた話だが、あの戦艦は大井がしばらく一人でくい止めていたらしい。

が、相手の強さが尋常ではなく、大破まで追い込まれたが、その状態からしばらくこちらを観察していたようだ。

大井「流石にもう駄目だと思いましたよ。あんなの一人で相手にするなんて無理です」

大井「と、思ってたんですけどね。なんか不思議そうに顔を覗き込んだりまわりをうろうろしたりして・・・」

大井「・・・思い返したらむかむかしてきました。なんなのよあのきょとんとした顔・・・!」

提督「お、落ち着けよ・・・」

しばらくうろうろしていたが、そのまま北のほうにいってしまったらしい。何故沈めるまで攻撃してこなかったのかは謎のままだ。

大井は脅威が過ぎ去ってもしばらくは動かずにいたらしいが、どれだけ経っても戦艦が戻ってくる様子もないので帰ってくることにしたようだ。

だがあの戦艦以外に敵がいないはずもなく、他の深海棲艦に襲われながら逃げていたが、途中で限界が来て動けなくなっていたところ、偶然同期のところの艦隊が通りかかり、助けてもらえた、ということらしい。

提督「でもよかった・・・まさかほんとに生きてたなんて」

大井「私も死ねないとは思いつつもほとんどあきらめてました」

提督「・・・すまなかったな、大井。俺、お前はもう帰ってこないってあきらめてたよ」

提督「でも駄目だな。あきらめるにはまだ早かったってことだ」

大井「その様ですね。・・・ふう、私もまだ体調があまりよくないので」

提督「そうか、すまなかったな、わざわざ」

大井「いえ、私も提督と話したかったですから。それじゃ」

同期「・・・お前、相当大井と仲いいんだな」

提督「まあな。しかし本当にありがとうな」

同期「タイミングが良かっただけさ。それじゃまたな、今度飲みにでも行こうぜ」

提督「そうだな、考えとくよ」

同期「それ絶対行かないやつの台詞だぞ・・・じゃな」ガチャン

それから数日

提督「・・・はあ」ウロウロ

多摩「?提督はなんで執務室の中うろうろしてるにゃ」

木曾「今日大井姉が帰ってくるだろ。それで落ち着かないみたいだぞ」

多摩「ああ、そういう・・・男なんだからバシッと構えてればいいのににゃ」

提督「い、いや緊張しちゃってよ」

木曾「緊張って、ただ帰ってくるだけなのにか?」

提督「え、お、お前ら緊張とかしないの?」

木曾「いや別に・・・むしろ早く来てほしいくらいだが」

多摩「提督はそういうところがだめなんだと思うにゃ」

提督「そういわれてもな・・・」

北上「お、提督。もうすぐ大井っち帰ってくるよ」

提督「お、おうよ!」

北上「・・・なんで帰ってくるだけでそんなカチカチになってんの?」

提督「なんでかな・・・」

コンコン

多摩「あ、来たみたいにゃ。とりあえず多摩たちが先に外でおかえりを言ってくるにゃ」

木曾「そのあとは二人で、だな」

北上「うん、覚悟決めといてよ?」

提督「何の覚悟だよ・・・」

北上「いや、覚悟決めないとお帰りすら言えないんじゃないかと思ってさ。じゃあ頑張ってー」ガチャ

提督「・・・よし」



コンコン

提督「・・・開いてるぞ」

ガチャ

大井「・・・」

提督「・・・」

大井「・・・」

提督「・・・」



大井「何で何も言ってくれないのよっ!」

提督「す、すまん!緊張して言葉が・・・!」

大井「まったく、せっかく言ったとおりちゃんと帰ってきたって言うのに」

提督「返す言葉もありません・・・」

大井「・・・ほら、緊張もほぐれたでしょ?何か言うこと、あるわよね?」

提督「・・・ああ」ダキッ

大井「ん」



提督「おかえり、大井。本当に、よく帰ってきてくれた」

大井「ただいま」



球磨「いやほんと帰ってきてくれておねーちゃんほんと嬉しかったクマ!さ、おねーちゃんにも抱きつくクマ!」バッ

提督・大井「!?」

球磨「いつから球磨が部屋にいないと錯覚してたクマ・・・?」

大井「・・・」

球磨「・・・あ、あれ?なんか大井、すごい顔してないかクマ?」

大井「ただいま帰りましたよ球磨姉さん。でもねえ・・・」

球磨「え」



大井「ちょーっと空気読めてないんじゃないかしら?」ジャキッ

球磨「はい、ごめんなさ」

ドゴォン



球磨「」チーン

提督(容赦ねえ・・・)

大井「はあ・・・」

提督「・・・ありがとう。無事帰ってきてくれて」

大井「・・・はい」



おわり

ありきたりな実は生きてたエンドです。これ以上どうしようもなかった・・・

ということでこれからケッコンカッコカリの話を書きます。世界線はこの生きてたエンドの後ということで

提督・同期「かんぱーい」ガチャン

同期「まさかマジで飲みに誘ってくれるとはな」ゴクゴク

提督「俺なりの感謝の印だよ」ゴクゴク

同期「ん、そうか」

提督「俺が全部払う!だから好きなだけ飲んでくれ!」

同期「Foo!さすがだぜ!じゃあ好きなだけいっちゃうぜ!?」

提督「おお、俺もたまに全開でいっちゃうぜ!」



同期「ところでよ」

提督「ん?」

同期「お前あの大井と相当仲良さげなのはわかったけど、もうケッコンしてんの?」

提督「ぶふっ!し、してねえよ!」

同期「なーんだ、つまらんやつめ」

提督「すまんかったなつまらんやつで・・・」

提督「いいよなあ、お前は加賀とケッコンカッコガチするんだろ?」

同期「ぶふぅぅっ!な、なんで知ってる!?」

提督「うちの艦娘たちがお前のとこの艦娘たちに聞いたって言ってたぞ。こないだ演習したとき」

同期「マジか・・・いや、確かにそうなんだけどさ」

提督「てか、カッコカリじゃなくてガチとはやるなあ。どうプロポーズしたんだ?」

同期「え・・・いやー、そのときのことはあんまり話したくないというか・・・」

提督「えー、俺とお前の仲だろ?話してくれよ」

同期「・・・お前が好きなんだよ!結婚してくれ!って」

提督「おお!熱い告白だな!」

同期「ま、まあな・・・本当はカッコカリのためにそういったんだけどさ。いや、加賀は確かに好きだけど」

同期「でも、そしたら加賀、泣いちゃってな・・・」

同期「あ、これマジでケッコンするしかねえって思った」

提督「ええ・・・その告白でカッコカリの予定だったのかよ・・・」

同期「反省している。でもむしろ嬉しかったな、そこまで俺のことを好いててくれたって事が」

提督「ふむ」

同期「ま、お前も自分の気持ちを伝えるのがいいぞ。カッコカリとはいえケッコンだからな」

提督「ああ、ありがとな」



提督「すまん、ちょっと金貸してくれないか・・・?」

同期「足りねえのかよ!」

提督「と、いう話をしたんだ」

木曾「なんで話す相手が俺なんだよ!おかしいだろ!」

提督「しょうがないだろ、お前以外皆出撃してていないんだから」

木曾「帰ってきてから話せばいいだろ・・・」

提督「大井がいる前で話せっかこんなこと!」

木曾「それもそうだが、俺に話されたってどうすることもできん!」

提督「まあだろうと思ってたよ」

木曾「は、話しといてその言い草・・・!よほど死にたいらしいな」

提督「ごめんなさい、ちょっと調子にのりすぎました!」



木曾「でも確かにカッコカリ出来るレベルになってるんだよな?」

提督「こないだな。あえてそのときケッコンの話はしなかったし、大井も振ってこなかったけど」

木曾「でも実際カッコカリじゃなくてガチでもいいんじゃないか?」

提督「んー・・・まあなあ、俺はそれでもいいと思ってるんだが」

木曾(は、恥ずかしがらないだと!?こいつも成長してるって事か)

ガチャ

大井「ただいま戻りました」

多摩「疲れたにゃ」

木曾「お疲れ」

提督「怪我とかはないか?」

北上「皆どこも怪我してないよ。報告書は球磨姉が書いてくれるって」

球磨「聞いて無いクマ!?」

提督「じゃあ任せる。お前らも風呂でも入って来い」

北上「はいはーい。って多摩姉寝そうにならないでしょ。ほら、お風呂お風呂」

多摩「こ、こたつでまるくなりたいにゃ・・・」

球磨「はあ・・・あがったら報告書書くからちょっと待っててクマ」

提督「おう、ゆっくりでいいからな。ほら、大井も行ってこい」

大井「はい、じゃあちょっと行ってきますね」



木曾「なんか大井姉もすごい落ち着いてきたな」

木曾「前だったら提督と二人でいるだけですごい顔してたのに」

提督「あの顔か・・・あれはちょっとやばいからな」

木曾「・・・待てよ?」

提督「ん?」

木曾「そうか、あれは正妻の余裕ということか・・・!」

提督「すでに!?」

提督「い、いやだってまだそんな話してな・・・あ」

木曾「今の『あ』は、何か心当たりあるということだな?」

提督「・・・結構前に書類整理したとき、99になったらしてもいいかもなーみたいな話してた」

木曾「なるほど、大井姉の中ではすでにケッコンしてることになってるんだな」

提督「あいつそんな思い込み激しいやつだっけ・・・」

木曾「・・・だが、このままではだめだ。そうだろう、提督?」

提督「ああ、駄目だな。ちゃんと指輪を渡すまでいかないとケッコンカッコカリにはならん」

木曾「いやパワーアップ的な話じゃねえよ!大井姉の中で勝手に完結してたら駄目だろって意味だよ!」

提督「・・・し、知ってたよ?」フイ

木曾「おい目をそらすな」

提督「よ、よし!俺は自分でもわかるがへたれだからな、決意したときにちゃんとやらないといけない!」

提督「風呂上りの大井に、ケッコンを申し込む!いってくるぜ!」ダダダ

木曾「え、ちょ、早すぎるだろ!おちつ・・・っていねえ!?」



大井「ふー、さっぱりした・・・」

提督「大井!」

大井「あら、提督?って、なんかやたら疲れてるような気が・・・」



提督「ケッコン、してくれ!」ズバッ ←指輪を差し出す



大井「・・・」



大井「急に何!?」

提督「見てのとおりだ。大井のレベルも99・・・もうカッコカリできるレベルだ」

提督「お前が帰ってきてくれたあの日、改めてお前がいてくれることに感謝した」

提督「もう失いたくない!もっと強く結ばれていたい!そう考えての・・・」



提督「ケッコンの、申し込みだ」



大井「・・・」

提督「頼む、俺と一緒に、いや、ずっと一緒にいてくれ!」



大井「・・・」

提督「・・・?あ、あの」



大井「」

提督「き、気絶してるだと!?おい大井、しっかりしてくれ!」



オオイー!シッカリシロオオオオ!



多摩「何にゃこのしまらないプロポーズ・・・」

球磨「ある意味期待を裏切らないクマ」



結局大井はしばらく目を覚まさず、次の日提督が改めてプロポーズした

次の日

大井「まったく、急すぎるのよ!」

大井「しかもお風呂上りにそんなこと言われるもんだから、心拍数も上がって意識なくなってたっぽいし・・・」

提督「反省してます・・・い、いやでも勢いで行かないとだめかなって」

大井「告白のときも言ったでしょ!?ムードを大事にしなさいって!」

提督「お、俺にムードとか考える余裕なんてないんだよ!」

大井「仕方ないわね、じゃあ私が考えてあげるから!それを実行しなさい!」

提督「え!?」



どこかの景色が綺麗に見えそうなレストラン

提督「・・・大井、オマタセ」

大井「何で片言なのよ!」

提督「き、緊張しちゃって・・・」

大井「はあ・・・勢いに任せてるときのほうが良かったかも」

提督「ここまでやらせといてか!?」

大井「ふふ、冗談よ。さ、いきましょ」スッ

提督「・・・いや、こ、ここからは俺がエスコートするよ」スッ

大井「!・・・お願い」

提督「・・・ていうかなんだこのレストラン」

大井「景色が綺麗らしいから」

提督「確かに綺麗だけどさ、落ち着かないっていうか・・・」

大井「・・・こういうところで告白されたかったなーって思って」

提督「ええ・・・お前そんなキャラだったか?あ、確かにお酒飲んだときとかは甘えてきたしなあ」

大井「今はその話関係ないでしょ!?」

提督「ごめんなさい」



提督「・・・大井」

大井「なに?」

提督「その、俺って緊張しやすくてさ、勢いに任せる節があるけど」

大井「うん」

提督「・・・大井はこういうムードがいいって言うから、緊張するけど頑張る」

大井「・・・うん」

提督「じゃあ改めて・・・」



提督「大井のことが好きなんだ。俺とケッコンしてください」

大井「・・・ありがとう、うれしいです」

パチパチ

提督「ん?」

同期「やったな、提督」

加賀「おめでとうございます」

提督「なんでいる!?」

大井「!?」

同期「いや、普通に飯食いに来ただけだけど、ちょうどお前らの姿が見えたからさあ」

加賀「大井さん、体は大丈夫かしら?」

大井「え、あ、おかげさまで・・・」

加賀「そう。・・・いい人そうね」

大井「ええ、自慢の夫、です」

加賀「ふふ、それはそれは」

同期「まあ、俺も加賀とケッコンして幸せだし、お前らも幸せになれよ」

提督「いわれるまでもない。じゃあ俺達行くから」

同期「おう、またな」

提督「それじゃ、帰るか」

大井「ええ、せっかくだし」ギュッ

提督「ん?」

大井「手でもつないで行きましょう?」

提督「・・・そうだな。少しゆっくり帰るか」



おわり

だめだ途中から何か変になっちゃってる、これじゃない感ひどいです

まったく頭が回らない、というか今書いてもまともなのが書けない気がするんでシンコンカッコカリ編はたぶん今日書かないです

ああ、加賀サン書いたのもあなたか。
面白かった。乙です。
頑張って好きに書いてな。

>>1です、シンコンショヤのこと書きおわったので投下します。なんかあんまり甘く書けないし初日の勢いがもう出ないのでこのスレはこれを投下して終わりにします

あとシリアスなあれに関しては自分でも入れないほうが良かったなって思ってます。時系列もめちゃくちゃだし書いてても途中でテンション下がってくるし・・・ただでさえ勢い任せだったので最初のままいるべきだったと反省。次なんかスレ建てすることがあればこういうのはないようにしたいです

提督「ただいま」

多摩「おかえりにゃ」

大井「なんで多摩姉さんがいるのかしら・・・」

多摩「多摩たちの部屋のこたつこわれちゃってたにゃ」

提督「そうなのか、わかった、新しいの買うか修理にでも出すよ」

多摩「まあないならないでこの部屋のこたつに入り浸るから別にいいんだけどにゃ」

大井「・・・」

多摩「大井が怖いのでやめるにゃ」

提督「ま、それが正解だな」

多摩「って、大井の指にはまっているのは・・・提督もちゃんとしたプロポーズしたのにゃ?」

提督「ん、まあ、な」

大井「流石に昨日のは認められなくて・・・」

多摩「ま、まあ多摩もあれはちょっとどうかと思ったけどにゃ」

大井「そうよね?やっぱり提督がおかしいだけだったのよ」

提督「そういわれると傷つくわあ・・・まあ自分でもそう思うけど」



多摩「なるほど、その指輪と二人でこの部屋に帰ってきたということは・・・そういうことにゃ?」

提督「・・・ま、まあ、その」

大井「え、ええ、多分その、思ってるとおり・・・?」

多摩「ほほーう?そうかにゃ、それじゃ多摩は邪魔にゃね」

提督「いや別に好きなだけいてもいいけどな!?むしろ朝までいてもいいぞ!」

大井「はあ!?何、そんなに私と初夜過ごすの嫌なの!?」

提督「ぶふぅ!お前大声でそういう事言うのやめろや!」

大井「え、あ・・・」カァ

提督「ほら、そういうことになると俺も恥ずかしいし・・・」

多摩「ああはいはい、じゃあ多摩はこれで。ごゆっくりーにゃ」バタン

提督・大井「・・・」

提督「・・・ま、まあとりあえず落ち着こう。時間はまだたっぷりあるんだから」

大井「そ、そうね。とりあえず私お風呂に行ってくるわ」

提督「わ、わかった。俺も準備しとくよ」

大井「え、じゅ、準備って?」

提督「違う!いや違わない!・・・ごめん俺もテンパってるわ。風呂入って来い」

大井「あ、うん」バタン

提督「・・・うああ、緊張するぅああ!」



大井「あ、あの、お待たせ・・・」

提督「べ、別に待ったないよ!?」

大井「噛んでる噛んでる!どれだけ緊張してるのよ!」

提督「す、すまん」

大井「はあ・・・あのね、別に私はその、初夜だからってそういうことしなくてもいいと思うのよ」

提督「え?」

大井「ただ、二人で一緒にいて、話でもして、っていうのでもいいじゃない?」

提督「・・・まあ確かにな。うん、いつも通りでいいんだよな」

大井「そうよ、そのほうが私達らしい、でしょ?」

提督「違いない」



提督「んー・・・でもな、時間も遅いし。布団に入って話するか」

大井「そうね」

提督「・・・そういえば、こないだはあんまり気にしてなかったけど」

大井「なに?」

提督「大井って結構寝巻きかわいいな。普段からは想像しにくいピンク色だし」

大井「失礼ね・・・でもありがと、寝巻きを褒められるのもちょっと変な感じだけど」

提督「だって大井の私服って見たことないし」

大井「そうだったかしら?じゃあ今度一緒にデートにでも行きましょうか。そのとき着てってあげる」

提督「デートかあ。本当ならケッコン前にしとくべきだったな、はは」

大井「ふふ、いいじゃない、ケッコンした後でも」

提督「ああ、まだまだ、時間はあるからな」

チュンチュン

大井「ん・・・」ムクッ

提督「」スースー

大井「・・・」

大井「なんでこういうときこそ勢いで来なかったのよ!」バキッ

提督「いだぁ!」

大井「おかしいでしょ!初夜よ初夜!そりゃ私もプロポーズに関しては雰囲気大事っていったけどさあ!」

提督「な、何!?なんで朝からキレてるんだ!?」

大井「さすがにケッコンまでして初夜で手を出してこないとかむしろ自信なくすじゃない!」

提督「勢いで来いとか雰囲気大事にしろとかどっちだよ!」



木曾「やっぱ手出さなかったんだな」

多摩「大井、ちょっとかわいそうにゃ」

球磨「てかあの二人めっちゃラブラブしてるか言い争ってるかしかない気がするクマ」

北上「ケッコンしてもあれはかわらなそうだねー」

球磨「この調子だとあれはいつになることクマ・・・」



おわり

これで終わりです。どうもありがとうございました

それと>>120でいうスレが加賀に勢いでドッキリしかけようとしてケッコンするっていうやつなら俺です

今度もなんか勢いでスレ建てると思うのでそのときはよろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom