スコルポス「オラオラオラオラオラオラオラオラ」(14)

男「山登りに来ただけだったのに・・・・」

男「なんか出っ張ってるな~って思って地面の土ちょっとすくったらさ」

スコルポス「あー☆よく寝たし~♪」

男「サソリのバケモン出ちゃった・・」

スコルポス「あん? なにお前」

男「ふうはあ・・・・」

男友(金持ち)「なんとか見つからずに我が家のガレージに入れられて良かったですね」

スコルポス「なんだよここ俺の部屋~? 暗えし~☆」

男「記憶を失ったデカサソリのロボットなんてこれからどうするよ」

男友「ま、男友コンツェルンの科学研究部に協力していただきますよ」

スコルポス「あ~、何の話?」

男「なんか面倒になったなあ・・・」

~~♪

男「お、メール」

スコルポス(メール)「う~す、今にしてる~? こっちはケータイの使い方教えてもらってメール打ってるし=☆ みたいな~@」

男「・・・・・」

女「男、メール誰から?」

男「げ」

女「ふ~ん・・・ずいぶん古風なお方とお付き合いのようで・す・わ・ね!(怒)」バタン!

男「ちくしょおあいつのせいだ」

男「あーもー、女ちゃんを怒らせちまったじゃないか」

スコルポス「しらねーし」

男「しかし、その手でよくケータイ使えたな」

スコルポス「ちいと使いにくいけどよ、ハサミの先っぽ使えば楽だし」

男友「ハハハ・・・で、少しばかり頭脳コンピュータを解析したいのですが」

スコルポス「おう、記憶を取り戻すためにってやつな。いいぜ~」

男「騙してる?」

男友「ちょっとだけ・・・」

スコルポス「オラッ♪」

男の家

男「ふう、何がなんだか」ゴロン

男「あいつが覚えてたのはスコルポスって自分の名前と、」

男「えーと・・・なんだっけ」

男「なんだったかな。もう一個の単語」

男「ま、いいか寝よ」

グーグーグー

こん

男「ん・・・なんだよ寝てるのに」

こん

男「窓を叩くなよ・・・ってここ二階だよな」

男「まさか」

こん

男「あ、石をぶつけてるだけか・・・って、結局お前か」

スコルポス「おう」

男「なんだよ危ないな。誰かに見つかったらどうするんだ」

スコルポス「腹減ったんだよ」

男「男友のところで何も食ってないのか?っつか、食い物は?」

スコルポス「ガソリンよりカニやザリガニくいて~みたいな」

男「カニって贅沢な・・・そのくらい、男友に頼めば手に入るよ」

スコルポス「マジィ?」

男「おはよ~・・・」

友「おーす。ずいぶんお疲れだな」

男「ふぁ~ねむ・・・寝不足でさ。」

女「彼女に寝かせてもらえなかったの? ふんだ」

男「ち、ちげえよ・・・ただ、窓に石が打ち当たってさ、そのせいで一回起きちゃってさ」

女「どうだか」ふん

男「ふう・・・くそ」

友「それはそうとして、聞いたか?なんか2,3メートルはあるってバケモンが○○市を徘徊してたってニュース。○○市ってお前の住んでる辺りだよな」

男「え・・・あ、あはっ、そ、そうか。俺知らなかったよハハハ」

女「わ、私もそれ聞いたわネットで。サソリみたいだったって」

男「へ、へえ~・・・」

女「3~400万年前の地層から文字の書かれた黒板みたいなものが見つかったって言うし、最近のニュースも訳わかんないわよね~」

男友「ふうむ・・・まずいですね。スコルポスさんの事が知られては混乱がおきますよ」

男「だよな・・・ま、カニとかザリガニとか食わせときゃでていきゃしねえし安心だよ」

男友「ええ。ちゃんと居住地も作っていますし」

男「さて。俺はまた山でも行ってみるかな」

男「ふう、山はいいなあ」

男「さて、俺の好きな景色の見える場所に行くにはスコルポスの出てきた穴のあたりを通らねばならない」

男「男友コンツェルンの人が埋めてくれたらしいが、ちょい不安だな」

男「・・・・」

ズボッ

男「案の定」

男「うわわわわ土砂崩れだあっ!!!!!」

スコルポス「あん?男が行方不明?」

男友「ええ。ちょっとした騒ぎですよ。男くんは山登りが趣味でして、しかも、あなたと会ったお山で土砂崩れがあったらしく、今救助活動に当たって・・・ちょッ!!」

スコルポス「オラオラオラオラオラアッ!!」

男友「待ってください!今行けば見つかってしまう・・・・」

スコルポス「オラオラオラオラ!」ダダダーーーッ!

男友「ヘリ班お願いします!」

ヘリ班「了解!アーム起動!」ガシャン!

スコルポス「うお、なんだこの手!動けねえ!」

男友「今あなたが行って何になると言うのですか!」

スコルポス「俺を助けてくれた奴がやべえって時にぃ~、ほっとけるかよぉ!」

男友「」

スコルポス「オラアッ!!」バッ!

ヘリ班「うわ・・・凄いパワーだ!」

メキメキメキイッ!

男友「な・・・!」

スコルポス「待ってろ男~~~~!!」

男友(携帯)「救助班!至急野次馬を下げてください!ってそれだけではごまかしきれない!・・・スコルポスさん、どうにか見つからないようにしてください!」

スコルポス「俺の姿が見られなきゃいいんだろ・・・・ビーストモード!」

男友「びー・・・?」

翌朝の病院

男「助かったんだ俺・・・」

男友「ええ。スコルポスさんが掘り出してくれて(本当なら救助班で十分だったかもしれないんですが)」

男「あいつが・・・そっか。でも、ばれなかったのか?」

男友「ええ、その事ですが・・テレビを」

テレビ「昨夜○○市で、大きなサソリが町を走り回っていたと言う情報が・・・」

男友「はは・・・ロボットの姿と巨大なサソリの姿を使い分けられるようでして(汗」

男「あ・・・あはははははは・・・・」

男友「ところで、あなたの事故現場から不思議な液体が流れ出ましてね」

男「液体?」

男友「はい。それにスコルポスさんが浸かると、すべての怪我・・というか故障が治ったのですよ」

男「マジかよ」

男友「一体なんなのか・・・ともかく、あの山は封鎖してこちらで調べています」

男「ちょっと一回見てみたいな」

男友「見てどうなるものでもないですが…まあいいでしょう」

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