双子妹のダメな育て方… (118)

兄 「おい…おいおいおいっ!?」

愛梨・結梨 『なーに?』

兄 「なーに?じゃねぇ!君達二人でどれだけお菓子買うつもりだよ!?」

愛梨 「え。だって3人で食べるなら一種類で三個買えば皆んな一個ずつ食べれるやん」

結梨 「ま、まさかお兄は一つの「う○い棒」を私達に回し食いしろと…最終的にお兄の口に…口に。口移…」

兄 「なに訳わからん事言ってんだ。別に一種類だろうと大袋一つ買えば勝手に摘んで食べれるだろ?」

愛梨 「おー!流石お兄だね。低脳な妹でゴメンね☆」

兄 「うん。バカのは知ってるから、今更驚かないよ」

愛梨 !?(軽く酷い事言った)

結梨 「お兄ちゃん…あと、コレとコレと…食べたいなぁ。お兄ちゃんに口移…」

兄 「さてレジは何処だ?早く帰って食べないと」

結梨 !?(スルー)

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兄 「さてと。買ってきたお菓子なんだが見る限り甘いものばかりだな…」

愛梨 「糖分は頭の活性化に繋がるってテレビの…誰かが言ってたからね」

兄 「活性化?いやただ単に甘いもが好きなだけじゃないのか?」

結梨 「塩っぱいのはオニギリだけで十分なのです」

兄 「結梨はたまに訳わからん独説を語りだすよな。そして何故敬語?」

愛梨 「キャー!この『き○この里』超マジで美味いぃ」

兄 「うるせ〜!なにぶりっ子ギャル演じてやがる」

結梨 「あ…口の中で熱いのが…あ。あぁトロけそう…はぁはぁ…コクン」

兄 「………お前は一体何なんだ。コクンって擬音をわざわざ言わんでいいわ」



愛梨 「あ。今何月?」

結梨 「6月でやがります」

兄 「それがどーした?」

愛梨 「………夏が来るぅ〜」

兄・結梨 「…………(ポリポリ)」←ポッキーの食べる音

愛梨 「……あの夏が…忌々しい暑い夏が。女性にとっては生と死が入り混じる死闘の一カ月が訪れようとしている」

兄 「……体重か?」

結梨 「にゃるほどね〜。愛梨は私より胸有るから気になるのかな?」

愛梨 「くぅ〜!甘いのも摂取しつつ体重を減らせる方法はないのかしら?それかジムに通うとかドーよ?」

兄 「ドーよ?とか絶対続かないから止めとけ。それに今まで長続きした事と言えばFFシリーズをフルコンプするまで毎日やってた事くらいだろ?」



愛梨 「FF8は我ながら頑張った!と褒めて讃えたいくらい」

兄 「自分で言うなよ。既に挫折してんぞ」

結梨 「まぁまぁ無駄な努力より今を楽しむ事を優先して、後一カ月したら結果は数字となって表れるから、それを受け止めて次に繋げよう」

兄 「またお前はどこのキャリアウーマンだよ。結梨は気にしないのか?」

結梨 「私は…素のままの私をお兄ちゃんに見てもらいたいから…ね。それとも今見たい?…お兄ちゃんなら…イイヨ」

愛梨 「ストーップ!!誘惑抜け駆け行為は禁止!ヤるなら三人で!ここ重要!ハイ!」

兄 「お前こそいろいろ落ち着け。頭の中沸騰してんじゃねーのか?顔赤いぞ?」

愛梨 「愛梨オカシクないもん!結梨がエ○ゲみたいな回想に持ち込み掛けたから止めただけだもん!…べ、別に興味がないとかじゃないんだからネ☆」

兄 「本格的に思考回路がショートして来たな。ツンデレキャラになってるぞ」

結梨 「うぅ…また愛梨がお兄ちゃんを誘惑してる。絶対に負けられない戦いがこの場にはあるのですっ!」

兄 「双子で競っても相打ちで終わりそうなんだが、面白そうだからそのまま続けてくれ」

愛梨 「私はお兄の為だけに夏休みまで体重を40㎏まで減量する事を誓います!」

兄 「なに結婚します。っぽい言い方してんの?さりげなく『為だけ』とかも言ってるし」

結梨 「私はお兄ちゃんに…えろえろ…あ。違う。海でサンオイルを塗って貰うにはどーしようか考えてます」

兄 「本人目の前で言ったら意味なくね?天然過ぎるだろ。願望丸出しじゃん」

愛梨 「あ〜あ。夏に向けて新しい服や水着買わないとね〜」

兄 「去年買ってなかったか?」

愛梨 「去年は去年。女の子は常に流行を先取りするものなの。遅れを取ってたら他のメス猫にお兄が奪われちゃうかもしれないし」

兄 「メス猫って…それに周りに俺を好む女性なんていない…結梨っ!?」

結梨 「私はお兄ちゃんの事大好きだよ。もしお兄ちゃんを馬鹿にする女の子がいたら言ってネ。直ぐ八裂きにしてあげるから」

兄 「あ…大丈夫だ。結梨の心配するような事ないから…」

愛梨 「ねぇ結梨〜」

結梨 「なぁに?」

愛梨 「どーしたら痩せらるのかな?」

結梨 「食べなきゃ痩せるよ」

愛梨 「食べても痩せられる道具出して〜」

結梨 「そんな物あったら私が最初に使うよ」

愛梨 「ん〜…ん〜…あ。やっぱりジム…」

兄 「ダメだぞ」

愛梨 「食生活を見直し、規則正しい生活を送ろう。私ってば賢いなぁ」

結梨 「今夜は焼肉だよ〜。焼き立てのカルビにあつあつの白米はもう絶品だよね!お兄ちゃん☆」

兄 「あ…あぁ。愛梨は…どうする?食べる…のか?」

愛梨 「………た、た、食べない…訳にいかないでしょ?だってお兄がせっかく作ってくれるんだもんっ」

結梨 「あはは…やっぱり」

愛梨 「べ、別に体型なんて気にしないもん!食べなきゃ生きていけないし、三人で食べた方が美味しいし〜」

兄 「まったく。素直じゃないんだから」

結梨 「お兄ちゃん。ポン酢ある?」

兄 「ポン酢?あるが焼肉のタレじゃないのか?」

愛梨 「ポン酢はちゃうやろ。鍋ちゃうで〜」

結梨 「チチチ…私はこのポン酢+大根おろし+イベリコ豚でいただきたいのだよ」

兄 「へぇ…サッパリとした食べ方だな」

愛梨 「焼肉だったら、カルビ+白米に乗せて食べるのが最高の食べ方!」

兄 「まぁ好き好みあるだろうから自由に食べろ」

結梨 「う〜ま。コレはいい!お兄ちゃんも是非〜…はい。あーん…」

兄 「え?ちょ…」(パクリ)

愛梨 (じー)

結梨 「どう?どう?美味しい?私のお・に・く?…きゃ☆」

愛梨 「ぶっ!」

兄 「な、何言ってんだ結梨!おい大丈夫か愛梨!?」

愛梨 「うん。なんとか…もう結梨ったら。ジョークにも加減ってものがあるのよ」

結梨 「あはは〜ゴメンね。テレビでやってたの見て一度試してみたかったの」

愛梨 「あ。お兄ごはん付いてるよ…ホラ(パクリ)まったくだらし無いなぁ〜」

兄「あ…………。」

結梨 「……………。」

愛梨 「ん?どーしたの二人とも」

結梨 「え?いや…意外な…いや羨まし…い。な…一本取られた」(まさか意識してないの)

兄 「いや…俺のほっぺに付いてたご飯粒を取って食べただろ?いつもなら恥ずかしがるのに自然に食べたら驚いたんだ」

愛梨 「あ…あぁ…今私何…お兄の…口、やだっ…は、ゴメンお兄…怒ってない?」

結梨 「なになに!?愛梨が甘い口調で甘える仕草!コレはイく所までイッてしまうフラグじゃないか!?ズルい〜」

兄 「いや大丈夫。今大丈夫じゃないのは結梨の方だから…」



兄 「ん〜…」

愛梨 「どうしたのお兄?」

結梨 「ん?なになに〜?お兄ちゃんがイヤらしい目で私を狙ってるって?」

兄 「んな目してねぇ!いや…お前ら服装や髪型違ってもやっぱり双子なんだなって思って…」

愛梨 「え?どうしたのお兄?変な物でも食べた?

結梨 「いやぁ〜改めて言われると興奮…違っ!照れるよ〜」

兄 「性格は全く違うんだがな」

愛梨・結梨 『お兄(ちゃん)はどっちが好みのタイプ?』

兄 (何っ!?)

愛梨 「もちろん。活発で元気なオッパイの大きい妹の方が魅力的だよね?私の事好きだよねっ?」

結梨 「違うよね?お兄ちゃんは、甘えん坊でちょっぴりエッチで恥ずかしがり屋な私が好きだもんっ!」

兄 「あ。もぅ…何でこうなる。俺はお前ら二人共大切な妹だ。比べる事なんてないよ。それぞれ個性があってお互いの良い所も全部大好きだよ」

愛梨 「…そうだよね。お兄は優しいから…そう言うの…反則ですよ」(照)

結梨 「お兄ちゃんはやっぱり最高です!二人のハートを打ち抜くセリフ。ハーレムエンドは間近だね!じゅるり…」




愛梨 「懐かしいなぁ」

結梨 「この歳になると昔の写真見てて恥ずかしくなるね」

兄 「おーい。早めに片付けろよ〜。せっかく休日を返上して大掃除してんだ。半日で終わらせるぞ」

愛梨・結梨 『はーい。でもコレはコレで…いや。ヤバいやつだこれ』

兄 「?」

愛梨 「ねぇお兄。昔私達三人でお風呂入ってたの覚えてる?」

結梨 「今のお風呂に三人並んで入ってたんだよ〜。まぁ羨ましいお兄ちゃん☆

兄 「そんなの小学生の頃だろ?その頃なんて異性意識してなかったから、入るのに抵抗は無かった」

愛梨 「ねぇ今日お風呂三人で入らない?昔みたいに洗いっこしよ。ね?」

兄 「無理だろ!?あんな狭いお風呂で…それに体型…と、とにかくソレは却下」

結梨 「大丈夫だよ。私が隅々までキレイに洗ってアゲルから。恥ずかしくないよ。お兄ちゃんに裸体を見られるのは…むしろ快感…」

兄 「結梨…お前。エ○ゲのやり過ぎなをじゃないか?脳みそ溶けるぞマジで」

結梨 「て事で賛成二票反対一票で今夜「ドキドキ!まさか双子妹とお風呂に入るとは!?〜お兄ちゃんのシャフトは爆発寸前〜」を決行します!」

兄 「……………」

愛梨 「はぁ…せっかく一緒にお風呂に入れると思ってたのにぃ」

結梨 「でもしょうがないよ。ウチのお風呂だと流石に三人で入るには狭すぎるしね。私はむしろ密室密着ハァハァが良かったなぁ」

愛梨 「結梨はホントどエロよね。むしろ尊敬したいよ」

結梨 「尊敬だなんて、愛梨だってイイ物持ってるのに勿体無いよ」

愛梨 「そうでもないよ。ブラのサイズだって大きいと高いし、服装だって考えないとキツくてね」

結梨 「あーっ!それ何?胸自慢?ふーん。私は小さくてもいいもん。まさに二次元から飛び出た美少女妹になるんだから」

愛梨 「ほう。気になってたんだが、そのエ○ゲーとやらはそんなに楽しいのか?」

結梨 「楽しいよ〜。可愛い女の子特に妹系の美少女がストーリーを進めるに連れて恋に落ちるの〜」

愛梨 「恋愛ゲームとかであるパターンじゃん」

結梨 「甘いな…普通の恋愛AVGとは次元が違うのだ」

愛梨 「え?AV…G!?」

結梨 「あ〜と、アドベンチャーゲームの略」

愛梨 「なるほど。それでそれで」

結梨 「このゲーム自体は18禁ってのが最大の魅力!」

愛梨 「18禁!?え…何。え、エッチぃのとかあるの?」

結梨 「ふふふ…そう。そこが一番のポイント。ある日、妹は大好きな兄に恋に落ちました。そして忘れられない一夜を過ごし、翌日には結婚・出産しました。めでたしめでたし」

兄 「めでたしめでたしじゃねぇ!」

結梨 「わぁ!?お兄ちゃんいつの間に」

愛梨 「お兄はエ○ゲーには興味あるの?」

兄 「女の子がエ○ゲーとかあまり言うな。興味はない」

結梨 「もう…お兄ちゃんはゲームより本物の妹丼がいいもんね〜」

兄 「生々し言い方するな」

結梨 「大丈夫。私の熱く潤った箇所はお兄ちゃんの熱くパンパンに膨れ上がったシャフト…即ち男根を受け入れる準備は出来てるからね☆」

兄 「わー!わー!よせ!お前どこでそんなセリフ覚えた!?」

愛梨 「?」

結梨 「それは…言わないとダメ?…私の口からは言うのは…恥ずかしいな」

兄 「言わんでいい!ゴメン俺が悪かった」

愛梨 「ほう。コレが結梨が言っていたAVGとらやの三次元バージョンか」

兄 「AVG?何だゲームの話か?」

結梨 「うん。ちょっとエッチなゲームなんだけどね」

兄 「また話し戻るからその話題止めないか!?」

愛梨 「とりあえず兄と妹がイチャコラして結婚して子作りするゲームだったかな?」

兄 「あーーーっ!?既に遅かったか!」

兄 「…………」

愛梨 「…………」

結梨 「…………」

兄 「………コレだ!」

結梨 (ニヤリ)

兄 (ちっ)

愛梨 (お兄も結梨も表情変わらないな)

結梨 「ん〜…これかなぁ…やったぁ!一番乗り〜」

愛梨 「えー!?早くない?まだ3周目だよね。ゲーマーはやっぱり強いな」

兄 「さぁ愛梨。残り二枚だ…」

愛梨 「私って土壇場に力発揮するタイプなんだよ。その二枚の内一枚はババね!」

兄 「いや…自信持って言ってるが当たり前だし説得力ないぞ?」

愛梨 「ちょ…挑発なんか乗らないんだからねっ!」

兄 「どっちが挑発してんだかな」

結梨 「罰ゲームもあるのも忘れないでね〜☆」

兄 「罰ゲームってその箱?クジ引きか?」

結梨 「うん。引いたらナニをするか書かれてるの。楽しみにしてて」

愛梨 「また小恥ずかし命令が書かれてるんだろうな」

結梨 「さぁ…ね。引いてみないと分からないニャン☆」

兄 「ニャン☆って…ちょっと可愛いかったぞ」

愛梨 「お兄!!そんなエロ娘の誘惑に惑わされたらダメよ!コッチを見て!私のミニスカートから見えそうで見えないココを…」

兄 「お前らどーした!?発情期なのか?思春期か?」








愛梨 「ちょっと取り乱したけど真面目に行くよ。お兄覚悟!」

兄 「お、おう…後二枚しかないけどな」

愛梨 (お兄は確か結梨の手札を取った後右側に入れた。つまり左側を引けば…)

兄 「本当にこっちでいいのか?」

愛梨 (なに…この自信。まるで私にババを引かせるかの様なあの目!…まるで美女を狩る野獣の目!)

兄 「ん?どーした?顔が赤いぞ?」

愛梨 「い、いや大丈夫。ちょっと考え事してた…お兄の誘導策には騙されないよ」

兄 (左を引くんだ!左!)

愛梨 (右か?左か?…ん。お兄の右のカード。あ…)

兄 「早く引きなよ〜…どんなに悩んでも…」

愛梨 「ふふふ…お兄残念だね。私の勝ちだよ」

兄 「?」

愛梨 「コッチが…っ!?!?!?」

兄 (ニヤリ)

愛梨 「え…ぇ?な、なんで?確かババにはキズが…」

兄 「キズが付いてたのは知ってるよ。だから新しく付けた。そして、あえて見えるようにね」

愛梨 「クッ…で、でも今度はお兄が引く…」

兄 「ほい。あ〜がり」

愛梨 「えー!?何で?」

結梨 「ギズだよ愛梨。片方はキズないでしょ?せめて手で隠さないと〜」

愛梨 「あーーーーっ!!」

兄 「んじゃお楽しみの罰ゲーム行ってみようか」

結梨 「はい。愛梨引いて」

愛梨 「あ…あ…ぃや。怖い…」

結梨 「ん〜もう。さぁ愛梨…」

愛梨 「分かったよ…引くよ」

兄 「…………?」

結梨 (ニコニコ)

愛梨 「…………!?!?」





兄 「なぁ結梨…」

結梨 「ん?」

兄 「この罰ゲームさぁ…」

愛梨 「いいの!お兄は今日一日ご主人様なんだから」

結梨 「お兄ちゃんいいなぁ〜。こんなに可愛い妹メイドを一日好きな様に…あんな事やこんな事も思いのままに出来るなんて」

兄 「いや。俺は別に望んでねーよ」

愛梨 「あ、当たり前でしょ!私だって好きでこんな格好…それはちょっとは可愛いとか思ったけど…」

結梨 「愛梨だって自分から進んでご主人様を奉仕してもいいんだよ?」

愛梨 「奉仕!?…あ。でも、ほらお兄だって自分でやりたい事とかあるでしょ」

結梨 「お風呂とか」

兄 「ぶっ!」

愛梨 「な、ななな…何言ってるのよ!そんなの無理に決まってるでしょ!」

結梨 「ん〜。でめエ◯ゲの中では普通にヤる事はやってたんだけどなぁ」

兄 「結梨。ここはゲームの中ではないからね。ヤるとか言わない」

愛梨 「もう…とりあえず。身の周りでお手伝い出来る範囲で宜しく」

結梨 「メイドのくせに上からだよお兄ちゃん。ちょっと縄で縛る?」

兄 「結梨はちょっと黙っててくれるか?」

愛梨 「はぁ…もう。早く一日終わらないかな〜」

結梨 「あ。お兄ちゃんお昼どうしよう?」

兄 「あ〜…そうだな。ちょっと冷蔵庫中みて使いかけの野菜でも使ってチャーハンでも作るか」

愛梨 「あ、あの…お兄…様。宜しければ私がお昼ご飯を作りましょうか?…いや作る。作らせて下さい」

結梨 「お〜。愛梨がキッチン立つのは実に何年ぶりだろうか…そしてお兄ちゃんの判断は如何に」

兄 「お、おぅ…いや一日メイドは罰ゲームだが料理は…」

愛梨 「大丈夫!いつも見てたから。多分大丈夫。私に任せて」

兄 「意気込みは伝わるが、包丁とかガス台とか気をつけて使えよ」

愛梨 「うん。分かった。凄く美味しいごはん作るからね!」

結梨 「すごい自信だね。しかしちょっと不安…」

兄 「まぁ愛梨だって年頃だ…料理の一つや二つは出来るだろ」

愛梨 「さぁ召し上がれ。おかわりもあるからね〜」

兄 「あ。うん…ありがとう。ちなみにこれは何なんた?」

愛梨 「焼きそばだよ。ちょっと黒くなったけど味は大丈夫!」

結梨 「へぇ〜焼きそばかぁ。どれどれ〜」

兄 「……………」

愛梨 「……………」

結梨 「う…うん。コホン…ちょっと不思議な味だけど麺は何処に?」

兄 (麺が無い!?)

愛梨 「実は麺は細かくしてあるんだ。気づかないでしょ?」

兄 「焼きそばじゃないじゃん」

愛梨 「ちゃんとソースは使ってるよ。食べやすくする為に工夫したの」

結梨 「ほぼ野菜炒めだね…」

兄 「どれ…………ん?」

愛梨 「どう?どう?美味しい?」

兄 「あ〜…なるほど。愛梨さぁ…コレにソース以外に何か入れただろ?」

愛梨 「流石お兄!分かる?実はちょっと塩っぱい感じがしたからハチミツ入れたんだ〜」

結梨 「!?」

兄 「そりゃ甘いし黒くもなるわな。ただ単に焦げただけだ。初めは黒く無かったろ?」

愛梨 「………ありゃ〜。バレバレか」

兄 「しかし、食べれないワケではないが、微妙な味だね。でも良く頑張って作ったよ」

結梨 「お?」

兄 「失敗を恐れず何かにチャレンジする事が一番大切なんだよ。自分なりに工夫して誰かに食べてもらいたい。愛梨も真剣に取り組んでたからね」

愛梨 「え?まぁ…ね。私にだってやれば出来るんだから。……食べてくれてありがとう」

結梨 「何なのこの甘酸っぱい回想シーン!私がモブキャラ化してるんですけど〜」

兄 「結梨だって本気だせば料理なんか楽勝だろ?」

結梨 「もちろん!お湯を沸かして注いだら三分で美味いものが作れるよ!」

兄 「…………」

愛梨 「…………」

結梨 「あり?何か変なこと言ったかな」

結梨 「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

兄 「何だ慌ただしいな…って近い近いっ!そんなぬ近づかなくても聞こえるから」

結梨 「実は…とても重要なお話が…」

兄 「?」

結梨 「とても重要な…」

兄 「二回言うな。要件は?」

結梨 「あのね…結梨ね…お兄ちゃんと…」

兄 「な…なん…だよ」

結梨 「…お兄ちゃんと…イキたいの…ダメ…かな?」(小声)

兄 「え…え?ナニ…言ってる…」

結梨 「え?何って?お兄ちゃんと秋葉原に行きたいって言ったんだよ?」

兄 「え?あ、あぁ…そうか。うん。なるほどな〜」

結梨 「?」

兄 「それならそうと早く言いなよ〜。よっしゃ!たまには出掛けるのも悪くないしな。愛梨も呼んでくるよ」

結梨 「あ。うん…変なお兄ちゃん」

結梨 「アキバキター!!見て見てメイドだよお兄ちゃん!可愛いなぁ〜」

兄 「あ。まぁ世界に注目される聖地だからね。人も凄いな〜…迷子になるなよ」

愛梨 「私はもうメイドは…あぅ〜」

兄 「あはは…愛梨はメイド経験者だもんね。なんならもう一度…」

愛梨 「へ〜…そう。なら今度は嫌になる程手取り足取り奉仕してアゲるよ〜…ふ、ふふ…」

兄 「ごめん。やっぱり止めとくわ」

結梨 「お兄ちゃん。愛梨〜早く〜」

兄 「なんであんなに元気なんた?」

愛梨 「中身は根っからのオタクだからね〜。見てよあの幸せそうな顔」

兄 「ふ…たまには、ね。結梨はホント美少女系の女の子好きだからなぁ〜」

結梨 「さてと…お兄ちゃん!ここからが本番だよ!」

兄 「今までなんだったんだ?」

結梨 「これから私達は夢のゲートを潜り、さらなる楽園へと旅立つのです!」

兄 「熱でもあるのか?」

結梨 「あのブラックゲートの先に…グヘ…グヘへ…じゅるり」

兄 「はぁ…結梨。マジ入るのかよ…」

愛梨 「………未成年者入場禁止?」

結梨 「当たり前なのデス。ここから先はレベル制限のあるエリア。達した者のみ踏み入ることが許された聖地。覚悟は良いか!」

兄 「なに?その厨二臭い説明は?」

愛梨 「え、え?は、入るの?そんな…ダメだよ。女の子が…こんな。興味が無い訳じゃないけど…お兄が入るなら…しょうがないから入っても」

兄 「愛梨は愛梨でどうなってんだ?」

結梨 「うわぁ〜。凄く…満たされるぅ〜」

兄 「あまり騒ぐな。キョロキョロするな」

愛梨 「……………」

結梨 「にゃー!!コレは先月受注限定で発売された『妹sweets2』じゃん!もう中古出回ってるんだ」

兄 「よく分からんが面白いのか?」

結梨 「面白い!前作から二年も発売延期された次作目。ミドルプライスでこのクオリティと内容は素晴らしいの一言だね」

愛梨 「ふ〜ん。か、可愛いじゃない…私程ではないけどね」

結梨 「アレもコレも欲しいよ〜。新作はもう少し様子見ないと価格が一気に下がるからね…タイトルだけ調べとこう」

兄 「あんまり長居したくないから早くね〜…って愛梨?」

愛梨 「………」(じー)

兄 (愛梨は何のゲーム見てるんだ…!?)

兄 (『メイド妹○○○生活〜義妹と妹のダブル○○○漬け〜』!?なんてタイトルだ!愛梨は…)

愛梨 (ボー…)

兄 (何凝視してんの!?顔赤いぞ!もう止めとけー!)

結梨 「お兄ちゃん!買って来たよー!」

兄 「うわっ!!脅かすな!

愛梨 「わわっ!?」

結梨 「なになに〜?二人して〜エッ○ぃの見てたのかな?熱いね〜」

兄 「エ○ゲを堂々とレジに持って行く妹が何を言う」

愛梨 「まったくです!恥ずかしくないのが羨ましいくらいだよ」

結梨 「にひひ〜。だって好きなんだもん☆」



兄 「しかしまぁ久々に遠出したが楽しかったな」

愛梨 「そうだね。いつも休日は家で過ごしてたから私もリフレッシュ出来たよ」

結梨 「私はもう幸せ過ぎてニコニコが止まりませんよ〜。ありがとうございますお兄ちゃん。あと愛梨まで付き合ってくれて」

兄 「いや。欲しい物が手に入って良かったじゃん。だがやり過ぎて寝不足は駄目だぞ」

結梨 「まぁ…ヤリ過ぎて…寝不足だなんて。きゃっ!お兄ちゃんってば…まだ陽が高いですよ」

兄 「何の話だよ!?」

愛梨 「でもメイドさんホント可愛いかったなぁ〜」

兄 「どうした?結梨色に染まるなよ?引き返せなくなるから」

結梨 「にゃ!?むしろお兄ちゃん好みに私を染め上げて!何でもするよ〜」

愛梨 「え?いや…実際好きでメイドの格好して働いてる子見てたら、バカに出来ないかなって?」

兄 「…その気持ちがあるなら大丈夫だな。愛梨だっていつかはやりたい仕事見つけて、それで稼いだお金で好きな事に使える様になるよ」

愛梨 「なに?急に優しいお兄になって…褒めても…何も出ないんだからね!…でも…少し嬉しかったよ」

結梨 「むむむ〜…又しても愛梨サイドに好感度が上がってしまった。コレは早く手を打たなければ…その前にこの戦利品で予習を…グヘへ」

兄 「いっそ二次元の壁ブチ破ってPCの中に入ってみたら?」

結梨 「………よし。まだお兄ちゃんは夢の中ね」

兄 「…………」

結梨 「にひ〜。妹に起こしてもらえるイベント発生だよお兄ちゃん☆」

結梨 「………しかし。一体どうやって起こせば喜ぶのかな?そっと布団に潜り目覚めるまで眺めて…ぶっ!鼻血出そう。いやまて…どーせならもっとエッ○ぃ格好で…」

兄 「結梨…朝早くに俺の部屋で何してんだ?」

結梨 「にゃーーー!?お兄ちゃん起きてたの!?せっかく朝起こしてあげようかと考えてたのに〜。目覚めたら計画丸潰れだよ。さぁもう一度寝て」

兄 「寝れるかっ!まったく…てか早すぎだろ?今何時だよ」

結梨 「アレ?6時じゃないの?」

兄 「お前の部屋の時計は2時間もズレてるのか?」

結梨 「あ〜…失敗失敗〜私ってばドジっ子ね☆」

兄 「ふぅ…完全に目が覚めたよ。ちょっと早いが俺はリビングで寛いでるよ。結梨はもう少し寝てな」

結梨 「あ…私も〜」



兄 「ほれ。麦茶」

結梨 「ありがとう」

兄 「…………」

結梨 「…………」

兄 (まずいな。こんな朝早く起きたはいいがする事が無い。朝食の準備も早いし)

結梨 (ど、ど、どーしよ。お兄ちゃんと二人きりだよ!今なら愛梨も居ないイベントチャンスなのにー!)

兄 「なぁ結梨」

結梨 「うぼっ!な、なにお兄ちゃん?」

兄 「おいおい何吹き出してんだ?こんな時間にこんな質問するのも気が引けるんだが…」

結梨 「えっ!?なに…かな?」(ついに愛の告白ktkr)

兄 「ほら。この前海に行くとか話ししたじゃん。お盆休み辺りに休みとって皆んなで江ノ島にでも旅行に行こうかと思ってるだけど…どうかな?」

結梨 「え…あ。うん…そうだね。海か〜愛梨が聞いたら喜ぶだろね」

兄 「了解。なら計画は俺が立てるから日時が決まったら話すよ」

結梨 「分かった」(サマーイベントktkr!)

兄 「さてと…そろそろ朝飯の時間なをやだが、愛梨のやつ寝坊か?」

結梨 「珍しいね。いつもならもう起きてくる時間なんだけど…」

兄 「しょうがないな…ちょっと見てくるから」

結梨 「はーい」(ニヤリ)

兄 「愛梨〜朝だぞ〜起きろ〜」

愛梨 「………………」

兄 「おーい。朝ご飯無くなるぞ〜」

愛梨 「………………」

兄 「………ゴメン。入るぞ」

兄 「ん………っ!?!?!?」

愛梨 「スー…スー…スー」

兄 「お前…なんで下着姿で寝てるんだ…風邪引くだろ…もう勘弁してくれ」

兄 「愛梨〜…愛梨起きろ〜」

愛梨 「ん〜…あ。お兄おはよ〜…ムニャ〜」

兄 「ちょっ!?抱きつく…な!目覚ませ。まず服着ろ!目のやり場に困る」

愛梨 「え?…あ、あぅあ…お兄のエッ○…あのさ…部屋に居たら着替えられないよ…」

兄 「ご、ゴメン!し、下に行ってるから!」

愛梨 「…お兄に見られちゃった。でも何だろ…そんなに嫌な気分じゃない。何だろう」




結梨 「お兄ちゃん愛梨起きた?」

兄 「あ…ああ。起きたがいろいろと刺激があった…」

結梨 「ん〜刺激?」

兄 「いや、何でもない。さぁ飯にするぞ」

愛梨 「おはよ〜。いやぁ寝坊しちゃったよ〜」

兄 「いや…別に日曜日だし無理に起こした俺も悪かった」

愛梨 「ううん。大丈夫…あのまま寝てたら夕方まで起きなかったかもしれないし」

兄 「さすがに心配するから」

結梨 「朝から見せつけてくれるね〜新婚さんかい?羨ましいね〜」

兄 「結梨はマイペース過ぎる」

愛梨 「もう…新婚さんなんて…まだ早いよ(照)」

兄 「愛梨も間に受けるな」

結梨 「もう…私も明日寝坊しようかな〜。きっとお兄ちゃんが朝方ベッドに乗り込んで…」

兄 「行かないからな!絶対行かないからな!」

結梨 「それじゃ夏休み突入を記念して」

愛梨 「かんぱーいっ!」

兄 「乾杯」

愛梨 「くぅ〜冷えたコーラがまた美味い!」

結梨 「お兄ちゃんもどんどん食べてね〜」

兄 「しかし…まだ陽が高い内にパジャマ姿で集まるのも変な感じだな…。てか夏休みって…」

結梨 「私は好きだなぁ〜。お兄ちゃんはパジャマ妹に萌えません?自分で言うのもなんですが」

兄 「いや特に」

愛梨 「しかしまぁこのカップケーキ美味いなぁ〜」

結梨 「ん〜…イマイチかぁ。もっと可愛いのにすれば良かったかな」

兄 「それでだ…旅行の日程なんだが」

愛梨 「お。どこどこ?」

結梨 「ついに戦いのステージが決まったのね」

兄 「江ノ島だ。ここから無難で旅行費が格安だからね。さらに一泊二日だ!」

愛梨・結梨 「やったーっ!!」

兄 「騒ぐな!落ち着け!小学生か!」

結梨 「ふふふ…旅行の為に可愛い水着と洋服も買ったし。当日はお兄ちゃんのハートを撃ち抜いてア・ゲ・ル」

兄 「あまり気合い入れすぎるなよ。絶対空回りするから」

愛梨 「わ、私だってここ一ヶ月食生活見直してカラダ作りしてたんだよ〜」

兄 「へー…何かしてたのか?見た目は変わってないような…」

愛梨 「あー!信じてないな!なら今この場で裸になろうか?見る?私の素晴らしいボディーに悩殺されるよ〜?」

兄 「よせっ!?真昼間から見せるモンじゃねー!海水浴場で見せてくれ」



兄 「思ってたより…混んでるな」

愛梨 「それより…超暑いんだけど。もうこの人口密度何とかならないの?」

兄 「そこは江ノ島電鉄に聞いてくれ。皆んな海水浴が目当てなんだから終点までずっとこのままだろうな」

愛梨 「マジかー」

兄 「結梨大丈夫か?」

結梨 「んっ…ぅあ、あぁ〜んっ…お兄ちゃん…もう、我慢出来ない…はぁはぁ」

兄 「…………よし。大丈夫そうでなにより」

結梨 「あーっ!お兄ちゃんが私に冷たいよー!夏だけど」

兄 「親父ギャグ言える程元気ぎあるみたいだ」

結梨 「いやーっ!お兄ちゃんゴメンなさい。もう止めるから〜償うから無視しないで〜」

兄 「分かったから大声だすな!そして抱きつくな暑いから!」

愛梨 「結梨はホント元気でいいよね〜。早く着いて海で泳ぎたいなぁ」

兄 「ん〜…あと10分くらいで着くぞ。頑張れ〜」

愛梨・結梨 「はーい」





結梨 「青い空!青い海!そして…素晴らしき水着の世界!私は今はそのステージのセンターに…」

兄 「分かったからちゃんと準備体操しろよ〜」

結梨 「もう!お兄ちゃん!何か気づかない?ホラホラ…」

兄 「ん…人が多いなぁ」

結梨 「ちゃうねん!ホラ…ホラ。ホラ!!」

兄 「あぁ…凄く似合ってるよ。可愛いぞ。我が妹よ」(棒)

結梨 「ちょっ…なんと!?お兄ちゃんが私のエロボディに目も向けない…コレはもっと積極的に…」

愛梨 「あの…あの。お兄!…ど、どうよ…私の水着は…に、似合ってる…かな?」

兄 「お〜…うん。似合っるよ。…どうした。顔赤いぞ…熱とかないよな?」

愛梨 「ふっ…ぎゅっ!?わ、わ…ちょっとお兄!?近い…よ。だ、大丈夫だから」

結梨 「うっ…。上手い。あれがツンデレ妹ってやつか。愛梨もなかなかやるわね…」

愛梨 「よ〜し。行くぞ結梨!」

結梨 「ふふふ…私が得意なのはインドアゲームだけじゃないよ?スポーツだって…えっ?」

愛梨 「にっひひ。私はさらに肉体派のスポーツ少女なのをお忘れでして。ホーホッホー」

結梨 「…面白い。だから妹同士の戦いは好きなんだよね〜。勝者の特権はお兄ちゃんを独占出来るってのが昔からのルール!」

兄 「そんなルールねぇよ!」

結梨 「だから…お兄ちゃん見てて。今迎えに行くから!」

兄 「どうした結梨?暑さで厨二が酷くなってきてるぞ」

愛梨 「そ、そんなの絶対認めない!た、ただ私はお兄に…私の水着姿を見てもらいたいだけなのにっ!結梨にはお兄は渡さないんだからねっ!」

兄 「あ…れ?途中まで良かったんだが、最終的に結梨と何一つ変わらないぞ」

結梨・愛梨 「絶対負けない!!」


兄 「かぁーっ!!コーラ美味い!久々に身体に動かしたら気持ち良いな〜」

愛梨 「絶対勝てたのに〜」

結梨 「へへ〜ん。勝ちは勝ち!でも安心して私とお兄ちゃんは愛梨の分幸せに…」

兄 「しないからな!?勝手に話し作るな」

愛梨 「それより真夏に食べるタコ焼きもなかなかイケるね」

兄 「愛梨は切り替え早すぎ。暑くないのか?」

結梨 「そうだ。お兄ちゃん。この後浜辺でスイカ割りしようよ〜」

兄 「スイカ割り?定番っちゃ定番だが、俺やった事ないぞ?」

結梨 「私もないよ〜。だからやってみたいんだ。ね?」

兄 「そうだな。面白そうだからやるか」

兄 「………」

愛梨 「ねぇ…お兄大丈夫?」

兄 「え?愛梨か?ゴメン…目隠しって以外に強いな」

結梨 「ふっふっふ〜…どう。お兄ちゃん。妹に束縛される感じは?ゾクゾクしない?」

兄 「しないわっ!」

結梨 「さぁお兄ちゃん!目標は100メートル先のスイカ!頑張って!」

兄 「…え?聞き間違いか?100メートル?遠くねっ!?」

愛梨 「結梨!意地悪しない。お兄…スイカは5メートル先。そのまま真っ直ぐだよ」

兄 「よ〜し。一発で仕留めてやる」

結梨 「あ。お兄ちゃんもっと右右!そう。そのまま真っ直ぐ」

兄 「え…右?コッチ?」

愛梨 「ん?」

結梨 「そう。そのまま〜まっ〜すぐ〜」

愛梨 「え…え?ちょっ…まっ…きゃ!」

兄 「え!?あれ…何だ柔らかいのが…」

愛梨 「ははぁ〜…わ、わ、わぁ…お兄…違う。違うよ!それ私の…」

兄 「あーーーっ!?ゴメン愛梨!ホント申し訳ない!おい結梨っ!」

結梨 「ちょいと違うスイカを見てました…いやぁ失敗失敗〜」

愛梨 「ちょっ!?スイカって…失礼しちゃうわねっ!」

兄 「たく…んじゃ〜今度は愛梨がやってみなよ」

愛梨 「えっ?私…出来るかな〜」

結梨 「大丈夫!愛梨は既に立派なスイカ持ってるじゃない」

愛梨 「それ褒め言葉のつもり?」

結梨 「まあまあ。お兄ちゃん…愛梨を縛ってあげて」

結梨 「きゃー!お兄ちゃんが妹に目隠しプレイを…これは現行犯ですな」

愛梨 「あ…み、見えない…怖いよコレ」

兄 「大丈夫か?キツくないか?」

愛梨 「あ…うん。大丈夫」

結梨 「では仕切り直して。愛梨激しくイっちゃってー!」

兄 「結梨が言うと全てが卑猥に聞こえる…なぜだろう」

愛梨 「…はぁはぁ」

結梨 「…そう。そこ…」

愛梨 「あっ…コッチで…い、い?」

結梨 「違う…もっと…んっ…左…あっ!…凄く…良いよ愛梨。上手」

愛梨 「そんな…ことっ!…んんーっ!!はぁはぁ…まだなの?」

結梨 「あっ…うっ…さぁ…もう少し…だよ…きてっ!早くぅ〜…我慢…出来ない」

愛梨 「ここね!行くよっ!」

結梨 「う。うんイって…」

愛梨 「どりゃーーーっ!!」

結梨 「あーーーっ!!…凄く…良かったよ愛梨。もうこんなに…」

兄 「…結梨。もう気が済んだが?」

結梨 「えへへ〜。ちょいと遊びすぎたかな」

愛梨 「やったー!どうお兄!凄くない?一発だよ」

兄 「流石運動神経は良いからな。見事なもんだよ」

結梨 「いっただきまーす!ウマシ!」

愛梨 「私も〜。うわ〜甘い!」

兄 「しかし、物の見事に粉々になったね…もっと綺麗に割れるかと思ってたんだが」

愛梨 「力入れすぎたかも…」

結梨 「乳力の力か…羨ますぎる」

兄 「それは関係ないと思う」

兄 「さぁ着いたぞ。今日はここで一泊する。分かってるとは思うが、騒いだりしてお客さんや店の方に迷惑かけるんじゃないぞ」

愛梨 「分かってるよ〜。もう子供じゃないんだしね」

結梨 「うん。覗きとか夜這いとかなんて絶対しないから安心してね☆」

兄 「愛梨はともかく結梨はホント暴れないでくれよ。ここは家じゃないんだから」

結梨 「はーい。しかしこんな海の近くにホテルがあるとは…これは穴場ですな」

愛梨 「ん?お兄…部屋って一つなの?」

兄 「うん。出来るだけ安いプランを探したら一室だがファミリータイプで広い部屋があったかんだ」

結梨 「わぁ〜い!やったー!お兄ちゃんと一緒に寝れるんだね。嬉しすぎて今夜は寝させないよ」

兄 「いや、もし変なことしたらベランダで一晩過ごしてもらうからな」

愛梨 「お兄と同じ部屋…お兄と一泊…お兄と一緒に…お兄と…ぶっ!」

兄 「ちょっ!?愛梨大丈夫かっ!?」

愛梨 「あ〜…だ、大丈夫!ちょっと頭に血が上っただけだから…うん。ホント大丈夫」

結梨 「これは…もしかしたらもしかするかもなのです…」

兄 「よし。まずは夕食まで時間があるから温泉で汗を流して来よう」

愛梨 「そうだね。移動で汗かいちゃったし」

結梨 「お兄ちゃんたら気が早いよ〜。夜はまだまだ長いぜ!まずはお風呂で体の隅々までしっかり洗えだなんて」

兄 「結梨よ。言ってない事と解釈もいろいろとおかしいぞ」

結梨 「とりあえず混浴は〜…」

兄 「ねぇよ!そんな事だろと思って混浴の無いホテルにしたんだからな」

結梨 「な、ななな…なんて事!?私達妹二人と初夜を迎えると言うのに別々のお湯に浸かるだなんて…」

愛梨 「もう!結梨!いつまで経っても話が進まないからもう行くわよ」

兄 「すまんな愛梨。大浴場で馬鹿なマネしないよう見張っててくれ」

愛梨 「おまかせ〜。それじゃまた後でね」

兄 「あー…気持ちいいな〜。久々にゆっくり入れそうだ」

愛梨 「いいわね結梨。大浴場内で騒がない」

結梨 「分かってるよ〜。愛梨も早くそのエロボディを晒しなよ〜」

愛梨 「なにを理解したのやら。もう…」

結梨 「ほほ〜…なんて立派な乳なんでしょう。双子なのにこの差は…シクシク」

愛梨 「あまり…見ないでよ恥ずかしい」

結梨 「あ。せっかくだから洗いっこしよ」

愛梨 「え?だ、大丈夫よ!一人で洗えるし」

結梨 「そう言わず。せめて背中だけでも〜…ダメ?」

愛梨 「背中だけなら…」

兄 「しかし、愛梨も結梨も思ってたより全然普通に旅行してくれてるから良かった。楽しんでくれたかな〜」

結梨 「ねえ?どう…気持ちいい?かゆい所とか敏感なところとかありますか?」

愛梨 「気持ちいいよ…え?敏感!?何言って…きゃ!脇はヤメてよ」

結梨 「ん〜…ならもっとしたの…ココとかどう?」

愛梨 「あっ!…ちょっ…やめっ…んっ…そこはダメダメ!!」

結梨 「ウフフ…そんな強がり言って…下は素直よ…もうこんなに熱くしちゃって☆」

愛梨 「結梨…ホント勘弁して…あっ…力が…抜けちゃう」

結梨 「ゴメンね愛梨。まさかこんなに感じてくれるなんて…もう。食べちゃいたいくらいだよ〜…じゅるり」

愛梨 「もう!ゆっくりお風呂が楽しめないじゃない!早く結梨も体の洗ってきなよ」

結梨 「あう〜愛梨は私の身体舐めまわさないの?」

愛梨 「まわしませんっ!!そんな趣味も御座いませんっ!!」

結梨 「残念だなぁ〜。それよりお兄ちゃんの方が気になる〜。裸体を見てみたかった」

愛梨 (そりゃ私だってお兄の体見てみたかったわよっ!)

兄 「遅い…いつまで入ってるつもりなんだ?」

結梨 「お兄ちゃんおまたせ〜」

兄 「ずいぶんと長い入浴だったな。そんなに楽しかったか?」

結梨 「あ〜…うん。そうだね。珍しいお風呂たくさんあって時間忘れちゃった」

愛梨 「なにが時間忘れるだよ。私にあんな…ハレンチな事して…もうしばらく一緒にお風呂入らないからな!」

兄 「結梨がまた何かやったな」

結梨 「あうあう〜…そんな事言いなさらんで〜。ウチもちょいと悪いことした思ってんねん。気ぃ直してぇな」

兄 「何イキナリ関西弁使ってんの?」

愛梨 「知らない。お兄!」

兄 「うっ!?ど、どーした?」

愛梨 「…お腹空いた」

兄 「あ〜そうだったな。晩御飯は大広間に用意されてるハズだから行くか。結梨も行くぞ」

愛梨 「そう。なら早く行きましょ」

結梨 「あー!待ってよー」

結梨 「ふぅ食べた食べた」

愛梨 「美味しかったぁ。あんなに沢山の料理食べたの久しぶりだよ。ありがとうお兄」

兄 「そう。喜んでくれて良かったよ。いつも家に篭ってたからね」

結梨 「でも一番はやっぱりお兄ちゃんと旅行出来た事かな」

愛梨 「私も凄く感謝だよ」

兄 「なんだ二人して…褒めても何も出ないぞ?」

結梨 「あー!お兄ちゃんにせっかくアピールしたのに〜。キスのひとつくらい…」

兄 「絶対しねぇ。なに期待してんだよ」

愛梨 「いやいや!?私はただ…いつもお世話になってるから…お、お礼くらいしっかりしないと」

兄 「ふ〜ん。なんか初めて妹も良いもんだと思ったぞ」

愛梨 「え?なに今までそんな風に思ってたの?失礼しちゃうわね」

結梨 「愛梨はともかく私は理想の妹だと思ってる…とか言ってみる」

兄 「い、いや。そうじゃなくて…真面目に言われると逆に調子狂うと言うか…とにかくお前達は俺の大切な家族!以上」

兄 「さてとお腹も満たされたし…」

結梨 (キラーン★ついに…お兄ちゃんとの初夜を…)

愛梨 「?」

兄 「布団敷くか〜」

結梨 (早い!早い!!お兄ちゃん心の準備が…)

愛梨 「…………。」

兄 「んじゃ俺は隣りの部屋に行くから何かあったら連絡してね」

結梨 「え…えぇっ!?何で!?何でお兄ちゃん別部屋なの?」

兄 「何でって…お前達だって年頃だ。男子と一緒は…」

結梨 「全然オーケー!むしろお兄ちゃんとならどんな事されても受け入れるから!さ、今直ぐ脱い…ちがっ!?一緒に寝ましょ」

愛梨 「結梨心の声が出てる」

兄 「身の危険を感じた。あとは頼むぞ愛梨」

愛梨 「はいはーい。おやすみお兄」

結梨 「あ〜う〜。せっかくお兄ちゃんと初夜過ごせると思ってたのに〜」

愛梨 「もう。お兄だって疲れてるんだから旅行先で余計な心配かけないようしないと」

結梨 「ぐす…今日の為に新しい下着着けたのに〜(チラ)」

愛梨 「っ!?!?ちょっ…結梨あなたそんな…下着。な、な、なんて…も、もう。絶対お兄には見せちゃダメだからね!」

結梨 「む〜…結構気にいると思うんだけどな〜」

愛梨 「ウロウロしない!早く浴衣着なさい!またお兄が来たら…」

兄 「言い忘れたが明日の朝食時間が…」

愛梨 「…え?」

結梨 「…………ぃやん☆」

兄 「…7時だから。起きたら俺の部屋に来てくれ…それじゃおやすみ」(パタン)

愛梨 「あ、あ…あんた!なんて物見せてんのよっ!?」

結梨 「きゃっ!お兄ちゃんに見られちゃった。恥ずかし嬉しい」

愛梨 「恥ずかしがれっ!」

兄 「はぁ…しかし昨日は散々だったなたぁ。オマケに今日も海で遊びっぱなし。良く飽きないもんだ…」

結梨 「お兄ちゃん!お兄ちゃん!またスイカ割りしよ!」

兄 「勘弁してくれ。また妙な事されたらたまらん」

愛梨 「お兄は今日も泳がないの?もしかして…カナヅチ?」

兄 「馬鹿にすんな。俺は保護者。お前らが楽しんでもらえれば幸いだよ。見てるだけでも楽しいしね」

愛梨 「はは〜ん。実は私達の身体を舐め回す様な視線で見て活力を満たしてるのね。なんてエッチぃのかしらね?」

結梨 「ん〜ウフフ。そんなに見たいなら直接触らせアゲルよ?愛梨までは無いけど形と感触は天下一品だよ」

兄 「どーしていつも俺に対してエロ目線で問うんだよ!他に方法はないのか?」

愛梨 「方法って…一番率直で分かりやすく合理的かと。ねぇ?」

兄 「合理的ではないだろ」

結梨 「なるほど…お兄ちゃんは。女の子からヤらせて?と。言わせたいのね。なら束縛ハーレムエンドとか良いかと。二人一緒に快楽の世界へ…」

兄 「言わせたくない。あとその話し長くなる?」

結梨 「小一時間ほど…」

兄 「却下」

結梨 「はっや!?」

愛梨 「結梨は遠回しにじわじわ攻めるタイプよね」

兄 「なんかヤな性格だなそれ」

結梨 「いいえ。私はこの身をお兄ちゃんに全て捧げるつもりです!そしてお兄ちゃんとドッキングし一つになれた時。新たなる力が宿るのです」

愛梨 「いや…なんと言うか」

兄 「まったく伝わらないし意味不明な仮説たてるな」

結梨 「仮説ではなく伝説なのです。古き良き日本の風流。繋がった者同士の間に新たな生命が宿ると…」

兄 「いや。多分それは途中途中おかしい」


兄 「…………」

愛梨 「…………」(スースー)

結梨 「…………」(スースー)

兄 「ただ寝ているの見ていると普通の女の子だよな〜…普通なんだが」

愛梨 「…………」

結梨 「…………」

兄 「俺はこの子らの保護者としてしっかりしないとな。そしていつか…話さないと…」



結梨 「うはーっ!!やっと着いた〜」

愛梨 「あ。こらっ!寝るならお風呂入ってから寝なさい。あと片付けなさい」

兄 「まぁまぁ移動でお疲れだよな。とりあえず明日片付ければいいから今日は早く寝るようにしよう」

愛梨 「お兄まで…で、でも。お兄がそう言うなら…ふぁあ」

兄 「ははは…愛梨も疲れてんな。俺も早めに寝るから、愛梨もお風呂入ってこいよ」

愛梨 「ゴメン…実は凄く眠かったんだ。うん。それじゃ先入らせてもらうね」

兄 「ああ。後リビングでうつ伏せで倒れてる子も一緒に連れてってくれ」

愛梨 「ハァ…まったく。結梨…結梨!ホラ起きて。お風呂行くよ〜」

結梨 「ん〜…お風呂ぉ?分かったぁ〜…んじゃ脱ぐね〜…よいっ…しょ」

愛梨 「なーっ!?ちょちょちょっ!!あんたまたっ!ワザと?ワザとなのそれ?…お兄も見ないっ!」

兄 「見てねーよ。早くお風呂場に連れてけ!」

結梨 「あん…あっ…もう。強引ね…でもそうプレイ私だ〜い好き。まさに理想のシチュエーション」

愛梨 「何言ってんのよ。水風呂にするわよ?いいの?」

結梨 「いやん。お兄ちゃん助けて〜!」

兄 「行ってよしっ」

結梨 「えっ?…お兄ちゃんたら…イッていいなんて…焦らすのが好きね。それにこんな場所で」

愛梨 「少し…黙ろうか…」

結梨「ヒっ!!」

兄 「俺は先に寝るわ…」

愛梨 「…………」

結梨 「あ…ごめんなちゃい。悪ノリし過ぎました…あや、謝るから…それは…マズい?いや、だ…」

愛梨 (…ニヤ)

結梨 「アーーーーーーーっ!!!」

兄 「ん。今何か悲鳴が…気のせいかな。早く寝よ」

愛梨 「う〜ん…」

結梨 「さぁ早く〜」

愛梨 「煽らないでよ。慎重にやってるんだから」

兄 「…………」

結梨 「でもさぁ〜。いくら悩んでも…」

愛梨 「うっ…コレは?…え?どれがどれ?」

兄 「…………」

結梨 「…………」

愛梨 「ちょっと!黙って見てないでよ!無言のプレッシャーってキツイのよ!」

兄 「お前はどっちなんだっ!?」

結梨 「にゃっ!出ました。お得意のツンデレ攻撃」

愛梨 「だって…前にやった時は悲惨だったし…人知れず悩んだんだよ」

兄 「まぁ確かに前回は酷かった。だが今回はちゃんと作り方見ながらやってるだろ?その通りに作ればまず大丈夫だから」

結梨 「でも作り始めて30分経つが、未だ包丁すら手に取らない。材料だけが虚しく陳列されてる」

兄 「更に本人はカレーの箱裏の作り方を見ながら独り言を言う度にうなずくが、サッパリ作業に取り掛かる様子がない」

結梨 「時間は有限。放置された私とお兄ちゃんにとっては苦痛の時間。果たしてこの二人の運命は如何に」

愛梨 「うるさーい!こ、これから始める所なんだから!頭の中でイメトレしてるのよ。完成のビジョンをね」

兄 「ほう。それではよろしくお願いします先生」

結梨 「メイド服着る?」

愛梨 「先生じゃない!あとメイド禁止!」



愛梨 「まずは〜…野菜の下ごしらえからね」

兄 「お?やっと始めたか」

愛梨 「ん〜ん〜…へっへー楽勝だね。次は人参と玉ねぎを〜」

結梨 「あ。あ、あ〜人参は少なめ…」

兄 「あるだけ入れていいぞ〜」

結梨 「!?」

愛梨 「了解!」

結梨 「色の濃い野菜は勘弁なのですよ〜」

愛梨 「よっし。野菜はこれくらいでいいかな」

兄 「そうだね。野菜もしっかり取らないと育つものも育たないぞ結梨」

結梨 「うぅ〜…なんか赤の比率おかしくない?ジャガイモより多く見える気が…」

兄 「気のせいだろ」

愛梨 「気のせいよ」

結梨 「嘘だっ!!ニンジン10本位切ってたよね?」

兄 「よ〜し愛梨次に取り掛かかれ」

結梨 「ノーマルにスルーされた!?」

愛梨 「ん〜。鍋に油を入れて…お肉を炒め…て、軽く火が通ったら野菜を入れて更に中火で炒める?馴染んで来たら水を入れて沸騰するまで待つ…長い!」

兄 「まぁそれが一番シンプルな作り方だろうね。手順通りやってみなよ」

愛梨 「油は…コレね。そしてお肉を炒める」

兄 「……………」

愛梨 「え〜と…次に野菜を入れて中火で炒めると」

結梨 「…………」

愛梨 「……よし。水を入れて沸騰するまで待つ」

兄 「…………」

愛梨 「………ん。ちょっ…お兄。何ジッと見て。恥ずかしいんだけど」

兄 「いや。愛梨がキッチンに立って以外に普通に料理してるから不思議な感じがする」

愛梨 「えー。失礼だな!私は女の子だよ。料理くらい出来ないと将来的に不安だしね…きっといつか…お兄と…」

兄 「え?何…」

愛梨 「な、な…何でもない!つ、次は〜…いよいよルーを入れるのね」

結梨 「熱いね熱いね〜。愛梨は良い嫁になるな」

兄 「結梨も負けてられんぞ?」

結梨 「にひひ〜。私はお兄ちゃんと一緒に居れたらそれで満足」

兄 「俺は不安でいっぱいだ」

愛梨 「…………」

兄 「…………」

結梨 「…………」

愛梨 「ど…どうかな?見た目は普通のカレーだと思うんだけど」

兄 「うん。見た目だけじゃないと思うぜ。それじゃいただきます」

結梨 「いただきま〜す」

愛梨 「…………」

兄 「………うん。凄く美味しい!完璧だ!」

愛梨 「やったー!!お兄に褒められた!幸せ過ぎて鼻血出そう…ヤバ」

結梨 「95点ね。悔しいけど私の負けよ…」

兄 「お前は何と戦ってたんだ?愛梨となら天と地の差だぞ?」

愛梨 「えへへ〜」

兄 「ホラ愛梨も食べなよ。自信作だろ!」

愛梨 「あ。うん。それじゃあいただきます」

結梨 「私もその内手料理作っていいかな?」

兄 「どうした?熱でもあるのか?」

結梨 「ないよ〜。あー!お兄ちゃん馬鹿にしてるでしょ?私以外にできる子なんだよ」

兄 「馬鹿にはしてないけど、結梨が料理してるの見たことないからさ」

愛梨 「できる子って…う〜ん」

結梨 「とーにーかーくー。私の愛の篭った手料理を食べたらメロメロになる事間違い無し!」

兄 「変な薬とか入れんなよ」

結梨 「そんな薬だなんて〜。私自身が調味料よ。な〜んてね」

兄 「笑えないわ!余計不安になったぞ」

愛梨 「結梨の手料理…か」

兄 「ならその内その腕前見せてくれよ」

結梨 「フっ…その挑戦しかと受け取った!」

兄 「いや宣戦布告してないからね。なんなら辞退していい?」

結梨 「いやいや!?今更止めないでよ!」

愛梨 「ふふふ〜ん。今日は久々に一人でお出かけ〜」

愛梨「ホントはお兄と一緒に出掛けたかったけど用事あるとかでフラれたし、結梨はこの前買ったゲームをやるからって部屋から出て来ない」

愛梨 「ん〜…せっかくだから…あそこ行ってみようかな〜」

・・・・・・・・・・・

兄 「おーい。結梨居るか〜」

結梨 「……………」

兄 「ん?結梨〜…?」

結梨 「…お、お兄ちゃんっ!?…ど、どーしたの?」

兄 「いや、俺今からちょっと出掛けるから留守番お願いしたいんだ」

結梨 「…あ。あぁ〜…そうなんだ。てっきり私の部屋で一緒にエ◯ゲーやりたい…」

兄 「んじゃ宜しく〜。夕方まで帰って来るからお昼は出前でも取って食べてくれ。お金渡しとくから」

結梨 「にゃ!?えー!愛梨もお兄ちゃんもお出掛けなの?可愛い妹を残して…悲しいですわ、泣いてしまいますわ」

兄 「お土産買ってきてやるから大人しく待ってな」

結梨 「はい!ご主人様!お気を付けて行ってらっしゃいませ」

兄 「…………ああ。以外にあっさり許可したな」

結梨 「お土産期待してますにゃん☆」


・・・・・・・・・・

愛梨 「……………」

愛梨 「また来てしまった秋葉原に…だ、誰も見てないよね?結梨もお兄も…よし!」

愛梨 「ふ〜ん。周りはやっぱりアニメやゲーム屋ばかりなのね。ん?」

愛梨 「コレは…結梨がこの前欲しがっていたゲーム…よね?」

女店員 「お客様こちらのゲームがお目当ですか?」

愛梨 「うわっ!…い、いえ。ちょっと目に入ったので…」

女店員 「そうですか。そうそう今ならキャンペーン期間中で購入者限定のスペシャル特典があるんですよ〜」

愛梨 「あ…その。私…」

女店員 「初回盤の購入でポスターとタペストリーが付いてきます。更に個数限定でベッシーツが貰えるんです。さらに…」

愛梨 「え?ポスター?…ベッシーツ?いやちょっと…私まだ買う…」(誰か助けてー)

女店員 「…とまぁ人気商品ですのでご購入はお早めに〜。それとコチラの商品は未成年購入不可ですので〜ウフフ」

愛梨 「あはは…そ、そうなんですか。お気遣いありがとうございます」(18禁ですか!?知ってますケド)





兄 「さてと…休日は時間が勿体無い。効率よく買い物していかないとな。まずは切れかけてた電球を買いにアキバに来た訳だが…」

兄 「ついつい他の電化商品に目にがいってしまうんだよな〜」


・・・・・・・・・・


愛梨 「あービックリした!まさかあんなにゴリ押しされるとは…恐るべきアキバ」

愛梨 「他に何かないのかな?」

愛梨 「あ。なんだろあのお店?カラフルな洋服が沢山…」

コスプレ店員 「いらっしゃいませ〜」

愛梨 「わっ!?え…なにこの人。アニメの美少女キャラクターみたいな…」

コスプレ店員 「お客様もコスプレの衣装をお探しですか?」

愛梨 「い、いえ…ちょっと変わった洋服が見えたので」

コスプレ店員 「そうでしたか。コスプレは趣味の一種で自分好みのキャラクターにコスプレして楽しむものです。宜しければ試着してみますか?」

愛梨 「え?いや私は…このような服は」(以前メイド姿で丸一日過ごした黒歴史が)

コスプレ店員 「ん〜…見るからに素晴らしいボディーをお持ちのようで…今人気の『妹sweets』のコスプレ衣装とかいかがですか?」

愛梨 「なっ!?このゲームどっかで聞いたことある様な…」

コスプレ店員 「まぁご存知なんですか?なかなか濃いゲームを知っているみたいですね〜…もしかして隠れオタクとかですか?」

愛梨 「ち、違いますっ…妹がこの様なアニメやゲームが好きで、たまたま知っていただけなんです」

コスプレ店員 「あらあら。妹さんも好きなんですね〜。もし興味がありましたら次回お二人でご来店下さい。サービス価格で販売させて頂きますよ」

愛梨 「あ…ありがとうございます。その時はよろしくお願いします」


・・・・・・・・・・


結梨 「ん〜…コレでやっと3人目か」

結梨 「………まだ70%満たない。回想は順調。中盤での選択肢前までに好感度MAXにしといた方がいいかな?」

結梨 「13時。昼ご飯食べた後に続きやろ。お腹空いたし〜…ってお兄ちゃん居ないんだった!」

結梨 「出前取って食べてって言われたけど…うん。久しぶりに作るかな」


・・・・・・・・・・


兄 「よーし。買い物はひと段落したしラーメンでも食べて帰るかな〜。あ。晩御飯とお土産も忘れたら結梨に何言われるか…」


・・・・・・・・・


愛梨 「そろそろ歩き疲れたから喫茶店でお昼にしようかな〜」

愛梨 「あ。マックがあるじゃん。ようし駅に近いしそこにしよう」

今日はここまで〜
愛梨7結梨3くらいの比率で構成中

せっかくなのでプロフ書き足します

兄・七瀬 ひろと (ななせ ひろと)
年齢・21歳
職業・フリーター

七瀬家の長男。両親が海外滞在中で16歳の頃から一家の家計の全てを任されている。家事から炊事まで何でもこなす絵に描いたような主人公。双子妹の世話役でもある。


妹・七瀬 愛梨 (ななせ あいり)
年齢・18歳
職業 フリーター(?)

双子妹の一人。ガサツな性格だが、やるからには最後までやり切りたいタイプ。スタイルが良く。結梨と体型の事になるともめる。面倒見がよく、褒められるとツンデレキャラになりがち。恥ずかしがり屋。ひろとの事を「お兄」と呼ぶ。


妹・七瀬 結梨 (ななせ ゆうり)
年齢・18歳
職業・自称フリーター(?)ニート

双子妹の一人。根っからシスコン妹。大好きな兄の為ならこの身の全てを捧げるつもりでいる末恐ろしい子。愛梨とは性格が真逆。美少女ゲームが好き(18禁)で部屋に籠る事も。ひろとの事を「お兄ちゃん」と呼ぶ。


愛梨 「よ〜し。そろそろ帰ろうかな。たまには一人でブラブラするのも悪くないな…お兄と出掛けたかったなぁ」


・・・・・・・・・


兄 「さてと…あまり遅くなると結梨がグズるから早く帰らないとな…あ。お土産も買わないとな」


・・・・・・・・・


結梨 「う、うぅ〜…暇!もう今更だけどやっぱりお兄ちゃんや愛梨が居ないと盛り上がりに欠けるな〜。早く帰ってこないかな…」


愛梨 「…………」

兄 「あれ?…結梨…だよな?なんで秋葉原なんかに。友達と遊びに来てたのかな」


・・・・・・・・・


結梨 「4時15分…遅い…お兄ちゃんも出掛けて愛梨も…ん?別々に出掛け…はっ!?ま、まさか二人が別々に出掛けた理由は後で合流してデート!?そして夕陽が照らす部屋の中で熱い…」

愛梨 「ただいま〜」
兄 「結梨居るか?遅くなったがちゃんとお土産買ってきたぞ」

結梨 「………(シクシク)」

愛梨 「結梨?何で泣いてるの?」

兄 「ちょちょっ!?どーした。何かあったのか?それともどこか痛いのか?」

結梨 「う、ううん。大丈夫…あ。ちゃんと約束守ってくれたんだね。ありがとうお兄ちゃん!でもまずお腹すいたな〜」

愛梨 「泣いてたかと思ったら直ぐ元気になった…まるで子供だよね。結梨らしいけど」

兄 「あ。うん直ぐ作るからな。ちょっと待っててくれ」(結梨の様子おかしいな)


結梨 「ご馳走さま。やっぱりお兄ちゃんの手料理が一番だね」

愛梨 「今日は疲れたから早めに寝ようかな〜。結梨先にお風呂頂くよ〜」

結梨 「あ…うん。いいよ私は後から入るから〜」

兄 「…………ふぅ」

結梨 「お兄ちゃん食器洗うの手伝うね」

兄 「え?珍しいな…明日は雪かな?」

結梨 「酷いな〜私だって女の子なんだよ。家事くらいさせてよね」

兄 「そりゃ助かるが…」(何かあるな)

兄 「手伝ってくれてありがとな」

結梨 「ううん。いつも作って貰ってばかりだから後片付けくらいしないと…」

兄 「そっか…」

結梨 「…………あの…さ」

兄 「ん。なんだ?」

結梨 「今日…お兄ちゃんどこに出掛けたのかな〜って…」

兄 「ああ…ちょっと生活必需品を買いに秋葉原まで行ってきたんだ」

結梨 「アキバに?…そっか。それで愛梨はどこに行くとか言ってた?」

兄 「いや聞いてないな…帰り際に秋葉原駅でバッタリ鉢合わせして一緒に帰ってきたんだ」

結梨 「結梨と秋葉原で?そう…なんで愛梨が秋葉原なんかに居たんだろ?」

兄 「さあな。たまたま総武線の乗り換えとかで降りただけかも知れないし…とりあえず俺は何も聞いてないな」

結梨 「…………そう。分かった。変なこと聞いてゴメンね。私部屋に戻るからお兄ちゃん先にお風呂どうぞ」

兄 「分かった。それじゃ愛梨の次に入らせてもらうよ」

愛梨 「いい湯だった〜…あれ?結梨は?」

兄 「部屋に居るよ」

愛梨 「そっか………ねぇお兄」

兄 「ん」

愛梨 「誤解とかされてない…よね?」

兄 「結梨か?う〜ん…確かに様子はちょいとおかしかったけど。少し時間経てば元に戻るだろう。愛梨も心配してんだな」

愛梨 「そりゃ双子だし…お互いに思うところはあるよ〜」

兄 「ふ〜ん。さてと…んじゃ結梨にお風呂入るよう言って来てくれ。俺は部屋に戻るから」

愛梨 「あ。うん分かった」

愛梨 「結梨〜お風呂空いたよ〜」

結梨 「は〜い」

愛梨 「…………」

結梨 「ゴメンね…夕方。ちょっと変な事想像して…」

愛梨 「え?いや…お兄に聞いたんだ。どうも誤解されてるんじゃないか?って」

結梨 「いや私がね…自意識過剰すぎて…でもお兄ちゃんに言われて納得したんだ」

愛梨 「へ?納得?何を?」

結梨 「いや…愛梨と…お兄ちゃんが…一緒にね…デ、デートしてたんじゃないかって…」

愛梨 「ふぇ!?デート!?いやいやないないっ!ホント私は一人で出掛けてたし…偶然駅で鉢合わせしただけだから」(確かに一緒に出掛けたいとは思ってたけど)

結梨 「そうだよね…愛梨が私抜きでお兄ちゃんと出掛ける訳ないもんね〜」

愛梨 「あ〜…うん。そうだね…」(更に念を押された)

結梨 「スッキリしたー!モヤモヤしてたのが吹っ切れたよ。ありがとう愛梨」

愛梨 「そう?結梨は切り替え早すぎ。逆に羨ましいくらいだよ」

結梨 「前向きって言ってよ〜」

愛梨 「結梨が言うと止まらない気がする。更に後ろ見なさそう」

結梨 「うん。振り向かないよ。真っ直ぐお兄ちゃんだけしか見ない、見えない、逃がさないんだから」

愛梨 「最後おかしくないか?」

結梨 「まあ細かい事は気にしない。それではお風呂行ってきまーす」

愛梨 「はいはい」

結梨 「…お兄ちゃん居る?」

兄 「結梨か。お風呂入ったのか?」

結梨 「うん…」

兄 「俺も風呂入ろう…ん?」

結梨 「………お兄ちゃん」

兄 「ん…」

結梨 「今日はゴメンなさい」

兄 「おいおい。どーして謝る。悪い事してないだろ?留守番もしっかりやってくれたし」

結梨 「ううん。違う…私。愛梨を疑ってた…お兄ちゃんと一緒に出掛けてたんじゃないかって…」

兄 「そうなんだ。愛梨に聞いたんだね」

結梨 「うん…」

兄 「ならもう大丈夫だな。結梨は愛梨からも俺からも話は聞いたのなら信じれるだろ?嘘はつかない。家族なんだから…」

結梨 「うん…うん…」

兄 「そんなショボくれた顔すんな。結梨らしくないぞ」

結梨 「そ、そうだよね。私らしくないよね。ありがとうお兄ちゃん。元気出てきたよ」

兄 「うん。今度また秋葉原に遊びに行こうな」

結梨 「あ…うんっ!!行く!絶対行く!約束したからね!それじゃあおやすみお兄ちゃん」

兄 「スゲー変わりようだな。これで少しは元気になれたかなて…」

兄 「おはよ〜…ん?」

愛梨 「おはよーお兄」

結梨 「おはようお兄ちゃん」

兄 「…不気味だ」

愛梨 「?」

結梨 「へ?」

兄 「こんな朝早くからリビングで二人揃ってニュース番組を見てる光景が不気味過ぎる…」

愛梨 「な、なに言ってるの?別に不自然な事じゃないでしょ?」

結梨 「そうだよ〜変なお兄ちゃん」

兄 (コレは絶対何か隠してる)

結梨 「それよりお兄ちゃん。朝ごはん手伝うよ」

兄 「いや大丈夫…せっかく朝早く起きたんだ。ゆっくりTVでも見てな」

結梨 「そう…お兄ちゃんが言うならしょうがない」

愛梨 「私は逆に邪魔になるから大人しくしてるよ」

兄 「……………」

愛梨 「ご馳走さま。さてと私は借りてたDVD返しに行って来ようかな」

兄 「へぇ。何を借りて来てたんだ?」

愛梨 「え?いや…それは。SF映画だよ」

兄 「え?」

愛梨 「だからSF映画だって」

結梨 「AVじゃないの?」

兄 「映画見るだな〜初めて知ったよ」

結梨 「と、見せかけてアニメとか」

愛梨 「失礼ね。私以外といろいろ映画見てるんだよ〜」

結梨 「アニメの情報とかなら詳しいよ私」

兄 「そっか。なら俺は掃除とか洗濯とかしようかな〜」

結梨 「うわぁーん!皆んな無視するよー!これは新手のイジメだよ〜」

兄 「結梨。分かったから少し静かに…なら一緒に掃除と洗濯するか?」

結梨 「………それは」

兄 「よし。手伝え。んじゃとりあえず、風呂掃除ね」

結梨 「うっ…お兄ちゃんがいきなり濡れ場の仕事を…コレは誘っているのね?初めてだけど…」

兄 「洗剤は使い過ぎないようにな。よろしく〜」

愛梨 「それじゃ私はお出掛けするね。結梨。お兄の言うことしっかり聞きなよ」

結梨 「大丈夫大丈夫〜」

兄 「それじゃ俺はリビングとキッチンと玄関を掃除するか」

結梨 「よいしょよいしょ。へへ…私にかかれば楽勝だね…お?アレ…うわっ!?きゃ!?」

兄 「ん…結梨?何してんだ…馬鹿なことしてなきゃ…」

結梨 「あ〜あ。服が濡れちゃった。失敗失敗〜。とにかく服脱が…」

兄 「結梨大丈夫か?今…」

結梨 「あ…」

兄 「…ふぅ。お前何してんだ…びしょ濡れじゃんか。ほら服脱げ」

結梨 「へ?ちょっと…あれ?」

兄 「タオル置いとくから」

結梨 「……今お兄ちゃん私の下着姿見たのに動じなかった。もはや私の身体では満足出来ないと…」

兄 「まったく。何やってるんだか…」

結梨 「お兄ちゃんさっきはありがとう」

兄 「とりあえず次は難しくない作業だ。洗濯物を干す…いいか。余計な事は考えるな。ただ洗濯バサミに挟む。以上。」

結梨 「了解です!」

兄 「よーし。俺は昼飯の支度してるから終わったら声掛けてくれ」

結梨 「はーい」

結梨 「天気いいな〜。こんな日は是非お兄ちゃんと街にデートに行きたいです」

結梨 「ん〜。お…お?おー!愛梨ったらまた黒とかエロい下着を…ブラはて86…だと?相変わらずデカい」

結梨 「オワター!バッチリだね。お兄ちゃん!出来たよ〜」

兄 「お?今度はちゃんと出来たみたいだな。ご褒美に昼飯はオムライスだ!」

結梨 「うわ〜い!ありがとう。そうだ愛梨は?」

兄 「愛梨はお昼は外で食べてくるだとか。友達と一緒だって」

結梨 「ふ〜ん。せっかくお兄ちゃん特製オムライスが食べれるのに勿体無いなぁ」

兄 「まあ夜にでも食べればいいさ」

結梨 「しっかしお兄ちゃんはホント良い嫁になるよね」

兄 「夫な」

結梨 「そう言えばお兄ちゃんって友達とかと遊んだりするの?」

兄 「あんまりしない…」

結梨 「ふ〜ん…じゃあ彼女とかは?」

兄 「居ないよ。今は愛梨、結梨の親代わりだ。そんな余裕はないしね」

結梨 「………そう。お兄ちゃんカッコいいからモテると思うんだけどな〜」

兄 「モテたい訳じゃないし、今は興味はない」

結梨 「うふふ。そっか〜…でも私も自慢のお兄ちゃんだから友達とかに羨ましいとか言われるんだよ」

兄 「へ〜」

結梨 「でももっとアタックが必要かと…」

兄 「アタック?誰か好きな男でも出来たのか?」

結梨 「出来たよ。今目の前にいるのだけどね」

兄 「ゴホっ!俺かよっ!?」

結梨 「そだよ。私はお兄ちゃん一筋だって言ったじゃん」

兄 「はいはい…いいからそう言うの」

結梨 「えへへ〜。でも久々だよね。こうしてゆっくり休日を過ごすのって」

兄 「愛梨が居ないがな」

結梨 「もう…今は私だけを見て。ねぇお願いがあるんだけど…」


兄 「何だ?お小遣いか?」

結梨 「ううん違う。頭撫でて貰いたいんだ…ダメかな?」

兄 「え?頭を撫でる?それだけか?」

結梨 「もっとお願いしてもいいの?そりゃもっと…こう。口には出せないお願いとかあるけど」

兄 「頭ね。よしホラこっち来な」

結梨 「あ、うん…それじゃあ失礼しま〜す」

兄 「ちょっ!?お前何で膝の上に…」

結梨 「え?だってこっちの方が撫でやすいかなぁって…」

兄 「いや…別に構わないがちょっとこの図は異性的に…」

結梨 「興奮する?」

兄 「うっせ…んじゃ撫でるぞ」

結梨 「ふ…ぅひゃぁ〜…コレは…し、幸せ過ぎる…」

兄 (結梨って身体こんなに小さかったのか?まるで子猫みたい。髪の毛もサラサラで…凄くいい匂いが)

結梨 「はぁはぁ…ヤバいよこれ。凄くドキドキする。お兄ちゃんも…する?」

兄 「あ…ああ。流石に妹を膝に乗せてる時点で凄く恥ずかしんだが…ってもういいだろ?」

結梨 「あ、うん。ありがとう…お兄ちゃん成分充電完了!癒やされたよ」

兄 「俺は肩がこった気がする…」

結梨 「下は?」

兄 「お前はこの後に及んでまだ下ネタ言うか」

結梨 「ゴメンゴメン。ありがとう…あ。この事は愛梨には内緒ね」

兄 「分かってる。言ったらまた面倒な事になるしね」

結梨 「何だかお昼ご飯食べたら眠くなってきちゃった…ムニャ」

兄 「天気良いし暖かいもんな〜」

結梨 「猫みたいに寝てみた…ニャー」

兄 「女の子がだらしない寝た方するなよ」

結梨 「あ。結構この体勢楽かも…」

兄 「まったく…今日部屋に閉じこもらないのか?」

結梨 「……………」

兄 「結梨?」

結梨 「……………」(スースー)

兄 「本当に寝たよ…しょうがないなぁ。タオルケットくらい羽織って寝ろっての」

結梨 「…………ん」(スースー)

兄 「……………」

兄 「愛梨…大丈夫かな?」

結梨 「ん………あれ?」

兄 「目が覚めたか」

結梨 「私寝ちゃったんだ…ゴメンねお兄ちゃん」

兄 「謝んな。別に起こしてまで手伝わせるつもりなかったし」

結梨 「私の寝顔…みた?」

兄 「寝顔?いや…起こすの悪いと思ってそっとしてた」

結梨 「そっか…見られるの恥ずかしいから…」

兄 「珍しいな。何時もならもっとグイグイ攻めてくるのに…はっ!?」

結梨 「あ…」

兄 「いっ…」

結梨 「トイレ行ってくる」

兄 「ど、どーぞ…」(ホント訳わからない子だな)

兄 「あ…愛梨からメールだ」

愛梨 『今から帰りま〜す☆何か食べたい物ある?』

兄 「何もいらん。気を付けて帰って来ない。…と」

結梨 「なんだって?」

兄 「今から帰るって」

結梨 「ん〜」

愛梨 『あ。今日凄くヤバいケーキがてんこ盛りだったよ♪───O(≧∇≦)O────♪』

兄 「…ん?ケーキ?てんこ盛り?まったく伝わらないんだが」

愛梨 『んも〜食べきれない程だったよ。食べたけどw』

兄 「そうなんだ…太るね」

愛梨 『そうそう。お土産あるから楽しみにしててね〜』

兄 「了解…と。結梨〜。愛梨がお土産買って来てくれるみたいだぞ」

結梨 「え?ホント?新作のエ○ゲーかな?それともコスプレ衣装かな?」

兄 「どっちでもないと思う」

愛梨 「だだいまー!」

兄 「おかえり〜」

結梨 「おかえりん」

兄 「結局丸一日外で過ごしたんだな。楽しめたか?」

愛梨 「うん。ケーキとかすっごい食べたし、この前オープンした洋服屋さんにも行けたし満足」

兄 「そっか。それは良かった。こっちは結梨と掃除とか洗濯とかして過ごしてたよ」

結梨 「えっへん!結梨の活躍により部屋中ピカピカになったよ」

兄 「余計な仕事も増やしてくれたしね」

結梨 「余計じゃないもん。努力の結果をご覧あれ」

愛梨 「へ〜。珍しいね。明日は雪かな?」

結梨 「そう言えばお土産あるって言ってたよね?なになに〜?」

愛梨 「あ。そうだったね。ふふふ…じゃじゃーん!」

結梨 「…………?」

兄 「………ん。スナック菓子?」

愛梨 「あれ?リアクション低っ!?見てよ。このポテチ限定物なんだよ?」

兄 「いやそれは分かるんだが…なに?な味?…おでん?」

結梨 「アハハー!!おでん味とか。え?どこに売ってるん?是非ネットで拡散させたいよコレ」

愛梨 「いや普通にスーパーにあるよ?ちょっと気になって買ってはみたけど…」

兄 「味の想像がつかん」

結梨 「そもそも何故におでんをチョイスしたんだろ」

愛梨 「まさかの新商品で一発逆転とか」

兄 「おでんのどの部分なの?」

結梨 「ん〜…パッケージからは何も見えてこないね」

兄 「ちなみに値段は?」

愛梨 「80円(税抜き)」

結梨 「安っ!?コ○ケより安いんじゃない?カ○ビー程美味くないとは思えないが」

兄 「これこれ大手企業と比べるな」

愛梨 「ちなみに私以外目に止めて買う人は居なかった」

結梨 「詐欺に掛かるパターンだね」

愛梨 「まだ結果が出てない以上。このポテチを馬鹿にしては失礼だよ」

兄 「確かに…んじゃ俺は晩御飯の支度するからお二人で…」

愛梨・結梨 「ちょっと待てぃ!!」

兄 「…俺も?」

愛梨・結梨 「うん…むしろお先に」

兄 「足止めした上に先に食べろと?」

結梨 「なんなら可愛い妹に、あ〜ん。のサービスをお付けしますニャン☆」



兄 「いや結構!むしろ皆んなで一斉に食べれば済む話でしょ?」

愛梨 「あ…」

結梨 「わ、私は最初からそのつも…」

兄 「結梨は嘘だろ。愛梨はお土産面して食べるつもりは無く、むしろ毒味させるつもりだったね」

愛梨 「そ、そんな…私は、うん…お兄に食べてもらいたいな。って…」

兄 「とにかく皆んなで食べるぞ。いいね」

愛梨 「は〜い」

結梨 「お兄ちゃんのご命令とあらば」

兄 「よし。いいな…せーの!」

結梨 「やっぱり日本人は米ですな〜」

兄 「よく言うな〜。朝はパン派の人が」

愛梨 「しかしアノお菓子考えた人は凄いね…売れると思ったのかな?」

兄 「売れる売れないじゃないだろう…恐らくメーカーの売り込みみたいなものだろ」

結梨 「あんまり見ない、マイナーなメーカーだった様な気もするけど」

愛梨 「新商品もこれからは選ぶよ…安いのに損した気分だよ」

兄 「確かに普通のポテチが高級に思える」

結梨 「私も何か新商品作ろうかな〜」

愛梨 「止めて…」

兄 「同じく無駄な出費が増える…」

結梨 「うわ〜ん。また仲間外れする〜!」

兄 「コンビニやスーパーで売っている新商品は試行錯誤を繰り返した結果なんだぞ。一般人がやったら自己破産するだろうね」

愛梨 「また真面目な話になったね…私は全然興味は湧かないけどな〜」

結梨 「ねえねえ愛梨。私って萌え要素足りないのかな?」

愛梨 「は?結梨はいつも猫被りしてるじゃない。…お兄に甘いセリフはいたり…」

結梨 「猫被りじゃないよ〜。私は根っからのお兄ちゃんラブな妹」

愛梨 「はあ…だからそれが…」

結梨 「なら愛梨はお兄ちゃんに好かれる為にはどうしたらいいと思う?」

愛梨 「べ、別に私はお兄に好かれたいとか…」

結梨 「ん〜ふふふ。そうなの〜?ホントかな〜?ちょっとでも?」

愛梨 「くっ…そ、そりゃちょっとは考えるわよ…いつもご飯や家事をしてくれるし…」

結梨 「で、実際お兄ちゃんのどこが好きなの?」

愛梨 「ど、ど、どこって…頭も良いし、料理も美味しい、話も…って何なの?尋問?」

結梨 「いやいや違う違う。愛梨の気持ちが聞きたかっただけで…ほら。私達双子だし意思疎通とか…」

愛梨 「うん。全く違うよね」

結梨 「でもさ、お兄ちゃんを思う気持ちは一緒じゃん。コレはお兄ちゃんを巡る禁断の愛のストーリーが始まりそうだと思わない?」

愛梨 「思わないし、思いたくもない。結梨の頭の中身はどーなってんのよ」

結梨 「お兄ちゃんエキスで満たされてるよ」

兄 「そろそろいいか…本人を前にしてよくそんな話出来るな」

結梨 「おー!お兄ちゃん聞いていたの?盗み聞きとは…私達のプライベートも今やお兄ちゃんによって縛られているのね」

兄 「そんな事しねぇよ!悪人に仕立て上げるな」

愛梨 「あわわ…お兄に聞かれた。は、恥ずかしくて顔から牡丹餅が出そう」

兄 「火な。牡丹餅て…それも凄い光景だが」

結梨 「んじゃ話戻すよ。お兄ちゃんをメロメロのトロトロに堕とすにはどうするか。って話なんだけど」

愛梨 「ええっ!?なんか話に変わってない?そんな生々しい話だっけ?」

結梨 「あ。違う…はい答えは?愛梨さんどーぞ」

愛梨 「え…私が答えるの?えと…えと。お兄を…」

結梨 「お兄を?うんうん」

兄 「……………」

愛梨 「あぅ…お兄と…一緒に…」(ちょっと見つめないでー!お兄そんな真顔で)

結梨 「お兄と…一緒に?ほほう…」

愛梨 「お兄と一緒に…逝くには…ど、ど、どーする…か?」(もう無理…頭の中沸騰しそう)

兄 「へ…愛梨今なんて言った?」

結梨 「いや間違いではありません。むしろ正解です!素晴らしい回答でした」

兄 「いや聞き違いはしてないぞ。愛梨らしからぬ単語が口から出てたよな」

結梨 「いえ大丈夫です。今の会話は全てボイレコで録音させて頂きました。ご馳走様です」

愛梨 「え?何か私変な事言った?」

兄 「いや言ってない」

結梨 「私は危なくイキ掛けましたが理性を保ちました」

結梨 「とりあえず愛梨のその上がり症とツンデレキャラはお兄ちゃん以外にも効果ありそうね」

愛梨 「お兄前だと目を見て話せない…」

結梨 「くぅー!青い!青春だね〜。って思春期か!?愛梨はコレでお兄ちゃんを堕とすつもりね…私も負けてられないわ」

愛梨 「結梨はどうするの?同じ手は通用しないんじゃない?」

結梨 「私は突き通す派。信念は曲げない。変えずとも…必ずね」

結梨 「ねぇねぇ〜お兄たん☆私お兄たんの…欲しいなぁ〜」

愛梨 「!?」

結梨 「は〜や〜くぅ。もう我慢出来ないの〜。お兄たんの熱いのちょうだい☆」

兄 「重症だな…今すぐ病院に連れて行かないと」

結梨 「少しはそっちサイド以外で考えれないの?余りにもストレート過ぎるよ」

結梨 「そうかな〜…もう少しストーリー性を考えないとね」

兄 「話は変わらないのかっ!?」


兄 「…で、…なんだって」

愛梨 (ん。お兄電話中?誰と話してるんだろ?)

兄 「とにかく…だから、…は心配しなくていいよ。じゃあね」

愛梨 (………?)

兄 「ふう………」

愛梨 「お兄電話だれから?また保険とかの介入?」

兄 「いや違う。愛梨と結梨の…じゃなくて。間違い電話だよ」

愛梨 「…そう」

兄 「…………」

結梨 「お兄ちゃんどうしたの。気分でも悪い?」

兄 「え?いや大丈夫だよ。ちょっと考え事してた」

愛梨 「…………」

結梨 「そう。ならいいけど体調悪かったらいつでも言ってね。付きっ切りで看病するから」

兄 「そ、そうか。そりゃ…助かるな…ははは」

兄 「愛梨〜居るか?」

愛梨 「ん。どうしたの朝早くから」

兄 「ちょっと出掛けるから留守番頼みたいんだ。ついでに結梨もな」

愛梨 「…そう。分かった任せて。こっちは大丈夫だから」

兄 「すまん。夕方までは帰って来るから宜しく頼むよ」

愛梨 「了解。気を付けて行ってらっしゃい」

兄 「…………」

女の子 「ハァハァ…」

兄「何年ぶりだろう…」

女の子 「ハァハァ…ん。遅刻〜!!」

兄 「昔のイメージしか…ん?」

女の子 「ハァハァ…ハァハァ…」

兄 「…もしかして沙月?」

沙月 「あ…う、うん。…ちょっと待ってね。息整えるから。ふー」

兄 「…………」

沙月 「よ、よし。もう大丈夫って…なに?私の顔に何か付いてる?」

兄 「あ。いやしばらく見ない内に大きくなったな」

沙月 「なっ!し、失礼ね!そりゃ10年も経てば成長するわよ」

兄 「そうだよな。10年も…ん?今何歳?」

沙月 「18だよ。高校卒業して上京してきたんだ。また、昔みたいに一緒に遊べるんだよね?」

兄 「あ、そうだな…その内都内を案内してやるよ」(愛梨や結梨と同い年かよ!つーか。沙月にはまだ話してなかったんだっけ)

沙月 「ん?どーしたの。それよりアパート教えてよ?今度遊びに行くから」

兄 「え…あ〜…今ちょっと忙しくてアパート汚いからまた今度でもいいか?」

沙月 「なら私が掃除してあげるよ」

兄 「いや大丈夫!!休みの日にやるから」

沙月 「そっか…でもこれからはいつでも遊びに行けるしね。楽しみだなぁ」

兄 「ちなみにさ、仕事とか住まいは決まってるんだよな」

沙月 「もちろん!今日はその話しをしたいから呼んだんだ」

沙月 「とりあえず何処か喫茶店入ろうよ。疲れたし」

兄 「そ、そうだな」

沙月 「やっと座れた〜。流石に足が疲れたかな。やっぱり都会は凄いね。人多いし店も沢山」

兄 「東京だしな。田舎と比べると違い過ぎるだろ?大丈夫か?」

沙月 「へっへーん。私だってもう子供じゃないんだよ?自立して一人で生きていける位経済力つけなきゃね」

兄 「ほー…口は達者だが心配だな。なにか分からない事あったら直ぐ相談しろよ」

沙月 「え?…あ。うん。ありがとう…その時はよろしく頼むね」

兄 「で?」

沙月 「?」

兄 「いやだから沙月が住む場所だよ。話に来たんだろ?」

沙月 「あ〜…え〜…と。その〜…」

兄 「ん?どうした」

沙月 「実はね…私。今ね……住む場所無いんだよね〜…あはは」

兄 「は?」

沙月 「私ね。実は…家出中なんだ…よね」

兄 「……………は?」

沙月 「ちょっと両親と喧嘩しちゃって…行く当てもなく…」

兄 「お前…何してんだ?家出って。今電話して謝れ」

沙月 「それだけは嫌っ!」

兄 「…っ何があったんだよ?理由もなしに俺に助けを求めにこないだろ?」

沙月 「でもね。私は帰りたくないの!ひろ兄だけが信用出来るって思って…だから」

兄 「はぁ…何が理由で家出さしたから分からんが、今のままでは悪いが助け船を出せんぞ?」

沙月 「え?ひろ兄も私を見捨てるの?」

兄 「見捨てるわけじゃねえ。助けたいが現状住所不定の子を俺は引き受けれない」

沙月 「う…ぅ。ひろ兄も…」

兄 「……………はぁ。もう分かったから泣くな」

沙月「助けてくれるの?迷惑じゃない?」

兄 「ああ、凄く迷惑だ…だがほっとけないだろ。幼なじみなんだし」

沙月 「ホント!ありがとう。ひろ兄に相談して良かった〜」

兄 「でも、これが赤の他人だったら躊躇わず見捨てたな。感謝しろよ」

沙月 「うん。お礼に何でもするから言ってね…あ。でもエッチな事はなしね」

兄 「誰が頼むか!ほらとりあえず俺の家行くぞ。ついでに話しておきたい事も山ほどあるからね」

沙月 「なになに?もしかして結婚の挨拶とか?きゃ…まだ早いからー」

兄 「家に来れば分かるさ」

沙月 「?」

沙月 「初めまして、神白沙月と申します。ひろ兄…ひろとさんとは幼なじみです。初めての都会生活で迷惑を掛けてしまうかも知れませんが宜しくお願いします」

兄 「まぁ……そんな訳なんだが、愛梨も結梨も仲良くしてやってくれ」

愛梨 「…………」(なになにこの美人さん!?まさかの超ライバル出現!?)

結梨 「…………」(新ヒロインがまた一人…これは修羅場ね。お兄ちゃんは
私のものなんだからね!)

沙月 「え〜と。ひろ兄?コレは…どう言う事なのかなぁ」

兄 「どうもこうもない。現状俺はこの子らの親代わりとして預かってるだけだ。理由は…後で話す」

愛梨 「ねえ結梨…」

結梨 「なに?」

愛梨 「沙月さん…どう?」

結梨 「どうって…まぁ同い年で美人さんですごく優しい人だと思うよ」

愛梨 「はあ。あんたねぇ…まあいいわ。お兄の幼なじみって言ってたし悪い人には見えない」

結梨 「ん?もしかしてヤキモチ?恋のライバル出現で」

愛梨 「なっ!?違うわよっ!」

結梨 「ふ〜ん。私は好きだな。料理も上手だしね」

沙月 「え〜と…まだあまり話してなかったけど、結梨ちゃんと愛梨ちゃんだったかな?」

愛梨 「あ、は、はい…お兄とは血は繋がってはいませんが私情の都合で義理の妹としてお世話になってます」

結梨 「同じく結梨です。私達双子なんで見分けは性格で宜しく〜」

沙月 「双子かぁ…こうして見るとやっぱりそっくりだよね。美人だし」

愛梨 (美人?コレは自分をフォローしてるのかしら。沙月さんだってスタイルは良い方なのに)

結梨 「でもこれからは四人で生活して行くんだし、家族だと思って遠慮はいらないよ。愛梨も他人行儀はしないの」

愛梨 「いや、まぁ確かに歳も同い年って聞いたし…一緒に…うん。分かったよ」

沙月 「では改めて宜しくお願いね。ひろ兄にも嬉しそうだったし、昔みたいにまた遊べたらな〜」

愛梨 「昔?沙月ちゃんは昔お兄と会ってたの?」

沙月 「…そっか。愛梨ちゃんや結梨ちゃんにはまだ話してなかったね。実は私とひろ兄は幼稚園の時からの幼なじみなんだ。中学生の時に引っ越してからは離れ離れだったけど」

愛梨 「幼なじみ…へ、へえ〜…コレはまた初耳だね」

結梨 「わぁお!まさかの幼なじみとの感動の再会とは。これはフラグが立ちますな」

愛梨 「え…でも連絡先くらいは教えて貰ってたんだよね?何故今回急に」

沙月 「それは…」

兄 「もういいだろ?自己紹介も済んだし」

兄 「沙月も今日は移動で疲れてるだろ?晩めしは俺が作るから休んでな」

沙月 「あ。うん…ありがとう」

結梨 「おー。これが幼なじみへの優しさ。熱いね〜。私もお兄ちゃんへの優しさは言葉よりカラダで表現するけどね」

愛梨 「結梨食事前なんだからやめなさい」

沙月 「カラダ?え…何?彼方たち毎晩こんなスキンシップをして…」

兄 「してねぇよ!!結梨の勝手な妄想だ。いい加減慣れたが治る気配ないしな」

愛梨 「お兄…早く晩御飯。この痴女は私が何とかしとくから」

兄 「ああ…沙月もスマンな。気にしなくていいから」

沙月 「うん。ひろ兄が妹に手を出すなんてすると思えないしね〜」

愛梨 「………。」

結梨 「ふぅ。食べた食べた〜ごちそうさま〜」

愛梨 「ごちそうさまです…」

沙月 「大変美味しかったです。何だか凄く懐かしいですね。昔は毎日一緒にご飯食べてましたし」

兄 「そうだな。でも食べっぷりは相変わらずだな」

沙月 「これでも少し体重増えて心配してるんだよ」

兄 「そうなのか?見た目はスレンダーだけど…」

愛梨 「お兄は見る目が無さ過ぎです、見た目以上にちょっとの食事で体重に変化が出るものなんです」

結梨 「私はあんまり気にしないけどね〜」

兄 「結梨は確かに妙な体質だよな。甘い物からジャンキーな物まで好きなだけ食べても体型維持出来てるし」

愛梨 「くっ…羨ましいカラダよねホント。私はだって…努力してるのに」

沙月 「愛梨ちゃんも結梨ちゃんも私も成長期だし食べた分だけ身体の成長に繋がるのよ。長い目で見ると良いことなんだよ」

兄 「…………」

愛梨 「なんだろう…同い年なのに大人な感じ」

結梨 「お姉ちゃんみたい」

沙月 「お姉ちゃんだなんて…なんか照れるなぁ」

兄 「ふぅ…あんまり褒めるなよ〜。調子乗るとまた空回りしたりするから」

沙月 「あー!何それ〜失礼しちゃう。昔とは違うのよ昔とは…」

兄 「よ〜しんじゃ誰でもいいから早く風呂入って来いよ。俺は最後でいいから」

結梨 「あ。なら私も最後にお兄ちゃんと入る〜」

沙月 「ええっ!?」

愛梨 「ダメに決まってるでしょ。さっさと入って来なさい。次は沙月ちゃんで私はお兄と…違っ。私は最後でいいわ」

沙月 「今何か言いかけたよね?ね?」

兄 「もう決まらないなら俺が先に入るぞ?」

沙月 「なら久々に私がお背中ながしますよ?」

愛梨 「…久々に?」

結梨 「…お背中ktkr!!」

兄 「何言ってんだお前!?この歳になって一緒に入るとかマジ無理だから!昔はそんな事あったかも知れんが今は絶対無理だかんな」

沙月 「もう…照れちゃって。まぁいいわ。これからは何時でもチャンスはあるんだしね」

兄 「ねぇよ!とにかくお風呂くらいゆっくり入らせろよ」

愛梨 「…く。なんだろうこの敗北感。羨ましいわ」

結梨 「幼なじみは強敵だね。だけどそれがまた燃えてくるんだよな〜ウフフ」

沙月 「ふう…今日は疲れたけど楽しかったなぁ〜」

沙月 「ひろ兄もすっかり大人になってカッコよくなりすぎ…オマケに双子美少女と一緒に生活してるとは」

沙月 「でも一緒にいた時間は私の方が長いし、その点リードしてる。きっとコレは運命なのよ。再び巡り会えた奇跡は神が与えてくれたプレゼント!」

沙月 「ふふふ…ウフフ。ひろ兄は私のものにして見せる!」

愛梨 「………(チラ)」

結梨 「どうかしたの?」

愛梨 「え。いや…何でもないよ」

結梨 「何でも無いようには見えないけど。あからさまに落ち着きが無いし、さっきから時計チラチラ見てるし〜」

愛梨 「そそそ…そんな事ないよ。ただ今日だけお兄が沙月さんと同じ部屋で寝るから、それが気になるわけじゃ…!?」

結梨 「へ〜…素直だね。愛梨は嘘つくの下手だから助かるよ。でも大丈夫だと思うよ」

愛梨 「何で言い切れるのよ」

結梨 「それはお兄ちゃんの性格と沙月ちゃんの性格を見て何となく察したんだ」

愛梨 「?」

結梨 「うん。まず沙月ちゃんはお兄ちゃんに好意があるのは間違いないね。初日から幼なじみアピールをズバズバさしてたから、アレは一種の保険みたいなものだよ」

愛梨 「ほう。それでそれで」

結梨 「これは私の目測だけど、初日から見知らね双子美少女と同じ部屋で就寝させるのは気を使うと思ったお兄ちゃんは今日だけ一緒の部屋で寝る事を進めた。まぁ優しさだよね」

愛梨 「お兄らしい…でも余計好感度上がる気がするけど」

結梨 「そう。だけど今まで私達にどう接してきたかな?私が散々好き好きアピールしてもなかなか気を引いてくれなかったお兄ちゃんだよ?それが今日現れたヒロインにいきなりゾッコンするとは思えない」

愛梨 「結梨。それ他人に話して虚しくならない?でも一理あるよね。まさか初日から手を出すとは私も考えられない」

結梨 「でしょ?だから心配いらないって」

愛梨 「そう…だといいけど」

兄 「よし。それじゃあ俺は床で寝るから沙月はベッド使っていいよ」

沙月 「あ、ありがと…」

兄 「なんだそんなに気を使う事ないんだぞ。これから皆んなで生活していくんだし」

沙月 「皆んな…そうだよね。これからは四人家族みたいなものだし、変な心配もしない様にするよ」

兄 「お?前向きになったな。でも悩み事あったら直ぐに相談しろよ」

沙月 「うん。分かった。ひろ兄が昔のままの性格で良かった…」

兄 「え。なに?」

沙月 「何でもないよ〜ウフフ」

兄 「変なの。そんじゃ電気消すぞ」

沙月 「あ。うん…」

愛梨 「やっぱり気になって様子見に来ちゃた」

結梨 「もう…大丈夫そうなら部屋戻るよ」

愛梨 「分かってるって…(そー)」

兄 「…………沙月寝たか?」

愛梨 「お?お兄が沙月さんに話しかけてる」

沙月 「……………(す〜す〜)」

兄 「寝た…か。やっぱり相当疲れてたんだな」

愛梨 「え。え…寝た!?早くない。そんなにあっさり寝ちゃうの?」

結梨 「これはこれは…エ○ゲの回想とは違うパターンだね。まさかの即寝」

愛梨 「な、な〜んだ。変な心配要らないじゃん。ホント何も無かったね」

結梨 「でしょ?だから早く部屋戻って寝ようよ〜」

愛梨 「そだね…私も眠くなって来たし」

兄 「ん…もう朝か。沙月は…もう起きたのかな」

愛梨 「お兄起きた?」

兄 「愛梨か。ああ…沙月はもう起きてた?」

愛梨 「うん。それがね…沙月さん朝ごはん作ってくれてるんだ」

兄 「え?」

沙月 「あ。おはようひろ兄。もう直ぐ出来るから少し待っててね」

兄 「すまんな朝から仕事させて」

沙月 「ううん。私がしたかったからいいの」

結梨 「おはよ〜…お?おおー!?今日はまた豪華な朝食ですな〜」

愛梨 「コラっ!結梨ちゃんと顔洗ってから来なさい」

結梨 「はーい」

沙月 「賑やかですね。私は好きですよ、家族みたいで」

兄 「毎日こんな感じだけどね〜」

沙月 「さてと洗濯でもしようかな〜」

愛梨 「わわわー!私も手伝うよっ!」

沙月 「あらそう。なら一緒しやりましょうか」

愛梨 「は、はい…」(下着のサイズは見られたくないし)

沙月 「ふふふ〜ん♪」

愛梨 「………あ。コレは沙月さんのね」

沙月 「しかし良い天気ですね〜」

愛梨 「そ、そ〜ですね」

愛梨 「えーとサイズは〜…85!?」(え?ええー!?)

沙月 「あら愛梨ったらどうしたの?ん。ああその下着可愛いでしょ。私のお気に入りなんですよ。特にこのリボンが…」

愛梨 「わっ!?え、ええ…凄くデカ…いや可愛いですね。はは、ははは…」


結梨 「お兄ちゃ〜ん。また買い物付き合ってよ」

兄 「ん。買い物?」

愛梨 (ピク…)

沙月 「また?」

兄 「何が欲しいんだよ?またアレか…」

結梨 「そうアレが今日ついに発売されるんだよ!どーしても二個欲しいから。ね?ね?お願いお兄様〜」

沙月 「……ねえ愛梨。アレとは何かしら?」

愛梨 「どうせまた結梨の趣味よ。美少女物の何かよ」

沙月 「美少女!?え…趣味?そんなまさか結梨ちゃんはまさかの百合…なの?」

愛梨 「百合?花じゃないよ?」

沙月 「なにボケてるの愛梨。百合って言うのは…その。女の子同士で…って何言わせるのよっ」

愛梨 「はあ?どうしたの沙月さん。顔が赤いよ。熱でも…」

沙月 「ええ!高熱ですわ!とにかくあの子はキケンです。ヒロ兄を守らせてもらいます」

結梨 「あはははははー!!」

兄 「愛梨は沙月に何を吹き込んだんだ?」

愛梨 「何もしてないよ。ただ結梨が美少女物が好きって事言っただけで」

結梨 「それを百合と勘違いした沙月ちゃんが興奮したと…萌える!!」

沙月 「ホント…取り乱してすみませんでした」

兄 「なるほどね。でも沙月も百合なんて言葉知ってたな?」

沙月 「えっ!?いや…少し前に本屋で見かけた。それでたまたま…」

結梨 「ほほう。その本屋もなかなかマニアックは本を置いてますね〜…何処の本屋ですか?」

沙月 「っ!?それは…」

愛梨 「ちょっと結梨止めなさい。沙月さんが嫌がってるじゃない」

兄 「とにかく。話が大分逸れたが俺は結梨と秋葉原に行くが愛梨と沙月はどうする?」

愛梨・沙月 「一緒に行きますっ!!」

兄 「おおう…何だか知らんが分かった」

結梨 「うふ…うふふ〜」

兄 「不気味な笑みするな。不審者だぞ」

愛梨 「お兄今更だよ…」

沙月 「秋葉原は生まれて初めてです!ちょっと楽しみです」

結梨 「え。そうなの?あそこは正にパラダイス。オタクの聖地アキバ!私の第二の故郷なのだよ」

兄 「なに訳分からん事言ってんだ?」

沙月 「オタクの…聖地?ですか。アニメとかゲームとか。あと電化製品が凄いとしかしか知りませんよ」

結梨 「十分詳しいですよ〜。沙月ちゃんもきっとハマりますよ」

愛梨 「沙月さんまで染められたら洒落にならないわよ!」

沙月 「な、な、何なのここは?」

結梨 「ふふふ…どうですか?見渡す限りの楽園。私はここが大好きなの。満たされまする〜」

愛梨 「結梨。頼むからもう少し静かに出来ない?恥ずかしから」

兄 「ふう。まぁ久々に皆んなでお出掛けだからな〜。沙月も最初がこんなんですまんな」

沙月 「……いえ。す、素晴らしいです。田舎者の私には見るもの全てが新鮮に見えますよ!都会って感じがする」

愛梨 「そうなんですか?私にはちょっと理解しがたい部分もあるけど…」

結梨 「そんな事言って実は愛梨も興味あったりするんでしょ?例えばコスプレ…とか?」

愛梨 「いやーーっ!ヤメテーっ!私のイメージが黒歴史を思い出させないでー!」

沙月 「え?愛梨さんコスプレするんですか?」

愛梨 「しませんっ!!あれは事故なんです!店員にススメられて…う〜」

兄 「まったく。着いて早々に騒がしいぞ。そんな事気にするなよ」

愛梨 「そんな事って何よ〜!!私は凄く恥ずかしい思いしたのよ…」

兄 「…ちょっ…すまん。まあなんだ…結構似合ってたぞ…」

愛梨 「へ?な、ななな…何言っちゃってんのよっ!!可愛い…とかそんな…」

結梨 「可愛いとは言ってないよ。似合ってるとは言ったが…」

沙月 「まあなんて青春なんでしょう。これが若さっ!素晴らしいですわ」

愛梨 「ええ〜い!うるさい!うるさい!さっさと行くわよっ!」

結梨 「ハアハア…じゅるり…」

愛梨 「うっ…また来てしまった」

沙月 「あわわわ…なんですか〜ここは?可愛い女の子の絵がたくさん」

兄 「俺は別に興味ない。結梨が異常なんだ。すまないがしばらく付き合ってくれ」

結梨 「へへ…コレを私は求めていた。なんて可愛い美少女!萌える!ヤバっ…鼻血出そう」

愛梨 「何でもいいから早く買いなさいよっ…恥ずかしいし」

沙月 「結梨ちゃん。コレが美少女ゲームと言う物かしら?何だか可愛い女の子ばかりで嫉妬しそうです」

結梨 「でしょでしょ!またこの色彩がね〜。たまらん!」

兄 「沙月にススメるなよ〜」

愛梨 「同感」

結梨 「ススメはしないよ。一緒にやろうね〜?」

兄 「同じ事だろっ?」

愛梨 「一緒にヤる?貴女たち…何しようとしてるのよ。はしたないっ…」

沙月 「え?いいの?一度はプレイしてみたかったんですよ〜」

結梨 「これはこれは。沙月ちゃんとはエ○ゲーマーの良き友達になれそう」

愛梨 「ヤメテー!沙月さんをダークサイドに連れて行かないでー!」

兄 「お前らこんな所で騒ぐな!愛梨も喚くな!変な目で見られる!」

兄 「散々だった…」

愛梨 「なんなのも〜…」

結梨 「でね…この子が主人公の幼なじみで…」

沙月 「ふむふむ…こっちの小さい子は?」

結梨 「その子は姪っ子で攻略対象には入ってないみたい。でもストーリー半ばでは重要な存在みたいだね」

兄 「……………」

沙月 「選択肢でストーリーが変わる?時間帯や場所によって?…ってなにかしら?」

結梨 「う〜ん。これはリアルタイムでストーリーが変わったり、選択肢一つでヒロインの好感度やエンディングが変わるんだ」

愛梨 「このゲーマー共早く何とかしないと…」

沙月 「なんて奥の深いゲームなんでしょう。ますます興味が出てきました」

兄 「沙月はこのゲームがR指定なの知ってるのか?」

愛梨 「知らないでしょうね…大丈夫なのかな?」

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