女騎士「くっ…殺せ!」オーク「命を粗末にしてはいけませんよ」 (15)

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女騎士「早く!一思いに!!」

オーク「いけません。粗末にしてはいけないのです」

女騎士「貴様あああ!!」

オーク「粗末にしてはいけない。粗末にした時からその命は輝きを失ってしまう」

女騎士「貴様...さっきから何を言っているのだ」

オーク「命はもがくときこそ輝いている」

オーク「私はもがく命が見たい」

女騎士「.....」

女騎士「なんだと!?貴様ッ!
私の生殺与奪権まで握って『命は奪わんぞ、寧ろ新しい命を生ませまくってやろうじゃないかグヘヘヘヘッ!』というつもりか!!くっ、殺せ!」

オーク「あ、いえそういう事ではなくてですね…」

女騎士「…まさか、『女としての喜びなんぞ誰が与えるか、貴様は生オナホなんだからなぁ、イヒヒヒヒッ』という事なのか!?くっ、殺せ!」

オーク(人間ってこんなのばかりなのでしょうか)トオイメ


みたいな?

女騎士「つまり貴様は私にもがけと言ってるのか」

オーク「その通りです。もがいてこそ命。もがいてこそヒトだと思うのです。」

女騎士「...ここまで堕ちた私に何を言う」

女騎士「私にはもうもがく権利なんてない」

オーク「何故?」

女騎士「私は貶された。堕とされた。なぁ分かるか?不気味なオークよ」

オーク「.....」

女騎士「私は騎士道のために女まで捨てた。私にとって騎士道とは私そのもの、だ」

女騎士「それなのに。それなのにここまで堕ちた」

女騎士「なぁ分かるか?不気味なオークよ」

不気味なオークっておかしいなw

女騎士「分からないだろう...?」

オーク「いえ、分かりますよ」

女騎士「なに....?」

オーク「あなたは私に理解して欲しいんですよね」

女騎士「そっそんなことっ!!」

オーク「あるんですよ」

オーク「あなたは戦いに全てを捧げた。それなのに敗北した。貶された。堕とされた」

オーク「欲望を抑えつけ全てを捧げたのでしょう。騎士道に」

オーク「常人なら気が狂うような思いで捧げたのでしょう。女も。友情も。家族も。愛も」

オーク「それなのに、そこまでしたのに報われなかった私を理解して欲しい。そう思ってるんじゃないですか?」

女騎士「そんなこと....そんなこと.....」

オーク「いいんですよ。身を委ねても」

女騎士「.....そんなこと....」

オーク「しかし、身を委ねるのなら一つ条件があります」

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