美希「ふぁー、事務所のソファーで一休み、っと！

　　　レッスンの後はこれに限るの！」ｺﾞﾛーﾝ

伊織「ったく、何だらけてんのよー」

美希「あっ、おはよーなの でこちゃん！」ｶﾊﾞｯ！

伊織「おはよう、美希」

美希「ねぇねぇ！　これから一緒に遊ぼーよぉ！」

伊織「ふふ、相変わらずの伊織ちゃん好きね、にひひ♪」

美希「んっふふー！　……って、あれ？

　　　うさちゃんが居ないぃ！？」

伊織「おっ、さすがは美希！　一番最初に気付いたわね！」

美希「いや、でも、あんなに大切に、してたのに……」ｸﾞｽｯ

伊織「なぁーに、そんな顔してんのよ！」

伊織「ここに、ちゃーんと居るから！」ｽｯ

美希「そ、それは……i-phone？　アイドルマスターモバイル？」

伊織「の、改造版よ。新堂に作らせたの」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

美希「あ、うさちゃんなの！」

伊織「今の時代、デジタル化は当然の流れよ♪」

美希「なるほどー」ﾌﾑﾌﾑ

伊織「ほら、頭を撫でると……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


i-phone＜もう、こんな風に頭を撫でさせるのは
　　　　　　アンタだけなんだからねっ！

　　　　 ＜感謝しながら撫でなさいよねっ！


美希「おおおっ！　スッゴク可愛いの！」

伊織「でしょう？　正直この歳でヌイグルミだなんて
　　　　子供っぽいし、良い落としどころかな、って！」

美希「そして何だか大人っぽい発言！」

美希「さすがは でこちゃんなの！」

伊織「にひひ、もっと褒めなさい！」

――一週間後


美希「ふぁー事務所で一休み、っと！
　　　　お仕事の後はこれに限るの！」ｺﾞﾛーﾝ

伊織「あら、お仕事お疲れ様♪」

美希「あっ、お帰りーなの でこちゃん！」ｶﾊﾞｯ！

伊織「ふふ、私を待ってたのね、美希」

美希「んじゃ、一緒に帰ろっか！」

伊織「いぇ、折角だし、少し遊んで帰りましょ？」

美希「本当に？　やったぁ！……って、あれ？

　　　　ワンちゃんのお散歩は良いの？」

伊織「お、良く気付いたわね！　でももう必要ないのよ？」

美希「そんな、まさか、ワンちゃんに不幸が……」ｸﾞｽｯ

伊織「なぁーに、そんな顔してんのよ！」

伊織「ここに、ちゃーんと居るから！」ｽｯ

美希「そ、それは……i-phone？　アイドルマスターモバイル？」

伊織「の、改造版よ。新堂に作らせたの」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

美希「あ、ワンちゃんなの！」

伊織「今の時代、デジタル化は当然の流れぇ♪」

美希「なるほどー、なの」ﾌﾑﾌﾑ

伊織「ほら、頭を撫でると……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


i-phone＜ワンワン！　ワンワン！

　　　　　＜ワンワンワン！


美希「おおおっ！　ワンちゃんスッゴク嬉しそうなの！」

伊織「でしょう？　最近 仕事が忙しくってあまり構えないから
　　　　それならデジタル化だ、ってね♪」

美希「そして何だか頭良さそうな発言！」

美希「さすがは でこちゃんなの！」

伊織「にひひ、もっと褒めなさい！」

――１週間後


美希「はぁ……ミキ、事務所で溜め息ついてるの」

美希「だって、ここの所。ミキの大好きなでこちゃんが……」

伊織「ガチャ。仕事が終わり、事務所に入る可愛い私♪」

美希「あっ、でこちゃん！」

伊織「にひひ、ただいま♪」

美希「ねぇ、でこちゃん！　最近どうしたの！？」

伊織「はぁ、何よ突然？」

美希「何って、でこちゃん。

　　　　プロデューサーと喧嘩でもしたの？」

美希「だって最近、お仕事いっつも一人だから……」ｸﾞｽｯ

伊織「の、改造版よ。新堂に作らせたの」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

美希「あ、プロデュサーなの！」

伊織「今の時代、デジタル化は当然の流れなのよ♪」

美希「なるほどー、なの」ﾌﾑﾌﾑ

伊織「ほら、頭を撫でると……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

i-phone＜ｱｯ、ｱｯ、ｱｯ！
　　　　　　ｱｯ、ｱｯ、ｱｯ、ｱｯ！

美希「おおおっ！　ポックルみたいで萌えるの！」

伊織「HUNTER×HUNTER、早く連載を再開して欲しいわね♪」

美希「そして全少年(大きい少年も含む)の代弁者！」

美希「さすがは でこちゃんなの！」

伊織「にひひ、もっと褒めなさい！」

――１週間後


美希「はぁ……お仕事帰りで事務所に寄るの」

美希「最近、やけに忙しくって……」


美希「ただいま、でこちゃん！」ｶﾞﾁｬ

伊織「あ、あら、お帰り美希！」

美希「でこちゃん、最近ずっと事務所に居るけど」

美希「お、お仕事、行かないの……？」ｸﾞｽｯ

伊織「なぁーに、そんな顔してんのよ！」

伊織「ここに、ちゃーんと あるから！」ｽｯ

美希「そ、それは……i-phone？　アイドルマスターモバイル？」


伊織「別に、仕事が無くなった訳じゃないのよ！」

美希「えっ、じゃ、じゃあ……」

伊織「そう、仕事もデジタル化しただけ！」ｽｯ

美希「そ、そりゃ……」


美希「プロデューサーが居なくなったら

　　　お仕事も無くなっちゃうよ……」ｸﾞｽﾝ