男「…暇だ」(38)


男「喉も乾いた」

男「お茶ない?」

女神「お前、適応早いとかよく言われんかや?」

男「え?」


ーーーーーーーーーー

ーーー遡ること数十分

男「今月もご苦労様です」

神主「どうもありがとう、と言っても備品庫の湿気抜きをしてるだけなんだけどもねぇ」

神主「掃除だとかは君が全部やってくれるし」

男「まぁ、いつもここを貸していただいてますし、それくらいは」

神主「いやいや、それくらいのことが大助かりなんだよ」

神主「じゃあ私はこれで、また来月ね」

男「はーい」

男「あの人はどうも苦手だな…」

彼はこの神社の神主さん、神社と言ってもど田舎の山の中の神社だ。人なんてまず来ない。

男「いい人なんだけど堅苦しいというか何と言うか…」

数ヶ月前、大学に通うために下宿先を探していたとき、ふと散歩していたらたまたまここを見つけて、ついでにお参りした時に声をかけられたんだっけ。

男「口うるさい大家さんがいるよりかマシか」

成り行きでここに来たいきさつを話したところ、掃除とその他いくつかの仕事をするなら安くここの建物を貸してあげるよ、と言われたのだ。

男「こんないいところを貸してくれたんだし、文句は言えないな」

神社のなかにあるちょっとした建物。

古民家みたいな造りで、それなりに広い、風呂やトイレもきちっとしてる。なによりも、うるさい隣人も車通りも一切ない。素敵な場所だ。

男「さ、今日もネットの海にダイブ(笑)するか」

ちなみに俺は典型的なダメ人間だったりする。


ガラッ

??「おう、お疲れ様な」

男「」

??「ん?」

男「入る部屋間違えたかな!」

??「たわけ、この部屋しかないさ」

男「…どちら様でしょう…」

女神「ここの女神さね」

ピッポッ

男「もしもし、警察ですか?部屋に不審者g女神「ちょっと待ったああああ!」

女神「神を不審者扱いするでない!この不届き者が!」

男「いや自分の事神とか言っちゃってる時点で…」

女神「事実だから仕方ないさ」

ピッポッ

女神「だからぁ!」

女神「証拠に、ほれ!」

男「空中に浮くなら手品師でもできるしなあ…」

女神「ならばこれならどうじゃ!」

女神『いまひらかれよ けもののみちを』

ボンッ

白犬? ワフッ

男「よくできた手品だなあ…」

女神「これでも信じんかや…」

女神「ええい!表へでろ表へ!冬の神たるワシの本領を見せてやるさね!」

男「ははは…次は何かな?」ニガワライ

女神「そこ立っておれ、今見せてやる」

男「はいよ、ここでいいか?」

女神「問題ないさ、いくぞ」

女神『あまつくも ふゆのかみより きこしめす いまひとときに ゆきぞふらせよ』

和歌のような良く分からないものを詠み終わると同時に

ドサドサドサッ!!

男「うぶっ!」

季節外れの雪が、俺めがけて降ってきた。

男\ッッ!?冷たっ!/

途方も無い量だ。殺すつもりか。

女神「どうじゃ!これで信じる気になったかや!」

男 \わかった!信じる!信じるからこれなんとかしてくれ!寒い!死ぬ!/ ガタガタ

女神「それくらい自分で這い出んか」

男「こんな雪から這い出せるか!」ボッ

女神「おお、頭が出たではないか」


改めて見ると、トラック3台分はありそうだ。
これだけの雪で死ななかったのも、神通力のなせる技だろうか。

女神「だらしのない奴よの…ほれ、」

ふかふかの雪の上を軽々と歩き、女神とやらは手を差し伸べてきた

男「…神様にも体温ってあるのな」

女神「当たり前さね、ワシを死人と勘違いでもしとるか」

男「生きてるとは思わんでしょうよ」

女神「けっ、不届き者が」

ガラッ

男「神通力見せるにしても俺に当てる必要なかったんじゃないですかねぇ…」ガタガタ

女神「数々の無礼への天誅さね」

女神「そもそもやっとワシが見えるようになったというに…」ブツブツ

男「と、とりあえず風呂沸いたら入ってくるから、話はそれからだ」ガタガタガタガタ

女神「そうじゃ、これを使うと良い」

男「お、ホッカイロ…じゃないな」

男「何だこの紙ペラ」

ややこしい模様が書いてある

女神「紙ペラとは失礼な、ワシの神通力込めた札さね」

ちょっと待ったそれって…

女神「ほれ、背中に貼ってやる」

男「冷た!!…くない…あれ?あったかいぞ?」

女神「何を言っておるか、鬼じゃないぞわしは」

男「いやいやいや」

男「雪の神の神通力がこもってるなら冷たいかと…」

女神「だからこその札さ、ワシの持つ力の方向性を捻じ曲げるのがその札じゃ」

男「なるほどね…」

女神「他にも色々あるぞ?清め、灯り、物の移動…」

男「家事が楽に!素晴らしい!」

女神「あほう!神通力をダ◯キンみたいに使うな!」

男「ダス◯ンより安い!」

女神「たわけ!」

男「風呂は聖域、はっきりわかんだね。」ホカホカ

女神「ん、上がったか」センベイバリー

男「おう、んで?話の続きは?」

女神「続きも何も、簡単な話しさね」バリバリ

女神「話相手がおらんと暇じゃったから、わしが見えるようになるまでひたすらお前の目に神通力を注いだのさ」

男「簡単に言うけどそれってすごいんじゃね?」

女神「どうじゃ、見直したじゃろう?」フンス

男「無い胸張るなよ(ニッコリ)」

女神「…"ふらせよ"」

ドサッ

男「おいここ家の中!!」

男「まさか短時間に二度も風呂に入るとは…」

女神「反省しろ反省を」

男「はいはいすみませんでした」ハナホジ-

女神「もう一発いっとくかや?」

男「すみませんでした」ドケザ

女神「それでいいのじゃ」

男「しかしまあなんでわざわざ俺に…神主さんでもよかったんじゃ?」

女神「いやじゃいやじゃあんな堅苦しいやつ、わしが持たんわ」

男「それは分からんでもない」

女神「じゃろ?だからお前にしたのじゃ、ありがたく思うさ」

男「わーありがたいなあー」

女神「神を敬わんかうつけ者が」

女神「とにかく、今日からここで暮らすから、よろしくの」

男「ここで!?」

女神「それ以外にどこがあるかや」

男「…そうか…」

女神「そうじゃ」

男「…おう、まあ、その、よろしく」

女神「うむ」

男「…」ゴロン

女神「…」

男「…あ、お茶ない?」

女神「お前、適応早いとか良く言われんかや?」

男「え?」



女神「いやいやいやいや、考えてもみい、これでも一応女じゃぞ?」

女神「いきなり一緒に暮らすとか言われてあたふたせんのか?美少女じゃぞ?」

男「自分で言うな自分で、可愛いとは思うけど」

女神「お、おぉ…そこは褒めてくるのじゃな…///」

男「胸はないけどな!」

女神「よし貴様氷漬けにしてやる覚悟しろ」

男「」

女神「まったく…凍らせるのも楽じゃないんじゃぞ…」

男「」

女神「なんじゃ、そんなに胸が大事か!おっぱいか!おっぱい星人か!」

男「いや、貧乳は正義だ(キリ」

女神「うわぁ…ドン引きじゃ…」

男「かなしいよのなかだなぁ」

女神「と!に!か!く!じゃ!今日からここで暮らす女神じゃ!よろしく頼むぞ!」

男「あぁ、俺は男だ、こちらこそよろしくな」

こうして、俺と自称女神様との生活が始まった。

女神「うむ、苦しゅうない」

女神「おぉ、もうこんな時間か、腹が減ったぞはよ、はよ飯を作れ」

男「はいよ、今から作るから待ってて」

まあ、話相手がいるのも悪くないかもしれないな。

女神「三食飯は大盛りな!デザートはハーゲンダッツがよいぞ!欠かしたらまた埋めるからな!」

男「やっぱ出てけお前!」

女神「やかましい!わしは神じゃぞ!それくらいの待遇はせんか!」

前言撤回、やっぱりいらないわ。


今日はここまで

だらだらと男と女神さま(貧乳)が日常生活をして行くだけのお話です
ヤマもオチもありませんが悪しからず…


訂正
一部\が\になってましたね、ごめんなさい

出来れば次はいつか教えて

なにこれキモい中学生が書いたSS乙

ーーーーーーーーー

男「山のように食べやがったぞこいつ…」

女神「うむ、なかなかうまかったぞ」

男「そりゃどうも」

女神「今までロクなもの食べてこなかったしの」

男「そういえば何食べてたんだ?」

女神「なんでもいいじゃろうて」

男「そう言われるとますます気になるのが人の性でして」

女神「…お前や神主が毎日備える米と水があるじゃろ、あれじゃよ」

男「えっ」

女神「あれじゃよ」

男「涙が止まらないよ…」

女神「だから言わんと置いといたものを…」

女神「そもそもわしらは食べなくても平気じゃから問題はないのじゃぞ?」

男「え?」

男「だっていまあんだけ食べて…」

女神「美味いものが目の前にあったら食べるじゃろて」

女神「腹が減らなければ膨れもしないからな!美味いもの食べ放題じゃ!はっはっは!」

男「…」

女神「それにおかわりを頼む度にお前の顔が青くなっていくのも見物だったさね」ハハハ

男「…よし、お前明日から飯抜きな」

女神「正直すまんかった」

男「さて、することがないわけで」

女神「暇じゃの」

男「おう」

女神「…」

男「…」

女神「……」

男「………」

女神「…あれ?わし人選間違えたかや?」

男「失礼な」

女神「何か無いのか何か」

男「しりとりでもするか」

女神「また訳のわからぬことを…」

男「精一杯捻り出したのに!!」

女神「精一杯でそれかや」

女神「…仕方ないの…」

女神「り、からじゃの、陸地」

男「小さい」

女神「居間」

男「まな板」

女神「…堆肥」

男「貧乳」

女神「うむわかったお前喧嘩売っとるじゃろ?」

男「ロリ」

女神「もうええわ!」


とりあえずここまで
のじゃロリは正義だと思うんです


>>20
割と不定期かも、すまんね

>>21
不快になったなら申し訳ない、でも指摘してくれてありがとう参考にする

女神「世間では今日試験日らしいの」

男「らしいね」

女神「お前も受けたのかや?」

男「大学生だし、そりゃあね」

女神「どんな試験さ?」

男「数学を解いてると体が震えてくるテストだよ」フルエゴエ

女神「……詳しくは聞くまい」

男「…ぃてねえよ」ボソッ


女神「ん?」

男「聞いてねえよあんな所出るなんて!!!おあああああ!!!」

女神「落ち着け!わしが!わしがわるかった!!」

男「…ふぅ…」

男「みんなも平常心を保つんだぞ!!」

女神「誰に言っとるんじゃお前は」

男「全国の戦士たちです」

女神「何言っとるんじゃこやつ」

女神「まあ、ともあれ頑張るのじゃぞ学徒たちよ!」

女神「焦ったときはとりあえず試験官のハゲ頭でも見て落ち着くのじゃ!」

女神「神は努力を見ておるぞ!」

男「全国のハゲに謝れ」

書きためているようだが読む気はない

女神「そうじゃ、倉庫にこんなものがあったぞ」

男「将棋盤じゃん、指せんの?」

女神「舐めるでないぞ、これでも高天原の本因坊という二つ名があるのさね!」

男(本因坊って囲碁じゃ…)

女神「さぁ!はやく!さぁさぁ!」

男「はいよ」

ーーーーーーーー

女神「ぐぬぬ…」

男「ほい、王手」

女神「これなら…!!」

男「ほい」

女神「どうするさこれ…」

男「ちなみにあと3手で詰むぞ?」

女神「なんと」

男「ちなみに本因坊って囲碁だぞ?」

女神「なんと」

男「おい」

女神「大体頭弱そうな癖して強過ぎるんじゃよお前が!」

男「失礼な」

女神「気持ちよく勝てると思っておったのに…」

男「はっはっは、囲碁も強いぞ!」

女神「勉学はどうなんじゃ勉学は!」

男「チェスも行けるぞ!」

女神「だから勉がk男「遊びならかかってこい!!」

女神「今更じゃがお前相当なダメ人間じゃろ」

遊びに万能な人って羨ましいですよね
今回はここまで
受験生の皆さん、頑張ってくださいね

>>28,32
ありがとう

>>31
書きためてはいないんだ、どうも苦手でね
次に書く物があったら見てもらえるように努力するよありがとう

男「ただいまー」

女神「おかえりなさいじゃ」

男「…」

女神「ん?どうしたのさ?」

男「あ、いや、なんでもない」

女神「さてはこんなに超絶美少女にお帰りなんて言われてときめいたのじゃな?」

男「まさか」

女神「そうなんじゃな?ようかいのせいなん 男「それ以上はいけない」

女神「チッ…いけずな奴よのう…」

男(言えない…実はガチでドキッとしたとか言えない…)

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