キモオタ「あれからもう10年か……」 JK「そうだね」 (64)

キモオタ「早いものだなあ、この前まで幼稚園だと思ってたのに」

JK「もう、また子ども扱い?」

キモオタ「ごめんごめん、でも前よりもうんと綺麗になった」

JK「ふふ、ありがとう」

キモオタ「彼氏はできたかい?」

JK「ううん、私まだそういうの興味ないっていうか、いいかなって…」

キモオタ「どうして?」

JK「なんか、まだ焦ることないと思うし、そういうのって抵抗あるんだ、親があれだから」

キモオタ「そうか、そうだな……でもいずれいい人が見つかるさ」

JK「私もそう思う!絶対に来ると思うんだ、白馬の王子様」

キモオタ「白馬の王子、か」

JK「その時がくるまで、中途半端なことしないって決めたんだ!……ちょっと古いかな?」

キモオタ「そんなことないよ、とても立派だ」

JK「そうだよね、ありがとう!ロリコンマン!」

キモオタ「その呼び方、ちょっとここじゃ…」

JK「いいじゃん! 幼稚園の時からそう呼んでんだし」

キモオタ「知らない人から見たら危ないぞ、俺たち」

JK「人は人! 気にしたら負け!」

キモオタ「あのなあ…」

JK「ねえロリコンマンって歳いくつだっけ」

キモオタ「ん? なんで?」

JK「なんかさ、老けてないなーって思って」

キモオタ「あー、俺はな100歳」

JK「嘘つけ!」コン

キモオタ「マジだよマジ」

JK「またそうやってはぐらかす!」

キモオタ「はは、男にゃ秘密がたくさんあるのさ」

JK「んもーケチ!」

キモオタ「さあさ、学校へ行った行った!遅刻するぞ、忘れものとか大丈夫か?」

JK「また子ども扱い!大丈夫ですよ-だ!べー!」

キモオタ「ハハハ!じゃあ気を付けてね」

JK「はーい、行ってきます!ロリコンマン!」タタタ

キモオタ「大声でそれは呼ぶなって!……行ってらっしゃい」

キモオタ「本当に、早いものだ」

キモオタ『ロリコンマン、それはもう一人の俺にして本当の姿…!』

キモオタ『忘れはしない、あの戦いで俺は変わった』

―――

10年前… 某所

イケメン「ブフォ!……ろ、ロリコンマン…ありがとう…!」ズシャ!

ロリコンマン「イケメン!」

イケメン「ロリコンマン、行くんだ! もう俺のような人間を、子供たちを増やさないでくれ!」

イケメン「なりたくないものになっちまった……なりたくないものに、俺は……」ガク

ロリコンマン「イケメン…?イケメエエエエエエエエエン!!!!」

ファンファン

警察「通報があって来た!どうしたんだ?!」

キモオタ「あ、う……」

警察「ちょっと署まで来てもらおうか」
――

キモオタ『あの後、俺は園児二名を誘拐、逃げようとした園児と助けようとした青年を殺害したという罪で起訴されたが』

キモオタ『しかし、凶器もなしに死体がバラバラになるはずもなく、当時雷の天気だったこともあり』

キモオタ『不幸な事故として、片付けられることになった』

キモオタ『それからもう一度、俺は戦うことを決めた』

キモオタ『国内で、世界中で苦しむ子供達に手を差し伸べてきた』

キモオタ『でも、わからない』

キモオタ『俺のやり方は正しいんだろうか?』

キモオタ『救うたびにそう問いかけるが、納得する答えが出てこない』

キモオタ『教えてくれ、イケメン!俺はどうすればいい?!俺は、疲れてしまったよ』

???「また、悩んでおるのかな?ロリコンマン」

キモオタ「?!」

???「ほっほ、悩むのはまだまだ修行が足りんな」

キモオタ「あなたは……!ロリコン爺さん!」

老師「これ!老師とよべ老師と!」ボカ

キモオタ「いでっ!すみません老師」

老師「久しぶりじゃの、元気しておったかキモオタ」

キモオタ「はい、老師もお元気そうで何よりです」

老師「うむ、相変わらずじゃのうお前さんは」

キモオタ「ははは……」

老師「それにしても、あの?娘はいい娘じゃのう」

キモオタ「はい、私もそう思います…見ておられたんですか?」

老師「お前の顔見るついでにな」ニカッ

キモオタ「……」

老師「腕は上がっているようじゃが、まだまだじゃ」

キモオタ「分かっています、しかし…」

老師「お前の心の中では、疑問が渦を巻いている」

老師「その雑念が、お前を苦しめているんじゃな?」

キモオタ「そうです!私はどうしたらいいのかわからないのです!ご教授ください、私はこのままではいけない気がするのです!」

老師「…ロリコンの心技体の中で、わしが教えたのは技と体じゃが、心は教えんかった。 なぜだと思う?」

キモオタ「……?」

老師「わしはお前ではない、かと言ってお前はわしでもない、心は自らが鍛え、作らねばいけないのじゃ」

老師「若さゆえの心の未熟、これは今のお前には仕方のないことじゃが……これだけは言わせてもらおう、悩んだときは心を無にするのじゃ」

キモオタ「心を……無に?」

老師「そう、きれいさっぱりな」ニカッ

キモオタ「わかりました」

老師「それにしても、お前さんまさか恋をしているんじゃなかろうな?」

キモオタ「恋?!」

老師「お前と話していたあの娘、惚れていたぞ」

キモオタ「な?!」

老師「長年の勘という奴じゃ」ニカッ

キモオタ「私は、あなたの教え、『YESロリNOタッチ』のおきてを貫いています!私は決してそんな事…」

老師「分かっておる、だがもしそのおきてを破れば…わかっておるな?キモオタ」

キモオタ「はい…」

老師「わかっているならばよい……が、少々あの娘に入れすぎではないか、のう?」

キモオタ「そんなことは……」

老師「お前さんを信じよう、顔を見に来たのもそれを聞きたかったからじゃ」

老師「にしても、そっくりじゃのう!あの娘は」

キモオタ「!」

老師「お前の死んだ……いもう」

キモオタ「その話はやめてください!」

キモオタ「……」

老師「すまんかった、しかし…それがお前さんが悩ませる原因ではないのかえ?」

キモオタ「?」

老師「死んだあの子にそっくりだからこそ、中々抜け出せないのではないのか?」

キモオタ「……」

老師「まあ、あまりあの娘に入れ込まんようにな」

キモオタ「はい、老師……」

老師「うむ、これからも精進せい」スゥ

キモオタ「…」

老師「あ、そうそう」ッパ

キモオタ「わ!びっくりした!」

老師「お前さんの部屋にあるプチキュアオール大図鑑、借りといたぞい!じゃ」スゥ

キモオタ「あ゛!あれまだ読んでないのに!!あのクソ爺!」

キモオタ「ちきしょー!戻ってこーい!!」

キモオタ「……はぁ」


高校  

キーンコーンカーンコーン

JK「あー!終わったー!」ノビー

JK2「ねえ、こんどさ、新しいお店できたんだけどいかない?」

JK3「行く行く!JKも行こ!」

JK「わたし?うーん、ごめん!塾があるから」

JK3「えー?付き合い悪いぞ、行こうよー」

JK「いやー、ほんとごめん!」

JK2「しゃーない、先輩も来るって言ってたのになー」

JK3「え!?先輩が?」

JK2「そう!イケメン成績優秀スポーツ万能そして金持ち!まさに絵に描いたような男よ!」

JK4「キャー!すごい!」

JK「わたしそういう男はちょっと…」

JK3「はぁ?何言ってんの!こんな最高な人ほかにいないわよ」

JK4「そうそう!JK、あんたずれてるわよ」

JK2「でも、彼JKのこと好きみたいよ」

JK「へ?」

JK2「もう噂になってるわよ、羨ましいなぁ」

JK4「付き合っちゃえば?」

JK「いや、その私興味ないし…」

JK3「え~、もったいない!」

JK5「JK……まさか……好きな人いるの?」

JK「そ!そんなわけないじゃない!わたし!かえるね!」アセアセ

JK5「怪しい……」

JK3「絶対に好きな人いるね」

JK2「うん!」

JK4「確かめてみない?」

寝落ちした
申し訳ない
夕方かく

再開

放課後
JK「お菓子買っていこうかな~」

JK「そういえばロリコンマン、ブラックロリータ好きだったもんね」

JK「ロリコンマン、最近冷たい…」

JK「なんでだろ?」

JK「よし!塾までまだ時間あるし、行ってみようかなー?」

物陰
JK2「JK発見!」

JK3「今のとこは何もないわね」

JK2「このまま様子見よ」

JK4「ねえ、いいの?こんなコトして……」

JK3「何言ってんのよ、気になるでしょ?!」

JK2「最近付き合い悪いし、何かあるわね絶対」

路地
JK「~♪」スタスタ

――
JK2「このままだとJKの家よ」

JK4「もう帰ろうよ、変だよ私たち」

JK3「もうちょい様子を見ましょ」

――

キモオタの家

キモオタ「Zzz…」

キモオタ「う、うぅ…」ゴロッ


キモオタ『妹、妹ー?飯だぞー?』

キモオタ『妹、せっかくお前の好きなオムライス、冷めちゃうぞー?』

キモオタ『開けるぞー?』

ガラ

キモオタ『妹!?』

妹「」プラーン

キモオタ『う、うわああああああああああああああ!!!』

キモオタ『妹!妹!』

妹『お兄ちゃん……』プラーン

妹『たすけて……』プラーン

妹『痛いよ、苦しいよ、気持ち悪いよ』プラーン

妹『お兄ちゃん』ドロッ

キモオタ『う、あ……』ヨロッ

妹『どうして、どうして逃げるの…?』グジュル

妹『一緒に来て……』グッ

キモオタ『っ?!うぐっ…!』

妹『お 兄 ち ゃ ん……!』グググ

キモオタ『が、ぁ!…ぐあ!』ジタバタ

キモオタ『わああああああああああ!』

―――---
ガバッ!

キモオタ「はあっ!ッ……!ハァ…ハァ…!」

キモオタ「また、あの夢か……クソ……」

キモオタ「あの日から見ないと思っていたのに…」

JK「ロリコンマン、大丈夫?!」

キモオタ「わあ!JK!」

JK「お邪魔してま~す!」

JK「鍵空いてたから来ちゃった!」

キモオタ「JK! 塾は?」

JK「今日は短縮授業で時間空いたから」

キモオタ「ああ、そうなんだ」

キモオタ「あ、いや、ちょっと待って散らかってるから」

JK「汗だくだよ、すごいうなされてた」

キモオタ「たいしたことないさ」

JK「なにかあったの?」

キモオタ「いや、……特にない」

JK「ねえ、妹って誰?」

キモオタ「!」

JK「ロリコンマンに妹がいたなんて知らなかった」

JK「ずっと寝言言ってたよ、妹、妹って」

キモオタ「…」

JK「私、最近思うの」

JK「ロリコンマン最近冷たいなって」

キモオタ「それは…」

JK「どうして?」

キモオタ「…」

JK「やっぱり、ちっちゃい子が好きだから?」

キモオタ「それは違う!」

JK「じゃあ、どうして?」

キモオタ「……!」

JK「ロリコンマン、私が大きくなってくたびに、離れていく気がする」

JK「ロリコンマンのおかげで、私変われたよ」

キモオタ「JK……」

JK「私、親があれだから、ロリコンマンが親みたいなものだもの」

JK「だから、ロリコンマンがいないと……私……!」

キモオタ「甘ったれるな」

JK「!」

キモオタ「JK、よく聞いてくれ、お前はもう女子高生だ」

キモオタ「あまりべたべたしていたら、立派な大人に…」

JK「……ロリコンマン!」

キモオタ「特に、俺たちは赤の他人なんだ、変な目で見られるぞ」

キモオタ「もっと年相応の……」

JK「ロリコンマンのバカぁっ!」ダッ!

キモオタ「JK!」

JK「知らないっ!」

バダンッ!

キモオタ「JK……」

キモオタ「いや、これでいいんだ」

キモオタ「本当、妹(アイツ)に似てきたなぁ…」

キモオタ「お前の気持ち、痛いほどわかる」

キモオタ「けれど、結ばれちゃいけないんだ」

キモオタ「俺は、そういう運命なんだ」

路地
JK『ロリコンマンのバカ!バカ!』タッタッタ

JK『私のことなんかどうだっていいんだ!』

JK『結局ちっちゃい子が好きだったんだ!』

JK『あんなのに恋してた私がバカみたい!』テクテク

JK「バカァァァ!!!わあああ……!」

???「あれ? JKさん?」

JK「……はい?」クルッ

先輩「こんにちは、俺3年の先輩っていうんだけど」

JK「は、はぁ……(この人が今日JK2の言ってた完璧先輩か)」

JK「何か用ですか?」

先輩「いや、いきなり大きな声聞こえたから……」

JK「え、あ、すみません! ちょっとしたことなんです、私、塾があるんで」

先輩「そんなこと言わずにさあ、ちょっとそこの店まで行かない?」

JK「え、いや、私急いでるんで……」

先輩「恥ずかしがらなくていいよ、ちょっとだけだからさあ」

JK「本当にいいんです、すみません!」バッ

先輩「あっ……」

先輩「……ッチ」

JK2「今の見た?!」

JK3「見た見た!…JK、あそこのアパートの部屋に入ってったね」

JK4「すぐ出てったけど、なにしてたのかしら?」

JK2「JKのことだから、話だけしてったとか?」

JK3「それより! 先輩のお誘いまで振り切るなんて…」

JK2「そうね、あのアパートの人がだれか、調べないと!」

キモオタの部屋

キモオタ「……胸騒ぎがする」

キモオタ「俺はなんだかとんでもない間違いを犯したんじゃ?」

キモオタ「なんだ、このもやもやした感じは?」

キモオタ「まるで、好きなアニメの録画を上書きしたような、かきむしるような感覚は!」

老師『あの娘に、少々入れ込みすぎてはおらんかな?』

老師『おきてを忘れてはならん……破ればどうなるのか、分かっておろうな?』

老師『決して、結ばれぬのじゃ……ロリコンマン!』

キモオタ「……」

キモオタ「YESロリ・NOタッチ……」

キモオタ「破れば、俺は……死ぬ」

キモオタ「このおきてを誓って、もう100年か…」

キモオタ「JK(アイツ)に出会って、10年」

キモオタ「……今までで一番長い付き合いだった」

キモオタ「一日一日、成長していくたび、あいつに似てきて……」

キモオタ「畜生! JK(アイツ)が頭から離れない!」

キモオタ「……くそっ!」

100年前―― 

イケメン(キモオタ)「妹を犯した奴は誰だ!」

イケメン「妹を返せ!」

イケメン「くっそおおおお!!!」

友人「落ち着けよ、そんなことをしても妹さんは…」

イケメン「うるせえ! 見つけたら俺がレイプして殺してやる!」

友人「イケメン……!」

イケメン「畜生……俺のために毎朝起こして、病気の母さんの代わりに家事をする優しいあの子を無残に犯して殺した奴が憎い!」

イケメン「必ず見つけて、殺してやるんだ!」

友人「イケメン……!」

墓前

イケメン「妹、きっと敵を討つからな」ポロポロ

イケメン「妹、妹ォ……!」ボロボロ

イケメン「俺は……俺は力が欲しい!」

イケメン「軍神になった、父さんのような力が欲しい!」

イケメン「そしたら、お前のような人間をこれ以上増やさせないのに!」

イケメン「俺は、……俺は敵を討ちたい!」

キュイイイン! ビカー!

イケメン「な、なんだ?!」

???「力が欲しいか?」

イケメン「……?!」

???「お前の願いを、叶えてやろうか?」

イケメン「お前は誰だ?!」

老師「わしは老師『幼 女好』、お前の先程の願いを聞いていたのでな」

イケメン「なにぃ?」

老師「うおっほん! お前、力が欲しい、そういったな?」

イケメン「あ、ああ…」

老師「わしがくれてやるぞ?」

イケメン「は?……何言ってんだこのジジィ」

イケメン「こんな手の込んだイタズラしてタダじゃ済まさんぞ」

老師「このわしをバカにしおって! ……いいのか?お前さんの妹を襲った輩、わしはしっとるぞ」

イケメン「なにっ?! 誰だそいつは!」

老師「まあ待て、条件がある」

イケメン「なんだと?…条件?」

老師「なに、簡単じゃ。 お前に力を使う覚悟があるのかどうか、確かめさせてくれ」

イケメン「覚悟ならしているさ、たとえ俺の体がちぎれたって構うもんか」

老師「そうか、そうか、では条件を教えよう」

イケメン「お、おう」

老師「では一つ、今からお前は不老不死となる。……一人ぼっちの苦しみに耐えられるか?」

イケメン「妹を失った苦しみに比べれば、マシさ」

老師「そうか、そうか、ではもう一つ、お前は少女趣味の男になる」

イケメン「構わん」

老師「容姿端麗から、醜い太った男になってもか?」

イケメン「……ああ!」

老師「そうか、そうか、では最後に」

老師「今から出発する、母親に別れを告げろ」

イケメン「な……?!」

老師「どうした、覚悟はあるんじゃろう?」

イケメン「母さんは病気なんだ、ひとりにはできない」

老師「どうせ顔を変えるからわからん、今のうちに行って来い」

イケメン「しかし……!」

老師「安心せい、病を治して、暮らせるだけの幸福を授けよう」

老師「それに」ヒョイッ!

イケメン「これは?」

老師「この人形に、お前の髪の毛を入れるんじゃ」

イケメン「こうか?」プチッ

ミョミョミョ……

イケメン『よう』

イケメン「わあ!お、俺がもう一人…!?」

老師「複製人形、といってな、見た目はもちろん匂い、記憶も性格、行動すべてがお前じゃ」

老師「こいつが今からお前の母親の世話をする」

老師「じゃから、安心しろい」ニカッ

イケメン「わかった」

イケメン「あんたを信じるぜ、ジジィ」

ポカッ

イケメン「いてっ」

老師「ジジィではない!老師じゃ!……全く」

イケメンの家

イケメン「か、母さん…調子はどうだい?」

母親「ごほっ……ごほっ、イケメンや、今日は不思議となんだか気分がいいよ」

イケメン「そうなんだ、よかった……」

母親「元気になったら、もう一度山でお弁当を食べたいねえ」

イケメン「うん……」

母親「あの子も、いっしょに行きたいって言ってたのにねえ」

イケメン「母さん、妹はもういないんだよ……辛いけど」

母親「お前は本当に優しい子だ、母さん、あんたまでいなくなったら生きていけないよ」

イケメン「母さん……!」ギュ

母親「お前は体が弱いけれど、父さんに似た、家族思いのいい子だよ」ナデナデ

母親「甘えんぼなのは相変わらずだねえ」ナデナデ

イケメン「母さん!母さん!俺、きっと犯人を見つけて、敵を取る」

母親「!」

イケメン「必ず罪を償わせるんだ」

母親「イケメン……」

イケメン「母さん…少し夜風に当たってくる」スッ

母親「イケメン!」

母親「お前は優しい子だけど、カッとなるところもある」

母親「無理はしないでおくれ」

母親「お前までいなくなったら……」

イケメン「大丈夫だよ母さん、すぐ戻ってくる」

母親「イケメン……! なんだか、お別れみたいな言い方するじゃないか」

イケメン「…」

母親「戻ってきても、お前じゃないような気がするよ」

イケメン「……!」

母親「お願いだから、もう少しそばに…!」

イケメン「……っく!」ダッ

母親「イケメン!」

イケメン『さよなら、母さん! さよなら…!』ダッ

イケメン「……ううっ!」

老師「もういいのか?」

イケメン「ああ」

イケメン「本当にあの人形はだいじょうぶなんだろうな?」

老師「安心せい、今頃うまくやっとるわ」

イケメン「なんだか心配になってきた」

老師「わしを信じろ!」

老師「では、行くかの」

イケメン「待て」

老師「どうした?」

イケメン「妹を犯した奴、知ってるんだろ?」

イケメン「誰なんだ?」

老師「今にわかる」

老師「さあ、イケメンよ、修行の時じゃ!」

キモオタ「こうして、俺と老師は厳しいロリコンの修行に入った」

――---

イケメン「うおおお!!」ブンッ

老師「甘いっ」ボカッ

イケメン「うあっ!」

老師「お前は体が弱い!まずはその体を鍛えねばならん!」

イケメン「クソッ!」

老師「……(根性は中々じゃな……将来が楽しみじゃて)」

イケメン「ぬおおおおおおお!!!!」

数年後
ヒュウウウウウ……

老師「イケメンよ、よくぞここまでロリの修行に耐えた」

イケメン「老師……!」

老師「わしの目に狂いはなかった」

老師「一日10回のオナニー、エロ雑誌の写真の見分け、どれも素晴らしい成果じゃ」

イケメン「ではこれより、最終試練に入るのですか?」

老師「そうじゃ」

イケメン「……ゴクリ!」

老師「最終試練、それは問答じゃ」

イケメン「……!」

老師「イケメンよ、子供とはなんじゃ?」

イケメン「無限の可能性にして、か弱き者」

老師「ふむ、ではロリとショタとはなんじゃ?」

イケメン「ロリは花、ショタは木の芽」

老師「そうか、そうか……では、最後に」

老師「その花を摘もうとするものは、ロリコンか?真のロリコンとは何か?」

イケメン「その者はロリコン、いや人にあらず。 真のロリコンは、花に触れず、ただ自然のままに見守る者」

イケメン「そして、あらゆる危険から花を護る者」

老師「……素晴らしい! 合格じゃ!」

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