河童「う、宇宙人だっーー!!」(9)

河童「やっべ!初めて見た!!」コソコソッ

宇宙人「」

河童「スゲェ!気絶してる!宇宙人も気絶するんだ!スッゲ!」

河童「ヤヤ!?あの素敵な円盤はまさかufoでは!?メタリック!実にメタリックだよ!」

河童「気になる……!入ってみよう!宇宙キュウリとかあるかも!」ウィーン

河童「狭い!狭い!実は内部は異次元の広々快適空間だったりすると思ってたのに、予想以上に狭い!!」

河童「ヤヤ!?これはまさか宇宙人さんの机では!?引き出しの中を見ていいものか……」ガラッ

河童「おお!日記だ日記、宇宙日記だ!」ペラッ

河童「『○月×日 今日は侵略目標の星への進路上にあった邪魔な惑星を砕いた、夕飯はパスタだった、旨かった』……」ペラッ ペラッ ペラッ

河童「おおぅ……ヘヴィだよ…ものすごくヘヴィだよ…」

河童「……天狗呼ぶか」




天狗「で、コイツを縛ればいいのか?」

河童「武器持ってないかよくチェックしろよ……あと自爆とかしたらゴメン…」コソコソッ

天狗「他人の命をなんだと思ってんだ、よっと」ギュッ ギチギチギチ

河童「うむ、ご苦労ご苦労」

天狗「で、コイツどうすんの?侵略者だろ?殺っちゃう?」

河童「いや、コイツが死んだら援軍に駆けつけて来るやつがいるかもしれなかいからマズイと思う」

天狗「そっかー、じゃあお偉いさん達にとっと渡しちゃうか?」

河童「うん、それがいいね、じゃあ山の神にあの世へ連絡入れてもらうか」

天狗「そうだな、早速行ってくるから見張りよろしく」バサッ

河童「えっ!?」

河童「なんてこったい……心細いぞコノヤロー…」

宇宙人「」ピクッ

河童「!?」ビクッ

河童「コ、コイツ意識が戻りかけてるのか!?」

宇宙人「ゥ~……」ピクッ ピクッ

河童「えぇ~い!儘よ!!」ガシッ ギュッ

宇宙人「」ガクッ

河童「へ~、宇宙人って首絞めると気絶するのか~大発見だな、これは」

宇宙人「」ピクッ

河童「そいやっ!」ギュッ




鬼「宇宙人か~、珍しいパターンだなぁ」

天狗「『珍しい』と言うことは前例があるんですか?」バサッ バサッ バサッ

鬼「まぁね、ただ正直言うと対処に困るんだよな~」

天狗「地球にいる限り鬼さん達が処理しなきゃならないですからねー」バサッ バサッ

鬼「言葉は念話すれば分かるけど、価値観だけは分からないからな~、そのせいで揉め事になりやすいんだよ」

天狗「平和的に解決できるといいですねー、到着っと」シュタッ

河童「スーパーウルトラドスコイ三回捻り絞め!どうだ!」キャッキャッ ギュッ




河童「ずびまぜんでじだ……」グスッ

天狗「……お前とは今日限りで縁を切らせてもらうよ」

河童「絶交はやだ~」グスッ

鬼「あんまり虐めてやるなよ~」

天狗「うちのバカが迷惑かけてしまって、本当に何とお詫びすればいいのやらで……」

鬼「まぁこの宇宙人も気絶してるだけみたいだし気にしなくていいよ」

天狗「本当にすみませんでした、ほらお前も謝れ」ペコッ

河童「ごめんなさい……」ペコリッ

鬼「だから気にしなくていいってば、後のことは俺に任せなさいよ」

天狗「お願いします」




天狗「…さて鬼さんも宇宙人を連れて帰ってったわけだが……」

河童「ufoだけ残っちゃったね」

天狗「お前コレ要るか?」

河童「あっ、自分、金属アレルギーなんで」

天狗「俺も空は自分で飛べるしなー」

河童「じゃあコレでビジネスでもするか」

天狗「ビジネス?」

河童「『人間向け 人里から山まで何でも運びます(液体なども可) 一回キュウリ3本』とか?」

天狗「いいな、案外ウケるかも……あっ、報酬に酒追加で」

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