遊佐こずえ「ふわぁ……もうつかれたのぉー……」 (35)


ミーンミンミンミンミンミィィィン……ミーンミンミンミンミンミィィィ


下北沢某所:遊佐邸前

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ありす「仕方ありませんよ、ライブ近いんですし。……自主練、本当にしていいんですか?」

こずえ「んー……いーよー……?」ニコッ

ありす「……ありがとうございます。お家はこっちなんですか?」

こずえ「こぉーこぉー……」

ありす「……うわぁ、いいお宅ですね」


遊佐邸エントランス(扉がでかい)

こずえ「いいよー……上がってー……」

ありす「お、お邪魔します……」(いざ入るって思うと、うう、なんだか緊張してきます……)ドキドキ

こずえ「……あー」

ありす「どうかしました?」

こずえ「…………」ポクポク

ありす(一休さんのポーズ?)

こずえ「……!」チーンッ

ありす(あ、何かひらめきましたね)

こずえ「こずえのおうち……お庭があるのぉー……ひなたぼっこ、するぅー……?」

ありす(……正直レッスンを優先したいけど……こずえさんの誘いです)

ありす(それに、少し休んでからの方が、たぶん能率アップしますよね)

ありす「ああ、いいですね」


遊佐邸庭(柔軟体操中)

こずえ「……ありすー、かたいー……」グイー

ありす「す、すみません。……穂乃香さんほど足開かないし、光さんみたいにゲルになれないし……」

こずえ「…………」……グィーッ

ありす「わ、こずえさん!?痛いですっ」

こずえ「ン……がんばれぇー……」

ありす「がんばりますから、いたた、もっと優しくというか」

こずえ「えへへー……」

こずえ「…………」(おねむの眼光)


………………………………………………

ありす「フゥ。柔軟運動、交代しませんか?」

こずえ「んー……ありすー、おやつ食べるー……?」

ありす「もうそんな時間ですか。……でも、まだレッスンだって始めてないのに」

グーッ!

ありす「……これは、その、昨日食べた牛が鳴いたんです」カァッ


こずえ「うしさんー……?しずくー、でてきてー……」ペチペチ

ありす「ひゃいんっ!?」(こずえさんの手はひんやりしてる!?)

こずえ「おつかれなのー……?げんきしてー……もーもー……」ニコニコペタペタ

ありす「あ、え、うう……すみません、やっぱり食べます。何処にありますか?」

こずえ「ありすはー……」

ありす「私は?」

こずえ「……あれー……?」

ありす「いや、知りませんよ」

こずえ「……うそー……」

ありす「振り回さないでください」

こずえ「んー……ありすはー、ここにいてー……」

ありす「そんな、悪いですって。お邪魔してるんですし、お手伝いくらいは」

こずえ「いろー……」ズイッ

ありす「ち、ちか……わかりました。じゃあ、お願いしますね」

こずえ「えへー……かしこまりぃー……」テクテク

ありす「もう……」

ありす「……こずえさんって、ミルクの香りなんだ……」


遊佐邸キッチン(暖色の照明)

こずえ「さー……はくしん……」

顆粒だし「任せたまえ」サッー

こずえ「おいしくなれよー……なれー……」コトコト

鍋「アツゥイ!」グツグツ

こずえ「おうどん……つるつるー……」

冷凍うどん「アイルビーバック」ジョワァァ

こずえ「めんつゆいれてー……レモンしぼるぅー……」

こずえ「ねぎー……おんたまー……おしょうがー……」パッパッ

こずえ「うどん冷やしてー……ここからはぁー……じかんとのしょうぶなのぉー……」ザッザッババッ

こずえ「……こずえさぬきー……」ドヤァ


遊佐邸庭

こずえ「おまたせぇー……おうどんでいーいー……?」ことっ

ありす「これは贅沢な。いただきます」つるん

ありす(わかる範囲で……こんぶ、いりこにカツオの出汁ですね。あと、少しだけしいたけがあるような。柑橘の香りが後をひきます)ズズーッ

ありす(麺もまた憎いですね。乾麺ではどうしても作れない太さは、茹でたてを冷凍した冷凍うどんならではのそれですね)

ありす(……冷やしうどんのはずなのに、暖かいですね)

ありす「ごちそうさまでした。とても美味しかったです」

こずえ「へへー……わぁーい……」


ありす「こずえさんって、こんな凄いうどん作れるんですね」

こずえ「れんしゅう、したのぉー……いっぱいー……」ドヤァ

ありす「勉強になります……あれ」フラッ

こずえ「……ありすー、おねむ……なのー……?」

ありす「……すみません、恥ずかしながら。満腹中枢が刺激されてなんて、みっともないですね」

こずえ「んーん……ありすはー……すごいよー……?」ナデナデ

ありす「……?なんで撫でるんです」

こずえ「こずえとおひるね……するー……?」

ありす「……すみません。そうさせてください」

ありす(……頭撫でられるなんて、Pさん以外だと何年ぶりだろ……あ、意識が……)

ありす「…………」スー……


//////////////////////////////////////////////////////

???:????

こずえ「ぺろぺろー……ぺろぺろー……いちごあじー……じゃないー……」

こずえ「やわふわぁー……ぺろありすー……」

ありす「ン……こずえさん!?何しているんです!?」

こずえ「……おっはー……」

ありす「おかしいですよこずえさん!まずいですよ!」

こずえ「おいしいよー……?」ペロペロ

ありす「あ、ちょ、ほっぺなんてくすぐ、ああもうっ!監禁をやるなんて、やめてくださいよ!?」

こずえ「あばれないでー……あばれるなー……」

ツペペペペペペ(やわらかタブレット)

ありす「う、うもう……」バタン

こずえ「ふわぁ……やったぜー……きもちいー……?」ペロペロギュー


ありす「ん、んむっ」(肩の凝ってる部分を、精密に、んん、指でっ)

こずえ「ふわぁ……ありすのことがー……すきだったのぉー……」

ありす「何だって言うんです!?うあっ!?」

ありす(の、脳幹がピリピリして、ひ、光がひろがっていく……!?)


???秒後


こずえ「たべてー……」

ありす「あ、はい……」

ありす(あ……ミルキーだ……)

ありす(……光明は見えました。ただこずえさんに揉みくちゃにされてたわけじゃありません。脱出経路を確認できました)

こずえ「おいしーいー……?」

ありす「ええ、はい、とても」

ありす(こっそり手の拘束をゆるめて……こずえさんが、油断した隙に。えいっ!)シュルッ

こずえ「……あー」

ありす「逃げ切ります!」ダッ

こずえ「にげさせないのぉー……」ポチッ

足の位置にかかった縄「オイラはトラップ!」

ありす「えあっ!?」ドンガラ


ありす「……トラップなんて、待ち伏せですよ!?そこまでしたいんですか!」

こずえ「んー……こずえがめいずるー……こずえのになれー……」

ありす「いやです!そんなに仰るなら、私を所有物らしく、大事にあつかってくださいよ!乱暴とかじゃなく!」

こずえ「…………」

ありす「……こずえさん?」

こずえ「しょゆうぶつって、なーにぃー……?」

ありす「持ち物ってことですっ!」ズコッ


こずえ「だいじにするぅー?」

ありす「まぁ、しますけど……」

こずえ「じゃー……ありすをしょゆうぶつ、するよー……?」スタ

ありす「……?座って、何をしたいんですか」

こずえ「いーよー……こいよー……」パンパン

ありす(……自分の膝をたたいて……膝枕?それを私にしよう、とでも?)

ありす(……ここはある種のアウェイです。突破出来るかどうか定かじゃ無いですし、懐柔する方向に動いた方が、得策ですよね)

ありす「……したら、大事にしてくれるんですよね。一旦帰してくれたりとか」

こずえ「んー……いーよー……」ニコッ

ありす「ありがとうございます。一回だけですからね」

ありす(あれ、何かへんなような……あたまがふわふわして……)


………………………………………………

こずえ「とんとんとんとん……おころりよー……」トントトントン

ありす「あの、これ何時までしてたら」

こずえ「ありすがー、おつかれじゃなくなるまでぇー……」

ありす「べつに疲れてませんけど……」

こずえ「ぎゅー……かたかたぃー……こりこりかたー……」ギューグリグリ

こずえ「……ありすのかた、たこわさー……?」

ありす「んぐっ……何ですそれ。それに、こんなの悪いですって」


こずえ「わるくない、よー……?ありすはがんばったー……」ナデナデ

ありす「頑張ったって……まだ、ライブだって始まってないのに」

こずえ「んーんー……れんしゅう、よくやったよー……」ナデナデ

ありす「そんな……当然のことです。あと、いい加減なでるのをやめて」

こずえ「えらいえらいー……いいこいいこー……」ナデナデ

ありす「……うぅ」カァァ

ありす(……そういえば、膝枕なんて始めてです。こずえさんって、足も柔らかいんだ……いいなぁ……)

ありす(……あ、こずえさんって、やっぱりミルクの香りなんだ……)

ありす(やなはずなのに、いやじゃないというか……抗えません。もう少しこのまま……いや、それは駄目……あ、意識が_____)


//////////////////////////////////////////////////////

遊佐邸:庭

こずえ「ありすぅー……おきてー……」ユサユサ

ありす「ン……あれ、ここは?」

こずえ「こずえのおうちー」

ありす「こずえさん!?」

こずえ「こずえじゃないよー……こずえの、おうち……だよぉー……?」

ありす「それは知ってます。そうじゃなくて、その、地下牢というか」

こずえ「……?」

ありす(……まさか全部、真夏の昼の夢なんですか!?)



ありす(そそそそんな、私は夢の中でこずえさんに逮捕されて、あめ玉みたいに弄ばれたあげく、膝に甘えて寝ながら寝ちゃったんですよ!?こんなのフロイトさんとかいう人が聞いたら……!)アワワ

ありす(だいたい、情けなさすぎます……自分より年下の娘に、お母さんに甘えるみたいなことをするなんて……)

ありす(……お母さん?こずえさんが?)

こずえ「ありすはー……まだおねむなのぉー?」ジーッ……

ありす「あ、いえ、そうじゃないですけど……」

ありす(こずえさんと、目が合わせられません……!)


こずえ「ありすはー……まだおねむなのぉー?」ジーッ……

ありす「あ、いえ、そうじゃないですけど……」

ありす(こずえさんと、目が合わせられません……!)

こずえ「んー……おねむみたいー……」

ありす「……そうかもしれませんね。なんだかのぼせちゃってます」

こずえ「じゃあー、おめざするぅー……?」

ありす「出来るなら、したいですけど……どうするんです?」

こずえ「こうするのぉー……」グイッ

ありす「えっ」


_____ちゅっ


ありす「……!?っ、!?!!」

こずえ「ありすのおはなー……いちごいろー……」

ありす「……えっ……こずえさん、何を?したんです?」

こずえ「ママはー……こずえがおねむのとき、こうするのぉー……しないのー?」

ありす「し、知りませんよ……」

こずえ「んー……そうー……。れっすん、しよー……こっちー……」スタスタ

ありす「…………」

ありす「鼻に、されちゃった……ミルク……?」

ありす「…………」

ありす「……って、ああ、言ってるそばから!置いてかないでください、こずえさん!」トットットットッ



二人はレッスンをして終了。


ーーしたのだろうか。暑い暑い真夏の昼に、ユラリと生じた欲望の種は、いつか危険な領域へ突入するーー?

ミィンミンミンミンミィィィン……ミィンミンミンミンミンミィィィン……

おわり


くぅ疲の改変を書きたいがために建てたスレでしたが、コピペ元のデータが失われました。許してくださいなんでもしまむら!

拙い作品に最後まで付き合っていただき、本当にありがとうございました。

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