【艦これ】提督「暇暇ひ~ま~ひ~ま~」【番外】 (39)

艦これのSSです。
書簡体、対話体、それぞれの形式で書く事があります。
いくつかオリジナル要素が登場します。
各艦娘の相関図等、若干違う部分もあると思いますが二次創作観点からご了承下さい。



【艦これ】提督「暇っすね」
【艦これ】提督「暇っすね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1404/14040/1404046254.html)

【艦これ】提督「暇っすね」Part2
【艦これ】提督「暇っすね」part2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1404/14042/1404294340.html)

【艦これ】提督「暇っすね」part3
【艦これ】提督「暇っすね」part3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404646553/)

【艦これ】提督「暇じゃなくなった」
【艦これ】提督「暇じゃなくなった」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411557252/)



上記の番外作品になります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421240310

-Another story by Aktan:引越しは大変-


榛名「ドナドナの替え歌のつもりですか?舐めてるんですか?」

提督「あ、いえ…あの、すいません…」

榛名「ピーコック達の引越しが決まったと仰ってたのは提督じゃないですか」

提督「ああ、うん。説得するのに苦労したわぁ。最初は四人とも即答で首横に振ってくれたからなぁ」

榛名「それについては、まぁ…」

提督「印象深いっていうか、なんか無駄に疲れたのはアクタンだったな」


アクタン「えーっ!ヤダヤダ!」プンプン

リコリス「私は別に構わないけど、この子が、ね?」

ポート「こうなると、アクタンは梃子でも首を縦に振らないわ」

ピーコック「まぁ、龍驤や瑞鳳と随分仲良くなってるのも起因してると思うけど…」

提督「な、何をどうすれば首を縦に振ってくれる…?」

アクタン「…りゅーじょー、連れてく」ボソッ…

提督「え゛…」

アクタン「づほも、連れてく」ボソッ…

提督「はいぃ…?」

アクタン「つーれーてーくー!」ジタバタ

提督「おい…おい!リコリス、ポート、お前等ねーちゃんだろ、なんとかしろ!」

リコリス「無理ね」

ポート「ええ、アクタンは私達が言うのもなんだけど、甘やかして育ったから」

提督「開き直んな!甘やかすな!そこらのゆとりと一緒にしちゃいかんだろ!現実を見ろ!これが現実だ!この
子をアホの子にしても良いと言うのか!?否!断じて否!!それは許されませんよ!?」

リコリス「誰の真似よ、それ…」

ポート「はぁ、煩い…」

ピーコック「…必死ね」クスッ…

提督「当然だろ!智謀さんとはもう話ついてんだから、移動させない訳には行かないんだよ。なぁ、アクタン」

アクタン「なぁに?」

提督「この通りだ。頼む…!可能な限りでお前の意見を取り入れるから…!な?」

アクタン「うぅー…じゃあ────」

最初の出だしだけ、本日はここまでで、続きは不定期ですが更新します

皆様こんばんは
書き溜めておいた分だけ投稿しておきます

榛名「週一でまさかの龍驤ちゃんと瑞鳳ちゃんの南方地区遠征が決まるって言う事に繋がる訳ですが…」

提督「二人にも何とか了解を得たが、他の連中にもきっちり説明しないとならんからなぁ…」

榛名「でも、ピーコックは何だか嬉しそうです」

提督「そりゃあな。榛名ももう話は聞いてるだろ。艦娘の神秘の一つ…強い想いを抱いて散った艦娘はその魂を
死後、再度現世に転生させる事があるって」

榛名「はい、それは聞いてます。当時の記憶までは、流石に無理と聞いてましたが…」

提督「まぁ、そこまで都合よくはな。だが、フェアルストが戻ったと聞いた時の彼女の笑顔は今までで一番だっ
たかもしれないな」

榛名「正直、自分の事のように私も嬉しいです」

提督「思い出は、またそこで作り直せばいいしな」

榛名「はい…けど、それとは別に驚いた事があります」

提督「ん?」

榛名「艦娘である事を、その…辞める事が出来るっていう話です」

提督「あぁ…この、指輪か」

榛名「はい」

提督「艦娘は皆総じて女の子だ。で、海軍に所属する提督ってのは男が8割から9割を占める。必然的に……まぁ
その、なんだ…俺やお前、みたいな事になる奴等も少なくはない」

榛名「…///」

提督「まぁ、そういう奴等の為の処置みたいなものだ。今はな…」

榛名「今は?」

提督「まぁその話はいいだろ。とにかく、今はアクタンだ、アクタン。あいつは駄々捏ねると手がつけられん。
今後の事も考慮して、予め何か手を打っておかないとまた爆撃されかねん…」

榛名「あはは…この間は大変でした」

瑞鳳「ねぇ、アクちゃん、今日は何して遊ぶ?」

アクタン「えーとねー、うーん…的当て!」

龍驤「おっ、ええでええで!うちも参加したる!」

アクタン「リコリス、ポート、一緒にやろ?」

リコリス「私はいいわ」

ポート「二人に遊んでもらいなさい」

アクタン「えーっ!」

龍驤「キミ等もたまにはアクタンに構ってやりぃや」

瑞鳳「そーだよー。遊んで上げようよー」

アクタン「そーだ、そーだー!」プンプン

リコリス「…完全にあの二人に懐柔されてるわね」

榛名「あら、皆さんで何してるんですか?」

アクタン「おあっ、ハルナ!」タッタッタ…バッ


ダキツキッ


榛名「わわっと…ふふ、こんにちは、アクタン」ニコッ

アクタン「ハルナ、危ないから三式弾、置いてけっ!」

榛名「え、えぇ!?い、今は持ってないよ?」

アクタン「それじゃ、ゼロ、置いてけっ!」

榛名「あははっ、私は空母じゃないから持ってないよぉ~」

アクタン「ぶーぶー」

瑞鳳「ほら、アクちゃん。的当てするんでしょ?」

アクタン「はっ!」Σ( ゚O゚)


ピョンッ……タッタッタ……イマイクーッ


リコリス「迷惑かけるわね」

ポート「ごめんなさい」

榛名「いえ、別にそんな」

リコリス「あの子はずっと私達だけが遊び相手だったから、友達って言うの?そういうのが新鮮なのよね、きっと」

ポート「けど、あの通りだから…」チラッ…


イマノアタッター! アタッテヘンッテ! アタッター! イイヤアタッテヘン! リュージョーノバカー!


ブゥゥゥゥゥゥン……


チョ、ナンデヤ!?


ボゴオオォォォォォン


榛名「うわぁ…」

ポート「相手をするのが大変よね」

リコリス「あら、微笑ましくていいんじゃない?」

榛名「」(なんという人事…これが甘やかし…)

榛名「その後、龍驤ちゃんが爆撃の雨の中走り回ったお陰で片付けに半日掛かりました」

提督「放任主義も極まるとハンパねぇな…」


ピリリリリ…ピリリリリ…


提督「っと…はい、こちら提督鎮守府」

智謀『やあ、提督大佐。智謀だ』

提督「こりゃどうも」

智謀『リコリス達の件だが、そちらは滞りないかな?』

提督「アクタンが駄々捏ねたくらいです」

智謀『そ、そうか…こちらも残っていた空母棲鬼達との話し合いに折り合いがついた』

提督「彼女達は、まだ自分達の名は思い出せないんですか」

智謀『ああ、中々な…だがそれも時間が解決してくれるだろうと私は踏んでいる』

提督「そこは海軍始まって以来初の女性元帥様である智謀さんに一任します」

智謀『現金な奴だな、君と言う男は…』

提督「極力、面倒事は嫌う主義ですから」

智謀『全く…では、そういう事だ。言っておくが、次からその態度は元帥権限を持って処罰するぞ』

提督「うぐっ」(こういう時だけ権力振りかざしてきやがる…今だからわかる、不動提督がこの人を女狐呼ばわ
りして苦手意識を前面に押し出していた理由…)

智謀『…返事は?』

提督「り、了解であります。元帥殿…」

智謀『ふふっ、いい返事だ。では失礼するよ』


ブツッ……


提督「なんて人だ…」

榛名「その様子だと、智謀元帥からだったみたいですね」

提督「どうやら俺は女性提督に苦手意識があるようだ。最も、一番苦手なのはあの人だけど…」


先輩「はっくしょん!うぅ、風邪?噂?どっち?」

長門「私が知るはずないだろう…ほら、執務を続けるぞ。書類の山を片付けたら一息入れよう」

先輩「はいはいっと…」


榛名「きっとくしゃみしてますね」クスッ…

提督「そのまま顎が外れるかギックリ腰にでもなっちまえばいいんだ…」

榛名「またそういう事を…」

提督「まぁ、取り敢えず龍驤と瑞鳳には悪いが期限が来るまでアクタンの餌になってもらうとして…」

榛名「表現が最低です」

提督「翌々考えてみれば、リコリス達もホント良く承諾してくれたもんだなぁ」

榛名「そうですねぇ…それとは別に、私はピーコックの笑顔が忘れられません」

提督「心の底から笑ったのは、多分あれが最初だろうしなぁ…」

-Another story by Peacock:はじめまして-


湾岸でただ黙って、いつも一人で海を眺めている時間がある。

その時間だけは誰にも邪魔をさせた事が無い。

そう、これは私にとって懺悔の時間であり、後悔する時間でもある。

共にこの静かな海を、青い空を見ようと約束したのに、傍に彼女が居ないのが何よりの後悔。

約束を果たせず、自分だけがのうのうと生き残ってしまった事への懺悔。

きっちりとけじめを付けた筈なのに、気付けばこうして引き摺っている自分に嫌気すら差す事がある。

提督の優しさ、他の艦娘の優しさ、それらが自分に安らぎを与えてくれている事に感付いていた。

本当に、心の底からホッとできる。

これ程までに優しい気持ちに、暖かい気持ちに、穏やかな気持ちになれた事などない。

だから、悔しくて涙が出る。


提督「みっけ」

ピーコック「……っ!」ビクッ……ゴシゴシ…

提督「…隣、座っていいか?」

ピーコック「…別にいいけど」

提督「それじゃ、お言葉に甘えてっと…」ストン…

ピーコック「……」チラッ…

提督「ここ、すげぇ眺めいいだろ。俺もここ好きなんだよ。晴れ渡った日なんか遠くに富士山が見えるんだぜ?」

ピーコック「……」

提督「おっ、見ろよ、ピーコック!あれクジラじゃね?ヤバくね?クジラとかマジ超久々に見たわ!」

ピーコック「はぁ、何なのよ。子供じゃあるまいし…」

提督「なんだよ、たまにはいいだろ。お前も泣いたり怒ったり大変だな?」

ピーコック「なっ…///」

提督「なんだ、図星か」

ピーコック「最っ低…!」

提督「覗き見たのは悪かったよ、謝る。それだけじゃ割に合わないだろうから、一つお前にとっては朗報とも呼
べる手土産を持参してある」

ピーコック「…何よ。言っとくけど、間宮デザート洋風テイストとか言うんじゃないでしょうね」

提督「お前あれ大好物だもんな」

ピーコック「うるっさいわね!///」

提督「へぇへぇ…まぁ真面目な話だ。フェアルストの事だよ」

ピーコック「……っ!?」

提督「あいつが沈んだって言う場所。元はお前達の根城にしていた海域だ」

ピーコック「アイアン…ボトム、サウンド…」

提督「ああ、そこで発見された」

書き溜め分投下終了

現在構想中の別作品と平行して書いてるので更新頻度は不定期ですが、
ある程度また書き溜まってきたら投下していこうと思います

皆様こんにちは
番外編だけ筆が進むって事で溜まった分だけ更新

正直…正直ね。

提督に抱きつきたいくらい、それくらい衝動が抑えきれなくて、嬉しくて、涙が溢れてるのが自分でも解るくら

いの衝撃が脳天から足のつま先まで上から下に真っ直ぐに駆け抜けた。

その事を知らせてくれた彼に対して、これ程までに感謝の念を抱いた事は無い。

以前に私は彼に全て賭けると誓った事がある。

それこそ文字通り、この身全て、命すらも彼に託した。

それは言い換えれば、全てを投げ捨てたと言っても過言ではなかった。

実際、これで終わってもいいとさえ思った。

死ねば、彼女にまた逢えると、あの世でまた笑って過ごせるとさえ幻想した。

けど、幾ら幻視しても幻の中の彼女は一向に笑顔を見せてはくれなかった。

それは即ち、私の描いた幻想が間違っていると暗に彼女が教えてくれていたんだって思う。

話は変わるけど、私は彼女の凛とした姿に憧れていた事がある。

彼女の決め台詞とも言えるあの台詞だけは、彼女にしか似合わないと今でも思っている。

『アイアン・ボトムサウンドに、沈みなさい!』

戦意が高揚するとはこの事だろう。

あの一言が放たれるだけで、私達は無敗を誇る百戦錬磨の最強コンビになれた。

だから……再会した時のショックは計り知れなかった。


フェアルスト「はじめまして」

ピーコック「フェア、ルスト…?」

フェアルスト「はい?すみません、どちら様かしら?」

提督『……記憶が無いんだよ。お前等と出会ってた記憶は無論、深海棲艦だった頃の記憶も、俺等の事も、全て
消えている。これが恐らく輪廻転生って奴なんだろうが、記憶までは引き継げるもんじゃないらしい』

ピーコック「そん、な…」

提督『だが、心の奥底に眠る古の記憶、深層心理の奥底には確実に刻み込まれているはずなんだ』

ピーコック「……」

フェアルスト「ごめんなさい、あなたは私を知っているようだけど、私はあなたを知らないの」

ピーコック「……」

提督『だから、諦めるな。お前の気持ちは必ず届く』

ピーコック「……っ!私はピーコックっていうの。貴女と友達になりたいと思ったの」

フェアルスト「そうだったの。ありがとう、私はフェアルスト。ふふ、あなたとは良い関係を築けそうね」ニコッ

それからは毎日のように彼女の下へ通った。

それこそ馬鹿がつくほど毎日毎日、思い返せば飽きもせず良くもまぁそこまで入れ込めたものだと自分で自分を

褒めたくなるくらいに、彼女の下へ通い詰めた。

私の気持ちは必ず届く────そう背中を押してくれた彼の言葉をただ信じ続けた。

そんなある日、いつもの様に彼女の下へ訪ねてみると、珍しく彼女から話の話題を振ってきた。


フェアルスト「私ね、時折変な夢を見るのよ。モノクロで、色が無くて、音もないの」

ピーコック「え?」

フェアルスト「あぁ、唐突に語りだしてごめんなさい。話題の提供と思ってくれていいわ。それでね、私は第三
者の視点でその情景を眺めているの。けど、そこには私が居て、隣にもう一人誰かが居るのよ」

ピーコック「……」


私の顔は輪郭もハッキリしてて、一目でああ私だって解ったわ。けど、隣に居るもう一人の顔が霞がかってて良

く見えないの。口元だけ、はっきりとしててね、何かを私に言ってるの。

勿論、第三者の私じゃなくて、その私が見ている私に対してなんだけどね。

場所は、何処だったのかしら。

海が見えてたのは、確かかしらね。

それでね、口元だけをジーッと見てて気付いたのは、何かを語りかけてくるそのもう一人の誰かは、薄っすらと

笑っている事が解ったの。口の端が少しだけ釣り上がっていて、卑しい笑みでもなければ、邪な笑みでもない。

目元も解っていれば、きっとニッコリ笑っていたのかしら。微笑んでいるのよね。

微笑みながら、私に何かを語りかけていた。

それに対して、その場に居る私もそのもう一人に対して何かを呟いているの。

勿論、音が無いから何を言ってるのか解らない。

なのに、私はその自分が喋っている口元を眺めながらそれと同じ口の動きをさせて音に出そうとするの。

気付くと、私は意識が覚醒してこの部屋が目に飛び込んでくる。

フェアルスト「ああ…ごめんなさい。私ばかり何だか喋り通しで…」

ピーコック「いいえ、気にしてないわ。それより、たまには外の空気でも吸いに行かない?」

フェアルスト「…ええ、そうしようかしら」


あの日は一月と言う寒さの中にも何処か暖か味のある日だったのを記憶している。風は穏やかで眼下で何度も繰

り返し打ち寄せては還る波を丘から眺める。ただそれだけなのに、目に映る景色はどこか壮大で威厳あるなにか

が感じ取れる、そんな風貌を纏っているようにさえ思えた。

所構わず広い空を縦横無尽に駆け巡る鳥達。空は青々と澄み渡り、今が平和な時代なのだと改めて実感する。

埋もれていた記憶、閉ざされていた記憶、一緒に見たかった景色がそこにあった。


ピーコック「ありがとう」

フェアルスト「え…?」


不意に放たれたその言葉に、私は思わずピーコックの顔を見返してハッとした。

薄っすらと笑っている口元。卑しい笑みじゃない、邪な笑みでもない。

視線を上に移動させて彼女の表情、目元を見て確信した。

優しい目、表情、ニッコリ笑っている。微笑んでいる。


ピーコック「この景色を、あなたと一緒に見たかった。静かな時代で、この青い海と空、穏やかな時を一緒に過
ごしたいって、ずっと思ってた」


遠い昔、ずっと前、同じような台詞を聞いた気がして胸の奥が何かが競り上がってくるかのように色々な感情が

こみ上げてきて詰まった。

ピーコックに何かを言おう。

ううん、言いたい。

この塞き止められている胸の奥にある感情の全てを今すぐにでも彼女に伝えたい。

そんな時、色々ある言葉の中で、何の脈絡も無い台詞がフッと頭の片隅を過ぎった。

だから、自然とその言葉が口をついて出てきた。

フェアルスト「……アイアン・ボトムサウンドに、沈みなさい」

ピーコック「えっ…?」

フェアルスト「この台詞を言うと、なんでかしらね。身が引き締まるって言うか、頭の中にスイッチみたいなの
があって、それがカチッて音がして切り替わる、みたいな…」


なんの事はなかった。

私はただ、忘れていただけに過ぎない。

モノクロだった世界が、色を取り戻し、音の無い世界に音色が届く。

この瞬間こそ、あの日見た夢の続きだ。


フェアルスト「はじめまして、そうよね?ピーコック。だって、この姿の私をあなたは知らない」

ピーコック「フェアルスト……ふふっ、ええ…そうね。そう、はじめまして…私はピーコックよ」

フェアルスト「私はフェアルストだ。私達が手を組めば…」

ピーコック「ええ、百戦錬磨の最強コンビよ」

溜まった分以上
夜に更新できればまたします

更新再開

-Another story by Licorice & Port:サプライズ-


提督「あぁ~、そういやあの怠惰な姉達は何してるんだ」

榛名「リコリスとポートだったらさっきこそこそと食堂の方へ向かうのを見たって子が居ましたけど」

提督「怠惰な姉達でよくあの二人だって解ったな…」

榛名「あ、あはは…」

提督「しっかし、見つかってる時点でこそこそできてねぇな、おい…」


リコリス「────と言う訳でね」

ポート「お願いできるかしら?」

間宮「あらまぁ、それは楽しそうですね。丁度伊良湖ちゃんにもお手伝いに来てもらってる期間だから、腕によ
りをかけてあげれそう♪」

伊良湖「頑張ります!」

リコリス「ありがとう」

間宮「勿論、二人にも手伝ってもらいますからね?」

ポート「私達に?」

リコリス「…できるのかしら?」

間宮「うふふ、こういうのはね、愛情とやる気と、少しの労力で賄えるものなんですよ」

伊良湖「それじゃ、張り切っていきましょう!」


提督「しかし食堂なんかに何しにいったんだ?」

榛名「さぁ?」

提督「そういや、あいつらも赤城や陸奥並になんか食欲旺盛だからなぁ、まさかなぁ…」

榛名「そ、それは流石にないんじゃ…」

提督「言い切れるのかね、榛名くん」

榛名「最近そのキャラウザイって思うようになりました」

提督「時にお前ホント辛辣だよね」

榛名「誰かさんの所為だと思いますよ?」

提督「誰だよ…」

榛名「はぁ、それを私に言わせるんですか」

提督「えぇ!?」

榛名「ほら、早い所書類片付けて下さい。またおやつ休憩なくなっちゃうじゃないですか!」

提督「え~!どうせ明日も暇なんだしさぁ、別にいいんじゃね?」

榛名「…頭、胴、足、どこがいいですか?」

提督「え?」

榛名「そこに立て掛けてある46cm三連装砲で撃ち抜かれる場所です」

提督「その前になんで執務室に艤装一式備えてあるんだよ」

榛名「万が一に備えてあります!」

提督「おかしくねぇ?」

榛名「いいえ、全然!」



ワーワー、ギャーギャー


北上「おぉおぉ、執務室は夫婦漫才中かぁ。観客居ないのに良くやるねぇ…」

木曾「むしろいねぇから思う存分やれんじゃねぇのか」

北上「あー、なるほどねぇ…それよか、リコっち達はどこいったのかねぇ」

木曾「さっき羽黒が食堂行くの見かけたらしいけどな」

北上「ほっほぉ~、むふふ…そんじゃま、少し覗いていきましょうかね♪」


伊良湖「────で、次はこっちを、こう…やって、っと…」クルッ…

ポート「こう、かしら」クルッ…

伊良湖「はい、そうですそうです!わぁ、ポートさん上手じゃないですかぁ♪」

リコリス「間宮、これの味見をしてみて欲しいんだけど」

間宮「はい、喜んで♪んー…少し味が薄い気がしますね。もう少し、お塩を加えて…」サッサッ…

リコリス「えっ、そ、そんなに!?」

間宮「あら、このお料理だとこれくらいですよ」

リコリス「はぁ、奥が深いわね…」

間宮「うふふ、けど二人とも筋はいいんじゃないかしら?」

ポート「よ、よし…出来たわ!」

伊良湖「きゃー、やりましたぁー!」パチパチッ

リコリス「こっちは、あと一時間煮込めばいいのよね?」

間宮「はい、そうですね。今晩のお夕食はとてもゴージャスになりますよ♪」

北上「おぉっ…」

木曾「マジかよ…」

北上「何が凄いって、あの二人のエプロン姿が凄い」

木曾「おめぇの着眼点どうなってんだよ!」

北上「めっちゃレアじゃん!ホロ級だって、ホロ級!」

木曾「ったくよぉ…にしても、良い匂いじゃねぇか。晩飯がこりゃ楽しみだな」ニヤッ…

北上「木曾っち~、よだれよだれ」

木曾「えっ…!」

北上「うっそ~♪」

木曾「てんめぇ…!」

北上「ほんじゃま、皆を呼んできますかね~っと…」タッタッタ…

木曾「あっ、まちやがれ!逃げんな!」ダッ…


赤城「お腹が空きましたー!」タッタッタ

飛龍「あぁ、もう!お箸とお茶碗持ったまま走ったら危ないですってばぁ!」

ピーコック「あら、何だか今日は豪勢じゃない?」

アクタン「ピーコック、わたしエビフライ!」

ピーコック「私のを狙う気満々ね…」

アクタン「むふふ♪」

暁「あれ、司令官と榛名さんは?」

川内「あー、さっき小休憩の時に会ったんだけど、提出書類多すぎ、とかなんとか…だから多分まだ執務室から
出れないんじゃないかなぁ」

伊良湖「一鎮守府の上官様ともなると、やはりお忙しいんですねぇ」

間宮「冷めてしまっては美味しさも半減してしまうし、届けて上げましょうか」

リコリス「なら、私達が持っていくわ」

ポート「ええ、そうね」

追加分ここまで

皆様こんばんは
本日も書き溜めた分だけサクッと更新

提督「くっそぉ、暇じゃなくなった」カキカキ…

榛名「そもそも提出期限を一ヶ月も間違えて把握するとか意味がわかりません!」カキカキ…

提督「しょーがないだろ!間違えたもんは間違えたんですー!」カキカキ…

榛名「んなっ!?何ですか、その態度は!反省の色がありません!」カキカキ…

提督「謝っただろー。二度は謝りませーん」カキカキ…

榛名「はぁー!?何ですか、何ですか、何ですかその言い方は!」カキカキ…

提督「何ですかって言いすぎだろ」カキカキ…


コンコン…


提督「むーり!激しく無理!スーパー忙しいから後にしてくれ!」カキカキ…

榛名「御用があっても致しません!無理です!絶対無理です!」カキカキ…


ガチャ…


提督「こらこらこらこら、勝手に扉開ける、な?」ピタッ…

榛名「あ、あらら…」ピタッ…

リコリス「随分な言い草よね」

ポート「折角夕食を運んで上げたのに、なんだか損した気分だわ」

提督「わー!すまん!ありがとう!ごめん!感謝!謝謝!」

榛名「ああああ、お腹空いてたんです!本当です!バケツでご飯いけるくらいに!」

リコリス「けど、スーパー忙しいから無理よね?」

ポート「用があっても無理みたいだし、仕方ないわよね?」

提督「いえ、もう全然!全く持って忙しいとかもう、ね!ねっ!榛名!ねっ!」

榛名「はい!何でもします!できます!やります!食べます!」

リコリス「食べますって…」クスッ

ポート「あなた達、お昼抜いてたんですってね。ホント、我武者羅にやるにしても限度があるんじゃない?」

榛名「もー、それはですね、このお馬鹿な提督が書類の提出期限を間違えるという大ポカをですね…」

リコリス「ふふ、まぁ面白いものを聞かせてもらったお礼よ」コト…コト…

ポート「そうね、ふふっ……あぁ、そうそう。余り声は張り上げない方が良いわよ?最も、時既に遅し、とは思
うんだけれどね?」コト…コト…

リコリス「料理はここにおいて置くわ。言っておきますけど、これ私とポートで作ったものだから、残したりし
たらこの鎮守府ごと爆撃するわよ」

ポート「お残しはダメよ、て・い・と・く…じゃあね?」



ガチャ…パタン…


提督「なんていうか、もう…」

榛名「か、顔から火が出る勢いです…///」

提督「あの二人、一通り聞いてから間とってわざわざノックしてきたのか…」

榛名「意地が悪いとか、もうそう言う次元じゃありません…」


リコリス「あはははっ」

ポート「ふふっ、あの二人結構面白いわね」

リコリス「はぁーあぁ、あー、面白い。笑い堪えるのも大変ね」

ポート「確かにこんな鎮守府なら、平和なひと時が過ごせそうよね」

リコリス「ほぉんと、上官がだらけきってるのに艦娘は結構しっかりしてるなんて、他じゃありえないわよ」

ポート「なんだかんだでアクタンも説得しちゃうし、舌を巻くわ」

リコリス「ピーコックもね」

ポート「何気に提督に懐いてたのに…流石に提督とフェアルストじゃ、天秤に掛ける材料としては比べるべくも
無いって感じかしら?」

リコリス「でしょうね。私だって貴女やアクタンを材料に出されたら二つ返事よ」

ポート「あら、それはちょっと胸キュンって奴かしら」

リコリス「何よそれ」クスッ

ポート「あぁ、そうそう。話は変わるんだけど、北上から餞別だって変な機械をもらったのよ」

リコリス「変な機械?」

ポート「ええ、これくらいの大きさの楕円形?そんな感じの奴で、片手で持ち運び出来るんだけどね。これなん
だけど…使い方詳しく聞いてなくて、私解らないのよ」

リコリス「あら、それって確か駆逐艦の子たちも持ってたわね。電、だったかしら…あの子がこの間一緒にやる
のですって持ってきたんだけど、扱い方解らなかったから横で私も見てるだけだったわ」

ポート「あら、リコリスも解らないのか…」

リコリス「なんかこの四角い画面の中で絵が動いてたのよ」

ポート「へぇ…ちょっと見てみたいかも…」

リコリス「餞別ついでに教えてもらいましょうか」

ポート「さーんせい♪」

-Another story by All Members:在りし日の姿のままで-


アクタン「うぅ、グス…グス…」ポロポロ…

リコリス「ほら、アクタン。涙を拭きなさい。泣いてばかりいたら挨拶できないでしょう」

瑞鳳「そうだよぉ…それに、ほら、私達だって定期的にアクちゃんに会いに行けるんだからさ」


グィッ……


アクタン「づほ、一緒に行くの…!」

瑞鳳「て、提督ぅ~」

提督「俺に振らないでくれ…」

金剛「Hey!アクタン!」

アクタン「グスッ…なに、こんごー?」

金剛「にゃー」ズイッ

キリ「にゃー」

アクタン「わっ」

金剛「私からのPresentデース!」

榛名「えぇ!?」

キリ「にゃ」フンス

比叡「昨日一晩中説得してました」

提督「説得って…どうやってだよ」

金剛「キリとずっとお話してたヨ」

キリ「にゃ~ん」スリスリ

アクタン「くすぐったい…」

提督「猫と意思疎通図るとか最速もう人外、艦外、艦娘外だな」

金剛「馬鹿にしてるんですかー?」ムスッ

提督「う、うそうそ。んでも、お前そいつ可愛がってたのにいいのかよ」

金剛「アクタンが泣き止むなら問題Nothingデース!」

アクタン「こんごー…」

金剛「アクタン、私達はもう友達だよ。離れ離れになる訳じゃない。だから、泣いちゃダメ!」

比叡「泣く時は、今生の別れその時だけです!」

霧島「また会えますよ。いつでも、どこでも、会いたいって思うだけで、直にでも」

榛名「アクタン、また遊びに来てくれるよね?」

アクタン「」ゴシゴシ…



ニコッ…


アクタン「うんっ!この子、わたし大事にする!」

キリ「にゃーん♪」

龍驤「うちと瑞鳳は嫌でもまた直に会えんで~」チラッ…

瑞鳳「そーそー、どっかの提督がさぁ」チラッ…

提督「し、仕方ないだろ!」

ポート「ありがとう、二人とも」

龍驤「な、なんやそない改まって言われたらこっちが恥ずかしいやんか。やめぇや、そういうん!」

瑞鳳「それに友達のところに遊びに行くだけだしね~?」

龍驤「せやせや、うちらとアクタンは艦娘至上、最高に最強の親友同士やもんな!」

アクタン「うんっ」

提督「遊びって言ったぞ…あのチビ共」ボソッ…

榛名「提督が報告書等私文書偽造をしない事を祈るばかりです」シレッ…

提督「付は結局俺に還るのか…」ガクッ…

ピーコック「落ち込んでる所悪いんだけど、そろそろ時間よ」

提督「くそ、どいつもこいつも…いいかお前等、この鎮守府式の送り出し方に度肝抜かれろ」

リコリス「珍しいものでも見せてくれるのかしら?」

提督「おう、見せてやる」

榛名「提督が指揮を執る所を見れる貴重なワンシーンでもありますよ」

ピーコック「へぇ」

書き溜め分ここまで

皆様こんばんは
番外編、深海棲艦編最終更新になります

提督「全艦娘、配置に就け!」


ザッ…


提督「空母群、赤城を筆頭に一斉発艦開始!」

赤城「四名の出向に華を添えます!皆さん、続いて下さい!」

飛龍「よしっ、友永隊、一航戦に続けて発艦!」

大鳳「さぁ盛大に祝うわよ!全艦、発艦始め!」

龍驤「さぁ祝いの舞いや!」

瑞鳳「よ~し、景気良く皆、飛んでけぇ~!」


ブゥゥゥゥゥゥーーーーーン……


アクタン「おお~…いっぱい。あぁーっ!レップウ!レップウ!」ピョン ピョン

リコリス「こらこら、アクタン。余り跳ねないでよ。それにしても爽快な光景ね」

ポート「ええ、確かにこれは…」

ピーコック「良い景色」

提督「残り全艦、主砲用意!」


ガシャガシャガシャ……


榛名「彼女達の進む先へ狙いよーし!」

艦娘「「よーし!」」

提督「全艦、狙いそのままに道に華をそえーい!てーっ!!」



ドン ドン ドォン ドォン ドン ドン ドン ドン ドォン ドォン ドォン ドォン


大鳳「うわ、すっごい音…!」

赤城「流石に壮烈ですね」

飛龍「うわぁ…こりゃ凄い」

龍驤「あっはっは、めっちゃごっつい音しよるなぁ!」

瑞鳳「あはは、私達の艦載機の音、掻き消えちゃいますね、これじゃ」

提督「撃ち方やめーい!左舷全艦、右向けー、右!」


ザッ ザッ


提督「右舷全艦、左向けー、左!」


ザッ ザッ


提督「全艦、四名に対し敬礼!」


ザッ


アクタン「お、おぉ…かっこいい…」

ピーコック「ふふっ、良い花道」

リコリス「言葉に表すのは無理ね」

ポート「感謝するわ」

提督「リコリス」

リコリス「何?」

提督「お前の今後に多き幸を望む。この時代で改めてこの平和を謳歌してくれ」

リコリス「…ありがとう、提督」

提督「ポート」

ポート「何かしら?」

提督「昔より今を、今よりも未来を、もっと幸せに過ごして欲しい。平和を愛してくれ」

ポート「似合わない台詞よ。けど、どんな言葉よりも心に沁みる。ありがとう、提督」

提督「アクタン」

アクタン「うん?」

提督「今、幸せか?」

アクタン「うんっ」

提督「今、楽しいか?」

アクタン「うんっ」

提督「今、嬉しいか?」

アクタン「うんっ!」

提督「ここから先は今よりももっと嬉しい事、楽しい事、幸せな事が沢山起こる。全力で味わえ」

アクタン「うんっ!ありがとう、てーとく!」

提督「ピーコック」

ピーコック「ええ」

提督「お前は言ったな、静かな時代でただ静かな時をそっと過ごす。それはお前達が望んじゃいけない事なのか
どうか…言っただろ、望んじゃいけない訳がない。そんな平和な世界を望まない訳がない。お前達はもう十分に
苦しんだんだから…だから、これからはこの時代をただ単純に謳歌しろ」

ピーコック「当然よ。あなたに賭けたベット分はふんだんに遊んで暮らしてやるわ」

提督「ははっ、そうか。俺はどうやら大穴だったらしいな」

ピーコック「ええ、倍率高すぎて口元の緩みが止まらないほどにね?」ニコッ

提督「それは重畳の至り。何よりだ……じゃ、行ってこい」

ピーコック「ありがとう、提督大佐」

はじめは敵として、幾度となく刃を交え、互いの葛藤をぶつけ合い、互いに傷付き、怒りを覚えた。

そして再び人に裏切られ、同族にも裏切られ、気付けば最愛の友を失って、失意の只中にまで突き落とされた。

そんな混沌とした渦の中に一滴の光が落とされた。

光は漆黒の闇に斑模様を作り、グルグルグルグルと回り続けてやがては闇そのものを呑み込み消し去ってしまった。

決して闇に染まる事無く、少しずつ少しずつ闇を薄めて明かりを灯していった。

開けた視界の片隅で灯った明かりがドンドン大きく明るく眩く輝きを増していった。

手を伸ばせばその明かりを手にする事が出来る。

おずおずと手を伸ばすと、光は伸ばした手を優しく包み込んだ。

とても暖かい光。

それなのに熱くない。

気付けば光に包まれ、自らも光になっていた。

遠い昔、こんな暖かい光に包まれていたような気がする。

安心できて、居心地が良くて、心強くて、頼もしい。

もう二度と、手放さないようにしよう。

この平和(ひかり)を────


See you again...

以上で投稿終了です
また暇があれば彼女達の「ある日」を綴りたいと思います

>>1です。
申し訳ありません。
こちらの方、続きを書き溜めていたのが保存し忘れなどで一部消えてしまったので
継続不能となったので落とす事にします。

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