魔王「異世界に家出する」(8)

側近「何言ってるんですかいきなり」

魔王「いやーもう親父のせいで人間から狙われるのうんざりなんだよ」

魔王「だから、俺はおろか親父のことも知らない世界に行こうと思って」

側近「いやいや、私達部下はどうするんですか」

側近「それに、異世界なんか行ったら文化に馴染めないやら金がないやらで住む所も食べるものもなくて野垂れ死ぬだけですよ」

魔王「大丈夫だ。文化はしっかりと勉強したし、その世界で希少価値の高い鉱石を持って行く」

魔王「部下は……俺が居なくても平気だろう。優秀だし」

側近「私は魔王様が居ないと平気じゃないですよ……!」ボソ

魔王「ん? 何か言ったか?」

側近「なっ、何でもないです!///」

魔王「じゃ、行ってくるわ」グニョオン

側近「そんなコンビニ行く感覚で行かないでくださいよ」

勇者「魔王!」バアン

魔王「うわっ、来た! じゃーな!」

側近「ま、待ってください」ガシッ

魔王「ちょ……!」

ヒュン

勇者「あれー…….。魔王? おーい。どこ行ったー」

勇者「…………どこだよう……」グスッ

ーーーーーーーーーーーー

魔王「何で付いてきたんだよ」

側近「すみません。……何か息苦しいですね」

魔王「魔力が少ないからだな」

側近「魔王様は平気なんですか」

魔王「魔力の絶対量が違うからな。分けてやろうか?」

側近「……いらないです」

魔王「そうか」

側近(魔力の受け渡しって口移しじゃないですか。本当にデリカシーがないですね)

側近「……ってあれ? 魔王様、角と羽……というより姿が人間になってますね」

魔王「この世界はほぼ人間だからな。ちなみにお前もだぞ」

側近「わっ、本当だ」

魔王「さてと、もう落ち着いただろ。行くぞ」

側近「あ、はい。どこへ?」

魔王「とりあえずの住み家だ。あっちに居るときに契約した」

側近「電話繋がるんですね」

魔王「そうなんだよ。俺も吃驚だ」

ーーーーーーーーーーーー

魔王「着いたぞ。このアパートの一室だ」

側近「あぱーとですか」

魔王「ああ。家具付き4ldkで月一万らしい」

側近「よんえるでーけーがどれくらいかは分かりませんが、見た感じ広そうですね」

魔王「だろ。しかも、4ldkで一万はここでは爆安らしい」

側近「そうなんですか」

魔王「よし、入居手続きをするぞ」


管理人「新しく入居される方ですか?」

魔王「はい、魚間です」

管理人「304号室の魚間様ですね。これが鍵です、どうぞ」

魔王「ありがとうございます」

側近「魚間って何ですか?」

魔王「この世界だと魔王って名前はおかしいらしいからな。まおうを逆さまにしてうおまだ」

側近「なるほど。後、敬語なんて使えたんですね」

魔王「そりゃあ、な」

ーーーーーー304号室ーーーーーー

ガチャ

魔王「おお、思っていたよりも広いんだな」

側近「魔王様の部屋より一回り小さいぐらいじゃないですか」

魔王「いいや、この世界では広い方らしいぞ」

側近「そうなんですか?」

魔王「そうなんだよ。……お、これがテレビかな」ポチ

テレビ「ナニユウテマンネン! ワハハハ!」

側近「わひゃあ!」

魔王「」ブッ

魔王「わひゃあ……わひゃあって! お前もそんな声出すんだな……ぷっ、くくっ……」プルプル

側近「そ、そりゃ出しますよ! 私だって女の子なんですから!///」

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