一夏「誰かを突然抱きしめたくなる病」(225)

一夏「とかいう病気を患ったらしいんだ」

千冬「そうか、早く治せ。ではな」

一夏「ちょ、千冬姉! 困ってるんだってば」

千冬「別に問題なかろう。ハグなど欧米では挨拶だぞ」

一夏「ここは日本だよ。どうしよう、セクハラで学園を退学になったりしないかな……」

以前即興で書いてて終わりそうになかったのでここでゆっくりと

その時に書いた分をとりあえず投下

千冬「治る見込みはあるのか?」

一夏「ああ、今日貰った薬を飲んでればその内治るらしい……けど」

千冬「抱きしめたくなること自体は抑えられない、というわけか」

一夏「うん。だから少しの間学校を休ませてほしいんだけど」

千冬「駄目だ、その程度で休むなど許さん」

一夏「千冬姉! 弟を性犯罪者にする気かよ!」

千冬「大丈夫だ、もし何かまずいことになったら私がフォローしてやる」

一夏「うーん……」

千冬「では、明日からもちゃんと授業は参加するように。また明日な」

一夏「あ、うん。おやすみ千冬姉」

一夏「ま、まあ千冬姉がフォローしてくれるならどうにかなるだろ」

一夏「今日はもう寝よう。出来るだけ人との接触は避けないとな」

一夏「朝起きた時、またラウラが裸でベッドに潜り込んでなければいいけど……」

一夏「いや、ラウラには何度も言い聞かせたしな。それはないそれはない」

一夏「……寝るか」



――――

――

一夏「うーん……朝、か」

ラウラ「zzz...」

一夏「」

一夏(まずい! 今のラウラを抱きしめようものなら一発アウトだ!)

一夏(くそっ、腕の震えが……これが発症する時の前兆って言われたよな)

一夏(ああ、やばい。だんだん我慢できなくなってきた……) コンコン

シャル「一夏ー、起きてるー?」

一夏「っ、シャルか!」ガチャッ

シャル「あ、おはよう一夏。……一夏?」

一夏「シャル、すまんっ!」ギューッ

シャル「!?!?!?」

一夏(今のラウラを抱きしめるくらいだったら、シャルの方が後が怖くない……!)

一夏「ふぅ……ようやく震えが止まったか」

シャル「い、い、い、いちか? ど、どどどうしたの?」

一夏「ん? おっと、悪い悪い。ちょっとした事件になるところだったんだ」パッ

シャル「あ……う、ううん。それより事件って何のこと?」

一夏「それが、またラウラが俺のベッドに潜り込んでたんだよ」

シャル「そうだったんだ。いないなーと思ったらやっぱりここにいたんだねラウラ」

一夏「さっさと服着せて部屋に戻してくれないか? いつ発作が起こるともわからないし」

シャル「発作?」

一夏「ああ、後で話すよ。それよりラウラを頼んだ」

――食堂

箒「誰かを突然抱きしめたくなる病?」

一夏「ああ、そうらしい。さっきis学園で最初の犠牲者が出たばかりだ」

鈴「それがシャルロットってわけね。妙に浮かれてるからおかしいと思ったのよ」

シャル「う、浮かれてなんかないよ。……でも、僕が初めてかぁ、えへへ」

ラウラ「むぅ。嫁よ、どうして私を抱きしめなかったのだ。一番近くにいたのは私だぞ」

一夏「さすがに自分の部屋で朝から裸のお前を抱きしめてたら、なあ?」

セシリア「色々とおかしなところがありますけれど、一夏さんは社会的に抹殺されますわね」

一夏「そういうわけで、あまり俺に近づかない方がいいぞ。なるべく我慢はするけどさ」

5人「……」

――教室

一夏(授業中に発作が起きたらどうすっかなぁ。考えてなかった)

千冬「お前ら席に着け。授業を始める前に一つ言っておかねばならんことがある」

一夏(……俺のことだろうな)

千冬「織斑が奇病にかかった。突発的に人を抱きしめたくなる衝動に駆られる病だ」

一夏(教室がざわついてる。そりゃ男にいきなり抱きつかれたら怖いよな)

千冬「なるべく私がサポートするつもりだが、私も常に織斑にかまけてはいられない」

千冬「織斑、とりあえず授業中に抱きしめたくなったら私を呼べ。いいな」

一夏「えっ」

千冬「生徒にこんな真似はさせられんだろう。それにお前は私の弟だ」

千冬「仕方ないからな。緊急事態だ。私も辛い。だが、お前のために一肌脱いでやると言っている」

一夏(なんかノリノリだな千冬姉)

千冬「そういうわけだ。では授業を始めるぞ」

――休み時間

一夏「……」

箒「急にやつれたな、一夏」

セシリア「注目の的でしたものね。織斑先生との熱い抱擁……姉弟とはいえ織斑先生が羨ましいですわ」

ラウラ「心なしか織斑教官はまんざらでもなかったように見えたが」

シャル「う、うん。ずっと一夏のことばかり見てた気がする」

一夏「疲れた……。恥ずかしいってレベルじゃないぜこれは……」

セシリア「1組はしばらく授業どころではありませんわね」

箒「ふんっ、浮かれすぎだ。それと一夏、あまり鼻の下を伸ばすんじゃないぞ」

一夏「伸ばしてねーよ……っと、そろそろ次の授業だな」

ラウラ「発作は絶対に我慢できないのか?」

一夏「できたらしてるって。はぁ……」

――昼休み

一夏「ようやく束の間の休息を得ることができた――はずだった」

鈴「どうしたのよ、一夏も早く食べなさいよ」

セシリア「そうですわ。今日も一夏さんのためにお料理してきましたのよ?」

一夏「いや、そうじゃなくてだな。俺の病気のことはわかってるんだろう?」

箒「ああ。午前中に何度も見せつけられたからな」

一夏「じゃあ何で俺の周りに寄りつくんだ」

シャル「それは……だって、ねぇ?」

ラウラ「織斑教官ばかりずるいではないか。一夏、次は私を抱きしめるといい」

一夏「ずるいもずるくないもあるかよ」

一夏(くそっ、ここでまた抱きしめたくなったりしたら……どうすればいいんだ?)

一夏「……」モグモグ

鈴「一夏がセシリアのサンドイッチを平然と食べてる……」

箒「何を食べているのかわからないくらい、追い詰められているんだな……」

セシリア「どういう意味ですの! 怒りますわよ!」

一夏(んー、誰を抱きしめたら被害が一番少なく済むんだろう?)

一夏(シャルは全然怒ったりしなかったよな。でも慌ててたし、本当は嫌だったのかもしれない)

一夏(ラウラは自分を抱きしめろと言ってくれたけど、自己犠牲の精神が眩し過ぎるぜ)

一夏(となると……くっ)

シャル「い、一夏? 腕、震えてるけど……」

鈴「これが前兆なのよね? ってことは」

箒「……この場の誰かが」

ラウラ「一夏に抱きしめられる」

セシリア「ということですわね……!」

一夏「うう……お前ら、早く逃げろ! ここは危険だ!」

ラウラ「問題ない。他の者に抱きしめられ役を任せるくらいならな」

鈴「あたしたちがやったげるわよ。ほら、来なさい一夏!」

セシリア「一夏さん、わたくし鈴さんよりは抱き心地が良いと思うのですけれどいかがでしょう?」

鈴「どういう意味よそれ!」

シャル「い、一夏? 僕だったらいつでもいいからね?」

箒「お、幼馴染のよしみだ。私が……適役だと思うのだが、一夏」

一夏「くそっ、どうしたらいいんだ……!」







?「あー、おりむーだ~」

一夏(あれは……のほほんさん?)

一夏(ま、まずい、油断した! もう耐えられない!)

のほほん「おりむー震えてるねぇ、ひょっとして織斑先生呼んだ方がいいのかな~?」

一夏「ご、ごめん、のほほんさん!」ギューッ

のほほん「ふぇっ? あれっ? よくわかんないけど私でいいの?」

一夏「後でいくらでも謝るから……ちょっとこのままでいいかな」

箒「よ、よくないだろう! 一夏、離れろ!」

鈴「というか何であたし達以外の子を抱きしめてんのよ馬鹿!」

一夏「し、知らねーよ! 目が合ったせいか、我慢の限界を超えちまったんだ」

セシリア「どういうことですの? 発作中に目が合った相手を抱きしめたくなるということなのですか?」

一夏「さ、さあ……。あ、もうそろそろ大丈夫そうだ。ごめんな突然」

のほほん「~♪」ギューッ

ラウラ「さっさと離れないか、一夏」

一夏「俺のせいかよ!」

さるか、全然頭になかった
新規の部分は今のとこないしもっと小出しでよかったか……

じゃあ一旦ここまで

あれ、やっぱりさるってここならないよな?
まあいいや、小出しで行こう。もともとゆっくりやるつもりだったし

のほほん「わ~い、みんなに自慢しちゃおっかなぁ♪」

一夏「……怒らないの?」

のほほん「んー? 私は楽しかったけどなぁ、またおりむーに抱きついてもいいかな~?」

一夏「それは構わないけど、ってそうじゃなくて!」

のほほん「それじゃ~またね、おりむー♪」

一夏「……全然気にしてないみたいだな。助かった」

シャル「それはそうと、一夏?」

鈴「随分と楽しそうだったじゃない?」

ラウラ「夫の前で堂々と浮気とはな」

箒「また根性をたたき直してやる必要があるみたいだな、一夏!」

セシリア「そうですわ! 鍛え直してさしあげます!」

一夏「そして何でお前らが怒ってるんだよ!」

――放課後

一夏「終わった……。さっさと部屋に戻ろう。また明日な、みんな」

4人「……」



鈴「あれっ、一夏は?」 

セシリア「授業が終わるのと同時に、足早に自室へ戻られましたわ」

シャル「織斑先生ずっとご機嫌だったね」

箒「たしか8回だったな、一夏が授業中に発作を起こしたのは」

ラウラ「教官……」

鈴「今のところ、一夏に抱きしめられたのは3人だけ? 案外少ないわね」

セシリア「シャルロットさんが羨ましいですわ……」

シャル「そんな病気にかかってただなんて知らなかったから、今朝はビックリしちゃったよ……」

箒「一夏の病気は深刻なのか?」

ラウラ「薬を服用しているようだ。少しすれば治るらしい」

5人「……」

――自室

一夏「一人は気が楽だな。一人部屋でよかったぜ」

一夏(それにしても、どうしてあの中からのほほんさんに抱きついちまったんだろう)

一夏(やっぱり目が合ったからなのか? 意識がのほほんさんにいってたからか)

一夏(つまり心頭滅却してれば我慢できる、のかも?)

一夏「……よくわかんねーな。それより、シャワーでも浴びてこよう」






?「……」ガチャッ

――――――――――

ラウラ「一夏は病気を治すために薬を服用している。だが、もしその薬がなくなってしまったら」

4人「!?」

ラウラ「……自然に完治するのか、それとも治らないのか。どう思う?」

シャル「どう思うって、そんな病気があるだなんて知ったの今日だからなぁ」

セシリア「わたくしもですわ。でもあの腕の震えは異常でしたわね」

箒「病気であることは間違いないだろう。問題はどうしたら治るかだ」

鈴「少なくとも、薬をこのまま飲み続ければいつかは治っちゃうんでしょ?」

ラウラ「ああ。飲み続ければ、な」

鈴「……ラウラ、変なこと考えてない?」

ラウラ「さあ、どうだろうな。だがお前たちと同じことを考えているとは思うぞ」

4人「……」

小出ししつつ、少しくらいの余計なレスはありなんだろうか

まだそんなに先の構想を練ってないから偏るかバランスよくいくか決まってなかったり
今後も突発的に数レス投下を繰り返してく感じで。目標は毎日1回以上

――――――――――

ラウラ「こちらラウラ。一夏の部屋に潜入した」

セシリア『ほ、本当に忍びこんじゃったのですか?』

シャル『今朝も一夏の部屋に勝手に入ってたもんね』

箒『一夏は今どうしてるんだ?』

ラウラ「シャワーを浴びているところだ。時間が惜しい、行動を開始する」

鈴『ねぇ、一夏が寝た後に忍びこめるならその時でよかったんじゃないの?』

ラウラ「善は急げ、だ」

シャル『これって善なのかな……?』

箒『止めなかったのだから同罪だぞ、シャルロット。それで、見つかりそうか?』

ラウラ「薬を置いておくようなところ、か。……この辺か」

セシリア『どうですか? ありました?』

ラウラ「……これか? それっぽい物を入手。一旦引くぞ」

鈴『あたし達、何やってんだろう』

シャル「ど、どうだった?」

ラウラ「うむ。粉末タイプのようだ。朝夕に1回、それが一週間分ある」

箒「一週間? そんなに早く治る病気だったのか」

セシリア「危ないところでしたわね……」

鈴「ま、まあチャンスは多いに越したことはないものね。一週間なんてあっという間だし」

箒「その薬って、どういう薬なのだ? 発作は抑えきれないみたいだったが」

ラウラ「……抱きしめたくなる衝動を抑制、制限しやすくするものらしい。これがないと」

セシリア「どうなってしまいますの?」

ラウラ「最悪の場合、そのまま体を求めるようになる、とのことだ」

4人「」

鈴「か、からっ、体?」

ラウラ「文字通りだろう。抱きしめるだけでは物足りなくなってしまうのかもしれない」

シャル「そ、それってかなりまずいんじゃ……?」

セシリア「最悪の場合、ですからね。必ずしもそうなるとは言えないようですけど」

箒「下手をすれば一夏は性犯罪者だな。is学園にもいられなくなる」

鈴「……やっぱり返す? 一夏がいなくなったら元も子もないし」

シャル「僕もそうした方がいいと思うな。一夏がいなくなったりしたら嫌だよ」

ラウラ「むぅ……」

セシリア「危険かもしれませんけど、一回分くらいなら様子を見てみてもよろしいのでは?」

箒「病気とはいえ、あの一夏が簡単に女に手を出すような真似はしないだろう。あの朴念仁が」

鈴「それもそうね。じゃあ、とりあえず明日の朝の一夏次第ってことにしない?」

ラウラ「決まりだな。ではこの薬は私が預かっておく。ひとまず解散しよう」

シャル「大丈夫かなぁ……」

――翌朝、一夏の部屋前

箒「……考えることは同じか」

セシリア「シャルロットさんは遠慮してくださいな、不公平ですわよ?」

シャル「だ、だって心配だよ……」

鈴「それより一夏は? まだ寝てるのかしら」

ラウラ「起こせばいい。一夏、起きてるか」コンコン

5人「……」

ラウラ「返事が無いな。中に入って直接起こそう」ガチャッ

セシリア「いつの間に鍵を……。い、一夏さーん?」

箒「一夏、具合はどうだ」

鈴「いちかー、起きなさーい!」

シャル「お邪魔しまーす……」

一夏「……」

ラウラ「なんだ、起きていたのか。返事くらいしないか」

鈴「なんか様子おかしくない?」

シャル「発作は起きてるの?」

箒「かすかに震えているように見える。腕、というか全身がだな」

セシリア「い、一夏さん? お体の具合はいかがですか――っ!?」

一夏「」ガバッ ギューッ

セシリア「あ、あう、あうあう……」

箒「い、一夏! セシリアを離せ!」

一夏「……はっ。あ、あれ? 俺は何してるんだ?」ギュー

鈴「いいから離れなさいよ!」

セシリア「ふ、不意打ちですわ……でも、これはこれで……♪」ギュー

ラウラ「意識がなかった?」

一夏「うん、なんかぼーっとしててさ。声がしたと思ったらセシリアがいて」

シャル「無意識に抱きしめてたってこと?」

セシリア「そうでしたか、それでしたら仕方ないですわねぇ、一夏さん♪」

鈴「嬉しそうな顔しちゃって……それで、発作は?」

一夏「今は何ともないな。けど、これじゃ昨日よりやばい。今日は休んで薬貰ってくるかな」

箒「く、薬がどうかしたのか?」

一夏「なくしたんだよ。どこにやったかなぁ、部屋に置いておいたはずなんだけど」

ラウラ「用心しないからだ。大事なものはちゃんとしまっておけ」

一夏「ああ、気をつけるよ。……なんだ、みんな変な顔して?」

シャル「そ、それより一夏は今日お休みするの? やっぱり薬がないとつらい?」

一夏「どうせ授業に集中できないしな。それに病気だからっていきなり抱きしめるってのはまずいだろ」

鈴(ねぇ、どうする? これじゃ意味ないじゃない)

箒(素直に返してやるか? となると猶予はあと)

ラウラ(6日間、になるな)

――2日目、朝

ラウラ「食事を持ってきたぞ」

一夏「サンキュー。考えてみりゃ最初からこうして貰えばよかったんだよな」

ラウラ「そうだな。……私以外の女に抱きつこうなど、考えるなよ一夏」

一夏「俺も好きで抱きついてるわけじゃないだぜ?」

ラウラ「どうだかな」

一夏「本当だって。それに、もしかしたらなんとか我慢できるようになったかもしれないんだ」

ラウラ「な、なに? 昨日はできないと言っていたではないか」

一夏「まあな。でも、のほほんさんに抱きついた時に思ったんだけどさ」

一夏「どうも意識が誰かに集中していくのが悪いんじゃねーかなって」

ラウラ「どういうことだ?」

一夏「周りに人がいると嫌でも意識が向かうだろ? それが蓄積されていくうちに」

ラウラ「……発作が起こる、というわけだな」

一夏「多分な。でも薬がないと勝手に抱きしめたいゲージが溜まっていくんだ」

ラウラ「それでセシリアを無意識に抱きしめたのか?」

一夏「……無意識になったのは初めてだから推測だけど、そうだと思う」

ラウラ「ふむ、説明通りこの薬は抑制するとともにリミッターでもあるわけか」

一夏「あれ? なんでお前が俺の薬を持ってるんだ?」

ラウラ「む……ち、ちゃんと部屋を調べたのか? 一夏が意識のない間に見つけたぞ!」

一夏「おかしいな、でも見つかったならいいか。病院に行く手間が省けて助かったよ」

ラウラ「そ、そうだ。もっとしっかりするんだな、お前は無用心過ぎる」

一夏「話を戻すけど、人がいると思うから駄目なんだよな」

ラウラ「しかしお前は学生だ。今日も授業に出席するのだろう?」

一夏「千冬姉が怒るからな……。でも今日は一つだけ試してみるつもりなんだ」

ラウラ「試す?」

一夏「人がいないと思い込む、もしくは誰かが近くにいると意識しないように心頭滅却する!」

ラウラ「……」

一夏「そんな目で見るなよ……俺も必死なんだよ」

ラウラ「授業を休んだほうがマシだな」

一夏「俺だってそうしたい! それで駄目なら明日は別なことを試す」

ラウラ「まだ何かつまらないことを考えていたのか」

一夏「つまらなくねーよ! 明日は今日とは逆のことを試すんだ」

ラウラ「一応聞いてやろう。逆のことを試すとは?」

一夏「誰かがいると思うからその人を抱きしめたくなる、ってのを逆手に取るんだ」

ラウラ「ふむ。それで」

一夏「人じゃない何かを人だと思い込む。それなら誰かに迷惑をかけないだろう?」

ラウラ「……」

一夏「やめろ……そんな目で俺を見るのはやめろ……」

ラウラ「人形にでも抱きついて満足するというのなら、やってみるといい」

一夏「そこが問題なんだよな。人形がベストだろうけどそんなの持ってないし」

ラウラ「最初から頓挫している作戦など口にするな」

一夏「だから明日なんだよ。今日が駄目だったら放課後にでも用意するさ」

ラウラ「むぅ……一夏よ、私にならいくらでも、その、抱きついていいんだぞ?」

一夏「気持ちは嬉しいけど、男にわけもなく抱きつかれるのって嫌じゃないか?」

ラウラ「そんなことはない。一夏なら、私は……」ゴニョゴニョ

一夏「ラウラからも言っておいてくれよ。俺に無理して構わなくていいってさ」

ラウラ「……」

一夏「そういやこうして二人っきりになるのもまずいか、早く食べちまわないとな」

ラウラ「ふんっ、勝手にしろ!」

一夏「わっ、なに怒ってるんだよ? ラウラ? おーい」

ティナとか鷹月さんって一夏にそんなに興味なさそうだからなぁ、どうしたもんか
原作6巻までは読んだから生徒会メンバーは考えてる

そんな感じで今日の分を早めに投下

――2日目、教室・朝

千冬「織斑、具合はどうだ。少しは良くなったか?」

一夏「まだ治ったわけじゃない、ですけど、自分なりに発作を抑える方法を探してます」

千冬「出来るのか? 昨日は観念したかのように私を呼びつけていたと思ったが」

一夏「ははは……まあ、ちょっとずつ仕組みがわかってきたというか」

千冬「無理はするなよ? 私も教師として、生徒のサポートをするのにためらいはない」

一夏(俺はためらうけどなぁ、羞恥プレイかっつーの)

千冬「さて、時間だ。どれほど我慢できるのか、楽しませてもらうとしよう」

一夏「楽しまないでくれよ!」

シャル(我慢できるか試すみたいだけど……) チラッ ←席がとなり

一夏「3.1415926535……」ブツブツ

シャル(円周率を唱えてる!?)

シャル(授業どころじゃないって昨日言ってたもんね。一夏の分もノートを取ってあげよう)

シャル(山田先生も事情を察してなのか注意しないみたいだし、上手くいって――) ゾクッ

シャル(……っ、なに、今の寒気……冷たい視線を感じたような……) チラッ

千冬「……」イライラ

シャル(織斑先生だ! 凄く不機嫌そう!)

シャル(一夏が我慢できてるせい? 織斑先生も一夏に抱きしめられたいのかな)

一夏「2,3,5,7,11,13,17,19,23,29……」ブツブツ

シャル(今度は素数!?)

――2日目、休憩時間1

一夏「斜め77度の並びで泣く泣く嘶くナナハン7台難なく並べて長眺め」ブツブツ

シャル「……一夏、1限終わったよ?」

一夏「ん、あれ? ほんとだ。ということは……」

シャル「うん、我慢できたみたいだね。授業は全然聞いてなかったみたいだけど」

一夏「いいんだよそんなこと、俺が醜態を晒すよりずっとマシさ」

セシリア「一夏さん、なんともなかったですわね。もう治ってしまったとか?」

一夏「治ってはないな。ただ悟りを開こうと頑張ってたんだ」

シャル(途中からお経を唱えてたもんなぁ……)

ラウラ「……一夏、どんな手段を取ったのかは知らないが、次からはやめておけ」

一夏「なんでだよ?」

ラウラ「それはだな――」

千冬「織斑、ちょっと来い。今すぐだ」

一夏「」

千冬「授業中、何かをひたすら呟いていたように見えたが」

一夏「いや、あの、それは……」

千冬「授業を聞く気がないということか? いいご身分だな、ん?」

一夏「だってこうすればちふ、織斑先生にも迷惑をかけずに済みます」

千冬「それとこれとは話が別だ。私はお前の授業態度を指摘しているに過ぎん」

山田「あの、織斑先生? 織斑くんにも事情があることですし……」

千冬「私が間違っているとでも?」ギロッ

山田「い、いえ! 何でもありません!」

一夏(山田先生……)

千冬「わかったな、織斑。返事は?」

一夏「は、はい……」

日付的には今日の分を投下
同時進行でシャルのssも書き溜めてるところ。こっちに投下するかは未定
もともとvipで書いてたけどこっちのほうが気楽でいいわ……

箒「そう気を落とすな一夏」

一夏「……」

鈴「なーに黙りこくっちゃってるのよ、返事くらいしたら?」

一夏「……」

セシリア「まさか、まだお薬を服用されていないのですか?」

一夏「……飲んだ」

ラウラ「ならいつまでそうしているつもりだ」

一夏「お前らなぁ……」コンコン

シャル「一夏、お昼持ってきたよ――あれ? なんでみんないるの?」

一夏「ああ、ありがとう。食器は自分で戻すからもう行っていいぞ」

シャル「ご飯を持ってきあげた僕だけ追い出すんだ……」

一夏「お前ら全員だよ! 察してくれよ!」

一夏「俺の部屋は最後の砦なんだよ……一人にさせてくれ」

箒(そうは言ってもな……)

ラウラ(昨日は昼に一人抱きしめていたはずだ)

鈴(シャルロットにばかり良い思いさせられないわよね!)

シャル(みたいなことを考えてるんだろうなぁ、みんな)

セシリア(わ、わたくしも抱きしめられたことがあるといえ、除け者にしないでくださいましね?)

一夏「第一、お前らがいなければ犠牲者も出ないんだってば」

ラウラ「何度も言わせるな。私は一夏に抱きしめられることが犠牲だなどと思っていない」

鈴(羨ましい性格してるわね、ほんと)

一夏「だったらどんなつもりだよ?」

ラウラ「そ、それは……むぅ」

箒(しかし相手が悪すぎた。残念だったなラウラ)

一夏「もういい、俺はシャワールームで食う」

シャル「あ、待ってよ一夏!」

一夏「止めるな。こうするしか他にないんだ」

鈴「だから待ちなさいって! ……あーあ、引きこもっちゃった」

セシリア「そんなに遠慮なさらなくてもよろしいですのに……」

ラウラ「ここまで拒絶されるとなると、かえって怪しいな」

箒「怪しい?」

セシリア「ま、まさか一夏さんには既に心に決めた人が!?」

シャル「その人以外を抱きしめたくない、ってこと?」

鈴「だから我慢しようとしてたわけ? ふーん、結構一途なのねあいつ」

箒「もしかしたら、その人と二人きりでもないと我慢し続けるつもりなのかもな」

4人(シャイな一夏(さん)も、いいかも……)

ラウラ「待て、それはおかしい。そんなはずはない」

鈴「なによラウラ、一夏がシャイだった可能性が出てきたのよ?」

シャル「唐変木だと思ってたけど、今までその振りをしてただけだったのなら……」

箒「一夏もかわいいところがあったんだな……だが、悪くない」

ラウラ「いや、違う。そんなはずはないと言っている。仮にそうだったとすると――」

セシリア「すると?」

ラウラ「どうして今朝、私を抱きしめてくれなかったのだ?」

4人「……」

箒(それは、なあ?)

鈴(そういうことよね?)

シャル(ラウラには悪いけど……)

セシリア(ライバルが減った、ということですわね)

ラウラ「一夏は私が本命ではない、とでも言うのか?」

セシリア「残念ながら、そうとしか考えられませんわね」

ラウラ「なっ……」

鈴「そうそう。ご愁傷様ー」

箒「貴様もまた強敵(とも)だった……」

ラウラ「やめろ! 違うよな、違うと言ってくれ……シャルロット!」

シャル「あ、あはは……」←視線が明後日

ラウラ「お前まで……」

鈴「人間諦めが肝心よ、ラウラ?」

ラウラ「……ぐすっ」

シャル「わ、わ、ラウラ! 仮の話だから、ねっ? そう決まったわけじゃないから泣かないで!」

ラウラ「な、泣いてなんかないぞ! 一夏が私を差し置いて他の女になびくなど……」

セシリア(少々やりすぎてしまいましたわね)

箒(そうだな、一夏の話となるとさすがのラウラも脆いようだ)

鈴(ま、実際のところどうなのかは一夏にしかわかんないけどね)

シャル(鈴! 余計なこと言わないで!)

ラウラ「一夏は誰になら遠慮なく抱きしめるというのだ……」











一夏(あいつらまだ俺の部屋で騒いでるな……何の話で盛り上がってるんだか)

本日2度目の更新
なるべくキャラを壊したくないけど、これくらいなら大丈夫だろうか

――2日目、放課後

一夏「」

シャル「気絶してる!? 一夏、起きて!」

一夏「……あ、もう授業終わったのか」

シャル(最終防衛ラインまできちゃってるのかな? 気絶はさすがに……)

一夏「千冬姉がだんだん激しく抱き返してくるんだ。怖い。すごく怖い」

セシリア「一夏さん、怯えておりますの?」

一夏「まあな……」

箒「視線も熱っぽくなっていた気がする。気のせいであってほしいものだ」

一夏「マジかよ? 俺から何か感染ったりしてないよなぁ」

ラウラ「……」

一夏「ん、どうしたラウラ? 元気がないみたいだな」

ラウラ「何でもない……気にするな」

一夏「先帰るわ。夕飯は……いいや。また明日な」

セシリア「もう行ってしまいますのね」

箒「仕方ない、一夏なりに最善を尽くしているようだしな」

シャル「僕達はどうしようか?」

ラウラ「……」

シャル「ラウラ、そろそろ元気出して」

セシリア「そうですわよ。冗談をいちいち気にしていたら身が持ちませんわ」

ラウラ「……私は部屋に戻る」

シャル「じゃあ僕も。またね、箒、セシリア」

箒(そちらも、ラウラをよろしくな)

シャル(う、うん。頑張ってみるよ)

――2日目、放課後 廊下・1年2組前

鈴「一夏? そんなとこで何してんのよ」

一夏「鈴を待ってたんだ。ちょっといいか?」

鈴「へ? な、なによ改まって……珍しいじゃない」

一夏「これから買い物に行くつもりなんだけど、一緒に来てくれねーかな」

鈴「あたしが、一夏と? そ、それって二人っきりってこと?」

一夏「だめか? それなら他のみんなにも声を掛けてみるけど」

鈴「わー! 待った待った、いいわよ! 行ってあげるから他の子は呼ばなくてよし!」

一夏「悪いな。鈴に頼むのが一番かなって思ってさ」

鈴「ふ、ふーん? よくわからないけど任せておきなさい!」

鈴(一夏から誘ってくるなんて、明日は槍でも降りそうね♪)

鈴とのデート?前に一旦区切り
ここのローカルルール詳しくないからコテについて何とも言えぬ

――2日目、放課後 駅前

鈴「それで、一夏の欲しい物って何なのよ?」

一夏「人形だけど」

鈴「人形? い、意外ね……」

一夏「趣味とかそういうのじゃねーぞ? 次の作戦にどうしても必要なんだ」

鈴「人形が必要って、よからぬことしか思い浮かばないわね」

一夏「まあ、高校生にもなって人形を抱きしめる男がいたら引くだろうな」

鈴「うわー……」

一夏「しょうがないだろ! 今日の作戦は使えなくなっちまったんだから」

鈴「つまり、誰かの代わりに人形で満たそうってこと?」

一夏「そういうことだ。この辺で人形とか売ってる店知らないか?」

鈴「ああ、それであたしを連れてきたのね……なーんだ」

一夏「?」

鈴「こことかどう? 大きいのから小さいのまで、キャラクターものも多く取り扱ってるわよ」

一夏「これだけあればよさそうなの見つかるかな。入ってみるか」

鈴(……ふっふーん、いつまで耐えられるかしらね)



一夏「……」

鈴「どう、少しはいいの見つかった? あ、これとか結構かわいいわね」

一夏「なあ、鈴。他の店に行ってみないか? ここはちょっと……」

鈴「何言ってるのよ、まだ半分も回ってないじゃない。これはアンタの買い物なんだから」

鈴(さすがの一夏も堪えてきたみたいね。お客も店員もアンタ以外はみんな女性みたいだし)

一夏「そ、それにこういう女の子が欲しがりそうなやつじゃなくって、もっとリアルっつーか……」

鈴「どこかに置いてあるかもしれないでしょ。ほら、もっと回ってみるわよ!」

鈴(こんなところに男だなんて、カップルで来たぐらいなものよね)

鈴(い、今のあたしたちってカップルに思われてるのかな? 周りの視線が気になってきた……)

一夏「や、やばい! そろそろ限界みたいだ!」

鈴「発作? って、こんなところで!? ちょ、どうすんのよ!」

一夏「くそっ、人形にだけ集中してればなんとかなると思ったんだけどな……」

鈴(ただでさえ男ってだけで目立ってたし、それなりに一夏ってかっこいいから無理もないわよね)

鈴「じゃなくて! 一夏、他の人はだめだからね、警察沙汰になるから!」

一夏「それじゃあどうしろっていうんだよ!」

鈴「あ、ああああたしでいいじゃない! 捕まりたくないでしょ!」

一夏「くっ、それしかないのか……ごめん、鈴!」ギュッ

鈴「ふわっ、わわわ――」

鈴(ぎゃあああ! みんな見てる! お客も店員もみんなこっち見てる!)

鈴(やめて、見ないで! 歓声を上げないでええええ!!)

一夏「……」

鈴「……」

一夏「……しばらくあの店には行けそうもないな」

鈴「……そうね。あー、恥ずかしかったぁ……」

一夏「……すまん。本当に申し訳ない。こんなことまで付き合わせちまって」

鈴「それは……仕方ないわよ。そういう病気なんだし。あたしも、別に気にしてないし」

一夏「……帰るか。このままじゃまた鈴に迷惑かけちまう」

鈴「迷惑って、だからあたしは気にしてないって言ってんでしょーが!」

一夏「いいよ、無理しなくって」

鈴「無理なんかしてない! ああもう、次行くわよ!」ガシッ

一夏「お、おい、鈴! やめろって!」

鈴「……」ギュー ←腕を抱いて引っ張ってる

一夏「鈴、待てってば。というかくっつくなよ、危ないぞ」

鈴「……ねぇ、ちょっと思ったんだけどさ」

一夏「何をだ?」

鈴「最初からこうしてても、一夏は誰かを抱きしめたくなるの?」

一夏「んー……どうなんだろう。今のとこなんともないけど」

鈴「そ。じゃあこれもついでに試してみるわよ。いいわね?」

一夏「ああ、お前さえよければ好きにしてくれ」

鈴「べ、別に好きだからとかそんなんじゃないわよ!」

一夏「ん?」

鈴「あ、その、な……なんでもない! そろそろ次のお店に着くから覚悟してなさい!」

一夏「さっきの店と違って落ち着いた雰囲気だな」

鈴「ここならこうしててもそんなに注目されないでしょ」

鈴(と思ったけど、やっぱり少し目立つわね。視線がちらほら……)

一夏「ふーん、ここもいろいろあるんだな。アンティークっていうのか?」

鈴「そ、そうね。オシャレなインテリアとかいっぱいあるし、小物もあるわよ」

一夏「うわっ、でっかいクマがいるぞ。これぐらいの人形だと飾るにしても邪魔になりそうだな」

鈴「でもこういうの好きな女の子、多いわよ? あたしもかわいいとは思うし。覚えときなさい」

一夏「そうなのか。鈴は別に興味無さそうだけど」

鈴「まーねー。ゴチャゴチャしてるの好きじゃないし、寮では生活に必要なものさえあればいいわ」

一夏「……」

鈴「どう、いいのあった?」

一夏「人形はなかったけど、そうだな。ちょっと待っててくれ」

鈴「なによ、隠さなくたっていいじゃない。何か買うんでしょ?」

一夏「まあな。いいじゃねーか、俺が何買ったって」

鈴「それはそうだけど……わかったわよ。離してあげるから発作起こすんじゃないわよ?」

一夏「おう、この分なら大丈夫そうだ。行ってくる」

鈴(誰かのプレゼントでも買うのかしら。そういうのは一人の時にしなさいよ、ったく……)




一夏「痛いって、そんなに力入れるなよ」

鈴「うっさい! さっさと次行くわよ!」

一夏「それより腹減ってないか? 外食するつもりで来てたんだけど。もちろんおごるよ」

鈴「……そうね、もうそんな時間か。そろそろ帰らないといけないし、その辺のファミレスでいいわね」

一夏「ああ。それと、食べたら最初の店で人形買って帰ることにしたから」

鈴「どうしてよ! 恥ずかしくってしばらく入れないって言ったじゃない!」

一夏「でも、欲しい人形が決まったんだ。理由は注文待ってる間にでも話すよ」

鈴「はぁ……それで、何が欲しいっていうのよ」

一夏「ああ。鈴のおかげでわかったんだ」

鈴「あたし?」

一夏「最初から誰かを抱きしめてたらどうなるか、だよ」

鈴「あー、それね。あれから発作は起きてなかったけど、そういうことなの?」

一夏「どうもそうらしい。鈴にしてもらってたような感じでも十分みたいなんだ」

鈴「よくわかんない病気ね。あ、それじゃあ欲しい人形って」

一夏「あったよな、たしか。腕に巻き付けられる人形」

鈴「そんなので済むなら誰もそんな病気になったりしないと思うけどね」

一夏「……悪かったな、そんな病気にかかったりして」

鈴(もしかしたら一夏みないなヤツしか発症しなかったりして、んなわけないか)

――2日目、夜 is学園前

鈴「誰もいないわよね……」キョロキョロ

一夏「堂々と中に入ったらいいじゃねーか」

鈴「後々めんどくさいことになるの! さあ、今がチャンスよ。アンタは遅れて入ってきてよね」

一夏「ちょっと待った。えっと――これだ。鈴に渡したいものがあってさ」

鈴「あたしに? な、なにを?」

一夏「今日付き合ってもらった礼だよ。これくらいなら鈴でも邪魔にならないかと思って」

鈴「……中、見ていい?」

一夏「ああ。大したものじゃないから包装も特にされてないしな」

鈴「……これって」

一夏「キーストラップだな。鈴もかわいいって言ってたクマの小さいのもついてるんだ」

一夏「ほら、帰ろうぜ。先に中に入るんだろ?」

鈴「……」

一夏「鈴?」

鈴「……」

一夏「もしもーし、凰鈴音さーん」

鈴「……」

一夏「聞こえてない……先行くからな」

鈴「……」

一夏(どうしちまったんだ鈴のやつ。あれじゃ釣り合い取れてないって怒ってたのかな)

鈴(一夏からのプレゼント……一夏から……一夏からもらっちゃった……♪)

キリの良い所まで投下
2~3日分の量はある?ので毎日更新途切れる可能性が微レ存

書き溜めがほぼ尽きた&楯無のキャラ思い出そうと5巻チラ見してるとこ
誰かを押すつもりはないけどどうするかも決まってない

まあでも、原作の鈴が不憫だったからってのは少しある。それぐらいかな

――2日目、夜 自室

一夏「ふぅ……」

一夏「鈴の言う通りだよなー。これで済めば苦労しないっつーか」

一夏「ま、試してみる価値はあるだろ。それにまた一つ病気の特性がわかったし」

一夏「とりあえずシャワー浴びて、明日だめだった時の対策でも考えるとするか」



――同時刻、某部屋

鈴「ティナ~♪」

ティナ「んー」パクッ

鈴「これ、かわいいと思わない? 貰ったのよ♪」

ティナ「いいんじゃない?」パリパリ

鈴「でしょー?」~♪

ティナ「よかったわねー」ガサガサ

鈴「ティナ~♪」

ティナ「んー」パクッ

――某日、某時刻

????「とゆーわけで、おりむーに抱きつかれちゃったんだよ~」

??「ほほう。一夏くんがそんなに面白いことになってたとはね」

?「会長、何か変なことを考えていませんか?」

??「あはっ、バレちゃった? だって面白そうじゃない。もっと詳しい情報が必要ね」

?「程々にお願いします。彼もきっと困っているでしょうから」

????「え~、そんなことないよー。私もう一回おりむーにぎゅ~ってされたいなぁ」

??「私も一夏くんに抱かれたいなぁ♪」

?「……明日から大変ね、一夏くん」

――3日目、朝 自室

一夏「……」zzz...

??「一夏くん、起きて」

一夏「んん……?」

??「早く起きないと……風穴空いちゃうぞ♪」

一夏「ん……っ、うわああああああ!?」ドスッ

??「おはよう一夏くん。今日も元気そうだね?」

一夏「槍が……槍が降ってきた……。何するんですか楯無さん!」

楯無「こうすれば一夏くんが私に振り向いてくれるって聞いたからさぁ、てへっ」

一夏「まさか……ご存知で?」

楯無「うん。バッチリ」

一夏「」

楯無さん難しすぎワロタ。箒とセシリアも原作再現できてるか微妙だけど
5日目までには一通り均等に出番あげたいところ

一夏「参ったなぁ、この人にだけは知られたくなかった」

一夏(のほほんさんから聞いたんですか? そうなんですよ、最近いろいろ大変でして)

楯無「一夏くん逆、逆。お姉さん傷ついちゃうぞ?」

一夏「ああ、すみません……。それで、こんな朝っぱらから何の用ですか」

楯無「ハグハグ」

一夏「え?」

楯無「ギューって」

一夏「楯無さん?」

楯無「おっかしいなぁ。寝起きドッキリ大作戦で一夏くんの頭の中を占領したはずなのに」

一夏「違う意味でドキドキしましたね。いやいやそうじゃなくて」

楯無「一夏くんと合法的にハグハグできるって聞いたから、早速来たんだよ」

一夏「合法かどうかはわかりませんけど、俺は別に……」

楯無「お姉さんと熱い抱擁を交わしてみたいと思わない?」

一夏「思いません」

楯無「えー? ショックだなぁ、私ってそんなに魅力ないんだ」

一夏「あ、そういう意味では……」

楯無「じゃあ私とハグハグしたい?」

一夏「……まあ、してみたいなぁとは」

楯無「やん、一夏くんのえっちー」

一夏「どうしろっていうんですか!」

楯無「それより、平気なの? 突然美女に襲い掛かるその姿はまるで野獣のようって聞いたわよ」

一夏「誰ですかそんなデマ流してるのは! 一応断ってからするようにしてますけど」

楯無「ふむふむ。理性を失うわけじゃないのね」

一夏(薬が切れたらヤバイってことは黙っておこう)

楯無「それじゃあこの薬は没収しましょう」

一夏「やめてください! ほんと、冗談になってないんで!」

楯無「だって本気だもん」

一夏「楯無さん、一生のお願いです。返してください」

楯無「そんなにこの薬がないと大変なのね? ふーん、面白い病気だね。はい」

一夏(だめだ、この人のペースに流されるのはまずい……!)

一夏「着替えるんでそろそろ出てってもらっていいですか?」

楯無「私のことは気にしなくていいわよ?」

一夏「気になるんです!」

楯無「へー、一夏くんって私のこと気になるんだ」ニヤニヤ

一夏「ぐぬぬ――ん?」コンコン

箒『一夏、朝食だ。今回は私が持ってきてやったぞ』

一夏(なんつータイミングだよ! この人がいるといつもこうだ!)

楯無「箒ちゃん? 一夏くんにご飯って?」

一夏「あんまり人前に出ないようにしてるだけですよ、今は」

箒『……む、鍵が掛かってないな。入るぞ?』

一夏「入るなよ!」

楯無「やっほー箒ちゃん♪」

箒「」

一夏「箒、朝食持ってきてくれてありがとな」

一夏(悪いんだけどこの人どうにかしてくれないか?)

箒(諦めろ一夏。私ではどうにもならん)

楯無「一夏くんさえよければ私が作ってきてあげたのになぁ」

箒「なっ!?」

一夏「それはありがたいですけど、楯無さんもお忙しいでしょうし」

楯無「んふふー、一夏くんのためならおねーさん張り切っちゃうぞ♪」

一夏「聞いてないし……」

箒(これはまずいことになったな……)

一夏「とにかく出てってもらえませんかね。その、病気のこともあるので」

楯無「んー、そうだね。私もまだご飯食べてないし、いいこと聞けたから出直すことにするよ」

一夏「また来るつもりですか……箒も、また教室でな」

箒「あ、ああ……」

一夏「?」



一夏(ようやく静かになった……まさか楯無さんに知られちまうなんてなぁ)

一夏(着替えて飯食って、食器片付けたら教室いくか)

一夏(あとこれも試さないとな。没収されなきゃいいけど)

――3日目、教室・朝

シャル「おはよう一夏。今日は荷物が多いね」

一夏「まあな。これで何とかしようと思っててさ」

セシリア「何をお持ちになられたのです?」

ラウラ「本当に用意したのか。人形だろう?」

一夏「そうそう。こうして腕に巻き付けてっと」

シャル「わあ、これコアラ? 青いし変な服着てるけどかわいいなぁ」

箒「しかしこれでどうしようというのだ?」

一夏「昨日わかったんだよ。最初から誰かに抱きついてもらってると誰かを抱きしめたくならないって」

ラウラ「ほう。そんなこと、どうしてわかったんだ?」

一夏「鈴に頼んで買い物に付き合ってもらったんだけど、その時に試してみることになってな」

箒「……」

セシリア「……」

シャル「……」

ラウラ「鈴め、姿が見えないと思っていたがそういうことだったのか」

一夏「な、なんだよ。俺変なこと言ったか?」

箒「一夏、鈴と二人で買い物に行ったのか?」

一夏「まあな。この辺を一番詳しく知ってそうだったから」

セシリア「それはともかく、どうして二人きりなのです!」

一夏「り、鈴が二人でいいって言うからつい……」

シャル「さっき、試したって言ったよね。ずっと鈴に抱きついてもらってたの?」

一夏「ああ、そうだけど。一度発作が起きちまって、帰ろうとした時に鈴が提案してきてな」

ラウラ「鈴とはあとで話を着けなければならんな。もちろんお前ともだが」

一夏(何でこいつら怒ってるんだよ!)

イチャイチャよりも修羅場のほうが多いなisって
今月中だけでも毎日更新したいところ

――3日目、1限前

一夏「――というわけで、こいつ腕に付けたまま授業受けてもいいですかね?」

山田「私は構いませんけど、病気の方はそれで何とかなるんですか?」

一夏「無いよりははるかにマシになってると思います」

山田「なら問題はありませんね。……ね? 織斑先生」

千冬「……」

一夏(頼むよ千冬姉、これなら授業もちゃんと受けられるだろ!?)

千冬「まあいい。織斑、授業中の着用を許可する」

一夏「ほ、ほんとか千冬姉!」

千冬「織斑先生だ馬鹿者。しかしだ、実習の授業ではどうするつもりだ?」

一夏「……あ」

千冬「まさかそれを装着した上でisを行使するなど出来まい」

一夏(くっ……そうだよなぁ、そっちは考えてなかった……)

――3日目、3限 実習・is模擬戦闘

一夏「先生。戦闘どころじゃないんですが」

千冬「ボーデヴィッヒ、相手をしてやれ」

ラウラ「はい、教官!」

一夏(俺に死ねっていうのか……いや、ラウラなら大丈夫か?)



一夏「全力でいくぞ、ラウラ!」

ラウラ「やる気になるのは結構だ。私を殺すつもりで来い」

一夏(ラウラのaicなら近付けないし、さっさとエネルギー使い果して負けとこう)

一夏「出し惜しみなく零落白夜にエネルギーを使うぜ! うおおおおおおおおおお――」


 すかっ


ラウラ「相変わらず単調な行動だな。私に停止結界があるのを忘れたのか?」

一夏「何で使わないんだよ、危ないだろ!」

ラウラ「な、何を言っている! これは訓練だぞ!」

ラウラ「ふん、おおよそ自滅でも図るつもりだったのだろうがそうはいかん」

一夏「頼むよラウラ! この状態で発作が始まったら危ないだろう?」

ラウラ「う、うるさい! 訓練もろくにこなせないようでは先が思いやられるぞ」

一夏「だから今はそれどころじゃないんだって!」

ラウラ「ちょうど近接戦闘の調整をしようと思っていたところだ。来ないのならばこちらからだ」

一夏「聞けよ!」

ラウラ「いくぞ、一夏!」

一夏「ちくしょおおおおおおおおおおお!!」

――3日目、医務室

一夏「うーん……」

ラウラ「大丈夫か?」

一夏「あ、あれ? ここは?」

ラウラ「医務室だ。まったく、様子がおかしくなったと思えば武器を捨てて抱きついてくるとは……」

一夏「あー、そのまま一緒に墜落したんだったな。ラウラは怪我してないか?」

ラウラ「一夏よりはシールドエネルギーも残っていたからな。さほど問題ない」

一夏「そっか。悪いな、途中から我慢できなくなっちまったみたいで」

ラウラ「前もって予測はしていた。危うく無防備の一夏を攻撃するところだったが」

一夏「そのまま攻撃して倒してくれてよかったんだぞ?」

ラウラ「む、私を見くびるなよ? たかが訓練でそんな真似をしてどうする」

一夏「俺としてはさっさと平穏に戦闘を終わらせたかったけどな……」

一夏「いま何時だ?」

ラウラ「3限が終わる頃だな。お前はまだ安静にしていろとのことだ」

一夏「4限も実習だったしちょうどいいや。ラウラはどうする?」

ラウラ「私は……そうだな、お前よりマシとはいえ本調子ではない」

一夏「……ごめんな。巻き込んじまって」

ラウラ「だから私も次の授業は欠席しようと思う」

一夏「え」

ラウラ「し、しばらく私と二人きりになるということだ。どうした、喜べ」

一夏「喜べねーよ! せ、せめて俺の相棒を持ってきてくれ!」

ラウラ「人形のことか? 怪我人をこき使うとは感心しないぞ一夏」

一夏「元気に見えるのは気のせいでしょうかラウラさん?」

ラウラ「いいから安静にしていろ。……その、私が代わりになってやる」

一夏「代わりって、俺の相棒の?」

ラウラ「ああ。お互い安静にしていなければならんのだからな」

一夏「」

一夏「く、来るなって! ここは俺のベッド……いてて」

ラウラ「おとなしくしていろ。それに、今のまま発作を起こしたら身体が持たんだろう」

一夏「だから相棒さえ取ってきてくれたら俺は……」

ラウラ「……」

一夏(お、やっとわかってくれたか? 無理して俺に付き合うことないんだよ)

ラウラ「なあ、一夏。もし……私が鈴だったら言うことを聞いたのか?」

一夏「ん? 何で鈴が出てくるんだ?」

ラウラ「鈴とは密着していても平気なくせに、私のことはやけに拒むではないか」

一夏「そんなつもりはないぞ。鈴にはたしかに昨日は世話になったけどさ」

ラウラ「では私にもお前の世話をさせろ! ……不公平ではないか」

一夏(何に対して不公平なんだ? しかし参ったな、ラウラなりに俺を気遣ってくれてるみたいだし……)

7巻読み終わった。代わりに書き溜めが尽きた
鷹月さんって6巻に1~2ページ分しか出てないよな? キャラを掴めてないんだが
簪ならなんとかなりそう。出てくるかどうかまだわからんけど

一夏「わかったよ、ラウラがそこまで言ってくれてるのに断るのは男じゃないよな」

ラウラ「わ、わかればいいのだ、わかれば……」

一夏「でも俺こんな有様だし、出来れば横になっていたいんだけど」

ラウラ「問題ない。私もお前のベッドで横になればいい」

一夏「なん……だと……?」

ラウラ「寝室ではないから服は脱がないぞ」

一夏「当たり前だ! というか、え、今からお前と添い寝するってこと?」

ラウラ「不満か? 安静にしていたいのならばそうするしかないだろう」

一夏「」

ラウラ「密着していれば発作も起きない。そうだったな」

一夏「いや、待て、そうは言っても、そんなところ誰かに見られでもしたr」

ラウラ「いいから寝ろ」ドンッ

一夏「ぐふっ!」ドサッ

一夏「少しは優しくしてくれよ」

ラウラ「おとなしくしないのが悪い」

一夏「あのなぁ……」

一夏(寝てる間に潜り込んでくるから気付かなかったけど、これはなかなか……)

一夏(身体が小さいから抱き枕にはちょうどいいかもしれない)

一夏(って、何を考えてるんだ俺は! 変態か!)

ラウラ「……」

一夏「……ラウラ?」

ラウラ「……zzz」

一夏(もう寝てる……いや、そっちのほうが俺は助かるか)

一夏(あれ、待てよ? 今誰かが医務室に来たらどうするんだ?)

一夏(休み時間だから誰かが様子を見に来たり……いや、まさかな) コンコン

一夏(誰かきたあああああああ!!)



千冬「調子はどうだ織斑。ボーデヴィッヒがまだ戻ってこないのだが――」

一夏(千冬姉か! 最悪だ……)

千冬「――そういうことだったか。ほう」

一夏(隠しようがないし、とりあえず寝たふりしとこう……)

千冬「ふっ、ふふふふ……」

一夏() ゾクッ

千冬「いいだろう。今のうちに精々良い夢でも見ておくことだ」



一夏(……行ったかな。それにしても様子がおかしかったな、千冬姉)

ラウラ「zzz...」

一夏(俺も少し休むとするか……)

出先から更新。とりあえずは間に合った
7月からは毎日投下できないかもしれんけどゆっくりやっていきます

このペースでイチャラブ?か、だんだんカオスにするか、そろそろ方針決めないとなぁ

――3日目、昼休み 自室

鈴「一夏ぁ、ラーメン持ってきたわよラーメン」

一夏「今回は鈴か。ありがとな」

鈴「それよりも体の方はどうなのよ? どこか痛い?」

一夏「ちょっとな。午後の授業には出られそうだから大したことないけど」

鈴「そ、ならよかった。伸びる前に食べましょ」

一夏「そうだな。いただきます」

鈴「いただきまーす。……それ、邪魔じゃないの?」

一夏「相棒がいないと一緒にいるわけにはいかないからなぁ。出てってくれるなら外すよ」

鈴「ちょ、食事を持ってきてあげたのにそれはないでしょ!」

一夏「冗談だよ、いてて」

鈴「自業自得ね」

一夏「うーん……これじゃ食堂で食べても同じだったかもな」

鈴「安静にしてなさいよ。そ、それとも食べさせてあげよっか?」

一夏「いいよ、自分で食べられる。それに麺類は食べさせにくいだろ?」

鈴「それにしても、思ったより効果あったわね。人形」

一夏「まあな。気が紛れるっていうか、腕に抱きつかれてる感さえあれば発作は起こらないらしい」

鈴「でも前は意識の問題って言ってたわよね? 物理的に解決してる気もするけど」

一夏「そうかもな、ともかくいろいろ試してきてようやく対処法がわかってきたぜ」

鈴「なんかつまんないわねぇ」

一夏「どういう意味だ……」

鈴「べっつに~」

一夏(このままセクハラで訴えられずに乗り切ってみせるぞ!)

ちょいとvipで書いてたisのssの続きに手を出してるところ
ただでさえ作業量減った&最近暑くてやる気スイッチoff状態
そんなわけで今後もペース遅くなるます

もしこれを読んでるって人いたら先の展開でも妄想しててください
べ、別にまだこの後を考えてなくて参考にしようと思ったわけじゃry

予告したものだがすまん、詳しいルールはわからんがとりまsage進行でいくんでいいんだよね?
前も言ったけど完結がしたいから今までみたいなムフフな展開削るつもりなんだけど大丈夫かな?

完結させたいから書くってなんかマッドだな。
まあ放っておいたら誰もやらないだろうしいいんじゃね。

>>182せっかく面白いssなのに未完ってのは寂しいからな、まぁ形だけでもってことで名乗らせて貰った

つわけで早速投下、蛇足だけどはっじめるよーwww

――3日目、一夏自室・夕方


一夏「あれ……なんだか苦しくなってきたな、相棒はちゃんとつけているのに」

箒「夕食を持ってきたぞ、一夏」ガチャ

一夏「おぉ、箒か。ありがと…」

箒「どうした一夏?」

一夏「いやなんか相棒の効き目がよくなくてな…」

箒「大丈夫か?(これはチャンスかもしれないゴクリ…)」

一夏「いや、ちょっとまずいかもしれない……悪いが箒、千冬姉を呼んできてくれないか…」プルプル

箒(今ならいける!)

>>182せっかく面白いssなのに未完ってのは寂しいからな、まぁ形だけでもってことで名乗らせて貰った

つわけで早速投下、蛇足だけどはっじめるよーwww

――3日目、一夏自室・夕方


一夏「あれ……なんだか苦しくなってきたな、相棒はちゃんとつけているのに」

箒「夕食を持ってきたぞ、一夏」ガチャ

一夏「おぉ、箒か。ありがと…」

箒「どうした一夏?」

一夏「いやなんか相棒の効き目がよくなくてな…」

箒「大丈夫か?(これはチャンスかもしれないゴクリ…)」

一夏「いや、ちょっとまずいかもしれない……悪いが箒、千冬姉を呼んできてくれないか…」プルプル

箒(今ならいける!)

でたじコケるとか俺ワロエナイ……(´;ω;`)

ありがとう。俺は負けねぇ…連投にも、誤字にも……(´;ω;`)

箒「千冬さんなら今会議中で無理だ、苦しいなら私が…」

一夏「そういうわけにもいかないだろっ…」プルプルプルプル

箒「無理するな!遠慮なくだきつk…」

一夏「箒!!」ガバッ←ベットに押し倒す

箒「うわっ!?」ドサッ

そしてのsage忘れ、半年のrom経験では足りなかったようだ……
ちょっと滝に打たれて集中力鍛えてくる。てかリクエストとかあるかな?可能な範囲で混ぜてきたいけど完結させたいからあまりおおがかりなのは出来ないので勘弁、てかぶっちゃけ>>1でもないのにgdgdと続けてもよろしくないだろうしさ

書き溜めはしたの?

箒「一夏!大丈夫か!?」ギューッ

一夏「……」ギューッ

箒「お…おい、どうした?」

一夏「……」←一旦起き上がる

箒「おい!馬鹿、やめろ!服を脱がすな!って人の話を聞けっ…」ポロリ

一夏「……」ハァッハアッ


>>190
完結までの流れくらいはあるけど、あとはまぁ反応みながら少し変えてくつもり

ssを投下し始めたなら、雑談とssは分けてレスしないと読みづらいぞ~。
ついでに言うと、雑談は最低でも1シーン終えてからまとめてコメント返さないと、
読み手側としては中途半端で集中して読めないから、話が頭に入りにくいよ。
そこらへん気をつけた方がいいかも。

頑張ってくれ
俺には何も出来んが
応援する

>>192
教えてくれてthx、気をつける

>>193、194、195
感謝する

シャル「一夏具合どうー…ってええぇ?!」

シャル「どういうことこれ!?えっ、ちょっ……」

箒「みていないで助けてくれっ!」

シャル「と、とりあえず一夏!駄目だよ!(やるならボクと…)」←引き剥がす

箒「助かった……一夏は……ん?意識を失ったのか…」

シャル「みたいだね…というかこの状況を説明して欲しいんだけど」

セシリア「コンコン…お邪魔しますわ…ってなんで箒さんの制服が乱れていますの?!」

シャル「一夏に襲われたんだよ」

セシリア「なななななな」

シャル「途中で意識を失っちゃったけどね」

セシリア「ホッ…それにしても、どうしてそのようなことを?」

箒「私にもよくわからないのだが、どうやらコアラの人形の効果が薄くなったといっていた」

シャル「病状が悪化しているのかな」

セシリア「だとしたらチャン…相当まずいのでは?」

シャル・箒(今こいつチャンスって言いかけたな…)

箒「とりあえず、千冬さんに会議が終わり次第話してみるしかないだろう」

箒(しかしよく考えたらこれはチャンスだったな。これで既成事実が……って私は何を考えているのだ!!)

セシリア・シャル(危なかった……)

一夏自室・夜

千冬「はいるぞ、一夏…って何をそんなに落ち込んでいる?」

一夏「俺はやってはならないことをやってしまったんだ……」ズーン

千冬「話を聞いたが未遂だったのだろう?意識はあったのか?」

一夏「あったさ……でも思考は全く出来なかったんだ。まるで自分ではないみたいだった」

千冬「病気のせいだ、箒もわかってくれているだろうさ(というか若干喜んでいたからな)」

一夏「それでも、俺は大切な『友達』である箒を襲ってしまうなんて最低だ……俺はどうしたらいいんだ……」
ズーーーーン

千冬「私がいるだろう?」←熱い視線

一夏「千冬姉……」

千冬「苦しくなったら私抱きつk…」

束「やっほー!呼ばれて飛び出て天才がやってきたよーいっくん元気ー?」

一夏「うわぁ束さん!?」

廊下「侵入者だー!」「何者だー!」

千冬「束……」チッ

束「いっくんが困っていると聞いてねー!駆けつけた訳だよ!!」

束「とゆーわけでちーちゃん、後始末よろしくねー!くるとき大分無理しちゃったからすごい騒ぎになっちゃったー」

千冬「全く……」←でていく千冬

一夏「でも一体どうやって……」

束「天才に不可能はないのさー(っていうかそういう風になるように仕掛けたの自体私だし)」

束「いっくんを助けようと思ってきたんだよー苦しかっただろうけどもう大丈夫だよ(実験目的は果たしたからね)」

一夏「束さん……ありがとうございます!」ブワッ

束「結論からいうといっくんが今かかっている病気なんて存在しないんだよー」

一夏「ど、どういうことですか?」

束「正確には『フェロモンを敏感に感じてしまう』病気なんだよ(という風になってしまうナノマシンを発明したんだよ)」

一夏「フェロモンを感じてしまう…」

束「異性がだすフェロモンに異常な反応を示してしまうから無意識に抱きついちゃんだよ。心あたりはない?」

一夏「確かに咄嗟に人形や柱に抱きつこうとはしなかったですね」

束「異性がアピールするときにフェロモンは発するんだよ。ついでにいうと薬で衝動を抑えられないのは、抑えたらいっくんが男の子の大事なものが使えなくなっちゃうから」

一夏「それは……」タマヒュン

束「というわけだこのお薬を飲めばもう大丈夫!明日から快刀乱麻ないっくんの再来さ!……あ、勿論心配してる副作用はないから安心して」

一夏「本当にありがとうございます、助かりました」深々

束「なーに!いっくんの為ならたとえ火の中水の中草の中!(ここまでチキンだとは思わなかったよ。これ以上やったら切腹しそうだったし)」

束「ということでじゃあまたねっ!」

束「…あ、そうだ」

一夏「なんですか?」

束「この病気って相手のフェロモンに左右されるんだ。つまり今までいっくんが抱きついてきた相手はみんないっくんのことが異性として好きな可能性が高いね!」

一夏「な、なんだってー!!」

すまん、とりま再開させてもらう

一夏「な、なんだってー!!」

次の日
一夏「ということで皆今まで迷惑をかけてすまなかった」

山田「はい、無事織斑君の病気も治ったことですしホームルームを始めます」

クラスメイト(つまんないー)

お昼

食堂

シャル「一夏病気治ってよかったねー(クソクソクソクソクソ、誰だか知らないけど余計なことをっ)」

鈴「これで買い物にいちいちついていかなくて助かるわね(あーもう!なんで治っちゃうのよ!)」

セシリア「なにかお祝いして差し上げたいですわね(私全然抱きついてもらってないのに…!)」

ラウラ「嫁の方から抱きついてくれなくなるのは残念だ(嫁の方から抱きついてくれなくなるのは残念だ)」

箒「私は襲われ心配がなくなって安心した(お硬いキャラ直したい…そしたら今頃一夏と……)」フワフワ

一夏「その節は本当に申し訳なかった……(束さんが最後に余計なこといったせいで猛烈に気まずい)」


千冬「織斑、ここ数日授業の遅れの分だ。今日中にやってもってこい」

一夏「千冬姉!!!」

千冬「織斑先生だろ、馬鹿者が」

一夏「ごめん…(千冬姉まで…いやそんなまさか……)」

千冬「終わったら直接私の部屋までもってこい、いいな(本当に病気が治ったのかちゃんと確かめたいしな)」スタスタ

一夏「わかったよ(気まず過ぎる!)」

一夏「あ、のほほんさんだ……ってうぉ!?」ビシャビシャ

のほほん「ごめんーおりむー!お盆の水がバランスくずしちゃってー」

箒「ほら一夏、これで拭け」つタオル

一夏「おぉ、サンキュー箒」フキフキ

シャル・セシ・ラウラ・鈴((((なんで常備してるんだよ~))))

一夏「あ、のほほんさんだ……ってうぉ!?」ビシャビシャ

のほほん「ごめんーおりむー!お盆の水がバランスくずしちゃってー」

箒「ほら一夏、これで拭け」つタオル

一夏「おぉ、サンキュー箒」フキフキ

シャル・セシ・ラウラ・鈴((((なんで常備してるんだよ~))))

>>215ミス

のほほん「ごめんねーおりむー…大丈夫?」

一夏「おぅ、大丈夫だ。気にしないでいいよ」←爽やかスマイル

鈴(天然でこれだもんね)

セシリア(反則ですわ)

ラウラ「水も滴るイイ男とはまさにこのことか」

一夏「よせってば……タオルサンキューな箒、洗って返すよ」

箒「いや構わない、今返してくれ」

一夏「いや、でも…」

箒「いいから」つタオル←←

シャル・セシ・ラウラ・鈴((((この変態が!でも羨ましい!))))

箒「……ん?なんか一夏お前妙に胸板があるな、何か詰めているのか?」

セシリア「あら、確かに。なんだか顔も可愛いらしい感じが…」

シャル「というかなんか艶やかな気がする」

一夏「お前ら何を言ってるんだ?」

鈴「というか声高くない?」

一夏「全く、お前ら何を言ってるんだ……ん?」

一夏「……あるべきものがなくてないべきものがある……」ボンキュッボン♪

ラウラ「どういうことだ……嫁が嫁に??」

千冬「おい、そういえば織斑……って違うのか、そこのお前、あとでこれを……ん?何故男子生徒の格好をしている?というか…」

のほほん「あわわわーオリムーが水をかけたら女の子になっちゃったよ~」アセアセ

全員『な、なんだってー!!!』

???(ニヤリ……)←耳ピコピコ


おしまいで候

なるだけ>>1の雰囲気に合わせようとしたけど不可能だったぜ!さーせん!

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