セシリア「一夏さーん!…あら、何をされておりますの?」 (14)

一夏「これか?モンハンだよ」

セシリア「モンハン…ですの?」

一夏「モンスターハンター、略してモンハンな」

セシリア「よくわかりませんわ。ゲームをされているというのはわかりましたけれど」

一夏「結構有名なゲームなんだけど知らないか?ほら、新シリーズのCMとかよくTVで流れてるだろ?」

セシリア「そうなんですの?では今一夏さんが遊んでらっしゃるのも?」

一夏「ああーいや、俺が今やってるのはMHP2Gって言って、昔のモンハンなんだよ。もう5年くらい前のゲームかな?」

セシリア「昔の…ですの?新シリーズが出ているのにどうしてわざわざ昔のゲームを?」

一夏「っ…!」

セシリア「?」

一夏「…………」

セシリア「あの…一夏さん?」

一夏「あっ、ああ…すまんセシリア」

セシリア「い、いえ」

一夏「………はぁ」

セシリア(一夏さん…急に元気が無くなってしまいましたわ)

一夏「どうして昔のモンハンをやっているのか…かぁ」

セシリア(もしや何か話したくない理由が…?)

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一夏「えーっと…」

セシリア「あ、あの一夏さん、話されたくなければ無理にとはーー」

シャル「あれ、一夏にセシリア!こんな所で何やってるの?」

セシリア「シャルロットさんっ!(ナイスタイミングですわ)」

一夏「おう、シャルか」

シャル「なぁにーそれ?ゲームでもやってるの?」

一夏「ん、まあな。モンハンだよ」

シャル「あ、僕それ知ってるよ!モンスターを倒すアクションゲームだよね」

一夏「おっ!シャル知ってるのか?」

シャル「うん!…まぁやったことは無いんだけどね。セシリアは一夏がやってる所を見てたの?」

セシリア「いえ、私も今さっき一夏さんとお会いしたばかりですので」

シャル「そうだったんだ。あ、ねえ一夏!よかったら一夏がやってるのを隣で一緒に見ててもいいかな?」

セシリア「んなっ!?」

一夏「ん?モンハンに興味あるのか?シャルってゲームとか好きだったっけ?」

シャル「ううん、自分ではやらないけど、人がやってるのを見たりするのは結構好きなんだ」

一夏「ふーん、まぁ別にいいぜ。でも画面小さいから見にくいと思うぞ?」

シャル「大丈夫だよ!一夏の邪魔にならないようにしてるからさ」

一夏「そうか?」

シャル「じゃあ失礼して…」ピトッ

セシリア「!? ちょちょちょっとシャルロットさん!」

シャル「ん?どうしたのセシリア」

セシリア「どうしたじゃありませんわ!いくらなんでも一夏さんにくっつき過ぎです!」

シャル「えー、だってこうでもしなきゃ画面が見えないし。……ねえ一夏、僕って迷惑かな?」

一夏「ん、別にそんなことはないぞ」カチカチ

セシリア「そんなっっ」

シャル「ありがと一夏!………セシリア、そういうわけだからさ」

セシリア「むむむ…あっ、そうですわ!」

一夏「回復薬グレートは…うわ、もうボックスに7個しか残ってねえ。ハチミツは…うーんハチミツも全然足りないな」カチカチ

セシリア「あ、あの…一夏さんっ!」

一夏「ん、どうかしたかセシリア?」

セシリア「あの、その…私も一夏さんが遊んでいる所を隣で眺めていたいのですけれど…」

一夏「セシリアもか?別にいいけど」

セシリア「本当ですか!?ありがとうございます!」

シャル「……へぇー、セシリアもこういうゲームとか興味あるんだー。なんか意外だなぁ」

一夏「確かに。しかもモンハンってモンスターを狩るゲームだし、なかなか暴力的なシーンもあるからな。血が飛び散ったり」

セシリア「へっ?そうなんですの?……あ、で、でも全然平気ですわ!所詮ゲームなのですから」

一夏「そっか。まぁ平気じゃなかったら見るのをやめればいいだけだしな。ああ、画面見にくかったらごめんな!」

セシリア「いえ、私の事はお気になさらず…。では、お隣失礼致しますわ」ピトッ

シャル「……あ、ねえ一夏!もし狭かったらもっとこっちに寄っても大丈夫だからね?」

一夏「おう、サンキュー!どうだ?二人ともちゃんと画面見えてるか?」

シャル「うん、すごく見やすいよ!」

セシリア「私もバッチリ見えてますわ♪……あら?まぁ!今のゲームは画面がとても綺麗ですのね」

一夏「そうそう、ゲームも日々進化してるからなー」

セシリア「それにしてもこれ程とは大変素晴らしいですわ。流石はニッポンのゲームですわね!…ところで一夏さん、この今動いてる女性が一夏さんなんですの?」

一夏「………そうだよ」

シャル「今は何をしているの?」

一夏「今はクエストに行く準備だな。普段持ちきれないアイテムとかはこのアイテムボックスに収納されるから、ここから回復薬とか罠を選んで持ち出せるんだぜ」

セシリア「それはとても便利なシステムですわね!……まぁ!この並んでいるもの全てがアイテムなんですの?凄い数ですわ」

一夏「ははは、驚いたか?ハンターたるものアイテムはうまく使いこなせないといけないからな!」

セシリア「なるほど、とても奥が深そうですわね。……あら?これはプレイヤー名かしら?えーと……1000fuyu…せんふゆ?なんだかユニークな名前ですわね」

一夏「………」

シャル「………」

セシリア「一夏さん、ちなみにこれはどういった意味をーー」

一夏「あ、そうだ二人とも、喉乾いてないか?ちょっと俺飲み物買って来るよ」スッ

セシリア「あっ、それなら私もご一緒に」

一夏「気にするなよ!二人は座って待っててくれ。じゃ!」

タッタッタッ…

セシリア「ああ、行ってしまいましたわ…」

シャル「一夏……」

~10分後~

シャル「一夏遅いね」

セシリア「そうですわね。少し様子を見てこようかしら?」

シャル「うーん、そうだね。それじゃあ僕が見て来るよ」スッ

セシリア「あっ、それなら私が!」

のほほんさん「お~い、セッシー、デュッチー!」

シャル「のほほんさん?」

セシリア「どうされましたの?」

のほほんさん「えーとね~、おりむーから伝言だよ~!『悪い、急用を思い出したからゲームはまた今度な』だって~」

セシリア「そんなっ、楽しみにしてましたのに!」

シャル「むぅ、一夏…」

のほほんさん「あとね~、飲み物も貰ったから私たち3人で飲んでもいいって~!」

シャル「そっか、ありがとのほほんさん。のほほんさんから選んでいいよ!」

のほほんさん「え~いいの!?」

セシリア「ええ、どうぞ」

のほほんさん「さんきぅーデュッチー、セッシー!どれにしようかな~」

シャル「…もう、一夏のばか」

セシリア「…はぁ、残念ですわ」

のほほんさん「?」

~次の日~

シャル「って事があったんだよー」

セシリア「まあ!うふふ、一夏さんらしいですわね」

シャル「ホントにね。……あれ、あそこにいるのって一夏じゃない?」

セシリア「ウワサをすればとはまさにこの事ですわ!」

シャル「だね!……んん?」

セシリア「どうされましたの?」

シャル「……セシリア、僕達は休日の朝からとても幸運かもしれないよ」

セシリア「シャルロットさん?それはどういう……はっ、あれは!」

シャル「うん、モンハンだよ!」

セシリア「やりましたわ!」

シャル「よーし、早く一夏のとこへ行って昨日の続きだね!」

セシリア「ええ、ええ!参りましょうシャルロットさん!」



一夏「………」カチカチ

セシリア「一夏さぁーん」

シャル「おーい一夏ー」

一夏「ん?お、二人ともおはよう」

セシリア「おはようございます、一夏さん」

シャル「おはよう、一夏!今日もモンハンやってるの?」

一夏「ああ、モンハンだ。そういや二人とも、昨日は戻れなくてごめんな!」

セシリア「いえいえ、こちらこそお飲み物ごちそうさまでした」

シャル「美味しく頂いたよ。ありがとね一夏!」

一夏「いいっていいって。それよりどうだ?今日も見て行くか?」

セシリア「はい、是非っ!」

シャル「じゃあお言葉に甘えさせてもらうね、一夏!」

一夏「おう!」

セシリア「では私は一夏さんの右側で…!」

シャル「僕は左側ね!……って、あれ?なんでもう一個ゲーム機があるの?」

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