モバP「……は? 姫川始め?」 (60)

P「ん……? あれは……おーい、比奈」

荒木比奈「えっ!? ……あ、もしかしてプロデューサーっスか!?」
http://i.imgur.com/5cLaj1k.jpg

P「え、なんでそんなに自信ないの?」

比奈「私服のプロデューサーなんてSレアものっスからねぇ」

P「たまのオフくらい、私服で出かけさせろよ……」

比奈「そりゃまぁ、構わないっスけど……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420847230

P「んで、何してんのお前、こんなところで」

比奈「いやぁ、ちょっと野暮用でス」

P「ふぅん……」ジー

比奈「な、なんスか。そんな、ジッと見て」

P「いや……比奈もそんなオシャレなロングコートなんて着るんだなーと」

比奈「え、変っスか?」

P「いや? そんなこと無いよ」

比奈「そ、そうっスか……?」

比奈「ちょっと背伸びしちゃったかなーなんて思ったんスけど……」

比奈「プロデューサーにそう言ってもらえて良かったっス……」ボソ

P「ん?」

比奈「なんでもないっス!」

P「そうか?」

P「あ、でもお前、その下――」

比奈「へ?」

P「ジャージなんて事ないよな?」

比奈「」カチンッ

比奈「――プロデューサー」

P「ん?」

比奈「いつから、この下に服を着てると錯覚していた?」

P「なっ……はぁ!?」

比奈「……」プチ

P「え!? お、おい!!」

 プチ…… プチ……

比奈「自分の目で確認すると良いっス……」バッ

P「おまっ――!?」

P「結局ジャージじゃねーか!!」

比奈「なーんでバレたんスかねー」

P「日頃のジャージ率の高さを省みろよ……」

P「んで、そんな格好してどこに行くんだよ」

比奈「いやー、冬の祭典が終わって死んでたんスけどねぇ」

P「もう三が日終わるっつーのに、いつまで死んでたんだ、お前は」

比奈「まぁまぁ。そしたらLINEで友紀ちゃんに呼び出されまして」

P「はぁ? 友紀に?」

比奈「ええ」

比奈「――あっ」

P「ん? 何?」

比奈「もし暇だったら、プロデューサーも来まス?」

P「暇って訳でもないが……まぁ、行ってみるか」

P(なんか嫌な予感がするしな……)

比奈「良かったっス……」

P「あん? なんでだ?」

比奈「あー……そこはかとなくイヤな予感が……」

P「……だよなー」

比奈「……っス」

――――――

 ピンポーン

 『はーい?』

比奈「荒木っスー。友紀ちゃん、来たっスよー」

 『おー、開いてるから入ってきてー』

P・比奈「」

比奈「りょ、了解っス……」

P「戸締まりくらいしろよ、あのバカ……」

比奈「あ、あはは……」

比奈「こんばんわっスー」ガチャ

姫川友紀「おっそいよー、比奈ちゃーん!」ケラケラ
http://i.imgur.com/w18Bt7X.jpg

日下部若葉「うわあぁ~~~ん、比奈ちゃ~~~~ん!!」トテトテトテ ポスンッ
http://i.imgur.com/QqSe1ZD.jpg

比奈「おっとっと、若葉ちゃん?」

若葉「うぁあぁぁぁぁ~~~~~~ん!!」ギューッ

比奈「ちょっ、えっ、何事っスか、これ!?」

P「――どういうことだ、友紀?」ヌッ

友紀「へ……?」ジー

友紀「……プ、プププ、プロデューサー!?」

友紀「なんでプロデューサーがあたしんちに居るの!?」

P「んな事はどうでも良い。なんで若葉は泣いてるんだ!?」

友紀「あー……それはプロデューサーのせいだよ?」

P「え? 俺? なんかしたっけ?」


若葉「比奈ちゃん~~! 私、悔しいんです~~~~!!」

比奈「わ、若葉ちゃん、落ち着くっス! ね!?」


友紀「L.M.B.G」

P「えっ」

P「だって、あれは最終的にはお姉さん役として、本人も納得したはずじゃ……」
http://i.imgur.com/G7h2MWd.jpg

友紀「いやー、なんか飲んでるうちに、また悔しくなって来ちゃったみたいでさー?」

友紀「特に、ほら、あの中にいると、スタッフさんからの扱いが他の子供達と一緒らしくて」

P「あぁ……」

比奈「よしよし、大丈夫っスから。若葉ちゃんはちゃんとお姉さんっスから」サスサス

若葉「うぅぅ~~~~」グスグス


P(どうしよう、親子にしか見えない)

友紀(完璧にお母さんポジションだよ、比奈ちゃん)


比奈(なんか、生暖かい視線を感じるっス……)

比奈「プロデューサー、なんとかするっス」

P「うぇっ!? 俺!?」

比奈「ちゃんと、泣かせた責任取るっスよ!」

P「いや、責任ったって……」

比奈(早くするっス!)クイックイッ

P「……えっと、若葉?」

若葉「……」プイッ

P「」

P(ぐっ……心が折れそうだ……)

P「あのな? L.M.B.Gは確かに子供達のユニットだ」

P「なんだかんだで7人にまで増えたが、ここまで行くと、まとめる人間が必要になる」

P「あー、本来であればプロデューサーである俺か、リーダーである千枝がその役目を担うのが当然だが――」

P「俺は常に一緒にいられる訳じゃない」

P「千枝にしたってまだ小学生だ。千枝の手に負えない事態も有るだろう」

P「だからこそ、メンバーの中にしっかりした大人が必要なんだ」

若葉「……」ピクッ

P「この役割を任せられるのは、若葉しか居ないんだ」

若葉「……」チラッ

P「だからさ、機嫌、直してくれないか?」ナデナデ

比奈「……」サスサス

若葉「うぅ……」


友紀(家族だよコレ!? 夫婦と娘だよ!!)

友紀(……なんであたしんちなのに、こんなアウェーなんだろー)


比奈「落ち着いたっスか、若葉ちゃん?」ポンポン

若葉「っ……」コクコク

P「良かった……」グッタリ

友紀「よーしじゃあ、飲みなおそー!!」

P「はぁ?」

友紀「ほら! プロデューサーも比奈ちゃんも若葉ちゃんも!」

友紀「姫川始めだよ!!」

P・比奈「」

P「……は? 姫川始め?」

友紀「そうそう!」

若葉「何ですか、それ~?」

友紀「姫始めって言うのがあるんでしょ?」

友紀「だったら、あたしがやったら姫川始めじゃん?」

P「比奈……どう思うよ」ヒソヒソ

比奈「友紀ちゃんっスからねぇ……深い事は考えてないっスよ、多分」ヒソヒソ

比奈「って言うか、きっと意味とか考えてないだろうし、本来の意味も知らないと思うっス」

P「……ま、そうだろうなぁ」


友紀「お2人さーん、なにコソコソ話してるのー?」

友紀「乾杯するから、早く飲み物準備!」

P「なあ、友紀」

友紀「なに?」

P「姫始めの事、誰から聞いた?」

友紀「んー? えっとね……あれ、誰だっけ?」

P「お前……」

比奈「友紀ちゃん……」

友紀「ちょっと待って! そんな可哀想な人を見るような目で見ないで!!」

比奈「可哀想な人を見てまスから」

友紀「ストレートに辛辣!?」

若葉「あんまり苛めちゃダメですよー?」

P「いや、苛めって言うか、なぁ?」

比奈「そうっスねぇ……」

友紀「えっと、あれは元旦の仕事の後の新年会だから……あ!」

P「お、思い出したか?」

友紀「うん! 楓さんだよ!」

P「あの人は……中途半端な知識を与えるなよ……」

友紀「え?」

比奈「あのっスね、姫始めってのは……――」

比奈「――……って事っス」

友紀「え゛っ」カァッ

若葉「わ、わぁ……」プシュー

P「だから、姫川始めなんて言ったら、友紀と――」

友紀「わーー!! わーーーっ!!!」

P「……まぁ、さっき比奈が説明したのは諸説ある意味の内の1つなんだけどな」

比奈「え、そうなんスか?」

P「比奈も大概、同人脳だよなぁ……」

比奈「う゛……そう言う生態なんスよ……」

P「生態なのかよ!?」

P「……ま、なんだかんだ言っても、最早そう言う方面の意味の方が一般的だしな」

比奈「だったら良いじゃないっスかー」

P「漫画に限らず、話を作るなら色んな雑学知ってた方が良いだろ」

比奈「そりゃまぁ、そうっスけど」

P「よっし、じゃあ始めっか、姫川始め!」

友紀「えっ? えっ!?」

若葉「は、始めちゃうんですか~?」

比奈「ふ~ん、結局手を出しちゃうんスね~」ジトー

P「いや、友紀が最初に言ってた方のな?」

P「どうせ、ただ皆と飲むだけのつもりだったんだろ?」

友紀「そ、そうそう! そうだよ!!」

友紀「お酒もおつまみも用意してあるんだから!」

友紀「――って、そう言えばなんでプロデューサーが居るの!?」

若葉「もしかして~、元々一緒にいたんですか~?」

比奈「へ?」

友紀「えーっ!? まさかの同棲!?」

比奈「してないっスよ!?」

友紀「だってプロデューサー私服だし! プライベートっぽいし!」

友紀「だからプロデューサーだって分かるのに、時間かかったんだよ!?」

P「そこは俺のせいじゃないだろ!?」

P「ちょっと出かけてたら、ここに向かってる比奈に会ってな」

比奈「どうせだから、誘ってみたっス」

友紀「もー、連れてくるなら連絡入れてよー」

比奈「連絡があったらどうなってたんスか?」

友紀「えっと……片付けとか?」

若葉「もう1時間くらい前から飲んでたし、無理ですよね~」

友紀「」

P「そんな前から飲んでんのかよ」

若葉「私が来た時には、缶ビールが開いてましたから~」

P「それで、玄関の鍵も閉めずに飲んでたのか?」

友紀「え、鍵?」

友紀「家の中に人が居るんだし、鍵なんて閉めなくても良くない?」

P「」

―――
――――――

比奈「ただいまプロデューサーによる説教中っス」

若葉「しばらくお待ちくださ~い」

――――――
―――

友紀「うぅ、怒られた……」

P「俺だって新年早々、説教しなきゃならんとは思わなかったわ」

比奈「まぁしょうがないっスねぇ」

若葉「危ないですからね~」

友紀「んじゃっ! 気を取り直して、飲むよっ!」

若葉「わ~、立ち直りが早いです!」

比奈「じゃあ、プロデューサーに気の利いた一言でも言ってもらうっスかね」

P「は? そんなの必要か?」

比奈「ほらほら、とっとと言うっス。練習みたいなもんっスよ」

P「扱いがひでぇ……」

P「えー、明けましておめでとう!」

友紀「あ、短めでね!」

P「っ――わかってるよ!」

P「今年も皆の成長に期待するとともに、プロダクションの更なる躍進を願って!」

P「乾杯!」

友紀・比奈・若葉「かんぱ~い!」

比奈「んっんっ、ぷはぁ。ところで、なんで呼ばれたのが私と若葉ちゃんなんスか?」

友紀「ん? 他の人にも声かけたよ?」

友紀「でもさー、みんな用事があったり、反応すらなかったりでねー」

比奈「あー、私も放置すれば良かったっス」

友紀「ひどくない!?」

比奈「私だってグッタリしてたんスよ! 実家で!!」

若葉「さすが、ハマっこですね~」

若葉「私が実家に居たら、もっと時間がかかっちゃいますよ~。新幹線使っても~」

友紀「あたしが実家だったら……」

P「ほぼ誰も行けないだろ」

友紀「だねー」

比奈「友紀ちゃんと同郷って誰が居るんスか?」

P「えーと、確か……千佳と礼さんだな」

比奈「さすがに千佳ちゃんを巻き込むなんてことは……ないっスよね……?」

友紀「そんなことしないよ!?」

P「それくらいの常識はあったか」

友紀「さっきからひどいよ!!」

若葉「礼さんなら、帰省してたら付き合ってくれそうですね~」

友紀「どの辺りに住んでるかにもよるけどねー」

P「ま、同じ県って言っても結構広いしな。その辺りはどこでも変わらないだろ」


横山千佳
http://i.imgur.com/NYugkaX.jpg

篠原礼
http://i.imgur.com/uZYqQa2.jpg

 数時間後

比奈「……」カリカリカリカリ

友紀「あー、ひなちゃーん、なにかいてるのー?」

比奈「今なら、スゴいナニかが描ける気がするっス……!」カリカリカリカリ

P「いや無理だろー」

比奈「無理!? 今無理って言ったっスか!?」

P「だってお前、絵になってねーぞそれ?」

比奈「……これがなんだか、わっかんないんスか!」ビシッ

友紀「んー? なんだろー、これー?」

P「スピリチュアルな何かと言われたら、納得できるかもしれないけどなー」

若葉「すぅ……んぐ……ふぅ……」zzZ

比奈「……ぐすっ」

P「ん?」

比奈「プロデューサーにバカにされたっスーーーー!!」

比奈「うわぁあーーーーーん!!!」

P「えぇー……」

 <ドンッ ウルセーゾ!

比奈「」ビクッ

友紀「ありゃ、おとなりさん、おこらせちゃったー?」

比奈「い……」

P「?」

比奈「今の聞いたっスか!? 壁ドンっスよ、壁ドン!」

P「お、おう……」

比奈「女子憧れの!!」

P「いやいやいや、そうじゃないだろ!?」

友紀「へー、こんなのにあこがれるんだー、へんなのー!」ケタケタケタ

友紀「あたし、なつばによくやられてるよー?」

P「よく壁ドンされてんのかよ!? よくまぁ追い出されないもんだなぁ……」

比奈「良いっスねー、友紀ちゃん」

P「良くねーから! ってか、お前がそっちの壁ドン知らないわけないよな、比奈!?」

P「実はものすごく酔っ払ってるだろお前ー!!?」

<ドンッ

P「」ビクッ

 更に数時間後

若葉「すぅ……すぅ……」

比奈「むにゃ……」

友紀「ことしー、こ、そ……ぐぅ」

P「ぐご……がぁ……」

 深夜

 ムクッ

若葉「……といれ~…………」トテトテ

 スー パタン

友紀「……んん、さむ……なにか……」

 ペタペタ

友紀「ぁ……これ、あったか……」キュッ

友紀「……すぅ……」

比奈「……んー……?」

 ゴソゴソ

比奈「……」ギューッ

比奈「えへへ……すぅ……」

 スー パタン

 トテトテ

若葉「……お布団……入らなくちゃ~……」クシクシ

 モゾモゾモゾモゾ

若葉「……すぅ……すぅ……」

 朝

P「ん……」パチッ

比奈「くぅ……」

P「」ビクッ

P(え、なんで目の前に比奈の顔が……)

P「ってか、なんでこいつ俺の右腕に抱き付いてるんだ……」

P「おい比n――」グイッ

P「え?」

友紀「んん……」

P「左手は友紀だと……?」

P「こっちはこっちで俺の手を包み込むように、胸に抱いて……」

P「って、あれ? この感触、友紀の――!?」

 モゾッ

P「ひぃ!?」

P「な、なんだ!? 服の中に何か――!?」

P「って、手が使えねぇ……」

P「お、お前ら、起きてくれ!!」

比奈「ん……んん~、なんスか~……人が気持ちよく寝てるのに……」モゾ

比奈「……」ギューッ

比奈「!?」

比奈「なっ、んなっ――」

P「落ち着け比奈! お前が俺の腕に抱き付いてるんだ! 頼むから放してくれ!」

比奈「は、はい……」スッ

P「ふぅ……」

P「んで、服の中に居るのはなんd――」グイッ

若葉「すぅ……すぅ……」

P「どういうことだってばよ!?」

比奈「プロデューサーのトレーナーの中から若葉ちゃんが生まれた!?」

P「生まれるか!!」

友紀「ふぁ~、プロデューサーとトレーナーさん付き合ってんの~?」

P「寝起きに何言ってんだお前は!?」

比奈「トレーナーさんと付き合ってるって、どどどどういうことっスか、プロデューサー!?」

P「俺が聞きたいわ! どこからツッコめば良いのかをな!!」

比奈「なに卑猥なこと言ってるんスか!!」

P「言ってねーよ!?」

P「あーもー! 収拾が付かねー!!」

P「って言うか、なんで俺、友紀んちに泊まってんの!?」

友紀「プロデューサー、急に寝ちゃったよ?」

P「うげ、マジで?」

友紀「なんか病気なんじゃないのー?」

P「そんなことないと思いたいなー……」

比奈「一番あり得そうなのは、疲労、寝不足ってとこっスかね?」

比奈「そこにアルコールが入っちゃって、とか」

P「あぁ、あり得るなぁ……」

友紀「で、いつまで若葉ちゃんをお腹に乗っけてんの?」ツンツン

若葉「むぅ~ぅ~……」

P「……あ、あぁ、そうだな」

比奈「……あ、ちょっと待つっス」

P「ん?」

比奈「ちょっと資料用に写真を――」

P「何の資料だよ!? ってか、撮らせるわけねーだろ!?」

比奈「ケチ」

P「こんな状態、まかり間違って流出したらスキャンダルじゃねーか!!」

比奈「あ」

P「まったく、何考えてんだ……」

比奈「寝起きで頭が働いてないんスよ……たぶん」

比奈「じゃ! じゃあ、簡単にスケッチだけさせて欲しいっス!」

比奈「誰なのかが解るようには書かないっスから!」

P「……5分だけやる」

比奈「っ、あざっス!」ガサガサッ

友紀「5分で描けるの?」

比奈「デッサンレベルなら、なんとか……!」シャシャシャシャシャ

友紀「はやっ!?」

P「はい、しゅーりょー」

比奈「ぜぇはぁ」

友紀「そんな棒読みな『ぜぇはぁ』、初めて聞いたよ」

比奈「やー、結構集中したんで疲れたのはホントっスよ」

P「それにしても、この短時間で3カット描くとはな……」

比奈「だいぶ雑っスけどね。あとでもうちょっと、ちゃんと描かないと……」

比奈「……って、寝起きに何やってんスかね」

比奈「あ、ところで、夜に誰かコレに落書きしました?」

友紀「どれ?」

比奈「私のスケブに、良く分からない物が書いてあるんスけど」

友紀「……それ、比奈ちゃんが書いたんだよ?」

比奈「……記憶にないっス」

P「起きてくれ、若葉ー」ポンポン

若葉「くぅくぅ」ギューッ

P「あっれー?」

友紀「……!」ティンッ

 コショコショ

若葉「ひゃっ!? や、ひゃはははっ!」

P「起きてた!?」

 コーショコショコショ

若葉「ダ、ダメで、す、ゆき、ちゃ、だめぇあはははははははははっ!!」ジタバタ

P「ちょっ、暴れっげほっ!?」

若葉「も~っ、ひどいです、友紀ちゃん!」

友紀「寝たふりしてるから、ついね!」

P「ごほっ……ぜぇ……」

比奈「大丈夫っスか、プロデューサー?」

P「あ、あぁ……ふぅ、鳩尾はシャレにならねーなぁ……」

友紀「そう言えばプロデューサー、仕事は?」

P「ん? 今日はまだ休みだよ。久々の連休だ」

若葉「えっと、明日は……?」

P「明日は仕事だな」

比奈「正月に2連休しかないんスか……」

友紀「黒いね……」

P「まぁ、もう少し後にまた休み入れる予定ではあるけど」

P「流石に松の内――いや、今月は無理かなぁ」

比奈(絶対休まないっスね)

若葉(すぐ忘れちゃいそうですね~)

友紀(また、ちひろさんに怒られるんだろうなー)

若葉「それじゃ~、プロデューサーさんがお休みのうちに、一緒にお出かけしましょう~」

P「え、流石に帰りたいんだけど」

友紀「じゃあ、御飯でも食べに行こうよ!」

比奈「お、良いっスね。プロデューサーの奢りっスか?」

P「なんでだよ!?」

若葉「何にしましょうか~♪」

友紀「肉?」

比奈「シンプルっスね……」

若葉「お寿司とか~」

友紀「お~、お寿司も良いね~」

P「いや、ちょっと待って」

比奈「あ、ウナギなんてどうっスかね」

P「」

友紀「へー、そんなに元気をつけてどうするのかなー?」

若葉「わ~、比奈ちゃん大胆ですね~」

比奈「えぇ!? なんでそうなるんスか!?」

比奈「どうせ奢ってもらうならと思って、単純に普段食べない物を提案しただけっスよ!?」

P「ああもう、ウナギでもなんでも奢ってやるよチクショー!」

友紀・若葉「やった~!」

比奈「この流れだと、なんとなく嬉しくないっス……」

P「だが、どうせなら、まず初詣行こう!」

友紀「初詣?」

P「大晦日から一昨日まで仕事だったから行けてないんだよ」

P「本当は昨日行くつもりだったんだけどな」

比奈「ああ、その途中で会ったんスか」

P「おみくじで大凶引いた奴には特上奢ってやるぞ!!」

比奈「……セコイっスね」

若葉「なんでですか~?」

比奈「大凶が入ってる確率って、めちゃくちゃ低いんスよ」

比奈「ガチャでSR引くより低いっス」

比奈「そもそも、入れてない神社もあるくらいっスからね」

友紀「出来レースじゃん!?」

P「うっせー、大凶引いた奴にだけ奢るってルールに変えてもいいんだぞ」

比奈「じゃあ、鶴岡八幡宮に行きまスか」

P「え? 今から鎌倉まで行くのか?」

比奈「やっぱり有名どころ行きたいじゃないっスか」

P「東京にも有名な神社はいっぱいあるだろ?」

若葉「鎌倉ですか~、良いですね~」

友紀「そう言えば、あたし行ったことないかも?」

比奈「2人は乗り気っスよ?」

P「しょうがねーなぁ……」

友紀「で、実際のところ、なんで鶴岡八幡宮なの?」

比奈「割と大凶が出やすいって言う噂があるんスよね」ニヤリ

友紀「oh……比奈ちゃんもワルよのー」

比奈「セコイこと考える方が悪いんスよ」

比奈「出やすいって言うのは、あくまで噂っスけど、大凶が入ってるのは確実っスから」

友紀「ま、プロデューサー必勝の出来レースよりは、可能性がある方が面白いよね!」


若葉「2人とも~、行きますよ~?」

比奈「はーい、今行くっスー」

P「お前らは初詣で何を願う?」

友紀「あたしはー、今年こそキャッツ日本一っ!!」

若葉「そうですね~……うーん、秘密です~」

友紀「えっ」

比奈「……私も秘密っス」

友紀「ええっ」

P「ふむ。ま、人に話しちゃった願い事は叶わない、なんて話もあるしな」

友紀「!?」

友紀「ちょっ、プロデューサー!? 嘘だよね!? ね!?」

P「さて、どうだろうな~?」


 おわり

正直、姫川始めって単語を使いたかっただけ
1月3日から書き溜め始めたのに、なんだかんだ1週間もかかっちゃった

いくつか画像を忘れてたので

>>11
佐々木千枝
http://i.imgur.com/PxEp4Rd.jpg

>>16
高垣楓
http://i.imgur.com/IpqfuHf.jpg

>>42
千川ちひろ
http://i.imgur.com/OktCyOD.jpg

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