男「名前をいくらでも変えられる能力?」神「そうじゃ」 (62)

某SSに触発されて、勢いだけで初投稿です。

内容は完全にフィクションです。
全て>>1の考えた作り話であり、実在の人物や団体とは一切関係ないです。

男「名前をいくらでも変えられる能力?」

神「そうじゃ」

男「・・・そんな事して何になんの?」

神「さぁ? 能力を活かすも殺すも、それはお前次第じゃ。嫌なら使わなくてもいいぞい。」ホッホッホ

男「まぁ・・・タダで貰えるもんなら・・・一応貰っておくけどよ」

神「そうかそうか。最寄りの市役所で手続き出来るようにしておいたから、必要な時に能力を使いなさい。」ホッホッホ

男「代償・・・とかあるのか?」

神「別に? ワシからは何も見返りや代償は求めんよ。」ホッホッホ

男「・・・後で魂抜かれたりとかしないのか?」

神「ワシは死神ではない。ただの神様じゃ。」ホッホッホ

男「はーん、怪しいもんだね。まぁ、くれるってんなら貰っておくわ」

神「では、そろそろ目覚ましが鳴るぞい。これでお別れじゃ」ホッホッホ

男「はいはい。さっさと消えてくれ。」シッシッ


ジリリリリリリリリリ

男「・・・変な夢だった」カチッ

男「・・・名前なんか変えて何になるんだっつーの」

男「あ、やっべ! 今日はパチの新台イベントの日じゃん。急いで支度しなきゃ!!」ドタバタ

<パチ屋>

ドンッ!!

男「おらぁ!来いよ!スーパーリーチ外すの何度目だよ!」ドンッ

男「来い!来い!来い!」ドンッ

マリンちゃん「(XДX)」シューン

男「ふっざけんなぁぁぁぁぁ!!」ドガッ!!

スッ

店員「・・・お客様、お静かにご遊戯願います。」

男「あ?うっせ、殺すぞボケ。遠隔やってんじゃねぇか、この店!?こんなにスーパーリーチ外すのおかしいだろうが!!!!!」イラッ

店員「・・・・・・」ボソッ

男「おら、何だよ文句あるのか?言ってみろよコラ」イラッ

店員2・店員3・店員4・店員5「お客様、ちょっと事務所まで宜しいでしょうか?」ズラ-ッ

男「・・・・・・チッ」


<外>

男「・・・・・・あー」

男「あんなクソパチ屋、二度と行かねぇ・・・」

男「出玉は全然出さないくせに・・・免許証のコピー取られて出禁とかふざけんなコラ・・・殺すぞボケカスが!!!!!!!!!!!!!!!!」ドガッ


男「・・・・・・・・・」


男「チッ」


男「まぁいい。あんな店は二度と行かないからな。どうせ遠隔やってるんだろうし。」

男「こっちから願い下げだよ。」


男「・・・あー、イラッとする。こんな時はアイツでも呼んで居酒屋でパーッとやるか」スマホゴソゴソ

男「・・・あれ?」

男「・・・は? 電話つながんねーし。何なのこれ?」

男「・・・今日はツイてねぇなぁ」


<携帯ショップ>

店員「25番のお客様どうぞ」

男「・・・・・・」

店員「いらっしゃいませ。お客様、本日はどのようなご用件でしょうか?」

男「あのさ、俺のケータイ使えないんだわ。マジ何なの?謝罪と賠償請求しちゃうよ?俺を怒らせる前に早く直した方がいいよ?」ギロッ

店員「ちょ、調査いたしますので少々お待ちください・・・(はいはい、またタメ口DQN1名様ご来店っと)」カタカタ


店員「・・・・・・」


店員「・・・お待たせいたしました」

男「で?何なの?俺これからダチと飲みに行くから早く直してほしいんだけど?」

店員「お客様、大変申し上げにくいのですが・・・料金を滞納されているのが原因です。滞納料金をお支払い頂き次第、再度開通すると思われます。」

男「は?何それ?いいからさっさと直してよ。」

店員「申し訳ありませんが、当店では出来かねます。(滞納してるのに態度だけはでかいのう・・・・なんてな)」

男「はー、マジ使えねぇなお前。もういいよ。」ガタッ

<別の携帯ショップ>

店員「18番のお客様どうぞ」

男「・・・・・・」

店員「いらっしゃいませ」

男「えーと、新規で契約したいんだけど。0円のやつ。」

店員「ありがとうございます。それでは、こちらの申込用紙にご記入ください。」

男「はいはい」カキカキ

店員「・・・・・・」

男「・・・はい。さっさとやってね」ポイッ

店員「・・・少々お待ちください」イラッ

男「・・・・・・」

店員「・・・・・・」カタカタ

店員「・・・お客様」

男「あ?」

店員「大変申し訳ないのですが、お客様は新規でのお申し込みを頂けません。」

男「は?ナメてんの?殺すよ?」ギロッ

店員「申し訳ありませんが、他社様で未払いがあるようで、受付拒否となっております。当店ではどうする事も出来かねます。」

男「・・・・・・もういいわ」スッ

店員「・・・ありがとうございました(もう来るなよブラック君wwwww)」ペコッ

男「っあーーー」

男「クソッ!クソッ!クソッ!」ドガッ

男「パチは負けるし、ケータイは止められるし!」

男「マジでなんなんだよ!」

男「次の生活保護の支給まであと3週間もあるじゃねぇかよ!!」

男「っあー! マジざけんな・・・!」

男「・・・・・・・・・・・・あ」


男「・・・・・・名前を変える能力・・・か。」


<市役所>

職員「いらっしゃいませ、本日はどういったご用件でしょうか?」

男「・・・名前変えたいんだけど」

職員「・・・それでしたら、こちらの書類に記入願います」

男「(えっ・・・マジで出来るの!?)」ドキドキ

男「・・・」カキカキ

男「ほらよ」ポイッ

職員「はい、ただ今より新しい名前が使えます」

男・改名1号「まじで!?」

職員「ご利用ありがとうございました。」ペコリ


男・改名1号「・・・なにこれ、なんか簡単に出来たんだけど。超ウケるwwwwww」

男・改名1号「早速、携帯作りに行くか」

<別の携帯ショップ>

店員「お次のお客様どうぞ」

男・改名1号「・・・・・・」

店員「本日はどういったご用件でしょうか?」

男・改名1号「携帯作りたいんだけど。0円のやつ。」

店員「それでは、こちらの申込用紙に記入願います」

男・改名1号「・・・・・・」カキカキ

男・改名1号「・・・ほらよ」ポイッ


店員「・・・・・・」カタカタ

男・改名1号「(・・・本当に出来るのかな)」


店員「・・・はい、ありがとうございました。お客様、住所とお名前が証明できるものはお持ちですか?

男・改名1号「あ・・・無いわ・・・(免許証、元の名前のままだし)」

店員「それでしたら、申込書はお預かりしておりますので、後日でも結構ですよ?」


男・改名1号「どんな書類がいるの?」

店員「免許証や顔写真入りの住基カードでも結構です。」

男・改名1号「・・・今度持ってくるわ」

店員「それではお待ちしております。」


男「(免許証か・・・名前変えられるのかな?)」

男「(新しくとった方がいいか?)」

男「(でもなー教習所とか行くのメンドくせぇなぁ)」

男「・・・・・・」

男「・・・あ」

男「原付免許とりゃいいんじゃね?wwwww」

<2日後>

男・改名1号「はい、免許証持ってきたよ」ポイッ

店員「・・・ありがとうございます。それでは、こちらが新しいお電話となります。開通試験は完了しております。」

男・改名1号「・・・!」

店員「ご利用いただきましてありがとうございました」ペコリ


ウィーン

男・改名1号「・・・・・・」

男・改名1号「・・・・はは」

男・改名1号「あははははははははwww チョーうけるwwwwwwwwwwww」ギャハハハ


男・改名1号「名前変えられるってスゲーじゃんwwwwwwwwwマジうけるwwwwwwwwwwwwwwww俺最強wwwwwwwwwwwwwwwwwww」


男・改名1号「祝杯でもあげっかw」

ピッピッ・・・ピッピッピ・・・
プルルルルルル・・・プルルルル・・・

男・改名1号「あ、俺だよ、俺」

男・改名1号「そうなんだよ、携帯買い換えたんだわ」

男・改名1号「これから飲みいかね?」


男・改名1号「あ?ナメてんのか?先輩の誘いを断るような後輩じゃなかったよなぁー? もう一度だけ誘ってやるぞ。こ れ か ら 飲 み に い か ね ぇ か ?」

男・改名1号「おー、分かればいいんだよ。じゃ、30分後に駅前のワタ彡集合な」


男・改名1号「・・・来なかったら殺す」ピッ

<夜>

男・改名1号「ヒック・・・飲んだ飲んだwwwww」ワハハ

男・改名1号「ワリカンのふりしたけど、実は後輩に2000円多く払わせたったwwwww」

男・改名1号「俺様天才wwwww」

男・改名1号「やっぱり、この世で生き抜く者は賢い者だなw」

男・改名1号「せっかく手に入れたこの能力・・・『活用』の仕方ってヤツを探ってみっかw」

<数日後>

男・改名1号「・・・すげぇ」

男・改名1号「・・・名前が変えられるとこんな事が出来るのかwwww」

男・改名1号「・・・いやー、マジ神様に感謝だわwwwww」

男・改名1号「まず、携帯電話を分割で契約しまくる。」

男・改名1号「でもって、端末を速攻で中古屋に売り飛ばす。」

男・改名1号「これで一台4~5万儲かるwwwww」

男・改名1号「ブラックリスト入りしたら改名して、リセット」

男・改名1号「俺様天才wwwwwwwwwww」


<1か月後>

男・改名3号「やべぇwwwwww」

男・改名3号「今までに見た事ないような金がwwwwwwww」

男・改名3号「名前を変える能力まじハンパネェwwwwwwww」


<更にに1か月後>

男・改名6号「チッ・・・!」

男・改名6号「なんだよ、『赤ロム』って・・・」

男・改名6号「対策されちまったから、中古携帯買い取ってもらえなくなっちった。」

男・改名6号「あーあ、マジ糞だわ」

男・改名6号「次はそーだなークレジットカードでも契約しまくるかw」

男・改名6号「なぁに、ブラックリスト入りしてもまた名前や住所を変えりゃいいんだ。らくしょーらくしょー」


男・改名6号「さーて、気晴らしにパチ屋でも行くか」


<パチンコ屋>

ジャラジャラ

男・改名6号「相変わらず釘がシブいのな。まぁ俺様金持ちだから気にしないけどwww」ジャラジャラ

店員「・・・・・・お客様」

男・改名6号「あ?」

店員「・・・失礼ですが、以前事務所の方に呼ばれませんでしたでしょうか?」

男・改名6号「は?何それ?wシラネーけど?w」ニヤニヤ

店員「・・・お客様、大変申し訳ないのですが、事務所までいらして頂けませんか?」

男・改名6号「ったく、この店は普通に遊ばせてもくれないのか?まぁ、付き合ってやるよ」

店員「・・・・・・」


男・改名6号「・・・で?事務所に連れてきて何の用?」ニヤニヤ

店長「・・・お客様、以前当店を出入り禁止処分となりませんでしたか?顔認証システムがあるから、バレバレなんですよ?」ニヤニヤ

男・改名6号「何システムか知らんけど、俺はそんなのシラネ。別人じゃねーの?」ヘラヘラ


店長「・・・おい、ナメたマネしてんじゃねぇぞガキ」ギロッ

男・改名6号「おいおい、なんだこの店?普通に遊戯してたら事務所連れてこられて、身に覚えのない出禁扱いされて、その上脅迫されるの?超ウケるwwwww」ヘラヘラ

店長「・・・これを見ろ。2か月前に取ったお前の免許証のコピーだよ、『男』さんよ」

店員「とぼけても無駄なんだよクズが!!」

男・改名6号「あのさー、もし人違いだったらどうするわけ?」

店長「そんときゃ土下座でもなんでもしてやるよw なぁ、店員?」

店員「そっすね、店長w」

男・改名6号「・・・これ、俺の免許証だけど」ポイッ

店員「・・・え」

店長「・・・どうした?」

店員「・・・店長、顔はすごくよく似てますが・・・この人・・・別人です」

店長「えっ」

男・改名6号「(ニヤニヤ)」

店長「お、お客様・・・大変申し訳ございませんでした」ペコッ

店員「も、申し訳ありませんでしたっ」ペコッ

男・改名6号「ゴメンで済んだら警察はいらねぇなぁwwwww」ニヤニヤ

店長「・・・・・・」

店員「・・・・・・」

店長「申し訳ございませんでした!!」ドゲザ-

店員「・・・・・・」

店長「馬鹿野郎!お前も土下座しないか!」

店員「あっ・・・はいっ」ガバッ

店長・店員「申し訳ございませんでした!!!」ドゲザー


男・改名6号「ギャハハハハwwwまじうけるwwwwwww記念撮影して、ツブヤイッターに上げとこwwwwwwwwwww」ピロリン パシャッ

店長「・・・・・・」ドゲザー

店員「・・・・・・」ドゲザー

男・改名6号「・・・まぁ、君たちの気持ちは分かったよ。顔をあげな。」

店長・店員「(ホッ)」

男・改名6号「でもよ?客にあれだけの事を言って、まさか土下座だけで終わりじゃねぇよな? 気持ちは伝わったけどよ、『誠意』ってのが足りないんじゃないかい?」


店長「・・・・・・」

店員「・・・・・・」


店長「・・・・・・お客様」

男・改名6号「あ?」

店長「お詫びのしるしとして、店より1万円分の玉を補償させていただきます」

男・改名6号「で?」

店長「・・・・・・もしお客様が宜しければ、その玉で、当店おすすめの『122番台』にてご遊戯頂ければと思います。
絶対に無いとは思いますが、万が一玉が無くなった場合は、大当たりするまで補償させて頂きます。」

男・改名6号「・・・・・・その台そんなにオススメなの?w」

店長「・・・必ずやご満足頂けると思います」

男・改名6号「そーかいそーかい。じゃあ今までの無礼は水に流そうかな?」

店長「・・・店員君、お客様をご案内して」

店員「は、はいっ! お客様、こちらへどうぞ」

ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ


男・改名6号「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

男・改名6号「やっぱりこの店、遠隔やってんじゃねぇかwwwwww」

男・改名6号「お座り3回転で確変当たって、その後35連荘とかマジうけるwwwwwww」

ズガァァァァン!! テッテレー!!
男・改名6号「あ、また確変きたwwwww」ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ


<1か月後>

男・改名12号「サラ金から金借りまくったwww」

男・改名12号「名前も住所も絶対俺の事追えないwwwww」


男・改名12号「すっげーわ、名前を変える能力。」

男・改名12号「名前変えて原付免許取るだけで数十万やら百万やらがっぽがっぽ儲かるwwwwwwww」

男・改名12号「神様ありがとうwwwwwwwwwwwwww」


<1年後>

??「もし、そこのお兄さんや・・・」

男・改名70号「あ?俺か?」

??「耳寄りな話があるんじゃが・・・ワシから物を買わんか?」

男・改名70号「・・・何だよいきなり」

??「おぬし、聞く所によると、名前を変える能力があるそうじゃな・・・」ニヤリ

男・改名70号「・・・どこで聞いた?」ギロッ

??「ふぉっふぉっふぉ・・・まぁそう怖い顔をしなさんな。」

男・改名70号「・・・・・・」


??「ワシから買ってもらいたいのは・・・資格じゃ。ワシは資格の闇商人じゃ。」

男・改名70号「資格・・・?」

闇商人「そうじゃ」

男・改名70号「そんなもん買って何になんの?」

闇商人「世に出回っている資格証には・・・氏名と生年月日、せいぜい本籍地の県名ぐらいしか入っていない物が大半なんじゃ」

男・改名70号「???」

闇商人「お主が名前を変える能力を持っている事は知っておる。」

男・改名70号「・・・」


闇商人「つまり、同じ生年月日の人間で、各種資格証を売りたい人間が居れば、お主はその人間の名前に改名することで、本人になりすます事が出来るのじゃ」

男・改名70号「でもよ、資格なんて持っててどうなるんだ?俺就職なんかしたくないぜ。」

闇商人「例えば・・・教員免許状じゃ。大学で教職課程を取ったものの、教師の道を選ばなかった人間はゴマンとおる・・・そんな人間から使われない免許状を買い取り、
必要としてる人間に仲介し、有効活用してもらうのがワシの仕事じゃよ・・・」フォッフォッフォッ

男・改名70号「・・・」

闇商人「つまり・・・女子高の教師だろうが・・・中学校の教師だろうが・・・小学校の教師だろうが・・・お主の好きな所の採用試験を受ける事が出来るのじゃ」

男・改名70号「・・・!!」ハッ

闇商人「おお、ようやく価値に気付きなさったか」フォッフォッフォッ

男・改名70号「つまり・・・教師になって生徒の女を食べ放題・・・気の弱そうな女を狙えばヤリ放題・・・やばくなったらいつでも逃げられてアシも付かないという事か。」

闇商人「物わかりのいい男じゃな、お主は」

男・改名70号「意味は分かった。 他にはどんな商品を取り扱っている?」

闇商人「そうじゃな・・・行政書士・・・弁護士・・・やはり資格の難易度が上がると値段もそれなりに高騰じゃな。世の中には、名義貸しするだけで収入が入る職もあるんじゃよ。」

男・改名70号「・・・一番高いのは?」

闇商人「そりゃあ、何と言ったって・・・医師免許じゃよ」

男・改名70号「・・・流石にニセ医者はバレないか?」


闇商人「なぁに、病院だけが勤務先ではない。例えば健康診断特化の検診医であれば、それっぽい事を言っておけばわかりゃせん上に、女を触診し放題じゃ。
まぁ、レントゲンの肺癌やら血液数値の異常やらを見逃される方はご愁傷様じゃがな」フォッフォッフォッ

男・改名70号「マジか・・・そういえば、ごくたまにニセ医者とかが捕まってニュースになってるが・・・」

闇商人「まぁ、ボロを出さんように上手くやる事じゃな。何人かはワシの顧客じゃった者もおる。」

男・改名70号「・・・・・・」

闇商人「決して安いものでは無い。よーく考えてみなされ。またこちらから連絡するから安心なされ」フォッフォッフォッ

<数年後>

都合のいいようにころころと名前や住所を変え、欲望のままに生きるうち、俺は自分のアイデンティティーという物をすっかり失っていた。



男・改名XXXX号「・・・あれ?」

男・改名XXXX号「俺は・・・誰だ? 俺は・・・何者なんだっけ・・・?」

男・改名XXXX号「俺は・・・俺は・・・俺は・・・・・・誰なんだ?」

男・改名XXXX号「俺は・・・・・・」

??「君は・・・」

男・改名XXXX号「え?」


??「・・・君はマン国人だよ」

男・改名XXXX号「えっ?」

??「・・・君は、たまたま日本に住んでいただけの、在日マン国人3世。本名は・・・・・・だよ。忘れたのかい?」

男・改名XXXX号「え・・・あ・・・ああっ・・・・・・!」


・・・そうだ・・・この国で「名前を変える能力」を使って好き放題して過ごす内に
すっかり忘れていたが・・・そういえば、俺は日本人じゃなかった。

祖父母や両親が在日マン国人で・・・マン国籍の在日3世だった。

まぁ、マン国籍と言っても、母国語なんて「アンニョンヤセテヨ」「カナリハムニダ」
「キ・ムーチェ」「オモミ」「カ・ノレ・ビ」「トンス・ノレ」くらいしか知らんけどw


男「そうか・・・そうだったのか・・・。思い出した・・・。」

??「思い出したかい? では・・・行こうか。」グイッ

男「えっ・・・どこへ?」

??「説明しないと分からないかな?」

男「意味がわからねぇよ・・・。」

??「君はね、日本人じゃないの。例え日本語がペラペラで日本で産まれてずっと育ってきたとしても、君は日本人じゃあない。外国人だ。マン国籍のマン国人だ。」

男「それが何か?」

??「君は・・・在留カードの更新をしていないね?」

男「何それ?」


??「外国人はね、外国人として登録された上で、国から在留許可が降りて、はじめてこの国で暮らす事が出来るんだ。法律で、そういう決まりなんだ。」

男「いや、そんなはずはない。俺には『特別永住権利』があったはずだ。他の国の人間はそうだとしても、そんな制度は俺には関係ないね!!」

??「そんな『権利』は日本には無いよ。なぜなら、日本にはアメリカのような市民権制度や永住権制度は無いのだから。
   単純に『日本国民であるか、そうではない外国人か』の区別だけだ。」

男「そんなはずはないッ!!」

??「日本にあるのは、特別永住『許可』だ。『許可』は要件を満たさなくなった時点で『許可取り消し』をする事が出来る。なぜなら『権利』では無いからだ。」

男「そんなはずはないッ!」

??「それを決めるのは君でも我々でもない。この国だ。君は本日付けで特別永住許可を取り消された。よって、母国に強制送還する。」


男「そんなものはおかしい! 俺はこの国で産まれて育ってきた。百歩譲ってそういう法律でも、人道上の配慮があってしかるべきだ。
  これは人種差別だ!!この人種差別主義者、レイシスト共め!しばくぞ!!」

??「・・・・・・・・・」

男「俺はお前ら傲慢な日本人の事を、心底しばきたい気分だ!!俺に強制送還などと言うのは、ヘイトスピーチだ!!!!!」


??「戦後70年・・・」

男「は?」

??「戦後70年・・・君たちに対しては、日本国は十分に配慮して来た。過分なくらいにな。日本人に対する逆差別ではないかという位、日本国は君たちに手厚く配慮してきたつもりだ。」

男「な、ならばこれからも配慮をすべきだ! そもそも、お前たちの先祖が、我々の先祖を日本に強制連行したのが悪いんだろう!!
  勝手に連れてきておいて、今更帰れとは、ふてぶてしいにも程がある!!!!!」

??「君たちのご先祖・・・在日マン国人1世の99%は・・・密入国してきた犯罪者だよ。自国の同胞からの迫害やら虐殺、
   あるいは、半島戦争などから逃れてきた密入国者だ。日本には何の責任も無い。」

男「そんなはずはない!」

??「君と歴史認識を語る必要も無いがね。どうせ捻じ曲げられた歴史しか習っていないんだ。まともに話も通じるまい。
   例えば、『補導連盟事件』なんて言葉は聞いたことも無いだろう?」

男「・・・」

??「君は・・・どうせ君たち独自の民族学校出身なんだろう? 日本から補助金をせしめておいて、嘘や捏造の歴史を教え、
   結果として反日教育をする精神性は、我々には信じられないがね。」

男「お前たちこそ捏造だ! 俺は被害者だッ!! 引き続き配慮をしろッ!!」


??「その『配慮』だって、日本国民の平和と命を守るための代償として、嫌々やっていた事だがね。結局は君たちの先祖が日本から『特権』を力ずくで奪っていったものじゃないか。
   日本国は、決して好きで君たちに特権をやっていたわけではない。」

男「何の話だ? 俺は知らないぞ?」

??「君たちの先祖やら同胞やらは、様々な事件を起こして日本の治安を乱し、日本社会に対して脅迫をしたんだよ。」

男「は?」

??「日本人の婦女子を強姦、日本人を集団リンチ、日本人の家や建物に放火、戦後のドサクサで日本人の土地を不法占拠・・・そんな事は朝飯前。酷い例だと、銃で武装して市役所に立てこもった事もあったようだね。」

男「嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!!そんな事は聞いたことが無い!!!お前達の捏造だ!!!!!!」


??「今だって不法占拠されている土地は幾らでもある。ウットロー地区とか・・・西の方にある、某砂防ダム内の国有地とか・・・聞いたことないかね?」

男「そんなものは知らん!」

??「まぁ、ネットで調べればいくらでも情報は出てくる。『在日マン国人 犯罪』で調べれば幾らでも検索に引っかかる。 別に私が言っているわけではない。」

男「・・・・・・」


??「・・・とにかく、『人道的な配慮』は過分なくらいしてきた。君たちの母国は、領土を半分に分けての内戦中であり、母国に住所も無いという事で『戦争難民』として手厚く保護してきたつもりだ。
   実際、君は生活保護を支給されていただろう? あれは日本国民の支払った血税から出ている。税金は国民の汗であり、命を使って稼いだお金なんだよ。だから『血税』って言うんだ。」

男「そ、それは・・・お前たちの先祖が我々の先祖を強制連行した謝罪金だ!!この国に連れてきた者の責任として、代々お前たちが我々に支払う義務のある慰謝料だ!」

??「・・・しかも、君には、複数の名前を使い分けて二重・三重に不正受給していた疑惑すらある。銀行口座だって、色々な名前で複数持っているんじゃないか?
   調べればすぐ分かるんだよ。 普通の日本人にはとてもそんな事は出来ないがね。何故か君たちには名前をコロコロ変える能力が備わっているようだ。人の名前が2つも3つもあるのはおかしいと思うがね。」

男「そ、それは・・・」

??「・・・もういいかい? 私は忙しいんだが。」

男「くっ・・・俺を連れて行くとしても、荷物や財産をまとめる時間くらいはくれてもいいだろう?あまりに突然すぎる。今日の所は帰れ!!」

??「・・・何を言ってるんだ、君は? 君の財産はすべて国が差し押さえる。君が気にする必要は無い。」

男「は?」


??「『不正をして得た財物』は、没収されて当たり前だろう? それだったら、悪いことしてお金を儲けても、刑務所で何年か我慢したら大金が手に入る事になるからな。
   そうなったら強盗に詐欺にインサイダー取引に・・・何でもありだ」

男「は? は? は??」

??「悪い事をして不正に得たお金は没収。当然の道理だ。」

男「そ、そ、そうだ。君は俺の事を『戦争難民』だと言ったな? 母国は未だに戦争中ではないか。休戦しているとはいえ、母国に住所も無い戦争難民を、戦争中の国に送還など出来るものか!
  そんなことは世論が許さない!俺には人権がある!!国連の人権委員会に訴えてやる!!!」

??「その点は安心したまえ。どうやら、君の祖国に住所登録はあるようだよ。」

男「は?」

??「えーと・・・君の住所は・・・。『マン国○×道××市1-2-3 癒ヴィレッジ在日11棟-1039号』とある。間違いないよ。」

男「は? は?」


??「もういいかな? 満足したかい? 」

男「そ、そもそもお前は何者なんだ?」

??「私か? そうか、申し遅れて済まない。私は・・・日本国入局管理局の捜査官だ。警察官も家の周囲に配置されている。逃げてもムダだよ。」

男「・・・」

入管「というわけで、ただ今より強制送還を行う。おとなしくついてきなさい。」

男「き・・・着の身着のまま、出ていけるものか! 飢え死にしたらどうする!!」

入管「その点も安心したまえ。君は若い男性だから・・・君の母国の兵務庁に引き渡される手はずになっているよ。
   君の母国のマン国には、徴兵制があるみたいだね? 軍隊が衣食住すべて面倒を見てくれて、心身ともに健康的に鍛えてくれる。
   何なら、母国語も教えてもらえるんじゃないかい? 素晴らしく人道的じゃあないか。」

男「き、聞いた話では、母国の軍隊では、ジングルベルを歌いながら、上官に尻を掘られるそうだ!
  そ、そ、そんな所に送り出すことの、何が人道的なんだ!!」

入管「??そんな話は知らないね。仮に真実だとしても、君たちの国の問題だ。日本国が関知した事ではない。日本国は立場をわきまえているから、
  君たちの国のように内政干渉は決して行わない。文句があるなら君たちの国の中で訴えて、自分たちの力で国を変えていけば良い事だ。それが民主主義だ。」

男「あ・・・う・・・・・・あ・・・・・・・」

入管「・・・もういいかい? こちらも忙しいんだけど。」

男「・・・なぜ俺なんだ」

入管「ん?」

男「・・・なぜ俺なんだ。在日マン国人なんて、日本に数十万人住んでいるだろう? なぜ俺なんだ?」

入管「詳しくは言えないが・・・我々日本人としては、名前をコロコロ変えて、特権を使って不正をしまくるような人間には速やかに出て行ってほしいんだ。
   君の事も、不特定多数の人間が入管Webサイトの通報フォームから通報してきてくれたよ。よっぽど恨みを買うような行動ばかりしてきたんだね。
   真面目に大人しくしていれば誰もそんな事はしないだろうに。」

男「・・・・・・」

入管「そして、君たちの母国は、若い男性を本当に必要としているそうなんだ。聞けば、急速な少子化で若者人口が減ってるんだってね。
   それに、内戦を止めるために駐留していた数万人規模の国連軍が撤退して、規模を大幅縮小するそうだね。
   パワーバランスが変化するから、このままでは・・・絶妙なバランスで続いていた休戦状態がどうなるか分からないんだろうね。
   空いた穴は自国の兵士・・・徴兵した兵士で埋めるしかないんだろうね。私の勝手な想像だけれども。」

男「・・・・・・」


入管「・・・早めに逃げれば良かったと思ってるかい? まぁ、金持ちは国外に逃げられるだろうけど、一般人は厳しいね。それに・・・」

男「それに・・・?」

入管「君たちの母国は、徴兵逃れした人間の親族に、重い罰金を科すそうだよ。君が日本国内でどこに逃げようと、親族の支援は得られないだろうね。
   逃げれば生活保護も受けられない、仕事も出来ないから金が稼げない。病気になっても医療を受けることが出来ない。
   ・・・もう詰んでるんだ。あきらめなさい。日本に君の居場所は無いんだ。悪い事の限りを尽くした人間をかばうような世論の後押しも無いんだ。当たり前だろう?」

男「・・・・・・・・・」

入管「ま、そういう意味では、君の母国と日本国と両者の利害関係が一致したのかな。そういうわけで、今日はまず君の所に来ました。
  この後も沢山の在日マン国人を摘発予定だし、明日以降も我々がフル稼働する予定だけどね。君の言うとおり、対象者は何十万人も居るからね。猫の手も借りたい気分だよ。」

男「・・・・・・・・・」


入管「納得したかい? それでは・・・『2015年7月9日』6時30分、出入国管理法違反で逮捕。ただ今より、強制送還プロセスを開始します。
   では、速やかに車に乗ってください。」ガチャリ









おしまい

<あとがき>

繰り返しですが、これはフィクション。完全なる作り話です。
実在の国とかミンジョクとかとは、一切関係のない作り話です。

モデルすら居ないです。
決して、実話と誤解しないでください!!

下手な文章すみませんでした。

あの商人は何だったの?

感想いただいた方ありがとうございました!
もっと文章力と構成力をつけねば。。。

>>56
名前や生年月日がいじれると色々なりすませるんじゃないかな~って発想です。
高校の体育教師になって女子高生食いまくりなストーリーに期待・・・・・・(嘘

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