あっ、ごめんなさい!(5)

少女[あれ?

少女の目の前には太い木製の柱が立っていた

それは大人数十人なら足りるかと言わんばかりの太さであり、見上げるほどに高い

少女「ここは・・・どこ・・・?」

木製の柱はいくつも立っており、それらのお陰で少女は自分の発した声をとても小さく感じさせられた

さらに不安を掻き立てられた少女は辺りを見回す

足元は・・・板張りのようだ

板の隙間の溝から溝までは少女3人分はゆうにあるその・・・床は、綺麗に磨かれ光沢を放っている

そう、床だ。少なくとも、少女には床に見えた

床に映る自分の顔を見ていた少女は視線をそのまま上に上げる

紛れもないドアが壁にはまっている。しかし、その圧倒的な大きさは少女に少しばかり恐怖を覚えさせた

少女「ここは・・・どこ・・・?」

少女は悟った。ここは部屋だ

昼下がりの明るい日差しが巨大な窓から差し込む部屋に、少女が一人・・・

少女は歩きだした

なぜなら、ドアがこちらに倒れてきそうな気がしてしょうがなかったから

板の隙間に嵌まらないように、奥の柱に向かって歩く

四本のとても太い柱

それらに丁度囲まれた位置で少女は上を見上げた

高い

高いけど、どこかで見たような景色

そう、少女は思い出した

前に遊んでいて、テーブルの下に潜り込んだことがあったが、今の光景はそれにとてもよく似ていた

これはテーブル、じゃあ周りにいっぱい並んでる少し細い柱はイスの足だ

少女はドアで感じた恐怖を忘れ、むしろ少し楽しくなってきた

もっと歩き回ろう、そう思った折・・・

ドンッ グラッ ドンッ グラッ

少女「わ!」ドテッ

少女を地鳴りが襲い、少女を躓かせた

部屋は綺麗だった

ということは、当然綺麗にする『誰か』がいる

少女はこれに気づかなかったが、そうでなくともここに『誰か』が近づいていることはよくわかった

ドンッ グラッ ドンッ グラグラッ

次第に強くなってくる足音を、地面に伏したまま聞く少女

視線はドアに釘付けだった

ガチャッ ギイィィィ・・・

少女にとっては騒々しい音を響かせながらドアは開いた

少女「・・・!」ビクッ

そして少女は見た

柱なんか比べものにならないほど太い・・・足を

そしてぼくはちからつきた・・・

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